JP6273783B2 - ツール先端点情報補正プログラム、ツール先端点情報補正装置、及び、ツール先端点情報補正方法 - Google Patents
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図1は、本実施の形態例におけるツール先端点情報補正システムの構成の一例を示す図である。図1のツール先端点情報補正システムは、例えば、ロボット制御装置(ロボット・コントローラ)10、教示盤50、画像処理装置40、ロボット20、撮像装置30を有する。
図2は、本実施の形態例におけるロボット制御装置10の構成の一例を示す図である。ロボット制御装置10は、例えば、プロセッサ110、RAM(Random Access Memory)等のメモリ111、教示盤用通信インタフェース113、外部入出力インタフェース114、サーボ制御器112を有する。各部は、バス115を介して相互に接続される。教示盤用通信インタフェース113は、教示盤50と接続され、教示盤50との通信を制御する。また、外部入出力インタフェース114は、画像処理装置40等の外部機器との入出力を制御する。サーボ制御器112は、プロセッサ110からの指令にしたがってロボット20に内蔵されるサーボモータを駆動し、ロボット20の姿勢を制御する。
図3は、本実施の形態例におけるロボット制御装置10のブロック図の一例を示す図である。ロボット制御装置10は、例えば、ロボット制御部131、TCP情報補正部132、画像処理部133を有する。
図4は、本実施の形態例におけるロボット20の一例について説明する図である。図4に示すように、本実施の形態例におけるロボット20は、ロボット本体RAとツールTLとによって構成される。図4のように、ロボット本体RAの先端部分に、ツールTLが取り付けられる。そして、ツールTLの先端部分には、TCP(ツール先端点)が設定される。TCPは、ツールTLの制御の基点となる位置を示す。TCPの位置情報は、TCP位置設定値Fpとして、予め、ツールTLの設計情報に基づいて算出され、ロボット制御装置10におけるメモリ111に記憶される。
図5は、TCP位置設定値Fpについて説明する図である。TCP位置設定値Fpは、メカニカルインタフェース座標系(Xb,Yb,Zb)における座標情報(lxb,lyb,lzb)、及び、ツール座標系(Xc,Yc,Zc)のメカニカルインタフェース座標系(Xb,Yb,Zb)からの各軸の傾き情報(α,β,γ)によって示される。具体的に、座標情報(lxb,lyb,lzb)は、図5に示すとおり、メカニカルインタフェース座標系(Xb,Yb,Zb)の原点b0からの、各軸の距離情報である。
図6は、本実施の形態例におけるTCP位置情報補正プログラム122の処理の概要を示す図である。まず、ロボット制御装置10のメモリに、TCP位置設定値Fp(lxb,lyb,lzb,α,β,γ)が設定される(S90)。そして、TCP位置情報補正プログラム122は、TCP位置設定値Fpにおける傾き情報(α,β,γ)の補正処理を行う(S100)。続いて、傾き情報(α,β,γ)が補正された後、TCP位置情報補正プログラム122は、TCP位置設定値Fpにおける座標情報(lxb,lyb,lzb)の補正処理を行う(S110)。各処理の詳細については、別のフローチャート図に基づいて後述する。
図7は、TCP位置設定値Fpにおける傾き情報(α,β,γ)の補正処理について説明するフローチャート図である。この処理は、図6のフローチャート図における工程S100の処理に対応する。
図8は、メカニカルインタフェース座標系(Xb,Yb,Zb)における原点b0に合わせた撮像装置30の配置例を表す図である。図8は、図7のフローチャート図における工程S101の処理に対応する。
図9は、メカニカルインタフェース座標系(Xb,Yb,Zb)の回転軸と撮像装置30の光軸とが平行になるように、ロボット本体RAを移動制御する処理について説明するフローチャート図である。初めに、TCP位置情報補正プログラム122は、ロボット本体RAの移動前の位置(基準位置)において、撮像装置30にメカニカルインタフェース座標系(Xb,Yb,Zb)の原点b0を撮像させ、生成される画像データにおける当該原点b0の位置を計測する(S30)。
図10は、メカニカルインタフェース座標系(Xb,Yb,Zb)の回転軸と撮像装置30の光軸LLとが平行になるようにロボット本体RAを制御する処理(図9のフローチャート図)の具体例について説明する第1の図である。この例では、メカニカルインタフェース座標系(Xb,Yb,Zb)における回転軸として、Z軸Zbが選択される。
図12は、TCP位置ppを撮像可能にするロボット20の配置を表す例図である。図12は、図7のフローチャート図における工程S105の処理に対応する。図12の(A)から図12の(B)のように、例えば、撮像装置30の位置及び傾きは変更されず、撮像装置30からTCP位置ppが撮像可能になるように、ロボット20が配置制御される。このとき、メカニカルインタフェース座標系(Xb,Yb,Zb)の傾きが変更されないように、ロボット20は平行に移動制御される。
図13は、傾き情報(α,β,γ)に基づく、ツール座標系の回転軸の撮像装置30の光軸LLに対する位置あわせ処理について説明する図である。この例において、回転軸はZ軸である。図13の(A)は、図7の工程S105にしたがって、TCP位置ppが撮像可能な位置にロボット20が配置された状態を示す図である。
図14は、傾き情報(α,β,γ)の補正値の算出処理について説明するフローチャート図である。この処理は、図7のフローチャート図における工程S107の処理に対応する。処理の概要は、図9のフローチャート図と同様である。
図15は、傾き情報(α,β,γ)の補正値の算出処理(図14)の具体例について説明する第1の図である。この例において、ツール座標系(Xc,Yc,Zc)における回転軸として、Z軸Zcが選択される。
図17は、TCP位置設定値Fpにおける座標情報(lxb,lyb,lzb)の補正処理について説明するフローチャート図である。この処理は、図6のフローチャート図における工程S110の処理に対応する。
図18は、座標情報(lxb,lyb,lzb)の補正処理の具体例について説明する第1の図である。この例において、回転軸は、例えば、Z軸である。ツールTLは、TCP位置設定値Fpの座標情報(lxb,lyb,lzb)を中心として、Z軸周りに、例えば、10度、回転される。図18の例において、TCP位置設定値Fpの座標情報(lxb,lyb,lzb)は、実際のTCP位置ppの座標情報と異なっている。したがって、図18の例において、実際のTCP位置ppは、ツールTLの回転に伴って円弧を描く。
ロボット本体に取り付けられるツールのツール先端点の設定位置情報を実位置情報に補正するツール先端点情報補正処理を実行させるプロセッサ読み取り可能なツール先端点情報補正プログラムにおいて、
前記ツール先端点情報補正処理は、
ツールが有する第1の座標系の3軸のうち1軸を回転軸とし、撮像装置の光軸と平行に制御する第1の軸制御工程と、
前記設定位置情報を中心として、前記回転軸を回転しながら、検知可能に表される前記ツール先端点を含む3つの画像データを前記撮像装置によって生成する画像データ生成工程と、
前記3つの画像データにおける前記ツール先端点の画像位置によって構成される円の中心と、前記画像位置とのベクトル情報に基づいて、前記設定位置情報と前記実位置情報との補正ベクトルを算出する補正情報算出工程と、
前記算出された補正ベクトルに基づいて、前記設定位置情報を補正する第1の補正工程と、を有するツール先端点情報補正プログラム。
付記1において、さらに、
前記第1の軸調整工程、前記画像データ生成工程、及び、前記補正情報算出工程は、前記第1の座標系の3軸のうち別の1軸を回転軸として実行され、
前記第1の補正工程では、複数の回転軸におけるそれぞれの前記補正ベクトルに基づいて前記設定位置情報を補正するツール先端点情報補正プログラム。
付記1において、
前記第1の軸制御工程では、前記回転軸以外の2軸方向にそれぞれ、所定の距離分、前記ツールを移動して生成した前記撮像装置による2つの画像データにおける、それぞれの前記ツール先端点の移動ベクトルに基づいて算出される前記回転軸と前記撮像装置の光軸との角度が減じられるように、前記回転軸を制御するツール先端点情報補正プログラム。
付記1乃至3のいずれかにおいて、
前記ツール先端点情報補正処理は、さらに、
前記第1の軸制御工程の前に行われ、前記ロボット本体が有する第2の座標系と、前記ツールの第1の座標系との、設計傾き情報を実傾き情報に補正する傾き情報補正工程を有するツール先端点情報補正プログラム。
付記4において、
前記傾き情報補正工程は、
前記第2の座標系の3軸のうち1軸を回転軸とし、前記撮像装置の光軸と平行に制御する第2の軸制御工程と、
前記設計傾き値情報に基づいて、前記第1の座標系における同一の回転軸が前記撮像装置の光軸と平行になるように、前記第1の座標系を回転制御する制御工程と、
前記回転制御後の前記第1の座標系における前記回転軸と、前記撮像装置の光軸との角度に基づいて、前記実傾き情報への補正角度を算出する傾き補正情報算出工程と、
前記補正角度に基づいて、前記設計傾き情報を補正する第2の補正工程と、を有するツール先端点情報補正プログラム。
付記4または5において、
前記傾き情報補正工程は、さらに、前記第2の座標系の3軸のうち別の1軸を回転軸として実行されるツール先端点情報補正プログラム。
付記1乃至6のいずれかにおいて、
前記補正情報算出工程において算出される前記補正ベクトルに基づく補正量が基準補正量を超える間、前記第1の軸調整工程、前記画像データ生成工程、及び、前記補正情報算出工程が繰り返されるツール先端点情報補正プログラム。
付記1乃至7のいずれかにおいて、
前記補正ベクトルは、前記回転軸以外の2軸上のベクトルであるツール先端点情報補正プログラム。
ロボット本体に取り付けられるツールのツール先端点の設定位置情報を実位置情報に補正するツール先端点情報補正装置であって、
ツールが有する第1の座標系の3軸のうち1軸を回転軸とし、撮像装置の光軸と平行に制御する第1の軸制御手段と、
前記設定位置情報を中心として、前記回転軸周りに回転しながら、検知可能に表される前記ツール先端点を含む3つの画像データを前記撮像装置によって生成する画像データ生成手段と、
前記3つの画像データにおける前記ツール先端点の画像位置によって構成される円の中心と、前記画像位置とのベクトル情報に基づいて、前記設定位置情報と前記実位置情報との補正ベクトルを算出する補正情報算出手段と、
前記算出された補正ベクトルに基づいて、前記設定位置情報を補正する第1の補正手段と、を有するツール先端点情報補正装置。
ロボット本体に取り付けられるツールのツール先端点の設定位置情報を実位置情報に補正するツール先端点情報補正方法であって、
ツールが有する第1の座標系の3軸のうち1軸を回転軸とし、撮像装置の光軸と平行に制御する第1の軸制御工程と、
前記設定位置情報を中心として、前記回転軸周りに回転しながら、検知可能に表される前記ツール先端点を含む3つの画像データを前記撮像装置によって生成する画像データ生成工程と、
前記3つの画像データにおける前記ツール先端点の画像位置によって構成される円の中心と、前記画像位置とのベクトル情報に基づいて、前記設定位置情報と前記実位置情報との補正ベクトルを算出する補正情報算出工程と、
前記算出された補正ベクトルに基づいて、前記設定位置情報を補正する第1の補正工程と、を有するツール先端点情報補正方法。
Claims (10)
- ロボット本体に取り付けられるツールのツール先端点の設定位置情報を実位置情報に補正するツール先端点情報補正処理を実行させるプロセッサ読み取り可能なツール先端点情報補正プログラムにおいて、
前記ツール先端点情報補正処理は、
ツールが有する第1の座標系の3軸のうち1軸を回転軸とし、撮像装置の光軸と平行に制御する第1の軸制御工程と、
前記設定位置情報を中心として、前記回転軸周りに回転しながら、検知可能に表される前記ツール先端点を含む3つの画像データを前記撮像装置によって生成する画像データ生成工程と、
前記3つの画像データにおける前記ツール先端点の画像位置によって構成される円の中心と、前記画像位置とのベクトル情報に基づいて、前記設定位置情報と前記実位置情報との補正ベクトルを算出する補正情報算出工程と、
前記算出された補正ベクトルに基づいて、前記設定位置情報を補正する第1の補正工程と、を有するツール先端点情報補正プログラム。 - 請求項1において、さらに、
前記第1の軸制御工程、前記画像データ生成工程、及び、前記補正情報算出工程は、前記第1の座標系の3軸のうち別の1軸を回転軸として実行され、
前記第1の補正工程では、複数の回転軸におけるそれぞれの前記補正ベクトルに基づいて前記設定位置情報を補正するツール先端点情報補正プログラム。 - 請求項1または2において、
前記第1の軸制御工程では、前記回転軸以外の2軸方向にそれぞれ、所定の距離分、前記ツールを移動して生成した前記撮像装置による2つの画像データにおける、それぞれの前記ツール先端点の移動ベクトルに基づいて算出される前記回転軸と前記撮像装置の光軸との角度が減じられるように、前記回転軸を制御するツール先端点情報補正プログラム。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記ツール先端点情報補正処理は、さらに、
前記第1の軸制御工程の前に行われ、前記ロボット本体が有する第2の座標系と、前記ツールの第1の座標系との、設計傾き情報を実傾き情報に補正する傾き情報補正工程を有するツール先端点情報補正プログラム。 - 請求項4において、
前記傾き情報補正工程は、
前記第2の座標系の3軸のうち1軸を回転軸とし、前記撮像装置の光軸と平行に制御する第2の軸制御工程と、
前記設計傾き情報に基づいて、前記第1の座標系における同一の回転軸が前記撮像装置の光軸と平行になるように、前記第1の座標系を回転制御する制御工程と、
前記回転制御後の前記第1の座標系における前記回転軸と、前記撮像装置の光軸との角度に基づいて、前記実傾き情報への補正角度を算出する傾き補正情報算出工程と、
前記補正角度に基づいて、前記設計傾き情報を補正する第2の補正工程と、を有するツール先端点情報補正プログラム。 - 請求項4または5において、
前記傾き情報補正工程は、さらに、前記第2の座標系の3軸のうち別の1軸を回転軸として実行されるツール先端点情報補正プログラム。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記補正情報算出工程において算出される前記補正ベクトルに基づく補正量が基準補正量を超える間、前記第1の軸制御工程、前記画像データ生成工程、及び、前記補正情報算出工程が繰り返されるツール先端点情報補正プログラム。 - 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記画像データ生成工程は、前記設定位置情報を中心として、前記ツールを前記回転軸周りに回転させながら、前記ツールの3つの異なる回転位置それぞれで、検知可能に表される前記ツール先端点を含む画像データを前記撮像装置によって生成し、
前記補正情報算出工程は、前記3つの異なる回転位置それぞれで生成された3つの画像データにおける前記ツール先端点の画像位置によって構成される円の中心と、前記画像位置とのベクトル情報に基づいて、前記設定位置情報と前記実位置情報との補正ベクトルを算出するツール先端点情報補正プログラム。 - ロボット本体に取り付けられるツールのツール先端点の設定位置情報を実位置情報に補正するツール先端点情報補正装置であって、
ツールが有する第1の座標系の3軸のうち1軸を回転軸とし、撮像装置の光軸と平行に制御する第1の軸制御手段と、
前記設定位置情報を中心として、前記回転軸周りに回転しながら、検知可能に表される前記ツール先端点を含む3つの画像データを前記撮像装置によって生成する画像データ生成手段と、
前記3つの画像データにおける前記ツール先端点の画像位置によって構成される円の中心と、前記画像位置とのベクトル情報に基づいて、前記設定位置情報と前記実位置情報との補正ベクトルを算出する補正情報算出手段と、
前記算出された補正ベクトルに基づいて、前記設定位置情報を補正する第1の補正手段と、を有するツール先端点情報補正装置。 - ロボット本体に取り付けられるツールのツール先端点の設定位置情報を実位置情報に補正するツール先端点情報補正方法であって、
ツールが有する第1の座標系の3軸のうち1軸を回転軸とし、撮像装置の光軸と平行に制御する第1の軸制御工程と、
前記設定位置情報を中心として、前記回転軸周りに回転しながら、検知可能に表される前記ツール先端点を含む3つの画像データを前記撮像装置によって生成する画像データ生成工程と、
前記3つの画像データにおける前記ツール先端点の画像位置によって構成される円の中心と、前記画像位置とのベクトル情報に基づいて、前記設定位置情報と前記実位置情報との補正ベクトルを算出する補正情報算出工程と、
前記算出された補正ベクトルに基づいて、前記設定位置情報を補正する第1の補正工程と、を有するツール先端点情報補正方法。
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