JP2011008145A - 駆動回路、液晶表示装置、及び出力電圧の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力を低減することが可能な駆動回路、液晶表示装置、及び出力電圧の制御方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる駆動回路は、液晶表示パネルに供給する表示データ500の出力電圧を制御する駆動回路であって、表示データ500の階調度を保持する保持回路400と、表示データ500の階調度を、保持回路400で保持された直前の階調度と比較し、比較結果を検出するビット検出回路100と、検出された比較結果に基づいて、複数の電流能力のうちのいずれかをビット比較信号600に同期して選択する電流能力選択回路200と、選択された電流能力を用いて、表示データ500をその階調度に応じた電圧に変換して出力する出力回路300と、を備えるものである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明にかかる駆動回路は、液晶表示パネルに供給する表示データ500の出力電圧を制御する駆動回路であって、表示データ500の階調度を保持する保持回路400と、表示データ500の階調度を、保持回路400で保持された直前の階調度と比較し、比較結果を検出するビット検出回路100と、検出された比較結果に基づいて、複数の電流能力のうちのいずれかをビット比較信号600に同期して選択する電流能力選択回路200と、選択された電流能力を用いて、表示データ500をその階調度に応じた電圧に変換して出力する出力回路300と、を備えるものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、駆動回路、液晶表示装置、及び出力電圧の制御方法に関し、特に詳しくは液晶表示パネルに供給する表示データの出力電圧を制御する駆動回路、液晶表示装置、及び出力電圧の制御方法に関する。
近年の携帯電話を代表とする携帯型製品の多くには液晶表示装置が搭載され、この液晶表示装置への電源供給は、電池により行われている。搭載される液晶表示装置は、多くの情報を鮮明に表示するために階調度等が向上しているが、その反面、消費電流が増加し、電池の消耗が激しい。こうしたことから、長時間動作可能な低消費電力の液晶表示装置が望まれている。なお、階調度とは、画像処理や表示装置内での画素強度の変化の割合を示すものである。
例えば、特許文献1に、ソースドライバの出力回路から液晶表示パネルへの電流を、表示データの階調度に応じて最適な値に設定することによって、液晶表示装置全体の消費電力を低減する技術が開示されている。図7は、特許文献1に開示された従来の液晶表示装置に搭載される駆動回路の要部の構成を示すブロック図である。
従来の駆動回路は、図7に示すように、ソースドライバに入力された表示データのビットを検出するビット検出回路150、入力された表示データに最適な電流能力を制御する電流能力選択回路200、表示データを液晶表示装置に伝送する出力回路300等を備えている。電流能力選択回路200は、黒の多い表示パターン時に使用される定電流源210a、中間調色の多い表示パターン時に使用される定電流源210b、及び白の多い表示パターン時に使用される定電流源210cと、これらにそれぞれ接続された切り替えスイッチ220a,220b,220cとを有する。
駆動回路であるソースドライバに入力された表示データは、液晶表示装置全体を制御する信号処理回路からの制御信号の制御に基づいて、表示データ処理回路を経由し、D/Aコンバーターに送られる。D/Aコンバーターは、表示データ処理回路で処理されたデジタル信号をアナログに変換して、出力回路300へと表示データを伝送する。
また、表示データは、表示データ処理回路に取り込まれると同時に、ビット検出回路150にも取り込まれる。このビット検出回路150では、信号処理回路からのビット比較信号に応じて、表示データを複数の場合に分ける。例えば、ビット比較信号は、表示データの上位2ビットが両方とも"1"の場合は白色、両方とも"0"の場合は黒色、その他の場合は中間調色であると判定し、表示データを3つの場合に分ける。
例えば、ソースドライバに入力された6ビットの表示データの階調度が"101010"であるとすると、ビット検出回路100において、表示データの階調度は、中間調色の多いデータであると判定される。すると、電流能力選択回路200内の切り替えスイッチ220bに接続されることにより、中間調色を表示するのに最適な定電流源210bが選択され、出力回路300から液晶表示パネルにデータが送られる。
また、例えば、ソースドライバに入力された6ビットの表示データの階調度が"000000"であるとすると、ビット検出回路100において、表示データの階調度は、黒色の多いデータであると判定される。すると、電流能力選択回路200内の切り替えスイッチ220aに接続されることにより、黒の多いデータを表示するのに能力の最も高い定電流源210aが選択され、出力回路300から液晶表示パネルにデータが送られる。
また、例えば、ソースドライバに入力された6ビットの表示データの階調度が"111111"であるとすると、ビット検出回路100において、表示データの階調度は、白色の多いデータであると判定される。すると、電流能力選択回路200内の切り替えスイッチ220cに接続されることにより、白の多いデータを表示するのに能力の最も低い定電流源210cが選択され、出力回路300から液晶表示パネルにデータが送られる。
図8は、図7の従来の駆動回路における、定電流源210a,210b,210cのそれぞれの許容最大電流能力を示す図である。図8に示すように、黒の多い表示データでは、能力の最も高い定電流源210aを使用し、時刻t0において出力電位VAで示す電圧を供給することができる。逆に白の多い表示データでは、能力の最も低い定電流源210cを使用することにより、時刻t0において出力電位VCで示す電圧を供給することができる。また、中間調色の多い表示データでは、能力が中間の定電流源210bを使用することにより、時刻t0において出力電位VBで示す電圧を供給することができる。つまり、入力された表示データのビットに応じた電流を液晶表示パネルに供給することが可能となる。
上述したように、図7に示す従来の駆動回路は、表示データの階調度に基づいて電流能力選択回路200内の定電流源210a,210b,210cのいずれかを選択し、表示データのビットに応じた電圧を液晶表示パネルに供給することで、液晶表示装置全体における不要な消費電流の低減を行っている。表示データは繰り返し入力され、その都度、その階調度に応じた電圧を液晶パネルに繰り返し供給する。
しかしながら、従来の駆動回路では、階調度に応じた電圧を繰り返し供給する際、一旦、出力電位VCより低い電位V0を初期値として経由してから、次の表示データの階調度に応じた電圧へ遷移するようになっている。このようになるのは、表示データのビットに応じることと、図8のタイミングチャートの初期値が出力電位VCより低い任意の電圧(V0)からスタートしていることが理由である。すなわち、表示データのビットに応じて選択された定電流源から液晶パネルへと供給される出力電圧は、表示データが繰り返し入力される度ごとに出力電位VCより低い任意の電位V0からスタートし、それぞれの出力電位へと上昇することになる。
ここで、従来の駆動回路を搭載した液晶表示装置において、表示データが繰返し入力されるときの具体的な動作について、図9を用いて説明する。図9は、従来の駆動回路を搭載した液晶表示装置の出力電位の遷移を示すタイミングチャートである。以下では、例えば、現在表示されているデータ(以降、現在の表示データと称す)と、現在の表示データが出力された後に入力され、現在の表示データの次に表示されるデータ(以降、次の表示データと称す)を、繰り返し入力される表示データの例として説明する。なお、図9において、現在の表示データの階調度を出力している時刻をt0、次の表示データの階調度を出力している時刻をt1とする。
図9(a)は、現在の表示データの出力電位VAから次の表示データの出力電位VAへと電位変化のない遷移を示すタイミングチャートである。図9(a)に示すように、時刻t0において現在の表示データの出力電位VAを出力した後、その状態から時刻t1において次の表示データの出力電位VAへ遷移を行う前に、V0を一旦経由する。そのため、VA電位からV0に設定している時間tpが必要となる。
図9(b)は、時刻t0における出力電位VAから時刻t1時刻における出力電位VBへ電位変化のある遷移を示すタイミングチャートである。図9(b)に示すように、時刻t0において現在の表示データの出力電位VAを出力した後、その状態から時刻t1において次の表示データの出力電位VBへ遷移を行う前に、V0を一旦経由する。そのため、この場合も同様に、VA電位からV0に設定している時間tpが必要となる。
また、図9(c)は、時刻t0における出力電位がVAから時刻t1における出力電位がVCへ電位変化の最も大きい遷移を示すタイミングチャートである。図9(c)に示すように、時刻t0において現在の表示データの出力電位VAを出力した後、その状態から時刻t1において次の表示データの出力電位VCへ遷移を行う前に、V0を一旦経由する。そのため、この場合も同様に、VA電位からV0に設定している時間tpが必要となる。
このように、表示データが繰り返し入力される動作において、従来の駆動回路では、常に、現在の表示データの階調度に応じた出力電位から一旦V0へ設定し、そこから次の表示データの階調度に応じた出力電位まで上昇させている。すなわち、次の表示データの出力電位へ遷移する際に、一旦、出力電位をV0に設定している時間tpが必要となる。そのため、従来の駆動回路では、表示データが繰り返し入力される回数×時間tpに対応する電流が無駄に消費されるという問題がある。
本発明にかかる駆動回路は、液晶表示パネルに供給する表示データの出力電圧を制御する駆動回路であって、前記表示データの階調度を保持する保持回路と、前記表示データの階調度を、前記保持回路で保持された直前の階調度と比較し、比較結果を検出するビット検出回路と、検出された前記比較結果に基づいて、複数の電流能力のうちのいずれかをビット比較信号に同期して選択する電流能力選択回路と、選択された前記電流能力を用いて、前記表示データをその階調度に応じた電圧に変換して出力する出力回路と、を備えるものである。これにより、表示データの階調度に応じた出力電位を、直前の階調度に応じた出力電位から、V0を経由することなく直接に遷移させることができる。従って、V0を一旦経由することによって電力が無駄に消費されることを防止できる。
また、本発明にかかる出力電圧の制御方法は、液晶表示パネルに供給される表示データの出力電圧を制御する制御方法であって、第1の表示データの階調度を保持し、前記第1の表示データの次に入力される第2の表示データの階調度を、前記保持された前記第1の表示データの階調度と比較して、比較結果を検出し、前記比較結果に基づいて、複数の電流能力のうちのいずれかをビット比較信号に同期して選択し、前記第2の表示データを、選択された前記電流能力で、前記第2の表示データの階調度に応じた電圧に変換して出力するものである。このような方法により、第2の表示データの階調度に応じた出力電位を、第1の表示データの階調度に応じた出力電位から、V0を経由することなく直接に遷移させることができる。従って、V0を一旦経由することによって電力が無駄に消費されることを防止できる。
本発明によれば、消費電力を低減することが可能な駆動回路、液晶表示装置、及び出力電圧の制御方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。尚、各図において同一の符号を付されたものは同様の要素を示しており、適宜、説明が省略されている。
初めに、本実施の形態に係る液晶表示装置に搭載される駆動回路の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る駆動回路の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態に係る駆動回路は、液晶表示パネルに供給する表示データの出力電圧を制御する駆動回路であって、適した値の出力電力を効率的に液晶表示パネルへ出力するために、液晶表示装置に搭載されるものである。この駆動回路は、例えば、ソースドライバの一部として液晶表示装置に搭載される。
図1に示すように、本実施の形態に係る駆動回路1は、出力回路300と、電流能力選択回路200と、ビット検出回路100と、保持回路400とを備えている。表示データ500は、保持回路400と、ビット検出回路100と、出力回路300とに供給される。この表示データ500は、複数のビットで構成されている。以下では、例えば6ビットの表示データ500が供給されるとして例示的に説明する。
保持回路400は、表示データ500の階調度を保持(記憶)する。具体的には、保持回路400は、例えば、供給される6ビットの表示データ500のうちの上位2ビットの表示データ50入力とし、入力された上位2ビットの表示データ50を保持する。そして、ビット比較信号600に同期して、保持した上位2ビットの表示データ50を保持データ40として出力する。このように、保持回路400は、表示データ500を構成する複数のビットのうち、少なくとも1つ以上のビットを、表示データ500の階調度として保持する。
ビット検出回路100は、直前の階調度との比較に基づいて、適した出力電力を設定するためのデータ比較を行う。すなわち、ビット検出回路100は、表示データ500の階調度を、保持回路400で保持された直前の階調度と比較し、比較結果を検出する。具体的には、ビット検出回路100は、保持回路400から出力された保持データ40と、保持回路400への入力と同じ上位2ビットの表示データ50とを入力とする。ビット検出回路100は、入力された保持データ40と表示データ50とを比較し、その比較結果を保持する。そして、ビット比較信号600に同期して、保持した比較結果を電流能力選択信号10として出力する。
電流能力選択回路200は、ビット検出回路100により検出された比較結果に基づいて、複数の電流能力のうちのいずれかをビット比較信号600に同期して選択する。具体的には、電流能力選択回路200は、電流能力の異なる複数の定電流源210と、複数の定電流源210にそれぞれ接続された切り替えスイッチ220とを有する。ここでは、電流能力選択回路200は、3つの定電流源210a,210b,210cと、これらにそれぞれ接続された3つの切り替えスイッチ220a,220b,220cとを有している。例えば、電流能力の最も高いのが定電流源210a、最も低いのが定電流源210cとする。また、定電流源210bは、電流能力が中間、すなわち定電流源210aと定電流源210cの間であるとする。よって、電流能力は、定電流源210a>定電流源210b>定電流源210cである。
電流能力選択回路200は、ビット検出回路100から出力される電流能力選択信号10を入力とし、この電流能力選択信号10に基づいていずれかの定電流源210を選択する。具体的には、電流能力選択回路200では、入力された電流能力選択信号10に基づいて、切り換えスイッチ220a,220b,220cのいずれかが接続されることによって、定電流源210a,210b,210cのいずれかが選択される。そして、電流能力選択回路200は、選択された定電流源210から定電流信号20を出力する。
出力回路300は、電流能力選択回路200により選択された電流能力を用いて、表示データ500をその階調度に応じた電圧に変換して出力する。具体的には、出力回路300は、電流能力選択回路200から出力される定電流信号20と、供給される表示データ500を入力とする。そして、ビット比較信号600に同期して、定電流信号20を用いて表示データ500を階調度に応じた電圧に変換して出力する。例えば、表示データの上位2ビットが両方とも"1"の場合は白色であると判定し、表示データ500を電圧VAに変換して出力する。また、表示データの上位2ビットが両方とも"0"の場合は黒色であると判定し、表示データ500を電圧VCに変換して出力する。そして、その他の場合は中間調色であると判定し、表示データ500を電圧VBに変換して出力する。
ここで、保持回路400とビット検出回路100の詳細な構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る駆動回路1の保持回路400及びビット検出回路100の詳細構成の一例を示すブロック図である。
図2において、保持回路400は、表示データ500の階調度をビット単位で保持(記憶)するための第1レジスタ410を、少なくとも1つ以上有している。ここでは、6ビットで構成される表示データ500のうち、上位2ビットの表示データ50を保持するために、2つの第1レジスタ410が、MSB1レジスタ410aとMSB2レジスタ410bとして設けられている。
MSB1レジスタ410aは、保持回路400が入力とする上位2ビットの表示データ50のうちの一方の表示データ50aを保持する。例えば、最上位ビットが表示データ50aとする。そして、MSB1レジスタ410aは、ビット比較信号600に同期して、保持した表示データ50aを保持データ40aとして出力する。
同様に、MSB2レジスタ410bは、保持回路400が入力とする上位2ビットの表示データ50のうちの他方の表示データ50bを保持する。例えば、上位から2番目のビットが表示データ50bとする。そして、MSB2レジスタ410bは、ビット比較信号600に同期して、保持した表示データ50bを保持データ40bとして出力する。
このようにして第1レジスタ410から出力されたビット毎の保持データ40a、40bは、保持データ40として纏められ、保持回路400から出力される。すなわち、ここでは、表示データ500の階調度の上位2ビットが保持データ40として保持される。
一方、ビット検出回路100は、表示データ500の階調度を、直前の階調度と比較し、比較結果を検出するデータ比較回路110と、比較結果を複数の定電流源210のそれぞれに対応して保持するための複数の第2レジスタ120とを有している。ここでは、3つの定電流源210a,210b,210cにそれぞれ対応するように、3つの第2レジスタ120a,120b,120cが設けられている。
データ比較回路110は、表示データ500を構成する複数ビットのうち、少なくとも1つ以上のビットを用いて階調度の比較を行う。そして、この比較により少なくとも2つ以上の場合に場合分けを行う。データ比較回路110は、表示データ500の階調度と直前の階調度がともに白色か黒色の場合には、複数の電流能力のうちの最も低い電流能力を選択するための比較結果を検出する。また、データ比較回路110は、表示データ500の階調度と直前の階調度の一方が白色で他方が黒色の場合には、複数の電流能力のうちの最も高い電流能力を選択するための前記比較結果を検出する。ここでは、例えば、上位2ビットを用いて階調度の比較をし、3つの場合に場合分けを行う。
データ比較回路110には、ビット検出回路100が入力とする保持データ40及び表示データ50が入力される。データ比較回路110は、表示データ50を保持データ40と比較して、その比較結果を、第2レジスタ120のそれぞれに出力する。すなわち、データ比較回路110は、直前の階調度との比較に基づいて場合分けを行い、複数の比較結果信号11a,11b,11cのうちのいずれかを、対応する第2レジスタ120に出力する。
ここでは、例えば、階調度の上位2ビットが、両方とも"1"の場合は白色、両方とも"0"の場合は黒色、その他の場合は中間調色であると判定することとし、階調度の比較を行う。そして、比較対象である表示データ50の階調度が白、又は黒色で、その直前の階調度がこれと同じ白色か黒色である場合は、電流能力の最も低い定電流源210cを選択するための比較結果信号11cを出力する。これとは逆に、比較対象である表示データ50の階調度が白色、又は黒色で、その直前の階調度がこれと異なる黒色か白色である場合は、電流能力の最も高い定電流源210aを選択するための比較結果信号11aを出力する。一方、上記の組み合わせ以外の場合は、電流能力が中間の定電流源210bを選択するための比較結果信号11bを出力する。
第2レジスタ120は、データ比較回路110から入力された比較結果信号11a,11b,11cを保持(記憶)し、これをビット比較信号600に同期して出力する。具体的には、定電流源210aと対応する第2レジスタ120aに比較結果信号11aが入力されると、第2レジスタ120aは、この比較結果信号11aを保持する。そして、ビット比較信号600に同期して、保持した比較結果信号11aを電流能力選択信号10aとして出力する。
同様に、定電流源210bと対応する第2レジスタ120bに比較結果信号11bが入力されると、第2レジスタ120bは、この比較結果信号11bを保持する。そして、ビット比較信号600に同期して、保持した比較結果信号11bを電流能力選択信号10bとして出力する。また、定電流源210cと対応するレジスタ120cに比較結果信号11cが入力されると、第2レジスタ120cは、この比較結果信号11cを保持する。そして、ビット比較信号600に同期して、保持した比較結果信号11cを電流能力選択信号10cとして出力する。
このようにして複数の第2レジスタ120からそれぞれ出力された複数の電流能力選択信号10a,10b,10cが電流能力選択信号10として纏められ、ビット検出回路100から出力される。なお、データ比較回路110において表示データ50と比較される保持データ40は、表示データ50の直前に駆動回路1へ供給された表示データ50の階調度である。よって、ビット検出回路100は、電流能力選択回路200の定電流源210のいずれかを選択するための電流能力選択信号10を、直前の階調度との比較に基づいて出力していることとなる。
次に、以上のように構成された駆動回路1の動作について、図3〜図5を用いて説明する。図3〜図5は、本実施の形態に係る駆動回路1に表示データ500が繰り返し入力されるときの動作を示すタイミングチャートである。以下では、繰り返し入力される表示データ500を代表して、現在表示されている現在の表示データ(第1の表示データ)と、現在の表示データが出力された後に入力され、現在の表示データの次に表示される次の表示データ(第2の表示データ)を用いて説明を行う。図3は、次の表示データ500を出力する定電流源210として、電流能力の最も低い定電流源210cを選択する場合の動作を示す。同様に、図4は、電流能力が中間の定電流源210bを選択する場合、図5は、電流能力の最も低い定電流源210cを選択する場合の動作をそれぞれ示す。なお、図3〜5では、例示的に、現在の表示データ500を出力する定電流源210として、電流能力の最も高い定電流源210aが選択された場合について記載している。
図3〜図5に示すように、現在の表示データ500が供給されると、その上位2ビットである現在の表示データ50が、ビット比較信号600の立ち上がり時間taのタイミングで保持回路400に取り込まれる。保持回路400は、取り込んだ現在の表示データ50を保持し、保持した現在の表示データ50を保持データ40として出力する。なお、表示データ50は、表示データ50a,50bとしてビット毎に第1レジスタ410(MSB1レジスタ410a、MSB2レジスタ410b)に保持される。そして、第1レジスタ410からそれぞれ出力された保持データ40a,40bが保持データ40として保持回路400から出力される。
次の表示データ500が供給されると、その上位2ビットである次の表示データ50と、保持回路400で保持された現在の表示データ50である保持データ40とが、データ比較回路110に入力される。それとともに、次の表示データ50は、ビット比較信号600の立ち上がり時間tbのタイミングで保持回路400に取り込まれる。データ比較回路110は、次の表示データ50と、現在の表示データ50である保持データ40とを比較し、比較結果を検出する。すなわち、比較結果として、比較結果信号11a,11b,11cのいずれかを出力する。
例えば、階調度の上位2ビットについて、現在の表示データ50と次の表示データ50が、ともに(1,1)か(0,0)である場合は、電流能力の最も低い定電流源210cを選択するための比較結果信号11cが出力される。また、現在の表示データ50と次の表示データ50の一方が(1,1)で他方が(0,0)の場合には、電流能力の最も高い定電流源210aを選択するための比較結果信号11aが出力される。一方、上記の組み合わせ以外の場合は、電流能力が中間の定電流源210bを選択するための比較結果信号11bが出力される。
換言すると、階調度の上位2ビットが、両方とも"1"の場合は白色、両方とも"0"の場合は黒色、その他の場合は中間調色であると判定して、階調度の比較が行われる。そして、現在の表示データ50の階調度が白、又は黒色で、次の表示データ50がこれと同じ白色か黒色である場合は、電流能力の最も低い定電流源210cを選択するための比較結果信号11cが出力される。これとは逆に、現在の表示データ50の階調度が白色、又は黒色で、次の表示データ50がこれと異なる黒色か白色である場合は、電流能力の最も高い定電流源210aを選択するための比較結果信号11aが出力される。それ以外の場合は、電流能力が中間の定電流源210bを選択するための比較結果信号11bが出力される。
その後、ビット比較信号600の次ぎの立ち上がり時刻tbで比較結果信号11a,11b,11cが第2レジスタ120に取り込まれ、それぞれ電流能力選択信号10a,10b,10cとして出力される。すなわち、図3では電流能力選択信号10c、図4では電流能力選択信号10b、図5では電流能力選択信号10aがそれぞれ出力される。
ビット検出回路100から電流能力選択信号10a,10b,10cとして出力された電流能力選択信号10に基づいて、切り替えスイッチ220a,220b,220cのいずれかが接続される。これによって、定電流源210a,210b,210cのいずれかが選択される。そして、出力回路300は、入力された次の表示データ500を、選択された定電流源210a,210b,210cを用いて、その階調度に応じた電圧に変換して出力する。
図6は、本実施の形態の駆動回路1を搭載した液晶表示装置の出力電位の遷移を示すタイミングチャートである。図6(a)は、電流能力の最も低い定電流源210cを用いて次の表示データ500を出力したときの出力電位の遷移を示している。また、図6(b)は、電流能力が中間の定電流源210bを用いて次の表示データ500を出力したときの出力電位の遷移、図6(c)は、電流能力の最も高い定電流源210aを用いて次の表示データ500を出力したときの出力電位の遷移をそれぞれ示している。なお、ここでは、現在の表示データ500が出力電位VAで出力されているとして例示的に説明を行う。図6において、現在の表示データの階調度を出力している時刻をt0、次の表示データの階調度を出力している時刻をt1とする。時刻t0は、現在の表示データ50の安定した出力電圧の任意の時刻、時刻t1は、次の表示データ50の安定した出力電圧の任意の時刻とする。
現在の表示データ500の階調度に応じた出力電位から次の表示データ500の階調度に応じた出力電位への遷移が、電位変化のない場合、電流能力の最も低い定電流源210cを選択するための電流能力選択信号10cが出力される(図3)。例えば、階調度の上位2ビットについて、現在の表示データ50が(0,0)、次の表示データ50が(1,1)である場合、図6(a)に示すように、黒の多い表示データの出力電位VAから白の多い表示データの出力電位VAへと電位変化のない遷移が行われる。
このとき、電流能力選択回路200では、時刻tbのビット比較信号600に同期して電流能力選択信号10cが入力されると、切り替えスイッチ220aから切り替えスイッチ220cに接続が切り替わる(このときの時刻をt01とする)。すなわち、図3に示す電流能力選択信号10aによって切り替えスイッチ220aが継続して接続されている状態から、切り替えスイッチ220cが継続して接続される状態へと切り換えられる。これにより、定電流源210aが継続して選択されている状態から、定電流源210cを継続して選択する状態へと切り替わる。
出力回路300は、定電流源210cからの定電流信号20を用いて、入力された次の表示データ500を階調度に応じた電圧VAに変換して出力する。その結果、出力電位は、図6(a)に示すように、時刻t0における現在の表示データ500の出力電位VAから、時刻t1における次の表示データ500の出力電位VAへと直接遷移する。
一方、現在の表示データ500の階調度に応じた出力電位から次の表示データ500の階調度に応じた出力電位への遷移が、電位変化のある場合、電流能力が中間の定電流源210bを選択するための電流能力選択信号10bが出力される(図4)。例えば、階調度の上位2ビットについて、現在の表示データ50が(0,0)、次の表示データ50が(1,0)である場合、図6(b)に示すように、黒の多い表示データの出力電位VAから中間調色の表示データの出力電位VBへと電位変化のある遷移が行われる。
このとき、電流能力選択回路200では、時刻tbのビット比較信号600に同期して電流能力選択信号10bが入力されると、切り替えスイッチ220aから切り替えスイッチ220bに接続が切り替わる(このときの時刻をt01とする)。すなわち、図4に示す電流能力選択信号10aによって切り替えスイッチ220aが継続して接続されている状態から、切り替えスイッチ220bが継続して接続される状態へと切り換えられる。これにより、定電流源210aが継続して選択されている状態から、定電流源210bを継続して選択する状態へと切り替わる。
出力回路300は、定電流源210bからの定電流信号20を用いて、入力された次の表示データ500を階調度に応じた電圧VBに変換して出力する。その結果、出力電位は、図6(b)に示すように、時刻t0における現在の表示データ500の出力電位VAから、時刻t1における次の表示データ500の出力電位VBへと直接遷移する。
また、現在の表示データ500の階調度に応じた出力電位から次の表示データ500の階調度に応じた出力電位への遷移が、最も電位変化のある場合、電流能力の最も高い定電流源210aを選択するための電流能力選択信号10aが出力される(図5)。例えば、階調度の上位2ビットについて、現在の表示データ50が(0,0)、次の表示データ50が(1,1)である場合、図6(c)に示すように、黒の多い表示データの出力電位VAから中間調色の表示データの出力電位VCへと電位変化のある遷移が行われる。
このとき、電流能力選択回路200では、時刻tbのビット比較信号600に同期して電流能力選択信号10aが入力されると、切り替えスイッチ220aの接続を継続する(このときの時刻をt01とする)。すなわち、図5に示す電流能力選択信号10aによって切り替えスイッチ220aが接続されている状態を継続する。これにより、定電流源210aが継続して選択される。
出力回路300は、定電流源210aからの定電流信号20を用いて、入力された次の表示データ500を階調度に応じた電圧VCに変換して出力する。その結果、出力電位は、図6(c)に示すように、時刻t0における現在の表示データ500の出力電位VAから、時刻t1における次の表示データ500の出力電位VCへと直接遷移することとなる。
このように、本実施の形態では、現在の表示データ(第1の表示データ)の階調度を保持し、現在の表示データの次に入力される次の表示データ(第2の表示データ)の階調度を、保持された現在の表示データの階調度と比較して、比較結果を検出し、この比較結果に基づいて、複数の電流能力のうちのいずれかをビット比較信号に同期して選択し、次の表示データを、選択された電流能力で、次の表示データの階調度に応じた電圧に変換して出力することにより、液晶表示パネルに供給される表示データの出力電圧を制御する。これにより、現在の表示データの出力電位から、次の表示データの出力電位へと直接遷移させることができる。すなわち、出力電位V0を経由させることなく、現在の表示データの出力電位から、次の表示データの出力電位へと遷移させることができる。従って、本実施の形態では、従来の駆動回路で次の表示データの出力電力へ遷移する際に一旦V0へ設定していた無駄な時間tpが不要となり、その間に消費される無駄な消費電流を削減できる。よって、消費電力を低減することができる。
ここで、出力電位が遷移する時の消費電流がどれくらい低減されるかについて、検討を行う。例えば、電流能力の最も高い定電流源210aの消費電流を基準値として、電流能力が中間の定電流源210bの消費電流を能力の最も高い定電流源210aの消費電流の基準値の0.75倍、能力の最も低い定電流源210cの消費電流を能力の最も高い定電流源210aの消費電流の基準値の0.5倍と設定したとする。
表示データ500の上位2ビットである表示データ50について、各ビットの組み合わせは(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)の4通りである。従って、現在の表示データから次の表示データへの変化の組み合わせは、4通り×4通り=16通りある。表示データ500は、この16通りの組み合わせが均一の確率で入力されるとする。
本実施の形態において、消費電流の基準値が1である電流能力の最も高い定電流源210aを使う組み合わせは、現在の表示データ(0,0)の出力電位VAから次の表示データ(1,1)の出力電位VCへの変化の組み合わせと、現在の表示データ(1,1)の出力電位VCから次の表示データ(0,0)の出力電位VAへの変化への組み合わせの、2通りである。
また、消費電流の基準値の0.5倍である電流能力の最も低い定電流源210cを使う組み合わせは、現在の表示データ(0,0)の出力電位VAから次の表示データ(0,0)の出力電位VAへの変化の組み合わせと、現在の表示データ(1,1)の出力電位VCから次の表示データ(1,1)の出力電位VCへの変化の組み合わせの、2通りである。
また、消費電流の基準値の0.75倍である電流能力が中間の定電流源210bを使う組み合わせは、電流能力の最も高い定電流源210aを使う組み合わせと、電流能力の最も低い定電流源210cを使う組み合わせ以外の組み合わせとなる。従って、16通り−2通り−2通り=12通りとなる。
よって、現在の表示データから次の表示データに変化する16通りの組み合わせが均一の確率で起こるとすると、現在の表示データの階調度による出力電位から次の表示データの階調度による出力電位へ遷移する時の消費電流は、(1)式により算出される。
2/16×1+2/16×0.5+12/16×0.75=0.75 ・・・(1)
2/16×1+2/16×0.5+12/16×0.75=0.75 ・・・(1)
一方、従来の駆動回路では、出力電位が遷移する時の消費電流は、図9に示すタイミングチャートより明らかなように、現在の表示データの階調度による出力電位からV0に遷移する時の消費電流と、V0から次の表示データの階調度による出力電位に遷移する時の消費電流の和で表される。現在の表示データからV0に設定する組み合わせは、現在の表示データが(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)の場合の4通りである。その後、V0から次の表示データへ遷移する組み合わせは、次の表示データが(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)の場合の4通りである。従って、現在の表示データの出力電位からV0を経由して次の表示データへ遷移する全組み合わせは、4通り×4通り=16通りとなる。表示データ500は、この16通りの組み合わせが均一の確率で入力されるとする。以下のそれぞれの場合について、現在の表示データの階調度の出力電位からV0に遷移する時の消費電流と、V0から次の表示データの階調度の出力電位に遷移する時の消費電流の和を計算する。
現在の表示データ(0,0)の出力電位VAからV0への遷移は、消費電流の基準値が1である電流能力の最も高い定電流源210aを使う。その後、V0から次の表示データの出力電力への遷移に、消費電流の基準値が1である電流能力の最も高い定電流源210aを使うのは次の表示データ(0,0)の出力電力VAへの遷移となる。また、消費電流の基準値の0.5倍である電流能力の最も低い定電流源210cを使うのは次のデータ(1,1)の出力電位VCへの遷移、消費電流の基準値の0.75倍である電流能力が中間の定電流源210bを使うのは次のデータ(0,1)、(1,0)の出力電位VBの遷移となる。このことから、現在の表示データ(0,0)の出力電位VAからV0を経由して次の表示データの出力電力へ遷移するときの消費電流は、(2)式により算出される。
(1+1)/16+(1+0.75)/16+(1+0.75)/16+(1+0.5)/16=7/16 ・・・(2)
(1+1)/16+(1+0.75)/16+(1+0.75)/16+(1+0.5)/16=7/16 ・・・(2)
また、現在の表示データ(1,1)の出力電位VCからV0への遷移は、消費電流の基準値の0.5倍である電流能力の最も低い定電流源210cを使う。その後、V0から次の表示データの組み合わせは、上記の場合と同様に、消費電流の基準値が1である電流能力の最も高い定電流源210aを使う(0,0)の出力電位VAと、消費電流の基準値の0.5倍である電流能力の最も低い定電流源210cを使う(1,1)の出力電位VCと、消費電流の基準値の0.75倍である電流能力が中間の定電流源210bを使う(0,1)、(1,0)の出力電位VBとなる。このことから、現在の表示データ(1,1)の出力電位VCからV0を経由して次の表示データの出力電力へ遷移するときの消費電流は、(3)式により算出される。
(0.5+1)/16+(0.5+0.75)/16+(0.5+0.75)/16+(0.5+0.5)/16=5/16 ・・・(3)
(0.5+1)/16+(0.5+0.75)/16+(0.5+0.75)/16+(0.5+0.5)/16=5/16 ・・・(3)
そして、現在の表示データ(0,1)の出力電位VBからV0への遷移は、消費電流の基準値の0.75倍である電流能力が中間の定電流源210bを使う。その後、V0から次の表示データの組み合わせは、上記の場合と同様に、消費電流の基準値が1である電流能力の最も高い定電流源210aを使う(0,0)の出力電位VAと、消費電流の基準値の0.5倍である電流能力の最も低い定電流源210cを使う(1,1)の出力電位VCと、消費電流の基準値の0.75倍である電流能力が中間の定電流源210bを使う(0,1)、(1,0)の出力電位VBとなる。このことから、現在の表示データ(0,1)の出力電位VBからV0を経由して次の表示データの出力電力へ遷移するときの消費電流は、(4)式により算出される。
(0.75+1)/16+(0.75+0.75)/16+(0.75+0.75)/16+(0.75+0.5)/16=6/16 ・・・(4)
(0.75+1)/16+(0.75+0.75)/16+(0.75+0.75)/16+(0.75+0.5)/16=6/16 ・・・(4)
さらに、現在の表示データ(1,0)の出力電位VBからV0への遷移は、消費電流の基準値の0.75倍である電流能力が中間の定電流源210bを使う。その後、V0から次の表示データの組み合わせは、上記の場合と同様に、消費電流の基準値が1である電流能力の最も高い定電流源210aを使う(0,0)の出力電位VAと、消費電流の基準値の0.5倍である電流能力の最も低い定電流源210cを使う(1,1)の出力電位VCと、消費電流の基準値の0.75倍である電流能力が中間の定電流源210bを使う(0,1)、(1,0)の出力電位VBとなる。このことから、現在の表示データ(1,0)の出力電位VBからV0を経由して次の表示データの出力電力へ遷移するときの消費電流は、(5)式により算出される。
(0.75+1)/16+(0.75+0.75)/16+(0.75+0.75)/16+(0.75+0.5)/16=6/16 ・・・(5)
(0.75+1)/16+(0.75+0.75)/16+(0.75+0.75)/16+(0.75+0.5)/16=6/16 ・・・(5)
よって、現在の表示データの階調度による出力電位から次の表示データの階調度による出力電位へ遷移する時の消費電流は、(2)式〜(5)式の和、すなわち(6)式により算出される。
7/16+5/16+6/16+6/16=24/16=1.5 ・・・(6)
7/16+5/16+6/16+6/16=24/16=1.5 ・・・(6)
従って、(1)式と(6)式より、本実施の形態の駆動回路1では、従来の駆動回路に対して、0.75/1.5×100=50%の消費電流が削減できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、保持回路400が2つの第1レジスタ410を有する場合について例示的に説明したが、保持回路400は、第1レジスタ410を少なくとも1つ以上有していればよい。保持回路400が有する第1レジスタ410の数は、直前の階調度との比較に用いるビット数に応じて任意に決定できる。また、電流能力選択回路200が3つの定電流源210を有する場合について例示的に説明を行ったが、定電流源210の数は、任意に決定してよい。なお、ビット検出回路100が有する第2レジスタ120の数は、定電流減210の数に応じて決定される。すなわち、定電流源210と同数の第2レジスタ120をビット検出回路100は有することとなる。
1 駆動回路、
10、10a、10b、10c 電流能力選択信号、
11a、11b、11c 比較結果信号、
20 定電流信号、
40、40a、40b 保持データ、
50、50a、50b 表示データ、
100 ビット検出回路、
110 データ比較回路、
120、120a、120b、120c 第2レジスタ、
150 ビット検出回路、
200 電流能力選択回路、
210、210a、210b、210c 定電流源、
220、220a、220b、220c 切り替えスイッチ、
300 出力回路、
400 保持回路、
410 第1レジスタ、
410a MSB1レジスタ、
410b MSB2レジスタ、
500 表示データ、
600 ビット比較信号
10、10a、10b、10c 電流能力選択信号、
11a、11b、11c 比較結果信号、
20 定電流信号、
40、40a、40b 保持データ、
50、50a、50b 表示データ、
100 ビット検出回路、
110 データ比較回路、
120、120a、120b、120c 第2レジスタ、
150 ビット検出回路、
200 電流能力選択回路、
210、210a、210b、210c 定電流源、
220、220a、220b、220c 切り替えスイッチ、
300 出力回路、
400 保持回路、
410 第1レジスタ、
410a MSB1レジスタ、
410b MSB2レジスタ、
500 表示データ、
600 ビット比較信号
Claims (8)
- 液晶表示パネルに供給する表示データの出力電圧を制御する駆動回路であって、
前記表示データの階調度を保持する保持回路と、
前記表示データの階調度を、前記保持回路で保持された直前の階調度と比較し、比較結果を検出するビット検出回路と、
検出された前記比較結果に基づいて、複数の電流能力のうちのいずれかをビット比較信号に同期して選択する電流能力選択回路と、
選択された前記電流能力を用いて、前記表示データをその階調度に応じた電圧に変換して出力する出力回路と、を備える駆動回路。 - 前記保持回路は、前記表示データの階調度をビット単位で保持するための第1レジスタを、少なくとも1つ以上有する請求項1に記載の駆動回路。
- 前記ビット検出回路は、
前記表示データの階調度を、前記保持回路で保持された前記直前の階調度と比較し、比較結果を検出する比較回路と、
前記比較結果を前記複数の電流能力のそれぞれに対応して保持するための複数の第2レジスタと、を有し、
前記電流能力選択回路は、前記複数の第2レジスタが前記ビット比較信号に同期して出力する前記比較結果に基づいて、前記複数の電流能力のうちのいずれかを選択する請求項1又は2に記載の駆動回路。 - 前記比較回路は、
前記表示データを構成する複数のビットのうち、少なくとも1つ以上のビットを用いて階調度を判定し、
前記表示データの階調度と前記直前の階調度がともに白色か黒色の場合には、前記複数の電流能力のうちの最も低い電流能力を選択するための前記比較結果を検出し、
前記表示データの階調度と前記直前の階調度の一方が白色で他方が黒色の場合には、前記複数の電流能力のうちの最も高い電流能力を選択するための前記比較結果を検出する請求項3に記載の駆動回路。 - 前記出力回路は、前記ビット比較信号に同期して、前記表示データをその階調度に応じた電圧に変換して出力する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動回路。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駆動回路が搭載された液晶表示装置。
- 液晶表示パネルに供給される表示データの出力電圧を制御する制御方法であって、
第1の表示データの階調度を保持し、
前記第1の表示データの次に入力される第2の表示データの階調度を、前記保持された前記第1の表示データの階調度と比較して、比較結果を検出し、
前記比較結果に基づいて、複数の電流能力のうちのいずれかをビット比較信号に同期して選択し、
前記第2の表示データを、選択された前記電流能力で、前記第2の表示データの階調度に応じた電圧に変換して出力する出力電圧の制御方法。 - 前記ビット比較信号に同期して、前記第2表示データをその階調度に応じた電圧に変換して出力する請求項7に記載の出力電圧の制御方法。
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