JP2011009148A - 発電システム - Google Patents

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政宏 森
Naoki Taoda
直樹 峠田
Yoshihiro Wakayama
若山  義洋
Kiyoharu Inoue
清晴 井上
Yoshikazu Hamaya
佳和 濱谷
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Abstract

【課題】燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットに重複して備えられるセンサの検出値の異常を検出し、センサの検出値に異常がある場合には確実に燃料電池ユニット及びパワーコンディショナユニットの動作を停止させることができる発電ユニットを提供する。
【解決手段】燃料電池ユニット1とパワーコンディショナユニット2に電圧センサ6,12と電流センサ7,13を備えた発電システムにおいて、燃料電池ユニット1のマイコン5が上記電圧センサ6,12又は電流センサ7,13の検出値の偏差Xを演算する。そして、この偏差Xを正常判定しきい値Y及び異常判定しきい値Zと比較して、正常領域、中間領域及び異常領域のいずれに属するかを判定する。この判定結果が異常領域である場合には、燃料電池ユニット1の制御部5からパワーコンディショナユニット2の制御部11に対して動作停止信号を出力し、インバータ10の動作を停止させる。
【選択図】図1

Description

この発明は発電システムに関し、より詳細には、燃料電池を系統電源に連系させる発電システムにおける燃料電池とパワーコンディショナの制御技術に関する。
近時、電力会社の配電系統(系統電源)に自家発電装置である燃料電池を連係して運用する発電システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の発電システムにおいては、家庭内の電気負荷(以下、「負荷」と称する)に燃料電池側からの電力を供給する一方、燃料電池発電だけでは家庭内の電力がまかなえなくなると、配電系統側すなわち系統電源側から家庭内の負荷に電力を供給するようにされており、燃料電池は、負荷の状況に応じて配電系統との連系点に出力する交流電力を調整するパワーコンディショナを介して系統電源に接続されている。
図1は、この種の発電システムの概略構成を示している。図1において、1は燃料電池ユニット、2はパワーコンディショナユニット、3は系統電源を示している。
燃料電池ユニット1には、電力の発生源となるスタック(図示せず)を備えた燃料電池4と、燃料電池4を含む燃料電池ユニット1を制御する制御部となるマイコン(燃料電池ユニット側制御手段)5と、燃料電池4の出力電圧を監視する電圧センサ(燃料電池ユニット側電圧センサ)6と、燃料電池4の出力電流を監視する電流センサ(燃料電池ユニット側電流センサ)7と、燃料電池4からパワーコンディショナユニット2への出力(電力供給)を遮断できるように電源出力ラインに配設された出力遮断リレー8とが備えられている。
上記マイコン5は、燃料電池ユニット1に備えられた上記電圧センサ6及び電流センサ7と電気的に接続され、これら各センサ6,7の検出値(検出電圧及び検出電流)の読み込みができるように構成されるとともに、後述するパワーコンディショナユニット2のマイコン11と双方向通信が可能な通信線(たとえば、RS485などのシリアル通信線)14を介して通信接続され、燃料電池ユニット1をパワーコンディショナユニット2と連系制御できるように構成されている。
一方、パワーコンディショナユニット2には、燃料電池ユニット1から供給される直流電源を昇圧するDC/DCコンバータ(以下、「コンバータ」と称する)9と、このコンバータ9で昇圧された直流電源を交流電源に変換するDC/ACインバータ(以下、「インバータ」と称する)10と、パワーコンディショナユニット2を制御する制御部となるマイコン(パワーコンディショナユニット側制御手段)11と、パワーコンディショナユニット2への入力電圧を監視する電圧センサ(パワーコンディショナユニット側電圧センサ)12と、パワーコンディショナユニットへの入力電流を監視する電流センサ(パワーコンディショナユニット側電流センサ)13とが備えられている。
パワーコンディショナユニット2側のマイコン11は、パワーコンディショナユニット2に備えられた上記電圧センサ12及び電流センサ13と電気的に接続されており、これら各センサ12,13の検出値(検出電圧及び検出電流)の読み込みができるように構成されるとともに、上記燃料電池ユニット1のマイコン5と通信接続され、パワーコンディショナユニット2を燃料電池ユニット1と連系制御できるように構成されている。
なお、パワーコンディショナユニット2と系統電源3は系統連系スイッチ15,15を介して接続されており、この系統連系スイッチ15,15をオフ(開放)にすることによって燃料電池ユニット1(つまり燃料電池4)が系統電源3から解列されるように構成されている。
そして、このように構成された従来の発電システムでは、燃料電池4での発電にあたり、燃料電池ユニット1側のマイコン5とパワーコンディショナユニット2側のマイコン11とが以下のように連係しながら発電制御を行うように構成されている。
すなわち、燃料電池ユニット1のマイコン5は、燃料電池4による発電の開始時に、まず、電圧センサ6の検出電圧が燃料電池の正常起動の判定しきい値Aを上回るか否かを判断する。そして、電圧センサ6の検出電圧がこのしきい値Aを上回ると燃料電池4の動作は正常であると判定して、パワーコンディショナユニット2のマイコン11に対して所定の起動許可信号S1を出力する。これにより、パワーコンディショナユニット2のマイコン11がコンバータ9を起動させ、パワーコンディショナユニット2から負荷に対して交流電力が供給される(上記起動許可信号S1がマイコン11に入力されるまでは、コンバータ9は動作停止状態(つまり、電源ラインの図示しない等価スイッチがオフの状態)となっている)。なお、この判断で電圧センサ6の検出電圧が所定時間を経過しても上記しきい値A以下の場合には、マイコン5は燃料電池4が故障していると判定して所定の安全動作を実行する。
そして、燃料電池4の発電開始後は、燃料電池ユニット1のマイコン5は、電圧センサ6及び電流センサ7の双方を監視する。具体的には、電圧センサ6の検出電圧がスタック劣化の判定しきい値Bを下回るか否かを監視し、電圧センサ6の検出電圧がしきい値Bを下回ると燃料電池4のスタックが劣化していると判断し、燃料電池4に対する燃料(ガス、空気、水)の供給量を増やす制御を行って発電出力を増加させる。一方、電流センサ7については、その検出電流が燃料電池4の発電量に応じて変動する許容電流値(スタックに負担をかけずにパワーコンディショナ側で引っ張ることができる電流値)Cを超えるか否かを監視し、電流センサ7の検出電流が許容電流値Cを超えると出力遮断リレー8をオフ(開放)にして燃料電池4のスタックを保護する。出力遮断リレー8は、図1に示すように、燃料電池ユニット1の電源出力ラインに設けられており、このリレー8をオフにすることでパワーコンディショナユニット2に対する電力供給が遮断される。
これに対して、パワーコンディショナユニット2側のマイコン11は、電圧センサ12の検出電圧と、マイコン5から受信した許容電流値Cとに基づいてパワーコンディショナユニット2への入力電力を算出し、この入力電力に基づいて(具体的には、入力電力にコンバータ9とインバータ10の変換効率を乗算して)パワーコンディショナユニット2の設定出力電力Dを決定してコンバータ9とインバータ10のフィードフォーワード制御を行うとともに、上記電流センサ13の検出電流が上記許容電流値Cに近づくようにコンバータ9及びインバータ10のフィードバック制御を行う。その一方で、マイコン11は、電圧センサ12の検出電圧を監視し、この検出電圧がコンバータ9の昇圧出力電圧(インバータ10の出力電圧に応じて決定される電圧:たとえば、インバータ10でAC200Vを供給する場合にはDC390V)を得るために必要な最低入力電圧Eを下回った場合、または、コンデンサ等の耐圧電圧Fを上回った場合には、パワーコンディショナユニット2を停止させる制御を行う。
このように、燃料電池を用いた従来の発電システムでは、燃料電池ユニット1とパワーコンディショナユニット2を連係させて制御するにあたり、これら各ユニット1,2の双方に、それぞれ電圧センサと電流センサとが重複して設けられ、これら電圧・電流センサの検出値に基づいて燃料電池ユニット1とパワーコンディショナユニット2とを連係させている。なお、このような連系制御にあたっては、電圧センサや電流センサに代えて電力センサを用いるものも提案されている(特許文献2参照)。
特開2005−229783号公報 特開昭63−98711号公報
しかしながら、このような従来の発電システムでは、燃料電池ユニット1とパワーコンディショナユニット2の連係制御は、これら各ユニット1,2のマイコン5,11が読み出した検出値(マイコン5,11の入力値)に基づいて行われているため、以下のような問題があった。
すなわち、このような構成では、センサ自体又はセンサからマイコン5,11に至るまでの信号入力経路に何らかの異常があり、マイコン5,11が読み出した検出値が正確な値を示していない場合には、発電システムを適正に制御することができないという問題がある。
具体的には、燃料電池ユニット1の出力電圧がマイコン5に正確に読み込まれていないと、マイコン5は燃料電池4のスタックの劣化を検出できないので、スタックが劣化していても発電出力を増加させることができずにパワーコンディショナユニット2が正常に動作しえない(換言すれば、燃料電池4から負荷に電力を供給できない)事態が生じうる。また、パワーコンディショナユニット2の入力電圧がマイコン11に正確に読み込まれないと、パワーコンディショナユニット2の入力電力を正確に演算できないので上記設定出力電力Dに誤差が生じ、コンバータ9やインバータ10のフィードフォーワード制御がくるい、その結果、系統に供給する電力にも誤差が生じるおそれがある。また、コンバータ9の入力電圧が上記最低入力電圧Eを下回っていてもそれを検出できないので、所定の昇圧出力電圧を得ることができない(つまり、インバータ10で所望の交流電源を生成できない)事態も生じうる。さらには、コンバータ9の入力電圧が耐圧電圧Fを上回り、コンデンサ等を破損するおそれもある。
一方、燃料電池ユニット1の出力電流がマイコン5に正確に読み込まれないと、上記許容電流値Cを超える電流が燃料電池4から引っ張られる場合があり、スタックの故障を引き起こすおそれがある。また、パワーコンディショナユニット2の入力電流をマイコン11が正確に読み出せなければ、パワーコンディショナユニット2側で引っ張る電流を上記許容電流値Cに近づける制御ができなくなり、系統に供給する電力値にも誤差が生じる。
このように、燃料電池ユニット1やパワーコンディショナユニット2のマイコン5,11に読み込まれた検出値が正確でないと、スタックの故障を招いたり、燃料電池4から負荷への電力供給が停止したり又は不十分となって、電力会社(系統電源)から供給を受ける電力の増加を招く(つまり、電気代の上昇を招く)といった問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットに重複して備えられるセンサの検出値の異常を検出し、センサの検出値に異常がある場合には確実に燃料電池ユニット及びパワーコンディショナユニットの動作を停止させることができる発電ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発電システムは、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットとを有する発電システムであって、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットの双方に、電圧センサ、電流センサ及び電力センサのうちの少なくともいずれか一つのセンサを備えるものにおいて、上記センサの検出値を相互に比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果に基づいてセンサの異常を検出する異常検出手段とを備えてなり、上記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、上記燃料電池ユニットでの発電動作を停止させる制御構成を備えたことを特徴とする。
すなわち、この発電システムでは、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットの双方に、電圧センサ、電流センサ及び電力センサのいずれかを重複して備える発電システムにおいて、両ユニットに備えられたセンサの検出値を比較してセンサの異常を検出する。具体的には、比較する検出値の偏差Xが異常判定しきい値Z以上である場合に、当該センサは異常(つまり、センサの検出値が異常。以下、同じ。)であると判定する。そして、センサの異常が検出されると、上記燃料電池ユニットでの発電動作が停止する。したがって、本発明では、発電ユニットに備えられた電圧センサ、電流センサ及び電力センサのいずれかに異常がある状態で燃料電池による発電が継続することが回避される。
本発明の請求項2に係る発電システムは、請求項1に記載の発電システムにおいて、 上記燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットが双方向通信可能な通信線で接続され、上記パワーコンディショナユニットの制御部には、パワーコンディショナユニット側のセンサの検出値を上記通信線を介して燃料電池ユニットの制御部に送信する送信手段が備えられ、上記燃料電池ユニットの制御部には、上記比較手段と上記異常検出手段とが備えられてなり、上記燃料電池ユニットの制御部は、上記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、上記パワーコンディショナユニットの制御部に対し、パワーコンディショナユニットの動作停止を指令する動作停止信号を出力する制御構成を備えたことを特徴とする。
すなわち、この請求項2に係る発電システムでは、パワーコンディショナユニット側のセンサで検出される検出値はパワーコンディショナユニットの制御部の送信手段を介して燃料電池ユニットの制御部に送信される。燃料電池ユニットの制御部は、燃料電池ユニットに備えられたセンサの検出値とパワーコンディショナユニットの制御部から送信された検出値(パワーコンディショナユニット側のセンサの検出値)とを比較してセンサの異常を検出する。そして、センサの異常が検出されると、上記燃料電池ユニットの制御部からパワーコンディショナユニットの制御部に対して動作停止信号が出力される。このように、請求項2に係る発電システムでは、センサ検出値に異常があるとパワーコンディショナユニットが強制的に停止されるので、燃料電池の発電量を超える電力がパワーコンディショナ側で消費されることが回避され、燃料電池(具体的にはスタック)の破損を防止することができる。
本発明の請求項3に係る発電システムは、請求項1または2に記載の発電システムにおいて、上記燃料電池ユニットは、その電源出力ラインに出力遮断リレーを備え、上記燃料電池ユニットの制御部は、上記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、上記出力遮断リレーによって上記電源出力ラインを遮断する制御構成を備えたことを特徴とする。
すなわち、この請求項3に係る発電システムでは、上記燃料電池ユニットの制御部がセンサ検出値の異常を検出すると電源出力ラインに備えられた出力遮断リレーによって燃料電池ユニットからの電源出力を遮断する。したがって、パワーコンディショナユニット側の動作停止が遅れたような場合であっても燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットは電源遮断リレーで縁切りされるので、燃料電池の破損を確実に防止することができる。
本発明の請求項4に係る発電システムは、請求項2または3に記載の発電システムにおいて、上記燃料電池ユニットの制御部は、スイッチ接点によって上記パワーコンディショナユニットへの運転指令を行う運転指令回路を備え、上記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、上記パワーコンディショナユニットの制御部に対し、上記運転指令回路による上記パワーコンディショナユニットの動作停止信号を出力する制御構成を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項4に係る発電システムでは、上記燃料電池ユニットの制御部からパワーコンディショナユニットの制御部に対して運転指令を与えるための運転指令回路が双方向通信用の通信線とは別に設けられている。この運転指令回路は、パワーコンディショナユニットに対する運転指令をスイッチ接点の信号(オン/オフ信号)で与える回路で構成されている。そのため、上記動作停止信号を双方向通信線を用いてパワーコンディショナユニットの制御部に与える構成に比べて、動作停止信号を短時間で、かつ確実にパワーコンディショナユニットの制御部に伝達することができる。したがって、この請求項4に係る発電システムでは、センサ異常時に迅速かつ確実にパワーコンディショナユニットを停止させることができる。
本発明の請求項5に係る発電システムは、請求項1に記載の発電システムにおいて、上記燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットが双方向通信可能な通信線で接続され、上記燃料電池ユニットの制御部には、上記センサの検出値を上記通信線を介してパワーコンディショナユニットの制御部に送信する送信手段が備えられ、上記パワーコンディショナユニットの制御部には、上記比較手段と上記異常検出手段とが備えられてなり、上記パワーコンディショナユニットの制御部は、上記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、パワーコンディショナユニットの動作を停止させるとともに、燃料電池ユニットの制御部に対し、燃料電池ユニットの動作停止を指令する動作停止信号を出力する制御構成を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項5に係る発電システムでは、燃料電池ユニット側のセンサで検出される検出値は燃料電池ユニットの制御部の送信手段を介してパワーコンディショナユニットの制御部に送信される。パワーコンディショナユニットの制御部は、パワーコンディショナユニットに備えられたセンサの検出値と燃料電池ユニットの制御部から送信された検出値(燃料電池ユニット側のセンサの検出値)とを比較してセンサの異常を検出する。そして、センサの異常が検出されると、上記パワーコンディショナユニットの制御部から燃料電池ユニットの制御部に対して動作停止信号が出力される。このように、請求項5に係る発電システムでは、センサの異常検出ならびに動作停止信号の送信はパワーコンディショナユニットの制御部によって行われる。したがって、本発明では、たとえば、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットが異なるメーカで製造されたような場合(つまり、燃料電池ユニット側にセンサの異常検出や異常検出時の発電停止処理機能がない場合)でも、センサ異常時には燃料電池の発電を停止でき、燃料電池の破損を防止することができる。
本発明の請求項1に係る発明によれば、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットの双方に重複して備えられた電圧・電流・電力センサの検出値を比較してセンサの異常を検出し、センサに異常が検出されると燃料電池ユニットでの発電動作が停止するので、センサに異常がある状態で燃料電池が発電を継続するのが防止される。したがって、燃料電池が破損するおそれの少ない発電システムを提供することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットの双方に重複して備えられた電圧・電流・電力センサの異常検出が燃料電池ユニットの制御部で行われ、センサの異常が検出されると、パワーコンディショナユニットの制御部に対して動作停止信号が出力されるので、センサの異常検出時にはパワーコンディショナユニットが動作を停止する。そのため、燃料電池の発電量を超える電力がパワーコンディショナ側で消費されることが回避され、燃料電池の破損が防止される。
また、請求項3に係る発明によれば、燃料電池ユニットの制御部がセンサの異常を検出すると出力遮断リレーによって燃料電池ユニットからの電源出力を遮断する。つまり、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットが絶縁されるので、燃料電池の破損を確実に防止することができる。
また、請求項4に係る発明によれば、パワーコンディショナユニットに与える運転停止信号がスイッチ接点の信号で与えられるので、動作停止信号を迅速かつ確実にパワーコンディショナユニットに伝達できる。したがって、センサの異常時にパワーコンディショナユニットを速やかに停止させることができる。
また、請求項5に係る発明によれば、センサの異常検出がパワーコンディショナユニットの制御部で行われ、センサの異常が検出されると、パワーコンディショナユニットの動作が停止されるとともに、燃料電池ユニットの制御部に対して動作停止信号が出力されるので、センサの異常検出時には燃料電池ユニットが動作を停止する。そのため、発電量を超える電力がパワーコンディショナ側で消費されることが回避され、燃料電池の破損が防止される。なお、特に本発明は、燃料電池ユニット側にセンサの異常検出や異常検出時の発電停止処理機能がない場合でも、センサに異常があれば燃料電池の発電を停止でき、燃料電池の破損を防止することができる。
本発明に係る発電システムの概略構成を示す回路図である。 本発明に係る発電システムにおける電圧センサの異常判定処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係る発電システムの他の実施形態の概略構成を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明は、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットとを有する発電システムであって、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットの双方に、電圧センサ、電流センサ及び電力センサのうちの少なくともいずれか一つのセンサを備える発電システムに適用される。
すなわち、燃料電池を用いた発電システムでは、燃料電池ユニット側に、出力電圧及び出力電流(又は出力電力)を検出するための電圧センサ、電流センサ等が設けられる一方で、パワーコンディショナユニット側にも入力電圧及び入力電流(又は入力電力)を検出する電圧センサ、電流センサ等が設けられている。ここで、燃料電池ユニットからパワーコンディショナユニットへの電力供給は電源線L(図1参照)を介して行われているので、この電源線Lに断線等の異常がなければ、燃料電池ユニット側の電圧センサ等とパワーコンディショナユニット側の電圧センサ等は略同一の検出値を示す。本発明は、このように燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットとに重複して設けられるセンサの検出値を比較してセンサの異常を検出するとともに、センサに異常があればシステムの運転を停止する発電システムを提供する。
実施形態1
本発明の実施形態1を図1及び図2に基づいて説明する。なお、図1に示す発電システムにおいて従来の発電システムと構成が共通する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
まず、電圧センサ6,12の異常判定処理について説明する。本実施形態に示す発電システムでは、電圧センサ6,12の異常判定は、燃料電池ユニット1の出力電圧を検出する電圧センサ6と、この電圧センサ6の検出値を読み出すマイコン5と、パワーコンディショナユニット2の入力電圧(燃料電池ユニット1から供給される直流電源の電圧)を検出する電圧センサ12と、この電圧センサ12の検出値を読み出すマイコン11と、上記マイコン5とマイコン11の通信を利用して行う。
具体的には、図2に示すように、この処理を開始すると、まず、燃料電池ユニット1のマイコン5は電圧センサ6,12の検出値を取得する(図2ステップS1参照)。電圧センサ6の検出値(Vout)はマイコン5が直接読み出す。一方、電圧センサ12の検出値(Vin)は、マイコン11が読み出した値を、マイコン11との双方向通信によってマイコン5が取得する。つまり、電圧センサ12の検出値は、パワーコンディショナユニット2側の制御部11を電圧センサ12の検出値の送信手段として、通信線14を介してマイコン5が取得する。
そして、マイコン5は、両電圧センサ6,12の検出値を取得すると、次に、これら両センサ6,12の検出値を比較してその偏差Xvを演算する(図2ステップS2参照)。すなわち、マイコン5は、両センサ6,12の検出値の比較手段として機能し、燃料電池ユニット1側の電圧センサ6の検出値Voutからパワーコンディショナユニット2側の電圧センサ12の検出値Vinを減算して偏差(の絶対値、以下同じ。)Xvを求める。
偏差Xvを演算すると、次に、マイコン5は、演算された偏差Xvを所定のしきい値と比較して、正常領域、中間領域及び異常領域のいずれに属するかを判定する(つまり、マイコン5は異常判定手段としても機能する)。具体的には、まず、この偏差Xvとあらかじめ設定された電圧センサの正常判定のしきい値Yvとを比較して、偏差Xvが正常判定しきい値Yv以下であるかを判断する(図2ステップS3参照)。上述したように、燃料電池ユニット1からパワーコンディショナユニット2への電力供給は電源線Lを介して行われているので、電源線Lに断線等の異常がなければ両電圧センサ6,12の検出値は略同一の値を示す。したがって、この状態で偏差Xvが正常判定しきい値Yv未満であれば、マイコン5は偏差Xvが正常領域にあり、電圧センサ6,12は正常に出力電圧、入力電圧を検出していると判定し、通常どおりの発電制御を行う(図2ステップS4参照)。
これに対して、上記偏差Xvが正常判定しきい値Yv以上に大きな値を示す場合には、電圧センサ6,12のいずれかに異常があるか、もしくは電圧センサ6,12からマイコン5,11への検出信号入力回路に異常があると判断できる。この場合、マイコン5とマイコン11の通信異常も考えられるが、通信異常については通信データのパリティチェックなどの他の方法で監視するので、この処理では通信異常とは判断しない。
このようにして、電圧センサ6,12の検出値に異常があると判断されると、次に、マイコン5は、上記偏差Xvとあらかじめ設定された電圧センサの異常判定のしきい値Zvとを比較して、偏差Xvが異常判定しきい値Zv以上であるかを判断する(図2ステップS5参照)。ここで、この異常判定しきい値Zvは、電圧センサ6,12(又はこれらの検出信号入力回路)が明らかに異常(発電システムの運転を継続することが困難であるとされる程度の異常)と判定できる値に設定される。すなわち、この異常判定しきい値Zvを小さく設定すると、たとえばノイズなどの軽微な異常(発電システムの運転を継続できる程度の軽微な異常)でも電圧センサ6,12を異常と判定してしまうので、この異常判定しきい値Zvは、このような軽微な異常は異常と判定しないような値に設定される。なお、この異常判定しきい値Zvは、上記正常判定しきい値Yvよりも大きく(Yv<Zv)設定される。
そして、この判断(上記偏差Xvが異常判定しきい値Zv以上であるかの判断)が肯定的であれば、マイコン5は偏差Xvが異常領域にあり、電圧センサ6,12が故障していると判断し(図2ステップS6参照)、所定の安全動作を実行する。
具体的には、マイコン5は、電圧センサ6,12が異常であると判断すると、上記安全動作として、パワーコンディショナユニット2の制御部11に対して、パワーコンディショナユニット2の動作の強制的な停止を指令する動作停止信号を出力するとともに、燃料電池4における発電動作を停止させる処理を実行する。ここで、この動作停止信号は、インバータ10の停止と系統連係スイッチ15,15のオフを指令する信号であり、この信号が上記通信線14を介してパワーコンディショナユニット2の制御部11に伝達される。これにより、パワーコンディショナユニット2の制御部11がインバータ10の動作を強制的に停止させるとともに、系統連係スイッチ15,15をオフにして、燃料電池ユニット1を系統電源3から解列させる。
このように、本実施形態では、電圧センサ6,12に異常が検出されると、燃料電池ユニット1の制御部5は、燃料電池4による発電を停止するとともに、パワーコンディショナユニット2を強制的に停止させるので、燃料電池ユニット1での発電量以上の電力をパワーコンディショナユニット2が消費しない制御が実現され、燃料電池4のスタックの破損が防止される。また、上記動作停止信号は、燃料電池ユニット1の制御部5とパワーコンディショナユニット2の制御部11との間の通信用に配設された既設の通信線14を使用するので、特別な回路を設けることなく、制御部5,11のプログラムの設定変更だけで本発明を適用することができる。
一方、上記図2ステップS5の判断が否定的、つまり、この偏差Xvが、「正常判定しきい値Yv<偏差Xv<異常判定しきい値Zv」となる中間領域にある場合には、マイコン5は、電圧センサ6,12の検出値のうちの安全側の検出値を示したセンサの以後の検出値を用いて発電システムの発電制御を継続する(図2ステップS7参照)。
具体的には、本実施形態では、電圧センサ6,12の検出値の偏差Xvを判定しているので、この安全側の検出値としては検出値が小さい電圧値を用いる。すなわち、中間領域にあると判断された時点において、マイコン5が電圧センサ6と電圧センサ12のうちで小さい検出値を示した電圧センサを安全側のセンサとして特定し、以後の制御においては、この安全側のセンサで検出される検出値を用いて、マイコン5,11が発電制御及びパワーコンディショナの制御を継続する。なお、その際、燃料電池ユニット1側のセンサが安全側のセンサとして特定されると、パワーコンディショナユニット2のマイコン11は、燃料電池ユニット1のマイコン5から通信により当該センサの検出値を取得する。
このように、本実施形態の発電システムにおいて安全側のセンサとして、小さい電圧値を示したセンサを選択するのは、発電運転の継続を決定・開始した際に、安全側の電圧センサの検出値が、たとえば、スタック劣化の判定しきい値Bを下回っている場合には、マイコン5が、それに応じて燃料電池の発電出力を増加させて運転を継続できるようにするためである。ここで、もし反対に大きい電圧値を示したセンサを安全側として選択すると、スタック劣化の判定しきい値Bを下回っていることが見逃され、スタックの破損を招くおそれがある。つまり、本実施形態では、小さい電圧値を示したセンサを安全側として選択することで、スタックを破損することなく発電運転を継続させることができる。なお、このときに安全側として燃料電池ユニット1の電圧センサ6が特定されると、パワーコンディショナユニット2のマイコン11は入力電圧が低下したと判断することになるが、その場合には、マイコン11は、設定出力電力Dを下げでコンバータ9とインバータ10のフィードフォーワード制御及びフィードバック制御を行う。つまり、負荷に供給する電力を低下させて発電運転が継続される。
なお、本実施形態では、電圧センサ6,12の検出値を比較する場合を示したが、電流センサ7,13の検出値を比較して電流センサの異常判定を行うように構成したり、電圧センサ6,12と電流センサ7,13の双方についてセンサの検出値の異常判定を行うように構成することもできる。
ここで、電流センサ7,13の検出値を比較して電流センサの異常判定を行う場合には、燃料電池ユニット1の出力電流を検出する電流センサ7と、この電流センサ7の検出値を読み出すマイコン5と、パワーコンディショナユニット2の入力電流を検出する電流センサ13と、この電流センサ13の検出値を読み出すマイコン11と、上記マイコン5とマイコン11の通信が利用される。
燃料電池ユニット1のマイコン5が電流センサ7,13の検出値を取得するにあたっては、電流センサ7の検出値(Iout)はマイコン5が直接読み出し、電流センサ13の検出値(Iin)は、マイコン11が読み出した値をマイコン11との双方向通信によってマイコン5が取得する。
両電流センサ7,13の検出値をマイコン5が取得すると、次に、マイコン5は、これら両センサ7,13の検出値を比較してその偏差(絶対値)Xiを演算する。そして、この偏差Xiが正常判定しきい値Yi未満であれば、電流センサ7,13の検出値は正常であると判定し、通常どおりの発電制御を行う。一方、上記偏差Xiが正常判定しきい値Yi以上に大きな値を示す場合には、偏差Xiと電流センサの異常判定のしきい値Ziとを比較して、偏差Xiが異常判定しきい値Zi以上であれば電流センサ7,13は故障していると判断し、上記所定の安全動作を実行する。
これに対して、偏差Xiが、「正常判定しきい値Yi<偏差Xi<異常判定しきい値Zi」である場合には、マイコン5は、電流センサ7,13の検出値のうちの安全側の検出値を示した電流センサの以後の検出値を用いて発電システムの発電制御を行う。しかし、この場合は安全側の検出値として検出値が大きい電流値を用いる。したがって、安全側として選択された電流センサの検出値(電流値)が、たとえば、許容電流値Cを上回っていると、マイコン5は、出力遮断リレー8をオフすることになり、パワーコンディショナユニット2による電流の引きすぎが防止される。燃料電池ユニット1の電流センサ7が安全側のセンサである場合には、マイコン11は入力電流が増加したと判断することになるが、その際、マイコン11が燃料電池ユニット1から電流を引っ張りすぎていると判断すると設定出力電力Dを下げてコンバータ9とインバータ10のフィードフォーワード制御及びフィードバック制御を行う。つまり、この場合も負荷に供給する電力を低下させて運転が継続される。
実施形態2
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。この第2の実施形態は上記実施形態1におけるセンサの異常検出時(センサ故障と判定したとき)における安全動作の改変例を示している。なお、この安全動作以外の点については実施形態1と構成が共通するので、共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、燃料電池ユニット1のマイコン5がセンサの故障と判定すると、該マイコン5は、燃料電池ユニット1の出力遮断リレー8をオフ(開放)にして、燃料電池ユニット1からパワーコンディショナユニット2への電源出力ラインを遮断するとともに、燃料電池4における発電動作を停止させる処理を実行する。そして、パワーコンディショナユニット2に対しては、通常の制御手順に従ってその動作停止を指令する。
すなわち、本実施形態ではセンサの故障と判定すると、燃料電池ユニット1のマイコン5は、パワーコンディショナユニット2の動作に関係なく、燃料電池ユニット1側で電源出力を遮断するように構成されている。そのため、本実施形態では、実施形態1における安全動作のように、パワーコンディショナユニット2との通信(双方向通信)を行わずに安全動作が完了するので、安全動作を迅速かつ確実に行うことができる。
なお、この第2の実施形態に示す安全動作は単独で行うように構成してもよいが、実施形態1における安全動作と組み合わせることも可能である。すなわち、センサの故障と判断すると、マイコン5が出力遮断リレー8のオフ及び燃料電池4の発電停止の処理と並行してパワーコンディショナユニット2に対して動作停止信号を送信するように構成することもできる。
実施形態3
次に、本発明の第3の実施形態を図3に基づいて説明する。この第3の実施形態に示す発電システムは、上記実施形態1における動作停止信号の伝達回路を改変している。なお、本実施形態においても実施形態1と構成が共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、この実施形態では、スイッチ接点のオン/オフ信号によってパワーコンディショナユニット2への運転指令(動作/動作停止の指令)を行う運転指令回路が備えられている。
具体的には、図3に示すように、燃料電池ユニット1のマイコン5とパワーコンディショナユニット2のマイコン11とが上記双方向通信用の通信線14と、この通信線14とは別の信号線16とで接続される。そして、この信号線16を介して、燃料電池ユニット1のマイコン5からパワーコンディショナユニット2の制御部11に対して、パワーコンディショナユニット2の動作開始または動作停止を指令するオン/オフ信号を与えるように構成されている。一方、パワーコンディショナユニット2は、この信号線16を介して与えられるオン/オフ信号に応じてインバータ10の動作を制御(動作または動作停止の制御を)するように構成される。
そして、燃料電池ユニット1の制御部5は、センサの故障と判定すると、この信号線16を介してパワーコンディショナユニット2の制御部11に対して、パワーコンディショナユニット2の動作停止を指令するオン/オフ信号(つまり、動作停止信号)を出力する。これにより、パワーコンディショナユニット2の制御部11がインバータ10の動作を停止する。
このように、本実施形態に示す発電システムでは、パワーコンディショナユニット2の動作/動作停止の制御が、上記双方向通信のような複雑な通信(一定間隔の定期通信でパリティチェックなどの手順を要する時間のかかる通信)ではなく、シンプルで迅速に通信できるオン/オフ信号によって行われるので、動作停止信号を迅速かつ確実にパワーコンディショナユニット2の制御部11に伝達することができる。
実施形態4
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。この第4の実施形態は、上記実施形態1において燃料電池ユニットの制御部5で行っていたセンサの異常検出をパワーコンディショナユニット2の制御部11で行うように構成したものであり、それに伴ってセンサ故障と判断した時における安全動作もパワーコンディショナユニット2の制御部11が中心となって行うように構成されている。その他の点は実施形態1と共通するので、共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、この実施形態に示す発電システムでは、センサの異常判定をパワーコンディショナユニット2の制御部11が行うので、センサの異常判定処理にあたっては、まず、パワーコンディショナユニット2のマイコン11が電圧センサ12(または電流センサ13)の検出値を直接読み出す一方、燃料電池ユニット1の電圧センサ6(または電流センサ7)の検出値はマイコン5との双方向通信によって取得する。
そして、マイコン11は、両電圧センサ12,6の検出値を取得すると、次に、これら両センサ12,6の検出値を比較してその偏差Xv(またはXi)を演算し、さらに、この偏差Xv(またはXi)を正常判定のしきい値Yv(またはYi)、異常判定しきい値Zv(またはZi)と比較して、偏差Xv(またはXi)が正常領域、異常領域、中間領域のいずれに属するかを判定し、正常領域にあれば通常の制御を行い、異常領域にあればセンサ故障と判定して所定の安全動作を行い、中間領域にあれば安全側の検出値を用いて発電制御を継続する(この点は実施形態1と同様である)。
そして、パワーコンディショナユニット2の制御部11がセンサ故障と判定する(偏差Xが異常判定しきい値Z以上である)と、パワーコンディショナユニット2の制御部11は、コンバータ9とインバータ10の動作を停止させ、系統連係スイッチ15,15をオフにするとともに、燃料電池ユニット1の制御部5に対しては、通常の制御手順に従って燃料電池ユニットの動作停止を指令する動作停止信号を出力する。
このように、本実施形態ではセンサの異常検出をパワーコンディショナユニット2の制御部11で行い、センサ故障と判定したときの安全動作もパワーコンディショナユニット2の制御部11が行うので、燃料電池ユニット1側にセンサの異常検出機能や異常検出時の発電停止処理機能がない場合でも、センサ異常の発見や異常発見時におけるシステムの強制停止を行うことができる発電システムを提供できる。
なお、本実施形態では、センサが故障と判定した場合にインバータ10の動作停止ならびに系統連係スイッチ15,15のオフを行うように構成したが、これらとともに、燃料電池ユニット1の出力遮断リレー8を遮断させるように構成することもできる。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなく発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、電圧センサ6,12と電流センサ7,13とが重複して設けられた発電システムに本発明を適用した場合を示したが、本発明はこれら電圧・電流センサに代えて、あるいはこれらと併せて電力センサを備えた発電システムにも適用することができる。すなわち、本発明は、燃料電池ユニット1側とパワーコンディショナユニット2側とで略同一の値を示す検出値を比較してその偏差からセンサの異常を判定するものであるから、たとえば、電力センサ同士の検出値を比較したり、あるいは、電圧・電流センサの検出値から得た電力値と電力センサの検出値とを比較するように構成することもできる。
また、本発明は燃料電池ユニット1とパワーコンディショナユニット2とからなる発電システムであれば、燃料電池4の種別(たとえば、固体酸化物形燃料電池(SOFC)や固体高分子形燃料電池(PEFC)など)を問わず適用可能である。
また、本発明では、センサの異常判定にあたり、比較した検出値の偏差Xを正常領域、中間領域、異常領域の3つに分類したが、中間領域を設定せずに、正常領域と異常領域に分類し、異常領域にあるときにセンサが故障しているとして所定の安全動作を行うように構成することもできる。
また、上述した実施形態4に示すように、パワーコンディショナユニット2側でセンサの異常判定を行う場合においても、実施形態3で示したように、マイコン11とマイコン5とを双方向通信用の通信線14とは別の信号線で接続し、マイコン11からマイコン5に対して与える燃料電池ユニット1の動作停止を指令する信号をスイッチ接点のオン/オフ信号によって与えるように構成することも可能である。
1 燃料電池ユニット
2 パワーコンディショナユニット
3 系統電源
4 燃料電池
5 マイコン(燃料電池ユニット側)
6 電圧センサ(燃料電池ユニット側)
7 電流センサ(燃料電池ユニット側)
9 コンバータ
10 インバータ
11 マイコン(パワーコンディショナ側)
12 電圧センサ(パワーコンディショナ側)
13 電流センサ(パワーコンディショナ側)
14 通信線
15 系統連系スイッチ
X 偏差
Y 正常判定しきい値
Z 異常判定しきい値

Claims (5)

  1. 燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットとを有する発電システムであって、燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットの双方に、電圧センサ、電流センサ及び電力センサのうちの少なくともいずれか一つのセンサを備えるものにおいて、
    前記センサの検出値を相互に比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいてセンサの異常を検出する異常検出手段とを備えてなり、
    前記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、前記燃料電池ユニットでの発電動作を停止させる制御構成を備えたことを特徴とする発電システム。
  2. 前記燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットが双方向通信可能な通信線で接続され、
    前記パワーコンディショナユニットの制御部には、パワーコンディショナユニット側のセンサの検出値を前記通信線を介して燃料電池ユニットの制御部に送信する送信手段が備えられ、
    前記燃料電池ユニットの制御部には、前記比較手段と前記異常検出手段とが備えられてなり、
    前記燃料電池ユニットの制御部は、前記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、前記パワーコンディショナユニットの制御部に対し、パワーコンディショナユニットの動作停止を指令する動作停止信号を出力する制御構成を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記燃料電池ユニットは、その電源出力ラインに出力遮断リレーを備え、
    前記燃料電池ユニットの制御部は、前記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、前記出力遮断リレーによって前記電源出力ラインを遮断する制御構成を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の発電システム。
  4. 前記燃料電池ユニットの制御部は、スイッチ接点によって前記パワーコンディショナユニットへの運転指令を行う運転指令回路を備え、
    前記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、前記パワーコンディショナユニットの制御部に対し、前記運転指令回路による前記パワーコンディショナユニットの動作停止信号を出力する制御構成を備えた
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の発電システム。
  5. 前記燃料電池ユニットとパワーコンディショナユニットが双方向通信可能な通信線で接続され、
    前記燃料電池ユニットの制御部には、前記センサの検出値を前記通信線を介してパワーコンディショナユニットの制御部に送信する送信手段が備えられ、
    前記パワーコンディショナユニットの制御部には、前記比較手段と前記異常検出手段とが備えられてなり、
    前記パワーコンディショナユニットの制御部は、前記異常検出手段でセンサの異常を検出すると、パワーコンディショナユニットの動作を停止させるとともに、燃料電池ユニットの制御部に対し、燃料電池ユニットの動作停止を指令する動作停止信号を出力する制御構成を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
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