以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機に具体化した第一実施形態を図1〜図24にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10と該パチンコ遊技機10が遊技場の遊技機設置設備(遊技島)に設置された際に並設される遊技媒体貸出用ユニットとしてのカードユニット装置11が略示されている。カードユニット装置11には、遊技者に貸し出される貸出用遊技媒体としての遊技球(貸し球)と交換可能な交換媒体としてのプリペイドカードを投入するための投入口11aが設けられている。カードユニット装置11は、投入されたプリペイドカードの価値を読み書き可能な構成となっている。具体的に言えば、カードユニット装置11は、投入時にプリペイドカードの残金(価値)を読込むとともに、貸し球の払出しに伴ってプリペイドカードの残金(価値)を書き替える。
パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠13が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠13の前面側には前枠14が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠14は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠13に重なるように組み付けられている。このため、中枠13は、前枠14の後側に配置されており、機正面側からは視認し得ないようになっている。前枠14は、中央部に窓口15を有するとともに、該窓口15の下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)16を一体成形した構成とされている。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤GBを保護し、かつ窓口15を覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤GBは、中枠13に装着される。また、前枠14には、窓口15のほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部を構成する上側枠用ランプ部17と、左側枠用ランプ部18と、右側枠用ランプ部19とが配置されている。各枠用ランプ部17,18,19は、前枠14の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズ17a,18a,19aで覆って構成されている。
前枠14には、窓口15の左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ20と、右スピーカ21とが配置されている。左スピーカ20と右スピーカ21は、前枠14の裏面に装着されており、該前枠14の前面であって左スピーカ20及び右スピーカ21の装着部位に対応する部位には図示しない放音孔が複数形成されている。
中枠13の前面側であって前枠14の下部には、上皿16から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)23が装着されている。また、中枠13の前面側であって下皿23の右方には、遊技球を遊技盤GBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル24が装着されている。また、前枠14には、下皿23の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ25が配置されている。下スピーカ25は、中枠13に装着されている。
上皿16には、その左方側に機内部から払出される遊技球の払出口16aが設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路16bが連設されており、さらに右方側に貯留通路16b内の遊技球を機内部に取り込む図示しない上皿取込口が設けられている。上皿16に貯留された遊技球は、貯留通路16bにより前記上皿取込口へ案内されるとともに該上皿取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤GBに向けて発射される。遊技盤GBに向けて発射される遊技球は、発射装置としての発射ハンドル24の回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、下皿23には、上皿16から溢れ出て流下した遊技球の出口23aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部23bが遊技球の出口23aに連設されている。
次に、遊技盤GBの構成について図2にしたがって詳しく説明する。
遊技盤GBの前面には、発射ハンドル24の操作によって発射された遊技球を誘導し、かつパチンコ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域H1を形成する誘導レール26が円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール26によって遊技盤GBには、該遊技盤GBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路26aが形成されるとともに、誘導レール26の内側に遊技領域H1が形成される。また、遊技盤GBの前面であって誘導レール26の外側となる遊技領域H1外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域H2とされている。
遊技盤GBの遊技領域H1のほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)27が装着されている。表示枠体27の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口27aが形成されており、当該セット口27aに整合して表示枠体27には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示装置及び演出実行装置としての演出表示装置28が装着されている。演出表示装置28には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置28の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。また、表示枠体27には、発光により発光演出を行う盤用ランプ部27bが装着されている。
また、表示枠体27の右下方には、特別図柄表示装置30が設けられている。特別図柄表示装置30は、例えば複数個(本実施形態では7個)のLED等の発光装置から構成されている。特別図柄表示装置30は、複数個の各発光装置を点灯及び消灯することにより、複数種類の発光パターンを有し、各発光パターンがそれぞれ特別図柄に対応づけられている。特別図柄は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果及び小当りか否かの内部抽選(小当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。そして、本実施形態では、特別図柄として、100種類の大当り図柄と、5種類の小当り図柄と、1種類のはずれ図柄が用意されている。なお、小当り抽選は、大当り抽選に当選しなかった場合に行うようになっている。また、大当り図柄が表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。また、小当り図柄が表示された場合、遊技者には、小当り遊技が付与される。本実施形態の大当り遊技及び小当り遊技については後で詳細に説明する。
演出表示装置28と特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動が開始される。具体的には、図柄変動ゲームの開始に伴って、特別図柄表示装置30では特別図柄の変動が開始する一方で、演出表示装置28では各列の飾り図柄の変動が開始する。そして、特別図柄表示装置30には、大当り抽選及び小当り抽選の抽選結果に基づき、大当り図柄(大当り表示結果)、小当り図柄(小当り表示結果)又ははずれ図柄(はずれ表示結果)が確定的に停止表示される。このとき、演出表示装置28では、大当り抽選の抽選結果が肯定である場合には大当り図柄又はチャンス図柄が確定的に停止表示(確定停止表示)される。また、演出表示装置28では、小当り抽選の抽選結果が肯定である場合にはチャンス図柄が確定的に停止表示(確定停止表示)される。また、演出表示装置28では、大当り抽選及び小当り抽選の抽選結果がいずれも否定である場合にははずれ図柄が確定的に停止表示(確定停止表示)される。大当り図柄は、大当り抽選の抽選結果が肯定である場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。チャンス図柄は、大当り抽選又は小当り抽選の抽選結果が肯定である場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。はずれ図柄は、大当り抽選の抽選結果が否定である場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。
本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出される大当り図柄と、チャンス図柄と、はずれ図柄は、各列に導出された飾り図柄の組み合わせによって構成される。例えば、大当り図柄は全列が同一種類の飾り図柄からなる組み合わせで構成される。また、チャンス図柄は、大当り図柄とならない図柄組み合わせのうち、所定の図柄組み合わせ(本実施形態では、[123][456])で構成される。また、はずれ図柄は、全列が同一種類の飾り図柄にならない組み合わせのうち、チャンス図柄を除いた図柄組み合わせで構成される。なお、本実施形態において演出表示装置28には、各列毎に、「1」〜「8」までの数字が飾り図柄として表示されるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置28の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置30の表示領域よりも大きく形成し、演出表示装置28を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置30よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出(例えば、リーチ演出や予告演出)が行われる演出表示装置28の表示内容に注目し、該演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄組み合わせからゲームの結果を認識することになる。
また、表示枠体27の右下方には、普通図柄表示装置31が設けられている。普通図柄表示装置31は、例えば複数個のLED型の発光装置から構成されている。普通図柄表示装置31では、大当りか否かの大当り抽選とは別に行う当りか否か(開閉羽根35の開動作により下始動入賞口34を開放するか否か)の内部抽選(当り抽選)の抽選結果を表示する。そして、本実施形態の普通図柄表示装置31では、当り抽選で当りを決定している場合には普通図柄変動ゲームで当り図柄が確定停止表示される一方で、当り抽選ではずれを決定している場合には普通図柄変動ゲームではずれ図柄が確定停止表示される。
また、表示枠体27の下方の遊技領域H1には、遊技球の入球口33aを有する入賞検知手段としての上始動入賞口33と遊技球の入球口34aを有する入賞検知手段としての下始動入賞口34が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口33は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口33aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口34は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根35を備えており、開閉羽根35が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口34aを開放させる構成とされている。換言すれば、下始動入賞口34は、開閉羽根35が開動作して入球口34aが開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。
上始動入賞口33の奥方には、入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1(図4に示す)が配設されているとともに、下始動入賞口34の奥方には、入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2(図4に示す)が配設されている。上始動入賞口33と下始動入賞口34は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口34は開閉羽根35が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根35が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球の入球が不能となる状態とされる。
また、表示枠体27であって、演出表示装置28(画像表示部GH)の上方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う上大入賞口扉38を備えた入賞手段としての上大入賞口(特別電動役物)39が配設されている。上大入賞口39の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3(図4に示す)が配設されている。上大入賞口39は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。また、下始動入賞口34の下方の遊技領域H1には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う下大入賞口扉40を備えた入賞手段としての下大入賞口(特別電動役物)41が配設されている。下大入賞口41の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4(図4に示す)が配設されている。下大入賞口41は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。本実施形態のパチンコ遊技機10は、2つの大入賞口を有し、遊技盤GBの上側と下側のそれぞれに各1つの大入賞口が配設されている。
そして、大当り遊技が付与されると、付与された大当り遊技の種類に応じて大入賞口扉(上大入賞口扉38又は下大入賞口扉40)が開動作して大入賞口(上大入賞口39又は下大入賞口41)が開放され、その開放により遊技球の入球が許容される。このため、遊技者は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において大当り遊技は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態となる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当り表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
大当り遊技は、内部抽選で大当りを決定し、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口扉の開動作により大入賞口が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(ラウンド遊技の上限回数)を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過する、又は予め定めた入球上限個数の遊技球が入球する、の何れか一方の条件を満たすことにより終了する。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。本実施形態において、表示枠体27の右下方であって、特別図柄表示装置30の下方には、今回付与される大当り遊技の規定ラウンド数、すなわち今回の大当り遊技で行われるラウンド遊技の上限回数を報知するラウンド遊技回数報知装置RHが設けられている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、図3に示すように、規定ラウンド数を「16回」、「15回」又は「2回」に設定した大当り遊技が付与されるようになっている。このため、ラウンド遊技回数報知装置RHでは、規定ラウンド数を「16回」に設定した大当り遊技が付与されること、規定ラウンド数を「15回」に設定した大当り遊技が付与されること又は規定ラウンド数を「2回」に設定した大当り遊技が付与されることが報知される。なお、ラウンド遊技回数報知装置RHは、今回付与される大当り遊技の規定ラウンド数を、ランプの発光によって報知する。
また、表示枠体27の左方の遊技領域H1には、普通図柄作動ゲート42が配設されている。普通図柄作動ゲート42の奥方には、該普通図柄作動ゲート42へ入球し通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW5(図4に示す)が設けられている。普通図柄作動ゲート42は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件のみを付与し得る。
また、遊技盤GBの遊技領域H1の最下方(下大入賞口41よりも下方)には、遊技領域H1に発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口43が形成されている。アウト球口43を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
また、本実施形態の表示枠体27のセット口27aには、遊技球が転動する転動領域101が形成されている。この転動領域101は、ガラス板により遊技領域H1と仕切られており、遊技球は、上大入賞口39に入球する以外、遊技領域H1から転動領域101に移動することがないようになっている。そして、転動領域101には、図5に示すように、セット口27aの左上部から右下部に沿って略円弧状に形成された球通路102が設けられている(図5では、一部破線で示す)。そして、図6、図7に示すように、上大入賞口39に入球した遊技球TBは、当該球通路102の左上部に誘導されるようになっている。左上部に誘導された遊技球TBは、球通路102に沿って左上部から右下部に所定の速度を有して、移動するようになっている。
球通路102の右端部には、遊技球が入球する演出用入賞手段としての演出用入賞口103が設けられており、当該演出用入賞口103には、狼を模した演出用開閉手段としての演出用可動体104が設けられている。演出用可動体104は、図8に示すように、狼の口を模している。そして、演出用可動体104は、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行うように構成されている。また、演出用可動体104が開動作することにより、転動領域101を転動する遊技球TBが演出用入賞口103に入球することを可能としている。つまり、演出用入賞口103は、演出用可動体104が開動作して演出用入賞口103が開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。
演出用入賞口103に入球した遊技球TBは、図5、図6、図9に示すように、表示枠体27の右下方に形成された球誘導路105を通過して、遊技盤GBの裏側から外部にアウト球としてアウト球タンクに排出されるようになっている。また演出用入賞口103に入球した遊技球TBを検知するように、球誘導路105の途中には、遊技球を検知する演出用スイッチSW10が設けられている。
そして、演出用入賞口103に入球できなかった遊技球TBは、図7に示すように、球通路102よりも奥方(演出表示装置28側)であって、表示枠体の下側中央に設けられた球排出口106に誘導され、入球されるようになっている。そして、球排出口106に入球した遊技球は、表示枠体27の下方に形成された球排出通路107を通過するようになっている。球排出通路107を通過した遊技球は、図9に示すように遊技盤GBの裏側から外部のアウト球タンクに排出されるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)が低確率(通常状態)である通常確率から高確率に変動する特別遊技状態としての確変状態を付与する機能である。また、確変状態が付与されると、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されるとともに、普通図柄作動ゲート42の通過に基づく普通図柄変動ゲームの抽選確率(当り当選確率)が低確率である通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与される場合がある。入球率向上状態において、下始動入賞口34の開閉羽根35は、確変状態が付与されている場合と、入球率向上状態が付与されていない通常状態の場合とでは、普通図柄変動ゲームにおいて当選した際、異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。通常状態時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根35が1回開放し、開放してから100ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。また、確変状態時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根35が開放する回数が増加(例えば、3回)するとともに、1回の開放において開放してから1400ms(通常状態に比較して長い時間)が経過するまで開放状態を維持するようになっている。すなわち、開閉羽根35は、確変状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。また、確変状態は、次回の大当りが生起される迄の間付与される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動時間短縮(以下、「時短」と示す)機能を備えている。時短機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)とし、特別遊技状態としての入球率向上状態を特典として付与する機能である。また、時短状態が付与されると、大当りの抽選確率は低確率であるが、入球率向上状態が特典として付与されるようになっている。すなわち、開閉羽根35は、時短状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。そして、時短状態は、予め定めた回数(本実施形態では100回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、時短状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。
本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態を付与する(抽選確率が高確率である状態が付与される)大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(抽選確率が低確率である非確変状態が付与される)大当りが非確変大当りとなる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、飾り図柄による大当り図柄の種類から、大当りの種類を認識できないように構成されている。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10で付与される大当り遊技の種類について、図3をもとに詳しく説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、9種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技の種類が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、9種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技を付与するかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。本実施形態において100種類の特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、特別図柄A、特別図柄B、特別図柄C、特別図柄D、特別図柄E、特別図柄F、特別図柄G、特別図柄H及び特別図柄Iの9種類に分類されている。
そして、特別図柄Aには47種類の大当り図柄が、特別図柄Bには3種類の大当り図柄が、特別図柄C〜Gにはそれぞれ4種類の大当り図柄が、特別図柄Hには10種類の大当り図柄が、特別図柄Iには20種類の大当り図柄が、振り分けられている。このように特別図柄を振分けた場合、特別図柄Aに基づく大当り遊技は大当り全体の47%(100分の47)となり、特別図柄Bに基づく大当り遊技は大当り全体の3%(100分の3)となり、特別図柄C〜Gに基づく大当り遊技はそれぞれ大当り全体の4%(100分の4)となる。また、特別図柄Hに基づく大当り遊技は大当り全体の10%(100分の10)となり、特別図柄Iに基づく大当り遊技は大当り全体の20%(100分の20)となる。
特別図柄Aに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「15回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では下大入賞口41)を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口を「15回(15ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。この大当り遊技は、下大入賞口41を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態が付与されるようになっている。また、その大当り遊技終了後、次回の大当りまで入球率向上状態が付与されるようになっている。以下、特別図柄Aに基づく大当り遊技を「大当り遊技YA」と示す。そして、大当り遊技YAは、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25000(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YAにおける1回のラウンド遊技の入球上限個数は「8球」に設定されている。
特別図柄Bに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「15回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では下大入賞口41)を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口を「15回(15ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。この大当り遊技は、下大入賞口41を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態が付与されるようになっている。また、その大当り遊技終了後、次回の大当りまで、又は100回の図柄変動ゲームが終了するまで入球率向上状態が付与されるようになっている。以下、特別図柄Bに基づく大当り遊技を「大当り遊技YB」と示す。そして、大当り遊技YBは、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25000(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YBにおける1回のラウンド遊技の入球上限個数は「8球」に設定されている。
特別図柄Cに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「16回」としている。そして、特別図柄Cに基づく大当り遊技は、1回目目のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「3回」開放させ、2回目以降のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「1回」開放させる。これにより、特別図柄Cに基づく大当り遊技は、大当り遊技中に上大入賞口39を「18回(1ラウンド×3回+15ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。
以下、特別図柄Cに基づく大当り遊技を「大当り遊技YC」(昇格大当り遊技)と示す。大当り遊技YCは、上大入賞口39を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態が付与されるようになっている。また、その大当り遊技終了後、次回の大当りまで入球率向上状態が付与されるようになっている。そして、大当り遊技YCは、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、1回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「12600(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YCは、2回目以降のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「2600(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YCにおける1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。
なお、大当り遊技の各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、大当り遊技YCでは、1回目のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「3回」は、上限数である。また、1回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「12600(ms)」は最大時間となる。同様に、2回目以降のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「2600(ms)」は最大時間となる。
特別図柄Dに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「16回」としている。そして、特別図柄Dに基づく大当り遊技は、1回目のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「4回」開放させ、2回目以降のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「2回」開放させる。これにより、特別図柄Dに基づく大当り遊技は、大当り遊技中に上大入賞口39を「34回(1ラウンド×4回+15ラウンド×2回)」開放させる大当り遊技となっている。
以下、特別図柄Dに基づく大当り遊技を「大当り遊技YD」(昇格大当り遊技)と示す。大当り遊技YDは、上大入賞口39を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態が付与されるようになっている。また、その大当り遊技終了後、次回の大当りまで入球率向上状態が付与されるようになっている。そして、大当り遊技YDは、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、1回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「16200(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YDは、2回目以降のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「6200(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YDにおける1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。
なお、大当り遊技の各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、大当り遊技YDでは、1回目のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「4回」、及び2回目以降のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「2回」は、上限数である。また、1回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「16200(ms)」は最大時間となる。同様に、2回目以降のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「6200(ms)」は最大時間となる。
特別図柄Eに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「16回」としている。そして、特別図柄Eに基づく大当り遊技は、1回目のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「5回」開放させ、2回目以降のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「3回」開放させる。これにより、特別図柄Eに基づく大当り遊技は、大当り遊技中に上大入賞口39を「50回(1ラウンド×5回+15ラウンド×3回)」開放させる大当り遊技となっている。
以下、特別図柄Eに基づく大当り遊技を「大当り遊技YE」(昇格大当り遊技)と示す。大当り遊技YEは、上大入賞口39を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態が付与されるようになっている。また、その大当り遊技終了後、次回の大当りまで入球率向上状態が付与されるようになっている。そして、大当り遊技YEは、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YEは、1回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「19800(ms)」が、3回目、6回目及び11回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「17900(ms)」が、それ以外のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「9800(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YEにおける1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。
なお、大当り遊技の各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、大当り遊技YEでは、1回目のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「5回」、及び2回目以降のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「3回」は、上限数であって、大当り遊技全体において最大「50回」開放することになる。また、各回数のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「19800(ms)」、「17900(ms)」又は「9800(ms)」はそれぞれ最大時間となる。
特別図柄Fに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「16回」としている。そして、特別図柄Fに基づく大当り遊技は、1回目のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「5回」開放させ、2回目〜5回目のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「3回」開放させる。そして、特別図柄Fに基づく大当り遊技は、6回目のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「2回」開放させ、7回目以降のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「1回」開放させる。これにより、特別図柄Fに基づく大当り遊技は、大当り遊技中に上大入賞口39を「29回(1ラウンド×5回+4ラウンド×3回+1ラウンド×2回+10ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。
以下、特別図柄Fに基づく大当り遊技を「大当り遊技YF」(特別大当り遊技)と示す。大当り遊技YFは、上大入賞口39を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態が付与されるようになっている。また、その大当り遊技終了後、次回の大当りまで入球率向上状態が付与されるようになっている。そして、大当り遊技YFは、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YFは、1回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「19800(ms)」が、2回目、4回目及び5回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「9800(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YFは、3回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「17900(ms)」が、6回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「34100(ms)」、7回目以降のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25000(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YFにおける1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。
なお、大当り遊技の各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、大当り遊技YFでは、1回目のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「5回」、及び2回目〜5回目のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「3回」は、上限数である。同様に、大当り遊技YFでは、6回目のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「2回」は、上限数であって、大当り遊技全体において最大「29回」開放することになる。また、ラウンド遊技のラウンド遊技時間である「19800(ms)」、「34100(ms)」、「25000(ms)」、「17900(ms)」又は「9800(ms)」は各回数のラウンド遊技時間のそれぞれ最大時間となる。
特別図柄Gに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「16回」としている。そして、特別図柄Gに基づく大当り遊技は、1回目のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「5回」開放させ、2回目〜11回目のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「3回」開放させる。そして、特別図柄Gに基づく大当り遊技は、12回目以降のラウンド遊技中に、上大入賞口39を「1回」開放させる。これにより、特別図柄Gに基づく大当り遊技は、大当り遊技中に上大入賞口39を「40回(1ラウンド×5回+10ラウンド×3回+5ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。
以下、特別図柄Gに基づく大当り遊技を「大当り遊技YG」(特別大当り遊技)と示す。大当り遊技YGは、上大入賞口39を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態が付与されるようになっている。また、その大当り遊技終了後、次回の大当りまで入球率向上状態が付与されるようになっている。そして、大当り遊技YGは、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YGは、1回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「19800(ms)」が、3回目、6回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「17900(ms)」が、2回目、4回目、5回目、7回目〜9回目、及び10回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「9800(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YGは、11回目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「40300(ms)」、12回目以降のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25000(ms)」が設定されている。また、大当り遊技YGにおける1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。
なお、大当り遊技の各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、大当り遊技YGでは、1回目のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「5回」、及び2回目〜11回目のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「3回」は、上限数であって、大当り遊技全体において最大「40回」開放することになる。また、ラウンド遊技のラウンド遊技時間である「19800(ms)」、「40300(ms)」、「25000(ms)」、「17900(ms)」又は「9800(ms)」は各回数のラウンド遊技時間のそれぞれ最大時間となる。
特別図柄Hに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「2回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態上大入賞口39)を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口を「2回(2ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Hに基づく大当り遊技を「大当り遊技YH」(通常大当り遊技)と示す。大当り遊技YHは、上大入賞口39を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態が付与されるようになっている。また、大当り判定時の遊技状態によって入球率向上状態の付与が異なる。具体的には、大当りとなる図柄変動ゲームにおいて、確変状態及び入球率向上状態が付与されていない場合には、入球率向上状態が付与されないようになっている。一方、大当りとなる図柄変動ゲームにおいて、確変状態又は入球率向上状態のいずれかが付与されている場合には、入球率向上状態が次回の大当りまで付与されるようになっている。そして、大当り遊技YHは、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「500(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、1回目のラウンド遊技終了後に、ラウンド間インターバル時間として「2000(ms)」が設定され、2回目のラウンド遊技終了後に、ラウンド間インターバル時間として「7000(ms)」が設定されるようになっている。また、大当り遊技YHにおける1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。また、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「500(ms)」は最大時間となる。
特別図柄Iに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「15回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では下大入賞口41)を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口を「15回(15ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。この大当り遊技は、下大入賞口41を開放させて行い、その大当り遊技終了後には入球率向上状態(最大100回)が付与されるようになっている。以下、特別図柄Iに基づく大当り遊技を「大当り遊技YI」と示す。そして、大当り遊技YIは、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25000(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、下開放非確変大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「8球」に設定されている。
以下、大当り遊技YC〜YGについて、図10〜図16にしたがってさらに詳しく説明する。なお、図10〜図16において、「1R」、「2R」などの「R」は「ラウンド」を示す。このため、「1R」は1回目のラウンド遊技を、「2R」は2回目のラウンド遊技をそれぞれ示す。なお、図10〜図16では、図面の都合上、オープニング演出及びエンディング演出を省略している。
図10は、大当り遊技YCの詳細を示す。
大当り遊技YCでは、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間「8000(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1回目〜16回目までの各ラウンド遊技(「1R」〜「16R」)が順に行われ、最後にエンディング演出(エンディング演出時間「11000(ms)」)が行われる。大当り遊技YCの1回目のラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「3回」に設定されている。そして当該1回目のラウンド遊技では、1回目における上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る時間(以下、「開放時間」とも言う)は「500(ms)」に設定されており、1回目の開放時間が終了すると、「2000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が2回目の開閉動作を行う。2回目における上大入賞口39の開放時間は、「500(ms)」に設定されており、2回目の開放時間が終了すると、「7000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が3回目の開閉動作を行う。3回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されている。そして、大当り遊技YCにおいて、2回目以降の各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「1回」に設定されており、上大入賞口39の開放時間は「2600(ms)」に設定されている。また、大当り遊技YCでは、1回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。
そして、1〜7回目、9〜15回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバルの期間を示す第1インターバル時間としてのラウンド間インターバル時間は、「1000(ms)」に設定されている。また、特定(本実施形態では8回目及び16回目)のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバルの期間を示す第1特別インターバル時間としてのラウンド間インターバル時間は、「9100(ms)」に設定されている。
このため、大当り遊技YCでは、1回目のラウンド遊技が開始すると、2ラウンドの大当り遊技YHと同様の開放態様にて上大入賞口39が開閉動作した後、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖して1回目のラウンド遊技が終了する。その後、2回目以降のラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖して1回のラウンド遊技が終了する。そして、大当り遊技YCでは、ラウンド遊技が終了すると、「1000(ms)」(上大入賞口39の閉鎖回数が10回、18回の場合には「9100(ms)」)のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する(若しくは大当り遊技を終了する)。以降、この動作を、残り(15回)のラウンド遊技分繰り返す。すなわち、大当り遊技YCにおいて、上大入賞口39は、大当り遊技YHと同様の開放態様にて開閉動作した後、開放時間を「2600(ms)」とする開閉動作を16回繰り返すようになっている。
図11は、大当り遊技YDの詳細を示す。
大当り遊技YDでは、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間「8000(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1回目〜16回目までの各ラウンド遊技(「1R」〜「16R」)が順に行われ、最後にエンディング演出(エンディング演出時間「11000(ms)」)が行われる。大当り遊技YDの1回目のラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「4回」に設定されている。そして当該1回目のラウンド遊技では、1回目の上大入賞口39の開放時間は「500(ms)」に設定されており、1回目の開放時間が終了すると、「2000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が2回目の開閉動作を行う。2回目における上大入賞口39の開放時間は、「500(ms)」に設定されており、2回目の開放時間が終了すると、「7000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が3回目の開閉動作を行う。3回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YCにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。3回目の開放時間が終了すると、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定されるラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が4回目の開閉動作を行い、1回目のラウンド遊技を終了する。なお、4回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YCにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。
そして、大当り遊技YDにおいて、2回目以降の各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「2回」に設定されており、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間は「2600(ms)」に設定されている。この開放時間は、大当り遊技YCにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降(3回目以降)の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。また、大当り遊技YDでは、2回目以降のラウンド遊技において上大入賞口39が2回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するようになっている。そして、ラウンド内インターバルの期間を示す第2インターバル時間としてのラウンド内インターバル時間は、「1000(ms)」に設定されている。
そして、大当り遊技YDでは、1回のラウンド遊技が終了すると、16回のラウンド遊技が終了するまで、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。具体的には、1〜3回目、5〜7回目、9〜11回目、13〜15回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間として、第1インターバル時間「1000(ms)」が設定される。このラウンド間インターバル時間は、大当り遊技YCの1〜7回目、9〜15回目のラウンド遊技後に設定される設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。また、特定(本実施形態では4回目、8回目、12回目及び16回目)のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間として、第1特別インターバル時間「9100(ms)」が設定される。このラウンド間インターバル時間は、大当り遊技YCの8回目及び16回目のラウンド遊技後に設定される設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
このため、大当り遊技YDでは、1回目のラウンド遊技が開始すると、2ラウンドの大当り遊技YHと同様の開放態様にて上大入賞口39が開閉動作した後、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。その後、所定のラウンド内インターバル時間(1000(ms))を経て、再び「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖して、1回目のラウンド遊技が終了する。そして、その後、2回目以降のラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖し、「1000(ms)」のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が2回目の開放を行う。そして、2回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了する。そして、2回目以降のラウンド遊技では、1回のラウンド遊技が終了すると、「1000(ms)」(ラウンド遊技中にラウンド終了条件が終了しない場合における上大入賞口39の閉鎖回数が10回、18回、26回、34回の場合には「9100(ms)」)のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する。この動作を残り(15回)のラウンド遊技分繰り返すことにより、大当り遊技YDでは、上大入賞口39が最大「34回」開放することになる。すなわち、大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39は、大当り遊技YHと同様の開放態様にて開閉動作した後、開放時間を「2600(ms)」とする開閉動作を32回繰り返すようになっている。また、大当り遊技YDでは、上大入賞口39が所定回数(10回、18回、26回、34回)の開閉動作を行った後のインターバル時間として、「9100(ms)」が設定されている。従って、大当り遊技YDでは、上大入賞口39が所定回数(19回)の開閉動作を行うまで、大当り遊技YCにおける上大入賞口39の開閉動作と見た目上、全く同じ動作を行うようになっている。
図12及び図13は、大当り遊技YEの詳細を示す。
大当り遊技YEでは、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間「8000(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1回目〜16回目までの各ラウンド遊技(「1R」〜「16R」)が順に行われ、最後にエンディング演出(エンディング演出時間「11000(ms)」)が行われる。大当り遊技YEの1回目のラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「5回」に設定されている。そして当該1回目のラウンド遊技では、1回目の上大入賞口39の開放時間は「500(ms)」に設定されており、1回目の開放時間が終了すると、「2000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が2回目の開閉動作を行う。2回目における上大入賞口39の開放時間は、「500(ms)」に設定されており、2回目の開放時間が終了すると、「7000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が3回目の開閉動作を行う。
3回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降(3回目以降)の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。3回目の開放時間が終了すると、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定されるラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が4回目の開閉動作を行う。4回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。4回目の開放時間が終了すると、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定されるラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が5回目の開閉動作を行い、1回目のラウンド遊技を終了する。なお、5回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。
その後、大当り遊技YEにおいて、2回目以降の各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「3回」に設定されており、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間は「2600(ms)」に設定されている。この開放時間は、大当り遊技YC及び大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降(3回目以降)の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。また、大当り遊技YEでは、2,4,5,7〜10,12〜16回目のラウンド遊技において上大入賞口39が3回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始する。そして、大当り遊技YEでは、2,4,5,7〜10,12〜16回目のラウンド遊技において、2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、2,4,5,7〜10,12〜16回目のラウンド遊技において、1回目及び2回目のラウンド内インターバル時間として、第2インターバル時間「1000(ms)」に設定される。2,4,5,7〜10,12〜16回目のラウンド遊技におけるラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降に設定されるラウンド内インターバル時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YEでは、3回目及び11回目のラウンド遊技において上大入賞口39が3回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するようになっている。そして、この2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、3回目及び11回目のラウンド遊技において、1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定される。3回目及び11回目のラウンド遊技における1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降に設定されるラウンド内インターバル時間と同一時間に設定されている。また、3回目及び11回目のラウンド遊技において、2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2特別インターバル時間「9100(ms)」が設定される。3回目及び11回目のラウンド遊技における2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YCの8回目及び16回目のラウンド遊技後、及び大当り遊技YDの4回目、8回目、12回目及び16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YEでは、6回目のラウンド遊技において上大入賞口39が3回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するとともに、2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、6回目のラウンド遊技において、1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2特別インターバル時間「9100(ms)」が設定される。6回目のラウンド遊技における1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YCの8回目及び16回目のラウンド遊技後、及び大当り遊技YDの4回目、8回目、12回目及び16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。また、6回目のラウンド遊技において、2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定される。6回目のラウンド遊技における2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降に設定されるラウンド内インターバル時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YEでは、1〜7、9〜15回目のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、大当り遊技YEにおける1〜7、9〜16回目のラウンド遊技終了後のラウンド間インターバル時間として、第1インターバル時間「1000(ms)」に設定される。このラウンド間インターバル時間は、大当り遊技YCにおける1〜7回目、9〜15回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間、又は大当り遊技YDにおける1〜3回目、5〜7回目、9〜11回目及び13〜15回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。また、大当り遊技YEでは、8回目のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、大当り遊技YEにおける8回目のラウンド遊技終了後のラウンド間インターバル時間として、第1特別インターバル時間「9100(ms)」に設定される。このラウンド間インターバル時間は、大当り遊技YCにおける8回目、16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間、又は大当り遊技YDにおける4回目、8回目、12回目及び16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
このため、大当り遊技YEでは、1回目のラウンド遊技が開始すると、2ラウンドの大当り遊技YHと同様の開放態様にて上大入賞口39が開閉動作した後、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。その後、所定のラウンド内インターバル時間(1000(ms))を経て、再び「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。その後、所定のラウンド内インターバル時間(1000(ms))を経て、再び「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖し、1回目のラウンド遊技が終了する。
そして、その後、2回目以降のラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。2回目以降のラウンド遊技において、当該上大入賞口39の閉鎖後、「1000(ms)」(ラウンド遊技中にラウンド終了条件が終了しない場合における上大入賞口39の閉鎖回数が10回、18回、34回の場合には「9100(ms)」)のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が2回目の開放を行う。また、2回目以降のラウンド遊技において、2回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖する。その後、「1000(ms)」(ラウンド遊技中にラウンド終了条件が終了しない場合における上大入賞口39の閉鎖回数が10回、18回、34回の場合には「9100(ms)」)のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が3回目の開放を行う。そして、2回目以降のラウンド遊技において、3回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了する。2回目以降のラウンド遊技において、1回のラウンド遊技が終了した後、16回のラウンド遊技が終了するまで、「1000(ms)」(ラウンド遊技中にラウンド終了条件が終了しない場合における上大入賞口39の閉鎖回数が26回の場合には「9100(ms)」)のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する。この動作を残り(15回)のラウンド遊技分繰り返すことにより、大当り遊技YEでは、上大入賞口39が最大「50回」開放することになる。
すなわち、大当り遊技YEにおいて、上大入賞口39は、大当り遊技YHと同様の開放態様にて開閉動作した後、開放時間を「2600(ms)」とする開閉動作を48回繰り返すようになっている。また、大当り遊技YEでは、上大入賞口39が所定回数(10回、18回、26回又は34回)の開閉動作を行った後のインターバル時間として、「9100(ms)」が設定されている。従って、大当り遊技YEでは、上大入賞口39が所定回数(19回)の開閉動作を行うまで、大当り遊技YC又は大当り遊技YDにおける上大入賞口39の開閉動作と見た目上、全く同じ動作を行うようになっている。同様に、大当り遊技YEでは、上大入賞口39が所定回数(35回)の開閉動作を行うまで、大当り遊技YDにおける上大入賞口39の開閉動作と見た目上、全く同じ動作を行うようになっている。
図14は、大当り遊技YFの詳細を示す。
大当り遊技YFでは、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間「8000(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1回目〜16回目までの各ラウンド遊技(「1R」〜「16R」)が順に行われ、最後にエンディング演出(エンディング演出時間「11000(ms)」)が行われる。大当り遊技YFの1回目のラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「5回」に設定されている。そして当該1回目のラウンド遊技では、1回目の上大入賞口39の開放時間は「500(ms)」に設定されており、1回目の開放時間が終了すると、「2000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が2回目の開閉動作を行う。2回目における上大入賞口39の開放時間は、「500(ms)」に設定されており、2回目の開放時間が終了すると、「7000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が3回目の開閉動作を行う。
3回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YEにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降(3回目以降)の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。3回目の開放時間が終了すると、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定されるラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が4回目の開閉動作を行う。4回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YEにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。4回目の開放時間が終了すると、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定されるラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が5回目の開閉動作を行い、1回目のラウンド遊技を終了する。なお、5回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YEにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。
その後、大当り遊技YFにおいて、2回目〜5回目の各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「3回」に設定されており、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間は「2600(ms)」に設定されている。この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YEにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YFでは、2,4,5回目のラウンド遊技において上大入賞口39が3回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始する。そして、大当り遊技YFでは、2,4,5回目のラウンド遊技において、2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、2,4,5回目のラウンド遊技において、1回目及び2回目のラウンド内インターバル時間として、第2インターバル時間「1000(ms)」に設定される。2,4,5回目のラウンド遊技におけるラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降に設定されるラウンド内インターバル時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YFでは、3回目のラウンド遊技において上大入賞口39が3回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するようになっている。そして、この2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、3回目のラウンド遊技において、1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定される。3回目のラウンド遊技における1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降に設定されるラウンド内インターバル時間と同一時間に設定されている。また、3回目のラウンド遊技において、2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2特別インターバル時間「9100(ms)」が設定される。3回目のラウンド遊技における2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YCの8回目及び16回目のラウンド遊技後、及び大当り遊技YDの4回目、8回目、12回目及び16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
そして、大当り遊技YFの6回目のラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「2回」に設定されており、1回目の上大入賞口39の開放時間は「2600(ms)」に設定されている。この開放時間は、2回目以降のラウンド遊技において、大当り遊技YC〜大当り遊技YEで設定される開放時間と同一時間に設定されている。この1回目の開放時間が終了すると、ラウンド内インターバル時間としての第2特別インターバル時間「9100(ms)」を経て、上大入賞口39が2回目の開閉動作を行う。なお、2回目における上大入賞口39の開放時間は、「25000(ms)」に設定されている。また、6回目のラウンド遊技における1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YCの8回目及び16回目のラウンド遊技後、及び大当り遊技YDの4回目、8回目、12回目及び16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。2回目の開放時間が終了すると、6回目のラウンド遊技が終了する。そして、7回目以降の大当り遊技YFの各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「1回」に設定されており、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間は「25000(ms)」に設定されている。
また、大当り遊技YFでは、1〜5回目のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、大当り遊技YFにおける1〜5回目のラウンド遊技終了後のラウンド間インターバル時間として、第1インターバル時間「1000(ms)」に設定される。このラウンド間インターバル時間は、大当り遊技YCにおける1〜7回目、9〜15回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間、又は大当り遊技YDにおける1〜3回目、5〜7回目、9〜11回目及び13〜15回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YFでは、6〜16回目のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、大当り遊技YFにおける7〜16回目のラウンド遊技終了後のラウンド間インターバル時間は、「2000(ms)」に設定されている。
このため、大当り遊技YFでは、1回目のラウンド遊技が開始すると、2ラウンドの大当り遊技YHと同様の開放態様にて上大入賞口39が開閉動作した後、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。その後、所定のラウンド内インターバル時間(1000(ms))を経て、再び「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。その後、所定のラウンド内インターバル時間(1000(ms))を経て、再び「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖し、1回目のラウンド遊技が終了する。
その後、2回目〜5回目の各ラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。2回目〜5回目の各ラウンド遊技において、当該上大入賞口39の閉鎖後、「1000(ms)」のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が2回目の開放を行う。また、2回目〜5回目の各ラウンド遊技において、2回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖する。その後、「1000(ms)」(ラウンド遊技中にラウンド終了条件が終了しない場合における上大入賞口39の閉鎖回数が10回の場合には「9100(ms)」)のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が3回目の開放を行う。そして、2回目〜5回目の各ラウンド遊技において、3回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了する。2回目〜5回目の各ラウンド遊技において、1回のラウンド遊技が終了した後、「1000(ms)」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する。
そして、6回目のラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。6回目のラウンド遊技において、当該上大入賞口39の閉鎖後、「9100(ms)」のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が2回目の開放を行う。また、6回目のラウンド遊技において、2回目の開放に基づく開放時間(25000(ms))の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖し、6回目のラウンド遊技が終了する。その後、7回目〜16回目のラウンド遊技では、それぞれ開放時間を「25000(ms)」として上大入賞口39が1回開放して、ラウンド遊技が終了する。これにより、大当り遊技YFでは、上大入賞口39が最大「29回」開放することになる。
すなわち、大当り遊技YFにおいて、上大入賞口39は、大当り遊技YHと同様の開放態様にて開閉動作した後、開放時間を「2600(ms)」とする開閉動作を16回繰り返すようになっている。その後、大当り遊技YFでは、開放時間を「25000(ms)」とする上大入賞口39の開閉動作を11回繰り返すようになっている。また、大当り遊技YFでは、上大入賞口39が所定回数(10回、18回)の開閉動作を行った後のインターバル時間として、「9100(ms)」が設定されている。従って、大当り遊技YFでは、上大入賞口39が所定回数(19回)の開閉動作を行うまで、大当り遊技YC〜大当り遊技YEにおける上大入賞口39の開閉動作と見た目上、全く同じ動作を行うようになっている。
図15,図16は、大当り遊技YGの詳細を示す。
大当り遊技YGでは、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間「8000(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1回目〜16回目までの各ラウンド遊技(「1R」〜「16R」)が順に行われ、最後にエンディング演出(エンディング演出時間「11000(ms)」)が行われる。大当り遊技YGの1回目のラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「5回」に設定されている。そして当該1回目のラウンド遊技では、1回目の上大入賞口39の開放時間は「500(ms)」に設定されており、1回目の開放時間が終了すると、「2000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が2回目の開閉動作を行う。2回目における上大入賞口39の開放時間は、「500(ms)」に設定されており、2回目の開放時間が終了すると、「7000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が3回目の開閉動作を行う。
1回目のラウンド遊技において、3回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YEにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降(3回目以降)の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。当該3回目の開放時間が終了すると、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定されるラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が4回目の開閉動作を行う。4回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YEにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。4回目の開放時間が終了すると、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定されるラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が5回目の開閉動作を行い、1回目のラウンド遊技を終了する。なお、5回目における上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」に設定されており、この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YEにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。
その後、大当り遊技YGにおいて、2回目〜10回目の各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「3回」に設定されており、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間は「2600(ms)」に設定されている。この開放時間は、大当り遊技YC〜大当り遊技YEにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降の上大入賞口39の開放時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YGでは、2,4,5,7〜10回目のラウンド遊技において上大入賞口39が3回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始する。そして、大当り遊技YGでは、2,4,5,7〜10回目のラウンド遊技において、2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、2,4,5,7〜10回目のラウンド遊技において、1回目及び2回目のラウンド内インターバル時間として、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定される。2,4,5,7〜10回目のラウンド遊技におけるラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降に設定されるラウンド内インターバル時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YGでは、3回目のラウンド遊技において上大入賞口39が3回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するようになっている。そして、この2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、3回目のラウンド遊技において、1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定される。3回目のラウンド遊技における1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降に設定されるラウンド内インターバル時間と同一時間に設定されている。また、3回目のラウンド遊技において、2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2特別インターバル時間「9100(ms)」が設定される。3回目のラウンド遊技における2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YCの8回目及び16回目のラウンド遊技後、及び大当り遊技YDの4回目、8回目、12回目及び16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YGでは、6回目のラウンド遊技において上大入賞口39が3回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するようになっている。そして、この2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、6回目のラウンド遊技において、1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2特別インターバル時間「9100(ms)」が設定される。6回目のラウンド遊技における1回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YCの8回目及び16回目のラウンド遊技後、及び大当り遊技YDの4回目、8回目、12回目及び16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。また、6回目のラウンド遊技において、2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間として、第2インターバル時間「1000(ms)」が設定される。6回目のラウンド遊技における2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YDにおいて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した以降に設定されるラウンド内インターバル時間と同一時間に設定されている。
そして、大当り遊技YGの11回目のラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「3回」に設定されており、1回目の上大入賞口39の開放時間は「2600(ms)」に設定されている。この開放時間は、2回目以降のラウンド遊技において、大当り遊技YC〜大当り遊技YEで設定される開放時間と同一時間に設定されている。この1回目の開放時間が終了すると、第2インターバル時間「1000(ms)」経過後、2回目の上大入賞口39の開放動作が開始するようになっており、2回目の上大入賞口39の開放時間も「2600(ms)」に設定されている。この2回目の開放時間が終了すると、ラウンド内インターバル時間としての第2特別インターバル時間「9100(ms)」を経て、上大入賞口39が3回目の開閉動作を行う。なお、3回目における上大入賞口39の開放時間は、「25000(ms)」に設定されている。また、11回目のラウンド遊技における2回目の上大入賞口39が開放した後のラウンド内インターバル時間は、大当り遊技YCの8回目及び16回目のラウンド遊技後、及び大当り遊技YDの4回目、8回目、12回目及び16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。3回目の開放時間が終了すると、11回目のラウンド遊技が終了する。そして、大当り遊技YGにおいて、12回目以降の各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)が「1回」に設定されており、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間は「25000(ms)」に設定されている。
また、大当り遊技YGでは、1〜7,9〜10回目のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、大当り遊技YGにおける1〜7,9〜10回目のラウンド遊技終了後のラウンド間インターバル時間として、第1インターバル時間「1000(ms)」に設定される。このラウンド間インターバル時間は、大当り遊技YCにおける1〜7回目、9〜15回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間、又は大当り遊技YDにおける1〜3回目、5〜7回目、9〜11回目及び13〜15回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YGでは、8回目のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、大当り遊技YGにおける8回目のラウンド遊技終了後のラウンド間インターバル時間として、第1特別インターバル時間「9100(ms)」が設定される。このラウンド間インターバル時間は、大当り遊技YCにおける8回目、16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間、又は大当り遊技YDにおける4回目、8回目、12回目及び16回目のラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YGでは、11〜16回目のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、大当り遊技YGにおける7〜16回目のラウンド遊技終了後のラウンド間インターバルの期間を示すラウンド間インターバル時間は、「2000(ms)」に設定されている。
このため、大当り遊技YGでは、1回目のラウンド遊技が開始すると、2ラウンドの大当り遊技YHと同様の開放態様にて上大入賞口39が開閉動作した後、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。その後、所定のラウンド内インターバル時間(1000(ms))を経て、再び「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。その後、所定のラウンド内インターバル時間(1000(ms))を経て、再び「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖し、1回目のラウンド遊技が終了する。
その後、2回目〜10回目の各ラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。2回目〜10回目の各ラウンド遊技において、当該上大入賞口39の閉鎖後、「1000(ms)」(ラウンド遊技中にラウンド終了条件が終了しない場合における上大入賞口39の閉鎖回数が10回、18回、26回の場合には「9100(ms)」)のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が2回目の開放を行う。また、2回目〜10回目のラウンド遊技において、2回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖する。その後、「1000(ms)」(ラウンド遊技中にラウンド終了条件が終了しない場合における上大入賞口39の閉鎖回数が10回、18回、26回の場合には「9100(ms)」)のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が3回目の開放を行う。そして、2回目〜10回目の各ラウンド遊技において、3回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了する。2回目〜10回目の各ラウンド遊技において、1回のラウンド遊技が終了した後、「1000(ms)」(ラウンド遊技中にラウンド終了条件が終了しない場合における上大入賞口39の閉鎖回数が10回、18回、26回の場合には「9100(ms)」)のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する。
そして、11回目のラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。11回目のラウンド遊技において、当該上大入賞口39の閉鎖後、「1000(ms)」のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が2回目の開放を行う。2回目の開放が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が2回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖する。11回目のラウンド遊技において、当該上大入賞口39の2回目の閉鎖後、「9100(ms)」のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が3回目の開放を行う。また、11回目のラウンド遊技において、3回目の開放に基づく開放時間(25000(ms))の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖し、11回目のラウンド遊技が終了する。その後、12回目〜16回目のラウンド遊技では、それぞれ開放時間を「25000(ms)」として上大入賞口39が1回開放して、ラウンド遊技が終了する。これにより、大当り遊技YGでは、上大入賞口39が最大「40回」開放することになる。
すなわち、大当り遊技YGにおいて、上大入賞口39は、大当り遊技YHと同様の開放態様にて開閉動作した後、開放時間を「2600(ms)」とする開閉動作を32回繰り返すようになっている。その後、大当り遊技YGでは、開放時間を「25000(ms)」とする上大入賞口39の開閉動作を6回繰り返すようになっている。また、大当り遊技YGでは、上大入賞口39が所定回数(10回、18回、26回、34回)の開閉動作を行った後のインターバル時間として、「9100(ms)」が設定される。従って、大当り遊技YGでは、上大入賞口39が所定回数(19回)の開閉動作を行うまで、大当り遊技YCにおける上大入賞口39の開閉動作と見た目上、全く同じ動作を行うようになっている。同様に、大当り遊技YGでは、上大入賞口39が所定回数(35回)の開閉動作を行うまで、大当り遊技YD〜大当り遊技YEにおける上大入賞口39の開閉動作と見た目上、全く同じ動作を行うようになっている。
本実施形態において、大当り遊技YC〜YGは、上大入賞口39が2回開閉動作するまで、大当り遊技YHと同様の開閉態様にて上大入賞口39が開閉動作するようになっている。すなわち、大当り遊技開始から、1回目の上大入賞口39の開放時間は「500(ms)」に設定されており、1回目の開放時間が終了すると、「2000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が2回目の開閉動作を行う。2回目における上大入賞口39の開放時間は、「500(ms)」に設定されており、2回目の開放時間が終了すると、「7000(ms)」のラウンド内インターバル時間(閉鎖時間)を経て、上大入賞口39が3回目の開閉動作を行う。これにより、大当り遊技YC〜YGが開始されたとしても、上大入賞口39が3回開閉動作するまで、上大入賞口39の開閉動作からでは、大当り遊技YHと大当り遊技YC〜YGとを区別しにくいようになっている。
なお、本実施形態の大当り遊技YC〜YHでは、上大入賞口39が2回開閉動作するまで、大当り遊技YC〜YHのうちいずれかが付与されたことを示す導入演出が実行されるようになっている。このため、大当り遊技において、導入演出の演出内容や実行時期から大当り遊技YC〜YHのいずれかであるかを容易に判断できないようになっている。
また、本実施形態において、大当り遊技YC〜YEは、それぞれの大当り遊技を構成するラウンド遊技の上限回数(規定ラウンド数)が何れも「16回」で同一回数に設定されているとともに、上大入賞口39が2回目開閉動作した後、上大入賞口39の1回の開閉動作に係る開放時間が何れも「2600(ms)」で同一時間に設定されている。つまり、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉動作した後は、大当り遊技YC〜YEのいずれも上大入賞口39の1回の開閉動作に係る開放時間が同一時間に設定されている。
その一方で、1回のラウンド遊技における上大入賞口39の開閉動作回数(規定開放回数)は「1回」、「2回」又は「3回」(1回目のラウンド遊技では、「3回」、「4回」又は「5回」)というようにそれぞれ異なる回数に設定されているとともに、1回のラウンド遊技におけるラウンド遊技時間も異なる時間に設定されている。
また、大当り遊技YC〜YEにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が10回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一となっている。また、大当り遊技YC〜YEにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が10回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。同様に、大当り遊技YC〜YEにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が11回開放してから18回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一(1000ms)となっている。同様に、大当り遊技YC〜YEにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が18回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。
そして、大当り遊技YD〜YEにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が19回開放してから26回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一(1000ms)となっている。また、大当り遊技YD〜YEにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が26回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。同様に、大当り遊技YD〜YEにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が27回開放してから34回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一(1000ms)となっている。また、大当り遊技YD〜YEにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が34回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。
以上のように、これらの3種類の大当り遊技YC〜YEは、1回のラウンド遊技中の上大入賞口39の開閉動作回数及びラウンド遊技時間を相違させている。その一方、これらの3種類の大当り遊技YC〜YEは、同じラウンド回数(16回)の大当り遊技であり、上大入賞口39の1回あたりの開放時間が同一時間に設定されている。さらに、上大入賞口39の各回の開放後のインターバル時間(閉鎖時間)が同一時間に設定されている。つまり、上大入賞口39が2回開閉動作した以降、上大入賞口39の閉鎖回数が特定閉鎖回数に達した場合には、9100msが設定される一方、それ以外の閉鎖回数の場合には、1000msが設定されるようになっている。これにより、遊技者は、上大入賞口39の開閉態様及びラウンド遊技数に基づき、大当り遊技の種類を判別できず、いつ大当り遊技が終了するのか分からなくなる。また、大当り遊技YC〜YEは、何れもラウンド遊技の上限回数が「16回」の大当り遊技であるため、ラウンド遊技回数報知装置RHの報知内容からは何れの大当り遊技であるか判別できない。すなわち、ラウンド遊技回数報知装置RHは、「16回」の大当り遊技であることのみを報知し、1回のラウンド遊技における上大入賞口39の開閉動作回数までは報知しない。
また、本実施形態の大当り遊技YC〜YGでは、上大入賞口39の閉鎖回数が特定閉鎖回数に達する毎に、大当り遊技が継続するか否かの継続演出を実行させるようになっている。この継続演出は、演出表示装置28の画像表示部GHに演出用キャラクタを画像表示させ、その演出用キャラクタの動作によって「継続」又は「終了」を報知させる態様で行われる。本実施形態において継続演出は、上大入賞口39の閉鎖回数が「10回」、「18回」、「26回」、「34回」に達する毎に、継続演出が行われるように設定されている。
本実施形態では、3種類の大当り遊技YC〜YEにおいて1回のラウンド遊技中の上大入賞口39の開閉動作回数を異ならせているので、継続演出の実行契機となる上大入賞口39の閉鎖回数(10回、18回、26回、34回)は、大当り遊技の種類により異なるラウンド数のラウンド遊技で到達することになる。具体的に言えば、大当り遊技YCでは、2回の継続演出の実行契機が到来し、閉鎖回数「10回」は8回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「18回」は16回目のラウンド遊技時に到達する。また、大当り遊技YDでは、4回の継続演出の実行契機が到来し、閉鎖回数「10回」は4回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「18回」は8回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「26回」は12回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「34回」は16回目のラウンド遊技時に到達する。また、大当り遊技YEでは、4回の継続演出の実行契機が到来し、閉鎖回数「10回」は3回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「18回」は6回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「26回」は8回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「34回」は11回目のラウンド遊技時に到達する。
以上のように、上大入賞口39が19回開放するまで、上大入賞口39の開閉動作やインターバル時間、遊技演出の態様などの見た目からでは、3種類の大当り遊技YC〜YEがいずれであるか、判断し難いようになっている。また、上大入賞口39が35回開放するまで、上大入賞口39の開閉動作やインターバル時間、遊技演出の態様などの見た目からでは、2種類の大当り遊技YD,YEがいずれであるか、判断し難いようになっている。従って、遊技者にいつまで大当り遊技が継続するか(上大入賞口39が19回以上開放するか否か、及び35回以上開放するか否か)について注目させることができる。
そして、本実施形態の大当り遊技YFでは、大当り遊技を構成するラウンド遊技の上限回数(規定ラウンド数)が「16回」で大当り遊技YC〜YEと同一回数に設定されている。また、本実施形態の大当り遊技YFでは、上大入賞口39が2回目開閉動作した後から上大入賞口39が18回開閉動作するまで、上大入賞口39の1回の開閉動作に係る開放時間が何れも「2600(ms)」で同一時間に設定されている。つまり、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉動作した後から上大入賞口39が18回開閉動作するまで、大当り遊技YC〜YFのいずれも上大入賞口39の1回の開閉動作に係る開放時間が同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YC〜YFにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が10回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一となっている。また、大当り遊技YC〜YFにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が10回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。同様に、大当り遊技YC〜YFにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が11回開放してから18回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一(1000ms)となっている。同様に、大当り遊技YC〜YFにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が18回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。
以上のことから大当り遊技YFは、上大入賞口39が19回開閉動作するまで、大当り遊技YC〜YEと同じ態様にて開閉動作するため、上大入賞口39の開閉態様及びラウンド遊技数からでは、大当り遊技YFであるか否かを判断することができない。その一方で、大当り遊技YFは、大当り遊技開始から上大入賞口39が18回開放した後、上大入賞口39の1回に係わる開放時間は、すべて「25000(ms)」に設定されており、他の大当り遊技YC〜YEとは異なる態様にて上大入賞口39を開閉動作させるようになっている。このため、大当り遊技開始から上大入賞口39が19回開放したときには、その開放時間から大当り遊技YFであることを遊技者は認識することができる。また、19回目以降の上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」と比較して十分長い「25000(ms)」が設定されるため、遊技者は、高確率で入球上限個数(9個)の遊技球を入賞させることができるようになっている。すなわち、大当り遊技YFは、大当り遊技YC〜YEと比較して有利な遊技状態となっており、大当り遊技YFであると認識した遊技者の興趣を向上させることができる。
同様に、本実施形態の大当り遊技YGでは、大当り遊技を構成するラウンド遊技の上限回数(規定ラウンド数)が「16回」で大当り遊技YC〜YFと同一回数に設定されている。また、本実施形態の大当り遊技YGでは、上大入賞口39が2回目開閉動作した後から上大入賞口39が18回開閉動作するまで、上大入賞口39の1回の開閉動作に係る開放時間が何れも「2600(ms)」で同一時間に設定されている。つまり、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉動作した後から上大入賞口39が18回開閉動作するまで、大当り遊技YC〜YGのいずれも上大入賞口39の1回の開閉動作に係る開放時間が同一時間に設定されている。そして、大当り遊技YGでは、上大入賞口39が2回目開閉動作した後から上大入賞口39が34回開閉動作するまで、上大入賞口39の1回の開閉動作に係る開放時間が何れも「2600(ms)」で同一時間に設定されている。つまり、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉動作した後から上大入賞口39が34回開閉動作するまで、大当り遊技YD,YE、YGのいずれも上大入賞口39の1回の開閉動作に係る開放時間が同一時間に設定されている。
また、大当り遊技YC〜YGにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が10回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一となっている。また、大当り遊技YC〜YGにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が10回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。同様に、大当り遊技YC〜YGにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が11回開放してから18回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一(1000ms)となっている。同様に、大当り遊技YC〜YGにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が18回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。
そして、大当り遊技YD、YE、YGにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が19回開放してから26回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一(1000ms)となっている。また、大当り遊技YD、YE、YGにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が26回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。同様に、大当り遊技YD、YE、YGにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が27回開放してから34回開放するまで、上大入賞口39開放後のインターバル時間は、全て同一(1000ms)となっている。また、大当り遊技YD、YE、YGにおいて、大当り遊技開始から上大入賞口39が34回開放した後のインターバル時間は、全て同一(9100ms)となっている。
以上のことから大当り遊技YGは、上大入賞口39が19回開閉動作するまで、大当り遊技YC〜YFと同じ態様にて開閉動作するため、上大入賞口39の開閉態様及びラウンド遊技数からでは、大当り遊技YGであるか否かを判断することができない。また、大当り遊技YGは、上大入賞口39が34回開閉動作するまで、大当り遊技YD,YEと同じ態様にて開閉動作するため、上大入賞口39の開閉態様及びラウンド遊技数からでは、大当り遊技YGであるか否かを判断することができない。
その一方で、大当り遊技YGは、大当り遊技開始から上大入賞口39が34回開放した後、上大入賞口39の1回に係わる開放時間は、すべて「25000(ms)」に設定されており、他の大当り遊技YC〜YEとは異なる態様にて上大入賞口39を開閉動作させるようになっている。このため、大当り遊技開始から上大入賞口39が35回開放したときには、その開放時間から大当り遊技YGであることを遊技者は認識することができる。また、35回目以降の上大入賞口39の開放時間は、「2600(ms)」と比較して十分長い「25000(ms)」が設定されるため、遊技者は、高確率で入球上限個数(9個)の遊技球を入賞させることができるようになっている。以上により、大当り遊技YGは、大当り遊技開始から上大入賞口39が19回開閉動作した時点において、大当り遊技YD,YEと同様、大当り遊技YCよりも有利であることを認識することができ、遊技者をこの時点において1度喜ばすことができる。そして、大当り遊技YGは、大当り遊技YD〜YEと比較して有利な遊技状態となっており、大当り遊技開始から上大入賞口39が35回開閉動作した時点において、大当り遊技YGであることを認識することができることから、この時点において再度遊技者を喜ばすことができる。
なお、本実施形態の大当り遊技YF,YGでは、大当り遊技YC〜YEと同様に、上大入賞口39の閉鎖回数が特定閉鎖回数に達する毎に、大当り遊技が継続するか否かの継続演出を実行させるようになっている。本実施形態において継続演出は、上大入賞口39の閉鎖回数が「10回」、「18回」、「26回」、「34回」に達する毎に、継続演出が行われるように設定されている。このため、大当り遊技において、継続演出の出現時点からでも大当り遊技YC〜YGのいずれかであるかを容易に判断できないようになっている。
次に、小当り遊技について説明する。
小当り図柄が特別図柄表示装置30に表示されたときに付与される小当り遊技は、規定ラウンド数が「1回」に設定されているとともに、1回のラウンド遊技の入球上限個数(カウント数)が「9球」に設定されている。また、小当り遊技の1回のラウンド遊技では、上大入賞口39を「2回」開放させるように設定されている。また、小当り遊技では、当該小当り遊技終了後の遊技状態を、小当り抽選の当選時における遊技状態で継続させるようになっている。すなわち、小当り遊技では、小当り抽選の当選時に確変状態が付与されていれば小当り遊技終了後にも確変状態を継続して付与させる。小当り抽選の当選時に入球率向上状態が付与されていれば小当り遊技終了後にも入球率向上状態を継続して付与させる。また、小当り遊技では、小当り抽選の当選時の遊技状態が通常状態であれば小当り遊技終了後も通常状態を継続させる。
また、小当り遊技では、オープニング時間として「8000(ms)」が、エンディング時間として「11000(ms)」が、それぞれ設定されている。そして、小当り遊技におけるラウンド遊技の上大入賞口39の開放態様として、開放1回目と開放2回目の開放時間が「500(ms)」に設定されているとともに、開放1回目と開放2回目の間にはインターバル時間として「2000(ms)」が設定されている。また、2回目に上大入賞口39が閉鎖してからエンディング開始時までの時間は、「7000(ms)」に設定されている。
以上のように、小当り遊技は、小当り遊技が開始してから終了するまで、上大入賞口39は、大当り遊技YHのときと同様に開閉動作を行うこととなる。このため、上大入賞口39の開閉態様から、2ラウンドの大当り遊技YHと見た目上、小当り遊技を判別できないようになっている。
なお、小当り遊技におけるラウンド遊技のラウンド遊技時間は、ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、小当り遊技のラウンド遊技時間(1000(ms))は、1回のラウンド遊技において、上大入賞口39に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。すなわち、小当り遊技のラウンド遊技において、ラウンド遊技時間内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。
次に、パチンコ遊技機10の構成について図4にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御装置としての主制御基板45が装着されている。主制御基板45は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48が装着されている。本実施形態では、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48によって副制御装置が構成されている。
サブ統括制御基板46は、主制御基板45が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48を統括的に制御する。演出表示制御基板47は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置28の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板48は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ部17〜19,27bの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)及びスピーカ20,21,25の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板45には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU45aと、主制御用CPU45aの制御プログラムを格納する主制御用ROM45bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM45cが設けられている。主制御用CPU45aには、主制御用ROM45bと主制御用RAM45cが接続されている。また、主制御用CPU45aには、上始動入賞口33に入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1と、下始動入賞口34に入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2が接続されている。また、主制御用CPU45aには、上大入賞口39に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3と、下大入賞口41に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4と、普通図柄作動ゲート42を通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW5が接続されている。また、主制御用CPU45aには、図柄表示基板49を介して、特別図柄表示装置30と普通図柄表示装置31が接続されている。図柄表示基板49は、特別図柄表示装置30及び普通図柄表示装置31と対応する位置にそれぞれ装着されており、主制御基板45が出力する制御信号を入力し、特別図柄表示装置30及び普通図柄表示装置31の表示内容を制御する。
主制御用CPU45aは、当り判定用乱数、大当り図柄用乱数や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM45cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。当り判定用乱数は、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)及び小当りとするか否かの小当り抽選(小当り判定)で用いる乱数である。大当り図柄用乱数は、大当りとする場合に特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としての大当り図柄を決定する際に用いる乱数である。変動パターン振分乱数は、図柄変動ゲームの変動時間と演出内容(大当り演出、はずれ演出など)を特定する変動パターンを決定する際に用いる乱数である。また、本実施形態の主制御用CPU45aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
主制御用ROM45bには、前記制御プログラムに加え、複数種類の変動パターンと各種判定値(大当り判定値など)が記憶されている。変動パターンは、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間と演出内容を特定するためのパターンである。この変動パターンに基づき特別図柄表示装置30では、特別図柄の変動が開始してから、変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、特別図柄が確定停止表示される図柄変動ゲームが実行される。一方、変動パターンに基づき演出表示装置28では、飾り図柄の変動が開始してから、変動パターンで特定される演出内容で各種遊技演出が行われるとともに変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、飾り図柄を確定停止表示させる図柄変動ゲームが実行される。そして、変動パターンは、大当り演出用、はずれリーチ演出用及びはずれ演出用からなる演出内容毎に分類されている。
大当り演出では、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的に大当り図柄(飾り図柄)又はチャンス図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームが大当り図柄(特別図柄)又は小当り図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。はずれリーチ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的にはずれ図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。はずれ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経ることなく最終的にはずれ図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。なお、特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームが開始されると、リーチ演出を行うことなく、変動時間の経過時まで図柄の変動が継続される。
大当り判定値は、大当り判定で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。例えば、当り判定用乱数の取り得る数値を「0(零)」〜「599」までの全600通りの整数に設定し、その値の中から大当り判定値として2つの値を設定した場合、大当り判定が肯定判定される割合、すなわち大当りの当選確率は600分の2(300分の1)となる。なお、通常状態と、確変状態では、大当り判定値の数が異なり、確変状態の方が大当り判定値の数が多くなっている。例えば、通常状態(非確変状態)では、大当り判定値として2個の値を取り得る場合、確変状態では、大当り判定値として10個の値を取り得るようになっている。これより、確変状態時、大当り判定における当選確率が高くなる。また、小当り判定値は、小当り判定で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。例えば、当り判定用乱数の取り得る数値を「0(零)」〜「599」までの全600通りの整数に設定する。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU46aと、統括制御用CPU46aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM46bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM46cが設けられている。統括制御用CPU46aには、統括制御用ROM46bと統括制御用RAM46cが接続されている。また、統括制御用CPU46aには、演出用入賞口103に入球した遊技球を検知する演出用スイッチSW10が接続されている。そして、統括制御用CPU46aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU47aと、表示制御用CPU47aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM47bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM47cが設けられている。表示制御用CPU47aには、演出表示装置28(画像表示部GH)が接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU47aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM47bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容を説明する。最初に、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容として、図柄変動ゲームの実行に係る制御内容を説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、上始動入賞口33又は下始動入賞口34へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM45cに記憶されている特別図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(特別図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU45aは、保留判定を肯定判定している場合、当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を特別図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU45aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特別図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を取得しない。
そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納した当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した当り判定用乱数の値と主制御用ROM45bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りか否かの大当り判定を行う。大当り判定の判定結果が肯定(当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU45aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU45aは、大当り図柄用乱数の値をもとに、特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特別図柄)を決定する。特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、大当り遊技の種類毎に振り分けられていることから、大当り図柄を決定することによって遊技者に付与する大当り遊技の種類を決定したことになる。そして、大当り図柄を決定した主制御用CPU45aは、決定した大当り図柄を主制御用RAM45cに記憶する。また、大当りを決定した主制御用CPU45aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンを大当り演出用の変動パターンの中から選択して決定する。
一方、主制御用CPU45aは、大当り判定の判定結果が否定(当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、小当り判定値と読み出した当り判定用乱数とを比較し、小当りか否かの小当り判定を行う。小当り判定の判定結果が肯定(当り判定用乱数の値と小当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU45aは、小当りを決定する。小当りを決定した主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる小当り図柄(特別図柄)を決定する。そして、小当り図柄を決定した主制御用CPU45aは、決定した小当り図柄を主制御用RAM45cに記憶する。また、小当りを決定した主制御用CPU45aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンを大当り演出用の変動パターンの中から選択して決定する。
一方、主制御用CPU45aは、小当り判定の判定結果が否定(当り判定用乱数の値と小当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。そして、はずれを決定した主制御用CPU45aは、はずれリーチ演出を実行するか否かを乱数抽選で決定する。はずれリーチ演出の実行を決定した場合、主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンをはずれリーチ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。一方、はずれリーチ演出の非実行を決定した場合、主制御用CPU45aは、前述同様にはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンをはずれ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。
特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU45aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、主制御用CPU45aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを出力する。本実施形態では、特別図柄として大当り図柄を指示する場合の停止図柄指定コマンドが、大当り図柄コマンドとなる。そして、主制御用CPU45aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する停止図柄指定コマンドを出力する。また、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始時に特別図柄用の保留記憶数を1減算(−1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特別図柄表示装置30の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始により特別図柄の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特別図柄(大当り図柄、小当り図柄、又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、その変動パターン指定コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力した際、当該停止図柄指定コマンドにより大当り図柄が指定されている場合には、その指定された特別図柄の大当り図柄を統括制御用RAM46cに記憶する。また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
また、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンの種類と停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)の種類から、演出表示装置28で実行される図柄変動ゲームにおいて導出する飾り図柄の図柄組み合わせを決定する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、大当り演出用の変動パターンが指定され、かつ指示された特別図柄が大当り図柄のうち特別図柄A,B,Iの場合には、最終的に確定停止表示させる前記飾り図柄の図柄組み合わせとして大当り図柄を決定する。また、統括制御用CPU46aは、大当り演出用の変動パターンが指定され、かつ指示された特別図柄が大当り図柄のうち特別図柄C〜Gの場合には、最終的に確定停止表示させる前記飾り図柄の図柄組み合わせとしてチャンス図柄を決定する。また、統括制御用CPU46aは、大当り演出用の変動パターンが指定され、かつ指示された特別図柄が小当り図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記飾り図柄の図柄組み合わせとしてチャンス図柄を決定する。また、統括制御用CPU46aは、はずれ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記飾り図柄の図柄組み合わせとしてはずれ図柄を決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、飾り図柄の図柄組み合わせとしてリーチ図柄を含めずに(左右列の図柄が同一図柄とならないように)決定する。一方、統括制御用CPU46aは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記飾り図柄の図柄組み合わせとしてはずれ図柄を決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、飾り図柄の図柄組み合わせとしてリーチ図柄を含めて(左右列の図柄が同一図柄となるように)決定する。そして、飾り図柄を決定した統括制御用CPU46aは、飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板47に出力する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される変動パターンに対応する演出内容を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、選択した演出内容をもとに表示制御用ROM47bの画像データを用いて前記演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。
そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲーム中に飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを入力すると、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された図柄を画像表示部GHに確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。
次に、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容として、大当り遊技の実行に係る制御内容を説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、大当り演出となる図柄変動ゲームの終了後、大当り遊技を付与する。このとき、主制御用CPU45aは、大当り演出となる図柄変動ゲームの開始直前に決定した特別図柄(大当り図柄)の種類から、付与する大当り遊技の種類を特定し、その特定した大当り遊技に応じた制御を実行する。そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始直前に特別図柄として、大当り遊技YC〜大当り遊技YEに対応するそれぞれ特別図柄C〜Eの何れかを決定している場合、図17に示す昇格大当り遊技処理(ランクアップボーナス処理)を実行する。
以下、図17に示す昇格大当り遊技処理について具体的に説明する。
昇格大当り遊技処理において主制御用CPU45aは、主制御用RAM45cに設定されるタイマの値に、特別図柄C〜Eに基づき特定されるオープニング時間(本実施形態では「8000(ms)」)をセットし、オープニング処理を実行する(ステップS11)。主制御用CPU45aは、タイマの値をセットすると、予め定めた制御周期毎(例えば、4ms毎)に、その制御周期分の時間を減算するとともに減算後の値をタイマにセットし、この処理をタイマの値が「0(零)」になるまで繰り返すことにより、時間をカウントする。また、主制御用CPU45aは、オープニング処理において、大当り遊技の開始に伴ってオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを、統括制御用CPU46aに出力する。オープニングコマンドは、大当り遊技の開始を指示する大当り開始コマンドとなる。そして、主制御用CPU45aは、セットしたタイマの値が「0(零)」になったならば、すなわちオープニング時間が経過したならばラウンド遊技に係る各種処理を実行する。
まず、主制御用CPU45aは、主制御用RAM45cに記憶されている現在のラウンド遊技数に1加算して値を更新し、更新後のラウンド遊技数を指定するラウンド開放指定コマンドを出力する(ステップS12)。なお、大当り遊技の開始時のラウンド遊技数には「0」が設定されており、本実施形態ではラウンド遊技数に設定された値が何回目のラウンド遊技数であるかを示すようになっている。
続いて、主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を開動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(ON信号)を出力する(ステップS13)。これにより、主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を開動作させて、上大入賞口39を開放させる。このとき、主制御用CPU45aは、特別図柄C〜Eの種類、上大入賞口39の開閉回数及びラウンド遊技数(ラウンド遊技の回数)に応じて、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの時間である開放時間を主制御用RAM45cに設定されるタイマの値にセットする。本実施形態では、図10〜図16に示すように、大当り遊技YC〜YEであって、上大入賞口39の開閉回数が1回又は2回目であって、ラウンド遊技数が1である場合、主制御用CPU45aは、上大入賞口39の開放時間として「500(ms)」を設定するようになっている。一方、大当り遊技YC〜YEであって、上大入賞口39の開閉回数が3回目以上であって、ラウンド遊技数が「1」である場合、主制御用CPU45aは、上大入賞口39の開放時間として「2600(ms)」を設定するようになっている。また、大当り遊技YC〜YEであって、ラウンド遊技数が「2」以上である場合、主制御用CPU45aは、上大入賞口39の開放時間として「2600(ms)」を設定するようになっている。
ステップS13にて主制御用CPU45aは、タイマの値に「2600(ms)」又は「500(ms)」をセットすると、予め定めた制御周期毎(例えば、4ms毎)に、その制御周期分の時間を減算するとともに減算後の値をタイマにセットし、この処理をタイマの値が「0(零)」になるまで繰り返すことにより、時間をカウントする。本実施形態では、上大入賞口39の開放を制御する主制御用CPU45aが、開放制御手段として機能する。
次に、主制御用CPU45aは、1回のラウンド遊技における上大入賞口39への入球個数(実際に入球した個数)が、予め定めた入球上限個数に達したか否かを判定する(ステップS14)。この入球個数は、主制御用RAM45cに記憶されており、主制御用CPU45aは、カウントスイッチSW3からの検知信号を入力する毎に入球個数を1加算し、累積している。また、この入球個数は、1回のラウンド遊技の終了時に「0(零)」にリセットされている。
前記ステップS14の判定結果が否定(入球上限個数>入球個数)の場合、主制御用CPU45aは、上大入賞口39の開放時間がステップS13で設定された時間を経過したか否かを判定する(ステップS15)。主制御用CPU45aは、タイマの値が「0」であるか否かにより、開放時間が経過したか否かを判定し、タイマの値が「0」の場合には開放時間が経過しているので肯定判定し、タイマの値が「0」でない場合には開放時間が経過していないので否定判定する。この判定結果が否定(開放時間が経過していない)の場合、主制御用CPU45aは、ステップS14に戻り、ステップS14からの処理を繰り返す。
一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合(開放時間が経過した場合)又はステップS14の判定結果が肯定の場合(入球上限個数≦入球個数の場合)、主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を閉動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(OFF信号)を出力する(ステップS16)。これにより、主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を閉動作させ、上大入賞口39を閉鎖させる。また、ステップS16において、主制御用CPU45aは、主制御用RAM45cに記憶されているラウンド中閉鎖回数の値に1加算して、更新する。前記ラウンド中閉鎖回数は、1回のラウンド遊技において上大入賞口39が閉鎖した回数を示し、1回のラウンド遊技終了時に「0」が設定されるようになっている。
次に、主制御用CPU45aは、上大入賞口39への入球個数(実際に入球した個数)が、予め定めた入球上限個数に達したか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17の判定結果が否定の場合(入球上限個数>入球個数の場合)、主制御用CPU45aは、ラウンド中閉鎖回数が、確定停止表示させる大当り図柄(特別図柄)に基づき特定される規定閉鎖回数に達したか否かを判定する(ステップS18)。前記規定閉鎖回数は、特別図柄及びラウンド遊技数に基づき設定されている。具体的には、特別図柄Cのとき、ラウンド遊技数が「1」である場合には規定閉鎖回数として「3」が、ラウンド遊技数が「1」でない場合には規定閉鎖回数として「1」が、設定されている。また、特別図柄Dのとき、ラウンド遊技数が「1」である場合には規定閉鎖回数として「4」が、ラウンド遊技数が「1」でない場合には規定閉鎖回数として「2」が、設定されている。特別図柄Eのとき、ラウンド遊技数が「1」である場合には規定閉鎖回数として「5」が、ラウンド遊技数が「1」でない場合には規定閉鎖回数として「3」が、設定されている。
ステップS18の判定結果が否定の場合(ラウンド中閉鎖回数が規定閉鎖回数に達していない場合)、主制御用CPU45aは、特別図柄と、ラウンド中閉鎖回数と、ラウンド遊技数に基づき、大当り中閉鎖回数(合計閉鎖回数)を算出し、当該大当り中閉鎖回数に基づき、ラウンド内インターバル時間をタイマにセットする(ステップS19)。前記大当り中閉鎖回数は、ラウンド終了条件が成立していない場合において、大当り遊技中に上大入賞口39が閉鎖した回数を、特別図柄と、ラウンド中閉鎖回数と、ラウンド遊技数に基づき算出したものである。つまり、ラウンド終了条件が成立した場合には、実際の上大入賞口39が閉鎖した回数とずれることとなる。
具体的には、主制御用CPU45aは、特別図柄Eの場合(大当り遊技YEの場合)であって現在のラウンド遊技数が「2」以上である場合、大当り中閉鎖回数として、すでに終了したラウンド遊技数に3を乗算した値にラウンド中閉鎖回数及び「2」を加算した値(すなわち、(現在のラウンド遊技数−1)×3+ラウンド中閉鎖回数+2)を設定する。例えば、現在が4回目のラウンド遊技中であり、ラウンド中閉鎖回数の値が「2」である場合、大当り中閉鎖回数の値は、13回(3×3+2+2)となる。なお、特別図柄Eの場合であって現在のラウンド遊技数が「1」である場合、大当り中閉鎖回数は、ラウンド中閉鎖回数となる。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄Dの場合(大当り遊技YDの場合)であって現在のラウンド遊技数が「2」以上である場合、大当り中閉鎖回数として、終了したラウンド遊技数に2を乗算した値にラウンド中閉鎖回数及び「2」を加算した値(すなわち、(現在のラウンド遊技数−1)×2+ラウンド中閉鎖回数+2)を設定する。例えば、現在が4回目のラウンド遊技中であり、ラウンド中閉鎖回数の値が「1」である場合、大当り中閉鎖回数の値は、9回(3×2+1+2)となる。なお、特別図柄Dの場合であって現在のラウンド遊技数が「1」である場合、大当り中閉鎖回数は、ラウンド中閉鎖回数となる。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄Cの場合(大当り遊技YCの場合)であって現在のラウンド遊技数が「1」である場合、大当り中閉鎖回数は、ラウンド中閉鎖回数となる。一方、特別図柄Cの場合であって現在のラウンド遊技数が「2」以上である場合、ステップS18においてラウンド中閉鎖回数と規定閉鎖回数とは常に一致して、ステップS18の判定結果が肯定となるため、ステップS19の処理が実行されない。
そして、ステップS19において、主制御用CPU45aは、大当り中閉鎖回数が特定閉鎖回数である場合(すなわち、10回、18回、26回、34回である場合)、継続演出を実行させるために、タイマにラウンド内インターバル時間として9100msを設定する。また、このとき、主制御用CPU45aは、継続演出の実行を指示する継続演出実行コマンドを出力する。また、主制御用CPU45aは、ステップS19において、大当り中閉鎖回数が「1」である場合、タイマに2000msを設定する。また、主制御用CPU45aは、ステップS19において、大当り中閉鎖回数が「2」である場合、タイマに7000msを設定する。その一方、主制御用CPU45aは、ステップS19において、大当り中閉鎖回数が「1」、「2」及び特定閉鎖回数のいずれでもない場合(すなわち、1回、2回、10回、18回、26回、34回でない場合)、タイマにラウンド内インターバル時間として1000msを設定する。その後、主制御用CPU45aは、タイマの値が0となった場合(ラウンド内インターバルが終了した場合)、再びステップS13の処理を実行する。
一方、ステップS17の判定結果が肯定の場合(入球上限個数≦入球個数の場合)、又はステップS18の判定結果が肯定の場合(ラウンド中閉鎖回数が規定閉鎖回数に達している場合)、主制御用CPU45aは、終了するラウンド遊技数を指定し、ラウンド遊技が終了することを示すラウンド閉鎖指定コマンドを出力する(ステップS20)。そして、主制御用CPU45aは、特別図柄と、ラウンド遊技数に基づき、大当り中閉鎖回数を算出し、当該大当り中閉鎖回数に基づき、ラウンド間インターバル時間をタイマにセットする(ステップS21)。
具体的に説明すると、ステップS21では、ラウンド遊技が終了し、ラウンド中閉鎖回数に0が設定されることから、主制御用CPU45aは、確定停止表示させる大当り図柄が特別図柄Eである場合には、ラウンド遊技数に3(規定閉鎖回数)を乗じた値に「2」を加算した値を大当り中閉鎖回数とする。同様に、主制御用CPU45aは、確定停止表示させる大当り図柄が特別図柄Dである場合には、ラウンド遊技数に2(規定閉鎖回数)を乗じた値に「2」を加算した値を大当り中閉鎖回数とし、特別図柄Cである場合には、ラウンド遊技数に「2」を加算した値を大当り中閉鎖回数とする。そして、ステップS21において、主制御用CPU45aは、大当り中閉鎖回数が特定閉鎖回数である場合(すなわち、10回、18回、26回、34回である場合)、継続演出を実行させるために、タイマにラウンド間インターバル時間として9100msを設定する。また、このとき、主制御用CPU45aは、継続演出の実行を指示する継続演出実行コマンドを出力する。その一方、主制御用CPU45aは、ステップS19において、大当り中閉鎖回数が特定閉鎖回数でない場合(すなわち、10回、18回、26回、34回でない場合)、タイマにラウンド間インターバル時間として1000msを設定する。
その後、主制御用CPU45aは、タイマの値が0となった場合(ラウンド間インターバルが終了した場合)、ラウンド遊技数が16回(規定ラウンド遊技数)に達したか否かを判定する(ステップS22)。この判定結果が否定の場合、主制御用CPU45aは、ステップS12に移行し、次のラウンド遊技に関する処理を実行する。一方、ステップS22の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU45aは、タイマの値に、特別図柄C〜Eに基づき特定されるエンディング時間(本実施形態では「11000(ms)」)をセットし、エンディング処理を実行する(ステップS23)。主制御用CPU45aは、エンディング処理において、大当り遊技の開始に伴ってエンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを、統括制御用CPU46aに出力する。エンディングコマンドは、大当り遊技の終了を指示する大当り終了コマンドとなる。そして、主制御用CPU45aは、セットしたタイマの値が「0(零)」になったならば、すなわちエンディング時間が経過したならば大当り遊技に係る各種処理を終了する。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄C〜Eに基づく大当り遊技が付与された場合には、ステップS23のエンディング処理において確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定すると共に、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。なお、確変フラグに「1」が設定されている場合には、確変状態が付与されていることを示し、「0」が設定されている場合には、確変状態が付与されていないことを示している。同様に、作動フラグに「1」が設定されている場合には、入球率向上状態が付与されていることを示し、「0」が設定されている場合には、入球率向上状態が付与されていないことを示している。なお、各フラグは、主制御用RAM45cの所定の記憶領域に記憶されるようになっている。また、各フラグは、大当り遊技が付与された場合にクリアされる(「0」が設定される)ようになっている。
次に、大当り遊技YF,YGに関する特別大当り遊技処理について図18に基づき説明する。
主制御用CPU45aは、特別大当り遊技処理を実行すると、主制御用RAM45cに設定されるタイマの値に、特別図柄F,Gに基づき特定されるオープニング時間(本実施形態では「8000(ms)」)をセットし、オープニング処理を実行する(ステップS31)。また、主制御用CPU45aは、オープニング処理において、大当り遊技の開始に伴ってオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを、統括制御用CPU46aに出力する。そして、主制御用CPU45aは、セットしたタイマの値が「0(零)」になったならば、すなわちオープニング時間が経過したならばラウンド遊技に係る各種処理を実行する。
まず、主制御用CPU45aは、主制御用RAM45cに記憶されている現在のラウンド遊技数に1加算して値を更新し、更新後のラウンド遊技数を指定するラウンド開放指定コマンドを出力する(ステップS32)。なお、大当り遊技の開始時のラウンド遊技数には「0」が設定されており、本実施形態ではラウンド遊技数に設定された値が何回目のラウンド遊技数であるかを示すようになっている。
続いて、主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を開動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(ON信号)を出力する(ステップS33)。これにより、主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を開動作させて、上大入賞口39を開放させる。このとき、主制御用CPU45aは、特別図柄と、ラウンド遊技数と、ラウンド中閉鎖回数に基づき、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの時間である開放時間を主制御用RAM45cに設定されるタイマの値にセットする。
具体的には、主制御用CPU45aは、特別図柄Fであるときであって、ラウンド遊技数が「1」であるとき、ラウンド中閉鎖回数が「0」又は「1」である場合には、タイマの値に「500(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fであるときであって、ラウンド遊技数が「1」であるとき、ラウンド中閉鎖回数が「2」〜「4」である場合には、タイマの値に「2600(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fであるときであって、ラウンド遊技数が「2」〜「5」であるときには、タイマの値に「2600(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fであるときであって、ラウンド遊技数が「6」であるとき、ラウンド中閉鎖回数が「0」である場合には、タイマの値に「2600(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fであるときであって、ラウンド遊技数が「6」であるとき、ラウンド中閉鎖回数が「1」である場合には、タイマの値に「25000(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fであるときであって、ラウンド遊技数が「7」〜「16」であるときには、タイマの値に「25000(ms)」をセットする。
そして、主制御用CPU45aは、特別図柄Gであるときであって、ラウンド遊技数が「1」であるとき、ラウンド中閉鎖回数が「0」又は「1」である場合には、タイマの値に「500(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Gであるときであって、ラウンド遊技数が「1」であるとき、ラウンド中閉鎖回数が「2」〜「4」である場合には、タイマの値に「2600(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Gであるときであって、ラウンド遊技数が「2」〜「10」であるときには、タイマの値に「2600(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Gであるときであって、ラウンド遊技数が「11」であるとき、ラウンド中閉鎖回数が「0」又は「1」である場合には、タイマの値に「2600(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Gであるときであって、ラウンド遊技数が「11」であるとき、ラウンド中閉鎖回数が「2」である場合には、タイマの値に「25000(ms)」をセットする。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fであるときであって、ラウンド遊技数が「12」〜「16」であるときには、タイマの値に「25000(ms)」をセットする。
次に、主制御用CPU45aは、上大入賞口39への入球個数(実際に入球した個数)が、予め定めた入球上限個数に達したか否かを判定する(ステップS34)。この入球個数は、1回のラウンド遊技の終了時に「0(零)」にリセットされている。前記ステップS34の判定結果が否定(入球上限個数>入球個数)の場合、主制御用CPU45aは、上大入賞口39の開放時間が予め決められた時間を経過したか否かを判定する(ステップS35)。すなわち、主制御用CPU45aは、タイマの値が「0」であるか否かにより、開放時間が経過したか否かを判定し、タイマの値が「0」の場合には開放時間が経過しているので肯定判定し、タイマの値が「0」でない場合には開放時間が経過していないので否定判定する。この判定結果が否定(開放時間が経過していない)の場合、主制御用CPU45aは、ステップS34に戻り、ステップS34からの処理を繰り返す。
一方、ステップS35の判定結果が肯定の場合(開放時間が経過した場合)及びステップS34の判定結果が肯定の場合(入球上限個数≦入球個数の場合)、主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を閉動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(OFF信号)を出力する(ステップS36)。これにより、主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を閉動作させ、上大入賞口39を閉鎖させる。また、ステップS36において、主制御用CPU45aは、主制御用RAM45cに記憶されているラウンド中閉鎖回数の値に1加算して、更新する。前記ラウンド中閉鎖回数は、1回のラウンド遊技において上大入賞口39が閉鎖した回数を示し、1回のラウンド遊技終了時に「0」が設定されるようになっている。
次に、主制御用CPU45aは、上大入賞口39への入球個数(実際に入球した個数)が、予め定めた入球上限個数に達したか否かを判定する(ステップS37)。ステップS37の判定結果が否定の場合(入球上限個数>入球個数の場合)、主制御用CPU45aは、ラウンド中閉鎖回数が、確定停止表示させる大当り図柄(特別図柄)に基づき特定される規定閉鎖回数に達したか否かを判定する(ステップS38)。前記規定閉鎖回数は、特別図柄及びラウンド遊技数毎に設定されており、特別図柄Fの場合、ラウンド遊技数が「1」のときには「5」が、ラウンド遊技数が「2」〜「5」のときには「3」が、ラウンド遊技数が「6」のときには「2」が、ラウンド遊技数が「7」〜「16」のときには「1」が設定されている。また、規定閉鎖回数は、特別図柄Gの場合、ラウンド遊技数が「1」のときには「5」が、ラウンド遊技数が「2」〜「11」のときには「3」が、ラウンド遊技数が「12」〜「16」の場合には「1」が設定されている。
すなわち、大当り遊技YFが付与される場合には、1回目のラウンド遊技における上大入賞口39の規定閉鎖回数は、5回に設定されており、2回目〜5回目のラウンド遊技における上大入賞口39の規定閉鎖回数は、3回に設定されている。また、大当り遊技YFが付与される場合には、6回目のラウンド遊技における上大入賞口39の規定閉鎖回数は、2回に設定されており、7回目〜16回目のラウンド遊技における上大入賞口39の規定閉鎖回数は、1回に設定されている。また、大当り遊技YGが付与される場合には、1回目のラウンド遊技における上大入賞口39の規定閉鎖回数は、5回に設定されており、2回目〜11回目のラウンド遊技における上大入賞口39の規定閉鎖回数は、3回に設定されている。また、大当り遊技YGが付与される場合には、12回目〜16回目のラウンド遊技における上大入賞口39の規定閉鎖回数は、1回に設定されている。
ステップS38の判定結果が否定の場合(ラウンド中閉鎖回数が規定閉鎖回数に達していない場合)、主制御用CPU45aは、特別図柄と、ラウンド中閉鎖回数と、ラウンド遊技数に基づき、大当り中閉鎖回数(合計閉鎖回数)を算出し、当該大当り中閉鎖回数に基づき、ラウンド内インターバル時間をタイマにセットする(ステップS39)。
具体的に大当り中閉鎖回数を算出する方法について説明すると、主制御用CPU45aは、特別図柄Fの場合であって現在のラウンド遊技数が「1」である場合には、大当り中閉鎖回数として、ラウンド中閉鎖回数を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fの場合であって現在のラウンド遊技数が「2」〜「5」である場合には、大当り中閉鎖回数として、すでに終了したラウンド遊技数に3を乗算した値にラウンド中閉鎖回数及び「2」を加算した値(すなわち、(現在のラウンド遊技数−1)×3+ラウンド中閉鎖回数+2)を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fの場合であって、現在のラウンド遊技数が「6」である場合には、大当り中閉鎖回数として、ラウンド中閉鎖回数に「17」を加算した値を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fの場合であって、現在のラウンド遊技数が「7」以上である場合には、大当り中閉鎖回数として、すでに終了したラウンド遊技数に「13」を加算した値を設定する。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄Gの場合であって現在のラウンド遊技数が「1」である場合には、大当り中閉鎖回数として、ラウンド中閉鎖回数を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Gの場合であって現在のラウンド遊技数が「2」〜「11」である場合には、大当り中閉鎖回数として、すでに終了したラウンド遊技数に3を乗算した値にラウンド中閉鎖回数及び「2」を加算した値(すなわち、(現在のラウンド遊技数−1)×3+ラウンド中閉鎖回数+2)を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Gの場合であって、現在のラウンド遊技数が「12」以上である場合には、大当り中閉鎖回数として、すでに終了したラウンド遊技数に「24」を加算した値を設定する。
そして、ステップS39において、主制御用CPU45aは、特別図柄Fのとき、大当り中閉鎖回数が「1」である場合、タイマにラウンド内インターバル時間として2000msを設定する。また、主制御用CPU45aは、ステップS39において、特別図柄Fのとき、大当り中閉鎖回数が「2」である場合、タイマにラウンド内インターバル時間として7000msを設定する。また、主制御用CPU45aは、ステップS39において、特別図柄Fのとき、大当り中閉鎖回数が「2」〜「9」、「11」〜「17」である場合、タイマにラウンド内インターバル時間として1000msを設定する。また、主制御用CPU45aは、ステップS39において、特別図柄Fのとき、大当り中閉鎖回数が予め決められた設定回数(本実施形態では18回)以下の場合であって、大当り中閉鎖回数が特定閉鎖回数である場合(すなわち、10回、18回、26回、34回である場合)、継続演出を実行させるために、タイマにラウンド内インターバル時間として9100msを設定する。また、それと共に、継続演出の実行を指示する継続演出実行コマンドを出力する。
また、ステップS39において、主制御用CPU45aは、特別図柄Gのとき、大当り中閉鎖回数が「1」である場合、タイマにラウンド内インターバル時間として2000msを設定する。また、主制御用CPU45aは、ステップS39において、特別図柄Gのとき、大当り中閉鎖回数が「2」である場合、タイマにラウンド内インターバル時間として7000msを設定する。また、主制御用CPU45aは、ステップS39において、特別図柄Gのとき、大当り中閉鎖回数が「2」〜「9」、「11」〜「17」、「19」〜「25」、「27」〜「33」である場合、タイマにラウンド内インターバル時間として1000msを設定する。また、主制御用CPU45aは、ステップS39において、特別図柄Gのとき、大当り中閉鎖回数が予め決められた設定回数(本実施形態では34回)以下の場合であって、大当り中閉鎖回数が特定閉鎖回数である場合(すなわち、10回、18回、26回、34回である場合)、継続演出を実行させるために、タイマにラウンド内インターバル時間として9100msを設定する。このとき、主制御用CPU45aは、継続演出の実行を指示する継続演出実行コマンドを出力する。ステップS39の後、主制御用CPU45aは、タイマの値が0となった場合(ラウンド内インターバルが終了した場合)、再びステップS33の処理を実行する。
一方、ステップS37の判定結果が肯定の場合(入球上限個数≦入球個数の場合)、又はステップS38の判定結果が肯定の場合(ラウンド中閉鎖回数が規定閉鎖回数に達している場合)、主制御用CPU45aは、終了するラウンド遊技数を指定し、ラウンド遊技が終了することを示すラウンド閉鎖指定コマンドを出力する(ステップS40)。そして、主制御用CPU45aは、特別図柄と、ラウンド遊技数に基づき、ラウンド間インターバル時間をタイマにセットする(ステップS41)。
具体的には、主制御用CPU45aは、ステップS41において、確定停止表示させる大当り図柄が特別図柄Fである場合であって、ラウンド遊技数が「1」〜「5」である場合には、1000msを設定する。その一方、主制御用CPU45aは、ステップS41において、大当り図柄が特別図柄Fである場合であって、ラウンド遊技数が「6」以降である場合には、2000msを設定する。また、主制御用CPU45aは、ステップS41において、確定停止表示させる大当り図柄が特別図柄Gである場合であって、ラウンド遊技数が「1」〜「7」、「9」、「10」である場合には、1000msを設定する。また、主制御用CPU45aは、ステップS41において、大当り図柄が特別図柄Gである場合であって、ラウンド遊技数が「8」である場合には、9100msを設定する。このとき、主制御用CPU45aは、継続演出の実行を指示する継続演出実行コマンドを出力する。その一方、主制御用CPU45aは、ステップS41において、大当り図柄が特別図柄Gである場合であって、ラウンド遊技数が「11」以降である場合には、2000msを設定する。
その後、主制御用CPU45aは、タイマの値が0となった場合(ラウンド間インターバルが終了した場合)、ラウンド遊技数が16回(規定ラウンド遊技数)に達したか否かを判定する(ステップS42)。この判定結果が否定の場合、主制御用CPU45aは、ステップS32に移行し、次のラウンド遊技に関する処理を実行する。一方、ステップS42の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU45aは、タイマの値に、特別図柄F,Gに基づき特定されるエンディング時間(本実施形態では「11000(ms)」)をセットし、エンディング処理を実行する(ステップS43)。主制御用CPU45aは、エンディング処理において、大当り遊技の開始に伴ってエンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを、統括制御用CPU46aに出力する。エンディングコマンドは、大当り遊技の終了を指示する大当り終了コマンドとなる。そして、主制御用CPU45aは、セットしたタイマの値が「0(零)」になったならば、すなわちエンディング時間が経過したならば大当り遊技に係る各種処理を終了する。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄F,Gに基づく大当り遊技が付与された場合には、ステップS43のエンディング処理において確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定すると共に、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。
次に、大当り遊技YA,YB,YIに関する処理について説明する。
主制御用CPU45aは、大当り遊技YA、YB、YIの場合、最初にオープニング演出を実行させる。オープニング演出は、図17のステップS11と同様に行う。そして、オープニング演出の終了後、主制御用CPU45aは、15回のラウンド遊技を実行させる。これらの大当り遊技では、1回のラウンド遊技において大入賞口(本実施形態では下大入賞口41)が1回開放する。そして、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間、すなわち下大入賞口41の開放時間は、図3に示すように、「25000(ms)」に設定されている。このため、主制御用CPU45aは、下大入賞口41を開放させてラウンド遊技を開始させると、ラウンド遊技時間が経過したか否かの判定と規定入球個数(本実施形態では8球)の遊技球が入球したか否かの判定を行う。また、主制御用CPU45aは、ラウンド遊技の開始時に、開始させたラウンド遊技の回数を示すラウンド開放指定コマンドをサブ統括制御基板46に出力する。そして、主制御用CPU45aは、何れか一方を肯定判定すると、ラウンド遊技の終了条件が成立したことにより、下大入賞口41を閉鎖してラウンド遊技を終了させる。また、このとき、主制御用CPU45aは、ラウンド閉鎖指定コマンドを出力する。なお、主制御用CPU45aは、下大入賞口41を開放させる場合には下大入賞口扉40を開動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(ON信号)を出力するとともに、下大入賞口41を閉鎖させる場合には下大入賞口扉40を閉動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(OFF信号)を出力する。
1回のラウンド遊技を終了させた主制御用CPU45aは、ラウンド間インターバル時間(本実施形態では2000(ms))の経過後に、次のラウンド遊技を開始させるべく下大入賞口41を開放させる。そして、15回のラウンド遊技が終了したならば、主制御用CPU45aは、エンディング処理を実行して、エンディング演出を実行させる。エンディング処理は、図17のステップS23と同様に行う。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄Aに基づく大当り遊技YAが付与された場合には、エンディング処理において確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定すると共に、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Bに基づく大当り遊技YBが付与された場合には、エンディング処理において、確変フラグ及び作動フラグに「1」を設定するとともに、入球率向上状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す作動回数に100回を設定する。作動回数は、図柄変動ゲームが実行される毎に1減算されるようになっており、作動回数が0となった場合、主制御用CPU45aは、作動フラグに「0」を設定し、入球率向上状態を終了するようになっている。
一方、主制御用CPU45aは、特別図柄Iに基づく大当り遊技YIが付与された場合には、エンディング処理において確変状態を付与することを示す確変フラグに「0」を設定すると共に、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Fに基づく大当り遊技が付与された場合には、エンディング処理において、作動フラグに「1」を設定するとともに、入球率向上状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す作動回数に100回を設定する。
また、主制御用CPU45aは、大当り遊技YHに対応する特別図柄Hの場合、最初にオープニング演出を実行させる。オープニング演出は、図17のステップS11と同様に行う。そして、オープニング演出の終了後、主制御用CPU45aは、2回のラウンド遊技を実行させる。これらの大当り遊技では、1回のラウンド遊技において大入賞口(本実施形態では上大入賞口39)が1回開放する。そして、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間、すなわち上大入賞口39の開放時間は、図3に示すように、「500(ms)」に設定されている。このため、主制御用CPU45aは、上大入賞口39を開放させてラウンド遊技を開始させると、ラウンド遊技時間が経過したか否かの判定と規定入球個数(本実施形態では9球)の遊技球が入球したか否かの判定を行う。また、主制御用CPU45aは、ラウンド遊技の開始時に、開始させたラウンド遊技の回数を示すラウンド開放指定コマンドをサブ統括制御基板46に出力する。そして、主制御用CPU45aは、何れか一方を肯定判定すると、ラウンド遊技の終了条件が成立したことにより、上大入賞口39を閉鎖してラウンド遊技を終了させる。また、このとき、主制御用CPU45aは、ラウンド閉鎖指定コマンドを出力する。なお、主制御用CPU45aは、上大入賞口39を開放させる場合には上大入賞口扉38を開動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(ON信号)を出力するとともに、上大入賞口39を閉鎖させる場合には上大入賞口扉38を閉動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(OFF信号)を出力する。
1回のラウンド遊技を終了させた主制御用CPU45aは、ラウンド間インターバル時間(本実施形態では2000(ms))の経過後に、次のラウンド遊技を開始させるべく上大入賞口39を開放させる。そして、2回のラウンド遊技が終了したならば、主制御用CPU45aは、ラウンド間インターバル時間(本実施形態では7000(ms))の経過後に、エンディング処理を実行して、エンディング演出を実行させる。エンディング処理は、図17のステップS23と同様に行う。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄Hに基づく大当り遊技YHが付与された場合には、エンディング処理において確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Hが表示された図柄変動ゲームにおいて、確変状態及び入球率向上状態が付与されていなかった場合には、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「0」を設定する。一方、主制御用CPU45aは、特別図柄Hが表示された図柄変動ゲームにおいて、確変状態又は入球率向上状態のいずれか一方が付与されていた場合には、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。
また、主制御用CPU45aは、小当り遊技に対応する特別図柄(小当り図柄)の場合、最初にオープニング演出を実行させる。オープニング演出は、図17のステップS11と同様に行う。そして、オープニング演出の終了後、主制御用CPU45aは、1回のラウンド遊技を実行させる。小当り遊技では、1回のラウンド遊技において大入賞口(本実施形態では上大入賞口39)が2回開放する。そして、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間は、「10000(ms)」に設定されている。このため、主制御用CPU45aは、上大入賞口39を開放させてラウンド遊技を開始させると、ラウンド遊技時間が経過したか否かの判定と規定入球個数(本実施形態では9球)の遊技球が入球したか否かの判定を行う。また、主制御用CPU45aは、終了条件が成立しない限り、500ms間、上大入賞口39を開放した後、2000ms間、上大入賞口39を閉鎖し、再び500ms間、上大入賞口39を開放し、ラウンド遊技を終了する。そして、主制御用CPU45aは、7000ms間のラウンド間インターバル時間経過後、エンディング処理を実行して、エンディング演出を実行させる。エンディング処理は、図17のステップS23と同様に行う。
次に、サブ統括制御基板46の大当り遊技の実行に係る制御内容を説明する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、主制御基板45の主制御用CPU45aが出力するオープニングコマンドを入力すると、オープニング演出の演出内容を決定し、オープニング演出の演出内容を指示するオープニング演出コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
また、統括制御用CPU46aは、大当り遊技YC〜YHを実行する場合(特別図柄C〜Hの場合)、10000ms間の導入演出を実行させるための導入演出実行コマンドを出力する。その後、統括制御用CPU46aは、大当り遊技YC〜YGを実行する場合、継続演出実行コマンドを入力するまで、複数回のラウンド遊技に亘って実行されるラウンド演出を実行させるためのラウンド演出コマンドを出力する。また、統括制御用CPU46aは、継続演出実行コマンドを入力すると、継続演出実行コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
そして、統括制御用CPU46aは、大当り遊技YC,YDを実行する場合、以降、16回のラウンド遊技が終了するまでこの処理を繰り返す。また、統括制御用CPU46aは、大当り遊技YEを実行する場合、11回目のラウンド遊技にて継続演出実行コマンドを出力するまで、この処理を繰り返し、11回目のラウンド遊技にて継続演出実行コマンドを出力した後は、16回のラウンド遊技が終了するまで所定のラウンド演出を実行させるようにラウンド演出コマンドを出力する。
また、統括制御用CPU46aは、大当り遊技YFを実行する場合、6回目のラウンド遊技にて継続演出実行コマンドを出力した後、16回のラウンド遊技が終了するまで、ラウンド遊技毎に所定のラウンド演出を実行させるようにラウンド演出コマンドを出力する。同様に、統括制御用CPU46aは、大当り遊技YGを実行する場合、11回目のラウンド遊技にて継続演出実行コマンドを出力した後、16回のラウンド遊技が終了するまで、ラウンド遊技毎に所定のラウンド演出を実行させるようにラウンド演出コマンドを出力する。
なお、統括制御用CPU46aは、特別図柄C、Dである場合には、16回目のラウンド遊技終了後に継続演出実行コマンドを入力した場合には、「終了(継続しない)」を報知させる態様で継続演出を実行させる継続演出実行コマンドを出力する。その一方で、それ以外の場合には、統括制御用CPU46aは、「継続」を報知させる態様で継続演出を実行させる継続演出実行コマンドを出力する。
そして、統括制御用CPU46aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出の演出内容を決定し、エンディング演出の演出内容を指示するエンディング演出コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力し、大当り遊技の実行にかかる制御を終了する。
次に、演出表示制御基板47の大当り遊技の実行に係る制御内容を説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力するオープニング演出コマンドを入力すると、そのオープニング演出コマンドで指示された演出内容でオープニング演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いてオープニング演出コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、オープニング演出の開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。
また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力する導入演出実行コマンドを入力すると、その導入演出実行コマンドで指示された演出内容でラウンド遊技において導入演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いて導入演出実行コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、上大入賞口39が開放してからの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。
また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力するラウンド演出コマンドを入力すると、そのラウンド演出コマンドで指示された演出内容でラウンド遊技において所定のラウンド演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いてラウンド演出コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、上大入賞口39が開放してからの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。
また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力する継続演出実行コマンドを入力すると、その継続演出実行コマンドで指示された演出内容でラウンド遊技において所定の継続演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いて継続演出コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、上大入賞口39が開放してからの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。
また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力するエンディング演出コマンドを入力すると、そのエンディング演出コマンドで指示された演出内容でエンディング演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いてエンディング演出コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、エンディング演出の開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。
なお、音声・ランプ制御基板48は、オープニング演出コマンド、ラウンド演出コマンド、継続演出実行コマンド、エンディング演出コマンド、導入演出実行コマンドを入力すると、各種ランプ部17〜19,27bの発光態様及びスピーカ20,21,25の音声出力態様を制御する。すなわち、音声・ランプ制御基板48は、演出表示制御基板47と同様にこれらのコマンドで指示された演出内容に応じた演出を行わせるように制御を行う。
次に、大当り遊技YC〜YGにおける上大入賞口39の開放及び閉鎖の実行態様、及び継続演出の実行態様を、図19〜図23にしたがって説明する。図19は大当り遊技YCにおける各実行態様を示し、図20は大当り遊技YDにおける各実行態様を示し、図21は大当り遊技YEにおける各実行態様を示し、図22は大当り遊技YFにおける各実行態様を示す。図23は大当り遊技YGにおける各実行態様を示す。
図19に示すように、大当り遊技YCでは、最初にオープニング演出(図中「OP」と示す)を開始し、オープニング時間T0の経過後にラウンド遊技(図中「1R」、「2R」などと示す)が開始する。1回目のラウンド遊技において、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が行われた後、ラウンド内インターバル時間T2を経て、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が再び行われる。その後、ラウンド内インターバル時間T3を経て、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が1回行われ、1回目のラウンド遊技が終了する。1回目のラウンド遊技終了後、ラウンド間インターバル時間T5を経て、2回目のラウンド遊技が開始される。1回目のラウンド遊技は、2回の開放時間T1と、ラウンド内インターバル時間T2,T3と、1回の開放時間T4の合計時間T6となる。
2回目以降の各ラウンド遊技は、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が1回行われるとともに、1回の開放によってラウンド遊技が終了し、ラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T5の経過後に次のラウンド遊技が開始する。大当り遊技YCでは、上大入賞口39の開放時間T4がラウンド遊技時間に相当する。
また、大当り遊技YCが開始してから上大入賞口39が10回の開放をした後、すなわち8ラウンド目のラウンド遊技と9ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T7に相当する時間で、1回目の継続演出が行われる。ラウンド間インターバル時間T7は、継続演出を行わない場合のラウンド間インターバル時間T5と異なる時間である。そして、大当り遊技YCでは、1回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に9ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、8ラウンド目のラウンド遊技後の継続演出において「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、大当り遊技YCが開始してから上大入賞口39が18回の開放をした後、すなわち16ラウンド目のラウンド遊技とエンディング演出の間には、ラウンド間インターバル時間T7に相当する時間で、2回目の継続演出が行われる。そして、大当り遊技YCでは、2回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後にエンディング演出(図中「ED」と示す)を開始させるようになっていることから、16ラウンド目のラウンド遊技後の2回目の継続演出の結果として「終了(継続しない)」を示す旨の報知が行われる。2回目の継続演出の終了後は、エンディング演出が開始し、エンディング時間T8の経過によってエンディング演出が終了して大当り遊技YCが終了する。図19において、時間T9は、2ラウンドの大当り遊技YHと同様の開閉態様が終了してから継続演出が開始するまでの時間、及び前回の継続演出が終了してから次回の継続演出が開始するまでの時間を示す。また、時間T10は、大当り遊技YCが開始してから終了するまでの最大時間を示す。
図20に示すように、大当り遊技YDでは、最初にオープニング演出(図中「OP」と示す)を開始し、オープニング時間T0の経過後にラウンド遊技(図中「1R」、「2R」などと示す)が開始する。1回目のラウンド遊技において、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が行われた後、ラウンド内インターバル時間T2を経て、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が再び行われる。その後、ラウンド内インターバル時間T3を経て、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が2回行われ、1回目のラウンド遊技が終了する。なお、開放時間T4を上限とする1回目の上大入賞口39の開放が行われた後、ラウンド内インターバル時間T11の経過後に2回目の開放が行われる。1回目のラウンド遊技終了後、ラウンド間インターバル時間T5を経て、2回目のラウンド遊技が開始される。大当り遊技YDにおいて、1回目のラウンド遊技は、2回の開放時間T1と、ラウンド内インターバル時間T2,T3,T11と、2回の開放時間T4の合計時間T14となる。
2回目以降の各ラウンド遊技は、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が2回行われるとともに、2回の開放によってラウンド遊技が終了し、ラウンド遊技の終了後は原則としてラウンド間インターバル時間T5の経過後に次のラウンド遊技が開始する。また、各ラウンド遊技において上大入賞口39は、1回目の開放が行われてから開放時間T4の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T11の経過後に2回目の開放が行われる。大当り遊技YDでは、上大入賞口39の2回分の開放時間T4と1回分のラウンド内インターバル時間T11を加算した時間が、2回目以降のラウンド遊技時間T12に相当する。
また、大当り遊技YDが開始してから上大入賞口39が10回の開放をした後、すなわち4ラウンド目のラウンド遊技と5ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T7に相当する時間で、1回目の継続演出が行われる。ラウンド間インターバル時間T7は、継続演出を行わない場合のラウンド間インターバル時間T5と異なる時間である。そして、大当り遊技YDでは、1回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に5ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、4ラウンド目のラウンド遊技終了後の1回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、大当り遊技YDが開始してから上大入賞口39が18回の開放をした後、すなわち8ラウンド目のラウンド遊技と9ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T7に相当する時間で、2回目の継続演出が行われる。そして、大当り遊技YDでは、2回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に9ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、8ラウンド目のラウンド遊技終了後の2回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、大当り遊技YDが開始してから上大入賞口39が26回の開放をした後、すなわち12ラウンド目のラウンド遊技と13ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T7に相当する時間で、3回目の継続演出が行われる。そして、大当り遊技YDでは、3回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に13ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、12ラウンド目のラウンド遊技終了後の3回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、大当り遊技YDが開始してから上大入賞口39が34回の開放をした後、すなわち16ラウンド目のラウンド遊技とエンディング演出の間には、ラウンド間インターバル時間T7に相当する時間で、4回目の継続演出が行われる。そして、32回開放大当り遊技では、4回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後にエンディング演出(図中「ED」と示す)を開始させるようになっていることから、16ラウンド目のラウンド遊技終了後の4回目の継続演出において、「終了(継続しない)」を示す旨の報知が行われる。4回目の継続演出の終了後は、エンディング演出が開始し、エンディング時間T8の経過によってエンディング演出が終了して大当り遊技YDが終了する。図20において、時間T9は、2ラウンドの大当り遊技YHと同様の開閉態様が終了してから継続演出が開始するまでの時間、及び前回の継続演出が終了してから次回の継続演出が開始するまでの時間を示す。また、時間T13は、大当り遊技YDが開始してから終了するまでの最大時間を示す。
図21に示すように、大当り遊技YEでは、最初にオープニング演出(図中「OP」と示す)を開始し、オープニング時間T0の経過後にラウンド遊技(図中「1R」、「2R」などと示す)が開始する。1回目のラウンド遊技において、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が行われた後、ラウンド内インターバル時間T2を経て、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が再び行われる。その後、ラウンド内インターバル時間T3を経て、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が3回行われ、1回目のラウンド遊技が終了する。なお、開放時間T4を上限とする1回目及び2回目の上大入賞口39の開放が行われた後、ラウンド内インターバル時間T11の経過後に2回目及び3回目の開放が行われる。1回目のラウンド遊技終了後、ラウンド間インターバル時間T5を経て、2回目のラウンド遊技が開始される。大当り遊技YEにおいて、1回目のラウンド遊技は、2回の開放時間T1と、ラウンド内インターバル時間T2,T3と、2回のラウンド内インターバル時間T11と、3回の開放時間T4の合計時間T15となる。
2回目以降の各ラウンド遊技は、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が3回行われるとともに、3回の開放によってラウンド遊技が終了し、ラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T5の経過後に次のラウンド遊技が開始する。また、各ラウンド遊技において上大入賞口39は、1回目の開放が行われてから開放時間T4の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T11(継続演出が実行される場合にはラウンド内インターバル時間T16)の経過後に2回目の開放が行われる。そして、2回目の開放が行われてから開放時間T4の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T11(継続演出が実行される場合にはラウンド内インターバル時間T16)の経過後に3回目の開放が行われる。大当り遊技YEの2回目以降のラウンド遊技において、3回目、6回目、11回目以外のラウンド遊技では、上大入賞口39の3回分の開放時間T4と2回分のラウンド内インターバル時間T11を加算した時間がラウンド遊技時間T17に相当する。大当り遊技YEにおいて、3回目、6回目、11回目のラウンド遊技では、上大入賞口39の3回分の開放時間T4とラウンド内インターバル時間T11、T16を加算した時間がラウンド遊技時間T18に相当する。
また、大当り遊技YEが開始してから上大入賞口39が10回の開放をした後、すなわち3ラウンド目のラウンド遊技において上大入賞口39の2回目の開放と3回目の開放の間には、ラウンド内インターバル時間T16に相当する時間で、1回目の継続演出が行われる。ラウンド内インターバル時間T16は、継続演出を行わない場合のラウンド内インターバル時間T11と異なる時間である。また、ラウンド内インターバル時間T11は、ラウンド間インターバル時間T7と同じ時間である。そして、大当り遊技YEでは、1回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に3回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると11回目の開放)を開始させるようになっていることから、10回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される1回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、大当り遊技YEが開始してから上大入賞口39が18回の開放をした後、すなわち6ラウンド目のラウンド遊技において上大入賞口39の1回目の開放と2回目の開放の間には、ラウンド内インターバル時間T16に相当する時間で、2回目の継続演出が行われる。そして、大当り遊技YEでは、2回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に2回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると19回目の開放)を開始させるようになっていることから、18回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される2回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、大当り遊技YEが開始してから上大入賞口39が26回の開放をした後、すなわち8ラウンド目のラウンド遊技と9ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T7に相当する時間で、3回目の継続演出が行われる。ラウンド間インターバル時間T7は、継続演出を行わない場合のラウンド間インターバル時間T5と異なる時間である。そして、大当り遊技では、3回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に9ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、26回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される3回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、大当り遊技YEが開始してから上大入賞口39が34回の開放をした後、すなわち11ラウンド目のラウンド遊技において上大入賞口39の2回目の開放と3回目の開放の間には、ラウンド内インターバル時間T16に相当する時間で、4回目の継続演出が行われる。そして、大当り遊技YEでは、4回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に3回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると35回目の開放)を開始させるようになっていることから、34回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される4回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
大当り遊技YEでは、4回目の継続演出が終了すると、以降、継続演出が行われることなく、16ラウンド目のラウンド遊技まで行われる。そして、16ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出(図中「ED」と示す)が開始し、エンディング時間T8の経過によってエンディング演出が終了して大当り遊技YEが終了する。図21において、時間T9は、2ラウンドの大当り遊技YHと同様の開閉態様が終了してから継続演出が開始するまでの時間、及び前回の継続演出が終了してから次回の継続演出が開始するまでの時間を示す。また、時間T19は、大当り遊技YEが開始してから終了するまでの最大時間を示す。時間T20は4回目の継続演出が終了してから16ラウンド目のラウンド遊技が終了するまでの時間を示す。
図22に示すように、大当り遊技YFでは、最初にオープニング演出(図中「OP」と示す)を開始し、オープニング時間T0の経過後にラウンド遊技(図中「1R」、「2R」などと示す)が開始する。1回目のラウンド遊技において、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が行われた後、ラウンド内インターバル時間T2を経て、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が再び行われる。その後、ラウンド内インターバル時間T3を経て、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が3回行われ、1回目のラウンド遊技が終了する。なお、開放時間T4を上限とする1回目及び2回目の上大入賞口39の開放が行われた後、ラウンド内インターバル時間T11の経過後に2回目及び3回目の開放が行われる。1回目のラウンド遊技終了後、ラウンド間インターバル時間T5を経て、2回目のラウンド遊技が開始される。大当り遊技YFにおいて、1回目のラウンド遊技は、2回の開放時間T1と、ラウンド内インターバル時間T2,T3と、2回のラウンド内インターバル時間T11と、3回の開放時間T4の合計時間T15となる。
2回目〜5回目の各ラウンド遊技は、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が3回行われるとともに、3回の開放によってラウンド遊技が終了し、ラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T5の経過後に次のラウンド遊技が開始する。また、各ラウンド遊技において上大入賞口39は、1回目の開放が行われてから開放時間T4の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T11(継続演出が実行される場合にはラウンド内インターバル時間T16)の経過後に2回目の開放が行われる。そして、2回目の開放が行われてから開放時間T4の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T11(継続演出が実行される場合にはラウンド内インターバル時間T16)の経過後に3回目の開放が行われる。大当り遊技YFでは、2回目、4回目、5回目のラウンド遊技において、上大入賞口39の3回分の開放時間T4と2回分のラウンド内インターバル時間T11を加算した時間がラウンド遊技時間T17に相当する。
また、大当り遊技YFが開始してから上大入賞口39が10回の開放をした後、すなわち3ラウンド目のラウンド遊技において上大入賞口39の2回目の開放と3回目の開放の間には、ラウンド内インターバル時間T16に相当する時間で、1回目の継続演出が行われる。ラウンド内インターバル時間T16は、継続演出を行わない場合のラウンド内インターバル時間T11と異なる時間である。また、ラウンド内インターバル時間T11は、ラウンド間インターバル時間T7と同じ時間である。そして、大当り遊技YFでは、1回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に3回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると11回目の開放)を開始させるようになっていることから、10回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される1回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、6回目のラウンド遊技では、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が1回行われるとともに、開放時間T21を上限とする上大入賞口39の開放が1回行われる。また、6回目のラウンド遊技において上大入賞口39は、1回目の開放が行われてから開放時間T4の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間としてラウンド内インターバル時間T16が設定され、当該インターバル時間で、2回目の継続演出が行われる。そして、大当り遊技YFでは、2回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に2回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると19回目の開放)を開始させるようになっており、18回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される2回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。そして、6回目のラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T22の経過後に次の7回目のラウンド遊技が開始する。
そして、7回目以降のラウンド遊技では、開放時間T21を上限とする上大入賞口39の開放が1回行われる。また、7回目以降のラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T22の経過後に次のラウンド遊技が開始する。以降同様にして、16ラウンド目のラウンド遊技まで行われる。そして、16ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、ラウンド間インターバル時間T22の経過後に、エンディング演出(図中「ED」と示す)が開始し、エンディング時間T8の経過によってエンディング演出が終了して特別開放大当り遊技が終了する。図22において、時間T23は、大当り遊技YFが開始してから終了するまでの最大時間を示す。
図23に示すように、大当り遊技YGでは、最初にオープニング演出(図中「OP」と示す)を開始し、オープニング時間T0の経過後にラウンド遊技(図中「1R」、「2R」などと示す)が開始する。1回目のラウンド遊技において、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が行われた後、ラウンド内インターバル時間T2を経て、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が再び行われる。その後、ラウンド内インターバル時間T3を経て、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が3回行われ、1回目のラウンド遊技が終了する。なお、開放時間T4を上限とする1回目及び2回目の上大入賞口39の開放が行われた後、ラウンド内インターバル時間T11の経過後に2回目及び3回目の開放が行われる。1回目のラウンド遊技終了後、ラウンド間インターバル時間T5を経て、2回目のラウンド遊技が開始される。大当り遊技YGにおいて、1回目のラウンド遊技は、2回の開放時間T1と、ラウンド内インターバル時間T2,T3と、2回のラウンド内インターバル時間T11と、3回の開放時間T4の合計時間T15となる。
2回目〜10回目の各ラウンド遊技は、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が3回行われるとともに、3回の開放によってラウンド遊技が終了し、ラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T5の経過後に次のラウンド遊技が開始する。また、各ラウンド遊技において上大入賞口39は、1回目の開放が行われてから開放時間T4の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T11(継続演出が実行される場合にはラウンド内インターバル時間T16)の経過後に2回目の開放が行われる。そして、2回目の開放が行われてから開放時間T4の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T11(継続演出が実行される場合にはラウンド内インターバル時間T16)の経過後に3回目の開放が行われる。大当り遊技YGでは、2回目、4回目、5回目、7回目〜10回目のラウンド遊技において、上大入賞口39の3回分の開放時間T4と2回分のラウンド内インターバル時間T11を加算した時間がラウンド遊技時間T17に相当する。
また、大当り遊技YGが開始してから上大入賞口39が10回の開放をした後、すなわち3ラウンド目のラウンド遊技において上大入賞口39の2回目の開放と3回目の開放の間には、ラウンド内インターバル時間T16に相当する時間で、1回目の継続演出が行われる。ラウンド内インターバル時間T16は、継続演出を行わない場合のラウンド内インターバル時間T11と異なる時間である。また、ラウンド内インターバル時間T11は、ラウンド間インターバル時間T7と同じ時間である。そして、大当り遊技YGでは、1回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に3回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると11回目の開放)を開始させるようになっていることから、10回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される1回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、大当り遊技YGが開始してから上大入賞口39が18回の開放をした後、すなわち6ラウンド目のラウンド遊技において上大入賞口39の1回目の開放と2回目の開放の間には、ラウンド内インターバル時間T16に相当する時間で、2回目の継続演出が行われる。そして、大当り遊技YGでは、2回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に2回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると19回目の開放)を開始させるようになっていることから、18回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される2回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、大当り遊技YGが開始してから上大入賞口39が26回の開放をした後、すなわち8ラウンド目のラウンド遊技と9ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T7に相当する時間で、3回目の継続演出が行われる。ラウンド間インターバル時間T7は、継続演出を行わない場合のラウンド間インターバル時間T5と異なる時間である。そして、大当り遊技YGでは、3回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に9ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、26回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される3回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、11回目のラウンド遊技では、開放時間T4を上限とする上大入賞口39の開放が2回行われるとともに、開放時間T21を上限とする上大入賞口39の開放が1回行われる。また、11回目のラウンド遊技において上大入賞口39は、2回目の開放が行われてから開放時間T4の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間としてラウンド内インターバル時間T16が設定され、当該インターバル時間で、4回目の継続演出が行われる。そして、大当り遊技YGでは、4回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に2回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると35回目の開放)を開始させるようになっており、34回目の上大入賞口39の閉鎖後に実行される2回目の継続演出において、「継続」を示す旨の報知が行われる。そして、11回目のラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T22の経過後に次の12回目のラウンド遊技が開始する。
そして、12回目以降のラウンド遊技では、開放時間T21を上限とする上大入賞口39の開放が1回行われる。また、12回目以降のラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T22の経過後に次のラウンド遊技が開始する。以降同様にして、16ラウンド目のラウンド遊技まで行われる。そして、16ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、ラウンド間インターバル時間T22の経過後に、エンディング演出(図中「ED」と示す)が開始し、エンディング時間T8の経過によってエンディング演出が終了して特別開放大当り遊技が終了する。図23において、時間T24は、大当り遊技YGが開始してから終了するまでの最大時間を示す。
図19〜図23に示すように、大当り遊技YC〜YGの各大当り遊技において、少なくとも上大入賞口39が大当り遊技開始時から18回開放するまでは、上大入賞口39の開閉態様は同一に設定されている。また、各大当り遊技において、継続演出が行われるタイミングが同じに設定されていると共に、継続演出が行われるときのインターバル時間なども同じにした。このため、少なくとも上大入賞口39が大当り遊技開始時から18回開放するまでは、見た目上からは、どの大当り遊技が行われているのか、判断できない。また、各継続演出は、大当り遊技開始時からの上大入賞口39の大当り中閉鎖回数をもとに行われるので、各大当り遊技では上大入賞口39の大当り中閉鎖回数が同じとなるタイミングで継続演出が行われることになるとともに、継続演出の時間も同一時間で行われる。このため、継続演出が行われるタイミングからも、どの大当り遊技が行われているのか、判断できない。
同様に、大当り遊技YD,YE,YGの各大当り遊技において、少なくとも上大入賞口39が大当り遊技開始時から34回開放するまでは、上大入賞口39の開閉態様は同一に設定されている。また、各大当り遊技において、継続演出が行われるタイミングが同じに設定されていると共に、継続演出が行われるときのインターバル時間なども同じにした。このため、少なくとも上大入賞口39が大当り遊技開始時から18回開放するまでは、見た目上からは、どの大当り遊技が行われているのか、判断できない。
なお、大当り遊技YC〜YGでは、1回のラウンド遊技中に規定開放回数分、上大入賞口39が開放する前にラウンド遊技の終了条件が成立する場合がある。この場合は、ラウンド遊技の終了条件が成立した時点で次のラウンド遊技を開始させることから、上大入賞口39の開放やラウンド内インターバル期間などが省略され、その結果として継続演出も省略される場合がある。
例えば、大当り遊技YDにおいて4ラウンド目の1回目の開放(大当り遊技開始時から数えると9回目の開放)中にラウンド遊技の終了条件が成立すると、4ラウンド目の2回目の開放(大当り遊技開始時から数えると10回目の開放)が省略される。すなわち、この例では、4ラウンド目の1回目の開放終了後にラウンド間インターバル期間が設定され、そのラウンド間インターバル期間(ラウンド間インターバル時間T7)の経過後に5ラウンド目のラウンド遊技が開始し、大当り遊技開始時から数えて11回目の上大入賞口39の開放が開始する。したがって、この例では、ラウンド間インターバル時間T7が設定されることにより、1回目の継続演出が行われる。
また、大当り遊技YEにおいて3ラウンド目の1回目の開放(大当り遊技開始時から数えると9回目の開放)中にラウンド遊技の終了条件が成立すると、3ラウンド目の2回目と3回目の開放(大当り遊技開始時から数えると10回目と11回目の開放)が省略される。また、2回目の開放と3回目の開放の間のラウンド内インターバル期間も省略される。すなわち、この例では、3ラウンド目の1回目の開放終了後にラウンド間インターバル期間が設定され、そのラウンド間インターバル期間の経過後に4ラウンド目のラウンド遊技が開始し、大当り遊技開始時から数えて12回目の上大入賞口39の開放が開始する。したがって、この例では、1回目の継続演出が省略される。
そして、本実施形態では、大当り遊技YC〜YGが実行されるとき、上大入賞口39に入球した遊技球を、転動領域101から演出用入賞口103に所定個数入球させると、次に実行される継続演出の演出内容を示唆する示唆演出を実行するようになっている。示唆演出は、継続演出終了時から(または1回目のラウンド遊技にて、上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作してから)次回の継続演出開始までの間に亘って行われるようになっている。そして、示唆演出は、演出用入賞口103に所定個数(本実施形態では4個)の遊技球が入球する毎に、表示画面に表示された表示画像としてのメーターの目盛りが1ずつ増加するような表示演出となっている。表示画面に表示されるメーターの目盛りは、次回の継続演出にて継続するか否かを示唆する表示画像であり、目盛りが増えれば増えるほど、継続することを示唆するようになっている。また、メーターは8段階の目盛りが用意されており、最高段階(8段階)まで目盛りが到達すると、次回の継続演出の演出内容が継続を示すことが確定するようになっている。
以下、示唆演出に係わる制御について詳しく説明する。
統括制御用CPU46aは、大当り遊技YC〜YGが実行される場合、継続演出の実行前に、示唆演出を実行させる。具体的には、統括制御用CPU46aは、1回目のラウンド遊技にて上大入賞口39が大当り遊技YHと同様の開閉態様にて開閉動作した後(上大入賞口39が2回開閉動作した後)、または継続演出終了後、次の継続演出が実行されることが決定されている場合、表示画面上に目盛りが0段階(最低段階)のメーターを表示させる示唆演出実行コマンドを出力する。当該示唆演出実行コマンドが出力されることにより、表示画面上にメーターが表示され、示唆演出の実行が開始される。
また、統括制御用CPU46aは、特別図柄の種類を特定し、特定した特別図柄に基づき、演出用可動体104の動作パターンを複数種類の動作パターンの中から決定する。前記動作パターンには、図24(b)に示すように、演出用可動体104を180msかけて開放させた後、10000msの間、開放状態を維持させて、演出用入賞口103への遊技球の入球を可能とした後、180msかけて閉鎖させる動作を繰り返す動作パターンKD1がある。動作パターンKD1では、演出用可動体104が完全に(90度)開放状態となっている10000msの間は、遊技球が入球しやすくなっているが、閉鎖途中又は開放途中の180msの間は、ほとんど遊技球が入球しないようになっている。
また、動作パターンには、図24(b)に示すように、演出用可動体104を180msかけて完全に開放させた後、8000msの間、開放状態を維持させて、演出用入賞口103への遊技球の入球を可能とした後、180msかけて閉鎖させる動作を繰り返す動作パターンKD2がある。動作パターンKD2では、演出用可動体104が完全に開放状態となっている8000msの間は、遊技球が入球しやすくなっているが、閉鎖途中又は開放途中の180msの間は、ほとんど遊技球が入球しないようになっている。また、動作パターンには、図24(b)に示すように、演出用可動体104を180msかけて開放させた後、5000msの間、開放状態を維持させて、演出用入賞口103への遊技球の入球を可能とした後、180msかけて閉鎖させる動作を繰り返す動作パターンKD3がある。動作パターンKD3では、演出用可動体104が完全に開放状態となっている5000msの間は、遊技球が入球しやすくなっているが、閉鎖途中又は開放途中の180msの間は、ほとんど遊技球が入球しないようになっている。
なお、演出用可動体104が開放状態となっている時間が一番長い動作パターンKD1が動作パターンの中で一番演出用入賞口103に遊技球を入球させやすい動作パターンとなっている。一方で、演出用可動体104が開放状態となっている時間が一番短い動作パターンKD3が動作パターンの中で一番演出用入賞口103に遊技球を入球させにくい動作パターンとなっている。
そして、統括制御用CPU46aは、図24に示すように、特別図柄Cである場合(大当り遊技YCである場合)、動作パターンKD1を5/100の確率で決定し、動作パターンKD2を35/100の確率で決定し、動作パターンKD3を60/100の確率で決定するようになっている。また、統括制御用CPU46aは、図24に示すように、特別図柄Dである場合(大当り遊技YDである場合)、動作パターンKD1を10/100の確率で決定し、動作パターンKD2を45/100の確率で決定し、動作パターンKD3を45/100の確率で決定するようになっている。同様に、統括制御用CPU46aは、図24に示すように、特別図柄Eである場合(大当り遊技YEである場合)、動作パターンKD1を10/100の確率で決定し、動作パターンKD2を60/100の確率で決定し、動作パターンKD3を30/100の確率で決定するようになっている。また、統括制御用CPU46aは、図24に示すように、特別図柄Fである場合(大当り遊技YFである場合)、動作パターンKD1を30/100の確率で決定し、動作パターンKD2を45/100の確率で決定し、動作パターンKD3を25/100の確率で決定するようになっている。また、統括制御用CPU46aは、図24に示すように、特別図柄Gである場合(大当り遊技YGである場合)、動作パターンKD1を30/100の確率で決定し、動作パターンKD2を45/100の確率で決定し、動作パターンKD3を25/100の確率で決定するようになっている。
以上のように、統括制御用CPU46aは、上大入賞口39の合計開放時間が長ければ長いほど、演出用入賞口103に入球させやすい動作パターンKD1,KD2を決定しやすくなる一方、合計開放時間が短ければ短いほど、演出用入賞口103に入球させにくい動作パターンKD3を決定しやすくなる。また、統括制御用CPU46aは、大当り遊技YC〜YGが実行される場合、上大入賞口39の開閉回数が多ければ多いほど、演出用入賞口103に入球させやすい動作パターンKD1,KD2を決定しやすくなる一方、開閉回数が少なければ少ないほど、演出用入賞口103に入球させにくい動作パターンKD3を決定しやすくなる。
そして、統括制御用CPU46aは、次の継続演出が開始されるまで、決定した動作パターンに基づき、繰り返し演出用可動体104を開閉動作させる。また、統括制御用CPU46aは、演出用スイッチSW10から遊技球が検知されたことを示す検知信号を入力する毎に、入球した遊技球の数を示す入球数に1加算して、統括制御用RAM46cを書き換える。そして、統括制御用CPU46aは、予め決められた個数(本実施形態では4個)の遊技球が演出用入賞口103に入球する毎に(統括制御用RAM46cに記憶された入球数が4の倍数となる毎に)、目盛りが1増加するようにメーターを表示させるような示唆演出実行コマンドを出力する。すなわち、統括制御用CPU46aは、入球数に応じた目盛り(0個なら0段階、4個なら1段階、8個なら2段階・・・28個なら7段階、32個なら8段階)のメーターを表示させるような示唆演出実行コマンドを出力する。
なお、次回の継続演出の演出内容として「終了(継続しない)」の報知を行う場合(すなわち、次回の継続演出の実行タイミングが16回目のラウンド遊技後である場合)、統括制御用CPU46aは、入球数が32個となっても、メーターの目盛りが8段階目となる示唆演出実行コマンドを出力しないようになっている。これにより、メーターの目盛りが8段階目を示す場合には、継続演出の演出内容として「継続」の報知が行われることを認識することができる。
その後、継続演出が開始されると、統括制御用CPU46aは、入球数をクリアするようになっている。そして、継続演出が終了すると、再びメーターの目盛りを0段階目とする示唆演出実行コマンドを出力する。以降、大当り遊技YC〜YGにおいて、最後の継続演出が実行されるまで前述した処理を繰り返し実行する。
以上のように、合計開放時間が長いために、遊技者にとって有利な大当り遊技実行中であればあるほど、示唆演出においてメーターの目盛りが増加しやすくなっている。このため、遊技者は、メーターの目盛りに基づいて、次の継続演出の演出内容を予測すると共に、大当り遊技の種類を予測することができる。また、上大入賞口39に入球した遊技球が使用されるため、示唆演出を実行させるため、遊技球を上大入賞口39とは異なる方向に発射させる必要がなくなる。すなわち、上大入賞口39に向けて発射することにより、示唆演出を実行させることができる。このため、発射方向を変更したり、上大入賞口39が閉鎖しているときなどに遊技球を発射したりするなどする必要が無くなり、遊技の興趣を向上することができる。すなわち、大当り遊技中に遊技球を無駄に発射する必要が無くなり、遊技の興趣を向上することができる。
また、本実施形態では、小当り遊技中、又は大当り遊技YC〜YH中、上大入賞口39が2回開放されるまでの間に、上大入賞口39に入球した遊技球が、転動領域101を経て演出用入賞口103に入球した場合、確変状態が付与されるか否かを示唆する確変示唆演出が実行されるようになっている。具体的には、上大入賞口39に入球した遊技球が、転動領域101を経て演出用入賞口103に入球した場合、確変状態が付与されるときには、所定の確変確定音が出力されるようになっている。以下、確変示唆演出に係わる制御について詳しく説明する。
統括制御用CPU46aは、大当り遊技YC〜YH及び小当り遊技が実行される場合(大当り図柄C〜H又は小当り図柄が指定された場合)、特別図柄に基づき、上大入賞口39が2回開閉動作するまでの間の演出用可動体104の動作パターンを決定する。前記動作パターンには、図25に示すように、演出用可動体104を180msかけて最大限(90度)開放させた後、2000msの間、開放状態を維持させて、演出用入賞口103への遊技球の入球を可能とした後、180msかけて閉鎖させる動作パターンKD101がある。また、前記動作パターンには、演出用可動体104を140msかけてほぼ(70度)開放させた後、1500msの間、開放状態を維持させて、演出用入賞口103への遊技球の入球を可能とした後、140msかけて閉鎖させる動作パターンKD102がある。なお、動作パターンKD102では、演出用可動体104が最大限開放されておらず、また開放時間も短いため、転動領域101から演出用入賞口103へ遊技球が入球しにくくなっている。
また、統括制御用CPU46aは、確変状態が付与される大当り遊技YC〜YHが実行される場合(ゲーム結果が大当り図柄C〜Hの場合)には、動作パターンKD101を70%の確率で選択する一方、動作パターンKD102を30%の確率で選択するようになっている。一方、統括制御用CPU46aは、小当り遊技が実行される場合(ゲーム結果が小当り図柄の場合)には、動作パターンKD101を30%の確率で選択する一方、動作パターンKD102を70%の確率で選択するようになっている。
そして、統括制御用CPU46aは、上大入賞口39が2回開閉動作するまでの間に、決定した動作パターンに基づき、演出用可動体104を開閉動作させる。また、統括制御用CPU46aは、演出用スイッチSW10から遊技球が検知されたことを示す検知信号を入力した場合、特別図柄に基づき、確変示唆演出の演出内容を決定する。具体的に説明すると、統括制御用CPU46aは、確変状態が付与される大当り遊技YC〜YHが実行される場合、確変状態が高確率で付与されることを報知する確変示唆パターンを70%の確率で選択する一方、確変状態が付与されない可能性が高いことを報知する確変示唆パターンを30%の確率で選択するようになっている。一方、統括制御用CPU46aは、小当り遊技が実行される場合、確変状態が高確率で付与されることを報知する確変示唆パターンを30%の確率で選択する一方、確変状態が付与されない可能性が高いことを報知する確変示唆パターンを70%の確率で選択するようになっている。
統括制御用CPU46aは、確変示唆パターンを決定すると、当該確変示唆パターンを指定して、確変示唆演出を実行させる確変示唆演出実行コマンドを演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48に出力する。音声・ランプ制御基板48は、当該確変示唆演出実行コマンドを入力すると、入力した確変示唆演出実行コマンドにより指定された確変示唆パターンに応じた演出内容の音声をスピーカ20,21,25から出力させる。
これにより、遊技者は、上大入賞口39が2回開閉するまでに、演出用入賞口103に遊技球を入球させた場合、確変示唆演出の演出内容から確変状態が付与されるか否かを予測することができる。また、遊技者は、上大入賞口39が2回開閉するまでに、演出用入賞口103に遊技球を入球させた場合、確変示唆演出の演出内容から小当り遊技でないか、すなわち、賞球が期待できる大当り遊技である可能性が高いか否かを予測することができる。また、確変状態が付与される場合ほど、演出用可動体104は、遊技球が演出用入賞口103に入球されやすい動作パターンで開閉動作しやすい。このため、演出用可動体104の開閉態様から確変状態が付与される可能性が高いか否かを判断することもできる。また、遊技者は、確変示唆演出を実行させるために、開放時間が短く、入賞させることが難しい間でも(すなわち、上大入賞口39が2回開閉動作するまでの間)であっても、遊技球を発射することとなる。このため、上大入賞口39が2回開閉動作するまでの間でも飽きさせることなく、遊技者の興趣を向上させることができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)昇格大当り遊技としての大当り遊技YC〜YEは、複数種類用意されており、上大入賞口39の開閉態様からでは、大当り遊技YC〜YEがいつまで続くか(上大入賞口39が何回開閉動作すれば終了するか)を予測できない。すなわち、上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間を、大当り遊技YC〜YEの種類にかかわらず同じ時間となるように設定している。また、上大入賞口39が2回開放した後、インターバル時間はすべて同じであることから、インターバル時間からでもラウンド遊技の終了時を判別することができず、いつ大当り遊技YC〜YEが終了するのかを判断することができない。このため、遊技者は、より有利な種類の大当り遊技YC〜YEが付与されるか注目することとなる。
(2)また、演出用可動体104は、上大入賞口39の合計開放時間が長い種類の大当り遊技YEが実行されている場合、上大入賞口39の合計開放時間が短い種類の大当り遊技YCが実行されている場合よりも高確率で演出用入賞口103への遊技球を入賞させるように開閉動作する。すなわち、動作パターンKD1を選択しやすくなる。このため、上大入賞口39の合計開放時間が長い種類の大当り遊技YEが実行されている場合、大当り遊技の継続示唆が行われやすくなる。すなわち、メーターの目盛りが上位の段階に進みやすくなる。従って、大当り遊技中に、遊技者の興趣を向上させることができる。
(3)また、演出表示装置28は、上大入賞口39の合計開放時間が長い種類の大当り遊技YEの実行中、合計開放時間が短い種類の大当り遊技YCにおける上大入賞口39の開閉動作する回数分、上大入賞口39が開閉動作するまでに、演出用入賞口103が予め決められた個数(32個)の遊技球が入賞検知された場合、大当り遊技が継続することを示唆する。すなわち、示唆演出は、メーターが最高段階まで進み、継続演出の演出内容として「継続」が報知されることを予め示唆する。このため、合計開放時間が短い種類の大当り遊技YCにおける上大入賞口39の開閉動作する回数分、上大入賞口39が開閉動作するまでに、演出用入賞口103に遊技球を多く入球されるか否かについて遊技者に注目させることができ、遊技の興趣が向上する。
(4)特別大当り遊技としての大当り遊技YF,YGは、大当り遊技開始から昇格大当り遊技としての大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作されるまで、昇格大当り遊技における上大入賞口39の開閉態様のいずれかと同一態様にて上大入賞口39を開閉動作させる。そして、その後、大当り遊技YF,YGでは、上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間を、昇格大当り遊技における上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間よりも長く設定する。すなわち、25000ms間、上大入賞口39が開放するようにする。また、特別大当り遊技のラウンド遊技の回数と、昇格大当り遊技のラウンド遊技の回数を同一としている。このため、遊技者に、昇格大当り遊技YC〜YEかと思わせておいた後、昇格大当り遊技YC〜YEよりも上大入賞口39の合計開放時間が長くて、遊技者に有利な特別大当り遊技YF,YGを発生させることができる。そして、演出用可動体104は、上大入賞口39の合計開放時間が長い特別大当り遊技YF,YGが実行される場合、上大入賞口39の合計開放時間が短い種類の大当り遊技YC〜YEである場合よりも高確率で演出用可動体104への遊技球を入賞させるように開閉動作する。このため、演出用入賞口103に遊技球が入賞検知されやすくなっていた場合、特別大当り遊技YF,YGが付与されていることを期待させることができる。
(5)大当り遊技YC〜YE(昇格大当り遊技)は、大当り遊技開始から大当り遊技YH(通常大当り遊技)を構成するラウンド遊技の上限回数(2回)と同じ回数分開閉動作するまで、大当り遊技YHにおける上大入賞口39の開閉態様と同一態様にて上大入賞口39を開閉動作させる。その後、前記上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間を、大当り遊技YHにおける上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間よりも長く設定する。このため、遊技者に、大当り遊技YHかと思わせておいた後、大当り遊技YHよりも上大入賞口39の合計開放時間が長くて、遊技者に有利な大当り遊技YC〜YEを発生させることができる。このため、大当り遊技YHが付与された場合であっても、遊技者に大当り遊技YC〜YEが付与されたのではないかと希望を持たせ、遊技の興趣を向上させることができる。
(6)また、大当り遊技YF、YG(特別大当り遊技)は、大当り遊技開始から大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作されるまで、大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の開閉態様と同一態様にて上大入賞口39を開閉動作させる。その後、上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間を、大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間よりも長く設定する。また、大当り遊技YF,YGのラウンド遊技の回数と、大当り遊技YC〜YEのラウンド遊技の回数が同一である。このため、遊技者に、大当り遊技YC〜YEかと思わせておいた後、大当り遊技YC〜YEよりも上大入賞口39の合計開放時間が長くて、遊技者に有利な大当り遊技YF,YGを発生させることができる。従って、大当り遊技YC〜YEが付与された場合であっても、遊技者に大当り遊技YF,YGが付与されたのではないかと希望を持たせ、遊技の興趣を向上させることができる。以上のことにより、遊技者は、大当り遊技がいつまで継続するかについて注目するため、遊技者に演出用入賞口103に予め決められた個数の遊技球が入賞検知され、継続示唆が行われるか否かに(示唆演出の演出内容について)注目させることができる。
(7)また、このように段階的に大当り遊技YF,YGの内容が発展するため、大当り遊技YHであっても、遊技者は、遊技者にとって一番有利な大当り遊技YF、YGが付与されることを期待することができる。それと共に、段階的に発展することにより、大当り遊技開始から大当り遊技YHにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作したとき、及び大当り遊技開始から大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作したとき、遊技者に大当り遊技が発展するか否か注目させることができ、遊技の興趣が向上する。また、大当り遊技YC〜YGは、大当り遊技YHにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作した後、上大入賞口39の開閉動作にかかる時間を、大当り遊技YHよりも長く設定している。このため、遊技者は、大当り遊技YHにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作した後、大当り遊技YHが付与されていたか否かを容易に判断することができる。また、大当り遊技YF、YGは、大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作した後、上大入賞口39の開閉動作にかかる時間を、大当り遊技YC〜YEよりも長く設定している。このため、遊技者は、大当り遊技における上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作した後、大当り遊技YC〜YEが付与されていたか否かを容易に判断することができる。
(8)大当り遊技YC〜YEは、複数種類用意されており、上大入賞口39の開閉態様からでは、大当り遊技YC〜YEがいつまで続くか予測できない。すなわち、大当り遊技YC〜YE開始から、大当り遊技YHにおける上大入賞口39の開閉回数分と同じ回数分、上大入賞口39が開閉動作するまでは、大当り遊技YHと同じ開閉態様にて上大入賞口39を開閉動作させる。そして、その後は、上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間を、大当り遊技YC〜YEの種類にかかわらず同じ時間となるように設定している。また、インターバル時間はすべて同じであることから、インターバル時間からでもラウンド遊技の終了時を判別することができず、いつ昇格大当り遊技が終了するのかを判断することができない。このため、遊技者は、より有利な種類の大当り遊技YC〜YEが付与されるか注目することとなる。すなわち、大当り遊技YC〜YEがいつまで継続するかについて注目させることができる。これにより、遊技者は、大当り遊技がいつまで継続するかについて注目するため、遊技者に演出用入賞口103に予め決められた個数の遊技球が入賞検知され、示唆演出の演出内容について注目させることができる。また、大当り遊技YF,YGは、大当り遊技YC〜YEよりも有利であり、所定回数上大入賞口39が開閉動作した後は、上大入賞口39の開閉態様から把握することができるため、驚かすことができると共に、遊技者に安心感を与え、遊技の興趣を向上させることができる。
(9)大当り遊技YF,YGは、大当り遊技開始から大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作されるまで、大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の開閉態様と同一態様にて上大入賞口39を開閉動作させる。そして、その後、上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間を、大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の1回あたりの開閉動作に係る時間よりも長く設定する。また、大当り遊技YF,YGのラウンド遊技の回数と、大当り遊技YC〜YEのラウンド遊技の回数が同一である。このため、遊技者に、大当り遊技YC〜YEかと思わせておいた後、大当り遊技YC〜YEよりも上大入賞口39の合計開放時間が長くて、遊技者に有利な大当り遊技YF,YGを発生させることができる。従って、大当り遊技YC〜YEが付与された場合であっても、遊技者に大当り遊技YF,YGが付与されたのではないかと希望を持たせ、遊技の興趣を向上させることができる。
(10)また、大当り遊技YF,YGは、大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作した後、上大入賞口39の開閉動作にかかる時間を、大当り遊技YC〜YEよりも長く設定している。このため、遊技者は、大当り遊技YC〜YEにおける上大入賞口39の開閉回数分、上大入賞口39が開閉動作した後、大当り遊技YC〜YEが付与されていたか否かを容易に判断することができる。また、大当り遊技YF,YGは、大当り遊技YC〜YEよりも有利であり、上大入賞口39の開閉態様から把握することができるため、驚かすことができると共に、遊技者に安心感を与え、遊技の興趣を向上させることができる。
(11)小当り表示結果(小当り図柄)が表示された場合、大当り遊技YHにおける上大入賞口39の開閉態様と同一態様で、上大入賞口39を開閉動作させて小当り遊技を実行する。これにより、小当り遊技が付与された場合でも大当り遊技YC〜YG、YHのいずれかが付与されたと思わせることができる。すなわち、通常大当り遊技YH、昇格大当り遊技YC〜YE、特別大当り遊技YF,YGが付与されたと思わせる機会を増やすことができ、遊技の興趣を向上することができる。
(12)大当り遊技YC〜YGの1回目のラウンド遊技において、2回目に上大入賞口39を開放動作させた後のラウンド内インターバル時間T3は、1回目のラウンド内インターバル時間T2よりも長く設定した。同様に、大当り遊技YHにおいて、2回目のラウンド遊技終了後のラウンド間インターバル時間を1回目のラウンド遊技終了後のラウンド間インターバル時間よりも長く設定した。これにより、遊技者に遊技球の発射を停止する期間を与えることができ、大当り遊技YC〜YGが付与されるか否かを遊技者により注目させることができる。
(13)示唆演出では、演出用入賞口103への遊技球の入球数に応じてメーターの目盛り(表示画像の段階)が変化するようになっている。すなわち、示唆演出では、演出用入賞口103への遊技球の入球数に応じて示唆演出の演出内容が変化するようになっている。これにより、遊技者は、いくつの遊技球が演出用入賞手段に入賞検知されたかを認識することができる。
(14)大当り遊技YHと、小当り遊技とでは、特別入賞手段としての上大入賞口39の開放態様が同一である。また、大当り判定の肯定確率を変更する確変状態が付与されているか否かは、見た目からでは判断することができない。そこで、上記実施形態では、上大入賞口39に入賞した遊技球が、演出用入賞口103に入賞したときに、確変状態が付与される可能性を示唆する確変示唆演出を実行するようになっている。これにより、上大入賞口39の開放時間が短い大当り遊技YH又は小当り遊技の場合であっても、遊技者は確変状態が付与されるか否かを知りたいため、遊技者に上大入賞口39へ遊技球を入賞させ、確変示唆演出を実行させようとする意欲を持たせることができる。また、上大入賞口39に入賞した遊技球が演出用入賞口103に入賞検知されたことを契機に、確変示唆演出が実行されるため、遊技者は、上大入賞口39以外の箇所を狙う必要がなく、手間がかからない。さらに、遊技者に、上大入賞口39に入賞するか否かについて注目させた後、演出用入賞口103に入賞するか否かについて注目させ、その後、確変示唆演出の内容に注目させることができるため、遊技の興趣を向上することができる。
(15)大当り遊技YC〜YH実行中、上大入賞口39が2回開放されるまでの間、演出用入賞口103に遊技球が入球されやすい動作パターンKD101に基づき、演出用可動体104が開閉動作する確率を高くした。これにより、確変状態が付与される場合には、確変示唆演出が高確率で実行させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。一方、小当り遊技実行中、上大入賞口39が2回開放されるまでの間、演出用入賞口103に遊技球が入球されにくい動作パターンKD102に基づき、演出用可動体104が開閉動作する確率を高くした。このため、小当り遊技が付与される場合には、確変示唆演出が高確率で実行されないようにすることができる。すなわち、小当り遊技である場合、遊技者は、確変示唆演出により確変状態が付与されるか否かについて推測することができず、確変状態が付与されているのではないかと期待を持たせて遊技を継続させることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、リーチ判定値及びリーチ確率は、遊技状態(確変状態の有無、保留記憶数など)に応じて変更されなくても良い。
・上記実施形態において、リーチ判定値及びリーチ確率は、確変状態の有無によって変更しても良い。また、はずれ演出用の変動パターンの選択確率は、確変状態の有無によって変更しても良い。
・上記実施形態において、大当り遊技の種類は、任意に変更しても良い。例えば、大当り遊技の規定ラウンド数や、入球上限個数を変更しても良い。また、上大入賞口39の開閉動作回数を変更しても良い。例えば、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39を4回、開閉動作させるようにしても良い。
・上記実施形態において、ラウンド遊技の規定ラウンド数、上大入賞口39の1回の開閉動作に係る時間、ラウンド遊技時間を変更しても良い。また、継続演出が実行されないインターバルにおいて、ラウンド間インターバル時間とラウンド内インターバル時間は、同一時間であれば、その時間を変更しても良い。
・上記実施形態において、継続演出の演出時間は、9100msとしていたが、任意に変更しても良い。例えば、継続演出が実行されないラウンド間インターバル又はラウンド内インターバルにて設定されるインターバル時間(1000ms)と同一にしてもよい。このようにすれば、主制御用CPU45aは、継続演出が実行されるか否かを閉鎖回数に基づき判定する必要が無くなるため、制御が簡単となる。
・上記実施形態において、継続演出を実行させるタイミングは各大当り遊技において同一タイミングであれば、そのタイミングを変更しても良い。例えば、特定閉鎖回数が4の倍数の時に実行しても良く、上大入賞口39の開放中に実行しても良い。
・上記実施形態において、継続演出の演出内容や上大入賞口39の開放中の演出内容を変更しても良い。
・上記実施形態において、遊技盤YBに設ける大入賞口の数を1つとしても良い。
・上記実施形態では、演出表示装置28を液晶式としたが、ドットマトリクス式や7セグメントLED式の演出表示装置としても良いし、ドラム式などの機械式の演出表示装置としても良い。
・上記実施形態は、特別図柄と飾り図柄を用いるパチンコ遊技機10に具体化したが、特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。
・上記実施形態において、サブ統括制御基板46を省略し、主制御基板45から直接、開放コマンドや閉鎖コマンドなどの大当り遊技に係るコマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力するようにしても良い。
・上記実施形態では、大当り遊技YC〜YH終了後にいずれも確変状態が付与されるようになっていた。この別例として、大当り遊技YC〜YH終了後に、通常状態を付与させることを可能とし、大当り遊技における上大入賞口39の合計開放時間が長ければ長いほど、確変状態が付与されている可能性を高くなるようにしてもよい。これにより、遊技者に有利な確変状態が付与される可能性が高い大当り遊技YC〜YG(すなわち、特別大当り遊技、又は昇格大当り遊技)が付与されるか否かにより一層注目させることができる。
・上記実施形態では、大当り遊技YHにおいて、2回目に上大入賞口39を開放した後のインターバル時間を長く設定した(7000ms)が、短くしても良い。例えば、2000msや1000msというように他のインターバル時間と同じにしても良い。
・上記実施形態では、次の継続演出にて大当り遊技が終了しないならば、示唆演出中、予め決められた上限個数(32個)の遊技球が演出用入賞口103に入球した場合、メーターの目盛りを最高段階として、継続演出の示唆内容として「継続」が報知されることを示唆した。この別例として、特別大当り遊技としての大当り遊技YF,YGが実行されているとき、示唆演出中に、予め決められた上限個数(32個)の遊技球が演出用入賞口103に入球した場合、メーターの目盛りを最高段階とし、継続演出の演出内容として特別大当り遊技YF,YGが付与されることを報知しても良い。大当り遊技YF,YGは、遊技者に、昇格大当り遊技YC〜YEかと思わせておいた後、昇格大当り遊技YC〜YEよりも上大入賞口39の合計開放時間が長くて、遊技者に有利な特別大当り遊技YF,YGを発生させることができる。このため、遊技球が演出用入賞口103に入賞検知されたとき、遊技者に、メーターの目盛りが最高段階となるか否かに注目させることができる。
・上記実施形態では、大当り遊技YC〜YH又は小当り遊技実行中、上大入賞口39が2回開閉動作するまでの間に、演出用入賞口103に遊技球が入賞検知された場合、確変示唆演出を実行した。この別例として、大当り遊技YC〜YH実行中、上大入賞口39が2回開閉動作するまでの間に、演出用入賞口103に遊技球が入賞検知された場合、所定確率で、確変状態が付与されることを報知する確変確定演出を実行するようにしてもよい。これにより、遊技者に、確変示唆演出が実行されると思わせておいて、確変確定演出を実行させることにより、驚かすことができる。従って、遊技の興趣を向上させることができる。
・上記実施形態において、大当り遊技YC〜YH又は小当り遊技実行中、上大入賞口39が2回開閉動作するまでの間に、演出用入賞口103に遊技球が入賞検知された個数に応じて、段階的に確変状態が付与されるか否かを示唆するような確変示唆演出を実行させても良い。例えば、大当り遊技YC〜YH又は小当り遊技実行中、上大入賞口39が2回開閉動作するまでの間に、演出用入賞口103に遊技球が2個入賞検知された場合、確変状態が付与されるか否かを報知しても良い。
・上記実施形態では、示唆演出を実行したが、実行しなくても良い。また、確変示唆演出を実行したが、実行しなくてもよい。
・上記実施形態では、メーターの段階数と、継続演出が実行されるまでの上大入賞口39の開放回数を一致させたが、一致させなくても良い。また、入球数に応じて段階的に報知しなくても良い。
・上記実施形態では、次回の継続演出の演出内容が「終了」である場合、入球数が所定個数(32個)に達してもメーターの段階数が最高段階となることを規制したが、規制しなくても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記演出開閉手段は、開放時間を長くする、又は開放角度を大きくすることにより前記演出用入賞手段への遊技球の入賞確率を向上させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
(ロ)前記大当り遊技には、前記終了条件が満たされない限り、前記入賞手段の1回あたりの開閉動作に係る時間が全て同一である通常大当り遊技が含まれ、前記昇格大当り遊技は、前記終了条件が満たされない限り、通常大当り遊技における前記入賞手段の合計開放時間よりも前記入賞手段の合計開放時間が長く設定され、前記開放制御手段は、前記通常大当り遊技が実行されるとき、前記入賞手段を予め定めた開閉態様にて開閉動作させ、前記昇格大当り遊技が実行されるとき、当該昇格大当り遊技開始から、前記通常大当り遊技における前記入賞手段の開閉回数分と同じ回数分、前記入賞手段が開閉動作するまで、前記通常大当り遊技における前記入賞手段の開閉態様と同一態様にて、前記入賞手段を開閉動作させ、当該昇格大当り遊技開始から、前記通常大当り遊技における前記入賞手段の開閉回数分と同じ回数分、前記入賞手段が開閉動作した後、前記入賞手段の1回あたりの開閉動作に係る時間を、前記通常大当り遊技における前記入賞手段の1回あたりの開閉動作に係る時間よりも長く設定し、1回のラウンド遊技を終了させた場合にはラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技を開始させ、1回のラウンド遊技中に2回以上、前記入賞手段を開閉動作させる場合には1回の開閉動作を終了させてからラウンド内インターバルの経過後に次の開閉動作を開始させ、その際、前記ラウンド間インターバルの期間を示す第1インターバル時間とラウンド内インターバルの期間を第1インターバル時間と同一に設定して前記入賞手段を開閉動作させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
(ハ)前記演出用入賞手段により入賞検知された遊技球の個数を記憶する記憶手段を有し、前記表示装置は、演出用入賞手段により入賞検知された遊技球の個数に応じて遊技演出を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。