JP2010535452A - 受信機の同期をとるための方法および装置 - Google Patents

受信機の同期をとるための方法および装置 Download PDF

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Abstract

様々な実施形態は、一般に、受信機の同期をとるための方法に関し、前記方法は、巡回エクステンションを含むストリームを受信することと、巡回エクステンションのサイズを推定することと、推定されたサイズに従ってストリームの量を抽出することと、抽出された量をストリームと比較し、それによってシンボル開始点を含む可能性があるストリームの一部分を決定することとを含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2007年7月31日に出願された米国仮特許出願第60/952,999号の利益を主張するものである。
本発明は、通信の分野に関し、より詳細には、巡回エクステンションまたは同様のタイプの時間領域サンプルの反復をもつシンボルを利用するシステムにおいて使用するように適合された受信機に関する。
通信システムは、一般に、受信機において同期を行う機構を必要とする。そのような機構は、特に、デジタル・ビデオ放送(DVB)システム、いくつかのワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク、デジタル無線システム、電力線通信ならびに他のシステムの文脈内で使用される、直交周波数分割多重(OFDM)、すなわち、N個の並列副搬送波上でデータを伝送するための通信方式に必要とされる。
長さL=N+GのOFDMシンボルは、OFDM変調器から発生するN個の(複素)時間領域サンプル、ならびに長さGの巡回エクステンションからなる。巡回エクステンションは、末尾および/または先頭から取り出され、N個のサンプルに先行および/または後続して配置される、N個のサンプルの一部分である。巡回エクステンションは、1つのOFDMシンボルを別のOFDMシンボルと区別する際の補助として利用され、ならびにシンボル間干渉(ISI)および他の望ましくない伝搬効果を緩和するためのガード・インターバルとして機能する。
OFDMシンボルが何らかの有用な情報を与えるために、OFDM受信機はOFDMシンボルを区別することができなければならない。OFDMシンボルの開始点を決定するために、通常、相関技法が使用される。しかしながら、DVB−Tシステムを含む、いくつかの通信システムでは、OFDMシンボルの正確な長さは受信機に知られていない。シンボルの長さを決定し、その位置を推定する一般的な方法は、あるシンボル長を推測し、受信信号の相関を実行し、相関が時間とともにどのように変化するかを確かめることである。相関がしきい値レベルを超えて増加した場合、OFDMシンボルが発見されたと見なされる。最終的に成功する可能性はあるが、このブルート・フォース(brute force)方法は、時間がかかり、様々な誤差源の影響を受けやすい。その上、これらのランダムな推量は、妥当な時間中に十分な結果をもたらさないこともある。
様々な実施形態は、一般に、巡回エクステンションまたは同様のタイプの時間領域サンプルの反復をもつシンボルを検出する受信機の同期をとるための方法であって、シンボルのシーケンスを含むストリームを受信するステップと、シンボルのサイズを推定するステップと、巡回エクステンションの推定されたサイズに従ってストリームの量を抽出するステップと、抽出された量をストリームと比較し、それによってシンボル開始点を含む可能性があるストリームの一部分を決定するステップとを反復的に実行することを含む方法に関する。
本発明の教示は、添付の図面とともに以下の詳細な説明を検討することによって容易に理解できる。
当技術分野で知られている例示的なシンボル構成の図である。 同期を実行するために巡回エクステンションをもつシンボルを利用する復調器の例示的なアーキテクチャのフロントエンドのブロック図である。 様々な実施形態を実施するための方法を示す図である。 様々な実施形態を理解するのに有用な相関プロットを示す図である。 様々な実施形態を理解するのに有用な相関プロットを示す図である。 様々な実施形態を理解するのに有用な相関プロットを示す図である。 様々な実施形態を理解するのに有用な相関プロットを示す図である。 様々な実施形態による例示的な反復的相関スタッキングを示す図である。 様々な実施形態による例示的な反復的相関スタッキングを示す図である。 変動する長さのシンボルが検出される受信機での実装に適した、シンボル同期モジュール400のブロック図である。 時間遅延多重移動相関平均(time−delayed multiple moving correlation averaging)(TD−MMCA)モジュールの概略ブロック図である。 一実施形態によるTD−MMCAモジュールのブロック図である。 図6AのTD−MMCAモジュールに対する様々な遅延値の平均化ウィンドウを示す図である。
理解を容易にするために、可能な場合、各図に共通の同一の要素を示すために、同一の参照番号を使用している。
様々な実施形態について、主に、巡回エクステンションを利用する直交周波数分割多重(OFDM)信号を検出しながら受信機の同期を達成するという文脈内で説明する。ただし、本明細書で説明する様々な実施形態は、送信が副搬送波ごとに個別にチャネル状態に適合されるOFDMベースの通信を示す、(限定はしないが)離散マルチトーン(DMT)変調を含む同様の信号タイプを検出することにも等しく適用可能であることが十分に企図される。この変調方式を使用するシステムの例はVDSLである。
図1Aに、説明する様々な実施形態を理解するのに有用な、当技術分野で知られている例示的なOFDMシンボル構成100を示す。長さL=N+Gのシンボル構成100は、OFDM変調器から発生するN個の(複素)時間領域サンプル101、ならびにサンプル・シーケンス101の部分104および102と同一の、巡回プレフィックス部分108および巡回サフィックス部分106を含む。サンプル部分101のそれぞれの側の組み合わされた巡回プレフィックス部分108と巡回サフィックス部分106は、集合的に、長さGの巡回エクステンションを構成する。連続する部分108および102は部分104および106と同一である。ただし、シンボル構成100は一例として与えたものにすぎず、論じる様々な実施形態は、シンボル構成100と同じ厳密な構成を有するシンボルのみを処理することに限定されると考えるべきではないことを強調しなければならない。そうではなく、情報搬送部分および巡回エクステンションの等価な一般的構成を有する任意のシンボルを含む、構成100以外の他のさらなるシンボル・タイプを、その基本原理に従い、その基本原理を逸脱することなしに処理することができる、様々な実施形態が等しく想定される。
図1Bに、OFDMまたはDMT信号など、様々な実施形態によるシンボル同期を実行するために巡回エクステンションを利用する信号の処理に適した、例示的な受信機110のフロントエンドのブロック図を示す。特に、受信機110は、情報搬送OFDM信号を検出(すなわち、受信)し、その信号上の同相/直交位相(I/Q)ベースバンド変調信号を抽出する。
例示的な受信機110は、ベースバンド回復/調整モジュール120と、同期モジュール130と、復調/ペイロード抽出モジュール140とを含む。ベースバンド回復/調整モジュール120は、検出された信号を受信し、(複素)I/Q信号にダウンコンバートする。このステップは、フィルタリング、補間および量子化など、さらなる動作を含むことができる。調整された信号は、次いで同期モジュール130によって処理される。論じる様々な実施形態は、同期モジュール130などのシステムによって実施可能なプロセスを対象とするが、本明細書で開示する基本原理を逸脱しなければ、同様の機能を実行するどんなシステムも利用することができる。
同期モジュール130は、シンボル同期モジュール132と巡回エクステンション削除モジュール134とを含む。シンボル同期モジュール132はシンボルの長さおよび位置を決定し、それによって受信機の同期を行う。巡回エクステンションは、その長さおよび位置が特徴づけられると、巡回エクステンション削除モジュール134によって削除されて、シンボルの情報搬送部のみが残り、これが復調/ペイロード抽出モジュール140によって抽出される。モジュール140は、一般に、高速フーリエ変換(FFT)を実行し、さらに、搬送周波数推定および補正、ならびにポストFFT等化およびペイロード抽出を行うことができる。モジュール140は、モジュール120中の補間器にフィードバックされるサンプリング周波数オフセット推定を実行することもできる。
一般に、シンボルの長さは初期捕捉時に受信機に知られておらず、長さは時間とともに変化する。しかし、シンボルの長さは限られた数の値しかとらないことが知られている(すなわち、受信機が認識している)場合がある。シンボル同期モジュールの仕事は、OFDM(または他のタイプの)シンボルの長さおよびその相対位置を自動的に検出することである。様々な実施形態では、相関を利用して、シンボルの開始時間を決定する。
例示的な一実施形態では、OFDMシンボルは長さL=N+Gを有し、Nはシンボルの情報搬送部の長さであり、Gは巡回エクステンションの長さを示す。所与の時間に、Nは、許容値
Figure 2010535452
(以下、N’と記述する)の組のうちのいずれか1つとすることができる。相応して、Gは、可能な値
Figure 2010535452
(以下、G’(N)と記述する)の組のうちのいずれか1つとすることができる。たとえば、デジタル・ビデオ放送地上波(DVB−T)システムでは、N’={2048,8192}であり、シンボル長Nに対する巡回エクステンションの比は{1/32,1/16,1/8,1/4}の要素である。したがって、N=2048の場合、G’(N)={64,128,256,512}であり、N=8192の場合、G’(N)={256,512,1024,2048}である。これは、DVB−Tシステムにおけるシンボル長が、組
Figure 2010535452
(以下、L’と記述する)がL’={2112,2176,2304,2560,8448,8704,9216,10240}のいずれかの要素であることを暗示する。
一実施形態では、OFDM復調器のサンプリング・レートは所与の確度内で知られている。基本概念を紹介する目的で、最初に、NおよびGが固定長を有するアルゴリズムについて説明する。説明する他の実施形態には、任意の長さNおよび/またはGを含むシンボルの検出のための実施形態が含まれる。本例では、(実数または複素)サンプルのストリームを{y}で表し、サンプルL=N+Gの量は、信号を再構成するのに十分であり、したがって、この例では、オーバーサンプリングを仮定しないことを示す。説明する他の実施形態は、オーバーサンプリング・シナリオと再サンプリング・シナリオの両方に適用可能である。一実施形態では、特定の有害なパラメータ(ノイズ、マルチパスなど)が比較的低い場合、シンボルの位置が正確に決定されたかどうかを判断するために必要なサンプルがより少なくて済むように、ノイズ・レベルならびにマルチパスなどの他の伝搬効果を判断する。
サンプル{y}のストリームのうち、第1の受信信号はyである。時間tで要素yt−L...yt−1を保持する長さL=N+Gのバッファはゼロで初期化され、すなわち、−L≦t<0の場合、y=0である。様々な実施形態の基本目的は、2つの信号シーケンス・セグメント(最大長さG)が実質的に同一かどうかを判断するために、N個のサンプルによって時間遅延された信号と着信信号との間の相関cを確認することである。すなわち、cは、
Figure 2010535452
のように表すことができ、y tーNーgは、yt−N−gの複素共役を示す。すなわち、要素cは、一般に、
Figure 2010535452
のように表すことができる。
上述の相関は、複数のシンボルに対して(たとえば、継続的に連続して)複数回実行できる。期間L=N+Gにわたって蓄積する相関値は、長さLのスタッキングされた相関ベクトルsとして記憶され、r個のスタッキングされた相関の後の係数s (r)は、一例として
Figure 2010535452
によって与えられ、αは重み係数である。α=1の場合、各相関値の完全な値は前の値に追加(スタッキング)される。説明する様々な実施形態では、α=1ならば、不利なチャネル状態下で最高のパフォーマンスが得られ、常にまたはほとんどの場合、α=1を維持することが望ましい。しかし、αは、すべての連続するスタッキング動作にわたって静的なままである必要はない。すなわち、αは、たとえば、古い相関の影響が時間とともに消滅するように、設定または調整できる。一実施形態では、あらゆる新しいスタッキング手順の初期化時に、ベクトルs(())のすべての要素を0に設定する。しかし、すべての過去の相関値の影響を完全に緩和しないように、αを特定の値0<α<1に調整することによって、ベクトルsを(部分的に)リセットまたは再初期化することができることも想定される。
一実施形態では、シンボルの正しい開始位置の決定をさらに補助するために、スタッキングされた相関ベクトルの要素について平均エネルギー係数を決定する。平均エネルギー係数E(r)は、たとえば、
Figure 2010535452
のように指定される。スタッキングされた相関ベクトルs(r)の値θ(r)の最大値も、その長さLにわたって決定され、これは、たとえば
Figure 2010535452
のように表すことができ、演算子「arg max」は、最大値に関連する引数または要素インデックスを示す。
(r)およびθ(r)を利用して、相関「ピーク」の幅を決定する。ゼロよりも大きい幅を有する「ピーク」が存在する場合、それを「プラトー」と呼ぶことがある。一実施形態では、最初に2つの整数lおよびlを決定するアルゴリズムによってプラトーの「幅」を決定し、すべての0≦q≦lの場合は、
Figure 2010535452
であり、すべての0≦q≦lの場合は、
Figure 2010535452
であり、「mod」はモジュロ演算子を示す。その後、
Figure 2010535452
によって「ピーク」のエネルギーを決定する。式(6)および(7)において、E(r)の平方根を正確に計算する必要はないことに留意されたい。実施形態によっては、多くの場合、適切な大きさの近似値、または容認できる誤差限界を生じる好適な他のしきい値で十分である。
一実施形態では、所与のNおよびGのしきい値T(N,G)を下回ると、Epeak (r)の値が、相関ベクトルの残部に対して、巡回エクステンションの位置が確立されたことを示すのに十分なエネルギーを有しないと考えられるように、T(N,G)を予め定義する。すなわち、
Figure 2010535452
である。スタッキング手順は、Epeak (r)の値がT(N,G)に等しいかそれを上回る値に達し、巡回エクステンションの位置が確立されたこと、すなわち、
Figure 2010535452
であることを示すまで続く。一実施形態では、l≒lと仮定すると、不等式(10)の条件が満たされることは、次の最も可能性のある開始位置がθかまたはその付近であること(および受信機の同期が確立できる/確立したこと)を示す。他の場合、予想される開始位置は、θ+(l−l)/2、または相関値がT(N,G)を上回る領域の中央付近であると仮定される。
したがって、式/不等式(1)〜(10)から、図1Bの同期モジュール130などの同期モジュールは、一実施形態では、L個の入力サンプルを記憶するバッファを使用して実装でき、一方、サイズLの対応するバッファは、スタッキングされた相関値を同時に(たとえば、実質的に同時に)記憶するということになる。たとえば式(1)に示すように、一連の相関係数cを、2つの乗算器を利用して効率的に計算することができる。cの得られた値は、スタッキングされた相関値s (r)を更新するために使用され、l=t mod L、およびr=[t/L]であり、すなわち、rは、t/L以下の最も大きい整数である。新しいスタッキング・レベルrごとに、エネルギーに対する補助パラメータE(r)およびθを同時に計算することができる。
要約すると、式(1)〜(10)によって表される例示的なアルゴリズムは、巡回エクステンションのサイズおよび位置を検出するために、設定可能な数の相関ベクトルをスタッキングする。「観測ウィンドウ」(たとえば、NおよびGの推定サイズ)は、シンボル長のすべてまたはいくつかの可能な組合せを予め定義された順序で検査するように構成される。後で様々な実施形態に関して、これがNおよびGの1つの特定の選択に対して一度に、またはそのすべての可能な値に対して同時に実行できることを示す。スタッキング・アルゴリズムは、相関ピークを増幅し、平均化によってノイズおよび他の望ましくない伝搬効果を緩和する。ピークが十分に明確になると、シンボル同期は達成される。すなわち、シンボルの長さおよび巡回エクステンションの位置が検出されたと見なされ、得られた情報を、さらなる処理のために巡回エクステンション削除モジュールにパスすることができる。
スタッキングされる相関ベクトルの数を調整することによって、様々な実施形態は、シンボル間干渉(ISI)やマルチパス歪みなどの不利なチャネル状態下で非常に頑強であることが示されている。マルチパス環境では、受信機は、相関ピーク幅を広げる、各OFDM(またはDMTなど)シンボルのいくつかの遅延されたコピーの加重和である信号を検出する。一実施形態では、アルゴリズムは、対応するサンプルが巡回エクステンションのサンプル点の加重和である位置を見つけるために相関ピークの幅を測定し、マルチパスのインスタンスを特定する。
前述のように、式/不等式(1)〜(10)は、NおよびGの固定値に対して受信機の同期を達成するためのアルゴリズムを表す。図2に、(限定はしないが)図1Bの同期モジュール130などの同期モジュール、または同様の機能を実行する任意のデバイスにおける実装に適した、例示的な方法200のブロック図を示す。方法200は、式/不等式(1)〜(10)によって表されるプロセスの拡張を表し、NおよびGが固定でないインスタンスにおいて受信機の同期を可能にする。方法200は、図4〜図6に関して論じる様々な実施形態について説明する際にも有用であろう。
方法200はブロック210で開始し、ブロック220に進み、未知の長さNおよびGを有するサンプルのストリームを受信する。ブロック230で、NおよびGの複数の可能な長さに従って受信ストリームからの複数のそれぞれのサンプル量を抽出する。次いで、ブロック240で、NおよびGの可能な長さに従って抽出された複数のサンプル量を(たとえば、式/不等式(1)〜(7)を利用して)同時にサンプルの受信ストリームと比較する。様々な実施形態では、図3Eおよび図3Fに関してより詳細に説明するように、ブロック250における「比較」は、NおよびGが特定されるまで、または他の時間期間、抽出されたサンプルと受信されたサンプルとの間の相関係数を反復的にスタッキングすることを含む。ブロック250で、巡回エクステンションを含む可能性がある受信ストリームの一部分が特定されたかどうかを判断するために、ブロック240で実行された比較の結果を(たとえば、不等式(7)〜(10)を利用して)調査する。巡回エクステンション位置が正しく特定された場合、ステップ230および240でNおよびGの複数の可能な値うちのどれが抽出され、比較されたかを調査することによって、NおよびGの長さは本質的に知られ、位置が特定されることになる。方法200は、次いでブロック255に進み、ブロック250で巡回エクステンション位置(ならびにNおよびGの値)を特定することができた場合、受信機の同期は達成され、本方法はブロック260で終了する。(たとえば、ノイズおよび/または他の不利なチャネル状態のために)巡回エクステンション位置ならびにNおよびGの後続の値を特定することができなかった場合、方法200はステップ220に戻る。すなわち、NおよびGの値が決定され、受信機の同期が達成されるまで、方法200は反復的に繰り返す。
可能な長さNおよびGの複数のサンプル量を同時に抽出し、受信ストリームと比較することによって、方法200は、NおよびGの長さを「推測」し、同期動作を連続して実行することに基づく、時間がかかる同期方法の必要をなくす。そうではなく、方法200(および図4〜図6に関して論じるハードウェア)は、同期機能を並列に実行する機能を与える。しかし、同期機能を実行するために利用される方法および関連するハードウェアは、本明細書で説明する全体的な原理を逸脱しなければ、部分並列または順次方式で同期を実行するように適合できることも企図される。
様々な実施形態では、シンボルの境界が検出されたと見なされると、さらなる動作がモジュール140によって実行できることが企図される。これらのモジュールはモジュール130へのフィードバックを行うことができる。正しい同期が実際に得られた場合、FFTを正常に実行し、等化し、ペイロードを抽出する可能性がある。一方、同期が得られなかった場合、モジュール140で信号を処理するときに、ペイロード抽出が不可能であることが明らかになり、方法200を実行するかまたは繰り返さなければならない。
様々な実施形態では、同期が得られた後、方法200全体を実行するのではなく、受信ストリーム中の得られた巡回エクステンション位置を監視すれば十分であることも企図される。そのような監視のために、方法200を実行するために利用されるのと同じハードウェアの一部分を利用することができ、残りの部分は「スリープ」またはスタンバイモードに入れられ、同期が失われたとき「起動(wake−up)」することができる。
図3A〜図3Cに、巡回エクステンションの位置が見つかる可能性があり、相関が最大値またはその付近にある、サンプルの受信ストリームの部分にわたる時間tの関数として(所与の推定巡回エクステンション・サイズGに対する)、すべての相関係数cの(スタッキングされた)和の絶対値をプロットした図を示す。(たとえば、図2のブロック230および240の)予測的巡回エクステンション長選択の確度に応じて、相関曲線は、正確な相関を示す識別可能なピーク310か、またはマルチパスや、所与のNについて受信ストリームと相関しているGの誤った値などのファクタによって生じた不正確な相関を示す広いもしくは狭いプラトー320部分のいずれかを含む。
図3Aに、(たとえば、図2のブロック220の)正確に推定された巡回エクステンション・サイズの実例を示す。前記正確な選択は、図3Aで、ピークまで増大する上昇ランプ関数302と、後続の続くピークから減少する下降ランプ関数304とを示す相関曲線300によって特徴づけられる。ランプ関数のピーク310は最大相関を示し、したがって、シンボル開始点の見込み位置305を示す。
不正確に選択された巡回エクステンション・サイズ(および/または不利なチャネル状態)の場合、図3Bおよび図3Cに示すような相関曲線300および300が生成される。具体的に言うと、相関曲線300または300は、上昇ランプ関数302、後続のプラトー320、さらに下降ランプ関数304を示す。巡回エクステンションの見込み位置305はプラトーの中央である。プラトーは、不適当に選択された巡回エクステンション・サイズが使用された場合に達成される偏相関に関係する。プラトーの幅は、選択された巡回エクステンション・サイズと実際の巡回エクステンション・サイズとの間の整数倍差に関係する。スタッキングされた相関ベクトルs上のエネルギーE(r)の和に対して、プラトーの幅は、前述のように、式(4)または他の好適な手段に関して説明した計算などの計算を実行することによって得られる。図3Bに示すプラトーなどの比較的広いまたは広範囲のプラトーは、実際の巡回エクステンション・サイズに近くない選択された巡回エクステンション・サイズを示すが、図3Cに示すプラトーなどの比較的狭いプラトーは、実際の巡回エクステンション・サイズに近い選択された巡回エクステンション・サイズを示す。
しかしながら、巡回エクステンション・サイズおよび位置が正確に決定されたかどうかを確認するためのしきい値基準(たとえば、図3A〜図3Cなどにおける相関値)が必ずしも絶対パラメータではないことは、十分に想定される。様々な実施形態では、たとえば、不利なチャネル状態(ノイズ、フェージングなど)または信号重複などを生じる信号包絡線整形手段(ウィンドウ処理など)のために、図3Aの相関曲線または他の好適なインジケータなど、「完全」な巡回エクステンション・サイズ/位置選択の指示を得ることが不可能な場合がある。したがって、多数の実例での選択は、必ず「完全」な実例の代わりに、指示(たとえば、相関)値の適宜に定義された範囲内で行われたと適切に見なすことができる。
図3A〜図3Cは、説明のために与えるものであり、前述のように、長さGの、巡回エクステンション位置の中心の周りのみのスタッキングされた相関値しか含まないことに留意されたい。式(1)〜(3)に関して、実際に実施されるときの様々な実施形態は、サンプル長Nと巡回プレフィックス長Gの両方にわたる相関およびスタッキングを含めて、全シンボル長Lにわたって相関を実行することと、値をスタッキングすることとを含む。実際の実装では、本明細書で説明する得られた相関曲線は、同じく図3A〜図3Cに示されていないノイズおよび/または他の不利なチャネル状態を含むことがある。図3Dに、複数のシンボル長Lにわたってとられ、不利なチャネル効果の例を含む、様々な実施形態による例示的な相関曲線300を示す。相関曲線300は、シンボル長Lによって区切られたサンプルのストリーム中の巡回プレフィックスの見込み位置305を中心とする(図3Aに関して定義される)一連の周期的なピーク310を示す。各ピーク310間には、シンボルLの非巡回エクステンション(N)部分にわたって発生する領域330があり、そこでは、相関は、ゼロに向かうか、またはピーク310に比較して最小になる。これが発生するのは、様々な実施形態では、NおよびGのペイロード(データ成分)が一般に互いにランダムに相関し、それによって(図3Eおよび図3Fに関してさらに詳細に説明する)これまでに論じたスタッキング手順が小さい値を生成する傾向をもつようになるためである。しかしながら、チャネル中のノイズおよび干渉、ならびに/あるいはシンボルの部分におけるNとGの間の偶然の相関のために、巡回エクステンション位置を示さない最小ピーク335が領域330内に依然として現れることがある。
様々な実施形態では、シンボル開始位置が発生しない位置に発生すると仮定された場合、ランダムデータはN個の位置だけ離れたところで相関することになる。一方、正しい開始位置からG個の位置よりも離れていない場合、三角形状の相関が発生し始め、これは正しい位置で最大になる。マルチパスおよびノイズの場合、相関の形状はより不明瞭になることがある。図3Fに示すように、チャネル状態が不利な場合、様々な実施形態では、認識可能なピークを形成するために相関係数スタッキングを利用する。さらに、マルチパスの効果が認められる。正しい値のNと、誤った(たとえば、小さすぎる値の)Gがある場合、重複がより長くなるので、第1の反復の後の相関パターンにおいてより長いプラトーが生成されることになる。しかしながら、L=N+Gであるので、次の台形は第1の台形と整列しない。
図3Eおよび図3Fに、図3Dに関してよりもさらに詳細に論じる反復的相関スタッキングの例を示す。図3Eはスタッキング反復プロファイル350を含み、図3Fはスタッキング反復プロファイル360を含む。いくつかの実施形態では、スタッキング反復プロファイル350および360は、図2の方法200のブロック240および250に関して論じた「比較」プロセスの例を表す。スタッキング反復プロファイル350は、大幅に歪んだチャネルで実行されるスタッキング反復1〜5(それぞれ351〜355)を含む。すなわち、チャネルのノイズ・レベルは非常に著しいが、この状況ではマルチパスはない。スタッキング反復プロファイル350は、初期スタッキング反復351で表される相関ピークを示し、たとえば、式(3)のように、各連続反復352〜355にわたって鋭くなるピークをもつ。
一例として、スタッキング反復351〜355ごとに、約L個のサンプルにわたって、方法200のブロック240の抽出されたサンプル量と受信したサンプル量との間で相関が実行される。所与の相関反復の後、十分に強い(たとえば、式(10)を満たすのに十分な)ピーク310の位置が見つからない場合、相関を繰り返し、それらの後続の相関値を各先行する値の上に(累積的に)スタッキングして、存在する可能性があるが、不利なチャネル状態または他の理由により十分に顕著でなかった相関を増幅する。
相関は存在するが、劣悪なチャネルのために抑制された場合、ピーク310は、たとえば、351と比較したピーク352のように、後続の反復のスタッキングの後に増大する。様々な実施形態では、ピーク310が特定の数のスタッキング反復の後に増大しない場合、巡回エクステンションの見込み位置305の位置を特定できなかったと推論することができる。この状況では、スタッキング動作をリセットするか、および/またはすべての値がまだ同時に評価されていなかった場合、NおよびGの他の可能な値を検討する。
スタッキング反復プロファイル360はプロファイル350と同様であるが、現実的なチャネル状態であるチャネル・マルチパスの存在下で行われている反復的スタッキングを示す。スタッキング反復プロファイル350と同様に、スタッキング反復プロファイル360はスタッキング反復1〜5(それぞれ361〜365)を含む。ただし、反復351〜355に比較して、反復361〜365の相関ピークはマルチパスのために拡大されている。しかし、反復的スタッキングは各反復とともにピークの定義を改善し、そのような状態の存在下でも相関の明瞭な指示を与える。スタッキング反復プロファイル360は、適切な巡回エクステンション選択が行われたかどうかを確認するために、式(9)および(10)に関して論じた手順などの手順を利用することができる例である。
図4に、変動する長さL=N+Gのシンボルが検出される受信機での、図1Bの同期モジュール130などの同期モジュールとしての実装に適した、例示的な同期モジュール400のブロック図を示す。前述のように、Nは、任意の時間に許容値N’の組のうちのいずれか1つをとることができるシンボルの情報搬送部の長さを示し、Gは巡回エクステンションの長さを示す。OFDM信号yは、複数の異なる値N∈N’をとるために、変動する長さB(1)、B(2)、およびB(3)のバッファ記憶要素410(1〜3)を含む、同期モジュール400に入る。複数の直列バッファ記憶要素410(1)〜(3)は、信号yが様々なそれぞれの遅延で利用可能であるように構成される。信号yは、実数または複素信号とすることができ、いくつかの実施形態では、FFTに利用されるよりも低い分解能で記憶できる。相関値計算(CVC)ユニット420は、N∈N’の値ごとに、サンプリングされた信号値yとyt−Nを相関させる。
一例として、同期モジュール400は、Nが、N<Nである2つの許容値(たとえば、{N,N})を有すると仮定される一実施形態を示す。ただし、様々な実施形態は、全体として、本例によって、Nが2つの許容値のみを有するものと限定的に解釈すべきではない。そうではなく、N(ならびにG)が任意の値をとることを可能にする様々な実施形態が十分に企図される。CVCユニット420に正しい遅延を与えるために、同期モジュール400は、(一例として)長さNを有するB(2)を含み、N=B(1)+B(2)+B(3)である。本明細書の教示を受けた当業者なら、任意の長さL=N+Gを有するシンボルの処理を可能にするために、代替のバッファ長B(1)、B(2)、B(3)...B(i)を実装し、組み合わせることができることを容易に諒解するであろう。様々な実施形態では、バッファ長(B(1)+B(2)+B(3)...+B(i))の総和を、一般に(必ずしもそうではないが)、図4のようにN’の可能な最大の値となるように選択することができる。
各CVCユニット420の出力は、時間遅延多重移動相関平均(TD−MMCA)430モジュールによって処理される。一実施形態では、TD−MMCAモジュール430は、特に所与の値のNおよびG’(N)を処理するように設計されており、式/不等式(1)〜(10)に関して前述したように、Gは、G∈G’(N)であるようにG’(N)に関係する。TD−MMCAモジュール430のそれぞれの出力は制御ユニット440によって処理され、制御ユニット440は、同期が達成されたことを示す出力信号を与え、(たとえば、モジュール134および140または他の好適なデバイスを介して)巡回エクステンションを除去し、シンボルの情報搬送部を処理することができる。シンボルの情報搬送部の検出された長さNは後続のモジュールに伝達される。
図5に、図4のTD−MMCAモジュール430としての実装に適した、TD−MMCAモジュール500の例示的な一実施形態のブロック図を示す。TD−MMCAモジュールは、CVCユニット420から、N∈N’の値ごとのすべての相関する信号yとyt−Nの相関値を受信し、ピーク相関を特定する。次に、TD−MMCAモジュール500によって処理されるサンプルごとの相関係数qが(式(1)よりも)一般的な項で定義され、
Figure 2010535452
となり、fは、サンプルごとの相関関数を示す。Gが未知であるシンボルが検出されているので、巡回エクステンション長の値Gはもはや、時間シフトされた関数yt−Nの初期引数として含まれないことに留意されたい。式(2)と同様に、要素qは、一般に
Figure 2010535452
として表すことができる。ただし、fは、
Figure 2010535452
として表すこともでき、ただし、式(13)は、最大値ではなく最小相関を戻す。
これまでに述べた相関パラメータ以外に、他のおよびさらなる相関パラメータも利用できることが十分に企図される。相関関数は、たとえば3つ以上の引数を備え、該当する実施形態では、結果の分解能が低減される。特定の適用例によっては、様々な実施形態はまた、システムパフォーマンスの著しい損失をもたらさなければ、(たとえば、バッファ・サイズを低減することによる)数値精度の低減を許容することができる。したがって、一般的な範囲を逸脱しなければ、抽出されたサンプル量を着信信号と比較するどんな好適な手段も実行できることが諒解されよう。
TD−MMCAモジュール500は、相関する信号yt−Nのすべての可能な遅延を集合的に処理するために、変動するそれぞれの遅延D(−2)...D(2)の複数のバッファ510(−2)...510(2)を含む。一般に(必ずしもすべての場合ではないが)、qが決定されるとすぐに、要素yt−Nを廃棄することができる。したがって、バッファ510は、様々な実施形態では、少なくともN個の要素を記憶できるように構成される。また、いくつかの実施形態では、乗算器の必要を回避するいくつかの場合に、ルックアップ・テーブルを利用して、所与のyおよびyt−Nの粗いマッピングを実行すれば十分である。
様々な実施形態では、式(11)〜(13)で得られた相関係数qは、シーケンス
Figure 2010535452
に従って、単一のシンボルに対して時間tで長さGの巡回エクステンションと組み合わせられ、そのシーケンスは、
Figure 2010535452
として表すことができる値を有し、t<0の場合、q=0である。式(14)および(15)によって表されるスタッキング・プロセスは、それぞれの移動相関平均(MCA)モジュール520(0)...520(2)によって実行される。したがって、式(14)および(15)から、バッファ長Gは値ct−G...ct−1を保持する必要があり、これは、一実施形態では、巡回バッファ(カウンタ・モジュロとともにバッファのサイズを有するRAM)または好適な代替として実装できる。相応して、MCAモジュール520(0)〜(2)は、すべての可能な遅延値の係数qをスタッキングするように構成される。TD−MMCAモジュール500の実施形態に関する実施形態では、一例として、MCAモジュール520(0)は、遅延値D(0)を含む相関値をスタッキングし、MCAモジュール520(1)は、遅延値D(−1)+D(0)+D(1)を含む相関値をスタッキングし、MCAモジュール520(1)は、遅延値D(−2)+D(−1)+D(0)+D(1)+D(2)を含む相関値をスタッキングする。制御ユニット530は、遅延ごとに、MCAモジュール520とインターフェースをとり、最大相関値sを特定する。
N+G個の入力値を記憶する必要がある、式/不等式(1)〜(10)に関して論じた実施形態とは反対に、Gの係数cを記憶することによって、N個の入力値yt−N...yt−1を記憶するだけでよい。相関出力cは、量子化/四捨五入され、D(−2)の値を保持するバッファ510(−2)に記憶される。バッファの出力は、MCAモジュール520と、値D(−1)を保持する次のバッファ510(−1)などとの両方によって処理される。様々な実施形態では、バッファ・サイズは、一般に、D(0)=Gおよび
Figure 2010535452
となるように選択され、G’(N)={G,G,...}は順序集合であり、Gは最小の可能な巡回エクステンション値である。
図6Aに、OFDM受信機での実装に適したTD−MMCAモジュール600の例示的な実施形態を示し、N=2048およびG’(N)={64,128,256,512}である。G’(N)内のすべての可能な遅延(D(i))を考慮に入れるために、TD−MMCAモジュール600は、一例として、遅延値D(0)=64、D(1)=D(−1)=32、D(2)=D(−2)=64、およびD(3)=D(−3)=128を有するバッファ610を含む。それにより、達成されうる最大の全体遅延は512である。すなわち、D(−3)+D(−2)+D(−1)+D(0)+D(1)+D(2)+D(3)=128+64+32+64+32+64+128=512である。G’(N)の残りの値に対するより短い遅延は、それぞれ、D(−2)+D(−1)+D(0)+D(1)+D(2)=256、D(−1)+D(0)+D(1)=128およびD(0)=64を含むことができる。
図6Bに、一例として上述した
Figure 2010535452
、および/または(追加の遅延を含む実施形態における)
Figure 2010535452
内のそれぞれの遅延ごとに、G’(N)の各値に対する遅延を平均化ウィンドウ640として示す。図6Bに関する一実施形態では、平均化ウィンドウ64064は、D(0)に対応する長さ64を有し、平均化ウィンドウ640128は、D(−1)+D(0)+D(1)に対応する長さ128を有するなどである。図6Bの平均化ウィンドウ640のサイズの選択は、MCAユニット(620、622、624、626)が時間t−256の相関平均を含むように行われるが、他のいかなる好適な時間も利用できることが企図される。
それぞれのMCAユニット(620、622、624、626)で観測される最小値は、相関ウィンドウが巡回エクステンションを含んでいる可能性が非常に低いときの相関値の指示を与える。この点で、最小値を観測することは、式(4)でのE(r)の計算と同様の機能を果たす。一実施形態では、MCAユニットの1つまたは複数の出力は、ピーク対平均E(r)比およびその適切なしきい値(たとえば、T(N,G))を決定するために、図5の530などの制御ユニットによって使用される。一実施形態では、Gの可能な最大の値に対応するMCAユニット(たとえば、MCA626)が、この信号を与える。
図5に関する実施形態では、G’(N)の最小値が所与のNに対する真の巡回プレフィックス長である場合、MCA520(0)は、マルチパスがない場合に、図3Aと同様の相関プロファイルを生成する可能性があり、他のMCAは、この形状のノイズの多い異形を有する。しかしながら、図6Bに示すバッファの選択のために、ピークは(良好なチャネル状態下で)同じ位置で検出される可能性がある。最大MCAの最小相関値は、巡回プレフィックスの一部を含む可能性がなく、したがって、前に決定されたピークまたは最小相関値に対するスタッキングされたピークの高さを解釈し、同期を宣言すべきか否かを判断するために、E(r)と同様の有用なベースライン値を与える。G’(N)の最大の値が真の巡回プレフィックス長である場合、MCA520(2)は、それぞれ、図3Cおよび図3Bのプラトー320などのプラトーを示す可能性がある520(1)および520(0)と比較して、図3Aのピーク310などの大きいピークを示す可能性がある。この場合も、図6Bのようなバッファの選択のために、ピークおよび/またはプラトーの中央は整列する可能性がある。
制御ユニット(たとえば、制御ユニット530)は、NおよびGの値を決定するために、相関ピーク間の時間と、ピークのエネルギーおよび幅とを測定する。スタッキングは、実施される一実施形態に適合する必要がある精度のいかんにかかわらず実行できる。一実施形態では、たとえば、スタッキングは、必ずしもすべての計算された相関係数値を含むわけではない。代わりに、相関係数値があるしきい値を超える場合、インデックスが記憶される。これは、低信号対ノイズ(SNR)状態または激しいマルチパスがある状況に特に有用である。
記載の実施形態は、方法、コンピュータ可読媒体およびコンピュータ・プログラム・プロセスの文脈内で実施できる。したがって、本明細書で、方法、アルゴリズムおよび/またはソフトウェア・プロセスとして論じたステップのいくつかは、ハードウェア(たとえば、プロセッサと協働して様々なステップを実行する回路)、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せ内で実施できることが企図される。
本発明は、コンピュータ・プログラム製品として実装でき、コンピュータ命令は、コンピュータによって処理されるとき、本明細書で様々な実施形態に関して説明した方法および/または技法が呼び出されるか、または別の形で与えられるように、コンピュータの動作を適合させる。記載の方法を呼び出すための命令は、固定または取外し可能媒体に記憶し、放送媒体などの信号搬送媒体中のストリームを介して伝送し、および/または命令に従って動作するコンピューティング・デバイスに関連する作業メモリまたは大容量記憶デバイス内に記憶することができる。
概して、プロセッサと、メモリと、入出力手段とを含むコンピューテュング・デバイスは、ソフトウェア命令を処理し、ソフトウェア命令を記憶し、および/または、通信チャネル、記憶チャネルまたは他のコンピュータ/システムへもしくはそれらからソフトウェア命令を伝搬するために使用できる。
上記は様々な実施形態を対象とするが、本発明の他のさらなる実施形態は、その基本的な範囲を逸脱することなく考案できる。したがって、本発明の適切な範囲は以下の特許請求の範囲に従って決定すべきである。

Claims (10)

  1. 受信機の同期をとる方法であって、
    少なくとも1つのシンボルの情報搬送部と巡回エクステンション部との可能な長さに従って、前記少なくとも1つのシンボルを含むサンプルの受信ストリームから複数のサンプル量を同時に抽出するステップと、
    前記複数の抽出された部分をサンプルの前記受信ストリームと同時に比較するステップと、
    前記同時比較に基づいて前記少なくとも1つのシンボルの前記情報搬送部と前記巡回エクステンション部との前記長さを特定するステップと、を含む方法。
  2. 前記情報搬送部と前記巡回エクステンション部との長さを特定する前記ステップが、シンボル開始点を含む可能性がある前記受信ストリームの少なくとも1つの部分を特定するステップを含む、請求項2に記載の方法。
  3. シンボル開始点を含む可能性がある前記受信ストリームの少なくとも1つの部分を特定するステップが、前記受信ストリームと前記抽出されたサンプル量との間の平均相関を決定するステップを含む、請求項3に記載の方法。
  4. シンボル開始点を含む可能性がある前記ストリームの少なくとも1つの部分を特定するステップが、前記受信ストリームと前記抽出されたサンプル量との間の平均相関値をスタッキングするステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  5. 前記受信ストリームと前記抽出されたサンプル量との間の前記平均相関が予め定義されたしきい値を超えたときには、前記シンボル開始点が正確に決定されたと見なされる、請求項5に記載の方法。
  6. 前記予め定義されたしきい値が、前記スタッキングされた平均相関値のピーク平均エネルギーである、請求項6に記載の方法。
  7. 少なくとも1つのシンボルの情報部と巡回エクステンション部との可能な長さに従って、前記少なくとも1つのシンボルを含むサンプルの受信ストリームから複数のサンプル量を同時に抽出する手段と、
    前記複数の抽出された部分をサンプルの前記受信ストリームと同時に比較する手段と、
    シンボル開始点を含む可能性がある前記受信ストリームの少なくとも1つの部分の特定を含む、前記同時比較に基づいて前記少なくとも1つのシンボルの前記情報搬送部と前記巡回エクステンション部との前記長さを特定する手段とを備える、同期モジュール。
  8. 複数のサンプル量を同時に抽出する前記手段が、前記少なくとも1つのシンボルの前記情報部および前記巡回エクステンション部の前記可能な長さの各々に従って、サンプルの前記受信ストリームの遅延を同時に与えるために組み合わせて配置された複数のバッファを用いてサンプルの前記受信ストリームを処理すること備える、請求項7に記載の同期モジュール。
  9. それぞれの相関値計算ユニットが、前記少なくとも1つのシンボルの前記情報部と前記巡回エクステンション部との前記可能な長さの各々について平均相関をそれぞれ決定するように、前記複数の抽出された部分をサンプルの前記受信ストリームと同時に比較する前記手段が、前記複数のバッファに接続可能に結合された複数の相関値計算ユニットを備える、請求項7に記載の同期モジュール。
  10. 各相関値計算ユニットが時間遅延多重移動相関平均モジュールに接続可能に結合され、
    前記少なくとも1つのシンボルの前記情報部と前記巡回エクステンション部との前記可能な長さの各々に従って、前記相関値計算ユニットによって決定された前記平均相関値の遅延を同時に与えるように組み合わせて配置された複数のバッファと、
    前記少なくとも1つのシンボルの前記情報部と前記巡回エクステンション部との前記可能な長さの各々に従って、各可能な遅延で前記平均相関値をスタッキングする複数の移動相関平均モジュールと、
    前記複数の移動相関平均モジュールに接続可能に結合され、シンボル開始点を含む可能性がある前記受信ストリームの前記部分が特定されたかどうかを判断する制御ユニットと
    を備える、請求項9に記載の同期モジュール。
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