JP2011004128A - 再生映像コントロールシステムおよび再生映像コントロール方法 - Google Patents

再生映像コントロールシステムおよび再生映像コントロール方法 Download PDF

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Abstract

【課題】映像を見る対象人物に対して個別の映像を見せることが可能な表示映像コントロールシステム1,1Aおよび再生映像コントロール方法を提供し、利用者の満足度を向上させる
【解決手段】表示映像コントロールシステム1,1Aは、複数の卓上表示装置7,7Aと、管理装置2,2Aとで構成され、前記管理装置2,2Aは、メニュー操作部11による入力操作に従って前記各卓上表示装置7,7Aに対して再生映像を指定する制御信号44を送信する再生映像指定処理を実行する構成であり、前記卓上表示装置7,7Aは、前記制御信号44を受信すると、該制御信号44の内容を読取り、該制御信号44に従って記憶部34に記憶している映像データを再生表示する構成である。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば複数のディスプレイにて再生する映像を集中的にコントロールするような再生映像コントロールシステムおよび再生映像コントロール方法に関する。
従来、結婚式の披露宴会場では、キャンドルサービスやケーキカットなど、様々な演出が行われている。この演出は、「世界でひとつだけ」をキーワードに、差別化を望むカップルの要望から、結婚披露宴会場によるオリジナルコーディネートが発展してきている。この流れにより、近年の演出は、蛍光液を利用したものや風船を利用したものなど多様化しており、さらに変化のある演出が望まれている。
このような演出において、映像を用いるものとして、プロジェクタでの映像投影も行われている。このプロジェクタで映像を投影するシステムとして、結婚式場で撮影した写真や参列者名を放映する結婚式情報配信システムが提案されている(特許文献1参照)。この結婚式情報配信システムは、撮影した映像を編集・加工して記憶媒体に書込み、プロジェクタによって放映するものである。
他に映像を取り扱うシステムとして、各種結婚式場等における画像表示システムが提案されている(特許文献2参照)。このシステムは、指輪交換等の各種儀式を撮影して画面に表示することや、参列者の顔等を撮影して画面に表示することにより、各種儀式や参列者の表情を明確に視認できるとされている。
WO2005/062221号公報 特開2001−339717号公報
しかし、上述した各システムは、いずれも表示手段に表示する映像が定まっているものであり、演出のオリジナル性に欠けるものであった。すなわち、前者の結婚式情報配信システムは、プロジェクタにて会場全体に放映するものであるから、例えば参加者個別やテーブル別にのみ異なる映像を放映するといったことができなかった。また、後者の画像表示システムは、新郎新婦用の表示手段と参列者用の表示手段が異なり、それぞれに違う映像を表示できるものの、それ以上のことはできなかった。すなわち、参加者やグループを特定して映像を放映するといったことはできなかった。
この発明は、上述の問題に鑑み、映像を見る対象人物に対して個別の映像を見せることが可能な再生映像コントロールシステムおよび再生映像コントロール方法を提供し、利用者の満足度を向上させることを目的とする。
この発明は、映像を表示する映像表示手段と、映像データを記憶する記憶手段と、通信を行う通信手段とを備えた複数の映像表示端末と、映像コントロール用の制御データを記憶する記憶手段と、操作入力を受け付ける入力手段と、前記各映像表示端末と通信する通信手段とを備えたコントローラとで構成され、前記コントローラは、前記入力手段による入力操作に従って前記各映像表示端末に対して再生映像を指定する再生映像指定信号を送信する再生映像指定処理を実行する構成であり、前記映像表示端末は、前記再生映像指定信号を受信すると、該再生映像指定信号の内容を読取り、該再生映像指定信号に従って前記記憶手段に記憶している映像データを再生表示する構成である再生映像コントロールシステムであることを特徴とする。
前記映像表示端末は、ディスプレイを備えたパーソナルコンピュータや携帯情報端末、制御装置等を備えたディスプレイ、あるいは制御装置等を備えたプロジェクタなど、映像を表示できる適宜の装置で構成することができる。
前記映像コントロール用の制御データは、映像の再生順序を示すデータ、どの映像表示端末でどの映像を再生するか指定するデータ、またはこの両方など、再生する映像をコントロールできるデータで構成することができる。
前記再生映像指定信号は、映像を指定する信号、あるいは映像表示端末を指定する信号など、適宜の信号で構成することができる。
前記再生映像指定処理は、再生する映像をIDなどによって指定する処理、再生を実行する映像表示端末をIDなどによって指定する処理など、最終的に再生映像を指定できる処理とすることができる。
この発明により、複数の映像表示端末にそれぞれ再生させる映像をコントローラによって集中管理することができる。従って、例えば結婚披露宴会場においてシーンに合わせた映像による演出を適切に行うことができ、利用者の満足度を向上させることができる。
この発明の態様として、前記再生映像指定処理は、全ての前記映像表示端末に同一映像を再生表示させる共通映像指定処理と、一部の前記映像表示端末にのみ所定の映像を再生表示させ他の前記映像表示端末に異なる映像を表示させる個別映像指定処理とで構成することができる。
これにより、複数の映像表示端末に対して、共通する映像を再生させることと個別の映像を再生させることをコントロールすることができ、多様な演出を行うことができる。
またこの発明の態様として、前記再生映像指定信号は、映像データを指定する映像指定情報が含まれる構成とすることができる。
これにより、映像表示端末に映像データを複数記憶させておき、この中から再生する映像を指定させることができ、映像コントロールを行う際の通信データ量を削減することができる。
またこの発明の態様として、前記再生映像指定信号は、映像表示端末を指定する端末指定情報が含まれる構成とすることができる。
前記端末指定情報は、映像表示端末に付与したID、映像表示端末の設置場所に応じて付与した卓Noと席No、あるいは映像表示端末が通信に用いるIPアドレスなど、映像表示端末を特定し得る適宜の情報で構成することができる。
この態様により、映像表示端末を指定して映像を再生させることができ、映像表示端末単位での再生コントロールを容易に実現できるようになる。
またこの発明の態様として、前記映像表示端末の記憶手段は、前記映像データと前記映像指定情報を紐付けて記憶する構成であり、該紐付けは、全ての映像表示端末に同一の映像指定情報を用い各映像表示端末の記憶手段に、前記映像指定情報に紐付けた映像データを記憶する構成でとすることができる。
これにより、コントローラが各映像表示端末に共通の映像指定情報を送信すれば、映像表示端末が予め記憶している映像から映像指定情報に応じた映像を再生でき、映像表示端末別に異なる映像の再生することや、全ての映像表示端末で共通する映像を再生することができる。
またこの発明の態様として、前記コントローラは、前記通信手段により映像データを送信する映像送信処理を実行する構成であり、前記再生映像指定信号は、前記映像送信手段で送信する映像データを再生する映像表示端末を指定する信号であり、前記映像表示端末は、映像データを受信しつつ該映像データの映像を再生するストリーミング再生手段を備え、該ストリーミング再生手段は、前記通信手段により受信した前記再生映像指定信号が自己を指定している場合に、ストリーミング再生を行う構成とすることができる。
前記映像送信処理は、ストリーミング再生可能に映像データを送信する処理とすることができ、例えば、MOV、AVI、ASF、WMV、RM、Mpeg1、Mpeg2、またはMpeg4など、適宜のファイル形式により映像データを送信することができる。
前記ストリーミング再生手段は、映像データを受信しつつ再生するストリーミング再生を行う手段で構成することができる。
この態様により、映像表示端末に事前に映像データを記憶させる必要がなく、より便利に利用することができる。また、事前に映像データを映像表示端末に登録せずに済むことにより、演出の直前であってもコントローラに記憶している映像データを変更等するだけで、容易に変更を反映して演出できる。
またこの発明は、映像を表示する映像表示手段と、映像データを記憶する記憶手段と、通信を行う通信手段とを備えた複数の映像表示端末と、映像コントロール用の制御データを記憶する記憶手段と、操作入力を受け付ける入力手段と、前記各映像表示端末と通信する通信手段とを備えたコントローラとを用いて、各映像表示端末にて再生する映像をコントロールする再生映像コントロール方法であって、前記コントローラは、前記入力手段による入力操作に従って前記各映像表示端末に対して再生映像を指定する再生映像指定信号を送信する再生映像指定処理を実行し、前記映像表示端末は、前記再生映像指定信号を受信すると、該再生映像指定信号の内容を読取り、該再生映像指定信号に従って前記記憶手段に記憶している映像データを再生表示する再生映像コントロール方法とすることができる。
これにより、複数の映像表示装置をコントローラによって制御して様々な映像による演出を実現することができる。
この発明により、映像を見る対象人物に対して個別の映像を見せることが可能な再生映像コントロールシステムおよび再生映像コントロール方法を提供し、利用者の満足度を向上させることができる。
卓上表示装置が設置されたゲストテーブルの斜視図。 表示映像コントロールシステムの利用状態を説明する説明図。 表示映像コントロールシステムの構成を示す機能ブロック図。 各種データの構成図。 管理装置に表示する画面の説明図。 管理装置に表示する画面の説明図。 管理装置に表示する画面の説明図。 管理装置に表示する画面の説明図。 表示映像コントロールシステムの全体の処理を示すフローチャート。 映像をコントロールする処理のフローチャート。 卓上表示装置に表示する映像の説明図。 ゲームをする処理のフローチャート。 制御方法の例を示す表。 各卓上表示装置に記憶する映像データの説明図。 実施例2の表示映像コントロールシステムの機能ブロック図。 実施例3の演出テーブル装置の平面図。 実施例3の表示映像コントロールシステムの機能ブロック図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、卓上表示装置7に事前に映像データを記憶しておき、この映像データの再生を管理装置2により管理する実施例1について説明する。
図1は、表示映像コントロールシステムに用いられる卓上表示装置7が結婚披露宴会場にて設置された状態のゲストテーブルの斜視図であり、図2は、表示映像コントロールシステム1の利用状態を説明する説明図であり、図3は、表示映像コントロールシステム1の構成を示す機能ブロック図である。
この実施例は、結婚披露宴にて利用される例であり、ゲストテーブル(以下、卓ともいう)に複数の卓上表示装置7が設置されている。この卓上表示装置7は、席数に対応しており、1人のゲストについて1つ設置されている。この卓上表示装置7は、ゲストテーブル上の演出を行うものであり、図示省略する花や演出用器具(例えば蛍光液の収納容器やキャンドルなど)と共に卓上を華やかにする。なお、卓上表示装置7の数は、1人のゲストに1つとするに限らず、2人に1つとする、あるいは各ゲストの間位置に設置するなど、適宜の数に配置することができる。
図2に示すように、表示映像コントロールシステム1は、管理装置2と、ルータ4と、各ゲストテーブルに1台設置された複数のHUB5と、各HUB5に複数接続されて各ゲストテーブルに複数設置された卓上表示装置7と、プロジェクタ9とで構成されている。この表示映像コントロールシステム1は、全ての卓上表示装置7に表示する映像をコントロールすると共に、プロジェクタ9によりスクリーンSに投影する映像もコントロールする。
図3に示すように、管理装置2には、ルータ4が接続され、このルータ4に複数台のHUB5が接続されている。HUB5には、参加者用の複数台の卓上表示装置7が接続されている。また、管理装置2には、会場全体用のプロジェクタ9も接続されている。これらの装置間の接続は、LANケーブルなどを利用した有線接続とする、あるいは無線LANやブルートゥース(登録商標)を利用した無線接続とするなど、通信可能な適宜の接続とすることができる。
管理装置2は、キーボードやマウスといった入力装置、液晶ディスプレイやCRTディスプレイといった表示装置、LANボードなどの通信装置、ハードディスクなどの記憶装置、CPUなどの制御装置、およびUSBなどの接続インターフェースを備えた適宜のコンピュータにより構成されており、これらのハードウェアを用いて次の機能ブロックが実現される。
この管理装置2は、上記各装置を利用するソフトウェアによる情報処理の機能ブロックとして、メニュー操作部11、映像登録部12、卓数登録部13、再生順登録部14、記憶部15、映像転送部16、再生制御部17、表示制御部18、信号集計部19、および通信IF部20が設けられている。
メニュー操作部11は、メインメニュー画面50(図5(A)参照)を表示装置に表示し、入力装置による操作入力を受けて各処理に移行する機能を実行する。
映像登録部12は、映像登録画面60(図5(B)参照)を表示装置に表示し、入力装置による操作入力を受けて映像(動画および静止画)を記憶部15に登録する機能を実行する。
卓数登録部13は、卓数登録画面70(図6(A)参照)を表示装置に表示し、入力装置による操作入力を受けて卓数(ゲストテーブルの数)および各卓のゲスト名等を記憶部15に登録する機能を実行する。
再生順登録部14は、再生制御データ登録画面80(図6(B)参照)を表示装置に表示し、入力装置による操作入力を受けて卓数(ゲストテーブルの数)および各卓のゲスト名等を記憶部15に登録する機能を実行する。
記憶部15は、図4に示す映像データファイル41、卓数データファイル42、および再生制御データファイル43を記憶している。
映像転送部16は、映像転送画面90(図7(A)参照)を表示装置に表示し、入力装置による操作入力を受けて、再生制御データ登録画面80で登録された映像を記憶部15から卓上表示装置7(指定のデバイス)へ転送する機能を実行する。
再生制御部17は、再生制御画面100(図7(B)参照)を表示装置に表示し、入力装置による操作入力を受けて各卓上表示装置7に再生させる映像をコントロールする機能を実行する。
表示制御部18は、信号集計部19から受け取るデータを含めてプロジェクタ9に表示する内容を制御する機能を実行する。
信号集計部19は、卓上表示装置7でタッチ入力された信号を通信IF部20を介して受信し、このタッチ入力された信号を集計して表示制御部18へ伝達する。集計する内容としては、例えばゲームの回答の集計などである。
通信IF部20は、ルータ4およびHUB5を介して卓上表示装置7と通信する機能を実行する。
ルータ4およびHUB5は、管理装置2と卓上表示装置7の間のデータの送受信を中継する。
卓上表示装置7は、タッチパネルで構成される入力装置、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置、LANボードなどの通信装置、不揮発性メモリなどの記憶装置、CPUなどの制御装置、およびUSBなどの接続インターフェースを備えた適宜のコンピュータにより構成されており、これらのハードウェアを用いて次の機能ブロックが実現される。
この卓上表示装置7は、上記各装置を利用するソフトウェアによる情報処理の機能ブロックとして、通信IF部31、信号解析部32、記憶処理部33、記憶部34、映像読出部35、表示制御部36、表示入力部37、および信号転送部38が設けられている。
通信IF部31は、ルータ4およびHUB5を介して管理装置2と通信する機能を実行する。
信号解析部32は、通信IF部31を介して管理装置2から受信した信号を解析する機能を実行する。この解析では、受信した信号が自己向けの信号か、どのような処理(たとえば映像登録または映像再生)が指示されているか、再生する映像としてどの映像データが指定されているかといった内容を取得する。
記憶処理部33は、信号解析部32での解析結果が映像登録の要請であった場合に、受信した映像データを記憶部34に記憶する処理を実行する。
記憶部34は、演出に用いる多数の映像データを記憶している。この映像データには、少なくともIDまたは名前といったユニークな識別情報が付与されており、信号解析部32で解析した識別情報に対応する映像データを再生できるようにしている。この記憶部34は、不揮発性メモリやハードディスク等で構成することができる。
映像読出部35は、記憶部34に記憶されている映像データを読み出す機能を実現する。
表示制御部36は、映像読出部35が読み出した映像データを表示入力部37のモニタ37aに表示する。この表示制御部36は、例えばVRAM(Video Random Access Memory)を備えて構成することができる。
表示入力部37は、モニタ37aに映像を表示する機能と、モニタ37aに重ねて設けられたタッチパネル37bがタッチされると該タッチ入力を送信する機能とを実行する。
信号転送部38は、タッチパネル37bでタッチ入力された信号を、通信IF部31から管理装置2へ送信する機能を実行する。
プロジェクタ9は、管理装置2の表示制御部18から受信する映像信号に従って、該映像をスクリーンSに投影する機能を実行する。
図4は、各種データの構成を示す説明図である。
映像データファイル41は、図4(A)に示すように、ID、名称、および映像データアドレスにより構成されている。これにより、映像データを管理することができる。
卓数データファイル42は、図4(B)に示すように、卓No,席No,氏名、肩書き、及び、備考により構成されている。この卓Noと席Noとで卓上表示装置7を特定できるようにしており、卓Noと席Noをあわせたものを卓上表示装置7のIDとしている。
再生制御データファイル43は、図4(C)に示すように、IDと、順番と、シーン名と、種類と、卓No.および席No.と、映像IDと、解除映像IDとで構成される。
図4(D)は、管理装置2が卓上表示装置7に送信する制御信号44のデータ構成を示している。この制御信号44は、ヘッダ、対象機器、動作指示、内容データ、およびフッタにより構成されている。
ヘッダは、制御信号の開始を示すデータである。
対象機器は、その制御信号44が動作させたい対象の機器を示しており、卓上表示装置7にユニークに付与されたIDで構成されている。
動作指示は、指定した映像データの再生開始指示、送信する映像データの記憶支持など、卓上表示装置7に実行させたい動作の指示が記憶されている。
内容データは、再生させたい映像データのIDや、記憶させたい映像データなど、適宜のデータが記憶されている。
フッタは、制御信号44の終了を示すデータである。
図5(A)は、メニュー操作部11により表示されるメインメニュー画面50の画面イメージの構成図である。
メインメニュー画面50は、事前準備領域51、本番操作領域56、および終了ボタン59が設けられている。
事前準備領域51は、映像登録ボタン52、卓数登録ボタン53、再生順登録ボタン54、および映像転送ボタン55が設けられている。
映像登録ボタン52は、押下されると、映像登録部12に処理を渡し、映像登録画面60を表示する。
卓数登録ボタン53は、押下されると、卓数登録部13に処理を渡し、卓数登録画面70を表示する。
再生順登録ボタン54は、押下されると、再生順登録部14に処理を渡し、再生制御データ登録画面80を表示する。
映像転送ボタン55は、押下されると、映像転送部16に処理を渡し、映像転送画面90を表示する。
本番操作領域56は、再生制御ボタン57、および集計表示ボタン58が設けられている。
再生制御ボタン57は、押下されると、再生制御部17に処理を渡し、再生制御画面100を表示する。
集計表示ボタン58は、押下されると、表示制御部18に処理を渡し、図示省略する集計画面をプロジェクタ9によりスクリーンSに投影する。また同時に、プロジェクタ9に表示する集計画面を、各卓上表示装置7にも表示させる。このときの表示は、管理装置2が映像データを卓上表示装置7に直接送信し、卓上表示装置7が受信した映像データを再生表示するとよい。この集計画面は、静止画像とすることで、データ量を少なくし、短時間に卓上表示装置7へ送信して表示することができる。
図5(B)は、映像登録部12により表示される映像登録画面60の画面イメージの構成図である。
映像登録画面60は、ストック映像保存場所選択部61と、ストック映像選択部62と、登録先選択部63と、登録映像設定部64と、キャンセルボタン65と、登録ボタン66とで構成されている。
ストック映像保存場所選択部61は、管理装置2内や外部の記憶装置にストックされている映像の入っているフォルダを探し出して選択するドロップダウンリストである。
ストック映像選択部62は、ストック映像保存場所選択部61で指定されたフォルダ内から必要な映像データを選択する部位である。このストック映像選択部62で選択された映像データは、登録予定の映像データとして登録映像設定部64に表示される。
登録先選択部63は、卓上表示装置7の記憶装置において映像データと登録するフォルダを探し出して選択するドロップダウンリストである。
登録映像設定部64は、ストック映像選択部62で選択された映像データが一覧表示される。
キャンセルボタン65は、処理をキャンセルするボタンであり、登録ボタン66は、指定された映像データの卓上表示装置7への登録を実行するボタンである。
図6(A)は、卓数登録部13により表示される卓数登録画面70の画面イメージの構成図である。
卓数登録画面70は、更新ボタン71、卓数入力部72、ゲスト入力部73、キャンセルボタン74、および登録ボタン75が設けられている。
更新ボタン71は、押下されると、卓数入力部72に入力されている卓数までゲスト入力部73に入力することを可能とするように表示を更新する。
卓数入力部72は、卓数を入力させるテキストボックスである。
ゲスト入力部73は、卓番号、席番号、氏名、肩書き、および備考などを入力許容する領域である。ここで、卓番号は、卓数入力部72で入力された数の種類までしか入力できないように構成されている(図示の例ではA〜Jの10個)。
キャンセルボタン74は、処理をキャンセルするボタンであり、登録ボタン75は、入力された卓数やゲスト情報を記憶部15に登録するボタンである。
図6(B)は、再生順登録部14により表示される再生制御データ登録画面80の画面イメージの構成図である。
再生制御データ登録画面80は、ユーザ情報表示部81、再生制御データ入力部82、キャンセルボタン83、および登録ボタン84が設けられている。
ユーザ情報表示部81は、このデータを用いるユーザの情報を入力・表示する部位である。このユーザ情報表示部81は、メインメニュー画面50、映像登録画面60、卓数登録画面70、映像転送画面90、および再生制御画面100といった他の画面にも設けてもよい。
再生制御データ入力部82は、再生制御用のデータの入力を許容する領域であり、ID、順番、シーン名、種類、卓、席、映像ID、および解除映像IDで構成されている。
IDはそのデータのIDであり、順番は何番目に用いられるデータであるかを示している。
シーン名はどのシーンに用いるかわかり易くするように名前を付けるものであり、種類は動画映像や静止画といった種類をわかりやすく表示する。
卓はどの卓かを示すアルファベットが入力され、席はどの席かを示す数字が入力され、映像IDは再生する映像データのIDが入力されている。
解除映像IDは、例えば他の卓と異なる映像データを表示する設定となっている卓上表示装置7について、当該異なる映像データの表示を終了した際にどの映像データを表示するか示すものである。これにより、一時的に特定の卓上表示装置7で特別な映像を再生していても、この再生をした後、他の卓と同じ映像を表示するといったことが可能になる。
キャンセルボタン83は、処理をキャンセルさせるボタンであり、登録ボタン84は、入力された再生制御データを記憶部15に登録するボタンである。
図7(A)は、映像転送部16により表示される映像転送画面90の画面イメージの構成図である。
映像転送画面90は、転送映像一覧表示部91と、転送先表示部92と、転送ボタン93と、キャンセルボタン94とが設けられている。
転送映像一覧表示部91は、再生制御データ登録画面80で指定された全ての映像データを一覧表示し、この映像データが転送されることを示す。
転送先表示部92は、転送映像一覧表示部91に表示した映像データを転送する先を指定させる領域であり、例えば卓上表示装置7が指定される。ここで、卓上表示装置7は、管理装置2に対してルータ4やHUB5を介して接続されることに限らず、USBなどの他のインターフェースを用いて接続し、直接的にデータ転送する構成にしてもよい。
転送ボタン93は、転送を実行するボタンであり、キャンセルボタン94は、転送をキャンセルするボタンである。
図7(B)は、再生制御部17により表示される再生制御画面100の画面イメージの構成図である。
再生制御画面100は、再生映像コントロール領域101と、次へボタン103と、再生状態確認領域104とで主に構成されている。
再生映像コントロール領域101は、シーン選択ボタン102が複数順番に並べて配置されている。このシーン選択ボタン102は、押下操作されると、そのシーンに選択されている映像を再生するように各卓の卓上表示装置7に制御信号44を送信するためのものである。
次へボタン103は、押下操作されると、現在映像を再生しているシーンについてのシーン選択ボタン102から、次のシーン選択ボタン102へと進める。すなわち、通常は、この次へボタン103を押下操作するだけで、各卓の卓上表示装置7に表示する映像が正しい順番で切り替わるようになっている。
再生状態確認領域104は、どの卓にどの映像を再生しているかをオペレータが認識できるように表示する領域である。この再生状態確認領域104には、卓マーク105と、卓上表示装置マーク106が実際の配置に近いイメージで表示される。卓マーク105と卓上表示装置マーク106の数は、卓数データファイル42の卓No.の数と各卓における席No.の数とから決定することができる。
また、再生状態確認領域104には、再生している映像を示す映像プレビュー部107と、その映像がどの卓上表示装置7で再生されているか示す再生場所表示部108が設けられている。再生場所表示部108は、その映像が再生されている卓上表示装置マーク106と同じ色や模様が表示される。
詳述すると、図7(B)の状態では、全ての卓上表示装置7に同一の映像を再生させているため、全ての卓上表示装置マーク106と再生場所表示部108が同一の色・模様で表示されている。
図8(A)は、ある1つの卓に設置されている複数の卓上表示装置7が、他の卓の卓上表示装置7と異なる映像を表示している状態を示している。このとき、その異なる映像を表示している卓上表示装置7の卓上表示装置マーク106bが、他の多くの卓上表示装置マーク106aと異なる色・模様に表示されている。
そして、多くの卓上表示装置マーク106aに対応する再生場所表示部108aの上に、その卓の卓上表示装置7に表示している映像を映像プレビュー部107aとして示し、少数の卓上表示装置マーク106bに対応する再生場所表示部108bの上に、その卓の卓上表示装置7に表示している映像を映像プレビュー部107bとして示す。これにより、どの卓のどの席に設置された卓上表示装置7が、どの映像を再生しているのか容易かつ明瞭に確認することができる。
また、図8(B)は、1つの卓の1つの席に対応する卓上表示装置7のみ他と異なる映像を表示する例を示している。この場合も卓上表示装置マーク106a、映像プレビュー部107a、および再生場所表示部108aにより多くの卓上表示装置7に表示する映像を示し、卓上表示装置マーク106b、映像プレビュー部107b、および再生場所表示部108bにより一部の卓上表示装置7に表示する映像を示している。
図9は、表示映像コントロールシステム1の全体の処理を示すフローチャートである。
管理装置2のメニュー操作部11(図3参照)は、表示装置にメインメニュー画面50(図5(A)参照)を表示する(ステップS1)。
映像登録ボタン52が押下されると(ステップS2:Yes)、映像登録部12は、映像登録画面60を表示し、映像登録処理を実行する(ステップS3)。
卓数登録ボタン53が押下されると(ステップS4:Yes)、卓数登録部13は、卓数登録画面70を表示し、卓数登録処理を実行する(ステップS5)。
再生順登録ボタン54が押下されると(ステップS6:Yes)、再生順登録部14は、再生制御データ登録画面80を表示し、再生順登録処理を実行する(ステップS7)。
映像転送ボタン55が押下されると(ステップS8:Yes)、映像転送部16は、映像転送画面90を表示し、映像転送処理を実行する(ステップS9)。
再生制御ボタン57が押下されると(ステップS10:Yes)、再生制御部17は、再生制御画面100を表示し、再生制御処理を実行する(ステップS11)。
集計表示ボタン58が押下されると(ステップS12:Yes)、信号集計部19による集計を行い、表示制御部18は、図示省略する集計画面をプロジェクタ9によりスクリーンSに投影する集計表示処理を実行する(ステップS13)。
終了ボタン59が押下されるまで処理を継続し(ステップS14:No)、終了ボタン59が押下されると(ステップS14:Yes)、処理を終了する。
図10は、表示映像コントロールシステム1を用いて卓上表示装置7に再生させる映像をコントロールする処理のフローチャートを示す。
上述した再生制御処理(ステップS11)が開始されると、再生制御部17は、表示装置に再生制御画面100を表示する(ステップS21)。
再生制御部17は、映像進行に関する操作がなされるまで待機し(ステップS22:No)、操作がなされると(ステップS22:Yes)、次の再生制御データを読み出して(ステップS23)、制御信号44として全ての卓上表示装置7に送信する(ステップS24)。
再生制御部17は、終了ボタン59の押下による終了操作がなされるまで(ステップS25:No)、ステップS22に処理を戻して継続し、終了操作がされると(ステップS25:Yes)、処理を終了する。
一方、卓上表示装置7の信号解析部32は、上記ステップS24で送信された制御信号44を受信すると(ステップS26:Yes)、制御信号44で指定された対象機器に自己が該当するか否か判定する(ステップS27)。
該当する場合(ステップS27:Yes)、指定された映像を映像読出部35が記憶部34から読み出し、表示制御部36が表示入力部37に表示して映像の再生を開始する(ステップS28)。この後、映像は再生し続ける。
再生する映像としては、例えば図11(A)に示すウェルカムメッセージや席札表示、図11(B)に示す演出映像、図11(C)に示す料理のメニュー、図11(D)に示すゲーム画面など、様々な映像を採用することができる。
制御信号44を受信していないときや(ステップS26:No)、対象機器に該当しないとき(ステップS27:No)、表示制御部36は、EOF(エンド・オブ・ファイル)か否か確認する(ステップS29)。
EOFでなければ(ステップS29:No)、制御信号44の受信チェック(ステップS26)を継続し、EOFであれば(ステップS29:Yes)、表示制御部36は、再生していた指定映像の最初に戻ってリピート再生を行い(ステップS30)、ステップS26へ処理を戻す。これにより、披露宴の進行の遅延などによって映像により演出する時間が想定時間よりも長くなっても、同じ映像をリピート再生することで問題なく演出を継続できる。
図12は、表示映像コントロールシステム1を用いてゲームをする処理のフローチャートを示す。
卓上表示装置7は、タッチパネル37bにタッチがされて入力操作を受け付けるまで待機する(ステップS41:No)。
入力操作を受け付けると(ステップS41:Yes)、卓上表示装置7は、入力された入力信号を管理装置2へ転送する(ステップS42:Yes)。
管理装置2は、入力信号を受信するまで待機し(ステップS43:No)、入力信号を受信すると(ステップS43:Yes)、信号集計部19は、受信した入力信号を集計する(ステップS44)。この集計では、例えば4択などの選択問題の回答に偏りがあるか、人数分の回答がきちんと得られているか否かなど、入力信号の集計を行う。
表示制御部18は、集計結果を受け取り、この集計結果を管理装置に表示する(ステップS45)。
以上の構成および動作により、表示映像コントロールシステム1は、披露宴会場にて各卓の各席に対応して設置された複数の卓上表示装置7に対し、一斉に同一の映像を再生させる、一部の卓上表示装置7にのみ異なる映像を再生させるといったコントロールを行うことができる。このコントロールにより、卓別に映像を異ならせることもでき、例えばある卓の卓上表示装置7には共通する映像を再生させ、他の卓の卓上表示装置7にはこれと異なる映像を再生させるといったこともできる。また、同じ卓の中でも卓上表示装置7毎に異なる映像を再生することや、同じ卓の中で一部の卓上表示装置7に個別の映像を再生させて残りの卓上表示装置7に共通する別の映像を再生させるといったコントロールもできる。
映像の再生指示には、卓上表示装置7を指定する対象機器の識別情報と、映像を指定する映像データのIDとが含まれているため、指定を受けた卓上表示装置7のみが映像再生の開始や映像の切り替えを実行することができる。
このため、例えば全ての卓上表示装置7に所定の映像を連続的に再生させておき、その途中で指定した一部の卓上表示装置7にのみ別の映像に切り替えても、残りの卓上表示装置7の映像の再生を途切れさせることなく継続することができる。
また、再生制御データファイル43には、1つの映像再生指示のデータの中に、映像IDに加えて解除映像IDを記憶できるため、再生映像のコントロールをより便利に行うことができる。すなわち、一部の卓上表示装置7にのみ異なる映像を再生させた場合に、所定タイミングでこの異なる映像の再生をやめてもとの映像(解除映像IDの映像)を再生することを容易に実行できる。
また、映像データは事前に卓上表示装置7の記憶部34に記憶させておくため、管理装置2は、映像データの映像IDを指定するだけでよい。このため、通信回線に流れるデータ量を非常に少なくすることができる。またこれにより、取り扱うデータ量を少なくして表示映像コントロールシステム1の動作を軽くすることができ、ストレスなく運用することができる。
このようにして、例えば開始前の段階で各卓上表示装置7に席札のごとくその席の参列者の名前をそれぞれ表示しておきインフォメーションボードとして利用する、入場などのイベントで全ての卓上表示装置7に同じ映像を表示する、キャンドルサービスの際に新郎新婦が回っている卓の各卓上表示装置7のみ他の卓の卓上表示装置7と異なる映像を表示して盛り上げる、ゲーム画面を表示して入力を求めて参加型の演出を実現するなど、様々な演出を自由に行うことができる。
また、光の演出シーンで発光液と同じ光のエフェクト映像を再生表示する、演出名をタイポグラフィで表示する、入場シーンでふたりの歩くスピードに合わせて近くの卓上表示装置7が点灯するといった演出も行うことができる。
なお、以上の実施例では、管理装置2が制御信号44として対象機器や映像データを指定して動作する卓上表示装置7および再生する映像データを制御していたが、これに限らず他の方法を採用することもできる。
図13の説明図は、制御方法の例を示す表であり、パターン1は、実施例1の制御法を示している。すなわち、制御信号44は、卓No.と席No.によりモニタID(卓上表示装置7のID)を指定し、さらに卓上表示装置7が記憶している映像ID(映像データのID)を指定している。このため、全ての卓上表示装置7に同じ映像データを記憶しておき、管理装置2でコントロールすることができる。従って、卓上表示装置7別に異なる映像データを記憶させるといったことをする必要がなく、完全なコントロールを確実に実行できる。
パターン2は、制御信号44でモニタIDを特定せず、映像IDも指定しない構成としている。この場合は、卓上表示装置7別に、必要に応じて異なる映像データを記憶させておく必要がある。すなわち、図14に示すように、映像IDは共通し、実際に記憶されている映像データが異なるという状態にする必要がある。図14の例では、No.555000の位置やNo.555001の席札が、ID(No)を共通としてその内容の映像が全て異なっている。また、No.555003は、殆どが入場2の映像となっているが、A−2席の卓上表示装置7のみ祝辞準備の映像となっている。この場合は、卓上表示装置7に対応する参加者にのみ祝辞の準備を促す画面を表示することができる。No.555002の入場1やNo.555004の祝辞については、全ての卓上表示装置7で同一の映像が記憶されている。
この場合は、どの卓上表示装置7でどの映像をどの順で再生するか事前に把握し、その卓上表示装置7で必要な映像のみを記憶させておけば、管理装置2が単純に映像IDの指定や次映像への切り替えを指示するだけで、各卓上表示装置7が自己に記憶されている映像データを再生し、その結果、全ての卓上表示装置7で同じ映像を再生することや、一部の卓上表示装置7のみ違う映像を再生することを実現できる。
図13のパターン3は、制御信号44でモニタIDのみを指定し、映像データについては共通したIDを指定する構成としたものである。この場合、制御信号44で指定されたモニタ(卓上表示装置7)だけが応答することとなる。そして、映像データのIDが指定されているため、その映像データのIDの映像を再生することで、指定された卓上表示装置7が指定された映像を再生することができる。ここで、反応するのはモニタIDが指定された卓上表示装置7のみであるから、各卓上表示装置7には、全て同じ映像データを記憶しておいてもよい。この場合、指定した卓上表示装置7にのみ動作させることができるため、指定した一部の卓上表示装置7にのみ再生させたい映像データが、他の卓上表示装置7にも記憶されていたとしても、他の卓上表示装置7は指定されていないから応答しないこととなる。これにより、任意の卓上表示装置7に任意の映像データを再生させることを実現できる。
また、卓上表示装置7にQRコードを表示する構成にしてもよい。このQRコードは、別途容易したホームページにアクセスできるものとし、そのホームページに写真や映像をアップロードしておくことで、参加者が自由にダウンロードすることができる。
次に、卓上表示装置7に映像データを予め登録することを行わず、管理装置2が各卓上表示装置7に映像データをストリーミング配信し、これを卓上表示装置7がストリーミング再生する実施例2について説明する。
図15は、実施例2の表示映像コントロールシステム1Aの構成を示す機能ブロック図である。
表示映像コントロールシステム1Aは、管理装置2A、ルータ4、複数のHUB5、および各HUB5に複数接続された複数の卓上表示装置7Aで構成され、実施例1と一部が異なっている。
管理装置2Aは、実施例1の映像転送部16および再生制御部17の代わりにストリーミング配信部216が設けられている。このストリーミング配信部216は、記憶部15に記憶されている再生制御データファイル43に従って、各卓上表示装置7Aへ向けてそれぞれに再生させる映像データをストリーミング配信する。配信は、卓上表示装置7Aに割り当てられているIPアドレスを利用し、このIPアドレスによってどの卓上表示装置7Aにどの映像データを送信するか制御する。
卓上表示装置7Aは、実施例1の信号解析部32と記憶処理部33と映像読出部35の代わりにストリーミング再生部235が設けられている。このストリーミング再生部235は、通信IF部31を介して受信するデータ(信号)を記憶部34に記憶しつつ、全てのデータを受信し終わらずとも、該データに含まれる映像データの再生を、該データに含まれるメタファイルを利用して再生する。このストリーミング再生技術は、公知の技術を使用すれば良い。
他の構成要素は、実施例1と同一であるので、同一の構成要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
このように構成された表示映像コントロールシステム1Aは、実施例1とほぼ同様の動作を実行するとよい。異なる点として、図9に示したステップS8〜S9の映像転送を削除するとよい。
また、図19に示した再生制御処理において、ステップS24で制御信号を送信する代わりにストリーミング再生用のデータを配信すると良く、ステップS26ではそのデータの受信を判定し、ステップS28で受信したストリーミング再生用のデータに含まれる映像データのストリーミング再生を行えばよい。
その他の構成および動作は、実施例1と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
以上の構成および動作により、実施例1と同一の作用効果を得ることができる。また、この実施例2の場合であれば、卓上表示装置7Aに事前に映像データを記憶させておく必要がないため、より便利に利用することができる。
なお、この実施例では、ストリーミング再生を利用したが、これに限らず、別途の方法で管理装置2Aから各卓上表示装置7Aへ映像を配信する構成にしてもよい。例えば、管理装置2Aに複数のビデオボードを搭載させ、卓上表示装置7Aに対してRGB信号を送信して、卓上表示装置7Aに映像を表示させる構成にしてもよい。
また、HUB5の近くに中継器を別途備え、この中継器に映像データの記憶と配信を実行させてもよい。この場合は、実施例1のように管理装置2が制御信号を送信し(ステップS24参照)、その制御信号に従って、実施例2のように中継器がステップS24に相当する動作としてストリーミング配信を行えばよい。
このように構成した場合でも、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
また、別途ビデオカメラを備えて管理装置2に接続しておき、ケーキカット等のシーンのライブ映像をビデオカメラで撮影し、この撮影映像を管理装置2から卓上表示装置7にストリーミング配信して表示する構成にしてもよい。この場合、ライブ映像を卓上表示装置7に表示することができ、利用者の満足度をさらに向上させることができる。
図16は、実施例3の演出テーブル装置8を説明する平面図である。この実施例3は、卓上表示装置7,7Aの代わりに、卓そのものを演出テーブル装置8としたものである。この演出テーブル装置8は、卓上に食器181や装飾品182が載置されて利用されるものであり、上面に表示部183が設けられている。この表示部183には、各種の演出用の映像が再生表示される。
図17は、演出テーブル装置8の構成を示すブロック図である。
図17に示すように、HUB5には、演出テーブル装置8が接続されている。管理装置2、ルータ4、HUB5、およびプロジェクタ9は、実施例1と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
演出テーブル装置8は、テーブル上面に設けられたタッチパネルで構成される入力装置、テーブル上面に映像(画像)を表示する表示装置、LANボードなどの通信装置、不揮発性メモリなどの記憶装置、CPUなどの制御装置、およびUSBなどの接続インターフェースを備えた適宜のコンピュータにより構成されており、これらのハードウェアを用いて次の機能ブロックが実現される。なお、表示装置は、タッチパネルが設けられた上面板に映像を投影するプロジェクタ、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど、映像(画像)を表示する適宜の装置で構成することができる。
この演出テーブル装置8は、上記各装置を利用するソフトウェアによる情報処理の機能ブロックとして、通信IF部131、記憶部134、演出制御部135、表示制御部136、表示入力部137、および入力検出部138が設けられている。
通信IF部131は、接続された適宜の装置と通信する処理を実行する。この通信により、たとえば映像データを取得する、映像の再生指示を取得するといったことができる。
演出制御部135は、通信IF部131を介して受信する制御信号46(図5参照)に基づき、記憶部134に記憶されている映像データを読み出して再生指示する処理を実行する。
記憶部134は、演出に用いる多数の映像データを記憶している。この映像データには、少なくともIDまたは名前といったユニークな識別情報が付与されており、適切な映像データを適切なタイミングで再生できるようにしている。この記憶部134は、不揮発性メモリやハードディスク等で構成することができる。
表示制御部136は、演出制御部135が読み出した映像データを表示入力部137のモニタ137aに表示する。この表示制御部136は、例えばVRAM(Video Random Access Memory)を備えて構成することができる。
表示入力部137は、モニタ137aに映像を表示する機能と、モニタ137aに重ねて設けられたタッチパネル137bがタッチされると該タッチ入力を送信する機能とを実行する。なお、入力部としてタッチパネル137bを設けているが、これに限らず、超音波の発振装置と受信装置を卓上に設けてこの超音波の受信状況(反射あるいは透過)によってタッチ位置を検知する、あるいはカメラを設けて画像解析によってタッチ位置を検知するなど、適宜の方法によってタッチ入力を検知するとよい。
入力検出部138は、タッチパネル137bでタッチ入力された信号を、演出制御部135へ伝達する処理を実行する。タッチ入力を超音波や画像解析による場合は、この超音波や画像解析で解析した入力信号を制御部135へ伝達する。
その他の構成および動作は、実施例1と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
以上の構成および動作により、表示映像コントロールシステム1Bは、実施例1と同一の作用効果を得ることができる。
例えば、全ての演出テーブル装置8に共通する映像を同時に再生させることや、一部の演出テーブル装置8には他と異なる映像を再生させることや、全ての演出テーブル装置8に異なる映像を再生させるといったことができる。
具体的な例としては、例えばキャンドルサービスや卓上の蛍光液を発光させるような演出において、新郎新婦がキャンドルに火をつけたり蛍光液を発光させるタイミングで、その卓(演出テーブル装置8)の全面に花火や星といった華やかな映像を再生させるといったことができる。
また、クイズで正解した卓(演出テーブル装置8)に花火や星といった華やかな映像を再生させるといったこともできる。
このような映像と共に、別途の音響施設等で音を再生し、音と映像による演出を行うこともできる。
このようにして、卓上全面を使った映像による演出を行うことができ、会場を盛り上げることができる。
なお、以上の各実施形態では、管理装置2,2Aによる集中コントロールとしたが、卓上表示装置7,7Aや演出テーブル装置8を個別にコントロールすることを可能としてもよい。この場合、例えば手元操作が可能なリモートコントローラを卓上表示装置7,7Aや演出テーブル装置8の1つずつに準備しておき、このリモートコントローラで無線信号を送信して個別に操作するといったことができる。
この場合、リモートコントローラは、押下ボタンなどの入力装置と、無線信号を送信する通信装置と、データを記憶する記憶装置と、これらを制御する制御装置とを備えていればよい。通信装置は、赤外線通信装置や、ブルートゥース(登録商標)の通信装置など、適宜の装置を採用することができる。また、操作内容を確認できるように液晶ディスプレイなどの表示装置も備えても良い。
また、卓上表示装置7,7Aや演出テーブル装置8には、無線信号を受信する無線通信装置を備えておくとよい。
送信する無線信号は、実施例1で説明した制御信号44とする、あるいは制御信号44から対象機器を除いた信号としてリモートコントローラ毎に異なる周波数で信号送信するなど、卓上表示装置7,7Aや演出テーブル装置8とリモートコントローラを1対1で通信させる構成にすればよい。
このように、集中コントロールと個別コントロールを併用することで、演出途中でトラブルが発生して集中コントロールができなくなったような場合に、個別コントロールに切り替えて演出操作を続行することができる。
この発明のコントローラは、実施形態の管理装置2,2Aに対応し、
以下同様に、
映像表示端末は、卓上表示装置7,7Aまたは演出テーブル装置8に対応し、
記憶手段は、記憶部15に対応し、
入力手段は、メニュー操作部11、映像登録部12、卓数登録部13、再生順登録部14、映像転送部16、再生制御部17、および表示制御部18に対応し、
通信手段は、通信IF部20,31,131に対応し、
記憶手段は、記憶部34,134に対応し、
映像表示手段は、モニタ37a,137aに対応し、
映像コントロール用の制御データおよび再生映像指定信号は、制御信号44またはストリーミング配信データに対応し、
映像指定情報は、制御信号44の映像IDに対応し、
端末指定情報は、制御信号44の卓Noと席Noに対応し、
映像データを再生する映像表示端末を指定する信号は、ストリーミング配信部216に対応し、
ストリーミング再生手段は、ストリーミング再生部235に対応し、
再生映像指定処理は、ステップS24に対応し、
映像送信処理は、ストリーミング配信処理に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明は、結婚披露宴などの宴会場にて利用することができ、それ以外にも、複数のディスプレイに対して同時に同一映像を再生させることや一部に異なる映像を再生させる場合に利用することができる。
1,1A…表示映像コントロールシステム、2,2A…管理装置、7,7A…卓上表示装置、8…演出テーブル装置、11…メニュー操作部、12…映像登録部、13…卓数登録部、14…再生順登録部、16…映像転送部、15,34…記憶部、17…再生制御部、18…表示制御部、20,31,131…通信IF部、37a,137a…モニタ、44…制御信号、216…ストリーミング配信部、235…ストリーミング再生部

Claims (7)

  1. 映像を表示する映像表示手段と、映像データを記憶する記憶手段と、通信を行う通信手段とを備えた複数の映像表示端末と、
    映像コントロール用の制御データを記憶する記憶手段と、操作入力を受け付ける入力手段と、前記各映像表示端末と通信する通信手段とを備えたコントローラとで構成され、
    前記コントローラは、
    前記入力手段による入力操作に従って前記各映像表示端末に対して再生映像を指定する再生映像指定信号を送信する再生映像指定処理を実行する構成であり、
    前記映像表示端末は、
    前記再生映像指定信号を受信すると、該再生映像指定信号の内容を読取り、該再生映像指定信号に従って前記記憶手段に記憶している映像データを再生表示する構成である
    再生映像コントロールシステム。
  2. 前記再生映像指定処理は、
    全ての前記映像表示端末に同一映像を再生表示させる共通映像指定処理と、
    一部の前記映像表示端末にのみ所定の映像を再生表示させ他の前記映像表示端末に異なる映像を表示させる個別映像指定処理とで構成した。
    請求項1記載の再生映像コントロールシステム。
  3. 前記再生映像指定信号は、映像データを指定する映像指定情報が含まれる構成である
    請求項1または2記載の再生映像コントロールシステム。
  4. 前記再生映像指定信号は、映像表示端末を指定する端末指定情報が含まれる構成である
    請求項1、2または3記載の再生映像コントロールシステム。
  5. 前記映像表示端末の記憶手段は、
    前記映像データと前記映像指定情報を紐付けて記憶する構成であり、
    該紐付けは、全ての映像表示端末に同一の映像指定情報を用い
    各映像表示端末の記憶手段に、前記映像指定情報に紐付けた映像データを記憶する構成である
    請求項3記載の再生映像コントロールシステム。
  6. 前記コントローラは、前記通信手段により映像データを送信する映像送信処理を実行する構成であり、
    前記再生映像指定信号は、前記映像送信手段で送信する映像データを再生する映像表示端末を指定する信号であり、
    前記映像表示端末は、
    映像データを受信しつつ該映像データの映像を再生するストリーミング再生手段を備え、
    該ストリーミング再生手段は、前記通信手段により受信した前記再生映像指定信号が自己を指定している場合に、ストリーミング再生を行う構成である
    請求項1記載の再生映像コントロールシステム。
  7. 映像を表示する映像表示手段と、映像データを記憶する記憶手段と、通信を行う通信手段とを備えた複数の映像表示端末と、
    映像コントロール用の制御データを記憶する記憶手段と、操作入力を受け付ける入力手段と、前記各映像表示端末と通信する通信手段とを備えたコントローラとを用いて、各映像表示端末にて再生する映像をコントロールする再生映像コントロール方法であって、
    前記コントローラは、
    前記入力手段による入力操作に従って前記各映像表示端末に対して再生映像を指定する再生映像指定信号を送信する再生映像指定処理を実行し、
    前記映像表示端末は、
    前記再生映像指定信号を受信すると、該再生映像指定信号の内容を読取り、該再生映像指定信号に従って前記記憶手段に記憶している映像データを再生表示する再生映像コントロール方法。
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