JP2010534203A - 不活性シールドコアを有する薬物製剤 - Google Patents

不活性シールドコアを有する薬物製剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2010534203A
JP2010534203A JP2010516961A JP2010516961A JP2010534203A JP 2010534203 A JP2010534203 A JP 2010534203A JP 2010516961 A JP2010516961 A JP 2010516961A JP 2010516961 A JP2010516961 A JP 2010516961A JP 2010534203 A JP2010534203 A JP 2010534203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
controlled release
layer
polymer
active ingredient
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010516961A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5411855B2 (ja
Inventor
リー、ボヨン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mylan Pharmaceuticals Inc
Original Assignee
Mylan Pharmaceuticals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=40265027&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2010534203(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Mylan Pharmaceuticals Inc filed Critical Mylan Pharmaceuticals Inc
Publication of JP2010534203A publication Critical patent/JP2010534203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5411855B2 publication Critical patent/JP5411855B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/13Amines
    • A61K31/135Amines having aromatic rings, e.g. ketamine, nortriptyline
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/44Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
    • A61K31/445Non condensed piperidines, e.g. piperocaine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/50Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals
    • A61K9/5005Wall or coating material
    • A61K9/5021Organic macromolecular compounds
    • A61K9/5036Polysaccharides, e.g. gums, alginate; Cyclodextrin
    • A61K9/5042Cellulose; Cellulose derivatives, e.g. phthalate or acetate succinate esters of hydroxypropyl methylcellulose
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/50Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals
    • A61K9/5073Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals having two or more different coatings optionally including drug-containing subcoatings
    • A61K9/5078Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals having two or more different coatings optionally including drug-containing subcoatings with drug-free core
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/10Drugs for disorders of the urinary system of the bladder

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

コートビーズを含有する医薬組成物が、即時放出および/または制御放出医薬組成物を作製するのに使用される。特定の実施形態では、ビーズは水溶性または水膨潤性の材料からなる不活性コアを備え、該コアは非ポリマー疎水性材料から形成されたシール層でコーティングされている。かかる即時および/または制御放出ビーズを使用して、錠剤またはカプセルが形成され得る。不活性コア上に複数の層を連続的に体積させることによりかかるビーズを製造する方法についても説明する。

Description

本明細書に開示される発明は、一般に、薬物を含む医薬品剤形に関する。医薬品剤形は一般に、即時放出、制御放出、および/または即時および制御放出の両方の剤形に関する。本発明はさらに、前記制御放出ビーズを含有する製剤と、前記ビーズを調製する方法とに関する。本発明はさらに、安定化した酒石酸トルテロジン製剤に関する。
制御放出剤形は、薬物または活性剤を含有する粒子またはビーズを含んでいてもよく、粒子またはビーズは、放出制御ポリマーでコーティングされている。制御放出ビーズは、内部薬物含有層と、この内部層からの薬物放出を制御する外部膜層とでコーティングされた、不活性コアを含んでいてもよい。不活性コアは、糖、親水性セルロースポリマー、または架橋親水性合成ポリマーの球体またはビーズであってもよい。
制御放出ビーズの例は、不活性材料のコア単位、親水性ポリマーを含有していてもよいコア単位上の活性成分含有層、および活性成分の制御放出に有効なポリマー外部膜層を含んでもよい。薬物放出を調節し制御する膜は、pH依存性腸溶コーティング、またはpH非依存性透過性コーティングにすることができる。腸溶コーティングまたはpH非依存性透過性コーティングのどちらかを、コーティング層の透過性を調節するために孔形成剤として水溶性ポリマーまたは非ポリマーと組み合わせて使用してもよい。
一部の制御放出ビーズでは、コア層と活性成分含有層との間の相互作用が、薬物の分解をもたらす可能性がある。例えば、酒石酸トルテロジンなどの水溶性薬物を含有する固体経口剤形は、速度が遅いトポケミカル分解を受けて、活性成分の純度およびこの剤形の効力に低下をもたらす可能性がある。そのような固体経口剤形には、錠剤および固体充填カプセルが含まれる。
酒石酸トルテロジンは、尿失禁の治療に使用される既知のムスカリン受容体拮抗薬である。トルテロジンは、ムスカリン受容体のM2およびM3サブタイプに作用するのに対し、過活動膀胱に関するほとんどの抗ムスカリン治療薬はM3受容体にのみ作用し、これにより抗ムスカリン治療薬の選択性が増大している。トルテロジンは、2つのタイプの受容体に作用するが、トルテロジンは、身体のその他の領域よりも膀胱を標的とするので、オキシブチニン(M3受容体のみに選択的である)などのその他の抗ムスカリンよりも副作用が少ない。これは、より少ない活性剤を毎日与えればよいことを意味し(膀胱の効率的なターゲティングにより)、したがって副作用がさらに少なくなる。酒石酸トルテロジンの一般的な副作用には、唾液分泌減退、便秘、および胃運動性の低下が含まれる。
本明細書に開示される様々な例示的な実施形態は、1個または複数のビーズを含む制御放出薬物組成物を含む。各ビーズは、不活性コアと、コア層上に配置されたシール層またはシールコートとを含む。シール層は、非ポリマー疎水性材料から形成される。次いで少なくとも1種の活性成分を含有する層が、シール層上に配置され、孔形成剤を含んでも含まなくてもよい少なくとも1種の放出制御ポリマーの少なくとも1つの層または膜が、活性成分含有層上に配置される。様々な例示的な実施形態では、活性成分が、トルテロジンなどの抗ムスカリン薬である。
様々な例示的な実施形態では、放出制御ポリマーは、水性環境では透過性になりそれによって活性成分を放出させる、孔形成剤を含んでも含まなくてもよい水不溶性の非pH依存性ポリマーである。あるいは放出制御ポリマーは、胃の中の酸性胃液(pH=1〜3)に不溶であるが、小腸のより中性的な環境(pH=6〜8)では可溶性の、pH依存性腸溶ポリマーである。様々な例示的な実施形態では、複合体放出制御ポリマー膜は、水不溶性の非pH依存性ポリマーの内部層と、pH依存性の腸溶ポリマーの外部層とを含んでいてもよい。
様々な例示的な実施形態は、複数のビーズを含む制御放出剤形を含む。各ビーズは、不活性コアと、コア層上に配置されたシール層またはシールコートと、シール層上に配置された少なくとも1種の活性成分を含有する層と、活性成分含有層上に配置された、孔形成剤を含んでも含まなくてもよい少なくとも1種の放出制御ポリマーの少なくとも1つの外部層または膜とを備える。様々な例示的な実施形態では、剤形が錠剤である。様々な例示的な実施形態では、剤形がカプセルである。錠剤またはカプセルは、望みに応じてポリマー層でコーティングされる。様々な例示的な実施形態では、ビーズの外部層内の放出制御ポリマーが、水不溶性の非pH依存性ポリマーであり、錠剤またはカプセルは、pH依存性腸溶ポリマーでコーティングされる。
本明細書に開示される様々な例示的な実施形態は、制御放出薬物含有ビーズを作製する方法を含む。これらの方法は、不活性コア上にシール層を堆積する工程を含む。シール層は、非ポリマー疎水性材料から形成される。この方法は、少なくとも1種の活性成分を含有する層を、シール層上に堆積する工程と、孔形成剤を含んでも含まなくてもよい少なくとも1種の放出制御ポリマーの層を、活性成分含有層上に堆積する工程も含む。
本明細書に開示される様々な例示的な実施形態は、膀胱制御に問題のある、ヒトを含むがこれに限定されない哺乳動物を治療する方法を含む。この方法は、複数の制御放出ビーズを含む制御放出剤形を、患者に投与する工程を含む。各ビーズは、不活性コアと、このコア層上に配置されたシール層またはシールコートを備える。次いで少なくとも1種の活性成分を含有する層がシール層上に配置される。様々な例示的な実施形態では、活性成分が、オキシブチニン、トルテロジン、またはダリフェナシンなどの抗ムスカリン薬を含む。次いで孔形成剤を含んでも含まなくてもよい少なくとも1種の放出制御ポリマーの少なくとも1つの層または膜が、活性成分含有層上に配置される。
本明細書に開示される様々な例示的な実施形態は、有効量の安定化L−酒石酸トルテロジンと、医薬品として許容される賦形剤とを含んだ固体経口剤形を含む。L−酒石酸トルテロジンは、医薬品として許容されるpH調節酸によって安定化される。
様々な例示的な実施形態をより良く理解するために、添付図面を参照する。
制御放出ビーズの第1の例示的な実施形態を示す図。 制御放出ビーズの第2の例示的な実施形態を示す図。 制御放出ビーズの第3の例示的な実施形態を示す図。 制御放出ビーズの第4の例示的な実施形態を示す図。 制御放出ビーズの第5の例示的な実施形態を示す図。 即時放出ビーズの第6の例示的な実施形態を示す図。 本明細書で論じられる様々な例示的な実施形態が製造される方法を示すフローチャート。 本明細書で論じられる、様々な例示的な実施形態の制御放出ビーズを含有する酒石酸トルテロジンカプセルからの、活性成分の溶解を示す図。
次に、同じ番号が同じ構成要素または工程を指している図面を参照すると、様々な例示的な実施形態の広範な態様が開示されている。
図1は、薬物を徐々に放出させる制御放出ビーズ10の、第1の例示的な実施形態の断面図を示す。例示的なビーズ10は、水溶性または水膨潤性材料で作製された不活性コア1を含む。種々の例示的な実施形態では、このコア1は、マルトース、ラクトース、デキストロース、またはスクロースなどの低分子量の糖で作製される。あるいはコア1は、デンプン、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、クロスカルメロース、ヒドロキシエチルセルロース、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの親水性の多糖で作製される。様々な例示的な実施形態では、コア1は、部分的にまたは完全に水溶性の、医薬品として許容される無機塩で作製される。様々な例示的な実施形態では、コア1は、架橋アクリルまたはメタクリル酸ポリマーおよびコポリマー、またはクロスポビドンなどの、水膨潤性合成ポリマーで作製される。
コア1上には、非ポリマー水不溶性材料のコーティング3が配置されている。非ポリマー水不溶性材料は、水がコア1内に進入してコア1を溶解または膨潤されるのを防止する。様々な例示的な実施形態では、非ポリマー疎水性材料は、脂肪アルコール、脂肪カルボン酸、脂肪カルボン酸エステル、硬化油、トリグリセリド脂肪、蝋、またはこれらの混合物である。様々な例示的な実施形態では、非ポリマー疎水性材料は、C12〜C20脂肪アルコール、C12〜C20脂肪カルボン酸、C12〜C20脂肪カルボン酸のエステル、硬化植物油、トリグリセリド脂肪、またはこれらの混合物である。様々な例示的な実施形態では、非ポリマー疎水性材料は、ステアリルアルコール;セチルアルコール;ステアリン酸;モノステアリン酸グリセリルなど、ステアリン酸と低級アルコールまたはポリオールとのエステル;セチルアルコールのエステル;硬化ヒマシ油;およびこれらの混合物である。
様々な例示的な実施形態では、薬物含有コーティング5が、非ポリマー水不溶性材料層3上に配置される。様々な例示的な実施形態では、コーティング5は、薬物と、任意選択で結合剤とを含む。様々な例示的な実施形態で、薬物は、水溶性薬物である。適切な水溶性薬物には、酒石酸トルテロジン、塩酸ジルチアゼム、塩酸ベラパミル、塩酸ブプロピオン、塩酸メトホルミン、塩酸プロプラノロール、臭化水素酸デキストロメトルファン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸ジソピラミド、トラマドール、塩酸フルオキセチン、塩酸パロキセチン、および塩酸ペントキシフィリンが含まれる。
様々な例示的な実施形態では、コーティング5中の薬物は、合成または半合成ムスカリン受容体拮抗薬などの抗ムスカリンである。そのようなムスカリン受容体拮抗薬は、ムスカリン受容体のM2およびM3の一方または両方のサブタイプに作用する。適切なムスカリン受容体拮抗薬には、ジシクロミン、フラボキセート、イプラトロピウム、オキシブチニン、ピレンゼピン、チオトロピウム、トルテロジン、トロピカミド、ソリフェナシン、ダリフェナシン、およびこれらの混合物が含まれる。
様々な例示的な実施形態では、コーティング5中の薬物は、尿失禁や遺尿症などの膀胱制御に問題がある、ヒトまたはヒト以外の哺乳動物の患者の治療に適切な、合成または半合成のムスカリン受容体拮抗薬である。膀胱制御に問題がある患者の治療に適切なムスカリン受容体拮抗薬には、オキシブチニン、トルテロジン、ダリフェナシン、これらの塩、これらの立体異性体、これらのプロドラッグ、およびこれらの組み合わせ混合物が含まれる。
様々な例示的な実施形態では、コーティング5中の薬物は、トルテロジンの(R)−鏡像異性体、トルテロジンの5−ヒドロキシメチル代謝物の(R)−鏡像異性体、トルテロ
ジンの(S)−鏡像異性体、トルテロジンの(S)−鏡像異性体の5−ヒドロキシメチル代謝物、トルテロジンのラセミ化合物、トルテロジンのプロドラッグ形態、薬理学的に許容されるトルテロジンの塩、またはこれらの混合物である。様々な例示的な実施形態において、コーティング5中の薬物は、L−酒石酸トルテロジンである。
様々な例示的な実施形態では、コーティング5中の薬物として、安定化したL−酒石酸トルテロジン組成物を含有する剤形が開示される。活性医薬品成分(API)として酒石酸トルテロジンを含有する固体経口医薬組成物は、少なくとも1種の有機または無機酸賦形剤を使用して安定化されることがわかる。錠剤またはカプセル医薬組成物中のこれら添加剤の1種または複数の使用は、分解生成物の形成を低減し、組成物の安定性を増大させることが示された。
長時間保存された医薬品錠剤およびカプセルで見られるような、ある条件下では、酒石酸トルテロジンは、速度が遅いトポケミカル分解を受けて、この剤形の効力および純度に低下をもたらす可能性がある。酒石酸トルテロジンの、錠剤化しまたはカプセル封入した剤形への、少なくとも1種の酸性化剤の添加は、分解の劇的な低減をもたらすことができ、それによって、医薬品剤形の改善された品質およびより長い有用な保存寿命が得られる。組成物の見掛けのpHを低下させる目的で、医薬品として許容される量のpH調節化合物を酒石酸トルテロジンの医薬組成物に含めることによって、組成物中の活性医薬品成分の安定性が改善される。様々な例示的な実施形態では、pH調節化合物は、有機酸、無機酸、またはこれらの混合物である。
様々な例示的な実施形態では、薬物層5内のpH調節化合物は、固体経口医薬組成物の調製に一般に使用される酸性化剤の1種または複数であることが考えられる。これらのpH調節化合物は、有機または無機酸であってもよい。様々な例示的な実施形態では、pH調節化合物は、表1に示されるように、少なくとも第1のpKが5.0未満である非ポリマー酸である。様々な例示的な実施形態では、pH調節化合物は、酢酸、安息香酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、プロピオン酸、塩酸、リン酸、硫酸、これらの立体異性体、またはこれらの混合物であってもよい。様々な例示的な実施形態では、pH調節化合物は、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、これらの立体異性体、またはこれらの混合物を含む群から選択された固体酸性化剤であってもよい。これらのpH調節剤の、医薬品として許容されるレベルは、重量で医薬組成物の0.1%から10.0%に及ぶ。様々な例示的な実施形態では、pH調節酸は、組成物の0.4重量%から2.5重量%の範囲内で存在する。様々な例示的な実施形態では、pH調節酸は、0.8重量%から1.5重量%の範囲内で存在する。
Figure 2010534203
様々な例示的な実施形態では、薬物層5内に安定化したL−酒石酸トルテロジンを含有する剤形は、pH調節化合物の剤形の0.1から10重量%で安定化されたL−酒石酸トルテロジンを含有する。様々な例示的な実施形態では、剤形は、薬物層5内にL−酒石酸トルテロジンを含有し、但しL−酒石酸トルテロジンは、pH調節化合物の剤形の0.8から1.5重量%で安定化されたものである。様々な例示的な実施形態では、pH調節化合物は、L−(+)−酒石酸、D−(−)−酒石酸、meso−酒石酸、ラセミ酒石酸、またはこれらの混合物であってもよい。
望みに応じて、コーティング5は、薬物の他に結合剤を含んでいてもよい。適切な結合剤は、典型的には水溶性または水膨潤性のポリマーである。様々な例示的な実施形態では、水溶性結合剤には、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルアクリレートおよびヒドロキシアルキルメタクリレートのポリマーおよびコポリマー、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、およびこれらの組合せが含まれる。様々な例示的な実施形態では、水溶性結合剤には、商標名Opadry II(登録商標)Clear、Opadry(登録商標)Clearで販売されており、またはこれらの混合物である、ヒドロキシプロピルメチルセルロース結合剤が含まれる。コロルコンインコーポレイテッド社(Colorcon,Inc)[米国(USA)所在]によって製造されたOpadry II(登録商標)ClearおよびOpadry(登録商標)Clearは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する水性混合物として使用される。
様々な例示的な実施形態において、薬物含有層5上には制御放出コーティング7が配置されている。図1による様々な例示的な実施形態では、制御放出コーティング7は、孔形成剤を含んでも含まなくてもよい少なくとも1種のpH依存性の水不溶性非腸溶ポリマーの層である。コーティング7のポリマー膜は、人体内で水性環境に曝されると透過性になり、下に在る層5内の薬物を、放出制御コーティング7を通して徐々に漏洩させる。様々な例示的な実施形態では、水不溶性非腸溶ポリマーには、ポリアクリル樹脂と、セルロースエーテルやセルロースエステルなどのセルロース誘導体とが含まれる。適切なポリマーには、アクリル樹脂、好ましくはアルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートの不溶性ポリマーまたはコポリマー、またはエチルセルロースおよびセルロースアセテートなどの水不溶性セルロースが含まれる。水不溶性ポリマーの他に、水溶性ポリマーまたは非ポリマーを、孔形成剤として50重量%までの量でコーティング7に任意選択で使用して、膜の透過性を増大させることができ、したがって活性物質の放出速度を増大させることができる。様々な例示的な実施形態では、これらの孔形成剤は、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、またはポリビニルアルコールである。Opadry(登録商標)ClearおよびOpadry II(登録商標)Clearは、活性物質の放出速度を増大させるのに、孔形成剤として使用してもよい。例えばスクロース、ラクトース、マンニトール、NaCl、およびマルトースなどの水溶性非ポリマー孔形成剤を、活性物質の放出速度を増大させるため、水不溶性ポリマーの放出制御層7中に存在させてもよい。
様々な例示的な実施形態では、放出制御層または膜(メンブレン)は、孔形成剤を含んでも含まなくてもよい少なくとも1種の水不溶性の非pH依存性ポリマーからなる。放出制御膜は、水性環境で透過性になり、それによって活性成分を放出させる。孔形成剤は、有機または無機の、水溶性または水移動性ポリマーまたは非ポリマーであってもよい。様々な例示的な実施形態では、放出制御層または膜は、孔形成剤を含んでも含まなくてもよい、異なる透過性を有する2種の水不溶性の非pH依存性ポリマーからなる。あるいは放出制御ポリマーは、胃内の酸性胃液(pH=1〜3)には不溶性であるが小腸のより中性的環境(pH=6〜8)では可溶性の、pH依存性腸溶ポリマーである。様々な例示的な実施形態では、複合体放出制御ポリマー膜は、水不溶性の非pH依存性ポリマーの内層と、pH依存性腸溶ポリマーの外層とを含んでもよい。別の例示的な実施形態では、複合体放出制御ポリマー膜は、水不溶性の非pH依存性ポリマーと、後で孔形成剤として機能するpH依存性ポリマーとの両方を含んでもよい。
望みに応じて、pH感受性腸溶ポリマーを放出制御層7に添加することによって、活性物質の放出速度を胃の酸性環境下で遅くすることができる。これらのポリマーは、ビーズが小腸の中性環境に進入するまで溶解しない。この目的に有用な、適切な腸溶ポリマーには、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ポリメタクリレートと、メタクリル酸およびメタクリル酸アルキルエステルのコポリマーのアンモニウム塩とが含まれる。
図2は、胃の中での薬物の放出を防止する、制御放出ビーズ20の例示的な実施形態の断面図である。例示的なビーズ20は、水溶性または水膨潤性の材料で作製された不活性コア1を含む。非ポリマー水不溶性材料のコーティング3が、コア1上に配置されている。薬物含有コーティング5は、非ポリマー水不溶性材料層3上に配置されている。制御放出コーティング11は、薬物含有層5上に配置されている。コア1とコーティング3および5の構成は、図1に示される前述のビーズ10におけるコア1とコーティング3および5の構成と実質的に同一である。しかし、制御放出コーティング11は、ビーズ10の制御放出コーティング7とは異なって、pH依存性の水不溶性非腸溶ポリマーの層ではない。むしろビーズ20の制御放出コーティング11は、pH依存性腸溶ポリマーの層である。したがって、胃の酸性環境(pH1〜3)では、放出制御層11のpH依存性腸溶ポリマーは不溶性である。これらの腸溶ポリマーは、ビーズが中性環境に進入するまで溶解しない。したがって放出制御層11は、胃の中で無傷のままであるが、腸内(pH6〜8)で溶解する。これは、ビーズ20が腸に進入するまで、層5の薬物が放出されるのを防止する。ビーズが腸内に入ると、放出制御層の溶解によって、薬物は素早く放出される。この目的に有用な、適切な腸溶ポリマーには、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ポリメタクリレートと、メタクリル酸およびメタクリル酸アルキルエステルのコポリマーのアンモニウム塩とが含まれる。
図3は、胃の中での薬物放出を防止すると共に腸内で薬物を徐々に放出させる、制御放出ビーズ30の例示的な実施形態の断面図である。例示的なビーズ30は、水溶性または水膨潤性材料で作製された不活性コア1を含む。非ポリマー水不溶性材料のコーティング
3が、コア1上に配置されている。薬物含有コーティング5は、非ポリマー水不溶性材料層3上に配置されている。制御放出コーティング21は、薬物含有層5上に配置されている。コア1とコーティング3および5との構成は、図1および2に示されるように、前述のビーズ10および20におけるコア1とコーティング3および5の構成と実質的に同一である。しかし、制御放出コーティング21は、ビーズ10上の制御放出コーティング7およびビーズ20上の制御放出コーティング11とは異なって、制御放出ポリマーの単層ではない。むしろコーティング21は、水不溶性非腸溶ポリマーの内部制御放出層7と、pH依存性腸溶ポリマーの外層11を含む。外層11のpH依存性腸溶ポリマーは、胃の酸性環境(pH1〜3)で不溶性であり、それによって、薬物が胃の中に全く放出されないようにする。これらの腸溶ポリマーは、腸の中性環境(pH6〜8)にビーズが進入するまで溶解しない。放出制御層11が腸内で溶解した後、ビーズ30の層7の水不溶性非腸溶ポリマーが徐々に浸食され、層5内の薬物は、内部放出制御層7を通した漏洩によってビーズから徐々に逃げていく。
様々な例示的な実施形態では、ビーズ30の層11内の腸溶ポリマーは、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ポリメタクリレート、またはメタクリル酸およびメタクリル酸アルキルエステルのコポリマーのアンモニウム塩である。様々な例示的な実施形態では、ビーズ30の層7の水不溶性非腸溶ポリマーは、ポリアクリル樹脂と、セルロースエーテルおよびセルロースエステルを初めとするセルロース誘導体とからなる群から選択される。適切なポリマーには、アクリル樹脂、好ましくはアルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートの不溶性ポリマーまたはコポリマー、またはエチルセルロースおよびセルロースアセテートなどの水不溶性セルロースが含まれる。水不溶性非腸溶ポリマーの他に、ビーズ30のコーティング7は、腸内での活性物質の放出速度を増大させるために水溶性ポリマーを含んでもよい。
図4は、腸内で第1の薬物を徐々に放出させる制御放出ビーズ40の、例示的な実施形態の断面図である。例示的なビーズ40は、水溶性または水膨潤性材料で作製された不活性コア1を含む。非ポリマー水不溶性材料のコーティング3が、コア1上に配置されている。薬物含有コーティング5は、非ポリマー水不溶性材料層3上に配置されている。制御放出コーティング7は、薬物含有層5上に配置されている。コア1と、コーティング3、5、および7との構成は、図1に示されるような、前述のビーズ10におけるコア1とコーティング3、5、および7の構成と実質的に同一である。制御放出コーティング7の最上部には、水溶性ポリマーの1つまたは複数の追加の層31が堆積されている。そのようなポリマーは、ビーズの硬化および/またはカプセルへのビーズの充填などの後続の処理のため、ビーズの粘着性を低下させる非熱可塑性可溶性ポリマーであってもよい。任意選択で、水溶性ポリマーのそのような追加の層31は、即時放出のための1種または複数の第2の薬物を含有していてもよく、但しこの第2の薬物は、薬物含有層5の薬物と同じかまたは異なっていてもよいものである。層31に適切な可溶性ポリマーには、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、およびポリビニルアルコールが含まれる。Opadry(登録商標)ClearまたはOpadry II(登録商標)Clearは、ビーズ40の水溶性ポリマーコーティング31を形成するのに使用してもよい。
図5は、腸内で第1の薬物を徐々に放出させる制御放出ビーズ45の、例示的な実施形態の断面図である。様々な例示的な実施形態では、ビーズ45は、不活性コア1、コア3上に配置された非ポリマー水不溶性材料のコーティング、および層5上に配置された薬物含有コーティングを備える。薬物含有層上には腸溶コーティング11が配置されていてもよい。腸溶コーティング11の最上部には、ビーズの粘着性を低減させるように働くこと
ができる水溶性ポリマー31の1つまたは複数の層が堆積されている。あるいは水溶性ポリマー31は、即時放出のための活性成分を含有していてもよい。
図6は、即時放出ビーズ47の例示的な実施形態の断面図である。例示的なビーズ47は、水溶性または水膨潤性材料で作製された不活性コア1を含む。コア1上には、非ポリマー水不溶性材料のコーティング3が配置されている。非ポリマー水不溶性材料層3上には、薬物含有コーティング5が配置されている。コア1とコーティング3および5との構成は、図1に示されるような、前述のビーズ10におけるコア1とコーティング3および5の構成と実質的に同一である。制御放出ポリマーが存在していないので、薬物は、生理学的pHの水溶液に曝されたときに素早く放出される。望みに応じて、水溶性または水膨潤性ポリマーの追加のコーティングを、薬物含有コーティング5上に堆積させてもよい。この追加のコーティングは、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルアクリレートおよびヒドロキシアルキルメタクリレートのポリマーおよびコポリマー、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポレチレングリコール、およびこれらの組合せを含んでもよい。
様々な例示的な実施形態では、複数のビーズを含む制御放出剤形が提供される。これらビーズのそれぞれは、不活性な水溶性または水膨潤性コア、該コア上に配置された非ポリマー疎水性材料から形成されたシール層、該シール層上に配置された少なくとも1種の活性成分を含有する層、および該少なくとも1種の活性成分を含有する層上に配置された放出制御ポリマーの層を含む。様々な例示的な実施形態では、ビーズは、ビーズ10、ビーズ20、ビーズ30、ビーズ40、ビーズ45、またはこれらの混合物であってもよい。様々な例示的な実施形態では、制御放出剤形は、錠剤であってもよい。これら制御放出錠剤は、型内に複数のビーズを圧縮することによって形成してもよい。圧縮前に、ビーズを、様々な医薬品として許容される錠剤化賦形剤と組み合わせてもよい。適切な錠剤化賦形剤には、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ゲランガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポビドン、ナトリウムデンプングリコレート、およびデンプンなどの結合剤が含まれる。追加の賦形剤は、炭酸カルシウム、デキストロース、フルクトース、ラクトース、微結晶性セルロース、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、微結晶性セルロース、グアーガム、ソルビトール、およびスクロースを含んでもよい。様々な例示的な実施形態では、制御放出錠剤は、成型の後に腸溶コーティングでコーティングされる。様々な例示的な実施形態では、制御放出錠剤は、非腸溶のコーティングされたビーズ(以下、コートビーズ)を含有する腸溶コーティングでコーティングされ、非腸溶コートビーズは、ビーズ10、ビーズ40、またはこれらの混合物であってもよい。
様々な例示的な実施形態では、制御放出錠剤は、制御放出ビーズ中に少なくとも1種の活性成分を含有し、但しこの少なくとも1種の活性成分は水溶性薬物である。適切な水溶性薬物には、酒石酸トルテロジン、塩酸ジルチアゼム、塩酸ベラパミル、塩酸ブプロピオン、塩酸メトホルミン、塩酸プロプラノロール、臭化水素酸デキストロメトルファン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸ジソピラミド、トラマドール、塩酸フルオキセチン、塩酸パロキセチン、および塩酸ペントキシフィリンなどが含まれる。様々な例示的な実施形態では、制御放出ビーズ中の薬物は、合成または半合成ムスカリン受容体拮抗薬などの抗ムスカリンである。適切なムスカリン受容体拮抗薬には、ジシクロミン、フラボキセート、イプラトロピウム、オキシブチニン、ピレンゼピン、チオトロピウム、トルテロジン、トロピカミド、ソリフェナシン、ダリフェナシン、およびこれらの組合せが含まれる。様々な例示的な実施形態では、制御放出ビーズ中の薬物が酒石酸トルテロジンである。
様々な例示的な実施形態では、複数のビーズを含有する制御放出カプセルが提供される。これらビーズのそれぞれは、不活性な水溶性または水膨潤性のコア、該コア層上に配置
された非ポリマー疎水性材料から形成されたシール層、該シール層上に配置された少なくとも1種の活性成分を含有する層、および該少なくとも1種の活性成分を含有する層上に配置された、放出制御ポリマーの層を含む。様々な例示的な実施形態では、ビーズは、ビーズ10、ビーズ20、ビーズ30、ビーズ40、ビーズ45、またはこれらの混合物であってもよい。これらの制御放出カプセルは、ゼラチンシェル内に複数の制御放出ビーズを充填することによって、形成することができる。様々な例示的な実施形態では、制御放出カプセルは、シェル内にビーズを充填した後にポリマーコーティングで封止することができ;ポリマーコーティングは、親水性ポリマー材料、親水性ポリマー材料、または腸溶ポリマー材料から作製することができる。様々な例示的な実施形態では、制御放出カプセルは腸溶コーティングでコーティングされ、非腸溶コートビーズを含有し、これらの非腸溶コートビーズは、ビーズ10、ビーズ40、またはこれらの混合物であってもよい。
様々な例示的な実施形態では、制御放出カプセルは、制御放出ビーズ中に少なくとも1種の活性成分を含有し、但しこの少なくとも1種の活性成分は、水溶性薬物である。適切な水溶性薬物には、酒石酸トルテロジン、塩酸ジルチアゼム、塩酸ベラパミル、塩酸ブプロピオン、塩酸メトホルミン、塩酸プロプラノロール、臭化水素酸デキストロメトルファン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸ジソピラミド、トラマドール、塩酸フルオキセチン、塩酸パロキセチン、および塩酸ペントキシフィリン等が含まれる。様々な例示的な実施形態では、制御放出ビーズ中の薬物は、合成または半合成ムスカリン受容体拮抗薬などの抗ムスカリンである。適切なムスカリン受容体拮抗薬には、ジシクロミン、フラボキセート、イプラトロピウム、オキシブチニン、ピレンゼピン、チオトロピウム、トルテロジン、トロピカミド、ソリフェナシン、ダリフェナシン、およびこれらの組合せが含まれる。様々な例示的な実施形態では、制御放出ビーズ中の薬物は、酒石酸トルテロジンである。
様々な例示的な実施形態では、即時放出ビーズ47、または制御放出ビーズ10、ビーズ20、ビーズ30、ビーズ40、ビーズ45、またはこれらの混合物を含有するカプセルまたは錠剤を使用して、遺尿症、尿失禁、またはその他のタイプの膀胱制御問題を抱えているヒトまたはその他の哺乳動物を治療することができる。この治療は、患者に対し、膀胱制御問題の治療が認められている有効量の抗ムスカリン薬を含有する1種または複数の制御放出錠剤またはカプセルを投与することによって行われる。各制御放出錠剤またはカプセルは、複数の制御放出ビーズ10、制御放出ビーズ20、制御放出ビーズ30、制御放出ビーズ40、制御放出ビーズ45、またはこれらの混合物のうちの複数を含む。様々な例示的な実施形態では、制御放出ビーズのそれぞれは、オキシブチニン、トルテロジン、ダリフェナシン、これらの塩、これらの立体異性体、これらのプロドラッグ、これらの代謝物、およびこれらの混合物からなる群から選択された少なくとも1種の抗ムスカリン活性成分を含んでよい。様々な例示的な実施形態では、少なくとも1種の活性成分は、トルテロジンの(R)−鏡像異性体、トルテロジンの5−ヒドロキシメチル代謝物の(R)−鏡像異性体、トルテロジンの(S)−鏡像異性体、トルテロジンの(S)−鏡像異性体の5−ヒドロキシメチル代謝物、トルテロジンのラセミ化合物、トルテロジンのプロドラッグ形態、薬理学的に許容されるこれらの塩、およびこれらの混合物からなる群から選択され得る。様々な例示的な実施形態では、少なくとも1種の活性成分が酒石酸トルテロジンである。
次に、制御放出薬物含有ビーズを作製する方法の様々な例示的な実施形態について、図7のフローチャートを参照しながら記述する。この方法は、コーティングされていない不活性なコアまたはビーズ50から開始する。コア50は、デンプン、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、クロスカルメロース、ヒドロキシエチルセルロース、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの親水性多糖で作製することができる。様々な例示的な実施形態では、ビーズは、部分的または完全に水溶性の、医薬品として許容される無機塩で作製してもよい。様々な例示的な実施形態では、ビーズは、架橋アクリル
またはメタクリル酸ポリマーおよびコポリマーまたはクロスポビドンなどの、水膨潤性合成ポリマーで作製してもよい。第1の工程55では、不活性コア50上にシール層を堆積させて、シールコートコア60を生成する。シール層は、非ポリマー疎水性材料から形成される。様々な例示的な実施形態では、非ポリマー疎水性材料は、脂肪アルコール、脂肪カルボン酸、脂肪カルボン酸エステル、硬化油、トリグリセリド脂肪、蝋、またはこれらの混合物であってもよい。様々な例示的な実施形態では、非ポリマー疎水性材料は、C12〜C20脂肪アルコール、C12〜C20脂肪カルボン酸、C12〜C20脂肪カルボン酸のエステル、硬化植物油、トリグリセリド脂肪、またはこれらの混合物であってもよい。様々な例示的な実施形態では、非ポリマー疎水性材料は、ステアリルアルコール;セチルアルコール;ステアリン酸;モノステアリン酸グリセリルなど、ステアリン酸と低級アルコールまたはポリオールとのエステル;セチルアルコールのエステル;硬化ヒマシ油;およびこれらの混合物であってもよい。
様々な例示的な実施形態では、シール層を該不活性コア50上に堆積させる工程55は、非ポリマー疎水性材料の非水性溶液または分散液で不活性コア50を処理することによって行われる。非水性溶液または分散液に適した溶媒には、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、および低級アルカンまたはシクロアルカンが含まれる。様々な例示的な実施形態では、シール層を該不活性コア50上に堆積させる工程55は、非ポリマー疎水性材料の水性溶液または分散液で不活性コア50を処理することによって行われる。様々な例示的な実施形態では、シール層を該不活性コア50上に堆積させる工程55は、溶融状態にある低融点非ポリマー疎水性材料で不活性コア50を処理することによって行われる。これは、非ポリマー疎水性溶融材料をコア50上に噴霧することによって、またはコア50を溶融非ポリマー疎水性材料のプールに浸漬することによって行ってもよい。
再び図7を参照すると、第2の工程65では、活性成分を含有する層をシールコートコア60上に堆積させて、活性成分コートビーズ70を生成する。様々な例示的な実施形態では、工程65で堆積された層は、薬物および任意選択で結合剤を含む。様々な例示的な実施形態では、薬物は、水溶性薬物である。適切な水溶性薬物には、酒石酸トルテロジン、塩酸ジルチアゼム、塩酸ベラパミル、塩酸ブプロピオン、塩酸メトホルミン、塩酸プロプラノロール、臭化水素酸デキストロメトルファン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸ジソピラミド、トラマドール、塩酸フルオキセチン、塩酸パロキセチン、および塩酸ペントキシフィリンが含まれる。様々な例示的な実施形態では、工程65で堆積された薬物が、抗ムスカリンである。適切なムスカリン受容体拮抗薬には、ジシクロミン、フラボキセート、イプラトロピウム、オキシブチニン、ピレンゼピン、チオトロピウム、トルテロジン、トロピカミド、ソリフェナシン、ダリフェナシン、およびこれらの組合せが含まれる。
様々な例示的な実施形態では、工程65で堆積された薬物は、尿失禁または遺尿症などの膀胱制御問題を抱えたヒトまたはヒト以外の哺乳動物の患者を治療するのに適切な、合成または半合成ムスカリン受容体拮抗薬である。膀胱制御問題を抱えた患者の治療に適したムスカリン受容体拮抗薬には、オキシブチン、トルテロジン、ダリフェナシン、これらの塩、これらの立体異性体、これらのプロドラッグ、およびこれらの混合物が含まれる。様々な例示的な実施形態では、コーティング5中の薬物は、トルテロジンの(R)−鏡像異性体、トルテロジンの5−ヒドロキシメチル代謝物の(R)−鏡像異性体、トルテロジンの(S)−鏡像異性体、トルテロジンの(S)−鏡像異性体の5−ヒドロキシメチル代謝物、トルテロジンのラセミ化合物、トルテロジンのプロドラッグ形態、薬理学的に許容されるトルテロジンの塩、またはこれらの混合物である。工程65で堆積された薬物は、L−酒石酸トルテロジンであってもよい。様々な例示的な実施形態では、工程65で堆積された薬物は、酸安定化L−酒石酸トルテロジンであり、但しこの酸安定化L−酒石酸トルテロジンは、L−酒石酸トルテロジンと、pKが5.0未満である安定量の非ポリマーpH調節酸とを混合することによって調製されるものである。L−酒石酸トルテロジン
は、堆積前または堆積中に酸と混合してもよい。
望みに応じて、薬物の他に工程65で堆積される結合剤は、水溶性ポリマーであってもよい。様々な例示的な実施形態では、水溶性結合剤には、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルアクリレートおよびヒドロキシアルキルメタクリレートのポリマーおよびコポリマー、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、およびこれらの組合せが含まれる。
様々な例示的な実施形態では、少なくとも1種の活性成分を含有する層を堆積させる工程65は、該少なくとも1種の活性成分および任意選択の結合剤の非水性溶液または分散液で、シールコートコア60をコーティングすることによって;または該少なくとも1種の活性成分および任意選択の結合剤の水性溶液または分散液で、シールコートコア60をコーティングすることによって行われる。
様々な例示的な実施形態では、ビーズ70を、即時放出薬物含有ビーズとして使用してもよい。あるいは、活性成分を含有する層内に水溶性結合剤を含有する活性成分コートビーズ70は、2つの群に分けることができる。望みに応じて、ビーズ70の第1の群は、即時放出薬物含有ビーズとしての使用に備えて用意し蓄えておいてもよく、水溶性結合剤が溶解したら活性成分を放出させる。ビーズ70の第2の群は、制御放出ポリマーでコーティングされる。次いでこれらの部分を再び組み合わせ、即時放出がなされる第1の部分の薬物と制御放出がなされる第2の部分の薬物とを有する剤形を生成するのに使用する。
再び図7を参照して、活性成分コートビーズ70から非腸溶コーティングを有する制御放出ビーズ80を作製する方法について、次に記述する。第3の工程75では、非腸溶放出制御ポリマーの層を、活性成分コートビーズ70上に堆積させて、制御放出ビーズ80を生成する。非腸溶放出制御ポリマーの層を堆積させる工程75は、該放出制御ポリマーの非水性溶液または分散液で、少なくとも1種の活性成分を含有する該層をコーティングすることによって;または該放出制御ポリマーの水性溶液または分散液で該シール層をコーティングすることによって行われる。制御放出ビーズ80は、前述のように、制御放出錠剤またはカプセルの調製に使用してもよい。望みに応じて、制御放出ビーズ80は、錠剤またはカプセルを調製する前に、即時放出ビーズとしての使用に備えて保持されていた活性成分コートビーズ70と組み合わせることができる。これにより、薬物の1部分を即時放出させかつ薬物の第2の部分を長期間にわたって放出させる、剤形が調製される。
様々な例示的な実施形態では、工程75で堆積される非腸溶放出制御ポリマーは、ポリアクリル樹脂と、セルロースエーテルおよびセルロースエステルを初めとするセルロース誘導体との少なくとも一方を含む水不溶性非腸溶ポリマーである。適切なポリマーには、アクリル樹脂、好ましくはアルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートの不溶性ポリマーまたはコポリマー、またはエチルセルロースおよびセルロースアセテートなどの水不溶性セルロースが含まれる。工程75では、水溶性ポリマーを、30重量%までの量で水不溶性非腸溶ポリマーと組み合わせてもよい。これらの可溶性ポリマーは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、またはポリビニルアルコールであってもよい。
再び図7を参照して、成分コートビーズ70から腸溶コーティングを有する制御放出ビーズ90を作製する方法について、次に記述する。第3の工程77では、腸溶ポリマーの層を、活性成分コートビーズ70上に堆積させて、腸溶コートビーズ90を生成する。この目的に有用な適切な腸溶ポリマーには、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ポリメタ
クリレートと、メタクリル酸およびメタクリル酸アルキルエステルのコポリマーのアンモニウム塩が含まれる。活性成分を含有する層上に腸溶ポリマーの層を堆積させる工程77は、腸溶ポリマーの非水性溶液または分散液で、活性成分を含有する層をコーティングすることによって;腸溶ポリマーの水性分散液で、活性成分を含有する層をコーティングすることによって;または腸溶ポリマーを酸性水溶液に溶かした溶液で、活性成分を含有する層をコーティングし、次いで腸溶ポリマーが中和するように、塩基水溶液で腸溶コートビーズを処理することによって行われる。腸溶コートビーズ90は、前述のように、制御放出錠剤またはカプセルの調製に使用してもよい。望みに応じて、腸溶コートビーズ90は、錠剤またはカプセルの調製前に、即時放出ビーズとしての使用に備えて保持されていた、活性成分コートビーズ70と組み合わせてもよい。これにより、ビーズが胃から腸内に入った後、薬物の第1の部分を即時放出させ、その後薬物の第2の部分を放出させる、剤形の調製が可能になる。
再び図7を参照して、成分コートビーズ70から腸溶コーティングを有する制御放出ビーズを作製する代替方法について、以下に記述する。この方法は、腸溶シェルを有する制御放出ビーズを生成する。工程75では、前述のように、非腸溶放出制御ポリマーの層を活性成分コートビーズ70上に堆積させて、制御放出ビーズ80を生成する。次に、工程87では、腸溶ポリマーの層を制御放出ビーズ80上に堆積させて、腸溶コートビーズ115を生成する。工程87での腸溶ポリマーの堆積は、工程77の腸溶ポリマーの堆積と本質的に同じ手法で実施される。得られるビーズは、水不溶性制御放出コーティングの最上部に腸溶コーティングを有する。腸溶コーティングは、胃の中で溶解せず、ビーズが腸の中性環境(pH6〜8)に進入するまで、無傷のままである。腸溶コーティングが腸内で溶解した後、真下の水不溶性非腸溶ポリマー層が徐々に浸食し、水不溶性非腸溶ポリマー層を通した漏洩によって、ビーズ内の薬物を徐々に逃がすことが可能になる。腸溶コートビーズ115は、前述のように、制御放出錠剤またはカプセルの調製に使用してもよい。
再び図7を参照して、水溶性ポリマーコーティングを有する制御放出ビーズを作製する方法について、次に記述する。この方法は、可溶性シェルを有する制御放出ビーズを生成する。工程85では、水溶性ポリマーの層を制御放出ビーズ80上に堆積させて、水溶性シェル100を有する制御放出ビーズを生成する。同様に、工程95では、水溶性ポリマーの層を腸溶コートビーズ90上に堆積させて、水溶性シェル100を有する腸溶コートビーズを生成する。工程95での水溶性ポリマーの堆積は、工程85での水溶性ポリマーの堆積と本質的に同じ手法で実施される。可溶性シェル中のポリマーは、即時放出薬物含有層または完成したビーズの粘着性を低下させるのに使用されるポリマーの、結合剤として使用してもよい。水溶性ポリマーの層は、工程65で堆積させた薬物含有層中の薬物と同じでも異なっていてもよい、即時放出薬物を含有することができる。水溶性ポリマーの層に適した可溶性ポリマーには、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、およびポリビニルアルコールが含まれる。ビーズ110および110は、前述のように、制御放出錠剤またはカプセルの調製に使用してもよい。
医薬品剤形の追加の例示的な実施形態は、安定化したL−酒石酸トルトレジンを含有する。これらの例示的な実施形態は、有効量のL−酒石酸トルトレジンおよび医薬品として許容される賦形剤を含む固体経口剤形であり、このL−酒石酸トルトレジンは、5.0未満のpKを有する医薬品として許容される非ポリマーpH調節酸で安定化されるものである。酸は、塩酸、リン酸、硫酸、酢酸、安息香酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、プロピオン酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、これらの立体異性体、またはこれらの混合物であってもよい。
様々な例示的な実施形態では、安定化L−酒石酸トルテロジンを含有する固体経口剤形は、制御放出剤形である。これらの制御放出剤形は、酸安定化L−酒石酸トルテロジンおよび放出制御ポリマーを含む。様々な例示的な実施形態では、酸安定化L−酒石酸トルテロジンが、放出制御ポリマー中に分散され、但しこの放出制御ポリマーはpH不感受性の水不溶性ポリマーである。薬物は、生理学的条件下で水性環境に曝された後の、ポリマーの浸食によって放出される。ポリマーは、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートのポリマーまたはコポリマー、エチルセルロースなどのセルロースエーテル、またはセルロースエステルであってもよい。
様々な例示的な実施形態では、酸安定化L−酒石酸トルテロジンが、剤形のコア層内に存在する。薬物含有コア層は、放出制御ポリマーの層によってコーティングされ、但しこの放出制御ポリマーは、pH不感受性の水不溶性ポリマーまたは腸溶ポリマーである。放出制御ポリマーコーティングがpH不感受性の水不溶性ポリマーである剤形では、薬物は、生理学的条件下で水性環境に曝された後の、ポリマーの浸食によって放出される。pH不感受性の水不溶性ポリマーは、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートのポリマーまたはコポリマー、エチルセルロースなどのセルロースエーテル、またはセルロースエステルであってもよい。腸溶ポリマーは、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ポリメタクリレート、またはメタクリル酸およびメタクリル酸アルキルエステルのコポリマーのアンモニウム塩であってもよい。放出制御ポリマーコーティングが腸溶ポリマーである剤形では、薬物は、腸内で腸溶コーティングが溶解すると放出される。
様々な例示的な実施形態では、安定化L−酒石酸トルテロジンを含有する固体経口剤形が即時放出剤形である。これらの即時放出剤形は、酸安定化L−酒石酸トルテロジンおよび水膨潤性または水溶性ポリマーを含有する。様々な例示的な実施形態では、酸安定化L−酒石酸トルテロジンが、該水膨潤性または水溶性ポリマー結合剤に分散されている。そのような例示的な実施形態に使用してもよい、水膨潤性または水溶性ポリマーの非限定的な例には、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、およびポリビニルアルコールが含まれる。ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、Opadry(登録商標)ClearやOpadry
II(登録商標)Clearなどの市販の形で使用してもよい、有用な水膨潤性または水溶性ポリマーである。酸安定化L−酒石酸トルテロジンおよび水膨潤性または水溶性ポリマー結合剤は、均質組成物として提供することができる。この組成物は、L−酒石酸トルテロジンと、酒石酸などの安定量の酸とを混合し;得られた酸安定化L−酒石酸トルテロジンを、水膨潤性または水溶性ポリマー結合剤と混合し;混合物を圧縮して錠剤を形成しまたは混合物をカプセルシェルに充填することによって、調製することができる。最終剤形中のL−酒石酸トルテロジンの総量は、0.5から4mgに及んでもよい。
様々な例示的な実施形態では、即時放出固体経口剤形は、酸安定化L−酒石酸トルテロジンを含有するコア層と、水膨潤性または水溶性ポリマーを含有する層とを含む不均質剤形であってもよい。酸安定化L−酒石酸トルテロジンを含有する層は、該水膨潤性または水溶性ポリマーの層に取り囲まれている。酸安定化L−酒石酸トルテロジンを含有する層は、薬物の他に、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムデンプングリコレート、またはこれらの混合物などの崩壊剤を含有する。水膨潤性または水溶性ポリマーの外層は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、またはこれらの混合物を含有する。酸安定化L−酒石酸トルテロジンを含有する層は、該剤形のコア層で
あってもよく、該水膨潤性または水溶性ポリマーを含有する層は、このコア層を取り囲む。この組成物は、L−酒石酸トルテロジンと、酒石酸などの安定量の酸とを混合し;得られた酸安定化L−酒石酸トルテロジンと崩壊剤とを混合し;得られた混合物を圧縮してL−酒石酸トルテロジン含有コアを形成することによって調製してもよい。次いでコアを、水膨潤性または水溶性ポリマー結合剤でコーティングする。
様々な例示的な実施形態では、固体経口剤形が、不活性コアと、このコアを取り囲む酸安定化L−酒石酸トルテロジンを含有する層と、水膨潤性または水溶性ポリマーを含有する層とを含む、不均質剤形であってもよい。該水膨潤性または水溶性ポリマーを含有する層は、酸安定化L−酒石酸トルテロジン層を取り囲む。この組成物は、L−酒石酸トルテロジンと、酒石酸などの安定量の酸とを混合し、得られた酸安定化L−酒石酸トルテロジンで不活性コアをコーティングすることによって、調製してもよい。薬物コートコアは、水膨潤性または水溶性ポリマー結合剤でコーティングされて、即時放出剤形を生成してもよく、または制御放出ポリマーでコーティングされて、制御放出剤形を生成してもよい。
様々な例示的な実施形態では、酸安定化L−酒石酸トルテロジンで不活性コアをコーティングする前に、シール層を不活性コア上に堆積させてもよい。シール層は、酸安定化L−酒石酸トルテロジン剤形で使用する場合、親水性ポリマー、疎水性ポリマー、または水不溶性非ポリマー材料から調製してもよい。水不溶性非ポリマー材料は、脂肪アルコール、脂肪カルボン酸、脂肪カルボン酸エステル、硬化油、トリグリセリド脂肪、蝋、およびこれらの混合物を含んでも良い。様々な例示的な実施形態では、シール層の非ポリマー疎水性材料が、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸と低級アルコールまたはポリオールとのエステル、セチルアルコールのエステル、硬化ヒマシ油、およびこれらの混合物を含んでも良い。
様々な例示的な実施形態では、酸安定化L−酒石酸トルテロジンを含有する錠剤を調製してもよい。錠剤を調製する方法は、L−酒石酸トルテロジンと、医薬品として許容されるpH調節酸とを混合して、酸安定化L−酒石酸トルテロジンを得る第1の工程を含む。次いで酸安定化L−酒石酸トルテロジンを、少なくとも1種の医薬品として許容される賦形剤と合わせて、酸安定化混合物を形成する。酸安定化L−酒石酸トルテロジンと共に使用可能な医薬品として許容される賦形剤には、微結晶性セルロース、スクロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ナトリウムデンプングリコレート、デンプン、キシリトール、フルクトース、ソルビトール、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリルアルコール、炭酸カルシウム、デキストロース、ラクトース、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、シリカ、2酸化チタン、ゼラチン、トリグリセリド、またはこれらの混合物が含まれる。次いで酸安定化混合物を圧縮して、錠剤を形成する。さらなる工程では、錠剤をポリマーでコーティングしてもよい。ポリマーは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの親水性ポリマー、またはエチルセルロースなどの疎水性制御放出ポリマーであってもよい。
様々な例示的な実施形態では、酸安定化L−酒石酸トルテロジンを含有するカプセルを調製してもよい。カプセルを調製する方法は、L−酒石酸トルテロジンと、医薬品として許容されるpH調節酸とを混合して、酸安定化トルテロジン−L−酒石酸を得る第1の工程を含む。次いで酸安定化L−酒石酸トルテロジンを、少なくとも1種の医薬品として許容される賦形剤と合わせて、酸安定化混合物を形成する。酸安定化L−酒石酸トルテロジンと共に使用可能な医薬品として許容される賦形剤には、微結晶性セルロース、スクロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ナトリウムデンプングリコレート、デンプン、キシリトール、フルクトース、ソルビトール、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリルアルコール、炭酸カルシウム、デキストロース、ラクトース、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリド
ン、シリカ、2酸化チタン、ゼラチン、トリグリセリド、またはこれらの混合物が含まれる。次いで酸安定化混合物を、カプセルシェルに充填する。さらなる工程では、カプセルをポリマーでコーティングしてもよい。ポリマーは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの親水性ポリマー、またはエチルセルロースなどの疎水性制御放出ポリマーであってもよい。
次に本発明について、以下の非限定的な実施例によってより詳細に説明する。
活性成分として4mg/単位の酸安定化L−酒石酸トルテロジンを含有する例示的なカプセルは、複数のビーズを含む。各ビーズは、不活性コアとして、20〜25メッシュ(20/25)の糖球を含む。第1のシール層として、ステアリルアルコールを糖球上に堆積させる。次に、L−酒石酸トルテロジンと、酒石酸と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を含有するOpadry II Clear分散液とを含有する層を、シール層上に堆積させる。最後に、Surelease(登録商標)およびOpadry Clearの第3の層を、放出制御層としてL−酒石酸トルテロジン層上に堆積させる。Surelease(登録商標)固形分:Opadry Clearの比は、80:20である。Surelease(登録商標)は、水性被膜コーティング分散液で、約25%の固形分であり、分別ココナツオイルで可塑化されたエチルセルロースから主に成り、コロルコンインコーポレイテッド社(Colorcon,Inc.)[米国(USA)所在]によって製造される。
上述の特徴を有する3層コーティングを備えたビーズを、以下のように調製した。
20〜25メッシュの糖球 2900gを、ロータ流動床コータに投入し、イソプロピルアルコールに溶解したステアリルアルコール725gの溶液を噴霧して、ステアリルアルコールコーティング付きビーズを生成した。同じロータ内で、ステアリルアルコールコーティング付きビーズ986.3gに対し、水およびイソプロピルアルコールを4:1の比で含有する混合溶液に26gのL−酒石酸トルテロジン、8.21gの酒石酸、および8.55gのOpadry(登録商標)Clear(コロルコンインコーポレイテッド社(Colorcon,Inc.)[米国(USA)所在]によって製造されたOpadry(登録商標)Clearは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む。)を溶かした溶液を噴霧した。次いでビーズを、固形分比80:20w/wのSurelease(登録商標)およびOpadry(登録商標)Clearからなるエチルセルロース水性懸濁液の、持続放出コーティング液でコーティングする。
乾燥後、コーティング付きの球をゼラチンカプセル内に充填して、4mgのL−酒石酸トルテロジンカプセルを得た。各カプセルは180mgのビーズを含有しており、表2に示される組成のカプセルが与えられ、最終的な組成物は、0.8重量%の酒石酸を含有していた。
Figure 2010534203
上記実施例1に記述した手順と同様の手法で、L−酒石酸トルテロジンを活性成分として含有するその他の例示的なビーズ製剤を、以下の実施例2、3、および4で述べるように調製した。
L−酒石酸トルテロジンカプセルは、Surelease(登録商標)およびOpadry(登録商標)Clearからなるエチルセルロース水性懸濁液の持続放出コーティング液でビーズをコーティングする工程以外、実施例1で述べた方法によって調製した。この実施例では、エチルセルロース水性懸濁液は、固形分比85:15w/wのSurelease(登録商標)およびOpadry(登録商標)Clearからなるものであった。
L−酒石酸トルテロジンカプセルは、Surelease(登録商標)およびOpadry(登録商標)Clearからなるエチルセルロース水性懸濁液の持続放出コーティング液でビーズをコーティングする工程以外、実施例1で述べた方法によって調製した。この実施例では、エチルセルロース水性懸濁液は、固形分比75:25w/wのSurelease(登録商標)およびOpadry(登録商標)Clearからなるものであった。
L−酒石酸トルテロジンカプセルは、Surelease(登録商標)およびOpadry(登録商標)Clearからなるエチルセルロース水性懸濁液の持続放出コーティング液でビーズをコーティングする工程以外、実施例1で述べた方法によって調製した。この実施例では、エチルセルロース水性懸濁液は、固形分比82.5:17.5w/wのSurelease(登録商標)およびOpadry(登録商標)Clearからなるものであった。
制御放出層の組成物の影響に関する研究を行った。薬物放出に対する制御放出層の影響は、下記の通り試験した。実施例1から4までのL−酒石酸トルテロジンカプセル 4ロット。実施例1により調製された第1のロットでは、制御放出層内のSurelease(登録商標)固形分:Opadry Clear固形分の比が、80:20である。実施例2により調製された第2のロットでは、制御放出層内のSurelease(登録商標)固形分:Opadry Clear固形分の比が、85:15である。実施例3により調製された第3のロットでは、制御放出層内のSurelease(登録商標)固形分:Opadry Clear固形分の比が、75:25である。実施例4により調製された
第4のロットでは、制御放出層内のSurelease(登録商標)固形分:Opadry Clear固形分の比が、82.5:17.5である。
in vivo薬物放出を、pH6.8のリン酸緩衝液中で、37℃で測定した。USP(米国薬局方)溶解試験装置Iを、100rpmで使用した。結果を、図8のグラフに示す。図8に示されるように、制御放出層内の可塑化エチルセルロース(Surelease(登録商標))のパーセンテージが増加するにつれ、薬物放出速度は低下する。Surelease(登録商標)が制御放出層の75%を構成する実施例3のカプセルでは、L−酒石酸トルテロジンの本質的に100%が7時間後に放出された。Surelease(登録商標)が制御放出層の85%を構成する実施例2のカプセルでは、L−酒石酸トルテロジンの50%のみが7時間後に放出された。さらに、実施例2のカプセルは、試験開始後約2時間で開始してから試験開始後少なくとも7時間までの範囲にわたり、L−酒石酸トルテロジンのほぼ線形の0次放出を示す。さらに、Surelease(登録商標)が制御放出層の82.5%を構成する実施例4のカプセルは、試験開始後1時間から試験開始後少なくとも7時間の範囲にわたり、L−酒石酸トルテロジンのほぼ線形の0次放出を示すこともわかる。
活性成分として4mg/単位のL−酒石酸トルテロジンを含有する例示的なカプセルは、複数のビーズを含み;有機安定化酸は薬物層に含まれていない。各ビーズは、不活性コア、20〜25メッシュ(20/25)の糖球を含む。第1のシール層として、ステアリルアルコールを糖球上に堆積させる。次に、L−酒石酸トルテロジンおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)の層を、シール層上に堆積させる。最後に、Surelease(登録商標)およびHPMCの第3の層を、放出制御層としてL−酒石酸トルテロジン層上に堆積させる。Surelease(登録商標)は、水性被膜コーティング分散液で、約25%固形分のものであり、コロルコンインコーポレイテッド社(Colorcon,Inc.)[米国(USA)所在]により製造されている。
上記特徴を有する3層コーティングを備えたビーズを、下記の通り調製した。
20〜25メッシュの糖球を、ロータ流動床コータ内に投入し、イソプロピルアルコールに溶解したステアリルアルコールの溶液(20重量%ステアリルアルコール)を噴霧して、ステアリルアルコールコーティング付きビーズを生成した。同じロータで、ステアリルアルコールコーティング付きビーズをL−酒石酸トルテロジンおよびOpadry(登録商標)Clearでコーティングした。これは、3段階でコーティングを噴霧することによって、即ち水性Opadry(登録商標)Clearの初期コーティング、26gのL−酒石酸トルテロジンおよびOpadry(登録商標)Clearの溶液の第2のコーティング、およびOpadry(登録商標)Clearの第3のコーティングを噴霧することによって行われる。得られたL−酒石酸トルテロジン/Opadry(登録商標)Clearコーティングは、L−酒石酸トルテロジンとOpadry(登録商標)Clearの固形分を4:1の比で含有する。次いでビーズを、固形分比85:15w/wのSurelease(登録商標)およびOpadry(登録商標)Clearからなるエチルセルロース水性懸濁液の持続放出コーティング液でコーティングする。
乾燥後、コーティング付き球体をゼラチンカプセルに充填して、4mgのL−酒石酸トルテロジンカプセルを得た。各カプセルは180mgのビーズを含有し、表3に示される組成のカプセルが得られた。
Figure 2010534203
安定量の酒石酸がL−酒石酸トルテロジンの分解に及ぼす影響の研究を行った。酒石酸の影響は、酸安定化剤を含まない実施例6により調製されたカプセル、および0.8重量%の酒石酸安定化剤を含有する実施例1のカプセルを、高い温度および湿度(40℃および相対湿度75%)に曝すことによって試験をした。全分解生成物、未知の分解生成物、およびトルテロジンモノマー分解生成物の濃度を、経時的にモニタした。トルテロジンダイマーおよび酒石酸トルテロジン4Bは、その他の知られている分解生成物であるが、これら生成物の濃度は、安定性実験の過程で本質的に一定であったので、個々に報告しなかった。比較として、市販の酒石酸トルテロジン長期放出製剤Detrol(登録商標)LAにおける分解生成物の形成もモニタした。
表4に見られるように、Detrol(登録商標)LAは、初期不純物レベルが0.37重量%であった。高い温度および湿度に曝してから3カ月後、不純物レベルは1.27重量%まで増加した。酸安定化剤を含まない実施例6の製剤と、0.8重量%の酸安定化剤を有する実施例1の製剤は、それぞれ不純物の非常に低い初期濃度を示す。それぞれの場合において、初期不純物レベルは0.05重量%である。高い温度および湿度に曝してから3カ月後、実施例6は著しく高いレベルの不純物を有し、その不純物レベルが1.17重量%である。一方、酸安定化を行った実施例1は、非常に低いレベルの不純物を有し、その不純物レベルは0.16重量%である。
Figure 2010534203
4mg/単位のL−酒石酸トルテロジンを活性成分として含有する例示的なカプセルは、複数のビーズを含む。各ビーズは、不活性コア、20〜25メッシュ(20/25)の糖球を含む。第1の層として、ステアリン酸を糖球上に堆積させる。次に、L−酒石酸トルテロジンおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)の層を、シール層上に堆積させる。最後に、Surelease(登録商標)およびHPMCの第3の層を、放出制御層としてL−酒石酸トルテロジン層上に堆積させる。Surelease(登録商標)固形分:HPMCの比は、75:25である。
上記特徴を有する3層コーティングを備えたビーズを、下記の通り調製した。
20〜25メッシュの糖球 1047.3gを、ロータ流動床コータ内に投入し、イソプロピルアルコール/水(9:1)に溶解したステアリン酸104.7gの溶液を噴霧して、ステアリン酸コーティング付きビーズを生成した。同じロータで、水およびイソプロピルアルコールを4:1の比で含有する混合溶液に、29.03gのL−酒石酸トルテロジンおよび14.51gのOpadry(登録商標)Clearを溶かした溶液を、ステアリン酸コーティング付きビーズ1045gに噴霧した。HPMCは、Opadry(登録商標)Clearとして得られる。次いでビーズを、固形分比が75:25w/wのSurelease(登録商標)およびOpadry(登録商標)Clearからなるエチルセルロース水性懸濁液の持続放出コーティング液でコーティングする。
乾燥後、コーティングされた球をゼラチンカプセルに充填して、4mgのL−酒石酸トルテロジンカプセルを得た。各カプセルは、180mgのビーズを含んでおり、表5に示される組成のカプセルが得られた。
Figure 2010534203
様々な例示的な実施形態について、それらのある例示的な態様を特に参照しながら詳細に述べてきたが、本明細書に開示された発明は、その他の異なる実施形態であってもよく、その詳細は、様々な明らかな観点で修正することが可能である。当業者に容易に理解されるように、変更および修正を、本開示の精神および範囲内にある状態で行うことができる。したがって、前述の開示、説明、および図は、単なる例示を目的とし、特許請求の範囲によってのみ定義される本発明を、いかようにも限定するものではない。

Claims (50)

  1. 不活性コア、
    該コア層上に配置され、非ポリマー疎水性材料から本質的になるシール層、
    該シール層上に配置され、少なくとも1種の活性成分を含有する層、および
    該少なくとも1種の活性成分を含有する層上に配置された少なくとも1種の放出制御ポリマーの層
    を備えたビーズを含む、制御放出薬物組成物。
  2. 前記非ポリマー疎水性材料が、脂肪アルコール、脂肪カルボン酸、脂肪カルボン酸エステル、硬化油、トリグリセリド脂肪、蝋、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  3. 前記非ポリマー疎水性材料が、C12〜C20脂肪アルコール、C12〜C20脂肪カルボン酸、C12〜C20脂肪カルボン酸のエステル、硬化植物油、トリグリセリド脂肪、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  4. 前記非ポリマー疎水性材料が、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸と低級アルコールまたはポリオールとのエステル、セチルアルコールのエステル、硬化ヒマシ油、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  5. 前記不活性コアが水溶性または水膨潤性である、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  6. 前記不活性コアが、デンプン、デキストロース、スクロース、ラクトース、マルトース、および微結晶性セルロースからなる群から選択された不活性材料を含む、請求項5に記載の制御放出薬物組成物。
  7. 前記不活性コアが架橋親水性ポリマーを含む、請求項5に記載の制御放出薬物組成物。
  8. 前記少なくとも1種の活性成分が水溶性薬物である、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  9. 前記水溶性薬物が、トルテロジン、ジルチアゼム、ベラパミル、ブプロピオン、メトホルミン、プロプラノロール、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン、ジソピラミド、トラマドール、フルオキセチン、パロキセチン、ペントキシフィリン、これらの塩、またはこれらの混合物である、請求項8に記載の制御放出薬物組成物。
  10. 前記少なくとも1種の活性成分が抗ムスカリン特性を有する、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  11. 前記少なくとも1種の活性成分がムスカリン受容体拮抗薬を含む、請求項10に記載の制御放出薬物組成物。
  12. 前記少なくとも1種の活性成分が、ジシクロミン、フラボキセート、イプラトロピウム、オキシブチニン、ピレンゼピン、チオトロピウム、トルテロジン、トロピカミド、ソリフェナシン、ダリフェナシン、これらの塩、およびこれらの組合せからなる群から選択されたムスカリン受容体拮抗薬を含む、請求項11に記載の制御放出薬物組成物。
  13. 前記ムスカリン受容体拮抗薬が、オキシブチニン、トルテロジン、ダリフェナシン、これ
    らの塩、これらの立体異性体、これらのプロドラッグ、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項11に記載の制御放出薬物組成物。
  14. 前記ムスカリン受容体拮抗薬が、トルテロジンの(R)−鏡像異性体、トルテロジンの5−ヒドロキシメチル代謝物の(R)−鏡像異性体、トルテロジンの(S)−鏡像異性体、トルテロジンの(S)−鏡像異性体の5−ヒドロキシメチル代謝物、トルテロジンのラセミ化合物、トルテロジンのプロドラッグ形態、薬理学的に許容されるこれらの塩、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項11に記載の制御放出薬物組成物。
  15. 前記ムスカリン受容体拮抗薬が酒石酸トルテロジンである、請求項11に記載の制御放出薬物組成物。
  16. 前記放出制御ポリマーが、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、アンモニオメタクリレートコポリマー、メタクリル酸コポリマー、またはこれらの混合物を含む、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  17. 前記放出制御ポリマーが、任意選択で少なくとも1種の水溶性または水移動性孔形成剤と組み合わせて、エチルセルロースを含む、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  18. 前記水溶性または水移動性孔形成剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ポリメタクリレート、メタクリル酸とメタクリル酸アルキルエステルとのコポリマーのアンモニウム塩、スクロース、ラクトース、マルトース、マンニトール、マルトデキストリン、NaCl、またはこれらの混合物である、請求項17に記載の制御放出薬物組成物。
  19. 前記放出制御ポリマーが、腸溶ポリマーを含む、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  20. 前記腸溶ポリマーが、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートトリメリテート、ポリメタクリレート、またはメタクリル酸とメタクリル酸アルキルエステルとのコポリマーのアンモニウム塩である、請求項19に記載の制御放出薬物組成物。
  21. 腸溶ポリマーの層が、水不溶性である前記放出制御ポリマーの層上に配置されている、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  22. 水溶性ポリマーの層が、前記放出制御ポリマーの層上に配置されている、請求項1に記載の制御放出薬物組成物。
  23. 前記水溶性ポリマーの層が、即時放出のために少なくとも1種の第2の活性成分をさらに含み、該少なくとも1種の第2の活性成分は、前記シール層上に配置された前記層内の前記少なくとも1種の活性成分と同じかまたは異なっていてもよい、請求項22に記載の制御放出薬物組成物。
  24. 複数のビーズからなり、該ビーズのそれぞれが、
    不活性な水溶性または水膨潤性コア、
    該コア層上に配置され、非ポリマー疎水性材料から本質的になるシール層、
    該シール層上に配置され、少なくとも1種の活性成分を含有する層、および
    該少なくとも1種の活性成分を含有する層上に配置された少なくとも1種の放出制御ポリマーの層
    を含む、制御放出剤形。
  25. 錠剤である、請求項24に記載の制御放出剤形。
  26. 前記少なくとも1種の活性成分が酒石酸トルテロジンである、請求項25に記載の制御放出剤形。
  27. 前記複数のビーズを型内で圧縮することによって形成された錠剤である、請求項25に記載の制御放出剤形。
  28. 前記錠剤が腸溶ポリマーでコーティングされ、前記放出制御ポリマーが非腸溶ポリマーである、請求項25に記載の制御放出剤形。
  29. 前記複数のビーズを含有するカプセルである、請求項24に記載の制御放出剤形。
  30. 前記カプセルが腸溶ポリマーでコーティングされ、前記放出制御ポリマーが非腸溶ポリマーである、請求項29に記載の制御放出剤形。
  31. 前記少なくとも1種の活性成分が酒石酸トルテロジンである、請求項29に記載の制御放出剤形。
  32. 制御放出薬物含有ビーズを作製する方法であって、
    不活性コア上に、非ポリマー疎水性材料から本質的に成るシール層を堆積する工程、
    該シール層上に、少なくとも1種の活性成分を含有する層を堆積する工程、および
    該少なくとも1種の活性成分を含有する層上に、少なくとも1種の放出制御ポリマーの層を堆積する工程
    からなる方法。
  33. 前記放出制御ポリマーが、水不溶性の非腸溶ポリマーおよび腸溶ポリマーからなる群から選択される、請求項32に記載の方法。
  34. 前記少なくとも1種の活性成分を含有する層上に、放出制御ポリマーの層を堆積する前記工程が、
    該少なくとも1種の活性成分を含有する層上に、水不溶性非腸溶ポリマーの層を堆積する第1の工程、および
    該水不溶性非腸溶ポリマーの層上に、腸溶ポリマーの層を堆積する第2の工程
    を含む、請求項32に記載の方法。
  35. 前記不活性コア上にシール層を堆積する工程が、
    前記非ポリマー疎水性材料の非水性溶液または分散液で該不活性コアを処理する工程、
    前記非ポリマー疎水性材料の水性分散液で該不活性コアを処理する工程、または
    溶融状態の前記非ポリマー疎水性材料で該不活性コアを処理する工程
    によって行われる、請求項32に記載の方法。
  36. 少なくとも1種の活性成分を含有する層を堆積する工程が、
    該少なくとも1種の活性成分および任意選択の結合剤からなる非水性溶液または分散液で、前記シール層をコーティングする工程、または
    該少なくとも1種の活性成分および任意選択の結合剤からなる水性溶液または分散液で、該シール層をコーティングする工程
    によって行われる、請求項32に記載の方法。
  37. 前記少なくとも1種の活性成分が酒石酸トルテロジンである、請求項36に記載の方法。
  38. 放出制御ポリマーの層を堆積する工程が、
    該放出制御ポリマーの層の非水性溶液または分散液で、前記少なくとも1種の活性成分を含有する層をコーティングする工程、または
    該放出制御ポリマーの層の水性溶液または分散液で、該少なくとも1種の活性成分を含有する層をコーティングする工程
    によって行われる、請求項32に記載の方法。
  39. 前記放出制御ポリマーの層上に、水溶性ポリマーの層を堆積する工程をさらに含む、請求項32に記載の方法。
  40. 前記水溶性ポリマーの層が、前記シール層上に配置された前記層内の前記少なくとも1種の活性成分と同じかまたは異なっていてもよい少なくとも1種の第2の活性成分を含む、請求項39に記載の方法。
  41. 膀胱制御に問題のある哺乳動物を治療する方法であって、
    請求項1に記載の複数のビーズを含む制御放出剤形を投与する工程を含み、少なくとも1種の活性成分が、オキシブチニン、トルテロジン、ダリフェナシン、これらの塩、これらの立体異性体、これらのプロドラッグ、これらの代謝物、およびこれらの混合物からなる群から選択される、方法。
  42. 前記少なくとも1種の活性成分が、トルテロジンの(R)−鏡像異性体、トルテロジンの5−ヒドロキシルメチル代謝物の(R)−鏡像異性体、トルテロジンの(S)−鏡像異性体、トルテロジンの(S)−鏡像異性体の5−ヒドロキシメチル代謝物、トルテロジンのラセミ化合物、トルテロジンのプロドラッグ形態、薬理学的に許容されるこれらの塩、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
  43. 前記少なくとも1種の活性成分が酒石酸トルテロジンである、請求項41に記載の方法。
  44. 制御放出薬物組成物であって、
    不活性な水溶性または水膨潤性コア、
    該コア層上に配置され、C12〜C20脂肪アルコールまたはC12〜C20脂肪カルボン酸から本質的になる水不溶性シール層、
    該水不溶性シール層上に配置され、酒石酸トルテロジンである少なくとも1種の活性成分を含有する層、
    該少なくとも1種の活性成分を含有する層上に配置された放出制御ポリマーの層
    を含むビーズからなる、制御放出薬物組成物。
  45. pH6.8の水溶液中で、酒石酸トルテロジンの0次放出を示す、請求項44に記載の制御放出薬物組成物。
  46. 前記放出制御ポリマーが可塑化エチルセルロースを含む、請求項44に記載の制御放出薬物組成物。
  47. 前記放出制御ポリマーが、可塑化エチルセルロースを少なくとも82.5重量%と、ヒプ
    ロメロースおよびポリエチレングリコールの混合物を17.5重量%以下含む、請求項44に記載の制御放出薬物組成物。
  48. 複数の制御放出ビーズおよび複数の即時放出ビーズからなる財形であって、該制御放出ビーズのそれぞれが、
    不活性な水溶性または水膨潤性コア、
    該コア層上に配置され、非ポリマー疎水性材料から本質的になるシール層、
    該シール層上に配置され、少なくとも1種の活性成分を含有する層、および
    該少なくとも1種の活性成分を含有する層上に配置された放出制御ポリマーの層
    を備える剤形。
  49. 前記放出制御ポリマーが、非腸溶性の水不溶性ポリマーまたは腸溶ポリマーである、請求項48に記載の剤形。
  50. 前記即時放出ビーズのそれぞれが、
    不活性な水溶性または水膨潤性コア、
    該コア層上に配置され、前記非ポリマー疎水性材料を含有するシール層、および
    該シール層上に配置され、少なくとも1種の活性成分および水溶性ポリマー結合剤を含有する層
    を含む、請求項48に記載の剤形。
JP2010516961A 2007-07-20 2007-12-20 不活性シールドコアを有する薬物製剤及びその作製方法 Expired - Fee Related JP5411855B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/878,036 2007-07-20
US11/878,036 US8110226B2 (en) 2007-07-20 2007-07-20 Drug formulations having inert sealed cores
PCT/US2007/025971 WO2009014533A1 (en) 2007-07-20 2007-12-20 Drug formulations having inert sealed cores

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010534203A true JP2010534203A (ja) 2010-11-04
JP5411855B2 JP5411855B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=40265027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010516961A Expired - Fee Related JP5411855B2 (ja) 2007-07-20 2007-12-20 不活性シールドコアを有する薬物製剤及びその作製方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8110226B2 (ja)
EP (1) EP2178520A4 (ja)
JP (1) JP5411855B2 (ja)
CA (1) CA2693166C (ja)
WO (1) WO2009014533A1 (ja)
ZA (1) ZA201001160B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017146053A1 (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 ニプロ株式会社 医薬組成物粒子とそれを含む口腔内崩壊製剤
JPWO2018230713A1 (ja) * 2017-06-16 2020-04-16 学校法人同志社 カスパーゼ阻害活性を有する化合物、これらの化合物を含む、角膜内皮の症状、障害または疾患を治療または予防するための医薬およびその応用

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009019599A2 (en) 2007-08-08 2009-02-12 Themis Laboratories Private Limited Extended release compositions comprising tolterodine
ES2692437T3 (es) * 2007-08-13 2018-12-03 Abuse Deterrent Pharmaceutical Llc Fármacos resistentes al abuso, método de uso y método de preparación
CA2769760A1 (en) 2009-07-31 2011-02-03 Ranbaxy Laboratories Limited Multi-layered, multiple unit pharmaceutical compositions
GB2479213B (en) 2010-04-01 2013-07-10 Theravida Inc Pharmaceutical formulations for the treatment of overactive bladder
CA2801930A1 (en) * 2010-06-16 2011-12-22 Takeda Pharmaceuticals U.S.A., Inc. Novel modified release dosage forms of xanthine oxidoreductase inhibitor or xanthine oxidase inhibitors
WO2011161504A1 (en) 2010-06-23 2011-12-29 Micro Labs Limited Extended release formulations containing darifenacin or pharmaceutically acceptable salts thereof
KR101243938B1 (ko) * 2010-10-19 2013-03-19 이희엽 타크롤리무스를 유효성분으로 함유하는 서방형 펠렛
KR20130136718A (ko) * 2012-06-05 2013-12-13 한미약품 주식회사 메트포르민 서방성 장용제제 및 이의 제조방법
MX362838B (es) 2012-07-12 2019-02-19 SpecGx LLC Composiciones farmacéuticas de liberación prolongada para disuadir el abuso de opioides que comprenden un plastómero, un elastómero y un plastificante delicuescente.
KR102505172B1 (ko) 2013-09-19 2023-02-28 마이크로벤션, 인코포레이티드 중합체 필름
CA2923753C (en) 2013-09-19 2021-10-12 Terumo Corporation Polymer particles
US9688788B2 (en) 2013-11-08 2017-06-27 Terumo Corporation Polymer particles
AU2014246617A1 (en) 2013-12-23 2015-07-09 Sun Pharmaceutical Industries Limited Multi-layered, multiple unit pharmaceutical compositions
US9132096B1 (en) 2014-09-12 2015-09-15 Alkermes Pharma Ireland Limited Abuse resistant pharmaceutical compositions
WO2016154592A1 (en) 2015-03-26 2016-09-29 Microvention, Inc. Embiolic particles
CN108697688A (zh) 2016-01-20 2018-10-23 塞拉维达公司 用于治疗多汗症的方法和组合物
KR102162370B1 (ko) 2016-09-28 2020-10-06 테루모 가부시키가이샤 중합체 입자
CN110944668A (zh) 2017-06-16 2020-03-31 学校法人同志社 用于治疗或预防眼部症状、障碍或疾病的包含mTOR抑制剂的药物及其应用

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10504300A (ja) * 1994-08-11 1998-04-28 ファルマ パス 有効成分の選択的放出を行う組成物
JP2003517446A (ja) * 1998-11-11 2003-05-27 フアーマシア・アー・ベー 新規制御放出ビーズ、その製造方法、およびそれを含む多重ユニット製剤
US20030152624A1 (en) * 2001-12-20 2003-08-14 Aldrich Dale S. Controlled release dosage form having improved drug release properties
WO2006102965A1 (en) * 2005-03-29 2006-10-05 Evonik Röhm Gmbh Multiparticulate pharmaceutical form comprising pellets with a matrix which influences the delivery of a modulatory substance

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3265153A (en) * 1962-06-27 1966-08-09 Electro Voice Acoustical device with protective screen
US3696189A (en) * 1970-05-18 1972-10-03 Frank M Snyder Stabilized antibiotic and method
SE419030B (sv) * 1979-01-18 1981-07-13 Goran Ahlbeck Urintappningsanordning medgivande en blastrening hos savel sengliggande som uppegaende patienter
US4502888A (en) * 1982-12-13 1985-03-05 The Dow Chemical Company Aqueous dispersions of plasticized polymer particles
JPS62103012A (ja) * 1985-10-23 1987-05-13 Eisai Co Ltd 多重顆粒
NL193682C (nl) 1987-05-14 2000-07-04 Glaxo Group Ltd Beklede cefuroximaxetilsamenstelling.
JP2643222B2 (ja) * 1988-02-03 1997-08-20 エーザイ株式会社 多重層顆粒
IE61651B1 (en) * 1990-07-04 1994-11-16 Zambon Spa Programmed release oral solid pharmaceutical dosage form
WO1992001446A1 (en) 1990-07-20 1992-02-06 Aps Research Limited Sustained-release formulations
JP2538134B2 (ja) * 1991-04-08 1996-09-25 田辺製薬株式会社 徐放性製剤およびその製造法
US5336675A (en) * 1991-05-14 1994-08-09 Ernir Snorrason Method of treating mania in humans
FR2704145B1 (fr) 1993-04-21 1995-07-21 Pasteur Institut Vecteur particulaire et composition pharmaceutique le contenant.
FR2711525B1 (fr) * 1993-10-29 1996-01-12 Virbac Laboratoires Forme Galénique à administration orale pour animaux, son procédé de préparation et ses applications.
US5411745A (en) * 1994-05-25 1995-05-02 Euro-Celtique, S.A. Powder-layered morphine sulfate formulations
US5744164A (en) * 1994-12-16 1998-04-28 Nestec S.A. Sustained release microparticulate caffeine formulation
NZ503086A (en) * 1997-08-29 2002-03-01 Upjohn Co An orally administrable pharmaceutical composition comprising an inner core and two outer layers, which render it substantially free of unpleasant tastes
DK173431B1 (da) * 1998-03-20 2000-10-23 Gea Farmaceutisk Fabrik As Farmaceutisk formulering omfattende en 2-[[(2-pyridinyl)methyl]sulfinyl]benzimidazol med anti-ulcusaktivitet samt fremgangs
US6248363B1 (en) * 1999-11-23 2001-06-19 Lipocine, Inc. Solid carriers for improved delivery of active ingredients in pharmaceutical compositions
CZ304671B6 (cs) 1999-11-11 2014-08-27 Pharmacia Ab Farmaceutický prostředek obsahující tolterodin a jeho použití
US6541025B1 (en) * 1999-12-30 2003-04-01 Shear/Kershman Laboratories, Inc. Method for preparing solid delivery system for encapsulated and non-encapsulated pharmaceuticals
US6951655B2 (en) * 2001-10-11 2005-10-04 Imi Biomed, Inc. Pro-micelle pharmaceutical compositions
US20030185882A1 (en) * 2001-11-06 2003-10-02 Vergez Juan A. Pharmaceutical compositions containing oxybutynin

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10504300A (ja) * 1994-08-11 1998-04-28 ファルマ パス 有効成分の選択的放出を行う組成物
JP2003517446A (ja) * 1998-11-11 2003-05-27 フアーマシア・アー・ベー 新規制御放出ビーズ、その製造方法、およびそれを含む多重ユニット製剤
US20030152624A1 (en) * 2001-12-20 2003-08-14 Aldrich Dale S. Controlled release dosage form having improved drug release properties
WO2006102965A1 (en) * 2005-03-29 2006-10-05 Evonik Röhm Gmbh Multiparticulate pharmaceutical form comprising pellets with a matrix which influences the delivery of a modulatory substance

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017146053A1 (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 ニプロ株式会社 医薬組成物粒子とそれを含む口腔内崩壊製剤
JPWO2017146053A1 (ja) * 2016-02-23 2018-12-20 ニプロ株式会社 医薬組成物粒子とそれを含む口腔内崩壊製剤
JPWO2018230713A1 (ja) * 2017-06-16 2020-04-16 学校法人同志社 カスパーゼ阻害活性を有する化合物、これらの化合物を含む、角膜内皮の症状、障害または疾患を治療または予防するための医薬およびその応用

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009014533A1 (en) 2009-01-29
EP2178520A1 (en) 2010-04-28
US8110226B2 (en) 2012-02-07
CA2693166C (en) 2015-06-30
ZA201001160B (en) 2010-10-27
US20090022807A1 (en) 2009-01-22
CA2693166A1 (en) 2009-01-29
JP5411855B2 (ja) 2014-02-12
EP2178520A4 (en) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5411855B2 (ja) 不活性シールドコアを有する薬物製剤及びその作製方法
JP5411854B2 (ja) 安定化した酒石酸トルテロジン製剤及びその作製方法
JP3616011B2 (ja) 新規制御放出ビーズ、その製造方法、およびそれを含む多重ユニット製剤
KR101573889B1 (ko) 속효성과 지속성을 동시에 갖는 약제학적 조성물
US20110218216A1 (en) Extended release pharmaceutical composition of donepezil
AU2010277207B2 (en) Multi-layered, multiple unit pharmaceutical compositions
WO2010011232A1 (en) Stabilized atypical antipsychotic formulation
CA2555295C (en) Extended release coated mini-tablets of venlafaxine hydrochloride
WO2004105735A1 (en) Controlled release pharmaceutical compositions of tolterodine and processes for their preparation
CA2793973A1 (en) Pharmaceutical compositions of carvedilol salts and process for preparation thereof
JP2008542394A (ja) 少なくとも1つの形態のベンラファキシンの調節放出性組成物
US20090220593A1 (en) Extended release dosage forms of quetiapine
JP2014508187A (ja) 選択的セロトニン再取り込み阻害薬の放出制御医薬組成物
US20160143864A1 (en) Extended-release pharmaceutical compositions of metoprolol
WO2009024858A1 (en) Controlled release dosage form of galantamine
CA2718753A1 (en) Novel oral controlled release pharmaceutical formulations
JP2013536832A (ja) ミルナシプランの制御放出医薬組成物
US20060257483A1 (en) Controlled release bupropion dosage forms
EP2736496A1 (en) Pharmaceutical composition containing an antimuscarinic agent and method for the preparation thereof
AU2014246617A1 (en) Multi-layered, multiple unit pharmaceutical compositions
US20140112995A1 (en) Multi-layered, multiple unit pharmaceutical compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101008

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5411855

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees