JP2008272317A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大当り遊技において何回目のラウンド遊技を実行し、残り何回のラウンド遊技で大当り遊技が終了するかを遊技者に分かり難くし、大当り遊技中の興趣の向上を図ること。
【解決手段】大当り遊技を構成するラウンド遊技の規定上限回数と大入賞口の1回の開閉動作に係る時間T1を同一に設定する一方で、1回のラウンド遊技における大入賞口の開閉動作回数とラウンド遊技時間T1,T8,T11が異なるように設定した複数種類の大当り遊技を設ける。また、ラウンド遊技とラウンド遊技の間のラウンド間インターバル時間T2,T4と、1回のラウンド遊技において大入賞口が開放してから閉鎖し、再び開放するまでのラウンド内インターバル時間T7,T10を同一に設定する。これにより、各大当り遊技においてラウンド遊技の区切りが判断できなくなる。
【選択図】図16

Description

本発明は、図柄変動ゲームにて大当り表示結果が表示された場合に、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が行われる遊技機に関する。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、遊技盤に配設した始動入賞口への遊技球の入球を契機に大当りか否かの大当り抽選が行われている。そして、大当り抽選の抽選結果は、遊技盤に配設した表示装置(例えば、液晶式の表示装置)に図柄組み合わせゲームを表示させ、その図柄組み合わせゲームで導出された図柄組み合わせから認識し得るようになっている。具体的には、大当り抽選に当選した場合には、図柄組み合わせゲームにて大当り図柄(例えば、[111]などの全列が同一図柄からなる組み合わせ)が導出されるとともに、大当り抽選に当選していない場合には、図柄組み合わせゲームにてはずれ図柄(例えば、[112]などの全列が同一図柄ではない組み合わせ)が導出される。そして、大当り抽選に当選した場合には、図柄組み合わせゲームで大当り図柄が導出された後、大当り遊技が付与される。大当り遊技では、遊技盤に配設した大入賞口の開放動作によって遊技球の入球が許容されるため、遊技者は短時間で多数の賞球を獲得できるチャンスを得られる。
大当り遊技は、通常、大入賞口が開放してから所定条件の成立によって閉鎖するまでを1回とする複数回のラウンド遊技にて構成されている。前記所定条件としては、大入賞口が開放してからの経過時間が所定時間(例えば30秒)に達した場合、及び1回のラウンド遊技中に大入賞口へ入球した遊技球の個数が所定個数(例えば9球)に達した場合が一般的である。このため、遊技者は、大当り遊技が付与されることによって多数の賞球獲得のチャンスを得る一方で、複数回のラウンド遊技を消化するという単調な遊技を繰り返すことになる。
そこで、従来、大当り遊技に変化を持たせたパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1のパチンコ遊技機では、1回のラウンド遊技における大入賞口の開放中に大入賞口を一旦閉口する閉口時間を設けることにより、1回のラウンド遊技中における大入賞口の開放回数を2回以上とすることで大当り遊技に変化を持たせている。また、特許文献1には、大当り図柄の種類により、1回のラウンド遊技中に、例えば30秒間、大入賞口が連続開放する場合と5秒開放・3秒閉口の開閉を繰り返す場合を作り出すことも開示されている。
特開2001−684号公報
ところで、現行のパチンコ遊技機では、大当り遊技を構成するラウンド遊技の回数に格差を設ける場合、大当り遊技開始前に当該大当り遊技を構成するラウンド遊技の回数を遊技者に視認できるように報知させる必要がある。このため、現行のパチンコ遊技機では、ラウンド遊技の回数に格差を設定しても、遊技者は大当り遊技の開始時点において何回のラウンド遊技を消化すると大当り遊技が終了するか認識できてしまい、大当り遊技の開始前に遊技の興趣を損なわせる虞があった。
また、特許文献1の構成では、1回のラウンド遊技中に大入賞口を複数回開放させることにより、恰も複数回のラウンド遊技が行われているかのように認識できる。しかし、特許文献1の構成では、1回のラウンド遊技に設定される閉口時間と、ラウンド遊技間のインターバル時間から、現在のラウンド遊技が何回目のラウンド遊技であったか、及び大当り遊技が何時まで継続するかを把握できてしまう可能性があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、大当り遊技において何回目のラウンド遊技を実行し、残り何回のラウンド遊技で大当り遊技が終了するかを遊技者に分かり難くし、大当り遊技中の興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置を備え、前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果が表示された場合には前記図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が行われ、前記大当り遊技は当該大当り遊技中のみに遊技球の入球が許容される入賞手段を開放するラウンド遊技により構成される遊技機において、前記大当り遊技は複数回のラウンド遊技から構成されるとともに、1回のラウンド遊技では前記入賞手段の開放及び閉鎖からなる開閉動作が少なくとも1回行われ、前記1回のラウンド遊技は当該ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過したこと、及び1回のラウンド遊技中において前記入賞手段へ予め定めた入球上限個数の遊技球が入球したことの何れかの終了条件を満たすことにより終了し、前記大当り遊技は複数種類用意されており、前記複数種類の大当り遊技は、前記大当り遊技を構成する前記ラウンド遊技の上限回数と1回の開閉動作に係る時間が同一に設定される一方で、1回のラウンド遊技における前記入賞手段の開閉動作回数と前記ラウンド遊技時間が異なるように設定されており、前記大当り遊技中における前記入賞手段の開放及び閉鎖を制御する開放制御手段を備え、前記開放制御手段は、1回のラウンド遊技を終了させた場合にはラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技を開始させるとともに、1回のラウンド遊技中に2回以上、前記入賞手段を開閉動作させる場合には1回の開閉動作を終了させてからラウンド内インターバルの経過後に次の開閉動作を開始させ、前記ラウンド間インターバルの期間を示す第1インターバル時間とラウンド内インターバルの期間を示す第2インターバル時間を同一に設定したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、遊技機全体を制御し、前記開放制御手段を含む主制御装置と、前記主制御装置が出力した制御信号を入力し、前記図柄変動ゲームを含む各種遊技演出の実行を制御する副制御装置と、前記大当り遊技中の前記遊技演出である大当り中演出を実行する演出実行装置と、を備え、前記主制御装置は、前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果を表示させる大当りとするか否かを判定するとともに、大当り判定によって大当りを決定する場合には前記大当り表示結果として確定停止表示させる大当り図柄を決定して、その決定した大当り図柄を指示する大当り図柄コマンドを前記図柄変動ゲームの開始に伴い前記副制御装置に出力し、前記大当り判定によって大当りを決定する場合には前記図柄変動ゲームの終了後、前記大当り遊技の開始に伴い前記大当り遊技の開始を指示する大当り開始コマンドを前記副制御装置に出力するとともに、前記大当り遊技中には前記入賞手段を開放させる毎に前記入賞手段の開放回数を特定させる開放回数コマンドを前記副制御装置に出力し、前記副制御装置は、前記開放回数コマンドの入力により、入力した開放回数コマンドから特定される開放回数と前記大当り図柄コマンドで指示された大当り図柄をもとに、前記大当り遊技中に実行する大当り中演出の演出内容を決定し、前記開放回数コマンドを入力する毎に決定した演出内容で大当り中演出を前記演出実行装置に実行させることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、遊技機全体を制御し、前記開放制御手段を含む主制御装置と、前記主制御装置が出力した制御信号を入力し、前記図柄変動ゲームを含む各種遊技演出の実行を制御する副制御装置と、前記大当り遊技中の前記遊技演出として大当り中演出を実行する演出実行装置と、を備え、前記主制御装置は、前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果を表示させる大当りとするか否かを判定するとともに、大当り判定によって大当りを決定する場合には前記大当り表示結果として確定停止表示させる大当り図柄を決定して、その決定した大当り図柄を指示する大当り図柄コマンドを前記図柄変動ゲームの開始に伴い前記副制御装置に出力し、前記大当り判定によって大当りを決定する場合には前記図柄変動ゲームの終了後、前記大当り遊技の開始に伴い前記大当り遊技の開始を指示する大当り開始コマンドを前記副制御装置に出力するとともに、前記大当り遊技中には前記入賞手段を閉鎖させる毎に前記入賞手段の閉鎖回数を特定させる閉鎖回数コマンドを前記副制御装置に出力し、前記副制御装置は、前記閉鎖回数コマンドの入力により、入力した閉鎖回数コマンドから特定される閉鎖回数と前記大当り図柄コマンドで指示された大当り図柄をもとに、前記大当り遊技中に実行する大当り中演出の演出内容を決定し、前記閉鎖回数コマンドを入力する毎に決定した演出内容で大当り中演出を前記演出実行装置に実行させることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、前記副制御装置は、前記閉鎖回数コマンドから特定した閉鎖回数が予め定めた特定閉鎖回数の場合、前記大当り遊技が継続するか否かを示唆する遊技演出として継続演出の演出内容を決定し、その決定した演出内容の継続演出を前記演出実行装置に実行させ、前記継続演出は、全ての種類の大当り遊技において、前記特定閉鎖回数に対応する前記入賞手段の閉鎖後のインターバルが前記ラウンド間インターバルの場合には前記ラウンド間インターバル中に実行されるとともに、前記特定閉鎖回数に対応する前記入賞手段の閉鎖後のインターバルが前記ラウンド内インターバルの場合には前記ラウンド内インターバル中に実行されることを要旨とする。
本発明によれば、大当り遊技において何回目のラウンド遊技を実行し、残り何回のラウンド遊技で大当り遊技が終了するかを遊技者に分かり難くし、大当り遊技中の興趣の向上を図ることができる。
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図16にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10と該パチンコ遊技機10が遊技場の遊技機設置設備(遊技島)に設置された際に並設される遊技媒体貸出用ユニットとしてのカードユニット装置11が略示されている。カードユニット装置11には、遊技者に貸し出される貸出用遊技媒体としての遊技球(貸し球)と交換可能な交換媒体としてのプリペイドカードを投入するための投入口11aが設けられている。カードユニット装置11は、投入されたプリペイドカードの価値を読み書き可能な構成となっている。具体的に言えば、カードユニット装置11は、投入時にプリペイドカードの残金(価値)を読込むとともに、貸し球の払出しに伴ってプリペイドカードの残金(価値)を書き替える。
パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠13が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠13の前面側には前枠14が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠14は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠13に重なるように組み付けられている。このため、中枠13は、前枠14の後側に配置されており、機正面側からは視認し得ないようになっている。前枠14は、中央部に窓口15を有するとともに、該窓口15の下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)16を一体成形した構成とされている。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、かつ窓口15を覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤YBは、中枠13に装着される。また、前枠14には、窓口15のほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部を構成する上側枠用ランプ部17と、左側枠用ランプ部18と、右側枠用ランプ部19とが配置されている。各枠用ランプ部17,18,19は、前枠14の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズ17a,18a,19aで覆って構成されている。
前枠14には、窓口15の左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ20と、右スピーカ21とが配置されている。左スピーカ20と右スピーカ21は、前枠14の裏面に装着されており、該前枠14の前面であって左スピーカ20及び右スピーカ21の装着部位に対応する部位には図示しない放音孔が複数形成されている。
中枠13の前面側であって前枠14の下部には、上皿16から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)23が装着されている。また、中枠13の前面側であって下皿23の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル24が装着されている。また、前枠14には、下皿23の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ25が配置されている。下スピーカ25は、中枠13に装着されている。
上皿16には、その左方側に機内部から払出される遊技球の払出口16aが設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路16bが連設されており、さらに右方側に貯留通路16b内の遊技球を機内部に取り込む図示しない上皿取込口が設けられている。上皿16に貯留された遊技球は、貯留通路16bにより前記上皿取込口へ案内されるとともに該上皿取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。遊技盤YBに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル24の回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、下皿23には、上皿16から溢れ出て流下した遊技球の出口23aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部23bが遊技球の出口23aに連設されている。
次に、遊技盤YBの構成について図2にしたがって詳しく説明する。
遊技盤YBの前面には、発射ハンドル24の操作によって発射された遊技球を誘導し、かつパチンコ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域H1を形成する誘導レール26が円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール26によって遊技盤YBには、該遊技盤YBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路26aが形成されるとともに、誘導レール26の内側に遊技領域H1が形成される。また、遊技盤YBの前面であって誘導レール26の外側となる遊技領域H1外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域H2とされている。
遊技盤YBの遊技領域H1のほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)27が装着されている。表示枠体27の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口27aが形成されており、当該セット口27aに整合して表示枠体27には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示装置及び演出実行装置としての演出表示装置28が装着されている。演出表示装置28には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置28の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。また、表示枠体27には、発光により発光演出を行う盤用ランプ部27bが装着されている。
また、表示枠体27の左下方には、特別図柄表示装置30が設けられている。特別図柄表示装置30は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。特別図柄は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。そして、本実施形態では、特別図柄として、図3に示す100種類の大当り図柄と、1種類のはずれ図柄が用意されている。
演出表示装置28と特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動が開始される。具体的には、図柄変動ゲームの開始に伴って、特別図柄表示装置30では特別図柄の変動が開始する一方で、演出表示装置28では各列の飾り図柄の変動が開始する。そして、演出表示装置28と特別図柄表示装置30には、大当り抽選の抽選結果に基づき、図柄変動ゲームの終了によって同時に大当り図柄(大当り表示結果)又ははずれ図柄(はずれ表示結果)が確定的に停止表示される。このとき、特別図柄表示装置30と演出表示装置28では、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合には何れの表示装置にも大当り図柄が確定的に停止表示(確定停止表示)され、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合には何れの表示装置にもはずれ図柄が確定停止表示される。大当り図柄は、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものであり、はずれ図柄は、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。
本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出される大当り図柄とはずれ図柄は、各列に導出された飾り図柄の組み合わせによって構成されるとともに、例えば、大当り図柄は全列が同一の飾り図柄からなる組み合わせで構成される一方で、はずれ図柄は全列が同一の飾り図柄にならない組み合わせで構成される。本実施形態において演出表示装置28には、各列毎に、「1」〜「8」までの数字が飾り図柄として表示されるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置28の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置30の表示領域よりも大きく形成し、演出表示装置28を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置30よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出(例えば、リーチ演出や予告演出)が行われる演出表示装置28の表示内容に注目し、該演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識することになる。
また、表示枠体27の右下方には、普通図柄表示装置31が設けられている。普通図柄表示装置31は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。普通図柄表示装置31では、大当りか否かの大当り抽選とは別に行う当りか否か(開閉羽根35の開動作により下始動入賞口34を開放するか否か)の内部抽選(当り抽選)の抽選結果を表示する。そして、本実施形態の普通図柄表示装置31では、当り抽選で当りを決定している場合には普通図柄変動ゲームで当り図柄が確定停止表示される一方で、当り抽選ではずれを決定している場合には普通図柄変動ゲームではずれ図柄が確定停止表示される。
また、表示枠体27の下方の遊技領域H1には、遊技球の入球口33aを有する上始動入賞口33と遊技球の入球口34aを有する下始動入賞口34が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口33は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口33aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口34は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根35を備えており、開閉羽根35が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口34aを開放させる構成とされている。換言すれば、下始動入賞口34は、開閉羽根35が開動作して入球口34aが開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。
上始動入賞口33の奥方には、入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1(図8に示す)が配設されているとともに、下始動入賞口34の奥方には、入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2(図8に示す)が配設されている。上始動入賞口33と下始動入賞口34は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口34は開閉羽根35が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根35が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球の入球が不能となる状態とされる。
また、表示枠体27であって、演出表示装置28(画像表示部GH)の上方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う上大入賞口扉38を備えた入賞手段としての上大入賞口(特別電動役物)39が配設されている。上大入賞口39の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3(図8に示す)が配設されている。上大入賞口39は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。また、下始動入賞口34の下方の遊技領域H1には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う下大入賞口扉40を備えた入賞手段としての下大入賞口(特別電動役物)41が配設されている。下大入賞口41の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4(図8に示す)が配設されている。下大入賞口41は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。本実施形態のパチンコ遊技機10は、2つの大入賞口を有し、遊技盤YBの上側と下側のそれぞれに各1つの大入賞口が配設されている。
そして、大当り遊技が付与されると、付与された大当り遊技の種類に応じて大入賞口扉(上大入賞口扉38又は下大入賞口扉40)が開動作して大入賞口(上大入賞口39又は下大入賞口41)が開放され、その開放により遊技球の入球が許容される。このため、遊技者は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において大当り遊技は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態となる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当り表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
大当り遊技は、内部抽選で大当りを決定し、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口扉の開動作により大入賞口が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(ラウンド遊技の上限回数)を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過する、又は予め定めた入球上限個数の遊技球が入球するの何れか一方の条件を満たすことにより終了する。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。本実施形態において、表示枠体27の左下方であって、特別図柄表示装置30の左方には、今回付与される大当り遊技の規定ラウンド数、すなわち今回の大当り遊技で行われるラウンド遊技の上限回数を報知するラウンド遊技回数報知装置RHが設けられている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、図3に示すように、規定ラウンド数を「15回」に設定した大当り遊技と規定ラウンド数を「16回」に設定した大当り遊技が付与されるようになっている。このため、ラウンド遊技回数報知装置RHでは、規定ラウンド数を「15回」に設定した大当り遊技と規定ラウンド数を「16回」に設定した大当り遊技の何れの大当り遊技が付与されるのかが報知される。なお、ラウンド遊技回数報知装置RHは、今回付与される大当り遊技の規定ラウンド数を、ランプの発光によって報知する。
また、表示枠体27の左方の遊技領域H1には、普通図柄作動ゲート42が配設されている。普通図柄作動ゲート42の奥方には、該普通図柄作動ゲート42へ入球し通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW5(図8に示す)が設けられている。普通図柄作動ゲート42は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件のみを付与し得る。
また、遊技盤YBの遊技領域H1の最下方(下大入賞口41よりも下方)には、遊技領域H1に発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口43が形成されている。アウト球口43を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)が低確率(通常状態)である通常確率から高確率に変動する確変状態を付与する機能である。また、確変状態が付与されると、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されるとともに、普通図柄作動ゲート42の通過に基づく普通図柄変動ゲームの抽選確率(当り当選確率)が低確率である通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与されるようなっている。入球率向上状態において、下始動入賞口34の開閉羽根35は、確変状態が付与されている場合と、入球率向上状態が付与されていない通常状態の場合とでは、普通図柄変動ゲームにおいて当選した際、異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。通常状態時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根35が1回開放し、開放してから100ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。また、確変状態時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根35が開放する回数が増加(例えば、3回)するとともに、1回の開放において開放してから1400ms(通常状態に比較して長い時間)が経過するまで開放状態を維持するようになっている。すなわち、開閉羽根35は、確変状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
また、確変状態は、予め定めた回数(本実施形態では10000回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、確変状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。本実施形態では、確変状態を予め定めた回数として10000回を定めているため、実質的に次回の大当りが生起される迄の間付与されることと同等となっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動時間短縮(以下、「時短」と示す)機能を備えている。時短機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)として、入球率向上状態を特典として付与する機能である。また、時短状態が付与されると、大当りの抽選確率は低確率であるが、入球率向上状態が特典として付与されるようになっている。すなわち、開閉羽根35は、時短状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。そして、時短状態は、予め定めた回数(本実施形態では100回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、時短状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。
本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態を付与する(抽選確率が高確率である状態が付与される)大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(抽選確率が低確率である非確変状態が付与される)大当りが非確変大当りとなる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、飾り図柄による大当り図柄の種類から、大当りの種類を認識できないように構成されている。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10で付与される大当り遊技の種類について、図3をもとに詳しく説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、5種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技の種類が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、5種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技を付与するかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。本実施形態において100種類の特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、特別図柄A、特別図柄B、特別図柄C、特別図柄D及び特別図柄Eの5種類に分類されている。そして、特別図柄Aには8種類の大当り図柄が、特別図柄Bには8種類の大当り図柄が、特別図柄Cには30種類の大当り図柄が、特別図柄Dには34種類の大当り図柄が、特別図柄Eには20種類の大当り図柄がそれぞれ属している。このように特別図柄を振分けた場合、特別図柄A,Bに基づく大当り遊技はそれぞれ大当り全体の8%(100分の8)となり、特別図柄Cに基づく大当り遊技は大当り全体の30%(100分の30)となる。また、特別図柄Dに基づく大当り遊技は大当り全体の34%(100分の34)となり、特別図柄Eに基づく大当り遊技は大当り全体の20%(100分の20)となる。
特別図柄Aに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「16回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では上大入賞口39)を「3回」開放させることにより大当り遊技中に上大入賞口39を「48回(16回×3回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Aに基づく大当り遊技を「48回開放大当り遊技」と示す。48回開放大当り遊技は、上大入賞口39を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態(最大10000回)が付与されるようになっている。そして、48回開放大当り遊技は、オープニング演出時間として「7000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「9800(ms)」が、エンディング演出時間として「10000(ms)」が設定されている。また、48回開放大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「10球」に設定されている。なお、大当り遊技の各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、48回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「3回」は上限数であって、大当り遊技全体において最大「48回」開放することになる。また、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「9800(ms)」は最大時間となる。
特別図柄Bに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「16回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では上大入賞口39)を「2回」開放させることにより大当り遊技中に上大入賞口39を「32回(16回×2回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Bに基づく大当り遊技を「32回開放大当り遊技」と示す。32回開放大当り遊技は、上大入賞口39を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態(最大10000回)が付与されるようになっている。そして、32回開放大当り遊技は、オープニング演出時間として「7000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「6200(ms)」が、エンディング演出時間として「10000(ms)」が設定されている。また、32回開放大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「10球」に設定されている。なお、32回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数「2回」は上限数であって、大当り遊技全体において最大「32回」開放することになる。また、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「6200(ms)」は最大時間となる。
特別図柄Cに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「16回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態上大入賞口39)を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口を「16回(16回×1回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Cに基づく大当り遊技を「16回開放大当り遊技」と示す。16回開放大当り遊技は、上大入賞口39を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態(最大10000回)が付与されるようになっている。そして、16回開放大当り遊技は、オープニング演出時間として「7000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「2600(ms)」が、エンディング演出時間として「10000(ms)」が設定されている。また、16回開放大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「10球」に設定されている。また、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「2600(ms)」は最大時間となる。
特別図柄Dに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「15回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では下大入賞口41)を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口を「15回(15回×1回)」開放させる大当り遊技となっている。この大当り遊技は、下大入賞口41を開放させて行い、その大当り遊技終了後には確変状態(最大10000回)が付与されるようになっている。以下、特別図柄Dに基づく大当り遊技を「15回開放確変大当り遊技」と示す。そして、15回開放確変大当り遊技は、オープニング演出時間として「7000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25000(ms)」が、エンディング演出時間として「10000(ms)」が設定されている。また、15回開放確変大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。
特別図柄Eに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「15回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では下大入賞口41)を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口を「15回(15回×1回)」開放させる大当り遊技となっている。この大当り遊技は、下大入賞口41を開放させて行い、その大当り遊技終了後には入球率向上状態(最大100回)が付与されるようになっている。以下、特別図柄Eに基づく大当り遊技を「15回開放非確変大当り遊技」と示す。そして、15回開放非確変大当り遊技は、オープニング演出時間として「7000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25000(ms)」が、エンディング演出時間として「10000(ms)」が設定されている。また、15回開放非確変大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。
以下、16回開放大当り遊技、32回開放大当り遊技、及び48回開放大当り遊技について、図4〜図7にしたがってさらに詳しく説明する。なお、図4〜図7において、「OP」は「オープニング」を示すとともに、「ED」は「エンディング」を示し、「1R」、「2R」などの「R」は「ラウンド」を示す。このため、「1R」は1回目のラウンド遊技を、「2R」は2回目のラウンド遊技をそれぞれ示す。
図4は、16回開放大当り遊技の詳細を示す。
16回開放大当り遊技では、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間「7000(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1回目〜16回目までの各ラウンド遊技(「1R」〜「16R」)が順に行われ、最後にエンディング演出(エンディング演出時間「10000(ms)」)が行われる。16回開放大当り遊技の各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数が「1回」に設定されており、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る時間(以下、「開放時間」とも言う)は「2600(ms)」に設定されている。また、16回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、ラウンド間インターバルの期間を示す第1インターバル時間としてのラウンド間インターバル時間は、「1000(ms)」に設定されている。このため、16回開放大当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が開放し、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖して1回のラウンド遊技が終了し、「1000(ms)」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する動作を、16回のラウンド遊技分繰り返す。
図5は、32回開放大当り遊技の詳細を示す。
32回開放大当り遊技では、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間「7000(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1回目〜16回目までの各ラウンド遊技(「1R」〜「16R」)が順に行われ、最後にエンディング演出(エンディング演出時間「10000(ms)」)が行われる。32回開放大当り遊技の各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数が「2回」に設定されており、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間は「2600(ms)」に設定されている。この開放時間は、16回開放大当り遊技で設定される開放時間と同一時間に設定されている。
また、32回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技において上大入賞口39が2回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するようになっている。そして、ラウンド内インターバルの期間を示す第2インターバル時間としてのラウンド内インターバル時間は、「1000(ms)」に設定されている。また、32回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、ラウンド間インターバルの期間を示す第1インターバル時間としてのラウンド間インターバル時間は、「1000(ms)」に設定されている。このラウンド間インターバル時間は、16回開放大当り遊技で設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
このため、32回開放大当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖し、「1000(ms)」のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が2回目の開放を行う。そして、2回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了し、「1000(ms)」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する。この動作を16回のラウンド遊技分繰り返すことにより、32回開放大当り遊技では、上大入賞口39が最大「32回」開放することになる。
図6及び図7は、48回開放大当り遊技の詳細を示す。
48回開放大当り遊技では、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間「7000(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1回目〜16回目までの各ラウンド遊技(「1R」〜「16R」)が順に行われ、最後にエンディング演出(エンディング演出時間「10000(ms)」)が行われる。48回開放大当り遊技の各ラウンド遊技では、上大入賞口39の開閉動作回数が「3回」に設定されており、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間は「2600(ms)」に設定されている。この開放時間は、16回開放大当り遊技及び32回開放大当り遊技で設定される開放時間と同一時間に設定されている。
また、48回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技において上大入賞口39が3回開放する場合、上大入賞口39の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するとともに、2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、ラウンド内インターバルの期間を示す第2インターバル時間としてのラウンド内インターバル時間は、「1000(ms)」に設定されている。このラウンド内インターバル時間は、32回開放大当り遊技で設定されるラウンド内インターバル時間と同一時間に設定されている。また、48回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、ラウンド間インターバルの期間を示す第1インターバル時間としてのラウンド間インターバル時間は、「1000(ms)」に設定されている。このラウンド間インターバル時間は、16回開放大当り遊技及び32回開放大当り遊技で設定されるラウンド間インターバル時間と同一時間に設定されている。
このため、48回開放大当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、「2600(ms)」の間、上大入賞口39が1回目の開放を行い、その開放時間の経過に伴って上大入賞口39が閉鎖し、「1000(ms)」のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が2回目の開放を行う。また、2回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖し、「1000(ms)」のラウンド内インターバルを経て上大入賞口39が3回目の開放を行う。そして、3回目の開放に基づく開放時間の経過に伴って上大入賞口39が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了し、「1000(ms)」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する。この動作を16回のラウンド遊技分繰り返すことにより、48回開放大当り遊技では、上大入賞口39が最大「48回」開放することになる。
本実施形態において、16回開放大当り遊技、32回開放大当り遊技及び48回開放大当り遊技は、それぞれの大当り遊技を構成するラウンド遊技の上限回数(規定ラウンド数)が何れも「16回」で同一回数に設定されているとともに、上大入賞口39の1回の開閉動作に係る開放時間が何れも「2600(ms)」で同一時間に設定されている。その一方で、1回のラウンド遊技における上大入賞口39の開閉動作回数は「1回」、「2回」又は「3回」というように異なる回数に設定されているとともに、1回のラウンド遊技におけるラウンド遊技時間も異なる時間に設定されている。なお、16回開放大当り遊技のラウンド遊技時間は、ラウンド遊技中に1回のみ上大入賞口39が開放することから、「2600(ms)」となる。また、32回開放大当り遊技のラウンド遊技時間は、1回のラウンド遊技中に2回、上大入賞口39が開放することから、2回の開放時間(2600(ms)×2)と1回のラウンド内インターバル時間(1000(ms))を加算した「6200(ms)」となる。また、48回開放大当り遊技のラウンド遊技時間は、1回のラウンド中に3回、上大入賞口39が開放することから、3回の開放時間(2600(ms)×3)と2回のラウンド内インターバル時間(1000(ms)×2)を加算した「9800(ms)」となる。これらの3種類の大当り遊技は、同じラウンド回数(16回)の大当り遊技であるが、上大入賞口39の1回の開放時間や各インターバル時間を同一時間に設定する一方で、1回のラウンド遊技中の上大入賞口39の開閉動作回数を相違させることにより、遊技者からは大当り遊技の種類を判別できず、いつ大当り遊技が終了するのか分からなくなる。また、16回開放大当り遊技、32回開放大当り遊技及び48回開放大当り遊技は、何れもラウンド遊技の上限回数が「16回」の大当り遊技であるため、ラウンド遊技回数報知装置RHの報知内容からは何れの大当り遊技であるか判別できない。すなわち、ラウンド遊技回数報知装置RHは、「16回」の大当り遊技であることのみを報知し、1回のラウンド遊技における上大入賞口39の開閉動作回数までは報知しない。
また、本実施形態の16回開放大当り遊技、32回開放大当り遊技及び48回開放大当り遊技では、上大入賞口39の閉鎖回数が特定閉鎖回数に達する毎に、大当り遊技が継続するか否かの継続演出を実行させるようになっている。この継続演出は、演出表示装置28の画像表示部GHに演出用キャラクタを画像表示させ、その演出用キャラクタの動作によって「継続」又は「終了」を報知させる態様で行われる。本実施形態において継続演出は、上大入賞口39の閉鎖回数が「8回」、「16回」、「24回」、「32回」に達する毎に、継続演出が行われるように設定されている。
本実施形態では、3種類の大当り遊技において1回のラウンド遊技中の上大入賞口39の開閉動作回数を異ならせているので、継続演出の実行契機となる上大入賞口39の閉鎖回数(8回、16回、24回、32回)は、大当り遊技の種類により異なるラウンド数のラウンド遊技で到達することになる。具体的に言えば、16回開放大当り遊技では、2回の継続演出の実行契機が到来し、閉鎖回数「8回」は8回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「16回」は16回目のラウンド遊技時に到達する。また、32回開放大当り遊技では、4回の継続演出の実行契機が到来し、閉鎖回数「8回」は4回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「16回」は8回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「24回」は12回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「32回」は16回目のラウンド遊技時に到達する。また、48回開放大当り遊技では、4回の継続演出の実行契機が到来し、閉鎖回数「8回」は3回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「16回」は6回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「24回」は8回目のラウンド遊技時に到達し、閉鎖回数「32回」は11回目のラウンド遊技時に到達する。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について図8にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御装置としての主制御基板45が装着されている。主制御基板45は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48が装着されている。本実施形態では、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48によって副制御装置が構成されている。
サブ統括制御基板46は、主制御基板45が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48を統括的に制御する。演出表示制御基板47は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置28の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板48は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ部17〜19,27bの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)及びスピーカ20,21,25の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板45には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU45aと、主制御用CPU45aの制御プログラムを格納する主制御用ROM45bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM45cが設けられている。主制御用CPU45aには、主制御用ROM45bと主制御用RAM45cが接続されている。また、主制御用CPU45aには、上始動入賞口33に入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1と、下始動入賞口34に入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2が接続されている。また、主制御用CPU45aには、上大入賞口39に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3と、下大入賞口41に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4と、普通図柄作動ゲート42を通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW5が接続されている。また、主制御用CPU45aには、図柄表示基板49を介して、特別図柄表示装置30と普通図柄表示装置31が接続されている。図柄表示基板49は、特別図柄表示装置30及び普通図柄表示装置31と対応する位置にそれぞれ装着されており、主制御基板45が出力する制御信号を入力し、特別図柄表示装置30及び普通図柄表示装置31の表示内容を制御する。
主制御用CPU45aは、大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM45cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。大当り判定用乱数は、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数である。大当り図柄用乱数は、大当りとする場合に特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としての大当り図柄を決定する際に用いる乱数である。変動パターン振分乱数は、図柄変動ゲームの変動時間と演出内容(大当り演出、はずれ演出など)を決定する際に用いる乱数である。また、本実施形態の主制御用CPU45aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
主制御用ROM45bには、前記制御プログラムに加え、複数種類の変動パターンと各種判定値(大当り判定値など)が記憶されている。変動パターンは、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間と演出内容を特定するためのパターンである。この変動パターンに基づき特別図柄表示装置30では、特別図柄の変動が開始してから、変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄が確定停止表示される図柄変動ゲームが実行される。一方、変動パターンに基づき演出表示装置28では、飾り図柄の変動が開始してから、変動パターンで特定される演出内容で各種遊技演出が行われるとともに変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄を確定停止表示させる図柄変動ゲームが実行される。そして、変動パターンは、大当り演出用、はずれリーチ演出用及びはずれ演出用からなる演出内容毎に分類されている。
大当り演出では、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的に大当り図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームが大当り図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。はずれリーチ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的にはずれ図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。はずれ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経ることなく最終的にはずれ図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。なお、特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームが開始されると、リーチ演出を行うことなく、変動時間の経過時まで図柄の変動が継続される。
大当り判定値は、大当り判定で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。例えば、大当り判定用乱数の取り得る数値を「0(零)」〜「599」までの全600通りの整数に設定し、その値の中から大当り判定値として2つの値を設定した場合、大当り判定が肯定判定される割合、すなわち大当りの当選確率は600分の2(300分の1)となる。
また、主制御用ROM45bには、図9に示すラウンドスタートコマンドを格納したテーブルが記憶されている。ラウンドスタートコマンドは、大当り遊技中に主制御用CPU45aが大入賞口(本実施形態では上大入賞口39)を開放及び閉鎖させる毎にサブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)に出力する開放回数コマンドとしての開放コマンド及び閉鎖回数コマンドとしての閉鎖コマンドを特定する際に用いるコマンドである。そして、ラウンドスタートコマンドは、ラウンド遊技の開始時における大当り遊技全体で累積される上大入賞口39の開放回数(以下、「大当り中開放回数」と示す)を示す。本実施形態においては、ラウンドスタートコマンドとして、48回開放大当り遊技時に使用するラウンドスタートコマンドと、32回開放大当り遊技時に使用するラウンドスタートコマンドがテーブルに格納されている。そして、ラウンドスタートコマンドは、48回開放大当り遊技及び32回開放大当り遊技の各ラウンド遊技の開始時に各テーブルから抽出され、その抽出したラウンドスタートコマンドをもとに出力する開放コマンド及び閉鎖コマンドが特定される。なお、ラウンドスタートコマンドから開放コマンド及び閉鎖コマンドを特定する手法の説明は、図13〜図15に示す16回開放大当り遊技時、32回開放大当り遊技時及び48回開放大当り遊技時の大当り処理の説明で行う。
開放コマンドは、上大入賞口39の大当り中開放回数(何回目の開放であるかを示す数)をサブ統括制御基板46(サブ統括用CPU46a)に特定させるためのコマンドである。本実施形態において32回開放大当り遊技及び48回開放大当り遊技のように1回のラウンド遊技中に複数回(2回又は3回)開放を行わせる場合は、規定開放回数分の開放が行われる前にラウンド終了条件が成立する可能性がある。したがって、開放コマンドから特定される大当り中開放回数は内部制御上の数を示し、複数回開放において規定開放回数を満たさないラウンド遊技が生じることで見た目上の実際に開放した回数とは一致しなくなる。また、閉鎖コマンドは、大当り遊技中における大入賞口(本実施形態では上大入賞口39)の閉鎖回数(何回目の閉鎖であるかを示す数)をサブ統括制御基板46(サブ統括用CPU46a)に特定させるためのコマンドである。以下、大当り遊技全体で累積される上大入賞口39の閉鎖回数を「大当り中閉鎖回数」と示す。そして、閉鎖コマンドから特定される大当り中閉鎖回数は、内部制御上の数を示し、開放コマンドから特定される大当り中開放回数と同様に複数回開放において規定開放回数を満たさないラウンド遊技が生じることで見た目上の実際に開放した回数とは一致しなくなる。
また、開放コマンドと閉鎖コマンドは、図10〜図12に示すように、何れも2バイトの制御データで構成される。具体的に言えば、開放コマンドは、1バイト目が各開放コマンドで共通する「A5H」によって構成されるとともに、2バイト目が各開放コマンドで異なる「XXH(XXには、大当り中開放回数に対応する数値)によって構成される。一方、閉鎖コマンドは、1バイト目が各閉鎖コマンドで共通する「A6H」によって構成されるとともに、2バイト目が各閉鎖コマンドで異なる「XXH(XXには、大当り中閉鎖回数に対応する数値)によって構成される。
図10(a),(b)は、16回開放大当り遊技時に出力する開放コマンドと閉鎖コマンドを示す。16回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39が1回開放するとともに、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39が1回閉鎖する。このため、16回開放大当り遊技時に出力される開放コマンドは、図10(a)に示すように、1回のラウンド遊技に対して1つのコマンドが設定され、2バイト目が「01H」〜「10H」の範囲で異なる16種類の開放コマンドが出力されるようになっている。また、16回開放大当り遊技時に出力される閉鎖コマンドは、図10(b)に示すように、1回のラウンド遊技に対して1つのコマンドが設定され、2バイト目が「01H」〜「10H」の範囲で異なる16種類の閉鎖コマンドが出力されるようになっている。なお、図10(a)の開放回数欄に示す「1」〜「16」の数字は大当り中開放回数を示す一方で、図10(b)の閉鎖回数欄に示す「1」〜「16」の数字は大当り中閉鎖回数を示す。
図11(a),(b)は、32回開放大当り遊技時に出力する開放コマンドと閉鎖コマンドを示す。32回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39が2回開放するとともに、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39が2回閉鎖する。このため、32回開放大当り遊技時に出力される開放コマンドは、図11(a)に示すように、1回のラウンド遊技に対して2つのコマンドが設定され、2バイト目が「01H」〜「20H」の範囲で異なる32種類の開放コマンドが出力されるようになっている。また、32回開放大当り遊技時に出力される閉鎖コマンドは、図11(b)に示すように、1回のラウンド遊技に対して2つのコマンドが設定され、2バイト目が「01H」〜「20H」の範囲で異なる32種類の閉鎖コマンドが出力されるようになっている。これらの開放コマンド及び閉鎖コマンドは、16回開放大当り遊技時の開放コマンド及び閉鎖コマンドと同様に、何れも2バイトの制御データで構成されている。
なお、図11(a)の開放回数欄に示す「1」〜「32」の数字は大当り中開放回数を示す一方で、(1)や(2)の数字は1回のラウンド遊技中における上大入賞口39の開放回数(以下、「ラウンド中開放回数」と示す)を示す。また、図11(b)の閉鎖回数欄に示す「1」〜「32」の数字は大当り中閉鎖回数を示す一方で、(1)や(2)の数字は1回のラウンド遊技中における大入賞口の閉鎖回数(以下、「ラウンド中閉鎖回数」と示す)を示す。
図12(a),(b)は、48回開放大当り遊技時に出力する開放コマンドと閉鎖コマンドを示す。48回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39が3回開放するとともに、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39が3回閉鎖する。このため、48回開放大当り遊技時に出力される開放コマンドは、図12(a)に示すように、1回のラウンド遊技に対して3つのコマンドが設定され、2バイト目が「01H」〜「30H」の範囲で異なる48種類の開放コマンドが出力されるようになっている。また、48回開放大当り遊技時に出力される閉鎖コマンドは、図12(b)に示すように、1回のラウンド遊技に対して3つのコマンドが設定され、2バイト目が「01H」〜「30H」の範囲で異なる48種類の閉鎖コマンドが出力されるようになっている。これらの開放コマンド及び閉鎖コマンドは、16回開放大当り遊技時及び32回開放大当り遊技時の各開放コマンド及び各閉鎖コマンドと同様に、何れも2バイトの制御データで構成されている。
なお、図12(a)の開放回数欄に示す「1」〜「48」の数字は大当り中開放回数を示す一方で、(1)、(2)及び(3)の数字はラウンド中開放回数を示す。また、図12(b)の閉鎖回数欄に示す「1」〜「48」の数字は大当り中閉鎖回数を示す一方で、(1)、(2)及び(3)の数字はラウンド中閉鎖回数を示す。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU46aと、統括制御用CPU46aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM46bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM46cが設けられている。統括制御用CPU46aには、統括制御用ROM46bと統括制御用RAM46cが接続されている。そして、統括制御用CPU46aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU47aと、表示制御用CPU47aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM47bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM47cが設けられている。表示制御用CPU47aには、演出表示装置28(画像表示部GH)が接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU47aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM47bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容として、図柄変動ゲームの実行に係る制御内容を説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、上始動入賞口33又は下始動入賞口34へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM45cに記憶されている特別図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(特別図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU45aは、保留判定を肯定判定している場合、大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を特別図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU45aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特別図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を取得しない。
そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納した大当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した大当り判定用乱数の値と主制御用ROM45bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りか否かの大当り判定を行う。大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU45aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU45aは、大当り図柄用乱数の値をもとに、特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特別図柄)を決定する。特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、大当り遊技の種類毎に振り分けられていることから、大当り図柄を決定することによって遊技者に付与する大当り遊技の種類を決定したことになる。そして、大当り図柄を決定した主制御用CPU45aは、決定した大当り図柄を主制御用RAM45cに記憶する。また、大当りを決定した主制御用CPU45aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンを大当り演出用の変動パターンの中から選択して決定する。
一方、主制御用CPU45aは、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。そして、はずれを決定した主制御用CPU45aは、はずれリーチ演出を実行するか否かを乱数抽選で決定する。はずれリーチ演出の実行を決定した場合、主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンをはずれリーチ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。一方、はずれリーチ演出の非実行を決定した場合、主制御用CPU45aは、前述同様にはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンをはずれ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。
特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU45aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、主制御用CPU45aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを出力する。本実施形態では、特別図柄として大当り図柄を指示する場合の停止図柄指定コマンドが、大当り図柄コマンドとなる。そして、主制御用CPU45aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する図柄停止コマンドを出力する。また、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始時に特別図柄用の保留記憶数を1減算(−1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特別図柄表示装置30の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始により特別図柄の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特別図柄(大当り図柄又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、その変動パターン指定コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力すると、その停止図柄指定コマンドに対応する特別図柄の停止図柄指定に応じて演出表示装置28に停止表示させる図柄組み合わせを構成する飾り図柄を決定する。また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力した際、特別図柄の停止図柄指定として大当り図柄が指定されている場合には、その指定された特別図柄の大当り図柄を統括制御用RAM46cに記憶する。また、統括制御用CPU46aは、図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンの種類と停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)の種類から、演出表示装置28で実行される図柄変動ゲームにおいて導出する飾り図柄の図柄組み合わせを構成する各列の図柄を決定する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、大当り演出用の変動パターンが指定され、かつ特別図柄の停止図柄指定が大当り図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記図柄組み合わせを構成する飾り図柄として大当り図柄を決定する。また、統括制御用CPU46aは、はずれ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記図柄組み合わせを構成する飾り図柄としてはずれ図柄を決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、飾り図柄のはずれ図柄として左右列の図柄が同一図柄となるリーチ図柄を含めずに決定する。一方、統括制御用CPU46aは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記図柄組み合わせを構成する飾り図柄としてはずれ図柄を決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、飾り図柄のはずれ図柄として左右列の図柄が同一図柄となるリーチ図柄を含めて決定する。そして、飾り図柄を決定した統括制御用CPU46aは、飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板47に出力する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される変動パターンに対応する演出内容を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、選択した演出内容をもとに表示制御用ROM47bの画像データを用いて前記演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。
そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲーム中に図柄停止コマンドを入力すると、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された図柄を画像表示部GHに確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。
次に、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容として、大当り遊技の実行に係る制御内容を説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、大当り演出となる図柄変動ゲームの終了後、大当り遊技を付与する。このとき、主制御用CPU45aは、大当り演出となる図柄変動ゲームの開始直前に決定した特別図柄(大当り図柄)の種類から、付与する大当り遊技の種類を特定し、その特定した大当り遊技に応じた制御を実行する。そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始直前に特別図柄として、16回開放大当り遊技に対応する特別図柄A、32回開放大当り遊技に対応する特別図柄B、又は48回開放大当り遊技に対応する特別図柄Cの何れかを決定している場合、図13〜図15に示す大当り処理を実行する。なお、主制御用CPU45aは、特別図柄A〜Cに係る大当り遊技の場合、これらの大当り遊技中に上大入賞口39へ遊技球が入球する毎に、1球の入球を示す入球コマンドをサブ統括制御基板46に出力する。
以下、図13〜図15に示す大当り処理について具体的に説明する。
大当り処理において主制御用CPU45aは、主制御用RAM45cに設定されるタイマの値にオープニング時間(本実施形態では「7000(ms)」)をセットし(ステップS10)、オープニング処理を実行する(ステップS11)。主制御用CPU45aは、タイマの値をセットすると、予め定めた制御周期毎(例えば、4ms毎)に、その制御周期分の時間を減算するとともに減算後の値をタイマにセットし、この処理をタイマの値が「0(零)」になるまで繰り返すことにより、時間をカウントする。また、主制御用CPU45aは、オープニング処理において、大当り遊技の開始に伴ってオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを、統括制御用CPU46aに出力する。オープニングコマンドは、大当り遊技の開始を指示する大当り開始コマンドとなる。そして、主制御用CPU45aは、ステップS10でセットしたタイマの値が「0(零)」になったならば、すなわちオープニング時間が経過したならば、ステップS12に移行し、ラウンド遊技に係る各種処理を実行する。
ステップS12に移行した主制御用CPU45aは、特別図柄の種類と現在のラウンド数をもとに、主制御用RAM45cに設定するラウンドスタートコマンドの値を更新する。ラウンド数は、主制御用CPU45aに設定されており、1回のラウンド遊技が終了する毎にステップS34で1加算されて更新される。なお、大当り遊技の開始時のラウンド数には「1」が設定されており、本実施形態ではラウンド数に設定された値「1」が1ラウンド目を示すようになっている。
ステップS12にて主制御用CPU45aは、特別図柄の種類が特別図柄A(48回開放大当り遊技)又は特別図柄B(32回開放大当り遊技)の場合、図9に示すテーブルから、開始させるラウンド遊技のラウンド数に対応するラウンドスタートコマンドの値を抽出する。そして、主制御用CPU45aは、その抽出したラウンドスタートコマンドの値を主制御用RAM45cに設定する。主制御用CPU45aは、特別図柄の種類が特別図柄A又は特別図柄Bであって、ステップS11からステップS12へ移行した時には1ラウンド目のラウンド遊技を開始させることからラウンドスタートコマンドの値として「00H」を抽出し、その値を主制御用RAM45cに設定する。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄の種類が特別図柄A(48回開放大当り遊技)又は特別図柄B(32回開放大当り遊技)であって、2ラウンド目からのラウンド遊技を開始させる場合、その開始させるラウンド遊技に対応するラウンドスタートコマンドの値を抽出し、その値を主制御用RAM45cに設定する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、特別図柄Aの場合、2ラウンド目のラウンド遊技の開始時にラウンドスタートコマンド「03H」を、3ラウンド目のラウンド遊技機の開始時にラウンドスタートコマンド「06H」を設定し、4ラウンド目からは図9のテーブルにしたがって順次、対応するラウンドスタートコマンドを設定する。一方、主制御用CPU45aは、特別図柄Bの場合、2ラウンド目のラウンド遊技の開始時にラウンドスタートコマンド「02H」を、3ラウンド目のラウンド遊技の開始時にラウンドスタートコマンド「04H」を主制御用RAM45cに設定し、4ラウンド目からは図9のテーブルにしたがって順次、対応するラウンドスタートコマンドを設定する。このように、特別図柄Aの場合と特別図柄Bの場合では、2ラウンド目からのラウンド遊技の開始時に異なるラウンドスタートコマンドを主制御用RAM45cに設定する。
なお、主制御用CPU45aは、特別図柄の種類が、16回開放大当り遊技に対応する特別図柄Cの場合、ラウンドスタートコマンドを主制御用RAM45cに設定せずに、ステップS12の処理を終了してステップS13に移行する。ラウンドスタートコマンドは、ラウンド遊技の開始時における大当り中開放回数を示すコマンドである。このため、1回のラウンド遊技中に複数回(本実施形態では2回又は3回)、上大入賞口39を開放及び閉鎖させる32回開放大当り遊技及び48回開放大当り遊技では、ラウンド遊技の途中に予め定めた入球上限個数(本実施形態では「10球」)の遊技球が入球し、ラウンド終了条件が成立してしまう可能性がある。この場合は、1回のラウンド遊技におけるラウンド中開放回数が、規定開放回数(本実施形態では2回又は3回)よりも少なくなる。例えば、48回開放大当り遊技には、規定開放回数として「3回」が設定されているが、2回目の開放でラウンド終了条件が成立すると、3回目の開放が行われることなく、制御的には次のラウンド遊技に移行する。したがって、ラウンドスタートコマンドは、各ラウンド遊技の開始時に、大当り中開放回数を補正する機能を果たし、大当り中開放回数がずれる可能性のある32回開放大当り遊技と48回開放大当り遊技の場合に設定するようになっている。因みに、16回開放大当り遊技、15回開放確変大当り遊技及び15回開放非確変大当り遊技は、1回のラウンド遊技における規定開放回数が「1回」、すなわち1回のラウンド遊技中に大入賞口が1回のみ開放することから、大当り中開放回数にずれが生じ得ない。
図13の説明に戻り、ステップS13において主制御用CPU45aは、ラウンド中開放回数を1加算し、書き換える。このステップS13の処理により、ラウンド中開放回数は、ラウンド遊技の開始時、すなわち1回目の開放時に「0」に1加算して「1」に書き換えられるとともに、2回目の開放時に「1」に1加算して「2」に書き換えられる。
次に、ステップS13でラウンド中開放回数を1加算した主制御用CPU45aは、特別図柄の種類に応じて、上大入賞口39が開放してから閉鎖するまでの時間である開放時間を主制御用RAM45cに設定されるタイマの値にセットする(ステップS14)。本実施形態では、図4〜図7に示すように、何れの大当り遊技も開放時間を「2600(ms)」に設定しているので、ステップS14にて主制御用CPU45aは、タイマの値に「2600(ms)」をセットする。主制御用CPU45aは、タイマの値をセットすると、予め定めた制御周期毎(例えば、4ms毎)に、その制御周期分の時間を減算するとともに減算後の値をタイマにセットし、この処理をタイマの値が「0(零)」になるまで繰り返すことにより、時間をカウントする。
次に、主制御用CPU45aは、特別図柄の種類に応じた開放コマンドを統括制御用CPU46aに出力する(ステップS15)。ステップS15において主制御用CPU45aは、特別図柄A(48回開放大当り遊技)の場合、主制御用RAM45cに設定したラウンドスタートコマンドに対し、ラウンド中開放回数が「1」を示すときには「1」を加算する。また、ラウンド中開放回数が「2」を示すときには「2」を加算し、さらにラウンド中開放回数が「3」を示すときには「3」を加算する。ラウンド中開放回数は、ステップS13(図13)で1加算されるとともに、ステップS28(図15)で「0(零)」にリセットされる。一方、ステップS15において主制御用CPU45aは、特別図柄B(32回開放大当り遊技)の場合、主制御用RAM45cに格納されているラウンドスタートコマンドに対し、ラウンド中開放回数が「1」を示すときには「1」を加算するとともに、ラウンド中開放回数が「2」を示すときには「2」を加算する。
そして、主制御用CPU45aは、加算後の値を、開放コマンドの2バイト目のデータとして開放コマンドを生成し、その生成した開放コマンドを出力する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、48回開放大当り遊技の場合であって1ラウンド目の開始時にラウンドスタートコマンドとして「00H」が設定されているとき、ラウンド中開放回数が「1」であれば1加算して開放コマンドの2バイト目を「01H」とする(図12(a)参照)。また、主制御用CPU45aは、ラウンドスタートコマンドとして「00H」が設定されているとき、ラウンド中開放回数が「2」であれば2加算して開放コマンドの2バイト目を「02H」とし、ラウンド中開放回数が「3」であれば3加算して開放コマンドの2バイト目を「03H」とする(図12(a)参照)。同様に、主制御用CPU45aは、32回開放大当り遊技の場合であって1ラウンド目の開始時にラウンドスタートコマンドとして「00H」が設定されているとき、ラウンド中開放回数が「1」であれば開放コマンドの2バイト目を「01H」とする(図11(a)参照)。また、主制御用CPU45aは、ラウンド中開放回数が「2」であれば開放コマンドの2バイト目を「02H」とする(図11(a)参照)。開放コマンドの生成時の加算とは、1加算であればラウンドスタートコマンドの値(例えば、「00H」)と「01H」を論理和し、2加算であればラウンドスタートコマンドの値と「02H」を論理和し、3加算であればラウンドスタートコマンドの値と「03H」を論理和することである。なお、主制御用CPU45aは、加算後の値を、大当り中開放回数として主制御用RAM45cに記憶する。
これにより、48回開放大当り遊技の場合には、ラウンド遊技の開始時に設定したラウンドスタートコマンドの値(図9に示す)に対し、ラウンド中開放回数に応じて所定の数値(「01H」〜「03H」)が加算されることにより、図12(a)に示すように、開放コマンドの2バイト目として「01H」〜「30H」が生成される。また、32回開放大当り遊技の場合には、ラウンド遊技の開始時に設定したラウンドスタートコマンドの値(図9に示す)に対し、ラウンド中開放回数に応じて所定の数値(「01H」と「02H」)が加算されることにより、図11(a)に示すように、開放コマンドの2バイト目として「01H」〜「20H」が生成される。
また、主制御用CPU45aは、16回開放大当り遊技に対応する特別図柄Cの場合、主制御用RAM45cに設定するラウンド数に応じて、開放コマンドを生成し、出力する。すなわち、図10(a)に示すように、1ラウンド目であれば開放コマンドの2バイト目を「01H」とし、2ラウンド目であれば開放コマンドの2バイト目を「02H」とする。
続いて、主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を開動作させて、上大入賞口39を開放させる(ステップS16)。ステップS16において主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を開動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(ON信号)を出力する。本実施形態では、ステップS12〜S16の処理にて上大入賞口39の開放を制御する主制御用CPU45aが、開放制御手段として機能する。
次に、主制御用CPU45aは、上大入賞口39への入球個数(実際に入球した個数)が、予め定めた入球上限個数に達したか否かを判定する(ステップS17)。入球個数は、主制御用RAM45cに設定されており、主制御用CPU45aは、カウントスイッチSW3からの検知信号を入力する毎に入球個数を1加算し、累積する。この入球個数は、1回のラウンド遊技の終了時に「0(零)」にリセットされる。そして、ステップS17の判定結果が否定(入球上限個数>入球個数)の場合、主制御用CPU45aは、上大入賞口39の開放時間が経過したか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18にて主制御用CPU45aは、タイマの値が「0」であるか否かにより、開放時間が経過したか否かを判定し、タイマの値が「0」の場合には開放時間が経過しているのでステップS18を肯定判定し、タイマの値が「0」でない場合には開放時間が経過していないのでステップS18を否定判定する。ステップS18の判定結果が否定(開放時間が経過していない)の場合、主制御用CPU45aは、ステップS17に戻り、ステップS17からの処理を繰り返す。
一方、ステップS18の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU45aは、ラウンド遊技中における上大入賞口39の1回の開放時間が経過したことから、ステップS19に移行して上大入賞口扉38を閉動作させることにより上大入賞口39を閉鎖させる。ステップS19において主制御用CPU45aは、上大入賞口扉38を閉動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(OFF信号)を出力する。そして、上大入賞口39を閉鎖した主制御用CPU45aは、特別図柄の種類に応じた閉鎖コマンドを統括制御用CPU46aに出力する(ステップS20)。
ステップS20において主制御用CPU45aは、特別図柄A(48回開放大当り遊技)及び特別図柄B(32回開放大当り遊技)の場合、ステップS15の開放コマンドの出力時に主制御用RAM45cに設定した大当り中開放回数に対応する値を閉鎖コマンドの2バイト目のデータとして閉鎖コマンドを生成する。そして、主制御用CPU45aは、生成した閉鎖コマンドを出力する。例えば、主制御用CPU45aは、大当り中開放回数が「1」であれば大当り中閉鎖回数も「1」となるので、閉鎖コマンドの2バイト目のデータを「01H」として閉鎖コマンドを生成する(図11(b)、及び図12(b)参照)。また、主制御用CPU45aは、大当り中開放回数が「2」であれば大当り中閉鎖回数も「2」となるので、閉鎖コマンドの2バイト目のデータを「02H」として閉鎖コマンドを生成する(図11(b)、及び図12(b)参照)。
これにより、48回開放大当り遊技の場合には、大当り中開放回数に応じて、図12(b)に示すように、閉鎖コマンドの2バイト目として「01H」〜「30H」が生成される。また、32回開放大当り遊技の場合には、大当り中開放回数に応じて、図11(b)に示すように、閉鎖コマンドの2バイト目として「01H」〜「20H」が生成される。
また、主制御用CPU45aは、16回開放大当り遊技に対応する特別図柄Cの場合、主制御用RAM45cに記憶されるラウンド数に応じて、閉鎖コマンドを生成し、出力する。すなわち、図10(b)に示すように、1ラウンド目であれば閉鎖コマンドの2バイト目を「01H」とし、2ラウンド目であれば閉鎖コマンドの2バイト目を「02H」とする。ステップS20で閉鎖コマンドを出力した主制御用CPU45aは、ステップS23(図14に示す)に移行する。
また、ステップS17の判定結果が肯定(入球上限個数≦入球個数)の場合、主制御用CPU45aは、1回のラウンド遊技の終了条件が成立していることから、ステップS21に移行して上大入賞口扉38を閉動作させることにより上大入賞口39を閉鎖させる。また、主制御用CPU45aは、閉鎖コマンドを生成し、その生成した閉鎖コマンドを出力する(ステップS22)。なお、ステップS21及びステップS22の具体的な処理内容は、先に説明したステップS19及びステップS20と同じである。そして、ステップS22で閉鎖コマンドを出力した主制御用CPU45aは、ステップS28(図15に示す)に移行する。ステップS17を肯定判定する場合は、48回開放大当り遊技及び32回開放大当り遊技において、1回のラウンド遊技における規定開放回数分だけ上大入賞口39を開放させる前に、入球上限個数以上の遊技球の入球がなされていることになる。したがって、このような場合は、上大入賞口39を規定開放回数分だけ開放させることなくラウンド遊技を終了させるので、ステップS28からの処理にてラウンド遊技終了時の処理を行う。本実施形態では、ステップS17〜S22の処理にて上大入賞口39の閉鎖を制御する主制御用CPU45aが、開放制御手段として機能する。
次に、ステップS20で閉鎖コマンドを出力した主制御用CPU45aは、ラウンド中開放回数が、予め定めた規定開放回数に達したか否かを判定する(ステップS23)。本実施形態において規定開放回数は、特別図柄の種類に応じて異なっている。具体的に言えば、特別図柄Aに対応する48回開放大当り遊技の規定開放回数は「3回」であり、特別図柄Bに対応する32回開放大当り遊技の規定開放回数は「2回」であり、特別図柄Cに対応する16回開放大当り遊技の規定回数は「1回」である。このため、ステップS20では、特別図柄の種類に応じた規定開放回数を示す値とラウンド中開放回数を示す値とが比較される。なお、本実施形態においてラウンド中開放回数を示す値は、「1」の時に1回の開放を示すとともに、「2」の時に2回の開放を示し、さらに「3」の時に3回の開放を示すように変遷する。このため、ステップS23では、48回開放大当り遊技であれば規定開放回数「3回」を示す値「3」とラウンド中開放回数が比較されるとともに、32回開放大当り遊技であれば規定開放回数「2回」を示す値「2」とラウンド中開放回数が比較される。また、ステップS23では、16回開放大当り遊技であれば規定開放回数「1回」を示す値「1」とラウンド中開放回数が比較される。
ステップS23の判定結果が否定(規定開放回数>ラウンド中開放回数)の場合、主制御用CPU45aは、ラウンド内インターバル中に継続演出を行うか否かを判定する(ステップS24)。本実施形態において、ラウンド内インターバル中に継続演出を行う場合は、図4〜図7に示すように、特別図柄Aに対応する48回開放大当り遊技時のみであり、かつ48回開放大当り遊技の8回目の閉鎖後、16回目の閉鎖後、及び32回目の閉鎖後のみである。48回開放大当り遊技の8回目の閉鎖後は3ラウンドの途中になるとともに、16回目の閉鎖後は6ラウンドの途中となり、32回目の閉鎖後は11ラウンドの途中となる。
このため、本実施形態のステップS24において主制御用CPU45aは、大当り中開放回数の値をもとに、特別図柄Aに対応する48回開放大当り遊技において、8回目、16回目又は32回目の開放が行われたか否かを判定する。そして、主制御用CPU45aは、8回目、16回目又は32回目の開放を行った場合にはステップS24を肯定判定し、それ以外の場合にはステップS24を否定判定する。ステップS24を否定判定する場合とは、48回開放大当り遊技において、8回目、16回目及び32回目以外の開放を行った場合、及び特別図柄Bに対応する32回開放大当り遊技の場合である。なお、特別図柄Cに対応する16回開放大当り遊技の場合は、1回のラウンド遊技の規定開放回数が「1回」に設定されていることから、ステップS23を必ず肯定判定し、ステップS23を否定判定しないので、ステップS24の判定を行うことはない。
そして、ステップS24の判定結果が否定の場合、主制御用CPU45aは、ステップS25に移行し、継続演出なしの場合のラウンド内インターバル時間を主制御用RAM45cに設定されるタイマの値にセットした後、ステップS27に移行する。一方、ステップS24の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU45aは、ステップS26に移行し、継続演出ありの場合のラウンド内インターバル時間を主制御用RAM45cに設定されるタイマの値にセットした後、ステップS27に移行する。本実施形態では、図4〜図7に示すように、ラウンド内インターバル中に継続演出を行う場合と継続演出を行わない場合の何れの場合でも、ラウンド内インターバルの期間を示すラウンド内インターバル時間は「1000(ms)」に設定されている。すなわち、ラウンド内インターバル中の継続演出の有無に拘わらず、ラウンド内インターバル時間は同一時間に設定されている。このため、ステップS25及びステップS26において主制御用CPU45aは、タイマの値に「1000(ms)」をセットする。主制御用CPU45aは、タイマの値をセットすると、予め定めた制御周期毎(例えば、4ms毎)に、その制御周期分の時間を減算するとともに減算後の値をタイマにセットし、この処理をタイマの値が「0(零)」になるまで繰り返すことにより、時間をカウントする。
ステップS27に移行した主制御用CPU45aは、ラウンド内インターバル時間が経過したか否かを判定する。主制御用CPU45aは、タイマの値が「0」であるか否かにより、ラウンド内インターバル時間が経過したか否かを判定し、タイマの値が「0」の場合にはラウンド内インターバル時間が経過しているのでステップS27を肯定判定する。一方、主制御用CPU45aは、タイマの値が「0」でない場合にはラウンド内インターバル時間が経過していないのでステップS27を否定判定する。ステップS27の判定結果が否定(ラウンド内インターバル時間が経過していない)の場合、主制御用CPU45aは、ステップS27の処理を繰り返す。
一方、ステップS27の判定結果が肯定(ラウンド内インターバル時間が経過した)の場合、主制御用CPU45aは、ラウンド遊技の終了条件が成立しておらず、上大入賞口39を規定開放回数分、開放させていないことから、閉鎖した上大入賞口39を再び開放させるべく、ステップS13に移行する。
また、ステップS23の判定結果が肯定(規定開放回数≦ラウンド中開放回数)の場合、主制御用CPU45aは、1回のラウンド遊技において規定開放回数分だけ上大入賞口39を開放させたことから、図15に示すステップS28に移行し、ラウンド遊技を終了させるための処理を行う。そして、ステップS28に移行した主制御用CPU45aは、まず、ラウンド中開放回数に「0(零)」をセットする。
次に、主制御用CPU45aは、ラウンド間インターバル中に継続演出を行うか否かを判定する(ステップS29)。本実施形態において、ラウンド間インターバル中に継続演出を行う場合は、図4〜図7に示すように、特別図柄Aに対応する48回開放大当り遊技の24回目の閉鎖後(8ラウンドと9ラウンドの間)、特別図柄Bに対応する32回開放大当り遊技時、及び特別図柄Cに対応する16回開放大当り遊技時である。32回開放大当り遊技では、図5に示すように、4ラウンドと5ラウンドの間となる8回目の閉鎖後、8ラウンドと9ラウンドの間となる16回目の閉鎖後、12ラウンドと13ラウンドの間となる24回目の閉鎖後、及び16ラウンドとエンディングの間となる32回目の閉鎖後に、それぞれ継続演出を行う。また、16回開放大当り遊技では、図4に示すように、8ラウンドと9ラウンドの間となる8回目の閉鎖後、及び16ラウンドとエンディングの間となる16回目の閉鎖後に、それぞれ継続演出を行う。
このため、本実施形態のステップS29において主制御用CPU45aは、特別図柄A(48回開放大当り遊技)の場合、大当り中開放回数の値をもとに、24回目の開放が行われたか否かを判定する。また、本実施形態のステップS29において主制御用CPU45aは、特別図柄B(32回開放大当り遊技)の場合、大当り中開放回数の値をもとに、8回目、16回目、24回目及び32回目の開放が行われたか否かを判定する。また、本実施形態のステップS29において主制御用CPU45aは、特別図柄C(16回開放大当り遊技)の場合、ラウンド数をもとに、8回目及び16回目の開放が行われたかを否かを判定する。
そして、主制御用CPU45aは、各大当り遊技において、ラウンド間インターバル中に継続演出を行う対象となる回数の開放を行った場合にはステップS29を肯定判定し、それ以外の場合にはステップS29を否定判定する。ステップS29を否定判定する場合とは、48回開放大当り遊技において24回目以外の開放を行った場合と、32回開放大当り遊技において8回目、16回目、24回目及び32回目以外の開放を行った場合と、16回開放大当り遊技において8回目及び16回目以外の開放を行った場合である。
そして、ステップS29の判定結果が否定の場合、主制御用CPU45aは、ステップS30に移行し、継続演出なしの場合のラウンド間インターバル時間を主制御用RAM45cに設定されるタイマの値にセットした後、ステップS32に移行する。一方、ステップS29の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU45aは、ステップS31に移行し、継続演出ありの場合のラウンド間インターバル時間を主制御用RAM45cに設定されるタイマの値にセットした後、ステップS32に移行する。本実施形態では、図4〜図7に示すように、ラウンド間インターバル中に継続演出を行う場合と継続演出を行わない場合の何れの場合でも、ラウンド間インターバルの期間を示すラウンド間インターバル時間は「1000(ms)」に設定されている。すなわち、ラウンド間インターバル中の継続演出の有無に拘わらず、ラウンド間インターバル時間は同一時間に設定されている。このため、ステップS30及びステップS31において主制御用CPU45aは、タイマの値に「1000(ms)」をセットする。主制御用CPU45aは、タイマの値をセットすると、予め定めた制御周期毎(例えば、4ms毎)に、その制御周期分の時間を減算するとともに減算後の値をタイマにセットし、この処理をタイマの値が「0(零)」になるまで繰り返すことにより、時間をカウントする。
ステップS32に移行した主制御用CPU45aは、ラウンド間インターバル時間が経過したか否かを判定する。主制御用CPU45aは、タイマの値が「0」であるか否かにより、ラウンド間インターバル時間が経過したか否かを判定し、タイマの値が「0」の場合にはラウンド間インターバル時間が経過しているのでステップS32を肯定判定する。一方、主制御用CPU45aは、タイマの値が「0」でない場合にはラウンド間インターバル時間が経過していないのでステップS32を否定判定する。ステップS32の判定結果が否定(ラウンド間インターバル時間が経過していない)の場合、主制御用CPU45aは、ステップS32の処理を繰り返す。
一方、ステップS32の判定結果が肯定(ラウンド間インターバル時間が経過した)の場合、主制御用CPU45aは、ラウンド数が、予め定めた規定ラウンド数に達したか否かを判定する(ステップS33)。ラウンド数は、主制御用CPU45aに設定されており、1回のラウンド遊技が終了する毎にステップS34の処理にて1加算される。そして、ステップS32では、規定ラウンド数を示す値とラウンド数を示す値とが比較される。なお、本実施形態においてラウンド数を示す値は、「1」の時に1ラウンドを示すとともに、「2」の時に2ラウンドを示し、「16」の時に16ラウンドを示すように変遷する。このため、ステップS33では、本実施形態において各大当り遊技の規定ラウンド数が「16回」の同数に定められているので、規定ラウンド数「16回」を示す値「16」とラウンド数が比較される。
ステップS33の判定結果が否定(規定ラウンド数>ラウンド数)の場合、主制御用CPU45aは、規定ラウンド数分のラウンド遊技を行っていないので、大当り遊技を継続させるべく、ステップS34に移行する。そして、ステップS34に移行した主制御用CPU45aは、ラウンド数を1加算して書き換えた後、ステップS12に戻り、以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS33の判定結果が肯定(規定ラウンド数≦ラウンド数)の場合、主制御用CPU45aは、規定ラウンド数のラウンド遊技を行ったので、大当り遊技を終了させるべく、ステップS35に移行する。そして、主制御用CPU45aは、主制御用RAM45cに設定されるタイマの値にエンディング時間(本実施形態では「10000(ms)」)をセットし(ステップS35)、エンディング処理を実行する(ステップS36)。主制御用CPU45aは、タイマの値をセットすると、予め定めた制御周期毎(例えば、4ms毎)に、その制御周期分の時間を減算するとともに減算後の値をタイマにセットし、この処理をタイマの値が「0(零)」になるまで繰り返すことにより、時間をカウントする。また、主制御用CPU45aは、エンディング処理において、大当り遊技の終了に伴ってエンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを、統括制御用CPU46aに出力する。エンディングコマンドは、大当り遊技の終了を指示する大当り終了コマンドとなる。本実施形態では、エンディングコマンドとして、大当り遊技終了後に確変状態を付与する場合の高確率時エンディングコマンドと、大当り遊技終了後に確変状態を付与しない場合の低確率時エンディングコマンドの2種類が用意されている。このため、主制御用CPU45aは、エンディング処理において、特別図柄の種類から大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かを判定し、確変状態を付与する場合には高確率時エンディングコマンドを出力し、確変状態を付与しない場合には低確率時エンディングコマンドを出力する。そして、主制御用CPU45aは、ステップS36でセットしたタイマの値が「0(零)」になったならば、すなわちエンディング時間が経過したならば、大当り処理を終了させ、大当り遊技を終了する。
大当り遊技を終了させた主制御用CPU45aは、大当り終了時点における特別図柄用の保留記憶数が「1」以上の場合、その始動保留球をもとに、図柄変動ゲームに係る処理を実行し、図柄変動ゲームを行わせる。一方、主制御用CPU45aは、大当り終了時点における特別図柄用の保留記憶数が「0」の場合、上始動入賞口33又は下始動入賞口34に遊技球が入球する迄の間、図柄変動ゲームを実行させることなく、待機する。
なお、主制御用CPU45aは、15回開放確変大当り遊技に対応する特別図柄D、及び15回開放非確変大当り遊技に対応する特別図柄Eの場合、最初にオープニング演出を実行させる。オープニング演出は、図13のステップS10,S11と同様に行う。そして、オープニング演出の終了後、主制御用CPU45aは、15回のラウンド遊技を実行させる。これらの大当り遊技では、1回のラウンド遊技において大入賞口(本実施形態では下大入賞口41)が1回開放する。そして、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間、すなわち下大入賞口41の開放時間は、図3に示すように、「25000(ms)」に設定されている。このため、主制御用CPU45aは、下大入賞口41を開放させてラウンド遊技を開始させると、ラウンド遊技時間が経過したか否かの判定と規定入球個数(本実施形態では9球)の遊技球が入球したか否かの判定を行う。また、主制御用CPU45aは、ラウンド遊技の開始時に、開始させたラウンド遊技の回数を示すラウンドコマンドをサブ統括制御基板46に出力する。そして、主制御用CPU45aは、何れか一方を肯定判定すると、ラウンド遊技の終了条件が成立したことにより、下大入賞口41を閉鎖してラウンド遊技を終了させる。なお、主制御用CPU45aは、下大入賞口41を開放させる場合には下大入賞口扉40を開動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(ON信号)を出力するとともに、下大入賞口41を閉鎖させる場合には下大入賞口扉40を閉動作させるように作動用アクチュエータに電気信号(ON信号)を出力する。
1回のラウンド遊技を終了させた主制御用CPU45aは、ラウンド間インターバル時間(本実施形態では2000(ms))の経過後に、次のラウンド遊技を開始させるべく下大入賞口41を開放させる。そして、15回のラウンド遊技が終了したならば、主制御用CPU45aは、エンディング演出を実行させる。エンディング演出は、図15のステップS35,S36と同様に行う。
次に、サブ統括制御基板46の大当り遊技の実行に係る制御内容を説明する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、主制御基板45の主制御用CPU45aが出力するオープニングコマンドを入力すると、オープニング演出の演出内容を決定し、オープニング演出の演出内容を指示するオープニング演出コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
また、統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが出力する開放コマンドを入力すると、統括制御用RAM46cに記憶した特別図柄を参照し、その特別図柄に応じたラウンド遊技中の演出を指示する開放演出コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板に出力する。開放演出コマンドは、統括制御用RAM46cの特別図柄が、48回開放大当り遊技に対応する特別図柄A、32回開放大当り遊技に対応する特別図柄B、及び16回開放大当り遊技に対応する特別図柄Cの場合に出力される。そして、統括制御用CPU46aは、開放コマンドから特定される上大入賞口39の大当り中開放回数と特別図柄の種類をもとに、特別図柄の種類から特定される大当り遊技中における上大入賞口39の大当り中開放回数目のラウンド遊技中に実行すべき演出内容を特定させるための開放演出コマンドを出力する。
また、統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが出力する閉鎖コマンドを入力すると、統括制御用RAM46cに設定した特別図柄を参照し、その特別図柄に応じたインターバル期間中の演出を指示する閉鎖演出コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する。インターバル期間には、ラウンド内インターバル期間とラウンド間インターバル期間を含む。閉鎖演出コマンドは、統括制御用RAM46cに設定した特別図柄が、48回開放大当り遊技に対応する特別図柄A、32回開放大当り遊技に対応する特別図柄B、及び16回開放大当り遊技に対応する特別図柄Cの場合に出力される。そして、統括制御用CPU46aは、閉鎖コマンドから特定される上大入賞口39の大当り中閉鎖回数と特別図柄の種類をもとに、特別図柄の種類から特定される大当り遊技中における上大入賞口39の大当り中閉鎖回数目のインターバル期間中に実行すべき演出内容を特定させるための閉鎖演出コマンドを出力する。
また、統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが出力するエンディングコマンドを入力すると、エンディング演出の演出内容を決定し、エンディング演出の演出内容を指示するエンディング演出コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
また、統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが出力するラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出の演出内容を決定し、ラウンド演出の演出内容を指示するラウンド演出コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する。ラウンド演出コマンドは、特別図柄の種類が、15回開放確変大当り遊技に対応する特別図柄D、及び15回開放非確変大当り遊技に対応する特別図柄Eの場合に出力される。ラウンド演出コマンドには、ラウンド遊技の回数を指示する情報が含まれている。
また、統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが出力する入球コマンドを入力すると、大当り遊技中に上大入賞口39へ入球した個数(以下、「大当り中入球個数」と示す)を1加算し、統括制御用CPU46aに設定する。統括制御用CPU46aは、48回開放大当り遊技、32回開放大当り遊技及び16回開放大当り遊技の場合に大当り中入球個数をカウントする。また、大当り中入球個数は、これらの大当り遊技が終了するまでの間、累積される。そして、統括制御用CPU46aは、大当り中入球個数を1加算して書き換える毎に、加算後の大当り中入球個数を指示する入球個数コマンドを演出表示制御基板47に出力する。
次に、演出表示制御基板47の大当り遊技の実行に係る制御内容を説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力するオープニング演出コマンドを入力すると、そのオープニング演出コマンドで指示された演出内容でオープニング演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いてオープニング演出コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、オープニング演出の開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。
また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力する開放演出コマンドを入力すると、その開放演出コマンドで指示された演出内容でラウンド遊技において上大入賞口39の開放中の演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いて開放演出コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、上大入賞口39が開放してからの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。
本実施形態では、上大入賞口39の開放中の演出として、大当り遊技中に上大入賞口39へ入球した大当り中入球個数と遊技球の入球によって遊技者に払出された賞球としての遊技球の個数(以下、「賞球個数」と示す)を報知する演出を行う。そして、表示制御用CPU47aは、入球個数コマンドを入力すると、その入球個数コマンドで指示される大当り中入球個数に上大入賞口39へ1球入球する毎に付与される賞球数(本実施形態では15球)を乗算し、賞球個数を演算する。例えば、大当り中入球個数が11球の場合、賞球個数は165球(11(球)×15(球))となる。これにより、表示制御用CPU47aは、上大入賞口39の開放中の演出において、入球個数コマンドから特定される大当り中入球個数と演算した賞球個数を画像表示部GHに表示させる。
また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力する閉鎖演出コマンドを入力すると、その閉鎖演出コマンドで指示された演出内容でインターバル期間中の演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いて閉鎖演出コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、インターバル期間の開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。
そして、表示制御用CPU47aは、閉鎖演出コマンドから大当り中閉鎖回数を特定し、その特定した大当り中閉鎖回数が継続演出を行うべき回数を示す場合には継続演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。具体的に言えば、表示制御用CPU47aは、閉鎖演出コマンドから大当り中閉鎖回数として、8回、16回、24回及び32回が特定される場合には継続演出を実行させる。そして、表示制御用CPU47aは、継続演出の実行後に開放演出コマンドを入力すると、その開放演出コマンドに対応する上大入賞口39の開放中の演出として継続演出の結果、すなわち「継続する旨」を示す報知を実行させるべく、演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。
また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力するエンディング演出コマンドを入力すると、そのエンディング演出コマンドで指示された演出内容でエンディング演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いてエンディング演出コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、エンディング演出の開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。
また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力するラウンド演出コマンドを入力すると、そのラウンド演出コマンドで指示された演出内容でラウンド演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。具体的には、15回開放確変大当り遊技、及び15回開放非確変大当り遊技におけるラウンド演出を実行させるように画像表示部GHの表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、表示制御用ROM47bの画像データを用いてラウンド演出コマンドで指示された演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、ラウンド演出の開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。本実施形態では、ラウンド演出として、ラウンド数を報知する演出を行う。すなわち、15回開放確変大当り遊技、及び15回開放非確変大当り遊技の場合はラウンド数を表示し、48回開放大当り遊技、32回開放大当り遊技及び16回開放大当り遊技の各大当り遊技のような大当り中入球個数と賞球個数の報知は行わない。一方で、48回開放大当り遊技、32回開放大当り遊技及び16回開放大当り遊技では、15回開放確変大当り遊技及び15回開放非確変大当り遊技のようなラウンド数の報知は行わない。
なお、音声・ランプ制御基板48は、オープニング演出コマンド、開放演出コマンド、閉鎖演出コマンド、エンディング演出コマンド及びラウンド演出コマンドを入力すると、各種ランプ部17〜19,27bの発光態様及びスピーカ20,21,25の音声出力態様を制御する。すなわち、音声・ランプ制御基板48は、演出表示制御基板47と同様にこれらのコマンドで指示された演出内容に応じた演出を行わせるように制御を行う。
本実施形態においてサブ統括制御基板46、演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48は、開放コマンドをもとに、大当り遊技中に実行する大当り中演出として上大入賞口39の開放中の演出内容を決定し、演出実行装置(演出表示装置28、各種ランプ部17〜19,27b、スピーカ20,21,25)に実行させる。また、本実施形態においてサブ統括制御基板46、演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48は、閉鎖コマンドをもとに、大当り遊技中に実行する大当り中演出として上大入賞口39の閉鎖中の演出内容を決定し、演出実行装置(演出表示装置28、各種ランプ部17〜19,27b、スピーカ20,21,25)に実行させる。
次に、48回開放大当り遊技、32回開放大当り遊技及び16回開放大当り遊技における上大入賞口39の開放及び閉鎖の実行態様、及び継続演出の実行態様を、図16(a)〜(c)にしたがって説明する。図16(a)は16回開放大当り遊技における各実行態様を示し、図16(b)は32回開放大当り遊技における各実行態様を示し、図16(c)は48回開放大当り遊技における各実行態様を示す。
図16(a)に示すように、16回開放大当り遊技では、最初にオープニング演出(図中「OP」と示す)を開始し、オープニング時間T0の経過後にラウンド遊技(図中「1R」、「2R」などと示す)が開始する。各ラウンド遊技は、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が1回行われるとともに、1回の開放によってラウンド遊技が終了し、ラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T2の経過後に次のラウンド遊技が開始する。16回開放大当り遊技では、上大入賞口39の開放時間T1がラウンド遊技時間に相当する。
また、16回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が8回の開放をした後、すなわち8ラウンド目のラウンド遊技と9ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T4に相当する時間で、1回目の継続演出が行われる。ラウンド間インターバル時間T4は、継続演出を行わない場合のラウンド間インターバル時間T2と同一時間である。そして、16回開放大当り遊技では、1回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に9ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、9ラウンド目のラウンド遊技の開始時には1回目の継続演出の結果として「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、16回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が16回の開放をした後、すなわち16ラウンド目のラウンド遊技とエンディング演出の間には、ラウンド間インターバル時間T4に相当する時間で、2回目の継続演出が行われる。そして、16回開放大当り遊技では、2回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後にエンディング演出(図中「ED」と示す)を開始させるようになっていることから、エンディング演出の開始時には2回目の継続演出の結果として「継続しない」を示す旨の報知が行われる。2回目の継続演出の終了後は、エンディング演出が開始し、エンディング時間T5の経過によってエンディング演出が終了して16回開放大当り遊技が終了する。図16(a)において、時間T3は、継続演出が開始するまでの時間を示す。また、時間T6は、16回開放大当り遊技が開始してから終了するまでの最大時間を示す。
図16(b)に示すように、32回開放大当り遊技では、最初にオープニング演出(図中「OP」と示す)を開始し、オープニング時間T0の経過後にラウンド遊技(図中「1R」、「2R」などと示す)が開始する。各ラウンド遊技は、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が2回行われるとともに、2回の開放によってラウンド遊技が終了し、ラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T2の経過後に次のラウンド遊技が開始する。また、各ラウンド遊技において上大入賞口39は、1回目の開放が行われてから開放時間T1の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T7の経過後に2回目の開放が行われる。32回開放大当り遊技では、上大入賞口39の2回分の開放時間T1と1回分のラウンド内インターバル時間T7を加算した時間がラウンド遊技時間T8に相当する。
また、32回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が8回の開放をした後、すなわち4ラウンド目のラウンド遊技と5ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T4に相当する時間で、1回目の継続演出が行われる。ラウンド間インターバル時間T4は、継続演出を行わない場合のラウンド間インターバル時間T2と同一時間である。そして、32回開放大当り遊技では、1回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に5ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、5ラウンド目のラウンド遊技の開始時には1回目の継続演出の結果として「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、32回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が16回の開放をした後、すなわち8ラウンド目のラウンド遊技と9ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T4に相当する時間で、2回目の継続演出が行われる。そして、32回開放大当り遊技では、2回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に9ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、9ラウンド目のラウンド遊技の開始時には2回目の継続演出の結果として「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、32回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が24回の開放をした後、すなわち12ラウンド目のラウンド遊技と13ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T4に相当する時間で、3回目の継続演出が行われる。そして、32回開放大当り遊技では、3回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に13ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、13ラウンド目のラウンド遊技の開始時には3回目の継続演出の結果として「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、32回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が32回の開放をした後、すなわち16ラウンド目のラウンド遊技とエンディング演出の間には、ラウンド間インターバル時間T4に相当する時間で、4回目の継続演出が行われる。そして、32回開放大当り遊技では、4回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後にエンディング演出(図中「ED」と示す)を開始させるようになっていることから、エンディング演出の開始時には4回目の継続演出の結果として「継続しない」を示す旨の報知が行われる。4回目の継続演出の終了後は、エンディング演出が開始し、エンディング時間T5の経過によってエンディング演出が終了して32回開放大当り遊技が終了する。図16(b)において、時間T3は、継続演出が開始するまでの時間を示す。また、時間T9は、32回開放大当り遊技が開始してから終了するまでの最大時間を示す。
図16(c)に示すように、48回開放大当り遊技では、最初にオープニング演出(図中「OP」と示す)を開始し、オープニング時間T0の経過後にラウンド遊技(図中「1R」、「2R」などと示す)が開始する。各ラウンド遊技は、開放時間T1を上限とする上大入賞口39の開放が3回行われるとともに、3回の開放によってラウンド遊技が終了し、ラウンド遊技の終了後はラウンド間インターバル時間T2の経過後に次のラウンド遊技が開始する。また、各ラウンド遊技において上大入賞口39は、1回目の開放が行われてから開放時間T1の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T7の経過後に2回目の開放が行われるとともに、2回目の開放が行われてから開放時間T1の経過によって閉鎖したならば、ラウンド内インターバル時間T7の経過後に3回目の開放が行われる。48回開放大当り遊技では、上大入賞口39の3回分の開放時間T1と2回分のラウンド内インターバル時間T7を加算した時間がラウンド遊技時間T11に相当する。
また、48回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が8回の開放をした後、すなわち3ラウンド目のラウンド遊技において上大入賞口39の2回目の開放と3回目の開放の間には、ラウンド内インターバル時間T10に相当する時間で、1回目の継続演出が行われる。ラウンド内インターバル時間T10は、継続演出を行わない場合のラウンド内インターバル時間T7と同一時間である。そして、48回開放大当り遊技では、1回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に3回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると9回目の開放)を開始させるようになっていることから、3回目の上大入賞口39の開始時には1回目の継続演出の結果として「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、48回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が16回の開放をした後、すなわち6ラウンド目のラウンド遊技において上大入賞口39の1回目の開放と2回目の開放の間には、ラウンド内インターバル時間T10に相当する時間で、2回目の継続演出が行われる。そして、48回開放大当り遊技では、2回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に2回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると17回目の開放)を開始させるようになっていることから、2回目の上大入賞口39の開始時には2回目の継続演出の結果として「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、48回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が24回の開放をした後、すなわち8ラウンド目のラウンド遊技と9ラウンド目のラウンド遊技の間には、ラウンド間インターバル時間T4に相当する時間で、3回目の継続演出が行われる。ラウンド間インターバル時間T4は、継続演出を行わない場合のラウンド間インターバル時間T2と同一時間である。そして、48回開放大当り遊技では、3回目の継続演出を行うラウンド間インターバルの経過後に9ラウンド目のラウンド遊技を開始させるようになっていることから、9ラウンド目のラウンド遊技の開始時には3回目の継続演出の結果として「継続」を示す旨の報知が行われる。
また、48回開放大当り遊技が開始してから上大入賞口39が32回の開放をした後、すなわち11ラウンド目のラウンド遊技において上大入賞口39の2回目の開放と3回目の開放の間には、ラウンド内インターバル時間T10に相当する時間で、4回目の継続演出が行われる。そして、48回開放大当り遊技では、4回目の継続演出を行うラウンド内インターバルの経過後に3回目の上大入賞口39の開放(大当り遊技開始時から数えると33回目の開放)を開始させるようになっていることから、3回目の上大入賞口39の開始時には4回目の継続演出の結果として「継続」を示す旨の報知が行われる。
48回開放大当り遊技では、4回目の継続演出が終了すると、以降、継続演出が行われることなく、16ラウンド目のラウンド遊技まで行われる。そして、16ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出(図中「ED」と示す)が開始し、エンディング時間T5の経過によってエンディング演出が終了して48回開放大当り遊技が終了する。図16(c)において、時間T3は継続演出が開始するまでの時間を示すとともに、時間T12は4回目の継続演出が終了してから16ラウンド目のラウンド遊技が終了するまでの時間を示す。また、時間T13は、48回開放大当り遊技が開始してから終了するまでの最大時間を示す。
図16(a)〜(c)に示すように、各大当り遊技は、上大入賞口39の1回の開放時間、ラウンド内インターバル時間T7,T10、及びラウンド間インターバル時間T2,T4を、それぞれ同一時間に設定して行われる。このため、見た目上からは、どの大当り遊技が行われているのか、判断できない。また、各継続演出は、大当り遊技開始時からの上大入賞口39の大当り中開放回数をもとに行われるので、各大当り遊技では上大入賞口39の大当り中開放回数が同じとなるタイミングで継続演出が行われることになるとともに、継続演出の時間も同一時間で行われる。このため、継続演出が行われるタイミングからも、どの大当り遊技が行われているのか、判断できない。
なお、32回開放大当り遊技及び48回開放大当り遊技では、1回のラウンド遊技中に規定開放回数分、上大入賞口39が開放する前にラウンド遊技の終了条件が成立する場合がある。この場合は、ラウンド遊技の終了条件が成立した時点で次のラウンド遊技を開始させることから、上大入賞口39の開放やラウンド内インターバル期間などが省略され、その結果として継続演出も省略される場合がある。
例えば、32回開放大当り遊技において4ラウンド目の1回目の開放(大当り遊技開始時から数えると7回目の開放)中にラウンド遊技の終了条件が成立すると、4ラウンド目の2回目の開放(大当り遊技開始時から数えると8回目の開放)が省略されるとともに、4ラウンド目と5ラウンド目の間のラウンド間インターバル期間も省略される。すなわち、この例では、4ラウンド目の1回目の開放終了後にラウンド内インターバル期間が設定され、そのラウンド内インターバル期間(ラウンド内インターバル時間T7)の経過後に5ラウンド目のラウンド遊技が開始し、大当り遊技開始時から数えて9回目の上大入賞口39の開放が開始する。したがって、この例では、1回目の継続演出が省略される。
また、48回開放大当り遊技において3ラウンド目の1回目の開放(大当り遊技開始時から数えると7回目の開放)中にラウンド遊技の終了条件が成立すると、3ラウンド目の2回目と3回目の開放(大当り遊技開始時から数えると8回目と9回目の開放)が省略される。また、2回目の開放と3回目の開放の間のラウンド内インターバル期間も省略される。すなわち、この例では、3ラウンド目の1回目の開放終了後にラウンド内インターバル期間が設定され、そのラウンド内インターバル期間(ラウンド内インターバル時間T7)の経過後に4ラウンド目のラウンド遊技が開始し、大当り遊技開始時から数えて10回目の上大入賞口39の開放が開始する。したがって、この例では、1回目の継続演出が省略される。
一方、48回開放大当り遊技において3ラウンド目の2回目の開放(大当り遊技開始時から数えると8回目の開放)中にラウンド遊技の終了条件が成立すると、3ラウンド目の3回目の開放(大当り遊技開始時から数えると9回目の開放)が省略される。また、3ラウンド目と4ラウンド目の間のラウンド間インターバル期間も省略される。すなわち、この例では、3ラウンド目の2回目の開放終了後にラウンド内インターバル期間が設定され、そのラウンド内インターバル期間(ラウンド内インターバル時間T10)の経過後に4ラウンド目のラウンド遊技が開始し、大当り遊技開始時から数えて10回目の上大入賞口39の開放が開始する。したがって、この例では、ラウンド内インターバル時間T10が設定されることにより、1回目の継続演出が行われる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)複数種類の大当り遊技は、ラウンド遊技の上限回数、1回の大入賞口の開閉動作に係る時間、及び各インターバル時間が同一に設定される一方で、1回のラウンド遊技における大入賞口の開閉動作回数とラウンド遊技時間が異なるように設定されている。これにより、見た目からは、1回のラウンド遊技の区切りを判断し得ないことから、現在のラウンド遊技が何回目のラウンド遊技であるか分かり難く、その結果として何時まで大当り遊技が継続されるのかが分かり難くなる。したがって、大当り遊技中の興趣の向上を図ることができる。
(2)また、大当り遊技の種類により、1回のラウンド遊技の時間、すなわちラウンド遊技時間が異なることにより、大当り遊技の種類に応じて遊技者が獲得し得る賞球数にも差を持たせることが可能となる。
(3)主制御基板45が上大入賞口39を開放させる毎に開放コマンドを出力するように構成したので、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39を複数回開閉動作させる場合であっても、上大入賞口39の開放時に遊技演出を制御することが可能となる。
(4)主制御基板45が上大入賞口39を閉鎖させる毎に閉鎖コマンドを出力するように構成したので、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39を複数回開閉動作させる場合であっても、上大入賞口39の閉鎖時に遊技演出を制御することが可能となる。
(5)特定閉鎖回数への到達を契機に、全ての大当り遊技において共通して継続演出を実行させるので、大当り遊技の抑揚を付けることができる。そして、継続演出の実行時期が全ての大当り遊技において共通化されていることで、継続演出の実行時期から大当り遊技の種類を特定することが不可能となる。また、継続演出は、特定閉鎖回数に対応する上大入賞口39の閉鎖後のインターバルがラウンド間インターバルであれば、そのラウンド間インターバル中に実行されるとともに、特定閉鎖回数に対応する上大入賞口39の閉鎖後のインターバルがラウンド内インターバルであれば、そのラウンド内インターバル中に実行される。このため、何れのインターバル中に継続演出が実行されるかは、大当り遊技の構成によって変化することになる。したがって、継続演出の実行時期から大当り遊技の種類を特定することが不可能となる。
(6)48回開放大当り遊技及び32回開放大当り遊技の場合には、大当り処理のステップS12にてラウンド遊技の開始時にラウンドスタートコマンドを設定するようにした。1回の大当り遊技中に複数回、上大入賞口39を開放させる場合には、1回のラウンド遊技における上大入賞口39の開閉動作回数分、上大入賞口39を開放させる前にラウンド遊技の終了条件が成立し、次のラウンド遊技が実行される可能性がある。このため、ラウンド遊技の開始時に、ラウンドスタートコマンドを設定し、その設定したラウンドスタートコマンドをもとに開放コマンド及び閉鎖コマンドを生成し、出力するので、大当り中開放回数を補正することができる。すなわち、実際の開放回数にはずれが生じることになるが、制御的にはラウンド遊技の進度と大当り中開放回数との間にずれが生じないようにすることができる。したがって、継続演出などの大当り遊技中の演出を予め設定したタイミングで実行させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、開放コマンドによって、上大入賞口39の開放〜閉鎖までの演出とインターバル中の演出の両方を決定し、実行させるようにしても良い。
○ 実施形態において、閉鎖コマンドによって、上大入賞口39の開放〜閉鎖までの演出とインターバル中の演出の両方を決定し、実行させるようにしても良い。
○ 実施形態において、大当り遊技の種類を増減させても良い。また、上大入賞口39の開閉動作回数を変更しても良い。例えば、1回のラウンド遊技中に上大入賞口39を4回、開閉動作させるようにしても良い。
○ 実施形態において、ラウンド遊技の規定ラウンド数、上大入賞口39の1回の開閉動作に係る時間、ラウンド遊技時間を変更しても良い。また、ラウンド間インターバル時間とラウンド内インターバル時間は、同一時間であれば、その時間を変更しても良い。
○ 実施形態において、継続演出を実行させるタイミングは各大当り遊技において同一タイミングであれば、そのタイミングを変更しても良い。また、実施形態において、継続演出を実行させないようにしても良い。
○ 実施形態において、継続演出の演出内容や上大入賞口39の開放中の演出内容を変更しても良い。
○ 実施形態において、遊技盤YBに設ける大入賞口の数を1つとしても良い。
○ 実施形態では、演出表示装置28を液晶式としたが、ドットマトリクス式や7セグメントLED式の演出表示装置としても良いし、ドラム式などの機械式の演出表示装置としても良い。
○ 実施形態は、特別図柄と飾り図柄を用いるパチンコ遊技機10に具体化したが、特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。
○ 実施形態において、サブ統括制御基板46を省略し、主制御基板45から直接、開放コマンドや閉鎖コマンドなどの大当り遊技に係るコマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力するようにしても良い。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 遊技盤を示す拡大図。 大当り遊技の種類を説明する説明図。 大当り遊技の流れを示す模式図。 大当り遊技の流れを示す模式図。 大当り遊技の流れを示す模式図。 大当り遊技の流れを示す模式図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 ラウンドスタートコマンドを説明する説明図。 (a)は1回開放時の開放コマンドを説明する説明図、(b)は1回開放時の閉鎖コマンドを説明する説明図。 (a)は2回開放時の開放コマンドを説明する説明図、(b)は2回開放時の閉鎖コマンドを説明する説明図。 (a)は3回開放時の開放コマンドを説明する説明図、(b)は3回開放時の閉鎖コマンドを説明する説明図。 大当り処理を示すフローチャート。 大当り処理を示すフローチャート。 大当り処理を示すフローチャート。 (a)〜(c)は、上大入賞口の開放及び閉鎖の実行態様と継続演出の実行態様を示すタイミングチャート。
符号の説明
10…パチンコ遊技機、28…演出表示装置、39…上大入賞口、41…下大入賞口、45…主制御基板、45a…主制御用CPU、45b…主制御用ROM、45c…主制御用RAM、46…サブ統括制御基板、46a…統括制御用CPU、46b…統括制御用ROM、46c…統括制御用RAM、47…演出表示制御基板、47a…表示制御用CPU、47b…表示制御用ROM、47c…表示制御用RAM、T2,T4…ラウンド間インターバル時間、T7,T10…ラウンド内インターバル時間、T8,T11…ラウンド遊技時間。

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置を備え、前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果が表示された場合には前記図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が行われ、前記大当り遊技は当該大当り遊技中のみに遊技球の入球が許容される入賞手段を開放するラウンド遊技により構成される遊技機において、
    前記大当り遊技は複数回のラウンド遊技から構成されるとともに、1回のラウンド遊技では前記入賞手段の開放及び閉鎖からなる開閉動作が少なくとも1回行われ、前記1回のラウンド遊技は当該ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過したこと、及び1回のラウンド遊技中において前記入賞手段へ予め定めた入球上限個数の遊技球が入球したことの何れかの終了条件を満たすことにより終了し、
    前記大当り遊技は複数種類用意されており、前記複数種類の大当り遊技は、前記大当り遊技を構成する前記ラウンド遊技の上限回数と1回の開閉動作に係る時間が同一に設定される一方で、1回のラウンド遊技における前記入賞手段の開閉動作回数と前記ラウンド遊技時間が異なるように設定されており、
    前記大当り遊技中における前記入賞手段の開放及び閉鎖を制御する開放制御手段を備え、
    前記開放制御手段は、1回のラウンド遊技を終了させた場合にはラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技を開始させるとともに、1回のラウンド遊技中に2回以上、前記入賞手段を開閉動作させる場合には1回の開閉動作を終了させてからラウンド内インターバルの経過後に次の開閉動作を開始させ、
    前記ラウンド間インターバルの期間を示す第1インターバル時間とラウンド内インターバルの期間を示す第2インターバル時間を同一に設定したことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技機全体を制御し、前記開放制御手段を含む主制御装置と、
    前記主制御装置が出力した制御信号を入力し、前記図柄変動ゲームを含む各種遊技演出の実行を制御する副制御装置と、
    前記大当り遊技中の前記遊技演出である大当り中演出を実行する演出実行装置と、を備え、
    前記主制御装置は、
    前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果を表示させる大当りとするか否かを判定するとともに、大当り判定によって大当りを決定する場合には前記大当り表示結果として確定停止表示させる大当り図柄を決定して、その決定した大当り図柄を指示する大当り図柄コマンドを前記図柄変動ゲームの開始に伴い前記副制御装置に出力し、前記大当り判定によって大当りを決定する場合には前記図柄変動ゲームの終了後、前記大当り遊技の開始に伴い前記大当り遊技の開始を指示する大当り開始コマンドを前記副制御装置に出力するとともに、前記大当り遊技中には前記入賞手段を開放させる毎に前記入賞手段の開放回数を特定させる開放回数コマンドを前記副制御装置に出力し、
    前記副制御装置は、前記開放回数コマンドの入力により、入力した開放回数コマンドから特定される開放回数と前記大当り図柄コマンドで指示された大当り図柄をもとに、前記大当り遊技中に実行する大当り中演出の演出内容を決定し、前記開放回数コマンドを入力する毎に決定した演出内容で大当り中演出を前記演出実行装置に実行させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技機全体を制御し、前記開放制御手段を含む主制御装置と、
    前記主制御装置が出力した制御信号を入力し、前記図柄変動ゲームを含む各種遊技演出の実行を制御する副制御装置と、
    前記大当り遊技中の前記遊技演出として大当り中演出を実行する演出実行装置と、を備え、
    前記主制御装置は、
    前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果を表示させる大当りとするか否かを判定するとともに、大当り判定によって大当りを決定する場合には前記大当り表示結果として確定停止表示させる大当り図柄を決定して、その決定した大当り図柄を指示する大当り図柄コマンドを前記図柄変動ゲームの開始に伴い前記副制御装置に出力し、前記大当り判定によって大当りを決定する場合には前記図柄変動ゲームの終了後、前記大当り遊技の開始に伴い前記大当り遊技の開始を指示する大当り開始コマンドを前記副制御装置に出力するとともに、前記大当り遊技中には前記入賞手段を閉鎖させる毎に前記入賞手段の閉鎖回数を特定させる閉鎖回数コマンドを前記副制御装置に出力し、
    前記副制御装置は、前記閉鎖回数コマンドの入力により、入力した閉鎖回数コマンドから特定される閉鎖回数と前記大当り図柄コマンドで指示された大当り図柄をもとに、前記大当り遊技中に実行する大当り中演出の演出内容を決定し、前記閉鎖回数コマンドを入力する毎に決定した演出内容で大当り中演出を前記演出実行装置に実行させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記副制御装置は、前記閉鎖回数コマンドから特定した閉鎖回数が予め定めた特定閉鎖回数の場合、前記大当り遊技が継続するか否かを示唆する遊技演出として継続演出の演出内容を決定し、その決定した演出内容の継続演出を前記演出実行装置に実行させ、
    前記継続演出は、全ての種類の大当り遊技において、前記特定閉鎖回数に対応する前記入賞手段の閉鎖後のインターバルが前記ラウンド間インターバルの場合には前記ラウンド間インターバル中に実行されるとともに、前記特定閉鎖回数に対応する前記入賞手段の閉鎖後のインターバルが前記ラウンド内インターバルの場合には前記ラウンド内インターバル中に実行されることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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