JP2010538844A5 - - Google Patents

Description

この目的は、請求項１および７の特徴により達成される。
従属請求項は、本発明の有利かつ好適な展開を特定している。
本発明は、まず、工作機械との接続部を備える、工作機械上に測定センサを取り付けるための工具ホルダから始まる。本工具ホルダは、スピンドル用の接続部から見ると、線膨張率αがより低く、かつ／あるいは熱伝導率λがより低いことにおいて工具ホルダの通常の基本材料とは異なる、材料部を備える。本発明の本質的な態様は、比較的熱い工具スピンドルから伝わる熱が伝達することによる長さの変化を低減させるために、材料部が、工具ホルダの工具側部分と、工具ホルダ内に収容された工具との間で、工具スピンドルから熱分離をもたらすことである。

本発明の１つの好ましい改良では、材料部は工具ホルダを分割している。しかしながら、例えば測定センサへの破壊的な熱の伝達を回避するためには、材料部が、工具ホルダの断面全体に亘って延在しなくとも、一部の領域のみに亘って延在していれば十分であろう。ただし、工具ホルダの軸に対して径方向に工具ホルダを貫く少なくとも１つの断面について言えば、材料部が、軸の方向における工具ホルダの投影面の５０％を超えて延在することが好ましい。

望ましい低熱膨張を達成するために、スピンドルノーズの前面が位置する平面から材料部までの、基本材料における最短距離が１０ｍｍ以下であるように材料部を構成することが、さらに提案されている。その距離が８ｍｍ未満、適切な場合には５ｍｍ未満あるいはさらに好ましくは３ｍｍ未満であれば、効果はさらに向上する。

Claims (7)

1. 測定センサ（３）を、工作機械のスピンドル（１）に取り付けるための工具ホルダ（２）であって、
   前記測定センサが配設される一端部と、
   前記スピンドルに接続される接続部（５）と、
   前記接続部から前記一端部までの領域内に設けられ、前記工具ホルダ（２）の基本材料に比べて、より低い線膨張率α、および、より低い熱伝導率λのうちの少なくとも一方を有する材料部（６）と
   を備え、
   前記材料部（６）は、予め定められた時間内の測定作業の間、前記スピンドルから熱が伝達することに起因する前記工具ホルダおよび前記測定センサの長さの変化を低減するために、前記工具ホルダの軸に対して径方向に該工具ホルダを貫く少なくとも１つの断面において、前記軸の方向における前記工具ホルダの投影面の５０％を超えて延在する
   ことを特徴とする工具ホルダ。
2. 請求項１に記載の工具ホルダであって、
   前記材料部（６）は、５μｍ／ｍＫ未満の線膨張率α、および、１１Ｗ／ｍＫ未満の熱伝導率λのうちの少なくとも一方を有する
   ことを特徴とする工具ホルダ。
3. 請求項１または請求項２に記載の工具ホルダであって、
   前記材料部（６）は、前記工具ホルダの予め定められた軸長ｌを超えて延在している
   ことを特徴とする工具ホルダ。
4. 請求項３に記載の工具ホルダであって、
   前記材料部（６）は、前記工具ホルダを分割する
   ことを特徴とする工具ホルダ。
5. 請求項１〜４のうちの１つに記載の工具ホルダであって、
   前記工具ホルダの前記基本材料が、該工具ホルダ（２）にとって必要な安定性をもたらす厚さを保つように、前記材料部（６）が、スピンドル（１）との前記接続部（５）の接触面（５ａ）から離れて位置している
   ことを特徴とする工具ホルダ。
6. 請求項１〜５のうちの１つに記載の工具ホルダであって、
   前記材料部（６）は、前記スピンドルのノーズの前面が存在する平面から、前記材料部（６）までの前記基本材料における最短距離が１０ｍｍ以下であるように構成されている
   ことを特徴とする工具ホルダ。
7. 請求項１〜６のうちの１つに記載の工具ホルダを備える測定センサ。