JP2010529890A - ランセットディスペンサ - Google Patents

Abstract

キャップを除去できる特徴を備えた医療用ディスペンサが開示されている。図示された医療用ディスペンサは、複数の未使用の医療器具を含むように構成された内側チャンバを有する容器本体と、内側チャンバ内の内容物に接近すべく容器本体に設けられた開口機構と、を含む。容器本体の外側の把持要素は、医療器具の一部を容易に除去するために使用され得る。

Description

本発明は、医療装置のためのディスペンサの分野に関する。より詳細には、本発明は、ランセット、シャープス、又はその他の医療器具のためのディスペンサに関する。

切開装置、即ち「ランセット」は、患者から血液検体を採取するために種々の医学的用途にて一般的に使用されている。例えば、糖尿病の適用において、そのような装置は、個人の血糖値が許容範囲内にあることを確認するべく当該血糖値の測定において血液検体を採取するためにしばしば使用される。その他の医学的な血液診断では、多くの場合、試験されるべき個人から血液検体を回収する必要がある。典型的には、そのような装置は、指腹又は耳たぶのような個人の皮膚を貫通するように鋭いランセットを押すことによってほんの数マイクロリットルのオーダーである比較的少量の血液検体を得るために使用され得る。ランセットは、典型的には、使用者によって把持されるハンドル又はベースに連結された針先を有し、皮膚に刺し通すためのランセット装置に挿入される。多くの場合、除去可能なキャップが針先を覆うように設けられており、当該キャップは、使用前に個人が誤って自分自身を指してしまうことを回避し、かつ梱包容器内におけるランセットの無菌的保管を容易にする。

ランセットの梱包は典型的には、複数のランセットがダンボール箱の中、又はチューブの中に無秩序に置かれたバラバラの形態がとられている。いくらかの場合、ランセットの各々が、個々にブリスターパック又はその他滅菌された梱包容器の内部に保存されていることもある。ランセットにて穿孔する場合の各過程において、使用者は手動にて梱包容器からランセットを取り出して、同ランセットのベースを把持する。次に、使用者は針先を覆うように設けられている保護キャップを取り除き、使用するために針先を露出させる。血液検体が得られると、針先を再び保護キャップで覆うことによって、ランセットはシールされる。次に使用済みのランセットは、廃棄用コンテナに置かれる。

新しいランセットを梱包容器から取り出して、針先を露出させるために保護キャップを取り除くといった操作は、ランセットが比較的小さなサイズであることから、幾らかの人にとっては困難である。それは、個人の器用さが、その人の医学的な症状によって低下することがあるからである。例えば、糖尿病の場合、個人が低血糖状態であると、保護キャップを取り除くといった操作がより困難であり、できなくなる場合さえもある。分配及びキャップの除去に関連した困難さは、ある状況においては、個人がランセットを複数回にわたり再使用することを助長させることとなり、それは衛生上の理由から許容できないものである。更に、ランセットは、多くの場合一回のみの使用に供すべくデザインされており、先端はすぐに鈍角となってしまうので、そのようなランセットの再使用は痛みを増大させることになり、使用者には不快なものとなる。

本発明は、上記した懸案を鑑みてなされたものである。

本発明は、ランセット、シャープス、又はその他の医療器具のためのディスペンサに関する。例示された医療用ディスペンサは、多数の医療器具を含むように適合された内側チャンバを画定する頂部、底部、及び複数の側壁を有する容器本体を含む。容器本体上の開口機構は、同容器本体の開口部を開閉するために第１の位置と第２の位置との間にて作動し、使用者が内側チャンバ内の内容物を入手可能にする。

容器本体の外側に形成された把持要素は、使用時に器具を準備すべく医療器具の一部を受承するように構成されている。幾らかの実施形態において、例えば、把持要素は、容器本体の頂部に形成された凹部であって、挿入されたランセットの保護キャップの一部を受承するための大きさ及び形状に構成された凹部を含み得る。保護キャップは例えば、同キャップを凹部に挿入し、そして同保護キャップに隣接した位置に蓋を回動することによりランセットから除去可能である。蓋を介して凹部内の位置に同キャップを確実に保持すると、使用者は次に容器本体に対してランセットのハンドルグリップを回動し、同ハンドルグリップから保護キャップを除去する。

例示された実施形態に従う例示された医療用ディスペンサを示す斜視図である。 図１の医療用ディスペンサの上面図である。 図１の医療用ディスペンサからのランセットの取り出しを示す側面図である。 ランセットの斜視図である。 図４のランセットから除去された保護キャップを示す斜視図である。 医療用ディスペンサの凹部に図４のランセットが挿入されたところを示す斜視図である。 図６のランセットが凹部内に保持されているところを示す断面図である。 別の例示された実施形態に従う医療用ディスペンサを示す斜視図である。 図８の医療用ディスペンサの上面図である。 図８の医療用ディスペンサからのランセットの取り出しを示す側面図である。 凹部内にランセットが挿入されているところを示す斜視図である。 凹部内にランセットが挿入されているところを示す断面図である。 複数の蓋を有する別の例示された実施形態に従う医療用ディスペンサを示す斜視図である。 内部パーティション又は隔壁を備えた図１３の医療用ディスペンサを示す側方断面図である。

以下の記載は図面を参照して読み取られるべきであり、図面中、異なる図面における同一の要素には同様の符号が付されている。必ずしも寸法化されていない図面は選択された実施形態を示し、本発明の範囲を制限することを意図していない。構造、寸法及び材料の例は種々の要素に対して示されているが、提供された例の多くは使用可能な適切な代替物を有することを当業者は認識するであろう。

以下の図１を参照すると、例示された実施形態に従う医療用ディスペンサ１０の斜視図について以下に記載されている。図１に示されるように、ディスペンサ１０は、多数の未使用のランセット、シャープス又はその他の医療器具を含むように適合された内側チャンバ２６を画定する頂部１４、底部１６、及び複数の側壁１８、２０、２２，２４を有する容器本体１２を含み得る。例えば、透視にて示されるように、内側チャンバ２６は、糖尿病に罹患した個人が血糖レベル／血液グルコールレベルを試験するために使用される多数の未使用のランセット２８を含み得る。図示された実施形態において、ディスペンサ１０はほぼ長方形の形状を有し、使用者が容器本体１２を手で容易に把持できるように、側壁２２及び２４は湾曲した、又は丸みを帯びた形状を備えている。しかしながら、容器本体１２は、図１に示された形状以外の任意の種々の異なる形状を有することを理解すべきである。

ディスペンサ１０は、使い捨て可能なディスペンサ又は再使用可能なディスペンサのいずれかとして機能するように構成され得る。例えば、再使用可能なディスペンサの場合、容器本体１２の下側部分３０から頂部１４を分離する継ぎ目３２が、同頂部１４を一時的に除去可能とし、使用者が所望に応じて、未使用のランセット２８又はその他の医療器具を内側チャンバ２６に再び補充することを可能にする。代替的に、かつその他の実施形態において、頂部１４は容器本体１２の下側部分３０に固定され、同頂部１４が使用者によって除去されることを回避する。一実施形態において、例えば、容器本体１２の頂部１４及び下側部分３０は、一つのピースとして一体的に形成され得る。

ディスペンサ１０は、アクリロニトリルブタジエンスチレン（ＡＢＳ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）又はその他適切なポリマー材料から形成され得る。ディスペンサ１０はまた、ナイロン又は金属のようなその他の材料からも形成され得る。ディスペンサ１０の製造は、使用される材料に応じて、射出成形、押出成形、スタンピング及び／又はその他の適切な方法にて実施され得る。幾らかの実施形態において、ディスペンサの材料は実質的には透明であるか、又は不透明であり、使用者が、ディスペンサ１０の内側チャンバ２６内の内容物を視認可能にする。

頂部１４は引き上げ式の蓋３４を含み、同蓋３４を開いて開口部が露出されると、同開口部を介して一つ以上の未使用のランセット２８を内側チャンバ２６から取り出し可能となる。図示された実施形態において、引き上げ式の蓋３４は、ヒンジ３６を介して、頂部１４の一部に蝶番式に連結され得る。例えば、ディスペンサ１０がポリマー材料から製造されるこれらの実施形態において、蓋３４は、リビングヒンジを介して頂部１４に蝶番式に連結され得る。蓋３４を頂部１４に蝶番式に連結するためのその他の手段、例えば、摩擦ヒンジ、リフトオフヒンジ又はバットヒンジ（ｂｕｔｔ ｈｉｎｇｅ）のような手段が使用可能である。蓋３４の回動端４０に隣接した小さなノッチ３８は、使用者が指で蓋３４を押し上げることを容易にするために設けられ得る。

幾らかの実施形態において、図１に更に示されるように、ディスペンサ１０の頂部１４は図５に関して以下により詳細に記載されるように、把持要素を更に含み、同把持要素は保護キャップ５８をランセット２８から容易に除去可能とするために使用され得る。把持要素は容器本体１２の外側の頂部面４４の僅かに下方の距離にはめ込まれた凹部４２を含み、同凹部４２は、楕円形の形状を有するか、幾らかの場合では円形の形状を有し、当該形状は一般的には保護キャップの大きさ及び形状に適合する。しかしながら、凹部４２の大きさ及び形状は、保護キャップ５８、又は除去されるべき医療器具のその他の部分の形態に応じて変更可能であり得る。凹部４２は蓋３４のフリーな端部４０と相対向する側部２２に隣接して配置され得るか、又は所望に応じて、容器本体１２のその他の部分に配置され得る。

図２は、図１の医療用ディスペンサ１０の上面図である。図２に更に示されるように、蓋３４は固定端４６、複数の側部４８，５０、及び固定端４６と相対向する側にある拘束されていない回動端４０とを有する。図示された実施形態において、蓋３４は側部４８，５０を備えた長尺形状であり、同側部４８，５０は端部４０，４６の全長よりも大きな長さを有する。使用時において、使用者がノッチ３８に指を挿入することにより蓋３４が開けられ、同蓋３４は梃子の応用にて上方に上げられる。図３に更に示されるように、これにより蓋３４がヒンジ３６を中心に回動され、矢印５２にて示される方向に開けられ、頂部１４内に開口部５４が露出し、同開口部５４は、内側チャンバ２６の内部からランセット２８又はその他の医療器具を取り出すために使用され得る。ランセット２８の取り出しは、例えば、ディスペンサ１０をさかさまに傾けて、ランセット２８が開口部５４から出てくるまで容器本体１２を振ることにより可能となる。開口部５４は、一回に一つのランセット２８のみがディスペンサ１０から取り出せることが可能な大きさ及び形状にすることが可能なように構成され得るか、或いは代替的に、一度に複数のランセット２８を取り出すことが可能なように構成され得る。

図４−５は、図１のディスペンサ１０内に保管される例示されたランセット２８を示す斜視図である。図４−５に示されるように、ランセット２８は、同ランセット２８を把持するためのハンドルグリップ５６及び保護キャップ５８を有し、同保護キャップ５８は、鋭い針先６０の滅菌性を被覆及び維持するために使用され得る。ハンドルグリップ５６は、同ハンドルグリップ５６の把持を容易にするために複数のリブ６２を含み得る。一方、キャップ５８は、同キャップ５８の両方の側に、外向きに延出するディンプル６４により形成された球状の形状を有し、それはまたキャップ５８の把持を容易にする。

使用前には、図４に示されるように、保護キャップ５８は、剥離接合部６６にてハンドルグリップ５６に除去可能に取り付けられている。典型的には、保護キャップ５８の除去は、使用者が指でハンドルグリップ５６を握って、図４の矢印６６によって一般的には示されるように、保護キャップ５８を時計方向又は反時計方向にひねることによって実施される。このようにして保護キャップ５８をひねると、同キャップ５８が接合部６２を中心として回動し、キャップ５８をハンドルグリップ５６から引き離す。図５に示されるように、保護キャップ５８をランセット２８から除去することにより、使用のための針先６０が露出する。次に、ランセット２８を使用して、針先６０を使用者の指、耳たぶ又はその他の組織に刺すことによって血液検体を取得し、次に、検査片等に血液検体を回収する。幾らかの場合、ランセット２８は、所望に応じて血液検体を回収するための切開装置に装着される。

保護キャップ５８をランセット２８から除去することは、特定の使用者にとっては、同使用者の器用さ及び強さによっては困難であり得る。例えば、市販されている多くのランセット２８において設けられている比較的小さなサイズのハンドルグリップ５６は、保護キャップ２８をハンドルグリップ５６から除去する際に、同保護キャップを使用者が適切に把持することを困難にする。

保護キャップ５８の除去を容易にするために、使用者は容器本体１２の頂部１４にある凹部４２に同キャップ５８を挿入し、次に蓋３４を完全に開ける。図６に示されるように、例えば、保護キャップ５８を凹部４２に挿入し、蓋３４を完全に開いた位置とした場合、同蓋３４がキャップ５８を凹部４２の内部に拘束するように構成され、それにより同キャップ５８の除去を阻止する。使用者は、矢印Ｆにて示される方向に蓋３４に下向きの応力を加えることによって、保護キャップ５８を凹部４２内の位置に拘束する。この位置において、図７の断面図にて更に示されるように、キャップ５８はディンプル６４の球状の形状と、蓋３４の下向きの応力Ｆと、によって、凹部４２の内部に拘束され、キャップ５８に摩擦を与える。このようにして凹部４２内に拘束されると、次にディスペンサ１０を静止して保持した状態にてハンドルグリップ５６を回動するか、或いは代替的に、ハンドルグリップ５６を静止して保持した状態にてディスペンサ１０を回動し、同ハンドルグリップ５６を保護キャップ５８から引き離す。次に保護キャップ５８を凹部４２の内部から取り除き、廃棄するか、又は後に使用するために保存しておく。

図８は、別の例示された実施形態に従う医療用ディスペンサ１００の斜視図である。医療用ディスペンサ１００は、図１に関して上記したものと類似しており、多数の未使用のランセット、シャープス又はその他の医療器具を保管するように適合された内側チャンバ１１０を有する容器構造を画定する頂部１０４、底部１０６、及び複数の側壁１０８を有する容器本体１０２を含み得る。例えば、透視にて示されるように、内側チャンバ１１０は、使用者から血液検体を入手するために使用され得る多数の未使用のランセット２８を含み得る。図示された実施形態において、ディスペンサ１００はほぼ円筒形の形状を有するが、その他の形状も可能である。

ディスペンサ１００は、使い捨て可能なディスペンサ、又は代替的に再使用可能なディスペンサのいずれかとして機能するように構成され得、ランセット２８又はその他の医療器具が再装填され得る。幾らかの実施形態において、頂部１０４は、継ぎ目１１２を介して側壁１０８から除去可能であり、同頂部１０４を取り除くことによって使用者が内側チャンバ１１０を再充填することが可能である。代替的に、かつその他の実施形態において、頂部１０４は側壁１０８に固定されるか、又は同側壁１０８と一体的に形成され、同頂部１０４が使用者によって除去されることを回避する。

頂部１０４は引き上げ式の蓋１１４を含み、同蓋１１４を開いて開口部１３４が露出されると、同開口部１３４を介して一つ以上の未使用のランセット２８を内側チャンバ１１０から取り出し可能となる。引き上げ式の蓋１１２は、リビングヒンジ、摩擦ヒンジ、リフトオフヒンジ又はバットヒンジ（ｂｕｔｔ ｈｉｎｇｅ）のようなヒンジ１１６を介して、頂部１０４の一部に蝶番式に連結され得る。蓋１１４の自由端１２０から延出するタブ１１８は、使用者が指で蓋１１４を押し上げることを容易にするために設けられ得る。

ディスペンサ１００の頂部１０４は更に、ランセット２８からの保護キャップ５８の除去を容易にするために使用され得る凹部１２２のような把持要素を含む。凹部１２２は容器本体１０２の頂部面１２４に形成され、保護キャップ５８の大きさ及び形状に適合する楕円形状を有するか、幾らかの場合には円形形状を有する。しかしながら、凹部１２２の形態、容器本体１２上での同凹部の大きさ、形状及び／又は位置を含む形態、は図示されたものから変更可能である。

図９は図１の医療用ディスペンサ１００の上面図である。図９に更に示されるように、蓋１１４は固定端１２６と、複数の側部１２８，１３０と、固定端１２６と相対向する拘束されていない回動端１２０と、を有する。図示された実施形態では蓋１１４は半円形であるが、その他の形態も可能である。使用時において、蓋１１４は、タブ１１８をつまんで蓋１１４をこじ開けることにより開く。図１０に更に示されるように、これにより蓋１１４がヒンジ１１６を中心として回動し、矢印１３２にて示される方向に開き、開口部１３４が頂部１０４内に露出し、同開口部１３４は、内側チャンバ１１０の内部から一つ以上のランセット２８又はその他の医療器具を取り出すために使用され得る。例えば、ランセット２８の取り出しは、ディスペンサ１００をさかさまに傾けて、ランセット２８が開口部１３４から出てくるまで容器本体１０２を振ることにより可能となる。開口部１３４は、一回に一つのランセット２８のみがディスペンサ１００から取り出せることが可能な大きさ及び形状にするように構成され得るか、或いは代替的に、一度に複数のランセット２８を取り出すことが可能なようにも構成され得る。

図１１は、ランセット２８を凹部１２２に挿入するところを示す斜視図である。図１１に示されるように、保護キャップ５８を凹部１２２に挿入し、蓋１１４を完全に開くと、蓋１１４は、キャップ５８を凹部１２２内に拘束するように構成され、それにより同キャップ５８の除去が回避される。次に、使用者が下向きの応力Ｆを蓋１１４に加えることによって、保護キャップ５８をその位置に保持し得る。図１２の断面図に更に示されるように、キャップ５８はディンプル６４の球形形状及び蓋１１４の下向きの応力Ｆにより凹部１２２内に拘束され、それはキャップ５８に摩擦を与える。次に、この位置においてキャップ５８がハンドルグリップ５６から除去され、次いで、凹部１２２内から除去され、廃棄されるか、又は更なる使用時まで保管される。

図１１に更に見られるように、容器本体１０２の頂部面１２４はある角度で傾斜しており、水平から僅かに傾いた角度に凹部１２２を配向する。使用時に、保護キャップ５８が取り除かれる際に使用者の指がハンドルグリップ５６を容易に把持できるように凹部１２２に挿入されると、同凹部１２２のこの傾いた配向がランセットのハンドルグリップ５６を僅かに垂直な角度に配向させる。

医療用ディスペンサ１０，１００の各々は、内側チャンバ内の内容物を得るために使用され得る一つの蓋を含んでいるが、同ディスペンサは所望に応じて一つ以上の付随的な蓋を備えることができることを理解すべきである。例えば図１３に示される一つの代替的な実施形態において、医療用ディスペンサ１００は、内側チャンバ１１０の内部の内容物を得るために開けることが可能な第２の蓋１３６を備えることができる。第２の蓋１３６は第１の蓋１１４より小さく、蓋１１４，１３６の各々が異なって機能することを可能にする。例えば、比較的大きな蓋１１４は未使用のランセット２８をディスペンサ１００に補充するために、又は一度に多数のランセット２８を分配するために使用される一方、比較的小さな蓋１３６は一度に一つのランセット２８を連続的に分配するために使用され得る。しかしながら、その他の形態も可能である。

いくらの実施形態において、医療用ディスペンサ１０，１００はまた所望に応じて、使用済みのランセット又はその他の医療器具を受承するように構成され得る。図１４に示される一つの代替的な実施形態において、例えば、容器本体１０２はディスペンサ１００の第１の内側チャンバ１４０を同ディスペンサ１００の第２の内側チャンバ１４２と隔離するための内部パーティション、即ち隔壁１３８を含む。第１の内側チャンバ１３８は一つ以上の未使用の医療装置（例えばランセット）を保管するように構成される一方、第２の内側チャンバ１４０は使用済みの医療廃棄物を受承するように構成され得る。第１及び第２の内側チャンバ１３８，１４０は互いに隔離されており、第１のチャンバ１３８の内部にある未使用のランセット２８の滅菌性を維持する。蓋１１４を介して第１の内側チャンバ１３８に接近することが可能であり、未使用のランセットを取り出すために同蓋１１４を開けると頂部１０４の第１の開口部１３４が露出する。次に、蓋１３６を介して第２の内側チャンバ１４０に接近することが可能であり、使用済のランセットを受承するために同蓋１３６を開けると頂部１０４の第２の開口部１４４が露出する。

このように本発明の複数の実施形態を記載してきたが、その他の実施形態も達成され、かつ使用され得ること、そしてその実施形態は添付した特許請求の範囲内にあることを当業者は容易に理解するであろう。本開示は多くの態様において例示のみであることが理解されるであろう。本発明の範囲を逸脱することなく、本明細書に記載されている種々の要素に関して変更が可能である。

Claims (24)

1. 医療用ディスペンサであって、
   内側チャンバを画定するために、頂部と、底部と、複数の側壁とを有するとともに、その内部に一つ以上の未使用の医療器具を含むように構成された容器本体と、
   前記容器本体上にあって、同容器本体の一つ以上の開口部を開閉するために第１の位置と第２の位置との間にて作動可能な少なくとも一つの開口機構と、
   挿入された医療器具の一部をその内部に受承するように構成された把持要素と、を含み、
   前記一つ以上の開口部は前記内側チャンバの内部にある一つ以上の未使用の医療器具を取り出すことを可能とするようにサイズ化されている、医療用ディスペンサ。
2. 前記少なくとも一つの開口機構は前記容器本体の頂部に蝶番式に連結されている蓋を含む、請求項１に記載の医療用ディスペンサ。
3. 前記蓋は、リビングヒンジを介して前記容器本体に蝶番式に連結されている、請求項２に記載の医療用ディスペンサ。
4. 前記少なくとも一つの開口部は第１の開口部と第２の開口部とを含む、請求項１に記載の医療用ディスペンサ。
5. 前記第２の開口部は前記第１の開口部よりも大きい、請求項４に記載の医療用ディスペンサ。
6. 前記容器本体は、第１の内側チャンバと第２の内側チャンバとを形成するパーティション又は隔壁を更に含む、請求項４に記載の医療用ディスペンサ。
7. 前記第１の内側チャンバは、複数の未使用の医療器具を含むように構成され、前記第２の内側チャンバは複数の使用済みの医療器具を受承するように構成されている、請求項６に記載の医療用ディスペンサ。
8. 前記容器本体は、ほぼ透明な材料、又は不透明な材料から形成されている、請求項１に記載の医療用ディスペンサ。
9. 前記一つ以上の未使用の医療器具は、一つ以上のランセットであって、各々がハンドルグリップと除去可能なキャップをと含むランセットを含む、請求項１に記載の医療用ディスペンサ。
10. 前記把持要素は、容器本体の外部に設けられた凹部であって、未使用のランセットから前記除去可能なキャップを受承するように構成された凹部を含む、請求項９に記載の医療用ディスペンサ。
11. 前記凹部は前記容器本体の頂部面内にはめ込まれている、請求項１０に記載の医療用ディスペンサ。
12. 前記容器本体の頂部面は傾斜している、請求項１１に記載の医療用ディスペンサ。
13. 保護キャップに除去可能に連結されたハンドルグリップを有するランセットを供給するためのランセットディスペンサであって、前記ランセットディスペンサは、
    内側チャンバを画定するために、頂部と、底部と、複数の側壁とを有するとともに、その内部に一つ以上のランセットを含むように構成された容器本体と、
    前記容器本体上にあって、同容器本体の一つ以上の開口部を開閉するために第１の位置と第２の位置との間にて作動可能な少なくとも一つの開口機構と、
    前記容器本体の外側にある把持要素と、を含み、
    前記一つ以上の開口部は前記内側チャンバの内部にある一つ以上の未使用のランセットを取り出すことを可能にするようにサイズ化されており、前記把持要素は、前記容器本体上に設けられた凹部であって、未使用のランセットから、前記保護キャップの一部をその内部に受承するように構成された凹部を含み、
    前記凹部に挿入された場合、前記保護キャップの一部に向かって回動し、かつ摩擦的に係合するように蓋が構成されている、ランセットディスペンサ。
14. 前記少なくとも一つの開口機構は、前記容器本体の頂部に蝶番式に連結されている蓋を含む、請求項１３に記載のランセットディスペンサ。
15. 前記蓋は、リビングヒンジを介して前記容器本体に蝶番式に連結されている、請求項１４に記載のランセットディスペンサ。
16. 前記少なくとも一つの開口部は第１の開口部と第２の開口部とを含む、請求項１３に記載のランセットディスペンサ。
17. 前記第２の開口部は前記第１の開口部より大きい、請求項１６に記載のランセットディスペンサ。
18. 前記容器本体は、第１の内側チャンバと第２の内側チャンバとを形成するパーティション又は隔壁を更に含む、請求項１６に記載のランセットディスペンサ。
19. 前記第１の内側チャンバは、複数の未使用の医療器具を含むように構成され、前記第２の内側チャンバは複数の使用済みの医療器具を受承するように構成されている、請求項１８に記載のランセットディスペンサ。
20. 前記容器本体は、ほぼ透明な材料、又は不透明な材料から形成されている、請求項１３に記載のランセットディスペンサ。
21. 前記凹部は前記容器本体の頂部面内にはめ込まれている、請求項１３に記載のランセットディスペンサ。
22. 前記容器本体の頂部面は傾斜している、請求項２１に記載のランセットディスペンサ。
23. ランセットのハンドルグリップから保護キャップを除去するための方法であって、前記方法は、
    把持要素を開閉するための蓋を有するランセトディスペンサを提供する工程と、前記把持要素は、前記容器本体の外側に設けられた凹部であって、ランセットキャップの一部をその内部に受承するように構成された凹部を含むことと、
    未使用のランセットのランセットキャップを前記凹部に挿入し、前記キャップに隣接する完全に開口した位置に前記蓋を作動する工程と、
    前記凹部の内部にて前記ランセットキャップが摩擦的に係合するように、前記蓋に下向きの応力を加える工程と、
    前記ランセットキャップから前記ハンドルグリップを除去する工程と、
    を含む、方法。
24. 前記ランセットから前記保護キャップを除去する工程は、前記容器本体に対して前記ランセットのハンドルグリップを回動することを含む、請求項２３に記載の方法。

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