JP5228783B2 - ロボットの原点復帰装置 - Google Patents

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本発明は、ロボットアームが間欠的に教示された複数の動作点を定められた順に移動して再び原点位置に戻るロボットについて、非常停止時や任意停止時に原点位置に復帰させるためのロボットの原点復帰装置に関する。
ロボットが停止した場合の原点復帰方法として、特許文献1に示された方法がある。この特許文献1の原点復帰方法は、予め定められた動作点でロボットが停止した場合に、停止した動作点から、通常の移動順序とは逆の順序で動作点を順に移動して原点に復帰するというものである。
特開2000−61870号公報
特許文献1の原点復帰方法では、停止位置が動作点であれば良いが、動作点以外の位置で停止した場合には対応できない。この場合に、停止した位置に最も近い動作点を探し、その動作点まで戻った後、通常の移動順序と逆の順序で動作点を移動して原点に復帰することが考えられる。しかしながら、停止位置から最も近い動作点まで移動する間に、作業対象とするワークの一部が存在する場合、ロボットはワークに衝突してしまうこととなる。これを回避するには、ワークの形状データをロボット座標にしてロボット制御装置に与えておく必要があるが、ワーク形状をロボット座標にして入力することは大変難しい。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ワークの形状を入力せずとも、動作点以外の位置で停止したロボットアームをワークとの衝突を可及的に回避しながら原点位置に戻すことができるロボットの原点復帰装置を提供することにある。
請求項1の発明では、複数の動作点のうちから1つの動作点を移動目標点に定め、ロボットアームを停止位置から移動目標点まで移動させ、その後、動作点を順に辿って原点位置まで復帰する。上記移動目標点は次のようにして定める。即ち、ロボットアームの停止位置からワークの中心位置に至るベクトルと、各動作点についてロボットアームの停止位置から動作点に至るベクトルとを求め、その2つのベクトルの内積を演算する。そして、内積が最小となる動作点について、その内積が0未満のとき、つまり上記2つのベクトルのなす角が90度より大きいとき、その動作点を移動目標点に設定する。上記2つのベクトルのなす角が90度より大きいということは、ロボットアームの停止位置が移動目標点に定めた動作点よりもワーク側に位置していることを意味するので、ロボットアームが移動目標点に移動する際にワークに衝突する可能性を低く抑えることができ、勿論、その後の原点位置までの移動中においてもワークに衝突する可能性を低く抑えることができる。また、上記2つのベクトルの内積が0以上のとき、つまり上記2つのベクトルのなす角が90度以下のとき、ロボットアームの停止位置に最も近い動作点を移動目標点に設定する。移動目標点がロボットアームの停止位置に最も近い動作点であることは、ロボットアームがワーク側に向かって移動する際における移動距離が最も短くなることを意味するので、ロボットアームがワークに衝突する可能性を極力低くすることができる。
請求項2の発明では、停止位置から移動目標点までの移動中は、ロボットアームの姿勢が変化しないので、ワークに衝突する危険性をより少なくすることができる。
請求項3の発明では、上記2つのベクトルの内積が0以上のとき、ロボットアームの停止位置から最も近い動作点を仮の移動目標点に定め、停止位置と仮移動目標点との距離が停止位置とワークの中心との距離よりも短いとき、仮移動目標点を移動目標点に設定する、換言すれば、動作点間を移動するロボットアームの移動軌跡により近い位置でロボットアームが停止していることとなるので、停止位置から移動目標点までの移動中にロボットアームがワークに衝突する危険性をより少なくすることができる。
請求項4の発明では、停止位置と仮移動目標点との距離が停止位置とワークの中心位置との距離以上のとき、複数の動作点のうち次に停止位置に近い動作点を仮移動目標点とすることを、停止位置と仮移動目標点との距離が停止位置とワークの中心位置との距離よりも短い動作点が見つかるまで繰り返し実行し、停止位置と仮移動目標点との距離が停止位置とワークの中心位置との距離よりも短い動作点がなかったとき、ロボットアームは停止状態を維持するので、ロボットアームがワークに衝突する恐れがより一層少なくなる。
以下、本発明の一実施形態につき図面を参照しながら説明する。図1には、視覚検査装置が示されている。この視覚検査装置に用いられるロボット1は、ロボット本体2と、このロボット本体2を制御する制御装置3からなり、更に、ティーチングペンダント(教示手段)4および例えば液晶表示器を主体とする表示装置(表示手段)5を備えて構成されている。上記ティーチングペンダント4は、ロボットアームの動作点を教示する機能の外、各種データを入力する入力手段およびロボット本体1を遠隔操作するための操作手段として機能するもので、各種の操作スイッチ4aおよび表示部4bを備えている。
ロボット本体2は、例えば6軸の垂直多関節型のものとして構成され、ベース6と、このベース6に水平方向に旋回可能に支持されたショルダ部7と、このショルダ部7に上下方向に旋回可能に支持された下アーム8と、この下アーム8に上下方向に旋回可能に且つ回転(捻り動作)可能に支持された上アーム9と、この上アーム9に上下方向に旋回可能に支持された手首10と、この手首10に回転可能に支持されたフランジ11から構成されている。上記ショルダ部7、下アーム8、上アーム9、手首10およびフランジ11はロボットアームを構成するもので、アーム先端の手先部であるフランジ11には、カメラ12が取り付けられている。
一方、制御装置3は、図2に示すように、CPU13、駆動回路14、位置検出手段としての位置検出回路15を備えている。そして、CPU(制御手段)13には、ロボット1全体のシステムプログラムなどを記憶するROM(プログラム記憶手段)16、ティーチングペンダント4によって教示された動作点などの各種データを記憶するRAM17が接続されていると共に、ティーチングペンダント4、表示装置5、カメラ12が接続されている。
上記位置検出回路15は、各関節、つまりショルダ部7、下アーム8、上アーム9、手首10およびフランジ11の相対位置を検出するためのもので、この位置検出回路15には、各関節の駆動モータ18に設けられた位置センサとしてのロータリエンコーダ19が接続されている。なお、図2には、駆動モータ18およびロータリエンコーダ19は、1個ずつしか図示していないが、実際には、各関節に対して一対一の関係で複数設けられているものである。
そして、位置検出回路15は、ロータリエンコーダ19の検出信号によってベース6に対するショルダ部7の回転角度、ショルダ部7に対する下アーム8の旋回角度、下アーム8に対する上アーム9の旋回角度および捻り角度、上アーム9に対する手首10の旋回角度、手首10に対するフランジ11の回転角度を検出し、その動作角度情報はCPU13に与えられる。CPU13は、動作プログラムに基づいてショルダ部7、下アーム8、上アーム9、手首10およびフランジ11を動作させる際、位置検出回路15からの入力信号をフィードバック信号としてそれらの動作(駆動モータ18)を制御する。
ここで、ベース6、ショルダ部7、下アーム8、上アーム9、手首10およびフランジ11には、それぞれ三次元の座標が固定されている。このうち、不動のベース6の座標はロボット座標(図1にSで示す。)とされるもので、他の座標系は、ショルダ部7、下アーム8、上アーム9、手首10およびフランジ11の動作によってロボット座標上の位置と姿勢(向き)が変化する。
そして、CPU13は、位置検出回路15から入力されるショルダ部7、下アーム8、上アーム9、手首10およびフランジ11の各関節の位置検出情報と予めROM(アーム長記憶手段)16に記憶されているショルダ部7、下アーム8、上アーム9、手首10およびフランジ11のアーム長さ情報により、ショルダ部7、下アーム8、上アーム9、手首10およびフランジ11の各座標の原点の位置と姿勢を、座標変換の演算機能によってロボット座標S上での位置と姿勢とに変換して認識することができるようになっている。
本実施形態では、フランジ11にカメラ12が取り付けられている。このカメラ12にも座標が設定されており、このカメラ12の座標のフランジ11の座標に対する位置と姿勢(向き)は、予めROM(カメラ座標位置記憶手段)16に記憶されている。したがって、CPU13は、フランジ11の位置からカメラ12の位置(姿勢を含む)を認識できるようになっている。
さて、ショルダ部7、下アーム8、上アーム9、手首10およびフランジ11のうち、フランジ11の座標Fは、図3に示すように、フランジ11の前端面(表面)の中心Pfを原点とし、フランジ11の先端面上で2つの座標軸、フランジ11の回転軸上で1つの座標軸が定められている。具体的には、原点Pfとフランジ11に偏心して形成されている小孔11aの中心を通る直線をYf軸とし、この原点Pfを通りYf軸と直交する直線をXf軸、原点Pfを通りXf,Yfの両軸と直交する直線、つまりフランジ11の回転中心線と一致する直線をZf軸と定めている。
ここで、フランジ11の姿勢は、原点からXf軸上およびYf軸上に単位ベクトルを規定し、この2つの単位ベクトルのロボット座標S上での向きによって表される。また、同様にカメラ12の姿勢についても、フランジ11の座標Fに対するカメラ12の座標の姿勢を基に、カメラ12の座標のXc軸上およびYc軸上での単位ベクトルのロボット座標S上での向きによって表される。なお、ロボット座標Sは、図1に示すように、例えば、ショルダ部7の回転中心軸線とベース6の基盤6aの下面との交点を原点Oとし、ショルダ部7の回転中心軸線をZ軸、ベース6の矩形状の基盤6aの隣り合う2辺のうち、一辺の中点と原点Oとを通る直線をX軸、他辺の中点と原点Oとを通る直線をY軸に定めている。
本実施形態では、ロボットアームの位置と姿勢を、カメラ12の座標の原点の位置と姿勢で表している。ティーチングペンダント4による動作点(姿勢も含む)の教示は、直接的にはフランジ11の座標の原点の位置(姿勢も含む)として指定されるが、RAM17には、フランジ11の座標Fに対するカメラ12の座標の位置と姿勢との関係を基にして、カメラ12の座標の原点の位置に変換されて記憶される。
ロボットアームを動作させてワークの所望箇所をカメラ12で撮影するには、ティーチングペンダント4を用いて、予め複数の動作点(姿勢を含む)を教示する。図4は、ワークWの周りの複数の動作点を、原点位置P0から順にP1,P2,P3……Pnで示している。教示された動作点および姿勢は、RAM(動作点記憶手段)17に記憶される。これら動作点のうち、カメラ12によってワークWの所望の部位を撮影する動作点については、撮影対象部位にピントが合う距離だけワークWから離れた位置に定められ、他の動作点についても、カメラ12がワークWに衝突することのないように、所定の安全距離だけワークWから離れた位置に定められている。従って、カメラ12の座標の原点の動作軌跡も、ワークWから適当なる距離だけ離れることとなる。
そして、ロボット1の実動作時において、CPU13は、カメラ12の座標の原点が、教示された複数の動作点P1,P2,P3……Pnを順に通るように、PTP(point to point)制御方式を用いてロボット本体2の動作を制御する。このPTP制御方式によってロボットアームの動作を制御している際、ロボットアームが何らかの原因で停止することがある。動作を途中で停止した場合、CPU13は、ROM16に記憶されている原点戻しプログラムに従ってロボットアームを原点位置に自動復帰させる。以下、この原点戻しプログラムによる原点位置への自動復帰について、図5のフローチャートをも参照しながら説明する。
図5のフローチャートは、ワークWの中心の位置が既知であることを必要とする。このため、ワークWの中心の位置をロボット座標S上の点としてティーチングペンダント4を用いて入力する。この場合、ワークWの中心の位置は、正確なものである必要はなく、大まかに定めれば良い。ワークWの中心の位置を求めるには、ロボット座標Sの原点Oからの距離を、X,Y,Z軸の各方向について計測し、計測した距離をロボット座標の単位ベクトルの長さで除してロボット座標値に変換すれば良い。そして、ティーチングペンダント4から入力されたワークWの中心の位置Pwcは、RAM(中心位置記憶手段)17に記憶される。
さて、ロボットアームが動作途中で停止すると、CPU13は、図5のフローチャートを実行し、まず、座標変換の演算機能によって現在のカメラ12の座標の位置(停止位置Ps)と姿勢を、前述の座標変換の演算機能によって計算する(ステップS1:停止位置演算手段)。なお、以下の説明では、カメラ12の座標を単にカメラ座標と称し、また、位置という場合には、特に断らない限り、ロボット座標S上での位置をいうものとする。カメラ12の停止位置Psおよび姿勢を取得すると、次にCPU13は、停止位置PsからワークWの中心位置Pwcまでのベクトルを演算する(ステップS2:ベクトル演算手段)。
続いて、CPU13は、停止位置Psから各動作点P1,P2,P3……Pnまでのベクトルを演算する(ステップS3:ベクトル演算手段)。そして、複数の動作点P1,P2,P3……Pnの各々について、停止位置PsからワークWの中心位置Pwcまでのベクトルと、停止位置Psから各動作点P1,P2,P3……Pnまでのベクトルを正規化し、正規化した2つのベクトルの内積を演算する(内積演算手段)。
その上で、CPU13は、各動作点P1,P2,P3……Pnのうち、内積が最小となる動作点Pi(i=1〜n)を選択する(ステップS4:動作点選択手段)。なお、内積が同値で最小の動作点が複数ある場合、CPU13は、停止位置Psとの間の距離が短い方の動作点を選択し、更に、停止位置Psとの間の距離が同値である動作点が複数ある場合には、ロボットアームの原点位置P0により近い動作点を選択する。
内積が最小の動作点を選択すると、次に、CPU13は、選択した動作点Piの内積が0未満であるか否かを判断する(ステップS5:内積値判定手段)。ここで、2つのベクトルの内積が0未満であることは、それら2つのベクトルのなす角が90度よりも大きいことを意味する。更に、2つのベクトルのなす角が90度よりも大きいことは、図7(a)、(b)に示すように、停止位置Psが通常の動作軌跡(Pj等)よりもワークWの中心位置Pwc側に存在する確率の高いことを意味し、停止位置Psと動作点Piとの間にワークWが存在する確率はほとんどないことを意味している。
そこで、CPU13は、内積が0未満で最小の動作点Pi(図7の場合、動作点Pjが内積が0未満で最小の動作点に相当する)を移動目標位置に定め(目標位置設定手段)、そして、ロボットアームを、カメラ12が停止位置Psでの姿勢を維持したままとなるように、移動目標点までPTP制御によって直線的に移動させる(ステップS6:動作制御手段)。そして、カメラ12が移動目標点(動作点Pi)に至ったところで、CPU13は、ロボットアームの姿勢(カメラ12の姿勢)を当該動作点Piにおける記憶姿勢に変更する(ステップS7)。
このように停止位置Psから移動目標点までの間は、カメラ12の姿勢を停止位置Psのまま維持するので、カメラ12のワークWへの接触をより確実に防止することができる。つまり、移動途中でカメラ12の姿勢を変えると、姿勢を変えることによってカメラ12がワークWに近付くことにもなりかねないので、これを防止することができるものである。
次に、CPU13は、移動目標点であった動作点Piから通常の前進方向に動作して原点位置P0に戻る場合の動作点数と、動作点Piから通常の前進方向とは逆の後退方向に動作して原点位置P0に戻る場合の動作点数を取得し、少ない方を動作方向に定める。なお、動作点Piから原点位置P0までの動作点の数が前進方向と後退方向で同じときには、後退方向を動作方向に定める。その後、CPU13は、ロボットアームをPTP制御によって動作点Piから他の動作点を順に辿って原点位置に戻るように制御する(ステップS12:以上、動作制御手段)。
一方、内積が最小の動作点Piの当該内積の値が0以上であるとき(ステップS5で「NO」)、CPU13は、各動作点P1,P2,P3……Pnについて、停止位置Psから動作点までの距離を求め、最小距離の動作点Piを仮移動目標点とする(ステップS8)。ここで、2つのベクトルの内積が0以上であることは、2つのベクトルのなす角が90度以下であること、換言すれば、図6に示すように、動作点PiとワークWの中心位置Pwcとの間の距離よりも、停止位置PsとワークWの中心位置Pwcとの間の距離の方が長いこと、つまり最小距離の動作点Piよりも停止位置Psの方がワークWから離れていることを意味する。したがって、そのまま仮移動目標点である動作点Piへ移動すると、ワークWに突出部分があった場合、その突出部分に当る可能性のあることを意味する。
そこで、次に、CPU13は、停止位置Psと動作点Piとの間の距離が停止位置PsとワークWの中心位置Pwcとの間の距離未満であるか否かを判断する(ステップS9:距離判定手段)。停止位置Psと仮移動目標点(動作点Pi)との間の距離が停止位置PsとワークWの中心位置Pwcとの間の距離以上であることは、仮移動目標点(動作点Pi)がワークWにより近く、例えばワークWに突出部分があるような場合、停止位置Psから仮移動目標点(動作点Pi)に移動するまでの間にその突出部分に接触する可能性が高くなる。
このため、停止位置Psと動作点Piとの間の距離が停止位置PsとワークWの中心位置Pwcとの間の距離以上であった場合(ステップS9で「NO」)、CPU13は、ロボットアームを停止状態のままとし、図5のフローチャートを終了する。このように、ステップS9で「NO」となった場合、ロボットアームは停止したままになるので、ユーザは、ティーチングペンダント4を操作してロボットアームを手動で動作させて原点位置に復帰させる。
停止位置Psと仮移動目標点(動作点Pi)との間の距離が停止位置PsとワークWの中心位置Pwcとの間の距離よりも短い場合には、図6に示すように、仮移動目標点(動作点Piがワークの中心位置Pwcよりも手前側にあるので、ワークWに突出部分があったとしても、仮移動目標点(動作点Pi)まで移動する間に、その突出部分に接触する可能性は相当低くなる。
そこで、CPU13は、停止位置Psと仮移動目標点である動作点Piとの間の距離が停止位置PsとワークWの中心位置Pwcとの間の距離よりも短い場合には(ステップS9で「YES」)、仮移動目標点を移動目標点に定め、停止位置Psでの姿勢を維持したまま当該停止位置Psから移動目標点である動作点Piまで移動し(ステップS10)、移動目標点(動作点Pi)に至ったところで動作点Piでの姿勢に変更する(ステップS11)。その後、CPU13は、前述したと同様にしてロボットアームを動作点Piから原点位置まで移動させ(ステップS12)、以上により図5のフローチャートを終了する。
このように本実施形態によれば、ロボットアームが動作途中で停止しても、当該ロボットアームを、ワークWに衝突することなく、自動的に原点位置に復帰させることができる。ちなみに、停止位置Psから移動目標点に向かってロボットアームが動作するとき、ワークWの突出部分などに接触するような恐れがあるときには、非常停止ボタン(図示せず)を押せばよい。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。
最小の内積値が0以上のとき、停止位置Psから最短の動作点を移動目標位置に定めるようにしてもよい。このようにしても、突出部分のないワークWであれば、移動目標位置まで移動する間に、ワークWに接触する可能性は非常に低い。
CPU13は、停止位置と仮移動目標点との距離が停止位置とワークWの中心位置との距離以上のとき、複数の動作点のうち次に停止位置に近い動作点を仮移動目標点とすることを、停止位置と仮移動目標点との距離が停止位置とワークの中心位置との距離よりも短い動作点が見つかるまで繰り返し実行し、停止位置と仮移動目標点との距離が停止位置とワークの中心位置との距離よりも短い動作点がなかったとき、図5のフローチャートを終了してロボットアームを停止状態のまま保持するようにしてもよい。
RAM17に記憶させる動作点は、カメラ12の座標の原点の位置としたが、フランジ11の座標の原点の位置としても良い。
視覚検査装置のロボットに限られず、フランジ11にハンドを取り付けたロボットに適用することができる。
本発明の一実施形態を示すもので、ロボットを使用する視覚検査装置の斜視図 ロボットの制御構成を示すブロック図 フランジの斜視図 ワークと動作点との位置関係の一例を示す図 原点位置戻しのための制御内容を示すフローチャート 動作点と停止位置との関係の一例を示す図 動作点と停止位置との関係の他の例を示す図
符号の説明
図面中、2はロボット本体、4はティーチングペンダント(入力手段)、11はフランジ、12はカメラ、13はCPU(停止位置演算手段、ベクトル演算手段、内積演算手段、動作点選択手段、内積値判定手段、目標位置設定手段、動作制御手段)、17はRAM(動作点記憶手段、中心位置記憶手段)を示す。

Claims (4)

  1. ワークの周囲を移動するロボットアームであって、原点位置から、予め設定された複数の動作点を予め決められた順序で通過するように制御されるロボットアームが、移動途中で停止したとき、当該ロボットアームを自動的に前記原点位置に復帰させるロボットの原点復帰装置において、
    前記教示された複数の動作点の座標を記憶する動作点記憶手段と、
    前記ワークの中心位置を入力する入力手段と、
    前記入力手段から入力された前記ワークの中心位置を記憶するワーク中心位置記憶手段と、
    前記ロボットアームが移動途中で停止したとき、その停止位置を求める停止位置演算手段と、
    前記ロボットアームの前記停止位置から前記ワークの中心位置に至るベクトルと前記ロボットアームの前記停止位置から前記複数の各動作点に至るベクトルを求めるベクトル演算手段と、
    前記複数の動作点の各々について、前記ロボットアームの前記停止位置から前記ワークの中心位置に至るベクトルと前記ロボットアームの前記停止位置から前記動作点に至るベクトルとの内積を演算する内積演算手段と、
    前記複数の動作点のうち、前記内積演算手段により演算された内積の値が最小となる動作点を選択する動作点選択手段と、
    前記動作点選択手段により選択された動作点についての内積が0未満であるか否かを判定する内積値判定手段と、
    前記動作点選択手段により選択された動作点についての内積が0未満であったとき、当該動作点を移動目標点に設定し、前記動作点選択手段により選択された動作点についての内積が0以上であったとき、前記複数の動作点のうち前記停止位置から最も近い動作点を移動目標点に設定する目標位置設定手段と、
    前記ロボットアームを、前記停止位置から前記目標位置設定手段により移動目標点として設定された動作点に向かって移動させ、その後、移動目標点として設定された動作点から前記動作点記憶手段に記憶された動作点を順に辿って原点位置に復帰するように移動させる動作制御手段と、
    を備えてなるロボットの原点復帰装置。
  2. 前記動作制御手段は、前記ロボットアームの姿勢を、停止した時点での姿勢に維持したまま前記移動目標点として設定された動作点に移動し、当該動作点において、教示された姿勢に戻すことを特徴とする請求項1記載のロボットの原点復帰装置。
  3. 前記目標位置設定手段は、前記動作点選択手段により選択された動作点についての内積が0以上であったとき、前記複数の動作点のうち前記停止位置から最も近い動作点を仮移動目標点に設定し、前記停止位置と前記仮移動目標点との距離が前記停止位置と前記ワークの中心位置との距離よりも短いとき、前記仮移動目標点を移動目標点とする、ことを特徴とする請求項1または2記載のロボットの原点復帰装置。
  4. 前記目標位置設定手段は、前記停止位置と前記仮移動目標点との距離が前記停止位置と前記ワークの中心位置との距離以上のとき、前記複数の動作点のうち次に前記停止位置に近い動作点を仮移動目標点とすることを、前記停止位置と前記仮移動目標点との距離が前記停止位置と前記ワークの中心位置との距離よりも短い動作点が見つかるまで繰り返し実行し、前記停止位置と前記仮移動目標点との距離が前記停止位置と前記ワークの中心位置との距離よりも短い動作点がなかったとき、前記制御手段は、前記ロボットアームを停止状態に維持することを特徴とする請求項3記載のロボットの原点復帰装置。
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