JP2011009019A6 - 高圧放電灯点灯装置及びこれを用いた照明器具、照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧放電灯に対する過剰ストレスを軽減し、スムーズに点灯させることができる高圧放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】直流電源の出力電圧Vdcを入力とし、少なくともインダクタL2、ダイオードD2、スイッチング素子Q2を含み、負荷として接続される高圧放電灯DLに必要な電力に変換し、高圧放電灯DLを安定点灯させる電力変換回路と、前記電力変換回路を制御する制御回路3から構成される高圧放電灯点灯装置において、高圧放電灯DLの絶縁破壊直後から所定期間の間、前記電力変換回路のスイッチング素子Q2によるスイッチングオン時間を所定のオン時間Tonに固定することでランプ電流を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどの高輝度高圧放電灯を点灯させる高圧放電灯点灯装置及びこれを用いた照明器具、照明システムに関するものである。
図12は従来の高圧放電灯点灯装置の回路図であり、図13、図14はその動作波形図である。その詳細な構成と動作については図3の説明において後述することとし、ここでは概略の動作について説明する。高圧放電灯DLが非点灯時には、高圧放電灯DLを始動させる始動モード(絶縁破壊モード)で動作する。このモードでは、降圧チョッパ回路12は、高圧放電灯DLを良好に始動させるために、高圧放電灯DLの安定点灯時の電圧よりも高い直流電圧を出力する。この直流電圧を極性反転回路13により矩形波交流電圧に変換して、始動電圧発生回路2を介して高圧放電灯DLに印加する。始動電圧発生回路2は、矩形波交流電圧の極性が反転したときに、電圧応答型のスイッチング素子Q7がオンとなり、始動用高電圧を発生させる。始動用高電圧が高圧放電灯DLに印加され、絶縁破壊し、グロー放電を生じ、その後、アーク放電へ移行すると、点灯判別手段34により、高圧放電灯DLが始動したことを検出する。これにより、点灯モードへ移行すると、降圧チョッパ回路12の出力電圧を検出し、出力電圧に応じた所定の電流となるようチョッパ制御部33により降圧チョッパ回路12の動作を制御し、極性反転回路13を介して高圧放電灯DLに矩形波状の適正な電力を供給し、安定に点灯する。高圧放電灯DLは、始動時から徐々に発光管内部が高温・高圧となり、やがて安定な点灯状態となる。
降圧チョッパ回路12の動作については、一般的な技術であるので省略するが、スイッチング素子Q2は、BCM(Boundary Current Mode)動作、CCM(Continuous Current Mode)動作、DCM(Discontinuous Current Mode)動作のいずれかを行っている。後述のように、BCM動作を境界モード、CCM動作を連続モード、DCM動作を不連続モードと呼ぶこともある。特許文献1(特表平10−511218号公報)によれば、これらの動作を用いて高圧放電灯を点灯制御する技術が開示されている。
ここで、制御回路3は高圧放電灯DLのランプ電圧Vla(電流、電力でもよい)を検出し、ランプ電圧Vlaに応じてスイッチング素子Q2のON/OFF制御を行い、所望のランプ電力Wlaとなるように調整している。一般的には、この動作は所望のランプ電力Wlaとなるランプ電流Ilaを目標値とし、ランプ電流Ila相当の電気量を検出し、その検出値が目標値となるように、スイッチング素子Q2のオン時間Tonをフィードバック制御することで実現される。
ところで、制御回路3の制御機能として、マイコンを採用しているような高圧放電灯点灯装置では、マイコンは例えばランプ電圧Vlaなどの検出情報を元に所望のランプ電流Ilaを流せるようなスイッチング動作を行わせるように制御信号を出力するが、電源投入後、また絶縁破壊直後などの初期段階においては、マイコン内に何らかの初期値(プリセット値)を設けておかなければ、所望のランプ電流Ilaとして制御できず、ランプ電流Ilaが流れ過ぎるという状況に陥る。
そこで、絶縁破壊モードの終了直後(絶縁破壊を検出するものを搭載していない場合は電源投入直後)は、ランプ電流Ilaの不定領域を回避するために、制御回路3にIp設定部39を設ける。そして、図13のIp固定制御モードに示すように、ランプ電流Ilaに相当するインダクタL2の電流IL2のピーク値Ipをあらかじめ与えられたプリセット値として固定するように、制御回路3は降圧チョッパ回路12のスイッチング素子Q2を制御する。図13の動作では、降圧チョッパ回路12はBCM動作を行っている。以上の動作により、絶縁破壊直後のランプ電圧Vla等の情報が与えられていない状態においても、所望のランプ電流Ilaとなるように制御することができる。
特表平10−511218号公報
しかし、従来のような制御を行うと、絶縁破壊直後のように高圧放電灯の挙動が不安定な時はランプ電圧Vlaも変動しやすく、ランプ電圧Vlaが高くなることがある。そのような場合、図15に示すように、Vla≧140Vの領域では、高圧放電灯に供給される電力が高圧放電灯の定格電力を超えてしまい、高圧放電灯に過剰なストレスを与えてしまうという状況が懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高圧放電灯に対する過剰ストレスを軽減し、スムーズに点灯させることができる高圧放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図3に示すように、直流電源(昇圧チョッパ回路11)と、直流電源の出力電圧Vdcを入力とし、少なくともインダクタL2、ダイオードD2、スイッチング素子Q2を含み、負荷として接続される高圧放電灯DLに必要な電力に変換し、高圧放電灯DLを安定点灯させる電力変換回路(降圧チョッパ回路12)と、前記電力変換回路を制御する制御回路3から構成される高圧放電灯点灯装置において、図1に示すように、高圧放電灯DLの絶縁破壊直後から所定期間の間、前記電力変換回路のスイッチング素子Q2によるスイッチングオン時間を所定のオン時間Tonに固定することでランプ電流を制御することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記オン時間Tonは、図2に示すように、前記電力変換回路から高圧放電灯に出力される電力Wlaが高圧放電灯のランプ電圧Vlaの変動に関わらず定格電力以下となるように設定されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記オン時間Tonは、図2に示すように、前記電力変換回路が高圧放電灯の始動立ち上がり時に必要な押し込み電流以上を供給できるように設定されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記所定期間とは、高圧放電灯のランプ電圧が始動直後よりも高く安定点灯時よりも低い所定の電圧になるまでの期間であることを特徴とする(図4)。
請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記電力変換回路とは降圧チョッパ回路12であることを特徴とする(図3、図4)。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記降圧チョッパ回路12のスイッチング動作は、前記降圧チョッパ回路12のインダクタL2の回生電流がゼロになったときにスイッチング素子Q2をオンさせるゼロクロス制御であることを特徴とする(図1)。
請求項7の発明は、請求項1の発明において、所定期間以降は、高圧放電灯の状態に応じて、高圧放電灯のランプ電流があらかじめ設定された電流目標値となるように前記オン時間を制御することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置を具備したことを特徴とする照明器具である(図11)。
請求項9の発明は、請求項8記載の高圧放電灯点灯装置を具備した照明器具を含んで構成されることを特徴とする照明システムである。
本発明によれば、高圧放電灯の絶縁破壊直後に、高圧放電灯の挙動が不安定でランプ電圧が高くなるような状況下でも高圧放電灯に対する過剰ストレスを回避し、スムーズに点灯させることができる。
本発明の実施形態1の動作波形を示す波形図である。 本発明の実施形態1の動作を説明するための特性図である。 本発明の実施形態1の回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態3の回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態4の動作波形を示す波形図である。 本発明の実施形態4の動作を説明するための特性図である。 本発明の実施形態5の回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態5の動作を説明するための特性図である。 本発明の実施形態6の回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態6の動作波形を示す波形図である。 本発明の実施形態7の照明器具の外観を示す斜視図である。 従来例の回路構成を示す回路図である。 従来例の動作波形を示す波形図である。 従来例の始動電圧発生回路の動作波形を示す波形図である。 従来例の動作を説明するための特性図である。
(実施形態1)
図3は本発明の実施形態1の回路図である。点灯回路1は、全波整流回路DBと、昇圧チョッパ回路11と、降圧チョッパ回路12と、極性反転回路13からなる。全波整流回路DBは、商用交流電源Vsに接続され、その交流電圧を整流し、脈流電圧を出力するダイオードブリッジ回路である。昇圧チョッパ回路11は、全波整流回路DBで整流された電圧を入力として昇圧された直流電圧Vdcを出力する。降圧チョッパ回路12は、直流電圧Vdcを電源として、高圧放電灯DLに適正な電力を供給するよう制御される。極性反転回路13は、降圧チョッパ回路2の直流出力を矩形波交流電圧に変換して、高圧放電灯DLに印加する。
昇圧チョッパ回路11の回路構成について説明する。全波整流回路DBの出力端には、入力コンデンサC1が並列接続されると共に、インダクタL1とスイッチング素子Q1の直列回路が接続されており、スイッチング素子Q1の両端にはダイオードD1を介して平滑コンデンサC2が接続されている。スイッチング素子Q1のオン・オフは制御回路3のチョッパ制御部11bにより制御される。スイッチング素子Q1が商用交流電源Vsの商用周波数よりも十分に高い周波数でオン・オフ制御されることにより、全波整流回路DBの出力電圧は、規定の直流電圧Vdcに昇圧されて平滑コンデンサC2に充電されると共に、商用交流電源Vsからの入力電流と入力電圧の位相がずれないように回路に抵抗性を持たせる力率改善制御を行っている。なお、全波整流回路DBの交流入力端に高周波漏洩阻止用のフィルタ回路を設けても良い。
降圧チョッパ回路12は負荷である高圧放電灯DLに目標電力を供給するための安定器(電力変換回路)としての機能を有している。また、始動時からアーク放電移行期間を経て安定点灯期間に至るまで高圧放電灯DLに適正な電力を供給するように、制御回路3により降圧チョッパ回路12の出力電圧を可変制御される。
降圧チョッパ回路12の回路構成について説明する。直流電源である平滑コンデンサC2の正極はスイッチング素子Q2、インダクタL2を介してコンデンサC3の正極に接続されており、コンデンサC3の負極は平滑コンデンサC2の負極に接続されている。コンデンサC3の負極には回生電流通電用のダイオードD2のアノードが接続されており、ダイオードD2のカソードはスイッチング素子Q2とインダクタL2の接続点に接続されている。
降圧チョッパ回路12の回路動作について説明する。スイッチング素子Q2は制御回路3のチョッパ制御部12bの出力により高周波でオン・オフ駆動され、スイッチング素子Q2がオンのとき、直流電源である平滑コンデンサC2からスイッチング素子Q2、インダクタL2、コンデンサC3を介して電流が流れ、スイッチング素子Q2がオフのとき、インダクタL2、コンデンサC3、ダイオードD2を介して回生電流が流れる。これにより、直流電圧Vdcを降圧した直流電圧がコンデンサC3に充電される。チョッパ制御部33によりスイッチング素子Q2のオンデューティ(一周期に占めるオン時間の割合)を変えることにより、コンデンサC3に得られる電圧を可変制御できる。
降圧チョッパ回路12の出力には極性反転回路13が接続されている。極性反転回路13はスイッチング素子Q3〜Q6よりなるフルブリッジ回路であり、スイッチング素子Q3,Q6のペアとQ4,Q5のペアが極性反転制御回路31からの制御信号により低周波で交互にオンされることで、降圧チョッパ回路12の出力電力を矩形波交流電力に変換して高圧放電灯DLに供給するものである。負荷である高圧放電灯DLは、メタルハライドランプや高圧水銀ランプのような高輝度高圧放電灯(HIDランプ)である。
始動電圧発生回路2は、極性反転回路13の出力と高圧放電灯DLとの間に2次巻線N2を接続されたパルストランスPT、両端の電圧が所定値を越えた際にオンする電圧応答型のスイッチング素子Q7、パルストランスPTの1次巻線N1及びスイッチング素子Q7と直列に接続されるコンデンサC4、スイッチング素子Q7と並列に接続されてスイッチング素子Q7がオフ時にコンデンサC4を充電する抵抗R1からなる。
次に、制御回路3について説明する。上述の昇圧チョッパ回路11、降圧チョッパ回路12、極性反転回路13は、制御回路3により適正に動作するように制御される。
制御回路3は、昇圧チョッパ回路11を制御する手段として、昇圧チョッパ回路11の出力電圧Vdcを検出する出力検出部11aと、出力検出部11aにより検出される出力電圧Vdcが一定の電圧となるようにスイッチング素子Q1を制御するチョッパ制御部11bを備えている。
また、制御回路3は、降圧チョッパ回路12を制御する手段として、降圧チョッパ回路12の出力電圧により高圧放電灯DLの点灯・非点灯を判別する点灯判別手段34と、点灯判別手段34により点灯判別された後の経過時間を計測するタイマー35と、スイッチング素子Q2のオンTon(固定値)をプリセット値として設定するオン時間設定部36と、ランプ電圧Vlaの検出値からランプ電流Ilaの目標値を算出するためのVla−Ilaテーブル32と、降圧チョッパ回路12の出力電圧に応じた所定の出力電流となるようにスイッチング素子Q2を制御するチョッパ制御部33と、極性反転回路13を制御する手段として、極性反転回路13のスイッチング素子Q3〜Q6の制御を行う極性反転制御回路31を備えている。
チョッパ制御部33は、点灯判別手段34が点灯状態を判別するまでは無負荷2次電圧として所定の高い直流電圧を出力するようにスイッチング素子Q2を制御する。点灯判別手段34が点灯状態を判別した後、タイマー35が所定時間(数秒)を計時するまではオン時間設定部36により設定されたオン時間Tonでスイッチング素子Q2をスイッチング制御する。さらに、タイマー35が所定時間(数秒)を計時した後は、Vla−Ilaテーブル32により設定されるランプ電流Ilaの目標値を実現するようにスイッチング素子Q2のオンオフを制御する。なお、点灯判別手段を省略し、電源投入後、タイマー35で計時される所定時間はスイッチング素子Q2のオン時間を、固定のオン時間Tonに制御しても良い。
図3では、制御回路3の構成を機能的にブロック化して示しているが、制御回路3の全部または一部をマイクロコンピュータ(例えばST72215(ST社製))に置き換えて、ソフトウェアにより制御回路3の機能を実現しても構わない。また、出力検出部11aとチョッパ制御部11bの機能は汎用のチョッパ制御ICで実現しても構わない。
図1は本発明による実施形態1の動作説明のための波形図であり、スイッチング素子Q2〜Q6のオン・オフ動作、インダクタL2の電流、ランプ電圧Vlaを示している。電源投入後の絶縁破壊モードを経て、点灯モードに移行する。点灯モードは、数秒のTon固定制御モードと、これに続くVla−Ila制御モードよりなる。以下、各モードについて説明する。
《絶縁破壊モード》
電源投入後、昇圧チョッパ回路11、降圧チョッパ回路12、極性反転回路13が動作を開始する。高圧放電灯DLが始動する前の無負荷時には、降圧チョッパ回路12の出力電圧は無負荷2次電圧に設定されており、極性反転回路13が出力極性を反転させる度に、始動電圧発生回路2が高圧パルスを発生させる。
始動電圧発生回路2において、コンデンサC4は、パルストランスPTの1次巻線N1、抵抗R1を介して充電される。コンデンサC4の電圧Vc4は、図14(b)のように変化する。図14(a)は極性反転回路13の出力電圧Vo、図14(c)は高圧放電灯DLに印加される電圧Vlaである。
電圧応答型のスイッチング素子Q7には、極性反転回路13の出力電圧とコンデンサC4の電圧Vc4の和が印加されることとなる。極性反転回路13の出力電圧は、降圧チョッパ回路12の出力電圧値Vc3とほぼ同じであり、矩形波電圧の安定時には、スイッチング素子Q7の両端電圧は、|Vc3|−|Vc4|となり、スイッチング素子Q7のオン電圧には達せず、スイッチング素子Q7はオンしない。
しかしながら、矩形波電圧の極性が反転すると、コンデンサC4の電圧は、抵抗R1を介して充電されるため急速には変化せず、スイッチング素子Q7には|Vc3|+|Vc4|の電圧が印加され、スイッチング素子Q7のオン電圧VBOに達し、スイッチング素子Q7をオンさせる。これにより、コンデンサC3およびC4を電源として、パルストランスPTの1次巻線N1には、急峻なパルス電流が流れ、2次巻線N2には、1次巻線N1に発生する電圧を巻数比倍した電圧が発生し、高圧放電灯DLに印加される。
これにより、高圧放電灯DLが絶縁破壊されて放電を開始すると、高圧放電灯DLのインピーダンスは急激に低下し、ランプ電圧Vlaが低下する。この変化を点灯判別手段34により判別することで、点灯モードに移行する。点灯モードにおいては、Ton固定制御モードを経て、Vla−Ila制御モードに移行するように制御される。
《Ton固定制御モード》
絶縁破壊モード終了直後は、降圧チョッパ回路12のスイッチング素子Q2がオン時間Ton固定(数マイクロ秒)の高周波動作するように、制御回路3はスイッチング素子Q2を制御する。本実施形態では降圧チョッパ回路12において、BCM(Boundary Current Mode)動作を行っている。極性反転回路3の出力が正極性の期間Taと負極性の期間Tbは低周波(数10Hz〜数100Hz)で切り替わる。
図2はTon固定制御モードにおけるランプ電圧Vlaとランプ電流Ila、ランプ電力Wlaの関係を示している。絶縁破壊直後の高圧放電灯の挙動が不安定な期間において、ランプ電圧Vlaが高くなった場合でも、定格電力以下の電力を供給することが可能となり、高圧放電灯DLに対する過剰ストレスは回避できる。図2の例では、定格電力が70Wの高圧放電灯において、ランプ電圧Vlaが140V以上の領域(例えば150V)となっても、供給電力が70Wを越えて上昇することはない。
本実施形態では、制御回路3内にタイマー35を設け、規定した数秒の時間が経過すると、次のVla−Ila制御モードに切り替わるように制御している。
なお、図1の例では、絶縁破壊モードとTon固定制御モードとではスイッチング素子Q2のオン時間を変えているが、絶縁破壊を検出する点灯判別手段34を搭載していない場合には、電源投入直後から降圧チョッパ回路12のスイッチング素子Q2に対してTon固定制御を行わせても良い。絶縁破壊するまでは高圧放電灯DLに電流が流れないため、電源投入直後からTon固定制御モードで制御しても問題はない。
以上により、絶縁破壊直後に、制御回路3(例えばマイコン)にランプ電圧Vlaなどの情報が入ってない初期状態においても、高圧放電灯の挙動が不安定でランプ電圧Vlaが高くなるような状況下でも高圧放電灯に対する過剰ストレスを回避し、スムーズに点灯させることができる高圧放電灯点灯装置を提供できる。
《Vla−Ila制御モード》
Vla−Ila制御モードに移行すると、降圧チョッパ回路12は制御回路3(例えばマイコン)内にあらかじめ設定されたVla−Ila(もしくはVla−Wla)テーブル32により、検出されたランプ電圧Vlaに応じて所望のランプ電流Ila(もしくはランプ電力Wla)になるように、スイッチング素子Q2のオン時間を決める。この制御モードでもBCM動作を行っている。BCM動作を実現するには、図3では図示していないが、従来例(図12)と同様に、降圧チョッパ回路12のチョッパ電流を検出して制御回路3で監視するように構成すると良い。
以上の動作により、図1に示すランプ電圧Vlaを高圧放電灯DLに安定的に供給し、高圧放電灯DLを所望の電力で点灯させる。
(実施形態2)
実施形態1において、高圧放電灯DLの絶縁破壊直後は不安定な始動立ち上がり時であるため、高圧放電灯DLには電流を押し込むことが重要であるが、図2に示すように、低いランプ電圧Vla(図2では10V)であっても、例えば定格電力70Wの高圧放電灯の押し込みに必要と言われる1.0Aを確保することができている。
これにより、始動立ち上がり時の不安定領域での押し込み電流を確保し、立ち消えを防止できる。なお、高圧放電灯の押し込みとは、絶縁破壊直後の不安定なグロー放電状態から安定なアーク放電状態へ移行させるのに必要なエネルギーを注入することを意味する。
(実施形態3)
図4は本発明の実施形態3の回路図である。本実施形態では、図3のタイマー35に代えて、ランプ電圧Vlaが所定電圧になったことを検出するVla比較部38を設けている。上述の図3の例では、Ton固定制御モードの期間を設定するために、制御回路3内にタイマー35を設けていたが、図5に示すように、Vla比較部38を設け、例えばランプ電圧Vlaが20Vになった時点でTon固定制御モードからVla−Ila制御モードに切り替えるように制御しても良い。
高圧放電灯は始動直後はランプ電圧が低くなり、その後、安定点灯状態に近づくにつれてランプ電圧が上昇して行く。そこで、高圧放電灯のランプ電圧が始動直後よりも高く安定点灯時よりも低い所定の電圧(例えば、20V)になるまでの時間ではTon固定制御モードとすることで、タイマー35が無くても、制御モードの切替が可能となる。
また、本実施形態では、始動電圧発生回路2の構成が図3とは異なることで、絶縁破壊モードにおける高圧パルスの発生タイミングが図1とは異なる。図4の始動電圧発生回路2は、パルストランスPTとコンデンサC5とスイッチング素子Q8(例えばサイダックのような電圧応答素子)と抵抗R2とからなっている。極性反転回路13より出力された矩形波電圧を受けて、抵抗R2とコンデンサC5の時定数により、コンデンサC5の電圧は徐々に充電されていく。コンデンサC5の電圧がスイッチング素子Q8のブレークオーバ電圧に達すると、スイッチング素子Q8はONし、コンデンサC5に蓄積された電荷をコンデンサC5−スイッチング素子Q8−パルストランスPTの一次巻線N1を介して放電させる。この時、パルストランスPTの一次巻線N1に発生したパルス電圧が昇圧され、パルストランスPTの二次巻線N2に高圧パルス電圧を発生させる。そして、この高圧パルス電圧により高圧放電灯DLが放電を開始し、点灯状態に移行する。
上述の図3に示した始動電圧発生回路2では、図1の波形図に示すように、極性反転直後に高圧パルス電圧が発生するが、図4に示す始動電圧発生回路2では、始動用の高圧パルス電圧は不定期に発生する。いずれの始動電圧発生回路においても、高圧放電灯DLが始動した後は、ランプインピーダンスの低下により降圧チョッパ回路12の出力電圧が低下するので、始動電圧の発生は停止する。なお、図4の実施形態において、図3の始動電圧発生回路を用いても良いし、逆に、図3の実施形態において、図4の始動電圧発生回路を用いても良い。また、後述の実施形態(図9)のように、共振型の始動電圧発生回路を用いても良い。
(実施形態4)
上述の実施形態1〜3においては、Ton固定制御モードにおいて、BCM(Boundary Current Mode)動作を用いたが、DCM(Discontinuous Current Mode)動作またはCCM(Continuous Current Mode)動作を用いても良い。
図5は本発明の実施形態4の動作波形図である。本実施形態では、Ton固定制御モードにおいて、降圧チョッパ回路12のスイッチング素子Q2の動作として、図1に示したようなBCM動作ではなく、DCM動作を用いている。回路構成は図3と同じで良い。
ここで、本実施形態で用いるDCM動作とは、図5に示すように、チョッパ回路12のスイッチング素子Q2のオフ時にインダクタL2の蓄積エネルギーを放出する回生電流がゼロに戻った後、チョッパ電流が流れない休止期間を経て、スイッチング素子Q2をオンさせる制御である。チョッパ電流が不連続となるので、不連続モードと呼ばれることもある。
不連続モードでは、図6に示すように、チョッパ電流の休止期間が長くなるので、ランプ電力Wlaの大きさは定格電力(破線で示す70W)に比べると十分に小さく抑制される。これにより、Ton固定制御モードにおいて、高圧放電灯の挙動が不安定でランプ電圧Vlaが高くなるような状況下でも高圧放電灯に対する過剰ストレスを回避できる。
また、BCM動作とは、上述の図1に示したように、チョッパ回路12のスイッチング素子Q2のオフ時にインダクタL2の蓄積エネルギーを放出する回生電流がゼロに戻ったタイミングでスイッチング素子Q2をオンさせる制御であり、境界モードあるいはゼロクロス制御と呼ばれることもある。
さらに、図示はしないが、CCM動作とは、チョッパ回路12のスイッチング素子Q2のオフ時にインダクタL2の蓄積エネルギーを放出する回生電流がゼロに戻る前に、スイッチング素子Q2をオンさせる制御である。チョッパ電流が連続的に流れるので、連続モードと呼ばれることもある。
(実施形態5)
上述の実施形態1〜4においては、降圧チョッパ回路12において、スイッチング素子Q2の制御にTon固定制御モードを実現してきた。本実施形態では、降圧チョッパ回路12以外の電力変換回路の一例として昇降圧チョッパ回路14を用いた構成について説明する。
図7は本発明の実施形態5の回路図である。図3の実施形態において、降圧チョッパ回路12を昇降圧チョッパ回路14に置き換えたものである。図3の構成に比べると、インダクタL2とダイオードD2の配置が逆になっている。また、極性反転回路13のスイッチング素子Q3〜Q6の導通方向が逆になっている。
昇降圧チョッパ回路14の回路動作について説明する。スイッチング素子Q2は制御回路3のチョッパ制御部33の出力により高周波でオン・オフ駆動され、スイッチング素子Q2がオンのとき、直流電源である平滑コンデンサC2からスイッチング素子Q2、インダクタL2を介して電流が流れ、スイッチング素子Q2がオフのとき、インダクタL2、コンデンサC3、ダイオードD2を介して回生電流が流れる。これにより、直流電圧Vdcを昇圧あるいは降圧した直流電圧がコンデンサC3に充電される。チョッパ制御部33によりスイッチング素子Q2のオンデューティ(一周期に占めるオン時間の割合)を変えることにより、コンデンサC3に得られる電圧を可変制御できる。コンデンサC3の電圧極性は、降圧チョッパ回路12(図3)の場合とは逆極性となる。
本実施形態ではTon固定制御モード以外は実施形態1と同等であるので重複する説明は省略し、Ton固定制御モードのみ説明する。
《Ton固定制御モード》
昇降圧チョッパ回路14のスイッチング素子Q2がオン時間Ton固定(数マイクロ秒)の高周波動作するように制御回路3はスイッチング素子Q2を制御する。本実施形態では昇降圧チョッパ回路14において、一例としてDCM動作を行っている。
図8はTon固定制御モードにおけるランプ電圧Vlaとランプ電流Ila、ランプ電力Wlaの関係を示している。絶縁破壊直後の高圧放電灯の挙動が不安定な期間において、ランプ電圧Vlaが高くなった場合でも、定格電力以下の電力を供給することが可能となり、高圧放電灯DLに対する過剰ストレスは回避できる。図8の例では、定格電力が70Wの高圧放電灯において、ランプ電圧Vlaが140V以上の領域(例えば150V)となっても、供給電力が70Wを越えて上昇することはない。
これにより、絶縁破壊直後に、制御回路3(例えばマイコン)にランプ電圧Vlaなどの情報が入ってない初期状態においても、高圧放電灯DLが不安定でランプ電圧Vlaが高くなる状況下でも高圧放電灯DLに対する過剰ストレスを回避し、スムーズに点灯させることができる高圧放電灯点灯装置を実現できる。
なお、絶縁破壊直後は始動立ち上がり時であるため、基本的にはランプ電圧Vlaは低く、電流を押し込むことが重要であるが、図8に示すように、低いランプ電圧Vla(図8では10V)であっても、例えば定格電力70Wの高圧放電灯の押し込みに必要と言われる1.0Aを確保することができている。
(実施形態6)
図9は本発明による実施形態6の回路図、図10はその動作説明図である。実施形態1〜5と異なる点は、降圧チョッパ回路12と極性反転回路13を一体化した極性反転型降圧チョッパ回路15を用いた点と、始動電圧発生回路2として共振型昇圧回路を用いた点である。
極性反転型降圧チョッパ回路15は、スイッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素子Q5,Q6の接続点の間に、降圧チョッパ回路の出力フィルタとなるインダクタL2とコンデンサC3の直列回路を接続したものである。
始動電圧発生回路2は、パルストランスPTとコンデンサC4からなる共振回路で構成され、極性反転型降圧チョッパ回路15に印加された直流電圧Vdcを電源として、極性反転型降圧チョッパ回路15のスイッチング素子Q3〜Q6の高周波的なスイッチング動作により、高圧放電灯DLに印加される始動・再始動のための共振昇圧電圧を発生する。なお、共振用のコンデンサC4と直列に抵抗が接続されていても良い。
制御回路3は、昇圧チョッパ回路11のスイッチング素子Q1と、極性反転型降圧チョッパ回路15のスイッチング素子Q3〜Q6を制御している。制御回路3は、昇圧チョッパ回路11の出力電圧Vdcを検出する出力検出部11aと、出力検出部11aの検出結果に応じて、スイッチング素子Q1を制御するチョッパ制御部11bを有している。また、高圧放電灯DLの状態を検出する出力検出部15aと、その検出結果により高圧放電灯DLの点灯・非点灯を判別する点灯判別手段34を備えている。
Vla−Ilaテーブル32は、出力検出部15aにより検出された高圧放電灯DLの両端電圧に応じて、スイッチング素子Q5およびQ6の動作周波数およびON期間を決定する機能を備えている。Vla−Ilaテーブル32の出力は、極性反転・出力制御回路15bを通して、Vla−Ila制御モードにおいて、各スイッチング素子Q3〜Q6を制御する。タイマー35は、点灯判別手段34の判別結果を受けて絶縁破壊後の経過時間を計測する。
以下、本実施形態の電源投入後の動作について説明する。
《絶縁破壊モード》
高圧放電灯DLが非点灯状態である無負荷時には、図10の絶縁破壊モードのように、スイッチング素子Q3,Q6がON、スイッチング素子Q4,Q5がOFFの期間t1と、スイッチング素子Q4,Q5がON、スイッチング素子Q3,Q6がOFFの期間t2を設け、t1,t2の期間はTxの周期で交番させるように、制御回路3はスイッチング素子Q3〜Q6を制御する。このときの動作周波数は、図9の始動電圧発生回路2の共振周波数をfrとすると、fr/(2n+1)(n=0,1,2,…)の周波数近傍に設定している。この動作により、始動用高電圧が発生する。この動作により発生する電圧をパルストランスPTの1次巻線n1と2次巻線n2の巻数比により昇圧した電圧Vp(図10のVlaに相当する)が高圧放電灯DLの両端間に印加されることにより高圧放電灯DLは絶縁破壊する。
《高周波予熱モード》
高周波予熱モードは、点灯モードに入るまでに高圧放電灯DLの予熱に最適な高周波電流を確保するモードである。本モードと絶縁破壊モードの合計時間は一定であり、高圧放電灯が絶縁破壊するまでの期間次第で、本モードの期間Tyが決まる。図10では、絶縁破壊モードと高周波予熱モードを区別しているが、高周波予熱モードは絶縁破壊モードでのスイッチングの続きであり、高圧放電灯DLが絶縁破壊をすることで、図10のようなVla及びIlaの波形になる。タイマー35あるいは点灯判別手段34の判別信号により、高圧放電灯DLを安定に点灯するための点灯モードに切替える。点灯モードは、Ton固定制御モードとVla−Ila制御モードに分けられる。
《点灯モード》
極性反転型降圧チョッパ回路15は、点灯モードでは、スイッチング素子Q3とQ4が所定の周波数(数100Hz程度)で交互にON/OFFし、その際、スイッチング素子Q5およびQ6は、スイッチング素子Q3がONの期間では、スイッチング素子Q6が所定の周波数(数10kHz程度)でON/OFFし、スイッチング素子Q4がONの期間では、スイッチング素子Q5が所定の周波数(数10kHz程度)でON/OFFする動作を繰り返す。この極性反転型降圧チョッパ動作により、高圧放電灯DLには、低周波の矩形波交流電圧が印加される。このとき、コンデンサC3とインダクタL2は降圧チョッパ回路のフィルタ回路として機能し、スイッチング素子Q5,Q6に内蔵された逆並列ダイオードは降圧チョッパ回路の回生電流通電用ダイオードとして機能する。
《Ton固定制御モード》
高周波予熱モードの終了直後は、Ton固定制御モードで動作する。Ton固定制御モードでは、スイッチング素子Q4がON、スイッチング素子Q5がオン時間Ton固定(数マイクロ秒)の数10K〜数100KHzの高周波動作でON/OFFし、スイッチング素子Q3,Q6がOFFする期間Taと、スイッチング素子Q3がON、スイッチング素子Q6がオン時間Ton固定(数マイクロ秒)の数10K〜数100KHzの高周波動作でON/OFFし、スイッチング素子Q4,Q5がOFFする期間Tbとを設ける。各期間Ta,Tbは、数10Hz〜数100Hzの低周波の周期で交番させるように、制御回路3はスイッチング素子Q3〜Q6を制御する。本実施形態では、BCM動作を行っている。
以上の動作により、絶縁破壊直後の高圧放電灯の挙動が不安定な期間において、ランプ電圧Vlaが高電圧(例えば150V)になった場合でも定格電力以下の電力を供給することが可能となり、高圧放電灯DLに対する過剰ストレスは回避できる。
なお、放電灯の高周波予熱モード直後は始動立ち上がり時であるため、基本的にはランプ電圧Vlaは低電圧であり、高周波予熱モードと同等に電流を押し込むことが重要であるが、Tonの時間を高圧放電灯の始動立ち上がり時に必要な押し込み電流以上を供給できるように設定することで、立ち消えを回避できる。このように、Ton固定制御モードでは、始動直後の不安定期において、制御回路3でランプ電圧Vla等の情報が適切に得られなくてもランプ電流Ilaの不定領域を回避できる。
本Ton固定制御モードは制御回路3内にタイマー35を設けて規定した数秒値経過すると次のVla−Ila制御モードに切り替わるように制御している。
《Vla−Ila制御モード》
Vla−Ila制御モードに移行すると、スイッチング素子Q4がON、スイッチング素子Q5が数10K〜数100KHzの高周波動作(Tonは固定しない)でON/OFFし、スイッチング素子Q2,Q5がOFFである期間Taと、スイッチング素子Q3がON、スイッチング素子Q6が数10K〜数100KHzの高周波動作(Tonは固定しない)でON/OFFし、スイッチング素子Q4,Q5がOFFである期間Tbとを設け、各期間Ta,Tbは数10Hz〜数100Hzの低周波の周期で交番させるように制御回路3はスイッチング素子Q3〜Q6を制御する。本実施形態ではBCM動作を行っている。
以上の動作により、図10に示すランプ電流Ila及びランプ電圧Vlaの波形を高圧放電灯DLに安定的に供給し、高圧放電灯DLを所望の電力で点灯させる。このモードでは制御回路3(例えばマイコン)内にあらかじめ設定されたVla−Ilaテーブル(もしくはVla−Wlaテーブル)により、検出されたVlaに応じた所望のIla(もしくはWla)を流せるようなスイッチングを行わせる信号を出す。
高圧放電灯DLは、始動直後はランプ両端電圧が低く、発光管内部が高温・高圧になるにつれてランプ両端電圧が上昇し、定格値に至り、安定点灯状態になる。Vla−Ila制御モードでは、出力検出部15aにより高圧放電灯DLの状態を検出し、高圧放電灯DLの両端電圧に応じて、スイッチング素子Q5、Q6のON期間を適正に制御することにより、適正な電力が高圧放電灯DLに供給されるように制御し、高圧放電灯DLを安定点灯させる。
(実施形態7)
本発明の高圧放電灯点灯装置を用いた照明器具の構成を図11に示す。図中、DLは高圧放電灯、16は点灯装置の回路を格納した安定器、17は高圧放電灯DLを装着した灯体、18は配線である。これらの照明器具を複数組み合わせて照明システムを構築しても良い。図11(a)、(b)はそれぞれスポットライトに高圧放電灯を用いた例、(c)はダウンライトに高圧放電灯を用いた例である。
これらの点灯装置として前述の高圧放電灯点灯装置を用いて実現することで立ち消えなく毎回確実に高圧放電灯を安定点灯させることが可能な照明器具を提供することができる。また、これらの照明器具を複数台組み合わせて照明システムを構成しても構わない。
DL 高圧放電灯
11 昇圧チョッパ回路
12 降圧チョッパ回路
3 制御回路

Claims (9)

  1. 直流電源と、
    直流電源の出力電圧を入力とし、少なくともインダクタ、ダイオード、スイッチング素子を含み、負荷として接続される高圧放電灯に必要な電力に変換し、高圧放電灯を安定点灯させる電力変換回路と、
    前記電力変換回路を制御する制御回路から構成される高圧放電灯点灯装置において、
    高圧放電灯の絶縁破壊直後から所定期間の間、前記電力変換回路のスイッチング素子によるスイッチングオン時間を所定のオン時間に固定することでランプ電流を制御することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 請求項1において、前記オン時間は、前記電力変換回路から高圧放電灯に出力される電力が高圧放電灯のランプ電圧の変動に関わらず定格電力以下となるように設定されることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  3. 請求項2において、前記オン時間は、前記電力変換回路が高圧放電灯の始動立ち上がり時に必要な押し込み電流以上を供給できるように設定されることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記所定期間とは、高圧放電灯のランプ電圧が始動直後よりも高く安定点灯時よりも低い所定の電圧になるまでの期間であることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記電力変換回路とは降圧チョッパ回路であることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  6. 請求項5において、前記降圧チョッパ回路のスイッチング動作は、前記降圧チョッパ回路のインダクタの回生電流がゼロになったときにスイッチング素子をオンさせるゼロクロス制御であることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、所定期間以降は、高圧放電灯の状態に応じて、高圧放電灯のランプ電流があらかじめ設定された電流目標値となるように前記オン時間を制御することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置を具備したことを特徴とする照明器具。
  9. 請求項8記載の高圧放電灯点灯装置を具備した照明器具を含んで構成されることを特徴とする照明システム。
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