JP2011007285A - 流体圧緩衝器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラバーブシュのバネ定数を低くし、かつラバーブシュの取付アイからの抜けを防止することが可能な流体圧緩衝器の提供。
【解決手段】端部に一体的に取付アイ20が設けられ、取付アイ20の内側にラバーブシュ21が設けられた流体圧緩衝器であって、ラバーブシュ21は、取付アイ20に接する外側ラバー32と外側ラバー32の内側に一体的に設けられた内側ラバー31とを有し、外側ラバー32の硬度が内側ラバー31の硬度よりも高く設定されている。
【選択図】図4
【解決手段】端部に一体的に取付アイ20が設けられ、取付アイ20の内側にラバーブシュ21が設けられた流体圧緩衝器であって、ラバーブシュ21は、取付アイ20に接する外側ラバー32と外側ラバー32の内側に一体的に設けられた内側ラバー31とを有し、外側ラバー32の硬度が内側ラバー31の硬度よりも高く設定されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、流体圧緩衝器に関する。
流体圧緩衝器には、取付アイの内側にラバーブシュを設け、このラバーブシュに取付用の軸を保持するものがあり、特に、ラバーブシュの取付アイからの抜けを防止するために、取付アイに凸部をラバーブシュに凹部を設けるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ラバーブシュのバネ定数を低く設定する場合、取付アイからの抜け防止の効果を十分に発揮できない場合があった。
したがって、本発明は、ラバーブシュのバネ定数を低くしても、ラバーブシュの取付アイからの抜けを防止することが可能な流体圧緩衝器の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ラバーブシュが、取付アイに接する外側ラバーと該外側ラバーの内側に一体的に設けられた内側ラバーとを有し、前記外側ラバーの硬度を前記内側ラバーの硬度よりも高く設定している。
本発明によれば、ラバーブシュのバネ定数を低くし、かつ取付アイからの抜けを防止することが可能となる。
「第1実施形態」
本発明の第1実施形態に係る流体圧緩衝器を図1〜図4を参照して以下に説明する。
本発明の第1実施形態に係る流体圧緩衝器を図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る流体圧緩衝器11は、流体が封入される略円筒状のシリンダ12と、このシリンダ12の中心軸上に配置されるとともにシリンダ12の一端の図示略の開口部から外部へ突出する図示略のピストンロッドと、このピストンロッドの外部突出部分に固定されてシリンダ12の図示略の開口部側を覆う有蓋円筒状のカバー14とを有している。図示は略すが、ピストンロッドのシリンダ12内の一端にはピストンが固定されており、このピストンがシリンダ12内を二室に区画するとともにシリンダ12の内部を摺動して二室の容積を変化させ、その際に生じる流体の流通抵抗で減衰力を発生させる。具体的に、この流体圧緩衝器11は、車両の懸架装置を構成する緩衝器となっている。
流体圧緩衝器11の軸方向の両端部となる、シリンダ12の開口部とは反対側の端部および図示略のピストンロッドのシリンダ12とは反対側の端部には、略円筒状の取付アイ20が溶接により一体的に固定されており、両側の取付アイ20の内側にはそれぞれラバーブシュ21が圧入されている。流体圧緩衝器11は、ピストンロッド側(図1上側)の取付アイ20がラバーブシュ21を介して車体側へ、シリンダ12側(図1下側)の取付アイ20がラバーブシュ21を介して車輪側へ取り付けられることで、車輪の車体に対するストロークを減衰させる。
取付アイ18は、シリンダ12の中心軸線に対して直交する方向に中心軸線を配置した姿勢で外周側にてシリンダ12および図示略のピストンロッドの対応するものに固定されるものである。
取付アイ18の内周部には、溝加工が施されることによって、図2に示すように、全周にわたって軸線方向中央から半径方向内方に突出する円環状の中央突出部23と、全周にわたって軸線方向の両端それぞれから半径方向内方に突出する円環状の端側突出部24とが形成されている。
つまり、取付アイ18の内周部には、その軸線方向の中央に一定径の中央小径部25が形成されており、中央小径部25の軸線方向の両側に、中央小径部25に連続して中央小径部25から離れるほど大径となるテーパ部26がそれぞれ形成されている。また、両側のテーパ部26のそれぞれの中央小径部25とは反対側には、テーパ部26に連続して中央小径部25よりも大径の一定径の大径部27がそれぞれ形成されており、両側の大径部27のそれぞれのテーパ部26とは反対側には、大径部27と連続して軸直交方向に沿う段差面部28が形成されている。両側の段差面部28のそれぞれの大径部27とは反対側には、段差面部28の内径側と連続して、大径部27よりも小径の一定径の端側小径部29が形成されている。
そして、中央小径部25および両側のテーパ部26が中央突出部23の表面を構成し、軸線方向一端の段差面部28および端側小径部29が、一方の端側突出部24の表面を構成し、軸線方向他端の段差面部28および端側小径部29が、他方の端側突出部24の表面を構成している。
図3に示すように、ラバーブシュ21は、ゴム製の円環状の内側ラバー31と、この内側ラバー31の径方向外側および軸線方向両側を覆うように設けられるゴム製の円環状の外側ラバー32とが独立して設けられた二層構造のラバー部33を有している。内側ラバー31は、径方向外側ほど軸線方向長さが短くなる断面略台形状をなしており、外側ラバー32は、内側ラバー31の形状に合わせて、径方向外側ほど互いに近接するように傾斜する一対の円環状の端側被覆部34とこれら端側被覆部34の径方向外側同士を結ぶ円筒状の中間被覆部35とからなっている。外側ラバー32および内側ラバー31は、二色成形により一体成形されており、外側ラバー32の硬度が内側ラバー31の硬度よりも高く設定され、外側ラバー32のバネ定数よりも内側ラバー31のバネ定数が低く設定されている。
加えて、ラバーブシュ21は、内側ラバー31の内側と外側ラバー32の両側の端側被覆部34の内側とに嵌合する金属製の円筒状のブシュ37を有している。このブシュ37の軸線方向中央に内側ラバー31および外側ラバー32が配置されている。
そして、このようなラバーブシュ21が、内側ラバー31および外側ラバー32において、取付アイ20の内周側に圧入されて取付アイ20に保持される。なお、ラバーブシュ21は、ブシュ37の内側に挿通される図示略の軸状部材を介して車両側に取り付けられることになる。
上記のように取付アイ20の内周側に嵌合された状態で、ラバーブシュ21は、図4に示すように、取付アイ20の内周形状に倣って変形する。つまり、内側ラバー31には、軸線方向の中央に、取付アイ20の中央突出部23で潰されて径方向内側に凹む凹部40が全周にわたって形成され、外側ラバー32の中間被覆部35にも、軸線方向の中央に、取付アイ20の中央突出部23で潰されて径方向内側に凹む凹部41が全周にわたって形成される。さらに、外側ラバー32の中間被覆部35と両側の端部被覆部34それぞれとの境界位置には、取付アイ20の端側突出部24で潰されて径方向内側および軸線方向内側に凹む切欠形状部42が全周にわたって形成され、両側の切欠形状部42それぞれの軸線方向の内側に隣り合って径方向外側に突出する突起部43が全周にわたって形成される。これにより、取付アイ20の両側の端側突出部24およびラバーブシュ21の両側の突起部43は径方向の位置が一致し、両側の端側突出部24のそれぞれの軸線方向内側に突起部43が当接する。
加えて、外側ラバー32の両側の端部被覆部34それぞれのブシュ37側には、ブシュ37側ほど、軸線方向長さが長くなり且つ軸線方向外側に位置するように突出する変形部44が全周にわたって形成される。なお、内側ラバー31および外側ラバー32は、取付アイ20によってブシュ37に押し付けられることでブシュ37に対して固着状態となる。
以上のように取付アイ20にラバーブシュ21を圧入することで、これらの嵌合部分の軸線方向両側にラバーブシュ21の突起部43が形成され、これら突起部43の軸線方向のさらに両外側に取付アイ20の端側突出部24が隣接配置されることになる。そして、車両から入力される横荷重はブシュ37に作用し、外側ラバー32の外周上に形成された突起部43が取付アイ20の端側突出部24と接触し変形することによって反力を発生し、この反力で、取付アイ20に対するラバーブシュ21の抜けを規制する。
そして、第1実施形態の流体圧緩衝器11によれば、外側ラバー32のゴム硬度を高くしバネ定数を高くすることでその変形による反力を確保して取付アイ20に対するラバーブシュ21の抜け荷重を確保することになり、その一方で、内側ラバー31のゴム硬度を低くしバネ定数を低くすることでラバーブシュ21の全体としてのバネ定数を低くすることができる。したがって、ラバーブシュ21のバネ定数を低くし、かつラバーブシュ21の取付アイ20からの抜けを防止することができる。
「第2実施形態」
次に、本発明の第2実施形態に係る流体圧緩衝器を主に図5を参照して第1実施形態との相違部分を中心に説明する。第1実施形態と共通の部分は同一称呼および同一符号とする。
次に、本発明の第2実施形態に係る流体圧緩衝器を主に図5を参照して第1実施形態との相違部分を中心に説明する。第1実施形態と共通の部分は同一称呼および同一符号とする。
第2実施形態においては、ラバーブシュ21の一部の構成が第1実施形態に対して相違している。つまり、第2実施形態のラバーブシュ21は、内側ラバー31のブシュ37側の内端部に軸線方向両側に突出する内端突出部47が形成されており、外側ラバー32の両側の端側被覆部34それぞれの径方向内側に内端突出部47が配置されている。つまり、ラバー部33のうち外側ラバー32はブシュ37に接触せず内側ラバー31のみがブシュ37に接触している。言い換えれば、ラバー部33のうち径方向における取付アイ20に嵌合する外側のみに外側ラバー32が設けられている。
このように、ラバーブシュ21は、バネ定数が低い内側ラバー31のみでブシュ37に接触し、バネ定数が高い外側ラバー32とブシュ37とが離間しているため、ラバーブシュ21の全体としてのバネ定数をより低くすることができる。
なお、以上の第1,第2実施形態においては、流体圧緩衝器11の両端に取付アイ20およびラバーブシュ21が設けられる場合を例にとり説明したが、いずれか一端のみに取付アイ20およびラバーブシュ21が設けられる場合にも適用可能である。
また、内側ラバー、外側ラバーと称して説明したが、第2実施形態にもあるように内側ラバーは外側ラバーの全周に亘って内側になくてもよい。例えば、部分的に内側ラバーが外側カバーよりも径方向外側に延びる部分があってもよい。
また、内側ラバー、外側ラバーと称して説明したが、第2実施形態にもあるように内側ラバーは外側ラバーの全周に亘って内側になくてもよい。例えば、部分的に内側ラバーが外側カバーよりも径方向外側に延びる部分があってもよい。
11 流体圧緩衝器
12 シリンダ
20 取付アイ
21 ラバーブシュ
31 内側ラバー
32 外側ラバー
12 シリンダ
20 取付アイ
21 ラバーブシュ
31 内側ラバー
32 外側ラバー
Claims (2)
- 端部に一体的に取付アイが設けられ、該取付アイの内側にラバーブシュが設けられ、該ラバーブシュの内側に軸が挿通されてなる流体圧緩衝器であって、
前記ラバーブシュは、前記取付アイに接する外側ラバーと該外側ラバーの内側に一体的に設けられ前記軸と接する内側ラバーとを有し、前記外側ラバーの硬度が前記内側ラバーの硬度よりも高く設定されていることを特徴とする流体圧緩衝器。 - 前記外側ラバーよりも前記内側ラバーのバネ定数が低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の流体圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009152445A JP2011007285A (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 流体圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009152445A JP2011007285A (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 流体圧緩衝器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011007285A true JP2011007285A (ja) | 2011-01-13 |
Family
ID=43564184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009152445A Pending JP2011007285A (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 流体圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011007285A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113665309A (zh) * | 2021-08-04 | 2021-11-19 | 东风柳州汽车有限公司 | 一种车辆减振器总成 |
-
2009
- 2009-06-26 JP JP2009152445A patent/JP2011007285A/ja active Pending
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