JP2010540281A5 - - Google Patents

Description

本発明は、支持体を含むインクジェット記録用要素であって、該支持体上に、連続相バインダーポリマー、およびヒドロコロイドを含む第２の相を含む多孔性可融性ポリマー粒子ならびに膜形成性バインダーを有する画像受理層を有し、該粒子は１０〜８０容量％の多孔度を有する、インクジェット記録用要素である。

支持体を含み、この支持体上に、連続相バインダーポリマー、およびヒドロコロイドを含む第２の相を含む多孔性可融性ポリマー粒子ならびに膜形成性バインダーを含む画像受理層を有する本発明のインクジェット記録用要素を作成するために、多孔性可融性ポリマー粒子が使用され、ここでこの粒子は１０〜８０容量％の多孔度を有している。インクジェット記録用要素におけるかかる多孔性粒子の使用は、インク受理層を作成するのに必要なポリマー質量を低下させるであろう。例えば、５０％の多孔度を有するポリマー粒子は、同じ画像形成結果を達成するのに半分の質量で済むはずである。かかる粒子は、融着のための同じサイズの中空でない粒子と比較して半分の質量のみしか存在しないため、より速く融着する。熱モデル化結果は、４マイクロメートルの中空でない粒子から５０％の多孔度を有する４マイクロメートルの多孔性粒子に変わると、融着プロセス速度が少なくとも２３％上昇することを証明した。多孔性可融性ポリマーは、インク捕捉材料としてもインク輸送材料としても、両方で機能できる点で多機能性である。毛細管作用受動捕捉により又は孔中の染料媒染剤と結合してインクが孔中に捕捉されると、インク安定性、特に染料ベースのインクの安定性が改善される可能性がある。従って、多孔度が上昇しているポリマー粒子は、ページ当たりのコストを低下させ、かつ、高い光沢と画像安定性を提供することにより画像品質を改善しながら、融着エネルギーを節約するであろう。

Claims (4)

1. 支持体上に多孔性可融性ポリマー粒子を含む画像受理層を有するところの該支持体を含むインクジェット記録用要素であって、該多孔性可融性ポリマー粒子は蒸発制限凝集法と併用する多重乳剤法によって形成され、該画像受理層は、該多孔性可融性ポリマー粒子および膜形成性バインダーを含み、該多孔性可融性ポリマー粒子は、連続相バインダーポリマー、およびヒドロコロイドを含む第２の相のコロイドを含み、該粒子は１０〜８０容量％の多孔性を有することを特徴とするインクジェット記録用要素。
2. 前記の連続相バインダーポリマーが、ビニルモノマー、縮合モノマー、縮合エステル、及びこれらの混合物から形成されるポリマーを含んでなる、請求項１記載のインクジェット記録用要素。
3. 前記の連続相バインダーポリマーが、ポリエステルならびに、スチレン、モノオレフィン、ビニルエステル、α−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル、ビニルエーテル、及びビニルケトンのホモポリマー及びコポリマーからなる群から選択される、請求項１記載のインクジェット記録用要素。
4. 前記の可融性ポリマー粒子のＴｇが４０℃〜１００℃である、請求項１記載のインクジェット記録用要素。