JP2011006950A - 油圧ショベルのアタッチメント - Google Patents

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Abstract

【課題】ブーム本体を構成する板全体を厚くすることなく、ブーム本体の変形を抑制することで、溶接部に生じる応力を抑制し、ブーム本体の疲労強度を向上する。
【解決手段】ブーム40の、ブラケット51は、ブラケット51の両端(端部51tおよび端部51f)が、屈曲部42の頂点43を挟むように取り付けられている。よって、ブーム本体41の上面(上板45)の、屈曲部42の頂点43付近の変形を抑制できる。よって、このブラケット51を用いない場合に比べ、屈曲部42の溶接部に生じる応力を低減できる。したがって、ブーム本体41の疲労強度を向上できる。また、このブーム40を有するアタッチメントの疲労強度を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベルのアタッチメントに関する。特にブームの疲労強度を向上させた油圧ショベルのアタッチメントに関する。
従来より油圧ショベルは土木、建築工事などで広く使用されている。この油圧ショベルは図4に示すように、本体120とアタッチメント101とを有する。このアタッチメント101はブーム140とアーム133とバケット135などを有する。このブーム140は、図5(a)に示すように、ブーム本体141と、アームシリンダ134(図4参照)を連結するブラケット151とを有する。ブーム本体141は、屈曲部142で「へ」の字に曲がっている。
また、ブーム本体141の断面(ブーム本体141の長手方向から見た、屈曲部142近傍の断面。ブーム本体141の長手方向は、図5(a)におけるほぼ左右の方向)を図6(a)に示す。このブーム本体141の断面は、4枚の板(上板145、下板146、側板147、および側板148)で矩形に形成される。この矩形の四隅を外側から隅肉溶接することで、この4枚の板が接合される。また、この溶接により溶接部141wが形成される。すなわち、ブーム本体141の長手方向に溶接線ができるよう、溶接部141wが形成される。なお、これら4枚の板は、この溶接の他、次のようにつなぐ。孔144(図4参照。センターボスと呼ばれる)で側板147と側板148とをつなぐ。スティフナ141s(図5(a)参照)と呼ぶ隔壁で4枚の板をつなぐ。このように4枚の板をつなぐことで、ブーム本体141(図5参照)の断面変形が生じにくくなっている。
油圧ショベル110(図4参照)での掘削時、このブーム本体141は変形し、応力が生じる。この掘削時のブーム140の側面図を図5(b)に示す。掘削時には、屈曲部142が直線に延ばされる方向に曲げ変形を受ける。
また、掘削時のブーム本体141の断面(ブーム本体141の長手方向から見た、屈曲部142近傍の断面)の模式図を図6(b)に示す。掘削時には、側板147および側板148が内側にたわむ。また上板145は上側に、下板146は下側にたわむ。また、図5(b)に示すように、上板145は特に屈曲部142の上で上側にたわむ。
そして、図6(b)に示すように、ブーム本体141の断面の四隅では、側板147および側板148の内側に高い引っ張り応力Sが生じる。この応力Sの方向は、図6(a)に示す溶接部141wの溶接線に直交する方向でもある。
この掘削時には、次のように特に溶接部141wの強度が問題となる。
まず、ブーム本体141の断面の四隅に応力が集中する。
また、図6(b)に示すように、溶接部141wは溶接線に直交する方向の応力Sを受ける。よって溶接部141wは、母材に比べて著しく強度が低下する。
さらに、図7(a)に、図6(a)に示した範囲F7aを拡大した図を示す。ブーム本体141の断面において、矩形の四隅の内側に溶接の未溶着部141xができる。応力Sは、この未溶着部141xを開く方向に生じる。
このような変形や応力を受けた溶接部141wは、母材(上下板や側板)に比べ、著しく強度が低い。すなわち、溶接部141wの疲労寿命が短い。よって、図4に示す油圧ショベル110で掘削作業を繰り返し行う場合、アタッチメント101の寿命は、溶接部141w(図6(a)参照)の疲労寿命で規定されてしまう。
この問題の解決を図ったものとして、例えば、板全体を厚くしたもの、未溶着部を減らしたもの、ブーム本体の断面形状を変えたもの、ブラケットを利用したものがある。
板全体を厚くしたものは次のようなものである。上下板および2枚の側板の全体を厚くする。するとブーム本体141の断面の変形(図6(b)参照)が減る。よって溶接部141w(図6(a)参照)に生ずる引張り応力が減る。これにより溶接部141wの疲労強度を確保している。すなわち、母材(上下板、側板)の疲労強度に余裕があっても、溶接部141wの疲労強度を確保するために、厚い板を使っている。
溶接部の未溶着を減らしたものとして、次のようなものがある。図7(b)に示すように、側板147に開先147aを設けたものがある。これにより、溶接部の溶け込みを確保している。また、溶接時の溶湯抜け落ちを防ぐためにルート部141yという上板と接する面を残している。このルート部141yは溶接時に溶けないため構造上未溶着が残り、疲労強度に不利である。例えば20トンクラスのブームの場合、通常3〜4mm程度の未溶着が残る。また、図6(c)に示すように、内側からも隅肉溶接したものがある。これにより内側の未溶着をなくし、疲労強度の向上を図っている。
また、ブーム本体の断面形状を図6(a)のものとは異なった形状にして、溶接部の強度向上を図ったものがある。例えば、溶接部を四隅からずらしたものや、溶接部の近傍のみ板厚を増したものがある。
溶接部を四隅からずらしたものとして、次のものがある。例えば、板状の上板や下板を用いるかわりに管状の形材または鋼管を用いたものがある(例えば特許文献1)。また、断面が「コ」の字状のプレス鋼板を2つ接合したものがある(例えば、特許文献2、特許文献3)。
溶接部近傍のみ板厚を増したものとして、次のものがある。例えば、上下板または側板の板厚を、溶接部近傍のみ増したものがある(特許文献4)。
また、図4に示すブラケット151を用いて、ブーム本体141の強度向上を図ったものがある。このブラケット151は、アームシリンダ134を連結するため、ブーム本体141の上面に、一対の板材を対向配置したものである。ブラケット151がブーム本体141の上面にあるため、上板145の上への膨らみを押さえられる。そして、このブラケット151の、アームシリンダ134を連結しない側の端を内側に寄せることで、さらに上板145の膨らみを押さえたものがある(例えば特許文献5)。
特開2004−124357号公報 特開平6−220881号公報 特開平6−220880号公報 特開平11−21939号公報 特開平9−111796号公報
しかし、上記の技術には以下のような問題がある。
ブーム本体の上下板や側板全体を厚くしたものは、厚くしないものに比べて重い。また、ブーム本体の上下板全体を管状にしたもの(特許文献1に記載の技術)も、管状にしないものに比べて重い。したがって、図4に示す、アタッチメント101の軽量化を考えるときには、このような方法でブーム本体の応力を抑制することには限界がある。
また、溶接の未溶着部を減らしたものや、ブーム本体の断面形状を変えたもの、すなわち溶接部をブーム本体の断面からずらしたもの(特許文献2、3に記載の技術)や、溶接部のみ板を厚くしたもの(特許文献4に記載の技術)では、溶接部の強度は向上できる。しかし、これらはブーム本体の変形を減らすものではない。
また、ブラケットを利用したもの(特許文献5に記載の技術)は、ブーム本体上面の変形を抑制できる。しかし、依然として屈曲部142(図5(a)参照)上面の変形はある。特に、このブラケットでは屈曲部142の頂点付近の変形は抑制できない。
本発明の目的は、ブーム本体を構成する板全体を厚くすることなく、ブーム本体の変形を抑制することで、溶接部に生じる応力を抑制し、ブーム本体の疲労強度を向上できる、油圧ショベルのアタッチメントを提供することである。
第1の発明に係る油圧ショベルのアタッチメントは、屈曲部を有するブーム本体と、前記ブーム本体の長手方向に沿うように、前記ブーム本体の上面に取り付けられたブラケットと、を備え、前記ブーム本体の長手方向の両端を結ぶ直線が水平になるよう、前記ブーム本体を配置したとき、前記ブーム本体の長手方向において、前記ブラケットの両端が、前記屈曲部の頂点を挟むように取り付けられている。
本発明に係る油圧ショベルのアタッチメントでは、ブラケットの両端が屈曲部の頂点を挟むように、ブラケットがブーム本体に取り付けられている。よって、掘削時には次のように力が作用する。ブラケットは、ブラケットに連結された、例えば油圧シリンダによりシリンダ反力を受ける。このシリンダ反力がブラケットを回転させるモーメントとして作用する。このモーメントはブラケットの一端(油圧シリンダが連結された側の端)を上へ、他端を下へ回転させる方向に作用する。すなわち、ブラケットはブーム本体の上面の上への膨らみを押さえる方向に力を加える。よって、ブーム本体の上面の、屈曲部の頂点付近の変形を抑制できる。よって、本発明に係るブラケットを用いない場合に比べ、屈曲部の溶接部に生じる応力を低減できる。したがって、ブーム本体の疲労強度を向上できる。また、アタッチメントの疲労強度を向上できる。
また、ブーム本体の上面の変形を抑制するためにブーム本体を形成する板全体を厚くする必要がない。したがって、ブーム本体を形成する板全体を厚くする場合に比べ、油圧ショベルのアタッチメントを軽量にし得る。
第2の発明に係る油圧ショベルのアタッチメントは、第1の発明に係る油圧ショベルのアタッチメントにおいて、前記ブーム本体は、前記屈曲部の側面に孔を有し、前記孔の上方、かつ、前記ブーム本体の上面に補強板が取り付けられ、前記補強板は、前記ブーム本体の長手方向における前記ブラケットの両端より内側に、前記ブーム本体の幅方向全体にわたって取り付けられている。
本発明に係る油圧ショベルのアタッチメントでは、ブーム本体の上面に補強板が取り付けられている。したがって、この補強板がない場合に比べ、ブーム本体の上面の変形をより抑制できる。
また、掘削時にはブーム本体の上面のうち、孔の上方で最も変形が大きく生じる。これは、掘削時には孔に連結した油圧シリンダにより、ブーム本体が押し上げられるからである。そこで、この補強板は、この孔の上方に取り付けられている。したがって、この孔の上方に補強板がない場合に比べ、ブーム本体の変形をより抑制できる。
また、ブーム本体の上面の変形を抑制するためにブーム本体を形成する板全体を厚くする場合に比べ、油圧ショベルのアタッチメントを軽量にし得る。
第3の発明に係る油圧ショベルのアタッチメントは、第1または第2の発明に係る油圧ショベルのアタッチメントにおいて、前記ブーム本体は、上板、下板、および2つの側板を組合せて断面が矩形になるように形成され、前記ブーム本体の幅方向における前記ブーム本体の両端部に、前記ブーム本体の長手方向に沿うように、前記ブーム本体の上面に帯状板が設けられている。
本発明に係る油圧ショベルのアタッチメントでは、ブーム本体の上面において、ブーム本体の幅方向におけるブーム本体の両端部の変形を抑制できる。
また、ブーム本体の上面の変形を抑制するためにブーム本体を形成する板全体を厚くする場合に比べ、油圧ショベルのアタッチメントを軽量にし得る。
以上の説明に述べたように本発明によれば以下の効果が得られる。
第1〜第3の発明では、ブーム本体の上面の変形を抑制でき、ブーム本体の疲労強度を向上できる。また、ブーム本体を形成する板全体を厚くする場合に比べ、油圧ショベルのアタッチメントを軽量にし得る。
油圧ショベルの側面図である。 図1に示すブームの側面図である。 図2に示すブームの屈曲部周辺の平面図である。 従来の技術における油圧ショベルの側面図である。 従来の技術におけるブームの側面図である。 図5に示すブームの屈曲部近傍の断面図である。 ブーム断面の四隅のうちの一つの隅の拡大図である。
以下、本発明に係る油圧ショベルのアタッチメントの実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る油圧ショベルのアタッチメントを備えた、油圧ショベル全体の側面図である。図2は図1に示すブームの側面図であり、図2(b)は図2(a)に示す屈曲部周辺の拡大図である。図3は図2に示すブームの屈曲部周辺の平面図である。図1〜図3を参照して、アタッチメント1を備えた油圧ショベル10の構成について詳細に説明する。
油圧ショベル10は、土木、建築工事などで広く使用される掘削機である。この油圧ショベル10は、図1に示すように、本体20(図1における右側の部分)およびアタッチメント1(図1における左側の部分)から構成される。本体20は、操縦部21、原動機部22、旋回台23、および走行装置24を有する。
アタッチメント1は、掘削などを行う部分である。ここで掘削とは、掘ることや、削ることのみでなく、例えば土砂を押し固める作業など、油圧ショベル10を用いた作業全般をいう。このアタッチメント1は、本体20に取り付けられ、屈伸可能である。また、このアタッチメント1は、本体20に近い側から、ブーム40、アーム33、および、バケット35を有する。さらにこれらを動作させるための、ブームシリンダ32、アームシリンダ34、および、バケットシリンダ36を有する。
ブーム40は、ほぼ棒状であり、屈曲部42で「へ」の字に曲がった形状である(図2(a)では「へ」を左右反転した側面図を示す)。また、このブーム40は次のように設ける。一端で本体20と連結する(図1において本体20から左側に延びるよう連結している)。図2(a)に示すように、この一端をブームフット41fという。また他端をブームトップ41tという。このブーム40は、ブームフット41fを中心とする回転運動により、上下動自在である。また、図1に示すように、屈曲部42の側面の孔44(センターボスと呼ばれる。後述)でブームシリンダ32と連結する。このブームシリンダ32でブーム40を駆動する。また、このブーム40は、ブーム本体41と、その上面に取り付けたブラケット51とを有する。これらについては後述する。
ブームシリンダ32は、棒状であり、ブーム40を動作させるために設ける。このブームシリンダ32は、次のように設ける。ブーム40のブームフット41f側の直線部分(図2(a)参照)にほぼ沿うように設ける。ブーム40の幅方向(図1紙面の手前と奥の方向)において、ブーム40の外側に2本設ける(図1では手前側の1本のみ図示している)。一端を本体20に連結する。他端をブーム40側面の孔44に連結する。このブームシリンダ32が伸縮することで、ブーム40がブームフット41f(図2(a)参照)を中心に上下動できる。
アーム33は、棒状であり、次のように設ける。一端にアームシリンダ34を連結する。この一端よりやや他端側にブーム40のブームトップ41tを連結する。この一端を中心とする回転運動により、ブーム40に対して屈伸自在である。連結したアームシリンダ34の駆動により屈伸できる。
アームシリンダ34は、棒状であり、アーム33を動作させるため、次のように設ける。ブーム40のブームトップ41t側の直線部分に沿うように設ける。一端はブーム40上面のブラケット51に連結する。他端はアーム33の端部に連結する。このアームシリンダ34が伸縮することで、アーム33はブーム40に対して屈伸できる。
バケット35は、掘削を行う部分である。このバケット35は次のように設ける。アーム33の端部(他端)に連結する。この連結部分を中心とする回転運動により、アーム33に対して揺動自在である。連結したバケットシリンダ36の駆動により揺動できる。
バケットシリンダ36は、棒状であり、バケット35を動作させるため、次のように設ける。アーム33に沿うように設ける。一端をアーム33に連結し、他端をバケット35に連結する。このバケットシリンダ36が伸縮することで、バケット35がアーム33に対して揺動できる。
(ブームの詳細)
ブーム40を、さらに詳細に説明する。ブーム40は、図2(a)に示すように、ブーム本体41と、それぞれブーム本体41の上面に設けたブラケット51、補強板61、および帯状板62と、を有する。
ブーム本体41は、上述したように屈曲部42で「へ」の字(図2では「へ」を左右反転した形態を示す)に屈曲している。また、屈曲部42の側面に孔44を有する。
また、このブーム本体41の断面(ブーム本体41の長手方向における、屈曲部42近傍の断面)は図6(a)に示したものと同様である。すなわち、内部が空洞の管状であり、この管の断面は矩形である。上板45、下板46、側板147、および側板148が矩形を成す。なお、掘削時の変形は図6(b)と同様である。
ここで、図2(a)に示す、ブームトップ41tの、アーム33が連結される穴の中心をブームトップ41tの中心という。ブームフット41fの、本体20が連結される穴の中心をブームフット41fの中心という。また以下では、ブーム40の長手方向において、ブームトップ41t側(図2左側)をトップ側といい、ブームフット41f側(図2右側)をフット側という。
以下、ブームトップ41tの中心と、ブームフット41fの中心とを結ぶ直線L1(ブーム本体の長手方向の両端を結ぶ直線)が水平となるようにブーム40を置いたとき(すなわち図2(a)に示す状態のとき)について述べる。
ブラケット51は、2枚の板(板材52および板材53)からなり(図3参照)、アームシリンダ34(図1参照)を連結するために設ける。このブラケット51は次のように設ける。図2に示すように、ブーム40の上面に設ける。上板45に沿うように設ける。上板45に溶接する。
また、図3に示すように、2枚の板(板材52および板材53)は次のように設ける。ブーム本体41の長手方向(図3における左右方向)に沿うように設ける。2枚の板が平行になるよう設ける。すなわち、ブーム本体41の幅方向(図3における上下方向)において、対向するよう設ける。アームシリンダ34(図1参照)を挟んで連結できるよう、アームシリンダ34より外側に設ける。なお、側板47の内側面47i、および側板48の内側面48iより内側に設けている。
ブラケット51は、さらに次のように設ける。図2(b)に示すように、ブラケット51の両端(トップ側の端部51tおよびフット側の端部51f)が、屈曲部42の頂点43を挟むように設ける。言い換えれば、次のようになる。アームシリンダ34の連結部54におけるブラケット51の上端(連結部上端54T)から、フット側に水平線L2(図2(b)において二点鎖線で示す)を延ばす。この水平線L2がブラケットの上端となるブラケット51iを考える(すなわちこれは図5に示す従来のブラケット151である)。このブラケット51iのフット側の端部L2fを、屈曲部42の頂点43よりもフット側の端部51fの位置まで移動させることで、ブラケット51iをフット側に延長したものが、ブラケット51である。
また、ブラケット51は、ブーム本体41の長手方向において次のように設ける。トップ側の端部51tは、孔44よりトップ側に設ける。端部51fはブーム本体41が屈曲していない直線部分に設ける。なお、孔44は屈曲部42の頂点43よりトップ側に設けている。フット側の端部51fは、頂点43よりフット側に設ける。端部51fは、ブーム本体41が屈曲している部分に設ける。
また、ブラケット51は、上下方向(図2(b)における上下方向)において、次のように設ける。フット側の端部51f付近では、端部51fに近いほど幅を小さく設ける。屈曲部42の頂点43付近における幅は、連結部54付近における幅の約3分の1として設ける。頂点43付近におけるブラケット51の上端と、連結部上端54Tとが直線的につながるように設ける。
補強板61は、矩形の板状であり、ブーム本体41を補強するため設ける。この補強板61は上板45に溶接して取り付ける。また、次のように設ける。
補強板61の厚さ方向(図2(b)における上下方向)において、次のように設ける。上板45の上、かつ、孔44の上に設ける。上板45に沿うように設ける。ブラケット51の下に設ける。すなわち、上板45とブラケット51とで挟まれるよう設ける。
ブーム本体41の長手方向(図2(b)における左右方向)において、次のように設ける。ブラケット51の両端より内側に設ける。すなわち、トップ側の端部61tは、孔44よりトップ側、かつ、ブラケット51のトップ側の端部51tよりフット側に設ける。フット側の端部61fは、頂点43よりフット側、かつ、ブラケット51のフット側の端部51fよりトップ側に設ける。言い換えれば、ブラケット51が補強板61をまたいでいる。
ブーム本体41の幅方向(図3における上下方向)において、次のように設ける。同幅方向全体にわたってブーム本体41を覆う(上板45を覆う)ように設ける。すなわち、上板45の両端と揃うように設ける。
帯状板62は、ブーム本体41を補強するために設ける。この帯状板62は、2つの帯状の板である。ブーム本体41幅方向端部に2つ設ける。また、次のように設ける。
補強板61の厚さ方向(図2(b)における上下方向)において、次のように設ける。上板45の上に、上板45に沿うよう設ける。また、上板45に溶接する。なお、帯状板62の厚さは、補強板61とほぼ同じ厚さとしている。
ブーム本体41の長手方向(図3における左右方向)において、次のように設ける。ブーム本体41の長手方向に沿うように設ける。トップ側の端部62tは、補強板61のフット側の端部61fと接する。長さを、例えばブラケット51とほぼ同じ長さとする。この長さは、疲労強度上問題のない応力値となる長さとする。
ブーム本体41の幅方向(図3における上下方向)において、次のように設ける。外側の端部は、上板45の端部と揃うように設ける。内側の端部は、側板47の内側面47iおよび側板48の内側面48iと一致するように設ける。
(本実施形態の油圧ショベルのアタッチメントの特徴)
本実施形態の油圧ショベルのアタッチメントには以下の特徴がある。
図2(b)に示すように、ブーム40の、ブラケット51は、ブラケット51の両端(端部51tおよび端部51f)が、屈曲部42の頂点43を挟むように取り付けられている。ここで、掘削時には、図2(a)に示すように、次のように力が作用する。ブラケット51は、アームシリンダ34(図1参照)によりフット側へシリンダ反力Rを受ける。このシリンダ反力Rがブラケット51を回転させるモーメントMとして作用する。このモーメントMは、ブラケット51のトップ側の端部51t(図2(b)参照)を上へ、フット側の端部51f(図2(b)参照)を下へ回転させる方向(図2(a)における時計回り)に作用する。すなわち、ブラケット51は、上板45に対して、上への膨らみ(図5(b)参照)を押さえる方向に力を加える。よって、ブーム本体41の上面(上板45)の、屈曲部42の頂点43付近の変形を抑制できる。よって、このブラケット51を用いない場合に比べ、屈曲部42の溶接部(図6(a)の溶接部141wを参照)に生じる応力を低減できる。したがって、ブーム本体41の疲労強度を向上できる。また、アタッチメント1(図1参照)の疲労強度を向上できる。
図2および図3に示すように、ブーム本体41の屈曲部42の上面(上板45)には、補強板61が取り付けられている。したがって、この補強板61がない場合に比べ、ブーム本体41の上面の変形をより抑制できる。
また、掘削時にはブーム本体41の上面のうち、孔44の上方で最も変形が大きく生じる。これは、掘削時には孔44に連結したブームシリンダ32(図1参照)、ブーム本体41が押し上げられるからである。そこで、図2(b)に示すように、補強板61を、この孔44の上方に取り付けている。したがって、この孔44の上方に補強板61がない場合に比べ、ブーム本体41の変形をより抑制できる。
図2および図3に示すように、ブーム本体41の上面には、帯状板62を取り付ける。したがって、ブーム本体41の上面(上板45)において、ブーム本体41の幅方向における、ブーム本体41の両端部の変形を抑制できる。
また、帯状板62により、補強板61のフット側の端部61fにおける、ブーム本体41の幅方向端部付近を補強できる。この補強をするのは次の理由による。図3に示すように、補強板61はフット側の端部61fにおいて上板45と溶接する。この溶接により、フット側の端部61fに沿って溶接線61wが形成される。すなわち、この溶接線61wはブーム本体41の幅方向(図3における上下方向)に沿う。ここで、掘削時には屈曲部42(図2(a)参照)近傍において、大きな圧縮応力が生じる。この圧縮応力はブーム本体41の長手方向(図3における左右方向)に沿う。すなわち、この圧縮応力は溶接線61wに直交する。このことは疲労強度上不利である。また、この溶接線61wは、ブラケット51の近傍の位置61bでは、ブラケット51の剛性により応力は低い。一方ブーム本体41の幅方向両端部では、溶接線61wの応力が高くなりうる。そこで、ここに帯状板62を取り付けて補強している。したがって、補強板61の溶接線61wの、ブーム本体41の幅方向端部に生じる応力を抑制できる。
また、ブラケット51、補強板61、および帯状板62の部分のみ、ブーム本体41の上面を厚くしている。すなわち、ブーム本体41の上面の変形を抑制するためにブーム本体41を形成する板(上板45、下板46、側板47、および側板48)全体を厚くしていない。したがって、このように板全体を厚くする場合に比べ、アタッチメント1(図1参照)を軽量にし得る。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、図3に示すように、補強板61や帯状板62は上板45に溶接により取り付けた。しかし、ボルトなどで締結して取り付けても良い。この場合、容易な作業により、補強板61や帯状板62を上板45に取り付けることができる。
また例えば、図1に示すように、アタッチメント1には、バケット35を取り付けた。しかし、ここにニブラー、ブレーカなどバケット以外のものを取り付けても、本発明を適用できる。
1 アタッチメント(油圧ショベルのアタッチメント)
41 ブーム本体
42 屈曲部
43 頂点
44 孔
45 上板
46 下板
47 側板
48 側板
51 ブラケット
61 補強板
62 帯状板
L1 直線


Claims (3)

  1. 屈曲部を有するブーム本体と、
    前記ブーム本体の長手方向に沿うように、前記ブーム本体の上面に取り付けられたブラケットと、
    を備え、
    前記ブーム本体の長手方向の両端を結ぶ直線が水平になるよう、前記ブーム本体を配置したとき、
    前記ブーム本体の長手方向において、前記ブラケットの両端が、前記屈曲部の頂点を挟むように取り付けられている油圧ショベルのアタッチメント。
  2. 前記ブーム本体は、前記屈曲部の側面に孔を有し、
    前記孔の上方、かつ、前記ブーム本体の上面に補強板が取り付けられ、
    前記補強板は、前記ブーム本体の長手方向における前記ブラケットの両端より内側に、前記ブーム本体の幅方向全体にわたって取り付けられた、請求項1に記載の油圧ショベルのアタッチメント。
  3. 前記ブーム本体は、上板、下板、および2つの側板を組合せて断面が矩形になるように形成され、
    前記ブーム本体の幅方向における前記ブーム本体の両端部に、前記ブーム本体の長手方向に沿うように、前記ブーム本体の上面に帯状板が設けられている、請求項1または2に記載の油圧ショベルのアタッチメント。

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