JP2011010568A - 獣類防除用電線張設具 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のネットフェンスに対しても簡単かつ迅速に電線を張設できるとともに、獣類の種類や柵の高さに応じて、電線の張設位置を自在に調節することができる獣類防除用電線張設具を提供する。
【解決手段】電線支持ポール6を上方側で支持し固定する上方固定具2と、下方側で支持し固定する下方固定具3とを有し、上方固定具2は、電線支持ポール6を挿通させるコイル状挿通部21と、コイル状挿通部21の両端を略V字形状に延出させ、その内方に縮閉または外方に拡開させたとき、コイル状挿通部21の弾性力によってネットフェンス5に対する掛止力を付与する一対の掛止アーム部22と、各掛止アーム部22の先端に形成されてネットフェンス5に掛止するフック部23とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、サルやイノシシ、クマ、シカ等の獣類を防除するネットフェンスに、電気ショックを与えるための電線を張り出して張設する獣類防除用電線張設具に関するものである。
従来、サルやイノシシ等の獣類を防除するための技術が提案されている。例えば、特開平8−112055号公報には、導電材によって形成されている柵本体と、上記柵本体の上縁に沿って該柵本体の上方又は側方に張られ且つ該柵本体とは絶縁されている複数本の裸電線と、上記裸電線に衝撃電圧をかける電源装置とを備えている電気柵が開示されている(特許文献1)。
特開平8−112055号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、柵本体に対して予め定められた位置や高さに裸電線を取り付けるように構成されている。このため、獣類の種類や柵の高さに応じて、電線の張設位置を調節することができないという問題がある。特にサル等は知能も身体能力も高いため、電線の張設位置に細心の注意が必要であるが、従来の製品では使い勝手のよいものがない。また、特許文献1に係る発明では電気柵を構成する部品数や固定箇所が多いため、設置作業に時間と手間がかかるという問題もある。
さらに、引用文献1に係る発明は、別途、電線を既存のネットフェンスに後付けで張設することを想定していない。既存のネットフェンスには電線が取り付けられていないものも多数存在しているところ、前記特許文献1に係る発明では、そのような既存のネットフェンスに電線を張設させるニーズに応えることができないという問題もある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、既存のネットフェンスに対しても簡単かつ迅速に電線を張設できるとともに、獣類の種類や柵の高さに応じて、電線の張設位置を自在に調節することができる獣類防除用電線張設具を提供することを目的としている。
本発明に係る獣類防除用電線張設具は、獣類防除用の電線をネットフェンスから張り出して張設するために、前記電線を支持する電線支持ポールを前記ネットフェンスに設置するための獣類防除用電線張設具であって、前記電線支持ポールを上方側で支持し固定する上方固定具と、前記電線支持ポールを下方側で支持し固定する下方固定具とを有しており、前記上方固定具は、前記電線支持ポールを挿通させるコイル状のコイル状挿通部と、このコイル状挿通部の両端を略V字形状を構成するように延出させているとともに、その略V字形状の内方に縮閉または外方に拡開させたとき、前記コイル状挿通部の弾性力によって前記ネットフェンスに対する掛止力を付与する一対の掛止アーム部と、これら各掛止アーム部の先端に形成されて前記ネットフェンスに掛止するフック部とを有している。
また、本発明において、前記コイル状挿通部は、前記電線支持ポールを遊挿しうる内径に形成されているとともに、前記フック部をそれぞれ前記ネットフェンスに掛止したときに縮径して前記電線支持ポールを締め付けるようにしてもよい。
さらに、本発明において、前記各フック部は、略V字形状を構成する各掛止アーム部の外側に向けて開口された略U字形状に形成されていてもよい。
また、本発明において、前記下方固定具は、前記電線支持ポールを挿通させるコイル状の下方コイル状挿通部と、この下方コイル状挿通部の両端を略反対方向に延出させているとともに、前記下方コイル状挿通部を縮径する方向に変形させたとき、前記下方コイル状挿通部の弾性力によって前記ネットフェンスに対する掛止力を付与する一対の下方掛止アーム部と、各下方掛止アーム部の先端に形成されて前記ネットフェンスに掛止する下方フック部とを有していてもよい。
さらに、本発明において、前記下方コイル状挿通部は、前記電線支持ポールを遊挿しうる内径に形成されているとともに、前記下方フック部をそれぞれ前記ネットフェンスに掛止したときに縮径して前記電線支持ポールを締め付けるようにしてもよい。
また、本発明において、前記各下方フック部は、前記下方掛止アーム部の軸線方向に対して、一方は上方向に略垂直に折り曲げられ、他方は下方向に略垂直に折り曲げられて、かつ、それぞれ同方向に向けて略U字形状に開口されていてもよい。
本発明によれば、既存のネットフェンスに対しても簡単かつ迅速に電線を張設できるとともに、獣類の種類や柵の高さに応じて、電線の張設位置を自在に調節することができる。
本発明に係る獣類防除用電線張設具を用いて電線を張設したネットフェンスを示す全体図である。 本実施形態の獣類防除用電線張設具を用いて電線張設用ポールをネットフェンスに取り付けた状態を示す正面図である。 本実施形態の上方固定具を示す斜視図である。 本実施形態の下方固定具を示す斜視図である。 本実施形態の獣類防除用電線張設具を用いて電線張設用ポールをネットフェンスに取り付けた状態を示す側面図である。 本発明に係る上方固定具の他の実施形態を示す斜視図である。 他の実施形態の上方固定具を用いて電線張設用ポールをネットフェンスに取り付けた状態を示す正面図である。 本実施形態の獣類防除用電線張設具を用いて電線張設用ポールを菱形状のネットフェンスに取り付けた状態を示す正面図である。
以下、本発明に係る獣類防除用電線張設具1の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態の獣類防除用電線張設具1は、獣類防除用の電線4をネットフェンス5から張り出して張設するために、当該電線4を支持するための電線支持ポール6をネットフェンス5に設置するためのものである。なお、本実施形態において、ネットフェンス5は、複数本の金属ワイヤが縦横方向に直交した状態で固定されている。また、電線支持ポール6は、グラスファイバーによって棒状に形成されており、その先端部には、電線を支持するための電線支持クリップ7が設けられている。
以上において、本実施形態の獣類防除用電線張設具1は、図1および図2に示すように、電線支持ポール6を上方側で支持し固定する上方固定具2と、電線支持ポール6を下方側で支持し固定する下方固定具3とから構成されている。
上方固定具2は、図1から図3に示すように、一本の金属線に塑性加工を施して形成されており、主として、コイル状に形成されたコイル状挿通部21と、このコイル状挿通部21の両端から延出された一対の掛止アーム部22,22と、各掛止アーム部22,22の先端に形成された一対のフック部23,23とを有している。以下、各構成部について詳細に説明する。
コイル状挿通部21は、電線支持ポール6を挿通させて保持する役割と、掛止アーム部22に所定の弾性力を持たせる役割とを果たすものである。本実施形態において、コイル状挿通部21は、図3に示すように、金属線を螺旋状に巻回して構成されている。また、コイル状挿通部21の内径は、電線支持ポール6を遊挿しうる大きさに形成されており、かつ、フック部23をそれぞれネットフェンス5に掛止したときに電線支持ポール6を締め付けられる大きさに形成されている。また、コイル状挿通部21は、各掛止アーム部22,22を内方に縮閉させたとき、ネットフェンス5に対する掛止力を発生させる弾性力を有している。
掛止アーム部22は、電線支持ポール6をネットフェンス5に対して傾斜状態で保持する役割を果たすものである。本実施形態において、一対の掛止アーム部22,22は、図2および図3に示すように、コイル状挿通部21の両端から略V字形状を構成するように外方向へ延出されている。そして、本実施形態では、この略V字形状の内方に縮閉させたとき、コイル状挿通部21の弾性力によってネットフェンス5に対する掛止力を付与するようになっている。
具体的には、図3において、各掛止アーム部22,22を内方に縮閉する方向(図3の矢印A)に変形させると、各掛止アーム部22,22は、外方に拡開する方向(図3の矢印B)へ復元しようとすることで掛止力を発生するようになっている。
また、本実施形態において、各掛止アーム部22,22は、その先端に設けられた各フック部23,23の間隔が、ネットフェンス5の網目間隔よりも長くなるように形成されている。これにより、後述するように、各フック部23,23をネットフェンス5に掛止させたとき、コイル状挿通部21がネットフェンス5から離隔した位置に配置されるため、電線支持ポール6をネットフェンス5に対して傾斜させられるようになっている。
フック部23は、上方固定具2をネットフェンス5に着脱自在に掛止するためのものである。本実施形態において、各フック部23,23は、図2および図3に示すように、各掛止アーム部22,22の先端に設けられており、略V字形状の外側に向けて開口された略U字形状に形成されている。
一方、下方固定具3は、電線支持ポール6をより強固にネットフェンス5に固定するためのものであり、上方固定具2と一部類似した構成を有している。具体的には、図2および図4に示すように、一本の金属線に塑性加工を施して形成されており、主として、コイル状に形成された下方コイル状挿通部31と、この下方コイル状挿通部31の両端から延出された一対の下方掛止アーム部32,32と、各下方掛止アーム部32,32の先端に設けられた下方フック部33,33とを有している。
本実施形態において、下方固定具3が、上方固定具2と異なる点は、下方掛止アーム部32の延出方向(延出角度)および長さが異なる点と、下方フック部33の向きが異なる点である。以下、各構成部について詳細に説明する。
下方コイル状挿通部31は、電線支持ポール6を挿通させて保持する役割と、下方掛止アーム部32に所定の弾性力を持たせる役割とを果たすものである。本実施形態において、下方コイル状挿通部31は、図4に示すように、金属線を螺旋状に巻回して構成されている。また、下方コイル状挿通部31の内径は、電線支持ポール6を遊挿しうる大きさに形成されており、かつ、下方フック部33をそれぞれネットフェンス5に掛止したときに電線支持ポール6を締め付ける大きさに形成されている。また、下方コイル状挿通部31は、縮径方向に変形させたとき、ネットフェンス5に対する掛止力を発生させる弾性力を有している。
下方掛止アーム部32は、電線支持ポール6の下端をネットフェンス5に当接させた状態で固定する役割を果たすものである。本実施形態において、一対の下方掛止アーム部32,32は、図2および図4に示すように、下方コイル状挿通部31の両端から略反対方向に延出されている。この点で、上方固定具2の略V字形状よりも広角度の方向に延出されている。そして、下方コイル状挿通部31を縮径する方向に変形させたとき、下方コイル状挿通部31の弾性力によってネットフェンス5に対する掛止力を付与するようになっている。
具体的には、図4において、下方コイル状挿通部31が縮径する方向(図4の矢印A)に各下方掛止アーム部32,32を変形させると、各下方掛止アーム部32,32は、下方コイル状挿通部31が拡径する方向(図4の矢印B)へ復元しようとすることで掛止力を発生するようになっている。
また、本実施形態において、各下方掛止アーム部32,32は、その先端に設けられた各下方フック部33,33の間隔が、ネットフェンス5の網目間隔よりも短くなるように形成されている。これにより、各下方フック部33,33は、ネットフェンス5の1つの網目を構成する水平方向の金属ワイヤに掛止されるようになっている。
下方フック部33は、本実施形態の下方固定具3をネットフェンス5に着脱自在に掛止するためのものである。本実施形態において、各下方フック部33,33は、図2および図4に示すように、各下方掛止アーム部32,32の先端に設けられている。そして、各下方フック部33,33は、下方掛止アーム部32,32の軸線方向に対して、一方は上方向に略垂直に折り曲げられ、他方は下方向に略垂直に折り曲げられて、かつ、それぞれ同方向に向けて略U字形状に開口されている。
つぎに、本発明に係る上方固定具2および下方固定具3からなる獣類防除用電線張設具1の作用について、図面を用いて説明する。
本実施形態では、上方固定具2および下方固定具3を用いて、電線支持ポール6をネットフェンス5に取り付け、電線4を張設する場合について説明する。まず、図1および図2に示すように、電線支持ポール6の上方側に上方固定具2のコイル状挿通部21を挿通させるとともに、電線支持ポール6の下方側に下方固定具3の下方コイル状挿通部31を挿通させる。このとき、コイル状挿通部21および下方コイル状挿通部31は、電線支持ポール6をスライド自在に挿通させられるため、電線4を支持する高さや位置を容易に調節できる。
つぎに、上方固定具2の各フック部23,23および下方固定具3の各下方フック部33,33をそれぞれネットフェンス5に掛止する。具体的には、上方固定具2については、まず、ネットフェンス5を構成する縦方向の金属ワイヤに、一方のフック部23を掛止する。そして、各掛止アーム部22,22を内方へ縮閉する方向(図3中の矢印A)に弾性変形させながら、前記金属ワイヤと互いに隣り合う金属ワイヤに他方のフック部23を掛止させる。このとき、各フック部23,23は、それぞれ略V字形状の外側に開口された略U字形状に形成されているため、掛止し易く作業が効率的に進められる。
つづいて、各フック部23,23を掛止した後、各掛止アーム部22,22に付与していた外力を解放する。これにより、コイル状挿通部21が、各掛止アーム部22,22を外方へ拡開する方向(図3中の矢印B)へ復元させるため、各フック部23,23が金属ワイヤ側に強く押圧されて掛止力を発揮する。したがって、外力が加わらない限り、各フック部23,23はネットフェンス5から外れてしまうことがない。また、各フック部23,23を掛止させた状態では、コイル状挿通部21が縮径し、電線支持ポール6を強く締め付ける。このため、電線支持ポール6が、自重や電線4の重さ、獣類の突進等によってずれ落ちてしまうのを防止する。
また、各フック部23,23を掛止させた状態では、図5に示すように、各掛止アーム部22,22が側方へ突出してコイル状挿通部21をネットフェンス5から離隔させる。このため、下方固定具3によって電線支持ポール6の下方をネットフェンス5に固定すると、電線支持ポール6が傾斜し、いわゆる「しのび返し」を構成する。これにより、サルやイノシシ等の獣類に圧迫感を与えられるし、ネットフェンス5をよじ登ってきたサルを上部の電線4によってはね返すこともできる。したがって、ネットフェンス5を越えにくくするとともに、低いネットフェンス5でも、獣類に対して十分な防除効果を奏する。
さらに、本実施形態では、上方固定具2と下方固定具3との取り付け位置を調節することで、電線支持ポール6の傾斜角度を変えられる。具体的には、上方固定具2と下方固定具3とを近づけると、電線支持ポール6の傾斜角が大きくなり、逆に離すと傾斜角が小さくなる。このため、獣類の種類や柵の高さに応じて、電線支持ポール6の傾斜角を自在に変更することができる。
一方、下方固定具3については、まず、図1および図2に示すように、ネットフェンス5を構成する横方向の金属ワイヤに、一方の下方フック部33を掛止する。そして、下方コイル状挿通部31が縮径する方向(図4中の矢印A)に弾性変形させながら、他方の下方フック部33を同一の金属ワイヤに掛止させた後、各下方掛止アーム部32,32に付与していた外力を解放する。
これにより、下方コイル状挿通部31が拡開する方向(図4中の矢印B)へ復元するため、各下方フック部33,33が金属ワイヤ側に強く押圧されて掛止力を発揮する。したがって、外力が加わらない限り、各下方フック部33,33はネットフェンス5から外れてしまうことがない。また、本実施形態では、各下方フック部33,33が、各下方掛止アーム部32,32の軸線方向に関して互いに上下方向に設けられるため、特に上下方向の外力に対して極めて外れにくい。
また、各下方フック部33,33を掛止させた状態では、下方コイル状挿通部31が縮径し、電線支持ポール6を強く締め付ける。このため、上方固定具2のコイル状挿通部21による締め付けと相俟って、電線支持ポール6が、自重および電線4の重さ等によってずれ落ちるのを防止する。
なお、本実施形態では、電線支持ポール6を簡単かつ強固にネットフェンス5に固定するため、下方固定具3を上記構成にしているが、この構成に限定されるものではない。例えば、上方固定具2と同様の構成を有し、掛止アーム部22だけを短くしたものを下方固定具3として用いてもよい。これによれば、獣類防除用電線張設具1と同様の作業で取り付けられるとともに、電線支持ポール6を傾斜させられる。あるいは、単に、電線支持ポール6の下方を針金等を用いてネットフェンス5にくくり付けて固定しても下方固定具3に必要な機能を果たしうる。
以上のような電線支持ポール6の取り付け作業を繰り返すことにより、図1に示すように、ネットフェンス5に対して所定の網目間隔おきに電線支持ポール6が固定される。そして、各電線支持ポール6の先端近傍に取り付けられている電線支持クリップ7に、電線4を通して支持させる。これにより、電線4が簡単かつ迅速にネットフェンス5から張り出した状態で張設される。また、一旦、張設した後でも、フック部23および下方フック部33の掛止を外すと、コイル状挿通部21および下方コイル状挿通部31の締め付けが緩むため、電線支持ポール6を簡単に上下にスライドでき、張設位置や高さを適宜調節することができる。
さらに、電線4を撤去する場合には、掛止アーム部22および下方掛止アーム部32を軽く変形させるだけで、容易に上方固定具2および下方固定具3を取り外すことができる。このため、雪の降る地域等のように、季節に応じて電線4の張設作業と撤去作業を繰り返す地域においては、特に、好適である。
また、本実施形態では、1本の電線支持ポール6につき1つの上部固定具2を取り付けているが、必要に応じて複数の上部固定具2を取り付けることもできる。これによれば、電線4を複数段に張設することができるため、より電気柵として高い威力を発揮することができる。このように適宜、簡単に電気柵の段数を増減させられるメリットも有する。
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1.獣類の種類や柵の高さに応じて、電線4の張設位置・高さを自在に調節することができる。
2.電線4をネットフェンス5から張り出して張設することで、いわゆる「しのび返し」になるため獣類の防除効果を向上させることができ、より低いネットフェンス5でも高い防除効果を発揮させられる。
3.既存のネットフェンス5に対しても簡単かつ迅速に電線4を後から取り付けることができる。
4.季節に応じて、簡単かつ迅速に電線4を張設したり、撤去することができる。
5.上部固定具2を複数取り付ければ、簡単に複数段の電気柵を構成することができ、より高い防除効果が得られる。
なお、本発明に係る獣類防除用電線張設具1は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、上述した本実施形態では、外方に拡開する弾性力を有する上方固定具2について説明したが、この構成に限定されるものではなく、コイル状挿通部21の弾性力によって掛止アーム部22がネットフェンス5に対する掛止力を付与する構成であればよい。例えば、図6に示すように、各掛止アーム部22,22をクロスさせるようにしてコイル状挿通部21から延出し、内方に縮閉する弾性力によって各フック部23,23をネットフェンス5に掛止する構成にしてもよい。各フック部23,23は、各掛止アーム部22,22に対して下方に折り曲げられるとともに、各掛止アーム部22,22の軸線方向に向けて開口する略U字形状に形成されている。
上記のように構成された上方固定具8を取り付ける場合には、例えば、図7に示すように、一方のフック部23を縦方向の金属ワイヤの外側位置において横方向の金属ワイヤに掛止する。そして、略V字形状の外方(図6中の矢印A)に拡開するように弾性変形させながら、他方のフック部23も同様に、縦方向の金属ワイヤの外側位置において横方向の金属ワイヤに掛止する。
そして、掛止アーム部22に付与していた外力を解放すると、コイル状挿通部21が、各掛止アーム部22,22を縮閉方向(図6中の矢印B)へ復元させるため、各フック部23,23が金属ワイヤの外側から内側にかけて強く押圧されて掛止力を発揮する。これにより、上述した本実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、上述した本実施形態では、金属ワイヤが縦横方向に直交したネットフェンス5に取り付ける場合について説明したが、図8に示すように、金属ワイヤが斜めに交差する菱形状のネットフェンス5にも取り付けて使用することができる。この場合、電線支持ポール6も斜めになるため、この状態で電線4を略水平に支持可能な電線支持クリップ7を使用すればよい。
1 獣類防除用電線張設具
2 上方固定具
3 下方固定具
4 電線
5 ネットフェンス
6 電線支持ポール
7 電線支持クリップ
8 上方固定具(他の実施形態)
21 コイル状挿通部
22 掛止アーム部
23 フック部
31 下方コイル状挿通部
32 下方掛止アーム部
33 下方フック部

Claims (6)

  1. 獣類防除用の電線をネットフェンスから張り出して張設するために、前記電線を支持する電線支持ポールを前記ネットフェンスに設置するための獣類防除用電線張設具であって、
    前記電線支持ポールを上方側で支持し固定する上方固定具と、前記電線支持ポールを下方側で支持し固定する下方固定具とを有しており、
    前記上方固定具は、前記電線支持ポールを挿通させるコイル状のコイル状挿通部と、
    このコイル状挿通部の両端を略V字形状を構成するように延出させているとともに、その略V字形状の内方に縮閉または外方に拡開させたとき、前記コイル状挿通部の弾性力によって前記ネットフェンスに対する掛止力を付与する一対の掛止アーム部と、
    これら各掛止アーム部の先端に形成されて前記ネットフェンスに掛止するフック部と
    を有する獣類防除用電線張設具。
  2. 請求項1において、前記コイル状挿通部は、前記電線支持ポールを遊挿しうる内径に形成されているとともに、前記フック部をそれぞれ前記ネットフェンスに掛止したときに縮径して前記電線支持ポールを締め付ける獣類防除用電線張設具。
  3. 請求項1または請求項2において、前記各フック部は、略V字形状を構成する各掛止アームの外側に向けて開口された略U字形状に形成されている獣類防除用電線張設具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、前記下方固定具は、
    前記電線支持ポールを挿通させるコイル状の下方コイル状挿通部と、
    この下方コイル状挿通部の両端を略反対方向に延出させているとともに、前記下方コイル状挿通部を縮径する方向に変形させたとき、前記下方コイル状挿通部の弾性力によって前記ネットフェンスに対する掛止力を付与する一対の下方掛止アーム部と、
    各下方掛止アーム部の先端に形成されて前記ネットフェンスに掛止する下方フック部と
    を有する獣類防除用電線張設具。
  5. 請求項4において、前記下方コイル状挿通部は、前記電線支持ポールを遊挿しうる内径に形成されているとともに、前記下方フック部をそれぞれ前記ネットフェンスに掛止したときに縮径して前記電線支持ポールを締め付ける獣類防除用電線張設具。
  6. 請求項4または請求項5において、前記各下方フック部は、前記下方掛止アーム部の軸線方向に対して、一方は上方向に略垂直に折り曲げられ、他方は下方向に略垂直に折り曲げられて、かつ、それぞれ同方向に向けて略U字形状に開口されている獣類防除用電線張設具。
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