JP2010523421A - 品物を保持する器具 - Google Patents

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Abstract

ディスクを保持する器具は、真空またはプレス成形によって弾性材料のシートから形成されたトレイの形態をなし、かつ、外周縁部においてディスクの上面と重なるオーバーラップ部分を有する保持部分を備え、ディスクの外周縁部は、前記オーバーラップ部分の下方に収容可能となっており、ディスクの面に垂直場方向で器具からディスクが取り外されることを防止し、ディスクは、ディスクの面に平行な方向でディスクをスライドさせることによって上記オーバーラップ部分から係合解除可能である。保持部分は、シート材料から形成されたカバー部材に取り付けられている。カバー部材の縁部は、保持部分のフランジ部を囲むように折り畳まれており、または、カバー部材の切口部は、隣接する領域と色整合されている。

Description

本発明は、例えばCD(コンパクトディスク)またはDVD(デジタル多用途ディスク)などの品物を保持する器具に関する。
中央開口部を通してディスクを保持する多くのタイプの器具が知られている。ディスクがディスクの外周縁部において保持部材によって保持される器具は、同様に知られている。このような保持部材は、ディスクが保持部材から解放されて器具から軸方向に沿って持ち上げられるまで、ディスクを軸方向、すなわちディスクの面に垂直な方向で保持する。特許文献1には、1以上のディスクがディスクの外周縁部においてポケット部の機能を擬似する保持部分によって保持され、ディスクの面にほぼ垂直な方向でスライドさせることによってディスクが取り外される器具が開示されている。
国際公開第2006/134383号パンフレット
本発明は、特許文献1に記載された器具のような従来技術よりも優れた改良品を提供することを目的とする。
本発明の第1の形態において、ディスクを保持する器具が提供され、当該器具は、真空及び/またはプレス成形によって弾性材料のシートから形成された保持部分であって、ディスクの外周縁部においてディスクの上面と重なる1以上のオーバーラップ部分を有する保持部分を備え、ディスクの外周縁部は、オーバーラップ部分の下方に収容可能であり、ディスクの面にほぼ垂直な方向における器具からのディスクの取り外しを抑制し、ディスクは、ディスクの面にほぼ平行な方向でディスクをスライドさせることによって上記合部分から係合解除可能である。
好ましくは、保持部分は、ディスクを収容する凹所と、凹所の外周縁部を囲むような側部部分と、を備え、ディスクの面にほぼ平行な方向でスライドすることによるディスクの取り外しは、1以上の上記側部部分が撓むことによって容易とされる。
保持部材が形成されるシート材料の厚さは、0.5mm以下である。これは、射出成形された器具であってディスクホルダが主として約0.1mmの厚さを有する器具と比較して使用される材料を十分に低減することを示す。好ましくは、保持部材が形成されるシート材料の厚さは、0.2から0.4mmの範囲である。0.30mmの厚さのシート材料を使用することは、例えば、従来の射出成形されたトレイと比較してディスクホルダを形成するために使用される材料において70%の低減を示す。
好ましくは、オーバーラップ部分は、ポケットのようにディスクを保持する。好ましくは、ディスクは、ディスクが器具から自由に持ち上げて出されるまで、ディスクの面にほぼ平行な方向で少なくとも5mm、好ましくは少なくとも10mm、もっともに好ましくは少なくとも20mmだけスライドされる必要がある。
器具には、好ましくは、ディスクがオーバーラップ部分の下方から引き出されるにしたがってディスクの縁部が上へスライドする斜面部が設けられている。
1つまたは各ディスクは、好ましくは、凹所内に位置し、凹所の縁部を囲むような壁部または棚部によってディスクの外周縁部のみにおいて保持される。
本発明の好ましい形態において、ディスクを保持する器具が提供され、当該器具は、2つの拘束部分であって、ディスクの外周縁部が2つの拘束部分間に収容可能であり、ディスクの面にほぼ垂直な方向において器具からディスクを取り外すことを抑制する2つの拘束部分を有し、ディスクは、ディスクが2つの拘束部分間をスライドするにしたがって拘束部分が撓むと、ディスクの面にほぼ平行な方向でディスクをスライドさせることによって上記拘束部分から係合解除可能である。
2つの拘束部分は、好ましくは、ディスクが当該器具から引き出される方向にほぼ垂直な方向においてディスクの直径よりも短い距離だけ離間しており、成形品に本来備わっている弾性の効力によって撓んで離間することが可能である。
オーバーラップ部分は、ディスクの上面と重なる1以上の唇部を備えてもよい。また、オーバーラップ部分は、拘束部分を備えてもよく、ディスクは、拘束部分間で拘束される。オーバーラップ部分は、好ましくは、ディスクの外周縁部において少なくとも180°前後、好ましくはディスクの外周縁部において少なくとも210°未満で連続的または断続的に形成されている。オーバーラップ部分は、例えばディスクの縁部から5mmまで、好ましくはディスクの縁部から3mmまでのディスクの外周縁領域のみを覆いまたは外周縁領域のみと係合する。いくつかの場合において、重なりは、ディスクの外周縁部から約1.0mmのみのディスクの上面に制限されてもよい。
好ましい構成において、器具は、2対のオーバーラップ部分を備え、第1の対は、(ディスクが器具内で拘束されているときに)ディスクの中心に対して、互いに120°以下、好ましくは90°以下だけ周方向で離間しており、第2の対は、器具内で拘束されているディスクの中心に対して、互いに120°を越えて、好ましくは180°を越えて(例えば190及び210°の間だけ)周方向で離間している。
好ましくは、オーバーラップ部分は、ディスクが器具から引き出されるようなディスクの初期運動中(例えばこの運動の最初の2から5mmの間)において、第1の対のみがディスクの外周縁部と重なる一方、ディスクの運動の大部分、例えばディスクの運動の20から25mmの間(すなわちディスクの拘束位置から、拘束位置から20から25mmの位置まで)において、第2の対がディスクと重なるように構成されている。好ましい構成において、第2の対とディスクとの間で(例えば、ディスクの円周の長さに沿う)重なる範囲は、ディスクが引き出されるにしたがって初期的に増大し、そして、ディスクがさらに引き出されるにしたがって減少する。
器具は、2以上のディスクを保持するように構成され、好ましくは、ディスクは、互いに少なくとも部分的に重なっている。
好ましい形態において、器具は、2つのディスクを保持する。器具は、2つのディスクが同方向またはほぼ反対方向に引き出されるように構成されている。好ましくは、構成は、1つのディスクが器具から引き出されるにしたがってディスクの縁部が斜面部に沿って移動し、ディスクが他のディスクから離間して移動されて他のディスクを擦る危険性を防止または低減するようになっている。
別の形態において、器具は、2以上のディスクを保持し、ディスクは、各ディスクが水平に対して例えば5及び10°の間だけ傾けられた状態で互いにほぼ平行に保持されている。好ましくは、1つまたは各ディスクは、凹所内に配置され、凹所の縁部を囲むような壁部または棚部によってディスクの外周縁部においてのみ支持されている。
2以上のディスクが器具に保持されている場合、ディスクは、異なるタイプかつ/または異なるサイズであってもよい。例えば、一方は、約120mmの直径を有するCDまたはDVDであり、他方は、約80mmの直径を有するミニディスクであってもよい。
好ましくは、保持部分は、保持部分の外周縁部を囲むように外方に突出するフランジ部を備え、フランジ部は、保持部分の側部部分から例えば2から3mmだけ横方向に延在する。このフランジ部は、保持部分をカバー部材、例えばダンボールカバーに接合するために使用される。好ましい構成において、フランジ部は、カバー部材上にあるコーティングとして例えばカバー部材の外周縁部を囲むように設けられた接合材料を用いてカバー部材に接合されている。カバー部材が保持部分に接合されると、カバー部材は、器具に構造強度をもたらす。保持部分単独は、(保持部分が形成されるシートの厚さに起因して)比較的可撓性を有しているが、いったんカバー部材に接合されると、保持部分は、十分に硬質となり、特に、保持部分は、ほぼ平面となったままであり、湾曲しにくくまたは反りにくくなる。それにもかかわらず、上述のように、保持部分の縁部部分は、十分な度合いで撓むことができ、ディスクの差し込み及び取り外しを容易にする。
形態において、1カバー部材の1以上の縁部部分は、フランジ部を囲むように折り畳まれている。フランジ部の一方側または両側は、カバー部材に接合されている。好ましくは、フランジ部の縁部は、器具におけるほぼすべての外方を向く縁部に沿って、カバーの折り畳まれた縁部部分内で折り囲まれている。
別の構成において、カバー部材は、保持部分に取り付けられ、カバー部材の縁部は、外方を向いている。この場合において、着色材料は、好ましくは、上記外方を向く縁部に付され、上記外方を向く縁部を保護しかつ/または外方を向く縁部をカバー部材もしくは保持部分における隣接する領域と色整合させる。
好ましい形態において、フランジ部の縁部とカバー部材の縁部とは、互いに揃えられており、着色材料は、フランジ部の縁部とシート材料の縁部との間の接合線を覆いかつ/またはシールする材料によって互いに接合されている。着色材料は、カラー塗料またはインクであってもよい。
カバー部材の縁部表面を隠蔽または覆うこれら構成は、(例えば他のタイプの物品を保持する)他の形態の保持部分に適用されてもよく、シート材料から形成されたカバー部材に取り付けられてもよい。
好ましい構成において、2つの保持部分は、カバー部材に設けられており、カバー部材は、ヒンジ部分回りで開かれかつ閉じられ、2つの保持部分は、カバー部材が閉じた位置にあるときに互いに向かい合って係合する。好ましくは、2つの保持部分は、相互に係合するように構成され、保持部分間でスライドすることを防止し、向かい合って押圧されると互いに解除可能に締結される。
本発明の別の形態において、物品を保持する器具が提供され、当該器具は、上記物品を解放可能に保持するほぼトレイの形態をなす保持部分と、シート材料から形成されたカバー部材と、を備え、保持部分は、当該保持部分の外周縁部の少なくとも一部に沿うフランジ部を有し、保持部分は、カバー部材の1以上の縁部が上記フランジ部に沿って折り畳まれた状態でカバー部材に取り付けられている。
本発明のさらなる形態において、物品を保持する器具が提供され、当該器具は、当該器具は、上記物品を解放可能に保持するほぼトレイの形態をなす保持部分と、主面と上記主面に結合する縁部とを備えるシート材料から形成されたカバー部材と、を備え、保持部分は、カバー部材に取り付けられ、上記縁部の少なくとも1つは、外方を向き、着色材料は、上記外方を向く縁部に付され、外方を向く縁部を保護しかつ/またはカバー部材もしくは保持部分の隣接する領域と色整合する。
本発明のさらに好ましくかつ最適な特徴は、以下の説明及び明細書の従属請求項から明らかになるだろう。
本発明は、添付の図面を参照しながら、単なる一例として、これからさらに説明されるだろう。
本発明における器具の第1の実施形態であって、開いた位置の状態で示されたカバー部材に取り付けられた2つの保持部分を備え、各保持部分が1つのディスクを保持するように構成された第1の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す保持部分の1つを示す拡大図である。 ディスクが器具に取り付けられて示された状態の図1に対応する斜視図である。 図1に示す器具を示す斜視図であるが、閉じた位置の状態で示された斜視図である。 本発明における器具の第2の実施形態であって、開いた位置の状態で示されたカバー部材に取り付けられた2つの保持部分を備え、各保持部分が2つのディスクを保持するように構成された第2の実施形態を示す斜視図である。 図5に示す保持部分の1つの一部を示す拡大斜視図である。 ディスクが器具に取り付けられて示された状態の図5に対応する斜視図である。 図8に示す器具を示す斜視図であるが、閉じた位置の状態で示された斜視図である。 本発明における器具の第3の実施形態であって、開いた位置の状態で示されたカバー部材に取り付けられた2つの保持部分を備え、各保持部分が3つのディスクを保持するように構成された第3の実施形態を示す斜視図である。 ディスクが器具に取り付けられて示された状態の図9に対応する斜視図である。 本発明における第4の実施形態であって、図9及び図10の保持部分と同様の2つの保持部分であって改良された形態をなすカバー部材に取り付けられた2つの保持部分を示す斜視図である。 本発明における第4の実施形態であって、図9及び図10の保持部分と同様の2つの保持部分であって改良された形態をなすカバー部材に取り付けられた2つの保持部分を示す斜視図である。 保持部材の外周縁部から突出するフランジ部を囲むカバー部材の端部部分の折り畳みを示す拡大斜視図である。 保持部材の外周縁部から突出するフランジ部を囲むカバー部材の縁部部分の折り畳みを示す拡大斜視図である。 この方法でカバー部材にいったん取り付けられた器具を示す斜視図である。 本発明のさらなる実施形態における外縁部を示す斜視図である。 図16に示す器具の縁部を通る断面図である。 図16と同様であり、カバー部材の縁部に塗布された着色材料を示す斜視図である。 カバー部材の縁部とカバー部材が取り付けられる保持部分の縁部とに塗布された着色材料を示す図である。
図1から図4は、本発明の第1の実施形態を示している。器具は、プラスチックトレイの形態をなす2つの保持部分1、11を備え、それぞれは、それぞれが弾性プラスチック材料のシートから真空成形プロセスによって形成され、約0.3mmの厚さを有する。保持部分1、11は、保持部分に凹所1A、11Aであって凹所内でディスク2、12を収容して保持する凹所1A、11Aを有する(図3参照)。
トレイは、前方カバー部分7Aと、後方カバー部分7Bと、前方及び後方カバー部分がヒンジ状に取り付けられる背部7Cと、を備えるカバー部材7に固定されている。カバー部材7は、ダンボールシート(なお、他のシート材料が使用されうる)から形成されており、トレイ1及び11を接合したときに器具の構造強度をもたらすような厚さである。
各トレイ1、11は、トレイをカバー部材7に接合される、あるいは固定することにより、トレイの外周縁部を囲むように外方に突出するフランジ部1K、11Kを有する。多種多様な接合技術は、周知であり、トレイ1、11をカバー部材7に固定するために使用されうる。好ましくは、接合線は、各トレイの外周縁部を囲むように、すなわちフランジ部1K、11Kのほぼ全長は、組立体に構造強度をもたらすために、カバー部材7に接合されている。いくつかの実施形態において、トレイの下面(例えば凹所1A及び11Aの領域)は、同様にカバー部材に接合されてもよい。
接合材料は、(トレイに接合される領域だけかそれともカバー部材の全面にわたって)カバー材料のコーティングとして、カバー部材7の主面に設けられてもよい。いくつかの場合において、接合は、フランジ部1K、11K及びカバー部材に加えられた圧力及び/熱を活用して達成され、フランジ部1K、11Kの厚さ(主として0.3mm以下)は、厚さにわたって圧力及び/または熱を加えることを可能とする。
ディスクを保持するための各保持部分にある凹所1A、11Aの外周縁部を囲むように、複数のオーバーラップ部分が設けられている。図示の実施形態は、ほぼ硬質の突出部5と、一対の弾性移動可能な突出部6A、6Bと、を備え、突出部6A、6Bそれぞれは、突出部5から90〜100°前後だけ周方向で離間している。
ディスクがトレイ内で保持されかつトレイから取り外される方法は、上記特許文献1に記載された方法と同様であり、その内容は、本明細書に組み込まれる。いくつか細かい構造的な差異があるが、主な差異は、特許文献1に記載されたトレイが射出成形によって形成されていることと、ディスクの外周縁部と重ねるために形成された突出部が成形品にスロットを形成する効果によって内方及び外方に向けて弾性的に撓み、スロット間の部分がより可撓性を有するように形成されていることと、である。一方、本発明で使用されているトレイは、材料の薄いシートから真空及び/またはプレス成形によって形成されており、結果として生じる構造体または少なくともその構造体の一部が、構造体にスロットを形成する必要なく本質的に可撓性を有している。したがって、本発明は、射出成形品にあるスロットまたは切り出しによって形成された個別の構成部分が撓むことよりはむしろ、比較的薄い壁状の成形品が撓むことに依存している。
真空成形された製品の特徴は、射出成形された製品の精度よりも精度が低いことであるが、真空成形プロセスによって明確なアンダーカット部を形成することは、概して可能であり、意外なことに、本明細書で記載された突出部のように重ね合わされた突出部が十分に正確に、かつ真空成形プロセスによって十分に突き出て形成され、(ディスクの中央開口部を保持することと異なり、)ディスクの円形の外周縁部を介したしっかりとしたディスクの固定をもたらす。
真空成形された製品は、(成形プロセス後に切り出しによって形成されるまで、)概して製品に穴部または開口部を有していないことが好ましい。一方、射出成形された製品は、通常穴部または開口部を有し、成形プロセス中に(アンダーカット部を形成するなどのための)中心貫通部を形成する。
真空及び/またはプレス成形技術の使用は、多くの有利点をもたらす。第1に、使用されるツールは、射出成形ツールよりも概して複雑でなく、それゆえ高価でない。第2に、本明細書に記載されたトレイのような製品を形成するために使用される材料(すなわちプラスチック)の容量は、著しく低減される。例えば、0.3mmのシートから形成されたトレイは、1.0mmの壁厚を有する対応する射出成形された製品よりも約70%使用するプラスチックが少ない。
薄い壁状のトレイを使用することには、厚い壁状のトレイよりも本質的に硬質でないという欠点がありうる。しかしながら、この欠点は、例えばダンボールシートで形成されたより硬質のカバー部材にプラスチックトレイを接合することによって克服され、または十分に低減される。また、トレイの外周縁部を囲むように延在する(壁部または角度のついた角部のような)機能部を形成することによって、トレイの剛性は、増大される。
さらに、図示の実施形態において、2つのトレイは、カバー部材に設けられており、2つのトレイは、カバー部材が閉じたときに向かい合って係合する(図4参照)。トレイは、好ましくは互いに係合するように構成されており、例えば、トレイ1の外周壁部1Lは、トレイ11の角張った凹所11Mと係合する。押圧嵌合による固定は、トレイ間に形成されており、トレイは、向かい合って押圧されると、互いに解除可能に固定される。
多種多様なプラスチック材料は、上述のように真空成形プロセスによってトレイを形成するために使用可能である。アモルファスポリエチレンテレフタレート(APET)は、1つの適切な材料であり、透光性を有して形成され(カバー部材に設けられた画像がトレイを通して視認され)るという有利点を有する。その他、多くの環境にやさしい材料は、同様に使用されてもよい。
さらなる実施形態(図示略)において、凹所1A、11Aの基部は、切り出されて(リサイクルのため)除去され、器具の材料の容積をさらに減らす。この場合、カットアウト部の外周縁部を囲むように、並びにトレイの外周縁部を囲むように、トレイをカバー部材に接合することは、望ましい。
上述のように、ディスクがディスクの外周縁部を通して固定される方法は、特許文献1に記載された方法と概して近似している。しかしながら、ディスクが固定されかつ取り外される方法は、各トレイが1を越えるディスクを保持するように構成された以下の実施形態に関してさらに記載される。第1の実施形態におけるディスクが固定される方法は、非常に近似している。
図5から図8は、本発明の第2の実施形態を示している。図5は、プラスチックトレイの形態をなす2つの保持部分を備える器具を示している。これらのディスクを保持する部分は、同様であり、それぞれは、以下の特徴を有する。
プラスチックトレイ101は、トレイに細長い凹所101Aであって第1及び第2ディスク102、103を収容する凹所101Aを有する(図8参照)。トレイ101には、複数のオーバーラップ部分が形成されており、ディスクがトレイに保持されている間、ディスクの外周縁部は、オーバーラップ部分の下方に位置する。ディスク102は、オーバーラップ部分すなわち突出部105によって、及び、拘束部分すなわち突出部106A、106Bによって、保持される。
ディスクの外周縁部は、凹所101Aの外周縁部を囲むように形成された傾斜壁部すなわち棚部101Fと係合し、かつ棚部101Fによって支持されている。
突出部105は、トレイ101のほぼ硬質部分であってディスク102の外周縁部よりも上方に突出する硬質部分を備えている。CDまたはDVDを保持するように構成された器具のため、突出部105は、主としてディスク102の外周縁部よりも上方に1から3mmだけ突出し、ディスク102の外周縁部を囲むように約10から15mm延在する。他の構成(図示略)において、突出部105は、(ディスク102の中心に対して)120°以下かつ好ましくは90°以下の角度だけ互いに周方向で離間した一対の突出部で置換されてもよい(特許文献1にさらに記載されている)。
一対の突出部106A、106Bは、ディスク102の外周縁部よりも上方に突出する部分を備えている。突出部106A、106Bは、(ディスク102の中心に対して)120°より大きいかつ好ましくは180°よりも大きい角度だけ互いに周方向で離間している。図示の実施形態において、突出部106A、106Bそれぞれは、突出部106A及び/または突出部106Aが形成されたトレイ101の側部部分の外方に曲がる効力によって外方に撓む。真空またはプレス成形されたトレイであって0.5mm以下の厚さを有するトレイが可撓性を有することは、突出部106A、106Bが例えば0.5から2.0mmだけ外方に撓むことを可能とするのに十分であることが分かっている。
各突出部106A、106Bは、主として(凹所101Aの外周縁部に沿って)約10から15mmの長さを有し、ディスク102よりも上方で約1から3mmだけ突出している。突出部106A、106Bの上側部分は、(上面視した際に)ディスク102に向かうほぼ直線状の縁部を示しており、すなわち、角張った形状を有する。これら上側部分の下方において、各突出部は、ディスク102の縁部と係合する湾曲面を有する。突出部106A、106Bは、図6を参照して以下でより詳細に説明される。
凹所101Aの他端部には、第2ディスク103を保持するため、突出部106A、106Bと同様の弾性的に移動可能な突出部109A、109Bが設けられている。突出部105の位置において、一対のほぼ硬質の突出部108A、108Bであってトレイの両側にある突出部108A、108Bは、ディスク103と重なる。
器具からディスク102を取り外すため、ディスク102は、ディスク102の面とほぼ平行な方向において矢印D1方向(図7参照)で側方にスライドさせる必要がある。まず、ディスクは、ディスクの後縁部においてディスクの外周縁部が突出部105の下方から引き出される位置へ移動する。この位置において、ディスクは、ディスクが突出部106A、106Bの下方に位置することによって、ディスク102の面にほぼ垂直な方向において軸方向の移動に対して未だしっかりと保持されている。実際には、突出部106A、106Bとディスクの外周縁部との間の重なり度合いは、ディスクが突出部105の下方から出るにしたがって増大する。
そして、ディスク102の直径部は、突出部106A及び106B間を通過する。しかしながら、突出部106A及び106Bの部分は、ディスクの直径未満の距離、主として1から3mmの距離だけ離間している。このため、ディスク102の直径部がこれら位置間を通過可能とさせるため、突出部106A及び106Bは、外方に撓む必要があり、それによって、突出部106A、106B間の間隔は、増大する。
ディスク102が引き出されるにしたがって、ディスクの縁部は、凹所101Aの側部において突出部106A、106Bに近接して設けられた斜面部110A、110Bを上へスライドする。このため、ディスク102の前縁部は、図に示すように、ディスク102を器具から外して持ち上げるユーザの補助によって上昇される。さらに、斜面部110A、110Bは、ディスク102の下面が他のディスク103から離間して移動されてディスク102の記録面が損傷しないことを確実にする。
したがって、この構成は、ポケット部として擬似し、ポケット部において、ディスクは、ディスクを器具から取り外すためにディスクの面とほぼ平行な方向でスライドさせる必要があるが、ディスクがディスクの外周縁部のみと係合してトレイの基部またはトレイに保持されている他のディスクを擦ることを防止する。
ディスク102は、上述した引き出すプロセスを逆にして、ディスクを突出部106A、106B及び突出部105の下方に再度スライドさせることによってトレイ101内へ再度差し込まれる。しかしながら、いくつかの実施形態において、替わりに、突出部106A、106Bは、ディスク102がトレイ内において軸方向で取り付けられるように、構成されてもよく、このとき、突出部106A、106Bは、ディスク102が突出部106A、106Bよりも上方に位置し、そしてトレイ101に向けて下方に押し付けられると、ディスク102の上面よりも上方で跳ね戻るまで、外方に撓む。ディスク102は、ディスクが弾性を有する突出部106A、106Bをスナップして通過する前または通過した後のいずれかにおいて、固定の突出部105の下方に位置する。
これにより、器具は、ディスク102が所定位置に滑り入れなければならないよりはむしろ製造プロセスにおいてより容易であるとして、ディスク102が軸方向で取り付けられるように構成されてもよい。さらに、ユーザがディスク102を軸方向で差し込むことを選択した、または不用意に軸方向で差し込んだ場合に、差し込みは、弾性を有する突出部106A、106B(またはディスク102)を損傷することなく行われる。
いったんディスク102が取り付けられると、ディスクは、リラックスした状態で、すなわち撓む力を受けること無く、保持される。しかしながら、突出部106A、106Bは、突出部を外方へ撓ませるのに十分な力を加えてディスク102を引き出すまで器具内にあるディスクを保持することに関与する。
いったんディスク102が取り外されると、他のディスク103は、図7に示す方向D2で基本的に同じ方法で引き出される。
図6は、凹所101Aの一側部の機構を示す拡大図である。ディスク102が器具内で保持されていると、ディスクの周辺部は、傾斜面101Fの上端部と、突出部106Aの頂部から下方に延在する傾斜面106Dと、に載置される。
上述のように、面106Dと凹所101Aの反対側にある対応する面との間の間隔は、ディスクの直径よりわずかに(例えば1から2mmだけ)短く、ディスクは、(トレイ101の側部部分が撓む効果によって)面106Dを外方へ撓ませてディスクの直径部が突出部106A及び106B間を通過することを可能とするのに十分に強い力が加わるまで引き出されることが防止されている。そうすると、ディスクの外周縁部は、突出部108Aの上側に設けられた斜面部110Aにわたってスライドする。
第2のディスク103が器具内で保持されていると、ディスクの外周縁部は、同様に、傾斜外周面101Fの上端部と、重なる突出部108Aから下方に延在する面の下端部と、に載置される。また、ディスクは、突出部106Aと同様の形状(及び機能)の突出部109Aの下方に位置する。
図9及び図10は、本発明の第3の実施形態を示している。この実施形態は、図5から図8に示す第2の実施形態と同様であるが、各トレイ内で3つのディスクを保持するように構成されている。
図9は、プラスチックのトレイ201の形態をなす保持部分を備えており、トレイ201は、トレイ内にある細長い凹所201Aであって、凹所201Aにおける第1、第2及び第3の領域内で第1、第2及び第3のディスク202、203及び204(図10参照)を収容する凹所201Aを有し、これら領域は、部分的に重なっており、領域内に収容されたディスクは、同様に、部分的に重なっている。
凹所の両側間における凹所201Aの幅は、凹所内に保持されるディスクの直径と同様である(が、少しだけ大きい)。
トレイ201には、複数のオーバーラップ部分が設けられており、ディスクの外周縁部は、ディスクがトレイ内で保持されている間、オーバーラップ部分の下方に位置する。例えば、ディスク202は、突出部205によってかつ一対の拘束部分すなわち突出部206A、206Bによって(第2の実施形態におけるディスク102と同様に)保持される。ディスク203は、2対の突出部208A、208B及び209A、209Bによって(第2の実施形態におけるディスク103と同様に)保持される。同様に、ディスク204は、2対の突出部210A、210B及び211A、211Bによって保持される。
各領域201B、201C及び201Dは、領域の外周縁部において傾斜壁部及び/または棚部を有し、ディスクは、ディスクの外周縁部のみによって支持される(そのようにして、ディスクの下面は、プラスチックのトレイ201と接触せずに保持される)。
このため、この構成は、再度一連のポケット部を擬似し、各ディスクは、上述した方法で器具からディスクを取り外すために、ポケット部内でディスク面にほぼ平行な方向でスライドされる必要がある。しかしながら、ディスクは、ディスクの縁部のみにおいて係合し、トレイの基部またはトレイ内で保持されている他のディスクに擦ることが防止される。
ディスクは、トレイ201の基部に対して約1.5から5°の角度で保持されている。トレイ201の深さをさらに低減するため、ディスクは、わずかに異なる角度で保持されてもよい。別の構成において、ディスク202、203、204は、互いに平行、例えばすべてが水平に対して約5°の角度で位置してもよい(しかし、これは、トレイ201の深さを増大する)。
図11から図15は、本発明の第4の実施形態における組立体を示している。本実施形態において、カバー部材307は、上記実施形態で使用されたカバー部材よりもわずかに大きく、フラップ部307D、307E、307F、307Gは、トレイのフランジ部301K、311Kの縁部を越えて例えば2から3mmだけ突出する外周縁部に設けられており、トレイ301、311は、図12に示すように、カバー部材上に位置している。そして、これらフラップ部307D、307E、307F、307Gは、図13及び図14に示す器具の角部の拡大図において示されるように、フランジ部301K、311Kの縁部を囲むように折り畳まれている。図15は、カバー部材307のフラップ部307D、307E、307F、307Gがいったんトレイ301、311における外方を向く端部にあるフランジ部301K、311Kを囲むように折り畳まれた器具全体を示している。
フラップ部307D、307E、307F、307Gは、フランジ部301K、311Kの上面及び/または下面に接合され、フラップ部を所定位置に固定する。このため、図15に示すように、トレイ301、311において外方を向く辺を囲むようなフランジ部の縁部は、全体にわたって折り畳まれたフラップ部によってほぼ取り囲まれている。このため、長方形のトレイそれぞれにおける3つの外辺を囲むフランジ部は、全体にわたって折り畳まれたフラップ部によって取り囲まれている(内方を向くフランジ部であって背部307Cに近接するフランジ部は、そのように取り囲まれていない)。
カバー部材307の外面に画像がプリントされてもよいように、これは、画像が折畳線を囲むように(及び必要に応じてフランジ部の内面に)延在することを意味する。折畳端部は、器具に製品の審美性を高めるユーザフレンドリーな縁飾りをもたらす。シート材料の縁部であってカバー部材307がシート材料から形成される縁部は、(上述の実施形態のように)外方よりはむしろ内方を向き、水分の侵入及び損傷から保護し、かつ目に触れられない。
この方法でフランジ部301K、311Kについてカバー部材307を折り畳むことと、カバー部材307をフランジ部301K、311Kに固定することと、により、トレイ301、311の外周縁部とカバー部材307との間の接合が改良され、これにより、組立体の構造強度を改良することが補助される。
上述した器具は、1以上のCDまたはDVDのようなディスクをディスクの中央開口部を通してではなく保持する方法をもたらす。替わりに、ディスクは、ポケット部を擬似し、さらに真空及び/またはプレス成形技術によって容易に大量生産され、かつ1以上のディスクを安定して保持する頑丈な容器をもたらす機能によって保持される。ディスクは、ディスクがディスクの外周縁部においてのみ器具と係合し、ディスクの記録面が損傷を受けない方法で取り外されかつ差し込まれる。好ましい実施形態において、ディスクは、安定して保持され、工業的な「落下試験」を合格している、すなわち、ディスクは、器具が衝撃負荷を受けても保持されたままである。
上記実施形態すべてがカバー部材に取り付けられた一対のトレイを備えているが、当然ながら、(例えば、他の図示の実施形態から一方のトレイを削除することによって)単一のトレイが替わりに使用されてもよい。
上述のように、これら実施形態は、1以上のディスクがディスクの外周縁部を介して真空成形されたトレイ内に安定して保持されることを可能とする。これにより、真空成形された製品に本来備わっている低コスト及び低材料消費量という有利点が得られつつ、既知の真空成形された製品よりもより安定して製品内に1以上のCDを保持できる。
図1から図5は、カバー部材7がトレイ1及び11よりも領域においてごくわずか大きく、トレイの縁部がフランジ部1K、11Kの外周縁部を少し越えて突出することを示しているに留意すべきである。この構成において、カバー部材の外端部、すなわちカバー部材の主面結合されかつカバー部材の主面に対してほぼ垂直に延在する縁部表面は、ユーザの目に触れる。多くの場合において、カバー部材の一方または両方の主面は、主面に印刷された画像を有しているが、縁部表面は、被覆されておらず、器具の外側を囲むような(しばしば白である)非印刷面を示している。これは、審美性の観点から望ましくない。また、これは、例えば、この非印刷面を介した水分が侵入することによる及び/または、摩耗するもしくは擦り切れることによる損傷に対してカバー部材の縁部を脆弱にさせる。
この問題を克服するため、着色材料は、カバー部材の外方を向く縁部に塗布され、縁部を保護し、かつ/または、縁部をカバー部材の隣接部または保持部分の隣接部と色整合させる。これは、インクまたはカラー塗料をこの縁部表面に塗布することによって行われる。
図16から図19は、本発明のさらなる実施形態を示しており、着色材料は、カバー部材の外方を向く縁部表面に塗布されている。
図16は、トレイ401であってトレイの外周縁部を囲むフランジ部401Kを有するトレイ401の角部を示している。トレイ401は、カバー部材407上に取り付けられており、カバー部材407の縁部は、フランジ部401Kの外周縁部と一致している。これは、トレイ401をカバー部材407上に正確に配置することによって、または、裁断機を用いてまたは切り出してカバー部材407及び/またはフランジ部401Kの縁部をトリミングすることによって、なされる。
図17は、器具の縁部部分における断面を示しており、器具は、フランジ部401Kの縁部表面401Lと一致するカバー部材407の縁部表面407Kを示している。
上述した構成のように、(インクのような)着色材料は、カバー部材の縁部表面407Hに塗布されている。このようにして、縁部表面407Hは、例えばカバー部材407の外面など隣接する領域と色整合されており、器具の審美性を向上させ、特に、カバー部材407は、器具の外周面を囲む印刷されていない薄色の縁部を示さない。また、着色材料は、カバー部材407のシール性を補助し、水分の侵入を阻止し、かつ/または、縁部が摩耗しまたは擦り切れることを防止する。
図18は、着色材料(影で示されている)がフランジ部401Kの縁部401Lを除くカバー部材の縁部407Hに塗布されていることを示している。着色材料は、トレイ401がカバー部材407上に取り付けられる前または取り付けられた後に塗布されている。
別の実施形態において、着色材料は、図19において影を付けることによって示されるように、カバー部材407の縁部407Hとトレイ401の縁部401Lとの双方に塗布されてもよい。トレイ401がカバー部材407上に取り付けられた後に着色材料が塗布されている場合、着色材料は、縁部表面401L及び407H間の結合線400を被覆及び/またはシールする機能をする。これにより、器具の縁部における完全性が向上する、すなわち、着色材料は、カバー部材407がトレイ401から剥がれることと、器具が傷付くことまたは器具が見苦しくなることと、を防止することを補助する。器具の縁部を囲むように着色部を形成することにより、特にカバー部材及び/またはトレイの隣接領域と色整合されている場合、同様に、器具の外観が向上する。
上述のように、着色材料は、例えばインク、カラー塗料、ニス、ホイルまたはゴム製シーラント材料など多種多様な材料から選択されもよい。着色材料は、薄層として付されてもよく、また、着色材料は、器具の縁部を囲むようなビードであってもよい。
また、着色材料は、例えばブラシにより、パッドまたはローラにより、噴霧またはインクジェット印刷を含む多種多様な技術によって塗布されてもよい。
上記構成は、カバー部材が器具の外周縁部を囲むような未加工の縁部を提示しないことを確実にする方法をもたらす。また、当然ながら、これら縁部をフィニッシングする技術をシート材料から形成されたカバー部材に取り付けられた保持部分を備える他のタイプの器具における縁部に適用してもよい。「2枚貝の貝殻」、すなわちカバー部材に取り付けられた2つのトレイを備える形態をなし、トレイが閉じた位置にあるときにトレイが向かい合う製品において、特に繊維材料から形成された紙板または紙カードのシートでカバー部材が形成されている場合に、特に適している。
上記記載は、1以上のディスクを保持するように構成されたトレイに関する。しかしながら、他の物品(例えば、健康管理用品)を保持する他の形態のトレイは、同様の方法で、すなわち、カバー部材の外周縁部分が、図11から図15に示すように、トレイの外周縁部においてフランジ部を囲むように折り畳まれており、または、着色材料が、図16から図20に示すように、カバー部材の外方を向く端部に塗布されている方法で、カバー部材に取り付けられてもよい。
1,11,101,201,301,401 保持部分,トレイ,プラスチックトレイ、1A,11A,101A,201A 凹所、1K,11K,301K,401K フランジ部、2,102,103,202,203,204 ディスク、5,6A,6B,105,106A,106B,108A,108B,109A,109B,205,206A,208A,210A 突出部(オーバーラップ部分)、7,307,407 カバー部材、101F 棚部,傾斜面,傾斜外周面、110A,110B 斜面部、401L 縁部,縁部表面,表面、407H 縁部,表面、407K 表面

Claims (31)

  1. ディスクを保持する器具であって、当該器具は、
    真空及び/またはプレス成形によって弾性材料のシートから形成された保持部分であって、前記ディスクの外周縁部において当該ディスクの上面と重なる1以上のオーバーラップ部分を有する保持部分を備え、
    前記ディスクの外周縁部は、前記オーバーラップ部分の下方に収容可能であり、当該ディスクの面にほぼ垂直な方向における当該器具からの当該ディスクの取り外しを抑制し、
    前記ディスクは、当該ディスクの面にほぼ平行な方向で当該ディスクをスライドさせることによって前記オーバーラップ部分から係合解除可能であることを特徴とする器具。
  2. 前記オーバーラップ部分は、ポケットのように前記ディスクを保持することを特徴とする請求項1に記載の器具。
  3. 前記ディスクが、当該ディスクが当該器具から自由に持ち上げて出されるまで、当該ディスクの面にほぼ平行な方向で少なくとも5mm、好ましくは少なくとも10mm、もっともに好ましくは少なくとも20mmだけスライドされる必要があるような構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の器具。
  4. 前記保持部分は、前記ディスクを収容する凹所と、前記凹所の外周縁部を囲むような側部部分と、を備え、
    前記ディスクの面にほぼ平行な方向でスライドすることによる当該ディスクの取り外しは、1以上の前記側部部分が撓むことによって容易とされることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の器具。
  5. 前記保持部材が形成されるシート材料の厚さは、0.5mm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の器具。
  6. 前記保持部材が形成されるシート材料の厚さは、0.2から0.4mmの範囲、好ましくは0.25から0.35mmの範囲であることを特徴とする請求項5に記載の器具。
  7. 前記ディスクが前記オーバーラップ部分の下方から引き出すにしたがって前記ディスクの縁部が上へスライドする斜面部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の器具。
  8. 2つの拘束部分であって、前記ディスクの外周縁部が2つの当該拘束部分間に収容可能であり、前記ディスクの面にほぼ垂直な方向において当該器具から前記ディスクを取り外すことを抑制する2つの前記拘束部分を有し、
    前記ディスクは、前記ディスクが2つの前記拘束部分間をスライドするにしたがって前記拘束部分が撓むと、前記ディスクの面にほぼ平行な方向で前記ディスクをスライドさせることによって前記拘束部分から係合解除可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の器具。
  9. 2つの前記拘束部分は、前記ディスクが当該器具から引き出される方向にほぼ垂直な方向において前記ディスクの直径よりも短い距離だけ離間しており、成形品に本来備わっている弾性の効力によって撓んで離間することが可能であることを特徴とする請求項8に記載の器具。
  10. 2以上のディスクを保持するように構成され、
    前記ディスクは、互いに少なくとも部分的に重なっていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の器具。
  11. 前記1つまたは各ディスクは、前記凹所内に位置し、前記凹所の縁部を囲むような壁部または棚部によって前記ディスクの外周縁部のみにおいて保持されることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の器具。
  12. 前記保持部分は、当該保持部分の外周縁部を囲むように外方に突出するフランジ部を備えることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の器具。
  13. 前記フランジ部は、カバー部材に接合されていることを特徴とする請求項12に記載の器具。
  14. 前記フランジ部は、前記カバー部材の少なくとも主面にあるコーティングとして設けられた接合材料を用いて前記カバー部材に接合されていることを特徴とする請求項13に記載の器具。
  15. 前記カバー部材は、シート材料から形成されており、
    前記フランジ部の縁部と前記シート材料とは、互いに接合されていることを特徴とする請求項13または14に記載の器具。
  16. 前記カバー部材の少なくとも1つの縁部は、外方を向き、
    着色材料は、外方を向く前記縁部に付与され、前記縁部を保護しかつ/または前記カバー部材もしくは前記保持部分における隣接する領域と色整合することを特徴とする請求項15に記載の器具。
  17. 前記フランジ部の縁部と前記シート材料の縁部とは、互いに揃えられており、前記フランジ部の縁部と前記シート材料の縁部との間の接合線を覆いかつ/またはシールする材料によって互いに接合されていることを特徴とする請求項15または16に記載の器具。
  18. 前記カバー部材の1以上の縁部部分は、前記フランジ部を囲むように折り畳まれていることを特徴とする請求項13または14に記載の器具。
  19. 前記フランジ部の一方側または両側は、前記カバー部材に接合されていることを特徴とする請求項18に記載の器具。
  20. 前記フランジ部の前記縁部は、当該器具におけるほぼすべての外方を向く縁部に沿って、前記カバー部材の折り畳まれた縁部部分内で取り囲まれていることを特徴とする請求項18または19に記載の器具。
  21. 前記カバー部材は、当該器具に構造強度をもたらすことを特徴とする請求項13から20のいずれか1項に記載の器具。
  22. 2つの前記保持部分は、前記カバー部材に設けられており、
    前記カバー部材は、ヒンジ部分回りで開かれかつ閉じられ、
    2つの前記保持部分は、前記カバー部材が閉じた位置にあるときに互いに向かい合って係合することを特徴とする請求項13から20のいずれか1項に記載の器具。
  23. 物品を保持する器具であって、
    当該器具は、前記物品を解放可能に保持するほぼトレイの形態をなす保持部分と、
    シート材料から形成されたカバー部材と、
    を備え、
    前記保持部分は、当該保持部分の外周縁部の少なくとも一部に沿うフランジ部を有し、
    前記保持部分は、前記カバー部材の1以上の縁部が前記フランジ部に沿って折り畳まれた状態で前記カバー部材に取り付けられていることを特徴とする器具。
  24. 前記フランジ部の一方側または両側は、前記カバー部材に接合されていることを特徴とする請求項23に記載の器具。
  25. 前記フランジ部の前記縁部は、当該器具のほぼすべての外方を向く縁部に沿って前記カバー部材における折り畳まれた縁部部分内で取り囲まれていることを特徴とする請求項23または24に記載の器具。
  26. 2つの前記保持部分は、前記カバー部材に設けられており、
    前記カバー部材は、ヒンジ部分回りで開かれかつ閉じられ、
    2つの前記保持部分は、前記カバー部材が閉じた位置にあるときに互いに向かい合って係合することを特徴とする請求項23から25のいずれか1項に記載の器具。
  27. 物品を保持する器具であって、
    当該器具は、前記物品を解放可能に保持するほぼトレイの形態をなす保持部分と、
    主面と前記主面に結合する縁部とを備えるシート材料から形成されたカバー部材と、
    を備え、
    前記保持部分は、前記カバー部材に取り付けられ、
    前記縁部の少なくとも1つは、外方を向き、
    着色材料は、外方を向く前記縁部に付され、外方を向く前記縁部を保護しかつ/または前記カバー部材もしくは前記保持部分の隣接する領域と色整合することを特徴とする器具。
  28. 前記フランジ部の縁部と前記シート材料の縁部とは、互いに揃えられており、前記フランジ部の縁部と前記シート材料の縁部との間の接合線を覆いかつ/またはシールする材料によって互いに接合されていることを特徴とする請求項26に記載の器具。
  29. 前記着色材料は、以下、インク、カラー塗料、ニス、ホイル及びゴム製封止剤から選択されていることを特徴とする請求項26または27に記載の器具。
  30. 2つの前記保持部分は、前記カバー部材に設けられており、
    前記カバー部材は、ヒンジ部分回りで開かれかつ閉じられ、
    2つの前記保持部分は、前記カバー部材が閉じた位置にあるときに互いに向かい合って係合することを特徴とする請求項27から29のいずれか1項に記載の器具。
  31. 物品を保持する器具であって、
    明細書で述べられているまたは1以上の添付の図面に示されていることを特徴とする器具。
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