JP2011002564A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Masashi Mitsui
雅志 三井
Tokuo Koma
徳夫 小間
Tatsuo Uchida
龍男 内田
Takahiro Ishinabe
隆宏 石鍋
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Tohoku University NUC
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Abstract

【課題】所望の反射特性を好適に得られる設計の自由度を相対的に高める。
【解決手段】液晶装置1は、第1基板10と、第1基板に対向する第2基板20と、第1基板と、第1基板と第2基板との間に挟持される液晶層50と、第1基板の液晶層側に設けられ第2基板側から液晶層に入射する光を第2基板側に反射する反射層80と、第2基板上の液晶層とは反対側に設けられる光拡散性を有する光拡散層200とを備え、前記反射層上には第2基板側から液晶層に入射する光を乱反射する凹凸部81が形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば反射型の液晶装置及びこのような液晶装置を備える電子機器の技術分野に関する。
液晶装置では、例えば表示パネルである液晶パネルを構成する一対の基板間において液晶を所定の配向状態としておき、例えば画像表示領域に形成された画素部毎に、液晶に所定の電圧を印加することにより、液晶における配向や秩序を変化させて、光を変調することにより階調表示を行う。
このような液晶装置として、反射型の液晶装置があげられる(例えば、特許文献1参照)。反射型の液晶装置では、外光が前面側の透明基板を通して液晶層に入射し、裏面側の透明基板に形成された反射板にて反射された後、再び液晶層及び前面側の透明基板を通過して視認される。特に、特許文献1では、広い視野角で明るい液晶装置であって且つ表示のにじみ(ボケ)や混色などをなくした液晶装置を実現するために、前面の透明基板上に、光拡散性の異なる2つの散乱層を設ける構成が開示されている。
特開平11−249129号公報
しかしながら、特許文献1に開示された散乱層では、光の拡散量や拡散方向を所望の状態に設定することが困難であるという技術的問題点を有している。つまり、単に散乱層を設けるだけでは、散乱層の特性等の制約によって、光の拡散量や拡散方向を所望の状態に設定することが困難であるという技術的問題点を有している。その結果、液晶装置の設計の自由度が狭くなってしまいかねない。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば設計の自由度を相対的に高めることが可能な液晶装置及び電子機器を提供することを課題とする。
(液晶装置)
上記課題を解決するために、本発明の液晶装置は、第1基板と、前記第1基板に対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に挟持される液晶層と、前記第1基板の前記液晶層側に設けられると共に、前記第2基板側から前記液晶層に入射する光を前記第2基板側に反射する反射層と、前記第2基板上の前記液晶層とは反対側に設けられる光拡散性を有する光拡散層とを備え、前記反射層上には、前記第2基板側から前記液晶層に入射する光を乱反射する凹凸部が形成されている。
本発明の液晶装置によれば、一対の基板(つまり、第1基板及び第2基板)間に挟持されている液晶分子の配向状態を、第1基板上に形成される電極(例えば、後述の画素電極)及び第2基板上に形成される電極(例えば、後述の共通電極)の夫々の電位差によって生ずる電界によって変化させることができる。特に、本発明の液晶装置では、第1基板上に反射層が設けられている。この反射層は、第1基板の液晶層側に設けられることが好ましいが、第1基板の液晶層とは反対側に設けられてもよい。このため、本発明の液晶装置は、いわゆる反射型の(或いは、半透過反射型の)液晶装置として動作する。従って、本発明の液晶装置によれば、第2基板側から液晶装置内部(つまり、液晶層)に入射する光が反射層によって第2基板側に向かって反射されることで、ユーザは液晶装置に表示される画像を視認する。
本発明では特に、第2基板上に光拡散層が設けられている。光拡散層は、光拡散性を有する層である。このような光拡散層は、例えば、一の角度から入射する光を拡散し且つ前記一の角度とは異なる他の角度から入射する光を透過する光拡散性を有していてもよい。或いは、このような光拡散層は、入射してくる光を所望の態様で又は任意の態様で拡散させる光拡散性を有していてもよい。尚、光拡散層は、第2基板の液晶層とは反対側に設けられることが好ましいが、第2基板の液晶層側に設けられてもよい。
更に、本発明では、上述した光拡散層が第2基板上に設けられることに加えて、反射層が、入射する光を乱反射する(言い換えれば、拡散しながら反射する)凹凸部を備えている。ここに、本発明における「凹凸部」とは、入射してくる光を乱反射することができる程度の凹凸(つまり、突起及びくぼみ)が形成されている箇所を示す広い趣旨であって、凹凸のサイズはどのようなものであってもよい。
ここで、光拡散層が設けられる一方で反射層が凹凸部を備えない液晶装置では、光拡散層によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、所望の反射特性を得るために、光拡散層そのものの特性(或いは、光拡散層に用いられる光学材料そのもの等)を変更する必要がある。しかしながら、光拡散層の特性選択性(或いは、材料選択性)の制約の観点から見れば、必ずしも所望の反射特性を得られる光拡散層が存在するとは限らない。このため、必ずしも所望の反射特性を得られる液晶装置を実現できるとは限らない。
同様に、反射層が凹凸部を備える一方で光拡散層が設けられない液晶装置では、反射層が備える凹凸部によって得られる光拡散性(つまり、乱反射特性)が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、所望の反射特性を得るために、凹凸部の特性(例えば、凹凸部の形状やサイズ等)を変更する必要がある。しかしながら、反射層が備える凹凸部の設計の制約の観点から見れば、必ずしも所望の反射特性を得られる凹凸部が得られるとは限らない。このため、必ずしも所望の反射特性を得られる液晶装置を実現できるとは限らない。
しかるに、本発明の液晶装置によれば、光拡散層によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、光拡散層そのものの特性(或いは、光拡散層に用いられる光学材料そのもの等)を変更することに加えて又は代えて、凹凸部の特性(例えば、凹凸部の形状やサイズ等)を変更することができる。つまり、光拡散層によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、不足している又は過剰となっている反射特性を反射層が備える凹凸部によって補うことができる。同様に、反射層が備える凹凸部によって得られる光拡散性(つまり、乱反射特性)が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、凹凸部の特性(例えば、凹凸部の形状やサイズ等)を変更することに加えて又は代えて、光拡散層そのものの特性(或いは、光拡散層に用いられる光学材料そのもの等)を変更することができる。つまり、反射層が備える凹凸部によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、不足している又は過剰となっている反射特性を光拡散層によって補うことができる。
このため、本発明の液晶装置によれば、液晶装置全体としての設計の自由度を相対的に高めることができると共に、所望の反射特性を好適に得ることができるという実践上大変有利な効果を享受することができる。
本発明の液晶装置の一の態様では、前記凹凸部は、前記反射層の全面に渡って形成されている。
この態様によれば、光拡散層によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合に、不足している又は過剰となっている反射特性を凹凸部によって補うことができると共に、凹凸部によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、不足している又は過剰となっている反射特性を光拡散層によって補うことができる。このため、液晶装置全体としての設計の自由度を相対的に高めることができると共に、所望の反射特性を好適に得ることができるという実践上大変有利な効果を享受することができる。
本発明の液晶装置の他の態様では、前記凹凸部は、前記反射層の一部に形成されている。
この態様によれば、光拡散層によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合に、不足している又は過剰となっている反射特性を凹凸部によって補うことができると共に、凹凸部によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、不足している又は過剰となっている反射特性を光拡散層によって補うことができる。このため、液晶装置全体としての設計の自由度を相対的に高めることができると共に、所望の反射特性を好適に得ることができるという実践上大変有利な効果を享受することができる。
特に、凹凸部が反射層上の一部に形成されているため、凹凸部が形成される位置や凹凸部の分布の態様によっても、反射特性を変更することができる。このため、液晶装置全体としての設計の自由度をより一層高めることができると共に、所望の反射特性を好適に得ることができるという実践上大変有利な効果を享受することができる。
本発明の液晶装置の他の態様では、前記凹凸部は、前記反射層上において離散するように又は分散するように複数形成されている。
特に、凹凸部が反射層上に複数形成されているため、凹凸部が形成される位置や凹凸部の分布の態様や凹凸部の数によっても、反射特性を変更することができる。このため、液晶装置全体としての設計の自由度をより一層高めることができると共に、所望の反射特性を好適に得ることができるという実践上大変有利な効果を享受することができる。
(電子機器)
上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、上述した本発明の液晶装置(但し、その各種態様を含む)を備える。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明の液晶装置(或いは、その各種態様)備えているため、上述した本発明の液晶装置が享受する各種効果と同様の効果を享受することができる。つまり、上述した本発明の液晶装置が享受する各種効果と同様の効果を享受することができる投射型表示装置(例えば、プロジェクタやヘッドアップディスプレイ等)や直視型表示装置(例えば、テレビ、携帯電話、電子手帳、携帯オーディオプレーヤ、ワードプロセッサ、デジタルカメラ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネル等)などの各種電子機器を実現することができる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から更に明らかにされよう。
本実施形態に係る液晶装置が備える液晶パネルを対向基板側から見た平面図である。 図1のII−II’断面図である。 本実施形態に係る液晶パネルの画像表示領域における回路構成を示した回路図である。 本実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す断面図である。 変形例に係る液晶装置の全体構成を示す断面図である。 液晶装置が適用されたモバイル型のパーソナルコンピュータの斜視図である。 液晶装置が適用された携帯電話の斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る液晶装置の実施形態を説明する。
(1)液晶パネル
はじめに、図1から図3を参照しながら、本実施形態に係る液晶装置が備える液晶パネルの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る液晶パネルを対向基板側から見た平面図であり、図2は、図1のII−II’断面図であり、図3は、本実施形態に係る液晶パネルの画像表示領域10aにおける回路構成を示した回路図である。
図1及び図2において、液晶装置1が備える液晶パネル100は、本発明における「第1基板」の一具体例を構成するTFTアレイ基板10、本発明における「第2基板」の一具体例を構成する対向基板20、シール部52、及び複数の端子102を備えている。
液晶パネル100では、平面形状が各々矩形状であり、且つ相互に重なるTFTアレイ基板10及び対向基板20が互いに向い合うように対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に、液晶からなる液晶層50が封入されている。TFTアレイ基板10及び対向基板20は、画像表示領域10aの周囲に位置する領域の一部であるシール領域に設けられたシール部52により相互に接着されている。液晶層50は、液晶パネル100の駆動時において、画像信号に応じて画像のコントラスト及び液晶パネル100の透過率が可変となるように構成されている。
TFTアレイ基板10は、画素スイッチング用TFT等の各種素子、及び配線がガラス基板等の透明な基板本体に形成されてなる。TFTアレイ基板10及び対向基板20の夫々は、シール部52によって一対の大型基板を相互に貼り合せた後、一対の大型基板からなる貼り合せ基板を、形成すべき液晶パネル100のサイズに対応する基板部分毎に分離することによって形成されている。TFTアレイ基板10及び対向基板20の夫々における液晶層50に臨む面には配向膜が形成されており、画像信号に応じて各画素部における液晶の配向状態が制御される。
シール部52は、平面的に見て、TFTアレイ基板10上の画像表示領域10aを囲むように枠状に形成されている。シール部52は、両基板を貼り合わせるための、例えば、エポキシ樹脂等のシール材で構成されており、熱硬化性、若しくは光及び熱の両方によって硬化可能なシール材で構成されている。シール部52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されていてもよい。
シール部52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、対向基板20上において、電極より上層側に配置されて形成されてもよいし、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として形成されてもよい。
複数の端子102は、TFTアレイ基板10の基板面を規定する4辺のうち1辺に沿って延び、且つ画像表示領域10aの外側に延びる領域においてシール部52に重ならないように形成されており、画像表示領域10aを構成する画素部と、FPC(Flexible Printed Circuit)、或いは該FPCに搭載されたIC等の外部回路とを相互に電気的に接続する。
液晶パネル100は、画像表示領域10aの周辺に位置する領域のうち、シール部52が配置されたシール領域の外側に位置する領域に形成され、且つ画像信号を画素部に供給するデータ線駆動回路101と、シール部52の内側の領域に形成され、且つ各画素部の動作をスイッチング制御する走査信号を供給する走査線駆動回路104とを備えている。但し、データ線駆動回路101が、シール部52が配置されたシール領域の内側に位置する領域に形成されてもよく、データ線駆動回路101の一部が、シール部52が配置されたシール領域に形成されてもよい。さらに、走査線駆動回路104についても同様にシール領域の外側に位置する領域に形成されてもよく、一部がシール領域に形成されてもよい。
TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFT(Thin Film Transistor)や走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜16が形成されている。他方、詳細な構成については省略するが、液晶パネル100において、対向基板20に形成された共通電極21が、画素電極9aと対向するように配置されており、その上(図中下側)に配向膜22が形成されている。尚、TFTアレイ基板10及び対向基板20としては、ガラス基板、石英、プラスチック基板、或いはシリコン基板等の各種基板を使用可能である。尚、画像表示領域10aを構成し、且つマトリクス状に配列された複数の画素部の夫々において光が透過する領域は、画像表示領域10aに格子状に形成された、所謂ブラックマトリクスと称される遮光膜23によって規定されている。
次に、図3を参照しながら、液晶パネル100の画像表示領域10aにおける回路構成を説明する。
図3において、液晶パネル100の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素部72の夫々は、画素電極9a、TFT30、及び液晶素子50aを備えている。TFT30は、画素電極9aに電気的に接続されており、液晶パネル1の動作時に画素電極9aをスイッチング制御し、当該制御に応じて液晶素子50aを駆動する。画像信号が供給されるデータ線6aは、TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されており、液晶パネル1は、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、・・・、Snが所定のタイミングで書き込まれる。画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、対向基板20に形成された共通電極21との間で一定期間保持される。
液晶層50に含まれる液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。
(2)液晶装置
次に、本実施形態に係る液晶装置1全体の構成及び動作について図4を参照して説明する。ここに、図4は、液晶装置1の全体構成を示す側面図である。尚、図4における液晶パネル100では、説明の便宜上、図1及び図2に図示したような詳細な部材を適宜省略して図示してある。
図4に示すように、本実施形態に係る液晶装置1は、ECB(Electrically Controlled Birefringence:電界制御複屈折)方式の反射型液晶装置であり、TFTアレイ基板10、対向基板20、液晶層50及び反射層80からなる液晶パネル100と、光拡散フィルム200と、位相差板300と、偏光板400とを備えて構成されている。
本実施形態に係る液晶装置1の動作時には、入射光は、先ず偏光板400及び位相差板300を透過した後に、光拡散フィルム200に入射する。ここで、光拡散フィルム200は、液晶層50とは反対側の面から入射してくる入射光をそのまま透過させる性質を有している。従って、偏光板400及び位相差板300を透過した光は、光拡散フィルム200をそのまま透過して液晶パネル100内に入射する。その後、液晶パネル100内に入射した入射光は、液晶層50によって位相差が付与された後又は付与されることなく反射層80によって反射される。
ここで、本実施形態においては、反射層80は、その液晶層50側の表面の概ね全面に渡って凹凸部81を備えている。このため、液晶層50を透過してきた光は、凹凸部81によって乱反射される。つまり、液晶層50を透過してきた光は、様々な方向に向かって反射される。
その後、反射層80により反射された(つまり、反射層80が備える凹凸部81により乱反射された)反射光は、再び液晶層50を透過した後、光拡散フィルム200に入射する。光拡散フィルム200は、液晶層50の側の面から入射してくる光を拡散する性質を有している。このような光拡散フィルム200として、例えば住友化学工業株式会社製の光制御フィルム(商品名:ルミスティ)を用いることができる。従って、反射層80において反射された後に液晶層50を透過した反射光は、光拡散フィルム200において様々な方向に向かって拡散しながら光拡散フィルム200を透過する。その後、光拡散フィルム200を透過した反射光は、位相差板300を透過し、偏光状態に応じて偏光板400を透過する又は偏光板400において遮断される。その結果、画像表示が行われる。
このように、本実施形態に係る液晶装置1によれば、光拡散フィルム200を設けることに加えて、反射層80が凹凸部81を備えている。このため、液晶装置1内に入射した光は、凹凸部81及び光拡散フィルム200の双方において拡散される。従って、液晶装置1の広視野角を実現することができる。
加えて、光拡散フィルム200を設けることに加えて、反射層80が凹凸部81を備えているため、液晶装置1全体としての設計の自由度を相対的に高めることができると共に、所望の反射特性を好適に得ることができる。具体的には、光拡散フィルム200によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、光拡散フィルム200そのものの特性(例えば、光拡散フィルム200に用いられる光学材料や、光拡散フィルム200の形状や、光拡散フィルム200のサイズや、光拡散フィルム200を構成する光学材料の積層構造ないしは形成態様等)を変更することに加えて又は代えて、凹凸部81の特性(例えば、凹凸部の形状やサイズ等)を変更することができる。つまり、光拡散フィルム200によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、不足している又は過剰となっている反射特性を凹凸部81によって補うことができる。同様に、凹凸部81によって得られる光拡散性(つまり、乱反射特性)が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、凹凸部81の特性を変更することに加えて又は代えて、光拡散フィルム200そのものの特性を変更することができる。つまり、凹凸部81によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、不足している又は過剰となっている反射特性を光拡散フィルム200によって補うことができる。
他方で、光拡散フィルム200が設けられる一方で反射層80が凹凸部81を備えない液晶装置では、光拡散フィルム200によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、所望の反射特性を得るために、光拡散フィルム200そのものの特性を変更する必要がある。しかしながら、光拡散フィルム200の特性選択性(或いは、材料選択性)の制約の観点から見れば、必ずしも所望の反射特性を得られる光拡散フィルム200が存在するとは限らない。同様に、反射層80が凹凸部81を備える一方で光拡散フィルム200が設けられない液晶装置では、凹凸部81によって得られる光拡散性が所望の反射特性に対して不足している又は過剰である場合には、所望の反射特性を得るために、凹凸部81の特性を変更する必要がある。しかしながら、反射層が備える凹凸部81の設計の制約の観点から見れば、必ずしも所望の反射特性を得られる凹凸部81が得られるとは限らない。このため、必ずしも所望の反射特性を得られる液晶装置を実現できるとは限らない。
しかるに、本実施形態に係る液晶装置1によれば、光拡散フィルム200を設けることに加えて、反射層80が凹凸部81を備えているため、光拡散フィルム200が設けられる一方で反射層80が凹凸部81を備えない液晶装置や反射層80が凹凸部81を備える一方で光拡散フィルム200が設けられない液晶装置における技術的な問題点が生ずる可能性は相対的には低くなる。従って、液晶装置1全体としての設計の自由度を相対的に高めることができると共に、所望の反射特性を好適に得ることができる。
尚、上述の説明では、液晶装置1がECB方式の反射型液晶装置である場合の例について説明をしている。しかしながら、液晶装置1がECB方式の反射型液晶装置に限定されることはない。例えば、液晶装置1がVA(垂直配向)方式の反射型液晶装置であってもよい。この場合であっても、上述した各種効果を享受することができると共に、より一層の広視野角化を図ることができる。
また、ECB方式やVA方式以外の液晶装置(例えば、TN(ツイストネマティック)方式の液晶装置や、横電界方式の液晶装置(例えば、FFS方式やIPS方式の液晶装置))であっても、上述した各種効果を享受することができる。
また、上述の説明では、液晶装置1が反射型液晶装置である場合の例について説明をしている。しかしながら、反射型の液晶装置に限らず、半透過反射型の液晶装置における反射表示領域に対して上述した構成を適用してもよい。この場合であっても、上述した各種効果を享受することができる。
(3)変形例
続いて、図5を参照して、本実施形態に係る液晶装置の変形例について説明する。ここに、図5は、変形例に係る液晶装置1aの全体構成を示す側面図である。尚、図5を参照した以下の説明では、上述した液晶装置1と同一の構成については、同一の参照符号を付することでその詳細な説明については省略する。
図6に示すように、変形例に係る液晶装置1aは、本実施形態に係る液晶装置1と同様に、TFTアレイ基板10、対向基板20、液晶層50及び反射層80aからなる液晶パネル100と、光拡散フィルム200と、位相差板300と、偏光板400とを備えて構成されている。
変形例に係る液晶装置1aでは特に、反射層80aは、その液晶層50側の表面の一部の領域に凹凸部81を備えている。このとき、反射層80aは、一つの凹凸部81を備えていてもよいし、或いは複数の凹凸部81を備えていてもよい。反射層80aが複数の凹凸部81を備える場合には、複数の凹凸部81は、反射層80a上において均等に配列するように配置されていてもよいし、反射層80a上において離散的に配列するように配置されていてもよいし、反射層80a上において分散するように配列するように配置されていてもよいし、或いは、反射層80a上において非規則的に(又は、不均一的に)配列するように配置されていてもよい。いずれにせよ、複数の凹凸部81は、液晶装置1に求められている所望の反射特性を実現可能な態様で配置される。
このような変形例に係る液晶装置1aであっても、光拡散フィルム200を設けることに加えて、反射層80aが凹凸部81を備えているため、上述した各種効果を享受することができる。更に、凹凸部81の数や凹凸部81が設けられる位置や凹凸部81の分布の態様に応じて光拡散性を偏光させることができることを考慮すれば、液晶装置1全体としての設計の自由度をより一層高めることができると共に、所望の反射特性をより好適に得ることができる。
(4)電子機器
続いて、図6及び図7を参照しながら、上述の液晶装置1を具備してなる電子機器の例を説明する。
図6は、上述した液晶装置1が適用されたモバイル型のパーソナルコンピュータの斜視図である。図6において、コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、上述した液晶装置1を含んでなる液晶表示ユニット1206とから構成されている。
次に、上述した液晶装置1を携帯電話に適用した例について説明する。図7は、電子機器の一例である携帯電話の斜視図である。図7において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302とともに、反射型の表示形式を採用し、且つ上述した液晶装置1と同様の構成を有する液晶装置1005を備えている。
これらの電子機器においても、上述した液晶表示装置1を含んでいるため、上述した各種効果を好適に享受することができる。
尚、図6及び図7を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう液晶装置及び電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…液晶装置、10…TFTアレイ基板、20…対向基板、80…反射層、81…凹凸部、200…光拡散フィルム

Claims (5)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板に対向する第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に挟持される液晶層と、
    前記第1基板の前記液晶層側に設けられると共に、前記第2基板側から前記液晶層に入射する光を前記第2基板側に反射する反射層と、
    前記第2基板の前記液晶層とは反対側に設けられると共に、前記反射層において反射された光を拡散する光拡散層と
    を備え、
    前記反射層上には、前記第2基板側から前記液晶層に入射する光を乱反射する凹凸部が形成されていることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記凹凸部は、前記反射層の全面に渡って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記凹凸部は、前記反射層の一部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  4. 前記凹凸部は、前記反射層上において離散するように又は分散するように複数形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の液晶装置を備えることを特徴とする電子機器。
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