JP2010538897A - 車両タイヤの加工のための方法、装置およびシステム - Google Patents

車両タイヤの加工のための方法、装置およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】車両タイヤおよび揺変性バランス調整物質の加工のための方法、装置およびシステムを提供する。
【解決手段】第1のバランス調整領域に第1の量のバランス調整物質をほぼ均一に分配することを含む、第1の量のバランス調整物質(251、261)を車両タイヤの内側の第1の周方向バランス調整領域(250、260)に設けることを含む、車両タイヤおよび揺変性バランス調整物質(251、261)を加工する方法、ならびに対応する装置およびシステム。1実施形態において、ナノ粒子(252、262)を含むワニス層が第1の周方向バランス調整領域(250、260)に設けられバランス調整領域(250、260)における揺変性バランス調整物質(251、261)の可動性を増大させる。
【選択図】図2d

Description

ここに記載された発明の実施形態は一般に、車両ホイールの加工に、より詳しくは、例えば空気タイヤといった車両タイヤおよび揺変性バランス調整物質(thixotropic balancing substance)の加工のための方法、装置およびシステムに関する。
特許文献1および対応する特許文献2は、タイヤのヘビースポット(heavy spot)が路面にぶつかった時に誘起される振動の影響下で流動することができることによってタイヤのバランスをとることが可能な30Paないし260Paの降伏応力値を有する揺変性タイヤバランス調整組成物を開示している。バランス調整組成物はそれ自体、リムに取り付けられヘビースポットを有するタイヤから構成されるホイールアセンブリに分配される。
特許文献3は、車両タイヤの生産に依存する周方向分布非一様性の分析のための方法および装置を開示しており、ここでは、分析すべき非一様性を有する点がそれぞれ同じ角回転位置にある状態で測定用リムに複数のタイヤを連続して取り付け、その外周のまわりで測定された各タイヤの非一様性の大きさを記憶し、それらを合計することによって、所定の非一様性が分析される。その方法はとりわけ自動車タイヤの品質管理に適する。
特許文献4は、−20℃ないし+90℃の温度範囲において3000ないし15000Paの記憶係数(Storage modulus)および1000kg/m未満の比重を有し、ホイールアセンブリにおけるアンバランスによって生じる振動下で流動することができることによってタイヤのバランスをとることができるタイヤゲルバランス調整組成物を開示している。
特許文献5および対応する特許文献6は、空気タイヤを備える自動車ホイールアセンブリのバランスをとる方法を開示しており、これは以下を含む。粘性バランス調整組成物をタイヤに導入することと;回転自在アセンブリに車輪を取り付けることと;回転自在ドラムと回転自在アセンブリの車輪のトレッド面とを静的力(static force)Fで互いに押圧することと、ここにドラムおよびホイールアセンブリの回転軸は本質的に平行であり;そしてドラムおよび/またはホイールアセンブリを時間Tにわたり回転させること;ここに力Fおよび時間Tはバランス調整組成物がタイヤ内部で分配されるようにするために十分であり、それによってホイールアセンブリのバランスをとる。その方法は以下を備える装置において好適に実行され得る。リムおよび空気タイヤを含むホイールアセンブリが取り付けられ得る回転自在アセンブリと;回転自在ホイールアセンブリのそれと本質的に平行な回転軸を有する回転自在に取り付けられたドラムと、ここにドラムおよび/または回転自在ホイールアセンブリの軸は互いに接近離去する方向で移動することができ;回転自在ホイールアセンブリおよび/またはドラムを回転させるための駆動手段と;それぞれ、ドラムおよび回転自在ホイールアセンブリの回転軸の間の方向で、かつ本質的に前記軸に直角に、静的力を供給し減衰するためのばね手段および減衰手段と;そして回転自在ホイールアセンブリの回転軸と地面との間かつ/またはドラムの回転軸と地面との間に取り付けられたばね手段および/または減衰手段。
特許文献7は、明確な特性、形状、幾何学および重量を備えた物質をタイヤ内部に設置することと、タイヤを回転させることによってアンバランスの点に移動することとを含む、タイヤ内部にバランス調整物質を導入することによってタイヤのバランスをとる方法を開示している。その方法は他の回転物体のバランスをとるためにも使用することができる。
特許文献8は、内部周方向ゲルビード(gel bead)としてタイヤバランス調整物質を導入する方法を開示している。物質の特性、形状、重量、幾何学およびその付着位置(deposition location)が規定されている。タイヤの内面は規定の形状および幾何学を呈する。1つ以上の無端ストランド(strand)を使用することができる。ストランド断面は、円形、半円形、扁平、三角形、四辺形または多角形とすることができる。1つ以上のストランドは円周全体にわたり、またはその一部だけに分配されるか、または両方の形式の分配が行われる。ストランド部は、リムに取り付けられた時にバルブの反対側に適用される。それらは、赤道面に、またはそこから離れて、対称に、そうでなければ非対称に適用される。物質は設定量でバルブを通じて注入される。規定の粘性、チキソトロピー、長期安定性および、タイヤの内面との適合性を備えたゲルが使用される。このタイヤは、任意選択でビード間に、物質を受け入れる1本以上の円周溝を有する。
特許文献9は、ウェイト材料をタイヤのインナーライナに適用することを含む、タイヤにおいてウェイトを分配するための方法および装置を開示している。タイヤ不均等性(inhomogeneity)は、タイヤがリムにある前に従来の機械で測定され、測定値はコンピュータに送給され、コンピュータは不均等性を補償するために適用されるウェイト材料の量およびそれを適用する場所を決定し、ウェイト材料を所要の量で所要の場所に適用する機械と結合されている。
粘性(例えば揺変性)バランス調整物質(例えば組成物)がタイヤを備える車両ホイールのバランスをとるために使用され得る。バランス調整物質は、タイヤがリムに取り付けられる前にタイヤ内に、またはバルブによって挿入され得る。車両ホイールのバランスをとるために、物質は、車両ホイールを備える車両を運転するかまたは、車両ホイールを回転自在アセンブリに取り付けることと;回転自在ドラムおよび回転自在アセンブリの車両ホイールのトレッド面を静的力で互いに押圧することと;ドラムおよび/または車両ホイールをある時間にわたり回転させることによって、分配することができ、ここに力および時間はバランス調整組成物がタイヤ内部で分配されるようにするために十分であり、それによって車両ホイールのバランスをとる。
タイヤがその仕様に従っており、それゆえ軸方向の振れまたは径方向の振れといった著しい幾何学的異常または、軸方向、径方向または接線方向の剛性の著しいばらつきを有していなければ、バランスのとれた車両ホイールは主観的観点から快適な運転体験を提供する。
しかし、車両製造者、さらに修理工場は、車両タイヤおよび揺変性バランス調整物質を効率的に、かつ好ましくはほとんど自動的に、加工するための方法、装置およびシステムを必要としている。
車両ホイールの加工のための従来の方法、装置およびシステムは、車両タイヤおよび揺変性バランス調整物質を効率的に加工するために使用することができない。
上記および他の理由から、実施形態において以下に述べる通り本発明の必要性が存在する。
欧州特許出願第0281252号明細書 米国特許第4867792号明細書 独国特許出願第3823926号明細書 米国特許第5431726号明細書 PCT特許出願国際公開第98/52009号パンフレット 独国特許出願第19719886号明細書 独国特許出願第19857646号明細書 独国特許出願第19853691号明細書 独国特許出願第19916564号明細書
本発明は、車両タイヤおよび揺変性バランス調整物質の加工のための方法、装置およびシステムを提供することを目的している。
本発明の一態様は、車両タイヤ20;30;40;60および揺変性バランス調整物質を加工する方法であって、第1の量のバランス調整物質251;351;451;651を車両タイヤ20;30;40;60の内側240;340;440;640の第1の周方向バランス調整領域250;350;450;650に設けることを含み、第1の量のバランス調整物質を第1のバランス調整領域250;350;450;650でほぼ均一に分配することを含む。
本発明の別の態様は、この方法に基づいて車両タイヤ20;30;40;60を加工するための装置である。
本発明のさらなる態様は、この方法に基づいて車両タイヤ20;30;40;60を加工するためのシステムである。
明細書は本発明と考えられるものを詳細に指摘し明確に請求しているクレームで終結するが、本発明のより詳細な説明を、添付図面において図示された具体的な実施形態に言及することによって行い、本発明の実施形態が得られる様態を例証する。これらの図面は必ずしも縮尺通りに描かれているわけではなく本発明の典型的な実施形態だけを図示しており、従ってその範囲のみに限定するものとみなすべきではないことを理解したうえで、添付図面を使用して実施形態を付加的な具体的性および詳細とともに記載および説明する。
車両タイヤ10の断面図を示す。 タイヤ20のインナーライナといった内側240に第1の周方向バランス調整領域250をさらに含む車両タイヤ20の断面図を示す。 第1のバランス調整領域250の表面が第1のナノ構造252を備える車両タイヤ20の断面図を示す。 第1のバランス調整領域250が第1のショルダー部221と第2のショルダー部231との間で第1のショルダー部221により近く、好ましくは隣接して配置された、車両タイヤ20の断面図を示す。 第1のナノ構造252を備える第1のバランス調整領域250が第1のショルダー部221と第2のショルダー部231との間で第1のショルダー部221により近く、好ましくは隣接して配置されており、そして第2のナノ構造262を備える第2のバランス調整領域260は第1のショルダー部221と第2のショルダー部231との間で第2のショルダー部231により近く、好ましくは隣接して配置された車両タイヤ20の断面図を示す。 タイヤ30のインナーライナといった内側340に第1の量のバランス調整物質351を含む第1の周方向バランス調整領域350を含む車両タイヤ30の断面図を示す。 第1のバランス調整領域350の表面が図2bを参照して述べたように第1のナノ構造352を備える、車両タイヤ30の断面図を示す。 第1のバランス調整領域350の表面が図2bを参照して述べたように第1のナノ構造352を備える、車両タイヤ30の断面図を示す。 第1の量のバランス調整物質451を含む第1の周方向バランス調整領域450、第2の量のバランス調整物質461を含む第2の周方向バランス調整領域460、および第1のバランス調整領域450と第1のバランス調整領域450との間で内側440に、例えばタイヤ40のインナーライナにデリミタ471を含むデリミタ領域470を含む車両タイヤ40の断面図を示す。 デリミタ領域470がデリミタ471を取り付けるために活性化、例えば研磨された表面472を備え得る、車両タイヤ40の断面図を示す。 デリミタ領域470が表面472または粘着層473または両方を備え得る、車両タイヤ40の断面図を示す。 固定であり得る第1の部分510aおよび可動であり得る第2の部分520aを備える装置500aを用いてタイヤ50を取り付ける方法を示す図である。 固定であり得る第1の部分510bおよび可動であり得る第2の部分520bを備える装置500bを用いてタイヤ50を取り付ける方法を示す。 第1のブラケット511cおよび第2のブラケット512cを備え得る部分510cを備える装置500cを用いてタイヤ50を取り付ける方法示す。 第1のブラケット511d、第2のブラケット521dおよび第3のブラケット531dを備える装置500dを用いてタイヤ50を取り付ける方法を示す。 ブラケット511eを備える装置500eを用いてタイヤ50を取り付ける方法を示す。 タイヤ60を加工するための装置にタイヤ60を任意選択で取り付けることを示す。 タイヤ60のビード部625、635を任意選択で開放することを示す。 タイヤ60から古いバランス調整物質601を任意選択で除去することを示す。 デリミタ671をタイヤ60に任意選択で挿入することを示す。 デリミタ671をタイヤ60に任意選択で挿入することを示す。 第1のバランス調整領域650に第1のナノ構造652を任意選択で設けることを示す。 第1の量のバランス調整物質651をタイヤ60の第1のショルダー621に近い内側640の第1の周方向バランス調整領域650に設けることを示す。 タイヤ60のビード部625、635を任意選択で解放することを示す。
本実施形態の以下の詳細な説明では、この一部を成し、本発明が実施され得る具体的な実施形態を例証として示す添付図面に言及がなされる。これらの図面において、同じ数字はいくつかの図を通じてほぼ類似の構成要素を示す。本実施形態は、当業者が本発明を実施可能とするために十分に詳細に本発明の態様を説明するように意図されている。他の実施形態を利用してもよく、構造的、論理的または電気的な変更またはそれらの組合せは本発明の範囲を逸脱することなく行うことができる。さらに、本発明の種々の実施形態は、異なっていても、必ずしも相互に排他的であることが必要なわけではないことを理解しなければならない。例えば、1つの実施形態において記載されたある特定の機能、構造または特徴が他の実施形態の中に含まれていてもよい。さらに、本発明の実施形態が異なる技術を用いて具体化され得ることを理解しなければならない。また、用語「例示的な」は、最良または最適というわけではなく、単に一例の意味である。従って、以下の詳細な説明は限定的な意味で受け取ってはならず、本発明の範囲は、当該クレームにより得られる等価物の最大限の範囲とともに、添付のクレームによってのみ定義される。
図面に対して言及がなされる。本実施形態の構造を最も明確に示すために、ここに含まれる図面は発明物の略図である。従って、製作された構造物の実際の外観は異なって見えるかもしれないが、それでも本実施形態の本質的な構造を取り込んでいる。さらに、図面は本実施形態を理解するために必要な構造だけを示している。本技術分野において既知の付加的な構造は図面の明確さを維持するために含まれていない。ここに図示された特徴および/または要素は、理解の単純さおよび容易さを目的として互いに対して特定の寸法で例示されており、実際の寸法はここに例示されたものとは異なり得ることを理解しなければならない。
以下の説明およびクレームにおいて、用語「含む」、「有する」、「共に」またはそれらの他の変形が使用され得る。そのような用語は用語「備える」と同様な態様により包含的であるように意図されていることを理解しなければならない。
以下の説明およびクレームにおいて、用語「結合された」および「接続された」は、例えば「通信上、結合された」といった派生形とともに使用され得る。これらの用語は互いの同義語として意図されていないことを理解しなければならない。むしろ、具体的な実施形態において、「接続された」は、2つ以上の要素が互いに直接に物理的または電気的に接触していることを示すために使用され得る。しかし、「結合された」はまた、2つ以上の要素が互いに直接接触してはいないが、それでもやはり互いに協働または相互作用し得ることを意味し得る。
以下の説明およびクレームにおいて、「上〜」、「下〜」、「第1の」、「第2の」などといった用語は、説明の目的で使用され得るにすぎず、限定として解釈するべきではない。ここに記載された装置または物品の実施形態は、多くの位置および向きで製造、使用または出荷され得る。
本件の文脈において、用語「ナノ構造」は、ナノメートル範囲の大きさの表面細部を有するあらゆる表面構造に言及するものとして理解しなければならない。
図1は、車両タイヤ10の断面図を示す。車両タイヤ10は、外表面にトレッド面を規定している周方向トレッド表面110、第1のショルダー部121および第1のビード部125による第1のサイドウォール部120、ドーナツ型形状および環状空胴を形成するために第1のビード部125から軸方向に離間された第2のショルダー部131および第2のビード部135による第2のサイドウォール部130を備える。タイヤ10は、空気タイヤであり、例えば大気(図示せず)といった加圧ガスまたはガスの混合物を含むものとすることができる。車両タイヤ10は、例えば自動車、バス、小型トラック、大型トラックまたはオートバイ、または航空機といった発動機付き車両に意図されているとしてよい。
図2は、図1を参照して、本発明の実施形態に基づく車両タイヤ20の断面図を示す。
図2aは、例えばタイヤ20のインナーライナといった内側240に第1の周方向バランス調整領域250をさらに含む車両タイヤ20の断面図を示す。第1のバランス調整領域250は、第1のショルダー部221と第2のショルダー部231との間で好ましくは中心領域に配置することができる。第1のバランス調整領域250は溝として形成することができる。その溝は、タイヤ20の製造中またはその後に、例えば本発明の実施形態に基づくタイヤ20の加工中に形成されるようにすることができる。バランス調整領域250は第1の量のバランス調整物質251を備える。バランス調整物質は、例えば揺変性ゲルといった揺変性バランス調整物質であり得る。第1の量のバランス調整物質251は、本発明の実施形態に基づくタイヤ20の加工中に第1のバランス調整領域(250;350;450;650)に分配される。第1の量のバランス調整物質251は好ましくはほぼ均一に分配される。第1の量のバランス調整物質251は、バランス調整物質の第1のストランド(strand)として設けるようにしてもよい。代替として、第1の量のバランス調整物質251は、バランス調整物質の第1のストランドおよびバランス調整物質の第2のストランドとして設けられるようにしてもよい。さらに、バランス調整物質の第1のストランドは、第1の量のバランス調整物質251を分配するためのプロセス時間が短縮され得るように、バランス調整物質の第2のストランドとともに断続的に設けるようにしてもよい。バランス調整物質の第1のストランドもしくはバランス調整物質の第2のストランドまたは両方の横断面は、円形、半円形、扁平、三角形、四辺形、多角形などである。
図2bは、第1のバランス調整領域250の表面が第1のナノ構造252を備える車両タイヤ20の断面図を示す。第1のナノ構造252は、タイヤ20および車両ホイールを形成するリムのバランスをとるための第1のバランス調整領域250の第1の量のバランス調整物質251の可動性を増大させる。第1のナノ構造252は、タイヤ20の製造中またはその後に、例えば本発明の実施形態に基づくタイヤ20の加工中に形成されるようにすることができる。第1のナノ構造252がタイヤ20の製造中に形成される場合、それはタイヤ20の空胴を形成するブラダー(bladder)によって形成するようにすることができる。代替として、第1のナノ構造252は、第1のバランス調整領域250にナノ粒子を備える、例えばニスといった材料を、例えばスプレーおよび乾燥または硬化させるといった、分配することによって設けることができる。
このように、一実施形態において、ナノ構造は、例えば改質ナノスケールシリカ粒子をアクリル酸塩マトリックスに組み込んでいる既知の合成「ナノワニス(nanovarnish)」のいずれか1つを第1のバランス調整領域250に適用することによって設けることができよう。
例えば、2003年12月25日、「デア・シュピーゲル(Der Spiegel)」に開示されたように自動車の外装用途のダイムラー・クライスラーAG(Daimler-Chrysler AG)社(Stuttgart、ドイツ)によって開発されたナノワニスおよび、ナノプルーフドGbR(nanoproofed(登録商標) GbR)社(Gothendorf、ドイツ)またはナノゲートAG(Nanogate)社(Saarbruecken、ドイツ)によって市販されるナノワニスに言及がなされる。
ナノゲートAG社によって市販されるナノワニスは、10ないし100nmの大きさのナノ粒子を含有する2成分ポリウレタン系材料から構成される熱硬化性2成分ナノワニスである。ポリウレタン系材料は、ナノ粒子を含有する樹脂100重量部および硬化剤3重量部の比で混合され得る。ナノワニス層は、120℃、30分間で硬化し表面ナノ構造を有するフレキシブル層を付与し得る。
乾燥または硬化は、例えば、紫外(UV)放射、すなわち紫外線を用いてナノ材料、すなわちナノワニスを硬化させることを含むようにしてもよい。
図2cは、第1のバランス調整領域250が第1のショルダー部221と第2のショルダー部231との間で第1のショルダー部221により近く、好ましくは隣接して配置された、車両タイヤ20の断面図を示す。タイヤ20は、第2の量のバランス調整物質261を含む第2のバランス調整領域260をさらに備える。第2のバランス調整領域260は、第1のショルダー部221と第2のショルダー部231との間で第2のショルダー部231により近く、好ましくは隣接して配置されている。第2のバランス調整領域260は、第1のバランス調整領域250と同様にまたは同一に、好ましくは同時に、加工され得る。
図2dは、車両タイヤ20の断面図を示しており、ここにおいて第1のナノ構造252を備える第1のバランス調整領域250は第1のショルダー部221と第2のショルダー部231との間で第1のショルダー部221により近く、好ましくは隣接して配置されており、そして第2のナノ構造262を備える第2のバランス調整領域260は第1のショルダー部221と第2のショルダー部231との間で第2のショルダー部231により近く、好ましくは隣接して配置されている。
図3は、図1および図2を参照して、本発明の別の実施形態に基づく車両タイヤ30の断面図を示す。
図3aは、例えばタイヤ30のインナーライナといった内側340に第1の量のバランス調整物質351を含む第1の周方向バランス調整領域350を含む車両タイヤ30の断面図を示す。タイヤ30は、第1のバランス調整領域350の第1の境界を規定する第1のデリミタ(delimiter)353および第1のバランス調整領域350の第2の境界を規定する第2のデリミタ354をさらに含み得る。第1のバランス調整領域350、第1のデリミタ353および第2のデリミタ354は溝を形成し得る。第1のデリミタ353および第2のデリミタ354は、タイヤ30の製造中または以降、例えば本発明の実施形態に基づくタイヤ30の加工中に形成され得る。第1のデリミタ353および第2のデリミタ354がタイヤ30の製造中に形成される場合、それらはタイヤ30の空胴を形成するブラダーによって形成され得る。代替として、それらはタイヤ30に挿入され内側340に取り付けられ得る。
図3bは、第1のバランス調整領域350の表面が図2bを参照して述べたように第1のナノ構造352を備える、車両タイヤ30の断面図を示す。第1のナノ構造352は内側340の一部を形成する。第1のナノ構造352がタイヤ30の製造中に形成される場合、それはタイヤ30の空胴を形成するブラダーによって形成され得る。代替として、第1のナノ構造352が後に、例えば本発明の実施形態に基づくタイヤ30の加工中に形成される場合、それは内側340を加工する、例えば研磨(abrading)またはシェーピングすることによって形成され得る。
図3cは、第1のバランス調整領域350の表面が図2bを参照して述べたように第1のナノ構造352を備える、車両タイヤ30の断面図を示す。第1のナノ構造352は内側340に形成される。第1のナノ構造352は、第1のバランス調整領域350にナノ粒子を備える、ワニスといった材料を分配する、例えばスプレーおよび乾燥または硬化させることによって設けられ得る。
図4は、図1および図2を参照して、本発明の別の実施形態に基づく車両タイヤ40の断面図を示す。
図4aは、第1の量のバランス調整物質451を含む第1の周方向バランス調整領域450、第2の量のバランス調整物質461を含む第2の周方向バランス調整領域460、および第1のバランス調整領域450と第1のバランス調整領域450との間で内側440に、例えばタイヤ40のインナーライナにデリミタ471を含むデリミタ領域470を含む車両タイヤ40の断面図を示す。デリミタ471は、タイヤ40の製造中または以降、例えば本発明の実施形態に基づくタイヤ40の加工中に形成され得る。デリミタ471はタイヤ40に挿入され内側440に取り付けられ得る。デリミタ471は、無端製品として供給され、必要に応じて切断され得るか、またはプレカット形態で供給され得る。デリミタ470は、セル材料、例えばフォーム材料、好ましくは多孔性フォーム材料で作られ得る。デリミタ471は、タイヤ40のローリングノイズを低減するように適応され得る。タイヤ40は、第1のバランス調整領域450の第1のデリミタ453および第2のバランス調整領域460の第1のデリミタ463をさらに含み得る。
図4bは、デリミタ領域470がデリミタ471を取り付けるために活性化、例えば研磨された表面472を備え得る、車両タイヤ40の断面図を示す。デリミタ領域470は粘着層473、例えば接着層をさらに含み得る。粘着層473はタイヤ40またはデリミタ471に形成され得る。代替として、デリミタ471は他の適格な手段によってタイヤ40に取り付けられ得る。第1のバランス調整領域450の表面は第1のナノ構造452を備え得るとともに、第2のバランス調整領域460の表面は第2のナノ構造462を備え得る。第1および第2のナノ構造452、462は図3bを参照して述べたように内側440の一部を形成し得る。
図4cは、デリミタ領域470が図4bを参照して述べたように表面472または粘着層473または両方を備え得る、車両タイヤ40の断面図を示す。第1のバランス調整領域450の表面は第1のナノ構造452を備え得るとともに、第2のバランス調整領域460の表面は第2のナノ構造462を備え得る。第1および第2のナノ構造452、462は図3cを参照して述べたように内側440に形成され得る。
図5は、本発明の実施形態に基づく車両タイヤ50を取り付ける種々の方法を示す。タイヤ50は、垂直に、水平に、または特定の角度だけ傾けて配置され得る。
図5aは、固定であり得る第1の部分510aおよび可動であり得る第2の部分520aを備える装置500aを用いてタイヤ50を取り付ける方法を示す。第1の部分510aは第1のブラケット511aおよび第1のブラケット511aから離間された第2のブラケット512aを備え得る。第2の部分520aは第3のブラケット521aを備え得る。例えば、ブラケットはローラーといったシリンダーであり得る。タイヤ50は、第1のブラケット511a、第2のブラケット512aおよび第3のブラケット521aの間にタイヤ50を置き、第2の部分520aを第1の部分510aに向けて相対的に移動させることによって装置500aに取り付けられ得る。第1のブラケット511a、第2のブラケット512aおよび第3のブラケット521aは、タイヤ50の外面、例えばトレッド面を握る(grip)ことや、保持(hold)または留める(span)ことが可能である。タイヤ50を加工するために、タイヤ50は装置500aにおいて例えばローラーを回転させることによって回転され得るか、または工具がタイヤ50に対して相対的に、または両方とも動かされ得る。
図5bは、固定であり得る第1の部分510bおよび可動であり得る第2の部分520bを備える装置500bを用いてタイヤ50を取り付ける方法を示す。第1の部分510bは、第1のブラケット511bおよび、図5aを参照して述べたように第1のブラケット511aから離間された第2のブラケット512bを備え得る。第2の部分520bは第3のブラケット521bおよび、第3のブラケット521bから離間された第4のブラケット522bを備え得る。タイヤ50は、タイヤ50を第1のブラケット511b、第2のブラケット512b、第3のブラケット521bおよび第4のブラケット522bの間に置き、第2の部分520bを第1の部分510bに向けて相対的に移動させることによって装置500bに取り付けられ得る。タイヤ50は図5aを参照して述べたように加工され得る。
図5cは、第1のブラケット511cおよび第2のブラケット512cを備え得る部分510cを備える装置500cを用いてタイヤ50を取り付ける方法示す。例えば、ブラケットは、繊維ベルトといったベルト、金属ホイルといったホイル、金属シートといったシート、または金属プレートといったプレートで作られ得る。第1の部分510cは、第1のブラケット511cおよび第2のブラケット512cを回転自在に結合するヒンジをさらに備え得る。代替として、第1の部分510cはベルトまたは鎖といった自在なリングを備え得る。タイヤ50は、タイヤ50を第1のブラケット511cおよび第2のブラケット512cの間に置き、第2のブラケット512cを第1のブラケット511cに向けて相対的に移動させる、例えば閉じることによって装置500cに取り付けられ得る。タイヤ50は図5aを参照して述べたように加工され得る。
図5dは、図5aを参照して述べたように、第1のブラケット511d、第2のブラケット521dおよび第3のブラケット531dを備える装置500dを用いてタイヤ50を取り付ける方法を示す。タイヤ50は、タイヤ50を第1のブラケット511d、第2のブラケット521dおよび第3のブラケット531dの間に置き、第1のブラケット511d、第2のブラケット521dおよび第3ブラケット531dを互いに向けて内方へ移動させることによって装置500dに取り付けられ得る。タイヤ50は図5aを参照して述べたように加工され得る。
図5eは、ブラケット511eを備える装置500eを用いてタイヤ50を取り付ける方法を示す。タイヤ50は、タイヤ50をブラケット511eに置くことによって装置500eに取り付けられ得る。ブラケット511eは、タイヤ50のビード部を握ったり、留めたり挟み付ける(clamp)ことができる。タイヤ50は図5aを参照して述べたように加工され得る。
図6は、本発明の実施形態に基づく車両タイヤ60および揺変性バランス調整物質を加工する方法を示す。この方法は好ましいステップの順序で詳述する。しかし、ステップおよびステップの順序は同一または類似の結果を伴い変更され得る。例えば、多くのステップは同時に実行され得る。さらに、ステップは任意選択であり得る。
図6aは、タイヤ60を加工するための装置にタイヤ60を任意選択(optionally)で取り付けることを示す。タイヤ60の取り付けは、図5を参照して述べたように、例えばブラケット、シリンダーまたはローラーを用いて、タイヤ60の外側、例えば周方向トレッド表面610またはタイヤ60の周方向ビード部625、635を保持する、例えば握る、留めるまたは挟み付けることを含み得る。
図6bは、タイヤ60のビード部625、635を任意選択で開放することを示す。ビード部625、635の開放は、ビード部625、635の円周に関して部分的または完全であり得る。ローラーが、ビード部625、635の間に、好ましくは適格な角度で挿入され反対方向に引き離され得る。開放は、タイヤ60を加工するために使用される工具にとって、内側640へのアクセス易性を改善させ得る。
図6cは、タイヤ60から古いバランス調整物質601を任意選択で除去することを示す。タイヤは、例えばタイヤ60が修理工場の場合のように使用済タイヤである場合、古い、恐らく使用済のバランス調整物質601を備え得る。古いバランス調整物質601の除去は、古いバランス調整物質601を一掃する、例えば解放、洗浄または吸引掃除することを含み得る。
クリーニング、例えば内側640のインナーライナでのクリーニングは、クリーニングする表面への、液化または固体化ガス、例えば液体空気、液体窒素またはドライアイス、すなわち固体化二酸化炭素(CO2)の適用、例えばスプレーを含み得る。液化または固体化ガスは、約1ないし50bar、例えば約4ないし10bar、好ましくは約7barの圧力で表面に向けてスプレーされる。クリーニングは例えば、ドライアイスブラスティングまたは二酸化炭素スノーブラスティングを含み得る。ドライアイスブラストクリーニングにおいて、ドライアイスは好ましくは、微細なグラニュールまたはペレットの形態である。ペレットは、例えば圧縮空気または二酸化炭素といった圧縮ガスを用いてノズルから発射され、例えば最大で音速といった高速度でクリーニングする表面にブラストして古いバランス調整物質601といった残留物、例えば汚染にぶつかる。残留物は、冷却され、固く脆くなり、表面材料と残留物との異なる熱膨張係数のために、表面から離れる。タイヤ60のサイズ、すなわち寸法および、自動化の程度といった要因に応じて、クリーニングは約5ないし60秒を要し得る。
より詳しくは、ドライアイスブラスティングは、運動エネルギー、熱衝撃および熱運動エネルギーを伴う。ペレットの運動エネルギーは、それらが表面にぶつかった時に転移され、他のブラスティング方法と同様に残留物を直接取り除く。熱衝撃は、相当に高い温度を有する表面にそれらがぶつかった時のペレットの急速な昇華から生じる。熱運動効果は表面にぶつかったドライアイスの急速な昇華の結果である。これらの要因の組合せは、個々のペレットが衝撃を与える気体二酸化炭素の「ミクロ爆発(micro-explosion)」をもたらす。
このクリーニングプロセスは多数の利点を有する。それはクリーニングする表面を損傷しない。それは腐食を支持し得る湿気を放出しない。それは危険となり得る溶剤を使用しない。主要な環境作用として、クリーニングプロセスは残留物に加えて二酸化炭素を放出する。しかし、ドライアイスの元が一般に既存の二酸化炭素であるので、二酸化炭素の正味放出はもっぱら、二酸化炭素をドライアイスに固体化しドライアイスをブラスティングするために費やされたエネルギーだけに由来する。
図6dおよび図6eは、デリミタ671をタイヤ60に任意選択で挿入することを示しており、デリミタ671は第1のバランス調整領域650の第1の境界を規定する。第2のバランス調整領域660は、第1のバランス調整領域650と同様にまたは同一に、好ましくは同時に、加工され得る。
図6dに示す通り、デリミタ671の挿入は、内側640でデリミタ領域670を予備加工することを含み得る。デリミタ領域670の予備加工は、デリミタ領域670の表面672を活性化させる、例えば研磨し、ちり、液体など、または両方を除去するためにデリミタ領域670をクリーニングする、例えば洗浄または吸引掃除することを含み得る。
デリミタ領域670のクリーニングは、図6cを参照して述べたように古いバランス調整物質601を一掃することと同様にまたは同一に実行され得る。
図6eに示す通り、デリミタ671をタイヤ60に挿入することは、デリミタ671をデリミタ領域670に取り付けることを含み得る。デリミタ671は、無端製品として供給され必要に応じて切断され得るか、またはプレカット形態で供給され得る。デリミタ670は、セル材料、例えばフォーム材料、好ましくは多孔性フォーム材料で作られ得る。デリミタ671は、タイヤ60のローリングノイズを低減するように適応され得る。デリミタ領域670は粘着層673、例えば接着層をさらに含み得る。粘着層673はタイヤ60またはデリミタ671に形成され得る。代替として、デリミタ671は他の適格な手段によってタイヤ60に取り付けられ得る。デリミタ671をデリミタ領域670に取り付けることは、デリミタ671をタイヤ60に挿入し、デリミタ671をデリミタ領域670固定する、例えば接着および乾燥または硬化させることを含み得る。乾燥または硬化させるために、熱、赤外(IR)線などが使用され得る。代替として、デリミタ671またはバランス調整領域650のための溝はタイヤ60の製造中に作成され得る。
デリミタ671をタイヤ60に取り付けることは、デリミタ671をデリミタ領域670に固定することを含み得て、ここにおいて粘着層673はナノ構造を含む。粘着層673にナノ構造を設けることは、粘着層673にナノ粒子を備える材料、すなわちワニスといったナノ材料を分配する、例えばスプレーおよび乾燥または硬化させることを含み得る。粘着層673はデリミタ671に形成され得る。代替として、粘着層673はタイヤ60のデリミタ領域670に形成され得る。
粘着層673のナノ構造は、図6fを参照して述べるように設けられ得る。ナノ材料の化学架橋反応の間に、例えばフォーム層といったデリミタ671がナノ材料に適用され、ナノ構造によってデリミタ領域670に固定、すなわち接着され得る。デリミタ671は粘着層を備えても備えなくてもよい。粘着層673は、例えば感圧性接着剤の形態のいずれかの接着剤、またはナノ材料と同じ成分を含み得る。好ましくは、粘着層673のナノ構造は、第1のナノ構造652もしくは第2のナノ構造662または両方と同時に設けられる。
図6fは、第1のバランス調整領域650に第1のナノ構造652を任意選択で設けることを示す。バランス調整領域650に第1のナノ構造5652を設けることは、第1のバランス調整領域650にナノ粒子を備える、ワニスといった材料を分配する、例えばスプレーおよび乾燥または硬化させることを含み得る。乾燥または硬化させるために、熱、赤外(IR)線などが使用され得る。代替として、第1のナノ構造652は、タイヤ60の空胴を形成するブラダーによってタイヤ60の製造中に形成され得る。
材料、すなわちナノ材料は第1のナノ構造をナノ基板として設けることができる。ナノ材料は、2つ以上の成分、例えば樹脂といった例えば第1の成分Aおよび例えば硬化剤といった第2の成分Bを含み得る。ナノ材料は2成分材料であり得る。ナノ材料、すなわち第1の成分Aおよび第2の成分Bは、化学架橋または重合によって反応し得る。化学架橋反応は、第1の成分Aおよび第2の成分Bを混合した直後に、またはまもなく開始し得る。
化学架橋反応(chemical crosslinking reaction)は、成分およびそれらの比率に応じて、約1ないし240秒以内に、例えば約1ないし10秒、約1ないし3秒といった内に、かなり急速に進行し得る。
第1の成分Aおよび第2の成分Bはより高い温度でより迅速に反応し得る。化学架橋反応は、第1の成分Aもしくは第2の成分Bまたは両方を、またはナノ材料を、直接または間接に加熱することによって加速され得る。適格な温度は、化学組成といった要因に応じて、約50ないし200℃、例えば約90ないし150℃、好ましくは約100ないし120℃の範囲であり得る。
第1の成分Aおよび第2の成分Bは、化学促進剤、すなわち反応促進剤の存在下でより迅速に反応し得る。反応促進剤は、化学結合を変えるかまたは、自然または人工の化学プロセスの速度を高める物質である。このように、化学架橋反応は反応促進剤によって加速され得る。ナノ材料に適格な反応促進剤は、化学組成といった要因に応じて、例えばN,N−ジメチル−p−トルイジン(CH364N(CH32)であり得る。第1の成分Aおよび第2の成分Bは、反応促進剤を第1の成分Aおよび第2の成分Bと混合することによって直接、または混合した第1の成分Aおよび第2の成分Bに反応促進剤を適用することによって間接に、反応促進剤と接触させられ得る。
第1の成分Aおよび第2の成分Bは触媒の存在下でより迅速に反応し得る。触媒は化学プロセスにおいて消費されない促進剤である。ナノ材料に適格な触媒は、化学組成といった要因に応じて、例えば以下を含み得る。アクリル過酸化物といった過酸化物触媒;アルカリ触媒;トリフルオロボランエーテラートといった酸性触媒;アルミノポルフィリン(aluminoporphyrine)金属錯体およびシアン化コバルト亜鉛グリコールエーテル錯体触媒(zink cobalt cyanide glycol ether-complex catalyst)といった複合金属シアン化物錯体触媒(composite metal cyanide complex catalyst);ホスファゼン(phosphazen)触媒といった非金属分子触媒;およびセシウム触媒。第1の成分Aおよび第2の成分Bは、触媒を第1の成分Aおよび第2の成分Bと混合することによって直接、または混合した第1の成分Aおよび第2の成分Bに触媒を適用することによって間接に、触媒と接触させられ得る。触媒は一般に化学プロセスの完了後に回収され得る。しかし、触媒は好ましくは化学プロセスの完了後に回収されない。
バランス調整領域650に第1のナノ構造652を設けることは、第1の成分Aおよび第2の成分Bを組み合わせる(combine)、例えば一緒にする、または混合することをさらに含み得る。
第1の成分Aおよび第2の成分Bを組み合わせることは、同時にまたは順番に、それらの成分を容器、好ましくはミキサーまたはブレンダーに加えて、これを混合することを含み得る。第1の成分Aおよび第2の成分Bを組み合わせることは、混合した成分、すなわちナノ材料を、目標領域、例えば第1のバランス調整領域650に分配する、例えば塗布、スプレー、刷毛塗りまたはロール塗りすることをさらに含み得る。
第1の成分Aおよび第2の成分Bを組み合わせることは、例えばそれらの成分を容器に加える前に第1の成分Aもしくは第2の成分Bまたは両方を加熱することを含み得る。このようにして、化学架橋反応は加速され得る。加熱は、加熱される成分を含む容器もしくは貯蔵容器または両方を加熱することによってもたらされ得る。加熱は、目標領域を加熱することによってもたらされ得る。加熱は、いずれかの適格な手段、例えば抵抗加熱、誘導加熱、温水加熱、蒸気加熱、温風加熱、赤外線または紫外線によってもたらされ得る。
第1の成分Aおよび第2の成分Bを組み合わせることは、例えばそれらの成分を容器に加える前に第1の成分Aもしくは第2の成分Bまたは両方を冷却することを含み得る。このようにして、化学架橋反応は減速され得る。冷却は、冷却される成分を含む容器もしくは貯蔵容器または両方を冷却することによってもたらされ得る。冷却は、いずれかの適格な手段、例えば冷凍、水冷および空気調節によってもたらされ得る。
代替として、第1の成分Aおよび第2の成分Bを組み合わせることは、同時にまたは順番に、成分を目標領域にスプレーすることを含み得る。成分は個々のノズルによってスプレーされ得る。
第1の成分Aおよび第2の成分Bを組み合わせることは、例えば目標領域に成分をスプレーする前に第1の成分Aもしくは第2の成分Bまたは両方を加熱することを含み得る。加熱は、加熱される成分を含む貯蔵容器もしくは個々のノズルまたは両方を加熱することによってもたらされ得る。加熱は、目標領域、例えばタイヤ60の内側640のインナーライナを、より詳しくは第1のバランス調整領域650を加熱することによってもたらされ得る。適格な温度は、約50ないし200℃、例えば約90ないし150℃、好ましくは約100ないし120℃の範囲である。
好ましくは、ナノ材料は、シリコーン、シリコーン油またはタルクといった例えば離型剤といった残留物を恐らく含む、未清浄未処理のインナーライナに直接適用される。ナノ材料の化学架橋は離型剤を含み、離型剤をナノ材料の化学構造に組み込み、インナーライナおよび第1のバランス調整領域650ばかりでなくデリミタ671、例えばフォーム層およびデリミタ領域670へのナノ構造の粘着につながる。
促進剤、触媒または両方の適用は、同時にまたは順番に、目標領域に単数または複数の物質をスプレーすることを含み得る。単数または複数の物質は個々のノズルによってスプレーされ得る。促進剤または触媒について、目標領域はデリミタ671上にあるとしてよく、ナノ材料の第1の成分Aおよび第2の成分Bがデリミタ領域670で粘着層673を形成するのに対し、デリミタ671に付着された促進剤または触媒は第1の成分Aおよび第2の成分Bに適用され、そしてデリミタ671がタイヤ60に挿入され粘着層673と接触させられた時に、化学プロセスは加速される。このようにして、化学プロセスは、デリミタ671がタイヤ60に挿入された時にプロセスが実質的に開始し、増大した速度のために可能な限り迅速に終了するように、制御され得る。その結果、第1のバランス調整領域650に第1のナノ構造を設けデリミタ671をデリミタ領域670に取り付けるための加工時間は最小限にされ得る。
加熱は、いずれかの適格な手段、例えば抵抗加熱、誘導加熱、温水加熱、蒸気加熱、温風、ローラーといった加熱工具、そして好ましくは赤外線または紫外線によってもたらされ得る。
方法は、第2のバランス調整領域660に第2のナノ構造662を設けることをさらに含み得る。第1のナノ構造652および第2のナノ構造662は同時に設けられ得る。
図6gは、第1の量のバランス調整物質651をタイヤ60の第1のショルダー621に近い内側640の第1の周方向バランス調整領域650に設けることを示しており、第1の量のバランス調整物質651を第1のバランス調整領域650にほぼ均一に分配することを含む。代替として、第1のバランス調整領域650は内側640のインナーライナにあってもよい。第1の量のバランス調整物質651を設けることは、第1の量のバランス調整物質651をバランス調整物質の第1のストランド654として設けることをさらに含み得る。第1の量のバランス調整物質651を設けることは、第1の量のバランス調整物質651をバランス調整物質の第2のストランド655としても設けることをさらに含み得る。バランス調整物質の第1のストランド654もしくはバランス調整物質の第2のストランド655または両方の断面は、円形、半円形、扁平、三角形、四辺形または多角形であり得る。バランス調整物質の第1のストランド654はバランス調整物質の第2のストランド655と平行に設けられ得る。第1の量のバランス調整物質651を設けることは、タイヤ60の特性、例えばタイヤ60のサイズ、タイプまたは型式から、またはタイヤ60の特徴、例えばタイヤ60のコードまたはバーコード、タイヤ60における電子識別または無線周波数識別(RFID)から、または両方から、第1の量のバランス調整物質651を決定することをさらに含み得る。装置は、プロセッサ、メモリ、例えばスクリーン、キーボードといった入出力装置、および恐らくRFIDインタフェース装置を恐らく備えるコンピュータを含み得る。コンピュータは、特性、特徴または両方を分析し、例えば適格なソフトウェアおよびルックアップテーブルといった保存情報を用いて第1の量のバランス調整物質651を決定し、吐出量を決定し、例えばポンプといった吐出装置を制御して、第1の量のバランス調整物質651を第1のバランス調整領域650にほぼ均一に分配し得る。
方法は、タイヤ60の第2のショルダー631に近い内側640の第2の周方向バランス調整領域660に第2の量のバランス調整物質661を設けることをさらに含み得る。第1の量のバランス調整物質651および第2の量のバランス調整物質661は同時に設けられ得る。
図6hは、タイヤ60のビード部625、635を任意選択で解放することを示す。
方法は、車両ホイールを形成するためにリムにタイヤ60を取り付けることをさらに含み得る。方法は、タイヤ60にガスまたはガスの混合物、例えば大気を充填する、すなわち加圧することをさらに含み得る。方法は、好ましくは荷重がかかった状態で、例えばホイールを回転させることによって、ホイールのバランスをとることをさらに含み得る。
方法は、タイヤ60を加工するためにタイヤ60を回転させるか、または工具を動かすことを、または両方を利用し得る。方法は、タイヤ60の断続的な部分を加工するために複数の、例えば2つの工具を断続的に使用し得る。
本発明の実施形態は、方法を実行し得る対応する装置を含む。
本発明の実施形態は、恐らく多数の装置によって方法を実行し得る対応するシステムを含む。
具体的な実施形態がここに例示および記載されたが、同じ目的を達成することを意図しているあらゆる装置が図示された具体的な実施形態に代用され得ることは当業者によって認識されるであろう。上記の説明は例示であって制限ではないように意図されていることを理解しなければならない。この出願は本発明のあらゆる改作物または変更物を包括するように意図されている。上記の実施形態および多くの他の実施形態の組合せは、上記の説明を読み理解すれば当業者には明白であろう。本発明の範囲は、上記の構造および方法が使用され得るあらゆる他の実施形態および応用を含む。従って、本発明の範囲は、当該クレームが適合する等価物の完全な範囲とともに添付のクレームに関して決定されなければならない。
10 車両タイヤ
110 周方向トレッド表面
120 第1のサイドウォール部
121 第1のショルダー部
125 第1のビード部
130 第2のサイドウォール部
131 第2のショルダー部
135 第2のビード部
140 内側
20、30、40、60 車両タイヤ
210、310、410、610 周方向トレッド表面
225、235、325、335、425、435、625、635 周方向ビード部
221、321、421、621 第1のショルダー
222、322、422、622 第2のショルダー
240、340、440、640 内側
250、350、450、650 第1のバランス調整領域
251、351、451、651 第1の量のバランス調整物質
252、352、452、652 第1のナノ構造
353、453、463 第1のデリミタ
354 第2のデリミタ
260、360、460、660 第2のバランス調整領域
261、461、661 第2の量のバランス調整物質
262、462、662 第2のナノ構造
470、670 デリミタ領域
471、671 デリミタ
472、672 表面
473、673 粘着層
50 タイヤ
500a、500b、500c、500d、500e 装置
510a、510b 第1の部分
510c 部分
520a、520b 第2の部分
511a、511b、511c、511d 第1のブラケット
511e ブラケット
512a、512b、512c、521d 第2のブラケット
521a、521b、531d 第3のブラケット
522b 第4のブラケット
601 古いバランス調整物質
654 バランス調整物質の第1のストランド
655 バランス調整物質の第2のストランド

Claims (29)

  1. 車両タイヤ(20;30;40;60)および揺変性バランス調整物質を加工する方法であって、
    前記車両タイヤ(20;30;40;60)の内側(240;340;440;640)で第1の周方向バランス調整領域(250;350;450;650)に第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)を設けることを含み、これは、
    前記第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)を、ほぼ均一に前記第1のバランス調整領域(250;350;450;650)に分配することを含む、方法。
  2. 前記第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)を設けることは、
    前記第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)をバランス調整物質の第1のストランド(654)として設けることをさらに含む、請求項1の方法。
  3. 前記第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)を設けることは、
    前記第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)をバランス調整物質の第1のストランド(654)およびバランス調整物質の第2のストランド(655)として設けることをさらに含む、請求項1の方法。
  4. 前記バランス調整物質の第1のストランド(654)は前記バランス調整物質の第2のストランド(655)とともに断続的に設けられる、請求項3の方法。
  5. 前記バランス調整物質の第1のストランド(654)もしくは前記バランス調整物質の第2のストランド(655)または両方の断面は、円形、半円形、扁平、三角形、四辺形または多角形である、請求項2から4のうちの1項の方法。
  6. 前記第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)を設けることは、
    タイヤ(20;30;40;60)の特性、例えばタイヤ(20;30;40;60)のサイズ、タイプまたは型式から前記第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)を決定することをさらに含む、請求項1から5のうちの1項の方法。
  7. 前記第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)を設けることは、
    タイヤ(20;30;40;60)の特徴、例えばタイヤのコードまたはバーコードから、またはタイヤ(20;30;40;60)における電子識別または無線周波数識別(RFID)から前記第1の量のバランス調整物質(251;351;451;651)を決定することをさらに含む、請求項1から6のうちの1項の方法。
  8. 前記タイヤ(20;30;40;60)を加工するために前記タイヤ(20;30;40;60)を取り付けることをさらに含む、請求項1から7のうちの1項の方法。
  9. 前記タイヤを取り付けることは、
    前記タイヤ(20;30;40;60)の外側、例えば周方向トレッド表面(210;310;410;610)または前記タイヤ(20;30;40;60)の周方向ビード部(225、236;325、335;425、435;625、635)を保持する、例えば握る、留めるまたは挟み付けることをさらに含む、請求項8の方法。
  10. 前記タイヤ(20;30;40;60)の周方向ビード部(225、235;325、335;425、435;625、635)を開放することをさらに含む、請求項1から9のうちの1項の方法。
  11. 前記ビード部(225、235;325、335;425、435;625、635)を開放することは部分的または全部である、請求項10の方法。
  12. 古いバランス調整物質(601)を前記タイヤ(20;30;40;60)から除去することをさらに含む、請求項1から11のうちの1項の方法。
  13. 古いバランス調整物質(601)を除去することは、
    古いバランス調整物質(601)を一掃する、例えば解放、洗浄または吸引掃除することを含む、請求項12の方法。
  14. デリミタ(471;671)をタイヤ(20;30;40;60)に挿入することをさらに含み、前記デリミタ(471;671)は第1のバランス調整領域(250;350;450;650)の第1の境界を規定する、請求項1から13のうちの1項の方法。
  15. 前記デリミタ(471;671)を挿入することは、
    内側(240;340;440;640)にデリミタ領域(470;670)を予備加工することと、
    前記デリミタ領域(470;670)に前記デリミタ(471;671)を取り付けることとを含む、請求項14の方法。
  16. 前記デリミタ領域(470;670)を予備加工することは、
    前記デリミタ領域(470;670)を活性化させる、例えば研磨することと、
    前記デリミタ領域(470;670)をクリーニングする、例えば洗浄または吸引掃除することと、
    または両方を含む、請求項15の方法。
  17. 前記デリミタ領域(470;670)に前記デリミタ(471;671)を取り付けることは、
    前記デリミタ(471;671)を前記タイヤ(20;30;40;60)に挿入することと、
    前記デリミタ(471;671)を前記デリミタ領域(470;670)に固定する、例えば接着および乾燥または硬化させることとを含む、請求項15または16の方法。
  18. 前記第1のバランス調整領域(250;350;450;650)に第1のナノ構造(252;352;452;652)を設けることをさらに含む、請求項1から17のうちの1項の方法。
  19. 前記バランス調整領域(250;350;450;650)に前記第1のナノ構造(252;352;452;652)を設けることは、
    前記第1のバランス調整領域(250;350;450;650)に、ナノ粒子を含むワニスといった材料を分配する、例えばスプレーおよび乾燥または硬化させることを含む、請求項18の方法。
  20. 前記タイヤ(20;30;40;60)を加工するために前記タイヤ(20;30;40;60)を回転させるか、または工具を動かすことを、または両方をさらに含む、請求項1から19のうちの1項の方法。
  21. 工具はタイヤ(20;30;40;60)の断続的な部分を加工するために断続的に使用される、請求項1から20のうちの1項の方法。
  22. 車両ホイールを形成するためにリムに前記タイヤ(20;30;40;60)を取り付けることをさらに含む、請求項1から21のうちの1項の方法。
  23. 好ましくは荷重がかかった状態で、例えば前記ホイールを回転させることによって、前記ホイールのバランスをとることをさらに含む、請求項22の方法。
  24. 前記第1のバランス調整領域(250;350;450;650)は内側(240;340;440;640)でインナーライナ上にある、請求項1から23のうちの1項の方法。
  25. 前記第1のバランス調整領域(250;350;450;650)は内側(240;340;440;640)で第1のショルダー(221;321;421;621)にある、請求項1から23のうちの1項の方法。
  26. 前記第2のバランス調整領域(260;360;460;660)は、前記第1のバランス調整領域(250;350;450;650)と同様にまたは同一に、好ましくは同時に加工される、請求項1から25の方法。
  27. 前記第2のバランス調整領域(260;360;460;660)は内側(240;340;440;640)で第2のショルダー(222;322;422;622)にある、請求項26の方法。
  28. 請求項1から27のうちの1項の方法に基づく、車両タイヤ(20;30;40;60)を加工するための装置。
  29. 請求項1から27のうちの1項の方法に基づく、車両タイヤ(20;30;40;60)を加工するためのシステム。
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