JP2010515809A - 樹脂基材用付着コーティング組成物 - Google Patents

樹脂基材用付着コーティング組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、付着コーティングを樹脂基材に生成するためのコーティング組成物に関し、コーティング組成物は、ポリオール、テレケリックジオールおよび架橋成分を含む架橋可能成分を含む。架橋成分は、イソシアネート官能分子を含み、イソシアネート官能基と、ヒドロキシ官能基の比が0.1:1〜0.8:1の範囲である。本発明はまた、このコーティング組成物を用いて、付着コーティングを樹脂基材に生成する方法にも関する。

Description

本発明は、樹脂未処理基材に適用されたコーティング組成物に関し、特に、組成物の適用前、基材の表面を下処理することを必要とせずに、樹脂基材に接着するコーティング組成物に関する。
熱可塑性オレフィン(TPO)、シートモールディングコンパウンド(SMC)、GE Company(Fairfield,Connecticut)より供給される変性ポリフェニレンエーテルポリマー(PPE)で強化されたNoryl GTX(登録商標)ポリアミド(PA)等のエンジニアリングポリマー、および反応射出成形(RIM)ポリウレタン等の樹脂材料は、自動車部品およびアクセサリ、容器、家庭用品およびその他商業品目等の多くの用途に用いられている。かかる樹脂材料からできた物品を、美観上好ましいコーティングによりコートするのが望ましいことが多い。コーティングを用いると、かかる物品を日光、水分、熱および冷気等の大気風化条件に露出したときの劣化からも保護する。樹脂材料から、長く持ち、より耐久性のある物品を製造するには、かかる物品の表面にしっかりと接着するコーティングが必要である。
様々な熱可塑性および熱硬化性樹脂材料からできた樹脂基材は、表面張力、粗さ、可撓性をはじめとする様々な表面特性と、溶解度パラメータ等の様々なバルク特性を有しており、コーティングをかかる材料に適切に接着するのを難しくさせている。樹脂材料のエージングや環境暴露の際はとりわけである。接着促進剤またはタイコートを樹脂基材表面に適用して、コーティングの表面への接着を改善することは周知である。接着促進剤またはタイコートの適用は、通常、コーティングプロセスにおける追加の工程である。接着促進剤は、通常、約6.35マイクロメートル(0.25ミル)の薄層で適用される。典型的に、TPOプラスチック表面に用いる接着促進剤は、塩素化ポリオレフィンを含有しており、そのいくつかの例は、米国特許第4,997,882号明細書、第5,319,032号明細書および第5,397,602号明細書に記載されている。さらに、火炎またはコロナ前処理工程を用いると、樹脂基材への有機コーティングの適切な接着を促進することもできる。
樹脂基材をコートするために使用されるコーティング系に接着促進剤および/またはコロナ前処理を用いると、系に対する複雑さとコストが増す。接着促進剤の適用には、通常、樹脂基材を促進剤によりコーティングすることが含まれ、その後に乾燥や硬化時間があって、全体のコーティングプロセスの時間が増え、通常、さらなる作業場所が必要となる。従って、接着促進剤やタイコートを用いることなく、TPOやNoryl GTX(登録商標)ポリアミド等の樹脂材料に対して直接良好な接着力を示すコーティング組成物が望ましい。
PPGの米国特許第6,146,706号明細書には、コーティング組成物をプラスチック基材に適用する方法が開示されており、コーティング組成物は、5重量パーセントを超えるテレケリックポリオール、架橋材料およびポリマーフィルム形成樹脂を含んでいる。0.8:1を超えるNCO:OH比で用いる場合には、ポリイソシアネートを、架橋材料として用いることができる。ポリイソシアネートは毒性であることが知られているため、ポリイソシアネートの使用量の少ないコーティングを生成することが求められ続けている。意外なことに、著しく低いNCO:OH比を用いるコーティング組成物が、良好な特性を保持しつつ、樹脂基材に接着するコーティング組成物をもたらすことを見出した。
本発明の一実施形態において、
i)ヒドロキシル価が2〜200の架橋可能ポリマーを含む架橋可能成分と、
ii)飽和炭化水素ポリマーと、
iii)ポリマー鎖当たり2〜10個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートを含む架橋成分と
を含み、
コーティング組成物中の前記イソシアネート基対前記ヒドロキシ官能基の比が、0.1/1〜0.75/1であるコーティング組成物が開示されている。
本発明の他の実施形態は、
付着コーティングを樹脂基材に生成する方法であって、
i)
a)ヒドロキシル価が2〜200の架橋可能ポリマーを含む架橋可能成分と、
b)飽和炭化水素ポリマーと、
c)ポリマー鎖当たり平均2〜10個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートを含む架橋成分と
を含むコーティング組成物の層を前記樹脂基材に適用し、
2.前記層を硬化して、前記付着コーティングを前記樹脂基材に生成し、
コーティング組成物中の前記イソシアネート基対前記ヒドロキシ官能基の比が、0.1/1〜0.75/1である、方法を開示している。
特に断りのない限り、「低VOCコーティング組成物」とは、0.36キログラム(1ガロン当たり0.8ポンド)〜2.95キログラム(1ガロン当たり6.5ポンド)、好ましくは1.18キログラム(1ガロン当たり2.6ポンド)〜2.27キログラム(1ガロン当たり5.0ポンド)、より好ましくは1.27キログラム(1ガロン当たり2.8ポンド)〜2.00キログラム(1ガロン当たり4.4ポンド)の範囲の溶剤を、コーティング組成物1リットル当たりで含むコーティング組成物を意味する。VOCは全てASTM D3960の手順により求めた。
「GPC数平均分子量」は、Hewlett−Packard(Palo Alto,California)より供給される高性能液体クロマトグラフ(HPLC)等のゲル浸透クロマトグラフィーを利用することにより測定された数平均分子量を意味する。特に断りのない限り、テトラヒドロフランを液相として用い、ポリスチレン基準を用いた。
「Tg」(ガラス遷移温度)は、1分当たり10℃の加熱レートでDSC(示差走査熱分析)により求めた℃で測定した温度を意味する。Tgは、第1の変曲点でのものである。ポリマーのTgは、ポリマーの硬さおよびメルトフローの尺度である。Tgが高ければ高いほど、コーティングのメルトフローは低く、硬くなる。Tgは、Cornell University Pressの「Principles of Polymer Chemistry」(1953年)に記載されている。Tgは実際に測定するか、「Bull.Amer.Physics Soc.」、1、3、123ページ(1956年)に、Foxにより記載されているようにして計算することができる。本明細書で用いるTgは、実際に測定された値を指す。
「(メタ)アクリレート」は、アクリレートおよびメタクリレートを意味する。
「ポリマー固体」または「組成物固体」は、乾燥状態にあるポリマーまたは組成物を意味する。
「架橋可能成分」は、化合物、ポリマー、オリゴマー、コポリマーまたは化合物の多分散混合物、全ての官能基が骨格に配置された、ポリマー骨格から懸垂した、ポリマー骨格に末端配置されたポリマー、オリゴマーおよび/またはコポリマー、またはこれらの組み合わせを含む成分を意味する。
「架橋成分」は、化合物、ポリマー、オリゴマー、コポリマー、または化合物、ポリマー、オリゴマーの多分散混合物、および/または全ての官能基が骨格に配置された、ポリマー骨格から懸垂した、ポリマーまたはオリゴマー骨格に末端配置されたコポリマー、あるいはこれらの組み合わせを含む成分である。これらの官能基は、架橋可能成分の官能基と架橋させて(硬化工程中)、架橋構造の形態のコーティングを生成することができる。
「周囲硬化条件」は、通常、スプレー領域に存在する12℃〜45℃(54°F〜113°F)の温度範囲、および5%〜95%の湿度範囲と定義される。
「未処理樹脂基材」は、基材に適用された後のコーティングの接着力を増大する何らかの手段を用いて前処理されていない熱可塑性または熱硬化性基材を意味する。かかる処理方法は、業界において周知であり、例えば、火炎またはコロナ処理、接着促進剤またはタイコートにより樹脂表面を処理して、コーティング組成物に対する接着力を増大するのを補助する。典型的に用いられる従来の接着促進剤は、塩素化ポリオレフィンを含有している。これらの接着促進方法はどれも、かかる基材のコーティングを複雑にし、コストを増大する。
「処理済み樹脂基材」とは、上述したとおり、基材に適用された後のコーティングの接着力を増大するために前処理しておいた熱可塑性または熱硬化性基材を意味する。
本発明に用いるのに好適な樹脂基材としては、射出成形、シート成形、ブロー成形、真空形成または部品を形成するその他同様のプロセスで一般的に用いられる熱可塑性または熱硬化性合成材料を挙げることができる。より好適な樹脂基材としては、ポリエチレン−アルファオレフィンコポリマーにより強化されたポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、イソタクチックポリプロピレン;ポリアミドおよびポリフェニレンエーテルにより強化されたポリアミド、シートモールディングコンパウンドまたはアクリロニトリル、ブタジエンおよびスチレン(ABS)のコポリマーで作製されたものなどのポリオレフィンが挙げられる。しかしながら、反応射出成形化合物(RIM)は、短ガラス繊維または鉱物フィラー(マイカ、珪灰石その他)等の通常の強化剤により強化(RRIM)していない限りは、本発明には含まれない。好適なRRIMの一例は、Bayer MaterialScience(Pittsburgh,Pennsylvania)製Bayflex(登録商標)190ポリウレタン/ポリウレアRRIM系(15%マイカにより強化)として知られている。
「2液コーティング組成物」は、別の容器に保管された2つの成分を有する硬化可能コーティング組成物を意味する。2つの成分を含む容器は、典型的に、密閉されていて、コーティング組成物の成分のシェルフライフを増大する。2液コーティング組成物の成分の一方は、架橋可能成分であり、他方は架橋成分である。これらの成分を使用前に混合して、ポットミックスを形成する。ポットミックスのポットライフは、数分(10分〜45分)から数時間(4時間〜24時間)に限定される。この組成物の架橋成分は、ポリイソシアネートを含む。ポットミックスは、自動車車体等の基材表面に所望の厚さの層として適用される。適用後、層は周囲または高温で乾燥し、硬化して、接着力や耐チッピング性を改善する等、所望のコーティング特性を有する基材表面にコーティングを形成する。
「1液コーティング組成物」は、1つのパックに一緒に保管された架橋可能成分と架橋成分の両方を有する硬化可能コーティング組成物を意味する。この組成物の架橋成分は、ブロック化ポリイソシアネート、メラミンおよびこれらの混合物からなる群より選択される。ポリイソシアネートのための典型的なブロック剤としては、アルコール、ケチミンおよびオキシムが挙げられる。1液コーティング組成物を好適な基材に適用し、高温で硬化して、耐久性コーティングを形成する。本発明のコーティング組成物は、プラスチック基材に接着する組成物に係るため、硬化温度は、1液コーティング組成物を処方し、硬化するとき、基材の軟化点より低いものとしなければならない。2液コーティング組成物が好ましい。
本明細書に指定した様々の範囲の数値は、近似として使われており、記した範囲内の最小および最大値の両方共、前に「約」という言葉が付く。このように、記した範囲より僅か上や下の変動を用いても、その範囲内の値と実質的に同じ結果を得ることができる。同様に、これらの範囲の開示は、1つの値のいくつかの成分を、異なる値のものと混合したときに、得られる小数値を含む最小と最大の平均値間の各値を含む連続した範囲を意図している。さらに、それより広い、および狭い範囲が開示されているときは、ある範囲の最小値を、他の範囲の最大値と、またはその逆で、適合させることも本発明の範囲内である。
本発明の新規なコーティング組成物は、樹脂基材に直接適用されたプライマー、樹脂基材に直接適用された着色トップコート、ベースコート−クリアコートのコートされた複合体における、樹脂基材に直接適用された着色ベースコート(これには後にクリアトップコートがトップコートされる)、または着色樹脂基材に直接適用されたクリアトップコートとして用いるのに好適である。
本明細書で用いる、「大部分が炭化水素ポリマー」とは、約85〜約99重量パーセントの炭化水素単位を含有する飽和炭化水素ポリマーを意味する。飽和炭化水素ポリマーは、約13重量パーセント未満の酸素、窒素および硫黄等のヘテロ原子を含有する。飽和炭化水素ポリマーは、好ましくは6重量パーセント未満、より好ましくは3パーセント未満、最も好ましくは1パーセント未満のヘテロ原子を含有する。典型的に、飽和炭化水素ポリマーの数平均分子量は約1000〜20,000の範囲である。
飽和炭化水素ポリマーは、架橋可能フィルム形成系の架橋材料と反応可能な末端または懸垂官能基を1分子当たり平均で2個以上含有している。異なる飽和炭化水素ポリマーの混合物として存在し得る飽和炭化水素ポリマーは、好ましくは、1分子当たり平均で約1.5〜約6個の末端または懸垂官能基を含有している。より好ましくは、飽和炭化水素ポリマーは、1分子当たり2個の末端官能基を含有している。
飽和炭化水素ポリマーの官能基は、カルボキシル基、カルバメート基、水酸基、アミノ基、アミド基、メルカプタン基およびこれらの混合物とすることができる。好ましくは、官能基は、水酸基である。より好ましくは、飽和炭化水素ポリマーは、2個の末端水酸基を含有する。
飽和炭化水素ポリマーは、少なくとも「実質的に飽和」している、すなわち、炭化水素ポリマーは、通常は重合後、水素化されて、炭化水素ポリマーの少なくとも約90パーセント、好ましくは少なくとも約95パーセントの炭素−炭素二重結合が飽和している。不飽和炭化水素ポリマーを水素化する方法は、業界で周知である。有用な水素化プロセスとしては、米国特許第5,039,755号明細書に開示された、レーニーニッケル等の触媒、白金等の貴金属、可溶遷移金属触媒およびチタン触媒を存在させた水素化が挙げられる。
好ましい実施形態において、飽和炭化水素ポリマーは、1つ以上の実質的に飽和したポリヒドロキシル化ポリジエンポリマーを含む。米国特許第5,486,570号明細書および米国特許第5,376,745号明細書に記載されたように、実質的に飽和したイソプレンまたはブタジエンを用いて作製されたポリヒドロキシル化ポリジエンポリマーが、本発明で用いるのに好適である。飽和炭化水素ポリマーは、飽和ポリブタジエンから形成されているのが好ましい。このタイプのポリヒドロキシル化ポリジエンポリマーの水酸基等量は、通常、約500〜約20,000である。飽和ヒドロキシル化ポリジエンポリマーは、ポリマーの各端に1個ずつ約2個の末端水酸基を含有し、水酸基等量が約1,000〜約5000のジヒドロキシポリブタジエンであるのが好ましい。
好適な実質的に不飽和のポリヒドロキシル化ポリジエンポリマーとしては、リチウム開始剤による、ジエンの遊離基重合や、ブタジエンやイソプレン等の共役ジエン炭化水素のアニオン重合により合成されたものが挙げられる。アニオン重合によりポリヒドロキシル化ポリジエンポリマーを調製するプロセス工程は、米国特許第4,039,593号明細書、米国再発行特許第27,145号明細書および米国特許第5,376,745号明細書に記載されている。かかるポリマーは、典型的に、2モルのsec−ブチルリチウムと、1モルのジイソプロピルベンゼンとの反応により形成された化合物等、ジ−リチウム開始剤により作製される。ブタジエンの重合は、90重量パーセントのシクロヘキサンと、10重量パーセントのジエチルエーテルから構成された溶剤中で実施できる。ジ開始剤対モノマーのモル比が、ポリマーの分子量を決める。ポリマーは、2モルの酸化エチレンでキャッピングされ、2モルのメタノールを末端として、ジヒドロキシポリブタジエンを生成する。最も好ましい飽和炭化水素ポリマーは、テレケリックポリマージオールである。好適なテレケリックジオールとしては、KRATON(登録商標)液体ポリマーHPVM2200シリーズおよびShell Chemical Co(Houston,Texas)より市販されているShell Diol L−2203およびSartomer Resins(West Chester,Pennsylvania)製KRASOL(登録商標)HLBH−P3000ポリブタジエンが挙げられる。
その他の好適な実質的に飽和したポリヒドロキシル化ポリジエンポリマーは、共役ジエンから誘導された少なくとも約90重量パーセントの繰り返し単位を有しているのが好ましい。ポリマーを形成するのに用いるモノマーとしては、米国特許第4,518,753号明細書および米国特許第3,652,732号明細書に開示されているような2〜6個の炭素原子を有するオレフィンが挙げられる。任意で、ポリヒドロキシル化ポリジエンポリマーは、2〜10個の炭素原子および芳香族、ハロゲン、シアン化物、エステルおよびヒドロキシエステルを含む置換基を有する50モルパーセントまでのエチレン性不飽和コモノマーから形成することができる。かかるポリマーとしては、連鎖停止工程において水酸基が付与されるアニオン化重合ジエン、または過酸化水素により開始されるような遊離基重合ジエンを含む水酸基末端ジエンベースのポリマーが例示される。かかる水素化された実質的に飽和したポリヒドロキシル化ポリジエンポリマーは、米国特許第5,115,007号明細書および米国特許第5,221,707号明細書に記載されている。これらのポリマーは、好ましくは1モル当たり約500〜約20,000、より好ましくは約1,000〜約8,000グラムのMn、ポリマー鎖当たり好ましくは2〜6個、より好ましくは2〜4個の水酸末端基を有している。
好ましくは、コーティング組成物は、モノヒドロキシル化ジエンポリマーを実質的に含まない。すなわち、飽和炭化水素ポリマーは、25重量パーセント未満のモノヒドロキシル化ジエンポリマー、好ましくは10重量パーセント未満、最も好ましくは、コーティング組成物は1.0重量パーセント未満のモノヒドロキシル化ジエンポリマーである。
開示されたコーティング組成物は、架橋可能成分、飽和炭化水素ポリマーおよび架橋成分を含む。飽和炭化水素ポリマー、好ましくは、テレケリックジオールは、コーティング組成物中に、0.5重量パーセント〜4.75重量パーセント、好ましくは0.6重量パーセント〜4.7重量パーセント、より好ましくは1.0重量パーセント〜4.65重量パーセントの範囲で存在している。重量パーセンテージは全て、架橋可能成分、架橋成分およびテレケリックジオールの総重量に基づいている。
開示されたコーティング組成物は、架橋可能成分、飽和炭化水素ポリマーおよび架橋成分を含む。架橋成分は、アクリルポリオール、ポリエステルポリオールおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
架橋可能成分は、アクリルポリオール、ポリエステルポリオールおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される。架橋可能成分は、20〜80重量パーセントの範囲、好ましくは30〜70重量パーセント、より好ましくは40〜60重量パーセントの範囲の量で存在している。パーセンテージは全て、架橋可能成分、架橋成分およびテレケリックジオールの総量に基づいている。
好適なアクリルポリオールのGPC数平均分子量は、2,000〜20,000、好ましくは2,200〜8,000、より好ましくは2,500〜6,000の範囲、Tgは−40℃〜+70℃、好ましくは−30℃〜+50℃、より好ましくは−20℃〜30℃の範囲である。アクリルポリオールのヒドロキシル価は、2〜150の範囲、より好ましくは3〜125の範囲、最も好ましくは5〜100の範囲である。
アクリルポリオールは、1つ以上のエチレン性不飽和モノマーを含むモノマー混合物の重合により生成される。好適なエチレン性不飽和モノマーとしては、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含むヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等のアクリルエステルモノマーが挙げられる。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート(1級)、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート(全てイソマー、1級、および2級)およびヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート(全てイソマー、1級、および2級)が挙げられる。モノマー混合物は、さらに、以下のエチレン性不飽和モノマーを含むことができる。アクリルエステルモノマー、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートおよびアセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート;アクリルアミドまたは置換アクリルアミド;スチレンまたはアルキル置換スチレン;ブタジエン;エチレン;酢酸ビニル;「Versatic」酸のビニルエステル(C9、C10およびC11鎖長の第3級モノカルボン酸;ビニルモノマー、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン;アミノモノマー、例えば、N,N‘−ジメチルアミノ(メタ)アクリレート;クロロプレンおよびアクリロニトリルまたはメタアクリロニトリル;カルボキシモノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、モノメチルイタコネート、モノメチルフマレート、モノブチルフマレート、無水マレイン酸、2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、ナトリウムビニルスルホネートおよびホスホエチルメタクリレート。
ある好ましいアクリルポリオールは、約10〜30重量%のシクロヘキシル(メタ)アクリレート、10〜70重量%のエチルヘキシル(メタ)アクリレート、5〜25重量%のヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、および任意で30重量%までのスチレン、30重量%までのメチルメタクリレートのモノマー混合物から重合される。パーセンテージは全て、アクリルポリオールの総量に基づいている。
好適なアクリルポリオールのGPC数平均分子量は、2,000〜20,000、好ましくは2,200〜8,000、より好ましくは2,500〜6,000の範囲、Tgは−40℃〜+40℃、好ましくは−30℃〜+30℃、より好ましくは−20℃〜20℃の範囲である。ポリエステルポリオールのヒドロキシル価は、2〜200の範囲、より好ましくは2〜175の範囲、最も好ましくは5〜150の範囲である。
ポリエステルポリオールは、少なくとも1種類のポリオールと、少なくとも1種類のポリカルボン酸または無水物の重縮合から生成される。
好適なポリオールとしては、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、トリメチルペンタンジオール、エチルブチルプロパンジオール、ジトリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、グリセロール、ポリアルキレングリコール、例えば、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール、およびUniqema Chemicals(Wilmington,Delaware)より入手可能なPRIPOL(登録商標)ダイマージオールが挙げられる。
用いることのできる好適なポリカルボン酸および/または無水物は、脂肪族ジカルボン酸、例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、アジピン酸およびセバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル無水物、メチル−ヘキサヒドロフタル酸、メチル−ヘキサヒドロフタル無水物、アゼライン酸および1,12−ドデカン二酸、芳香族ジカルボン酸および無水物、例えば、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、Uniqema Chemicals(Wilmington,Delaware)より入手可能なPRIPOL(登録商標)ダイマー酸またはこれらの組み合わせである。
ある好ましいポリエステルは、約10〜15重量パーセントのシクロヘキシルジメタノール、30〜35重量パーセントのPRIPOL(登録商標)ダイマージオール、5〜10重量パーセントのトリメチロールプロパン、10〜15重量パーセントの(メチル)ヘキサヒドロフタル無水物および30〜40重量パーセントのPRIPOL(登録商標)ダイマー酸から生成される。
アクリルポリオールとポリエステルポリオールの組み合わせを用いる場合には、アクリルポリオールは、アクリルポリオールおよびポリエステルポリオールの総重量に基づいて、1重量パーセント〜99重量パーセントの範囲で用いることができる。ポリエステルポリオールは、アクリルポリオールおよびポリエステルポリオールの総重量に基づいて、1重量パーセント〜99重量パーセントの範囲で用いることができる。
開示されたコーティング組成物は、架橋可能成分、飽和炭化水素ポリマーおよび架橋成分を含む。好ましい架橋成分は、ポリイソシアネート、より好ましくは、脂環式ポリイソシアネートである。
本発明に用いるには脂環式ポリイソシアネートが好ましく、かつ脂環式ポリイソシアネートは式:
1(R2−NCO)n
であり、式中、R1は任意で橋懸けすることができる脂環式基である。R1は環中に3〜20個、好ましくは4〜10個、より好ましくは5〜8個の炭素原子を含有する。R2は1〜6個、好ましくは1〜4個、より好ましくは1〜2個の炭素原子を有する直接結合、直鎖状脂肪族基または分岐脂肪族基から独立に選択され、nは2〜10、好ましくは2〜8、より好ましくは2〜5である。好ましいイソシアネートは、イソシアネートのモノマー形態、あるいは二量化、三量化またはその他の公知の方法によりオリゴマー化されたイソシアネートから得られるいわゆる「ホモポリマーイソシアネート」から選択される。かかる好ましい一例としては、Bayer Material Science(Pittsburgh,PA)よりDesmodur(登録商標)Z4470ポリイソシアネートという商品名のイソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート三量体が挙げられる。
好適な脂環式ポリイソシアネートとしては、エチレン性不飽和されていてもされていなくてもよいジ−、トリ−またはテトライソシアネート、例えば、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4−メチル−1,3−ジイソシアネートシクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチル−ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、イソシアヌレート構造単位を有するポリイソシアネート、ジイソシアネートの2分子の付加物、例えば、イソホロンジイソシアネート、ジオール、例えば、エチレングリコール、トリメチロールプロパンの1分子とイソホロンジイソシアネートの3分子の付加物が挙げられる。
所望であれば、架橋成分は、その他のポリイソシアネート、例えば、1,2−プロピレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、オメガ、オメガ−ジプロピルエーテルジイソシアネート、トランス−ビニリデンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、1,3−ビス(1−イソシアネート1−メチルエチル)ベンゼン、1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)ベンゼンキシレンジイソシアネート、1,5−ジメチル−2,4−ビス(イソシアネートメチル)ベンゼン、1,5−ジメチル−2,4−ビス(2−イソシアネートエチル)ベンゼン、1,3,5−トリエチル−2,4−ビス(イソシアネートメチル)ベンゼン、4,4’−ジイソシアネートジフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジイソシアネートフェニル、3,3’−ジフェニル4,4’−ジイソシアネートジフェニル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアネートジフェニル、4,4’−ジイソシアネートジフェニルメタン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアネートジフェニルメタン、ジイソシアネートナフタレートおよびこれらの組み合わせを含むことができる。架橋成分中のポリイソシアネートの総重量に基づいて、50重量パーセント未満のこれらの非脂環式ポリイソシアネートを用いるのが望ましい。
好ましくは、架橋成分は、少量のその他のポリイソシアネート、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタ−テトラメチルキシレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネートの1つ以上の三量体またはこれらの組み合わせを含むことができる。
上述したポリイソシアネートを用いるときは、架橋可能成分は、2液コーティング組成物の一部として、架橋成分から別に保管する。これらの成分は、使用前に混合して、ポットミックスを形成する。これを、スプレー装置やローラアプリケータ等の従来の手段により、樹脂基材上に適用する。
あるいは、上述したポリイソシアネートのイソシアネート基は、モノマーアルコールでブロックすると、1液コーティング組成物における早期の架橋を防ぐ。好適なモノマーアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール、ヘキサノール、2−エチルヘキサノールおよびシクロヘキサノールが挙げられる。好ましいモノマーアルコールは、2−エチルヘキサノールおよびシクロヘキサノールである。
架橋成分は、ポリイソシアネート中のイソシアネート基対架橋可能および飽和炭化水素ポリマー中のヒドロキシル基の比が、0.1:1〜0.75:1の範囲、より好ましくは0.2:1〜0.7:1の範囲、最も好ましくは0.3:1〜0.6:1の範囲となるような量で用いる。比が、0.1:1未満の場合には、コーティングは、好適なコーティングとするのに十分な硬さまで硬化しない。
コーティング組成物は、典型的に、芳香族炭化水素、例えば、石油ナフサまたはキシレン、ケトン、例えば、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトンまたはアセトン、エステル、例えば、酢酸ブチルまたは酢酸ヘキシル、グリコールエーテルエステル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびこれらの組み合わせから選択される有機溶剤等の1つ以上の溶剤を含む。組成物は、通常、10パーセント〜85パーセント、好ましくは20パーセント〜60パーセント、より好ましくは30パーセント〜40パーセントの範囲の上述の溶剤を含む。パーセンテージは全て、コーティング組成物の総重量に基づいている。溶剤または溶剤の混合物は、典型的に、架橋および架橋可能成分に含まれる。溶剤は選択する、または溶剤の混合物を調整して、それの中に混和される架橋可能コポリマーを与えるのが好ましい。
本発明のコーティング組成物は、樹脂基板用のプライマー組成物、ベースコート組成物またはクリアコート組成物として用いることができる。典型的に、樹脂基板は、コーティング組成物の層の適用前に洗浄する。洗浄溶液は、溶媒または溶媒の組み合わせとすることができ、任意で、基材への接着力を補助するために、0.5重量パーセント〜10重量パーセントの範囲のテレケリックジオールを含むことができる。本発明のコーティング組成物は、樹脂基板に適用されるプライマーコーティング組成物として用いるのが好ましい。コーティング組成物の適用された層は、任意であるが、好ましくは乾燥し、少なくとも部分的に硬化する。ベースコート組成物の層を適用した後、クリアコート組成物の任意の層を適用することができる。ベースコート組成物およびクリアコート組成物の適用された層は、乾燥と同時に少なくとも部分的に硬化することができる、または乾燥し、各適用後に少なくとも部分的に硬化することができる。適用されたベースコートは、架橋可能成分および架橋成分を含む架橋型ベースコートとしたり、架橋成分を必要としないラッカーコーティング組成物とすることができる。クリアコート組成物の選択は、特に限定されない。
本発明のコーティング組成物はまた、従来の添加剤、例えば、顔料、顔料分散剤、安定剤、レオロジー調節剤、フロー剤、強化剤およびフィラーを含有することもできる。かかる追加の添加剤の選択は、明らかに、コーティング組成物の目的の用途に応じて異なる。上述の添加剤は、コーティング組成物の目的の用途に応じて、架橋可能か架橋成分のいずれか、または両方に添加してよい。本発明のコーティング組成物をベースコートとして用いるとき、組成物に添加できる典型的な顔料としては以下のものが挙げられる。金属酸化物、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、様々な色の鉄酸化物、カーボンブラック;フィラー顔料、例えば、タルク、カオリン、バライト、カーボネート、シリケート;および様々な有機着色顔料、例えば、キナクリドン、銅フタロシアニン、ペリレン、アゾ顔料、インダントロンブルー、カルバゾール、例えば、カルバゾールバイオレット、イソインドリノン、イソインダロン、チオインディゴレッド、ベンズイミダゾリノン;金属フレーク顔料、例えば、アルミニウムフレーク。
前述のものに加えて、コーティング組成物のクリアコートまたは有色トップコートの耐候性を改善するために、クリア組成物として処方するとき、コーティング組成物は、組成物固体の重量に基づいて、約0.1重量パーセント〜5重量パーセントの紫外線安定剤を含むことができ、または紫外線安定剤と吸収剤の組み合わせを添加してよい。これらの安定剤は、紫外線吸収剤、スクリーナ、消光剤および特定のヒンダードアミン光安定剤を含む。同様に、組成物固体の重量に基づいて、約0.1重量パーセント〜5重量パーセントの酸化防止剤を添加することができる。前述の安定剤の大半は、Ciba Specialty Chemicals(Tarrytown,New York)より供給される。
使用中、コーティング組成物を、二液コーティング組成物としてパックするとき、コーティング組成物の架橋可能および架橋成分は、使用直前に混合して、ポットミックスを形成する。これは、典型的に、10分〜24時間の限定されたポットライフを有している。ポットミックス層は、典型的に、従来の技術、例えば、スプレー、静電スプレー、ローラーコーティング、ディッピングまたはブラッシングにより、基材に適用される。ポットミックス層は、周囲条件下で、10分〜24時間、好ましくは60分〜16時間または一晩で硬化して、所望のコーティング特性を有するコーティングを基材上に形成する。実際の硬化時間は、適用した層の厚さ、用いた架橋の化学的タイプ、好適な乾燥装置の有無、例えば、コーティングした基材上に空気を連続的に流すのを助けて、乾燥速度を速めるファンの有無に応じて異なるものと考えられる。所望であれば、約60〜100℃の温度で、約30分にわたる、コーティングした基材の焼成によって、硬化速度をさらに速めてもよい。前述の焼成工程は、OEM(相手先商標製品製造)条件下では特に有用である。
コーティング組成物を、1液組成物としてパッケージするときは、コーティング組成物の層を、前述したのと同様のやり方で適用する。しかしながら、架橋成分中の架橋基はブロックされているため、層は、典型的に、焼成硬化温度になると、架橋基のブロックが外れて、架橋可能成分中に存在する架橋可能基により架橋可能となる。典型的に、焼成工程は、60℃〜200℃、好ましくは80℃〜160℃の焼成温度で、約10〜60分間にわたってなされる。
本発明は、本発明のコーティング組成物を含むマルチコート系、好ましくは、マルチコートOEMまたは塗り替え系を生成する方法に係る。コーティング組成物は、プライマーコート、ベースコート/クリアコート系におけるベースコート、ベースコート/クリアコート系におけるクリアコート、または単一コートまたはマルチコート系におけるトップコートとして用いてもよい。これらの系はそれぞれ、業界で周知である。
本発明のコーティング組成物を適用するのに好適な基材としては、樹脂車体、本体部品、本体インサートまたは本体パネル、自動車サブサプライヤにより製造され塗装された全ての樹脂品目、商業的な樹脂トラック本体、例えば、これらに限られるものではないが、飲料輸送トラック本体、ユーティリティボディ、生コンクリート分配車両車体、廃棄物運搬車体および火災緊急車両車体、ならびに、かかるトラック車体、バス、農場建築設備、トラックキャップおよびカバー、商業用トレーラー、消費者用トレーラー、レクリエーション車両、例えば、これらに限られるものではないが、モーターホーム、キャンパー、コンバージョンバン、バン、娯楽用車、娯楽用クラフトスノーモービル、全地形型車両、水上バイク、モーターサイクル、自転車、ボートおよび飛行機への樹脂アタッチメントやコンポーネントが挙げられる。樹脂基材としては、さらに、工業および商業新建造物やその保守、アミューズメントパーク、貨車、機械類、OEMツール、標識、ファイバーガラス構造、玩具、スポーツ用品、ゴルフボールおよびスポーツ設備に用いられるものが挙げられる。
試験手順
X−ハッチ接着力
鋭いレーザー刃、メス、ナイフまたはその他切断装置を用いて、コーティングに、脚の間が30〜45度の角度で、基材に、交差して「X」となる2つの切断部を作成する。鋼またはその他硬質金属の直線の端部を用いて、確実に直線の切断部とする。切断部の交差中心にテープを置き、即時に除去する。基材または前のコーティングからのコーティングの除去についてX−切断領域を検査して、格付けする。この試験の適用および性能についての標準方法は、ASTM D6677による。本発明のために、接着力は、0(接着力なし、すなわち、完全に不合格)〜10(完全な接着力、すなわち、完全に合格)の段階基準で格付けする。6以上の格付けが好ましく、9以上の格付けがより好ましい。
クロス−ハッチ接着力
クロスハッチテープ試験は、厚さ5ミル(125ミクロン)未満のコーティングについて実験室で主に用いるためのものである。Xパターンでなく、クロス−ハッチパターンを用いる。切り込みを確実に適切な間隔で平行とするには、複数のプリセットブレードを備えた切断ガイドまたは特別クロス−ハッチカッターが必要である。テープを適用し引っ張り剥がし、切断領域を検査し格付けする。前述の試験は、ASTM D3359で利用できる接着試験の適用および性能についての標準的方法に基づいている。本発明のために、接着力を、0(接着なし、すなわち、完全に不合格)〜10(完全な接着、すなわち、完全に合格)の段階基準で格付けする。6以上の格付けが好ましく、9以上の格付けがより好ましい。
KRASOL(登録商標)HLBH−P3000およびKRASOL(登録商標)HLBH−P2000ポリブタジエンは、Sartomer Resins(West Chester,Pennsylvania)より供給された。
PLAS−STICK(登録商標)2320プラスチッククリーナーは、DuPont Company(Wilmington,Delaware)より供給された。
DESMODUR(登録商標)Z4470ポリイソシアネートは、Bayer MaterialScience(Pittsburgh,Pennsylvania)より供給された。
亜鉛触媒は、0.05重量パーセントのジブチル錫ジラウレートおよび0.05重量パーセントのナフテン酸亜鉛である。
Desmodur(登録商標)N3300ポリイソシアネートは、Bayer MaterialScience(Pittsburgh,Pennsylvania)より供給された。
VAZO(登録商標)67熱開始剤は、DuPont Company(Wilmington,Delaware)より供給された。
ポリオレフィンパネルは、ACT Laboratories(Wixom,Michigan)より供給された。
AROMATIC(登録商標)150芳香族溶媒ブレンドは、ExxonMobil(Houston,Texas)より供給された。
LARAPOL(登録商標)A81ウレア/アルデヒド縮合生成物は、Conservation Resources International LLC(Springfield,Virginia)より供給された。
アクリルポリオールNo.1の調製
攪拌器、凝縮器、添加漏斗および窒素ブランケットを備えた反応器に、36.24グラムの酢酸ブチルを入れた。反応器を加熱して還流した。添加漏斗に、64.0グラムのシクロヘキシルメタクリレート、16.0グラムの2−エチルヘキシルメタクリレート、20.0グラムの2−ヒドロキシエチルメタクリレート、11.26グラムの酢酸エチルおよび3.0グラムのVAZO(登録商標)67熱開始剤の混合物を充填した。還流を維持しながら、上述した混合物を、リアクタに3時間にわたって添加した。添加が完了したら、添加漏斗に、さらに1.0グラムのVAZO(登録商標)67熱開始剤および16.67グラムの酢酸エチルを充填した。還流を維持しながら、この混合物を、リアクタに1時間にわたって添加した。上述した添加が完了したら、反応を還流で1時間保持してから冷却した。溶液の固形分を59.7%に調節したところ、溶液のGardner−Holdt粘度はQであった。
アクリルポリオールNo.2の調製
アクリルポリオールを上記の手順を用いて生成した。アクリルポリオールは、スチレン、イソボルニルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレートおよびメチルメタクリレートを10/10/15/30/10/25の比で用いて調製した。得られたポリマー溶液の固形分は65パーセント、Gardner−Holdt粘度はZであった。
アクリルポリオールNo.3の調製
アクリルポリオールを上記の手順を用いて生成した。アクリルポリオールは、スチレン、イソボルニルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよびヒドロキシプロピルメタクリレートを9/18/28/22.5/22.5の比で用いて調製した。得られたポリマー溶液の固形分は75パーセント、Gardner−Holdt粘度はXであった。
アクリルブレンドAの調製
106.81部のアクリルポリオールNo.2および93.19部のアクリルポリオールNo.3を、混合容器にて混合し、後の使用のために保管した。
ポリエステルNo.1の調製
攪拌器、凝縮器、添加漏斗および窒素ブランケットを備えた反応器に、200.18部のネオペンチルグリコール、54.96部の1,6−ヘキサンジオール、115.29部のトリメチロールプロパン、94.58部のイソフタル酸、114.39部のアジピン酸、180.24部のドデカン二酸および63.64部の無水フタル酸を充填した。前述の混合物を243℃まで加熱して、酸価が2〜5の範囲になるまで、この温度に保持した。加熱源を外し、62部、74部のキシレン、15部のトルエンおよび77部のメチルエチルケトンの混合物を添加した。得られたポリエステルのGPC重量平均分子量は約12,000、Tgは21℃、総固体重量は59.7であった。
洗浄溶液No.1の調製
99部のPLAS−STICK(登録商標)2320プラスチッククリーナーを1部のKRASOL(登録商標)HLBH−P2000と、好適な混合容器で混合し、溶液が形成されるまで攪拌した。混合物はそのまま用いた。
コーティング組成物A〜K
表1の成分を示した順番に、好適な混合溶液で混合して、コーティング組成物A〜Kを形成した。量はすべて重量部で示されている。
表1
Figure 2010515809
1.KRASOL(登録商標)HLBH−P3000ポリブタジエン
熱可塑性ポリオレフィンパネルを、クリーナー溶液、PLAS−STICK(登録商標)2320プラスチッククリーナーで各パネルを拭くことにより作製した。コーティング組成物A〜Kを各パネルに、0.254mm(0.010インチ)の隙間を有するバードタイプアプリケータにより適用した。パネルを30分間洗い流し、82℃(180°F)のオーブンで、30分間焼成した。パネルを1時間冷却した後、コーティングのX−ハッチおよびクロスハッチ接着力を試験した。パネルを60℃(140°F)で30分間焼成した以外は、同じ手順を用いて2組目のパネルを作製した。試験の結果を表2に示す。
表2
Figure 2010515809
上記の結果によれば、NCO:OH比が0.5:1のコーティング組成物は、ポリオレフィン基板に対して優れた接着力を有するコーティングを生成することが分かる。
コーティング組成物L〜O
表3の成分を、示した順番で、好適な混合容器において混合して、コーティング組成物L〜Oを形成した。量は全て重量部で示してある。
表3
Figure 2010515809
熱可塑性ポリオレフィンパネルを、クリーナー溶液No.1で各パネルの片側を拭くことにより作製した。コーティング組成物L〜Oを各パネルに、0.254mm(0.010インチ)の隙間を有するバードタイプアプリケータにより適用した。パネルを30分間洗い流し、82℃(180°F)のオーブンで、30分間焼成した。パネルを1時間冷却した後、コーティングのX−ハッチおよびクロスハッチ接着力を試験した。パネルを121℃(250°F)で30分間焼成した以外は、同じ手順を用いて2組目のパネルを作製した。試験の結果を表4に示す。
表4
Figure 2010515809
これらの実施例によれば、NCO:OH比が0.377:1〜0.601:1のコーティング組成物は、プラスチック基板に対して優れた接着力を有するコーティングを生成することが分かる。
比較例のコーティング組成物
以下の成分を示した順番で混合容器にて混合した。示した量は全て重量部である。
アクリルポリオールNo.1 27.46
KRASOL(登録商標)HLBH−P3000 3.09
ジブチル錫ジラウレート 3.09
亜鉛触媒 1.23
メチルアミルケトン 3.0
シクロヘキサノン 3.0
DESMODUR(登録商標)Z−4470 9.09
NCO:OH比 1:1
2枚の熱可塑性ポリオレフィンパネルを、PLAS−STICK(登録商標)2320プラスチッククリーナーで各パネルの片側を拭くことにより作製した。比較例のコーティング組成物を各パネルに、0.254mm(0.010インチ)の隙間を有するバードタイプアプリケータにより適用した。パネルのうち1枚を30分間洗い流し、82℃(180°F)のオーブンで、30分間焼成した。パネルを1時間冷却した後、コーティングのX−ハッチおよびクロスハッチ接着力を試験した。パネルを121℃(250°F)で30分間焼成した以外は、同じ手順を用いて第2のパネルを作製した。全ての試験によれば、本発明の接着力スコアに等しい10の接着力スコアを示した。

Claims (9)

  1. a.ヒドロキシル価が2〜200の架橋可能ポリマーを含む架橋可能成分と、
    b.飽和炭化水素ポリマーと、
    c.ポリマー鎖当たり2〜10個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートを含む架橋成分と
    を含み、
    前記コーティング組成物中の前記イソシアネート基対前記ヒドロキシ官能基の比が、0.1/1〜0.75/1であるコーティング組成物。
  2. 前記架橋可能成分が、アクリルポリオール、ポリエステルポリオールおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される請求項1に記載のコーティング組成物。
  3. 前記飽和炭化水素ポリマーが、テレケリックジオールである請求項1に記載のコーティング組成物。
  4. 前記架橋可能成分、前記飽和炭化水素ポリマーおよび前記架橋成分の総重量に基づいた重量パーセンテージで、0.5重量パーセント〜4.75重量パーセントの前記飽和炭化水素ポリマーを含む請求項1に記載のコーティング組成物。
  5. 前記ポリイソシアネートが、脂環式ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネートのイソシアヌレートトリマーおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される請求項1に記載のコーティング組成物。
  6. 付着コーティングを樹脂基材に生成する方法であって、
    d.
    i.ヒドロキシル価が2〜200の架橋可能ポリマーを含む架橋可能成分と、
    ii.飽和炭化水素ポリマーと、
    iii.ポリマー鎖当たり平均2〜10個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートを含む架橋成分と
    を含むコーティング組成物の層を前記樹脂基材に適用し、
    e.前記層を硬化して、前記付着コーティングを前記樹脂基材に生成し、
    前記コーティング組成物中の前記イソシアネート基対前記ヒドロキシ官能基の比が、0.1/1〜0.75/1である、方法。
  7. 前記樹脂基材が未処理または処理されている請求項6に記載の方法。
  8. 前記樹脂基材が、ポリエチレン−アルファオレフィンコポリマーにより強化されたイソタクチックポリプロピレン、ポリフェニレンエーテルにより強化されたポリアミド、シートモールディングコンパウンドまたはアクリロニトリル、ブタジエンおよびスチレンのコポリマーで作製されている請求項6に記載の方法。
  9. 前記樹脂基材が自動車車体部品である請求項6または8に記載の方法。
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