JP2011007207A - 球面滑り軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受の負荷容量を大きくしながら、密封部材を適切に取り付けることができる球面滑り軸受を提供する。
【解決手段】球面滑り軸受11は、球面凸状の内輪軌道面15を有する内輪12と、球面凸状の内輪軌道面15に沿う球面凹状の外輪軌道面16を有し、外輪軌道面16の幅方向の長さが内輪軌道面15の幅方向の長さよりも短い外輪13と、内輪12および外輪13の間を密封する密封部材としてのシール14を備える。シール14の外径側端部は、外輪13の端面17と接触する外輪接触部18aを含み、シール14の内径側端部は、内輪軌道面15と接触する内輪接触部18bを含む。ここで、シール14は、外輪接触部18aで接着されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、球面滑り軸受に関するものであり、特に、球面凸状の内輪軌道面を有する内輪と、球面凸状の内輪軌道面に沿う球面凹状の外輪軌道面を有する外輪とを備える球面滑り軸受に関するものである。
一般産業機械においては、球面滑り軸受が用いられる場合がある。一般的な球面滑り軸受は、球面凸状の内輪軌道面を有する内輪と、球面凸状の内輪軌道面に沿う球面凹状の外輪軌道面を有する外輪とを備える。
内輪軌道面と外輪軌道面との間には、内輪軌道面と外輪軌道面との滑りを良くするため、グリース等の潤滑剤が塗布される場合がある。内輪軌道面および外輪軌道面が軸受外部に露出した状態で球面滑り軸受が使用されると、潤滑剤が軸受外部に漏洩したり、泥水や塵埃等が軸受内部、具体的には、内輪軌道面と外輪軌道面との間に浸入したりして、内輪軌道面と外輪軌道面との間の滑りが悪化してしまう。このような問題を解消するため、従来における球面滑り軸受は、軸受内部に潤滑剤を封入し、密封部材(シール)で密封することとしている。
密封部材が設けられた球面滑り軸受に関する技術が、特開2006−300129号公報(特許文献1)、特開2002−54644号公報(特許文献2)、および特開平6−200930号公報(特許文献3)に開示されている。特許文献1および特許文献2によると、外輪の端面にシール溝を設け、このシール溝とシールとを嵌合させて、球面滑り軸受に取り付けることとしている。また、特許文献3によると、ブーツ型シール、すなわち、ブーツ型の密封部材が開示されている。このブーツ型シールは、内周リングおよび外周リングにゴムまたは樹脂製のブーツ部を接合して形成されている。
特開2006−300129号公報 特開2002−54644号公報 特開平6−200930号公報
特許文献1に開示された従来における球面滑り軸受の断面図を、図20に示す。図21は、図20に示す球面滑り軸受のうち、XXIで示す部分の拡大断面図である。図20および図21を参照して、球面滑り軸受201は、球面凸状の内輪軌道面205を有する内輪202と、内輪軌道面205に沿う球面凹状の外輪軌道面206を有する外輪203と、密封部材としてのシール204とを含む。シール204は、剛性を有する金属製の芯金208と、芯金208を覆うように設けられ、弾性を有する弾性部209とを含む。外輪203の端面210には、シール204を嵌合するように外径側に凹んだシール溝207が設けられている。シール溝207は、外輪203の端面210を、シール204の厚みよりも多く凹むようにして形成されている。シール204は、シール溝207に嵌合させて取り付けられている。なお、シール204により、外輪203と内輪202との間に、潤滑剤を封入する空間212が形成される。
このような構成の球面滑り軸受201は、シール204を取り付けるシール溝207を、外輪203の端面210に形成する必要がある。ここで、外輪203の端面210にシール溝207を形成すると、そのスペース分、外輪軌道面206の幅、すなわち、外輪軌道面206の幅方向の長さLxが短くなってしまう。そうすると、外輪軌道面206と内輪軌道面205との接触面積が小さくなり、球面滑り軸受201としての負荷容量が小さくなってしまうことになる。
また、シール溝207を設ける際には、端面210とシール溝207との間に、内径側に突出する突起部211が形成される。上記したように球面滑り軸受201としての負荷容量を大きくするためには、内輪軌道面205と外輪軌道面206との接触面積を大きくする必要がある。したがって、シール溝207を設ける際には、シール溝207を設ける部分をできる限り端面210側に近づけることが好ましい。しかし、シール溝207を設ける部分を端面210側に近づけると、端面210とシール溝207との間に形成される突起部211の幅方向の厚みが薄くなり、シール溝207の形成時およびシール溝207を形成した後において、この突起部211が割れたり、突起部211が軸受内部側に倒れるように変形したりするおそれがある。このような球面滑り軸受201では、シール204を適切に取り付けることができない。
この発明の目的は、軸受の負荷容量を大きくしながら、密封部材を適切に取り付けることができる球面滑り軸受を提供することである。
この発明に係る球面滑り軸受は、球面凸状の内輪軌道面を有する内輪と、球面凸状の内輪軌道面に沿う球面凹状の外輪軌道面を有し、外輪軌道面の幅方向の長さが内輪軌道面の幅方向の長さよりも短い外輪と、内輪および外輪の間を密封する密封部材とを備える。密封部材の外径側端部は、外輪の端面と接触する外輪接触部を含み、密封部材の内径側端部は、内輪の端面または内輪軌道面と接触する内輪接触部を含む。ここで、密封部材は、少なくとも外輪接触部または内輪接触部のいずれか一方で接着されている。
このように構成することにより、外輪軌道面の幅方向の長さを短くすることなく、密封部材を設けることができる。そうすると、外輪軌道面と内輪軌道面との接触面積を広くして、負荷容量を大きくすることができる。また、密封部材は、少なくとも外輪接触部または内輪接触部のいずれか一方で接着されているため、密封部材を外輪または内輪に強固に取り付けることができる。したがって、軸受の負荷容量を大きくしながら、密封部材を適切に取り付けることができる。
好ましくは、密封部材は、レーザービーム加工または接着剤により、外輪と一体となるように接着されている。また、密封部材は、レーザービーム加工または接着剤により、内輪と一体となるように接着してもよい。こうすることにより、より確実に密封部材を外輪または内輪に取り付けることができる。
さらに好ましくは、外輪の端面は、幅方向に凹んだ外輪段差部を含み、密封部材は、外輪段差部で接着されている。密封部材が偏心した状態で外輪に接着されると、密封部材と外輪との間の締め代が周方向に不均一となってしまうおそれがある。しかし、このように構成することにより、外輪段差部を利用して密封部材の径方向における位置決めを容易に行うことができ、締め代を均一にすることができる。また、この場合、密封部材を外輪の端面から突出させない構成とすることもできる。ここで、外輪段差部は、密封部材の厚みよりも薄い範囲で幅方向に凹んだ形状である。
さらに好ましい一実施形態として、外輪段差部は、外輪の径方向の中心を中心として同心円状に凹んだ形状である。こうすることにより、より適切に密封部材の位置決めを行なうことができる。
さらに好ましくは、密封部材は、軸受内部側に突出する突状部を含む。こうすることにより、突状部を利用して、密封部材の位置決めを容易に行なうことができる。
さらに好ましい一実施形態として、突状部の外径部は、外輪の内径面と接触する。
また、さらに好ましい一実施形態として、外輪の端面には、突状部を受け入れるように幅方向に凹んだ溝部が設けられている。こうすることにより、より確実に密封部材の位置決めを行なうことができる。
さらに好ましくは、密封部材は、軸受外部方向に膨らんだ膨出部を含む。こうすることにより、軸受内部の空間に多くの潤滑剤を収容することができる。
また、密封部材は、外輪接触部および内輪接触部の双方で接着されていてもよい。上記した特許文献3に開示の球面滑り軸受に含まれているブーツ型シールについては、内周リングおよび外周リングにゴムまたは樹脂製のブーツ部を接合した構成であり、軸受端面に内周リングを固定し、外輪端面に外周リングを固定する構成である。このような構成の球面滑り軸受は、部材点数が多くなり、製造工程も多く、コストが高くなる。しかし、このように構成することにより、すなわち、密封部材を内輪および外輪の双方に接着する構成とすることにより、内周リングおよび外周リングを設けることなく、密封部材を強固に球面滑り軸受に取り付けることができる。この場合、密封部材の内部に封入された潤滑剤等の漏洩のおそれが極めて低くなる。
また、密封部材の取り付けについて考慮すると、上記した特許文献3に示すシールについては、廻り止めワッシャーやボルト等が必要であり、かつ、内輪の内径に固定用ボルト穴を設ける必要がある。このような構成の球面滑り軸受は、内輪の内径に軸を通して使用する一般的な球面滑り軸受として不適切である。しかし、このような構成によると、廻り止めワッシャーやボルト等を設ける必要がなく、さらに、内輪の内径に固定用ボルト穴を設ける必要もない。したがって、取り付けが容易となるのみならず、内輪の内径に軸を通すタイプの通常の球面滑り軸受として適切に使用することができる。このような内輪および外輪の双方に接着された密封部材を備える球面滑り軸受は、調心運動のみが行なわれる場合や、極わずかな揺動運動が行なわれる場合に特に有効に用いられる。
好ましくは、密封部材は、外輪または内輪が所定の調心角で動いた場合に、その動きを許容させる調心許容部を含む。こうすることにより、密封部材が外輪および内輪の双方に接着された状態で、外輪または内輪が所定の調心角で動いた場合でも、その動きを許容させることができる。調心許容部は、具体的には、例えば、密封部材の径方向中央領域に設けられた蛇腹状部分や、折り畳み部分等である。
さらに好ましくは、内輪の端面は、幅方向に凹んだ内輪段差部を含み、密封部材は、内輪段差部で接着されている。密封部材が偏心した状態で内輪に接着されると、密封部材と内輪との間の締め代が周方向に不均一となってしまうおそれがある。しかし、このように構成することにより、内輪段差部を利用して密封部材の径方向における位置決めを容易に行うことができ、締め代を均一にすることができる。また、この場合、密封部材を内輪の端面から突出させない構成とすることもできる。
さらに好ましくは、内輪には、径方向に貫通する給脂穴が設けられており、密封部材には、軸受内方側から軸受外方側に向かって貫通し、封止可能な空気抜き用穴が設けられている。このように構成することにより、給脂を容易に、かつ、適切に行なうことができる。
この発明に係る球面滑り軸受によると、外輪軌道面の幅方向の長さを短くすることなく、密封部材を設けることができる。そうすると、外輪軌道面と内輪軌道面との接触面積を広くして、負荷容量を大きくすることができる。また、密封部材は、少なくとも外輪接触部または内輪接触部のいずれか一方で接着されているため、密封部材を外輪または内輪に強固に取り付けることができる。したがって、軸受の負荷容量を大きくしながら、密封部材を適切に取り付けることができる。
この発明の一実施形態に係る球面滑り軸受を示す断面図である。 図1に示す球面滑り軸受のうち、IIで示す部分の拡大断面図である。 この発明の他の実施形態に係る球面滑り軸受を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受の一部を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受の一部を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受の一部を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受の一部を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受を示す断面図である。 図11に示す球面滑り軸受のうち、調心角がθの状態を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受の一部を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受の一部を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受の一部を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受を示す断面図である。 図16に示す球面滑り軸受を、図16中の矢印XVIIの方向から見た図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受を示す断面図である。 図18に示す球面滑り軸受を、図18中の矢印XIXの方向から見た図である。 従来における球面滑り軸受を示す断面図である。 図20に示す球面滑り軸受のうち、XXIで示す部分の拡大断面図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る球面滑り軸受を示す断面図である。図2は、図1に示す球面滑り軸受のうち、IIで示す部分の拡大断面図である。図1および図2を参照して、球面滑り軸受11は、球面凸状の内輪軌道面15を有する内輪12と、球面凸状の内輪軌道面15に沿う球面凹状の外輪軌道面16を有する外輪13と、内輪12および外輪13の間を密封する密封部材としての環状のシール14とを備える。シール14は、外輪13の両端面17側に設けられている。外輪軌道面16の幅方向の長さLは、内輪軌道面15の幅方向の長さLよりも短く構成されている。また、外輪13の端面17は、平ら、すなわち、径方向に真直ぐに延びる平面で構成された形状である。
球面滑り軸受11は、球面凸状の内輪軌道面15と球面凹状の外輪軌道面16とが滑り面となる球面滑り軸受である。このような球面滑り軸受11は、一般産業機械用として多用される。
球面滑り軸受11の内部、具体的には、内輪12と外輪13との間に形成される空間19には、グリースのような潤滑剤が封入されている。シール14は、軸受内部に封入されたグリースの漏れを防止すると共に、軸受外部から軸受内部への泥水や塵埃の侵入を防止する。シール14は、薄い平板状の環状部材であって、弾性を有する。シール14の材質としては、ポリエーテルエステルエラストマーのような熱可塑性樹脂が用いられる。なお、シール14には、芯金は設けられていない。シール14の内径側が、いわゆるシールリップとなる。
シール14の外径側端部は、外輪13の端面17と接触する外輪接触部18aを含む。また、シール14の内径側端部は、内輪軌道面15と接触する内輪接触部18bを含む。
ここで、シール14は、外輪接触部18aで外輪13に接着されている。具体的には、レーザービーム加工により、外輪接触部18aで外輪13とシール14とが一体となるように接着されている。
このように構成することにより、外輪軌道面16の幅方向の長さを短くすることなく、シール14を設けることができる。そうすると、外輪軌道面16と内輪軌道面15との接触面積を広くして、球面滑り軸受11の負荷容量を大きくすることができる。また、シール14は、外輪接触部18aで接着されているため、シール14を外輪13に強固に取り付けることができる。したがって、球面滑り軸受11の負荷容量を大きくしながら、シール14を適切に取り付けることができる。
この場合、従来のようなシール溝を設ける必要はないため、軸受内部の密封空間を広くすることができ、軸受内部に封入される潤滑剤を多くすることができる。具体的には、上記した図21に示す空間212よりも図2に示す空間19を広くすることができる。また、シール溝を設ける作業を省略することができ、安価に製造することができる。特に、上記した構成のシールは、外輪に嵌合させなくとも、接着により確実に外輪に取り付けることができるため、安価な構成とすることができる。
なお、上記の実施の形態においては、外輪の端面を平らにすることとしたが、これに限らず、外輪の端面に、シールを接着する外輪段差部を設けることとしてもよい。図3は、この場合における球面滑り軸受の一部を示す断面図であり、図1に相当する。図3を参照して、球面滑り軸受21は、球面凸状の内輪軌道面25を有する内輪22と、球面凹状の外輪軌道面26を有する外輪23と、外輪23および内輪22の間を密封するシール24とを備える。外輪23の端面27には、幅方向に凹んだ外輪段差部29が設けられている。シール24の外径側端部は、外輪23の端面27に設けられた外輪段差部29と接触する外輪接触部28aを含む。また、シール24の内径側端部は、内輪軌道面25と接触する内輪接触部28bを含む。シール24は、外輪段差部29で接着されている。
外輪23とシール24とが偏心した状態で接着されると、シール24と内輪22との間の締め代が周方向に不均一となってしまうおそれがある。しかし、このように構成することにより、外輪段差部29を利用してシール24の径方向における位置決めを容易に行うことができ、締め代を均一にすることができる。また、この場合、外輪段差部29の段差、すなわち、端面27からの幅方向の長さをシール24の厚みと同じとすることにより、シール24を端面27から突出させない構成とすることもできる。なお、外輪段差部29を設けることにより、外輪軌道面26の幅方向の長さが減少してしまうが、上記した従来におけるシール溝を形成する場合よりも、その減少量は小さいものである。
ここで、外輪段差部29は、外輪23の径方向の中心を中心として同心円状に凹んだ形状とするとよい。こうすることにより、より適切にシール24の位置決めを行なうことができる。
なお、上記の実施の形態においては、シールは、薄板状の環状部材としたが、これに限らず、シールは、軸受内部側に突出する突状部を含む構成としてもよい。図4は、この場合における球面滑り軸受の一部を示す断面図である。図4を参照して、球面滑り軸受31は、球面凸状の内輪軌道面35を有する内輪32と、球面凹状の外輪軌道面36を有する外輪33と、外輪接触部38aにおいて外輪33の端面37に接着されるシール34とを備える。ここで、シール34は、軸受内部側に突出する突状部39を含む。突状部39の外径側に位置する外径部40aは、外輪33の外輪軌道面36の幅方向外側に位置する内径面40bと当接している。すなわち、シール34は、突状部39の外径部40aで、外輪33の内径面40bに案内されている。
こうすることにより、突状部39を利用して、シール34の位置決め、具体的には、シール34の径方向の位置決めを容易に行なうことができる。この場合、突状部39の外径部40aと外輪33の内径面40bとを当接させて、容易に位置決めを行なうことができる。
なお、外輪の端面に、突状部を受け入れるように幅方向に凹んだ溝部を設けてもよい。図5は、この場合における球面滑り軸受の一部を示す断面図であり、図4に相当する。図5を参照して、球面滑り軸受41は、球面凸状の内輪軌道面45を有する内輪42と、球面凹状の外輪軌道面46を有する外輪43と、外輪接触部48aにおいて外輪43の端面47と接着されるシール44とを備える。シール44には、軸受内部側に突出する突状部49が設けられている。突状部49は、シール44のうち、径方向のほぼ中央に設けられている。また、外輪43の端面47には、突状部49を受け入れるように幅方向に凹んだ溝部50が設けられている。シール44は、突状部49と溝部50とが嵌合するように取り付けられる。このように構成することによっても、シール44の位置決めを容易に行なうことができる。
なお、図6に示すように、球面滑り軸受51において、シール54の外径側端部において、軸受内部側に突出する突状部59を設け、外輪53の端面57に設けられた溝部60と嵌合するようにしてもよい。この場合の外輪接触部58aは、突状部59よりも内径側となる。なお、図6は、球面滑り軸受51の一部を示す断面図であり、図4および図5に相当する。
なお、シールの緊迫力が要求される場合、シールは、剛性を有する金属製の芯金と、芯金を覆うように設けられ、弾性を有する弾性部とを含む構成としてもよい。図7は、この場合における球面滑り軸受の一部を示す断面図であり、図4等に相当する。図7を参照して、球面滑り軸受61は、球面凸状の内輪軌道面65を有する内輪62と、球面凹状の外輪軌道面66を有する外輪63と、外輪接触部68aにおいて外輪63の端面67に接着されたシール64とを備える。シール64は、剛性を有する金属製の芯金69aと、芯金69aを覆うように設けられ、弾性を有する弾性部69bとを含む。外輪接触部68aは、弾性部69bに設けられる。具体的には、外輪接触部68aは、芯金69aの外径側となる。このように構成することにより、シール64の緊迫力を向上することができる。
なお、シールは、軸受外部方向に膨らんだ膨出部を含む構成としてもよい。図8は、この場合における球面滑り軸受を示す断面図である。図8を参照して、球面滑り軸受71は、球面凸状の内輪軌道面75を有する内輪72と、球面凹状の外輪軌道面76を有する外輪73と、外輪73の端面77に接着されたシール74とを備える。シール74には、軸受内部の空間を大きくするよう軸受外部方向に膨らんだ膨出部79が設けられている。膨出部79は、シール74において、外輪73と接触する外輪接触部78aおよび内輪72と接触する内輪接触部78bの間に設けられている。こうすることにより、内輪72と外輪73との間において、シール74で形成される軸受内部の空間80を広くすることができ、この空間80に多くの潤滑剤を収容することができる。
なお、外輪が回転する場合、または、軸受が揺動運動のみで調心輪運動を行なわない場合、図9に示す球面滑り軸受81のように、膨出部89を設けたシール84を、内輪接触部88bにおいて、内輪82の内輪軌道面85と接着することにしてもよい。すなわち、シールは、レーザービーム加工により、内輪と一体となるように接着してもよい。ここで、図9は、球面滑り軸受を示す断面図であり、図8に相当する。
また、上記の実施の形態においては、シールは、少なくとも外輪接触部または内輪接触部のいずれか一方で接着されることとしたが、これに限らず、外輪接触部および内輪接触部の双方で接着されるよう構成してもよい。
図10は、この場合における球面滑り軸受を示す断面図であり、図1に対応する断面である。図10を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受101は、球面凸状の内輪軌道面105を有する内輪102と、球面凸状の内輪軌道面105に沿う球面凹状の外輪軌道面106を有し、外輪軌道面106の幅方向の長さが内輪軌道面105の幅方向の長さよりも短い外輪103と、内輪102および外輪103の間を密封する密封部材としてのシール104とを備える。シール104の外径側端部は、外輪103の端面107と接触する外輪接触部108aを含む。シール104の内径側端部は、内輪軌道面105と接触する内輪接触部108bを含む。ここで、シール104は、外輪接触部108aおよび内輪接触部108bの双方で接着されている。具体的には、シール104は、内輪102および外輪103と、レーザービーム加工により接着されている。シール104の内部の空間109には、潤滑剤が封入されている。
上記した特許文献3に開示の軸受に含まれているブーツ型シールについては、内周リングおよび外周リングにゴムまたは樹脂製のブーツ部を接合した構成であり、軸受端面に内周リングを固定し、外輪端面に外周リングを固定する構成であるため、部材点数が多くなり、製造工程も多く、コストが高くなる。しかし、このような図10に示す構成とすることにより、内周リングおよび外周リングを設けることなく、シール104を強固に球面滑り軸受101に取り付けることができる。この場合、シール104の内部の空間109に封入された潤滑剤の漏洩のおそれが極めて低くなる。
また、シール104の取り付けについて考慮すると、上記した特許文献3に示すシールについては、廻り止めワッシャーやボルト等が必要であり、かつ、内輪の内径に固定用ボルト穴を設ける必要がある。このような構成の球面滑り軸受は、内輪の内径に軸を通して使用する一般的な球面滑り軸受として不適切である。しかし、このような構成によると、廻り止めワッシャーやボルト等を設ける必要がなく、さらに、内輪の内径に固定用ボルト穴を設ける必要もない。したがって、取り付けが容易となるのみならず、内輪の内径に軸を通すタイプの通常の球面滑り軸受として適切に使用することができる。このような内輪102および外輪103の双方に接着されたシール104を備える球面滑り軸受101は、調心運動のみが行なわれる場合や、極わずかな揺動運動が行なわれる場合に特に有効に用いられる。
なお、シール104は、内輪102または外輪103が所定の調心角で動いた場合に、その動きを許容させる調心許容部を含むよう構成してもよい。図10に示す球面滑り軸受101において、調心許容部は、軸受外部方向に膨らんだ膨出部110である。形状としては、図8に示す膨出部と同様の形状である。図10に示す球面滑り軸受101においては、シール104が内輪102および外輪103の双方に接着されているため、このような調心許容部を設けることにより、内輪102または外輪103が所定の調心角で動いた場合に、その動きに追従することができる。具体的には、内輪102や外輪103が所定の調心角で動いた場合に、膨出部110がその動きに合わせて形状を変形させる。
このような調心許容部は、上記した膨出部のような形状に限らない。図11は、この場合における球面滑り軸受を示す断面図である。図12は、図11に示す球面滑り軸受において、所定の調心角θで外輪が動いた場合を示す。
図11および図12を参照して、球面滑り軸受111は、球面凸状の内輪軌道面115を有する内輪112と、球面凹状の外輪軌道面116を有する外輪113と、外輪113および内輪112の間を密封するシール114a、114bとを備える。シール114a、114bの外径側端部は、外輪113の端面117と接触する外輪接触部118aを含む。シール114a、114bの内径側端部は、内輪軌道面115と接触する内輪接触部118bを含む。シール114a、114bは、外輪接触部118aおよび内輪接触部118bの双方で接着されている。ここで、調心角θとは、図12において、軸受の中心119cを通り、径方向に真直ぐに延びる線119aと、外輪113の中心119cを通り、外輪113の中心軸線と直交する平面に含まれる線119bとのなす角度である。なお、線119aは、一点鎖線で示し、線119bは二点鎖線で示している。
軸方向に配置された一対のシール114a、114bの径方向の中央領域には、シール114a、114b自体の径方向の伸縮が可能な蛇腹状の蛇腹部120a、120b、120c、120dが設けられている。シール114aの紙面上方側の蛇腹部120aは、所定の調心角θで回転したとき、その形状を延ばすよう変形する。一方、シール114bの紙面上方側の蛇腹部120bは、その形状を縮めるよう変形する。また、シール114aの紙面下方側の蛇腹部120cは、その形状を縮むよう変形し、シール114bの紙面下方側の蛇腹部120dは、その形状を延ばすよう変形する。このようにして、環状のシール114a、114bは、蛇腹部120a〜120dにより、外輪113の回転の動きに追従して変形する。すなわち、シール114a、114bは、外輪113が所定の調心角θで動いた場合に、その動きを許容させる調心許容部としての蛇腹部120a〜120dを含む。
こうすることにより、シール114a、114bが内輪112および外輪113の双方に接着された状態で、内輪112または外輪113が所定の調心角で動いた場合でも、その動きを許容させることができる。
なお、このような調心許容部は、図11等に示すように、シールの径方向の中央領域に多段階の蛇腹状部分を設けることにしてもよいし、シールの径方向の中央領域が折り畳まれた形状や丸まった形状であってもよい。さらには、伸縮性が良好なシールの材質を用いて構成することにしてもよい。すなわち、外輪および内輪の双方に接着されたシールにおいて、調心運動した際の外輪の動きに追従できるシールの構成であればよい。
また、上記した図3に示すように、外輪に段差部を設けた図13に示すような構成であってもよい。すなわち、図13を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受121は、球面凸状の内輪軌道面125を有する内輪122と、球面凹状の外輪軌道面126を有する外輪123と、外輪123および内輪122の間を密封するシール124とを備える。外輪123の端面127には、外輪段差部129が設けられている。シール124の外径側端部は、外輪段差部129と接触している。すなわち、シール124は、外輪123の外輪段差部129と接触する外輪接触部128を含む。シール124は、内輪軌道面125および外輪123の外輪段差部129において、接着されている。このように構成することにしてもよい。
また、図14に示すように、内輪および外輪の双方に段差部を設ける構成としてもよい。すなわち、図14を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受131は、球面凸状の内輪軌道面135を有する内輪132と、球面凹状の外輪軌道面136を有する外輪133と、外輪133および内輪132の間を密封するシール134とを備える。外輪133の端面137aには、外輪段差部139aが設けられている。シール134の外径側端部は、外輪段差部139aと接触している。また、内輪132の端面137bには、内輪段差部139bが設けられている。シール134の内径側端部は、内輪段差部139bと接触している。すなわち、シール134は、外輪133の外輪段差部139aと接触する外輪接触部138aおよび内輪132の内輪段差部139bと接触する内輪接触部138bを含む。シール134は、外輪133の外輪段差部139aおよび内輪132の内輪段差部139bにおいて、接着されている。このように構成することにしてもよい。
また、内輪のみに段差部を設けた図15に示すような構成であってもよい。すなわち、図15を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受141は、球面凸状の内輪軌道面145を有する内輪142と、球面凹状の外輪軌道面146を有する外輪143と、外輪143および内輪142の間を密封するシール144とを備える。内輪142の端面147bには、内輪段差部149が設けられている。シール144の内径側端部は、内輪段差部149と接触している。すなわち、シール144は、内輪142の内輪段差部149と接触する内輪接触部148を含む。シール144は、外輪143の端面147aおよび内輪142の内輪段差部149において、接着されている。このように構成することにしてもよい。
なお、上記した内輪段差部は、内輪の径方向の中心を中心として同心円状に凹んだ形状とするとよい。こうすることにより、より適切にシールの位置決めを行なうことができる。
なお、このような球面滑り軸受については、シール内に潤滑剤を封入する場合、内輪または外輪の少なくともいずれか一方を接着しない状態で封入させることができる。特に潤滑剤としてグリースを用いる場合、グリースを封入した後にシールを内輪および外輪に接着すれば、グリースの給脂は不要となる。また、潤滑剤として潤滑用オイルを用いる場合、シールを内輪および外輪に接着した後においても、注射器等を用いて、シールの内方側の空間にオイルを注入するようにして、封入することができる。
さらに、以下のような構成とすることもできる。すなわち、球面滑り軸受において、内輪には、径方向に貫通する給脂穴が設けられており、シールには、軸受内方側から軸受外方側に向かって貫通し、封止可能な空気抜き用穴が設けられていてもよい。図16は、この場合における球面滑り軸受を示す断面図である。また、図17は、図16に示す球面滑り軸受を、図16中の矢印XVIIの方向から見た図である。
図16および図17を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受151は、球面凸状の内輪軌道面155を有する内輪152と、球面凹状の外輪軌道面156を有する外輪153と、外輪153および内輪152の間を密封するシール154とを備える。シール154の外径側端部は、外輪153の端面157と接触する外輪接触部158aを含む。また、シール154の内径側端部は、内輪軌道面155と接触する内輪接触部158bを含む。
ここで、内輪152には、径方向に貫通する3つの給脂穴159a、159b、159cが設けられている。3つの給脂穴159a、159b、159cは、軸受の中心を通り、内輪軌道面155にその開口部が位置するように真直ぐに設けられている。給脂穴159aは、軸受の中心を通り、径方向に真直ぐに延びる平面に含まれる線を中心として丸穴状に設けられている。給脂穴159b、159cについても丸穴状に設けられている。給脂穴159b、159cは、それらの開口部がそれぞれ、シール154によって形成された空間部分に位置するように設けられている。給脂穴159bは、給脂穴159cは、図16に示す断面において、給脂穴159bと略左右対称な位置に設けられている。
また、シール154には、空気抜き用穴としての空気抜き用切り欠き160が設けられている。切り欠き160は、所定の長さで径方向に真直ぐに延びるように設けられている。切り欠き160は、通常は閉口している。すなわち、軸受内部に封入した潤滑剤が漏れない構成となっている。切り欠き160は、樹脂製のシール154のうち、切り欠き160の近傍領域を押し広げて、空気抜き用の穴を開口させることができる。シール154の内部への潤滑剤の封入は、軸受内部側から給脂穴を用いて封入する。このときに、切り欠き160から空気抜きを行う。このように構成することにより、給脂を容易に、かつ、適切に行なうことができる。
また、空気抜き用穴は、上記したような図17に示す切り欠きのような形状ではなく、単なる丸穴状であってもよい。さらに、丸穴を閉口する蓋部を備える構成としてもよい。図18は、この場合における球面滑り軸受を示す断面図である。図19は、図18に示す球面滑り軸受を図18中の矢印XIXの方向から見た図である。
図18および図19を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受は、この発明のさらに他の実施形態に係る球面滑り軸受161は、球面凸状の内輪軌道面165を有する内輪162と、球面凹状の外輪軌道面166を有する外輪163と、外輪163および内輪162の間を密封するシール164とを備える。シール164の外径側端部は、外輪163の端面167と接触する外輪接触部168aを含む。また、シール164の内径側端部は、内輪軌道面165と接触する内輪接触部168bを含む。
また、図16に示す球面滑り軸受と同様に、内輪162には、径方向に貫通する3つの給脂穴169a、169b、169cが設けられている。給脂穴169a、169b、169cの構成については、図16に示す給脂穴と同様であるため、その説明を省略する。
ここで、シール164には、空気抜き用穴としての空気抜き用丸穴170が設けられている。また、シール164は、丸穴170に着脱自在であって、丸穴170と嵌合して丸穴170を閉口する蓋部171を備える。
このような構成によっても、給脂を容易に、かつ、適切に行なうことができる。具体的な給脂方法としては、給脂時においては、丸穴170に嵌められた蓋部171を取り外す。そして、上記した図16に示す球面滑り軸受の場合と同様に、軸受内部側から給脂穴169a、169b、169cを介して潤滑剤を封入していく。この場合、丸穴170は、空気抜き用の穴となる。その後、所定量の潤滑剤を封入した後、給脂を止め、丸穴170を閉口させるように丸穴170に蓋部171を取り付ける。
なお、上記の実施の形態においては、シールは、レーザービーム加工により接着されることとしたが、これに限らず、シールは、接着剤により接着されることとしてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明に係る球面滑り軸受は、密封部材の確実、かつ、安価な取り付けが要求される場合に、有効に利用される。
11,21,31,41,51,61,71,81,101,111,121,131,141,151,161 球面滑り軸受、12,22,32,42,62,72,82,102,112,122,132,142,152,162 内輪、13,23,33,43,53,63,73,103,113,123,133,143,153,163 外輪、14,24,34,44,54,64,74,84,104,114a,114b,124,134,144,154,164 シール、15,25,35,45,65,75,85,105,115,125,135,145,155,165 内輪軌道面、16,26,36,46,66,76,106,116,126,136,146,156,166 外輪軌道面、17,27,37,47,57,67,77,107,117,127,137a,137b,147a,147b,157,167 端面、18a,18b,28a,28b,48a,58a,68a,78a,78b,88b,108a,108b,118a,118b,128,138a,138b,148,158a,158b,168a,168b 接触部、19,80,109 空間、29,129,139a,139b,149 段差部、39,49,59 突状部、40a 外径部、40b 内径面、50,60 溝部、69a 芯金、69b 弾性部、79,89,110 膨出部,120a,120b,120c,120d 蛇腹部、119a,119b 線、119c 中心、159a,159b,159c,169a,169b,169c 給脂穴、160 切り欠き、170 丸穴、171 蓋部。

Claims (13)

  1. 球面凸状の内輪軌道面を有する内輪と、
    前記球面凸状の内輪軌道面に沿う球面凹状の外輪軌道面を有し、前記外輪軌道面の幅方向の長さが前記内輪軌道面の幅方向の長さよりも短い外輪と、
    前記内輪および前記外輪の間を密封する密封部材とを備え、
    前記密封部材の外径側端部は、前記外輪の端面と接触する外輪接触部を含み、
    前記密封部材の内径側端部は、前記内輪の端面または前記内輪軌道面と接触する内輪接触部を含み、
    前記密封部材は、少なくとも前記外輪接触部または前記内輪接触部のいずれか一方で接着されている、球面滑り軸受。
  2. 前記密封部材は、レーザービーム加工または接着剤により、前記外輪と一体となるように接着されている、請求項1に記載の球面滑り軸受。
  3. 前記密封部材は、レーザービーム加工または接着剤により、前記内輪と一体となるように接着されている、請求項1に記載の球面滑り軸受。
  4. 前記外輪の端面は、幅方向に凹んだ外輪段差部を含み、
    前記密封部材は、前記外輪段差部で接着されている、請求項1〜3のいずれかに記載の球面滑り軸受。
  5. 前記外輪段差部は、前記外輪の径方向の中心を中心として同心円状に凹んだ形状である、請求項4に記載の球面滑り軸受。
  6. 前記密封部材は、軸受内部側に突出する突状部を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の球面滑り軸受。
  7. 前記突状部の外径部は、前記外輪の内径面と接触する、請求項6に記載の球面滑り軸受。
  8. 前記外輪の端面には、前記突状部を受け入れるように幅方向に凹んだ溝部が設けられている、請求項6に記載の球面滑り軸受。
  9. 前記密封部材は、軸受外部方向に膨らんだ膨出部を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の球面滑り軸受。
  10. 前記密封部材は、前記外輪接触部および前記内輪接触部の双方で接着されている、請求項1〜9のいずれかに記載の球面滑り軸受。
  11. 前記密封部材は、前記外輪または前記内輪が所定の調心角で動いた場合に、その動きを許容させる調心許容部を含む、請求項10に記載の球面滑り軸受。
  12. 前記内輪の端面は、幅方向に凹んだ内輪段差部を含み、
    前記密封部材は、前記内輪段差部で接着されている、請求項1〜11のいずれかに記載の球面滑り軸受。
  13. 前記内輪には、径方向に貫通する給脂穴が設けられており、
    前記密封部材には、軸受内方側から軸受外方側に向かって貫通し、封止可能な空気抜き用穴が設けられている、請求項1〜12のいずれかに記載の球面滑り軸受。
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