JP2011002616A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 周期的な周波成分に起因する色ずれピッチむらを軽減。色ずれや色合変動の少ない良好なカラー画像を実現。
【解決手段】 作像を複数行って同一用紙上に重複記録する作像手段;各作像を用いて、副走査方向に一定間隔で分布する複数のパッチでなるテストパターン画像を形成し、基準位置に対する各パッチの副走査方向の位置差、又は、1色の各パッチに対する他色の各パッチの副走査方向の位置差、を検出する位置差検出手段;各色位置差を低減するための調整値を、副走査方向の位置差の変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応でメモリに格納する調整値生成手段;および、指示画像を形成する作像工程での各作像における副走査方向の作像位置に対応するメモリ上調整値を用いて、各色作像位置を前記位置差を低減すべく調整する位置差調整手段;を備える、レーザプリンタ又はインクジェットプリンタ。
【選択図】 図1

Description

この発明は、同一用紙上に複数画像を重複記録するカラー画像形成装置に関し、特に、同一用紙上での各色画像の相対的な位置ずれすなわち色ずれの改善に関する。
この種のカラー画像形成装置には、レーザプリンタおよびインクジェットプリンタがある。レーザプリンタには例えば、タンデム方式と単一感光体方式がある。タンデム方式は、感光体及び現像装置を主体とする作像ユニットを、黒K,マゼンタM,シアンCおよびイエローCのそれぞれの記録用に1個、あわせて4個を、記録紙搬送ベルトあるいは中間転写ベルトの移動方向(副走査方向y)に沿って併設し、各ユニットで各感光体に各色トナー画像を形成して用紙または中間転写ベルトに重ね転写するものである。単一感光体方式は1つの感光体に1色のトナー像を形成して用紙又は中間転写体に転写し、次に該感光体に別の色のトナー像を形成して先に転写したトナー像に重ね転写し、この工程を所要色分繰り返す。インクジェットプリンタの場合は例えば、用紙幅分をライン記録できる黒K,マゼンタM,シアンCおよびイエローCのそれぞれの記録用に1個、合計4個のインクジェットヘッドを記録紙搬送ベルトの移動方向(副走査方向y)に沿って併設し、各ユニットで各色トナー画像を、形成して搬送ベルト上の用紙に重複記録するものである。
いずれのカラー画像形成装置でも、同一用紙上に、異色トナー画像又は異色インクを、順次に重ね記録あるいは重複記録するので、色ずれを生じやすい。
たとえば、カールソンプロセスを用いる画像形成装置例えばレーザプリンタにおいては一般に、感光体ドラムの回転に従って潜像形成,現像,転写が行われるが、感光体ドラム回転軸の偏心や「感光体ドラム駆動モータ」の回転速度変動により、潜像形成から転写までの時間が刻々と変動し、転写された画像の副走査方向の「各光走査で書き込まれた画像の間隔(走査線ピッチ)」であるピッチにむらが生じ、濃度むらが発生する。また、タンデム式のカラー画像形成装置では、互いに重ね合せられるトナー画像相互の位置ずれにより、色ずれや色変わりが生じ、画像品質を劣化させる。
従って、上記濃度むらや色ずれ,色変わりを解消するには、感光体ドラム回転軸の偏心や、感光体ベルト駆動モータの回転速度変動をなくせば良いわけであるが、加工限界や動力伝達系での負荷変動、熱膨張による歪みを完全になくすことは不可能であり、上記偏心や回転速度変動を0に抑えることはできない。
また、上記タンデム式のカラー画像形成装置の場合には、各感光体ドラムに潜像を形成する光走査装置相互においても、各色の潜像同士のレジストを正確に合わせなければ「色ずれや色変わり」の原因となるし、各光走査装置により書き込まれる走査線の傾きが互いに異なったり、走査線の曲がりの程度が異なったりするとやはり色ずれや色変わりが生じてしまう。感光体ドラムの回転むらの影響を除去する方法としては、色ずれ検出のために中間転写ベルト上に形成するパッチ(マーク)のピッチむらが周期的に生じることに着目し、ピッチむらに対応する形状のカムにより感光体ドラムの回転に対応して補正ミラーを駆動し、副走査方向yの光走査位置をアクティブ制御する方法が提案されている(特許文献1)。
画像上に生じるピッチむらは、感光体ドラムや転写ベルト,搬送ベルトの駆動ローラ等の回転むらに起因する「低周波成分」と、駆動伝達系における歯車の噛み合い等による「高周波成分」との合成により生じるが、画像品質に対する要求の高まりに伴い高精度な歯車が用いられるようになり、画像劣化に直接影響する感光体ドラムや転写ベルトは伝達系の「ガタ」を避けダイレクト駆動するようになってきている。また、フライホイールにより慣性力を増やすことで、高周波成分については低減されてきているが、完全に除去できるものでは無い。
しかし、「部品の加工精度に伴う偏心や組み立てのばらつき」に伴う負荷変動等を要因とする低周波成分の影響は避けられず、これを如何に抑えるかが重要になってきている。
特に「タンデム式のカラー画像形成装置」では、トナー画像転写タイミングの変動による副走査方向のピッチむら周期の位相や振幅が、各画像で異なるため、上述の方法では、各画像間のドット位置を確実に合わせることができなかった。
また、潜像同士のレジストを合わせるのに、従来から、レジストのずれを転写ベルトに記録された画像により検出し、副走査位置に関しては書き出しのタイミングを可変することで調整を行っている(特許文献2)。
走査線の「曲がりや傾き」に対しては、光路中に配備した反射ミラーを湾曲させたり、反射ミラーを転写面と平行な面内で傾ける補正方法,結像光学系を構成する一部のレンズの光軸高さを変えたり、レンズ自体を強制的に湾曲させたり、結像光学系を構成する一部のレンズを光軸の周りに回転させたりする補正方法が知られている。
近年、光走査装置の結像手段の一部として、樹脂成形によるレンズが搭載されるようになってきている。樹脂成形によるレンズは、複雑な曲面形状が自在に形成でき、低コストであるメリットを有するが、走査線の傾きや曲がりを初期において調整したとしても、環境温度等の変化によるレンズ自体の変形が原因して走査線の曲がりや傾きが発生するといった問題を有する。特に、偏向手段から離れた位置に配置される樹脂製のレンズは「主走査方向に長尺」となるため剛性が低くなりがちで、副走査方向の一方の面を当接して姿勢を保持するといった従来の方法では、レンズ取付部の寸法誤差により「反りやねじれ等の応力がかかった状態」で保持され、レンズ自体が歪む問題がある。
樹脂製のレンズを「強制的に湾曲」させて走査線の曲がりを無理に補正しようとすると、応力集中によりレンズ面の曲面形状が歪む問題があり、特許文献4記載の方法のように、副走査方向の光軸を中心に分布するレンズの内部屈折率に対して光ビームを偏って通過させると、感光体ドラム面におけるビームスポット径が不均一になる等の不具合を生じる。また、樹脂製のレンズを保持する基体と外気とは伝熱性が異なるため、基体に当接されている副走査方向の取付面と外気にさらされている反対面とに温度差を生じ、経時的にレンズ自体が歪んで曲がりが発生するという問題があった。また、各色の光走査装置の温度差により、曲り量が色毎に異なってしまうという問題があった。
特許文献3は、レーザ光を出射する光源ユニットとポリゴンミラーの反射面との間の光路に、制御電圧に応じてレーザ光を副走査方向に偏向する液晶偏向素子を介挿した光走査装置を用いる、タンデム方式のカラー画像形成装置を記載している。レーザ光の主走査画像領域の外に、パッチ代替の形状を有する第1及び第2受光素子でなるレーザ光検出器が配置され、これに接続された比較器が、主走査レーザ光の副走査方向の位置を検出し、該検出位置が、メモリに記憶している画像形成装置製造時の副走査方向位置(基準位置)に合致するように、液晶偏向素子に加える制御電圧を調整することが記載されている。
特許文献3のカラー画像形成装置によれば、レーザ光走査装置内の主走査ラインの、時系列で変化する副走査方向の位置変動を補償することができる。しかし、レーザ光検出器がレーザ光走査装置内のレーザ走査の副走査方向の位置を検出するものであるので、感光体や転写ベルト支持ローラの偏心や感光体駆動モータ,動力伝達系などの回転速度の、経時劣化や温度変化による揺動又は変動よる、感光体,転写ベルト上の副走査方向作像位置ずれには、十分に対処できない。
この発明は、同一用紙上に異色画像を重複記録するカラー画像形成装置において、色ずれを改善することを第1の目的とし、周期的な周波成分に起因する色ずれピッチむらを軽減することを第2の目的とする。色ずれや色合変動の少ない良好なカラー画像を実現することを第3の目的とする。
(1)画像を、主走査方向に延びるライン毎にしかも副走査方向に順次にラインを更新して作像しこの作像を複数行って同一用紙上に重複記録する作像手段(100〜202);
該作像手段による各作像を用いて、副走査方向に一定間隔で分布する複数のパッチでなるテストパターン画像である、各テストパターン画像を形成し、基準位置に対する各テストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、又は、1つの作像手段により形成したテストパターン画像の各パッチに対する他の作像手段により形成したテストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、を検出する位置差検出手段(107a);
各テストパターン画像毎に前記位置差を低減するための調整値を、副走査方向の位置差の変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応でメモリに格納する調整値生成手段(107a);および、
作像が指示された画像を形成する作像工程での前記作像手段の各作像における副走査方向の作像位置に対応する前記メモリの調整値を用いて、各作像の副走査方向の作像位置を前記位置差を低減すべく調整する位置差調整手段(27,28,19);
を備える画像形成装置(図1,図10)。
なお、理解を容易にするために括弧内には、図1〜図12に示す第1実施例の対応要素の符号を、例示として参考までに付記した。
調整値生成手段が、各テストパターン画像毎に、すなわち同一用紙上に重複記録する複数画像の各画像毎に、画像間の位置差すなわち画像ずれを低減するための調整値を、副走査方向の位置差の変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応でメモリに格納し、位置差調整手段が、作像が指示された画像を形成する作像工程での前記作像手段の各作像における副走査方向の作像位置に対応する前記メモリの調整値を用いて、各作像の副走査方向の作像位置を前記位置差を低減すべく調整するので、周期的な画像ずれ(低周波の画像ずれ変動)が低減し周期内の画像ずれ(高周波の画像ずれ変動)が低減する。すなわち、主走査ラインピッチの変動が低減し周期的なピッチむらが低減する。カラー画像形成における色ずれ、色合等を有効に軽減して良好な画像を形成できる。
本発明の第1実施態様の第1実施例であって、カールソンプロセスを用いるタンデム方式のカラー画像形成装置であるレーザプリンタの、機構概要を示すブロック図である。 図1に示す中間転写ベルト101に形成されるテストパターン画像の一部の各パッチ404の分布を示す拡大斜視図である。 図1に示す中間転写ベルト101に形成されるテストパターン画像の他の一部の各パッチ404の分布を示す平面図であり、図1に示す感光体200(200K,M,Y,C)の1周上の基点位置が作像ユニットの固定基準点にある(到達した)ことを表す感光体ホームポジション信号300〜303の発生タイミングも示す。 感光体ホームポジション信号300〜303間のタイミング差を示すタイムチャートであり、対角線が入ったブロックは、各色作像のための画像光露光区間(副走査方向)を示す。 中間転写ベルト101上に形成する黒Kパッチ404Kに対するマゼンタMパッチ404Mの作像タイミングずれ(副走査方向yの相対位置ずれ)を、マゼンタ作像用の感光体200Mのホームポジション301(Ma)を基点に1回転(1周)分示すグラフである。 図1に示す中間転写ベルト101に形成されるテストパターン画像の他の一部の各パッチ404の分布を示す平面図であり、位置ずれ量算出のために計測する、基準色黒Kパッチに対する他色パッチM,C,Yの位置差Pm101,Pc101,Py101,・・・を示す。 図5に示す位置ずれに基き生成した黒Kに対するマゼンタMの作像位置ずれを実質的にゼロにするための、副走査方向のマゼンタM作像位置調整値(補正量μm)を示す図表であり、位相(時間ms)は、マゼンタM作像用の感光体200Mの1周の回転角0(360)〜350度の、基点0(360)度(ホームポジション)からの経過時間を示す。 図1に示すマルチレーザビーム光走査装置202の、黒K作像用の光学系の概要を示す平面図であり、黒K作像用の感光体200Kは、図に示す折返しミラー14の直下(紙面の裏側)に位置する。 図8に示す液晶偏向素子19の拡大横断面である。 図8に示す液晶偏向素子19の拡大側面図である。 図9に示す一対の透明電極195に印加する駆動電圧(副走査方向位置調整電圧)と、黒K作像用の感光体200の周面上の副走査方向(回転方向)の露光位置変動量との関係を示すグラフである。 図1に示すマルチレーザビーム光走査装置202の、各色露光学系の光源である半導体レーザを発光駆動する画像書込制御20の構成の概要を示すブロック図である。 本発明の第1実施態様の第2実施例であって、カールソンプロセスを用いるタンデム方式のカラー画像形成装置であるレーザプリンタの、機構概要を示すブロック図である。 本発明の第1実施態様の第3実施例であって、カールソンプロセスを用いるタンデム方式のカラー画像形成装置であるレーザプリンタの、マルチレーザビーム光走査装置の、各色露光学系の光源である半導体レーザを発光駆動する画像書込制御20の構成の概要を示すブロック図である。 図14に示すサイクリックカウンタ31の中の黒K用のカウンタ31の出力と、セレクタ32の中の黒K用のセレクタ32Kの出力を示すタイムチャートである。 本発明の第1実施態様の第4実施例であって、カールソンプロセスを用いるタンデム方式のカラー画像形成装置であるレーザプリンタの、レーザビーム光走査装置202の、各色露光学系の光源である半導体レーザを発光駆動する画像書込制御20の構成の概要を示すブロック図である。
(2)前記作像手段は、中間転写体(101)上に、タンデム配列された複数の作像ユニット(100)が形成した各画像を重ね転写してから、用紙上に転写するタンデム方式の作像機構(100〜202)であり;
前記位置差検出手段(107a)は、各作像ユニットを用いて、前記中間転写体の転写面の移動方向である副走査方向に一定間隔で分布する複数のパッチ(404)でなるテストパターン画像である、各テストパターン画像を形成し、基準位置に対する各テストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、又は、1つの作像ユニットにより形成したテストパターン画像の各パッチに対する他の作像ユニットにより形成したテストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、を検出し;
前記調整値生成手段(107a)は、各テストパターン画像毎に前記位置差を低減するための調整値を、副走査方向の位置差の変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応でメモリに格納し;
前記位置差調整手段は、作像が指示された画像を形成する作像工程での前記作像機構の各作像ユニットにおける副走査方向の作像位置に対応する前記メモリの調整値を用いて、各作像ユニットの副走査方向の作像位置を前記位置差を低減すべく調整する;
上記(1)に記載の、カールソンプロセスによる画像形成装置(図1,図13,図14,図16)。
(3)前記位置差調整手段は、前記複数の作像ユニットの感光体を露光する光走査装置の、画像信号で変調した光を出射する光源と該光を反射する主走査用のポリゴンミラーの間に介挿された液晶偏向素子(19m)、ならびに、該液晶偏向素子に前記調整値相当の偏向制御電圧を与える偏向ドライバ(28)および偏向制御(27)を含む;上記(2)に記載の画像形成装置(図1)。
(4)前記位置差調整手段は、前記複数の作像ユニットの各感光体を回転駆動する各電気モータをパルス回転駆動する各モータドライバ(30)、および、各モータドライバが電気モータをパルス駆動するパルスの周期又は周波数を前記調整値相当値に制御する手段(29)を含む;上記(2)に記載の画像形成装置(図13)。
(5)前記位置差調整手段は、前記複数の作像ユニットの感光体を露光する光走査装置(202)の、ポリゴンミラーの反射面切換りに対応するライン切替え信号をカウントする、各作像ユニット対応のサイクリックカウント手段(31)、各カウント手段のカウント値対応の各ライン切替え信号の、前記調整値に対応する1つを、各作像ユニット対応の光駆動位相同期回路(22)のライン同期信号として選択する手段(32)を含む;上記(2)に記載の画像形成装置(図14)。
(6)前記位置差調整手段は、前記複数の作像ユニットの感光体を露光する光走査装置の、各作像ユニット対応の光源を各作像ユニット宛の画像信号に対応した強度で発光駆動するとともに、前記調整値に対応して該強度を強弱する光駆動回路(23)を含む;上記(2)に記載の画像形成装置。
(7)前記位置差検出手段は、中間転写体の印刷領域外に、感光体1周の整数倍分のパッチを形成し、基準色を形成する作像ユニットが形成したパッチに対する他の各作像ユニットで形成したパッチの位置差を検出し、整数倍分の位置差に基づいて1周分の位置差を求める;上記(2)乃至(6)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(8)前記位置差調整手段は、各作像ユニットの副走査方向の作像位置の基点を、各感光体のホームポジション信号(300〜303)のタイミングで定める;上記(2)乃至(7)のいずれか1つに記載の画像形成装置。感光体の速度変動に起因する色ずれと感光体の書込み位置関係より、色ずれを低減することが可能である。
(9)前記位置差調整手段は、感光体の回転が止まると副走査方向の作像位置を前記基点に戻す:上記(8)に記載の画像形成装置。すなわち、感光体の停止によってホームポジションと色ずれの位相関係が不定になったのを初期化する。
(10)前記メモリに前記調整値は、前記基点のものを始点にして格納される;上記(9)に記載の画像形成装置。すなわち、感光体のホームポジションと色ずれの位相関係を明確にし、色ずれの低減を図る。
(11)前記位置差検出手段は、各テストパターン画像の基点は、中間転写体(101)のホームポジション信号のタイミングで定める;上記(2)乃至(10)のいずれか1つに記載の画像形成装置。中間転写体の速度変動に起因する色ずれと感光体の書込み位置関係より、色ずれを低減することが可能である。
(12)前記位置差検出手段は、各テストパターン画像を中間転写体のホームポジションを基準に、中間転写体1周分を生成する、上記(11)に記載の画像形成装置。
(13)前記作像手段は、用紙搬送手段による用紙の移動方向である副走査方向に、該副走査方向に直交する主走査方向にライン記録する複数のインクジェットヘッドを配列したタンデム方式のインクジェット記録機構であり;
前記位置差検出手段は、各インクジェットヘッドを用いて前記用紙又は用紙搬送手段に、副走査方向に一定間隔で分布する複数のパッチでなるテストパターン画像である、各テストパターン画像を形成し、基準位置に対する各テストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、又は、1つの作像ユニットにより形成したテストパターン画像の各パッチに対する他の作像ユニットにより形成したテストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、を検出し;
前記調整値生成手段は、各テストパターン画像毎に前記位置差を低減するための調整値を、副走査方向の位置差の変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応でメモリに格納し;
前記位置差調整手段は、記録が指示された画像を形成する記録工程での各インクジェットヘッドによる副走査方向の作像位置に対応する前記メモリの調整値を用いて、各インクジェットヘッドの副走査方向の作像位置を前記位置差を低減すべく調整する;
上記(1)に記載の、インクジェットによる画像形成装置。
(14)前記位置差調整手段は、各インクジェットヘッドをインク噴射付勢する噴射駆動回路に、各インクジェットヘッド宛の画像信号を与える印字画像制御を含み、該印字画像制御は、噴射駆動回路に与える画像信号に、前記調整値に対応する副走査方向の遅延又は進みを加える;上記(13)に記載の画像形成装置。
(15)前記位置差調整手段は、各インクジェットヘッドの各ノズルから噴射するインク量を前記調整値に対応して増減する噴射駆動回路を含む、上記(13)又は(14)に記載の画像形成装置。
(16)前記位置差検出手段は、用紙搬送ベルトに、該用紙搬送ベルトを支持する用紙搬送ローラの1周の整数倍に及んで前記テストパターン画像を形成し、基準のインク噴射ヘッドで形成したパッチに対する他のインクジェットヘッドで形成したパッチの位置差を検出し、前記整数倍分の位置差に基づいて1周分の位置差を求める;上記(13)乃至(15)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
図1に、本発明の第1実施態様であるタンデム方式のカールソンプロセスを用いるカラー画像形成装置の、一実施例である第1実施例を示す。このカラー画像形成装置は、いわゆるタンデム方式のカラーレーザプリンタであり、それぞれ黒K,マゼンタM,シアンCおよびイエローYの色材(トナー)の画像を形成する作像ユニット100K〜100Yが、中間転写ベルト101に沿って併設されている。各作像ユニットはそれぞれ、感光体200,帯電チャージャ201,現像器203及び感光体クリーニング装置で構成されており、各作像ユニットの感光体200(k〜y)に、マルチビーム光走査装置202が、各色記録用の画像光(レーザ光)を出射する。各作像ユニットは、一連のカールソンプロセスすなわち電子写真プロセスを経て、各感光体200上に各色トナー像を形成する。
各作像ユニットが形成した各色トナー像は、1次転写チャージャ(又は転写ローラ)103K〜103Yで、中間転写ベルト101の同一位置に重ねて転写され、そして2次転写チャージャ(又は転写ローラ)104で用紙105に転写される。用紙上に転写されたカラー画像は、定着器106で記録紙105に定着される。中間転写ベルト101は、支持ローラ108にて回転駆動され、感光体直下を左から右に移動する。この移動方向が副走査方向yである。
位置ずれ補正A 107aの主体は、作像ユニット,光走査装置及び中間転写ベルトを含む作像エンジン(ハードウエアおよびプロセス)を制御するプロセスコントローラと、ハードウエアに対して制御信号および検出信号を入出力するインターフェースコントローラであり、いずれのコントローラもCPUあるいはMPUを主体とする。すなわちコンピュータである。該位置ずれ補正A 107aは、位置差検出手段および調整値生成手段として用いられ、また、位置差調整手段の一部として用いられており、後述の「調整値の設定」において、位置差検出手段として、各作像ユニットを用いて、中間転写体である中間転写ベルト101の転写面の移動方向である副走査方向yに一定間隔で分布する複数のパッチでなる各テストパターン画像を形成し、黒Kのパッチを基準位置としてそれに対する各他色パッチの副走査方向の位置差を検出し、さらに、調整値生成手段として、各テストパターン画像毎に前記位置差を低減するための調整値を、副走査方向の位置差の変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応で位置ずれ補正A 107a内のメモリに格納する。しかも、位置差調整手段としては、作像が指示された画像を形成する作像工程での、マゼンタM,シアンCおよびイエローYの各作像ユニットにおける副走査方向の作像位置に対応する前記メモリの調整値を用いて、後述の、偏向制御27および偏向ドライバ28(図1)および液晶偏向素子19(図8)を介して、各作像ユニットの副走査方向の作像位置を、前記位置差を低減すべく調整する。
位置ずれ補正A 107aは、図1に示すカラーレーザプリンタの装置立ち上がり時に、すなわち主電源スイッチの投入による主電源オンの直後、ならびに、省電力のための省エネモードから、印刷動作が可能なスタンバイモードに復帰した直後に、各色間の位置ずれ補正のための、「調整値の設定」を行う。また、装置内温度が所定の変化をしたとき、ならびに、特定の時間又はページ数の間隔で、行われる。
「調整値の設定」ではまず、図2に示すように各作像ユニット100K〜100Yで形成された位置ずれ検出用の各色トナーパッチ404K〜404Yを、中間転写ベルト101の異なった位置に転写し、中間転写ベルト101に転写されたトナーパッチ404を、画像位置検出器400(400a〜400e)が検出する。図1に示す位置ずれ補正A 107aが、ある特定色ここでは黒Kのトナーパッチ404Kの検出信号と、他の各色Y,M,Cのトナーパッチ404Y,404M,404Cの検出信号との、それぞれの時間間隔(相対時間差:図6のPm101〜py101,・・・相当)を測定し、その相対時間差によって、光走査装置202内の半導体レーザ26m〜26y(図12)が出射し、感光体を露光するレーザ光の、感光体に対する副走査位置(円周方向の位置)を制御することで、相対的時間差を目標の相対的時間差になるようにする。つまり、中間転写ベルト101に対する黒Kの作像位置から、他色M,C,Yの目標ピッチ間隔Pm,Pc,Pyとなるように作像位置を合わせる。
中間転写ベルト101上のトナーパッチ404は、主走査方向xに5か所に分けられて形成され、両端のトナーパッチは、印刷領域外に形成され、中央部の3か所のトナーパッチは、図2上に点線矢印で示す「印刷領域」の内側に形成されている。ここで、印刷領域とは、用紙上にトナー像を転写できる範囲である。上記「調整値の設定」では、印刷領域内のトナーパッチを用いて、走査方向xおよび副走査方向yの位置ずれ調整値を決定し、印刷領域外のトナーパッチと中央のトナーパッチを用いて算出した位置ずれ量は、印刷領域内の位置ずれ量との差をオフセット量として算出する。印刷領域外では、走査線(主走査ライン)の曲りの影響により、印刷領域内と比較し、位置ずれ量が異なってくるため、この誤差をオフセット量として、印刷領域外から算出した位置ずれ量から、印刷領域内の位置ずれ量に換算するために用いる。
なお、このオフセット量は、温度変化や経時で変化するため、特定の温度,時間又はページ数の間隔で、ページ間の印刷領域内外にトナーパッチを形成し、オフセット量を算出し調整値を再設定することで、高い調整精度を維持することが可能である。前記では、ページ間で、印刷領域内外にトナーパッチを形成したが、印刷領域内のみのトナーパッチの結果と、その前後で形成した印刷領域外のトナーパッチからオフセット量を算出しても良い。
画像位置検出器400a〜400eのそれぞれには、発光素子と受光素子があり、発光素子の光が中間転写ベルト101で反射されて受光素子に至る。トナーパッチがあると、受光素子の受光量が変化し、トナーパッチ対応の検出信号が得られる。
したがって上記「調整値の設定」は、装置立ち上がり時,装置内温度が所定の変化をしたとき、ならびに、印刷枚数積算値が所定量増大した後の印刷終了直後などに行われる。この「調整値の設定」中は、中間転写ベルト101へのトナーパッチ形成を行うため、転写紙への印刷(転写動作)を行わない。そのため,前記「調整値の設定」を頻繁に実行することは,印刷のスループットが下がるため、あまり行いたくない。そこで、本実施例では、以下のようにして、スループットを低下することなく、「調整値の設定」を実行する。
図3に、本実施例の「調整値の設定」で形成するトナーパッチ群すなわちテストパターン画像を示す。各色(K〜Y)の横線パッチ404K〜404Yは、各色作像用の感光体の1回転に1回のホームポジション信号300〜303を検出して、その中の黒K作像用の感光体のホームポジション信号300を基点にした所定副走査位置に形成する。しかも、黒K作像用の感光体のホームポジション信号300に対する各色M,C,Yの感光体のホームポジション信号301へ303の位相差(Tbm,Tbc,Tby)を検出し、各色位相データとして保持する。感光体ホームポジション信号300〜303は、感光体200(200K,M,Y,C)の1周上の基点位置が作像ユニットの固定基準点にある(到達した)ことを表す。中間転写ベルト101上に形成された各色テストパターンは、各感光体の1回転の中で、各色につき複数のトナーパッチを特定の間隔で形成したものである。
図4に、感光体のホームポジション信号300〜303と、パッチの書込み区間(対角線付きブロック)との関係を示す。図に示すように位置ずれ補正A 107aは、例えば黒Kであれば、ホームポジション信号300の後、ある特定の遅れでパッチ書込み(対角線付きブロック)をスタートする。これを整数回繰り返す。他色M,C,Yについては、ホームポジション信号300から、該信号300に対する他色ホームポジション信号301〜303の位相差分の調整を前記特定の遅れに対して加えた遅れでパッチ書込みをする。
ここで、黒K作像用の感光体のホームポジション信号300を基準にしてパッチ生成した時の位相検出について説明したが、各色作像用の各感光体のホームポジション信号は、黒Kを基準に考えて、ほぼ同じ位相である。そこで、黒Kのホームポジション信号300を基準にして、各色K,M,C,Yのパッチ書込みタイミング(対角ブロックの始端)を定めて、各色位相データとして保持しても問題ない。また、感光体のホームポジション信号を基準にしたが、中間転写ベルト101のホームポジション信号を、前記各色位相の基点に用いても良い。この場合は、転写ベルト1周分のテストパターンを生成する。転写ベルト1周分には、感光体の整数周分のトナーパッチが含まれる。
図3を再度参照する。位置ずれ補正A 107aは、走査線の曲がりを検出するため、印刷するページ(図3上の点線領域)とページの間の、主走査方向で印刷領域に対応する領域内に、トナーパッチを形成する。なお、ページ間に形成するのは、毎ページで実施する必要は無く、所定ページ数毎,所定の温度変化があったとき、および/又は所定経時間隔で、実施しても構わない。ページの間の、主走査方向で印刷領域に対応する領域内に形成したトナーパッチの位置ずれ測定は、走査線曲りによる位置ずれの検出ばかりでなく、前述した、印刷領域外のみに形成したトナーパッチを用いる位置ずれ算出のオフセット量Pmoff,Pcoff,Pyoffの算出にも用いる(下式参照)。
Pmoff=(Pm201+Pm201C)/2−(Pm201F+Pm201C)/2
Pcoff=(Pc201+Pc201C)/2−(Pc201F+Pc201C)/2
Pyoff=(Py201+Py201C)/2−(Py201F+Py201C)/2 。
走査線曲がりが無ければ、オフセット量はゼロとなるが、走査線曲がりがある場合は、印刷領域外の目標ピッチ間隔Pm,Pc,Pyは、以下の式になり、パッチパターンの新たな目標ピッチ間隔(目標の相対的時間差)となる;
Pm=Pm+Pmoff
Pc=Pc+Pcoff
Py=Py+Pyoff 。
図5には、図3に示す印刷領域外に形成したトナーパッチを用いて計測した、基準色(黒K)のトナーパッチに対する、他の色の一つであるマゼンタMのトナーパッチの位置ずれを、黒K作像用の感光体の1周(1回転)分につき示す。
図6には、黒Kのトナーパッチ404Kに対する他の各色のトナーパッチの位置差Pm101,Pc101,Py101,・・・を示す。スタート点の黒Kトナーパッチは、黒K作像用の感光体のホームポジション信号300から特定の時間(位相)のパッチ書き出しタイミングで形成したものであり、Pm101,Pc101,Py101は、最初に形成したパッチ間隔(位置差)である。図5には、図6に示す黒KとマゼンタMのピッチ間隔Pm101〜Pm112をサンプリングした結果を黒の点で表し、実際の位置ずれ変動を実線で表している。この変動は、黒K用とマゼンタM用の感光体の速度変動の位相差から黒Bパッチに対してマゼンタMパッチが位置ずれ(レジストずれ)が発生しており、感光体1周期の空間周波数変動として現れることを示している(図5の点線)。また、高い空間周波数(図5の実線)は、感光体駆動系のギヤのピッチ変動やモータのトルク変動などで発生している。
ここで、感光体1周のみの複数のサンプリング結果では、検出誤差が含まれているため、誤差が大きい。そこで、感光体のホームポジション信号を基準とした、同じ位相のタイミングで、同一形状のトナーパッチが所定ピッチで感光体1周分分布するテストパターンを、N数回形成し、各テストパターン上の同一位相(同一位置)のトナーパッチの位置ずれを平均化(Pm101+Pm201+…+PmN01/N)することで、検出誤差を小さくしている。
位置ずれ補正A 107aは、その結果をもとに、感光体1周期分の黒Kに対するマゼンタMの位置ずれの近似曲線(図5の点線)を算出して、正弦波の式
Pm=Pmm×sin(2π×T/Tk + θ)
で近似し、該正弦波の1周期の中の10°毎のサンプリング各点の位置ずれ量を、それを相殺するための副走査方向位置調整量をもたらす液晶偏向素子駆動電圧(調整値)に変換して、位置ずれ補正A 107a内のメモリ(RAM)に格納する。
ここで、Pmは基準色Kの作像位置(副走査方向)に対するマゼンタMの作像位置ずれ量、Pmmは、図5の各ポイント(サンプリング点)の平均測定値の(Max−Min)/2、Tkは感光体1回転の時間、θは、位相ずれ(感光体のホームポジション信号300,301間の時間差)を表している。なお、この他に最少二乗近似により3次曲線(Pm=A×T^3+B×T^2+C×T+D)で表すことも可能である。この近似曲線を用いて、感光体のホームポジションからの位相(例えば時間)に対する位置ずれを算出し、この変動成分を打ち消すような調整値に変換し、ホームポジションを基準とした位相(例えば時間)と調整値の関連テーブルを作成する。
すなわち、位置ずれ補正A 107a内には、位置ずれ量を調整値に変換するずれ量変換テーブルがあり、例えば図7に示すように、感光体1回転内の10°毎のサンプリング各点につき、副走査方向の作像位置補正量が定まるとすると、各点の補正量を、ずれ量変換テーブルのデータを用いて調整値に変換して、感光体の一回転の基点0(360)°のものから終点350度のものまでをこの順に、位置ずれ補正A 107a内のメモリ(RAM)上に定めた関連テーブルに格納する。本第1実施例では、調整値は、液晶偏向素子19mに印加する駆動電圧値である。
第1実施例の位置ずれ補正A 107aは、マゼンタMの作像位置調整用の上述の関連テーブル(M用関連テーブル)と同様な、シアンCの作像位置調整用のC用関連テーブルおよびイエローYの作像位置調整用のY用関連テーブルを生成する。
なお、今回、黒を基準に説明したが、基準色は、黒K以外のM(マゼンタ),C(シアン)又はY(イエロー)のいずれとしてもよい。また、作像プロセスを実行する上で、感光体のホームポジション信号とは別の、ホームポジション信号と同等の基点となりえるタイミングがあれば、これを基点として、K,M,C,Yそれぞれの作像位置ずれを検出し、K,M,C,Yそれぞれの関連テーブルを生成し、画像印刷時には、各関連テーブルを用いてK,M,C,Yそれぞれの副走査方向作像位置調整を行うようにすることもできる。
中間転写ベルト101のホームポジション信号を基点にして各色テストパターンを形成する態様もある。この態様では、中間転写ベルト101の複数周(複数回転)分のサンプリングデータを平均化し、中間転写ベルト101の1周の位置ずれ成分を算出する。中間転写ベルト101の1周分の位置ずれ量を、少なくとも感光体の1周分の周波数以上の近似曲線を生成し、中間転写ベルト101のホームポジションからの位相と位置ずれ補正のための調整値の関連テーブルを作成する。そして、該関連テーブルの、上記位相対応の調整値を用いて、副走査方向の作像位置調整を実行することで、各色間の副走査方向の位置ずれ(色ずれ)が少なく、色合変動が少ない画像を得ることが可能である。
上記で生成した各色用関連テーブルの調整値は、印刷動作中において、ホームポジションからの位相(副走査方向の作像位置)に宛てられたものを読出して作像位置調整に用いることで、位置ずれ補正が実現するが、一旦装置動作を停止、又は電源をOFFした場合、温度変化などにより、位置ずれ量が変化するため、再度印刷動作を開始する直前に、位置ずれ補正A 107aは、前述の「調整値の設定」を実行する。
また、ホームポジション信号は、感光体駆動モータ(又は転写ベルト駆動モータ)のロータリーエンコーダに設けられた、1回転に1パルスの信号を通常使うが、モータ1回転のパルス数が判っているので、カウンタを用いて擬似的に、ホームポジション信号を形成することも可能である。更に、感光体や転写ベルトなどにホームポジションマーカを設けて、本体に取り付けた光センサー等で、マーカを検出してホームポジション信号を形成することも可能である。
図8に、図1に示す、光走査装置であるレーザ光走査装置202の、マゼンタMの画像形成のための露光系の概要を示す。マゼンタM画像形成用の半導体レーザユニット26mとポリゴンミラー12の間に、位置差調整手段の一部である液晶偏向素子19mがある。なお本実施例では、位置差調整手段は、位置ずれ補正A 107a,偏向制御27,偏向ドライバ28(28m,c,y)および液晶偏向素子19(19m,c,y)で構成している。
図9に示すように、液晶偏向素子19mは、液晶193と、配向膜194と、透明電極195と、ガラス板196と、スペーサ部材197と、を有して構成され、液晶駆動回路である偏向ドライバ28mから矩形波電圧を透明電極195に入力することによって液晶193の分子配列を変化させることで、入射するレーザ光を偏向する。
なお、液晶偏向素子19mは、半導体レーザユニット26mの近傍に、該ユニット26mからの光束がすべて入射するように配置される。このように配置することにより、色あたりの液晶素子数を1つにすることができる。
図10は、液晶偏向素子19mで偏向されるレーザ光を示す。変更ドライバ28mから矩形波電圧が入力された場合には、レーザ光は図に示すように所定の偏向角で副走査方向yに偏向され、矩形波電圧が入力されない場合には、レーザ光は偏向されずに液晶偏向素子19mを透過する。液晶偏向素子19mの偏向角は、偏向ドライバ28mから入力される駆動波形のパルス幅Duty(PWMパルス)あるいは波高値(振幅)により調整される。
図11は、液晶偏向素子19mに印加する駆動電圧に対するレーザ光の副走査位置変動量をグラフ化したものである。図中、横軸は液晶偏向素子19mに印加する駆動電圧を表し、縦軸はレーザ光の副走査位置変動量を表す。印加する駆動電圧と副走査位置変動量との関係は、完全な比例関係にあるのではなく、低電圧域(V1以下)では逓増し、高電圧域(V2以上)では逓減する。そこで、本実施例では、印加する駆動電圧と副走査位置変動量とが略比例関係(変化量が最小二乗法における直線近似で相関係数rが0.8以上となる関係)となるV1からV2の範囲でレーザ光の副走査位置を変化させることで、レーザ光の副走査位置の調整を行う。
図示は省略したが、上述の、マゼンダM画像形成用の感光体200Mを露光する上述の露光系と同様な、シアンCおよびイエローY、ならびに、黒K、それぞれの画像を形成する各感光体200C,200Y,200Kを露光する露光系があり、感光体200C,200Yの露光系のそれぞれにも、液晶偏向素子19m相当の液晶偏向素子があり、それぞれに、偏向ドライバ28c,28yが、副走査位置調整用の駆動電圧を与える。本実施例では、黒Kを基準に位置(色)ずれ補正をするので、感光体200Kを露光する露光系には、液晶偏向素子19m相当の液晶偏向素子は存在しない。
図12に、レーザ光走査装置202内の、各色K,M,C,Y作像用のレーザビームを出射する半導体レーザ26k,26m,26c,26yを発光駆動する画像書込制御20の構成を示す。マゼンタM,シアンC,イエローYおよびブラックKの各色画信号宛ての印字画像制御部25k,25m,25cおよび25yは、プロセスコントローラのCPUの命令により書込制御20全体の制御をし、書込I/Fの各色書込I/Fk,m,c,yの各画信号生成回路から出力される画信号K,C,MおよびYをレーザ駆動回路23k,23c,23mおよび23yに転送する。
書込クロック生成回路21は、主走査画素単位の周期のクロック信号である画素同期クロックCLKを位相同期回路22(22k,c,m,y)に送る。位相同期回路22は、レーザ光検出器18(18m,18c,y,k)から送られる各色別のライン同期信号(ライン同期パルス)で、書込クロック生成回路21から送られる画素同期クロックCLKを位相補正しレーザ駆動回路23に転送する。
印字画像制御部25は、プロセスコントローラが与える制御データを保持して画像書込制御20の各部に出力すると共に、画像データ枠(用紙面)にトリム領域を設定したり、画像枠(画像面)に任意の枠線を重ねあわせるなどの画像加工処理をプロセスコントローラの内部のCPUが指定する内容により行う。すなわちプロセスコントローラが与える用紙サイズ,トリム領域データおよび境界線書込有無に基いて、到来する画像信号の用紙上の印字位置を、主走査カウント(画素同期パルスのカウント)と副走査カウント(ライン同期パルスのカウント)で追跡し、トリム領域に割当てられる画像信号の出力を停止又は非記録信号への変換を行い、境界線書込有の場合は更に、トリム領域のエッジの内側の数画素の画像信号を、線書込信号に変換する(トリム境界線の書込)。
レーザ駆動回路23(23k,c,m,y)は、印字画像制御部25から送られる画信号M,C,Y,Kを、位相同期回路22からくるCLK信号(画素同期パルス)に同期した駆動信号に変換して、駆動信号に基づき半導体レーザユニット31のLDに通電する。ポリゴンモータ制御回路24は、印字画像制御部25の信号で、ポリゴンモータを所定の回転速度にPLL(Phase Locked Loop)制御する。
再度図1を参照する。プリントコマンドに応答する作像において位置ずれ補正A 107aは、黒K作像用の感光体200Kのホームポジション信号300を基点として副走査位置同期パルスをカウントアップし、カウント値が、10°刻みの0(360)°〜350°対応の各値になるたびに、M,C,Y各色関連テーブルから調整値(図7に示す補正量対応の調整値=液晶偏向素子駆動電圧指示データ)を読み出して、偏向ドライバ28(28m,c,y)に与えてラッチする。すなわち偏向ドライバ28内の入力ラッチのデータを、読出しデータに更新する。更新した電圧指示データに対応する駆動電圧を、偏向ドライバ28(28m,c,y)が液晶偏向素子19(19m,c,y)に印加する。これにより、液晶偏向素子19(19m,c,y)が、図11に示すような位置変動特性で感光体200M,C,Kに対するレーザ露光位置(副走査方向)を調整し、図5に示すような、黒Kに対するマゼンタM,シアンCおよびイエローYの作像位置ずれが、実質的に解消する。すなわち感光体1回転内の位置ずれ(色ずれ)の変動がなくなる。
図13に、本発明の第1実施態様であるタンデム方式のカールソンプロセスを用いるカラー画像形成装置の、もう一つの実施例である第2実施例を示す。第2実施例では、各色作像用の各感光体はそれぞれに宛てられた各パルスモータで回転駆動される。各パルスモータは、各モータドライバ30(30k,30m,30c,30y)が与える一連の電圧パルスによって回転駆動され、該パルスの周波数(周期)を変更することによってモータの回転速度すなわち感光体の回転速度が変化し、色間で回転速度を変えると色間の作像位置ずれが変わる。
そこで第2実施例の位置差調整手段は、前記複数の作像ユニットの各感光体を回転駆動する各電気モータをパルス回転駆動する各モータドライバ30、および、各モータドライバが電気モータをパルス駆動するパルスの周期又は周波数を前記調整値相当値に制御する速度制御29および位置ずれ補正A 107aで構成されている。
位置ずれ補正A 107aはまた、位置差検出手段および調整値生成手段でもあり、「調整値の設定」において、第1実施例の場合と同様にテストパターン画像を形成して、黒Kの作像に対する、M,C,Y各作像それぞれの位置ずれ量(図7の補正量相当値)を算出するが、算出した位置ずれ量を、位置ずれ補正A 107aの内部メモリに格納しているずれ量/周波数変換テーブルを用いて、ずれ量をゼロにするためのモータ駆動パルス周波数に変換してM,C,Y各関連テーブルに書込む。黒Kの関連テーブルには、0(360)°〜350°対応アドレスのいずれにも、基準周波数データ(周波数指示データ)を書き込む。
プリントコマンドに応答する作像において第2実施例の位置ずれ補正A 107aは、黒K作像用の感光体200Kのホームポジション信号300を基点として副走査位置同期パルスをカウントアップし、カウント値が、10°刻みの0(360)°〜350°対応の各値になるたびに、K,M,C,Y各色関連テーブルから調整値(モータ駆動パルスの周波数)を読み出して、速度制御29に与えてラッチする。すなわち速度制御29の入力ラッチのデータを、読出しデータに更新する。更新した周波数のモータ駆動パルスをモータドライバ30(30k,m,cy)が感光体駆動モータ(パルスモータ)に印加する。これにより、図5に示すような、黒Kに対するマゼンタM,シアンCおよびイエローYの作像位置ずれが、実質的に解消する。すなわち感光体1回転内の位置ずれ(色ずれ)の変動がなくなる。第2実施例のその他の構成および機能は、上述の第1実施例のものと同様である。
図14に、本発明の第1実施態様であるタンデム方式のカールソンプロセスを用いるカラー画像形成装置の、もう一つの実施例である第3実施例の、レーザ光走査装置202内の、各色K,M,C,Y作像用のレーザビームを出射する半導体レーザ26k,26m,26c,26yを発光駆動する画像書込制御20の構成を示す。マゼンタM,シアンC,イエローYおよびブラックKの各色画信号宛ての印字画像制御部25k,25m,25cおよび25yは、プロセスコントローラのCPUの命令により書込制御20全体の制御をし、書込I/Fの各色書込I/Fk,m,c,yの各画信号生成回路から出力される画信号K,C,MおよびYをレーザ駆動回路23k,23c,23mおよび23yに転送する。
第3実施例では、位置差調整手段は、各作像ユニットの感光体を露光するレーザ光走査装置202の、ポリゴンミラー12の反射面切換りに対応する、レーザ光検出器18(18k,m,c,y)が発生するレーザ検出信号すなわちポリゴンライン同期信号(ライン切替え信号)をカウントする、各作像ユニット対応のサイクリックカウンカウンタ31(31k,m,c,y)、および、各カウンタのカウント値対応の各ライン切替え信号の、各色関連テーブルにある調整値(位相指定データ)に対応する1つを、各作像ユニット対応の光駆動位相同期回路22(22k,m,c,y)の「出力ライン同期信号」として選択するセレクタ32(32k,m,c,y)、ならびに、図示を省略した位置ずれ補正A 107aで構成されている。
位置ずれ補正A 107aはまた、位置差検出手段および調整値生成手段でもあり、「調整値の設定」において、第1実施例の場合と同様にテストパターン画像を形成して、黒Kの作像に対する、M,C,Y各作像それぞれの位置ずれ量(図7の補正量相当値)を算出するが、算出した位置ずれ量を、位置ずれ補正A 107aの内部メモリに格納しているずれ量/位相変換テーブルを用いて、ずれ量をゼロにするための前記「出力ライン同期信号」の位相指定データに変換してM,C,Y各関連テーブルに書込む。黒Kの関連テーブルには、0(360)°〜350°対応アドレスのいずれにも、基準位相(図15に示すカウンタ31の出力「0」の出力ライン同期信号)を指定するデータ(位相指定データ)を書き込む。
なお、第3実施例では、実際のライン記録周期(出力ライン同期K〜Yの周期)は、ポリゴンミラー12の4面の切換り時間(レーザ光検出器18が発生するライン同期K〜Yの4周期)であり、ライン同期K〜Yの連続4パルスの1つづつをサイクリックカウンタ31で分別し、いずれか1つのパルスをセレクタ32で選択して、出力ライン同期信号として位相同期回路22に与える。したがって第3実施例では、実際の作像の副走査速度は、ポリゴンミラー12の副走査速度の1/4である。各色関連テーブルの調整値は、図15に示すカウンタ31の出力0〜3のいずれを選択出力するかの副走査位相指定データである。黒K用の関連テーブルには、0(360)°〜350°対応アドレスのいずれにも、調整値として、カウンタ31kの出力「0」の出力ライン同期信号を指定するデータが書き込まれる。
プリントコマンドに応答する作像において第3実施例の位置ずれ補正A 107aは、黒K作像用の感光体200Kのホームポジション信号300を基点として副走査位置同期パルスをカウントアップし、カウント値が、10°刻みの0(360)°〜350°対応の各値になるたびに、K,M,C,Y各色関連テーブルから調整値(位相指定データ)を読み出して、セレクタ32に与えてラッチする。すなわちセレクタ32の入力ラッチのデータを、読出しデータに更新する。更新した指定データが指定する位相の出力ライン同期信号(カウンタ31の、図15に示す0〜4出力の1つ)を、セレクタ32が位相同期回路22に出力する。これにより、図5に示すような、黒Kに対するマゼンタM,シアンCおよびイエローYの作像位置ずれが、実質的に解消する。すなわち感光体1回転内の位置ずれ(色ずれ)の変動がなくなる。第3実施例のその他の構成および機能は、上述の第1実施例のものと同様である。
図16に、本発明の第1実施態様であるタンデム方式のカールソンプロセスを用いるカラー画像形成装置の、もう一つの実施例である第4実施例の、レーザ光走査装置202内の、各色K,M,C,Y作像用のレーザビームを出射する半導体レーザ26k,26m,26c,26yを発光駆動する画像書込制御20の構成を示す。マゼンタM,シアンC,イエローYおよびブラックKの各色画信号宛ての印字画像制御部25k,25m,25cおよび25yは、プロセスコントローラのCPUの命令により書込制御20全体の制御をし、書込I/Fの各色書込I/Fk,m,c,yの各画信号生成回路から出力される画信号K,C,MおよびYを、光駆動回路であるレーザ駆動回路23k,23c,23mおよび23yに転送する。レーザ駆動回路23(23k,c,mおよびy)は、光制御電圧に応じた強度に半導体レーザ26(26k,c,mおよびy)を発光駆動する。
第4実施例の位置差調整手段は、レーザ光走査装置202の、各作像ユニット対応のレーザ駆動回路23(23k,m,c,y)、ならびに、位置ずれ補正A 107aを含み、レーザ駆動回路23(23k,m,c,y)が、関連テーブルの調整値(光強度指定データ)に対応して、半導体レーザ26(26k,c,mおよびy)を発光駆動する。
そこで第4実施例の位置差調整手段は、前記レーザ駆動回路23(23k,m,c,y)、および、位置ずれ補正A 107aで構成されている。
位置ずれ補正A 107aはまた、位置差検出手段および調整値生成手段でもあり、「調整値の設定」において、第1実施例の場合と同様にテストパターン画像を形成して、黒Kの作像に対する、M,C,Y各作像それぞれの位置ずれ量(図7の補正量相当値)を算出するが、算出した位置ずれ量を、位置ずれ補正A 107aの内部メモリに格納しているずれ量/光強度変換テーブルを用いて、ずれ量を覆うレーザ光強度にするための光制御電圧指定データに変換してM,C,Y各関連テーブルに書込む。黒Kの関連テーブルには、0(360)°〜350°対応アドレスのいずれにも、基準光強度指定データを書込む。
プリントコマンドに応答する作像において第4実施例の位置ずれ補正A 107aは、黒K作像用の感光体200Kのホームポジション信号300を基点として副走査位置同期パルスをカウントアップし、カウント値が、10°刻みの0(360)°〜350°対応の各値になるたびに、K,M,C,Y各色関連テーブルから調整値(光強度指定データ)を読み出して、レーザ駆動回路23に与えてラッチする。すなわちレーザ駆動回路23の入力ラッチのデータを、読出しデータに更新する。更新した光強度指定データに対応する光制御電圧でレーザ駆動回路23が半導体レーザ26を発光付勢する。これにより、図5に示すような、黒Kに対するマゼンタM,シアンCおよびイエローYの作像位置ずれが、外見上低減する。すなわち感光体1回転内の位置ずれ(色ずれ)の変動が少なくなる。第4実施例のその他の構成および機能は、上述の第1実施例のものと同様である。
なお、第1〜4実施例のいずれも、レーザ走査により感光体に画像光を露光するものであるが、LEDを主走査方向に高密度に並べたLEDアレイを、レーザ走査に代わる光源に用いても上述と同様な副走査位置ずれ調整が可能である。LEDアレイを用いて、副走査方向の位置を電気的に補正する場合、調整値をLEDの発光タイミング調整値として、LEDの発光タイミングを早くしたり遅らせたりする態様でも可能である。
第5実施例以下は、本発明の第2実施態様であるインクジェットカラー画像形成装置の実施例である。作像手段は、用紙搬送ベルトによる用紙の移動方向である副走査方向に、該副走査方向に直交する主走査方向にライン記録する、黒K,マゼンタM,シアンCおよびイエローYの各色インクを噴射する各インクジェットヘッドを配列したタンデム方式のインクジェット記録機構であり、位置差検出手段は、第2,第3又は第4実施例と同様であって、黒K記録位置に対するマゼンタM,シアンCおよびイエローYの各色記録位置ずれを検出し、調整値生成手段も、第2,第3又は第4実施例と同様であって、各テストパターン画像毎に前記位置ずれを低減するための調整値を、副走査方向の位置ずれの変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応で関連テーブルに格納する。位置差調整手段は、第2,第3又は第4実施例のものに相応し、プリントコマンドに応答して画像を形成する記録工程での各インクジェットヘッドによる副走査方向の作像位置に対応する関連テーブル上の調整値を用いて、各インクジェットヘッドの副走査方向の作像位置または記録ドットサイズを位置ずれが現れないように調整する。
この第2実施態様のもう1つの実施例では、位置差調整手段は、各インクジェットヘッドをインク噴射付勢する噴射駆動回路に、各インクジェットヘッド宛の画像信号を与える印字画像制御を含む。該印字画像制御は、噴射駆動回路に与える画像信号に、関連テーブルの調整値(位置ずれを解消するための画像信号の遅延/進み時間又はタイミング)に対応する副走査方向の遅延又は進みを加える。更にもう1つの実施例では、位置差調整手段は、各インクジェットヘッドの各ノズルから噴射するインク量(記録ドット径)を調整値に対応して増減する噴射駆動回路を含む。調整値は、位置ずれを見えなくするドット径のインクを噴射する駆動電圧指定データである。
12:ポリゴンミラー走査結合レンズ
13m:走査結合レンズ(マゼンタM用)
14m:折返しミラー(マゼンタM用)
15:ポリゴンケース
16:透過ガラス
18m:レーザ光検出器(マゼンタM用)
19m:液晶偏向素子(マゼンタM用)
26m:半導体レーザ(マゼンタM用)
100(100K〜Y):カールソンプロセスを使用する作像ユニット
101:中間転写ベルト
103(103K〜Y):1次転写チャージャ
104(104K〜Y):2次転写チャージャ
105:用紙
106:定着器
108:支持ローラ
193:液晶
194:配向膜
195:透明電極
196:ガラス板
197:スペーサ
200(200K〜Y):感光体
201(201K〜Y):感光体チャージャ
202:光走査装置
203(203K〜Y):現像器
300〜303:感光体ホームポジション信号
400(400a〜e):画像位置検出器
404(404K〜Y):トナーパッチ
特開平10−197810号公報 特開平11− 65208号公報 特開2007−114518号公報

Claims (16)

  1. 画像を、主走査方向に延びるライン毎にしかも副走査方向に順次にラインを更新して作像しこの作像を複数行って同一用紙上に重複記録する作像手段;
    該作像手段による各作像を用いて、副走査方向に一定間隔で分布する複数のパッチでなるテストパターン画像である、各テストパターン画像を形成し、基準位置に対する各テストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、又は、1つの作像手段により形成したテストパターン画像の各パッチに対する他の作像手段により形成したテストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、を検出する位置差検出手段;
    各テストパターン画像毎に前記位置差を低減するための調整値を、副走査方向の位置差の変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応でメモリに格納する調整値生成手段;および、
    作像が指示された画像を形成する作像工程での前記作像手段の各作像における副走査方向の作像位置に対応する前記メモリの調整値を用いて、各作像の副走査方向の作像位置を前記位置差を低減すべく調整する位置差調整手段;
    を備える画像形成装置。
  2. 前記作像手段は、中間転写体上に、タンデム配列された複数の作像ユニットが形成した各画像を重ね転写してから、用紙上に転写するタンデム方式の作像機構であり;
    前記位置差検出手段は、各作像ユニットを用いて、前記中間転写体の転写面の移動方向である副走査方向に一定間隔で分布する複数のパッチでなるテストパターン画像である、各テストパターン画像を形成し、基準位置に対する各テストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、又は、1つの作像ユニットにより形成したテストパターン画像の各パッチに対する他の作像ユニットにより形成したテストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、を検出し;
    前記調整値生成手段は、各テストパターン画像毎に前記位置差を低減するための調整値を、副走査方向の位置差の変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応でメモリに格納し;
    前記位置差調整手段は、作像が指示された画像を形成する作像工程での前記作像機構の各作像ユニットにおける副走査方向の作像位置に対応する前記メモリの調整値を用いて、各作像ユニットの副走査方向の作像位置を前記位置差を低減すべく調整する;
    請求項1に記載の、カールソンプロセスによる画像形成装置。
  3. 前記位置差調整手段は、前記複数の作像ユニットの感光体を露光する光走査装置の、画像信号で変調した光を出射する光源と該光を反射する主走査用のポリゴンミラーの間に介挿された液晶偏向素子、ならびに、該液晶偏向素子に前記調整値相当の偏向制御電圧を与える偏向ドライバおよび偏向制御を含む;請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記位置差調整手段は、前記複数の作像ユニットの各感光体を回転駆動する各電気モータをパルス回転駆動する各モータドライバ、および、各モータドライバが電気モータをパルス駆動するパルスの周期又は周波数を前記調整値相当値に制御する手段を含む;請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記位置差調整手段は、前記複数の作像ユニットの感光体を露光する光走査装置の、ポリゴンミラーの反射面切換りに対応するライン切替え信号をカウントする、各作像ユニット対応のサイクリックカウント手段、各カウント手段のカウント値対応の各ライン切替え信号の、前記調整値に対応する1つを、各作像ユニット対応の光駆動位相同期回路のライン同期信号として選択する手段を含む;請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記位置差調整手段は、前記複数の作像ユニットの感光体を露光する光走査装置の、各作像ユニット対応の光源を各作像ユニット宛の画像信号に対応した強度で発光駆動するとともに、前記調整値に対応して該強度を強弱する光駆動回路を含む;請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記位置差検出手段は、中間転写体の印刷領域外に、感光体1周の整数倍分のパッチを形成し、基準色を形成する作像ユニットが形成したパッチに対する他の各作像ユニットで形成したパッチの位置差を検出し、整数倍分の位置差に基づいて1周分の位置差を求める;請求項2乃至6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 前記位置差調整手段は、各作像ユニットの副走査方向の作像位置の基点を、各感光体のホームポジション信号のタイミングで定める;請求項2乃至7のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  9. 前記位置差調整手段は、感光体の回転が止まると副走査方向の作像位置を前記基点に戻す:請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記メモリに前記調整値は、前記基点のものを始点にして格納される;請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記位置差検出手段は、各テストパターン画像の基点は、中間転写体のホームポジション信号のタイミングで定める;請求項2乃至10のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  12. 前記位置差検出手段は、各テストパターン画像を中間転写体のホームポジションを基準に、中間転写体1周分を生成する、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記作像手段は、用紙搬送手段による用紙の移動方向である副走査方向に、該副走査方向に直交する主走査方向にライン記録する複数のインクジェットヘッドを配列したタンデム方式のインクジェット記録機構であり;
    前記位置差検出手段は、各インクジェットヘッドを用いて前記用紙又は用紙搬送手段に、副走査方向に一定間隔で分布する複数のパッチでなるテストパターン画像である、各テストパターン画像を形成し、基準位置に対する各テストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、又は、1つの作像ユニットにより形成したテストパターン画像の各パッチに対する他の作像ユニットにより形成したテストパターン画像の各パッチの副走査方向の位置差、を検出し;
    前記調整値生成手段は、各テストパターン画像毎に前記位置差を低減するための調整値を、副走査方向の位置差の変動周期の少なくとも1周期分、副走査位置対応でメモリに格納し;
    前記位置差調整手段は、記録が指示された画像を形成する記録工程での各インクジェットヘッドによる副走査方向の作像位置に対応する前記メモリの調整値を用いて、各インクジェットヘッドの副走査方向の作像位置を前記位置差を低減すべく調整する;
    請求項1に記載の、インクジェットによる画像形成装置。
  14. 前記位置差調整手段は、各インクジェットヘッドをインク噴射付勢する噴射駆動回路に、各インクジェットヘッド宛の画像信号を与える印字画像制御を含み、該印字画像制御は、噴射駆動回路に与える画像信号に、前記調整値に対応する副走査方向の遅延又は進みを加える;請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記位置差調整手段は、各インクジェットヘッドの各ノズルから噴射するインク量を前記調整値に対応して増減する噴射駆動回路を含む、請求項13又は14に記載の画像形成装置。
  16. 前記位置差検出手段は、用紙搬送ベルトに、該用紙搬送ベルトを支持する用紙搬送ローラの1周の整数倍に及んで前記テストパターン画像を形成し、基準のインク噴射ヘッドで形成したパッチに対する他のインクジェットヘッドで形成したパッチの位置差を検出し、前記整数倍分の位置差に基づいて1周分の位置差を求める;請求項13乃至15のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012242787A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Sharp Corp 画像形成装置
JP2013041216A (ja) * 2011-08-19 2013-02-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US9026017B2 (en) 2011-06-17 2015-05-05 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus including a patch forming unit

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