JP2010535596A5

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Publication number: JP2010535596A5
Application number: JP2010520334A
Authority: JP
Filing date: 2008-08-08
Publication date: 2011-09-22
Anticipated expiration: 2028-08-08

Claims

多臓器機能障害をもたらす敗血症、敗血性ショックあるいは他の炎症疾患を処置するシステムであって、
前記被検者の身体の温度を上げるかまたは下げるように被検者の脈管構造を流れる血液と熱交換すべく前記被検者の脈管構造内に挿入可能な熱交換カテーテルと、
ｉ）前記熱交換カテーテルが前記被検者の身体の温度を低温に下げるようにさせ、ｉｉ）第１期間にわたって前記低温を維持し、（ｉｉｉ）その後、前記熱交換カテーテルが、前記被検者の身体の温度を再加温するようにさせるようにプログラムされるか、または、そうさせるためのオペレータコマンドを受信するコントローラと、
さらなる低体温が所望されるかどうかを示す少なくとも１つの変数を、前記被検者の身体の温度の再加温中に測定または監視し、前記コントローラに送信される前記少なくとも１つの変数を表す信号を生成する少なくとも１つのセンサとを備え、
前記コントローラは、再加温中に前記センサから受信される信号に応答して、再加温し続けるか、前記被検者の身体の温度を維持するか、または、再冷却するようさらにプログラムされている前記システム。
前記センサは、
心拍数、
呼吸数、
動脈血圧、
混合静脈血酸素飽和度（ＳｖＯ_２）、
混合静脈血内の酸素分圧、
結膜酸素分圧（ＰｃｊＯ_２）、
血液、血清、尿、または他の身体流体内の乳酸濃度、
敗血症または敗血性ショックの他の細胞性または体液性指標、
約１００を超える心拍数、
約７０％未満のＳｖＯ_２、
約４ｍｍｏｌ／ｌを超える血清乳酸、
約６５ｍｍＨｇ未満の平均動脈血圧、および、
約９０ｍｍＨｇ未満の収縮期血圧
からなる群から選択される少なくとも１つの変数を測定または監視する請求項１に記載のシステム。
前記センサは、前記コントローラと通信するものであり、前記コントローラは、さらなる低体温が所望されることを示す少なくとも１つの変数が所定の許容可能限界を超えるかどうかを判定するようにさらにプログラムされている請求項１または２に記載のシステム。
前記コントローラは前記少なくとも１つの変数が所定の許容可能限界を超えたことをオペレータに通知するようにさらにプログラムされている請求項３に記載のシステム。
前記コントローラは再加温中に前記少なくとも１つの変数が所定の許容可能限界を超えたと判定したとき、前記被検者の身体の温度を下げるように前記熱交換カテーテルを動作させるようさらにプログラムされている請求項３に記載のシステム。
疾患を処置するために、人または動物の被検者の身体の全てまたは一部分を加温または冷却するシステムであって、
前記被検者の身体の全てまたは一部分を加温または冷却すべく前記被検者の脈管構造を流れる血液を加温または冷却するために使用可能で前記被検者の脈管構造内に挿入可能な熱交換カテーテルと、
前記疾患に関連する少なくとも１つの症状または臨床変数を監視する監視装置と、
前記監視装置から信号を受信するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記監視される症状または臨床変数に応答して、ｉ）前記被検者の脈管構造を流れる血液の加温速度または冷却速度、および、ｉｉ）前記被検者の身体または身体部分が加温されるかまたは冷却される温度から選択される少なくとも１つの作動変数を制御するようプログラムされ作動するシステム。
前記監視装置は、高体温または低体温によって意図される効果が得られているときを示す、前記少なくとも１つの症状または臨床変数の所望の変化を検出し、前記コントローラは、監視される前記作動変数が前記意図される効果が得られたことを示す温度まで、前記被検者の身体または身体部分を加温または冷却させ、その後、前記被検者の身体または身体部分を、ある期間にわたって前記温度にまたは前記温度の近くに維持する請求項６に記載のシステム。
前記疾患は臨床変数を、当該臨床変数について知られている正常範囲外にさせるものであり、前記少なくとも１つの症状または臨床変数の前記所望の変化は、前記臨床変数が前記正常範囲内にあるときである請求項７に記載のシステム。
前記疾患は症状を引き起すものであり、前記所望の変化は前記症状の所定量の減少または休止である請求項７に記載のシステム。
前記疾患は敗血症または敗血性ショックであり、前記少なくとも１つの症状または臨床変数は、
心拍数、
呼吸数、
動脈血圧、
混合静脈血酸素飽和度（ＳｖＯ_２）、
混合静脈血内の酸素分圧、
結膜酸素分圧（ＰｃｊＯ_２）、
血液、血清、尿、または他の身体流体内の乳酸濃度、
敗血症または敗血性ショックの他の細胞性または体液性指標、
約１００を超える心拍数、
約７０％未満のＳｖＯ_２、
約４ｍｍｏｌ／ｌを超える血清乳酸、
約６５ｍｍＨｇ未満の平均動脈血圧、および、
約９０ｍｍＨｇ未満の収縮期血圧
からなる群から選択される請求項６乃至９のいずれか１項に記載のシステム。
疾患を処置するために、人または動物の被検者の身体の全てまたは一部分を加温または冷却するシステムであって、
前記被検者の身体の全てまたは一部分を加温または冷却するように前記被検者の脈管構造を流れる血液を加温または冷却するために使用可能で前記被検者の脈管構造内に挿入可能な熱交換カテーテルと、
加温速度または冷却速度が速過ぎる、または、前記身体または身体部分が過剰に加温されるかまたは冷却されたことを示す、好ましくない症状または好ましくない臨床変数の変化の発生を監視する監視装置と、
前記監視装置から信号を受信し、好ましくない症状または好ましくない臨床変数の変化が起こったことを前記監視装置から受信される信号が示す場合、加温または冷却の速度または量を変更するようプログラムされ作動するコントローラと
を備えるシステム。
前記システムは、疾患を処置するために、治療的低体温のある期間後に前記被検者を再加温する間、または、治療的高体温のある期間後に前記被検者を再冷却する間使用可能であり、前記監視装置は、前記治療的低体温または高体温がさらなる期間継続されるべきであることを示す前記疾患の症状または臨床変数の変化の再発生を監視する請求項１１に記載のシステム。
前記監視装置は、冷却または加温を現在の速度で継続することが前記被検者にとって安全でないか有害のおそれがあることを示す症状または臨床変数の変化の発生を監視し、
前記コントローラは、冷却または加温を現在の速度で継続することが安全でないか有害のおそれがあることを、症状または臨床変数の変化が示すことを、前記監視装置から受信される信号が示すことに応答して、さらなる冷却または加温を遅延させるか、または、冷却速度または加温速度を変更するようプログラムされる請求項１１に記載のシステム。