JP2010539212A5

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Publication number: JP2010539212A5
Application number: JP2010525318A
Authority: JP
Filing date: 2008-09-15
Publication date: 2011-10-27
Anticipated expiration: 2028-09-15

Claims

Ｎ，Ｎ’−ビス（２−ヒドロキシベンジル）エチレンジアミン−Ｎ，Ｎ’−二酢酸およびその一般式Ｉ：

式中：
両方のＲは同一の意味を有し、Ｈ、Ｃ_１〜Ｃ_４アルキル、ＣＨ_２ＯＨ、ＳＯ_３ＭおよびＣＯＯＭから選択され；
すべてのＭは同一の意味を有し、水素原子、Ｎａ、ＫまたはＮＨ_４を表す；
で表される誘導体の調製方法であって、
― グリオキシル酸を、一般式（ＩＩ）

式中、Ｒは式（Ｉ）について定義したのと同一の意味を有する、
で表されるサラン化合物で、水素化触媒およびアミンプロトン受容体の存在下、Ｃ _１〜Ｃ _３アルカノールもしくはそれらの混合物中で、Ｃ _１〜Ｃ _３アルカノール／水混合物中で、または水中で、水素で水素化することにより還元的アミノ化して、Ｍが水素原子である式（Ｉ）で表される化合物を得ること、および
― 所望により、それをさらに、ＭがＮａ、ＫまたはＮＨ_４である式（Ｉ）で表される化合物に、対応する塩基で処理することにより変換すること
を含む、前記方法。
式（ＩＩ）で表される前記サラン化合物を、エチレンジアミンを、２モル当量の式（ＩＶ）

式中、Ｒは式（Ｉ）について記載した通りである、
で表される化合物と反応させて、式（Ｖ）

式中、Ｒは式（Ｉ）について記載した通りである、
で表される対応するサレン化合物を得て、次に式（Ｖ）で表されるサレン化合物を還元して式（ＩＩ）で表される化合物を得ることにより調製する、請求項１に記載の方法。
Ｎ，Ｎ’−ビス（２−ヒドロキシベンジル）エチレンジアミン−Ｎ，Ｎ’−二酢酸およびその一般式Ｉ：

式中：
両方のＲは同一の意味を有し、Ｈ、Ｃ_１〜Ｃ_４アルキル、ＣＨ_２ＯＨ、ＳＯ_３ＭおよびＣＯＯＭから選択され；
すべてのＭは同一の意味を有し、水素原子、Ｎａ、ＫまたはＮＨ_４を表す；
で表される誘導体の調製方法であって、
ａ）エチレンジアミンを、２モル当量の式（ＩＶ）

式中、Ｒは式（Ｉ）について定義した通りである、
で表される化合物と反応させて、式（Ｖ）

で表される対応するサレン化合物を得ること、
ｂ）式（Ｖ）で表されるサレン化合物を還元して、式（ＩＩ）

式中、Ｒは式（Ｉ）について定義した通りの意味を有する、
で表される化合物を得ること、
ｃ）グリオキシル酸を、式（ＩＩ）で表される化合物で、水素化触媒およびアミンプロトン受容体の存在下、Ｃ _１〜Ｃ _３アルカノールもしくはそれらの混合物中で、Ｃ _１〜Ｃ _３アルカノール／水混合物中で、または水中で、水素で水素化することにより還元的アミノ化して、Ｍが水素原子である式（Ｉ）で表される化合物を得ること、および
ｄ）所望により、それをさらに、ＭがＮａ、ＫまたはＮＨ_４である式（Ｉ）で表される化合物に、対応する塩基で処理することにより変換すること
を含む、前記方法。
段階ｂ）における還元を、水素化触媒の存在下、Ｃ _１〜Ｃ _３アルカノールもしくはそれらの混合物中で、Ｃ _１〜Ｃ _３アルカノール／水混合物中で、または水中で、水素で水素化することにより行う、請求項３に記載の方法。
段階ｂ）における前記還元および段階ｃ）における還元的アミノ化を、式（Ｖ）で表される中間体化合物を単離せずに同一の反応容器中で行う、請求項４に記載の方法。
段階ａ）〜ｃ）をすべて、式（ＩＶ）および（Ｖ）で表される中間体化合物を単離せずに同一の反応容器中で行う、請求項４に記載の方法。
式（ＩＩ）で表される前記サラン化合物を、エチレンジアミン、ホルムアルデヒド源および式（ＩＩＩ）

式中、ＲはＣ_１〜Ｃ_４アルキルである、
で表されるフェノール化合物を、１：２：２のエチレンジアミン：ホルムアルデヒド：フェノール化合物のモル比で反応させることにより調製する、ＲがＣ_１〜Ｃ_４アルキルである式（Ｉ）で表される化合物を調製するための、請求項１に記載の方法。
一般式Ｉ：

式中、
両方のＲは同一の意味を有し、Ｃ_１〜Ｃ_４アルキルから選択され；
すべてのＭは同一の意味を有し、水素原子、Ｎａ、ＫまたはＮＨ_４を表す；
で表されるＮ，Ｎ’−ビス（２−ヒドロキシベンジル）エチレンジアミン−Ｎ，Ｎ’−二酢酸誘導体の調製方法であって、
ａ）エチレンジアミン、ホルムアルデヒド源および式（ＩＩＩ）

式中、ＲはＣ_１〜Ｃ_４アルキルである、
で表されるフェノール化合物を、１：２：２のエチレンジアミン：ホルムアルデヒド：フェノール化合物のモル比で反応させて、一般式（ＩＩ）

式中、Ｒは式（Ｉ）について上記で定義したのと同一の意味を有する、
で表されるサラン化合物を得ること、ならびに
ｂ）グリオキシル酸を、式（ＩＩ）で表されるサラン化合物で、水素化触媒およびアミンプロトン受容体の存在下、Ｃ _１〜Ｃ _３アルカノールもしくはそれらの混合物中で、Ｃ _１〜Ｃ _３アルカノール／水混合物中で、または水中で、水素で水素化することにより還元的アミノ化して、Ｍが水素原子である式（Ｉ）で表される化合物を得ること、ならびに
ｃ）所望により、それをさらに、ＭがＮａ、ＫまたはＮＨ_４である式（Ｉ）で表される化合物に、対応する塩基で処理することにより変換すること
を含む、前記方法。
ホルムアルデヒド源が、ホルムアルデヒド水溶液およびパラホルムアルデヒドから選択される、請求項７または８に記載の方法。
ホルムアルデヒド源がホルムアルデヒド水溶液である、請求項９に記載の方法。
式（ＩＩ）で表される化合物：グリオキシル酸：アミンのモル比が１：２：２〜１：４：５の範囲内である、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の方法。
モル比が１：３：３．５である、請求項１１に記載の方法。
アミンプロトン受容体がトリエチルアミンである、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の方法。
水素化触媒が、固体支持体上のニッケル、パラジウムまたは白金である、請求項１〜１３のいずれか一項に記載の方法。
水素化触媒がＲａ−ＮｉまたはＰｄ／Ｃである、請求項１４に記載の方法。
ＲがＣＨ_３を表す、請求項１〜１５のいずれか一項に記載の方法。
ＲがＨを表す、請求項１に記載の方法。