JP2011004209A - 撮像装置およびカメラ本体 - Google Patents

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Abstract

【課題】静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行える撮像装置を提供する。
【解決手段】デジタルカメラ1は、光学系Oと、ズームリング91と、伝達機構Tと、検知センサ111と、撮像センサ10と、撮影モード選択部50cと、撮像ユニット5と、を備えている。ズームリング91は光学系Oの焦点距離を調整するために操作される。伝達機構Tは、第1操作モードと、第2操作モードとをとり得る。検知センサ111は伝達機構Tがいずれの操作モードであるかを検知する。撮影モード選択部50cは、静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方を選択可能に設けられている。撮影モード選択部50cは、第1操作モードである場合は静止画撮影モードを選択し、第2操作モードである場合は動画撮影モードを選択する。撮像ユニット5は、選択された撮影モードに基づいて、静止画データまたは動画データを電気信号から生成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、静止画および動画を撮影可能な撮像装置に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を用いた撮像装置が普及している。この種の撮像装置では、撮像素子により被写体像が電気信号に変換され、この電気信号がデジタル化されて記録媒体に記録される。
撮像装置としては、交換レンズ式のデジタルカメラやデジタルレンジファインダカメラ、あるいはデジタルビデオカメラなどが挙げられる。最近では、静止画撮影だけでなく動画撮影も可能なデジタルカメラも提案されており、交換レンズ式のデジタルカメラでも動画撮影を考慮した設計をする必要が生じている。
特開2001-147362号
一般的に、交換レンズ式のデジタルカメラでは、焦点距離を調整する際の操作感を考慮して、ズームリングの必要操作力(ズーム操作トルク)は比較的大きく設定されている。
しかし、静止画撮影時にはズーム操作トルクが大きい方が適度な操作感が得られるが、動画撮影時にズーム操作トルクが大きいと撮影中に撮像装置が振れてしまうおそれがある。このように、焦点距離を調整する際のズーム操作トルクが大きい場合、良好な動画撮影が妨げられてしまう。
特許文献1に記載のように、ズーム操作トルクを調整できる撮像装置はすでに提案されているが、単にズーム操作トルクを調整できたとしても、ズーム操作トルクに合った撮影モード(あるいは、撮影モードに合ったズーム操作トルク)が選択されているとは限らない。これは、交換レンズ式のデジタルカメラだけでなく、ズームリングで焦点距離を調整できる一体型のデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラでも同様に問題となる。
本発明の課題は、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行える撮像装置およびカメラ本体を提供することにある。
第1の特徴に係る撮像装置は、光学系と、操作部材と、伝達機構と、状態検知部と、撮像素子と、撮影モード選択部と、画像データ生成部と、を備えている。光学系は被写体の光学像を形成する。操作部材は光学系の焦点距離を調整するために操作される。伝達機構は、操作部材に入力される操作力を機械的に光学系に伝達する機構であって、第1の状態と、第1の状態よりも操作部材の必要操作力が小さくなる第2の状態と、をとり得る。状態検知部は伝達機構が第1の状態および第2の状態のうちいずれの状態であるかを検知する。撮像素子は光学像を電気信号に変換する。撮影モード選択部は、電気信号に基づき静止画データを生成する静止画撮影モードおよび電気信号に基づき動画データを生成する動画撮影モードのうち一方を、状態検知部の検知結果に基づいて選択可能に設けられている。撮影モード選択部は、伝達機構が第1の状態である場合は静止画撮影モードを選択し、伝達機構が第2の状態である場合は動画撮影モードを選択する。画像データ生成部は、撮影モード選択部により選択された撮影モードに基づいて、静止画データまたは動画データを電気信号から生成する。
この撮像装置では、伝達機構の状態が第1の状態である場合は、撮影モード選択部により静止画撮影モードが選択される。伝達機構の状態が、第1の状態よりも必要操作力が小さい第2の状態である場合は、撮影モード選択部により動画撮影モードが選択される。このように、状態検知部の検知結果に基づいて静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方が撮影モード選択部により選択可能であるため、動画撮影時には比較的小さい操作力で光学系の焦点距離を調整することができ、動画撮影時に操作部材の操作により生じる撮像装置の振れを抑えることができる。これにより、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行うことができる。
第2の特徴に係る撮像装置は、光学系と、操作部材と、伝達機構と、撮像素子と、撮影モード操作部と、状態切換部と、画像データ生成部と、を備えている。光学系は被写体の光学像を形成する。操作部材は光学系の焦点距離を調整するために操作される。伝達機構は、操作部材に入力される操作力を機械的に光学系に伝達する機構であって、第1の状態と、第1の状態よりも操作部材の必要操作力が小さくなる第2の状態と、をとり得る。撮像素子は光学像を電気信号に変換する。撮影モード操作部は、電気信号から静止画データを生成する静止画撮影モードおよび電気信号から動画データを生成する動画撮影モードのうち一方を選択するために操作される。撮影モード検知部は撮影モード操作部を用いて選択された撮影モードを検知する。状態切換部は、撮影モード検知部の検知結果に基づいて伝達機構の状態を切り換え可能である。状態切換部は、撮影モード操作部で静止画撮影モードが選択されている場合は伝達機構の状態を第1の状態に切り換え、撮影モード操作部で動画撮影モードが選択されている場合は伝達機構の状態を第2の状態に切り換える。画像データ生成部は、撮影モード検知部の検知結果に基づいて、静止画データまたは動画データを電気信号から生成する。
この撮像装置では、撮影モード操作部で静止画撮影モードが選択されている場合は、状態切換部により伝達機構の状態が第1の状態に切り換えられる。撮影モード操作部で動画撮影モードが選択されている場合は、状態切換部により伝達機構の状態が第2の状態に切り換えられる。このように、撮影モード検知部の検知結果に基づいて第1の状態および第2の状態のうち一方を状態選択部が選択可能であるため、動画撮影時には比較的小さい操作力で光学系の焦点距離を調整することができ、動画撮影時に操作部材の操作により生じる撮像装置の動きを抑えることができる。これにより、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行うことができる。
第3の特徴に係る撮像装置は、光学系と、操作部材と、伝達機構と、状態検知部と、撮像素子と、撮影モード操作部と、撮影モード検知部と、判定部と、報知部と、を備えている。光学系は被写体の光学像を形成する。操作部材は光学系の焦点距離を調整するために操作される。伝達機構は、操作部材に入力される操作力を機械的に光学系に伝達する機構であって、第1の状態と、第1の状態よりも操作部材の必要操作力が小さくなる第2の状態と、をとり得る。状態検知部は伝達機構の状態が第1の状態および第2の状態のいずれであるかを検知する。撮像素子は光学像を電気信号に変換する。撮影モード操作部は、静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方を選択するために操作される。静止画撮影モードでは電気信号から静止画データが生成され、動画撮影モードでは電気信号から動画データが生成される。撮影モード検知部は撮影モード操作部を用いて選択された撮影モードを検知する。判定部は状態検知部の検知結果と撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かを判定する。報知部は、判定部の判定結果に基づいて、状態検知部の検知結果、撮影モード検知部の検知結果および判定部の判定結果のうち少なくとも1つを出力する。
この撮像装置では、状態検知部の検知結果と撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かが判定部により判定される。さらに、判定部の判定結果に基づいて、状態検知部の検知結果、撮影モード検知部の検知結果および判定部の判定結果のうち少なくとも1つが視覚的または聴覚的に認識可能に出力される。これにより、選択されている撮影モード、あるいは、伝達機構の状態と撮影モードとの関係をユーザーが容易に認識することができ、静止撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行うことができる。
第4の特徴に係るカメラ本体は、光学系の焦点距離を調整する際の必要操作力を第1操作力および第1操作力よりも小さい第2操作力に切り換え可能なレンズ鏡筒とともに用いられる。このカメラ本体は、撮像素子と、撮影モード選択部と、画像データ生成部と、を備えている。撮像素子は光学系により形成される被写体の光学像を電気信号に変換する。撮影モード選択部は静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方を必要操作力に応じて選択可能である。撮影モード選択部は、必要操作力が第1操作力である場合は静止画撮影モードを選択し、必要操作力が第2操作力である場合は動画撮影モードを選択する。静止画撮影モードでは電気信号に基づき静止画データが生成される。動画撮影モードでは電気信号に基づき動画データが生成される。画像データ生成部は、撮影モード選択部により選択された撮影モードに基づいて、静止画データまたは動画データを電気信号から生成する。
このカメラ本体では、必要操作力が第1操作力である場合は撮影モード選択部により静止画撮影モードが選択され、必要操作力が第2操作力である場合は撮影モード選択部により動画撮影モードが選択される。このように、必要操作力に応じて静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方が撮影モード選択部により選択可能であるため、動画撮影時には比較的小さい操作力で光学系の焦点距離を調整することができ、動画撮影時に操作部材の操作により生じる撮像装置の動きを抑えることができる。これにより、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行うことができる。
第5の特徴に係るカメラ本体は、光学系の焦点距離を調整する際の必要操作力を第1操作力および第1操作力よりも小さい第2操作力に切り換え可能なレンズ鏡筒とともに用いられる。このカメラ本体は、撮像素子と、撮影モード操作部と、撮影モード検知部と、状態切換部と、画像データ生成部と、を備えている。撮像素子は光学系により形成される被写体の光学像を電気信号に変換する。撮影モード操作部は、電気信号から静止画データを生成する静止画撮影モードおよび電気信号から動画データを生成する動画撮影モードのうち一方を選択するために操作される。撮影モード検知部は、撮影モード操作部を用いて選択された撮影モードを検知する。状態切換部は撮影モード検知部の検知結果に基づいて制御信号を生成可能である。状態切換部は、撮影モード操作部で静止画撮影モードが選択されている場合は必要操作力を第1操作力に設定する第1制御信号を生成し、撮影モード操作部で動画撮影モードが選択されている場合は必要操作力を第2操作力に設定する制御信号を生成する。画像データ生成部は、撮影モード検知部の検知結果に基づいて、静止画データまたは動画データを電気信号から生成する。
このカメラ本体では、撮影モード操作部で静止画撮影モードが選択されている場合は、必要操作力を第1操作力に設定する第1制御信号が状態切換部により生成され、撮影モード操作部で動画撮影モードが選択されている場合は、必要操作力を第2操作力に設定する制御信号が状態切換部により生成される。このように、選択された撮影モードに応じて必要操作力を切り換えるための制御信号が状態切換部により生成されるため、動画撮影時には比較的小さい操作力で光学系の焦点距離を調整することができ、動画撮影時に操作部材の操作により生じる撮像装置の動きを抑えることができる。これにより、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行うことができる。
第6の特徴に係るカメラ本体は、光学系の焦点距離を調整する際の必要操作力を第1操作力および第1操作力よりも小さい第2操作力に切り換え可能なレンズ鏡筒とともに用いられる。このカメラ本体は、撮影素子と、撮影モード操作部と、撮影モード検知部と、判定部と、報知部と、を備えている。撮像素子は光学系により形成される被写体の光学像を電気信号に変換する。撮影モード操作部は、静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方を選択するために操作される。静止画撮影モードでは電気信号から静止画データが生成される。動画撮影モードでは電気信号から動画データが生成される。撮影モード検知部は撮影モード操作部を用いて選択された撮影モードを検知する。判定部は、必要操作力と撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かを判定する。報知部は、判定部の判定結果に基づいて、撮影モード検知部の検知結果および判定部の判定結果のうち少なくとも1つを出力する。
このカメラ本体では、必要操作力と撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かが判定部により判定される。さらに、判定部の判定結果に基づいて、撮影モード検知部の検知結果および判定部の判定結果のうち少なくとも1つが出力される。これにより、選択されている撮影モード、あるいは、必要操作力と撮影モードとの関係をユーザーが容易に認識することができ、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行うことができる。
なお、「撮像装置」としては、一体型のデジタルスチルカメラ、交換レンズ式デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの静止画および動画の撮影が可能な装置が考えられる。また、「カメラ本体」としては、例えば、レンズ鏡筒を含まない本体部分が考えられ、より具体的には、交換レンズ式のデジタルカメラに用いられるカメラ本体が考えられる。
本発明によれば、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行える撮像装置およびカメラ本体を提供することができる。
デジタルカメラ1の構成図 ズーム操作ユニット90の断面図(第1操作モード) ズーム操作ユニット90の断面図(第2操作モード) ボディコントローラ50およびその周辺の構成図 撮影モード選択処理のフローチャート 撮影モード選択処理のフローチャート ズーム操作ユニット190の断面図(第1操作モード) ズーム操作ユニット190の断面図(第2操作モード) ボディコントローラ50およびその周辺の構成図(第2実施形態) 撮影モード選択処理のフローチャート(第2実施形態) 撮影モード選択処理のフローチャート(第2実施形態) 撮影モード選択処理のフローチャート(他の実施形態)
〔第1実施形態〕
<デジタルカメラの概要>
図1に示すように、デジタルカメラ1(撮像装置の一例)は、交換レンズ式のデジタルカメラであり、主に、カメラ本体4と、カメラ本体4に取り外し可能に装着された交換レンズユニット7(レンズ鏡筒の一例)と、を備えている。交換レンズユニット7は、カメラ本体4の前面に設けられたボディマウント41に装着されている。ボディマウント41には電気接片41aが設けられている。レンズマウント71には電気接片71aが設けられている。交換レンズユニット7がカメラ本体4に装着されている状態では、電気接片71aおよび41aを介してカメラ本体4および交換レンズユニット7は電気的に接続されている。
<カメラ本体>
カメラ本体4は、カメラ本体4の前面に設けられたボディマウント41と、操作ユニット40と、撮像センサ10(後述)の露光状態を調節するシャッタユニット42と、ローパスフィルタ43と、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像センサ10(撮像素子の一例)と、振れ補正ユニット45と、撮像センサ10から出力された電気信号に基づいて画像データを生成する撮像ユニット5(画像データ生成部の一例)と、撮影画像やライブビュー画像や各種情報を表示する画像表示部44(報知部の一例)と、ライブビュー画像を表示するEVF(Electrical View Finder)46と、ボディコントローラ50と、を有している。
ボディマウント41には、交換レンズユニット7が装着されており、電気接片41aが設けられている。交換レンズユニット7のレンズマウント71には、電気接片71aが設けられており、交換レンズユニット7がカメラ本体4に装着されている状態では、電気接片41aが電気接片71aと接触している。電気接片41aが電気接片71aにより、交換レンズユニット7がカメラ本体4と電気的に接続される。
操作ユニット40は、デジタルカメラ1の電源の入切を操作する電源スイッチ40aと、フォーカシング時およびレリーズ時に操作されるレリーズボタン40b(撮影開始操作部の一例)と、種々の機能のON/OFFを切り換える設定スイッチ40cと、静止画撮影モードおよび動画撮影モードを切り換えるために操作される撮影モード切換スイッチ40d(撮影モード操作部の一例)と、連動ボタン40e(連動操作部の一例)と、を有している。
電源スイッチ40aにより電源がON状態になると、カメラ本体4および交換レンズユニット7の各部に電源が供給される。レリーズボタン40bは、2段式であって、半押しすることで後述するオートフォーカスやAE(Automatic Exposure)が行われ、全押しすることで撮像ユニット5による静止画データあるいは動画データの生成が行われる。設定スイッチ40cは、カメラ本体4の各種機能を選択するメニュー画面の呼び出し、機能の選択および設定を行うためのスイッチである。
撮影モード切換スイッチ40dは、静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方を選択する際にユーザーにより操作される。連動ボタン40eは、連動モード(後述)のON/OFF(連動および非連動)を切り換える際にユーザーにより操作される。連動モードとは、ズーム操作ユニット90の状態に合わせて撮影モードが自動的に切り換わるモードである。
ローパスフィルタ43は、IR(Infrared Ray)カット兼OLPF(Optical Low Pass Filter)であり、撮像ユニット5に入射する被写体像の赤外光を除去する機能、および、モアレ現象を軽減する機能を有している。
撮像センサ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)であり、振れ補正ユニット45によって光学系Oの光軸Xに直交する平面内で移動可能に支持されている。
撮像ユニット5は、選択された撮影モードに基づいて静止画データまたは動画データを電気信号から生成する。具体的には、撮像ユニット5は、不揮発性メモリ50a(格納部の一例)と、シャッタユニット42の駆動を制御するシャッタ制御部51と、撮像ユニット5を制御する撮像ユニット制御部52と、例えばカード型記録媒体や内部メモリである画像格納部58からの画像データの読み出しおよび画像格納部58への画像データの記録を行う画像再生記録部53と、画像再生記録部53を制御する画像記録制御部54と、画像表示部44の表示を制御する画像表示制御部55と、カメラ本体4の振れ量を検出する振れ検出部56と、振れ補正ユニット45を制御する補正ユニット制御部57と、を有している。撮像ユニット制御部52は、撮像センサ10から出力される電気信号をA/D変換してボディコントローラ50へ出力する。
ボディコントローラ50は、カメラ本体4の中枢を司る制御装置であり、各種シーケンスの制御を行う。ボディコントローラ50には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)が搭載されている。ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、ボディコントローラ50は様々な機能を実現することができる。
このボディコントローラ50は、電源スイッチ40a、レリーズボタン40b、各設定スイッチ40c、撮影モード切換スイッチ40dおよび連動ボタン40eの状態を検知可能である。また、ボディコントローラ50は、シャッタ制御部51、撮像ユニット制御部52、画像再生記録部53、画像記録制御部54および補正ユニット制御部57に対し制御信号を出力するように構成されており、シャッタ制御部51、撮像ユニット制御部52、画像再生記録部53、画像記録制御部54および補正ユニット制御部57にそれぞれの制御を実行させる。また、ボディコントローラ50は、後述するレンズコントローラ80とマイコン間通信を行うことができる。
例えば、ボディコントローラ50の指示により、撮像ユニット制御部52が撮像センサ10から出力される電気信号をA/D変換してボディコントローラ50の画像処理部50hへ出力する。画像処理部50hは、撮像ユニット制御部52から出力された電気信号に所定の画像処理を施して画像信号(画像データ)を生成し、生成した画像信号を画像再生記録部53に送信する。
さらに、画像処理部50hは、画像記録制御部54に画像データの記録および表示を示す制御信号を送信し、画像格納部58への画像データの保存と画像表示制御部55への画像データの送信を画像記録制御部54に行わせる。画像表示制御部55は、送信されてきた画像データに基づいて画像表示部44を制御して、画像表示部44に画像を表示させる。ボディコントローラ50の構成の詳細については後述する。
不揮発性メモリ50aには、カメラ本体4に関する各種情報(本体情報)が格納されている。この本体情報には、例えば、カメラ本体4のメーカー名、製造年月日、型番、ボディコントローラ50にインストールされているソフトのバージョン、およびファームアップに関する情報などのカメラ本体4を特定するための型式に関する情報(本体特定情報)、カメラ本体4が振れ補正ユニット45および振れ検出部56等の像振れを補正するための手段を搭載しているか否かに関する情報、振れ検出部56の型番および感度などの検出性能に関する情報、エラー履歴なども含まれている。
なお、不揮発性メモリ50aは、レンズコントローラ80から送信された情報を格納可能である。また、これらの情報は、不揮発性メモリ50aの代わりにボディコントローラ50内のメモリ59に格納されていてもよい。
振れ検出部56は、手振れなどに起因するカメラ本体4の移動量を検出する角速度センサを有している。振れ検出部56は、カメラ本体4が静止している状態での出力を基準としてカメラ本体4が動く方向および移動量に応じて正負の角速度信号を出力する。なお、本実施の形態では、ヨーイング方向およびピッチング方向の2方向の角速度を検出するために、2つの角速度センサが設けられている。出力された角速度信号は、フィルタ処理、アンプ処理等を経て、A/D変換部によりデジタル信号に変換されてボディコントローラ50に与えられる。
<交換レンズユニット>
交換レンズユニット7は、主に、被写体の光学像を撮像センサ10上に形成する光学系Oと、フォーカシングを行うフォーカス調節部7Aと、絞りを調節する絞り調節部7Bと、光路を調節することで撮像センサ10上に形成される光学像の振れを補正するレンズ用振れ補正部7Cと、交換レンズユニット7の動作を制御するレンズ制御ユニット8と、焦点距離を変更するために操作されるズーム操作ユニット90と、を有している。
交換レンズユニット7は、レンズマウント71を介してカメラ本体4のボディマウント41に取り付けられている。また、レンズマウント71には、交換レンズユニット7がカメラ本体4に取り付けられたときにボディマウント41の電気接片41aと電気的に接続される電気接片71aが設けられている。
フォーカス調節部7Aはフォーカスを調節するフォーカスレンズ群72と、フォーカス駆動部82と、を有している。フォーカスレンズ群72は、交換レンズユニット7の規格として定められた最至近合焦位置から無限合焦位置までの区間で光軸X方向に移動可能である。なお、フォーカスレンズ群72は、必ずしも複数のレンズで構成される必要はなく、1枚のレンズで構成されていてもよい。
絞り調節部7Bは絞りまたは開放を調節する絞り部73を有している。
レンズ用振れ補正部7Cは、補正レンズ74と、補正レンズ74を光軸Xに直交する平面内で移動させる補正レンズ駆動部74aと、を有している。
レンズ制御ユニット8は、レンズコントローラ80と、不揮発性メモリ80aと、フォーカスレンズ群72を制御するフォーカスレンズ群制御部81と、フォーカスレンズ群制御部81の制御信号に基づいてフォーカスレンズ群72を駆動するフォーカス駆動部82と、絞り部73の動作を制御する絞り制御部83と、交換レンズユニット7の振れ量を検出する振れ検出部84と、補正レンズ駆動部74aを制御する振れ補正制御部85と、を有している。
レンズコントローラ80は、交換レンズユニット7の中枢を司る制御装置であり、交換レンズユニット7に搭載された各部に接続されている。具体的には、レンズコントローラ80には、CPU、ROM、RAMが搭載されており、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、様々な機能を実現することができる。例えば、レンズコントローラ80は、ボディコントローラ50で生成された信号に基づいてレンズ用振れ補正部7Cによる振れ補正のONおよびOFFの状態を切り換える機能を有している。レンズマウント71に設けられた電気接片71aとボディマウント41に設けられた電気接片41aとの接触により、ボディコントローラ50およびレンズコントローラ80が電気的に接続される。これにより、ボディコントローラ50とレンズコントローラ80とは互いに情報の送受信が可能となっている。
不揮発性メモリ80aには、交換レンズユニット7に関する各種情報(レンズ情報)が格納されている。このレンズ情報には、例えば、交換レンズユニット7のメーカー名、製造年月日、型番、レンズコントローラ80にインストールされているソフトのバージョンおよびファームアップに関する情報などの交換レンズユニット7を特定するための型式に関する情報(レンズ特定情報)、交換レンズユニット7が補正レンズ駆動部74aおよび振れ検出部84の手振れの影響を抑制するための装置を搭載しているか否かに関する情報、手振れの影響を抑制するための装置を搭載している場合は、振れ検出部84の型番および感度などの検出性能に関する情報、補正レンズ駆動部74aの型番および最大補正可能角度などの補正性能に関する情報(レンズ側補正性能情報)、振れ補正を行うためのソフトのバージョンなどが含まれている。
さらに、レンズ情報には、補正レンズ駆動部74aの駆動に必要な消費電力に関する情報(レンズ側消費電力情報)および補正レンズ駆動部74aの駆動方式に関する情報(レンズ側駆動方式情報)も含まれている。
なお、不揮発性メモリ80aは、ボディコントローラ50から送信された情報を格納可能である。また、これらの情報は、不揮発性メモリ80aの代わりに、レンズコントローラ80内のメモリ部(図示せず)に格納されていてもよい。
フォーカスレンズ群制御部81は、フォーカスレンズ群72の光軸方向の絶対位置を検出する絶対位置検出部81aと、フォーカスレンズ群72の光軸方向の相対位置を検出する相対位置検出部81bと、を有している。絶対位置検出部81aは、交換レンズユニット7の筐体におけるフォーカスレンズ群72の絶対位置を検出するセンサである。絶対位置検出部81aは、例えば、数bitの接触型エンコーダ基板とブラシとを有している。相対位置検出部81bは、それのみではフォーカスレンズ群72の詳細な位置を検出することができないが、フォーカスレンズ群72の移動方向は検出可能であり、例えば二相エンコーダを用いている。二相エンコーダは、フォーカスレンズ群72の光軸方向の位置に応じて等しいピッチで2値の信号を交互に出力する2つのセンサを有している。二相エンコーダに用いられるセンサとしては、例えば回転パルスエンコーダ、MR素子およびホール素子が考えられる。2つのセンサは、出力の位相がずれるようにピッチをずらした状態で配置されている。レンズコントローラ80は、相対位置検出部81bの出力からフォーカスレンズ群72の光軸方向の相対位置を算出する。
振れ検出部84は、手振れなどに起因する交換レンズユニット7の動き量を検出する角速度センサ(図示せず)を有している。角速度センサは、交換レンズユニット7が静止している状態での出力を基準として交換レンズユニット7が動く方向および移動量に応じて正負の角速度信号を出力する。
なお、本実施の形態では、ヨーイング方向およびピッチング方向の2方向を検出するために2つの角速度センサが設けられている。出力された角速度信号は、フィルタ処理、アンプ処理等を経て、A/D変換部によりデジタル信号に変換されてレンズコントローラ80に送信される。
振れ補正制御部85は、移動量検出センサ(図示せず)を有している。移動量検出センサは補正レンズ74の実際の移動量を検出する。振れ補正制御部85は、移動量検出センサで検出された移動量に基づいて補正レンズ74を帰還制御している。
なお、カメラ本体4および交換レンズユニット7の両方に振れ検出部56および84と振れ補正ユニット45および74aを搭載した例を示したが、カメラ本体4および交換レンズユニット7の何れか一方に振れ検出部84およびレンズ用振れ補正部7Cが搭載されていてもよく、何れにも振れ検出部および振れ補正装置が搭載されていない場合であってもよい。
<ズーム操作ユニット>
ここで、ズーム操作ユニット90について説明する。図2および図3はズーム操作ユニットの断面図である。図2はズーム操作トルク(必要操作力)が通常レベルである第1操作モード(第1の状態の一例)を示しており、図3はズーム操作トルクが第1操作モードよりも小さい第2操作モード(第2の状態の一例)を示している。
図2および図3に示すように、ズーム操作ユニット90は、回転枠75の外周側に配置されている機構であり、ズームリング91(操作部材の一例)と、伝達機構Tと、操作モード切換スイッチ92(状態操作部の一例)と、検知センサ111(状態検知部の一例)と、を有している。回転枠75の内周側には直進枠76が配置されている。また、回転枠75のカム溝75cおよび75dには、第1レンズ枠77のカムピン77aおよび第2レンズ枠78のカムピン78aがそれぞれ挿入されている。回転枠75がケース7aに対して回転すると、カム溝75cおよび75dにより第1レンズ枠77および第2レンズ枠78がそれぞれ案内される。これにより、光学系Oの焦点距離を調整することができる。
ズーム操作ユニット90は、ズームリング91のズーム操作トルクを2段階に設定することができる。具体的には、ズーム操作ユニット90では、図2に示す第1操作モードでの第1操作力と、図3に示す第2操作モードでの第2操作力と、にズーム操作トルクを設定可能である。動画撮影を考慮して第2操作力は第1操作力よりも小さく設定されている。
ズームリング91は、交換レンズユニット7のケース7aにより回転可能に支持された円筒状の部材であり、光学系Oの焦点距離を調整する際にユーザーにより操作される。ズームリング91は伝達機構Tによりデジタルカメラ101に機械的に連結されている。
伝達機構Tは、ズームリング91に入力される操作力を機械的に光学系O(より詳細には、光学系Oを支持する回転枠75)に伝達する機構であり、第1操作モードと、第1操作モードよりもズームリング91のズーム操作トルクが小さくなる第2操作モードと、をとり得る。伝達機構Tは、第1減速機構T1および第2減速機構T2を有しており、第1減速機構T1が第1操作モードに対応しており、第2減速機構T2が第2操作モードに対応している。
第1減速機構T1は、第1操作モードで作動する機構であり、アイドルギヤ93と、クラッチ軸94(切り換え部材の一例)と、アイドルギヤ97(第1ギヤの一例)と、を有している。
アイドルギヤ93は、第1操作モードおよび第2操作モードの両方で作動する部材であり、ケース7aに固定されたピン93aによりケース7aに対して回転可能に支持されている。アイドルギヤ93は、ズームリング91の内周部に形成されたギヤ91aと噛み合っており、クラッチ軸94の外周部に形成されたギヤ94aと噛み合っている。このため、ズームリング91に入力された操作力は、アイドルギヤ93を介してクラッチ軸94に伝達される。
クラッチ軸94は、伝達機構Tの状態を第1操作モードおよび第2操作モードに切り換えるための部材であり、ケース7aにより回転可能かつ軸方向(図2および図3の左右方向)に移動可能に支持されている。クラッチ軸94は、第1操作モードではズームリング91とアイドルギヤ97とを連結し、かつ、第2操作モードではズームリング91と減速ギヤ98とを連結するように設けられている。
クラッチ軸94の端部には、第1操作モードおよび第2操作モードの切り換えに用いられるクラッチ板96が固定されている。クラッチ板96は、アイドルギヤ97および減速ギヤ98のうち一方と連結可能に設けられており、アイドルギヤ97側に配置された第1クラッチギヤ96aと、減速ギヤ98側に配置された第2クラッチギヤ96bと、を有している。クラッチ軸94が軸方向に移動することで、クラッチ板96と一体回転する部材が切り換わる。
アイドルギヤ97は、第1操作モードで作動するギヤであり、クラッチ軸94により回転可能に支持されている。アイドルギヤ97は回転枠75の外周部に形成された第1ギヤ部75aと噛み合っている。アイドルギヤ97の側方にはクラッチギヤ97aが設けられており、クラッチ板96の第1クラッチギヤ96aと噛み合い可能に配置されている。
第2減速機構T2は、第2操作モードで作動する機構であり、アイドルギヤ93と、クラッチ軸94と、減速ギヤ98(第2ギヤの一例)と、減速ギヤ99と、アイドルギヤ100と、を有している。つまり、第1減速機構T1および第2減速機構T2はアイドルギヤ93およびクラッチ軸94を共有している。
減速ギヤ98は、ケース7aに固定された支持部材7bにより回転可能に支持されている。減速ギヤ98は、第2操作モードで作動するギヤであり、クラッチ板96の第2クラッチギヤ96bと噛み合い可能に配置されている。減速ギヤ98は減速ギヤ99と噛み合っている。
減速ギヤ99は支持部材7bにより回転可能に支持されている。減速ギヤ99は、減速ギヤ98と噛み合っており、さらにアイドルギヤ100と噛み合っている。アイドルギヤ100は減速ギヤ98により回転可能に支持されている。アイドルギヤ100は回転枠75の外周部に形成された第2ギヤ部75bと噛み合っている。
操作モード切換スイッチ92は、伝達機構Tの状態を第1操作モードおよび第2操作モードのうち一方に切り換える際にユーザーにより操作される部材であり、ケース7aにより軸方向に移動可能に支持されている。操作モード切換スイッチ92は、クラッチ軸94の端部に形成された溝94bに嵌まり込んだスイッチ本体92aと、スイッチ本体92aから軸方向に延びる支持部92bと、を有している。スイッチ本体92aが溝94bに嵌り込んでいるため、操作モード切換スイッチ92が軸方向に移動すると、操作モード切換スイッチ92ともにクラッチ軸94も軸方向に移動する。つまり、クラッチ軸94は操作モード切換スイッチ92と連動する。
支持部92bには、2本の溝92cおよび92dが形成されており、クリックバネ95の端部が溝92cおよび92dのうち一方に嵌り込む。これにより、操作モード切換スイッチ92は第1位置11および第2位置12のうち一方に位置決めされ、これに伴い、クラッチ軸94が第1位置P1および第2位置P2のうち一方に位置決めされる。
検知センサ111は、伝達機構Tの状態が第1操作モードおよび第2操作モードのいずれであるかを検知するセンサであり、金属製の2つのプレート111aおよび111bを有している。プレート111aおよび111bは、互いに軸方向に隙間を空けて配置されている。図2に示すように、クラッチ軸94が第1位置P1に配置されている場合、プレート111aはクラッチ軸94の端部によりプレート111b側に押されており、この結果、プレート111aがプレート111bと接触する。つまり、第1操作モードでは検知センサ111の接点がONになる。
図3に示すように、クラッチ軸94が第2位置P2に配置されている場合、プレート111aはクラッチ軸94と接触しないため、プレート111aはプレート111bと接触しない。つまり、第2操作モードでは検知センサ111の接点はOFFとなる。
このように、検知センサ111によりクラッチ軸94および操作モード切換スイッチ92の位置を検知することができ、伝達機構Tの状態を検知することができる。
ここで、ズーム操作ユニット90の動作について説明する。
図2に示す第1操作モードは、静止画撮影モードに対応した状態であり、切り換えスイッチ92は右側の第1位置P11までスライドされており、クリックバネ95によって切り換えスイッチ92は第1位置P11で保持されている。このとき、操作モード切換スイッチ92によりクラッチ軸94も第1位置P1に保持されているため、クラッチ板96の第1クラッチギヤ96aがアイドルギヤ97のクラッチギヤ97aと噛み合っている。つまり、第1減速機構T1によりズームリング91が回転枠75に機械的に連結されている。
この状態で、光学系Oの焦点距離が所望の距離になるように、ユーザーがズームリング91を回転操作すると、ズームリング91に入力された操作力(ズーム操作トルク)が、ズームリング91のギヤ91a、アイドルギヤ93およびクラッチ軸94を介してアイドルギヤ97に伝達される。このとき、第1減速機構T1の第1減速比は比較的小さいため、ズームリング91の回転量(操作量)はほとんど減速されずに、回転枠75に伝達される。このため、ユーザーが必要と感じる程度のズームリング91の操作力を確保でき、静止画撮影時に適度な操作感が得られる。
一方、図3に示す第2操作モードは、動画撮影モードに対応した状態であり、切り換えスイッチ92は左側の第2位置P12までスライドされており、クリックバネ95によって切り換えスイッチ92は第2位置P12で保持されている。このとき、操作モード切換スイッチ92によりクラッチ軸94も第2位置P2に保持されているため、クラッチ板96の第2クラッチギヤ96bが減速ギヤ98のクラッチギヤ98aと噛み合っている。つまり、第2減速機構T2によりズームリング91が回転枠75に機械的に連結されている。
この状態で、光学系Oの焦点距離が所望の距離になるように、ユーザーがズームリング91を回転操作すると、ズームリング91に入力された操作力(ズーム操作トルク)が、ズームリング91のギヤ91a、アイドルギヤ93およびクラッチ軸94を介して減速ギヤ98に伝達される。減速ギヤ98が回転すると、減速ギヤ99およびアイドルギヤ100が回転し、さらに回転枠75が回転する。このとき、減速ギヤ98、減速ギヤ99およびアイドルギヤ100により、ズームリング91の回転量(操作量)が大きく減速された状態で、回転枠75に伝達されるため、静止画撮影時に比べて、ズームリング91の操作力を小さくすることができ、ズームリング91の操作に起因する動画撮影時のデジタルカメラ1の振れを抑制できる。
また、図2に示す状態では、検知センサ111の接点がONであるため、ボディコントローラ50は検知センサ111の検知結果に基づいてズーム操作ユニット90が第1操作モードであることを認識する。図3に示す状態では、検知センサ111の接点がOFFであるため、ボディコントローラ50は検知センサ111の検知結果に基づいてズーム操作ユニット90が第2操作モードであることを認識する。このように、ボディコントローラ50は検知センサ111の検知結果に基づいてズーム操作ユニット90の状態を認識することができる。
<ボディコントローラ>
撮影モードが自動的に選択される機能を実現するために、ボディコントローラ50は、撮影モード選択部50cと、撮影モード検知部50dと、連動検知部50eと、判定部50fと、報知指令部50g(報知部の一例)と、を有している。本実施形態では、撮影モード選択部50c、撮影モード検知部50d、連動検知部50e、判定部50fおよび報知指令部50gは、プログラム等により実現されている機能ブロックである。
撮影モード選択部50cは、連動ボタン40eがONの場合(連動ボタン40eにより「連動」が選択されている場合)、検知センサ111の検知結果に基づいて、静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方を撮影モードとして選択する。具体的には、伝達機構Tが第1操作モードである場合、撮影モード選択部50cは撮影モードとして静止画撮影モードを選択し、伝達機構Tが第2操作モードである場合、撮影モード選択部50cは撮影モードとして動画撮影モードを選択する。つまり、連動ボタン40eがONであれば、撮影モード検知部50dの検知結果よりも検知センサ111の検知結果が優先される。
さらに、撮影モード選択部50cは選択した撮影モードを一時的に保持する。撮影モード選択部50cにより選択された撮影モードは、例えば撮像ユニット5および画像処理部50hにより参照される。例えば、撮影モード選択部50cにより選択された撮影モードが静止画撮影モードである場合、撮像ユニット5は撮像センサ10から出力される電気信号から静止画データを生成し、撮影モード選択部50cにより選択された撮影モードが動画撮影モードである場合、撮像ユニット5は撮像センサ10から出力される電気信号から動画データを生成する。
また、撮影モード選択部50cは、連動ボタン40eがOFFの場合(連動ボタン40eにより「非連動」が選択されている場合、あるいは、連動ボタン40eにより「連動」が選択されていない場合)、撮影モード検知部50dの検知結果に基づいて静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方を選択するようになっている。つまり、連動ボタン40eがOFFであれば、検知センサ111の検知結果よりも撮影モード検知部50dの検知結果が優先される。
撮影モード検知部50dは、撮影モード切換スイッチ40dの状態(撮影モード切換スイッチ40dを用いて選択された撮影モード)を検知する。具体的には、撮影モード検知部50dは、撮影モード切換スイッチ40dにより静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうちいずれが選択されているかを検知する。
連動検知部50eは連動ボタン40eの状態(ONおよびOFF)を検知する。前述のように、連動ボタン40eの状態に応じて、撮影モード選択部50cにより撮影モードが自動的に選択されるか否かが決まる。連動ボタン40eがONの場合、検知センサ111に基づいて撮影モード選択部50cにより撮影モードが自動的に選択され、連動ボタン40eがOFFの場合、撮影モード切換スイッチ40dで選択された撮影モードが優先される。
判定部50fは伝達機構Tの状態と撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしているか否かを判定する。具体的には、判定部50fは、検知センサ111の検知結果(つまり、伝達機構Tの状態)と撮影モード検知部50dの検知結果(つまり、選択された撮影モード)との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かを判定する。
ここで、所定の条件とは、選択された撮影モードが静止画撮影モードである場合に、伝達機構Tの状態が第1操作モードであること、および、選択された撮影モードが動画撮影モードである場合に、伝達機構Tの状態が第2操作モードであること、である。
言い換えると、伝達機構Tの状態が第1操作モードであり、かつ、選択された撮影モードが動画撮影モードである場合は、所定の条件を満たしておらず、また、伝達機構Tの状態が第2操作モードであり、かつ、選択された撮影モードが静止画撮影モードである場合は、所定の条件を満たしていない。
報知指令部50gは、判定部50fの判定結果に基づいて、判定部50fの判定結果をユーザーに知らせるための制御信号を生成する。具体的には、ズーム操作ユニット90の操作モード(伝達機構Tの状態)と撮影モードとの組み合わせが所定の条件(前述)を満たしていないと判定部50fが判定していれば、報知指令部50gは画像表示制御部55に警告表示指令を送信する。この結果、画像表示制御部55を介して画像表示部44に警告が表示される。表示される警告の内容は、例えば、伝達機構Tの状態が撮影モードに適していない旨、および、現在選択されている撮影モードに合った伝達機構Tの状態、が考えられる。
一方、ズーム操作ユニット90の操作モード(伝達機構Tの状態)と撮影モードとの組み合わせが所定の条件(前述)を満たしていると判定部50fが判定していれば、報知指令部50gは警告表示のための制御信号を生成しない。
なお、上記の報知指令部50gによる警告表示処理は、連動ボタン40eにより「非連動」が選択されている場合にのみ実行される。
<撮影モード選択処理>
以上に説明したデジタルカメラ1は、撮影モード切換スイッチ40dを用いた撮影モードの選択機能に加えて、ズーム操作ユニット90の状態に応じて撮影モードを自動的に切り換える機能(連動モード)を備えている。この自動切換機能を実現する撮影モード選択処理について説明する。
図5に示すように、デジタルカメラ1の電源がONの状態で、連動ボタン40eの状態が撮影モード選択部50cにより判定される(S1)。具体的には、連動ボタン40eの状態が連動検知部50eにより検知され、連動検知部50eの検知結果に基づいて、撮影モードの選択処理を検知センサ111の検知結果に連動させるか否か(言い換えると、検知センサ111および撮影モード検知部50dのうちいずれの検知結果を優先させるか)が撮影モード選択部50cにより決定される。
(1)連動時
例えば、連動ボタン40eがONの場合(つまり、連動ボタン40eにより「連動」が選択されている場合)、撮影モードの選択処理が検知センサ111の検知結果に連動する。
この場合、撮影モード検知部50dの検知結果よりも検知センサ111の検知結果が優先されるため、検知センサ111の接点がONおよびOFFのうちいずれであるかが撮影モード選択部50cに判定され(S2)、検知センサ111の検知結果に基づいて静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方が撮影モードとして選択される(S3A、S3B)。
検知センサ111の接点がOFFの場合、ズーム操作ユニット90は図3に示す第2操作モードであるため、ズーム操作ユニット90の必要操作力が通常レベルよりも小さくなる。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影に適していると言えるため、図5に示すように、検知センサ111の検知結果に基づいて、撮影モード選択部50cにより動画撮影モードが撮影モードとして選択される(S2、S3A)。
一方、検知センサ111の接点がONの場合、ズーム操作ユニット90は図2に示す第1操作モードであるため、ズーム操作ユニット90の必要操作力が通常レベルに設定されている。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影に適していると言えるため、図5に示すように、検知センサ111の検知結果に基づいて、撮影モード選択部50cにより静止画撮影モードが撮影モードとして選択される(S2、S3B)。
さらに、ステップS3AまたはS3Bでの撮影モードの選択後、レリーズボタン40bの状態がボディコントローラ50により監視される(S4A、S4B)。例えば、動画撮影モードが選択された場合、レリーズボタン40bが全押しされなければ、処理はステップS1に移行するが、レリーズボタン40bが全押しされると、動画撮影が開始される(S4A、S5A)。具体的には、撮像センサ10から出力された電気信号が順次、撮像ユニット制御部52によりA/D変換され、撮像ユニット制御部52から出力された電気信号に所定の画像処理が画像処理部50hにより施され、画像信号が順次生成される。生成された画像信号が画像処理部50hから画像再生記録部53に送信される。画像再生記録部53に送信された画像信号は、動画データとして記録媒体に順次記録される。動画撮影はレリーズボタン40bが再び全押しされた時点で終了する(S6A、S7A)。
動画撮影中、必要に応じてユーザーはズームリング91を操作し焦点距離を調整する。このとき、ズーム操作ユニット90が第2操作モードであるため、ズームリング91の必要操作力が比較的小さくなっており、小さな力でズームリング91を望遠側および広角側に回転させることができる。これにより、動画撮影中にズームリング91の操作により生じるデジタルカメラ1の振れを抑制することができ、良好な動画撮影を行うことができる。動画撮影が終了すると処理はステップS1に移行する。
一方、ステップS3Bにおいて静止画撮影モードが選択された場合、レリーズボタン40bが半押しされると、静止画撮影が行われる。具体的には、レリーズボタン40bが半押しされなければ、レリーズボタン40bが半押しされると、絞り調整およびオートフォーカス等の準備動作が開始され(S4B、S5B)、レリーズボタン40bが全押しされると、生成された画像信号が画像処理部50hから画像再生記録部53に送信され、画像再生記録部53に送信された画像信号が静止画データとして記録媒体に記録される(S6B、S7B)。
静止画撮影時には、必要に応じてユーザーはズームリング91を操作し焦点距離を調整する。このとき、ズーム操作ユニット90が第1操作モードであるため、ズームリング91の必要操作力が通常レベルとなっており、ズームリング91を望遠側および広角側に回転させる際に比較的大きな力が必要となる。このため、静止画撮影時にズームリング91の適度な操作感を得ることができ、良好な静止画撮影を行うことができる。静止画撮影が終了すると処理はステップS1に移行する。
(2)非連動時
次に、ステップS1において連動ボタン40eがOFFの場合について説明する。図5および図6に示すように、ステップS1において連動ボタン40eがOFFの場合(つまり、「非連動」が選択されている場合)、撮影モードの選択処理が検知センサ111の検知結果に連動しない。
この場合、検知センサ111の検知結果よりも撮影モード検知部50dの検知結果が優先されるため、撮影モード切換スイッチ40dでいずれの撮影モードが選択されているかが撮影モード選択部50cにより判定される(S10)。具体的には、撮影モード切換スイッチ40dにより選択されている撮影モードが撮影モード検知部50dにより検知され、撮影モード検知部50dの検知結果に基づいて、撮影モード選択部50cが静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方を撮影モードとして選択する(S11A、S11B)。
撮影モード切換スイッチ40dにより動画撮影モードが選択されている場合、撮影モード選択部50cにより動画撮影モードが撮影モードとして選択される(S10、S11A)。一方、撮影モード切換スイッチ40dにより静止画撮影モードが選択されている場合(つまり、撮影モード切換スイッチ40dにより動画撮影モードが選択されていない場合)、撮影モード選択部50cにより静止画撮影モードが撮影モードとして選択される(S10、S11B)。
さらに、ステップS11AおよびS11Bでの撮影モードの選択後、ズーム操作ユニット90の操作モードと選択された撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしているか否かが判定部50fにより判定される(S12A、S12B)。
例えば、ステップS11Aにおいて動画撮影モードが選択された場合、検知センサ111の接点がOFFであれば、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影に適した第2操作モードであるため、操作モードと撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていると判定部50fにより判定される(S12A)。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影モードと整合しているため、警告表示は行われず、処理はステップS4Aに移行する。
一方、検知センサ111の接点がONであれば、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影モードに適していない第1操作モードであるため、操作モードと撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていないと判定部50fにより判定される(S12A)。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影モードと整合していないため、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影モードと整合していないことを示す信号が判定部50fにより生成され、この信号が判定部50fから報知指令部50gへ送られる。この信号に基づいて報知指令部50gにより警告表示を行う旨の制御信号が生成され、この警告表示信号は報知指令部50gから画像再生記録部53を介して画像表示制御部55へ送信される。画像表示制御部55に警告表示指令が送信されると、警告表示指令に基づいて、ズーム操作ユニット90の状態が選択されている撮影モードと整合していない旨が画像表示部44(あるいは、EVF6)に表示される(S13A)。警告表示後、処理はステップS4Aに移行し、状況に応じて動画撮影が行われる。
ステップS11Bにおいて静止画撮影モードが選択された場合、検知センサ111の接点がONであれば、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影に適した第1操作モードであるため、操作モードと撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていると判定部50fにより判定される(S12B)。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影モードと整合しているため、警告表示は行われず、処理はステップS4Bに移行する。
一方、検知センサ111の接点がOFFであれば、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影モードに適していない第2操作モードであるため、操作モードと撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていないと判定部50fにより判定される(S12B)。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影モードと整合していないため、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影モードと整合していないことを示す信号が判定部50fにより生成され、この信号が判定部50fから報知指令部50gへ送られる。この信号に基づいて報知指令部50gにより警告表示を行う制御信号が生成され、報知指令部50gから画像再生記録部53を介して画像表示制御部55へ警告表示指令が送信される。画像表示制御部55に警告表示指令が送信されると、警告表示指令に基づいて、ズーム操作ユニット90の状態が選択されている撮影モードと整合していない旨が画像表示部44(あるいはEVF46)に表示される(S13B)。警告表示後、処理はステップS4Bに移行し、状況に応じて動画撮影が行われる。
<特徴>
(1)
以上に説明したように、このデジタルカメラ1では、ズーム操作ユニット90の状態(より詳細には、伝達機構Tの状態)が第1操作モードである場合は、静止画撮影モードが撮影モード選択部50cにより選択され(図5のステップS2、S3B)、ズーム操作ユニット90が第1操作モードよりも必要操作力が小さい第2操作モードである場合は、動画撮影モードが撮影モード選択部50cにより選択される(図5のステップS2、S3A)。このように、検知センサ111の検知結果に基づいて静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方が撮影モード選択部50cにより選択されるため、動画撮影時には比較的小さい操作力で光学系Oの焦点距離を調整することができる、動画撮影時にズームリング91の操作により生じるデジタルカメラ1の振れを抑えることができる。これにより、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行うことができる。
(2)
また、操作モード切換スイッチ92が伝達機構Tに機械的に連結されており、操作モード切換スイッチ92により伝達機構Tの状態を第1操作モードおよび第2操作モードのうち一方に切り換えることができる。この場合、操作モード切換スイッチ92を操作することで、操作モードだけでなく撮影モードも自動的に切り換えることができる。これにより、撮影モードの切り換えが容易となり、デジタルカメラ1の利便性を高めることがきる。
(3)
図5に示すように、連動ボタン40eがONの場合、検知センサ111の検知結果に基づいて撮影モード選択部50cにより静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方が選択される(図5のステップS1、S2、S3AおよびS3B)。連動ボタン40eがOFFの場合、撮影モード検知部50dの検知結果に基づいて撮影モード選択部50cにより静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方が選択される(図5のステップS1、図6のステップS10、S11AおよびS11B)。
これらの構成により、伝達機構Tの状態に合わせて撮影モードが自動選択される機能に加えて、撮影モード切換スイッチ40dを用いてユーザーが撮影モードを選択できる機能も実現できる。これにより、デジタルカメラ1の利便性をさらに高めることができる。
(4)
図6に示すように、検知センサ111の検知結果と撮影モード検知部50dの検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かが判定部50fにより判定される(図6のステップS10、S12AおよびS12B)。さらに、操作モード(伝達機構Tの状態)と撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていない場合は、報知指令部50gから画像表示制御部55へ警告表示指令が送信され、操作モードと撮影モードとが整合していない旨の警告が画像表示部44に表示される(図6のステップS13AおよびS13B)。これにより、検知センサ111の検知結果に基づいて自動的に撮影モードが選択されない場合であっても、伝達機構Tの状態と撮影モードとの関係をユーザーが容易に認識でき、良好な撮影を行いやすくなる。
(5)
図2および図3に示すように、ズーム操作ユニット90の伝達機構Tは、第1減速機構T1と、第2減速機構T2と、を有している。第1減速機構T1は、第1操作モードで作動する機構であり、ズームリング91の操作量を第1減速比で光学系Oに伝達する。第2減速機構T2は、第2操作モードで作動する機構であり、ズームリング91の操作量を第1減速比よりも大きい第2減速比で光学系Oに伝達する。
このように、異なる減速比をもつ2つの減速機構を設けることで、ズームリング91のズーム操作トルクが異なる第1操作モードおよび第2操作モードを簡素な構成により実現できる。
さらに、減速機構を利用して第1操作モードおよび第2操作モードを実現しているため、ズームリング91の操作量に対する回転枠75の回転角度も2段階に切り替わる。具体的には、第1操作モードでの第1減速比に比べて第2操作モードでの第2減速比が大きいため、第2操作モードでは、ズームリング91の操作量に対する回転枠75の回転角度が第1操作モードに比べて小さくなる。このため、静止画撮影時には焦点距離の調整を素早く行え、かつ、動画撮影時には焦点距離の急激な変化を抑えることができる。これにより、静止画撮影時および動画撮影時にさらに良好な撮影を行うことができる。
(6)
図2および図3に示すように、第1減速機構T1が第1操作モードで作動するアイドルギヤ97を有しており、第2減速機構T2が第2操作モードで作動する減速ギヤ98を有している。第1減速機構T1および第2減速機構T2はクラッチ軸94を共有している。クラッチ軸94は、第1操作モードではズームリング91とアイドルギヤ97とを連結し、かつ、第2操作モードではズームリング91と減速ギヤ98とを連結するように設けられている。クラッチ軸94は操作モード切換スイッチ92と連動するように配置されている。
このような構成により、ズーム操作トルクが異なる第1操作モードおよび第2操作モードの切り換えを容易に行うことができる。
〔第2実施形態〕
前述の第1実施形態では、操作モード切換スイッチ92を用いてユーザーがズーム操作ユニット90の状態を第1操作モードおよび第2操作モードのうち一方に切り換えることができるが、クラッチ軸94の駆動をアクチュエータにより行う実施形態も考えられる。
ここでは、モータを用いてクラッチ軸94を駆動するデジタルカメラ101について説明する。
なお、前述の実施形態の構成と実質的に同じ機能を有する構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
<ズーム操作ユニット>
図7および図8はズーム操作ユニットの断面図である。図7はズーム操作トルク(必要操作力)が通常レベルである第1操作モード(第1の状態の一例)を示しており、図8はズーム操作トルクが第1操作モードよりも小さい第2操作モード(第2の状態の一例)を示している。
図7および図8に示すように、ズーム操作ユニット190は、ズームリング91(操作部材の一例)と、伝達機構Tと、駆動ユニット115(状態切換部の一例)と、検知センサ111(状態検知部の一例)と、を有している。
伝達機構Tはクラッチ軸194(切り換え部材の一例)を有している。クラッチ軸194は駆動ユニット115により軸方向(図7および図8の左右方向)に駆動される。クラッチ軸194は前述の溝94bの代わりに移動規制部194cを有している。移動規制部194cには駆動部材113の端部113a(後述)が嵌め込まれている。
駆動ユニット115は、クラッチ軸194を軸方向に駆動可能に設けられており、操作モード切換モータ112と、駆動部材113と、スナップアクションバネ114と、を有している。
操作モード切換モータ112は、例えばステッピングモータであり、レンズコントローラ80により制御される。操作モード切換モータ112は、モータ本体112bと、駆動ギヤ112aと、2本のピン112cおよび112dと、を有している。
駆動ギヤ112aは、駆動部材113のピニオンギヤ113b(後述)と噛み合っており、モータ本体112bにより回転駆動される。ピン112cおよび112dは、モータ本体112bに固定されており、モータ本体112bに対して軸方向に移動可能に駆動部材113を支持している。ピン112cおよび112dは駆動部材113の長孔113cおよび113d(後述)に挿入されている。
駆動部材113は、ケース7aに対して軸方向に移動可能に設けられている。具体的には、駆動部材113は、端部113aと、2つの長孔113cおよび113dと、ピニオンギヤ113bと、を有している。
端部113aは、移動規制部194c内に軸方向に移動可能に配置されており、軸方向の両側に移動規制部194cと当接可能に設けられている。移動規制部194cおよび端部113aにより、クラッチ軸194に対する駆動部材113の軸方向の移動範囲が所定の範囲に制限されている。長孔113cにはピン112cが挿入されており、長孔113dにはピン112dが挿入されている。ピン112cおよび112dにより、駆動部材113はモータ本体112bに対して軸方向に移動可能に支持されている。
また、駆動部材113の端部113aと反対側の端部は、検知センサ111のプレート111aと接触可能に配置されている。図7に示すように、第1操作モードでは、駆動部材113は検知センサ111のプレート111aをプレート111b側に押しており、プレート111aがプレート111bと接触している。図8に示すように、第2操作モードでは、駆動部材113はプレート111aと接触しておらず、プレート111aはプレート111bと接触していない。
スナップアクションバネ114は、駆動部材113を介してクラッチ軸194の軸方向の位置を安定させるための部材であり、第1端部114aと、第2端部114bと、弾性部114cと、を有している。
第1端部114aは、ケース7aまたはケース7aに固定された部材により支持されている。第2端部114bは駆動部材113に装着されている。弾性部114cは、弾性力を発生する部分であり、第1端部114aと第2端部114bとを弾性的に連結している。
図7および図8に示す状態では、弾性部114cは、第1端部114aと第2端部114bとが互いに離れるように第1端部114aおよび第2端部114bに弾性力を付与している。
具体的には図7に示すように、第1操作モードでは、スナップアクションバネ114は駆動部材113に概ね右方向の力F1を付与している。この状態では、スナップアクションバネ114により駆動部材113を介してクラッチ軸194が右方向に引っ張られているため、クラッチ板96がアイドルギヤ97と噛み合った状態でクラッチ軸94の位置が安定する。
また、図8に示すように、第2操作モードでは、スナップアクションバネ114は駆動部材113に概ね左方向の力F2を付与している。この状態では、スナップアクションバネ114により駆動部材113を介してクラッチ軸194が左側に押されているため、クラッチ板96が減速ギヤ98と噛み合った状態でクラッチ軸94の位置が安定する。
さらに、図7および図8に示すように、スナップアクションバネ114は駆動部材113に対して常に下方向の力を付与しているため、スナップアクションバネ114により駆動部材113が駆動ギヤ112aに押し付けられている。このため、操作モード切換モータ112に対する駆動部材113の姿勢が安定し、駆動ギヤ112aから駆動部材113に駆動力が確実に伝達される。
<ボディコントローラ>
図9に示すように、ボディコントローラ150は、操作モード選択部150c(状態切換部の一例)と、撮影モード検知部50dと、連動検知部50eと、判定部50fと、報知指令部50g(報知部の一例)と、をさらに有している。本実施形態では、操作モード選択部150c、撮影モード検知部50d、連動検知部50e、判定部50fおよび報知指令部50gは、プログラム等により実現されている機能ブロックである。
操作モード選択部150cは、連動ボタン40eがONの場合(連動ボタン40eにより「連動」が選択されている場合)、撮影モード切換スイッチ40dの検知結果に基づいて、ズーム操作ユニット190の状態を第1操作モードおよび第2操作モードのうち一方を選択し、選択した操作モードの情報をレンズコントローラ80に送信する。具体的には、撮影モード切換スイッチ40dにより静止画撮影モードが選択されている場合、操作モード選択部150cは、ズーム操作ユニット190の操作モードとして第1操作モードを選択し、レンズコントローラ80へ第1操作モードへの切換信号を送信する。この結果、レンズコントローラ80が操作モード切換モータ112へ駆動パルスを送信し、操作モード切換モータ112によりズーム操作ユニット190の状態が第1操作モードに切り換えられる。また、撮影モード切換スイッチ40dにより動画撮影モードが選択されている場合、操作モード選択部150cは、ズーム操作ユニット190の操作モードとして第2操作モードを選択し、レンズコントローラ80へ第2操作モードへの切換信号を送信する。この結果、レンズコントローラ80が操作モード切換モータ112へ駆動パルスを送信し、操作モード切換モータ112によりズーム操作ユニット190の状態が第2操作モードに切り換えられる。
また、連動ボタン40eがOFFの場合(連動ボタン40eにより「非連動」が選択されている場合)、操作モード選択部150cは予め設定された第1操作モードを操作モードとして選択し、操作モード切換モータ112によりズーム操作ユニット190の状態が第1操作モードに切り換えられる。
なお、予め設定された操作モードは第2操作モードであってもよい。
<操作モード選択処理>
このデジタルカメラ101は、撮影モード切換スイッチ40dを用いた撮影モードの選択機能に加えて、選択された撮影モードに応じてズーム操作ユニット190の状態を自動的に切り換える機能を備えている。この自動切換機能を実現する操作モード選択処理について説明する。
図10に示すように、デジタルカメラ1の電源がONの状態で、連動ボタン40eの状態が操作モード選択部150cにより判定される(S101)。具体的には、連動ボタン40eの状態が連動検知部50eにより検知され、連動検知部50eの検知結果に基づいて、ズーム操作ユニット190の状態を撮影モードに合わせて切り換えるか否かが操作モード選択部150cにより決定される。
(1)連動時
例えば、連動ボタン40eがONの場合(つまり、「連動」が選択されている場合)、選択された撮影モードに応じてズーム操作ユニット190の状態が自動的に切り換えられる。具体的には、撮影モード切換スイッチ40dにより選択されている撮影モードが撮影モード検知部50dにより検知される(S102)。
撮影モード切換スイッチ40dで動画撮影モードが選択されている場合、操作モード選択部150cにより動画撮影モードが撮影モードとして選択され、ズーム操作ユニット190の状態が動画撮影モードに適した第2操作モードであるか否かを確認するために、検知センサ111の接点がONおよびOFFのうちいずれであるかが操作モード選択部150cにより判定される(S103A、S104A)。
検知センサ111の接点がONの場合、ズーム操作ユニット190は図7に示す第1操作モードであるため、動画撮影に適した第2操作モードにズーム操作ユニット190の状態を切り換えるのが好ましい。したがって、ズーム操作ユニット190の状態が第1操作モードから第2操作モードへ操作モード切換モータ112により切り換えられる(S105A)。具体的には、操作モード選択部150cからレンズコントローラ80に第2操作モードへの切り換えを行う旨の制御信号が送信され、レンズコントローラ80により操作モード切換モータ112を駆動するための駆動パルスが生成される。この駆動パルスはレンズコントローラ80から操作モード切換モータ112へ送信される。この結果、駆動パルスに応じた駆動量だけ操作モード切換モータ112により駆動部材113が左側に駆動され、駆動部材113を介してクラッチ軸194が左側に駆動される。
図7および図8に示すように、駆動部材113が左側に移動すると、スナップアクションバネ114の弾性力が駆動部材113に対して作用する方向が右側から左側に徐々に変化する。具体的には、図7に示す状態では、駆動部材113はスナップアクションバネ114により右側へ押されているが、クラッチ軸194の左側への駆動に伴い、図8に示すように、駆動部材113を介してスナップアクションバネ114によりクラッチ軸194は左側に押される状態となる。この状態では、クラッチ板96がアイドルギヤ97ではなく減速ギヤ98に噛み合っており、スナップアクションバネ114の弾性力によりクラッチ軸194の位置は図8に示す第2位置P2で安定する。こうして、第1操作モードから第2操作モードへの切り換えが完了する。
一方、検知センサ111の接点がOFFの場合、ズーム操作ユニット90は図8に示す第2操作モードであるため、ズーム操作ユニット190の状態が動画撮影モードに適していると言える。このため、ズーム操作ユニット190の状態の切り換えは行われない(S104A)。
ステップS102において撮影モード切換スイッチ40dで静止画撮影モードが選択されている場合、操作モード選択部150cにより静止画撮影モードが撮影モードとして選択され、ズーム操作ユニット190の状態が静止画撮影モードに適した第1操作モードであるか否かを確認するために、検知センサ111の接点がONおよびOFFのうちいずれであるかが操作モード選択部150cにより判定される(S103B、S104B)。
検知センサ111の接点がOFFの場合、ズーム操作ユニット190は図8に示す第2操作モードであるため、静止画撮影に適した第1操作モードにズーム操作ユニット190の状態を切り換えるのが好ましい。したがって、ズーム操作ユニット190の状態が第2操作モードから第1操作モードへ操作モード切換モータ112により切り換えられる(S105B)。具体的には、操作モード選択部150cからレンズコントローラ80に第1操作モードへの切り換えを行う旨の制御信号が送信され、レンズコントローラ80により操作モード切換モータ112を駆動するための駆動パルスが生成される。この駆動パルスはレンズコントローラ80から操作モード切換モータ112へ送信される。この結果、駆動パルスに応じた駆動量だけ操作モード切換モータ112により駆動部材113が右側(伝達機構Tと反対側)に駆動され、駆動部材113を介してクラッチ軸194が左側に駆動される。
図7および図8に示すように、駆動部材113が右側に移動すると、スナップアクションバネ114の弾性力が駆動部材113に対して作用する方向が左側から右側に徐々に変化する。具体的には、スナップアクションバネ114により左側へ押されていた駆動部材113は、右側に駆動されることで、スナップアクションバネ114により右側に押されるようになる。この結果、図8に示すように、駆動部材113を介してスナップアクションバネ114によりクラッチ軸194は右側に押される状態となる。この状態では、クラッチ板96が減速ギヤ98ではなくアイドルギヤ97に噛み合っており、スナップアクションバネ114の弾性力によりクラッチ軸194の位置は図7に示す第1位置P1で安定する。こうして、第2操作モードから第1操作モードへの切り換えが完了する。
一方、検知センサ111の接点がONの場合、ズーム操作ユニット90は図7に示す第1操作モードであるため、ズーム操作ユニット190の状態が静止画撮影モードに適していると言える。このため、ズーム操作ユニット190の状態の切り換えは行われない(S104B)。
操作モードの切り換え後、レリーズボタン40bの状態がボディコントローラ50により監視される(S106A、S106B)。例えば、ステップS103Aにおいて動画撮影モードが選択された場合、レリーズボタン40bが全押しされなければ、処理はステップS101に移行するが、レリーズボタン40bが全押しされると、動画撮影が開始される(S106A、S107A)。動画撮影はレリーズボタン40bが再び全押しされた時点で終了する(S108A、S109A)。
動画撮影中、必要に応じてユーザーはズームリング91を操作し焦点距離を調整する。このとき、前述のようにズーム操作ユニット90が第2操作モードに切り換えられているため、ズームリング91のズーム操作トルクが比較的小さくなっており、小さな力でズームリング91を望遠側および広角側に回転させることができる。これにより、動画撮影中にズームリング91の操作により生じるデジタルカメラ1の振れを抑制することができ、良好な動画撮影を行うことができる。動画撮影が終了すると処理はステップS101に移行する。
一方、ステップS103Bにおいて静止画撮影モードが選択された場合、レリーズボタン40bが半押しされると、静止画撮影が行われる。具体的には、レリーズボタン40bが半押しされなければ、処理はステップS101に移行し、レリーズボタン40bが半押しされると、絞り調整およびオートフォーカス等の準備動作が開始される(S106B、S107B)。レリーズボタン40bが全押しされると、生成された画像信号が画像処理部50hから画像再生記録部53に送信され、画像再生記録部53に送信された画像信号が静止画データとして記録媒体に記録される(S108B、S109B)。
静止画撮影時には、必要に応じてユーザーはズームリング91を操作し焦点距離を調整する。このとき、前述のようにズーム操作ユニット90が第1操作モードに切り換えられているため、ズームリング91の必要操作力が通常レベルとなっており、ズームリング91を望遠側および広角側に回転させる際に比較的大きな力が必要となる。このため、静止画撮影時にズームリング91の適度な操作感を得ることができ、良好な静止画撮影を行うことができる。静止画撮影が終了すると処理はステップS101に移行する。
(2)非連動時
次に、ステップS101において連動ボタン40eがOFFの場合について説明する。図10および図11に示すように、ステップS101において連動ボタン40eがOFFの場合(つまり、連動ボタン40eにより「非連動」が選択されている場合)、ズーム操作ユニット190の状態の自動切換が行われず、撮影モード切換スイッチ40dでいずれの撮影モードが選択されているかが操作モード選択部150cにより判定される(S110)。具体的には、撮影モード切換スイッチ40dにより選択されている撮影モードが撮影モード検知部50dにより検知され、撮影モード検知部50dの検知結果に基づいて、操作モード選択部150cが静止画撮影モードおよび動画撮影モードのうち一方を撮影モードとして選択する(S111A、S111B)。
撮影モード切換スイッチ40dにより動画撮影モードが選択されている場合、操作モード選択部150cにより動画撮影モードが撮影モードとして選択される(S110、S111A)。一方、撮影モード切換スイッチ40dにより静止画撮影モードが選択されている場合(つまり、撮影モード切換スイッチ40dにより動画撮影モードが選択されていない場合)、操作モード選択部150cにより静止画撮影モードが撮影モードとして選択される(S110、S111B)。
さらに、ステップS111AおよびS111Bでの撮影モードの選択後、操作モード(伝達機構Tの状態)と選択された撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしているか否かが判定部50fにより判定される(S112A、S112B)。
例えば、ステップS111Aにおいて動画撮影モードが選択された場合、検知センサ111の接点がOFFであれば、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影に適した第2操作モードであるため、操作モードと撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていると判定部50fにより判定される(S112A)。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影モードと整合しているため、警告表示は行われず、処理はステップS106Aに移行する。
一方、検知センサ111の接点がONであれば、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影モードに適していない第1操作モードであるため、操作モードと撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていないと判定部50fにより判定される(S112A)。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影モードと整合していないため、ズーム操作ユニット90の状態が動画撮影モードと整合していないことを示す信号が判定部50fにより生成され、この信号が判定部50fから報知指令部50gへ送られる。この信号に基づいて報知指令部50gにより警告表示を行う旨の制御信号が生成され、この警告表示信号は報知指令部50gから画像再生記録部53を介して画像表示制御部55へ警告表示指令が送信される。画像表示制御部55へ警告表示指令が送信されると、警告表示指令に基づいて、ズーム操作ユニット90の状態が選択されている撮影モードと整合していない旨が画像表示部44(あるいはEVF46)に表示される(S113A)。警告表示後、処理はステップS106Aに移行し、状況に応じて動画撮影が行われる。
ステップS111Bにおいて静止画撮影モードが選択された場合、検知センサ111の接点がONであれば、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影に適した第1操作モードであるため、操作モードと撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていると判定部50fにより判定される(S112B)。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影モードと整合しているため、警告表示は行われず、処理はステップS106Bに移行する。
一方、検知センサ111の接点がOFFであれば、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影モードに適していない第2操作モードであるため、操作モードと撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていないと判定部50fにより判定される(S112B)。この場合、ズーム操作ユニット90の状態が静止画撮影モードと整合していないため、ズーム操作ユニット190の状態が静止画撮影モードと整合していないことを示す信号が判定部50fにより生成され、この信号が判定部50fから報知指令部50gへ送られる。この信号に基づいて報知指令部50gにより警告表示を行う制御信号が生成され、報知指令部50gから画像再生記録部53を介して画像表示制御部55へ警告表示指令が送信される。画像表示制御部55に警告表示指令が送信されると、警告表示指令に基づいて、ズーム操作ユニット190の状態が選択されている撮影モードと整合していない旨が画像表示部44(あるいはEVF46)に表示される(S113B)。警告表示後、処理はステップS106Bに移行し、状況に応じて静止画撮影が行われる。
<特徴>
(1)
以上に説明したように、このデジタルカメラ101では、撮影モードとして静止画撮影モードが選択されている場合は、操作モード選択部150cによりズーム操作ユニット190の状態が第1操作モードに切り換えられ、撮影モードとして動画撮影モードが選択されている場合は、操作モード選択部150cによりズーム操作ユニット190の状態が第2操作モードに切り換えられる。このように、操作モード選択部150cにより撮影モード検知部50dの検知結果に基づいてズーム操作ユニット190の状態が第1操作モードおよび第2操作モードのうち一方に切り換えられるため、動画撮影時には比較的小さい操作力で光学系の焦点距離を調整することができるため、動画撮影時にズームリング91の操作により生じる撮像装置の動きを抑えることができる。これにより、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行うことができる。
(2)
図10に示すように、連動ボタン40eがONの場合(連動ボタン40eで「連動」が選択されている場合)、撮影モード検知部50dの検知結果に基づいて操作モード選択部150cにより伝達機構Tの状態が切り換えられる。一方、連動ボタン40eがOFFの場合(連動ボタン40eで「非連動」が選択されている場合)、操作モード選択部150cによる伝達機構Tの状態の切り換えは行われない。このため、撮影モードに合わせてズーム操作ユニット190の操作モードが自動選択される機能を実現しつつ、操作モード切換モータ112での消費電力を低減できる。
(3)
図11に示すように、検知センサ111の検知結果と撮影モード検知部50dの検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かが判定部50fにより判定される(図11のステップS110、S112AおよびS112B)。さらに、操作モード(伝達機構Tの状態)と撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていない場合は、報知指令部50gから画像表示制御部55へ警告表示指令が送信され、操作モードと撮影モードとが整合していない旨の警告が画像表示部44に表示される(図11のステップS113AおよびS113B)。これにより、撮影モード検知部50dの検知結果に基づいて自動的に操作モードの切り換えが行われない場合であっても、操作モードと撮影モードとの関係をユーザーが容易に認識でき、良好な撮影を行いやすくなる。
〔他の実施形態〕
本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形および修正が可能である。
(A)
前述の実施形態では、交換レンズ式のデジタルカメラを例に撮像装置について説明しているが、撮像装置は静止画および動画の撮影が可能な装置であればよい。例えば、撮像装置としては、一体型のデジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラが考えられる。
(B)
前述の実施形態では、減速機構を用いて必要操作力の異なる2つの操作モードを実現しているが、ズーム操作ユニットの構成は前述の構成に限定されない。例えば、摩擦機構などの他の機構を用いて必要操作力の異なる2つの操作モードを実現してもよい。また、操作モードの種類は2種類以上であってもよく、それらの操作モードに必要操作力の異なる2つの操作モードが含まれていればよい。
(C)
前述の実施形態では、検知センサ111を例に状態検知部について説明しているが、状態検知部は検知センサ111に限定されない。例えば、状態検知部は、フォトセンサなどの非接触式のセンサであってもよい。
(D)
前述の実施形態では、CCDイメージセンサおよびCMOSイメージセンサを例に撮像素子について説明しているが、光電変換できる素子であれば他の素子であってもよい。
また、撮像ユニット5を例に画像データ生成部について説明しているが、静止画および動画の撮影が可能であれば画像データ生成部は他の構成であってもよい。
(E)
前述の実施形態では、モード検知部、優先検知部、撮影モード選択部、判定部および報知指令部がボディコントローラ50により実現されているが、他の構成により実現されていてもよい。
(F)
前述の第1実施形態では、操作モード切換スイッチ92を例に状態操作部について説明しているが、ズーム操作ユニットの状態を切り換えられる構成であれば他の構成であってもよい。例えば、操作モード切換スイッチ92がクラッチ軸94と連結されておらず、操作モード切換スイッチ92の状態を検知するセンサと、そのセンサの検知結果に基づいてクラッチ軸94を駆動するアクチュエータと、がズーム操作ユニットに搭載されていてもよい。
(G)
前述の実施形態では、撮影モード切換スイッチ40dを例に撮影モード操作部について説明しているが、撮影モードを選択するために操作可能であれば撮影モード操作部が他の構成を有していてもよい。また、前述の実施形態では、連動ボタン40eを例に連動操作部について説明しているが、連動操作部が他の構成を有していてもよい。
例えば第1実施形態の場合、撮影モード操作部および連動操作部が1つの部材であってもよい。この場合、「静止画撮影モード」、「動画撮影モード」および「連動モード」の3つのポジションを有するスライド式またはダイヤル式のスイッチが考えられる。
(H)
前述の実施形態では、報知指令部50gおよび画像表示部44(あるいは報知指令部50gおよびEVF46)により報知部が構成されているが、報知部は、視覚的または聴覚的にユーザーが認識し得るように情報を出力できればよい。例えば、操作モードと撮影モードとの組み合わせが所定の条件を満たしていないことをユーザーが認識できる構成であれば、報知部が他の構成を有していてもよい。例えば、ユーザーに知らせる方法としては、警告音またはランプ点灯なども考えられる。
(I)
前述の第2実施形態では、動画撮影が開始される前に操作モードの切り換えが行われるが、操作モードを切り換えるタイミングが前述の実施形態に限定されない。例えば、レリーズボタン40bが全押しされるのを待って第2操作モードへの切り換えが行われてもよい。具体的には図10において、ステップS106Aでレリーズボタン40bの全押しが確認された後に、ステップS104AおよびS105Aの処理が実行されてもよい。この場合、操作モードを切り換える頻度が少なくなり、消費電力の低減が効果として期待できる。
(J)
前述の撮像装置は撮影モードまたは操作モードの自動選択機能を備えているが、判定機能および警告機能を備えていれば、自動選択機能を備えていなくても良好な撮影を行いやすくなる。
例えば、第2実施形態の場合、図10に示すステップS101〜S105AおよびS101〜S105Bに関連する機能を撮像装置が有していなくてもよい。この場合、処理フローは図12に示すフローチャートのようになる。図12では、前述のステップと同じ番号を付したステップはそのステップと処理内容が同じであるため、ここでは各ステップの詳細な説明は省略する。
図12に示すフローであれば、選択されている撮影モード、または、操作モードと撮影モードとの関係をユーザーが容易に認識し得るため、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影を行うことができる。
本発明に係る撮像装置であれば、静止画撮影時および動画撮影時に良好な撮影が可能となるため、本発明は静止画および動画撮影が可能な装置の分野で有用である。
1 デジタルカメラ(撮像装置の一例)
4 カメラ本体
5 撮像ユニット(画像データ生成部の一例)
7 交換レンズユニット(レンズ鏡筒の一例)
10 撮像センサ(撮像素子の一例)
40 操作ユニット
40b レリーズボタン(撮影開始操作部の一例)
40d 撮影モード切換スイッチ(撮影モード操作部の一例)
40e 連動ボタン(連動操作部の一例)
44 画像表示部(報知部の一例)
46 EVF(報知部の一例)
50 ボディコントローラ
50c 撮影モード選択部
50d 撮影モード検知部
50e 連動検知部
50f 判定部
50g 報知指令部(報知部の一例)
90 ズーム操作ユニット
91 ズームリング(操作部材の一例)
92 操作モード切換スイッチ(状態操作部の一例)
94、194 クラッチ軸(切り換え部材の一例)
97 アイドルギヤ(第1ギヤの一例)
98 減速ギヤ(第2ギヤの一例)
111 検知センサ(状態検知部の一例)
115 駆動ユニット(状態切換部の一例)
150c 操作モード選択部(状態切換部の一例)
T 伝達機構
T1 第1減速機構
T2 第2減速機構
O 光学系

Claims (22)

  1. 被写体の光学像を形成する光学系と、
    前記光学系の焦点距離を調整するために操作される操作部材と、
    前記操作部材に入力される操作力を機械的に前記光学系に伝達する機構であって、第1の状態と、前記第1の状態よりも前記操作部材の必要操作力が小さくなる第2の状態と、をとり得る伝達機構と、
    前記伝達機構が前記第1の状態および前記第2の状態のうちいずれの状態であるかを検知する状態検知部と、
    前記光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記電気信号に基づき静止画データを生成する静止画撮影モードおよび前記電気信号に基づき動画データを生成する動画撮影モードのうち一方を、前記状態検知部の検知結果に基づいて選択可能に設けられ、前記伝達機構が前記第1の状態である場合は前記静止画撮影モードを選択し、前記伝達機構が前記第2の状態である場合は前記動画撮影モードを選択する撮影モード選択部と、
    前記撮影モード選択部により選択された撮影モードに基づいて、前記静止画データまたは前記動画データを前記電気信号から生成する画像データ生成部と、
    を備えた撮像装置。
  2. 前記伝達機構の状態を前記第1の状態および前記第2の状態のうち一方に切り換えるために操作される状態操作部をさらに備えた、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記状態操作部は、前記伝達機構に機械的に連結されている、
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮影モード選択部により撮影モードが選択される際に前記状態検知部の検知結果と連動させるか否かを選択するために操作される連動操作部をさらに備えた、
    請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記静止画撮影モードおよび前記動画撮影モードのうち一方を選択するために操作される撮影モード操作部と、
    前記撮影モード操作部を用いて選択された撮影モードを検知する撮影モード検知部と、をさらに備え、
    前記撮影モード選択部は、前記連動操作部で連動が選択されている場合、前記状態検知部に検知結果に基づいて前記静止画撮影モードおよび前記動画撮影モードのうち一方を選択し、前記連動操作部で非連動が選択されている場合、前記撮影モード検知部の検知結果に基づいて前記静止画撮影モードおよび前記動画撮影モードのうち一方を選択する、
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記状態検知部の検知結果と前記撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かを判定する判定部をさらに備えた、
    請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記判定部の判定結果に基づいて前記判定部の判定結果を出力可能に設けられ、前記状態検知部の検知結果と前記撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが前記所定の条件を満たしていない場合に、前記状態検知部の検知結果、前記撮影モード検知部の検知結果および前記判定結果のうち少なくとも1つを視覚的または聴覚的に認識可能に出力する報知部をさらに備えた、
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記伝達機構は、前記第1の状態で作動する機構であって前記操作部材の操作量を第1減速比で前記光学系に伝達する第1減速機構と、前記第2の状態で作動する機構であって前記操作部材の操作量を前記第1減速比よりも大きい第2減速比で前記光学系に伝達する第2減速機構と、を有している、
    請求項1から7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記第1減速機構は、前記第1の状態で作動する第1ギヤを有しており、
    前記第2減速機構は、前記第2の状態で作動する第2ギヤを有しており、
    前記第1減速機構および前記第2減速機構は、前記第1の状態では前記操作部材と前記第1ギヤとを連動可能に連結し、かつ、前記第2の状態では前記操作部材と前記第2ギヤとを連動可能に連結する切り換え部材を共有している、
    請求項8に記載の撮像装置。
  10. 被写体の光学像を形成する光学系と、
    前記光学系の焦点距離を調整するために操作される操作部材と、
    前記操作部材に入力される操作力を機械的に前記光学系に伝達する機構であって、第1の状態と、前記第1の状態よりも前記操作部材の必要操作力が小さくなる第2の状態と、をとり得る伝達機構と、
    前記光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記電気信号から静止画データを生成する静止画撮影モードおよび前記電気信号から動画データを生成する動画撮影モードのうち一方を選択するために操作される撮影モード操作部と、
    前記撮影モード操作部を用いて選択された撮影モードを検知する撮影モード検知部と、
    前記撮影モード検知部の検知結果に基づいて前記伝達機構の状態を切り換え可能であり、前記撮影モード操作部で前記静止画撮影モードが選択されている場合は前記伝達機構の状態を前記第1の状態に切り換え、前記撮影モード操作部で前記動画撮影モードが選択されている場合は前記伝達機構の状態を前記第2の状態に切り換える状態切換部と、
    前記撮影モード検知部の検知結果に基づいて、前記静止画データまたは前記動画データを前記電気信号から生成する画像データ生成部と、
    を備えた撮像装置。
  11. 前記伝達機構の状態が前記第1の状態および前記第2の状態のいずれであるかを検知する状態検知部をさらに備えた、
    請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記撮影モード検知部の検知結果に前記伝達機構の状態を連動させるか否かを選択するために操作される連動操作部をさらに備え、
    前記状態切換部は、前記連動操作部により連動が選択されている場合のみ、前記撮影モード検知部の検知結果に基づいて前記伝達機構の状態を切り換える、
    請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記状態検知部の検知結果と前記撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かを判定する判定部さらに備えた、
    請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記判定部の判定結果に基づいて前記判定部の判定結果を出力可能に設けられ、前記状態検知部の検知結果と前記撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが前記所定の条件を満たしていない場合に、前記状態検知部の検知結果、前記撮影モード検知部の検知結果および前記判定結果のうち少なくとも1つを出力する視覚的または聴覚的に認識可能に報知部をさらに備えた、
    請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記伝達機構は、前記第1の状態で作動する機構であって前記操作部材の操作量を第1減速比で前記光学系に伝達する第1減速機構と、前記第2の状態で作動する機構であって前記操作部材の操作量を前記第1減速比よりも大きい第2減速比で前記光学系に伝達する第2減速機構と、を有している、
    請求項10から14のいずれかに記載の撮像装置。
  16. 前記第1減速機構は、前記第1の状態で作動する第1ギヤを有しており、
    前記第2減速機構は、前記第2の状態で作動する第2ギヤを有しており、
    前記第1減速機構および前記第2減速機構は、前記状態切換部により駆動される部材であって、前記第1の状態では前記操作部材と前記第1ギヤとを連動可能に連結し、かつ、前記第2の状態では前記操作部材と前記第2ギヤとを連動可能に連結する切り換え部材を共有している、
    請求項15に記載の撮像装置。
  17. 前記動画撮影モードで前記動画データの生成を開始するために操作される撮影開始操作部をさらに備え、
    前記状態切換部は、前記伝達機構の状態を前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える場合、前記撮影開始操作部が操作されるのを待って前記伝達機構の状態を前記第2の状態に切り換える、
    請求項10から16のいずれかに記載の撮像装置。
  18. 被写体の光学像を形成する光学系と、
    前記光学系の焦点距離を調整するために操作される操作部材と、
    前記操作部材に入力される操作力を機械的に前記光学系に伝達する機構であって、第1の状態と、前記第1の状態よりも前記操作部材の必要操作力が小さくなる第2の状態と、をとり得る伝達機構と、
    前記伝達機構の状態が前記第1の状態および前記第2の状態のいずれであるかを検知する状態検知部と、
    前記光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記電気信号から静止画データを生成する静止画撮影モードおよび前記電気信号から動画データを生成する動画撮影モードのうち一方を選択するために操作される撮影モード操作部と、
    前記撮影モード操作部を用いて選択された撮影モードを検知する撮影モード検知部と、
    前記状態検知部の検知結果と前記撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて、前記状態検知部の検知結果、前記撮影モード検知部の検知結果および前記判定部の判定結果のうち少なくとも1つを視覚的または聴覚的に認識可能に出力する報知部と、
    をさらに備えた撮像装置。
  19. 前記伝達機構が前記第1の状態であり、かつ、前記撮影モード操作部を用いて前記動画撮影モードが選択されている場合、前記報知部は、前記状態検知部の検知結果、前記撮影モード検知部の検知結果および前記判定部の判定結果のうち少なくとも1つを出力し、
    前記伝達機構が前記第2の状態であり、かつ、前記撮影モード操作部を用いて前記静止画撮影モードが選択されている場合、前記報知部は、前記状態検知部の検知結果、前記撮影モード検知部の検知結果および前記判定部の判定結果のうち少なくとも1つを出力する、
    請求項18に記載の撮像装置。
  20. 光学系の焦点距離を調整する際の必要操作力を第1操作力および第1操作力よりも小さい第2操作力に切り換え可能なレンズ鏡筒とともに用いられるカメラ本体であって、
    前記光学系により形成される被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記電気信号に基づき静止画データを生成する静止画撮影モードおよび前記電気信号に基づき動画データを生成する動画撮影モードのうち一方を、前記必要操作力に応じて選択可能であり、前記必要操作力が前記第1操作力である場合は前記静止画撮影モードを選択し、前記必要操作力が前記第2操作力である場合は前記動画撮影モードを選択する撮影モード選択部と、
    前記撮影モード選択部により選択された撮影モードに基づいて、前記静止画データまたは前記動画データを前記電気信号から生成する画像データ生成部と、
    を備えたカメラ本体。
  21. 光学系の焦点距離を調整する際の必要操作力を第1操作力および第1操作力よりも小さい第2操作力に切り換え可能なレンズ鏡筒とともに用いられるカメラ本体であって、
    前記光学系により形成される被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記電気信号から静止画データを生成する静止画撮影モードおよび前記電気信号から動画データを生成する動画撮影モードのうち一方を選択するために操作される撮影モード操作部と、
    前記撮影モード操作部を用いて選択された撮影モードを検知する撮影モード検知部と、
    前記撮影モード検知部の検知結果に基づいて制御信号を生成可能であり、前記撮影モード操作部で前記静止画撮影モードが選択されている場合は前記必要操作力を前記第1操作力に設定する第1制御信号を生成し、前記撮影モード操作部で前記動画撮影モードが選択されている場合は前記必要操作力を前記第2操作力に設定する制御信号を生成する状態切換部と、
    前記撮影モード検知部の検知結果に基づいて、前記静止画データまたは前記動画データを前記電気信号から生成する画像データ生成部と、
    を備えたカメラ本体。
  22. 光学系の焦点距離を調整する際の必要操作力を第1操作力および第1操作力よりも小さい第2操作力に切り換え可能なレンズ鏡筒とともに用いられるカメラ本体であって、
    前記光学系により形成される被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記電気信号から静止画データを生成する静止画撮影モードおよび前記電気信号から動画データを生成する動画撮影モードのうち一方を選択するために操作される撮影モード操作部と、
    前記撮影モード操作部を用いて選択された撮影モードを検知する撮影モード検知部と、
    前記必要操作力と前記撮影モード検知部の検知結果との組み合わせが所定の条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて、前記撮影モード検知部の検知結果および前記判定部の判定結果のうち少なくとも1つを視覚的または聴覚的に認識可能に出力する報知部と、
    をさらに備えたカメラ本体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012208475A (ja) * 2011-03-16 2012-10-25 Panasonic Corp カメラシステム、カメラ本体およびレンズユニット
JP2016122395A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 キヤノン株式会社 表示制御装置及びその制御方法
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