JP3098666U - ボトル装美冠 - Google Patents
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Abstract
【課題】日本酒、焼酎、洋酒などの酒類等のボトルに外的に冠着してそのボトル及び内容物の酒類を表示される人物、行事などと関連させて装飾し、内容物の装飾性、高級感だけでなく、現代感覚、話題性、注目度などの新感覚の感性を付与し得るボトル装美冠(カップ)を得ることである。
【解決手段】ボトル装美冠(カップ)Aは、ボトルネックに冠着するため一端を開口し、内部に空洞部を有する外冠部材1と、装飾性を高めるため他端に設けた装飾部材2とを一体に連結し、透明材の内部に装飾用立体像3を含ませて外部から透視し得るように装飾部材2を形成したものであり、外冠部材1の外周の表示と立体像3の人物などを連想させ、種々のイメージを想像してボトル内の酒類等を味わうことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ボトル装美冠(カップ)Aは、ボトルネックに冠着するため一端を開口し、内部に空洞部を有する外冠部材1と、装飾性を高めるため他端に設けた装飾部材2とを一体に連結し、透明材の内部に装飾用立体像3を含ませて外部から透視し得るように装飾部材2を形成したものであり、外冠部材1の外周の表示と立体像3の人物などを連想させ、種々のイメージを想像してボトル内の酒類等を味わうことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、酒ボトルやその他の飲料のボトル頂部に冠着して酒ボトル等の高級感、装飾性などを高めるのに用いられるボトル装美冠(カップ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイン、ブランデー、ウイスキー、コニャックなどの洋酒、日本酒、焼酎、清涼飲料など(以下酒類等という)の多くは、一般にボトル形のガラス容器に詰められて消費者に販売される。このようなボトルはそのボトルネックの上端にコルク栓又は金属キャップが圧装されて内容物の酒類等を密封し、酒類等の品質、味覚、香りを長期間保持し、品質等の劣化が生じるのを防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このようなボトルネックを密封するコルク栓、金属キャップは単にボトル内の液を保持するための機能部品であり、ボトルの装飾性、高級感、現代感覚、話題性、注目度など(以下装飾性等という)を高めるためのものではない。装飾性、高級感だけであれば金属キャップ又はコルク栓を覆うようにボトルネックの上端部に少し長めの金属ラベルを巻き付け、これを全体的に黒、ダークグリーンなどの渋い色付けをし、その上に金、銀の英文字で各種表示するなどの装飾を施したものが一般に販売されている。
【0004】
しかし、装飾性、高級感だけでなく、現代感覚、話題性、注目度を高めるためには上記のような金属ラベルの巻付けだけでは不十分であり、金属ラベル以外にも何らかの工夫をする必要があるが、十分なる工夫はなされていないのが実情である。
【0005】
この考案は、上記の問題に留意して、日本酒、焼酎、洋酒などの酒類等のボトルに外的に冠着してそのボトル及び内容物の酒類を表示される人物、行事などと関連させて装飾し、内容物の装飾性、高級感だけでなく、現代感覚、話題性、注目度などの新感覚の感性を付与し得るボトル装美冠(カップ)を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の課題を解決する手段として、液収容ボトル上部に外冠着するため一端を開放してボトルネックを受入れるように内部を空洞状に形成した外冠部材と、他端に装飾性などを高めるための装飾部材とを一体に連結し、透明材を用いて内部に含ませた装飾用の立体像を外部から透視し得るように装飾部材を形成したボトル装美冠(カップ)としたのである。
【0007】
上記の構成としたこの考案のボトル装美冠(カップ)は、日本酒、焼酎、ウイスキー等の洋酒などの酒類を収容したボトルに冠着して使用され、高付加価値化を高めるものである。この場合、高付加価値とは、単に物品の装飾性、高級感だけでなく、現代感覚、話題性、注目度を含む新感覚の付加価値を意味する。このような高付加価値を有する外観、機能を得るため、このボトル装美冠はボトルに装着させるための外冠部材だけでなく、これに装飾用の立体像を含む透明材の装飾部材を固定して一体に構成している。
【0008】
従って、外冠部材の外周に立体像と関連する名前、行事等を表示すれば、立体像と関連する種々のイメージを観る者に連想させ、単なるボトルラベルによる装飾効果とは全く異なる機能が付与されることとなるのである。使用する場合、酒類等を収容したボトルのネックにこのボトル装美冠を冠着した状態で販売し、購入者は棚にボトルを立てて置き、立体像に関連する名前や行事等を連想して楽しむことができる。
【0009】
但し、ボトル装美冠はボトルの金属キャップ又はコルク栓の代わりにボトルを密封するものではなく、金属キャップ等の上から冠着して使用されるものである。なお、外冠部材内に照明光源を設けておけば装飾部材内の立体像をライトアップすることができ、立体像の人物をさらに鮮やかに浮き上がらせて効果的な演出ができることとなり、その人物についての話題が自然と提供され、注目されることとなる。
【0010】
【実施の形態】
以下、この考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態のボトル装美冠(カップ)の外観斜視図を示す。図示のように、ボトル装美冠(カップ)Aは、外冠部材1と、装飾部材2とを一体に接合して形成されている。外冠部材1は、キャップ本体1aとその上方に一体に形成された台座部1bとから成り、キャップ本体1aは、酒などの液体を収容するボトルの上部に外冠着するため一端を開放して内部をボトルネックに対応する凹入形状の空洞状に形成されている。
【0011】
台座部1bは、図示のように側面が下方に向って内側に傾斜する玉座(クラウン)状に形成されており、その下端はキャップ本体1a上端に連結しシルバメッキ加工された同一金属材料で一体に形成されている。台座部1bの上端面上にはクリスタルガラスを用いた透明な装飾部材2の下端面が図示しない接着層で強固に接合されて一体化されている。1bTは台座部1bの接合面、1bHは接着剤を逃がすための切欠きである。なお、接合方法については後で説明する。又、1pは記念の人物名又は行事名等を表示する銘板である。
【0012】
装飾部材2の内部には装飾用の立体像3がレーザ光を用いた非接触加工方法により彫刻されており、台座部1bの上面中央には装飾用の立体像3をライトアップするための光源部の窓4が設けられている。光源部は、後述するように台座部1bの中央内部に設けられている。
【0013】
図2以下の図にボトル装美冠Aの詳細を示す。図2から分るように、キャップ本体1a、台座部1b、装飾部材2はそれぞれ少しずつ寸法は異なるが、図示の例では平面視ではそれぞれ正四角形とされ、各部材の角部は全て一定の面取りが施されている。又、(a)図に示すように、この例では装飾用の立体像3として人物像を正面に顔を向けて形成されている。
【0014】
図3の(a)図に示すように、装飾部材2の下端面と台座部1bの上端面との間には、目視では見えないが、薄い接着層5が設けられてこの接着層5によりクリスタルガラスの装飾部材2と金属製の台座部1bとが全く異なる材質ではあるが強固に固定され、一体化されている。上記接着層5には紫外線硬化性の光硬化樹脂接着剤が用いられている。この接着剤はABS、HIPS、PS、PC、PVC、アクリル、ガラスなどのプラスチック素材と金属との接着に適合するものである。
【0015】
上記接着剤は、例えば両水酸基ベンゼンシュリンクグリセリンヘザーエチレン樹脂35〜40重量%、プロピレン樹脂50重量%、有機燐光体エチレン樹脂10〜15重量%を含むものが利用され、紫外光線下で樹脂が迅速に化学反応して基材と一体化され、良好な接着強度を得ることができる。このような接着剤は強度(強靱性)、振動吸収性、耐冷熱、特に耐低温性に優れたものがあり、長期間の使用にもはがれずに強固な固着状態を保持できる。
【0016】
このような強力な接着力を有する接着剤を用いて装飾部材2のクリスタルガラスを台座部1bの上面に接合する場合、台座部1bの上面外周辺には所定幅、深さの切込み1bHが正四角形の上端面1bTの各辺に沿って複数箇所に設けられており、この切込み1bHを設けることにより完全な接着状態を得ることができる。逆説的には切込み1bHを設けなければ完全な接着状態が得られないのである。
【0017】
上記接着剤を用いて接着する際に切込み1bHを設けなかった場合、クリスタルガラスの下面と台座部1bの上面間には紫外線照射時に化学変化で気泡が生じ、その気泡が両面間に残留して目に見える程の大きな泡状となって残り、外観を損ねかつ所定の接着強度が得られないが、外周辺に切込み1bHを図示のように設けることにより気泡を切込み1bHへと逃し、同時にある程度の押圧力でクリスタルガラスを台座部1bへ押圧するため、余分となった接着剤が逃げることもでき、これによって完全な接着状態が得られるのである。
【0018】
さらに、図3の(a)図に示すように、台座部1bの内部には中空室7が設けられ、その中空室7内に前述した装飾部材2の装飾用の立体像3をライトアップするための照明光源6が内蔵されている。台座部1bの上面に一致して嵌合されている透明ガラス製の窓4の下方には反射板4aが凹状に設けられており、その凹空間内に赤色又は青色などの発光ダイオード6aが固定されている。この発光ダイオード6aは、中空室7内に嵌合されている2段状の基板6bにより支持されている。
【0019】
基板6bの下段の層にはボタン電池6cが着脱自在に嵌合され、この電池から端子を介して電源が発光ダイオード6aへ送られるよう上段の層内に接続回路が形成され、かつこの回路に接続コードが接続され、スイッチ6sの突軸を操作することでその電源をオン、オフできるよう接続コード、端子が設けられている。なお、スイッチ6sは、図2の(a)図に点線で示すように、台座部1bの背面側に設けられ正面からは見えないが、手で操作して電源をオン、オフできるようになっている。
【0020】
台座部1bの下部に連続して形成されているキャップ本体1aは、図3の(a)図に示すように、シルバメッキ加工された金属製のカバー8cの内側に断面視コ字状に形成した空洞部に、断面視コ字状にプラスチック(アクリル)樹脂材を成形加工した樹脂製キャップ8bを嵌合し、上記基板6bの下段の層にねじ係合され、固定されている。樹脂製キャップ8bの内側に形成された円形状の空洞部8内にボトルネックが挿入され、ボトルBの高付加価値化を高めるのである。8aは空洞部8に面して設けられた突条である。キャップ本体1の正面の銘板1pはシルバ文字浮出し加工を施したエッチングプレートとし、接着剤で接合されている。
【0021】
上記の構成としたこの実施形態のボトル装美冠(カップ)Aは、図5に示すように、酒類等を内蔵したボトルBのボトルネックに装着してボトルB内の酒類等に対して高付加価値を付与する役目をするように利用される。この場合、高付加価値とは、単にボトルの外的な装飾性、高級感だけでなく、現代感覚、話題性、注目度を高めるように人の感性に作用する新しい視点による高付加価値である。
【0022】
ボトルB内に内蔵される液体は、日本酒、焼酎、ブランデー、ウイスキー、コニャック、果実リキュール等の酒類や清涼飲料水、自然水等種々のものが対象となり得るが、特に酒類のボトルに適用するのが一般的である。例えば、日本酒又は焼酎のボトルBを対象とする場合、一般には日本人向けであるから、装飾部材2の装飾用の立体像3は、著名な日本人映画スター、又は歌手を対象とし、そのスター又は歌手が評価された映画又は歌のタイトル及び/又は記念日などを銘板1pに刻設する。
【0023】
ボトルBは、例えば2本をペアーとしてそれぞれにボトル装美冠Aを冠着して販売し、ユーザは購入後飲酒時には、ボトル装美冠Aをボトルネックから取外して、ボトルの金属キャップ又はコルク栓を取外し、ボトル内の酒を必要量取出して賞味すると共に、飲酒後は金属キャップ等を閉じ、その上に再びボトル装美冠(カップ)Aを冠着する(図5参照)。そして棚に置かれたボトルはその上部のボトル装美冠Aを照明光源6を点灯してライトアップする。
【0024】
このライトアップにより装飾部材2内の立体像3が鮮明に映し出される。なお、照明光源6は赤又は青の発光ダイオードの光であるから、立体像3の人物にふさわしい色を予め選定しておけば装飾効果が高くなる。ライトアップされた立体像3は、外冠部材1の銘板に表示された内容と関連するイメージで観る者は連想するから、立体像3の人物にまつわる種々の話題、行事等が連想される。又、酒類のボトルBを2本セットで販売し、その際各ボトル毎に赤と青の発光ダイオードの照明光源としておけば、同一人物の異なる状態の立体像をその状態にふさわしい色の光でライトアップされることとなる。
【0025】
従って、外冠部材1の外周の金属光沢による金属色、クリスタルガラスの透明感による装飾性、高級感は勿論、立体像に関連する現代感覚、話題性、注目度が酒類等を収容したボトルと共に冠着された状態のボトル装美冠(カップ)Aを観賞することにより増々高められ、新しい感覚の高付加価値を付与することとなるのである。なお、外冠部材1、装飾部材2は図示の例では平面視正四角形、台座部1bは玉座(クラウン)形状としたが、その形状については種々の組合せを採用できる。
【0026】
又、上記実施形態では発光ダイオードの色は、赤又は青としたが、これ以外にも例えば黄、緑、ピンクなど利用し得る種々の色の発光ダイオードを用いてもよい。さらに、上記立体像3はクリスタルガラス内に刻設し、静止状態に置かれるが、立体像3をクリスタルガラスと共にあるいはその内部で回転自在に設けてもよい。クリスタルガラスと共に回転させる場合は、台座部1b上に回転自在の回転座を設けて回転座にクリスタルガラスを固定し、台座部1b内に設けたモータで回転座を回転させるか、又は台座部1bをキャップ本体1aに対し回転自在に接合し、台座部1b内のモータで台座部1b自体を回転させる。
【0027】
又、クリスタルガラス内部で回転させる場合は、クリスタルガラス内に円柱状の空洞を設け、この空洞内に殆ど隙間のない寸法となる円柱状の内側クリスタルガラスを回転自在に挿置する。そして、この内側クリスタルガラス内に予め立体像3をレーザ加工で刻設しておく。内側クリスタルガラスは、台座部1b内に設けた小モータでゆっくりと回転させるようにする。
【0028】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように、この考案のボトル装美冠(カップ)はボトルのネックに冠着するための外冠部材とこれに一体に設けられた装飾部材とから成り、装飾部材は透明材を用いてその内部に立体像を含むようにしたから、外冠部材の外周の表示と立体像の人物等とを関連して連想させ、その人物に関するイメージ、想い出、活動など種々のものを連想させることとなり、外冠部材の金属色、装飾用部材の透明感から高い装飾性、高級感を与えると共に、現代感覚、話題性、注目度をそのボトルと共に使用することにより一層高め新しい感覚の高付加価値を付与することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のボトル装美冠の外観斜視図
【図2】同上ボトル装美冠の(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図
【図3】(a)図2(b)のIIIa−IIIa断面図、(b)図2(a)のIIIb−IIIb断面図
【図4】同上ボトル装美冠の分解斜視図
【図5】使用状態の説明図
【符号の説明】
1 外冠部材
1a キャップ本体
1b 台座部
1bH 切欠き
1p 銘板
2 装飾部材
3 立体像
4 窓
5 接着層
6 照明光源
7 中空室
8 空洞部
【考案の属する技術分野】
この考案は、酒ボトルやその他の飲料のボトル頂部に冠着して酒ボトル等の高級感、装飾性などを高めるのに用いられるボトル装美冠(カップ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイン、ブランデー、ウイスキー、コニャックなどの洋酒、日本酒、焼酎、清涼飲料など(以下酒類等という)の多くは、一般にボトル形のガラス容器に詰められて消費者に販売される。このようなボトルはそのボトルネックの上端にコルク栓又は金属キャップが圧装されて内容物の酒類等を密封し、酒類等の品質、味覚、香りを長期間保持し、品質等の劣化が生じるのを防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このようなボトルネックを密封するコルク栓、金属キャップは単にボトル内の液を保持するための機能部品であり、ボトルの装飾性、高級感、現代感覚、話題性、注目度など(以下装飾性等という)を高めるためのものではない。装飾性、高級感だけであれば金属キャップ又はコルク栓を覆うようにボトルネックの上端部に少し長めの金属ラベルを巻き付け、これを全体的に黒、ダークグリーンなどの渋い色付けをし、その上に金、銀の英文字で各種表示するなどの装飾を施したものが一般に販売されている。
【0004】
しかし、装飾性、高級感だけでなく、現代感覚、話題性、注目度を高めるためには上記のような金属ラベルの巻付けだけでは不十分であり、金属ラベル以外にも何らかの工夫をする必要があるが、十分なる工夫はなされていないのが実情である。
【0005】
この考案は、上記の問題に留意して、日本酒、焼酎、洋酒などの酒類等のボトルに外的に冠着してそのボトル及び内容物の酒類を表示される人物、行事などと関連させて装飾し、内容物の装飾性、高級感だけでなく、現代感覚、話題性、注目度などの新感覚の感性を付与し得るボトル装美冠(カップ)を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の課題を解決する手段として、液収容ボトル上部に外冠着するため一端を開放してボトルネックを受入れるように内部を空洞状に形成した外冠部材と、他端に装飾性などを高めるための装飾部材とを一体に連結し、透明材を用いて内部に含ませた装飾用の立体像を外部から透視し得るように装飾部材を形成したボトル装美冠(カップ)としたのである。
【0007】
上記の構成としたこの考案のボトル装美冠(カップ)は、日本酒、焼酎、ウイスキー等の洋酒などの酒類を収容したボトルに冠着して使用され、高付加価値化を高めるものである。この場合、高付加価値とは、単に物品の装飾性、高級感だけでなく、現代感覚、話題性、注目度を含む新感覚の付加価値を意味する。このような高付加価値を有する外観、機能を得るため、このボトル装美冠はボトルに装着させるための外冠部材だけでなく、これに装飾用の立体像を含む透明材の装飾部材を固定して一体に構成している。
【0008】
従って、外冠部材の外周に立体像と関連する名前、行事等を表示すれば、立体像と関連する種々のイメージを観る者に連想させ、単なるボトルラベルによる装飾効果とは全く異なる機能が付与されることとなるのである。使用する場合、酒類等を収容したボトルのネックにこのボトル装美冠を冠着した状態で販売し、購入者は棚にボトルを立てて置き、立体像に関連する名前や行事等を連想して楽しむことができる。
【0009】
但し、ボトル装美冠はボトルの金属キャップ又はコルク栓の代わりにボトルを密封するものではなく、金属キャップ等の上から冠着して使用されるものである。なお、外冠部材内に照明光源を設けておけば装飾部材内の立体像をライトアップすることができ、立体像の人物をさらに鮮やかに浮き上がらせて効果的な演出ができることとなり、その人物についての話題が自然と提供され、注目されることとなる。
【0010】
【実施の形態】
以下、この考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態のボトル装美冠(カップ)の外観斜視図を示す。図示のように、ボトル装美冠(カップ)Aは、外冠部材1と、装飾部材2とを一体に接合して形成されている。外冠部材1は、キャップ本体1aとその上方に一体に形成された台座部1bとから成り、キャップ本体1aは、酒などの液体を収容するボトルの上部に外冠着するため一端を開放して内部をボトルネックに対応する凹入形状の空洞状に形成されている。
【0011】
台座部1bは、図示のように側面が下方に向って内側に傾斜する玉座(クラウン)状に形成されており、その下端はキャップ本体1a上端に連結しシルバメッキ加工された同一金属材料で一体に形成されている。台座部1bの上端面上にはクリスタルガラスを用いた透明な装飾部材2の下端面が図示しない接着層で強固に接合されて一体化されている。1bTは台座部1bの接合面、1bHは接着剤を逃がすための切欠きである。なお、接合方法については後で説明する。又、1pは記念の人物名又は行事名等を表示する銘板である。
【0012】
装飾部材2の内部には装飾用の立体像3がレーザ光を用いた非接触加工方法により彫刻されており、台座部1bの上面中央には装飾用の立体像3をライトアップするための光源部の窓4が設けられている。光源部は、後述するように台座部1bの中央内部に設けられている。
【0013】
図2以下の図にボトル装美冠Aの詳細を示す。図2から分るように、キャップ本体1a、台座部1b、装飾部材2はそれぞれ少しずつ寸法は異なるが、図示の例では平面視ではそれぞれ正四角形とされ、各部材の角部は全て一定の面取りが施されている。又、(a)図に示すように、この例では装飾用の立体像3として人物像を正面に顔を向けて形成されている。
【0014】
図3の(a)図に示すように、装飾部材2の下端面と台座部1bの上端面との間には、目視では見えないが、薄い接着層5が設けられてこの接着層5によりクリスタルガラスの装飾部材2と金属製の台座部1bとが全く異なる材質ではあるが強固に固定され、一体化されている。上記接着層5には紫外線硬化性の光硬化樹脂接着剤が用いられている。この接着剤はABS、HIPS、PS、PC、PVC、アクリル、ガラスなどのプラスチック素材と金属との接着に適合するものである。
【0015】
上記接着剤は、例えば両水酸基ベンゼンシュリンクグリセリンヘザーエチレン樹脂35〜40重量%、プロピレン樹脂50重量%、有機燐光体エチレン樹脂10〜15重量%を含むものが利用され、紫外光線下で樹脂が迅速に化学反応して基材と一体化され、良好な接着強度を得ることができる。このような接着剤は強度(強靱性)、振動吸収性、耐冷熱、特に耐低温性に優れたものがあり、長期間の使用にもはがれずに強固な固着状態を保持できる。
【0016】
このような強力な接着力を有する接着剤を用いて装飾部材2のクリスタルガラスを台座部1bの上面に接合する場合、台座部1bの上面外周辺には所定幅、深さの切込み1bHが正四角形の上端面1bTの各辺に沿って複数箇所に設けられており、この切込み1bHを設けることにより完全な接着状態を得ることができる。逆説的には切込み1bHを設けなければ完全な接着状態が得られないのである。
【0017】
上記接着剤を用いて接着する際に切込み1bHを設けなかった場合、クリスタルガラスの下面と台座部1bの上面間には紫外線照射時に化学変化で気泡が生じ、その気泡が両面間に残留して目に見える程の大きな泡状となって残り、外観を損ねかつ所定の接着強度が得られないが、外周辺に切込み1bHを図示のように設けることにより気泡を切込み1bHへと逃し、同時にある程度の押圧力でクリスタルガラスを台座部1bへ押圧するため、余分となった接着剤が逃げることもでき、これによって完全な接着状態が得られるのである。
【0018】
さらに、図3の(a)図に示すように、台座部1bの内部には中空室7が設けられ、その中空室7内に前述した装飾部材2の装飾用の立体像3をライトアップするための照明光源6が内蔵されている。台座部1bの上面に一致して嵌合されている透明ガラス製の窓4の下方には反射板4aが凹状に設けられており、その凹空間内に赤色又は青色などの発光ダイオード6aが固定されている。この発光ダイオード6aは、中空室7内に嵌合されている2段状の基板6bにより支持されている。
【0019】
基板6bの下段の層にはボタン電池6cが着脱自在に嵌合され、この電池から端子を介して電源が発光ダイオード6aへ送られるよう上段の層内に接続回路が形成され、かつこの回路に接続コードが接続され、スイッチ6sの突軸を操作することでその電源をオン、オフできるよう接続コード、端子が設けられている。なお、スイッチ6sは、図2の(a)図に点線で示すように、台座部1bの背面側に設けられ正面からは見えないが、手で操作して電源をオン、オフできるようになっている。
【0020】
台座部1bの下部に連続して形成されているキャップ本体1aは、図3の(a)図に示すように、シルバメッキ加工された金属製のカバー8cの内側に断面視コ字状に形成した空洞部に、断面視コ字状にプラスチック(アクリル)樹脂材を成形加工した樹脂製キャップ8bを嵌合し、上記基板6bの下段の層にねじ係合され、固定されている。樹脂製キャップ8bの内側に形成された円形状の空洞部8内にボトルネックが挿入され、ボトルBの高付加価値化を高めるのである。8aは空洞部8に面して設けられた突条である。キャップ本体1の正面の銘板1pはシルバ文字浮出し加工を施したエッチングプレートとし、接着剤で接合されている。
【0021】
上記の構成としたこの実施形態のボトル装美冠(カップ)Aは、図5に示すように、酒類等を内蔵したボトルBのボトルネックに装着してボトルB内の酒類等に対して高付加価値を付与する役目をするように利用される。この場合、高付加価値とは、単にボトルの外的な装飾性、高級感だけでなく、現代感覚、話題性、注目度を高めるように人の感性に作用する新しい視点による高付加価値である。
【0022】
ボトルB内に内蔵される液体は、日本酒、焼酎、ブランデー、ウイスキー、コニャック、果実リキュール等の酒類や清涼飲料水、自然水等種々のものが対象となり得るが、特に酒類のボトルに適用するのが一般的である。例えば、日本酒又は焼酎のボトルBを対象とする場合、一般には日本人向けであるから、装飾部材2の装飾用の立体像3は、著名な日本人映画スター、又は歌手を対象とし、そのスター又は歌手が評価された映画又は歌のタイトル及び/又は記念日などを銘板1pに刻設する。
【0023】
ボトルBは、例えば2本をペアーとしてそれぞれにボトル装美冠Aを冠着して販売し、ユーザは購入後飲酒時には、ボトル装美冠Aをボトルネックから取外して、ボトルの金属キャップ又はコルク栓を取外し、ボトル内の酒を必要量取出して賞味すると共に、飲酒後は金属キャップ等を閉じ、その上に再びボトル装美冠(カップ)Aを冠着する(図5参照)。そして棚に置かれたボトルはその上部のボトル装美冠Aを照明光源6を点灯してライトアップする。
【0024】
このライトアップにより装飾部材2内の立体像3が鮮明に映し出される。なお、照明光源6は赤又は青の発光ダイオードの光であるから、立体像3の人物にふさわしい色を予め選定しておけば装飾効果が高くなる。ライトアップされた立体像3は、外冠部材1の銘板に表示された内容と関連するイメージで観る者は連想するから、立体像3の人物にまつわる種々の話題、行事等が連想される。又、酒類のボトルBを2本セットで販売し、その際各ボトル毎に赤と青の発光ダイオードの照明光源としておけば、同一人物の異なる状態の立体像をその状態にふさわしい色の光でライトアップされることとなる。
【0025】
従って、外冠部材1の外周の金属光沢による金属色、クリスタルガラスの透明感による装飾性、高級感は勿論、立体像に関連する現代感覚、話題性、注目度が酒類等を収容したボトルと共に冠着された状態のボトル装美冠(カップ)Aを観賞することにより増々高められ、新しい感覚の高付加価値を付与することとなるのである。なお、外冠部材1、装飾部材2は図示の例では平面視正四角形、台座部1bは玉座(クラウン)形状としたが、その形状については種々の組合せを採用できる。
【0026】
又、上記実施形態では発光ダイオードの色は、赤又は青としたが、これ以外にも例えば黄、緑、ピンクなど利用し得る種々の色の発光ダイオードを用いてもよい。さらに、上記立体像3はクリスタルガラス内に刻設し、静止状態に置かれるが、立体像3をクリスタルガラスと共にあるいはその内部で回転自在に設けてもよい。クリスタルガラスと共に回転させる場合は、台座部1b上に回転自在の回転座を設けて回転座にクリスタルガラスを固定し、台座部1b内に設けたモータで回転座を回転させるか、又は台座部1bをキャップ本体1aに対し回転自在に接合し、台座部1b内のモータで台座部1b自体を回転させる。
【0027】
又、クリスタルガラス内部で回転させる場合は、クリスタルガラス内に円柱状の空洞を設け、この空洞内に殆ど隙間のない寸法となる円柱状の内側クリスタルガラスを回転自在に挿置する。そして、この内側クリスタルガラス内に予め立体像3をレーザ加工で刻設しておく。内側クリスタルガラスは、台座部1b内に設けた小モータでゆっくりと回転させるようにする。
【0028】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように、この考案のボトル装美冠(カップ)はボトルのネックに冠着するための外冠部材とこれに一体に設けられた装飾部材とから成り、装飾部材は透明材を用いてその内部に立体像を含むようにしたから、外冠部材の外周の表示と立体像の人物等とを関連して連想させ、その人物に関するイメージ、想い出、活動など種々のものを連想させることとなり、外冠部材の金属色、装飾用部材の透明感から高い装飾性、高級感を与えると共に、現代感覚、話題性、注目度をそのボトルと共に使用することにより一層高め新しい感覚の高付加価値を付与することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のボトル装美冠の外観斜視図
【図2】同上ボトル装美冠の(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図
【図3】(a)図2(b)のIIIa−IIIa断面図、(b)図2(a)のIIIb−IIIb断面図
【図4】同上ボトル装美冠の分解斜視図
【図5】使用状態の説明図
【符号の説明】
1 外冠部材
1a キャップ本体
1b 台座部
1bH 切欠き
1p 銘板
2 装飾部材
3 立体像
4 窓
5 接着層
6 照明光源
7 中空室
8 空洞部
Claims (3)
- 液収容ボトル上部に外冠着するため一端を開放してボトルネックを受入れるように内部を空洞状に形成した外冠部材と、他端に装飾性などを高めるための装飾部材とを一体に連結し、透明材を用いて内部に含ませた装飾用の立体像を外部から透視し得るように装飾部材を形成したボトル装美冠。
- 前記透明材をクリスタルガラスとし、その内部に装飾用の立体像をレーザ光による非接触で形成したことを特徴とする請求項1に記載のボトル装美冠。
- 前記外冠部材の透明材と連結される側に台座部を一体に設け、台座部内に照明光源を設けて装飾用の立体像をライトアップ自在に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のボトル装美冠。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003003612U JP3098666U (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | ボトル装美冠 |
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JP3098666U true JP3098666U (ja) | 2004-03-11 |
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ID=43252417
Family Applications (1)
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JP2003003612U Expired - Lifetime JP3098666U (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | ボトル装美冠 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3098666U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113928717A (zh) * | 2020-06-29 | 2022-01-14 | 李跃强 | 一种具有闪烁延时灯的瓶盖 |
-
2003
- 2003-06-19 JP JP2003003612U patent/JP3098666U/ja not_active Expired - Lifetime
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CN113928717A (zh) * | 2020-06-29 | 2022-01-14 | 李跃强 | 一种具有闪烁延时灯的瓶盖 |
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