JP2011007895A - 光合波器およびそれを備えた光送信器 - Google Patents

光合波器およびそれを備えた光送信器 Download PDF

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慈 金澤
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Abstract

【課題】安価で、波長依存性が小さく、損失を低減できる光合波器を提供することにある。
【解決手段】複数の入力光を合波する光合波器であって、前記複数の入力光を透過するレンズ11,12,13,14,15を有するレンズアレイ2と、レンズ11,12,14,15を透過した複数の入力光を反射するとともに集光する凹面鏡1と、凹面鏡1により集光された出力光を伝送する光ファイバ3と、レンズアレイ2、凹面鏡1、光ファイバ3を支持する光学部品キャリア5とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光合波器およびそれを備えた光送信器に関する。
従来、光を合波する技術としては誘電体フィルタを使った空間系(例えば、非特許文献1参照)と、マルチモード干渉型合波器(以下、MMI合波器と称す)(例えば、非特許文献2参照)、アレイ導波路グレーティング型合波器(以下、AWG合波器と称す)(例えば、非特許文献3参照)などの導波路系との2種類の技術がある。
日本板硝子株式会社ホームページ、[online]、[平成21年5月25日検索]、インターネット<URL;http://www.nsg.co.jp/products/telecom/pdf/dwdm1.pdf> N. Nunoya, H. Ishii,Y. Kawaguchi,Y. Kondo and H. Oohashi, "Wideband tuning of tunable distributed amplification distributed feedback laser array", ELECTRONICS LETTERS, 2008年1月31日, Vol.44, No.3 H. Tanobe, Y. Kondo, Y. Kadota, K. Okamoto, and Y. Yoshikuni, "Temperature Insensitive Arrayed Waveguide Gratings on InP Substrates", IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, 1998年2月, VOL. 10, NO. 2, p.235-237
誘電体フィルタを使った合波器では、安価で低損失な合波器を実現できるという利点がある。しかし、フィルタへの光の入射角度を大きくすると偏波依存性がでる問題、チャネル数の増加とともに誘電体フィルタも増やす必要があり損失が増加するといった問題を抱えている。また、フィルタを使った合波器が空間系であり、組み立て時(実装時)にチャンネル毎にアクティブ調芯する必要があるため、チャンネル数に応じて作業工程及び作業時間が増大し、これに伴ってコストが増加するといった問題もある。
MMI合波器は半導体に作り込むことが可能な機器であり、レーザ、変調器などの半導体光デバイスとモノリシック集積が可能な機器である。そのため、MMI合波器自体を小型化することができる。また、波長依存性・温度依存性もなく非常に扱いやすいという利点もある。しかし、MMI合波器では、原理的に4chで6dB以上と挿入損失が大きく、さらにチャネル数の増加に伴って挿入損失も増加するという問題がある。
AWG合波器はMMI合波器と同様に半導体に作り込むことが可能な機器であり、レーザ、変調器などの半導体光デバイスとモノリシック集積が可能な機器である。また、チャネル数にかかわらず挿入損失が一定である。しかし、AWG合波器は1辺5mmの立方体形状であり、かなり大きいサイズであるという問題を抱えている。さらに、AWG合波器では挿入損失が5dB以上と比較的大きいという問題もある。
また、MMI合波器およびAWG合波器はともにモノリシック集積した場合に1ウエハからとれるチップの数の減少と、歩留まりの関係からコストの上昇を免れないという問題もある。
合波器には、安価で、波長依存性が小さく、かつ低損失といった性能が求められる。しかし、従来技術ではこれらすべての性能を満たす技術がなかった。従って、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、安価で、波長依存性が小さく、かつ低損失といった性能をすべて満たす光合波器およびそれを備えた光送信器を実現することにある。
上述した課題を解決する第1の発明に係る光合波器は、
複数の入力光を合波する光合波器であって、
前記複数の入力光を透過する透過部材と、
前記透過部材を透過した前記複数の入力光を反射するとともに集光する光反射集光手段と、
前記光反射集光手段により集光された出力光を伝送する光伝送手段と、
前記透過部材、前記光反射集光手段、および前記光伝送手段を支持する支持手段とを具備する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る光合波器は、
第1の発明に係る光合波器であって、
前記光反射集光手段が凹面鏡であり、
前記凹面鏡の反射面、もしくは前記反射面につけられた高反射フィルタが半導体材料、金属、もしくは誘電体材料でできている
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る光合波器は、
第2の発明に係る光合波器であって、
前記半導体材料が、シリコンもしくはアルミニウム、ガリウム、インジウム、ヒ素、リン、アンチモンの中の少なくとも2種類以上の元素からなるIII−V族化合物半導体である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る光合波器は、
第2の発明に係る光合波器であって、
前記金属が、アルミニウム、銀、白金、亜鉛、スズ、金、ニッケル、銅の中の少なくとも1種類以上の元素からなる金属である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る光合波器は、
第2の発明に係る光合波器であって、
前記誘電体材料が、SiO2もしくはTiO2、Ta25、MgF2、MgOのいずれかからなる誘電体である
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第6の発明に係る光合波器は、
第1の発明乃至第5の発明の何れか1つに係る光合波器であって、
少なくとも3つの光ファイバと、
前記光ファイバの出射端面に対向配置される凹面鏡と、
前記光ファイバの出射端面と前記凹面鏡との間に配置される少なくとも3つのレンズと、
前記光ファイバ、前記凹面鏡、および前記レンズを支持する光学部品キャリアとを有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第7の発明に係る光送信器は、
第1の発明乃至第5の発明の何れか1つに係る光合波器を備え、前記出力光を送信する光送信器であって、
前記複数の入力光を出力する少なくとも2つの光出射手段をさらに具備し、
前記支持手段は、前記光出射手段も支持するものである
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第8の発明に係る光送信器は、
第1の発明乃至第5の発明の何れか1つに係る光合波器を備え、前記出力光を送信する光送信器であって、
少なくとも2つのレーザダイオードと、
前記レーザダイオードの出射端面に対向して配置される凹面鏡と、
前記凹面鏡に対向して配置される1つの光ファイバと、
前記レーザダイオードおよび前記光ファイバと前記凹面鏡との間に配置される少なくとも3つのレンズと、
前記レーザダイオード、前記凹面鏡、前記光ファイバ、および前記レンズを支持する光学部品キャリアとを有する
ことを特徴とする。
本発明に係る光合波器およびそれを備えた光送信器によれば、安価であり、波長依存性を小さくでき、損失を低減することができる。
本発明に係る合波器を備えた光送信器の一例の構成図である。 光合波器の凹面鏡を使った光合波の原理を説明するための図である。 本発明の第1の実施例に係る光合波器を備えた光送信器を示す概略構成図である。 図3に示した光送信器において、光路調整(光ファイバの位置調整)を行うための実験系を示す図である。 光合波器の凹面鏡を使った光合波の原理を説明するための図である。 本発明の第2の実施例に係る光合波器を示す概略構成図である。 図6に示した光合波器において、光路調整(伝送用光ファイバの位置調整)を行うための実験系を示す図である。
本発明に係る光合波器およびそれを備えた光送信器の一実施形態について、図1および図2を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、例えば、少なくとも2つのレーザと、少なくとも3つのレンズと、1つの凹面鏡と、1本の光ファイバと、少なくとも1つの光学部品キャリアとを用いて、光ファイバに対して複数の入力光を集光させることで光送信器を実現する。
一例として光送信器10は、図1に示すように、凹面鏡1(光反射集光手段)とレンズアレイ2(透過部材)と光ファイバ3(光伝送手段)とレーザダイオード4(光出射手段)と光学部品キャリア5(支持手段)とを具備する。
凹面鏡1は、紙面奥側に向け凹んだ凹部(反射面)1aを有する鏡である。凹面鏡1は、図2に示すように、入力された複数のレーザ光(入力光)を反射するとともに集光するものである。これにより複数のレーザ光が焦点Fで合波される。
レンズアレイ2は5つのレンズ11,12,13,14,15を有する。各レンズ11,12,13,14,15は入力光を平行光にするものである。
レーザダイオード4は4つのレーザダイオード(以下、LDと称す)チップ21,22,23,24で構成される。各LDチップ21,22,23,24は所定の波長のレーザ光を出射するデバイスである。
光学部品キャリア5は光学部品を搭載可能な台であって、その上面に、光入出力支持部51、V溝51a、レンズアレイ支持部52、凹面鏡支持部53が形成されている。
光入出力支持部51は、光学部品キャリア5の一側部5a側に設けられる。光入出力支持部51はレーザダイオード4を支持可能な部位であり、図示例では4個のLDチップ21,22,23,24を支持可能に形成されている。光入出力支持部51の長手方向(Y軸方向)略中央部にはV溝51aが形成されている。
レンズアレイ支持部52は、光学部品キャリア5の一側部5aとその他側部5bとの間に設けられる。レンズアレイ支持部52はレンズアレイ2を支持可能な部位であり、図示例では1つのレンズアレイ2を支持可能に形成されている。
凹面鏡支持部53は、光学部品キャリア5の他側部5b側に設けられる。凹面鏡支持部53は凹面鏡1を支持可能な部位であり、図示例では1つの凹面鏡1を支持可能に形成されている。
上述したように光学部品キャリア5には、光学設計により、レーザダイオード4、光ファイバ3、レンズアレイ2、凹面鏡1をそれぞれ置くための溝(支持部51、V溝51a、支持部52、支持部53)があらかじめ形成される。これにより、パッシブ調芯が可能となり、作業工程及び作業時間に起因したコストを低減できる。
上述したように各支持部51,51a,52,53に各光学部材4,3,2,1をそれぞれ配置することで、LDチップ21,22,23,24の出射端面および光ファイバ3の出射端面3aと凹面鏡1の凹部1aとが対向して配置される。LDチップ21,22,23,24および光ファイバ3と凹面鏡1との間にレンズアレイ2のレンズ11,12,14,15,13のそれぞれが配置される。これにより、LDチップ21,22,23,24から出射したレーザ光はレンズ11,12,14,15にそれぞれ入射することになる。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
凹面鏡1の特徴として、焦点Fからでた光は凹面鏡1に反射した後すべて平行光になるという性質がある。つまり、凹面鏡1に対して前記の平行光と平行にLDチップ21,22,23,24を並べることで、図2に示すように、各LDチップ21,22,23,24から出射したレーザ光L1,L2,L3,L4は凹面鏡1に反射して焦点Fにあつまることになる。この焦点Fの部分に光ファイバ3の端面3aにおけるコア部3bを配置することで4つのLDチップ21,22,23,24から出射したレーザ光は1本の光ファイバ3にて合波することが可能になる。よって、凹面鏡1を使った光合波器を備えた光送信器10を実現できる。また、この光合波器は高反射率で波長依存性の小さい高反射膜を凹面鏡1の表面の凹部1aにつけることで、波長無依存、低損失といった性能を実現することができる。
したがって、本実施形態によれば、パッシブ調芯できるため安価であり、波長依存性を小さくでき、かつ損失を低減することができる。これにより、他の機能デバイスとワンパッケージ化することが可能となり、光通信用モジュールのコストを低減でき、モジュールの機能向上が可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態を例にして説明する。なお、以下に示す実施例は、本発明の例示であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
<構成>
本実施例に係る光送信器を示す構成図である図3を参照して説明する。
図3に示すように、本実施例の光送信器100は、凹面鏡101(光反射集光手段)とレンズアレイ102(透過部材)と光ファイバ103(光伝送手段)とレーザダイオード104(光出射手段)と光学部品キャリア105(支持手段)とを具備する。
光学部品キャリア105の上面には、一側部105a側に光入出力支持部151が形成され、他側部105bに凹面鏡支持部153が形成されている。光入出力支持部151と凹面鏡支持部153との間にレンズアレイ支持部152が形成されている。光入出力支持部151の中央部にV溝151aが形成されている。
レーザダイオード104は4つの分布帰還型半導体レーザ(DFBLD)チップ121,122,123,124で構成される。各DFBLDチップ121,122,123,124は光入出力支持部151に配置される。
レンズアレイ102は5つのレンズ111,112,113,114,115を有するマイクロレンズアレイで構成される。レンズアレイ102はレンズアレイ支持部152に配置される。
凹面鏡101は凹面鏡支持部153に配置されると共に、凹面鏡101の凹部(反射面)101aがレンズアレイ102に対向して配置される。
よって、DFBLDチップ121,122,123,124の出射端面および光ファイバ103の出射端面103aと凹面鏡101の凹部101aとが対向して配置される。DFBLDチップ121,122,123,124および光ファイバ103と凹面鏡101との間にレンズアレイ102のレンズ111,112,114,115,113のそれぞれが配置される。これにより、DFBLDチップ121,122,123,124から出射したレーザ光はレンズ111,112,114,115にそれぞれ入射することになる。
隣接するDFBLDチップの間隔(DFBLDチップ121とDFBLDチップ122の間隔、DFBLDチップ123とDFBLDチップ124の間隔)を1mmとした。DFBLDチップ122,123と光ファイバ103の間隔を1mmとした。凹面鏡101として、焦点距離が2cmであり、凹面鏡101の凹部101aに金がコーティングされたものを使用した。また、DFBLDチップ121の波長を1290nmとし、DFBLDチップ122の波長を1300nmとし、DFBLDチップ123の波長を1310nmとし、DFBLDチップ124の波長を1550nmとした。
<動作原理>
凹面鏡101によって、4つのレーザ光(入力光)を1つの出力光に合波できる原理について、図5参照して説明する。
DFBLDチップ121,122,123,124から出射したレーザ光は、レンズアレイ102の各レンズ111,112,114,115を透過して平行光L11、L12,L13,L14となる。各平行光L11、L12,L13,L14は、凹面鏡101の凹部101aにて反射し焦点Fに集まる。よって、DFBLDチップ121,122,123,124を並列に配置するとともに、光ファイバ103の端面103aにおけるコア部103bを焦点Fに配置するだけで合波器として機能する。この原理から、あらかじめ光学設計した光学部品キャリア105に光ファイバ103以外の光学部品(DFBLDチップ121〜124、レンズアレイ102、凹面鏡101)を載せておき、最後にレーザを光らせながら光ファイバ103に入る光(出力光)が最大となるポイントで固定するだけで実装が可能となり実装時間の低減が可能となる。このとき、DFBLDチップ121〜124からでる光線が平行であることが重要になるが、プラスマイナス1度のずれであれば許容できるので、光学部品キャリア105の公差や実装時のずれを十分に許容できる。
上述したように、凹面鏡101の凹部101aに金をコーティングしたことにより、凹面鏡101の凹部101aは、少なくとも凹部101aへ入射される波長の異なる複数の入射光(入力光)全てをカバーできる広い波長範囲、例えば、1290nmから1550nmの範囲で一定の高い反射率を有し、合波器全体で5dB未満の損失となるような反射率を有する。
<組み立て工程>
本実施例の光送信器の組み立て工程について、図4を参照して説明する。
最初に、光入出力支持部151にDFBLDチップ121,122,123,124を配置する。レンズアレイ支持部152にレンズアレイ102を配置する。凹面鏡支持部153に凹面鏡101を配置する。これにより、DFBLDチップ121,122,123,124およびレンズアレイ102ならびに凹面反射鏡101が光学部品キャリア105に搭載される。
次に、図4に示すように、光ファイバ103の一方の端部101a側を光入出力支持部151のV溝15aに配置し、光ファイバ103の他方の端部101bを光パワーメータ106に接続した系で組む。
続いて、DFBLDチップ121,122,123,124を光らせた状態で光ファイバ103をx軸方向に動かし光パワーメータ106が最大の値を示す場所でファイバ103を光学部品キャリア105に固定する。
以上の工程で、図4に示すような光送信器100が完成する。
<光送信器の特性>
さらに、図4に示す実験系において得られる本実施例に係る光送信器の特性について説明する。ここでは、複数のレーザ光(入力光)を合波したときの損失に関して評価を行った。このときの損失は、DFBLDチップのチップアウトでの光パワーに対して、光ファイバ103の他方の端部103bにて測定した光パワーがどの程度減っているかを示した値である。測定結果は、光入出力支持部151の長手方向(Y軸方向)両側に配置されたDFBLDチップ121,124はともに4.5dBの損失であった。また、光入出力支持部151の長手方向(Y軸方向)略中央側に配置された2つのDFBLDチップ122,123に関してはともに4dBの損失であった。このことから、凹面鏡101の凹部101aの曲率に応じて損失が大きくなることが分かった。また、光学部品キャリア105の温度を25℃、45℃、75℃と変化させて波長を変えたが損失は0.1dB以下の変化しかなかった。
以上より、本実施例に係る光送信器100は波長依存性が小さく、低損失で、かつ組み立て工程数が少なく実装時間の短縮が可能であることが明らかとなった。
<構成>
本実施例に係る光合波器を示す構成図である図6を参照して説明する。
図6に示すように、本実施例の光合波器200は、凹面鏡201とレンズアレイ202と出力用光ファイバ203(光伝送手段)と入力用光ファイバ204(光入力手段)と光学部品キャリア205(支持手段)とを具備する。
光学部品キャリア205の上面には、一側部205a側に光入出力支持部251が形成され、他側部205bに凹面鏡支持部253が形成されている。光入出力支持部251と凹面鏡支持部253との間にレンズアレイ支持部252が形成されている。光入出力支持部151には複数のV溝251aが形成されている。
入力用光ファイバ204は4つの光ファイバ221,222,223,224で構成され、V溝251aに配置される。出力用光ファイバ203もV溝251aに配置される。
レンズアレイ202は5つのレンズ211,212,213,214,215を有するマイクロレンズアレイで構成される。レンズアレイ202はレンズアレイ支持部152に配置される。
凹面鏡201は凹面鏡支持部253に配置されると共に、凹面鏡201の凹部201aがレンズアレイ202に対向して配置される。
よって、入力用光ファイバ204の光ファイバ221,222,223,224の出射端面および出力用光ファイバ203の出射端面203aと凹面鏡201の凹部201aとが対向して配置される。光ファイバ221,222,223,224,203と凹面鏡201との間にレンズアレイ202のレンズ211,212,214,215,213のそれぞれが配置される。これにより、光ファイバ221,222,223,224から出射した出力光はレンズ211,212,214,215にそれぞれ入射することになる。
上述したV溝251aは隣接する光ファイバ同士の間隔(光ファイバ221と光ファイバ222の間隔、光ファイバ222と光ファイバ203の間隔、光ファイバ203と光ファイバ223の間隔、光ファイバ223と光ファイバ224の間隔)が1mmとなるように形成されている。凹面鏡201として、焦点距離が2cmであり、凹面鏡201の凹部201aにSiとSiO2を2ペアつけた多層膜がコーティングされたものを使用した。
<動作原理>
本実施例の光合波器は、上述した実施例1の光送信器と比較して、光伝送手段としてレーザダイオードの代わりに光ファイバを用いるとともに、凹面鏡の凹部が金でコーティングされたものの代わりに多層膜がコーティングされたものを用いたものである。そのため、入力側の4本の光ファイバ221,222、223,224を並列に配置し、合波された光をうける真ん中の光ファイバ203を焦点に配置するだけで光合波器として機能する。この原理から、あらかじめ光学設計した光学部品キャリア205に入力側の4本の光ファイバ221,222,223,224を載せていき、光ファイバ224に光を入れた状態で光ファイバ203に入る光が最大となるポイントで固定するだけで実装が可能となり実装時間の低減が可能となる。このとき、光ファイバ221,222,223,224からでる光線が平行であることが重要になるが、プラスマイナス1度のずれであれば許容できるので、光学部品キャリア205の公差や実装時のずれを十分許容できる。
上述したように、凹面鏡201の凹部201aに誘電体をコーティングしたことにより、凹面鏡201の凹部201aは、少なくとも凹部201aへ入射される波長の異なる複数の入射光(入力光)全てをカバーできる広い波長範囲、例えば、1290nmから1550nmの範囲で一定の高い反射率を有し、合波器全体で5dB未満の損失となるような反射率を有する。
<組み立て工程>
本実施例の光合波器の組み立て工程について、図7を参照して説明する。
最初に、光入出力支持部251に光ファイバ221,222,223,224を配置する。レンズアレイ支持部252にレンズアレイ202を配置する。凹面鏡支持部253に凹面鏡201を配置する。これにより、光ファイバ221,222,223,224およびレンズアレイ202ならびに凹面反射鏡201が光学部品キャリア205に搭載される。
次に、図7に示すように、光ファイバ203の他方の端部203b側に光パワーメータ206を接続するとともに、光入出力支持部251の長手方向(Y軸方向)の右端側に配置された光ファイバ224の他方の端部224b側に波長可変光源207を接続した系を組む。
続いて、波長可変光源207から光を出力した状態で光ファイバ203をx軸方向に動かし光パワーメータ206が最大の値を示す場所で光ファイバ203を光学部品キャリア205に固定する。
以上の工程で、図7に示すような光合波器200が完成する。
<光合波器の特性>
さらに、図7に示す実験系において得られる本実施例に係る光合波器の特性について説明する。ここでは、複数のレーザ光(入力光)を合波したときの損失に関して評価を行った。このときの損失は、波長可変光源207から出力されている光パワーに対して、光ファイバ203の他方の端部203bにて測定した光パワーがどの程度減っているかを示した値である。測定結果は、光入出力支持部251の長手方向(Y軸方向)両側に配置された光ファイバ221,224から光を入力した場合はともに5.5dBの損失であった。また、光入出力支持部151の長手方向(Y軸方向)中央側に配置された2つの光ファイバ222,223に関してはともに4.8dBの損失であった。また、波長可変光源207から出力される光の波長を1290nmから1550nmの範囲で変えたが損失は0.1dB以下の変化しかなかった。
以上より、本実施例の光合波器200は波長依存性が小さく、低損失で、かつ組み立て工程数が少なく実装時間の短縮が可能であることが明らかとなった。
上記では、凹部101aに金をコーティングした凹面鏡101や凹部201aにSiとSiO2を2ペアつけた多層膜をコーティングした凹面鏡201を用いて説明したが、凹面鏡は、少なくとも凹部へ入射される波長の異なる複数の入射光(入力光)全てをカバーできる広い波長範囲、例えば、1290nmから1550nmの範囲で一定の高い反射率を有し、合波器全体で5dB未満の損失となるような反射率を有するものであれば良い。凹面鏡の反射面、もしくは反射面につけられた高反射フィルタには、前記特性を満たす半導体材料、金属、もしくは誘電体材料を用いることができる。半導体材料としては、上述したシリコン(Si)の他にも、アルミニウム(Al)、もしくはガリウム(Ga)、インジウム(In)、ヒ素(As)、リン(P)、アンチモン(Sb)の中の少なくとも2種類以上の元素からなるIII−V族化合物半導体が好適である。金属としては、上述した金(Au)の他にも、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、白金(Pt)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)の中の少なくとも1種類以上の元素からなる金属が好適である。誘電体材料としては、上述したSiO2の他にも、TiO2もしくはTa25、MgF2、MgOの何れかからなる誘電体が好適である。
上記では、4つのLDチップ11〜14を具備する光送信器10や4つのDFBLDチップ121〜124を具備する光送信器100を用いて説明したが、LDチップの数量は4つに限らず2つ以上のLDチップを具備する光送信器に適用することも可能である。このような光送信器にあっては、LDチップの数量、出力光を伝送する光ファイバの数量に応じてレンズの数量を調整するとともに、凹面鏡の凹部の大きさを調整することで、上述した光送信器10,100と同様な作用効果を奏する。
上記では、5つの光ファイバ221〜224,203を具備する光合波器200を用いて説明したが、光ファイバの数量は5つに限らず3つ以上の光ファイバを具備する光合波器に適用することも可能である。このような光合波器にあっては、光ファイバの数量に応じてレンズの数量を調整するとともに、凹面鏡の凹部の大きさを調整することで、上述した光合波器200と同様な作用効果を奏する。
本発明に係る光合波器およびそれを具備する光送信器によれば、波長依存性が小さく、低損失であり、かつ組み立て工程数が少なく実装時間の短縮が可能であるため、通信産業などで有益に利用することができる。
1 凹面鏡
2 レンズアレイ
3 光ファイバ
4 レーザダイオード
5 光学部品キャリア
10 光送信器
100 光送信器
101 凹面鏡
102 レンズアレイ
103 光ファイバ
104 レーザダイオード
105 光学部品キャリア
106 光パワーメータ
200 光合波器
201 凹面鏡
202 レンズアレイ
203 出力用光ファイバ
204 入力用光ファイバ
205 光学部品キャリア
206 光パワーメータ
207 波長可変光源

Claims (8)

  1. 複数の入力光を合波する光合波器であって、
    前記複数の入力光を透過する透過部材と、
    前記透過部材を透過した前記複数の入力光を反射するとともに集光する光反射集光手段と、
    前記光反射集光手段により集光された出力光を伝送する光伝送手段と、
    前記透過部材、前記光反射集光手段、および前記光伝送手段を支持する支持手段とを具備する
    ことを特徴とする光合波器。
  2. 請求項1記載の光合波器であっては、
    前記光反射集光手段が凹面鏡であり、
    前記凹面鏡の反射面、もしくは前記反射面につけられた高反射フィルタが半導体材料、金属、もしくは誘電体材料でできている
    ことを特徴とする光合波器。
  3. 請求項2に記載の光合波器であって、
    前記半導体材料が、シリコンもしくはアルミニウム、ガリウム、インジウム、ヒ素、リン、アンチモンの中の少なくとも2種類以上の元素からなるIII−V族化合物半導体である
    ことを特徴とする光合波器。
  4. 請求項2に記載の光合波器であって、
    前記金属が、アルミニウム、銀、白金、亜鉛、スズ、金、ニッケル、銅の中の少なくとも1種類以上の元素からなる金属である
    ことを特徴とする光合波器。
  5. 請求項2に記載の光合波器であって、
    前記誘電体材料が、SiO2もしくはTiO2、Ta25、MgF2、MgOのいずれかからなる誘電体である
    ことを特徴とする光合波器。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の光合波器であって、
    少なくとも3つの光ファイバと、
    前記光ファイバの出射端面に対向配置される凹面鏡と、
    前記光ファイバの出射端面と前記凹面鏡との間に配置される少なくとも3つのレンズと、
    前記光ファイバ、前記凹面鏡、および前記レンズを支持する光学部品キャリアとを有する
    ことを特徴とする光合波器。
  7. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の光合波器を備え、前記出力光を送信する光送信器であって、
    前記複数の入力光を出射する少なくとも2つの光出射手段をさらに具備し、
    前記支持手段は、前記光出射手段も支持するものである
    ことを特徴とする光送信器。
  8. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の光合波器を備え、前記出力光を送信する光送信器であって、
    少なくとも2つのレーザダイオードと、
    前記レーザダイオードの出射端面に対向して配置される凹面鏡と、
    前記凹面鏡に対向して配置される1つの光ファイバと、
    前記レーザダイオードおよび前記光ファイバと前記凹面鏡との間に配置される少なくとも3つのレンズと、
    前記レーザダイオード、前記凹面鏡、前記光ファイバ、および前記レンズを支持する光学部品キャリアとを有する
    ことを特徴とする光送信器。
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