JP2010523912A - フランジ式予備応力密封連結装置 - Google Patents
フランジ式予備応力密封連結装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010523912A JP2010523912A JP2010501573A JP2010501573A JP2010523912A JP 2010523912 A JP2010523912 A JP 2010523912A JP 2010501573 A JP2010501573 A JP 2010501573A JP 2010501573 A JP2010501573 A JP 2010501573A JP 2010523912 A JP2010523912 A JP 2010523912A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- contact
- local bearing
- contact surface
- bearing zone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L23/00—Flanged joints
- F16L23/02—Flanged joints the flanges being connected by members tensioned axially
- F16L23/032—Flanged joints the flanges being connected by members tensioned axially characterised by the shape or composition of the flanges
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/04—Sealings between relatively-stationary surfaces without packing between the surfaces, e.g. with ground surfaces, with cutting edge
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
Abstract
本発明は、予備応力フランジ付き漏れ止め連結装置であって、第1の接触面(111)を備えた第1のフランジ(130)と、第1の接触面(111)に対面した第2の接触面(121)を備える第2のフランジ(140)と、第1の接触面と第2の接触面との間に形成されているガスケットハウジング(170)内に設けられたシール(160)と、第1のフランジ(130)と第2のフランジ(140)の締め付け部材(150)とを有するフランジ付き予備応力密封連結装置に関する。第1の接触面及び第2の接触面は、シール(160)の付近に設けられたヒール形成局所支承領域(Z1)を有する。第1及び第2の接触面のうちの少なくとも一方(111)は、局所支承領域(Z1)がパラメータ表示の、例えば円錐形の表面を呈し、締め付け部材(150)の締め付け前では、局所支承領域(Z1)における第1のフランジ(130)と第2のフランジ(140)の接触がこの局所支承領域(Z1)の表面の一部分に限定され、締め付け部材(150)の締め付け後では、かかる接触が局所支承領域(Z1)全体にわたって均等に分布されるようになっている。
Description
本発明は、予備応力フランジ式漏れ止め連結装置であって、第1の接触面を備えた第1のフランジと、第1の接触面に対面した状態で位置する第2の接触面を備えた第2のフランジと、第1の接触面と第2の接触面との間に形成されているガスケットハウジング内に受け入れられた密封ガスケットと、第1のフランジと第2のフランジを互いに締め付ける締め付け手段とを有し、締め付け手段が、第1の接触面の少なくとも一部と第2の接触面の少なくとも一部を相互に接触させるようガスケットハウジングと第1のフランジ及び第2のフランジの周辺部との間に配置されているような連結装置に関する。
かくして、本発明は、分解又は分解可能な連結具に利用される。
本発明は、ガスケットの近くに高い接触圧力を得て、それにより、ガスケットハウジングの変形を最小限に抑えながら密封性能を高めるよう幅の狭い接触面がフランジ相互間に存在する「ヒール付」フランジ式連結具に関する。
図8は、対称軸線1、連結部材50、例えばボルトにより互いに組み立てられるヒール付フランジ30,40をそれぞれ備えた2本の管要素10,20を有する公知のフランジ式連結装置の一例を示す軸方向半断面図である。フランジ30,40は、ガスケットハウジング70内に配置されたガスケット60に対して内側に位置する接触ヒール11,21を有する。ボルト50と位置が合った状態で互いに対面して配置されたフランジ30,40のそれぞれの他方の表面31,32及び他方の表面41,42は、ボルト50を締め付ける前には互いに接触せず、厚みの小さな空いているスペース又は空間がこれら向かい合った表面相互間に残される。
操作にあたり、ボルト50を管10,20の内部に圧力場Pが存在している状態で締め付けた後、フランジ30の表面31,32とフランジ40の表面41,42との間の空いているスペースは、減少し、それによりフランジ30のヒール11は、フランジ40の対応の表面21に接触したままになることができる。
同様に、図9は、図8の連結装置に類似しているが、ガスケットハウジング70内に配置されたガスケット60に対して外側に位置する接触ヒール31a,41aを備えたフランジ30,40を有する公知のフランジ式連結装置の一例を示す軸方向半断面図である。フランジ30の他方の表面11a,32aとフランジ40の他方の表面21a,42aは、第1にガスケット60の内側で互いに対面する(表面11a,21a)と共に第2に連結手段50の外側で対面した(表面32a,42a)状態で配置されており、これら表面は、ボルト50を締め付ける前には互いに接触しておらず、これら表面は、フランジのヒール上に位置する表面31a,41aが相互に互いに接触したままでいることができるようにボルト50を締め付けた際に減少する厚みの小さな空いているスペース又は空間を定める。
それにもかかわらず、かかる「ヒール付」連結具を設計する際、連結具と支承面との間の接触応力が局所的に大き過ぎるようになる場合が多い。この場合、機械的マージンは、マイナスになる。
これは、ヒール付フランジのかかる設計によりフランジの曲げが生じることに起因している。
この曲げの結果として、ヒール上の接触がその周辺部に集中し、それにより力が集中し、かくして圧縮応力が集中することになる。
この作用効果の直接的な結果として、組み立て及び動作中、相互に接触している表面が塑性変形してこれら表面の品質の低下が生じることになる。
表面のかかる塑性変形の結果として、供用中、連結具の弛みが生じる。
塑性変形及びクリープのかかる現象に対抗する従来の設計上の対応は、フランジの寸法を大き目にすることである。
過剰局所応力を小さくするため、接触表面の面積及び更にフランジの厚さを大きくして曲げを減少させることが慣例であるが、重量及びサイズについてデメリットが生じる。
本発明は、上述の欠点を解決し、コスト及びサイズを減少させた状態で向上した品質及び寿命を備える予備応力フランジ式漏れ止め連結装置を製作することができるようにすることを目的としている。
本発明によれば、これら目的は、予備応力フランジ式漏れ止め連結装置であって、第1の接触面を備えた第1のフランジと、第1の接触面に対面した状態で位置する第2の接触面を備えた第2のフランジと、第1の接触面と第2の接触面との間に形成されているガスケットハウジング内に受け入れられた密封ガスケットと、第1のフランジと第2のフランジを互いに締め付ける締め付け手段とを有し、締め付け手段が、第1の接触面の少なくとも一部と第2の接触面の少なくとも一部を相互に接触させるようガスケットハウジングと第1のフランジ及び第2のフランジの周辺部との間に配置されている、連結装置において、第1の接触面及び第2の接触面は、フランジ相互間に位置する幅の狭い接触面を構成する局所支承ゾーンを備え、局所支承ゾーンは、密封ガスケットの付近に位置すると共に第1及び第2の接触面の他のゾーンの組み合わせに対してヒールを形成する肩を構成し、第1及び第2の接触面のうちの少なくとも一方は、局所支承ゾーンが本質的に円錐形の特定の形状の表面を呈し、締め付け手段の締め付け前では、局所支承ゾーンにおける第1のフランジと第2のフランジの接触が局所支承ゾーンの表面の一部分に限定され、締め付け手段の締め付け後では、接触が局所支承ゾーンの全てにわたって均等に分布されるようになっていることを特徴とする連結装置によって達成される。
有利な実施形態では、クランプ又は締め付け手段による締め付け後に互いに向かい合った表面の接触圧力を一様にすることができるようにする特定の形状の表面は、かくして、円錐形表面であり、かかる円錐形表面は、理想的な表面に近い「工業的」解決策となる。
好ましくは、局所支承ゾーンの表面の一部分は、局所支承ゾーンの表面の30%以下の値に相当している。
局所支承ゾーンは、密封ガスケットに対して内側に位置するヒールを構成しても良く、その外側に位置するヒールを構成しても良い。
特定の実施形態では、連結装置は、局所支承ゾーンにおいて第1のフランジと第2のフランジとの間に介在して設けられたスペーサを有し、スペーサは、局所支承ゾーンにおける第1のフランジと第2のフランジの接触を確立する特定形状の表面を構成する特定形状の表面を備えている。
本発明により推奨される手段により、連結装置を構成する部分を強化し又は拡大することは必要ではなく、最大応力レベルをフランジ上に形成されたヒールと他方のフランジ上に形成された対応の支承面との間の接触のところで減少させると共に最適化することができるのは、局所支承ゾーンのところで互いに接触状態にある表面の幾何学的形状のみである。
円錐形の表面を機械加工する際、締め付け力を加えた後及びその結果として生じる連結部の変形後においては、ヒールのところ、即ち、局所支承ゾーンにおける接触具合がほぼ完全になるようにヒール付フランジ式連結装置を最適化することが可能である。その結果、先行技術の装置とは対照的に、局所力集中及び機械的応力集中が生じない。
局所支承ゾーンの接触表面全体にわたりこのように応力の分布を向上させることにより、接触面を小さくすることが可能であり、それにより、連結部の全体サイズを小さくすることができ、しかも、ガスケットの内側のヒール付フランジに関し、ヒールの幅の減少によっても、ガスケットの直径を減少させ、かくして根元効果(root effect )を最小限に抑えることができる。根元効果のこの減少により、締め付けの必要性を減少させ、そしてその結果、ねじの本数を減少させることができる。
また、本発明により、フランジの厚さを減少させることができる。というのは、フランジの変形は、もはや問題ではないからである。
本発明により応力集中を無くすことにより、塑性変形に起因した連結部の締まり具合の作動中における低下を制限し、かくして密封又は漏れ止め具合を向上させることができる。
また、本発明により、表面の劣化を回避し、組立体の寿命を延ばすことができる。
以上要約すると、本発明により、軽量化を達成すると共に機械的マージン及び漏れ止め具合を向上させることができる。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して行われる特定の実施形態の以下の説明から明らかになる。
図1及び図2を参照して本発明の解除可能な予備応力フランジ付き漏れ止め連結装置の第1の実施形態を説明する。
この例では、回転軸線101を中心とした管類又はタンクセグメント110,120が、それぞれ環状のフランジ130,140に連結されている。フランジ130,140は、これらを貫通してフランジ130,140に予備応力を及ぼすのに役立つ連結要素150、例えばボルト、ねじ、スタッド等を有している。
図1は、連結要素150の締め付け前における連結装置を示し、図2は、この連結要素150を締め付けた後の連結装置を示している。
図1においては、連結要素150の付近において、本質的に回転軸線101に対して横方向に延びる頂部フランジ130の底面131,132は、後退部分の無い(連結要素150を通すための開口部は別として)連続した表面である。
図1においては、連結要素150の付近において、本質的に回転軸線101に対して横方向に延びる頂部フランジ130の底面131,132は、後退部分の無い(連結要素150を通すための開口部は別として)連続した表面である。
頂部フランジ130の底面131,132は、内側が底面111を備えた管セグメント110の一部分に繋がっており、底面111は、ボルト150の締め付け前においては(図1)、局所ゾーンZ1内で軸線101に垂直である方向に対して角度αをなしている。
底部フランジ140の頂面141,142は、連結要素150の付近で回転軸線101に対して本質的に横方向に延びる連続した表面を呈する。ボルト150の締め付け前においては、フランジ140の表面141,142は、フランジ130の表面131,132から距離Eだけ僅かに間隔を置いて位置している。
それにもかかわらず、フランジ140の頂面141,142は、フランジ130の表面132の一部分及び管セグメント110と協働してガスケット160を収納するハウジング170を形成するための後退部分143を備えている。
後退部分143の延長部として、肩が設けられ、かかる後退部分は、ゾーンZ1内で内方に表面121を構成し、この表面121は、ボルト150を締め付ける前においては、円錐形である対向した表面111と角度αをなし、従って、距離C(図1)にわたって延びる局所支承ゾーンZ1の表面の一部分にわたり表面111と接触状態にあるに過ぎない。
第1の考えられる実施形態では、表面121は、軸線101に垂直であり、表面111は、円錐形の表面である。別の考えられる実施形態では、表面111は、軸線101に垂直であり、表面121は、円錐形の表面である。
ボルト150を締め付けた後、図2で理解できるように、頂部フランジ130の底面131,132と底部フランジ140の頂面141,142との間の距離Fは、当初の距離Eの値よりも小さな値まで減少する。
局所支承ゾーンZ1に対応したフランジ130のヒールのところでは、チャネルセグメント110の底面111がチャネルセグメント120の表面121と一様な接触状態にあることが理解できる。したがって、ボルト150を締め付けた後では、接触箇所は、局所支承ゾーンZ1の全体にわたって均等に分布し、この接触箇所は、図1及び図2の実施形態では、箇所160に対して内側に存在するヒールのところに位置する。
「底部」及び「頂部」という用語は、図中のフランジの位置を示す場合に本明細書において便宜上用いられているが、フランジ式連結具は、当然のことながら、垂直に対して任意の位置を取ることができることは理解されるべきである。
本発明では、ヒール/フランジ連結の際、たとえ連結具が締め付け力によって変形状態になる場合であっても、ほぼ完全なヒール/フランジ接触(ゾーンZ1における)を得ることが可能である。
この場合、力の局所集中及び機械的応力の集中は、存在しない。かくして、接触圧力を計算するのが容易であり、しかも接触圧力を力及び接触表面の面積でのみ決まる平均圧力と比較することができる。
組み立ての開始時に、表面121に対する表面111の勾配の結果として、締め付け力をまだ及ぼしていない場合、フランジ/ヒール接触表面(ゾーンZ1における)は、部品が変形されていないので接触領域が僅かである。
組立体の部品の変形が所与である場合、局所支承ゾーンZ1中の耐荷力は、締め付け力の増大につれて増大する。部品の変形量は、ゾーンZ1における接触領域が締め付け力をいったん一杯まで加えると(図2)、最終的には最大値になるよう計算される。
かくして、本発明により、先行技術の欠点、すなわち、過度の力の集中により、或いは接触表面を多くすると共に曲げを減少させるためにフランジの厚さを大きくする必要性により、重量及びサイズについてデメリットが生じるが、その結果として、組み立ての際又は使用中に相互接触表面の状態が悪くなるという欠点が生じることなく、「ヒール付」フランジ式連結具の利点の全て、即ち、密封ガスケットの付近に位置した局所支承ゾーンZ1であって、接触表面の他のゾーンの全てに対して肩を構成する局所支承ゾーンZ1内におけるフランジ相互間に幅の狭い接触面を設け、ガスケットの近くに高い接触圧力を得、かくしてガスケットハウジングの変形を最小限に抑えることにより漏れ止め具合を向上させるという点を維持することができる。
本発明では、局所支承ゾーンZ1における互いに向かい合った表面の初期形状の結果として接触応力の良好な分布に寄与するのは、部品の変形である。
角度をどれほどにするか及び表面111,121相互間の初期接触面積をどれほどにするかは、有限要素法による計算を用いることにより最適化され、その結果、部品が締め付けにより変形状態になったときの部品相互間の接触は完璧である。角度αは、好ましくは、1°〜10°であるのが良い。
締め付けの終わりに、接触圧力を平均圧力と比較することができ、かかる平均圧力は、力及び接触表面の面積だけで決まり、従って計算が容易である。
表面111,124の特性を得るには、これ又ねじの締め付け力を考慮に入れる反復法又はパラメトリック方式と関連してヒールに関する多くの別々の円錐形包絡面をモデル化するのが良い。
使用されるべき初期最適形状を導き出すには、種々の計算から得られる接触圧力場を分析するのが良い。
一例を挙げると、定置エンジンの高温ガス発生機とタービン入力ラインとの間の連結への利用の場合、図1及び図2に示す形態の第1のヒールを有する連結部が作られる。
この場合、インコネル(Inconel)625で作られたフランジの場合、ヒールの塑性変形応力は、従来型ヒール、例えば図8に示されたヒールの約1/3にわたり材料の弾性限度(360メガパスカル(MPa)の弾性限度)を超える。これとは対照的に、図1に示されているようにヒールを円錐形に機械加工(以下、「円錐形機械加工」という場合がある)することにより、ほぼ一様な応力分布が観察されると共に弾性限度を下回る最大塑性変形応力(340MPaの)が観察される。
上記において与えられた例の最大局所応力に関し、ヒール(表面111)の円錐形機械加工も又、最大応力が581MPaから340MPaになる限り、プラスの作用効果を提供する。
本発明により提供される最適化により、連結部の機械的マージンが向上し、それにより軽量化を達成することができ、かかる最適化は、余分な製造費なしに得られる。というのは、従来型旋削技術を用いて円錐形表面を作ることができるからである。
図3及び図4は、ヒール及びかくして局所支承ゾーンZ11がガスケット160の外部に位置する形式のヒール付フランジ式連結部に利用される本発明の変形実施形態を示している。
図3及び図4では、図1及び図2に示された要素に類似した要素には、同一の参照符号が与えられている。かくして、2つのチャネルセグメント110,120が連結要素150により組み立てられたフランジ130,140を備えていることが分かり、漏れ止めは、ハウジング170内に配置されたガスケット160により保証される。
ボルト150を締め付ける前の状況に対応した図3では、頂部フランジ130の底面の部分111a,132a,131aは、図1のフランジ130の底面の部分111,132,131に対応し、底部フランジ140の頂面の部分121a,143,142a,141aは、図1のフランジ140の頂面の部分121,143,142,141に対応している。
しかしながら、図3に示されている実施形態では、ガスケット160に対して内側に位置するチャネルセグメント110,120の表面111a,121aは、両方とも、軸線101に垂直であり、互いに協働して厚さeの空いているスペースを構成している。
これとは対照的に、図3に示されている実施形態では、局所支承ゾーンZ11は、ガスケットハウジング170と連結要素150との間に挿入された表面132a,142aと同一高さ位置に位置している。表面132は、円形であり、軸線101に垂直なフランジ140の表面142に対して角度αをなし、この角度αは、好ましくは、1°〜10°である。ボルト150を締め付ける前においては、円錐形表面132aは、局所支承ゾーンZ11の表面の一部分にわたり、局所支承ゾーンZ11の表面142aと接触状態にあるに過ぎない。図3の場合、頂部フランジ130の底面131aと底部フランジ140の頂面141aは、連結要素150の外側に位置しており、これら表面は、厚さEの隙間をもたらす。表面131aは、オプションとして、円錐形表面132aの連続部であっても良い。
ボルト150を締め付けた後(図4)、頂部フランジ130の底面131aと底部フランジ140の頂面141aとの間の距離は、図3の初期距離の値Eよりも小さい値Fを取る。
局所支承ゾーンZ11においては、ボルト150を締め付けた後、頂部フランジ130の底面132aは、底部フランジ140の頂面142aと一様な接触状態にある。したがって、接触は、図3及び図4の実施形態では、ガスケット160に対して外側ヒールのところに位置する局所支承ゾーンZ11の全体にわたり均等に分布する。
図3及び図4の実施形態に関し、図1及び図2の実施形態の場合と同様、角度α及び表面132a,142a相互間の初期接触面積の定義は、有限要素法による計算を用いて最適化され、従って、コンポーネントの接触は、部品が締め付けにより変形状態になったときに最適化されるようになる。
図5及び図6は、流体、例えば水素を収容するのに適したリザーバの壁220とそのカバー230との間のフランジ式連結部に利用された本発明の一例を示している。この状況では、図5で理解できるように、リザーバ220は、カバー230の周辺部分と協働すると共にスタッド250によりこれに組み付けられるフランジ240を有している。
図6は、ハウジング270内に配置されたガスケット260の付近で相互に協働するフランジ240及びカバー230の部分を詳細に示している。フランジ240の壁242は、厚さの小さな空いているスペースを置いてカバー230の壁232に対面しており、これに対し、ガスケット260のすぐ外側に位置する局所支承ゾーンZ11は、フランジ240及びカバー230に向いた表面241,231により構成されている。
しかしながら、図3及び図4の場合と異なり、表面241,231相互間の協働は、直接的ではなく、従ってこれら表面は、互いに平行であって、末広がりでないのが良い。図5及び図6に示されている実施形態では、局所支承ゾーンZ11を構成する表面231,241相互間にはスペーサ290が挿入されている。
図7で理解できるように、スペーサ290は、表面231,241のうちの一方と協働する平坦な表面291及び表面231,241のうちの他方と協働する円錐形の表面292を有する。
円錐形の表面292は、平坦な表面291に対して角度αをなして傾斜している。
図7に示されているように、環状スペーサ290は、外径D2、内径D1(オリフィス293)、内周部D1の内側部分のところの厚さe1及び外周部D2の外側部分のところの厚さe2(e1よりも小さい)を有する。
スペーサ290の円錐形表面292は、図3の円錐形表面132a又は図1の円錐形表面111と同一の役割を果たす。
スペーサの円錐形機械加工により、スペーサの塑性変形の問題及び平べったいスペーサが一様な厚さのものであった場合に生じる恐れのある支承面の問題を解決することができる。
一例を挙げると、ステンレス鋼、例えば304Lステンレス鋼で作られたスペーサ290の場合、弾性限度は、180MPaである。かかるスペーサは、150MPaに合わせて寸法決めされるのが良い(スタッド250一本当たり91トンに相当する締め付け力の場合)。
組み立ての際であれ使用中であれいずれにせよ、平べったいスペーサが一様な厚さのものである場合(上述したように寸法決めされている場合、例えば、e=14ミリメートル(mm)、D1=542mm、D2=646mmの場合)、応力場は、スペーサの外側周辺部分のすぐ近くに集中し、組み立ての際、180MPaの弾性限度よりも一般に大きい値に達する。これら応力は、主として、締め付けの作用効果を受けたカバーの変形及びエッジ効果に起因している。
同様に、リザーバが弾性限度255MPaのA48H合金で作られている場合、観察されるべきこととして、一定厚さeのスペーサ290の使用により、スペーサと接触状態にあるリザーバのフランジの一部に加わる圧縮応力は、285MPaに達する場合がある。
これとは逆に、図7の構成の、即ち、スペーサの外周部のところの厚さがeZ=1.25mmであり、内部開口部293のところの厚さがe1=1.4mmの「異形」スペーサ290の場合、応力の分布のバランスが取れていることが観察されるべきである。
加うるに、異形スペーサ290の場合、スペーサと接触状態にあり、応力を減少させると共に表面がマーク付けされるのを回避することができるリザーバの表面の応力の分布状態も又、一様である。かくして、上述した例における285MPaの最大塑性変形応力を120MPaまで減少させることができる。
本発明は、サイズが減少していて、表面131,141(図1及び図2)相互間又は表面131a,141a(図3及び図4)相互間の協働に加えて、ガスケット160から間隔を置いて位置すると共に第1の主要ヒールに対して締め付け手段の他方の側に位置するゾーンにおいて作用する追加のヒールを有する「2ヒール」型フランジ式連結具にも利用できる。
Claims (7)
- 予備応力フランジ式漏れ止め連結装置であって、第1の接触面(111,131,132)を備えた第1のフランジ(130,230)と、前記第1の接触面(111,131,132)に対面した状態で位置する第2の接触面(121,141,142)を備えた第2のフランジ(140,240)と、前記第1の接触面と前記第2の接触面との間に形成されているガスケットハウジング(170;270)内に受け入れられた密封ガスケット(160;260)と、前記第1のフランジと前記第2のフランジ(130,140;230,240)を互いに締め付ける締め付け手段(150;250)とを有し、前記締め付け手段が、前記第1の接触面の少なくとも一部と前記第2の接触面の少なくとも一部を相互に接触させるよう前記ガスケットハウジング(170;270)と前記第1のフランジ及び前記第2のフランジ(130,140;230,240)の周辺部との間に配置されている、連結装置において、
前記第1の接触面及び前記第2の接触面は、前記フランジ相互間に位置する幅の狭い接触面を構成する局所支承ゾーン(Z1,Z11)を備え、前記局所支承ゾーンは、前記密封ガスケット(160;260)の付近に位置すると共に前記第1及び前記第2の接触面(131,132,141,142;111a,131,121a;141)の他のゾーンの組み合わせに対してヒールを形成する肩を構成し、前記第1及び前記第2の接触面のうちの少なくとも一方(111;132a;121;142a;292)は、前記局所支承ゾーン(Z1,Z11)が本質的に円錐形の特定の形状の表面を呈し、前記締め付け手段(150;250)の締め付け前では、前記局所支承ゾーン(Z1,Z11)における前記第1のフランジ(130,230)と前記第2のフランジ(140,240)の接触が前記局所支承ゾーン(Z1,Z11)の前記表面の一部分に限定され、前記締め付け手段(150;250)の締め付け後では、前記接触が前記局所支承ゾーン(Z1,Z11)の全てにわたって均等に分布されるようになっている、連結装置。 - 前記局所支承ゾーン(Z1,Z11)の前記表面の前記一部分は、前記局所支承ゾーン(Z1,Z11)の前記表面の30%以下の値に相当している、請求項1記載の連結装置。
- 前記局所支承ゾーン(Z1,Z11)は、前記密封ガスケット(160;260)に対して内側に位置するヒールを構成する、請求項1又は2記載の連結装置。
- 前記局所支承ゾーン(Z1,Z11)は、前記密封ガスケット(160;260)に対して外側に位置するヒールを構成する、請求項1又は2記載の連結装置。
- 前記連結装置は、前記局所支承ゾーン(Z1)において前記第1のフランジ(230)と前記第2のフランジ(240)との間に介在して設けられたスペーサ(290)を有し、前記スペーサは、前記局所支承ゾーン(Z1)における前記第1のフランジ(230)と前記第2のフランジ(240)の接触を確立する特定形状の前記表面を構成する特定形状の表面(292)を備えている、請求項1〜4のうちいずれか一に記載の連結装置。
- 前記締め付け手段(150,250)は、前記第1及び前記第2のフランジ(130;140;230,240)に垂直に設けられた締結要素の組み合わせから成る、請求項1〜5のうちいずれか一に記載の連結装置。
- 前記連結装置は、流体を圧力下で収容する管類又はエンクロージャに利用される、請求項1〜6のうちいずれか一に記載の連結装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR0754313A FR2914729B1 (fr) | 2007-04-05 | 2007-04-05 | Dispositif de liaison etanche precontrainte a brides |
PCT/FR2008/050602 WO2008139097A2 (fr) | 2007-04-05 | 2008-04-04 | Dispositif de liaison etanche precontrainte a brides |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010523912A true JP2010523912A (ja) | 2010-07-15 |
Family
ID=38657677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010501573A Pending JP2010523912A (ja) | 2007-04-05 | 2008-04-04 | フランジ式予備応力密封連結装置 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20100295298A1 (ja) |
EP (1) | EP2142834B1 (ja) |
JP (1) | JP2010523912A (ja) |
CN (1) | CN101680582A (ja) |
FR (1) | FR2914729B1 (ja) |
RU (1) | RU2009138004A (ja) |
WO (1) | WO2008139097A2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100295297A1 (en) * | 2009-05-19 | 2010-11-25 | Jason Anthony Martin | Lightweight high strength flanged coupling unit |
DE102008031887A1 (de) * | 2008-07-08 | 2010-03-04 | J. Eberspächer GmbH & Co. KG | Abgasanlage |
NO333863B1 (no) * | 2012-02-27 | 2013-10-07 | Aker Subsea As | Kombinert muffeskjot- og konnektorarrangement |
CN103016866A (zh) * | 2012-10-29 | 2013-04-03 | 常州大学 | 一种非匀质垫片的螺栓法兰连接结构设计方法 |
CN102927385A (zh) * | 2012-10-29 | 2013-02-13 | 常州大学 | 一种匀质垫片的螺栓法兰连接结构设计方法 |
US9056574B2 (en) * | 2013-03-01 | 2015-06-16 | James J Kirchhan | Boat trailer equipped with a powered boat launch and retrieval system that negates the shallow entry of a launch ramp |
CN103398247A (zh) * | 2013-08-17 | 2013-11-20 | 吉安锐迈管道配件有限公司 | 一种高密封防腐蚀的海底输送管道连接装置 |
CN105065120A (zh) * | 2015-07-09 | 2015-11-18 | 中国航空工业集团公司沈阳发动机设计研究所 | 一种改进的重型燃气轮机气缸 |
DE102016206459B3 (de) * | 2016-04-18 | 2017-10-05 | Continental Automotive Gmbh | Kombination, umfassend ein Gehäuse und einen Flansch, und Anordnung |
CN107143708A (zh) * | 2017-06-01 | 2017-09-08 | 宁波天生密封件有限公司 | 密封连接装置 |
CN107013773A (zh) * | 2017-05-10 | 2017-08-04 | 宁波天生密封件有限公司 | 密封连接装置 |
CN117712586A (zh) * | 2018-06-25 | 2024-03-15 | 麦格纳国际公司 | 电池框架 |
US11300236B2 (en) * | 2018-09-25 | 2022-04-12 | Nuscale Power, Llc | Compact raised face flange |
FR3105023B1 (fr) * | 2019-12-20 | 2022-06-03 | Abc Transfer | Conteneur etanche pourvu d’une bride bi-matiere |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3158380A (en) * | 1961-08-01 | 1964-11-24 | Parker Hannifin Corp | Joint seal |
US3215442A (en) * | 1962-04-27 | 1965-11-02 | Parker Hannifin Corp | Fluid seal |
US3302953A (en) * | 1963-02-25 | 1967-02-07 | Clarence O Glasgow | Gasket ring and conduit coupling |
FR2239637B1 (ja) * | 1973-07-30 | 1976-11-12 | Ugine Kuhlmann | |
DE2430627C3 (de) * | 1974-06-26 | 1979-10-04 | Moskovskij Institut Chimitscheskogo Maschinostroenija, Moskau | Flanschverbindung |
US4616860A (en) * | 1984-03-12 | 1986-10-14 | Thermionics Laboratory, Inc. | Seal structure for metal vacuum joint |
DE3605944A1 (de) * | 1986-02-25 | 1987-08-27 | Kempchen & Co Gmbh | Dichtung zum abdichten zwischen den verbindungslaschen von rohrleitungsschuessen |
NO177160C (no) * | 1992-02-20 | 1995-07-26 | Steelproducts Offshore As | Kobling omfattende to motstående koblingshalvdeler |
FR2757923B1 (fr) * | 1996-12-31 | 1999-03-26 | Europ Propulsion | Joint statique metallique en u |
JP4503144B2 (ja) * | 2000-06-26 | 2010-07-14 | ゴムノイナキ株式会社 | 冷媒シール用ガスケットの装着構造 |
DE50301139D1 (de) * | 2002-11-12 | 2005-10-13 | Sulzer Pumpen Ag Winterthur | Hochdruck-Kreiselpumpe in einem Topfgehäuse mit einem Druckdeckel |
US6968832B1 (en) * | 2004-05-06 | 2005-11-29 | International Engine Intellectual Property Company, Llc | Connection system for exhaust gas recirculation (EGR) |
FR2891606B1 (fr) * | 2005-10-05 | 2009-03-06 | Snecma Sa | Dispositif de liaison a brides. |
-
2007
- 2007-04-05 FR FR0754313A patent/FR2914729B1/fr not_active Expired - Fee Related
-
2008
- 2008-04-04 RU RU2009138004/06A patent/RU2009138004A/ru unknown
- 2008-04-04 JP JP2010501573A patent/JP2010523912A/ja active Pending
- 2008-04-04 WO PCT/FR2008/050602 patent/WO2008139097A2/fr active Application Filing
- 2008-04-04 US US12/594,444 patent/US20100295298A1/en not_active Abandoned
- 2008-04-04 EP EP08788125.6A patent/EP2142834B1/fr not_active Not-in-force
- 2008-04-04 CN CN200880018627A patent/CN101680582A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2914729B1 (fr) | 2009-10-30 |
RU2009138004A (ru) | 2011-05-10 |
WO2008139097A3 (fr) | 2009-01-15 |
CN101680582A (zh) | 2010-03-24 |
EP2142834A2 (fr) | 2010-01-13 |
FR2914729A1 (fr) | 2008-10-10 |
US20100295298A1 (en) | 2010-11-25 |
WO2008139097A2 (fr) | 2008-11-20 |
EP2142834B1 (fr) | 2013-10-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010523912A (ja) | フランジ式予備応力密封連結装置 | |
KR101916892B1 (ko) | 패스트 그루브 조인트 | |
JP2007100959A (ja) | フランジ付連結装置 | |
CN205781553U (zh) | 抗疲劳交变高压自紧法兰 | |
JP2016014468A (ja) | 高圧用配管継手と高圧用バルブ | |
KR20160056794A (ko) | 배관용 조인트 구조 | |
JP4363565B2 (ja) | バルブピット用フランジ接合体 | |
CN103982735A (zh) | 抗疲劳型泵进出口减震膨胀节 | |
JP3200662U (ja) | 金属ガスケット | |
JP2007232133A (ja) | うず巻き形ガスケット | |
JP6693977B2 (ja) | 密封接続装置 | |
JPH1122825A (ja) | ガスケット | |
KR100777788B1 (ko) | 상수도용 이탈 압륜 고무링 | |
JP5719529B2 (ja) | ユニオン継手およびユニオン継手のシール構造 | |
JP7114111B2 (ja) | 筐体装置及び筐体装置の装着方法 | |
JP2017133589A (ja) | 補修用継手 | |
US20090127804A1 (en) | General purpose fluid-tight gasket | |
KR20120020715A (ko) | 관의 연결구조 | |
JP2008128255A (ja) | 配管用継手 | |
JP2005155965A (ja) | 給湯装置 | |
JP2014005925A (ja) | 配管 | |
JP2004324986A (ja) | ステーブクーラ | |
CN209876261U (zh) | 一种管道补偿器 | |
JPS6327116Y2 (ja) | ||
JP2006038002A (ja) | ハウジング形管継手 |