JP2011002162A - 復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置 - Google Patents

復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置 Download PDF

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Abstract

【課題】応答時間が速い復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置を提供する。
【解決手段】復水器10は、胴体部1、胴体部1の両翼に配置された一対の水室2a・2b、及び胴体部1の内部を貫通し、水室2aから海水Wが供給されて、水室2bに海水Wが排出される複数の冷却管3を備える。ステップS1では、胴体部1の内部を排気して、胴体部1の内部を真空状態に維持する。ステップS2では、一対の水室2a・2bを海水Wで満水にする。ステップS3では、水室2aにヘリウムを注入し、ステップS4では、水室2bの海水Wの水位を変化させる。ステップS5では、胴体部1の排気からヘリウムを測定する。ステップS5において、ヘリウムを検出したときに、水室2bの水位を確認して漏洩する冷却管3の高さ方向の位置を検索する。
【選択図】図1

Description

本発明は、復水器の漏洩冷却管の検索方法及び検索装置に関する。特に、復水器の内部のタービン蒸気を凝縮させるための多数の冷却管の内、漏洩冷却管の高さ方向の位置を検索する方法及び検索装置に関する。
一般に、火力発電所では、ボイラーなどで作られた水蒸気でタービンを回転し、タービンに連結した発電機で電力を発生している。復水器は、タービンを作動させた後の水蒸気を冷却して凝縮させ、低圧の飽和液(復水)に戻している。例えば、この復水は、タービン蒸気として再利用される。
復水器は、冷却水がタービン蒸気と直接、接触しない構成となっている。そして、復水器は、堅牢な箱形の容器(胴又は胴体部と呼ばれる)で構成されている。又、胴体部の内部には、多数の冷却管が貫通している。そして、これらの冷却管に冷却水を通過させることにより、胴体部の内部の蒸気を冷却して凝縮できる。
ところで、冷却水として海水を利用すると、冷却管の腐食を誘引し、冷却管の腐食箇所から海水が漏洩して、復水器の内部の復水に混在することがある。したがって、冷却管からの海水の漏洩を常時監視する必要がある。又、多数の冷却管の中から、海水が漏洩する冷却管を特定して、該当する冷却管を補修又は交換する必要があった。
海水が漏洩する冷却管を特定する方法としては、タービンを停止することなく、早急かつ確実に復水器の漏洩冷却管を特定することが可能な漏洩冷却管の特定方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による復水器の漏洩冷却管の特定方法は、海水排出工程、フィルム貼付工程、及び漏洩判定工程を含んでいる。海水排出工程では、復水器の一方の入口側水室及び出口側水室、又は他方の入口側水室及び出口側水室から海水を排出させる。フィルム貼付工程では、海水を排出させた一方又は他方の入口側水室、又は、一方又は他方の出口側水室の管板における冷却管の管口に所定のラップフィルムを貼付する。漏洩判定工程では、管口のラップフィルムの形状が所定の状態に変化した場合に当該冷却管が漏洩管であると判断する。
又、海水が漏洩する冷却管を特定する方法としては、復水器の内部を冷却管の最上段まで満水にした後に、蛍光剤を投入して、一方の水室の冷却管の管口から蛍光剤が検出されることにより、当該冷却管が漏洩冷却管であると判断することも実施されている。
これらの特定方法は、冷却管が1万本程度の大量になると、漏洩冷却管を特定するまでに時間もかかり、非効率的である。したがって、海水が復水器に漏洩する冷却管の高さ方向の位置を検索して、しかる後に、その位置にある漏洩冷却管を精査する、効率のよい復水器の海水漏洩位置検索方法及び装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2による復水器の海水漏洩位置検索方法は、復水器において海水漏洩が生じたとき、復水中の海水を検出しながら水室内の海水の水面を除々に変化させ、復水中に海水が検出されたときの水室内の水面高さを測定して、海水漏洩位置を検索している。
特開2008−106985号公報 特開昭51−90873号公報
しかしながら、特許文献2による復水器の海水漏洩位置検索方法は、復水器の胴体部下部(いわゆる、ホットウェル)に貯留された復水をサンプリングし、このサンプリングされた復水の電導度を電導度計で測定して、復水中への海水の混入を検出している。
したがって、冷却管から漏洩した海水は、ホットウェルに滴下し、その後、滴下した海水が復水中に拡散するので、電導度計で異常値を検出するまでに相当の時間を要するという、問題がある。すなわち、特許文献2による計測システムは、漏洩冷却管の検索に至るまでの時間(応答速度)が遅いという問題がある。
漏洩冷却管の検索に至るまでの時間が速い復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置が実現できれば、効率的であり、その後の精査に着手するまでの時間も短縮できる。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、漏洩冷却管の検索に至るまでの時間が速く、効率的な復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため、復水器の内部を真空状態に維持すると共に、水室を介して冷却管に不活性ガスを流通させることにより、上記の課題が解決可能なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置を発明するに至った。
(1)本発明による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法は、胴体部、この胴体部の両翼に配置された一対の水室、及び前記胴体部の内部を貫通し、一方の前記水室から冷却水が供給されて、他方の前記水室に冷却水が排出される複数の冷却管を備える復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法であって、前記胴体部の内部を排気して、当該胴体部の内部を真空状態に維持する真空状態維持ステップと、一対の前記水室を冷却水で満水にする満水ステップと、一方の前記水室に不活性ガスを注入しながら、一方の前記水室の冷却水の水位を変化させる水位変化ステップと、前記胴体部の排気からの前記不活性ガスの漏洩を検出する測定ステップと、この測定ステップにおいて、前記不活性ガスを検出したときに、一方の前記水室の水位を確認して冷却管の高さ方向の位置を検索する検索ステップと、を含む。
(2)前記胴体部は、一対の前記水室を2組に配置することが好ましい。
(3)前記不活性ガスは、ヘリウムを含んでいることが好ましい。
(4)本発明による復水器の冷却管の漏洩位置の検索装置は、胴体部、この胴体部の両翼に配置された一対の水室、及び前記胴体部の内部を貫通し、一方の前記水室から冷却水が供給されて、他方の前記水室に冷却水が排出される複数の冷却管を備える復水器の冷却管の漏洩位置の検索装置であって、前記胴体部の内部を排気して、当該胴体部の内部を真空状態に維持する排気手段と、一方の前記水室に不活性ガスを注入する不活性ガス供給手段と、一方の前記水室に不活性ガスを注入しながら、一方の前記水室の冷却水の水位を満水状態から変化させて、一方の前記水室の水位を計測する水位計測手段と、前記胴体部の排気からの前記不活性ガスの漏洩を検出する測定手段と、を備え、前記測定手段が前記不活性ガスを検出したときに、一方の前記水室の水位を計測して冷却管の高さ方向の位置を検索する。
(5)前記排気手段は、真空ポンプを含んでいることが好ましい。
(6)前記不活性ガスは、ヘリウムを含み、前記不活性ガス供給手段は、ヘリウムを圧縮して貯蔵するボンベを含んでいることが好ましい。
本発明による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法は、漏洩冷却管から胴体部の内部に流入した不活性ガスが測定ステップで直ちに検出されるので、漏洩冷却管の検索に至るまでの時間が速く、効率的である。
又、本発明による復水器の冷却管の漏洩位置の検索装置は、漏洩冷却管から胴体部の内部に流入した不活性ガスが測定手段で直ちに検出されるので、漏洩冷却管の検索に至るまでの時間が速く、効率的である。
本発明の一実施形態による復水器の構成を示す系統図である。 前記実施形態による復水器の構成を示す斜視図であり、復水器及び一対の水室を縦断面で示している。 本発明の一実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
最初に、本発明の一実施形態による復水器の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による復水器の構成を示す系統図である。図2は、前記実施形態による復水器の構成を示す斜視図であり、復水器及び一対の水室を縦断面で示している。
図1又は図2を参照すると、復水器10は、堅牢な箱形の胴体部1で構成されている。胴体部1の両翼には、一対の水室2a・2b、及び一対の水室2c・2dが配置されている。又、胴体部1の内部には、複数の冷却管3が貫通している。
図1又は図2を参照すると、水室2aの下部には、供給管21aが接続されている。供給管21aには、開閉弁22aを介して、冷却水となる海水Wが供給される。そして、海水Wを水室2aに供給できる。
一方、図1又は図2を参照すると、水室2bの下部には、排水管21bが接続されている。排水管21bには、開閉弁22bを介して、水室2bの内部の海水Wが排出される。つまり、水室2aから複数の冷却管3を介して流通した海水Wを排出できる。
同様に、図1又は図2を参照すると、水室2cの下部には、供給管21cが接続されている。供給管21cには、開閉弁22cを介して、冷却水となる海水Wが供給される。そして、海水Wを水室2cに供給できる。
同様に、図1又は図2を参照すると、水室2dの下部には、排水管21dが接続されている。排水管21dには、開閉弁22dを介して、水室2dの内部の海水Wが排出される。つまり、水室2cから複数の冷却管3を介して流通した海水Wを排出できる。
図1又は図2を参照すると、胴体部1の内部と水室2aとは、管板3aで隔絶されている。冷却管3の一方の管口31aは、水室2aに向けて管板3aに開口している。又、胴体部1の内部と水室2bとは、管板3bで隔絶されている。冷却管3の他方の管口31bは、水室2bに向けて管板3bに開口している。
図1又は図2を参照すると、冷却管3の両端部は、水室2a及び水室2bに向けて開口しているので、冷却管3に海水Wを流通できる。又、冷却管3は、水室2aと水室2bとを圧縮性流体(ガス)で流通させることもできる。なお、水室2c及び水室2dにも、同様の管板を設けているが、作用を同一とするので、説明を割愛する。
このように、図1又は図2を参照すると、復水器10は、管巣とも呼ばれる、複数の冷却管3に冷却水となる海水Wを通過させることにより、胴体部1の内部の蒸気を冷却して凝縮できる。
図1又は図2を参照すると、復水器10の下部には、凝縮された復水を貯留する滞留部(いわゆる、ホットウェル)11を設けている。更に、滞留部11の底部には、復水器10の出口部12を設けている。出口部12には、回収管12aが接続されている。回収管12aに設けた復水ポンプ13で復水が回収され、この復水の大部分は、タービン蒸気として再利用されている。
図1又は図2を参照すると、ボイラ(図示せず)で発生した高圧蒸気及び中圧蒸気は、バイパス配管16・17を介して、復水器10の上部から供給されることもある。
図1又は図2を参照すると、滞留部11は、仕切り板14を設けて、第1滞留部14aと第2滞留部14bとに区画している。第1滞留部14a及び第2滞留部14bは、それぞれ検塩計15を設けている。検塩計15は、第1滞留部14a及び第2滞留部14bの復水中の塩分濃度を検出できる。
図1又は図2を参照すると、第1滞留部14aに設けた検塩計15が異常値を検出したときは、第1滞留部14aの上方に配置された複数の冷却管3(第1冷却管群)のいずれかに海水Wの漏洩が発生したことを推定できる。
一方、図1又は図2を参照すると、第2滞留部14bに設けた検塩計15が異常値を検出したときは、第2滞留部14bの上方に配置された複数の冷却管3(第2冷却管群)のいずれかに海水Wの漏洩が発生したことを推定できる。
このように、復水を貯留する滞留部11を第1滞留部14aと第2滞留部14bとに区画し、第1滞留部14aと第2滞留部14bのそれぞれに設けた検塩計15で異常値を監視することにより、第1冷却管群又は第2冷却管群のいずれかに海水Wの漏洩が発生したことを推定できる。つまり、全ての冷却管3の中から、漏洩冷却管の存在を第1冷却管群又は第2冷却管群のいずれかに区別できる。
次に、本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索装置の構成を説明する。
図1又は図2を参照すると、本発明の実施形態による検索装置100は、排気手段となる真空ポンプ4を備えている。真空ポンプ4は、胴体部1の内部を排気して、胴体部1の内部を真空状態に維持することができる。
又、図1又は図2を参照すると、検索装置100は、不活性ガス供給手段となるボンベ5を備えている。実施形態では、ボンベ5は、ヘリウムを圧縮して貯蔵している。
図1又は図2を参照すると、ボンベ5は、開閉弁5aを介して水室2aの上部に接続している。開閉弁5aを開くと、ヘリウムを水室2aに供給できる。又、ボンベ5は、開閉弁5bを介して水室2cの上部に接続している。開閉弁5bを開くと、ヘリウムを水室2bに供給できる。
図1又は図2を参照すると、検索装置100は、水位計測手段となる液面計6を備えている。水室2bの内部には、複数の液面センサ6aを高さ方向に配置している。複数の液面センサ6aは、最下段の液面センサ6aを基準として、電気回路を構成している。液面計6は、水室2b内部の液面の高さを電気信号に変換して計測できる。
同様に、水室2dの内部には、複数の液面センサ6aを高さ方向に配置している。液面計6は、水室2d内部の液面の高さを電気信号に変換して計測できる。
図1又は図2を参照すると、検索装置100は、ヘリウムを検出する測定手段となるガス検知器(いわゆる、ヘリウムリークディテクタ)7を備えている。ガス検知器7は、真空ポンプ4の排気口に接続している。ガス検知器7は、真空ポンプ4を介して、胴体部1の内部のヘリウムの濃度を測定することにより、漏洩したヘリウムを検出できる。
次に、本発明の実施形態による検索装置100の作用を説明する。
図1を参照すると、水室2aを予め海水Wで満水にしておく。つまり、水室2bも海水Wで満水である。次に、水室2bの海水Wを排出しながら、水室2aの内部にヘリウムを供給する。そして、ガス検知器7でヘリウムを検知したときに、液面センサ6aで水室2bの水位を確認することにより、第1冷却管群の中から高さ方向の漏洩冷却管を検索できる。
一方、図1を参照すると、水室2cを予め海水Wで満水にしておく。つまり、水室2dも海水Wで満水である。次に、水室2dの海水Wを排出しながら、水室2cの内部にヘリウムを供給する。そして、ガス検知器7でヘリウムを検知したときに、液面センサ6aで水室2dの水位を確認することにより、第2冷却管群の中から高さ方向の漏洩冷却管を検索できる。
このように、本発明による復水器の冷却管の漏洩位置の検索装置は、漏洩冷却管から胴体部1の内部に流入したヘリウムがガス検知器7で直ちに検出されるので、漏洩冷却管の検索に至るまでの時間が速く、効率的である。
次に、本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法を説明する。図3は、本発明の一実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法の手順を示すフローチャートである。
図1及び図2を参照すると、本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法は、検索装置100を用いている。なお、以下の手順では、水室2aと水室2bとを繋ぐ第1冷却管群に漏洩冷却管が存在するものとして説明する。
図3を参照すると、最初に、真空ポンプ4を駆動することにより、胴体部1の内部を排気して、胴体部1の内部を真空状態に維持する(ステップS1)。次に、水室2a及び水室2bを冷却水となる海水Wで満水にする(ステップS2)。
図3を参照すると、次に、不活性ガスを水室2aに注入する(ステップS3)。次に、水室2bの海水Wを排出することにより、水室2a及び水室2bの水位を変化させる(ステップS4)。なお、ステップS4における水位を変化させる過程では、水室2bの水位が液面計6で計測される。
図3を参照すると、次に、ガス検知器7を用いて、胴体部1の排気中のヘリウムを測定する(ステップS5)。次に、ガス検知器7で異常値が検出されると(ステップS6)、水室2aへのヘリウムの注入を停止する(ステップS7)。
図3を参照すると、次に、水室2bの海水Wの排出を停止して(ステップS8)、水室2bの水位を液面計6で確認することにより、第1冷却管群の高さ方向に漏洩冷却管が検索できるので、一連の手順を終了する。
図3を参照すると、ステップS6において、ガス検知器7で異常値が検出されるまでは、ステップS3からステップS5の手順が進行される。
本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法は、漏洩冷却管から胴体部1の内部に流入したヘリウムがガス検知器7で直ちに検出されるので、漏洩冷却管の検索に至るまでの時間が速く、効率的である。
又、図2を参照すると、本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法は、胴体部1が一対の水室2a・2b及び2c・2dの2組に配置している。そして、胴体部1は、第1滞留部14aと第2滞留部14bとに区画している。更に、第1滞留部14a及び第2滞留部14bは、それぞれ検塩計15を設けているので、全ての冷却管3の中から、第1冷却管群又は第2冷却管群のいずれかに漏洩冷水管の存在を確認できる。
更に、本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法は、漏洩冷水管の検索に不活性ガスのヘリウムを用いている。ヘリウムは、化学的に不活性であり、通常状態では、燃焼や爆発の危険がなく、毒性がないという長所がある。又、ヘリウムは、空気より特段に軽く、漏洩冷却管の検索に適している。なお、不活性ガスとして、窒素又はアルゴンを用いてもよい。
本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置は、漏洩冷却管の高さ方向の位置が検索された後は、特許文献1に開示されたように、その位置の水平方向の管口にラップフィルムを貼り付けて、ラップフィルムの形状が所定の状態に変化した場合に、漏洩冷却管を特定できる。したがって、本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置は、狭隘な水室内での作業時間を短縮できる。
又、本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置は、漏洩冷却管の高さ方向の位置が検索された後は、復水器の内部を検索されたその位置まで満水にした後に、蛍光剤を投入して、一方の水室の冷却管の管口から蛍光剤が検出されることにより、この冷却管が漏洩冷却管であると特定できる。したがって、本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置は、蛍光剤の使用量を削減することもでき、この蛍光剤を処理する溶剤も削減できる。
更に、本発明の実施形態による復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法及び検索装置は、既存の設備を用いて、水室を満水にできるので、作業時間が短縮できる。又、検出ガスとしてヘリウムを使用するので、作業の安全性を確保できる。
1 胴体部
2a・2b、2c・2d 一対の水室
3 冷却管
4 真空ポンプ(排気手段)
5 ボンベ(不活性ガス供給手段)
6 液面計(水位計測手段)
7 ガス検知器(測定手段)
10 復水器
W 海水(冷却水)

Claims (6)

  1. 胴体部、この胴体部の両翼に配置された一対の水室、及び前記胴体部の内部を貫通し、一方の前記水室から冷却水が供給されて、他方の前記水室に冷却水が排出される複数の冷却管を備える復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法であって、
    前記胴体部の内部を排気して、当該胴体部の内部を真空状態に維持する真空状態維持ステップと、
    一対の前記水室を冷却水で満水にする満水ステップと、
    一方の前記水室に不活性ガスを注入しながら、一方の前記水室の冷却水の水位を変化させる水位変化ステップと、
    前記胴体部の排気からの前記不活性ガスの漏洩を検出する測定ステップと、
    この測定ステップにおいて、前記不活性ガスを検出したときに、一方の前記水室の水位を確認して冷却管の高さ方向の位置を検索する検索ステップと、を含む復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法。
  2. 前記胴体部は、一対の前記水室を2組に配置する請求項1記載の復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法。
  3. 前記不活性ガスは、ヘリウムを含んでいる請求項1又は2記載の復水器の冷却管の漏洩位置の検索方法。
  4. 胴体部、この胴体部の両翼に配置された一対の水室、及び前記胴体部の内部を貫通し、一方の前記水室から冷却水が供給されて、他方の前記水室に冷却水が排出される複数の冷却管を備える復水器の冷却管の漏洩位置の検索装置であって、
    前記胴体部の内部を排気して、当該胴体部の内部を真空状態に維持する排気手段と、
    一方の前記水室に不活性ガスを注入する不活性ガス供給手段と、
    一方の前記水室に不活性ガスを注入しながら、一方の前記水室の冷却水の水位を満水状態から変化させて、一方の前記水室の水位を計測する水位計測手段と、
    前記胴体部の排気からの前記不活性ガスの漏洩を検出する測定手段と、を備え、
    前記測定手段が前記不活性ガスを検出したときに、一方の前記水室の水位を計測して冷却管の高さ方向の位置を検索する復水器の冷却管の漏洩位置の検索装置。
  5. 前記排気手段は、真空ポンプを含んでいる請求項4記載の復水器の冷却管の漏洩位置の検索装置。
  6. 前記不活性ガスは、ヘリウムを含み、
    前記不活性ガス供給手段は、ヘリウムを圧縮して貯蔵するボンベを含んでいる請求項4又は5記載の復水器の冷却管の漏洩位置の検索装置。
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