JP2010528299A - 携帯用モジュール式秤システム - Google Patents

Abstract

キットまたはシステムの形態のモジュール式秤は、複数の荷重センサと、ディスプレイユニットと、荷重センサをディスプレイユニットに電気的に接続する複数の電気通信リンクとを含む。荷重センサは、ケーブルの相補プラグを解放可能に受容するためのジャック等のコネクタを含む。ケーブルの他端は、ディスプレイユニットの相補ジャック内に解放可能に挿入するための別のプラグを含む。荷重センサのうちの１つは、スレーブ荷重センサと称される他の荷重センサの重量データを受信するためのマスター荷重センサであり得る。マスター荷重センサは、組み合わせられた重量結果データを提供するために、本体およびスレーブ荷重センサによって提供される重量データを合計する。秤は、秤の種々のモジュールを担持するための剛性ケースを含み、ケースは、表面上の荷重センサによって開放され、支持される場合、秤量プラットフォームしての使用に適合される。

Description

本発明は、携帯用秤に関する。

物体を秤量する目的のために利用される携帯用秤は、当該分野において周知であって、無数の設計において利用可能であり、数えきれないほどの目的および要件を充足するために開発されている。例えば、内蔵型携帯用中国製「アヘン用秤」は、Ｊａｃｏｂ Ｌｅｕｐｏｌｄの１７２６年の刊行物「Ｔｈｅａｔｒｕｍ Ｓｔａｔｉｃｕｍ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌｅ」に記載のように、１７世紀まで遡って、歴史に記録されている。しかしながら、あらゆる技術進歩をもってしても、高精度（０．５％未満誤差）で重荷重（１５０ｋｇ以上）を秤量可能な、容易に携帯可能な軽重量秤は存在しなかった。そのような秤は、その形状およびサイズにかかわらず、ほぼいかなる種類のプラットフォームまたは／および物体にも採用可能である。

典型的には、秤は、荷重受容プラットフォームの底面およびディスプレイユニットに接続される、１つのロードセルまたは複数のロードセルから成る。ロードセルは、ディスプレイユニットへの電気接続を介して、プラットフォーム上に載置される物体の重量に対応する重量データ信号を提供する。ディスプレイユニットは、ロードセルから重量データ信号を受信し、プラットフォーム上に載置される物体の重量の計算を行ない、数字または英数字テキストで表示する。これらの異なる構成要素の機能性は、以下に詳述される。

現在、市場に既存の秤システムは、修理に問題がある。例えば、ロードセルは、典型的には、荷重センサのうちの１つをディスプレイユニットに接続するワイヤ等の電気接続を損傷することによって、損傷を受ける。本ワイヤは、破損または損傷を受ける可能性があり、それによって、修理または交換が必要となる。修理または交換は、ワイヤの損傷部分がロードセルの本体に近接する場合、困難となる。これは、ロードセルの解体、ロードセルの損傷接続部のはんだの除去、ロードセルへの交換接続部のはんだ付けを必要とする場合がある。故に、ロードセルの修理は、複雑なタスクであって、時間および資源の非効率性へと直接つながり、ひいては、コストの増大へとつながる。ロードセルが解体不可能である場合、ロードセルユニットの交換が必要となる。最悪の場合、秤全体を交換する必要がある場合がある。

別の問題は、既存の秤が、用途特有であって、したがって、実践的形態または形状に固定されることである。例えば、個人用の床秤は、物体が適切に静止しないため、秤表面よりも大きい設置面積を有する物体を秤量するには理想的ではないであろう。これは、秤から落下する場合、安全性の問題および物体への損傷を引き起こす。別の問題は、高容量秤は重く、したがって、容易に運搬不可能である。

したがって、修理コストを最小限にし、異なる用途に対して柔軟に使用可能な、新しく改良された秤システムの必要性が存在することが理解され得る。

本発明の目的は、以前の秤システムの利点のうちの少なくとも１つを除去または軽減することである。

第１の側面では、本発明は、モジュール式秤システムを提供する。モジュール式秤システムは、プラットフォームの下に取り外し可能に位置付け可能な３つ以上の荷重センサと、ディスプレイユニットと、ワインダケーブル（ハウジングから延在および待避可能なケーブル）と、を含む。３つ以上の荷重センサはそれぞれ、ロードセルを格納し、ロードセルに力を中継するために、ロードセルと物理的に通信する拡張足部を有する。ロードセルは、力に応答して、重量データを提供する。ディスプレイユニットは、３つの荷重センサのそれぞれによって提供される重量データに対応するテキストを表示するために、少なくとも３つの荷重センサに解放可能に連結される。ワインダケーブルは、３つ以上の荷重センサのそれぞれをディスプレイユニットに解放可能に連結する。本側面の一実施形態によると、ディスプレイユニットは、ワインダケーブルを介して、３つの荷重センサのそれぞれに直接連結される。別の実施形態では、ディスプレイユニットは、３つの荷重センサの第１の荷重センサに直接連結され、第１の荷重センサは、３つの荷重センサの第２の荷重センサおよび３つの荷重センサの第３の荷重センサから重量データを受信する。第１の荷重センサは、第１、第２、および第３の荷重センサの重量データの合計に対応する組み合わせられた重量結果データを提供する。本実施形態では、第１の荷重センサは、第１、第２、および第３の荷重センサからの重量データを加算し、組み合わせられた重量結果データを提供するための合計基板を含む。別の実施形態では、ワインダケーブルは、荷重センサの本体と統合され、それによって、別個のワインダケーブル構成要素の必要性を排除する。

第２の側面では、本発明は、モジュール式秤システムを提供する。モジュール式秤システムは、プラットフォームの下に取り外し可能に位置付け可能な２つ以上のスレーブ荷重センサと、プラットフォームの下に取り外し可能に位置付け可能なマスター荷重センサと、ディスプレイユニットと、を含む。２つのスレーブ荷重センサはそれぞれ、適用される力に応答して、第１および第２の重量データを提供する。マスター荷重センサは、適用される力に応答して、第３の重量データを提供する。マスター荷重センサは、第１、第２、および第３の重量データの合計に対応する組み合わせられた重量結果データを提供する。２つ以上のスレーブ荷重センサのそれぞれおよびマスター荷重センサは、ロードセルが、力に応答して、対応する重量データを提供するように、ロードセルを格納し、ロードセルに力を中継するために、ロードセルと物理的に通信する拡張足部を有する。ディスプレイユニットは、マスター荷重センサから組み合わせられた重量結果データを受信し、組み合わせられた重量結果データに対応するテキストを表示する。本側面の実施形態によると、２つ以上のスレーブ荷重センサは、マスター荷重センサに解放可能に連結され、マスター荷重センサは、ワインダケーブルによって、ディスプレイユニットに解放可能に連結される。

第３の側面では、本発明は、モジュール式秤を組み立てるためのモジュール式秤キットを提供する。キットは、プラットフォームの下に取り外し可能に位置付け可能な少なくとも３つの荷重センサと、ディスプレイユニットと、少なくとも１つのデータ通信リンクと、を含む。少なくとも３つの荷重センサはそれぞれ、ロードセルを格納し、ロードセルに力を中継するために、ロードセルと物理的に通信する拡張足部と、ロードセルとデータ通信するセンサコネクタと、を有する。ロードセルは、力に応答して、センサコネクタに重量データを提供する。ディスプレイユニットは、重量データを受信し、重量データに対応するテキストを表示するための少なくとも１つのディスプレイコネクタを有する。少なくとも１つのデータ通信リンクは、センサコネクタから少なくとも１つのディスプレイコネクタに重量データを通信するために、センサコネクタおよび少なくとも１つのディスプレイコネクタに解放可能に接続可能である。本側面のある実施形態によると、少なくとも１つのデータ通信リンクは、電気ケーブルを含む。センサコネクタおよび少なくとも１つのディスプレイコネクタは、ジャックであって、電気ケーブルは、ジャックと形状が相補的であるプラグによって終端する第１の端部および第２の端部を有する。それぞれ、ジャックは、ＲＪ−１１ジャックおよびＲＪ−４５ジャックのうちの１つを含むことができ、プラグは、ＲＪ−１１プラグおよびＲＪ−１１プラグのうちの１つを含むことができる。代替実施形態では、少なくとも１つのデータ通信リンクは、センサコネクタと少なくとも１つのディスプレイコネクタとの間の無線接続を含む。次いで、センサコネクタは、第１の無線送受信機を含み、少なくとも１つのディスプレイコネクタは、第２の無線送受信機を含む。

本側面のさらに別の実施形態では、少なくとも１つのデータ通信リンクは、センサコネクタ、少なくとも１つの他の荷重センサ、およびディスプレイユニットに電気的に連結される接続箱を含む。接続箱は、少なくとも１つの荷重センサおよび少なくとも１つの他の荷重センサによって提供される重量データの合計に対応する単一出力信号を提供する。接続箱は、相補プラグを有する第１の電気ケーブルを解放可能に受容するための第１の箱入力コネクタを含み、第１の電気ケーブルは、センサコネクタに解放可能に連結されている。接続箱は、相補プラグを有する第２の電気ケーブルを解放可能に受容するための第２の箱入力コネクタを含み、第２の電気ケーブルは、少なくとも１つの他の荷重センサに解放可能に連結されている。最後に、接続箱は、相補プラグを有する第３の電気ケーブルを解放可能に受容するための箱出力コネクタを含み、第３の電気ケーブルは、少なくとも１つのディスプレイコネクタに解放可能に連結されている。

本側面のさらなる実施形態では、少なくとも１つの荷重センサは、スレーブ荷重センサから付加的重量データを受信するために、マスター荷重センサを含む。マスター荷重センサは、重量データおよび付加的重量データを合計し、センサコネクタからディスプレイユニットに組み合わせられた重量結果データを提供する。マスター荷重センサは、センサコネクタと同一の別のセンサコネクタと、組み合わせられた重量結果データを提供するために、別のセンサコネクタと重量データおよび付加的重量データを合計するためのロードセルとに電気的に接続される合計基板と、を含むことができる。

本側面のある実施形態によると、モジュール式秤キットは、荷重センサと、ディスプレイユニットと、荷重センサをディスプレイユニットに解放可能に連結するためのデータ通信リンクとを担持するための剛性ケースをさらに含む。ケースは、互いに枢動可能に接続され、閉位置と開位置との間を移動可能な２つの側壁を含み、２つの側壁は、開位置では実質的に同一平面上にあって、秤量される荷重を受容するために、荷重センサによって、表面上に支持可能である。２つの側壁は、２つの当接停止壁を含むことができ、各当接停止壁は、２つの側壁の一方上に形成される、２つの側壁を実質的に平面位置に維持するための制限手段を含むことができる。少なくとも１つの側壁は、荷重センサ、ディスプレイユニット、およびデータ通信リンクを解放可能に保持するための保持手段を含み、２つの側壁の一方は、ディスプレイユニットと整列されるシースルー窓を含む。ディスプレイユニットは、ＵＳＢポート等の重量データに対応するデータを出力するための出力ポートをさらに含む。さらなる実施形態では、少なくとも１つの荷重センサは、秤量される荷重を受容するために、少なくとも１つの荷重センサをプラットフォームの裏面に解放可能に取り付けるための取り付け手段を含むことができる。

第４の側面では、本発明は、携帯用秤を提供する。携帯用秤は、第２の側壁にヒンジ付けされる第１の側壁を有するケースを含み、荷重センサおよびディスプレイユニットは、第１の側壁および第２の側壁に解放可能に保持される。第１の側壁および第２の側壁は、閉位置と開位置との間を移動可能であって、第１の側壁および第２の側壁は、互いに実質的に同一平面上にある。荷重センサは、ディスプレイユニットに電気的に連結され、第１の側壁および第２の側壁が閉位置にある時、ケース内に格納される。第１の側壁および第２の側壁は、ディスプレイユニットによって表示される重量を有する荷重を受容するために、閉位置にある荷重センサによって、表面上に支持される。第１の側壁は、ディスプレイユニットが第１の側壁に解放可能に固着され、荷重センサがディスプレイユニットに解放可能に連結される場合、ディスプレイユニットを視認するための窓を含む。本側面のある実施形態によると、荷重センサはそれぞれ、少なくとも１つのセンサコネクタを含み、ディスプレイユニットは、ケーブルを解放可能に受容するための少なくとも１つのディスプレイコネクタを含む。

本側面の別の実施形態では、荷重センサのうちの１つは、マスター荷重センサであって、残りの荷重センサは、スレーブ荷重センサである。マスター荷重センサは、荷重の重量に対応する組み合わせられた重量結果データを提供するために、スレーブ荷重センサのそれぞれおよびマスター荷重センサから受信した重量データを合計する。マスター荷重センサは、スレーブ荷重センサのそれぞれによって提供される重量データを受信するために、スレーブ荷重センサの数に対応するいくつかのマスターセンサコネクタと、組み合わせられた重量結果データを提供するための付加的センサコネクタと、を含む。ディスプレイユニットは、組み合わせられた重量結果データを受信するためのディスプレイコネクタを含み、スレーブ荷重センサはそれぞれ、重量データを提供するためのスレーブセンサコネクタを含む。携帯用秤は、マスターセンサコネクタ、スレーブセンサコネクタ、ディスプレイコネクタ、および付加的センサコネクタ内に解放可能に挿入可能な相補コネクタを有するケーブルを含むことができる。ケーブルは、ワインダケーブルを含むことができる。

本発明の他の側面および特徴は、添付の図面に照らして、本発明の特定の実施形態の以下の説明を検討することによって、当業者には明白となるであろう。

本発明の実施形態は、添付の図面を参照して、一例として、説明される。
図１は、本発明の実施形態による、荷重センサの斜視図である。 図２は、その支持部を含む、例示的ロードセルの上部斜視図である。 図３は、図２のロードセルの下部斜視図である。 図４は、本発明の実施形態による、単一ディスプレイコネクタを示す、例示的ディスプレイユニットの斜視図である。 図５は、本発明の実施形態による、閉位置にあるモジュール式秤ケースの斜視図である。 図６は、荷重を受容するために開位置に示される、図５のモジュール式秤ケースの側面図である。 図7は、開位置にある、図５のケースの底面図である。 図８は、本発明の実施形態による、接続箱の概略図である。 図９は、本発明の実施形態による、開位置にある、代替ケースの底面図である。

概して、以下の説明および請求項では、本発明が、デバイス志向で説明される場合、その説明は、その動作状態にあるデバイスに関連する、すなわち、デバイスは、説明と関連付けられた要素のそれぞれにその暗黙の機能を行なわせる配向にあることを意味することを理解されたい。

さらに、図面では、当業者の視野内にあって、本発明の種々の実施形態の理解に貢献しない、標準的構成要素または特徴は、明確性を向上させるために、図面から省略される場合があることを理解されたい。

概して、本発明の実施形態は、重量測定のためのモジュール式携帯用システムを提供する。軽重量（例えば、５ｋｇを下回る）ではあるが、高容量（例えば、１５０ｋｇ以上）の秤システムは、商業用秤量用途に新しいレベルの可搬性をもたらす一方、高精度（０．５％未満誤差）を達成する。モジュール式アプローチは、プラットフォームに独立性を提供し、ほぼあらゆる平底物体（たる、パレット、プレート、板等）を秤量プラットフォームとして機能させることが可能であって、容易な構成要素の交換を可能にすることによって、故障時間および修理コストを最小限にする。

本実施形態は、ディスプレイユニットと、プラグを伴う標準的ケーブル（電話、ＵＳＢ、ＬＡＮ、あるいは類似機構または電話用ワインダ等）および対応するジャックまたはレセプタクルを介して、それに接続される任意の数のセンサとから成るが、電気、音響、無線周波数、または光接続等の多くの他の種類の接続も可能である。そのような範囲の接続は、種々のモジュールおよびその相互接続の以下の議論に含意されるものとする。可変数のセンサの利用を促進するために、接続箱を使用して、いくつかのセンサの信号を１つの出力源に組み合わせる。さらなる実施形態によると、マスターセンサは、本体および他のセンサの信号を単一出力ストリームに統合する。そのようなマスターセンサは、共通ディスプレイユニットを通して、任意の数のロードセルの利用を促進し、別個の接続箱モジュールの必要性を排除する。ディスプレイユニットは、スイッチを切り替えることによるメートルまたは帝国単位での測定された重量の表示、秤のゼロ化、秤の風袋の差し引き、および、例えば、同一スイッチを切り替えることによる電源遮断の遅延等、種々の特徴を実行することができる。当業者は、他のそのような特徴が、本実施形態に容易に実装可能であることを理解するであろう。

本発明の一実施形態は、プラットフォームの下に取り外し可能に位置付け可能な複数の荷重センサと、ディスプレイユニットと、荷重センサをディスプレイユニットに電気的に接続するための複数の電気コネクタとを含む、モジュール式秤システムを提供する。電気コネクタは、ディスプレイユニットおよび荷重センサ内の相補的形状のジャック内に挿入するためのプラグを有する。また、秤は、秤の種々のモジュールを担持するための剛性ケースを含み、ケースは、開放時、秤量プラットフォームとして使用するために適合され、荷重センサによって、表面上に支持される。

図１を参照すると、本発明の実施形態による、概して、参照番号１００によって示される、荷重センサが斜視図として示される。荷重センサ１００は、ロードセル（図１に図示せず）を格納し、拡張足部１０１と、センサコネクタとも称される電子接続１０２とを含み、両方とも、格納されたロードセルと関連付けられる。センサコネクタ１０２は、ケーブルの解放可能着接を可能にし、ロードセルを格納する本体内に保持される。動作時、複数の荷重センサ１００は、任意の取り付け手段を使用して、秤量プラットフォームとして利用されるプラットフォームの裏面に解放可能に取り付け可能である。代替として、荷重センサ１００は、単に、プラットフォームの重量によって、位置付けおよび保持可能である。

ロードセルは、異なる形状および形態をとる。例示的ロードセルは、図２および３に示され、概して、参照番号２００によって示される。本ロードセルは、図１に示される荷重センサ１００内で使用可能である。一般に、ロードセルは、力を電気信号に変換するために使用される電子デバイスである。通常、アーム２０１である機械的配列を通して、感知される力が、ひずみゲージ（エポキシ樹脂によって、アームに接着されて示される３０１）を変形させる。いくつかのロードセルは、そこに固着される物体からロードセル本体を離間するために、および／またはアーム２０１が変形すると間隙を提供するために、支持構造とともに作製される。支持構造が、製造業者によって提供なれない場合、当業者は、補助的支持構造が提供されるべきであることを理解するであろう。ひずみゲージは、変形を電気信号に変換する。次いで、ロードセル２００の電気信号を使用して、図１の拡張足部１０１を通して、ロードセル２００に適用される力を計算する。

荷重センサ１００の拡張足部１０１は、拡張足部１０１に適用される任意の力をアーム２０１に伝達するために、アーム２０１と機械的に接触する。ロードセル２００は、ロードセル２００の重量データを出力するために、通常、電子ケーブルまたはワイヤ２０２を介して、荷重センサ１００の電子コネクタ１０２に電気的に接続される。図１の荷重センサ１００は、プラットフォームの裏面に搭載するために、通常、その底側に取り付け手段（図示せず）を含むことができる。

図１の実施形態に戻ると、荷重センサ１００の取り付け手段は、内蔵磁石（金属プラットフォームとの使用のため）、吸着カップ（他の平滑表面プラットフォームとの使用のため）、両面テープ、ピン／溝係止システム、ネジ／ナット、または非永久的にプラットフォームの底面に荷重センサ１００を取り付けるために好適な任意の他の形態の取り付け手段の形態をとることができる。

荷重センサ１００の取り付け手段は、通常、荷重センサ１００の底部に搭載される（図１の配向）。これは、通常、例えば、磁石、吸着カップ、および両面テープの場合である。しかしながら、これは、それらの場合である必要はない。取り付け手段は、任意の方法で荷重センサ１００と関連付け可能であるが、但し、拡張足部１０１を表面と垂直に接触させるように、荷重センサ１００をプラットフォームの底面に着接させることを条件とする。換言すると、センサが表面上にプラットフォームを支持している場合、拡張足部１０１は、地面と接触し、対応する格納ロードセル２００のアーム２０１に力を中継可能なように、位置付けられる（配向される）。

秤量プラットフォームと併用される場合、表面（通常、地面または別の固体表面）上にプラットフォームを支持するために、少なくとも３つの荷重センサ１００を使用すべできある。その反転位置では、荷重センサ１００は、表面と接触するその拡張足部１０１によって、表面上にプラットフォームを支持するための基盤として作用する。

プラットフォームの上部に荷重をかけることは、荷重の重量に対応する下方力をプラットフォームに適用することになるであろう。本下方力は、プラットフォームの脚、すなわち、荷重センサ１００に伝達される。各荷重センサ１００は、荷重の横転を最小限にするために、プラットフォームの下方の位置に載置される。故に、矩形プラットフォームのための載置構成の１つは、その角に近接して各荷重センサを位置付けることである。荷重センサの載置は、任意の特定の構成に制限されないが、但し、荷重センサ１００のすべてに適用される個々の力の合計が、荷重の重量と等しくなることを条件とする。より優れた結果を得るために、荷重センサ１００は、通常、プラットフォームの下に均一に分配される。

上述のように、ロードセル２００は、ロードセル２００の重量データを出力するために、荷重センサ１００のセンサコネクタ１０２に電気的に接続される。各荷重センサ１００は、後述のように、ディスプレイユニット、または接続箱、あるいはマスター荷重センサに、その重量データを出力する。

図４は、概して、参照番号４００によって示される、ディスプレイユニットの実施例を示す。ディスプレイユニット４００は、典型的には、ケーブルを受容し、それによって、複数の荷重センサ１００のそれぞれをディスプレイユニット４００に接続するために、ディスプレイコネクタとも称される複数の電子コネクタ４０２を含む。図４では、１つのコネクタ４０２のみが示されるが、ディスプレイユニット４００は、受容するように構成される荷重センサの数に応じて、任意の数のディスプレイコネクタを含むことができる。代替として、単一コネクタ４０２は、複数の荷重センサの組み合わせられた入力を受信してもよい。これらの代替実施形態では、ロードセルの数にかかわらず、インジケータへとつながる１つの単一ケーブルを介して、総信号を提供するために、接続基板を含有する接続箱、または１つの秤量用途システムに関連付けられる全ロードセルの合計を合計するための内蔵接続基板を有する１つの単一マスターロードセルのいずれかが存在する。また、ディスプレイユニット４００は、ＬＣＤ、ＬＥＤ、または荷重の重量を表示するために好適な任意の他の種類のディスプレイであり得る、ディスプレイ４０１を含む。また、荷重の重量を計算するために、ディスプレイユニット４００は、中央演算処理装置（ＣＰＵ）または任意の他のコントローラを含む。当業者は、ＣＰＵまたはコントローラが、それぞれ特定の定格最大容量を有するロードセルの選択数に対して較正されることを理解するであろう。使用される荷重センサ１００の容量は、秤が必要とされる用途に応じて可変であることができる。例えば、秤は、５０ｋｇの秤量プラットフォームと併用される場合、それぞれ５０ｋｇの容量の４つのセンサを含み、１５０ｋｇの合計秤量容量を提供することができる、または１００ｋｇ秤量プラットフォームと併用される場合、それぞれ１５０ｋｇの容量の４つのセンサを含み、５００ｋｇの合計秤量容量を提供することができる。

ディスプレイユニット４００は、在庫システムまたは発送および受領システムへの統合のため、あるいはラベルの作成および／または郵送のためのプリンタへの結果の送信のために、携帯用コンピューティングデバイス、コンピュータ、またはコンピュータネットワークに結果を送信するためのユニバーサル・シリアル・バス（ＵＳＢ）インターフェース／ポート（図示せず）を取り付け可能である。代替として、Ｂｌｕｅ ＴｏｏｔｈまたはＷｉＦｉ等の無線技術は、携帯用コンピューティングデバイス、コンピュータ、またはコンピュータネットワークに無線で結果を通信するために使用されることができる。当業者は、ＣＰＵまたはコントローラからデータを受信するための送受信機等の無線通信を有効化するために必要とされる回路が、ディスプレイユニット４００内に含まれ得ることを理解するであろう。ディスプレイユニット４００は、異なる方法、例えば、バッテリ、ＤＣ電圧を提供するＡＣアダプタ、集積再充電可能バッテリ、太陽エネルギー、またはそれらの組み合わせによって、電力供給が可能である。

ＣＰＵまたはコントローラは、（１）秤の較正、および（２）荷重の重量の計算の２つの主要機能を含む。「秤の較正」は、プラットフォーム上に現在存在するものにかかわらず、ディスプレイ４０１をゼロに設定するステップを含む。換言すると、秤の較正は、プラットフォーム本体によって荷重センサ１００上に付与される重量等、荷重がプラットフォーム上に載置される前に、荷重センサ１００上に付与される初期重量（「自重」としても知られる）を無視することを意味する。秤の較正は、ユーザに、ディスプレイユニット４００をタッピングさせる、またはＣＰＵと電気通信する任意の他の作動手段を使用させることによって、誘発させることができる。本作動手段は、秤をオン／オフにする、秤をゼロ化する、および測定単位を設定することができる。当業者は、上述の機能を実行するために、アルゴリズムをコントローラまたはＣＰＵ内にプログラムし、タッピングあるいは作動手段の持続作動に応答させることができることを理解されたい。ＣＰＵの第２の主要機能は、荷重がプラットフォーム上に載置された後に各個々の荷重センサ１００から受信した受領データを加算し、荷重の重量（「結果」）を計算することである。したがって、各個々の荷重センサ１００から受信した重量データは、プラットフォーム上への荷重の載置によって、荷重センサ１００上に付与される重量を表す。後述のように、ディスプレイユニット４００のＣＰＵまたはコントローラは、上述の接続箱またはマスター荷重センサを介して送信されるシステム内の全荷重センサの総データを表す、単一の組み合わせられた重量結果データを受信することができる。

センサコネクタ１０２およびディスプレイコネクタ４０２は、荷重センサ１００およびディスプレイユニット４００を電気的に接続し、それによって、ディスプレイユニット４００は、各ロードセル２００から重量データを受信可能となる、任意の形態の解放可能に取り付け可能な電気コネクタであることができる。２つの例示的コネクタは、６Ｐ４Ｃ（一般に、ＲＪ−１１）および８Ｐ８Ｃ（一般に、ＲＪ−４５）ジャックであって、荷重センサ１００およびディスプレイユニット４００は、それぞれ、相補６Ｐ４Ｃおよび８Ｐ８Ｃプラグを伴う両端において終端する標準的電話およびローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）ケーブルによって接続されるであろう。ケーブルは、さらなる保護、保管の容易性、可搬性、およびほぼあらゆる種類のプラットフォームサイズまたは物体形状に達するために、保護用プラスチック性ワインダ内に格納可能である。

対応する標準的電話／ＬＡＮケーブルとともに、荷重センサ１００およびディスプレイユニット４００内のＲＪ−１１／ＲＪ−４５ジャック等の標準的ジャックの使用は、損傷または摩耗されるコードの容易かつ安価な交換を可能にする。また、ＵＳＢポートおよびその付随ＵＳＢケーブルも推奨され、一般的に使用される接続のもう１つの実施例を提供する。また、アナログまたはデジタル信号を搬送可能な他のケーブルおよびジャックの組み合わせも好適である。代替として、無線通信手段は、そのようなジャック内に差し込まれる無線構成要素、またはジャックの代わりに荷重センサ内に格納される無線構成要素のいずれかを使用することによって、実装可能である。無線通信の実施形態では、荷重センサのセンサコネクタは、物理的ジャックが省略される場合、必要な無線回路を含むであろう。代替として、無線モジュールは、ジャック内に解放可能に差し込み可能であって、無線モジュールは、無線通信を有効化するために必要な無線回路を含む。無線実施形態のいずれかでは、送受信機および電源等の無線回路は、無線モジュールまたは荷重センサ本体内に含まれ、データ通信リンクは、無線信号対応荷重センサと無線信号ディスプレイユニットとの間の無線リンクとなる。故に、無線データ通信リンクは、例えば、ディスプレイユニットがオン／オフにされると、起動され、次いで、終了されるため、無線信号対応荷重センサと無線信号ディスプレイユニットとの間に解放可能に接続可能である。

本発明の実施形態は、モジュール式秤を組み立てるためのキットまたはシステムとして提供可能である。本実施形態では、秤のモジュール、すなわち、荷重センサ１００、ディスプレイユニット４００、およびデータ通信リンクは、上述のように、実質的に平面底面または荷重センサ１００を受容するために好適な底面を伴う、任意の剛性プラットフォームを利用するモジュール式秤を組み立てるために利用可能である。

以下は、どのように上述のモジュール式秤の実施形態が使用され得るかの実施例である。荷重センサ１００は、例えば、「着座秤」を生成するために椅子の脚に搭載可能であって、ユーザは、椅子に着座し、自身を秤量することができる。同様に、荷重センサ１００は、企業の発送および受領部門の机の脚に搭載可能である、または秤量される物体を受容するためのプラットフォームとして作用可能な任意の他の物体に搭載可能である。これらの例示的用途では、ディスプレイユニット４００は、表示される情報の視覚検査を可能にするように、便宜的場所に位置付けまたは載置される。荷重センサ１００およびディスプレイユニット４００は、ジャックを含むため、提供されるケーブルが短過ぎる場合、周知の拡張連結器または長ケーブルを使用することができる。

上述の用途は、ユーザに、キットと併用するための剛性プラットフォームを取得することを要求する。いくつかの状況では、そのような剛性プラットフォームは、ユーザが運搬するために利用不可能または不便である場合がある。本発明の別の実施形態では、荷重センサ１００、ディスプレイユニット４００、および通信リンクとともに、プラットフォームが提供される。プラットフォームは、剛性ケースの形態をとる。図５は、閉位置におけるそのようなケースの実施例を示す。ケース５００は、移動の際の保護のため、および全構成要素の可搬性を促進するために、閉位置で使用され、荷重センサ１００、ディスプレイユニット４００、通信リンク、電源／充電器、およびワインダを担持することができる。ケース５００は、後述のように、開位置で使用され、モジュール式秤のための携帯用プラットフォームとして作用することができる。ケースは、秤プラットフォームとして使用される間、ディスプレイユニット４００を可視できるようにシースルー窓５０３を取り付け可能である。当然ながら、ディスプレイユニット４００は、シースルー窓５０３と整列され、それに対向するそのディスプレイ画面とともに保管される。ケースは、取っ手５０４および任意の係止特徴（図示せず）を取り付け、秤の無断使用または誤用を防止することができる。また、ケース５００は、容易な保管およびアクセスのために、壁に吊設可能な支持部を有することができる（図示せず）。

本実施形態では、ケース内の上述の構成要素は、ケース５００内に緩嵌されているわけではない。これは、その中に保管される構成要素に潜在的損傷をもたらすであろう。したがって、ケースは、ケース５００の内側側壁への秤構成要素の解放可能な取り付けのための保持手段を取り付けられる。そのような保持手段は、構成要素を摩擦的に保持するための切り欠きを伴う、ケース内の発泡体またはゴム製パッドの形態であることができる。代替として、センサ１００、通信リンク、ワインダ、およびディスプレイユニット４００は、磁石、吸着アップ、または両面テープを介して、定位置に保持されることができる。任意の形態の保持手段を使用可能であるが、但し、構成要素は、ユーザによって、剛性ケースから除去することができる。

図６は、開位置における図５の剛性ケースの側面図である。本位置はケース５００の秤量位置と称される。シースルー窓５０３は、ユーザが外側側壁５０１、５０２上に静置する物体６０１の表示重量を容易に視認可能であるように、上方に対向している。図６から分かるように、ケース５００の２つの底壁６０２、６０３は、開位置において互いに当接し、２つの側壁５０１、５０２がさらに枢動しないように防止する。当業者には明白であるはずである他の制限手段も、示される位置にケース５００の２つの側壁５０１、５０２を維持するために使用することができ、秤量プラットフォームとして作用するために、実質的に平面である。

４つの荷重センサ１００（２つのみ、図６に見られる）は、開放ケース下に位置付けられ、地面または任意の他の固体表面上に支持する。上述のように、荷重センサ１００は、ケース５００内に解放可能に保持され、ケース５００が図６に示される開位置に配向される場合、その拡張足部１０１が表面に接触するように位置付けられる。さらに、ケース５００内の各荷重センサの着座深度は、ケースが開位置にある時、ケース５００の両側壁５０１、５０２が、表面上に垂設されるように選択される。故に、ケース５００は、任意に、荷重センサ１００を内側側壁に搭載するための成形基部が取り付けられる。次いで、成形基部は、荷重センサ１００のための荷重点として作用するであろう。したがって、ユーザは、単に、図６に示される開位置までケース５００を開放して、平表面上に静置し、秤量動作を開始する。物体６０１がケース５００の側壁５０１、５０２上に載置されると、その重量は、ディスプレイユニット４００によって、窓５０３を通して表示される。

図７は、開位置におけるケース５００の底面図であって、秤構成要素、すなわち、荷重センサ１００、ディスプレイユニット４００、ワインダ７０１、およびそのケーブル７０２（その拡張位置で示される）をケースに搭載するための１つの方法を示す。本実施形態では、ケーブル７０２は、ディスプレイユニット４００および荷重センサ１００への接続のための相補プラグまたはジャックによって終端されることができる。代替実施形態では、ワインダは、ケーブルが、センサから引張され、使用後、センサに自己待避するようにバネ偏向されるように、荷重センサと統合されることができる（図示せず）。そのような実施形態では、ワインダの一方の端子は、ロードセルに接続され、ワインダの他方の端子は、荷重センサ１００の本体から延在する。統合された荷重センサ／ワインダの利点は、構成要素の数の減少である。ワインダ７０１、ケーブル７０２、およびその統合された荷重センサ／ワインダの組み合わせは、荷重センサ１００をディスプレイユニット４００に電気的に接続するための接続手段の実施例である。全４つの荷重センサ１００が、図７に示され、他の位置付けも可能であるが、４つの荷重センサ１００は、表面上に開放ケース５００を支持するために、開放ケース５００の４つの角に隣接して位置付けられて示される。また、図７は、ケース５００の内側に載置される発泡体またはゴム製パッド内の４つの偏移切り欠き７０３を示し、各切り欠き７０３は、ケース５００の両側の荷重センサ１００に対応する。一方の側壁の荷重センサ１００および切り欠き７０３は、ケース５００が閉鎖されると、他方の側壁に搭載される荷重センサ１００を受容および保護するために、水平方向に偏移される。当業者には明白であるように、荷重センサおよび切り欠きは、図７に示されるような水平方向、垂直方向、任意の斜め方向、または図示されないそれらの組み合わせに偏移可能である。

モジュール式秤の上述の実施形態は、各荷重センサ１００をディスプレイユニット４００に直接接続させる。ディスプレイユニット４００は、特定の数の荷重センサを受容するように構成されるため、典型的には、対応する数のディスプレイコネクタ４０２を含むであろう。しかしながら、異なる数の荷重センサ１００を要求する異なる用途が存在する場合がある。したがって、異なるディスプレイユニット４００が要求されるが、主要な差異は、その中に形成されるディスプレイコネクタ４０２の数である。当業者は、含まれるディスプレイコネクタの数を除き、互いに実質的に等しい、異なるディスプレイユニット４００を製造するのは費用効率が良くないことを理解するであろう。代替実施形態によると、全用途に対して、１つのディスプレイユニット４００が提供される。

図８は、本発明の代替実施形態と併用可能な接続箱８００を示す。本実施形態では、モジュール式秤の荷重センサ１００は、接続箱８００を介して、ディスプレイユニット４００に電子的に接続される。接続箱８００は、例えば、上述のジャックとして構成される、箱入力コネクタとも称される、複数の電気コネクタ８０１を有する。次いで、接続箱８００は、これらの接続を通して、各荷重センサ１００から個々の重量データを受信することができる。

接続箱８００は、単一の組み合わせられた重量結果を提供するために、合計基板を含み、荷重センサの重量信号をともに統合または加算する。また、接続箱８００は、組み合わせられた重量結果データをディスプレイユニット４００に送信するために、箱出力コネクタと称される１つの付加的電気コネクタ８０２を有し、接続箱８００をディスプレイユニット４００に電気的に接続する。本実施形態のために使用されるディスプレイユニット４００は、組み合わせられた重量結果データに対応する重量を表示するために、１つのディスプレイコネクタを含む。本実施形態では、ワインダ７０１、その付随ケーブル７０２、上述の統合された荷重センサ／ワインダの組み合わせ、および接続箱８００は、荷重センサ１００をディスプレイユニット４００に電気的に接続するための接続手段である。

図８は、接続箱８００内部の一般的配線を示す。配線は、典型的には、本実施形態では、合計基板とも称される、ＰＣＢ基板上の導電性トラックとして形成される。箱出力コネクタ８０２は、４つのワイヤ（＋ＥＸＴ、−ＥＸＴ、＋ＳＩＧ、および−ＳＩＧ）から成る信号バス８０４に接続される。励起＋ＥＸＴ、−ＥＸＴは、本質的には、接続箱８００に接続される荷重センサのそれぞれに電力を供給するために、ディスプレイユニットによって提供される静電圧である。信号＋ＳＩＧおよび−ＳＩＧは、荷重に応答して、各荷重センサのひずみゲージの変形に対応する、例えば、ミリボルト単位の各荷重センサによって提供される信号である。電気コネクタ８０１はそれぞれ、信号バスに並列に接続される対応するワイヤ＋ＥＸＴ、−ＥＸＴ、＋ＳＩＧ、および−ＳＩＧを有する。当業者は、それに接続される荷重センサに関連して、接続箱の機能に精通すべきである。

接続箱を含むケース５００の上述の代替実施形態は、構成要素数が減少したシステムを提供するために、さらに変更可能である。図９に示される本例示的実施形態では、図８に示される接続箱の合計基板は、荷重センサのうちの１つ内に統合される。同一番号の構成要素は、図７に示される実施形態に対して上述されたものである。したがって、本荷重センサは、マスター荷重センサ９００と称される。マスター荷重センサの合計基板は、その重量データ信号を全他の荷重センサから重量データ信号と加算し、組み合わせられた重量結果データを提供する。故に、他の荷重センサは、スレーブ荷重センサ９０２と称される。マスター荷重センサ９００は、組み合わせられた重量結果データを提供するために、システムのスレーブ荷重センサ９０２の数に対応するいくつかの入力コネクタ（すなわち、ジャック）と、単一出力コネクタ（すなわち、ジャック）と、を含むであろう。センサコネクタとも称されるこれらのジャックは、上述の実施形態に対して説明されたものと同一であることができる。本実施形態では、スレーブ荷重センサ９０２は、上述の荷重センサと構造および機能上異ならないが、ここでは、それぞれ、相補プラグを有するケーブル９０４を介して、マスター荷重センサ９００に接続されている。単一ケーブル９０４は、ディスプレイユニット４００に組み合わせられた重量結果データを提供するために、マスター荷重センサの単一出力コネクタとディスプレイユニットとの間に接続される。故に、スレーブ荷重センサ９０２は、マスター荷重センサ９００を介して、ィスプレイユニット４００に連結されると考えられる。４つの荷重センサを有する例示的モジュール式秤の実施形態では、マスター荷重センサ９００は、３つの入力ジャックおよび１つの出力ジャックを有する一方、３つのスレーブ荷重センサ９０２は、１つの出力ジャックをそれぞれ有する。これらの全構成要素は、運搬の容易性のために、上述のケース内に固着可能であって、開放され、表面上に載置される場合、即席秤として使用することができる。ケーブル９０４の使用に加えて、またはその代替として、ワインダ９０６を使用して、構成要素を相互接続することができる。

したがって、上述の実施形態に示されるように、解放可能に互いに接続可能な別個の荷重センサおよびディスプレイユニット構成要素を含む携帯用モジュール式秤を使用して、好適な物体を秤に変換することができる。構成要素の解放可能接続を可能にするジャックおよびプラグの使用は、安価なケーブルの交換を促進する一方、ワインダケーブルは、荷重センサを多くの異なるサイズのプラットフォームと使用可能にする。ケースは、モジュール式秤の構成要素を担持するために開示されたが、開放され、表面上に載置されると、即席秤として機能する。本実施形態は４つの荷重センサを有するシステムを例証する一方、任意の数の荷重センサが使用可能であるが、但し、ディスプレイユニット、接続箱、またはマスター荷重センサは、使用される特定の数の荷重センサを受容するように構成されることを条件とする。

上述の説明および添付の図面は、当業者が本発明を利用可能となるように提示され、特定の用途およびその要件の文脈において提供される。開示される実施形態に対する種々の修正は、当業者には容易と明白となり、本明細書に定義される一般的原則は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の実施形態および用途に適用されてもよい。したがって、本発明は、示される実施形態に制限されることを意図するものではなく、本明細書に開示される原則および特徴と一致する最大範囲を享受するものである。添付の請求項は、適切に解釈される場合、本発明の範囲に応じてのみ制限を成すものである。

Claims (35)

1. プラットフォームの下に取り外し可能に位置付け可能である少なくとも３つの荷重センサであって、該少なくとも３つの荷重センサのそれぞれがロードセルを格納し、該ロードセルに力を中継するために、該ロードセルと物理的に通信する拡張足部を有し、該ロードセルは、該力に応答して、重量データを提供する、少なくとも３つの荷重センサと、
   該少なくとも３つの荷重センサのそれぞれによって提供される該重量データに対応するテキストを表示するために、該少なくとも３つの荷重センサのうちの少なくとも１つに解放可能に連結されるディスプレイユニットと、
   該少なくとも３つの荷重センサのそれぞれを該ディスプレイユニットに解放可能に連結するためのワインダケーブルと
   を備える、モジュール式秤システム。
2. 前記ディスプレイユニットは、前記ワインダケーブルを介して、前記少なくとも３つの荷重センサのそれぞれに直接連結される、請求項１に記載のモジュール式秤システム。
3. 前記ディスプレイユニットは、前記少なくとも３つの荷重センサの第１の荷重センサに直接連結され、該第１の荷重センサは、該少なくとも３つの荷重センサの第２の荷重センサおよび該少なくとも３つの荷重センサの第３の荷重センサから前記重量データを受信し、該第１、第２、および第３の荷重センサの該重量データの合計に対応する組み合わせられた重量結果データを提供する、請求項１に記載のモジュール式秤システム。
4. 前記第１の荷重センサは合計基板を含み、前記第１、第２、および第３の荷重センサからの前記重量データを加算し、前記組み合わせられた重量結果データを提供する、請求項３に記載のモジュール式秤システム。
5. 前記ワインダケーブルは、前記少なくとも３つの荷重センサのそれぞれに統合される、請求項１に記載のモジュール式秤システム。
6. プラットフォームの下に取り外し可能に位置付け可能な少なくとも２つのスレーブ荷重センサであって、該少なくとも２つのスレーブ荷重センサの各々が、適用される力に応答して、第１および第２の重量データを提供する、少なくとも２つのスレーブ荷重センサと、
   該適用される力に応答して、第３の重量データを提供する、プラットフォームの下に取り外し可能に位置付け可能なマスター荷重センサであって、該マスター荷重センサは、前記第１、第２、および第３の重量データの合計に対応する組み合わせられた重量結果データを提供し、該少なくとも２つのスレーブ荷重センサのそれぞれ、および該マスター荷重センサは、ロードセルを格納し、該ロードセルに該力を中継するための該ロードセルと物理的に通信する拡張足部を有し、該ロードセルは、該力に応答して、対応する重量データを提供する、マスター荷重センサと、
   該マスター荷重センサから該組み合わせられた重量結果データを受信し、該組み合わせられた重量結果データに対応するテキストを表示するためのディスプレイユニットと
   を備える、モジュール式秤システム。
7. 前記少なくとも２つのスレーブ荷重センサは、前記マスター荷重センサに解放可能に連結され、該マスター荷重センサは、前記ディスプレイユニットに解放可能に連結される、請求項６に記載のモジュール式秤システム。
8. ワインダケーブルは、前記少なくとも２つのスレーブ荷重センサのそれぞれを前記マスター荷重センサに解放可能に連結し、該マスター荷重センサを前記ディスプレイユニットに解放可能に連結する、請求項７に記載のモジュール式秤システム。
9. モジュール式秤を組み立てるためのモジュール式秤キットであって、該キットは、
   プラットフォームの下に取り外し可能に位置付け可能な少なくとも３つの荷重センサであって、該少なくとも３つの荷重センサのそれぞれがロードセルを格納し、該ロードセルに力を中継する該ロードセルと物理的に通信する拡張足部と、該ロードセルとデータ通信するセンサコネクタとを有し、該ロードセルは、該力に応答して、該センサコネクタに重量データを提供する、少なくとも３つの荷重センサと、
   該重量データを受信し、該重量データに対応するテキストを表示する少なくとも１つのディスプレイコネクタを有する、ディスプレイユニットと、
   該センサコネクタから該少なくとも１つのディスプレイコネクタに該重量データを通信するための、該センサコネクタおよび該少なくとも１つのディスプレイコネクタに解放可能に接続可能な少なくとも１つのデータ通信リンクと
   を備える、キット。
10. 前記少なくとも１つのデータ通信リンクは、電気ケーブルを含む、請求項９に記載のモジュール式秤キット。
11. 前記センサコネクタおよび前記少なくとも１つのディスプレイコネクタは、ジャックであって、前記電気ケーブルは、該ジャックの形状に相補的なプラグによって終端される第１の端部および第２の端部を有する、請求項１０に記載のモジュール式秤キット。
12. 前記ジャックは、ＲＪ−１１ジャックおよびＲＪ−４５ジャックのうちの１つを含み、前記プラグは、ＲＪ−１１プラグおよびＲＪ−１１プラグのうちの１つを含む、請求項１１に記載のモジュール式秤キット。
13. 前記少なくとも１つのデータ通信リンクは、前記センサコネクタと前記少なくとも１つのディスプレイコネクタとの間の無線接続を含む、請求項９に記載のモジュール式秤キット。
14. 前記センサコネクタは、第１の無線送受信機を含み、前記少なくとも１つのディスプレイコネクタは、第２の無線送受信機を含む、請求項１３に記載のモジュール式秤キット。
15. 前記電気ケーブルは、ワインダケーブルを含む、請求項１１に記載のモジュール式秤キット。
16. 前記少なくとも１つのデータ通信リンクは、前記センサコネクタ、少なくとも１つの他の荷重センサ、および前記ディスプレイユニットに電気的に連結される接続箱を含み、該接続箱は、該少なくとも１つの荷重センサおよび該少なくとも１つの他の荷重センサによって提供される前記重量データの合計に対応する単一の出力信号を提供する、請求項９に記載のモジュール式秤キット。
17. 前記接続箱は、
    相補プラグを有する第１の電気ケーブルを解放可能に受容するための第１の箱入力コネクタであって、該第１の電気ケーブルは、前記センサコネクタに解放可能に連結される、第１の箱入力コネクタと、
    該相補プラグを有する第２の電気ケーブルを解放可能に受容するための第２の箱入力コネクタであって、該第２の電気ケーブルは、前記少なくとも１つの他の荷重センサに解放可能に連結される、第２の箱入力コネクタと、
    該相補プラグを有する第３の電気ケーブルを解放可能に受容する箱出力コネクタであって、該第３の電気ケーブルは、前記少なくとも１つのディスプレイコネクタに解放可能に連結される、箱出力コネクタと
    を含む、請求項１６に記載のモジュール式秤キット。
18. 前記少なくとも１つの荷重センサは、スレーブ荷重センサから付加的重量データを受信するためのマスター荷重センサを含み、該マスター荷重センサは、前記重量データおよび該付加的重量データを合計し、前記センサコネクタから前記ディスプレイユニットに組み合わせられた重量結果データを提供する、請求項９に記載のモジュール式秤キット。
19. 前記マスター荷重センサは、
    前記センサコネクタと同一の別のセンサコネクタと、
    前記組み合わせられた重量結果データを提供するために、該別のセンサコネクタと、前記重量データおよび前記付加的重量データを合計するための前記ロードセルとに電気的に接続される合計基板と
    を含む、請求項１８に記載のモジュール式秤キット。
20. 荷重センサと、前記ディスプレイユニットと、前記荷重センサを前記ディスプレイユニットに解放可能に連結するためのデータ通信リンクとを担持するための剛性ケースをさらに備え、該ケースは、
    互いに枢動可能に接続され、閉位置と開位置との間を移動する２つの側壁を含み、該２つの側壁は、該開位置では実質的に同一平面上にあって、秤量される荷重を受容するための該荷重センサによって、表面上に支持可能である、請求項９に記載のモジュール式秤キット。
21. 前記２つの側壁は、該２つの側壁を実質的に平面の位置に維持するための制限手段を含む、請求項２０に記載のモジュール式秤キット。
22. 前記制限手段は２つの当接停止壁を含み、該当接停止壁は、それぞれ、前記２つの側壁のうちの１つの上に形成される、請求項２１に記載のモジュール式秤キット。
23. 少なくとも１つの側壁は、前記荷重センサ、前記ディスプレイユニット、および前記データ通信リンクを解放可能に保持するための保持手段を含む、請求項２０に記載のモジュール式秤キット。
24. 前記２つの側壁のうちの１つは、前記ディスプレイユニットと整列されるシースルー窓を含む、請求項２３に記載のモジュール式秤キット。
25. 前記ディスプレイユニットは、前記重量データに対応するデータを出力するための出力ポートをさらに備える、請求項９に記載のモジュール式秤キット。
26. 前記出力ポートは、ＵＳＢポートである、請求項２５に記載のモジュール式秤キット。
27. 前記少なくとも１つの荷重センサは、秤量される荷重を受容するために、プラットフォームの裏面に前記少なくとも１つの荷重センサを解放可能に取り付けるための取り付け手段を含む、請求項９に記載のモジュール式秤キット。
28. 第２の側壁にヒンジ付けされる第１の側壁を有するケースであって、該第１の側壁および該第２の側壁は、閉位置と開位置との間を移動可能であって、該第１の側壁および該第２の側壁は、互いに実質的に同一平面上にある、ケースと、
    該第１の側壁および該第２の側壁に解放可能に保持される荷重センサおよびディスプレイユニットであって、該荷重センサは、該ディスプレイユニットに電気的に連結され、該第１の側壁および該第２の側壁が該閉位置にあるとき、該ケース内に格納され、該第１の側壁および該第２の側壁は、該ディスプレイユニットによって表示される重量を有する荷重を受容するために、該開位置にある該荷重センサによって、表面上に支持される、荷重センサおよびディスプレイユニットと
    を備える、携帯用秤。
29. 前記第１の側壁は、前記ディスプレイユニットが該第１の側壁に解放可能に固着される場合、該ディスプレイユニットを視認するための窓を含む、請求項２８に記載の携帯用秤。
30. 前記荷重センサは、前記ディスプレイユニットに解放可能に連結される、請求項２８に記載の携帯用秤。
31. 前記荷重センサはそれぞれ、少なくとも１つのセンサコネクタを含み、前記ディスプレイユニットは、ケーブルを解放可能に受容するための少なくとも１つのディスプレイコネクタを含む、請求項３０に記載の携帯用秤。
32. 前記荷重センサのうちの１つは、マスター荷重センサであって、残りの荷重センサは、スレーブ荷重センサであって、該マスター荷重センサは、前記荷重の重量に対応する組み合わせられた重量結果データを提供するために、該スレーブ荷重センサのそれぞれ、および該マスター荷重センサから受信した重量データを合計する、請求項３０に記載の携帯用秤。
33. 前記マスター荷重センサは、前記スレーブ荷重センサのそれぞれによって提供される前記重量データを受信するためのスレーブ荷重センサの数に対応するいくつかのマスターセンサコネクタと、前記組み合わせられた重量結果データを提供するための付加的センサコネクタとを含み、前記ディスプレイユニットは、該組み合わせられた重量結果データを受信するためのディスプレイコネクタを含み、該スレーブ荷重センサはそれぞれ、該重量データを提供するためのスレーブセンサコネクタを含む、請求項３２に記載の携帯用秤。
34. 前記マスターセンサコネクタ内に解放可能に挿入可能な相補コネクタと、前記スレーブセンサコネクタと、前記ディスプレイコネクタと、前記付加的センサコネクタを有するケーブルとをさらに含む、請求項３３に記載の携帯用秤。
35. 前記ケーブルは、ワインダケーブルを含む、請求項３４に記載の携帯用秤。

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