JP2011002200A - 玩具銃 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリを用いることなく、点射方式の玩具銃の使用感を実銃に近づける。
【解決手段】トリガ105とボルトシアとの間にトリガシアを介在させる。トリガ105の引き操作によってボルトシアとボルト121との係止がはずれる。ボルト121は、玩具銃101の前後方向に往復運動し、一往復する間に弁部130を開閉し、弾丸Bを発射させる。トリガ105が引かれると、ストッパ爪と駆動爪とがラチェット歯車構造を有する制御板に噛合する。駆動爪は、ボルト121の往復運動に伴って、制御板を正方向に回動変位させる。玩具銃101が弾丸Bを所定数発射すると、シアバーが変位する。シアバーは、トリガシアを動かしてボルトシアから離反させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、使用者がトリガを引くことにより圧縮ガスによる圧力を弾丸に与えて発射する点射(バースト)方式の玩具銃に関する。
従来、自宅内での的当て(プリンキング;plinking)など、玩具銃の愛好者が遊戯目的で使用する点射(バースト)方式の玩具銃がある。ここに点射とは、一回引き金を引く毎に予め定められた複数個の弾丸を連続発射することをいう。
例えば、特許文献1に記載の電動ガンは、セクターギアを駆動するモータと、このモータへの通電を行うスイッチング部と、弾丸の連続発射回数を指定するためのカウンタとを備える。この電動ガンにおいて、使用者は、予めカウンタで連続発射回数を指定しておく。この状態で使用者が操作子(トリガ)を引くと、モータが駆動し、電動ガンは、指定した連続発射回数分の弾丸の連続発射を行う。
また、特許文献2に記載の玩具銃は、圧縮ガスを用いて弾丸を発射するエアガンである。この玩具銃は、以下に述べるように作動する。
すなわち、使用者が特許文献2に記載の玩具銃のトリガを引くと、ハンマーを係止していたシアーが動く。その結果、ハンマーとシアーとの係止が解かれ、ハンマーが放出バルブを打撃してバルブを開放し、蓄圧されていたガスが放出されて弾丸が発射される。これと前後して、ガスの圧力によってスライド(遊底)が後退する。そして、スライドは、ハンマーに当接してこれを回動させる。これにより、ハンマーが起こされた状態にする。
また、この玩具銃では、スライドは後退して第1レバーに当接し、これを下方に回動させる。カウンタープレートの刻みに歯合していたフックバーは、スライドの後退と同時に回動して、次の刻みへ移動して歯合する。これにより、カウンタープレートは押し下げられる。
特許文献2に記載の玩具銃では、ブローバックをするたびに、上記の作動が繰り返される。予め決められた回数のブローバックが終わると、シアーがハンマーを係止し、カウンタープレートの刻みとフックバーとの歯合が解ける。これによってバーストが終了する。
特開2007−101015公報 特開平8−145599公報
しかしながら、特許文献1に記載された電動ガンのような玩具銃は、バッテリや回路、モータ等の部品を備えているため、製造コストは高くなってしまう。
さらに、電動によってBB弾のような弾丸を発射する玩具銃では、弾丸を発射する場合の衝撃が弱い。このため、使用者がこのような玩具銃を使った場合、使用者は、まるで実銃を使っているかのような満足感を得ることはできない。
特許文献2に記載の玩具銃は、圧縮ガスを用いて弾丸を発射するものであり、実銃類似の使用感を使用者が得ることができる点で、特許文献1の玩具銃に比して優れている。しかしながら、特許文献2に記載の銃では、発射回数の制御をカウンタープレートの押し下げによって行うことから、機構が縦長になってしまい、製品設計上の制約となる。
本発明の目的は、バッテリを用いることなく、バースト射撃時に実銃に類似する使用感を有しつつ、設計上制約の少ない点射方式の玩具銃を実現することである。
本発明の点射方式の玩具銃は、弾丸を発射するための発射位置と非発射位置との間で変位自在に設けられるトリガと、バレルと圧縮ガスで充満される気室との連通箇所を開閉する弁部と、スライド自在に設けられ、動力付与部が付与する動力を受けて往復運動し、一往復する間に前記弁部を開閉するボルトと、前記ボルトの往復運動を阻止する阻止位置と当該往復運動を許容する許容位置との間で変位自在に設けられるボルトシアと、正逆両方向に回動自在に設けられる回動部材と、前記回動部材に対し近接離反自在に設けられ、近接状態において当該回動部材の正方向への回動を許容し逆方向への回動を規制する逆回動防止部と、正方向に回動変位した前記回動部材に対し初期位置に復帰させようとする逆方向の回動力を与える回動力付与部と、前記回動部材に対し近接離反自在に設けられ、近接状態において前記ボルトの往復運動に応じて往復運動しその行程で前記回動部材を正方向に回動変位させるボルト動作伝達部と、前記トリガの前記発射位置への変位に応じて前記逆回動防止部及び前記ボルト動作伝達部を前記回動部材に近接させ、前記トリガの前記非発射位置への変位に応じて前記逆回動防止部及び前記ボルト動作伝達部を前記回動部材から離反させるトリガ動作伝達部と、前記トリガの前記発射位置への変位に応じて前記ボルトシアを前記許容位置に位置付け、前記トリガの前記非発射位置への変位と前記ボルト動作伝達部の所定回数分の往復運動による前記回動部材の前記初期位置からの回動変位の少なくとも一方に応じて当該ボルトシアを前記阻止位置に位置付けるボルト阻止部と、を備える。
本発明によれば、使用者がトリガを引くことにより、ボルトは所定回数往復して弁部の開閉を立て続けに行い、ボルト阻止部はその後にボルトの往復運動を阻止するため、バッテリを用いることなく点射方式の玩具銃を実現することができる。また、使用者がトリガを引くと圧縮ガスの圧力でバレル内の弾丸に力が加わり玩具銃から弾丸が発射され、これと前後して、ガス圧によりボルトが後退する。ボルトはある程度の重量を有しており、このボルトが急速に後退するため、使用者は物理的衝撃を感じる(リコイルショック)。リコイルショックは、実銃の使用時にも体感するものであり、使用者は、実銃に類似する使用感を享受することができる。
また、本発明は、各部品が階層的に配置されることにより、コンパクトな機構となっている。そのため、設計上の制約も少ない。
玩具銃の左側面図である。 玩具銃の内部構造を示す左断面図である。 弁部が閉じている状態を示す左側面図である。 弁部が開いている状態を示す左側面図である。 玩具銃のトリガ付近の内部構造を拡大して示す左側面図である。 制御板及びシアバーを示す左側面図である。 図2の状態に続いてトリガが引かれた状態の玩具銃の内部構造を示す左側面図である。 図7の状態に続いてボルトが前方に移動した状態の玩具銃の内部構造を示す左側面図である。 図8の状態に続いて摺動突起が押された状態の玩具銃の内部構造を示す左側面図である。 図9の状態に続いてボルトが後退した状態の玩具銃の内部構造を示す左側面図である。 6発目の弾丸が発射される直前の玩具銃の内部構造を示す左側面図である。
実施の一形態を、図1ないし図11に基づいて説明する。
図1は、玩具銃101の左側面図である。本実施の形態の玩具銃101は、ガスボンベ102を取り付けて用いるもので、このガスボンベ102に封入された圧縮ガスの圧力を弾丸Bに与えて、弾丸を銃口103から発射するものである。ガスボンベ102は、ガスカートリッジが装着された状態で用いられる。このガスカートリッジは、玩具銃101に取り付けられる。ガスボンベ102は、ガスカードリッジを介してガスを玩具銃101へ供給する。ガスボンベ102は、ガスカートリッジに装着されると、ガスボンベ102内のガスが直ちに外部へ流出可能な状態になる。しかしながら、ガスカートリッジにはレギュレーターが設けられている。このため、ガスカートリッジを玩具銃101に装着しない限り、ガスがガスカートリッジの外へ流出することはない。使用者は、玩具銃101を使用する場合、掌でグリップ104を握ってトリガ105に指をかけ、銃口103を射撃対象物(例えば、的)に向ける。そして、使用者は、指を動かしてトリガ105を玩具銃101の後方側に引くことで、銃口103から弾丸Bを発射させることができる。
図2は、玩具銃101の内部構造を示す左断面図である。なお、図2、図7ないし図11では、ガスボンベ102及びグリップ104の記載を省いている。また、以下の説明において、銃口103がある側を玩具銃101の前方側と呼ぶ。また、グリップ104がある側を玩具銃101の後方側と呼ぶ。
まず、玩具銃101の前方部分に備わる各部について説明する。玩具銃101には、筐体をなすフレーム111と、マガジン112と、バレル113と、給弾プレート114とを有する。本実施の形態では、マガジン112とバレル113とは、フレーム111から、玩具銃101の前方に突出している。マガジン112とバレル113は、フレーム111内に収まっていてもよい。
マガジン112は、一端が閉口端112aとなっている円筒状の部材で、内部に弾丸Bを格納可能である。マガジン112の内部で閉口端112aの内側面には、マガジンスプリング112bが取り付けられる。閉口端112aとは反対側になるマガジンスプリング112bの端部には、弾丸Bを押すマガジンフォロワ112cが取り付けられる。弾丸Bは、マガジン112に設けられた開口部(図示せず)からマガジン112の内部に導入される。弾丸Bを収納した状態のマガジン112は、開口端112dを玩具銃101の後方に向けた状態で、フレーム111の前方側に装着される。本実施の形態では、マガジン112は、フレーム111に固定されている。マガジン112は、フレーム111に対し着脱自在となっていてもよい。
バレル113は、円筒状の部材である。バレル113の前端は、銃口103である。このバレル113の内径は、弾丸Bの直径と略同じである。バレル113は、フレーム111の前方側でマガジン112の下方に位置する。
給弾プレート114は、平板状の部材である。給弾プレート114は、マガジン112と直交する向きに向けられて、フレーム111の内部に配置される。給弾プレート114は、フレーム111内に配置されたガイド部材(図示せず)に支持されて、上下方向に移動自在となっている。給弾プレート114の前方を向く面には、フレーム111に取り付けられたマガジン112の開口端112d側の端面と、バレル113の銃口103とは反対側の開口端103a側の端面とが当接する。
給弾プレート114は、マガジン112の開口端112dと対向する箇所に弾丸保持孔114aを有する。この弾丸保持孔114aは、弾丸Bを収納できる大きさの孔である。給弾プレート114の下端面は、給弾プレートスプリング115に連結する。給弾プレート114とは反対側になる給弾プレートスプリング115のもう一方の端部は、フレーム111の内底面111aに連結する。給弾プレートスプリング115は、給弾プレート114を上方に押し上げ、弾丸保持孔114aをマガジン112の開口端112dに対向する位置に位置付ける。
給弾プレート114は、下方に、スロープ114bを有する。スロープ114bは、玩具銃101の後方から前方にかけて上るよう傾斜する。そして、給弾プレート114は、スロープ114bの上方に、ボルト121(後述)の先端部分が通過できる空間114cを有する。
フレーム111に装着されたマガジン112内の弾丸Bは、マガジンスプリング112bの付勢力によってマガジンフォロワ112cに押し出され、給弾プレート114の弾丸保持孔114aに収納される。ここで、ボルト121が前方へ進出し給弾プレート114を押し下げると、弾丸Bは、バレル113の開口端103aに対向する位置に位置付けられる(図8参照)。この状態で放出バルブ123(後述)が圧縮ガスを前方に噴出すると、弾丸Bは前方に押し出され、バレル113の内部を通過し、銃口103から前方に飛び出す(図9参照)。
次いで、玩具銃101の中腹に備わる各部について、図2に基づいて説明する。玩具銃101は、フレーム111の内部に、ボルト121と、バルブボディ122と、放出バルブ123と、動力付与部としてのボルトスプリング124と、パッキン122cと、放出バルブスプリング129と、を備える。これらのうち、放出バルブ123とパッキン122cと放出バルブスプリング129とは、バレル113と気室126(後述)との連通箇所を開閉する弁部130を構成する。そして、ボルト121は、前後方向に一往復する間に、この弁部130を開閉する。
ボルト121は、玩具銃101の前後方向に延びる筒状の部材であり、玩具銃101の前後方向にスライド自在に設けられている。ボルト121の前方は、開口端121gになっている。ボルト121の後方は、閉口端121dになっている。ボルト121は、上面から上方に突出する凸部121aを有する。ボルト121の開口端121g側の下方は、前方に延出している。ボルト121は、この前方に延出する部分の下面に、前方スロープ121bを有する。この前方スロープ121bは、後方から前方にかけて上方に向かうよう傾斜する。また、ボルト121の閉口端121dには、ボルトスプリング124の一端が当接する。このボルトスプリング124の他端は、フレーム111の後部内側面111bに当接する。ボルトスプリング124は、ボルト121に対し、前方に押し出す推進力を付与する。そして、ボルトスプリング124がボルト121を前方に押すと、ボルト121は前方にスライドし、ボルト121の前方スロープ121bを給弾プレート114のスロープ114bに滑り接触させて給弾プレート114を下方に押し下げる。また、詳細は後述するが、前方に移動して給弾プレート114を押し下げた状態のボルト121は、貫通孔122bの内周面と摺動突起123bとの間の空隙S(後述)を通過する圧縮ガスの圧力を受けて後方に進む。ボルト121は、このような前進と後退とを繰り返す往復運動をする。
ボルト121は、側面に、カム溝121cを設けている。カム溝121cは、玩具銃101の前方に延出する部分から後方に向けられている。カム溝121cの奥行(ボルト121の下面からの距離)は、図2に示すように一様ではない。より詳細には、カム溝121cは、前方平坦部121h、後方スロープ121i、後方平坦部121jを、前方から後方に向けて順に連続して有する。また、ボルト121は、係止突起121fを有する。係止突起121fは、閉口端121d側の下面から下方に延出する。また、ボルト121の閉口端121dの内面側には、嵌合突起121eが突出する。嵌合突起121eは、バルブボディ122の後端にある嵌合孔122f(次に述べる)に嵌合する。
バルブボディ122は、フレーム111内に固定されて設けられている筒状の部材である。このバルブボディ122の外径は、ボルト121の内径よりも小さい。ボルト121が前進すると、バルブボディ122が、ボルト121の開口端121gから入りこむ。バルブボディ122の内空間で玩具銃101の前方領域には、放出バルブ123(後述)が前方にスライド移動するための空間122gが確保されている。また、バルブボディ122の後端には、後蓋122aが取り付けられている。後蓋122aは、バルブボディ122の外部と放出バルブ123の内部とを連通する貫通孔122bを有する。貫通孔122bの後方は、内径が大きくなっていて、嵌合孔122fとなっている。この嵌合孔122fには、バルブボディ122の外部から、ボルト121に備わる嵌合突起121eが嵌合する。また、この貫通孔122bに対しては、バルブボディ122の内部側から、放出バルブ123に備わる摺動突起123b(後述)が入り込む。この摺動突起123bは、嵌合孔122f側に突出する。また、後蓋122aの前方を向く端面には、リング状のパッキン122cが取り付けられている。
バルブボディ122は、ガス導入部122dを有する。ガス導入部122dは、バルブボディ122の下面から下方に突出している。ガス導入部122dは中空になっていて、バルブボディ122の内空間とフレーム111よりも外側の空間とを連通している。このガス導入部122dは、フレーム111の内底面111aに設けられた装着孔111cに嵌合する。その結果、ガス導入部122dの先端122eは、フレーム111の下方に突出する。ガスボンベ102(図2では図示せず)は、このガス導入部122dの先端122eに取り付けられる。そして、ガスボンベ102は、このガス導入部122dを介してバルブボディ122の内部に圧縮ガスを送り込む。
放出バルブ123は、筒状の部材であり、前方の端面は開口している。放出バルブ123の外径は、バルブボディ122の内径よりも小さい。この放出バルブ123は、バルブボディ122の内部に位置付けられて、バルブボディ122と放出バルブ123との間に気室126を形成する。
図3は、弁部130が閉じている状態を示す左側面図である。図3中、ドット領域は、圧縮ガスで満たされている領域を示す。弁部130を構成する放出バルブ123は、後端領域に、フランジ部123aと、摺動突起123bとを有する。フランジ部123aは、放出バルブ123の外周から放射方向に突出する。摺動突起123bは、放出バルブ123の後方の端面から突出する。この摺動突起123bは、後蓋122aの貫通孔122bに入り込むことができる形状を有する。摺動突起123bは、貫通孔122bに入りこむと、この貫通孔122bの内周面との間に空隙Sを形成する。
放出バルブ123は、連通路123cを有する。連通路123cは、放出バルブ123の内部空間の延びる方向に対して傾斜している筒状の空間である。連通路123cの一端は、放出バルブ123の内部空間に連なる。連通路123cの他端の開口部は、フランジ部123aと摺動突起123bとの間に現れる。
放出バルブ123の外周でその前端領域には、Oリング127とワッシャ128とが取り付けられる。Oリング127は、図2に示すように、ワッシャ128とバルブボディ122の内壁とに挟まれる。ワッシャ128は、Oリング127の後方に隣接して位置付けられる。このワッシャ128の後方の面には、放出バルブスプリング129の一端が接触する。この放出バルブスプリング129は、放出バルブ123の外周に巻きつくように配置される。そして、この放出バルブスプリング129の他端は、放出バルブ123が有するフランジ部123aに接触する。放出バルブスプリング129は、ワッシャ128を押してOリング127をバルブボディ122の内壁に押し付けている。また、放出バルブスプリング129は、放出バルブ123のフランジ部123aをパッキン122cに押し付けていて、気室126を気密にしている。この状態では、ガス導入部122dから気室126に導入されたガスは、バルブボディ122の前後から漏れない。
図4は、弁部130が開いている状態を示す左側面図である。図4中、矢印は、圧縮ガスの動きを示す。ボルト121の嵌合突起121eが摺動突起123bを前方に押すと、放出バルブ123は前方からガスを噴出し、弾丸Bに圧力を与える。より詳細には、ボルト121がボルトスプリング124に押されて前方にスライドすると、ボルト121の嵌合突起121eが嵌合孔122fに入り込み、摺動突起123bを前方に押す。これにより、放出バルブ123はバルブボディ122内部の空間122gに向けてスライドする。その結果、放出バルブ123のフランジ部123aは、パッキン122cから離反する。気室126に満たされた圧縮されたガスは、図4中の矢印に示すように、フランジ部123aとパッキン122cとの間に形成された隙間から放出バルブ123の内部空間に流入し、放出バルブ123の前方に噴出して、弾丸Bを押し出す。
また、フランジ部123aとパッキン122cとが離反すると、圧縮ガスは、図4中の矢印に示すように、空隙Sにも入り込んで貫通孔122bを通過する。この圧縮ガスは、ボルト121の嵌合突起121eとボルト121の後部内側面111b(図2参照)とにあたって、ボルト121を後方に押す。
放出バルブ123が前方に動くと、放出バルブスプリング129は放出バルブ123を後方に押し返す。これにより、放出バルブ123が後方にスライドし、フランジ部123aがパッキン122cに密接する。その結果、気室126は再び気密になる。気密になった状態で、気室126は、ガスボンベ102から供給された圧縮ガスで満たされる。
図5は、玩具銃101のトリガ105付近の内部構造を拡大して示す左側面図である。次いで、玩具銃101の後方部分に備わる各部について説明する。玩具銃101は、トリガ105と、回動部材としての制御板201と、溝カムとしての制御板回動カム202と、制御板回動ネイル203と、トリガ動作伝達部としての制御板回動ネイル押さえ204と、逆転防止ラッチ205と、トリガシア206と、シアバー207と、ボルトシア208と、を備える。
トリガ105は、グリップ104の前方に位置する。トリガ105は、支点105aを中心に回動自在にフレーム111に支持され、フレーム111から下方に延出している。105aによって、トリガ105は、弾丸を発射するための発射位置105A(図7におけるトリガ105の位置であり、図5においては一点鎖線で示されている)と非発射位置105B(図5において実線で示したトリガ105の位置)との間で変位自在となっている。トリガ105は、支点105aから玩具銃101の後方に延びる部分を有し、この部分の先端に取付軸105bを有する。取付軸105bは、トリガ105と逆転防止ラッチ205(後述)とトリガシア206(後述)とのそれぞれを回動自在に連結する。トリガ105の後方には、トリガスプリング105cが配置される。トリガスプリング105cは、フレーム111に取り付けられている。トリガスプリング105cは、トリガ105を時計回りに押し、非発射位置105B(図7参照)に位置付けられたトリガ105を発射位置105Aに押し戻す。
図6は、制御板201及びシアバー207を示す左側面図である。制御板201は、フレーム111の内部で、トリガ105の前方かつ上方に位置する(図5参照)。制御板201は、円板状の部材である。この制御板201は、外周の上半分に、10個の歯201bからなるラチェット歯車構造を有する。なお、制御板201は、外周の下半分に、歯201bを有しない。そして、この制御板201は、回動中心軸201aを中心に正逆両方向に回動自在にフレーム111に取り付けられている。以下の説明において、図5において反時計回りとなる制御板201の回動方向を正方向と呼ぶ。また、図5において時計回りとなる制御板201の回動方向を逆方向と呼ぶ。
制御板201において、各歯201bの間には、歯間部201cが形成されている。図5中、各々の歯間部201cを、最も左側から時計回り方向に、歯間部A、歯間部B、…、歯間部Iと呼ぶ。制御板スプリング201d(後述)により引っ張られて静止し初期位置に位置付けられている状態の制御板201において、歯間部Aは制御板回動ネイル203(図5参照)の駆動爪203b(図5参照)が噛合する位置に、歯間部Dは逆転防止ラッチ205(図5参照)のストッパ爪205a(図5参照)が噛合する位置に、それぞれ位置付けられる。
制御板201は、シアバー当接部201eを有する。シアバー当接部201eは、制御板201の外周で、10個の歯201bの時計回りに隣に並ぶ位置に設けられ、玩具銃101の側面方向に突出している。
回動中心軸201aには、回動力付与部としての制御板スプリング201dが巻回されている。制御板スプリング201dの一端は、フレーム111(図5参照)の内底面111a(図5参照)に接続し、制御板スプリング201dの他端は、制御板201における外周と回動中心軸201aとの間に接続する。制御板スプリング201dは、制御板201を時計回り(逆方向)に引っ張って、正方向に回動変位した制御板201に対し初期位置に復帰させようとする逆方向の回動力を与える。
シアバー207は、棒状の部材である。シアバー207は、フレーム111の内部で、トリガ105の上方に配置される。シアバー207は、玩具銃101の前後方向に延びる向きに配置され、玩具銃101の前後方向に移動自在となっている。シアバー207の前方の端面には、シアバー207を後方に押すシアバースプリング207aが取り付けられる。また、シアバー207は、前方の端部に、被当接部としての突起207bを有する。突起207bは、玩具銃101の側面方向に突出する。この突起207bは、制御板201のシアバー当接部201eの回動軌跡に干渉する位置に設けられている。さらに、シアバー207は、後方の端部に、係止部207cを有する。この係止部207cは、突起207bがシアバー当接部201eに押されシアバー207が前方に移動すると、トリガシア206の押し上げ部206b(後述)に突き当たる。
再び、図5を参照する。制御板回動カム202は、ボルト121(図2参照)の下方かつ制御板201の前方に位置する。制御板回動カム202は、回動軸202aを中心に回動自在にフレーム111に取り付けられている。そして、制御板回動カム202は、回動軸202aから後方に延びる形状をなし、その延びた部分の上面に凸部202bを有する。回動軸202aには、制御板回動カムスプリング202cが巻回する。制御板回動カムスプリング202cは、凸部202bを含む制御板回動カム202の後方部分を上方に押し上げる。その結果、制御板回動カム202の凸部202bは、ボルト121のカム溝121cの内壁に接触した状態を保ち続ける。そして、ボルト121の前後方向への往復運動する間に、凸部202bがカム溝121cの前方平坦部121h、後方スロープ121i、後方平坦部121jの順に押される。その結果、制御板回動カム202が上下方向に往復運動する。
制御板回動ネイル203は、制御板201の前方に位置する。制御板回動ネイル203は、回動軸203aを中心に回動自在に、制御板回動カム202に取り付けられる。この回動軸203aは、制御板回動カム202において凸部202bの下方に当たる位置に設けられる。制御板回動ネイル203は、下方に駆動爪203bを有する。駆動爪203bは、玩具銃101の後方に向いていて、制御板201の各歯201bの間の歯間部A〜Iに入り込むことができる形状を有している。ここで、制御板201の歯201bはラチェット歯車構造を構成することから、歯間部201cに入り込んだ駆動爪203bは、ボルト121が前方へ移動して制御板回動ネイル203が下方へ移動することによって、制御板201を正方向に回動変位させる。一方、歯間部201cに入り込んだ駆動爪203bは、ボルト121が後方へ移動して制御板回動ネイル203が上方へ移動しても、制御板201の歯201bを乗り越えて隣の歯間部201cに入り込む。すなわち、制御板回動カム202と制御板回動ネイル203とボルト121とは、近接状態においてボルト121の往復運動に応じて往復運動しその行程で制御板201を正方向に回動変位させるボルト動作伝達部212としての役割を果たす。
制御板回動ネイル203は、下方に、前方かつ玩具銃101の側面方向に突出する凸部203dを有する。ここで、回動軸203aには、制御板回動ネイルスプリング203cが巻回する。制御板回動ネイルスプリング203cは、制御板回動ネイル203を反時計回りに回動させる。
制御板回動ネイル押さえ204は、側面視L字形状の部材である。制御板回動ネイル押さえ204は、制御板201の下方から前方にかける位置に配置される。制御板回動ネイル押さえ204の一端は、トリガ105に回動自在に接続される。制御板回動ネイル押さえ204の他端は、制御板回動カム202の下方に位置し、制御板回動ネイル203の凸部203dの後方側の面に当接する。そして、使用者がトリガ105を引くと、制御板回動ネイル押さえ204は後方へスライドし、凸部203dから離反する。その結果、制御板回動ネイルスプリング203cによって駆動爪203bは反時計回りに回動し、駆動爪203bは歯間部201cに入り込む。
逆転防止ラッチ205は、制御板201の上方に位置する。逆転防止ラッチ205は、前方にストッパ爪205aを有する鉤状の部材である。逆転防止ラッチ205の中腹部分は、支持軸205bを介してフレーム111に支持され、この支持軸205bを中心に回動自在となっている。逆転防止ラッチ205が反時計回りに回動すると、ストッパ爪205aは、制御板201の各歯201bの間の歯間部D〜Iに入り込むことができる形状を有している。ここで、制御板201の歯201bはラチェット歯車構造を構成することから、歯間部201cに入り込んだストッパ爪205aは、正方向に回る制御板201の歯201bに滑り接触し、隣接する歯間部201cに入り込む。しかし、歯間部201cに入り込んだストッパ爪205aは、逆方向に回る制御板201の歯201bにぶつかり、制御板201の逆方向への回動を規制する。このように、ストッパ爪205aと制御板201の歯201bとは、逆回動防止部211を構成する。
ここで、逆転防止ラッチ205のストッパ爪205aは、制御板回動ネイル203の駆動爪203bが入り込む歯間部(例えば、歯間部A)に対して、歯201bを三つ挟むような歯間部(この例の場合、歯間部D)に入り込む。また、逆転防止ラッチ205は、支持軸205bよりも後方に延びている箇所で取付軸105bを介してトリガ105に連結している。そのため、使用者がトリガ105を引くと、逆転防止ラッチ205は反時計回りに回動し、ストッパ爪205aを歯間部201cに噛合させる。このように、逆転防止ラッチ205は、トリガ動作伝達部としての役目を果たす。なお、逆転防止ラッチ205における取付軸105bの下方は二箇所が突出していて、そこに、逆転防止ラッチスプリング205cが当接している。逆転防止ラッチスプリング205cは、逆転防止ラッチ205を上方に押し上げている。
トリガシア206は、縦長の部材である。トリガシア206の一端側は、取付軸105bによって、トリガ105に回動自在に連結している。このトリガシア206は、他端側に、押し上げ部206bを有する。押し上げ部206bは、トリガ105が発射位置105Aにあるときはボルトシア208(後述)を押圧する。この押し上げ部206bは、トリガ105が非発射位置105B(図7参照)にあるときはボルトシア208から離反する。ここで、取付軸105bには、トリガシアスプリング206aが巻回する。トリガシアスプリング206aは、トリガシア206を時計回りに押して、図5に示すようにトリガシア206を上下方向に向けている。
トリガシア206の押し上げ部206bは、シアバー207が(図6も参照)が前方に移動する場合にも、ボルトシア208から離反する。より詳細には、シアバー207が前方に移動すると、係止部207c(図6も参照)が押し上げ部206bを前方に押す。その結果、トリガシア206は反時計回りに回動し、押し上げ部206bがボルトシア208から離反する。
ボルトシア208は、トリガシア206の上方かつボルト121(図2参照)の下方で、これらに挟まれる位置に設けられている。ボルトシア208は、軸芯208cを中心に回動自在にフレーム111に取り付けられる。ボルトシア208は、平板状の前方突出部208aと、側面視扇形形状に広がる後方突出部208eとを有する。前方突出部208aは、軸芯208cよりも前方に突出している。後方突出部208eは、軸芯208cよりも後方に突出する。後方突出部208eの上方は、ボルト121の係止突起121f(図2参照)を止めるストッパ部208bである。後方突出部208eの下面には、ボルトシアスプリング208dが当接する。ボルトシアスプリング208dは、ボルトシア208を反時計回りに回動させる。このようなボルトシア208において、トリガシア206の押し上げ部206bが前方突出部208aの下面を押し上げると、ストッパ部208bは下方に変位し、ボルトシア208は許容位置208A(図7参照)に位置付けられる。この許容位置208Aとは、ボルト121の係止突起121fの移動軌跡から離れてボルト121の前後方向の往復運動を許容する位置である。一方、トリガシア206がボルトシア208から離反すると、ボルトシアスプリング208dによってストッパ部208bが上方に変位し、ボルトシア208は阻止位置208Bに位置付けられる。この阻止位置208Bとは、係止突起121fの移動軌跡に干渉して、ボルト121の往復運動を阻止する位置である。このボルトシアスプリング208dと、トリガシア206と、シアバー当接部201eと、シアバー207と、トリガシアスプリング206aとは、ボルト阻止部210を構成する。
以下、図2、図7〜図11に基づいて、使用者がトリガ105を引いた場合の玩具銃101の各部の動きについて説明する。
図2を参照する。玩具銃101を使用する使用者は、凸部121aを玩具銃101の後方に引く操作を行う。図2は、このようにしてボルト121が玩具銃101の後方側に位置付けられた状態の玩具銃101の内部構造を示している。ボルト121が玩具銃101の後方に位置付けられると、ボルト121の前方スロープ121bと給弾プレート114のスロープ114bとは離反し、給弾プレート114は給弾プレートスプリング115によって押し上げられる。その結果、給弾プレート114の弾丸保持孔114aはマガジン112の開口端112dに対向する。この状態で、マガジン112内の弾丸Bは、マガジンスプリング112bの押す力によってマガジンフォロワ112cに押し出されて、給弾プレート114の弾丸保持孔114aに押し込まれる。
ボルト121が後退する途中で、ボルト121の係止突起121fはボルトシア208のストッパ部208bの上面に当接し、このストッパ部208bを乗り越える。係止突起121fがストッパ部208bを乗り越えると、ボルトシア208はボルトシアスプリング208dの弾性力によって反時計回りに回る。ここで、ボルト121はボルトスプリング124の弾性力によって玩具銃101の前方に移動しようとする。しかし、ボルト121の係止突起121fは、ストッパ部208bに引っかかって、それ以上前方に進まない。
また、ボルト121が後退するにつれて、制御板回動カム202は制御板回動カムスプリング202cの弾性力により反時計回りに回り、凸部202bが上方に変位していく。そして、この変位に伴って、制御板回動ネイル203が上方に変位し、制御板回動ネイル203の駆動爪203bが制御板201の歯間部201c(歯間部A)に噛合しうる位置まで近接する。
図7は、図2の状態に続いてトリガ105が引かれてトリガ105が発射位置105Aに位置付けられた状態の玩具銃101の内部構造を示す左側面図である。使用者がトリガ105を後方に引くと、トリガ105は反時計回りに回動し、トリガシア206を上方に変位させる。トリガシア206の押し上げ部206bは、ボルトシア208の前方突出部208aの下面を押し上げて、ボルトシア208を時計回りに回動させる。これにより、ボルト121の係止突起121fとボルトシア208のストッパ部208bとの係止状態が解除される。その後、ボルト121は、ボルトスプリング124に押されて前方に進む。
また、トリガ105が反時計回りに回動すると、逆転防止ラッチ205が反時計回りに回動し、逆転防止ラッチ205のストッパ爪205aが歯間部201c(歯間部D)に入り込む。
また、トリガ105が反時計回りに回動すると、制御板回動ネイル押さえ204が後方に移動する。この移動に伴って、制御板回動ネイル203の駆動爪203bが制御板201の歯間部201c(歯間部A)に入り込む。
図8は、図7の状態に続いてボルト121が前方に移動した状態の玩具銃101の内部構造を示す左側面図である。ボルト121が前方に移動すると、前方スロープ121bの下面が給弾プレート114のスロープ114bを乗りあがるように滑って、給弾プレート114を押し下げる。給弾プレート114が下降すると、給弾プレート114の弾丸保持孔114aは、バレル113の開口端103aに対向する位置に位置付けられる。
ここで、制御板回動カム202の凸部202bは、ボルト121のカム溝121cの内壁に当接している。このため、制御板回動カム202は、ボルト121が前方に進むにつれて、下方に変位し、制御板回動ネイル203を下方に押し下げる。そして、制御板回動ネイル203の駆動爪203bは、制御板201を正方向(反時計回り)に回動させる。この制御板201の回動により、逆転防止ラッチ205のストッパ爪205aは、歯間部Dから外れ、歯201bに沿って滑り、歯間部Dの時計回りに隣の歯間部Eに入り込む。
図9は、図8の状態に続いて嵌合突起121eが摺動突起123bを押した状態の玩具銃101の内部構造を示す左側面図である。ボルト121がさらに前進すると、嵌合突起121eは後蓋122aの嵌合孔122fに入り込み、放出バルブ123の摺動突起123bを前方に押す。これにより、放出バルブ123のフランジ部123aはパッキン122cから離れ、圧縮ガスはバルブボディ122の内空間を通って前方に抜けて給弾プレート114の弾丸保持孔114aに流れる。ここで、弾丸Bは、バレル113の開口端103aに対向する位置に位置付けられている。バルブボディ122の前方に流れてくる圧縮ガスは、弾丸Bの後方の側面に当たる。そして、弾丸Bは、圧縮ガスの圧力を受けてバレル113の内部を前方に移動し、銃口103から飛び出す。また、フランジ部123aとパッキン122cとが離反すると、圧縮ガスがボルト121も後方に押す。
図10は、図9の状態に続いてボルト121が後退した状態の玩具銃101の内部構造を示す左側面図である。ボルト121が圧縮ガスの圧力に押されて後方に移動すると、ボルト121の前方スロープ121bと給弾プレート114のスロープ114bとは離反する。これにより、給弾プレート114は給弾プレートスプリング115によって上方に押し上げられる。その結果、弾丸保持孔114aは、マガジン112の開口端112dに対向する位置に位置付けられる。弾丸Bは、マガジンフォロワ112cに押されて、弾丸保持孔114aに入り込む。
また、ボルト121が圧縮ガスの圧力に押されて後方に移動すると、制御板回動カム202は上方に移動する。この制御板回動カム202の移動に伴って、制御板回動ネイル203の駆動爪203bは、制御板201の歯間部Aから外れ、歯201bを滑り、制御板回動ネイルスプリング203cによって歯間部Bに入り込む。
使用者がトリガ105を後方に引いて発射位置105Aに位置付けている間、ボルトシア208の前方突出部208aは、トリガシア206の押し上げ部206bによって押し上げられたままになる。その結果、ボルトシア208のストッパ部208bは、下方に下がる。つまり、ボルトシア208は許容位置208Aに位置付けられる。これにより、ボルト121は、ボルトシア208に止められることなく、後退しきってからボルトスプリング124に押されて前進に転じる。このようにして、ボルト121は、ボルトスプリング124の弾性力及び圧縮ガスの圧力を受けて往復運動し、一往復する間に弁部130を開閉する。本実施の形態の玩具銃101では、トリガ105が引かれ続けた場合、ボルト121は、図2、図7から図10に基づいて説明した前後方向の往復運動を、6回繰り返す。そして、玩具銃101は、弾丸Bを6発立て続けに銃口103から発射する。
本実施の形態の玩具銃101では、弾丸Bを一発発射するごとに弁部130の開閉が行われる。そのため、使用者は、弾丸Bの発射ごとにその発射による衝撃を体感することができる。そして、弾丸Bは、圧縮ガスの圧力で銃口103から飛び出す。このため、点射方式の玩具銃101の使用感は実銃に近いものになり、この玩具銃101の使用者は、実銃を用いるような使用感を得ることができる。
図11は、6発目の弾丸Bを発射する直前の玩具銃101の内部構造を示す左側面図である。逆転防止ラッチ205は、弾丸Bが銃口103から発射され制御板201が反時計回りに回動するごとに制御板201の歯201bを乗り越え、歯間部E、歯間部F、歯間部G、歯間部H、歯間部Iの順に入り込み、ついにはこの歯間部Iから抜け出す。その後、制御板回動ネイル203の駆動爪203bが下方に変位して制御板201をさらに正方向(反時計方向)に回動させると、シアバー当接部201eは、シアバー207の突起207bに突き当たり、シアバー207を前方に動かす。シアバー207が前方に動くと、シアバー207の係止部207cは、トリガシア206の押し上げ部206bを前方に押し、トリガシア206を反時計回りに回動させる。この回動により、押し上げ部206bはボルトシア208の前方突出部208aの下面を滑ってボルトシア208から離れる。その結果、ボルトシア208はボルトシアスプリング208dによって反時計方向に回動し、ストッパ部208bが上方に変位する。
この状態で、6発目の弾丸Bの発射後にボルト121が後退しきると、ボルトシア208のストッパ部208bが、ボルトスプリング124に押されて前進するボルト121の係止突起121fに干渉する。その結果、ボルト121は静止する。ここで、使用者がトリガ105から指を離すと、トリガスプリング105cは、トリガ105を時計回りに回動させ、このトリガ105を非発射位置105B(図2参照)に位置付ける。このトリガ105の前方への移動によって、逆転防止ラッチ205は時計回りに回動する。このとき、逆転防止ラッチ205のストッパ爪205aは、制御板201から離反する。さらに、トリガ105の前方への移動によって、制御板回動ネイル押さえ204は前方に変位する。このとき、制御板回動カム202の凸部202bはボルト121のカム溝121cの内壁に沿って上昇する。その結果、制御板回動カム202は制御板回動カムスプリング202cによって反時計回りに回動し、駆動爪203bは制御板201から離反する。ストッパ爪205a及び駆動爪203bが制御板201から離反すると、制御板201は、制御板スプリング201dの張力によって逆方向(時計回り)に回動し、図2に示す状態まで復帰する。
なお、玩具銃101が弾丸Bを6発発射しきる前に使用者がトリガ105から指を離すと、トリガスプリング105cがトリガ105を非発射位置105Bに位置づけ、トリガ105は時計回りに回動する。この回動により、トリガシア206がボルトシア208から離反する。そして、ボルトシア208はボルトシアスプリング208dに押されて時計回りに回動する。その結果、ボルトシア208は許容位置208Aから阻止位置208Bに変位する。この状態でボルト121が後退しきると、ボルトスプリング124がボルト121を前方に押してもストッパ部208bが係止突起121fを干渉する。すなわち、ボルト121が阻止される。
ボルトシアスプリング208dとトリガシア206とシアバー当接部201eとシアバー207とトリガシアスプリング206aとは、トリガ105の非発射位置105Bへの変位と駆動爪203bの所定回数分の往復運動による制御板201の初期位置からの回動変位の少なくとも一方に応じて、ボルトシア208を阻止位置208Bに位置付ける。ここに、ボルトシアスプリング208dとトリガシア206とシアバー当接部201eとシアバー207とトリガシアスプリング206aとは、ボルト阻止部213を構成する。
このように、本実施の形態の玩具銃101では、使用者がトリガ105を引くことにより、ボルト阻止部213は所定回数往復して弁部130の開閉を立て続けに行い、その後にボルト阻止部213はボルトの往復運動を阻止することで、バッテリを用いることなく点射が実現される。
また、一般に、圧縮ガスを用いた玩具銃では、弾丸の発射が連続して行われると、圧縮ガスが玩具銃の全体を冷やす。玩具銃が冷えると、ガスの膨張力が弱くなり、弾丸発射やブローバックが正常に行われにくくなってしまう。しかしながら、本実施の形態の玩具銃101では、連続発射する弾丸の数が一定数に限られている。このため、圧縮ガスによる玩具銃101の冷却が抑えられる。そのため、本実施の形態の玩具銃101では動作不良が発生しにくく、長時間にわたり玩具銃を使用することができるようになる。
105 トリガ
105A 発射位置
105B 非発射位置
113 バレル
121 ボルト
124 ボルトスプリング(動力付与部)
126 気室
130 弁部
201 制御板(回動部材)
201d 制御板スプリング(回動力付与部)
201e シアバー当接部
203 制御板回動ネイル(溝カム)
203b 駆動爪
204 制御板回動ネイル押さえ(ボルト動作伝達部)
205 逆転防止ラッチ(ボルト動作伝達部)
205a ストッパ爪
206 トリガシア
206a トリガシアスプリング
207b 突起(被当接部)
208 ボルトシア
208d ボルトシアスプリング
208A 許容位置
208B 阻止位置
211 逆回動防止部
B 弾丸

Claims (2)

  1. 弾丸を発射するための発射位置と非発射位置との間で変位自在に設けられるトリガと、
    バレルと圧縮ガスで充満される気室との連通箇所を開閉する弁部と、
    スライド自在に設けられ、動力付与部が付与する動力を受けて往復運動し、一往復する間に前記弁部を開閉するボルトと、
    前記ボルトの往復運動を阻止する阻止位置と当該往復運動を許容する許容位置との間で変位自在に設けられるボルトシアと、
    正逆両方向に回動自在に設けられる回動部材と、
    前記回動部材に対し近接離反自在に設けられ、近接状態において当該回動部材の正方向への回動を許容し逆方向への回動を規制する逆回動防止部と、
    正方向に回動変位した前記回動部材に対し初期位置に復帰させようとする逆方向の回動力を与える回動力付与部と、
    前記回動部材に対し近接離反自在に設けられ、近接状態において前記ボルトの往復運動に応じて往復運動しその行程で前記回動部材を正方向に回動変位させるボルト動作伝達部と、
    前記トリガの前記発射位置への変位に応じて前記逆回動防止部及び前記ボルト動作伝達部を前記回動部材に近接させ、前記トリガの前記非発射位置への変位に応じて前記逆回動防止部及び前記ボルト動作伝達部を前記回動部材から離反させるトリガ動作伝達部と、
    前記トリガの前記発射位置への変位に応じて前記ボルトシアを前記許容位置に位置付け、前記トリガの前記非発射位置への変位と前記ボルト動作伝達部の所定回数分の往復運動による前記回動部材の前記初期位置からの回動変位の少なくとも一方に応じて当該ボルトシアを前記阻止位置に位置付けるボルト阻止部と、
    を備える点射方式の玩具銃。
  2. 前記回動部材は、ラチェット歯車構造を有し、
    前記逆回動防止部は、前記回動部材に噛合するストッパ爪を含み、
    前記ボルト動作伝達部は、
    前記逆回動防止部が噛合する箇所とは異なる箇所で前記回動部材に噛合する駆動爪と、
    前記ボルトの側面に当接し、前記ボルトに連動して前記駆動爪を動かす溝カムと、
    を含み、
    前記ボルトシアは、回動自在に設けられ、
    前記ボルト阻止部は、
    前記ボルトシアを前記阻止位置に向かう方向に回動させるボルトシアスプリングと、
    一端側は前記トリガに回動自在に連結し、他端側は、前記トリガが前記発射位置にあるときは前記ボルトシアを前記許容位置に回動させる向きに押圧し当該トリガが前記非発射位置にあるときは前記ボルトシアから離反するトリガシアと、
    前記回動部材に設けられるシアバー当接部と、
    前記シアバー当接部が当接する被当接部を有し、前記シアバー当接部に押されると前記トリガシアを回動し、当該トリガシアの他端を前記ボルトシアから離反させるシアバーと、
    前記トリガシアを前記シアバーによる回動とは反対の方向に回動させるトリガシアスプリングと、
    を含む、
    請求項1記載の点射方式の玩具銃。
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