JP2011007457A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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【課題】ヒートポンプ式給湯機のヒートポンプサイクルの冷媒漏れを適切に診断する。
【解決手段】圧縮機14、水−冷媒熱交換器15、電気式膨張弁16、及び蒸発器17を有するヒートポンプサイクル13と、水−冷媒熱交換器(15)にて加熱する給湯水が循環する水循環回路12と、蒸発器温度Teを検出する蒸発器温度センサ28と、水−冷媒熱交換器15に流入する給湯水の入水温度Twiを検出する入水温度センサ23と、外気温Tamを検出する外気温度センサ25と、ヒートポンプサイクル13にて冷媒漏れが発生しているか否かを診断する診断手段S30〜S60と、を備え、診断手段S30〜S60は、外気温度センサ25の検出値および入水温度センサ23の検出値のうち少なくとも一方の検出値に基づいて蒸発器17の正常温度範囲を算出し、蒸発器温度センサ28の検出値が正常温度範囲外である場合に冷媒漏れが発生したと診断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒートポンプサイクルによって給湯水を加熱するヒートポンプ式給湯機に関する。
従来、貯湯タンク内の給湯水をヒートポンプサイクルの水−冷媒熱交換器へ導いて加熱し、加熱された給湯水を再び貯湯タンク内へ戻して貯えるヒートポンプ式給湯機が知られている。
ここで、ヒートポンプ式給湯機等のヒートポンプサイクルでは、配管の破損等によって冷媒回路で冷媒漏れが発生した状態で運転を継続すると、圧縮機等が損傷してしまう虞がある。そのため、例えば、特許文献1では、冷媒漏れが発生する際、圧縮機の吐出温度が上昇するとともに、圧縮機の通電電流が減少することに着目し、圧縮機の吐出温度と圧縮機の通電電流に基づいて冷媒漏れを診断(判定)する診断手段(判定手段)を設けている。
特開平4−55671号公報
ところで、ヒートポンプ式給湯機では、水−冷媒熱交換器に流入する給湯水の入水温度が5℃から60℃程度まで大きく変化する。そして、給湯水の入水温度が低温から高温へと変化する場合には、圧縮機の吐出温度が上昇するとともに、圧縮機の通電電流が減少する場合がある。そのため、特許文献1に記載の判定手段によってヒートポンプ式給湯機の冷媒漏れを判定する場合には、給湯水の温度変化に伴う正常な運転状態の変化を、冷媒漏れと誤判定してしまうといった問題があった。
また、ヒートポンプ式給湯機のヒートポンプサイクルの制御方式が、圧縮機の吐出冷媒の温度が所定温度となるように制御する場合、冷媒漏れが発生しても、圧縮機の吐出冷媒の温度が上昇せず、特許文献1に記載の判定手段では冷媒漏れを適切に診断できない。
本発明は上記点に鑑みて、ヒートポンプ式給湯機のヒートポンプサイクルの冷媒漏れを適切に診断することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意検討を行なった。その結果、規定量の冷媒が封入されている場合のヒートポンプサイクル(13)の蒸発器(17)の蒸発器温度(Te)を推定(算出)し、推定した推定蒸発器温度(Te´)と、実際の蒸発器温度(Te)との関係から冷媒漏れが発生しているか否かを判定可能であるとの知見を得た。これは、ヒートポンプサイクル(13)にて冷媒漏れが発生した場合には、規定量の冷媒が封入されている場合に比較して、サイクルバランスが変化し、蒸発器(17)の蒸発器温度(Te)がバランスしたときの温度が変化することを利用している。
そして、規定量の冷媒が封入されている場合の蒸発器(17)の蒸発器温度(Te)を、冷媒漏れの影響を受けない水−冷媒熱交換器(15)に流入する給湯水の入水温度(Twi)、及び室外空気の温度(Tam)の少なくとも一方から推定(算出)することを案出した。これは、蒸発器(17)の蒸発器温度(Te)は、水−冷媒熱交換器(15)に流入する入水温度(Twi)、及び蒸発器(17)内の冷媒と熱交換する室外空気の温度(Tam)に大きく影響するといった関係を逆に考えたものである。
上記知見等を鑑みて、請求項1に記載の発明では、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(14)、圧縮機(14)から吐出された吐出冷媒と給湯水とを熱交換させる水−冷媒熱交換器(15)、水−冷媒熱交換器(15)から流出した冷媒を減圧させる可変式の減圧手段(16)、及び減圧手段(16)で減圧した低圧冷媒と室外空気とを熱交換させて冷媒を蒸発させる蒸発器(17)を有するヒートポンプサイクル(13)と、水−冷媒熱交換器(15)にて加熱する給湯水が循環する水循環回路(12)と、蒸発器(17)の温度(Te)を検出する蒸発器温度検出手段(28)と、水−冷媒熱交換器(15)に流入する給湯水の入水温度(Twi)を検出する入水温度検出手段(23)と、室外空気の温度(Tam)を検出する外気温度検出手段(25)と、ヒートポンプサイクル(13)にて冷媒漏れが発生しているか否かを診断する診断手段(S30〜S60)と、を備え、診断手段(S30〜S60)は、外気温度検出手段(25)の検出値および入水温度検出手段(23)の検出値のうち少なくとも一方の検出値に基づいて蒸発器(17)の正常温度範囲を算出し、蒸発器温度検出手段(28)の検出値が正常温度範囲外である場合に冷媒漏れが発生したと診断することを特徴とする。
これによれば、給湯水の入水温度(Twi)や室外空気の温度(Tam)に対応した蒸発器(17)の正常温度範囲を基準として冷媒漏れを診断する構成であるため、給湯水の入水温度(Twi)が変化したとしても、冷媒漏れを適切に診断することができる。さらに、蒸発器(17)の蒸発器温度(Te)の変化によって冷媒漏れを判定する構成であるため、ヒートポンプサイクル(13)の制御方式が、圧縮機(14)の吐出冷媒の温度(Td)が所定の目標温度(Tdo)となるように制御するものであっても、適切に冷媒漏れを判定することができる。
従って、従来の冷媒漏れ診断に比べて、ヒートポンプ式給湯機(10)のヒートポンプサイクル(13)の冷媒漏れの診断精度を向上させることができる。
ここで、圧縮機(14)の吐出冷媒の温度(Td)が所定の目標温度(Tdo)となるように制御する制御方式のヒートポンプサイクル(13)にて冷媒漏れが発生した場合、冷媒漏れが発生していない正常時に比べて、減圧手段(16)にて減圧される前の高圧冷媒と減圧された後の低圧冷媒の圧力差が小さいサイクルバランスとなる。そのため、冷媒漏れが発生した場合の蒸発器温度(Te)は、冷媒漏れが発生していない正常時の蒸発器温度(Te)に比べて高い温度となる。
そこで、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機において、吐出冷媒の温度(Td)を検出する吐出冷媒温度検出手段(26)と、吐出冷媒温度検出手段(26)にて検出された検出値が所定の目標温度(Tdo)となるように吐出冷媒の温度(Td)を制御する吐出冷媒温度制御手段(21)と、を備え、診断手段(S30〜S60)は、蒸発器温度検出手段(28)の検出値が正常温度範囲の上限値よりも高くなった場合に冷媒漏れが発生したと診断することを特徴とする。
これによれば、圧縮機(14)の吐出冷媒の温度(Td)が所定の目標温度(Tdo)となるように制御する制御方式のヒートポンプサイクル(13)にて冷媒漏れが発生したことを適切に診断することができる。
また、圧縮機(14)の吐出冷媒の圧力(Pd)が所定の目標圧力(Pdo)となるように制御する制御方式のヒートポンプサイクル(13)にて冷媒漏れが発生した場合、冷媒漏れが発生していない正常時に比べて、減圧手段(16)にて減圧される前の高圧冷媒と減圧された後の低圧冷媒の圧力差が大きいサイクルバランスとなる。そのため、冷媒漏れが発生した場合の蒸発器温度(Te)は、冷媒漏れが発生していない正常時の蒸発器温度(Te)に比べて低い温度となる。
そこで、請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機において、吐出冷媒の圧力(Pd)を検出する吐出冷媒圧力検出手段(27)と、吐出冷媒圧力検出手段(27)にて検出された検出値が所定の目標圧力となるように吐出冷媒の圧力(Pd)を制御する吐出冷媒圧力制御手段(21)と、を備え、診断手段(S30〜S60)は、蒸発器温度検出手段(28)の検出値が正常温度範囲の下限値よりも低くなった場合に冷媒漏れが発生したと診断することを特徴とする。
これによれば、圧縮機(14)の吐出冷媒の圧力(Pd)が所定の目標圧力(Pdo)となるように制御する制御方式のヒートポンプサイクル(13)にて冷媒漏れが発生したことを適切に診断することができる。
ここで、ヒートポンプサイクル(13)のサイクルが安定していない過渡状態では、実際の蒸発器温度(Te)が変動する場合があるため、実際の蒸発器温度(Te)が蒸発器(17)の正常温度範囲から外れてしまう場合がある。
そのため、請求項4に記載の発明のように、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯機において、診断手段(S30〜S60)は、ヒートポンプサイクル(13)が安定している場合における正常温度範囲に基づいて冷媒漏れの診断を行なうこと、冷媒漏れが発生したことをより適切に診断することができる。
なお、「ヒートポンプサイクル(13)が安定している場合」とは、ヒートポンプサイクル(13)内の予め定められた時間当たりの冷媒の温度、圧力等の変化量が予め定められた基準変化量以下になっている場合をいう。例えば、蒸発器温度検出手段(28)、吐出冷媒温度検出手段(26)、吐出冷媒圧力検出手段(27)の各検出値のうち1つの予め定められた時間当たりの変化量が基準変化量以下となっている場合に「ヒートポンプサイクル(13)が安定している」と判断することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯機において、冷媒を二酸化炭素とすることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係るヒートポンプ式給湯機の全体構成図である。 第1実施形態に係るヒートポンプ式給湯機の冷媒漏れ診断処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るヒートポンプサイクルの冷媒の状態を示すモリエル線図である。 第2実施形態に係るヒートポンプサイクルの冷媒の状態を示すモリエル線図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本実施形態のヒートポンプ式給湯機10の全体構成図である。このヒートポンプ式給湯機10は、貯湯タンク11内の給湯水を循環させる水循環回路12、および、給湯水を加熱するためのヒートポンプサイクル13を備えている。
まず、水循環回路12において、給湯水を貯留する貯湯タンク11は、耐食性に優れた金属(例えば、ステンレス)で形成され、断熱構造を有し、高温の給湯水を長時間保温することができる温水タンクである。
貯湯タンク11に貯留された給湯水は、貯湯タンク11の上部に設けられた出湯口から出湯され、図示しない温調弁において水道からの冷水と混合されて温度調節された後、台所や風呂等に給湯される。また、貯湯タンク11内の下部に設けられた給水口からは水道水が給水されるようになっている。なお、温調弁は、後述する貯湯タンク側制御装置20から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
また、水循環回路12には、給湯水を循環させる水圧送手段としての電動水ポンプ12aが配置されている。電動水ポンプ12aは、貯湯タンク側制御装置20から出力される制御信号によって、その作動が制御される。さらに、水循環回路12の構成機器のうち、貯湯タンク11、電動水ポンプ12a等については、図1の細破線に示すように、1つの筐体内に収容されてタンクユニット200として一体的に構成され、室外に配置されている。
そして、貯湯タンク側制御装置20が電動水ポンプ12aを作動させると、給湯水は、貯湯タンク11の下方側に設けられた給湯水出口11a→電動水ポンプ12a→後述する水−冷媒熱交換器15の水通路15a→貯湯タンク11の上方側の給湯水入口11bの順に循環する。
ヒートポンプサイクル13は、圧縮機14、水−冷媒熱交換器15、電気式膨張弁16、蒸発器17等を順次配管で接続した蒸気圧縮式の冷凍サイクルである。このヒートポンプサイクル13では、冷媒として二酸化炭素を採用しており、圧縮機14から吐出された高圧冷媒(圧縮機14の吐出冷媒)の圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界冷凍サイクルを構成している。
圧縮機14は、ヒートポンプサイクル13において冷媒を吸入し、臨界圧力以上となるまで圧縮して吐出するもので、吐出容量が固定された固定容量型圧縮機14aを電動モータ14bにて駆動する電動圧縮機である。固定容量型圧縮機14aとしては、具体的に、スクロール型圧縮機構、ベーン型圧縮機構等の各種圧縮機構を採用できる。
電動モータ14bは、後述するヒートポンプ側制御装置21から出力される制御信号によって、その作動(回転数)が制御されるもので、交流モータ、直流モータのいずれの形式を採用してもよい。そして、この回転数制御によって、圧縮機14の冷媒吐出能力が変更される。従って、本実施形態では、電動モータ14bが圧縮機14の吐出能力変更手段を構成している。
圧縮機14の冷媒吐出口には、水−冷媒熱交換器15の冷媒通路15b入口側が接続されている。水−冷媒熱交換器15は、給湯水が通過する水通路15aと圧縮機14から吐出された高温高圧冷媒が通過する冷媒通路15bとを有して構成される熱交換器であって、圧縮機14吐出冷媒の有する熱量を給湯水に放熱させる放熱器として機能する。
ここで、本実施形態の水−冷媒熱交換器15の水通路15aにおける給湯水の流れ方向と、冷媒通路15bにおける冷媒の流れ方向とが互いに対向する方向としている。これによれば、水通路15aを流れる給湯水と冷媒通路15bを流れる冷媒との温度差を確保して熱交換効率を向上させることができる。
なお、本実施形態のヒートポンプサイクル13では、前述の如く、超臨界冷凍サイクルを構成しているので、水−冷媒熱交換器15の冷媒通路15bを通過する冷媒は、凝縮することなく超臨界状態のまま放熱する。
水−冷媒熱交換器15の冷媒通路15b出口側には、電気式膨張弁16の入口側が接続されている。電気式膨張弁16は冷媒通路15bから流出した冷媒を減圧膨張させる減圧手段である。
より具体的には、この電気式膨張弁16は、絞り開度を変更可能に構成された弁体16aと、この弁体16aの絞り開度を変化させるステッピングモータからなる電動アクチュエータ16bとを有して構成される可変絞り機構(可変式の減圧手段)である。さらに、電動アクチュエータ16bは、ヒートポンプ側制御装置21から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
電気式膨張弁16の出口側には、蒸発器17が接続されている。蒸発器17は、電気式膨張弁16にて減圧された低圧冷媒と送風ファン17aにより送風された外気(室外空気)とを熱交換させることによって、低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる吸熱用の熱交換器である。送風ファン17aは、ヒートポンプ側制御装置21から出力される制御電圧によって回転数(送風空気量)が制御される電動式送風機である。
なお、本実施形態では蒸発器17として、周知のフィンアンドチューブ構造の熱交換器を採用している。また、蒸発器17の出口側には、圧縮機14の冷媒吸入口が接続されている。さらに、上述のヒートポンプサイクル13の各構成機器14〜17は、図1の一点鎖線に示すように、1つの筐体内に収容されてヒートポンプユニット300として一体的に構成され、タンクユニット200と隣接するように室外に配置されている。
次に、本実施形態の電気制御部の概要を説明する。貯湯タンク側制御装置20およびヒートポンプ側制御装置21は、それぞれ、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。
貯湯タンク側制御装置20の出力側には、温調弁、電動水ポンプ12a等が接続され、ヒートポンプ側制御装置21の出力側には、圧縮機14の電動モータ14b、電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16b、送風ファン17a等が接続されている。そして、貯湯タンク側制御装置20およびヒートポンプ側制御装置21は、それぞれ接続された機器の作動を制御する。
なお、貯湯タンク側制御装置20は、温調弁、電動水ポンプ12a等を制御する制御手段が一体に構成されたものであるが、本実施形態では、特に、貯湯タンク側制御装置20のうち、電動水ポンプ12aの作動(水圧送能力)を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)を圧送能力制御手段20aとする。
また、ヒートポンプ側制御装置21は、圧縮機14の電動モータ14b、電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16b等を制御する制御手段が一体に構成され、これらのアクチュエータの作動状態を決定する作動状態決定手段であるが、本実施形態では、特に、ヒートポンプ側制御装置21のうち、電動モータ14bの作動(冷媒吐出能力)を制御する構成を吐出能力制御手段21aとし、電動アクチュエータ16bの作動(絞り開度)を制御する構成を絞り開度制御手段21bとする。
もちろん、圧送能力制御手段20aを貯湯タンク側制御装置20に対して別体の制御装置として構成してもよいし、吐出能力制御手段21aおよび絞り開度制御手段21bをヒートポンプ側制御装置21に対して別体の制御装置として構成してもよい。
一方、貯湯タンク側制御装置20の入力側には、貯湯タンク11内に上下方向に並んで配置された複数個のタンク内水温センサ等が接続され、これらのセンサの検出信号が貯湯タンク側制御装置20へ入力される。貯湯タンク側制御装置20では、タンク内水温センサの出力信号によって、貯湯タンク11内の水位レベルに応じた給湯水の温度を検出できるようになっている。
さらに、本実施形態では、これらのタンク内水温センサのうち、最下方側のタンク底部に配置される水温センサを底部側水温センサ22とする。この底部側水温センサ22は、貯湯タンク11から水−冷媒熱交換器15へ向けて給湯水を流出させる給湯水出口11a付近に配置されている。従って、本実施形態の底部側水温センサ22は、給湯水出口11a付近のタンク内水温度Twbを検出するタンク内水温検出手段を構成している。
ヒートポンプ側制御装置21の入力側には、水−冷媒熱交換器15の水通路15a入口側の給湯水温度である入水温度Twiを検出する入水温度検出手段としての入水温度センサ23、水−冷媒熱交換器15の水通路15a出口側の給湯水温度である沸き上げ温度Twoを検出する沸き上げ温度検出手段としての沸き上げ温度センサ24、蒸発器17において電気式膨張弁16下流側の低圧冷媒と熱交換する外気温(室外空気の温度)Tamを検出する外気温度検出手段としての外気温度センサ25が接続されている。
さらに、本実施形態のヒートポンプ側制御装置21の入力側には、圧縮機14の吐出冷媒温度Tdを検出する吐出冷媒温度検出手段としての吐出冷媒温度センサ26、圧縮機14の吐出冷媒圧力Pdを検出する吐出冷媒圧力検出手段としての吐出冷媒圧力センサ27、蒸発器17の蒸発器温度Teを検出する蒸発器温度検出手段としての蒸発器温度センサ28等が接続されている。これらのセンサ群の検出信号はヒートポンプ側制御装置21へ入力される。
なお、入水温度センサ23は、水−冷媒熱交換器15の水通路15aの入口側配管の表面若しくは内部のいずれかに配置することができる。吐出冷媒温度センサ26は、圧縮機14の出口側配管の表面若しくは内部、または圧縮機14の表面若しくは内部のいずれかに配置することができる。吐出冷媒圧力センサ27は、圧縮機14の出口側(冷媒吐出側)と電気式膨張弁16の入口側との間の冷媒通路に配置することができる。また、蒸発器温度センサ28は、蒸発器17の表面、または蒸発器17の入口側配管の表面若しくは内部のいずれかに配置することができる。
また、ヒートポンプ側制御装置21の入力側には、操作パネル30が接続され、ヒートポンプ式給湯機10の作動・停止の操作信号、給湯機の給湯温度設定信号等がヒートポンプ側制御装置21へ入力される。
また、貯湯タンク側制御装置20およびヒートポンプ側制御装置21は、互いに電気的に接続されており、通信可能に構成されている。これにより、一方の制御装置に入力された検出信号および操作信号に基づいて、他方の制御装置が上述の各種アクチュエータ12a、14b、16b、17a等の作動を制御することもできる。従って、貯湯タンク側制御装置20およびヒートポンプ側制御装置21を1つの制御装置として一体的に構成してもよい。
ここで、本実施形態のヒートポンプ式給湯機10は、ヒートポンプ側制御装置21によってヒートポンプサイクル13における圧縮機14の吐出冷媒温度Tdが所定の目標温度Tdoとなるように制御される温度制御方式を採用している。つまり、本実施形態のヒートポンプ側制御装置21は、吐出冷媒温度センサ26で検出された吐出冷媒温度Tdが所定の目標温度Tdoとなるように圧縮機14の電動モータ14bの回転数、および電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16bの絞り開度等を制御する。なお、ヒートポンプ側制御装置21が本発明の吐出冷媒温度制御手段を構成している。
ここで、所定の目標温度Tdoは、沸き上げ温度Two、入水温度Twi、外気温度Tam、給湯温度設定信号等に基づいて、予めヒートポンプ側制御装置21に記憶された制御マップを参照して決定される。
次に、本実施形態のヒートポンプ式給湯機10の作動について簡単に説明する。ヒートポンプ式給湯機10は、外部から電源が供給された状態で、操作パネル30の給湯機作動信号がヒートポンプ側制御装置21に入力されると作動を開始する。
まず、圧縮機14から吐出された高温高圧の冷媒は、水−冷媒熱交換器15の冷媒通路15bに流入して、電動水ポンプ12aによって貯湯タンク11の下方側から水通路15aに流入した給湯水と熱交換する。これにより、給湯水が加熱され、加熱された給湯水は、貯湯タンク11の上方側に貯留される。
この際、ヒートポンプサイクル13では、冷媒として二酸化炭素を採用し、超臨界冷凍サイクルを構成しているので、冷媒として代替フロン等を採用する場合に対して、圧縮機14の高圧冷媒(吐出冷媒)の温度を上昇させることができる。その結果、水−冷媒熱交換器15において給湯水に放熱する熱量を増加させて給湯水の温度を高温化することができる。
一方、水−冷媒熱交換器15から流出した高圧冷媒は、電気式膨張弁16にて減圧される。電気式膨張弁16にて減圧された冷媒は、蒸発器17へ流入し、送風ファン17aから送風された外気から吸熱して蒸発する。そして、蒸発器17から流出した冷媒は、圧縮機14へ吸入されて、再び圧縮される。
ところで、本実施形態のヒートポンプ式給湯機10では、ヒートポンプサイクル13にて冷媒漏れが発生した状態で運転を継続すると、圧縮機14等が損傷してしまう虞があるため、ヒートポンプ側制御装置21にて冷媒漏れを診断する診断処理を行っている。
以下、ヒートポンプ式給湯機10の冷媒漏れの診断処理を図2、図3に基づいて説明する。図2は、ヒートポンプ式給湯機10の冷媒漏れの診断処理を示すフローチャートであり、図3は、本実施形態に係るヒートポンプサイクル13の冷媒の状態を示すモリエル線図(p−h線図)である。なお、図3中の実線は冷媒漏れが発生していない正常時の状態を示し、一点鎖線は冷媒漏れ発生時の状態を示している。
この冷媒漏れの診断処理は、ヒートポンプ式給湯機10に外部から電源が供給された状態で、操作パネル30の給湯機作動信号がヒートポンプ側制御装置21に入力されるとスタートする。
まず、ステップS10では、メモリ、フラグ、タイマ等の初期化がなされる。例えば、メモリの初期化として、ヒートポンプ側制御装置21の不揮発性記憶回路に記憶されている記憶値(制御マップ等を含む)を各種メモリに読み込む。
次に、ステップS20にて入水温度センサ23で検出された入水温度Twi、外気温度センサ25で検出された外気温Tam、蒸発器温度センサ28で検出された蒸発器温度Te、吐出冷媒温度センサ26で検出された吐出冷媒温度Td、吐出冷媒圧力センサ27で検出された吐出冷媒圧力Pd等を読み込む。
ここで、ヒートポンプサイクル13では、サイクルが安定している場合、蒸発器17の蒸発器温度Teが外気温Tamや入水温度Twiに大きな影響を受ける。換言すれば、ヒートポンプサイクル13のサイクルが安定している場合、外気温Tamおよび入水温度Twiのいずれか一方に基づいて蒸発器温度Teを推定(算出)することが可能となる。なお、外気温Tamおよび入水温度Twiは、ヒートポンプサイクル13の冷媒漏れの影響を受けることはない。
そのため、本実施形態では、ステップS30にて、先ず入水温度Twiに基づいて推定蒸発器温度Te´を算出(推定)する。ここで、推定蒸発器温度Te´は、予めヒートポンプ側制御装置21に記憶された制御マップ(入水温度Twiと蒸発器温度Teとの相関関係を定めた制御特性)を参照して算出する。もちろん、外気温Tamに基づいて推定蒸発器温度Te´を算出(推定)してもよい。この場合には、予めヒートポンプ側制御装置21に記憶された制御マップ(外気温Tamと蒸発器温度Teとの相関関係を定めた制御特性)を参照して算出する。
そして、算出した推定蒸発器温度Te´に基づいて、蒸発器17の正常温度範囲を算出する。この正常温度範囲は、推定蒸発器温度Te´に対して所定値(例えば2℃)を加算した値を上限値(=Te´+2℃)とし、所定値を減算した値を下限値(=Te´−2℃)とする範囲である。この所定値は、推定蒸発器温度Te´の誤差を見込んで補正するものである。
また、ヒートポンプ式給湯機10の作動開始直後等においては、ヒートポンプサイクル13のサイクルが安定していない過渡状態となる。このようなサイクルの過渡状態では、実際の蒸発器温度Teが変動して、ステップS30にて算出した推定蒸発器温度Te´に対して乖離してしまう虞がある。
そのため、ステップS40にてヒートポンプサイクル13のサイクルが安定状態か否かを判定する。このサイクルの安定した状態(安定状態)は、例えば、蒸発器温度センサ28、吐出冷媒温度センサ26、吐出冷媒圧力センサ27にて検出される検出値の予め定められた時間当たりの変化量が基準変化量以下となったか否かによって判断することができる。例えば、蒸発器温度Teの予め定められた時間当たりの変化量が基準変化量以下となった場合にサイクルが安定状態と判定することができる。
ヒートポンプサイクル13のサイクルが安定状態と判定されなかった場合(ステップS40:No)、ステップS20に戻り、各種検出信号を読み込むとともに、ステップS30にて再び蒸発器17の正常温度範囲を算出する。つまり、ヒートポンプサイクル13のサイクルが安定状態と判定されるまで、蒸発器17の正常温度範囲を更新し続ける。
一方、サイクルが安定状態と判定された場合(ステップS40:Yes)、ステップS30にて算出した推定蒸発器温度Te´と実際の蒸発器温度Teとが同程度と判断してステップS50に進む。
ここで、ヒートポンプサイクル13に冷媒漏れが発生すると、ヒートポンプサイクル13内を循環する冷媒量が減少して、圧縮機14の吐出冷媒圧力Pd(高圧側の圧力)が低下する。本実施形態のように、ヒートポンプ側制御装置21で圧縮機14の吐出冷媒温度Tdが所定の目標温度Tdoとなるように圧縮機14、電気式膨張弁16等の各機器を制御すると、例えば、サイクル内を循環する冷媒量が増加するように電気式膨張弁16の弁開度を増大させる制御(弁を開く方向に制御)が行われる。なお、ヒートポンプ側制御装置21では、冷媒漏れが生じた場合の吐出冷媒温度Tdと正常時の吐出冷媒温度Tdとが同一の等温線上に位置するように制御する(図3参照)。
そして、図3に示すように、冷媒漏れが発生している場合のサイクルバランスは、冷媒漏れが発生していない正常時のサイクルバランスに比較して、電気式膨張弁16で減圧する前の高圧冷媒の圧力と電気式膨張弁16で減圧した低圧冷媒の圧力との圧力差が小さいサイクルバランスとなる。そのため、冷媒漏れが発生した場合の蒸発器温度Teは、冷媒漏れが発生していない正常時の蒸発器温度Teよりも上昇することになる。
そこで、ステップS50では、蒸発器温度センサ28で検出された蒸発器温度Teが、ステップS30で算出した正常温度範囲内(Te´−2℃≦Te≦Te´+2℃)か否かを判定する。本実施形態では、冷媒漏れが発生した場合の蒸発器温度Teは、冷媒漏れが発生していない正常時の蒸発器温度Teよりも上昇する。そのため、蒸発器温度センサ28で検出された蒸発器温度Teが正常温度範囲の上限値(=Te+2℃)より大きい場合には、冷媒漏れが発生していると判断することができる。
ステップS50の判定の結果、蒸発器温度センサ28で検出された蒸発器温度Teが、正常温度範囲外、すなわち正常温度範囲の上限値(=Te+2℃)よりも高くなる場合、ステップS60に進み冷媒漏れが発生していると診断する。そして、ステップS70に進みヒートポンプ式給湯機10の運転を停止する。
また、ステップS50の判定の結果、蒸発器温度センサ28で検出された蒸発器温度Teが、正常温度範囲内、すなわち正常温度範囲の上限値以下となる場合、ステップS80にて、ヒートポンプ式給湯機10の運転を停止するか否かを判定する。そして、ステップS80にて運転を停止すると判定された場合、ステップS70にてヒートポンプ式給湯機10の運転を停止する。また、ステップS80にて運転を停止しないと判定された場合、ステップS40に戻る。
なお、本実施形態では、冷媒漏れ診断処理におけるステップS30〜ステップS60にて冷媒漏れを診断しており、ステップS30〜ステップS60の処理がヒートポンプサイクル13の冷媒漏れを診断する診断手段を構成している。
以上説明した本実施形態によれば、給湯水の入水温度Twiや外気温Tamに対応した蒸発器17の正常温度範囲を基準として冷媒漏れを診断する構成であるため、給湯水の入水温度Twiが変化したとしても、冷媒漏れを適切に診断することができる。
さらに、蒸発器17の蒸発器温度Teの変化によって冷媒漏れを判定する構成であるため、ヒートポンプサイクル13の制御方式が、圧縮機14の吐出冷媒の温度Tdが所定の目標温度Tdoとなるように制御するものであっても、適切に冷媒漏れを判定することができる。
従って、従来の冷媒漏れ診断に比べて、ヒートポンプ式給湯機10のヒートポンプサイクル13の冷媒漏れの診断精度を向上させることができる。
さらに、本実施形態の冷媒漏れ診断処理では、サイクルが安定している場合における正常温度範囲に基づいて冷媒漏れの診断を行なっているので、サイクルが過渡状態の場合に比べて、冷媒漏れが発生したことをより適切に診断することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様または均等な部分について同一の符号を付し、その説明を省略する。ここで、図4は、本実施形態に係るヒートポンプサイクル13の冷媒の状態を示すモリエル線図(p−h線図)である。なお、図中の実線は冷媒漏れが発生していない正常時の状態を示し、二点鎖線は冷媒漏れが発生している場合の状態を示している。
本実施形態のヒートポンプ式給湯機10は、ヒートポンプ側制御装置21によってヒートポンプサイクル13における圧縮機14の吐出冷媒の圧力Pdが所定の目標温度Pdoとなるように制御される圧力制御方式を採用している。なお、ヒートポンプ側制御装置21が本発明の吐出冷媒圧力制御手段を構成している。
つまり、本実施形態のヒートポンプ側制御装置21は、吐出冷媒圧力センサ27で検出された吐出冷媒圧力Pdが所定の目標圧力Pdoとなるように圧縮機14の電動モータ14bの回転数、および電気式膨張弁16の電動アクチュエータ16bの絞り開度等を制御する。なお、所定の目標圧力Pdoは、沸き上げ温度Two、入水温度Twi、給湯温度設定信号等に基づいて、予めヒートポンプ側制御装置21に記憶された制御マップを参照して決定される。
ここで、ヒートポンプサイクル13に冷媒漏れが発生すると、ヒートポンプサイクル13内を循環する冷媒量が減少して、圧縮機14の吐出冷媒圧力Pd(高圧側の圧力)が低下する。
そのため、ヒートポンプ側制御装置21で圧縮機14の吐出冷媒圧力Pdが所定の目標温度Pdoとなるように圧縮機14、電気式膨張弁16等の各機器を制御すると、例えば、圧縮機14の吐出冷媒の圧力を上昇させるために電気式膨張弁16の弁開度を減少させる制御(弁を閉じる方向に制御)が行われる。
そして、図4に示すように、冷媒漏れが発生している場合のサイクルバランスは、冷媒漏れが発生していない正常時のサイクルバランスに比較して、電気式膨張弁16で減圧する前の高圧冷媒の圧力と電気式膨張弁16で減圧した低圧冷媒の圧力との圧力差が大きいサイクルバランスとなる。そのため、冷媒漏れが発生した場合の蒸発器温度Teは、冷媒漏れが発生していない正常時の蒸発器温度Teよりも低下することになる。
そこで、本実施形態では、図2のステップS50にて、蒸発器温度センサ28で検出された蒸発器温度Teが、蒸発器温度センサ28で検出された蒸発器温度Teが正常温度範囲の下限値(=Te−2℃)以下であるか否かを判定する。上述のように本実施形態では、冷媒漏れが発生した場合の蒸発器温度Teは、冷媒漏れが発生していない正常時の蒸発器温度Teよりも低下するため、蒸発器温度センサ28で検出された蒸発器温度Teが正常温度範囲の下限値(=Te−2℃)より小さい場合には、冷媒漏れが発生していると判断することができる。
ステップS50の判定の結果、蒸発器温度センサ28で検出された蒸発器温度Teが、正常温度範囲外、すなわち正常温度範囲の下限値(=Te−2℃)よりも低くなる場合、ステップS60に進み冷媒漏れが発生していると診断する。そして、ステップS70に進みヒートポンプ式給湯機10の運転を停止する。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、これによれば、圧縮機14の吐出冷媒圧力Pdが所定の目標圧力Pdoとなるように制御する制御方式のヒートポンプサイクル13にて冷媒漏れが発生したことを適切に診断することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、推定蒸発器温度Te´を算出(推定)する際に、入水温度Twiおよび外気温Tamの一方に基づいて、予めヒートポンプ側制御装置21に記憶された制御マップを参照して算出する例を説明したが、これに限定されない。例えば、入水温度Twiおよび外気温Tamの両方に基づいて算出してもよい。この場合、推定蒸発器温度Te´は、予めヒートポンプ側制御装置21に記憶された制御マップ(入水温度Twi、外気温Tam、および蒸発器温度Teとの相関関係を定めた制御特性)を参照して算出すればよい。
(2)上述の実施形態では、圧縮機14として、電動圧縮機を採用した例を説明したが、圧縮機14の形式はこれに限定されない。例えば、エンジン等を駆動源とするエンジン駆動式圧縮機を採用してもよい。また、圧縮機構として、固定容量型圧縮機構に限らず、可変容量型圧縮機構を採用してもよい。
(3)上述の実施形態では、上述の実施形態では、水通路15aを流れる給湯水の流れ方向と冷媒通路15bを流れる冷媒の流れ方向が対向流となる水−冷媒熱交換器15採用しているが、水通路15aを流れる給湯水の流れ方向と冷媒通路15bを流れる冷媒の流れ方向が同一となる水−冷媒熱交換器15を採用してもよい。
(4)上述の実施形態では、上述の各実施形態のヒートポンプサイクルでは、減圧手段として電気式膨張弁16を採用した例を説明したが、減圧手段として、冷媒を減圧膨張させるノズル部から噴射する高速度の冷媒流により冷媒を内部に吸引して、吸引された冷媒と高速度の冷媒流を混合して昇圧させるエジェクタを採用してもよい。
(5)上述の実施形態では、冷媒として二酸化炭素を採用した例を説明したが、冷媒の種類はこれに限定されない。通常のフロン系冷媒、炭化水素系冷媒等を採用してもよい。さらに、ヒートポンプサイクル13が、圧縮機14の吐出冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上とならない亜臨界冷凍サイクルを構成していてもよい。
(6)上述の実施形態では、ヒートポンプ式給湯機10の給湯水を台所や風呂等に供給した例を説明したが、給湯水を用いて室内を暖房する暖房装置、床面を加熱する床暖房装置に給湯水を供給してもよい。
10 ヒートポンプ式給湯機
13 ヒートポンプサイクル
14 圧縮機
15 水−冷媒熱交換器
16 電気式膨張弁(減圧手段)
17 蒸発器
21 ヒートポンプ側制御装置(吐出冷媒温度制御手段、吐出冷媒圧力制御手段)
23 入水温度センサ(入水温度検出手段)
25 外気温度センサ(外気温度検出手段)
26 吐出冷媒温度センサ(吐出冷媒温度検出手段)
27 吐出冷媒圧力センサ(吐出冷媒圧力検出手段)
28 蒸発器温度センサ(蒸発器温度検出手段)
S30〜S60 冷媒漏れ診断処理(診断手段)

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(14)、前記圧縮機(14)から吐出された吐出冷媒と給湯水とを熱交換させる水−冷媒熱交換器(15)、前記水−冷媒熱交換器(15)から流出した冷媒を減圧させる可変式の減圧手段(16)、及び前記減圧手段(16)で減圧した低圧冷媒と室外空気とを熱交換させて冷媒を蒸発させる蒸発器(17)を有するヒートポンプサイクル(13)と、
    前記水−冷媒熱交換器(15)にて加熱する給湯水が循環する水循環回路(12)と、
    前記蒸発器(17)の温度(Te)を検出する蒸発器温度検出手段(28)と、
    前記水−冷媒熱交換器(15)に流入する給湯水の入水温度(Twi)を検出する入水温度検出手段(23)と、
    前記室外空気の温度(Tam)を検出する外気温度検出手段(25)と、
    前記ヒートポンプサイクル(13)にて冷媒漏れが発生しているか否かを診断する診断手段(S30〜S60)と、を備え、
    前記診断手段(S30〜S60)は、前記外気温度検出手段(25)の検出値および前記入水温度検出手段(23)の検出値のうち少なくとも一方の検出値に基づいて前記蒸発器(17)の正常温度範囲を算出し、前記蒸発器温度検出手段(28)の検出値が前記正常温度範囲外である場合に冷媒漏れが発生したと診断することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  2. 前記吐出冷媒の温度(Td)を検出する吐出冷媒温度検出手段(26)と、
    前記吐出冷媒温度検出手段(26)にて検出された検出値が所定の目標温度となるように前記吐出冷媒の温度(Td)を制御する吐出冷媒温度制御手段(21)と、を備え、
    前記診断手段(S30〜S60)は、前記蒸発器温度検出手段(28)の検出値が前記正常温度範囲の上限値よりも高くなった場合に冷媒漏れが発生したと診断することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
  3. 前記吐出冷媒の圧力(Pd)を検出する吐出冷媒圧力検出手段(27)と、
    前記吐出冷媒圧力検出手段(27)にて検出された検出値が所定の目標圧力となるように前記吐出冷媒の圧力(Pd)を制御する吐出冷媒圧力制御手段(21)と、を備え、
    前記診断手段(S30〜S60)は、前記蒸発器温度検出手段(28)の検出値が前記正常温度範囲の下限値よりも低くなった場合に冷媒漏れが発生したと診断することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
  4. 前記診断手段(S30〜S60)は、前記ヒートポンプサイクル(13)が安定している場合における前記正常温度範囲に基づいて冷媒漏れの診断を行なうことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯機。
  5. 前記冷媒は、二酸化炭素であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯機。
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