JP2010533380A - 熱伝導性プロフィールが可変である処理システム用プラテン - Google Patents

熱伝導性プロフィールが可変である処理システム用プラテン Download PDF

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Abstract

【解決手段】 少なくとも1つの境界によって互いから分離されている第1の熱領域および第2の熱領域を備える処理システム用のプラテンを提供する。第1の流体管が、第1の熱領域に配置されている。第2の流体管が、第2の熱領域に配置されている。流体格納タンクが、第1の流体管に結合されている第1の出力および第2の流体管に結合されている第2の出力を有する。流体格納タンクは、第1の熱領域に対して第1の熱伝導性を付与する第1の流体状態の流体を、第1の流体管に供給し、且つ、第2の熱領域に対して第2の熱伝導性を付与する第2の流体状態の流体を、第2の流体管に供給して、プラテンにおいて所定の熱伝導性プロフィールを実現する。
【選択図】 図1A

Description

本明細書の各セクションの見出しは、読み易さを考慮して付与されているに過ぎず、本願に記載する主題を限定するものと解釈されるべきではない。
半導体は、半導体デバイスを始めとする多くの製品で広く利用されている。半導体デバイスの性能を改善することを目的としてデバイス製造プロセスを改良するべく多大な労力が費やされてきた。一般的に、一枚の半導体基板上には多数の半導体デバイスが形成され得る。基板に対しては、半導体デバイスの複雑さに応じて、数多くの処理が施され得る。
このような半導体デバイス製造プロセスの1つに、プラズマを利用するプロセスがある。プラズマを利用するプロセスは特に、基板の洗浄、エッチング、およびミリングに利用されたり、または、基板上に材料を堆積させるべく利用され得る。最近では、ドーピングプロセスまたは注入プロセスにプラズマを利用する場合もある。関連技術では公知のように、ドーピングプロセスまたは注入プロセスは、基板に不純物を導入して基板の電気的、光学的、および/または、機械的な特性を変更する処理である。プラズマドーピングは、PLADまたはプラズマ浸漬イオン注入(PIII)とも呼ばれ、最新の電子デバイスおよび光学デバイスのドーピング要件を満たすべく開発されたプロセスである。
PLADプロセスには、従来のビームラインイオン注入プロセスと比較して相違点がある。ビームラインイオン注入プロセスでは、ビームラインイオン注入システムのイオン源で所望の種のイオンが生成される。生成されたイオンは、引出電極によって引き出されて、所定のエネルギーで、基板の表面に向けて加速される。基板に向けてイオンを加速する際に、質量対電荷比に応じてイオンがフィルタリングされて、所望のイオンのみが基板に注入され得る。
PLADプロセスでは、プラズマ含有ドーパントイオン中に基板を浸漬させる。基板に対して一連の電圧パルスでバイアスをかけて、プラズマからイオンを引き出して、引き出したイオンを基板に注入する。「基板」という用語は、本明細書において、注入の対象である金属、半導体、絶縁体から成る被処理物を指すものと定義される。
関連技術では公知のように、PLADプロセスを実行するシステムは、チャンバ、誘電体窓、誘電体窓の近傍に配置される高周波(RF)コイルを備えるとしてよい。基板は、プラテンによって支持されており、チャンバ内に配設されるとしてよい。一部のシステムでは、誘電体窓は、円筒状の誘電体窓であってよく、コイルは、円筒状の誘電体窓を取り囲むように設けられるらせん状のコイルであってよい。他のシステムでは、誘電体窓は、水平方向に延伸する誘電体窓であってよく、コイルは、水平方向に延伸する誘電体窓の上方に配設される平面コイルであってよい。
動作について説明すると、PLADシステムのチャンバは、プラズマの生成および維持に適した低圧になるまで、排気されるとしてよい。チャンバに、不純物を含有する処理ガスを少なくとも1種類導入するとしてよい。その後、コイルに高周波電流を印加して、処理ガスをプラズマに変えるとしてよい。プラズマには、電子、処理ガスイオン、中性粒子、および残留物が含まれているとしてよい。基板にバイアス電圧を印加して、プラズマ中に含まれているイオンを加速して基板に注入するとしてよい。
関連技術分野で公知のように、PLADプロセスは高温で実行され得る。プラズマが大量の熱を発生し得る。また、イオンが基板に注入されると、熱が発生して基板に加えられ得る。関連技術分野で公知のように、基板に加えられる熱が多くなり過ぎると、デバイスの性能が低下して、および/または、デバイス収率が低減してしまう可能性がある。
過度の熱に起因する悪影響を相殺するべく、さまざまな方法および装置が提案されている。そのうちの1つでは、冷却ガスを供給する空間を有するプラテンを、基板の表面を処理している間に、基板の裏面の近傍に設ける。裏面の近傍に冷却ガスを供給することによって、基板の温度を下げることができ、過度の熱に起因する悪影響は緩和され得る。
しかし、過度の熱というのは、基板処理中に生成される熱または基板に与えられる熱に起因して発生する悪影響のうちの1つに過ぎない。上述したプラテンは、そのような悪影響のうち1つが相殺されるとしても、熱に起因して発生するその他の悪影響については対応できない。このため、より良好な方法および装置が必要である。
好ましい実施形態および実施形態例に基づく本開示の内容および利点は、添付図面を参照しつつ、以下の詳細な説明においてより詳しく記載する。図面は必ずしも実寸に即したものではなく、本開示の原理を説明することに重点を置くものとする。
第1の処理環境におけるプラズマドーピング等のプラズマ処理中の基板の温度プロフィールを示す図である。
第2の処理環境におけるプラズマドーピング等のプラズマ処理中の基板の温度プロフィールを示す図である。
第3の処理条件におけるプラズマドーピング等のプラズマ処理中の基板の温度プロフィールを示す図である。
本開示の一実施形態に係る、プラズマ処理中の基板の温度プロフィールを均一に保つプラテンを示す簡略平面図である。
本開示の一実施形態に係る、プラズマ処理中の基板の温度プロフィールを均一に保つ、図2Aのプラテンを詳細に示す平面図である。
図2Aおよび図2Bを参照して説明するプラテンおよび基板を示す側面図である。
一の中央領域と複数の隣接領域とを備える、本開示の別の実施形態に係るプラテンを示す平面図である。
一の中央領域と、第1および第2のサブ領域に設けられる複数の隣接領域とを備える、本開示のさらに別の実施形態に係るプラテンを示す平面図である。
マトリクス状に配置された複数の矩形領域を備える、本開示のさらに別の実施形態に係るプラテンを示す平面図である。
本開示の一実施形態に係る、プラテンに流体を供給する流体供給部を示す図である。
本開示の別の実施形態に係る、プラテンに流体を供給する流体供給部を示す図である。
本開示に係るプラテンおよび流体供給部を備えるプラズマ処理システムを示す図である。
本明細書において「一実施形態」または「実施形態」と言及する場合、当該実施形態に関連して説明している特定の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。本明細書では「一実施形態」という表現が繰り返し使用されているが、必ずしも全てが同じ実施形態を意味するわけではない。
本開示に係る方法に含まれる複数のステップは、本開示が実施可能である限りにおいて、任意の順序および/または同時に実行され得るものと理解されたい。さらに、本開示に係る装置および方法は、本開示が実施可能である限りにおいて、説明する実施形態のうち任意のものまたは全てを含むものと理解されたい。
以下では、添付図面に図示する本教示内容の実施形態例を参照しつつ、本教示内容をより詳細に説明する。本教示内容を説明する際にはさまざまな実施形態および例を用いるが、本教示内容はこれらの実施形態に限定されるものではない。本教示内容は、当業者であれば想到し得るさまざまな代替例、変形例および均等例を網羅する。当業者であれば、本明細書の教示内容に基づいて、他の利用分野に加えて、更なる実装例、変形例、および実施形態を認める。これらはすべて、本明細書に記載する本開示の範囲内に含まれるものとする。例えば、本教示内容は、ビームラインイオン注入システムまたはその他のプラズマベースの基板処理システムを含む、別の種類の基板処理システムにも等しく応用が可能であるとしてよい。別の例によると、本開示は、金属基板、半導体基板、超伝導体基板、または絶縁体基板を含む、さまざまな種類の基板に等しく応用が可能であるとしてよい。
本開示では、少なくとも部分的に、プラズマ処理が施される基板の温度プロフィールを、径方向およびアジマス方向のうち一方または両方において、非均一とする。図1Aから図1Cは、プラズマチャンバ環境をさまざまに変化させてプラズマドーピングまたはプラズマ堆積等のプラズマ処理を行った場合の基板の温度プロフィール102、104、および106を三次元で示す図である。本開示では、環境を変化させるとは、チャンバ圧を変化させることに関連しているとしてよい。温度プロフィール102、104、および106において、T軸が基板の温度を表している。
図1Aは、第1のプラズマ処理環境におけるプラズマドーピング等のプラズマ処理中の基板の温度プロフィール102を示す図である。図1Aに示すように、第1のプラズマ処理環境において基板の温度にはバラツキが見られる。例えば、基板の温度は、基板の中心110付近で相対的に低くなっており、第1の周縁領域120付近において比較的高くなっているとしてよい。一方、第2の周縁領域130付近の温度は、第1の周縁領域120付近の温度よりも、高くなっているとしてよい。基板の温度が相対的に最大値となるのは、第3の周縁領域140であるとしてよい。
図1Bは、第2のプラズマ処理環境における基板の温度プロフィール104を示す図である。図1Bに示すように、第2の環境でも基板の温度には、径方向およびアジマス方向のうち一方または両方において、バラツキが見られる。
図1Cは、第3のプラズマ処理条件における基板の温度プロフィール106を示す図である。第1および第2の処理環境にある基板とは異なり、第3の環境における基板は中心付近で温度が最も高くなっているとしてよい。同図に示すように、第3の環境にある基板の温度には、径方向およびアジマス方向のうち一方または両方において、バラツキが見られる。しかし、アジマス方向において温度のバラツキの程度がより小さいとしてよい。
図2Aは、本開示の一実施形態に係るプラテン200を示す簡略平面図である。図2Bは、図2Aのプラテン200を詳細に示す平面図である。図2Cは、基板212を支持するプラテン200を示す側面図である。図2Aから図2Cに示すように、プラテン200は、第1から第3の領域201−203と、第1から第3の流体入力領域208−210と、流体を輸送するための少なくとも1つの流体溝211とを備えるとしてよい。
本実施形態によると、プラテン200は、3つの領域201−203と、4つの境界204−207と、3つの流体溝211とを備えるとしてよい。しかし、プラテン200が有する領域、境界、および流体溝の数は任意としてよい。また、領域204−207のそれぞれが有する溝の数は任意としてよい。例えば、領域204−207はそれぞれ、1または複数の流体溝211を有するとしてよい。他の例を挙げると、プラテン200の領域のうち少なくとも1つは、溝211を含まないとしてもよい。
上述したように、プラテン200はさらに、第1から第3の領域の流体入力ポート208−310を含むとしてよい。図2Bに示すように、プラテン200は、領域201−203のそれぞれに、流体入力ポートを1つ持つとしてよい。別の実施形態によると、領域201−203のうち少なくとも1つは複数の流体入力ポートを含むとしてよい。別の実施形態によると、領域201−203は、有する流体入力ポートの数が異なるとしてよい。さらに別の実施形態によると、領域201−203のうち少なくとも1つは、流体入力ポートが設けられていないとしてもよい。最後になるが、また別の実施形態によると、領域201−203のうち1つの領域に供給される流体は、領域201−203のうち別の1つの領域に輸送されるとしてよい。プラテン200はさらに任意で、第1から第3の領域201−203のうち少なくとも1つに設けられる少なくとも1つの気体出力ポート(不図示)を含むとしてよい。プラテン200の領域201−203のそれぞれには、流体出力ポートが設けられるとしてよい。しかし、領域201−203のうち少なくとも1つまたは全てには、流体出力ポートを設けないとしてもよい。これらの領域のうち1つに流体出力ポートが設けられない場合、当該領域の流体は別の隣接する領域またはプラズマチャンバに排出されるとしてよい。
図2Cに示すように、基板212はプラテン200によって支持されているとしてよい。基板212の裏面は、第1から第3の領域201−203および第1から第4の境界204−207に向くように構成するとしてよい。本開示によると、流体が裏面の近傍に供給され、当該流体は裏面に接触して熱伝導特性を与えるとしてよい。一方、基板212の表面および処理されている面は、第1から第3の領域201−203および第1から第4の境界204−207とは反対側になるとしてよい。
本開示の本実施形態によると、プラテン200の第1の領域201は、中心付近に配置される一方、第2および第3の領域202および203は第1の領域201の付近に配置されるとしてよい。本実施形態に係るプラテン200が有する3つの領域は特定の位置に配されるが、当業者であれば、各領域の位置は限定されないことに想到するであろう。
本開示では、複数の異なる領域の形状もまた限定されない。例えば、本実施形態に係るプラテン200では、中心付近の第1の領域201が略円形形状で、第2および第3の領域202および203の形状は互いに鏡像となるとしてもよい。しかし、当業者であれば想到するように、本開示に係るプラテンが有する領域は、その他の形状を取るとしてもよい。例えば、プラテン200は、いずれの領域も別の領域の鏡像にはなっていないように構成されるとしてもよい。また、複数の異なる領域の形状は同じであってもよいし異なってもよいことにも、当業者であれば想到するであろう。例えば、複数の領域は、体積を同じとするように、または、異ならせるように、高さを同じにしてもよいし、または、異ならせてもよい。
本開示によると、プラテン200は、領域201−203の一部分が、別の領域の一部分に直接隣接するように構成されるとしてよい。例えば、プラテン200は、第2の領域202の少なくとも一部分が、第3の領域203の少なくとも一部分に隣接するような形状を持つとしてよい。しかし、当業者であれば、別の領域に直接隣接しない領域を含むようにプラテンを構成することに想到するであろう。例えば、3つの領域を横方向に並べて設けるプラテンでは、第1の領域をプラテンの中心近傍に配設して、第2の領域を第1の領域の片側に配設して、第3の領域を第1の領域の反対側に配設するとしてよい。このような例の場合、第2および第3の領域は必ずしも、互いに隣接する部分を含むわけではない。
本明細書において説明するように、第1から第4の境界204−207によって、第1から第3の領域201−203が画定されているとしてよい。プラテン200の第1の境界204は、第1の領域201と第2の領域202との間、および/または、第1の領域201と第3の領域203との間に配置されているとしてよい。第2の境界205は、プラテン200の周縁に近接して設けられているとしてよく、第3および第4の境界206および207は、第2の領域202と第3の領域203との間に配置されているとしてよい。一実施形態によると、第1の境界204は、例えば、直径が約100mmで、厚みが約1mmであるとしてよい。第2の境界205は、例えば、直径が約295mmであって、厚みが約2mmであってよい。さらに、流体溝211は、厚みが約1mmで深さが約0.5mmであってよい。
本実施形態によると、1以上の種類の流体が1以上の領域201−203に供給されるとしてよい。領域201−203において、流体は、基板212の裏面の近傍または当該裏面に接触するように供給されて、熱伝導特性を与えるとしてよい。本実施形態では各領域に流体が供給されると記載しているが、少なくとも1つの領域には流体が供給されないとしてよい。
本開示では、流体の供給は、静的モード、動的モード、またはこれらを組み合わせたモードで行われるとしてよい。静的モードの場合、流体は各領域に供給されて一定の期間にわたって保持されるとしてよい。動的モードの場合、流体は、領域201−203に絶え間なく流入して、プラテン212に対して熱伝導特性を付与し、領域201−203から流出するとしてよい。
本開示によると、複数の異なる領域に供給される流体は、同じ種類であってもよいし、異なる種類であってもよい。例えば、空気、純水、Ar、He、H、N、XeおよびNeの流体のうち1つまたは複数から成る混合体が、気相状態または液相状態で、プラテン200の第1から第3の領域201−203に供給されるとしてよい。別の例によると、領域201−203のうち1つの領域には、空気、水、Ar、He、H、N、XeおよびNeの流体のうち1つまたは複数の混合体が供給され、領域201−203のうち別の領域には、空気、水、Ar、He、H、N、XeおよびNeの流体のうち複数から成る別の混合体が供給されるとしてもよい。
複数の異なる領域に同じ種類の流体が供給されるとしても、各領域201−203に供給される流体は、特性を同一としてもよいし、異ならせるとしてもよい。例えば、複数の異なる領域に供給される流体は、温度を同一としてもよいし、異ならせるとしてもよい。別の例によると、各領域201−203に供給される流体は、流量を同一としてもよいし、異ならせるとしてもよい。さらに、流体を複数の異なる領域で保持する場合、圧力レベルを同一としてもよいし、異なるとしてもよい。
本開示によると、境界204−207は、各領域を他の領域から分離する機能を持つとしてよい。さらに、第2の境界205は、プラテン200の領域201−203を、プラズマチャンバの状態から分離する機能を持つとしてよい。しかし、少なくとも1つのチャネル(不図示)を1以上の境界に配設して、1つの領域に供給される流体を他の領域にも流入させることが好ましいとしてよい。本開示では、このようなチャネルは、1以上の境界204−207の上部、中央部、および/または、下部の近傍に配設されるとしてよい。
領域201−203が互いに分離している場合、各領域の状態は同一または異なる状態に維持されるので、基板212に与える熱伝導特性が、部分毎に同一または異なるとしてよい。例えば、領域201−203を同一または異なる温度で維持するので、基板212に与える熱伝導特性が、部分毎に同一または異なるとしてよい。別の例によると、領域201−203を同一または異なる圧力レベルで維持するので、基板212に与える熱伝導率が、部分毎に同一または異なるとしてよい。別の例によると、流体を供給する際に、領域毎に流量を同一または異ならせるとしてよい。さらに別の例によると、領域201−203に供給される流体は、同一種類のものであってよい。これに代えて、領域201−203に供給される流体は、熱伝導特性が異なる複数の異なる種類の流体であって、領域毎に熱伝導特性を異ならせるとしてもよい。熱伝導率を同一とするか、または、異ならせることによって、本開示のプラテンは、図1Aから図1Cに図示したような基板の温度のバラツキを増減させるとしてよい。
図3は、本開示の別の実施形態に係るプラテン300を示す平面図である。図3に示すように、プラテン300は、プラテン300の中心の近傍に第1の領域301を持ち、第1の領域301に隣接させて第2から第9の領域302−309を持つとしてよい。また、プラテン300は、第1から第9の領域309を画定する複数の境界310−319を含むとしてよい。図3に示すように、第1の境界310は第1の領域301と第2から第9の領域302−309との間に配置されており、第2の境界311はプラテン300の外縁に近接して配置されている。第3から第10の境界312−319はそれぞれ、第2から第9の領域302−309を画定するように配置されているとしてよい。
本開示によると、本実施形態に係るプラテン300は、図2Aから図2Cを参照して説明したプラテン200の特徴と同様の特徴を多く持つ。共通の特徴としては、プラテン300が有する領域301−309もまた、形状が同様または相違している点が挙げられるとしてよい(302−309を参照のこと)。また、プラテン300の領域301−309は、プラテン300が支持している基板(不図示)に対して熱伝導性を与えるべく流体を含むとしてよい。
図2Aから図2Cを参照して説明したプラテン200と同様に、本実施形態に係るプラテン300は、複数の異なる領域301−309の状態が、同一または異なる状態に制御および維持されるように構成されるとしてよい。本明細書に記載するように、プラテン300の複数の異なる領域の状態を制御することによって、プラテン300が実現する熱伝導性を均一または非均一とすることができ、基板の温度プロフィールの非均一性を最小限に抑えることができる。プラテン300は、所望される場合には、プラテン200を参照して本明細書で説明したように、熱伝導性を均一または非均一にして、基板の温度プロフィールの均一性を最小限に抑えるとしてもよい。プラテン300の領域301−309の状態は、領域301−309に同一または異なる物性の流体を供給することによって、制御されるとしてよい。例えば、領域301−309には、熱伝導性が同一または異なる流体が供給されるとしてよい。別の例によると、領域301−309には、温度が同一または異なる、同一または異なる種類の流体を供給するとしてよい。
領域301−309の状態はまた、同一または異なる流量で流体を供給することによって、制御されるとしてよい。さらに、各領域の圧力を同一または異なる圧力レベルで維持するとしてもよい。本実施形態によると、各領域に供給される流体には、例えば、気相状態または液相状態の空気、水、Ar、He、H、N、Xe、およびNe、または、これらの混合体が含まれるとしてよい。
本実施形態に係るプラテン300とプラテン200との相違点は、領域301−309のうち一部または全ての領域の数、形状、寸法、および/または、相対的な位置であってよい。
図4は、本開示の別の実施形態に係るプラテン400を示す平面図である。図4に示すように、プラテン400は、プラテン400の中心の近傍に位置する第1の領域401と、第1の領域401に隣接する第2から第9のサブ領域402−409と、第2から第9のサブ領域402−409に隣接する第10から第17のサブ領域410−417とを含むとしてよい。プラテン400はさらに、第1の領域401と第2から第9のサブ領域402−409との間に配置されている第1の境界418と、プラテン400の周縁に近接している第2の境界419と、第2から第9のサブ領域402−409と第10から第17のサブ領域410−417との間に配置されている第3の境界420とを含むとしてよい。プラテン400はさらに、プラテン600の第2から第17のサブ領域402−417を画定する複数のサブ境界421−436を含むとしてよい。
本開示によると、本実施形態に係るプラテン400は、プラテン200および300の特徴と同様の特徴をいくつか有するとしてよい。説明を明瞭および簡潔にするべく、このような同様の特徴については、図4を参照した説明は省略する。
図4に示す本実施形態の相違点の1つは、プラテン400の第10から第17の領域410−417にあるとしてよい。図4に示すように、第10から第17の領域410−417は、第1の領域401から離間されて設けられており、第1の領域401に直接隣接していないとしてよい。このような構成とすることによって、例えば、第1の領域を第10から第17の領域410−417から熱的に分離することができるとしてよい。
図5は、本開示の別の実施形態に係るプラテン500を示す平面図である。図5に示すように、本実施形態に係るプラテン500は、アレイ状に配置された複数の矩形領域502と、領域502を画定するべく配置されている複数の境界504とを含むとしてよい。本開示によると、本実施形態に係るプラテン500は、先述したプラテン200、300、および400の特徴と同様の特徴を持つとしてよい。説明を明瞭且つ簡潔にするべく、プラテン500の特徴のうち同様のものは図5を参照しての説明は省略する。
図5に示す実施形態の相違点の1つは、領域502の形状および寸法にあるとしてよい。また、領域502間の相対的な位置も異なり得る。例えば、プラテン500の領域502は同心円状に構成されていない。
図6は、本開示の一実施形態に係る、プラテン200、300、400および500に流体を供給する流体供給部600を示す図である。流体供給部600は、流体格納タンク601と、第1から第3の圧力コントローラ602−604と、第1から第3のフィルタ605−607と、第1から第3のバルブ608−610と、第1から第3の開口部611−613と、バラストタンク614と、真空ポンプ615とを備えるとしてよい。
本実施形態によると、第1から第3の圧力コントローラ602−604は、流体格納タンク601から、第1から第3の流体管601A、601B、および601Cへと流れる流体の流量および/または圧力を独立して制御するとしてよい。また、第1から第3の圧力コントローラ602−604は、各領域に供給される流体の圧力を監視および/または設定するとしてよい。一方、第1から第3のフィルタ605−607は、第1から第3の流体管801A、801B、および801Cを流れる流体をろ過するとしてよい。
第1から第3のバルブ608−610は、フィルタ605−607から、バルブ608−610と連通しているプラテン620の領域への流体の流れを制御するとしてよい。第1から第3のバルブ608−610と並列に接続されている第1から第3の開口部611−613は、プラテン620の領域への流体の流れを制限するとしてよい。
図6に示すように、バラストタンク614は、第1から第3のバルブ608−610および第1から第3の開口部611−613に結合されているとしてよい。真空ポンプ615は、バラストタンク614に結合されて、流体格納タンク601から、第1から第3の流体管601A、601B、601Cを通るように流体を輸送するための圧力差を発生させるとしてよい。また、真空ポンプ615は、プラテン620の領域から流体を流出させるための圧力差を発生させるとしてもよい。一実施形態によると、流体供給部600は、流体格納タンク601に近接して配置される、加熱器および/または冷却器等の温度コントローラ601Dを少なくとも1つ備えるとしてよい。別の実施形態によると、1以上の温度コントローラ(不図示)を、第1から第3の流体管601A、601B、および601Cのうち少なくとも1つに配設して、第1から第3の流体管601A、601B、および601C内を流れる流体の温度を独立して制御するとしてもよい。
図6に示すように、第1から第3の圧力コントローラ602−604は、流体格納タンク601に直接結合されるとしてよい。第1の圧力コントローラ602、第1のフィルタ605、および第1のバルブ608が、第1の流体管601Aによって、互いに直列に結合されているとしてよい。第2の圧力コントローラ603、第2のフィルタ606、および第2のバルブ609が、第2の流体管601Bによって、互いに直列に結合されているとしてよい。第3の圧力コントローラ604、第3のフィルタ607、および第3のバルブ610が、第3の流体管601Cによって、互いに直列に結合されているとしてよい。一方、第1から第3の開口部611−613はそれぞれ、第1から第3のバルブ608−610のうち対応するものと並列に結合されているとしてよい。バラストタンク614は、第1から第3のバルブ608−610および第1から第3の開口部611−613に結合されているとしてよい。真空ポンプ615は、バラストタンク614に結合されているとしてよい。
動作について説明すると、真空ポンプ615は、圧力差を発生させて、流体格納タンク601に格納されている流体を第1から第3の流体管601A−601Cへと輸送するとしてよい。上述したように、流体格納タンク601に格納されており、第1から第3の流体管601A−601Cを介して輸送される流体は、空気、純水、Ar、He、H、N、Xe、およびNeのうち、いずれか1つまたは複数から成る混合体であってよい。流体格納タンク601に格納されている流体は、液相状態であってもよいし、気相状態であってもよい。
第1から第3の流体管601A、601B、および601Cを流れる流体の圧力は、圧力コントローラ602−604によって独立して制御されるとしてよい。例えば、圧力コントローラ602−604は、第1から第3の流体管601A、601B、および601Cのうちいずれか1つを流れる流体の流量を監視して、高流量、中流量、または低流量に設定するべく利用されるとしてよい。これに代えて、圧力コントローラ602−604は、第1から第3の流体管601A、601B、および601Cのうちいずれにおいても流体が流れないようにするとしてもよい。フィルタ605−607はそれぞれ流体をろ過するとしてよく、バルブ608−610はプラテン300の領域、開口部611−613およびバラストタンク614への流体の流れを制御するとしてよい。圧力コントローラ602−604、バラストタンク614、開口部611−613、および真空ポンプ615が協働して、プラテン300内の各領域における流体の圧力を1以上の所望のレベルに維持するとしてよい。
例えば、圧力コントローラ602−604はそれぞれ、所定の圧力で流体を供給するように構成されているとしてよい。バラストタンク614および真空ポンプ615は、第1から第3の流体管601A、601B、および601C内の流体において圧力差を発生させて、流体を迅速に注入するように構成されている。第1から第3の開口部611−613は、圧力コントローラ602−604からバラストタンク614へと流れる流体を少なくするとしてよい。第1から第3の開口部611−613は、プラテン300の各領域の圧力を1以上の所定のレベルに維持するように設計されている。
本開示によると、流体供給部600はさらに、領域内に格納されている流体を当該領域から排出させてバラストタンク614へと供給する流体出力管(不図示)を備えるとしてもよい。このような流体出力管は、第1から第3のバルブ608−610に結合されているとしてよい。
図7は、本開示の別の実施形態に係る、プラテンに流体を供給する流体供給部700を示す図である。流体供給部700は、流体供給部600の特徴と同様の特徴を持つとしてよい。しかし、流体供給部700は、複数の流体格納タンク701および702、対応して複数のバラストタンク715および716、および複数の真空ポンプ717および718を備えるとしてよい。
図7に示すように、流体供給部700は、第1および第2の流体格納タンク701および702を備えるとしてよい。しかし、当業者であれば、流体供給部700が備える流体格納タンクの数はこれとは異なり得ることに想到するであろう。本開示において、流体格納タンク701および702がそれぞれ格納する流体は、同じであってもよいし、異なるとしてもよい。例えば、流体格納タンク701および702はそれぞれ、熱伝導性が異なる別の流体を格納するとしてよい。また、流体格納タンク701および702はそれぞれ、物性(例えば、温度および流量)が同じまたは異なる流体を格納するとしてよい。第1および第2の流体格納タンク701および702はそれぞれ、流体の温度を制御するべく温度コントローラ701Aおよび702Aを有するとしてよい。本明細書に記載するほかの実施形態の温度コントローラと同様に、本実施形態に係る温度コントローラ701Dおよび702Dは、加熱器および/または冷却器であってよい。さらに、流体格納タンク701および702の近傍に設けられる温度コントローラ701Dおよび702Dに加えて、または、代えて、流体管701A、701B、701Cの近傍に少なくとも1つの温度コントローラ(不図示)を配設するとしてよい。
図7に示すように、第1および第2の圧力コントローラ703−704は、第1の流体格納タンク701に結合され、第3の圧力コントローラ705は、第2の流体格納タンク702に結合されるとしてよい。第1の圧力コントローラ703は、第1の流体管701Aを介して、第1のフィルタ706および第1のバルブ709に直列で結合されるとしてよい。また、第2の圧力コントローラ704は、第2の流体管701Bを介して、第2のフィルタ707および第2のバルブ710に直列で結合されるとしてよい。さらに、第3の圧力コントローラ705は、第3の流体管701Cを介して、第3のフィルタ708および第3のバルブ711に直列で結合されるとしてよい。
図7に示すように、第1から第3の開口部712−714はそれぞれ、第1から第3のバルブ709−711へと並列に接続されているとしてよい。第1のバラストタンク715は、第1および第2のバルブ709および710、ならびに、第1および第2の開口部712および713に結合されているとしてよい。また、第2のバラストタンク716は、第3のバルブ711および第3の開口部714に結合されているとしてよい。さらに、第1および第2の真空ポンプ717および718はそれぞれ、第1および第2のバラストタンク715および716に結合されているとしてよい。
流体供給部700は、図6を参照して説明した流体供給部600と同様に動作するとしてよい。本明細書に記載するように、流体供給部700は、流体特性および動作条件が異なる複数の異なる種類の流体を供給することができるとしてよい。
図8は、本開示に係るプラテン805および流体供給部806を備えるプラズマ処理システム800を示す図である。一実施形態によると、プラズマ処理システム800は、プラズマドーピングシステムである。しかし当業者であれば、本開示に係るプラテンおよび流体供給部は、任意の種類のプラズマベース処理システムおよびプラテンを利用するその他の任意の種類の処理システムに応用され得ることに想到するであろう。例えば、当該プラズマ処理システムは、ビームラインイオン注入システム、またはプラズマベースエッチングシステムあるいはプラズマベース堆積システム等、別の種類のドーピングシステムであってもよい。
プラズマ処理システム800は、チャンバ801を少なくとも1つ備え、チャンバ801内に基板802を載置して処理する。チャンバ801は、プラテン805および/または基板802の温度を制御する加熱器および/または冷却器を有するとしてよい。流体供給部806は、図6および図7に図示すると共に図6および図7を参照しつつ前述した流体供給部600および700であってよく、プラテン805の各領域に少なくとも1種類の流体を供給するとしてよい。一実施形態によると、流体供給部806は、上述した圧力コントローラ602−604および703−705のような圧力コントローラを有する。当該圧力コントローラは、プラテン805の各領域に輸送される流体の圧力を監視および/または設定するように構成されているとしてよい。これに代えて、システム800は、圧力コントローラ以外に、プラテン805の各領域の流体の特性を監視する流体モニタを1以上備えるとしてよい。プラズマ処理システム800はさらに、基板802の温度変化を監視する温度モニタを備えるとしてよい。
チャンバ801は、第1のコイル803および第2のコイル804を有する。第1のコイル803および第2のコイル804のうち少なくとも一方が、RF電源807に直接接続されている、アクティブなコイルである。一部の実施形態によると、第1のコイル803および第2のコイル804のうち一方は、寄生コイルまたは寄生アンテナである。「寄生アンテナ」という用語は、本明細書において、アクティブなアンテナと電磁波を用いて通信するが、電源に直接接続されていないアンテナを意味するものと定義する。つまり、寄生アンテナは、電源によって直接起動されるものではなく、当該寄生アンテナと電磁波を用いて通信しているアクティブなアンテナによって起動されている。本開示の一部の実施形態によると、寄生アンテナの一端は、グラウンド電位に電気接続されて、アンテナチューニング機能を提供する。本実施形態によると、寄生アンテナは、寄生アンテナのコイルの実効巻き数を変化させるべく用いられるコイル調整部を含む。コイル調整部については、多くの異なる種類のもの、例えば金属短絡部材を用いるとしてよい。
動作について説明すると、基板802をチャンバ801内に載置して、チャンバ801を排気するとしてよい。流体供給部806は、プラテン805の複数の異なる領域に対して、所定の圧力および/または温度の流体を少なくとも1種類供給するとしてよい。プラテン805の複数の異なる領域に対して所定の圧力および/または温度の流体を供給することによって、基板802の熱伝導性プロフィールを所望通りとすることができる。
一実施形態によると、流体供給部806はさらに、プラテン805の領域のうち少なくとも1つの領域において流体の圧力を監視する。流体供給部806が流体が漏れていることを検出すると、圧力コントローラ602−604および703−705は、システム800に信号を送信して、プロセスを終了するように、または、基板802の温度プロフィールを所望の状態に維持するための対策を取るように、知らせるとしてよい。領域間で流体が漏れているか否かは、ある領域での圧力の減少および/または別の領域での圧力の増加が発生しているか否かを検出することによって、判断するとしてよい。プラテン805の領域間で流体が漏れているか否かは、基板802の温度バラツキが増加しているか否かを検出することによっても判断されるとしてよい。全体的なプロセス収率は、流体の漏れを検出して対策を実行することによって、改善され得る。
第1のコイル803および第2のコイル804のうち少なくとも1つに、高周波電力が印加される。このように電力が供給される少なくとも1つのコイルが、プラズマ809を生成する。プラズマ809からのイオンが、例えば、直接的または間接的に、プラテン805または基板802にバイアスを印加することによって、基板802に向けられる。
圧力および/または温度が異なるプラテン805の複数の領域に対して流体を供給することによって、基板802の領域毎に、熱伝導率(つまり、冷却率および/または加熱率)を異ならせ得る。このため、流体供給部806は、特定のプラズマ処理で所望される熱伝導性プロフィールを実現し得る。多くの異なるプロセスを実行する際に用いられる可能性がある熱伝導性プロフィールの数は略無限にある。最も簡潔な例を挙げると、流体供給部806を用いて、プラテン805に対して、プラテン805の温度バラツキを最小限に抑える比較的均一な熱伝導性プロフィールを実現するとしてよい。
一実施形態によると、少なくとも2種類の異なる流体を、プラテン805の少なくとも2つの異なる領域に供給する。さまざまな実施形態によると、これらの異なる種類の流体の熱伝導性は、大きく異なるとしてもよいし、同様であるとしてもよい。少なくとも2つの異なる種類の流体を用いることによって、プラテン805の領域毎に流体の圧力を変化させることなく、熱伝導性プロフィールを比較的均一なものとし得る。例えば、流体供給部806は、比較的温度が低い基板802の部分に近接したプラテン805の領域に、Nのような熱伝導性が比較的低い流体を供給することによって、比較的均一な熱伝導性プロフィールを実現するとしてよい。また、流体供給部806は、比較的温度が高い基板802の部分に近接した領域に、Heのような熱伝導性が比較的高い流体を供給するとしてよい。
本開示に係るプラテンの利点の1つに、複数の異なる種類の流体および/または物性が同じまたは異なる流体をプラテンが供給または保持することができる点にあるとしてよい。尚、効果を奏するには所定の体積の流体を供給する必要があり、コストが高くなってしまうが、上記の構成とすることによって、本開示に係るプラテンは、流体の体積要件を低減することができるとしてよい。例えば、Heは、熱伝導性を実現する上では非常に効果的であるが、高価である。基板のうち高い熱伝導性が必要な部分にのみHeを供給して、熱伝導性が低くてもよい部分には熱伝導性が低いより低コストの流体を供給することによって、プラズマ処理の総コストを低減するとしてよい。
<均等例>
さまざまな実施形態および例を参照して本教示内容を説明したが、本教示内容は上述の実施形態に限定されない。本教示内容は、当業者であれば想到し得るように、本開示の精神および範囲から逸脱することなく本願においてなされ得るさまざまな代替例、変形例、および均等例を網羅する。

Claims (25)

  1. 処理システム用のプラテンであって、
    少なくとも1つの境界によって互いから分離されている第1の熱領域および第2の熱領域と、
    前記第1の熱領域に配置されている第1の流体管と、
    前記第2の熱領域に配置されている第2の流体管と、
    前記第1の流体管に結合されている第1の出力および前記第2の流体管に結合されている第2の出力を有する流体格納タンクと
    を備え、
    前記流体格納タンクは、前記第1の熱領域に対して第1の熱伝導性を付与する第1の流体状態の流体を、前記第1の流体管に供給し、且つ、前記第2の熱領域に対して第2の熱伝導性を付与する第2の流体状態の流体を、前記第2の流体管に供給して、前記プラテンにおいて所定の熱伝導性プロフィールを実現するプラテン。
  2. 前記第1の熱領域および前記第2の熱領域は、別個の流体入力ポートを有する請求項1に記載のプラテン。
  3. 前記第1の流体管および前記第2の流体管のうち少なくとも1つは、前記プラテン内に設けられている流体を輸送するための溝を有する請求項1に記載のプラテン。
  4. 前記第1の流体状態および前記第2の流体状態は、流体の流量、流体の圧力、流体の温度、流体の熱伝導性、および、流体の種類のうち少なくとも1つを含む請求項1に記載のプラテン。
  5. 前記所定の熱伝導性プロフィールは、前記プラテン全体における比較的均一な温度プロフィールを含む請求項1に記載のプラテン。
  6. 前記所定の熱伝導性プロフィールは、前記プラテンの径方向およびアジマス方向の両方における熱の非均一性を補償する熱伝導性プロフィールを含む請求項1に記載のプラテン。
  7. 前記所定の熱伝導性プロフィールは、プラズマ処理において発生する、前記プラテンの中心領域の温度が周縁領域の温度に比べて低くなる熱の非均一性を補償する熱伝導性プロフィールを含む請求項1に記載のプラテン。
  8. 前記流体は、液体および気体のうち少なくとも1つを含む請求項1に記載のプラテン。
  9. 前記流体は、少なくとも1つの液体および少なくとも1つの気体を組み合わせた混合体を含む請求項1に記載のプラテン。
  10. 処理システム用のプラテンであって、
    複数の熱領域と、
    複数の流体格納タンクと
    を備え、
    前記複数の熱領域はそれぞれ、少なくとも1つの境界によって互いから分離されており、少なくとも1つの流体管を有し、
    前記複数の流体格納タンクはそれぞれ、出力が前記複数の熱領域のうち少なくとも1つの入力に結合されており、前記複数の流体格納タンクは、流体状態が互いに異なる流体を前記複数の熱領域に供給して、前記プラテンにおいて所定の熱伝導性プロフィールを実現するプラテン。
  11. 前記複数の流体格納タンクのうち少なくとも2つは、前記複数の熱領域のうち少なくとも2つに、熱伝導性が互いに異なる複数の流体を供給する請求項10に記載のプラテン。
  12. 前記複数の流体格納タンクのうち少なくとも1つは、前記複数の熱領域のうち少なくとも2つに流体を供給する請求項10に記載のプラテン。
  13. 前記複数の熱領域のうち少なくとも2つは、前記複数の流体格納タンクのうち1つに直接結合されている別個の流体入力ポートを有する請求項10に記載のプラテン。
  14. 前記流体状態は、流体の流量、流体の圧力、流体の温度、流体の熱伝導性、および、流体の種類のうち少なくとも1つを含む請求項10に記載のプラテン。
  15. 前記所定の熱伝導性プロフィールは、前記プラテン全体における比較的均一な温度プロフィールを含む請求項10に記載のプラテン。
  16. 前記所定の熱伝導性プロフィールは、前記プラテンの径方向およびアジマス方向の両方における熱の非均一性を補償する熱伝導性プロフィールを含む請求項10に記載のプラテン。
  17. 前記所定の熱伝導性プロフィールは、プラズマ処理において発生する、前記プラテンの中心領域の温度が周縁領域の温度に比べて低くなる熱の非均一性を補償する熱伝導性プロフィールを含む請求項10に記載のプラテン。
  18. 処理システム用のプラテンにおいて所定の熱伝導性プロフィールを実現する方法であって、
    少なくとも1つの境界によって互いから分離されている複数の熱領域を有するプラテンを準備する段階と、
    少なくとも1つの流体格納タンクから、前記複数の領域内に設けられている流体管に流体を流入させる段階と、
    所定の熱伝導性プロフィールが前記プラテンにおいて実現されるように、前記複数の領域のうち少なくとも2つに設けられている流体管に流れている流体の流体状態を選択する段階と
    を備える方法。
  19. 前記処理は、プラズマ処理を含む請求項18に記載の方法。
  20. 前記流体は、少なくとも1つの液体および少なくとも1つの気体を組み合わせた混合体を含む請求項18に記載の方法。
  21. 前記流体状態を選択する段階は、流体の流量、流体の圧力、流体の温度、流体の熱伝導性、および、流体の種類のうち少なくとも1つを選択する段階を有する請求項18に記載の方法。
  22. 前記所定の熱伝導性プロフィールは、前記プラテン全体における比較的均一な温度プロフィールを含む請求項18に記載の方法。
  23. 前記所定の熱伝導性プロフィールは、前記プラテンの径方向およびアジマス方向の両方における熱の非均一性を補償する熱伝導性プロフィールを含む請求項18に記載の方法。
  24. 前記所定の熱伝導性プロフィールは、プラズマ処理において発生する、前記プラテンの中心領域の温度が周縁領域の温度に比べて低くなる熱の非均一性を補償する熱伝導性プロフィールを含む請求項18に記載の方法。
  25. 処理システム用のプラテンであって、
    少なくとも1つの境界によって互いから分離されている複数の熱領域を有するプラテンと、
    少なくとも1つの流体格納タンクから、前記複数の領域内に設けられている流体管に流体を流入させる手段と、
    所定の熱伝導性プロフィールが前記プラテンにおいて実現されるように、前記複数の領域のうち少なくとも2つに設けられている少なくとも2つの流体管に流れている流体の流体状態を選択する手段と
    を備えるプラテン。
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