JP2011008367A - 位置合わせ調整機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1部材110の第2部材120と重なる部分に、凸字状に形成された第1部材孔112と、第2部材の第1部材と重なる部分に、第1部材孔に対して向かい合うように、凸字状に形成された第2部材孔122とを有し、第1部材孔及び第2部材孔は、それぞれ、第1部材と第2部材とが重ねて配置された場合に、互いが向かい合わせで重なることにより、第1部材及び第2部材に対して調整用の押圧を付与する調整用部材300が挿入される開口部132を形成する。
【選択図】図5
Description
次に、作業者は、パネル部を持ちながら、ネジを一旦緩め、位置合わせの適否(すなわち、位置合わせが適正か否か)を判断しながら、腕力でもってパネル部全体を前後左右に大まかに動かす。これによって、作業者は、位置合わせの調整を行う。
そして、作業者は、位置合わせが適正になったと判断した時点で、ネジを強く締め付けることによって、二つの部材を強く固定する。
このようにして、パネル部のキャビネット部への取り付けが行われる。
しかしながら、作業者は、例えば、第1部材が比較的大きい物体である場合や重たい物体である場合に、第1部材を微細に動かすことができないときがあった。すなわち、作業者は、このような場合に、腕力を十分に制御できずに、調整位置に対して第1部材を大きく移動させてしまうときがあった。したがって、従来の位置合わせの調整の手法は、位置合わせの微細な調整を行うことが困難なときがあった。
このようなときに、作業者は、調整位置に対して第1部材を何度も往復移動させることになる。そのため、多大な工数が、位置合わせの調整に必要であった。
以下、図1乃至図4を参照して、本実施形態に係る位置合わせ調整機構の構成につき説明する。図1乃至図4は、それぞれ、本実施形態に係る位置合わせ調整機構の構成を示す図である。
また、第1部材孔112及び第2部材孔122は、ATM200の左右方向の位置がほぼ一致する関係となっている。すなわち、第1部材孔112及び第2部材孔122は、第1部材孔112の小型孔112aと大型孔112bとが重なる辺の位置と第2部材孔122の小型孔122aと大型孔122bとが重なる辺の位置とがほぼ一致する関係となっている。
そのため、第1部材孔112及び第2部材孔122は、第1部材110と第2部材120とが重ねて配置された場合に、図4(c)に示すように、第1部材孔112の小型孔112aと第2部材孔122の小型孔122aとが隣接して配置される関係となっている。
以下、図5乃至図7を参照して、本実施形態に係る位置合わせ調整機構100の動作につき説明する。図5乃至図7は、それぞれ、本実施形態に係る位置合わせ調整機構の動作を示す図である。
そして、作業者は、開口部132aの形状を見て、位置合わせの適否(すなわち、位置合わせが適正か否か)を判断する。
しかしながら、開口部132aは、第1部材110及び第2部材120の位置合わせが適正な状態でない場合に、図5(b)又は図5(c)に示すように、形状が長方形から崩れた形状となる。
次に、作業者は、調整用部材300を、開口部132aに挿入する。なお、調整用部材300は、第1部材110及び第2部材120に対して調整用の押圧を付与して、第1部材110と第2部材120とを互いに摺動させるための部材である。ここでは、調整用部材300として、マイナスドライバを用いるものとして説明するが、マイナスドライバ以外の部材を用いてもよい。なお、調整用部材300は、第1部材110及び第2部材120に対して押圧を付与する必要があるため、押圧で変形しないように、高い強度を有するものがよい。また、調整用部材300は、好ましくは、開口部132aに挿入し易いように、先端が楔形に形成されたものがよい。
このようにして、第1部材110の第2部材120への取り付けが行われる。
そして、作業者は、開口部132aの形状を見て、位置合わせの適否を判断する。
次に、作業者は、調整用部材300を、開口部132aに挿入する。そして、作業者は、位置合わせの適否を判断しながら、調整方向D2に応じて、調整用部材300をR方向又はL方向に押圧して回転させる。第1部材110は、調整用部材300がR方向に回転された場合に、左側に移動する。また、第1部材110は、調整用部材300がL方向に回転された場合に、右側に移動する。これによって、作業者は、位置合わせの調整を行う。
このようにして、第1部材110の第2部材120への取り付けが行われる。
そして、作業者は、開口部132の形状を見て、位置合わせの適否を判断する。
しかしながら、開口部132bは、第1部材110及び第2部材120の位置合わせが適正な状態でない場合に、図7(b)又は図7(c)に示すように、形状が縦横の比が不均等な十字形となる。
次に、作業者は、調整用部材300を、開口部132bに挿入して、位置合わせの適否を判断しながら、位置合わせの調整を行う。
一方、調整方向がD2方向である場合に、作業者は、図7(c)に示すように、調整用部材300を、開口部132bの調整方向D2と垂直な方向の部位に挿入して、調整方向D2に応じて、調整用部材300をR方向又はL方向に押圧して回転させる。第1部材110は、調整用部材300がR方向に回転された場合に、左側に移動する。また、第1部材110は、調整用部材300がL方向に回転された場合に、右側に移動する。
このようにして、作業者は、位置合わせの調整を行う。
このようにして、第1部材110の第2部材120への取り付けが行われる。
さらに、位置合わせ調整機構100によれば、特許文献1と異なり、テコの支点となる部分が存在せず、また、調整用部材300の押圧が第1部材110と第2部材120とに分散してかかるため、第1部材110及び第2部材120の変形の発生を低減することができる。
例えば、位置合わせ調整機構100は、ATM(自動取引装置)200に限らず、様々な装置や物品に用いることができる。
また、例えば、位置合わせの調整は、作業者が調整用部材300の後端を図示せぬ木槌等で軽く叩く(すなわち、微小な振動を調整用部材300に与える)ことによっても、行うことができる。
また、例えば、開口部132は、好ましくは、図示せぬパッキン等によって封鎖されるとよい。
また、例えば、十字形に形成された開口部132b(図7(a)参照)の形状は、予め定めた許容範囲内であれば、十字形の縦横の比が相違していてもよい。
110 第1部材(パネル部)
110a,120a 突き当て面
112 第1部材孔(凸字状孔)
112a,122a 小型孔
112b,122b 大型孔
120 第2部材(キャビネット部)
122 第2部材孔(凸字状孔)
132 開口部
200 組込装置(ATM等)
300 調整用部材(マイナスドライバ等)
D1,D2 調整方向
Claims (4)
- 第1部材と第2部材とを重ねて配置する場合に、当該第1部材と当該第2部材との位置合わせの調整を行うための位置合わせ調整機構において、
前記第1部材の前記第2部材と重なる部分に、凸字状に形成された第1部材孔と、
前記第2部材の前記第1部材と重なる部分に、前記第1部材孔に対して向かい合うように、凸字状に形成された第2部材孔とを有し、
前記第1部材孔及び前記第2部材孔は、それぞれ、前記第1部材と前記第2部材とが重ねて配置された場合に、互いが向かい合わせで重なることにより、第1部材と前記第2部材とを互いに摺動させる調整用部材が挿入される開口部を形成する
ことを特徴とする位置合わせ調整機構。 - 請求項1に記載の位置合わせ調整機構において、
前記第1部材孔及び前記第2部材孔は、向かい合う方向が前記第1部材及び前記第2部材の位置合わせの調整方向に対して垂直又は水平になるように、形成されている
ことを特徴とする位置合わせ調整機構。 - 請求項1又は請求項2に記載の位置合わせ調整機構において、
前記第1部材孔及び前記第2部材孔は、前記第1部材及び前記第2部材の位置合わせが適正な状態になった場合に、前記開口部の形状が長方形又は十字形になる
ことを特徴とする位置合わせ調整機構。 - 請求項3に記載の位置合わせ調整機構において、
前記十字形は、幹となる部分の縦幅と横幅との比が均等である
ことを特徴とする位置合わせ調整機構。
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JP2009149311A JP5529441B2 (ja) | 2009-06-24 | 2009-06-24 | 自動取引装置の位置合わせ調整機構 |
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---|---|---|---|---|
JP2007151108A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | 構造体、それを有する光学装置、その光学装置の組立方法、その光学装置を有する画像読み取り装置、並びにそれを有する画像形成装置 |
JP2009156922A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Ricoh Co Ltd | 光学ユニットおよび画像読取装置ならびに画像形成装置 |
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- 2009-06-24 JP JP2009149311A patent/JP5529441B2/ja active Active
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