JP2010519137A - ボトル - Google Patents

Abstract

本発明は、ネック部（３）と、肩部（４）と、ボディ部（５）と、キック（９）を有する底部（８）と、を有する水のような液体に使用するためのボトルを提供する。ここで、前記ネック部（３）と、前記肩部（４）と、前記ボディ部（５）とは、無色透明な材料で造られ、そして、前記キック（９）は、着色した材料で造られている。

Description

本発明は、無色の飲料、特に、ミネラルウォーターなどの水に使用するためのボトルに関する。

近年、透明なボトルなどに入った（包装された）ネラルウォーターは、一般的である。その容量は、約０．２０リトルから約１．５リトルまで様々であり、そのボトルは、合成物質（ＰＥＴ）またはガラスで造られることが多い。ボトル材は、無色、または、同じく着色されたもの（例えば、グリーン色または青など）が多い。このようなボトルは、通常の家庭での使用（domestic use）に適したものと考えられる。また、飲食店（catering establishment）での使用にも適しているが、このボトルを供された顧客の中には、この水を通常のもの、又は、死んだもの（dead）とまで考える人もいるという短所がある。この水は、単なるのどの渇きをいやす飲み物（thirst-quencher）として機能するだけであって、それ以上何ら価値や感覚をもたらすものでもない。

しかしながら、いわゆる“家庭外市場(out of home market)”における使用（特に、飲食店における使用）に供するためには、水に更なる価値を与えて、ボトルに入った水を提供することで顧客に特別な感覚を感じさせるようなボトルが求められていた。

このようなニーズを満たすために、本発明は、観察者にして、色を有するボトル内の水から視覚的刺激（visual impression）を与えることができる所定の構造を有するボトルを提供することを特徴とする。ミネラルウォーターであり得るこの水（発泡性の清涼飲料であっても良い。）は、それ自体無色である。それにより、それを注ぐと、水は何ら色も持たないが、その水がボトルに入っている限り、色を有するかのように感じさせる。驚くべきことに、これは、注目を集めるだけでなく、美的効果を奏する。さらに、そのボトルは、互いに異なる色という印象を与えることができるので、顧客は、特定の雰囲気、特定の時（occasion）、特定の個性、及び、特定の服装など色に合わせて水を選ぶ機会が与えられる。

色のついたボトル、例えば、グリーン色のボトルなどは既に存在している。しかし、これらのボトルは、ボトル内に入った液体がグリーン色を有するかのような感覚を楽しむことを可能にするものではない。それを見た人は、おそらく液体が入ったグリーン色のボトルであろうというような印象しか得ることができず、よって、本発明が意図するような効果を奏するものではない。

所定の結果を得るために、本発明に係るボトルは、無色の外壁と、着色したキック（kick）を有する。

本発明の第１の具体例に係るボトルは、（そのボトルの）ネック部と、肩部と、ボディ部が、無色透明な材料で造られており、そして、（そのボトルの）キック部分が着色した材料で造られている。

本発明の別の具体例に係るボトルは、（そのボトルの）ネック部と、肩部と、ボディ部とが、無色透明な材料で造られており、キックには、着色した表面層またはコーティングが設けられている。このような構造によって、キックを無色の材料で造ることができるという利点が存在する。それにより、キックの内面に前記コーティングが施されれば最大の効果が得られる。

ミネラルウォーターであり得るこの水（発泡性の清涼飲料であっても良い。）は、それ自体無色である。それにより、それを注ぐと、水は何ら色も持たないが、その水がボトルに入っている限り、観る者に色を有するかのように感じさせる。これは、注目を集めるだけでなく、美的効果を奏する。さらに、そのボトルは、互いに異なる色という印象を与えることができるので、顧客は、特定の雰囲気、特定の時、特定の個性、及び、特定の服装といった色に合わせて水を選ぶ機会が与えられる。また、ボトルが水のような無色の液体で満たされていると、光の屈折によって視覚的効果が得られる。具体的に、キックの色を液体中に視認することができる。

図１は、直立位置のボトル１の長手方向の断面図を概略的に示したものである。

本発明のこれら、及び、その他の特徴、及び、利点については、添付した図面に基づいてさらに具体的に説明していく。この図面には、直立位置のボトル１の長手方向の断面図が概略的に示されている。このボトル１は、垂直方向の軸２に関しほぼ回転対称性（rotation-symmetrical）を有する。つまり、上面において、ボトル１は環状（circular contour）である。側面において、ボトル１をなす３つの部分が確認される。この３つの部分とは、比較的小さい直径を有する上側ネック３、比較的大きい直径を有する下側ネック５、及び、それらの間に設けられた渡り部又は肩部４のことである。この図面に示されたボトルは、比較的長いネックと、比較的高い肩とを有する上品でスリムな形状である。しかしながら、その割合（比率）は制御できるものである。

ボトル１の内部には符号６が付されている。ネック３は、上端において開放されて、ボトル１が、そのボトルを満たしたり、注いだりすることを可能にするマウス７を有している。このマウス７は、例えば、びんのキャップ（crown cap）、ねじぶた（screw cap）、コルクなどで閉じることができる（図示しない）。

下端において、ボトル１は、底部８を有している。水用のボトルは、フラットな底部を有するのが通常であるが、本発明に係るボトルは、そのような面から見ても、従来のものと明確に区別される。なぜならば、その底部８は、（例えば、クロック状の）インクリメント（increment）９を有するからである。これを「キック（kick）」と呼ぶ。キック９が、およそ５ｃｍの高さを有するのに対し、ボトル全体の高さがおよそ３３ｃｍであるのが好ましい。しかし、その数値は絶対的ではない。所定の効果を得るために、キック９が０．５ｃｍ以上の高さ（より好ましくは、１ｃｍ以上の高さ）を有する。

ネック３と、肩部４と、ボディ５とは、無色透明な材料、例えば、合成物質で造られるが、ガラス又はクリスタルで造られるのが好ましい。それは、（ガラス又はクリスタルが持つ）より上品な見た目に起因する。底部９とキック９とは、同様の材料、即ち、合成物質、ガラス、クリスタルなどで造られるが、キック９には色がついている。底部８の残りの部分は、キック９と同様着色され得るが、無色であっても良い。キック９は、透明である必要はないが、ある程度の透明度は、光の下でボトルの美的効果を更に増大させる。

別の実施例において、キック９は、ボディ５のように無色の材料で造られ、そして、キック９には、着色した表面層又はコーティングが設けられる。そのような場合において、コーティングが、キック９の内面（即ち、内部６に直接に面するに表面）に適用されるのが好ましい。

別の実施例によれば、キック９自体は着色されている。所定の場合又は必要に応じて、コーティングが適用され得る。多色ガラス物体又はクリスタル物体を製造すること（ここで、着色剤をガラス及びクリスタルとそれぞれ混合する。）は、当業者にとって周知である。

ボトル１が水のような無色の液体で満たされていると、光の屈折によって視覚的効果が得られる。具体的に、キックの色が液体中に視認可能である。ここで、前記視覚的効果を妨げないように、ボディ５と肩部４とが無色となっていることが重要である。

本発明が、前述した具体例に限られるものでないことは当業者にとって明らかである。また、前記具体例に変更及び改質を施したものも、次の特許請求の範囲によって定まる本発明の技術的範囲に属すると解する。

本発明は、主に水のような無色の液体についての使用を考慮したものであるが、（ボトルを）それ自体色を有する液体で満たすことも可能である。この場合、元の液体の色とは異なる色感を出すことができる。

１ ボトル
２ 垂直方向の軸
３ ネック部
４ 肩部
５ ボディ部
６ 内部
７ マウス
８ 底部
９ キック

Claims (10)

1. ネック部（３）と、肩部（４）と、ボディ部（５）と、キック（９）を有する底部（８）と、を有する水のような液体に使用するためのボトル（１）であって、
   前記ネック部（３）と、前記肩部（４）と、前記ボディ部（５）とが、無色透明な材料で造られ、そして、
   前記キック（９）が、着色した材料で造られている
   ことを特徴とするボトル。
2. ネック部（３）と、肩部（４）と、ボディ部（５）と、キック（９）を有する底部（８）と、を有する水のような液体に使用するためのボトルであって、
   前記ネック部（３）と、前記肩部（４）と、前記ボディ部（５）とが、無色透明な材料で造られ、そして、
   前記キック（９）には、着色した表面層又はコーティングが設けられている
   ことを特徴とするボトル。
3. 前記キックが、無色の材料で造られていることを特徴とする請求項２に記載のボトル。
4. 前記コーティングが、前記キック（９）の内面に適用されていることを特徴とする請求項３に記載のボトル。
5. 前記キックが、部分的に透明であることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のボトル。
6. 前記キック（９）以外の前記底部（８）が、部分的に無色であることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載のボトル。
7. 前記ボトルが、合成物質、ガラス、又は、クリスタルで造られていることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載のボトル。
8. 前記キックが、０．５ｍｍ以上、好ましくは、１ｃｍ以上の高さを有していることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載のボトル。
9. 前記ボトルが、垂直方向の軸（２）に関してほぼ回転対称であることを特徴とする請求項１〜８のいずれか一項に記載のボトル。
10. 前記キック（９）以外の前記底部（８）が、部分的に着色されていることを特徴とする請求項１〜９のいずれか一項に記載のボトル。

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