JP2011011321A - ロボットシステム及びロボットシステムのキャリブレーション方法 - Google Patents

ロボットシステム及びロボットシステムのキャリブレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリブレーションを容易且つ高精度に行なう。
【解決手段】キャリブレーション冶具5をハンド2bに固定し、ハンド2bを移動させて、キャリブレーション冶具5上の特徴点を所定の位置に移動させる。このときのカメラ座標系における特徴点の位置座標から、カメラ座標系における、キャリブレーション冶具5の座標系である冶具座標系の原点の位置及び姿勢を検出する。冶具座標系はハンド2bを基準とするアーム先端座標系と一致するため、カメラ座標系における特徴点と、アーム先端座標系との相対関係を検出することができ、すなわちキャリブレーション冶具5とハンド2bとの相対関係を検出することができる。このキャリブレーション冶具5とハンド2bとの相対関係を用いて、カメラ座標系とロボット座標系との剛体変換行列を求める。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ステレオカメラの撮像画像に基づきロボット本体を駆動制御するようにしたロボットシステム及びロボットシステムのキャリブレーション方法に関する。
ステレオカメラを用いることによりロボット等の自動機械に視覚を持たせ、作業対象の3次元位置や姿勢を検出・識別し、作業対象の3次元位置や姿勢に基づいて自動機械に動作を行なわせるシステム(以下、ロボットシステムともいう)が提案されている。
このようなロボットシステムにおいては、ステレオカメラのカメラ自体のパラメータ、ステレオカメラシステムとしてのパラメータ、ステレオカメラを基準とするカメラ座標系とロボット本体の例えば設置位置を基準とするロボット座標系とを変換するためのパラメータ等を求める必要がある。
つまり、一つのシステムにおいて、パラメータを求める作業が複数回必要である。そのため、各パラメータ算出用の冶具をロボットに取り付け、パラメータの算出を自動化する様々な手法が提案されている。
カメラ座標系とロボット座標系との相対関係を算出する作業においては、ロボット座標系とカメラ座標系との剛体変換行列を求める方法が知られている。一般的には、ロボット座標系における座標とカメラ座標系における座標とが両方とも既知である点を複数求め、両者の剛体変換行列を数学的に解く方法が用いられている。
また、ステレオカメラなどに代表されるカメラ座標系における座標を高精度に計測するために、計測用ピースや、特徴点を持つ冶具等といった特徴的な冶具を用いる方法(例えば、特許文献1、特許文献2参照)や、冶具等を取り付けた後、ロボットのアームを長方形に動作させる方法(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
特開平10−340112号公報 特開平11−33962号公報 特開平9−128549号公報
しかしながら、このような手法においては、実際に剛体変換行列を求めようとすると、ロボット座標系における冶具上の特徴点座標が必要である。それを算出するためには、ロボットと冶具上の特徴点との位置関係が既知でなければならない。
そのために、ロボットと冶具上の特徴点との位置関係をロボットシステムに予め記憶させておき、冶具を高精度にロボットに設置することのできる設置機構を用いる必要があった。また、冶具を高精度にロボットに設置することのできる設置機構を用いない場合にあっては、別途、ロボットと冶具上の特徴点との位置関係を高精度に検出するための機構を設ける必要があった。このため、ロボットと冶具上の特徴点との位置関係を高精度に把握するための特別な機構等を必要とすることなく、容易且つ高精度にキャリブレーションを行なう方法が望まれていた。なお、本明細書では、カメラ座標系における特徴点の位置座標に基づきロボット座標系とカメラ座標系との剛体変換行列を求める処理をキャリブレーションと称する。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題点に着目してなされたものであり、キャリブレーションを容易且つ高精度に行なうことの可能なロボットシステム及びロボットシステムのキャリブレーション方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1にかかるロボットシステムによれば、ロボット本体と、前記ロボット本体を異なる複数の視点から撮影する多視点カメラと、キャリブレーション冶具を用いてキャリブレーションを行なうと共に、前記多視点カメラの撮像画像に基づき前記ロボット本体を駆動制御する制御手段と、を備えたロボットシステムにおいて、前記キャリブレーション冶具は特徴点を有し且つ前記ロボット本体に固定され、前記制御手段は、前記ロボット本体を制御し、前記キャリブレーション冶具上の前記特徴点を、予め設定した相対関係検出条件を満足する複数の地点に移動させる特徴点移動制御手段と、前記キャリブレーション冶具上の同一特徴点の、前記複数の地点でのカメラ座標系における位置座標を検出し、当該位置座標に基づき、前記キャリブレーション冶具が固定される前記ロボット本体における部位に設定された座標系と一致する冶具座標系と前記キャリブレーション冶具上の前記特徴点との相対関係を検出する相対関係検出手段と、を備えることを特徴としている。
また、請求項2にかかるロボットシステムによれば、前記相対関係検出手段は、前記カメラ座標系における前記特徴点の位置座標に基づき、前記カメラ座標系における前記冶具座標系の原点位置を検出する原点座標検出手段と、前記カメラ座標系における前記冶具座標系の姿勢を検出する姿勢検出手段と、を有し、前記カメラ座標系における前記冶具座標系の原点の位置及び姿勢と前記特徴点の位置座標とに基づき、前記冶具座標系と前記特徴点との相対関係を検出することを特徴としている。
また、請求項3にかかるロボットシステムによれば、前記特徴点移動制御手段は、前記同一特徴点が、前記冶具座標系の原点を中心とする球の表面に分布するように前記ロボット本体を制御し、前記原点座標検出手段は、同一平面上にない少なくとも4地点での、前記カメラ座標系における前記同一特徴点の位置座標に基づき、前記カメラ座標系における前記冶具座標系の原点の位置座標を演算することを特徴としている。
さらに、請求項4にかかるロボットシステムによれば、前記特徴点移動制御手段は、前記同一特徴点が、前記冶具座標系の原点を通る少なくとも2本の直線上に分布するように前記ロボット本体を制御し、前記原点座標検出手段は、前記冶具座標系の原点を通る同一直線上の地点での、前記カメラ座標系における前記同一特徴点の位置座標に基づき、前記直線の方程式をそれぞれ演算し、前記複数の直線の交点座標から、前記カメラ座標系における前記冶具座標系の原点の位置座標を演算することを特徴としている。
さらにまた、請求項5にかかるロボットシステムによれば、前記姿勢検出手段は、前記特徴点移動制御手段により前記ロボット本体を制御したときの、前記キャリブレーション冶具上の任意の特徴点の冶具座標系における移動ベクトルと、前記冶具座標系における移動ベクトルに対応する前記カメラ座標系における同一特徴点の移動ベクトルとの対であって、座標系ごとの移動ベクトルが平行ではない少なくとも2対の移動ベクトルを参照対とし、当該参照対に基づき前記カメラ座標系における前記冶具座標系の姿勢を演算することを特徴としている。
なおさらに、請求項6に係るロボットシステムによれば、前記制御手段は、前記相対関係検出手段により検出された前記冶具座標系と前記特徴点との相対関係に基づいて求めた前記特徴点のロボット座標系における位置座標と、前記カメラ座標系における特徴点の位置座標とを用いて、前記カメラ座標系と前記ロボット座標系との剛体変換行列を求める剛体変換行列算出手段を、備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項7にかかるロボットシステムのキャリブレーション方法は、ロボット本体と、前記ロボット本体を異なる複数の視点から撮影する多視点カメラと、キャリブレーション冶具を用いてキャリブレーションを行なうと共に、前記多視点カメラの撮像画像に基づき前記ロボット本体を駆動制御する制御手段と、を備えたロボットシステムのキャリブレーション方法において、前記キャリブレーション冶具は特徴点を有し且つ前記ロボット本体に固定され、前記ロボット本体を制御して前記キャリブレーション冶具上の特徴点を、予め設定した相対関係検出条件を満足する複数の地点に移動させるステップと、前記キャリブレーション冶具上の同一特徴点の、前記複数の地点でのカメラ座標系における位置座標を検出し、検出した位置座標に基づき、前記キャリブレーション冶具が固定される前記ロボット本体における部位に設定された座標系と一致する冶具座標系と前記キャリブレーション冶具上の前記特徴点との相対関係を検出するステップと、前記冶具座標系と前記キャリブレーション冶具上の前記特徴点との相対関係を用いて前記キャリブレーションを行なうステップと、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、予め設定した条件を満足するようにキャリブレーション冶具を動作させ、各地点でのカメラ座標系における特徴点の位置座標をもとに、ロボット本体のキャリブレーション冶具が固定される部位に設定された冶具座標系とキャリブレーション冶具上の特徴点との相対関係を、自動的に検出することができる。したがって、この相対関係を用いて、カメラ座標系とロボット座標系との剛体変換行列を算出することにより、キャリブレーションを容易且つ高精度に行なうことができると共に、キャリブレーション冶具上の特徴点と冶具座標系との相対関係を検出する処理から、剛体変換行列を算出するまでの処理を一括して自動的に行なうことができる。
本発明を適用したロボットシステムの構成を示す図である。 ロボットアーム装置と冶具座標系との関係を表す説明図である。 ロボットアーム装置上の任意の点の、ロボット座標系における位置の検出方法を説明するための図である。 アーム先端座標系と特徴点との関係を表す説明図である。 冶具座標系の原点位置座標を検出する際の、ハンドを回転させる場合の一例である。 冶具座標系の原点位置座標を検出する際に、ハンドの回転に伴い、特徴点により形成される球の一例である。 キャリブレーション時の制御装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 根元関節座標系を冶具座標系とした場合の、キャリブレーション冶具の配置例である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したロボットシステムの一例を示す概略構成図である。
図1において、1は複数のカメラを有し複数の視点から撮影することが可能な多視点カメラである。ここでは多視点カメラとしてステレオカメラを用いている。2はロボットアーム装置(以下、ロボット本体ともいう。)、3はロボットアーム装置2を駆動制御するロボットコントローラ、4はロボットシステム全体を制御する制御装置、5はキャリブレーションに用いるキャリブレーション冶具である。
前記ロボットアーム装置2は、複数の関節を有するアーム2aと、アーム2aの先端に取り付けられたワークを把持するハンド2bと、を備える。
ロボットコントローラ3は、制御装置4から出力された制御対象部位の目標座標情報を受け取り、制御対象部位が目標座標情報に基づく位置に移動するように、ロボットアーム装置2を駆動制御する。
制御装置4はパーソナルコンピュータなどで構成され、ステレオカメラ1の撮影画像を画像処理してワーク等の制御対象部位の位置を検出し、これに基づき、制御対象部位の目標座標を演算する。そして、これをLAN等の通信回線を介してロボットコントローラ3に出力する。
また、制御装置4は、起動時等の予め設定されたタイミングでキャリブレーションを行なう。このキャリブレーションは、ロボットアーム装置2に固定したキャリブレーション冶具5を用いて行なう。
キャリブレーション冶具5は、図1に示すように、例えば、正方形の黒領域と白領域とが市松模様に配置されたチェッカーボードで構成され、黒領域の角どうしが突き合わさる部分が特徴点として用いられる。
ここでは、キャリブレーション冶具5として正方形の黒領域と白領域とが市松模様に配置されたチェッカーボードを用いているが、これに限るものではない。例えば、白地のボード上に、菱形或いは三角形の黒領域が、角どうしを突き合わせて配置されたもの等であっても適用することができる。なお、キャリブレーションに適用できる公知のその他の模様を適用することもできる。
また、キャリブレーション冶具5は、図2に示すように、ロボットアーム装置2の先端の可動部、例えばハンド2bに、キャリブレーションを行なうときに取り付けられる。ただし、キャリブレーション冶具5が通常の動作中に障害とならない場合には着脱可能な構造を採用せず、完全に固定しても良い。
キャリブレーションを開始すると、制御装置4は、ロボットコントローラ3に目標座標情報を出力してロボットアーム装置2を予め設定した手順で動作させることによりキャリブレーション冶具5を移動させる。キャリブレーション冶具5の移動中にステレオカメラ1でキャリブレーション冶具5を撮影し、キャリブレーション冶具5上の特徴点のカメラ座標系における位置座標を取得する。さらに、特徴点のカメラ座標系における位置座標に基づき、キャリブレーション冶具5とロボットアーム装置2との相対関係を検出する。そして、この相対関係を用いてカメラ座標系とロボット座標系との剛体変換行列を求める。なお、ステレオカメラ1のカメラ自体のパラメータや、ステレオカメラ1のシステムとしてのパラメータ等は予め検出済みであり、カメラ座標系における特徴点の位置座標は取得可能であるものとする。
前記カメラ座標系は、図1にΣCで示すように、ステレオカメラ1を基準とする座標系である。また、前記ロボット座標系は、図1にΣRで示すように、例えば、ロボットアーム装置2が設置されているロボット設置面のロボット位置を基準として定義されるロボットアーム装置2を基準とした座標系である。
カメラ座標系とロボット座標系との剛体変換行列を求めるには、キャリブレーション冶具5上の特徴点のカメラ座標系およびロボット座標系それぞれにおける位置座標を求める必要がある。
カメラ座標系における特徴点の位置座標は、前記の通り取得可能である。
一方、ロボット座標系におけるロボット装置2上にある点の位置座標、例えばアーム先端位置は、図3(a)に示すようにロボットアーム装置2の関節角度、関節間パラメータ等の固有データからロボット座標系におけるロボット装置2上にある点の位置を算出する手法である順運動学を用いて求めることができる。同様にして、図3(b)に示すように所定の関節からキャリブレーション冶具5上の特徴点までのベクトルを求めることにより、ロボットアーム装置2がどのような姿勢をとっていても、関節角度及び関節間パラメータと所定の関節からキャリブレーション冶具5上の特徴点までのベクトルとによって、特徴点のロボット座標系における位置座標を順運動学を用いて算出することができる。
よって、制御装置4では、所定の関節からキャリブレーション冶具5上の特徴点までのベクトルを自動で算出し、算出したベクトルを用いてキャリブレーションを行なうこととする。
ここで、キャリブレーション冶具5が固定される前記ロボットアーム装置2における部位に設定された座標系と一致する座標系を冶具座標系とする。具体的には、図2に示すように、キャリブレーション冶具5は、ロボットアーム装置2の先端に位置するハンド2bに固定されており、ハンド2bとキャリブレーション冶具5は一体に動作する。このため、ロボットアーム装置2のハンド2bに設定されるアーム先端座標系と、キャリブレーション冶具5に設定される冶具座標系とは一致するものとなる。
つまり、キャリブレーション冶具5とロボットアーム装置2との相対関係を算出するということは、キャリブレーション冶具5上の特徴点に関するハンド2bを基準とするアーム先端座標系における特徴点の位置座標、すなわち冶具座標系における特徴点の位置座標を求めることになる。
図4に示すように、ステレオカメラ1の撮像画像に基づき計測した特徴点の位置座標P(x,y,z)は、カメラ座標系における位置座標である。このため、カメラ座標系とロボット座標系との剛体変換行列を求めるには、カメラ座標系における位置座標P(x,y,z)をアーム先端座標系(冶具座標系)における位置座標C(X,Y,Z)に変換する必要がある。これは、アーム先端座標系(冶具座標系)における特徴点の位置座標を把握できれば、前記の通り順運動学によりロボット座標系における位置座標に変換することができるからである。
そのため、まずキャリブレーション冶具5上の各特徴点のカメラ座標系における位置座標を、ステレオカメラ1の撮像画像に基づき計測したカメラ座標系における計測データに基づき算出する。次に、冶具座標系が、カメラ座標系内のどの位置に、またどの姿勢で存在するかを算出する。
カメラ座標系における冶具座標系の原点位置を求めるためには、冶具座標系の原点位置を直接的に計測することはできないため、冶具座標系の原点位置と所定の関係を有する原点位置以外の計測できる点を用いて、冶具座標系の原点位置を算出する必要がある。例えば、各計測点と冶具座標系原点との距離が全て等しいという関係や、計測した対となる2点を結ぶ直線は冶具座標系の原点を通る直線であって、その2以上の直線の交点は冶具座標系の原点となるという関係を用いることにより、冶具座標系の原点位置を算出することができる。
つまり、冶具座標系の原点位置を算出するにはキャリブレーション冶具5上の1つの特徴点に対し、三次元座標において少なくとも同一平面上にない4点を求めればよい。
例えば、計測した点が、計測した点から冶具座標系原点位置までの距離が等しいという関係を満足する点である場合には、次式(1)の関係式を用いることができる。
2=(x−xc)2+(y−yc)2+(z−zc)2 ……(1)
ただし、rは計測した点から冶具座標系原点位置までの距離、(xc,yc,zc)はカメラ座標系における冶具座標系の原点位置、P(x,y,z)は計測点のカメラ座標系における計測点の位置座標である。
(1)式に示す関係式の解を求めるためには、冶具座標系の原点位置を固定した状態でキャリブレーション冶具5を移動させたときの、キャリブレーション冶具5上の同一特徴点の位置座標を最低4回計測する必要がある。
また、計測した点が、計測した2点を結ぶ直線は冶具座標系の原点を通る直線であるという関係を満足する点である場合には、次式(2)の関係式を用いることができる。
Figure 2011011321
ここで、(ax,ay,az)は直線の方向ベクトルであり、kは任意の変数である。
(2)式で表される直線式を求めるためには最低2点必要であり、直線上の点を算出するためには最低2本の直線が必要である。つまり冶具座標系の原点位置を通る2つの直線上の2点を計測すれば、その直線の交点が冶具座標系の原点となる。
本実施形態では、ロボットアーム装置2を駆動しキャリブレーション冶具5を移動させて、ステレオカメラ1の撮像画像に基づき、複数の地点における特徴点の位置座標を計測する。
ここでは、計測した同一特徴点の位置座標と冶具座標系の原点との距離が全て等しいという関係を用いて冶具座標系の原点の位置座標を求める場合について説明する。
図1に示すようにロボットアーム装置2のハンド2bにキャリブレーション冶具5を固定すると、前記のようにアーム先端座標系と冶具座標系とは一致している。
次に、アーム先端座標系つまり冶具座標系の原点位置を固定した状態で、キャリブレーション冶具5上の各特徴点が冶具座標系の原点を中心とした球の表面上を移動するようにロボットアーム装置2を駆動制御する。
例えば、アーム先端座標系の何れかの軸を中心として、キャリブレーション冶具5が固定されたハンド2bを回転させる。例えば、図5に示すように、アーム先端座標系のY軸を中心として可動部を回転させる。この動作をアーム先端座標系の何れか2つの軸に対して行なうことで、キャリブレーション冶具5上の特徴点(図5中のM)を、アーム先端座標系の原点位置を中心とする球の表面に沿って移動させることができる。
さらに、ロボットアーム装置2が動作中の状態iにおける特徴点jのカメラ座標系における位置座標Pij(xij,yij,zij)を計測する。そして、キャリブレーション冶具5が各状態(i=1、2、3、……)にあるときの特徴点jの位置データを、点集合Qj={P1j,P2j,P3j,…,Pij,…}としてまとめる。
つまり、キャリブレーション冶具5を移動させる際には、カメラ座標系において冶具座標系の原点位置を算出可能とするために、アーム先端座標系の原点位置を動かさず、キャリブレーション冶具5が固定されたロボットアーム装置2のハンド2bの姿勢(角度)を変化させている。
キャリブレーション冶具5は、ロボットアーム装置2のハンド2bに固定され、アーム先端座標系と冶具座標系とは一致しているため、キャリブレーション冶具5上の各特徴点は、冶具座標系の原点位置を固定したまま移動することになる。このため、カメラ座標系において、同一特徴点の位置座標は、冶具座標系の原点位置を中心とする球の表面上に分布する。
したがって、キャリブレーション冶具5上の特徴点jの点集合Qjは、図6に示すように、カメラ座標系における冶具座標系の原点位置座標(xc,yc,zc)を中心とした、半径rj={(xij−xc)2+(yij−yc)2+(zij−zc)21/2の球の表面上に分布することになる。
そこで、点集合Qjから、各計測点が表面に分布する球の方程式を導く。すなわち、球の方程式は、次式(3)で表すことができるため、この(3)式を、点集合Qjと最小自乗法などの手法を用いて解き、特徴点jのカメラ座標系における冶具座標系の原点座標Oj(xcj,ycj,zcj)を求める。
j 2=(xij−xcj2+(yij−ycj2+(zij−zcj2 ……(3)
同様の手順で他の特徴点についても球の方程式を解き、各特徴点についてカメラ座標系における冶具座標系の原点座標、すなわちカメラ座標系におけるアーム先端座標系の原点座標を求める。
ここで、キャリブレーション冶具5上の各特徴点から算出した球は、全て冶具座標系の原点を中心とした球を構成している(ただし、球の半径は各特徴点によって異なる。)。つまり、特徴点毎に算出した冶具座標系の原点位置座標は全て等しくなるはずである。したがって、特徴点毎のカメラ座標系における冶具座標系の原点位置座標から、最小自乗法を用いてカメラ座標系における冶具座標系の原点座標推定値O^(xc^,yc^,zc^)を求める。
次に、カメラ座標系における冶具座標系の姿勢を求める。
冶具座標系の姿勢を求めるためには、カメラ座標系における、ある特徴点Pij(xij,yij,zij)を、冶具座標系上の点Cij(Xij,Yij,Zij)に変換する次式(4)の回転行列を求める必要がある。
ij=R(Pij−t) ……(4)
なお、(4)式中のtは、カメラ座標系の原点位置と冶具座標系の原点位置とを結ぶベクトルと等しくなり、カメラ座標系における冶具座標系の原点位置O^(xc^,yc^,zc^)と等しい値となる。
式(4)中の、回転行列Rは、例えば次式(5)で表すことができる。
Figure 2011011321
(5)式は、回転行列Rを、座標変換の回転順番をZ軸回転→X軸回転→Z軸回転として分解した場合の回転行列式である。ここで、Cφ=cosφ、Sφ=sinφ、θ=X軸回転角度、Ψは1回目のZ軸回転角度、Φは2回目のZ軸回転角度である。
なお、回転行列Rは上記(5)に限定されることはなく、公知の変換を表す他の行列を採用することもできる。例えば、クォータニオン等を用いても良い。
ここで、冶具座標系とカメラ座標系とで対応する2つのベクトルを用いることで(5)式の回転行列Rを解くことができる。具体的には、カメラ座標系のベクトルを回転行列Rで変換したベクトルが、対応する冶具座標系のベクトルと等しくなるとの関係から、θ、Φ、Ψを求めることとなる。
そのために、冶具座標系を回転させずに冶具座標系の姿勢を一定としたまま、キャリブレーション冶具5を移動させ、同一特徴点の同一直線上にない計測点を最低3点計測する。
前述のように、冶具座標系とアーム先端座標系は一致するので、アーム先端座標系を回転させず、アーム先端座標系の姿勢を一定としたまま、アーム先端座標系の原点を、アーム先端座標系におけるベクトルV1(M1x,M1y,M1z)に相当するだけ移動させ、さらにベクトルV2(M2x,M2y,M2z)に相当するだけ移動させる。そして、アーム先端座標系の原点を移動させる前、ベクトルV1移動後、ベクトルV2移動後において、キャリブレーション冶具5上の特徴点の、カメラ座標系における位置座標を検出する。なお、ベクトルV1とベクトルV2とは、平行ではない。
ここで、アーム先端座標系を回転させずアーム先端座標系の姿勢を一定としているため、カメラ座標系における各特徴点間の移動ベクトルは、アーム先端座標系におけるベクトルV1およびベクトルV2と等しくなる。さらに、アーム先端座標系と冶具座標系は一致するので、冶具座標系とカメラ座標系とにおいて対応するベクトルを2本求めることができたことになる。したがって、これらのベクトルを用いることにより、回転行列Rを求めることができる。すなわち、カメラ座標系における冶具座標系の姿勢(角度)を求めることができる。
以上により、カメラ座標系における、冶具座標系の位置及び姿勢(角度)が算出されたため、カメラ座標系における特徴点の計測データを、冶具座標系における位置座標に変換することが可能となる。
つまり、カメラ座標系におけるある特徴点Pij(xij,yij,zij)を冶具座標系上の点Cij(Xij,Yij,Zij)に変換する前記(4)式において、回転行列Rは相対角度を使った3行3列の行列からなるカメラ座標系における冶具座標系の姿勢を表し、tはカメラ座標系における冶具座標系の原点位置O^(xc^,yc^,zc^)を表す。そして、これらのパラメータを用いることにより、前記(4)式から、特徴点のカメラ座標系における位置座標を、冶具座標系における位置座標に変換する。
これにより、特徴点の、冶具座標系における位置座標が得られることになる。
なお、回転行列Rについても複数の特徴点を使用し、より多数のベクトルを用い、最小自乗法などを用いることにより、精度を向上させることも可能である。
以上により、特徴点の、冶具座標系における位置座標が得られ、冶具座標系はアーム先端座標系と一致するため、特徴点つまりキャリブレーション冶具5と、アーム先端座標系との相対関係を算出することができ、すなわち、キャリブレーション冶具5とロボットアーム装置2との相対関係を算出することができることになる。さらに、キャリブレーション冶具5上のアーム先端座標系(冶具座標系)における特徴点の位置座標と、ロボットアーム装置2の関節角度及び関節間パラメータとから、特徴点のロボット座標系における位置座標を、順運動学を用いて算出する。そして、各特徴点のカメラ座標系とロボット座標系の位置座標を用いて公知の手順で剛体変換行列を算出する。
制御装置4では、キャリブレーションを行なうときに、図7に示すフローチャートにしたがって以上の処理を実行し、キャリブレーション冶具5とロボットアーム装置2との相対関係の算出を自動的に行い、これを用いてカメラ座標系における特徴点の位置座標を、ロボット座標系における位置座標に変換し、カメラ座標系とロボット座標系の剛体変換行列を算出する。
すなわち、図7において、まずステップS1で、原点検出動作制御を行い、ロボットアーム装置2を駆動制御して、特徴点を移動させる。すなわちキャリブレーション冶具5が固定されたロボットアーム装置2のハンド2bにおいて、例えば、Z軸、X軸、Z軸の順に回転させ、アーム先端座標系の原点位置を固定したままキャリブレーション冶具5を移動させる。また、Z軸回転前、Z軸回転後、X軸回転後、Z軸回転後の各時点での、カメラ座標系における各特徴点の位置座標を収集し、各状態における特徴点の点集合Qjを生成する。
そして、各状態における特徴点の点集合Qjを取得したならば、ステップS2に移行し、点集合Qjに基づき、カメラ座標系における、冶具座標系の原点の位置座標を演算する。
次に、ステップS3に移行して、姿勢検出動作制御を行い、ロボットアーム装置2を駆動制御して特徴点を移動させる。すなわち、キャリブレーション冶具5が固定された、ロボットアーム装置2のハンド2bを回転させず姿勢を一定としたまま、キャリブレーション冶具5を移動させる。このとき、移動に伴う特徴点の移動ベクトルが同一直線状にない2つ以上のベクトルとなるように移動させる。また、各移動地点におけるカメラ座標系における特徴点の位置座標を収集する。なお、姿勢検出動作制御におけるロボットアーム装置2のハンド2bの移動指示は、アーム先端座標系における位置座標を用いて指示することができる。アーム先端座標系と冶具座標系は前記の通り一致しているので、冶具座標系における移動ベクトルを把握できるからである。
そして、所定の位置に特徴点を移動させたならば、ステップS4に移行し、冶具座標系における2本以上の移動ベクトルと、この冶具座標系における移動ベクトルに対応するカメラ座標系における特徴点の移動ベクトルとに基づき、カメラ座標系における、冶具座標系の姿勢(傾き)を演算する。
次いで、ステップS5に移行し、カメラ座標系における冶具座標系の原点の位置座標及び姿勢(傾き)に基づき、カメラ座標系における特徴点の位置座標を冶具座標系における特徴点の位置座標に変換する。次に、順運動学を用いて、冶具座標系における特徴点の位置座標をロボット座標系における特徴点の位置座標に変換する。さらに、カメラ座標系における特徴点の位置座標とロボット座標系における特徴点の位置座標を用いて、カメラ座標系とロボット座標系との剛体変換行列を公知の手順で算出する。そして処理を終了する。
ここで、キャリブレーション冶具5とハンド2bとの相対関係は、現状の相対関係に応じた値であり、キャリブレーション冶具5をハンド2bに固定したときに、キャリブレーション冶具5とハンド2bとの相対関係が前回キャリブレーションを行なったときの相対関係と異なったとしても、現在の状態に応じた相対関係が算出されることになる。
したがって、算出されたキャリブレーション冶具5とハンド2bとの相対関係を用いて、特徴点のロボット座標系における位置座標を算出することによって、ロボット座標系における特徴点の位置座標を現在の相対関係に応じて算出することができることになり、キャリブレーション冶具5とハンド2bとの相対関係が変化した場合であっても、その影響を受けることなく、ロボット座標系における特徴点の位置座標を算出することができることになる。
また、キャリブレーション冶具5とハンド2bとの相対関係の検出を自動的に行なうことができるため、キャリブレーション冶具5とハンド2bとの相対関係の検出及び、これを用いた、カメラ座標系とロボット座標系との剛体変換行列の演算とを一括して自動的に行なうことができる。
また、キャリブレーション冶具5とハンド2bとの相対関係の検出は、キャリブレーションを行なうときに通常用いるキャリブレーション冶具5を利用して行なっており、また、キャリブレーション冶具5をロボットアーム装置2に固定する際にもその固定位置に高い精度を要求されることはない。
したがって、キャリブレーション冶具5とロボットアーム装置2との位置決めを行なうための特別な機構等を必要とすることなく、キャリブレーションを容易、且つ高精度に行なうことができる。
なお、上記では、冶具座標系の原点位置を算出するための、キャリブレーション冶具5の特徴点を同一球の表面上に分布させる方法として、Z軸回転、X軸回転及びZ軸回転を行なう場合について説明したが、これに限るものではなく、他の軸を中心として回転させることも可能であり、また、3回以上回転させることも可能であり、特徴点を球の表面上に分布させることが可能であり、且つ同一平面上にない4箇所以上の地点に同一特徴点を分布させることができればどのように回転させてもよい。
また、上記では、キャリブレーション冶具5の特徴点を同一球の表面上に分布させる方法として、アーム先端座標系の原点位置を固定としたまま、アーム先端座標系の何れか2軸を中心として回転移動させる場合について説明したが、これに限るものではない。特徴点を球の表面上に分布させることが可能であり、且つ同一平面上にない4箇所以上の地点に同一特徴点を分布させることができれば、どのような方法で移動させてもよく、例えば、アーム先端座標系の原点位置を固定していれば、アーム先端座標系の3軸を中心として回転移動させることにより、特徴点を分布させるようにしてもよい。
なお、カメラ座標系における冶具座標系の原点位置を、「計測した2点を結ぶ直線は冶具座標系の原点を通る直線である」という関係を用いて算出する場合には、キャリブレーション冶具5上の特徴点と、冶具座標系の原点位置とを同一直線上に動かすということは不可能であるため、冶具座標系の原点位置を固定とし、原点位置を中心とする円の円周上に、特徴点が分布するように、ロボットアーム装置2を駆動制御する。具体的には、例えば、冶具座標系の原点位置を固定としたまま、アーム先端座標系の何れか1軸を中心としてハンド2bを180度回転させる。次に、他の1軸を中心として同様に可動部を180度回転させる。これにより、冶具座標系の原点位置を中心とする円の直径を表す2点に特徴点が移動することになり、これら2点は、円の中心を通るからすなわち冶具座標系の原点位置を通る直線上の2点を求めることができる。
また、カメラ座標系における冶具座標系の原点位置を、「計測した2点を結ぶ直線は冶具座標系の原点を通る直線である」という関係を用いて算出した場合、カメラ座標系における冶具座標系の姿勢(傾き)を算出する場合には、姿勢検出のために特徴点を再度移動させる必要はない。すなわち、冶具座標系の原点位置を中心とする円の直径を表す2つの特徴点間を結ぶベクトルと、ロボット座標系におけるハンド2bの移動点間を結ぶベクトルと、を用いて、上記と同様の手順で算出すればよい。
また、上記実施の形態においては、キャリブレーション冶具5を、ロボットアーム装置2の先端の可動部であるハンド2bに取り付ける場合について説明したが、これに限るものではなく、上述のように、冶具座標系の原点位置座標検出及び姿勢(傾き)検出を行なうための特徴点の分布を実現することができる位置であれば、任意の位置に設定することができる。
例えば、図8に示すように、キャリブレーション冶具5を、ロボットアーム装置2のアーム2aの先端の可動部2cに配置することも可能である。
この場合には、キャリブレーション冶具5を配置した可動部2cを直接駆動する根元関節座標系が、冶具座標系となる。そして、可動部2cとキャリブレーション5との相対関係を上述と同様の手順で求めればよい。
また、上記実施の形態においては、キャリブレーション冶具5としてチェッカーボードを用いた場合について説明したが、位置座標を高精度に検出することのできる特徴点を有する冶具であれば、適用することができることはいうまでもない。
ここで、上記実施の形態において、ロボットアーム装置2がロボット本体に対応し、カメラコントローラ3及び制御装置4が制御手段に対応している。
また、図7においてステップS1及びステップS3の処理が特徴点移動制御手段に対応し、ステップS1及びステップS3で計測データを収集する処理及びステップS2及びステップS4の処理が相対関係検出手段に対応している。
また、図7のステップS2の処理が原点座標検出手段に対応し、ステップS4の処理が姿勢検出手段に対応し、ステップS5で剛体変換行列を算出する処理が剛体変換行列算出手段に対応している。
1 ステレオカメラ
2 ロボットアーム装置
2a アーム
2b ハンド
4 制御装置
5 キャリブレーション冶具

Claims (7)

  1. ロボット本体と、
    前記ロボット本体を異なる複数の視点から撮影する多視点カメラと、
    キャリブレーション冶具を用いてキャリブレーションを行なうと共に、前記多視点カメラの撮像画像に基づき前記ロボット本体を駆動制御する制御手段と、を備えたロボットシステムにおいて、
    前記キャリブレーション冶具は特徴点を有し且つ前記ロボット本体に固定され、
    前記制御手段は、前記ロボット本体を制御し、前記キャリブレーション冶具上の前記特徴点を、予め設定した相対関係検出条件を満足する複数の地点に移動させる特徴点移動制御手段と、
    前記キャリブレーション冶具上の同一特徴点の、前記複数の地点でのカメラ座標系における位置座標を検出し、当該位置座標に基づき、前記キャリブレーション冶具が固定される前記ロボット本体における部位に設定された座標系と一致する冶具座標系と前記キャリブレーション冶具上の前記特徴点との相対関係を検出する相対関係検出手段と、を備えることを特徴とするロボットシステム。
  2. 前記相対関係検出手段は、前記カメラ座標系における前記特徴点の位置座標に基づき、前記カメラ座標系における前記冶具座標系の原点位置を検出する原点座標検出手段と、
    前記カメラ座標系における前記冶具座標系の姿勢を検出する姿勢検出手段と、を有し、
    前記カメラ座標系における前記冶具座標系の原点の位置及び姿勢と前記特徴点の位置座標とに基づき、前記冶具座標系と前記特徴点との相対関係を検出することを特徴とする請求項1記載のロボットシステム。
  3. 前記特徴点移動制御手段は、前記同一特徴点が、前記冶具座標系の原点を中心とする球の表面に分布するように前記ロボット本体を制御し、
    前記原点座標検出手段は、同一平面上にない少なくとも4地点での、前記カメラ座標系における前記同一特徴点の位置座標に基づき、前記カメラ座標系における前記冶具座標系の原点の位置座標を演算することを特徴とする請求項2記載のロボットシステム。
  4. 前記特徴点移動制御手段は、前記同一特徴点が、前記冶具座標系の原点を通る少なくとも2本の直線上に分布するように前記ロボット本体を制御し、
    前記原点座標検出手段は、前記冶具座標系の原点を通る同一直線上の地点での、前記カメラ座標系における前記同一特徴点の位置座標に基づき、前記直線の方程式をそれぞれ演算し、前記複数の直線の交点座標から、前記カメラ座標系における前記冶具座標系の原点の位置座標を演算することを特徴とする請求項2記載のロボットシステム。
  5. 前記姿勢検出手段は、前記特徴点移動制御手段により前記ロボット本体を制御したときの、前記キャリブレーション冶具上の任意の特徴点の冶具座標系における移動ベクトルと、前記冶具座標系における移動ベクトルに対応する前記カメラ座標系における同一特徴点の移動ベクトルとの対であって、座標系ごとの移動ベクトルが平行ではない少なくとも2対の移動ベクトルを参照対とし、
    当該参照対に基づき前記カメラ座標系における前記冶具座標系の姿勢を演算することを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載のロボットシステム。
  6. 前記制御手段は、前記相対関係検出手段により検出された前記冶具座標系と前記特徴点との相対関係に基づいて求めた前記特徴点のロボット座標系における位置座標と、前記カメラ座標系における特徴点の位置座標とを用いて、前記カメラ座標系と前記ロボット座標系との剛体変換行列を求める剛体変換行列算出手段を、備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のロボットシステム。
  7. ロボット本体と、
    前記ロボット本体を異なる複数の視点から撮影する多視点カメラと、
    キャリブレーション冶具を用いてキャリブレーションを行なうと共に、前記多視点カメラの撮像画像に基づき前記ロボット本体を駆動制御する制御手段と、を備えたロボットシステムのキャリブレーション方法において、
    前記キャリブレーション冶具は特徴点を有し且つ前記ロボット本体に固定され、
    前記ロボット本体を制御して前記キャリブレーション冶具上の特徴点を、予め設定した相対関係検出条件を満足する複数の地点に移動させるステップと、
    前記キャリブレーション冶具上の同一特徴点の、前記複数の地点でのカメラ座標系における位置座標を検出し、検出した位置座標に基づき、前記キャリブレーション冶具が固定される前記ロボット本体における部位に設定された座標系と一致する冶具座標系と前記キャリブレーション冶具上の前記特徴点との相対関係を検出するステップと、
    前記冶具座標系と前記キャリブレーション冶具上の前記特徴点との相対関係を用いて前記キャリブレーションを行なうステップと、を備えることを特徴とするロボットシステムのキャリブレーション方法。
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