JP2010539392A - 連結装置 - Google Patents

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クラウス、リチャード、ディー.
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Abstract

ポケットと該ポケットに隣接する周辺表面を有するフィンガフォロワと、本体と該本体から延びフィンガフォロワのポケット内に受容されるプランジャとを有する油圧がた調整装置を有する1つにされたバルブトレイン組立体が提供される。プランジャは、長手方向軸を画定する。組立体は、フィンガフォロワを選択的に係合するようにされた第1アームと、本体とプランジャの1つに固定される第2アームとを有する。第2アームは、プランジャがフィンガフォロワのポケット内に受容される時に、フィンガフォロワの周辺表面から離れている。

Description

(関連技術の説明)
この出願は、2007年9月18日に出願された米国特許予備出願番号60/973,313の優先権を主張し、その全ての内容が参照として取り込まれる。
本発明は、連結装置に関し、特に、エンジンのバルブトレイン要素を接続するのに使われる連結装置に関する。
構成要素の組立をするときに、組立工程を単純化し容易にするために、複数の副組立体を作る、すなわち、複数の独立した構成要素を「1つにまとめる」ことが望ましい場合がある。エンジンのバルブトレインは、エンジンのシリンダの数に依存する多くの構成要素を有しており、全てのバルブトレイン構成要素を組み立てることは、個々の構成要素を取り扱ったり接続するときに、著しくたくさんの時間と精度を必要とする。
PCT特許出願公報番号WO2008/002746号
エンジンにおいて、2つ以上のバルブトレイン構成要素を1つにすることは、1つにした構成要素の処理や接続に要する時間や精度を減らすことができる。
本発明の1つの態様では、エンジンのバルブトレインに使われるフィンガフォロワと油圧がた調整装置を連結するのに使われる装置が提供される。フィンガフォロワは、プランジャを受容するポケットを有している。装置は、フィンガフォロワを選択的に係合するようにされた第1アームと、油圧がた調整装置のプランジャを受容するようにされた第2アームとを有する弾性クリップを有している。クリップの第2アームは、プランジャの長手軸をほぼ横断する方向からプランジャに係合可能な半円形のフック部を有している。
本発明の別の態様によれば、エンジンのバルブトレインに使われるフィンガフォロワと油圧がた調整装置を連結するのに使われる装置が提供される。油圧がた調整装置は、長手方向軸を画定するプランジャと、プランジャを受容する本体を有している。フィンガフォロワは、プランジャを受容するポケットを有している。装置は、フィンガフォロワを選択的に係合するようにされた第1アームと、油圧がた調整装置のプランジャを受容するようにされた第2アームとを有する弾性クリップを有している。クリップの第2アームは、油圧がた調整装置の本体に係合可能なほぼ円形のフープ部を有している。
本発明の別の態様によれば、ポケットを有するフィンガフォロワと、フィンガフォロワのポケット内に受容されるプランジャを有する油圧がた調整装置と、フィンガフォロワと油圧がた調整装置を連結する、上述した弾性クリップのような、装置を有する1つにされたバルブトレイン組立体が提供される。
本発明の別の態様によれば、ポケットと該ポケットに隣接する周辺表面を有するフィンガフォロワと、本体と該本体から延びフィンガフォロワのポケット内に受容されるプランジャとを有する油圧がた調整装置を有する1つにされたバルブトレイン組立体が提供される。プランジャは、長手方向軸を画定する。組立体は、フィンガフォロワを選択的に係合するようにされた第1アームと、本体とプランジャの1つに固定される第2アームとを有する。第2アームは、プランジャがフィンガフォロワのポケット内に受容される時に、フィンガフォロワの周辺表面から離れている。
本発明の別の態様によれば、ポケットを有するフィンガフォロワと、該フィンガフォロワのポケット内に受容されるプランジャを有する油圧がた調整装置であって、該プランジャは長手方向軸を画定しており、連結装置とを有する1つにされたバルブトレイン組立体が提供される。連結装置は、フィンガフォロワを選択的に係合するようにされた第1アームと、プランジャの長手方向軸をほぼ横断する方向からプランジャに係合可能なほぼ半円形のフック部を有する第2アームとを有する。フック部は、内径を画定する。フック部は、フック部の内径よりも小さな最小隙間をその間に画定する対向端部を有する。
本発明の別の態様によれば、エンジンのバルブトレインに使われる、フィンガフォロワと油圧がた調整装置を連結するようにされた単一ワイヤ弾性クリップが提供される。油圧がた調整装置は、長手方向軸を画定するプランジャを有し、フィンガフォロワは、プランジャを受容するポケットを有する。弾性クリップは、フィンガフォロワを選択的に係合するようにされた第1アームと、プランジャの長手方向軸を実質的に横断する方向からプランジャに係合可能な、ほぼ半円形のフック部を有する第2アームを有する。フック部は、内径を画定する。フック部は、フック部の内径よりも小さな最小隙間をその間に画定する対向端部を有する。
本発明の別の態様によれば、エンジンのバルブトレインに使われる、フィンガフォロワと油圧がた調整装置を連結する方法が提供される。フィンガフォロワは、油圧がた調整装置のプランジャを受容するポケットを有している。この方法は、内径を画定するフック部を有するクリップを提供する工程を有する。フック部は、フック部の内径よりも小さな最小隙間をその間に画定する対向端部を有している。この方法は、プランジャの長手方向軸をほぼ横断する方向からフック部にプランジャを挿入する工程と、プランジャのフック部への挿入の間に互いにフック部の対向端を広げる工程と、クリップを油圧がた調整装置に固定するためにフック部にプランジャを固定する工程と、フィンガフォロワのポケット内にプランジャを位置決めする工程を有する。
本発明の他の特徴は、以下の詳細な説明と添付図面から明らかになるであろう。
図1は、ローラフィンガフォロワと油圧がた調整装置を連結する本発明の連結装置の第1構成を有する、エンジンに組み込まれる1つにされるバルブトレイン組立体の一部切り取り側面図である。 図2は、図1の1つにされたバルブトレイン組立体の対向側面図である。 図3は、図1の1つにされたバルブトレイン組立体の側面図である。 図4は、図1の1つにされたバルブトレイン組立体の一部の端面図である。 図5は、図1の1つにされたバルブトレイン組立体の端面図である。 図6は、図1の1つにされたバルブトレイン組立体の一部の底面図である。 図7は、図1の1つにされたバルブトレイン組立体の連結装置の側面図である。 図8は、図1の1つにされたバルブトレイン組立体の連結装置の側面図である。 図9は、図1の1つにされたバルブトレイン組立体の連結装置の端面図である。 図10は、ローラフィンガフォロワと油圧がた調整装置を連結する本発明の連結装置の第2構成を有する、エンジンに組み込まれる1つにされるバルブトレイン組立体の一部切り取り側面図である。 図11は、図10の1つにされたバルブトレイン組立体の対向側面図である。 図12は、図10の1つにされたバルブトレイン組立体の側面図である。 図13は、図10の1つにされたバルブトレイン組立体の頂面図である。 図14は、図10の1つにされたバルブトレイン組立体の一部の端面図である。 図15は、図10の1つにされたバルブトレイン組立体の一部の頂面図である。 図16は、図10の1つにされたバルブトレイン組立体の側面図である。 図17は、図10の1つにされたバルブトレイン組立体の連結装置の側面図である。 図18は、図10の1つにされたバルブトレイン組立体の連結装置の端面図である。 図19は、図1と図10の1つにされたバルブトレイン組立体の油圧がた調整装置のプランジャの前面図である。 図20は、エンジン組立体に組み付ける前の図1の1つにされたバルブトレイン組立体の側面図である。 図21は、図1の1つにされたバルブトレイン組立体の対向側面図である。 図22は、エンジン組立体に組み付ける前の図10の1つにされたバルブトレイン組立体の側面図である。 図23は、エンジン組立体に組み付ける前の図10の1つにされたバルブトレイン組立体の頂面図である。
本発明の実施例を詳細に説明する前に、本発明が、以下の記載や以下の図面に記載された構成要素の構造や装置の詳細に限定されないことが理解される。本発明は、他の実施例や様々な方法で実施できる。また、ここで使われる用語は、表現のためのみであって限定するものではないことが理解される。「含む」、「からなる」、「有する」などの用語は、その示す用語と同等のものを含むことが意味される。特に限定しない限り、「取り付けられた」、「接続された」、「支持された」、「連結された」などの用語は、幅広く用いられており、直接及び間接の取り付け、接続、支持、連結を含むものである。また、「接続された」と「連結された」は、物理的または機械的接続や連結に限定されるものではない。
図1から図6は、ロッカアームまたは球状端ピボットローラカムフォロワ組立体或いはローラフィンガフォロワ14と、油圧がた調整装置(HLA)18と、フォロワ14とHLA18を1つにするための連結装置22とを有する1つにされたバルブトレイン組立体10を示している。フォロワ14は、HLAの球状ピボット要素、通例、ピストンまたはプランジャ26が受容されるポケット24を有するボールソケットを有している。同様のフォロワ14が、PCT特許出願公開番号WO2008/002746に示されており、その全内容が参考として本願に取り入れられる。HLA18は、プランジャ26が指示されるハウジングまたは本体30を有しており、プランジャ26は、シャンク34と、フォロワ14(図19参照)のポケット24に係合する球状端部38を有している。そのような1つのバルブトレイン組立体10は、例えば、オーバーヘッドカムシャフト構造を有するエンジンに用いられる。図1から図3は、フォロワ14を作動するオーバーヘッドカムシャフトのカムローブ42と対応バルブ46を示している。
図1から図6を参照すると、HLA18の本体30は、本体30の上部に圧着されるキャップ50を有しており、これにより、本体30の一体部を形成する。当該技術で知られるように、キャップ50は、本体30内にプランジャ26を軸方向に固定し、プランジャ26が本体30から延びることのできる軸方向範囲を制限している。また、図19に示すように、HLA18のプランジャ26は、逃げ溝54を備えて構成されており、その一部は、シャンク34によって画定されている。代替的には、HLA18のプランジャ26は、逃げ溝なしで構成されてもよい。逃げ溝のないプランジャは、PCT特許出願番号WO2008/002746に示され記載されている。
図7から図9を参照すると、連結装置22は、折り曲げたり或いは別のやり方で図示の形状に形成された、個材の弾性材料(例えば、鋼線)製のクリップ58からなる。クリップ58の構成においては、クリップ58を形成するのに使われる鋼線は、0.5ミリメートルから0.75ミリメートルの直径を有する。或いは、他のバルブトレイン構成要素の大きさに依存するように他の直径が利用されてもよい。クリップ58を形成するのに使われる線径は、クリップ58がプランジャシャンク34に取り付けられる位置の許容範囲に影響する。クリップ58は、プランジャシャンク34上の軸方向位置でプランジャシャンク34に固定され、この位置では、クリップ58は、エンジンの作動中にプランジャ26またはフォロワ14の動きと実質的には干渉しない。このように、クリップ58の線径を減じることは、クリップ58がプランジャシャンク34に取り付けられる位置の許容範囲を比例的に増加する。
クリップ58は、フォロワ14に選択的に係合可能な第1または上部アーム62と、プランジャ26に係合し固定するようになった第2または下部アーム66と、上部及び下部アーム62と66を相互連結する中間部70とを有する。クリップ58の上部アーム62は、フォロワ14のボールソケットの周囲に延びるようにされている(図1及び図2参照)。具体的には、上部アーム62は、クリップ58とフォロワ14の接続を容易にし、クリップ58とフォロワ14の取り外しの抵抗を提供するために、フォロワ14のボールソケットに係合可能な弓形のリップ部74を有している。
図7のクリップ58の図示した構成においては、クリップ58の下部アーム66は、対向端82aと82bを有する半円形部またはフック部78と、フック部78の遠位端に向けて配置された傾斜端部86を有している。クリップ58のフック部78は、プランジャシャンク34の外径D2よりも小さい内径D1を有しており(図19を参照)、クリップ58のフック部78がプランジャシャンク34に係合され固定される時にクリップ58とプランジャシャンク34間の締まり嵌めを引き起こす。そのような締まり嵌めは、実質的に、クリップ58の下部アーム66が、エンジンの作動中に、プランジャ26に対して回転したり、回動したり、揺動することを防止する。クリップ58のある構成においては、フック部78の内径D1とプランジャシャンク34の外径D2間の干渉は、プランジャシャンク34の外径D2の約1%から約8%である。言い換えれば、フック部78の内径D1は、プランジャシャンク34の外径D2の約92%から約99%である。或いは、クリップ58の他の構成においては、フック部78の内径D1とプランジャシャンク34の外径D2の干渉は、プランジャシャンク34の外径D2の約4%である。
加えて、クリップ58がプランジャシャンク34から除去されるとき及びクリップ58が変形していない状態の時には、フック部78の各端部82aと82bは、プランジャシャンク34の外径D2よりも小さい長さまたは間隙D3だけ離れている。クリップ58の構成においては、間隙D3は、クリップ58がプランジャ34から除去されるとき及びクリップ58が変形していない状態の時には、プランジャシャンク34の外径D2よりも約5%から約13%小さい。
図1から図6は、HLA18に取り付けられるクリップ58を示している。クリップ58とHLA18を予め組み立てるために、フック部78は、プランジャ26と軸方向に整合され、クリップ58は、プランジャ26の中心軸90にほぼ横断する方向にプランジャ26へと動かされる(図19を参照)。クリップ58の傾斜端部86とフック部78の端部82aの最初の係合の後、プランジャ26の中心軸90にほぼ横断する方向へのクリップ58の引き続きの動きは、フック部78の各端部82aと82bが、プランジャ34がフック部78の端部82aと82b間に挿入される時に、離れるようにする。
フック部78のそれぞれの端部82aと82bが、プランジャ34の中心を通り過ぎた後、すなわち、フック部78のそれぞれの端部82aと82bが、隙間の大きさD3がプランジャシャンク34の外径D2とほぼ等しくなるように広がった直後に、フック部78は、クリップ58をプランジャ26に固定するためにプランジャシャンク34に嵌まる。図6を参照すると、クリップ58がプランジャシャンク34に係合されるか固定された後、フック部78のそれぞれの端部82aと82bの間の隙間の大きさD3は、クリップ58がプランジャシャンク34から取り外されたときの隙間の大きさD3よりも大きい。特に、クリップ58の構成において、クリップ58がプランジャシャンク34に係合された後のフック部78のそれぞれの端部82aと82b間の隙間の大きさD3は、プランジャシャンク34の外径D2よりも約2%から約5%小さい。クリップ58のフック部78は、プランジャ34に係合された後で図7と図9に示す変形されていない状態に完全に戻ることはできないので、エンジンの作動中にプランジャシャンク34に対してフック部78が回転したり、回動したり、揺動したりすることを実質的に防止するように、プランジャ26の中心軸90に沿って及びその周りにプランジャシャンク34に摩擦力を作るのに十分なだけ、フック部78によってクランプ力がプランジャシャンク34に加えられる。
しかし、クリップ58は、プランジャ本体30とフォロワ14に対してプランジャ26と共回りする。図5に示すように、クリップ58の中間部70は、フォロワ14の側壁に接触し、プランジャ26とクリップ58は、エンジンの作動中、中心軸90の周りに共回りする。そのようにして、フォロワ14の側壁は、プランジャ26とクリップ58がエンジンの作動中に共回りする程度を制限する。
クリップ58がHLA18に固定された後、1つにされたクリップ58とHLA18は、PCT特許出願公報番号WO2008/002746号に開示されたのとほぼ同様にして、フォロワ14に組みつけらる。フォロワ14は、そのポケット24がプランジャ26の球状端部38を受容するように、当初は方向付けられる。プランジャ26の球状端部38がフォロワ14のポケット24に挿入されると、上部アーム62の弓状のリップ部74は、フォロワ14の上面に係合し、これにより、フォロワ14のポケット24におけるプランジャ26の球状端部38の挿入を完全なものとするために、クリップ58が「開」位置に変形或いは弾性的に曲がるようにする。フォロワ14のポケット24がプランジャ26の球状端部38を受容した後、図1から図6に示すように、クリップ58は、フォロワ14をHLA18に固定するために、その変形していない形状或いはその「閉」位置を回復する。
或いは、フォロワ14とHLA18は、プランジャ26の球状端部38をフォロワ14のポケット24内に位置決めすることによって、予め組み立てることができ、クリップ58は、クリップ58のフック部78とプランジャシャンク34を係合するために、予め組み立てられたフォロワ14とHLA18の側から、プランジャ26の中心軸90をほぼ横断する方向に引き込まれる。フォロワ14の方向に依存して、上部アーム62は、このようにしてクリップ58のフォロワ14の側壁との取り付けを解消するように変形されたりされなかったりする。
フォロワ14とHLA18は、HLA18がフォロワ14から無意識に分離されることと無関係に、ユニットとして取り扱われ得る。HLA18とフォロワ14を分離するためには、弓状のリップ部74は、フォロワ14の上面を通過するように強制され、これにより、プランジャ26の球状端部38のポケット24からの取り外しができるように、クリップ58をその「開」位置へと戻し変形する。クリップ58の弾性は、クリップ58の上部アーム62とプランジャ26の球状端部38の間のフォロワ14の挿入と取り外しを、その保持が実質的に解決されるような程度にクリップ58を永久変形することなく、許容するように僅かに折り曲げられるようなものである。
エンジンに取り付けられると、その衝突によって、フォロワ14とHLA18を含むいかなる構成要素にも損傷を与えることなく、また、結束することなく、作動角度の必要な範囲で、フォロワ14がプランジャ26の球状端部38上を回動できるように、十分な距離がクリップ58の位置によって提供される。具体的には、アーム66は、フォロワ14の底面、特にポケット24に隣接する周辺面92から長手方向軸90に平行な方向に、間隔をあけられ、クリップ58とフォロワ14の結束を防止するように、プランジャシャンク34に位置決めされる。加えて、アーム66は、クリップ58とHLA18との結束を防止するように、HLA18のキャップ50から、長手方向軸90に平行な方向に間隔をあけられて、プランジャシャンク34に位置決めされている。
クリップ58は、フォロワ14とHLA18が無意識に分離されることと実質的に関係なく、プランジャ34の逃げ溝のような、フォロワ14またはHLA18の何れかの球状の特性を必要とすることなく、そして、フォロワ14またはHLA18の何れかの意図された動き、特に、本体30におけるプランジャ26の回転を妨げることなく、フォロワ14とHLA18のユニットとしての取扱を容易にする。図20と図21は、エンジンへの取り付け前の1つにされたバルブトレイン組立体10を示している。クリップ58は、フォロワ14がつかまれ捕らえられているときにのみ、フォロワ14のポケット24内に少なくとも部分的にプランジャ26の球状端部38を保持する。クリップ58の構成においては、弓状のリップ部74は、HLA18がフォロワ14から無意識に外れたり分離したりしないように、HLA18とフォロワ14の間に十分な遊びを与えるように、約2mmから約3mm、フォロワ14のボールソケットの上面から離されていてもよい。或いは、その他のバルブトレイン構成要素の大きさに依存して、弓状のリップ部74とフォロワボールソケットの上面の間には、より大きなまたはより小さな間隔が利用できる。
一旦、完全に組み立てられたエンジンに取り付けられると、クリップ58は、HLA18に組みつけられたフォロワ14を保持する必要はない。むしろ、クリップ58は、エンジンが部分的にのみ組み立てられているときに、フォロワ14をHLA18から無意識に分離しないようにするためにのみ必要である。したがって、完全に組み立てられたエンジンの作動中には、フォロワボールソケットの上面と上部アーム62の下面または弓状のリップ部74との接触がほとんどないか無いようになり、繰り返しの接触によってクリップ58が損傷したり破損することを防止するのである。ボールソケットの上面と上部アーム62の下面または弓状のリップ部74との接触は、フォロワ14がHLA18に取り付けられたり、1つにされたバルブトレイン組立体10の取り扱いの間に、フォロワ14がHLA18から無意識に分離することを防止するときに、組み立て中に生じるのである。
図10から図16は、連結装置98の他の構成を含む1つにされたバルブトレイン組立体94を示している。同様の構成には同様の参照番号を付している。一般に、HLA18のプランジャ26に固定されるよりも、連結装置98は、HLA18の本体30に固定されている。
図17と図18を参照して、連結装置98は、折り曲げられる弾性材料(例えば、鋼線)の個材からなるか或いは、HLA18の中心軸90を含む平面の周りに対称な半体からなるクリップ102を有している。クリップ102の構成においては、クリップ102を形成するのに使われる鋼線は、約0.5mmから約0.75mmの直径を有している。或いは、他のバルブトレイン構成要素の大きさ及びHLA18の本体30とフォロワ14の間隔に依存して、他の線径が用いられてもよい。
クリップ102は、フォロワ14に選択的に係合可能な第1または上部106と、HLA18の本体30に係合するようになった第2または下部110と、上下部106と110を相互連結する中間部114とを有する。クリップ102の上部106と中間部114は、フープ部126から延びるワイヤの二重平行部分118を有している。各上部106を有するワイヤ部分118は、クリップ102とフォロワ14の接続を容易にし、クリップ102とフォロワ14の取り外しの抵抗を提供するために、フォロワ14のボールソケットに選択的に係合可能なスプレーされた遠位端122を有している。
図17のクリップ102の図示した構成においては、クリップ102の下部110は、HLA18のキャップ50の外径D5よりも小さな内径D4を有する円形部またはフープ部126を有しており(図14参照)、これにより、クリップ102のフープ部126が本体30に係合するときにクリップ102と本体30の締まり嵌めを提供する。そのような締まり嵌めは、実質的に、クリップ102の下部110が、エンジンの作動中に、本体30に対して回転したり、回動したり、揺動することを実質的に防止する。クリップ102のある構成においては、その変形していない状態で、クリップ102のフープ部126は、クリップ102と本体30との締まり嵌めを生じるために、キャップ50の有効径D5よりも約5%から約10%小さい直径D4を有している。或いは、クリップ102は、クリップ102の中間部114からなる単一のワイヤ及び、クリップ102の上部106からなる単一のワイヤのみから構成されてもよい。
図10から図16は、HLA18に取り付けられるかまたは固定されるクリップ102を示している。クリップ102とHLA18を予め組み立てるために、クリップ102のフープ部126は、プランジャ26の中心軸90と整合され、プランジャ26は、フープ部126へ挿入され、クリップ102の上部106と中間部114からなる個々のワイヤ部分118は、HLA18の本体30を受容するためにバラバラに広げられる。具体的には、ワイヤ部分118は、フープ部126がキャップ50を越えられるようにバラバラに広げられ、その後、ワイヤ部分118は、クリップ102がキャップ50または本体30の別の部分に固定できるように解放されうる。
クリップ102のフープ部126は、本体30に係合した後、図17と図18に示す変形していない状態に完全に戻ることができないので、エンジンの作動中に本体30に対してクリップ102のフープ部126が回転したり、回動したり、揺動したりすることを実質的に防止するように、プランジャ26の中心軸90に沿って及びその周りに本体30に摩擦力を作るのに十分なだけ、クリップ102のフープ部126によってクランプ力が本体30に加えられる。
HLA18の1つにされたクリップ102の組立は、上述し、PCT特許出願公報番号WO2008/002746号に開示されたのとほぼ同様にして行われる。図22と図23は、エンジンに装着される前の1つにされたバルブトレイン組立体94を示している。図20と図21における1つにされたバルブトレイン組立体10に関連する上述したことが、図22と図23の1つにされたバルブトレイン組立体94にも適用される。上述したクリップ58と同様にして、クリップ102とフォロワ14のアーム110は、フォロワ14の底面、特にポケット24に隣接する周辺面92から長手方向軸90に平行な方向に、間隔をあけられ、クリップ102とフォロワ14の結束を防止するように、キャップ50に位置決めされる。
本発明の様々な特徴が、以下の特許請求の範囲に記載される。

Claims (23)

  1. ポケットと該ポケットに隣接する周辺面を有するフィンガフォロワと、
    本体と、該本体から延びフィンガフォロワのポケット内に受容されるプランジャであって、長手方向軸を画定するプランジャとを有する、油圧がた調整装置と、
    選択的にフィンガフォロワを係合する第1アームと、本体とプランジャのうちの1つに固定される第2アームとを有する、単一ワイヤ連結装置とからなる、1つにされたバルブトレイン組立体において、前記第2アームが、プランジャがフィンガフォロワのポケット内に受容される時にフィンガフォロワの周辺面から離れている、1つにされたバルブトレイン組立体。
  2. 前記第2アームが、本体とプランジャのうちの1つに、プランジャの長手方向軸をほぼ横断する方向から固定される、ほぼ半円形のフック部を有している、請求項1に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  3. フック部が内径を画定し、フック部がその間に、フック部の内径よりも小さな最小隙間を画定する対向端を有する、請求項2に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  4. プランジャが、フック部をプランジャに固定する前のフック部の内径よりも大きな外径を画定する、請求項3に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  5. フック部の内径とプランジャの外径の差が、プランジャの外径の約1%から約8%の干渉を生ずる、請求項4に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  6. プランジャが、フック部をプランジャに固定する前のフック部の各端部間の隙間よりも大きな外径を画定し、フック部の各端部が、フック部のプランジャへの固定の間に互いにバラバラに広がる、請求項3に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  7. フック部をプランジャに固定する前のフック部の各端部間の隙間が、プランジャの外径よりも約5%から約13%小さい、請求項6に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  8. フック部がプランジャに固定され、フック部が、プランジャがフィンガフォロワのポケット内に受容される時に本外から離れている、請求項2に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  9. プランジャが、シャンクと周辺端部とを有し、フック部が、シャンクに固定されている、請求項2に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  10. 第1アームが、フィンガフォロワを選択的に係合するようにされた弓形のリップ部を有する、請求項9に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  11. シャンクの少なくとも一部が、円筒形であり、フック部のほぼ全長さが、シャンクの円筒部に係合可能である、請求項9に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  12. 連結装置が、円形断面形状の単一ワイヤから形成される、請求項1に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  13. 単一ワイヤが、約0.5mmから約0.75mmの直径を有する、請求項12に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  14. 第2アームが、本体に固定されるフープ部を有する、請求項1に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  15. 第1アームが二重の平行ワイヤ部分を有し、連結装置が、フープ部と第1アームの各ワイヤ部分を相互連結する、2重平行中間ワイヤ部分を更に有する、請求項14に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  16. ポケットを有するフィンガフォロワと、
    フィンガフォロワのポケット内に受容されるプランジャであって、長手方向軸を画定するプランジャを有する、油圧がた調整装置と、
    選択的にフィンガフォロワを係合するようになった第1アームと、プランジャの長手方向軸をほぼ横断する方向からプランジャに係合可能な、ほぼ半円形のフック部を有する第2アームとを有する、連結装置とからなる、1つにされたバルブトレイン組立体において、前記フック部が、内径を画定し、前記フック部が、フック部の内径よりも小さな最小隙間をその間に画定している、1つにされたバルブトレイン組立体。
  17. プランジャが、油圧がた調整装置と連結装置の組立前のフック部の各端部間の隙間よりも大きな外径を画定し、フック部の各端部が、油圧がた調整装置と連結装置の組立の間に互いにバラバラに広がる、請求項16に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  18. 油圧がた調整装置と連結装置の組立前のフック部の各端部間の隙間が、プランジャの外径の約5%から約13%小さい、請求項17に記載の1つにされたバルブトレイン組立体。
  19. エンジンのバルブトレインに使われるフィンガフォロワと油圧がた調整装置を連結するようになった、単一ワイヤ弾性クリップであって、前記油圧がた調整装置が、長手方向軸を画定するプランジャを有し、前記フィンガフォロワが、プランジャを受容するポケットを有している、弾性クリップにおいて、該弾性クリップが、
    選択的にフィンガフォロワを係合するようになった第1アームと、
    プランジャの長手方向軸をほぼ横断する方向からプランジャに係合可能な、ほぼ半円形のフック部を有する第2アームとを有し、
    前記フック部が内径を画定し、前記フック部が、フック部の内径よりも小さな最小隙間をその間に画定する対向端部を有する、弾性クリップ。
  20. 前記第1アームが、フィンガフォロワに選択的に係合するようになった弓形のリップ部を有する、請求項19に記載の単一ワイヤ弾性クリップ。
  21. 前記第1と第2アームを相互連結する中間部を更に有し、前記中間部は、第1アームと第2アームにほぼ垂直に向けられている、請求項19に記載の単一ワイヤ弾性クリップ。
  22. エンジンのバルブトレインに使われる、フィンガフォロワと油圧がた調整装置を連結する方法であって、該フィンガフォロワが、油圧がた調整装置のプランジャを受容するポケットを有する方法であって、該方法は、
    内径を画定するフック部を有するクリップを提供する工程であって、該フック部が、フック部の内径よりも小さな最小隙間をその間に画定する対向端部を有している、工程と、 プランジャの長手方向軸をほぼ横断する方向にフック部にプランジャを挿入する工程と、
    プランジャのフック部への挿入の間に互いにフック部の対向端を広げる工程と、
    クリップを油圧がた調整装置に固定するためにフック部にプランジャを固定する工程と、
    フィンガフォロワのポケット内にプランジャを位置決めする工程を有する、方法。
  23. 前記フック部を有するクリップ上に第1アームを提供する工程と、
    前記第1アームから離れたクリップ上に第2アームを提供する工程と、
    フィンガフォロワから第1アームとフィンガフォロワの係合を介して、前記油圧がた調整装置を支持する工程を更に有する、請求項22に記載の方法。
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