JP2010535543A - 特定患者薬物調剤および通知システム - Google Patents

Abstract

薬物調剤システムが記述される。ある実施例では、このシステムは薬物ステーションおよび患者入院状態情報に応答するコントローラを含んでいる。薬物ステーションは薬物を保持するように構成された少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画を含んでいる。コントローラは患者に対する薬物を少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内に配置できるように患者を少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画へ割り当てるように構成される。また、コントローラは患者が現在入院していることを患者入院状態情報が示す場合、少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内の患者に対する薬物へのアクセスを選択的に許し、患者が現在入院していないことを患者入院状態情報が示す場合、少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内の患者に対する薬物を取り出すためのアクセスを制限するように構成される。

Description

本発明は一般的に健康管理を提供する装置および方法に関し、特に、薬物への制御されたアクセスにより患者を保護することに関する。

（背景技術）
医学コミュニティ、特に、病院において、壁キャビネット、手動セキュリティ保護可能な患者カセット引き出し、および自動化された調剤機械等の中央配置薬物および補給物調剤ステーションを設けることがよく知られている。このような一般的にアクセス可能なステーションは患者への薬物および補給物の分配を含むいくつかの機能を果たす。これらのステーションは意図された目的に対してはうまく働く。しかしながら、このような集中化されたステーションには欠点がある。１つの欠点は患者が退院した後で、薬物はしばしば取り出されないままステーションに残されてしまう。これらの容易にアクセス可能な薬物はしばしば盗まれたりステーション内で他の患者の薬物と混同される。

米国特許第６，１１６，４６１号 米国特許第６，３３８，００７号 米国特許出願第１０／８１０，３７９号

ここに開示される特定患者薬物調剤および通知システムの実施例は薬物の調剤に責任のある介護者への特定患者通知付き薬物の特定患者調剤を行う。

本発明の一実施例では、薬物調剤システムは薬物ステーションおよび患者入院状態情報に応答するコントローラを含んでいる。薬物ステーションは薬物を保持するように構成された少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画（ｃｏｍｐａｒｔｍｅｎｔ）を含んでいる。コントローラは患者に対する薬物をセキュリティ保護可能な区画内に置くことができるように患者をセキュリティ保護可能な区画へ割り当てるように構成される。また、コントローラは、患者が現在入院していることを患者入院状態情報が示す場合、セキュリティ保護可能な区画内の患者に対する薬物へのアクセスを選択的に許可し、患者が現在入院していないことを患者入院状態情報が示す場合、セキュリティ保護可能な区画内の患者に対する薬物を取り出すためのアクセスを制限するように構成される。

本開示の一側面に従って、特定患者薬物調剤および通知方法は入退転院（ＡＤＴ）警告を受信するステップと、薬物が薬物ステーション内に貯蔵されている患者のリストを評価してＡＤＴ警告が受信された患者が含まれているかを決定するステップと、薬物ステーションにより治療された患者のリストにＡＤＴ警告が受信された患者が含まれる場合に、その患者に対して受信されたＡＤＴ警告に応答して患者に対する薬物を調節する通知を送信するステップと、を含んでいる。

本発明のもう一実施例では、患者に対する入院状態情報を受信するステップと、薬物ステーションの少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画へ患者を割り当てるステップと、を実施することによりプロセッサに薬物ステーションを制御する命令を実行させ、患者に対する少なくとも１つの薬物をセキュリティ保護可能な区画内に置けるようにするコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読取可能媒体が開示される。コンピュータ読取可能媒体は患者が現在入院していることを患者入院状態情報が示す場合、セキュリティ保護可能な区画内の薬物へのアクセスを選択的に許可し、患者が現在入院していないことを入院状態情報が示す場合、セキュリティ保護可能な区画内の薬物を取り出すためのアクセスを制限するステップを実施するコンピュータ実行可能命令も含んでいる。

本発明のさらなる特徴および利点は下記の明細書に記載され、一部は明細書から自明であり、あるいは本発明を実施して学ぶことができる。本発明の目的および他の利点は添付図のみならず明細書および特許請求の範囲に詳細に指摘された構造により実感し達成することができる。

前記した一般的説明および下記の詳細な説明は、共に、典型的かつ解説的説明であり、特許請求され検討された実施例をさらに説明するものである。

一実施例に従った特定患者薬物調剤および通知のための自動化された調剤機械（ＡＤＭ）を示す図である。 引き出された引き出しを有する図１のＡＤＭの斜視図である。 キャビネット引き出しレールを示す図１のＡＤＭの斜視図である。 図１のＡＤＭのキャビネットの背面の平面斜視図である。 図１のＡＤＭの電子インターフェイスのブロック図である。 図１のＡＤＭに対するネットワーク構成のブロック図である。 図１のＡＤＭを使用する患者を治療するプロセスを例示するフロー図である。 図１のＡＤＭのインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェアと相互にやりとりするためのプロセスを例示するフロー図である。

さらに理解を深めるために提供され、かつ本明細書に組み入れられてその一部を構成する添付図は開示された実施例を示し、明細書とともにその原理を説明するのに役立つ。下記の詳細な説明において、本開示を完全に理解するために非常に多くの特定の詳細について記述される。しかしながら、当業者ならばこれら特定の詳細のいくつかが無くても本開示の実施例を実行できることが明らかである。他の例では、開示を不明瞭としないために既知の構造および技術は詳細に示されていない。

次に図面を参照すると、図１はある実施例に従ったＡＤＭ１００を例示している。

ＡＤＭ１００は患者に対する薬物に関する特定患者通知付き薬物の特定患者調剤を行うように構成された特定患者薬物調剤および通知システムである。ＡＤＭ１００は一種の薬物調剤システムである。ＡＤＭ１００は、その電子インターフェイス１１０を介して、許可されないユーザのアクセスを制限しながら、介護者等の許可されたユーザがステーション１００内に安全に貯蔵された薬物にアクセスできるようにする。さらに、ＡＤＭに割り当てられる予定の患者あるいは割り当てられている患者がＡＤＭ１００が使用される施設への入場を許されるまたは施設から退場する時は、ＡＤＭ１００は患者に対する薬物を追加または除去する警告を送信する。その結果、ＡＤＭは退院後などの患者に対する薬物の消失、あるいは異なる現在の患者間での薬物の混同を防止するのを助ける。

ＡＤＭはキャビネット１２０および電子インターフェイス１１０を含んでいる。キャビネット１２０は複数のモジュラー貯蔵区画を含み、ここでは引出し１２２として示されている。使用される引出し１２２の数および種類はＡＤＭ１００を使用する施設の薬物および補給物の必要性に一致するようにキャビネット１２０内で注文構成することができる。例示された実施例では、２種の引出し１２２があり、一般補給物の保持に使用する補給引出し１２６および、薬等の、医療品の保持に使用する医療引出し１２４である。医療引出し１２４はセキュリティ保護可能である。ある実施例では、補給引出し１２６もセキュリティ保護可能である。セキュリティ保護された医療引出し１２４は電子的に制御可能であるが、補給引出し１２６は手動制御される。たとえば、人はパスワードやコードを提供する等の予備的な要件は殆どまたは全く無しに、手動制御された補給引出し１２６を開閉することができる。手動制御された引出しは、従来の貯蔵引出しと同様に、何の障害もなく手でアクセスする（すなわち、開閉する）か、あるいは第１の安全構成を介してアクセスすることができ、電子制御された引出しは第２の安全構成を介してアクセスすることができる。

図２−３はＡＤＭ１００に対する引出し１２２の典型的な構成を例示している。引出し１２２はマトリクス引出しであり、可調節または固定の仕切り１３２により均等にアクセスできる区画へ分割される引出しである。使用される仕切り１３２の数および種類はステーション１００を使用する施設の薬物および補給物の必要性に一致するように各引出し１２２内で注文構成することができる。

ある実施例では、引出し１２２の構成はオハイオ州ＤｕｂｌｉｎのＣａｒｄｉｎａｌ Ｈｅａｌｔｈ，Ｉｎｃ．から現在市販されているＭｅｄＳｔａｔｉｏｎ（登録商標）自動化薬物管理システムとして知られる製品で見られる引出し構成に類似したものとすることができる。ＭｅｄＳｔａｔｉｏｎシステムはＣＵＢＩＥ（登録商標）レセプタクル付き引出し、異なる高さのマトリクス引出し、およびＭｉｎｉＤｒａｗｅｒｓ（ＴＭ）を含む異なる種類の引出し１２２により構成することができる。ＣＵＢＩＥ、ＭａｔｒｉｘおよびＤｏｕｂｌｅ Ｄｅｅｐ Ｍａｔｒｉｘは当業者ならば理解される用語である。ＣＵＢＩＥレセプタクル、引出し１２２、および関連する調剤機械が米国特許第６，１１６，４６１号および第６，３３８，００７号に完全に開示されており、本開示の一部としてここに組み入れられている。一人の患者に対する多数の薬物および補給物を含む特定患者ＣＵＢＩＥレセプタクルも有り得る。

補給引出し１２６はハンドル１２８を有し、医療引出し１２４は有さない。ある実施例では、いずれかの種類の引出し１２６または１２８がハンドル１２８を有することができる。セキュリティ保護可能な医療引出し１２４は電子的に解錠される時にキャビネット１２０から、たとえば、２インチよりも短い比較的短い距離だけ自動的に開く。これはばね式ソレノイドにより達成することができる。補給引出し１２６は手動で開く必要があり、解錠されると自動的に開かない。ある実施例では、補給引出し１２６も自動的に開く。特定引出し１２２の設計は適切な工学的判断による任意の選択された設計とすることができる。例示された実施例１００では、引出し設計１２２は図３に示すように、レール１３４を含み、それは既知の方法で引出し１２２をスライド可能なようにキャビネット１２０に接続する。引出し１２２が解錠されるかを示すためにインジケータ１３６が使用される。ある実施例では、インジケータ１３６を使用して引出し１２２に所望する補給物が入っているかを示すことができる。例示された実施例では、インジケータ１３６は、引出し１２２が開けられる時に容易に気付くように、キャビネット１２０の表側の面に搭載されたインジケータ・ライト１３６を含んでいる。あるいは、インジケータ・ライト１３６は引出し１２２上とすることができる。電子インターフェイス１１０も適切な表示を提供することができる。

ＡＤＭ１００はある実施例において移動することができる。図１に戻ると、ＡＤＭ１００は少なくとも第１の地面係合車輪１３８（４輪を有する実施例が示されている）、およびＡＤＭ１００の輸送に使用する少なくとも第１のハンドル１４２を有する。ある実施例では、他の移動手段を使用することができる。ある実施例では、電子インターフェイス１１０の場所およびタイプに応じて、キャビネット１２０はサイズおよび形状が変動することがある上部作業面を有することもできる。

ある実施例では、キャビネットＡＤＭ１００はハンドル１４２内側に引出し１２２を照明する照明ライトを含むことができる。このように、開けられた引出し１２２の内容物は斜めに照明される。この照明ライトはキャビネット・ハンドル１４２内に配置したりハンドル１４２の下側に取り付けたりすることができる。引出し１２２が開けられる時に照明ライトは点灯される。また、引出し１２２は半透明ビンおよび引出し１２２内容物の輪郭を浮かび上がらせる下からの穏やかな照明も内蔵することができる。

図４は図１のＡＤＭのキャビネット１２０背面の平面斜視図である。前記したように、セキュリティ保護された引出しは電子的に制御される。ＡＤＭ１００への電力損失がある場合、および／またはある電気コンピュータの誤作動により引出し１２２への正規のアクセスが防止される場合には、キャビネット１２０に引出し１２２の解錠に使用する手動解除機構を備えることができる。手動解除機構にアクセスできるようにアクセス・システム１４４が設けられる。少なくとも一方のキャビネット背面パネル１４６が必要なアクセス・システム１４４を提供する。これは各引出し１２２の手動解除機構へのアクセスを与える。

図５は図１のＡＤＭ１００の電子インターフェイス１１０のブロック図である。電子インターフェイス１１０はコンピューティング装置１１６、ディスプレイ装置１１２および入力装置１１４を含んでいる。

ディスプレイ装置１１２は典型的な実施例ではフラットパネル・ディスプレイである。ある他の実施例では、ディスプレイ画面１１２は陰極線管（ＣＲＴ）ディスプレイ、真空蛍光ディスプレイ（ＶＦＤ）、発光ダイオード（ＬＥＤ）ディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ・パネル（ＰＤＰ）、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）、または表面伝導型電子放出素子ディスプレイ（ＳＥＤ）とすることができる。入力装置１１４はキーボードとすることができる。ある実施例では、入力装置１１４はキャビネット一体型キーボード、タッチ画面入力、マウス、またはマイクロホンとすることができる。たとえば、物理的キーボードの無い実施例では、入力装置１１４はバーチャル・キーボードとすることができる。システムが領域内への入力を検出すると、バーチャル・キーボードはディスプレイ１１２上に自動的に現れる。バーチャル・キーボードは室内の物体数を最小限に抑え、かつ感染症や汚染の危険性を低減するため、病院スタッフが物理的キーボードよりも一層高く評価する機能である。

コンピュティング装置１１６はプロセッサ１６４、通信モジュール１６２、およびメモリ１５０を含んでいる。プロセッサ１６４、たとえば、中央処理装置（ＣＰＵ）はコンピュティング装置のメモリ１５０その他の場所に格納されたソフトウェアを駆動する。

通信モジュール１６２はネットワーク５１０に接続するためのネットワーク機能を提供し、それについては後述する。ネットワーク機能はデータ伝送を可能にする通信層を介して達成される。ネットワーキングは、ルータまたはスイッチ等の、ＡＤＭ１００からネットワーク５１０に対する中央ネットワーク装置までのデータ・ケーブルを使用してまたは設置して、またはワイヤレス接続を使用して達成することができる。代替技術は施設の既存の電話ケーブルをデータの転送に使用して、新しいケーブルの設置に関連するコストおよび最終期限を回避する。

メモリ１５０内には入退転院（ＡＤＴ）システムとインターフェイスするソフトウェア１５２、電子医療記録（ＥＭＲ）サーバとインターフェイスするソフトウェア１５４、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０、アクセス情報１５６、アクセス・ログ１５６、およびアクティブな患者のリスト１６６、および退院した（すなわち非アクティブな）患者のリスト１６８が格納されている。メモリ１５０は揮発性および／または非揮発性部分を含むことができる。

図８についてより詳細に後述するように、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０はＡＤＭ１００のユーザとの相互のやりとりにおいて使用される。インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は少なくともその品目が対応するＡＤＭ１００（「アクティブな患者のリスト」）内に格納される被治療患者のリスト１６６を保持し、ある実施例では、ソフトウェアは予め治療されその品目がＡＤＭ１００内に格納されているが、もはやアクティブではない患者の別のリスト１６８（退院した患者のリスト）を保持することができる。両方のリスト１６６および１６８がインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０によりメモリ１５０内に格納されかつ保持される。インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０を介してＡＤＭ１００の使用を試みる介護者を認証する時、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０はメモリ１５０内に格納されたアクセス情報１５６を参照する。後述するように、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０はＡＤＴシステム・インターフェイス・ソフトウェア１５２および電子医療記録（ＥＭＲ）インターフェイス・ソフトウェア１５４と通信してそこから情報にアクセスする。ある実施例では、他のＡＤＭに前記したＡＤＭのインタラクティブ・ソフトウェア機能を提供するために、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は前記したＡＤＭ１００の機能に類似した物理的機能を有する任意のＡＤＭで実行するように構成される。たとえば、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は２００４年３月２６日に出願され、本開示の一部としてここに組み入れられている、米国特許出願第１０／８１０，３７９号“ＰＯＩＮＴ ＯＦ ＣＡＲＥ ＳＴＡＴＩＯＮ”に開示されているＡＤＭだけでなく、前記したＭｅｄｓｔａｔｉｏｎ上でも実行するように構成されている。

ＡＤＴシステム・インターフェイス・ソフトウェア１５２はＡＤＴシステムから受信した警告を受信して解釈するように構成されている。特定患者のＡＤＴシステム警告は入院警告、退院警告、および転院警告を含んでいる。ある実施例では、ＡＤＴシステム・インターフェイス・ソフトウェア１５２は入院、退院、転院、または任意のシステムからの他の患者入院状態情報を含む警告を受信して解釈するように構成されている。ＥＭＲインターフェイス・ソフトウェア１５４はＥＭＲを格納する装置上の情報にアクセス、読み込み、および書き込みするように構成される。ある実施例では、ＡＤＴシステム・インターフェイス・ソフトウェア１５２およびＥＭＲインターフェイス・ソフトウェア１５４は、ＡＤＭ１００が任意のファシリティ・ネットワークにより使用できるように、Ｈｅａｌｔｈ Ｌｅｖｅｌ Ｓｅｖｅｎ Ｉｎｃ．（ＨＬ７）から入手できる標準を使用して標準化される。ある実施例では、ＡＤＭ１００は専有または非専有インターフェイスを使用してほとんど全ての主要システム・ベンダーとインターフェイスするソフトウェアを含んでいる。インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０はＡＤＴシステム・インターフェイス・ソフトウェア１５２により解釈されたＡＤＴ警告に応答して入院、退院、転院通知をブロードキャストまたは伝送するように構成される。

電子インターフェイス１１０はインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０を使用してキャビネット１２０内に格納された品目へのアクセスを制御する。品目へアクセスするために、特殊アクセスが最初に許可されなければならない。ＡＤＭ１００ソフトアェア・システムへの２レベルのアクセスがサポートされる。薬物が調剤される前に、介護者はアクセス情報でログインしなければならない。１つの方法は、引出し１２２内に貯蔵された品目へのアクセスを得るために、介護者にユーザ名またはパスワード、またはパスワードだけを入力させることである。もう１つの方法は介護者にパスワードまたは指紋で認証されたスワイプカード（ｓｗｉｐｅｃａｒｄ）を使わせることである。ＡＤＭ１００には磁気ストリップまたはチップを有するカード、介護者が持ち運べる近接カードまたはチップ、等を使用することができる。また、ＡＤＭ１００は区画２８内に貯蔵された品目へのアクセスを得るためにパスワードおよびＩＤエントリを必要とすることもある。インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は引出し１２２を閉めるのに応答してタイムアウトを開始してログオフし補給引出し１２６を施錠することもできる。

ある実施例では、電子インターフェイス１１０はＡＤＭ１００に対して遠隔の場所にあることがある。したがって、ある実施例では、前記したＡＤＭは電子インターフェイスを含まないことがある。電子インターフェイスの無いＡＤＭは、たとえば、物理的接続／ポートまたはワイヤレス接続等を介して、前記した電子インターフェイス１１０と類似の機能により電子インターフェイスに接続する入力を含むことができる。

介護者は電子インターフェイス１１０を介してＡＤＭ１００と相互にやりとりする。電子インターフェイス１１０が、３分間等の、予め定められた時間だけアイドル状態であれば、システムは自動的にログオフする。ある実施例では、他の予め定められた時間量だけ使用することができる。ＡＤＭインターフェイス・ソフトウエア１６０内の同じポイントにログオンし直すために、アクセス情報が再入力される。同じ介護者に対する同じアクセス情報が入力されると、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０内の介護者の場所が保存される。異なる介護者に対するアクセス情報が入力されると、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０に対する初期画面が表示される。ある実施例では、自動ログオフは無い。ある実施例では、ＡＤＭ１００は高速ログアウト・ボタンを表示して介護者が彼らのセッションに割り込んですぐに部屋を出られるようにして、システムをセキュリティ保護する。

引出し１２２内の品目にアクセスするために、介護者がログオンされる間、許可された引出し１２２のいずれか１つを患者の入院状態に応じて開けることができる。もう１つの実施例では、介護者がログオンされる間、１つ以上の許可された補給引出し１２６を開けることができる。

品目の追跡が含まれる実施例では、必要とされる品目を検索して画面上に記録することができる。このインタラクション・モードは品目がキャビネット１２０内のどこにあるか、または誰が見るとすぐに品目を迅速に認識できるかの明確な心象を有する介護者に対して最も有効に作用する。また、このモードにより、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０がもう１つのタスクの操作途中である間に、品目にアクセスして記録することができる。もう１つの実施例では、ディスプレイ１１２は各引出し１２２に対する画面インターフェイスを提供する。このインターフェイスは引出し１２２セクション内の任意および全ての品目およびそれらの場所を示すことができる。これは品目の絵またはリストおよびそれらの場所でグラフィック表示することができる。これは介護者が関連する品目に直観的に注意を向けるのを助けることができる。介護者が引出しから何も取り出さなければ、介護者が「何も取り出さない」ボタンを押すかまたはもう１つの引出し１２２が開けられて次の画面に行くまで、（たとえ、引出し１２２が再び閉められたとしても）その引出し１２２に対する画面上のメニューが持続する。介護者が品目を取り出しタッチ画面上で何を取り出したか記録しておれば、介護者が引出し１２２を閉める時にメニューは消える。もう１つの実施例では、品目ボタンの下に「在庫切れ」ボタンを設けてより緊急の注意が必要な品目について−たとえば、看護師が特定の品目を必要としていたがその品目はそこに無かったことを補充者に知らせることができる。さらにもう１つの実施例では、「急送」ボタンを設けて補給品を持ってすぐに部屋へ来るよう補充者を促すことができる。

ある実施例では、ＡＤＭ１００は特定の品目を使い果たして補充する必要がある時を介護者がシステムに知らせられるようにする。このインターフェイス１６０を使用する少なくとも３つの代替ポリシーが可能であり、それは（１）いつでも誰でも枯渇した品目に気付いたらボタンが押される、（２）品目の欠如により介護者が不便を感じたらボタンが押される、（３）１つのボタンがそのＡＤＭ１００に対する１組の新しいストックをすぐ持ってくるよう補充者に要求するパニック・ボタンとして働く。

ある実施例では、メモリ１５０はさらにベッドサイド情報ゲートウェイ（ＢＩＧ）を含んでいる。ＢＩＧはＡＤＭ１００から直接ミッション・クリティカルなアプリケーションへの容易で効率的なアクセスを許すアプリケーションに依存しないシステムである。それはこれらのアプリケーションに対して使用される技術（ＷｅｂまたはＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標））に無関係に、医療スタッフが施設全体にわたってアプリケーションを活用できるようにする。ＢＩＧは医師および看護師が多種多様な医療アプリケーションおよび情報に迅速かつ容易にアクセスできるようにし、したがって、介護者が回診するのに要する時間を短縮する。患者ファイル、アクセス検査／放射診断結果または規範的アプリケーションを参照するのに使われるかどうかに関係なく、ネットワーク５１０を使用する等して、ＡＤＭ１００は病院メインフレーム内側のアプリケーション上でウィンドウとして作用する。ＢＩＧ技術により、検証をインプリントするのに検証ソフトウエアを購入するだけでよい。

電子インターフェイス１１０はキャビネット１２０上または内に配置することができる。電子インターフェイス１１０はキャビネット１２０に対して移動可能としたり永久的に固定したりすることができる。ある実施例では、電子インターフェイス１１０の一部は、多関節アーム等のアームを介してキャビネット１２０に取り付けることができる。

図６は図１のＡＤＭに対するネットワーク構成のブロック図である。複数のＡＤＭ１００がそれぞれの通信モジュール１６２を介してファシリティ・ネットワーク５１０に接続されている。ネットワークには、コンピュータ等の、コンソール装置６２２も接続されている。コンソール装置６２２は薬局内に配置して、ＡＤＭ１００に対して薬物を調剤する責任がある薬剤師等の個人に容易にアクセスできるようにすることができる。コンソール装置６２２およびＡＤＭ１００は一緒にネットワーク５１０のＡＤＭシステム６２０を形成する。ネットワーク５１０の他方の部分はファシリティ・ネットワーク６３０であり、それはＡＤＴシステム６３２およびＥＭＲを格納するネットワーク・サーバ６３４を含んでいる。それ故、ネットワーク５１０の各ＡＤＭ１００が患者に対する入退転院情報、患者の医療記録、および恐らくは任意他の医療アプリケーションまたは情報へのアクセスを有する。

ＡＤＴシステム６３２は、患者が施設に入院している、施設から退院している、または転院しているという警告を含む、警告を患者に対してブロードキャストする。たとえば、患者Ｊｏｈｎ ＤｏｅがＡＤＴシステム６３２を使用する病院に入院すると、ＡＤＴシステム６３２は患者Ｊｏｈｎ Ｄｏｅが入院したという警告をネットワーク５１０を介してブロードキャストする。例示されているように、警告はやはりネットワーク５１０に接続されたＡＤＭ１００により受信され、次に、それは患者Ｊｏｈｎ Ｄｏｅが病院に入院したという情報を処理する。次に、ＡＤＭ１００は対応する通知をネットワーク５１０を介してコンソール６２２へ送信する。

ＥＭＲサーバ６３４は電子医療記録情報を格納し、適切なセキュリティ機能および要求条件に従ってネットワーク５１０を介して利用可能とする。ＥＭＲ情報は、たとえば、患者病履、家族歴、苦情、オフィス訪問、スタッフ観察、ラボテスト、Ｘ線、処方および薬物アレルギ情報、社会歴、および診断からのメモを含むことができる。

図７は図１のＡＤＭを使用する患者に対する薬物を管理するプロセス７００を例示するフロー図である。プロセス７００は患者が施設に入院する時の状態７０１で開始する。ＡＤＴシステム６３２が状態７０２において患者が入院したという入院警告をネットワーク５１０を介して発する。ＡＤＭ１００の電子インターフェイス１１０は状態７０３において入院警告を受信し、それに応答して、状態７０４において患者が既にＡＤＭ１００に割り当てられているかどうかを決定する。たとえば、ＡＤＭ１００のインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウエア１６０は患者がＡＤＭのアクティブ患者リスト１６６内に存在するかどうかを決定することができる。患者は既にＡＤＭ１００に割り当てられていると決定されると、プロセス７００は完了する。しかしながら、患者はＡＤＭ１００に割り当てられないと決定されると、プロセス７００は状態７０５へ進む。ある実施例では、状態７０４において患者がネットワーク５１０上の任意のＡＤＭ１００に割り当てられるかどうか決定される。

状態７０５において、ＡＤＭ１００は患者に対するそれ自体の入院通知を送る。ＡＤＭの入院通知は、コンソール６２２を含む、ネットワーク５１０上のＡＤＭシステム６２０内の装置へブロードキャストされる。入院通知は、限定はしないが、自動化電話呼出し、自動化ボイスメール、Ｓｈｏｒｔ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｅｒｖｉｃｅ（ＳＭＳ）メッセージ、Ｅｎｈａｎｃｅｄ ＭｅｓｓａｇｉｎｇＳｅｒｖｉｃｅ（ＥＭＳ）メッセージ、Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ（ＷＡＰ）プッシュ、インスタント・メッセージ、電子メール、ＲＳＳフィード、画面警告、およびページを含む既知の任意の方法に従ってブロードキャストすることができる。

コンソール５２２において受信された入院警告は、薬剤師等の、コンソールのユーザに患者が病院に入院していることを通知する。それに応えて、患者の処方情報を含む患者の病歴を得るために、薬剤師はネットワーク５１０上のＥＭＲサーバ６３４から患者の医療記録にアクセスする。状態７０６において、薬剤師（または他の介護者）は、適切なＡＤＭ１００内の、患者カセット引出し（ＰＣＤ）１２４、またはＰＣＤ１２４内の区画を患者に割り当てる。適切なＡＤＭ１００は、たとえば、施設内の患者の場所に基づいて選択することができる。ある実施例では、患者は多数のＰＣＤ１２４に割り当てることができる。ある実施例では、引出し１２４内の区画等の、引出し１２４の一部に患者を割り当てることができる。状態７０６において患者が割り当てられた後で、ＡＤＭ１００は状態７０７においてその患者を含むようにアクティブな患者のリスト１６６を更新する。ある実施例では、ＡＤＭ１００は状態７０３におけるＡＤＴシステム５３２からの入院警告の受信に応答して、あるいは状態７０４において決定がなされた後でアクティブな患者のそのリスト１６６を更新する。ＡＤＭ１００は患者または関連するナース・ステーションへの近接に基づいて患者の薬物を貯蔵するように選択することができる。ＰＣＤ割当は、アクセス情報を入力するかあるいは適切な患者情報を入力／選択し、次に患者に割り当てるＰＣＤ１２４を選択することにより、ＡＤＭのインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０を介して行われる。次に、状態７０８において薬剤師または他の介護者はＰＣＤ１２４への適切な薬物を調剤することができ、それについては図８に関してさらに詳細に検討する。

状態７０９において、患者が後で病院を退院、転院または他の理由で離れると、ＡＤＴシステム６３２は状態７１０において患者に対する退院（または転院）警告を発する。ＡＤＭ１００は状態７１１において退院警告を受信し、それに応答して、状態７１２において患者がＡＤＭ１００に割り当てられるかどうかを決定する。たとえば、ＡＤＭ１００のインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は患者がＡＤＭのアクティブな患者リスト１６６内に存在するかどうかを決定することができる。患者がＡＤＭ１００に割り当てられないと決定されると、プロセス７００は完了する。しかしながら、ＡＤＭ１００に対してアクティブな患者リスト１６６に載せられることにより、患者がＡＤＭ１００に割り当てられると決定されると、プロセスは状態７１３に進む。ある実施例では、状態７１２において患者がネットワーク５１０上の任意のＡＤＭ１００に割り当てらるかどうか決定される。

状態７１２において、退院した患者がＡＤＭのアクティブ患者であると決定されると、状態７１３において、ＡＤＭ１００は患者に対するＡＤＭ自身の退院通知を送る。そうでなければ、電子インターフェイス１１０はＡＤＭ１００に割り当てられない患者に対して受信された退院警告を無視する。ＡＤＭの退院通知は、コンソール６２２を含む、ＡＤＭシステム６２０内の装置へブロードキャストされる。たとえば、ＡＤＭ１００からの退院通知は薬剤師コンソール６２２へ送られ、患者の割り当てられたＰＣＤから退院患者に対する薬物を取り出すよう薬剤師に通知する情報を含むことができる。

コンソール６２２において退院警告を受信すると、状態７１４において薬剤師はＡＤＭのアクティブな患者リスト１６６から患者名を除去し、ある実施例では、ＡＤＭの非アクティブな患者リスト１６８に患者名を加える。ある実施例では、この名前除去／追加は、状態７１１におけるＡＤＴシステム６３２からの退院警告の受信に応答して、または状態７１２においてなされる決定の後で、ＡＤＭ１００により自動的に行われる。ＡＤＭの非アクティブな患者リスト１６８に患者名を加えることにより、ＡＤＭ１００はその患者に予め割り当てられたＰＣＤ１２４へのアクセスを制限する。次に、薬剤師または他の許可された介護者は、前記したように、ＡＤＭ１００により送られた退院通知により通知された後等に、状態７１５においてＡＤＭ１００内の適切なＰＣＤ１２４から患者の薬物を取り出すことができる。許可されないユーザや介護者は、たとえ予め許可されていても、退院患者に対するＰＣＤ１２４へアクセスすることができない。

図８は図１のＡＤＭのインターフェイス・ソフトウエアと相互にやりとりするプロセス８００を例示するフロー図である。図８は許可されたユーザが異なる許可レベルを有することができる実施例を例示しているが、他の実施例では、全ての許可されたユーザが同じ許可レベルを有することができる。

介護者がＡＤＭのインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０へログインする時に、相互のやりとりのプロセス８００が状態８０１において開始する。前記したように、装置のメモリ１５０内に格納されたアクセス情報１５６に従って、適切なアクセス情報が入力された後でＡＤＭ１００へのアクセスが介護者に許可される。介護者のログインが成功した後で、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は状態８０２において格納されたアクセス情報１５６を使用して介護者の許可レベルを決定する。例示する実施例では、介護者は少なくとも２つの異なる許可レベルを有することができ、看護師等に対する、退院患者のカセット引出しを空にするためのアクセスを有さない第１の許可レベルおよび、薬剤師等に対する、退院患者のカセット引出しを空にするためのアクセスを有する第２のより高い許可レベルである。許可されたユーザが１つの許可レベルしか有することができない実施例では、プロセスは自動的に状態８０１から状態８０７へ進む。

状態８０２において介護者が第１の許可レベルを有すると決定されると、プロセスは状態８０３へ進み、そこでアクティブな患者のリスト１６６が表示される。次に、状態８０４において介護者はアクティブな患者リストからアクティブな患者を選択する。ある実施例では、患者が多数の引出し１２４へ割り当てられると、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は引出し１２４を選択するよう介護者を促す。次に、状態８０５において、選択された患者のカセット引出し１２４を補充するか、または選択された患者のカセット引出し１２４からの薬物を調剤するかのオプションが介護者に与えられる。次に、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェアは、状態８０６において介護者が補充または調剤のいずれかのタスクを完了できるように、引出しを電子的に解錠する等して、適切なセキュリティ保護された患者カセット引出し１２４へのアクセスを介護者に提供する。

しかしながら、状態８０２において介護者が第２のより高い許可レベルを有すると決定されると、プロセスは状態８０７へ進み、そこでアクティブな患者のリスト１６６と非アクティブな患者のリスト１６８の両方が表示される。状態８０８において、介護者はアクティブな患者のリスト１６６からのアクティブな患者、もしくは非アクティブな患者のリスト１６８からの非アクティブな患者を選択することができる。ある実施例では、患者が多数の引出しに割り当てられると、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は引出し１２４を選択するよう介護者を促すことができる。次に、状態８０９において、アクティブ選択された患者のカセット引出し１２４からの薬物を補充または調剤するか、または非アクティブ選択された患者のカセット引出し１２４から薬物を空にするかのオプションが介護者に与えられる。介護者がアクティブな患者に対する薬物を補充または調剤する場合、前記したように、プロセスは状態８０６へ進む。介護者が非アクティブ患者のカセット引出し１２４を空にするよう選択すると、インタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は、状態８１０において介護者が空にするタスクを完了できるように、引出しを電子的に解錠する等して、適切なセキュリティ保護された患者カセット引出し１２４へのアクセスを介護者に提供する。それ故、適切なアクセス・レベルを有する介護者だけが退院患者のカセット引出し１２４内の薬物へのアクセスを有し、適切なアクセス・レベルの無い介護者は退院患者のカセット引出し１２４内の薬物へアクセスすることができない。前記したように、薬剤師コンソールにおいて通知を受信することにより、介護者はＡＤＭのインターフェイス・ソフトウエアへログインして非アクティブ患者のカセット引出し１２４を空にするよう通知されるようにしてもよい。

状態８０６または８１０において介護者のタスクが完了した後で、システムは介護者の識別符号、介護者により行われたタスク、介護者が行ったタスクの時間をアクセス・ログに記録する。ある実施例では、薬物の調剤、補充、または空にする等の他の情報を記録することができる。

ある実施例では、ＡＤＭ１００のインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０は、いつ薬物が供給されまた除去されるか、誰に薬物が割り当てられるか、どのＰＣＤ１２４に薬物が割り当てられかつ／または配置されるか、等のキャビネット１２０内に収納された薬物の動きを追跡するように構成される。これらの機能は薬物を補充または調剤する（状態８０６において）または空にする（状態８１０において）ことに関する情報に対して介護者を促すことを含むように図８のプロセス８００における状態８０６および８１０を拡張すること等により、追加追跡機能をインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０に加えて達成することができる。

前記したように、ＡＤＭ１００はより大きな、恐らくは介護施設並みの補給物および医薬品を制御するシステムに一体化することができる。たとえば、ＡＤＭ１００はＰｙｘｉｓ ＭｅｄＳｔａｔｉｏｎ およびＰｙｘｉｓ ＳｕｐｐｌｙＳｔａｔｉｏｎとして知られる少なくとも２つの他の装置を補完することができる。１つの推奨された方法では、ハイユース特定患者薬物がＡＤＭ１００内に貯蔵されＭｅｄＳｔａｔｉｏｎユニットは第１の服用量および制御された薬物を保持する。より低速で動く薬物はＭｅｄＳｔａｔｉｏｎユニット内に配置することができ高速で動く薬物はＡＤＭ１００のキャビネット１２０内に配置することができる。ＭｅｄＳｔａｔｉｏｎおよびＳｕｐｐｌｙＳｔａｔｉｏｎユニットを使用してバルク・アイテムを管理することができ、ＡＤＭ１００は特定患者薬物および補給物を管理することができる。ＡＤＭ１００のインタラクティブ・インターフェイス・ソフトウェア１６０はＭｅｄＳｔａｔｉｏｎユニットとインターフェイスするように構成することができる。

本発明のある側面および実施例について記述してきたが、これらは単なる例にすぎず、本発明の範囲を制限するものではない。事実、ここに記述された新しい方法およびシステムはその精神から逸脱することなく多様な他の形で実施することができる。添付する特許請求の範囲およびそれらと同等のものは本発明の範囲および精神内に入るこのような形または修正を包含するものとする。

Claims (21)

1. 薬物を保持するように構成された少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画を含む薬物ステーションと、
   患者入院状態情報に応答して、
   患者に対する薬物を少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内に配置できるように患者を少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画に割り当て、
   患者が現在入院していることを前記患者入院状態情報が示す場合、少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内の患者に対する薬物へのアクセスを選択的に許し、かつ、
   患者が現在入院していないことを前記患者入院状態情報が示す場合、少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内の患者に対する薬物を取り出すためのアクセスを制限する、
   ように構成されたコントローラと、を含む薬物調剤システム。
2. 請求項１記載のシステムであって、前記コントローラは、さらに、入退転院（ＡＤＴ）警告を受信して解釈するように構成され、前記ＡＤＴ警告は前記患者入院状態情報を含む前記システム。
3. 請求項１記載のシステムであって、前記コントローラは、さらに、前記患者入院状態情報が前記患者の状態の変化を示す場合、前記患者に対する薬物を調節する通知を送信するように構成され、前記患者に対する薬物を調節する前記通知は前記患者に対する入院通知、退院通知、または転院通知の少なくとも１つを含む前記システム。
4. 請求項１記載のシステムであって、前記コントローラはディスプレイおよび入力装置を含む前記システム。
5. 請求項１記載のシステムであって、前記少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画はセキュリティ保護可能な引出しを含む前記システム。
6. 請求項４記載のシステムであって、前記入力装置は磁気カードリーダ、バイオメトリック・リーダ−センサ、近接リーダ、無線周波数表示リーダ、キーボード、シンボロジ・リーダ、バーコード・リーダ、およびタッチ画面モニタを含むグループから選択された少なくとも１つのアイテムを含む前記システム。
7. 請求項１記載のシステムであって、前記コントローラは、さらに、前記少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画へのアクセスを記録するように構成される前記システム。
8. 請求項１記載のシステムであって、前記コントローラは、さらに、前記少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内に配置された前記患者に対する薬物の目録作りをするように構成される前記システム。
9. 特定患者薬物調剤および通知方法であって、
   入退転院（ＡＤＴ）警告を受信するステップと、
   薬物ステーション内に薬物が貯蔵されている患者のリストを評価して、前記ＡＤＴ警告が受信された前記患者を前記リストが含んでいるかどうかを決定するステップと、
   前記薬物ステーションにより治療された患者の前記リストに前記ＡＤＴ警告が受信された前記患者が含まれる場合、前記患者に対して受信された前記ＡＤＴ警告に応答して前記患者に対する薬物を調節する通知を送信するステップと、
   を含む前記方法。
10. 請求項９記載の方法であって、前記ＡＤＴ警告は退院警告を含み、前記方法は、さらに、
    前記薬物ステーションにより治療された患者の前記リストに前記退院警告が受信された前記患者が含まれる場合、患者の前記リストから前記患者を除去するステップと、を含み、
    薬物を調節する前記通知は前記薬物ステーションから前記患者に対する薬物を除去する通知を含む前記方法。
11. 請求項１０記載の方法であって、さらに、前記患者に予め割り当てられた少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画から前記患者の割り当てを解除するステップを含む前記方法。
12. 請求項９記載の方法であって、前記ＡＤＴ警告は入院警告を含み、前記方法は、さらに、
    前記薬物ステーションにより治療された患者の前記リストに前記入院警告が受信された前記患者が含まれない場合、患者の前記リストに前記患者を加えるステップを含み、
    薬物を調節する前記通知は前記薬物ステーションへ前記患者に対する薬物を加える通知を含む前記方法。
13. 請求項１２記載の方法であって、さらに、前記患者に少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画を割り当てるステップを含む前記方法。
14. 請求項９記載の方法であって、薬物を調節する前記通知は薬剤師コンソールへ送信される前記方法。
15. 患者に対する入院状態情報を受信するステップと、
    前記患者に対する少なくとも１つの薬物を少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内に配置できるように、前記患者を薬物ステーションの前記少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画へ割り当てるステップと、
    前記患者が現在入院していることを前記入院状態情報が示す場合、前記少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内の前記少なくとも１つの薬物へのアクセスを選択的に許すステップと、
    前記患者が現在入院していないことを前記入院状態情報が示す場合、前記少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内の前記少なくとも１つの薬物を取り出すためのアクセスを制限するステップと、
    を実施することによりプロセッサに薬物ステーションを制御する命令を実行させるコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読取可能媒体。
16. 請求項１５記載のコンピュータ読取可能媒体であって、さらに、
    入退転院（ＡＤＴ）警告を受信して解釈するステップを実施するコンピュータ実行可能命令を有し、
    前記ＡＤＴ警告は前記患者に対する前記入院状態情報を含む前記コンピュータ読取可能媒体。
17. 請求項１５記載のコンピュータ読取可能媒体であって、さらに、前記少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画へのアクセスを記録するステップを実施するコンピュータ実行可能命令を有する前記コンピュータ読取可能媒体。
18. 請求項１５記載のコンピュータ読取可能媒体であって、さらに、前記少なくとも１つのセキュリティ保護可能な区画内に配置された前記患者に対する薬物の目録を作るステップを実施するコンピュータ実行可能命令を有する前記コンピュータ読取可能媒体。
19. 請求項１５記載のコンピュータ読取可能媒体であって、さらに、前記患者に予め割り当てられた患者カセット引出し（ＰＣＤ）から前記患者の割り当てを解除するステップを実施するコンピュータ実行可能命令を有する前記コンピュータ読取可能媒体。
20. 請求項１５記載のコンピュータ読取可能媒体であって、薬物を調節する通知が薬剤師コンソールへ送信される前記コンピュータ読取可能媒体。
21. 請求項１５記載のコンピュータ読取可能媒体であって、さらに、前記患者が現在入院していないことを前記入院状態情報が示す場合、前記患者に対する薬物を取り出すための通知を送信するステップを実施するコンピュータ実行可能命令を有する前記コンピュータ読取可能媒体。

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