JP2010515395A - ネットワーク通信システム - Google Patents

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Abstract

ネットワーク通信システム2は、参加モードで動作することが可能なネットワーク装置11を有し、更に、信号を送信するための通信手段16と、新規性コードNDVCを含む新規性メモリ60と、第1の所定の値を含む比較メモリ61と、を有し、前記ネットワーク装置は、動作起動イベントに応じて、前記新規性コードNDVCを前記比較メモリにおける値と比較し、前記新規性コードが前記比較メモリの前記第1の所定の値と等しい場合には、前記参加モードに入り、参加信号を発し、ネットワークに参加するための参加手順を実行し、第2の所定の値を前記新規性メモリに書き込み、利用準備完了モードに入り、そうでなければ、前記新規性コードが前記比較メモリの前記第1の所定の値と等しくない場合には、即座に利用準備完了モードに入るように構成される。

Description

本発明は、一般的には、必須ではないが好適には双方向通信が可能な、ネットワーク構造を持つ通信システムに関する。特定の例においては、本発明は複数の光源を制御するためのシステムに関し、本発明はこの例を参照しながら具体的に説明されるが、本発明はこの例に限定されるものでないことに留意されたい。とりわけ、該ネットワークは、例えば照明装置、暖房装置、テレビジョン等のような、種々の性質を持つ複数の家庭用器具を有しても良く、更に一般的には、電源又はバッテリから電力を供給される、いずれの電動器具を有しても良い。
特定の例においては、本発明は、複数のランプを有する照明システムに関する。各ランプは、対応するランプをスイッチオン又はオフすることが可能であり、ことによると該ランプを暗くすることが可能な、ネットワーク装置を備える。多色ランプを備えた電機子の場合には、これらランプは特定の望ましい混合色を作り出すことを命令され得る。ユーザ操作されるリモートコントローラは、有線であっても良いが好ましくは無線である通信経路によって、コマンド信号をネットワーク装置へと発することが可能であるネットワーク構成要素である(好適な通信の方法はRF信号を介したものである)。かくして、ユーザは、個々のランプと共に配置された個々のスイッチを操作する必要なく、該ユーザの照明システムをリモートで操作することができる。更に、該システムは新たな基盤を必要とせず、既存の電球が単純に、関連するネットワーク装置を持つ新しい電球によって置き換えられ得る。
以下の議論においては、利便性のため、当業者には明らかであるように、実際には斯かるランプのネットワーク装置が意図される「ランプ」について言及される。
複数のランプを個別に操作することを可能とするため、ランプが互いから区別されることができることが必要である。それ故、各ランプは一意的なIDコード又はアドレスコードを持ち、リモートコントローラにより発せられるコマンド信号は、命令部分と、宛先即ち該命令が向けられるランプを示す部分とを含み、該命令部分は、該ランプに対して、何をすることが期待されているかを示す。
該コマンド信号はまた、確認応答の要求を含んでも良い。この場合には、命令を受信して該命令に従うことに加え、ネットワーク装置は更に確認応答メッセージをリモートコントローラに送信し、それにより、リモートコントローラが、該リモートコントローラのコマンド信号が宛先ネットワーク装置によって受信されたことを知る。斯かる確認応答メッセージが十分に迅速に受信されない場合には、リモートコントローラは自動的にコマンド信号を再送し、ユーザは対応するコマンドボタンを再び操作する必要はない。
該システムは更に、ネットワーク定義情報を含むメモリを有する。該メモリは、ネットワーク定義メモリとして示される。ネットワーク定義情報は、とりわけ、ネットワーク装置のIDコードのリストと、対応するリモートコントローラ装置のIDコードのリストとを有する。通信に関与する、それ故定義により通信ネットワークの一部である、より多くの装置が近隣に存在し得るが、或るネットワーク装置がネットワーク定義情報に含まれない(即ち前記リスト上にない)場合には、該ネットワーク装置はアドレス指定され得ず、それ故リモートコントローラにより操作され得ないことに留意されたい。更に、より多くのリモートコントローラ装置が近隣に存在し得るが、或るリモートコントローラ装置がネットワーク定義情報に含まれない(即ち前記リスト上にない)場合には、該リモートコントローラ装置のコマンド信号は受容されず従われないことに留意されたい。
更に、ネットワーク定義情報は、どのネットワーク装置(IDコード)がどのコマンドボタンに関連するかを定義するテーブルを有しても良い。リモートコントローラが、個々のランプに関連したコマンドボタンを持つことも可能である。しかしながら、1つのコマンドボタンが、ランプの群を同時に操作することが可能であることが好適である。この場合には、ネットワーク定義情報は、各コマンドボタンについて、当該特定のコマンドボタンに関連するネットワーク装置(IDコード)のリストを有しても良く、又は代替として、どのネットワーク装置がどの群のメンバであるかを定義するリスト、及びどの群がどのコマンドボタンに関連するかを定義するテーブルを有しても良い。
ネットワークは静的ではない。ランプが追加されたり若しくは取り除かれたり、又はランプの群割り当てが変更されることがあり得る。従って、ユーザがネットワーク定義メモリを修正することを可能とする機能がある。ネットワーク定義メモリと修正機能との組み合わせは、「調整手段」と呼ばれる。適切な実施例においては、調整手段は、「調整器」なる語句により示される別個の装置として実装される。しかしながら、調整機能は、例えばリモートコントローラのような、他のネットワーク装置と一体化されても良い。独立した調整器の利点は、リモートコントローラが好適には軽量バッテリにより動作させられる装置として実装され、一方で調整器は好適にはバッテリが空になった場合にも該調整器の設定が失われないように電源から一定の電力を供給されるという事実に存する。
本発明を実装するための特に適切な通信プロトコルは、Zigbee(登録商標)である。Zigbeeはそれ自体知られたものであり、オープンソースの規格であるから、Zigbeeの詳細な説明はここでは省かれる。
上述したように、ネットワークの各構成要素、即ちネットワーク装置、リモートコントローラ、調整器は、一意なアドレス又はIDコードを持っており、それによって、複数の受信器によって受信されるが実際には1つ、即ち意図された宛先によってのみ処理されるコマンドを送信することが可能となる。しかしながら、このことは、正常な通信のためには、ネットワーク構成要素が互いを「知っている」必要があることを意味している。リモートコントローラは、該リモートコントローラが宛先とすることが可能なネットワーク装置のIDコードを知っている必要がある。ネットワーク装置は、該ネットワーク装置が従うべきリモートコントローラのIDコードを知っている必要がある。ネットワーク装置及びリモートコントローラは、該ネットワーク装置及びリモートコントローラが従うべき調整器のIDコードを知っている必要がある、等する。製造の直後には、斯かる構成要素のそれぞれは自身のIDコードのみを設定され、他の構成要素の知識を持たない。実際には、構成要素は異なる場所で製造され得、ネットワークを構成する構成要素のセットは後になって一緒にされ得る。
ネットワークが消費者にとって構成要素のセットとして一体化したものであり、1つのキットとして示されることは、非常に一般的である。例えば、以上の例においては、スターターキットが1つの調整器、1つのリモートコントローラ、及びネットワーク装置を持つ4つのランプを有し得る。単純に6つの別個の構成要素を提供し、これら構成要素を1つの箱に詰めて消費者に販売することは、製造者又は小売業者にとっては魅力的である。しかしながら、ユーザが帰宅したときに、ユーザは構成要素を物理的に実装必要があるのみならず、ネットワークを機能的に実装する必要もある。このことは各構成要素が自身をネットワークに登録する参加(enlistment)モードに、各構成要素を設定することにより実行される。構成要素を参加させる処理において、該構成要素のIDコードは調整器のネットワーク設定メモリに登録され、該調整器が他の構成要素のIDコードを「学習」することとなる。特に消費者がことによると当該製品に慣れていないことを考慮すると、このことは幾分冗長なタスクである。
消費者は主に、「プラグ・アンド・プレイ」型の機能による、向上したユーザ快適性に関心がある。今日まで、このことは各構成要素が互いを知るようにするという冗長なタスクが、例えば製造者若しくは小売業者によって、又は製造者から消費者までの経路の少なくともどこかで、実行されることにより実現されていた。しかしながら、このことは非常にコストが掛かる。更に、斯かる参加段の後に、これら構成要素は互いと一緒にしておく必要があり、物流プロセスに対する負荷を増大させる。
本発明の目的は、この問題を解決することにある。
本発明によれば、ネットワーク構成要素は、該ネットワーク構成要素が初めてスイッチオンされたことを決定することができ、斯かる決定に応じて、該ネットワーク構成要素の参加モードへと自動的に移行することが可能である。該モードにおいては、ネットワーク構成要素は、該ネットワーク構成要素のIDコードを含む参加メッセージを送信する。或る構成要素から斯かる参加メッセージを受信した他のネットワーク構成要素は、該参加を自動的に承認し、該構成要素をネットワークの一部として認識する。更に、該受信した他のネットワーク構成要素は、自身のIDコードを含む確認応答メッセージを返し、新たな構成要素は該IDコードを同じネットワークのIDコードとして自身のメモリに自動的に保存する。
新たなネットワーク構成要素は、所定の時間(例えば1時間であっても良い)の間、該参加モードに留まる。該所定の時間は、ユーザが家にネットワーク構成要素のセットを持って来るという実際的な実装において、ユーザが全ての構成要素を開梱し、これら構成要素をスイッチオンする、即ちこれら構成要素に電池を入れるために、十分な時間があるように選択される。
更なる有利な高度化は、従属請求項において言及される。
本発明のこれらの及びその他の態様、特徴及び利点は、図面を参照しながら、1つ以上の好適な実施例の以下の記載により、更に説明される。図面において、同一の及び参照番号は、同一の又は類似する部分を示す。
ネットワーク装置を持つ電球を模式的に示す。 照明システムを模式的に示す。 制御信号を模式的に示す。 参加信号を模式的に示す。 ネットワーク定義情報を模式的に示すテーブルである。 ネットワーク定義情報を模式的に示すテーブルである。 本発明によるネットワーク装置を模式的に示すブロック図である。 本発明によるネットワーク装置の動作を模式的に示すブロック図である。 本発明によるリモートコントローラを模式的に示すブロック図である。 本発明によるリモートコントローラの動作を模式的に示すブロック図である。 本発明による調整器を模式的に示すブロック図である。 本発明による調整器の動作を模式的に示すブロック図である。
本発明による機器の例として、図1は電球10を模式的に示す。該電球の外見は極めて一般的なものであるが、電球10は内部にネットワーク装置11を有し、該ネットワーク装置11は、電力を受けるための電球接点に接続された端子12及び13を持ち、更に例えば螺旋Lのような該電球の実際の発光部に接続された出力端子14及び15を持つ。代替として、白熱電球の代わりに、例えばLED又はガス放電ランプのような他のタイプの光源が利用可能であり、その場合には出力端子14及び15は対応するランプドライバに接続され得る。ネットワーク装置11は更に、アンテナ16により示される通信機能を持ち、該通信機能を介して、ネットワーク装置11はコマンド信号Sを受信し、確認応答信号Sを発することが可能である。
図2は、それぞれが関連するネットワーク装置11を有する複数の光源10を有する、照明システム1を模式的に示す。照明システム1は、照明システム1は、光源10のネットワーク装置11を有する、ネットワーク通信システム2を備える。図2においては、簡潔さのため、ネットワーク装置11を備えた4つの斯かる光源10のみが示されており、相互の区別のためにインデクスが補われている。しかしながら、ネットワーク装置の数は、4より少なくても良いし、又は多くても良いことは、明らかであろう。
通信システム2は更に、ユーザ操作されるリモートコントローラ20を有し、該リモートコントローラ20もまた、アンテナ26により示される通信機能を持ち、該通信機能を介して、リモートコントローラ20はコマンド信号Sを発し、確認応答信号Sを受信することが可能である。リモートコントローラ20は、21により示される、典型的にはコントロールキー又はボタンである、ユーザ入力手段を持つ。
個別にアドレス指定可能となるように、各ネットワーク装置11は、ID(i)として示される一意的なIDコードを持つ。図3Aは、コマンド信号Sが、宛先とされたネットワーク装置11(i)のIDコードID(i)を含むデータ部分31と、例えば「スイッチオン」又は「スイッチオフ」のような実際のコマンドを含むコマンド部分32とを有することを、模式的に示す。どのネットワーク装置又はネットワーク装置の群が宛先とされているかを示すための他の方法もまた、可能である。かくして、特定のランプ10(i)を制御することが可能であるためには、リモートコントローラ20は、対応するネットワーク装置11(i)のIDコードID(i)を知っている必要がある。
一方、自身のIDコードID(i)を含むコマンド信号Sを受信したネットワーク装置11(i)は、該コマンド信号Sが、「知らない構成要素」から来たものであるか、ネットワークの一部であるリモートコントローラ20から来たものであるかをチェックする必要がある。かくして、コマンド信号Sに従うことが可能となるためには、ネットワーク装置11(i)は、リモートコントローラ20のIDコードを知っている必要がある。
通信システム2は更に、典型的には適切にプログラムされたマイクロコンピュータ等として実装される、調整器40を有する。調整器40はまた、アンテナ46により示される通信機能を持ち、該通信機能を介して、調整器40はコマンド信号Sを受信し、確認応答信号Sを発することが可能である。
調整器40はネットワーク定義メモリ41を備え、該ネットワーク定義メモリ41は、数あるなかでも、ネットワークに属するネットワーク構成要素のIDコードのリスト、及びリモートコントローラのボタンとIDコードとの間の関係を有する。更に、ネットワーク装置は群に構成されても良く、ネットワーク定義メモリ41は群割り当て情報をも有しても良い。適切には、ネットワーク定義メモリ41中の情報は、テーブルとして配置される。図4は、斯かるテーブルの例を示す。本図は、ネットワークがIDコード(1)乃至ID(4)を持つ4つのネットワーク装置を有すること、ネットワーク装置ID(1)及びID(2)が群1に属しボタン4に関連すること、及びネットワーク装置ID(3)及びID(4)が群2に属しボタン5に関連すること、を示す。特定のボタンとの関連が既に群割り当てを示唆しているため、別個の群情報はなくても良い。また、ネットワーク装置を群に関連付けるテーブルがあっても良く、群をボタンに関連付ける別個のテーブルがあっても良い。
適切なボタン21を操作することにより、ユーザはかくしてランプ10をリモートで、個別に又は群で、操作することができる。
ユーザが新たなランプ10(5)をシステムに追加することを欲しており、該新たなランプはIDコードID(5)を持つネットワーク装置11(5)を持つものとする。該IDコードはネットワークにおいて知られていないとすると、斯かる新たなランプはリモートコントローラ20によって制御されないこととなる。このことを解決するため、本発明のネットワーク装置は所定の時間の間だけ参加モードに自動的に設定されるように構成され、リモートコントローラ20は、ユーザにより操作されたときに、該リモートコントローラが所定の時間の間参加モードに入るようにするボタンを有する。
参加モードにおいて、ネットワーク装置11は、該ネットワーク装置のIDコード33と、参加のための要求(図3Bを参照)を示すコード34とを含む、参加信号Sを送信する。斯かる参加信号Sが調整器40により受信されると、調整器40は第5のネットワーク装置11(5)のIDコードID(5)をネットワーク定義メモリ41(図5を参照)に入力し、調整器40は該IDコードを該ネットワークの他の全てのメンバに通知し、調整器40は該ネットワークの他の全てのメンバのIDコードを第5のネットワーク装置11(5)に通知する。
同様に、新たなリモートコントローラを導入することも可能である。このネットワーク構成要素もボタン等を持ち、これを用いてユーザは該リモートコントローラを参加モードへと設定することができ、該モードにおいて該リモートコントローラは参加信号を発し、調整器の応答は上述したものと同様である。
同様に、新たな調整器を導入することも可能である。このネットワーク構成要素もボタン等を持ち、これを用いてユーザは該調整器を参加モードへと設定することができ、該モードにおいて該調整器は参加要求信号SERを発する。参加信号Sと同様に、参加要求信号SERは、調整器40のIDコード33と、コード34(ここでは該信号が新たな調整器からのものであることを示す)とを含む。この時点まで、他のネットワーク構成要素は該新たな調整器のIDコードを知らないが、参加要求信号SERを考慮して、これら他のネットワーク構成要素は該新たな調整器を承認する。更に、これら他のネットワーク構成要素は全てそれぞれの参加信号Sを送信し、該参加信号は調整器40により受信され、該調整器40が次いで、全てのネットワーク構成要素から該調整器が受信した全てのIDコードに基づいてネットワークを実装する。
該参加の厳密な手順は本発明の適切な理解のためには重要ではない点に留意されたい。更に、以上の機能を示すシステムはそれ自体知られたものであることに留意されたい。しかしながら、斯かる知られたシステムにおいては、以上の手順は、新たな調整器の導入のためであろうと、新たなリモートコントローラの導入のためであろうと、新たなランプの導入のためであろうと、システムを参加モードへと設定するためには常にユーザの動作を必要とする。更に直感的でそれ故ユーザフレンドリである本発明の実施例においては、或るネットワーク装置(又は実際にはいずれかのネットワーク構成要素)が初めて利用されるときには、特定のユーザ動作を必要とすることなく、システムが自動的に参加モードに移行する。かくして、新たなネットワーク構成要素は、ネットワークに自動的に追加される。
本発明の要旨が以下新たなネットワーク装置の追加について具体的に説明されるが、他のタイプのネットワーク構成要素の追加に対しても同様の説明が当てはまる。
図6は、本発明により実装されたネットワーク装置11を模式的に示すブロック図である。本図は、斯かる装置が、ネットワーク装置新規性コードNDVCを含む新規性メモリ60を備えることを示している。該メモリは不揮発性メモリであり、従って該メモリの内容は電源(図示されていない)がスイッチオフされても保持される。不揮発性メモリはそれ自体知られたものであり、従って不揮発性メモリの説明はここでは必要とされない点に留意されたい。
製造時には、該ネットワーク装置11が新品であることを示す第1の所定の値、例えば「0」が、新規性メモリ60に保存される。
図7は、電源投入時(ステップ71)の本発明により実装されたネットワーク装置11の動作を模式的に示すフロー図である。
ステップ72において、ネットワーク装置11は、新規性メモリ60における新規性コードNDVCを読み取り、該コードを第1の所定の値と比較することにより、該装置自身の状態をチェックする。この目的のため、該第1の所定の値は、消去不能メモリである比較メモリ61に保存されている。典型的には、このことは、該第1の所定の値がネットワーク装置11のソフトウェアに組み込まれることにより実装されるが、明確さのため、図6は別個のメモリ位置を示している。
新規性メモリ60中の新規性コードNDVCが第1の所定の値「0」に等しく、該ネットワーク装置11が新品であることを示していることが分かった場合には、該ネットワーク装置11は該装置の参加モードに移行し(ステップ73)、該モードにおいて該装置は参加信号Sを発する(ステップ74)。結果として、参加手順(ステップ75)が実行され、該手順は先行技術の手順と同一であっても良い。
参加ルーチン(ステップ75)を完了した後、ネットワーク装置11は、該ネットワーク装置11がもはや新品ではないことを示す第2の所定の値、例えば「1」を、新規性メモリ60に書き込む(ステップ76)。比較メモリ61における値と異なるものである限り、該第2の所定の値の厳密な値は重要ではない。ネットワーク装置11はこれで、利用準備ができたこととなる(ステップ77)。
いずれかの後の電源投入時に(ステップ71)、ネットワーク装置11は新規性メモリ60における新規性コードVCを読み取ることにより、自身の状態を再びチェックする(ステップ72)。このとき、新規性コードVCが、該ネットワーク装置11が新品でないことを示す第2の所定の値「1」を持つことを見出すこととなり、その結果、ネットワーク装置11はステップ73乃至76をスキップし、即座に利用準備完了状態となる(ステップ77)。かくして、ネットワーク装置11がそれぞれの電源投入イベント毎に参加手順を起動してしまうことが効果的に回避される。
図8は、本発明により実装されたリモートコントローラ20を模式的に示すブロック図である。本図は、斯かる装置が、リモートコントローラ新規性コードRCVCを含む不揮発性新規性メモリ80を備え、更に比較メモリ81を備えることを示している。
製造時には、当該リモートコントローラ20が新品であることを示す、例えば「0」のような第1の所定の値が、新規性メモリ80に保存される。
図9は、電源投入時(ステップ91)の本発明により実装されたリモートコントローラ20の動作を模式的に示すフロー図である。
ステップ92において、リモートコントローラ20は、新規性メモリ80における新規性コードRCVCを読み取り、該コードを比較メモリ81における第1の所定の値と比較することにより、該リモートコントローラ自身の状態をチェックする。
新規性メモリ80中の新規性コードRCVCが第1の所定の値「0」に等しく、該リモートコントローラ20が新品であることを示していることが分かった場合には、該リモートコントローラ20は該リモートコントローラの参加モードに移行し(ステップ93)、該モードにおいて該リモートコントローラは参加信号Sを発する(ステップ94)。結果として、参加手順(ステップ95)が実行され、該手順は先行技術の手順と同一であっても良い。
参加ルーチン(ステップ95)を完了した後、リモートコントローラ20は、該リモートコントローラ20がもはや新品ではないことを示す第2の所定の値、例えば「1」を、新規性メモリ80に書き込む(ステップ96)。リモートコントローラ20はこれで、利用準備ができたこととなる(ステップ97)。
いずれかの後の電源投入時に(ステップ91)、リモートコントローラ20は新規性メモリ80における新規性コードRCVCを読み取ることにより、自身の状態を再びチェックする(ステップ92)。このとき、新規性コードRCVCが、該リモートコントローラ20が新品でないことを示す第2の所定の値「1」を持つことを見出すこととなり、その結果、リモートコントローラ20はステップ93乃至96をスキップし、即座に利用準備完了状態となる(ステップ97)。かくして、リモートコントローラ20がそれぞれの電源投入イベント毎に参加手順を起動してしまうことが効果的に回避される。
図10は、本発明により実装された調整器40を模式的に示すブロック図である。本図は、斯かる装置が、リモートコントローラ新規性コードCVCを含む不揮発性新規性メモリ100を備え、更に比較メモリ101を備えることを示している。
製造時には、当該調整器40が新品であることを示す、例えば「0」のような第1の所定の値が、新規性メモリ100に保存される。
図11は、電源投入時(ステップ111)の本発明により実装された調整器40の動作を模式的に示すフロー図である。
ステップ112において、調整器40は、新規性メモリ100における新規性コードCVCを読み取り、該コードを比較メモリ101における第1の所定の値と比較することにより、該調整器自身の状態をチェックする。
新規性メモリ100中の新規性コードCVCが第1の所定の値「0」に等しく、該調整器40が新品であることを示していることが分かった場合には、該調整器40は該調整器の参加モードに移行し(ステップ113)、該モードにおいて該調整器は参加信号SERを発する(ステップ114)。結果として、参加手順(ステップ115)が実行され、該手順は先行技術の手順と同一であっても良い。
参加ルーチン(ステップ115)を完了した後、調整器40は、該調整器40がもはや新品ではないことを示す第2の所定の値、例えば「1」を、新規性メモリ100に書き込む(ステップ116)。調整器40はこれで、利用準備ができたこととなる(ステップ117)。
いずれかの後の電源投入時に(ステップ111)、調整器40は新規性メモリ100における新規性コードCVCを読み取ることにより、自身の状態を再びチェックする(ステップ112)。このとき、新規性コードCVCが、該調整器40が新品でないことを示す第2の所定の値「1」を持つことを見出すこととなり、その結果、調整器40はステップ113乃至116をスキップし、即座に利用準備完了状態となる(ステップ117)。かくして、調整器40がそれぞれの電源投入イベント毎に参加手順を起動してしまうことが効果的に回避される。
要約すると、本発明は、
参加モードで動作することが可能な少なくとも1つのネットワーク装置(11)と、
信号を送信するための通信手段(16)と、
ネットワーク装置新規性コード(NDVC)を含む新規性メモリ(60)と、
第1の所定の値を含む比較メモリ(61)と、
を有するネットワーク通信システム(2)であって、前記ネットワーク装置(11)は、動作起動イベント(ステップ71)に応じて、新規性メモリ(60)からネットワーク装置新規性コード(NDVC)を読み取り、ネットワーク装置新規性コード(NDVC)を比較メモリ(61)における値と比較し、
ネットワーク装置新規性コード(NDVC)が比較メモリ(61)の第1の所定の値と等しい場合には、参加モードに入り(ステップ73)、参加信号(S)を発し(ステップ74)、ネットワーク(2)に参加するための参加手順を実行し(ステップ75)、第2の所定の値を新規性メモリ(60)に書き込み(ステップ76)、利用準備完了モードに入り(ステップ77)、そうでなければ、
ネットワーク装置新規性コード(NDVC)が比較メモリ(61)の第1の所定の値と等しくない場合には、即座に利用準備完了モードに入る(ステップ77)ように構成された、ネットワーク通信システム(2)を提供する。
本発明は図面及び以上の記述において詳細に例示され説明されたが、斯かる例示及び説明は例証又は典型例であって限定ではないとみなされるべきであることは、当業者には明らかである。本発明は、開示された実施例に限定されるものではなく、添付される請求の範囲に定義される本発明の保護範囲内で、幾つかの変形及び変更が可能である。
例えば、通信システムは、ランプ以外の装置を有するシステムで実装されても良い。照明システムは、ネットワーク装置を備えた電機子、変圧器等のような、ランプとは異なる照明装置を有してさえも良い。
更に、ネットワークは好適には双方向通信に適したものであるが、このことは本発明に必須ではない。実際には、ネットワークが単方向通信のみが可能である実施例が存在し、そこでも本発明は同様に実装されることができる。例として、リモートコントローラとランプとが共に新品であり、最初の電源投入時に、該リモートコントローラが自身のIDを送信するために参加モードに自動的に入り、該ランプが受信のために参加モードに自動的に入ると仮定する。参加手順の後、該ランプはリモートコントローラのIDコードを受信し、その後は当該リモートコントローラからのコマンドを受け取ることとなるが、該リモートコントローラは関連するランプの知識を持たない。このことは理想的ではないが、特定のユーザ動作が必要とされることなく、構成要素の起動後に即座に動作するシステムに、自動的に帰着する。
更に、以上において本発明は、電源投入イベントに応じて装置が自動的にネットワーク参加モードに入る実施例について説明された。しかしながら、斯かる実施例は、非常に適切であるが、必須ではない。本発明を実施するために必要とされるものは、動作状態にされようとする装置に常に関連する、語句「動作起動イベント」によって示され得るイベントである。適切なイベントは、関連する装置の実施例にも依存する。斯かるイベントのひとつは、電池を電池室に入れることである。このことは電気的に検出され得る(電力線の立ち上がり)が、機械的にも検出され得る(電池存在検出器、電池室が閉じていることを検出する検出器)。例えばリモートコントローラのような少なくとも幾つかのタイプの装置については、動き検出器が適切であり得、ここで動きは該装置が利用のためにユーザによって持ち上げられたことを示す。またリモートコントローラについては、ボタンの操作が、装置を動作状態にすることに不可避的に関連するイベントとしてみなされ得る。装置が操作の前に取り外される保護カバーを持つこともあり得、斯かる場合においては、カバーの取り外しが動作起動イベントとして検出されることができる。また、未使用状態の装置は折り畳まれており、従って操作の前に展開されることもあり得、斯かる場合においては、該展開が動作起動イベントとして検出されることができる。
更に、上述した実施例においては、比較メモリ61は第1の所定の値を含み、新規性コードが該メモリにおける値と等しい場合に、参加モードに自動的に入る。代替としては、比較メモリ61が第2の所定の値を含み、新規性コードが該メモリにおける値と等しくない場合に、参加モードに自動的に入ることも可能である。
開示された実施例に対するその他の変形は、図面、明細書及び添付される請求の範囲の検討により、請求される本発明を実施する際に当業者によって理解及び実行され得る。請求項において、「有する(comprising)」なる語は他の要素又はステップを除外するものではなく、「1つの(a又はan)」なる不定冠詞は複数を除外するものではない。単一のプロセッサ又はその他のユニットが、請求項に記載された幾つかのアイテムの機能を実行しても良い。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に利用されることができないことを示すものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に供給される又は他のハードウェアの一部としての、光記憶媒体又は固体媒体のような適切な媒体において保存/配布されても良いが、インターネット又はその他の有線若しくは無線の通信システムを介してのように、他の形態で配布されても良い。請求項におけるいずれの参照記号も、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
以上において、本発明は、本発明による装置の機能ブロックを示すブロック図を参照しながら説明された。これら機能ブロックの1つ以上がハードウェアによって実装されても良く、斯かる機能ブロックの機能は個々のハードウェアコンポーネントにより実行されても良いが、これら機能ブロックの1つ以上がソフトウェアで実装され、従って斯かる機能ブロックの機能が、コンピュータプログラムの1つ以上のプログラム行又はマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ディジタル信号プロセッサ等のようなプログラム可能な装置によって実行されることも可能であることは、理解されるべきである。

Claims (9)

  1. 参加モードで動作することが可能な、ネットワーク通信システムにおける使用のためのネットワーク装置であって、
    信号を送信するための通信手段と、
    ネットワーク装置新規性コードを含む新規性メモリと、
    第1の所定の値を含む比較メモリと、
    を有し、
    前記ネットワーク装置は、動作起動イベントに応じて、前記新規性メモリから前記ネットワーク装置新規性コードを読み取り、前記ネットワーク装置新規性コードを前記比較メモリにおける値と比較し、
    前記ネットワーク装置新規性コードが前記比較メモリの前記第1の所定の値と等しい場合には、前記参加モードに入り、参加信号を発し、ネットワークに参加するための参加手順を実行し、第2の所定の値を前記新規性メモリに書き込み、利用準備完了モードに入り、そうでなければ、
    前記ネットワーク装置新規性コードが前記比較メモリの前記第1の所定の値と等しくない場合には、即座に前記利用準備完了モードに入るように構成された、ネットワーク装置。
  2. 参加モードで動作することが可能な、ネットワーク通信システムにおける使用のためのリモートコントローラであって、
    信号を送信するための通信手段と、
    リモートコントローラ新規性コードを含む新規性メモリと、
    第1の所定の値を含む比較メモリと、
    を有し、
    前記リモートコントローラは、動作起動イベントに応じて、前記新規性メモリから前記リモートコントローラ新規性コードを読み取り、前記リモートコントローラ新規性コードを前記比較メモリにおける値と比較し、
    前記リモートコントローラ新規性コードが前記比較メモリの前記第1の所定の値と等しい場合には、前記参加モードに入り、参加信号を発し、ネットワークに参加するための参加手順を実行し、第2の所定の値を前記新規性メモリに書き込み、利用準備完了モードに入り、そうでなければ、
    前記リモートコントローラ新規性コードが前記比較メモリの前記第1の所定の値と等しくない場合には、即座に前記利用準備完了モードに入るように構成された、リモートコントローラ。
  3. 参加モードで動作することが可能な、ネットワーク通信システムにおける使用のための調整器であって、
    信号を送信するための通信手段と、
    調整器新規性コードを含む新規性メモリと、
    第1の所定の値を含む比較メモリと、
    を有し、
    前記調整器は、動作起動イベントに応じて、前記新規性メモリから前記調整器新規性コードを読み取り、前記調整器新規性コードを前記比較メモリにおける値と比較し、
    前記調整器新規性コードが前記比較メモリの前記第1の所定の値と等しい場合には、前記参加モードに入り、参加信号を発し、ネットワークに参加するための参加手順を実行し、第2の所定の値を前記新規性メモリに書き込み、利用準備完了モードに入り、そうでなければ、
    前記調整器新規性コードが前記比較メモリの前記第1の所定の値と等しくない場合には、即座に前記利用準備完了モードに入るように構成された、調整器。
  4. 参加モードで動作することが可能な、ネットワーク通信システムにおける使用のためのネットワーク装置であって、
    信号を送信するための通信手段と、
    ネットワーク装置新規性コードを含む新規性メモリと、
    第2の所定の値を含む比較メモリと、
    を有し、
    前記ネットワーク装置は、動作起動イベントに応じて、前記新規性メモリから前記ネットワーク装置新規性コードを読み取り、前記ネットワーク装置新規性コードを前記比較メモリにおける値と比較し、
    前記ネットワーク装置新規性コードが前記比較メモリの前記第2の所定の値と等しくない場合には、前記参加モードに入り、参加信号を発し、ネットワークに参加するための参加手順を実行し、前記第2の所定の値を前記新規性メモリに書き込み、利用準備完了モードに入り、そうでなければ、
    前記ネットワーク装置新規性コードが前記比較メモリの前記第2の所定の値と等しい場合には、即座に前記利用準備完了モードに入るように構成された、ネットワーク装置。
  5. 参加モードで動作することが可能な、ネットワーク通信システムにおける使用のためのリモートコントローラであって、
    信号を送信するための通信手段と、
    リモートコントローラ新規性コードを含む新規性メモリと、
    第2の所定の値を含む比較メモリと、
    を有し、
    前記リモートコントローラは、動作起動イベントに応じて、前記新規性メモリから前記リモートコントローラ新規性コードを読み取り、前記リモートコントローラ新規性コードを前記比較メモリにおける値と比較し、
    前記リモートコントローラ新規性コードが前記比較メモリの前記第2の所定の値と等しくない場合には、前記参加モードに入り、参加信号を発し、ネットワークに参加するための参加手順を実行し、前記第2の所定の値を前記新規性メモリに書き込み、利用準備完了モードに入り、そうでなければ、
    前記リモートコントローラ新規性コードが前記比較メモリの前記第2の所定の値と等しい場合には、即座に前記利用準備完了モードに入るように構成された、リモートコントローラ。
  6. 参加モードで動作することが可能な、ネットワーク通信システムにおける使用のための調整器であって、
    信号を送信するための通信手段と、
    調整器新規性コードを含む新規性メモリと、
    第2の所定の値を含む比較メモリと、
    を有し、
    前記調整器は、動作起動イベントに応じて、前記新規性メモリから前記調整器新規性コードを読み取り、前記調整器新規性コードを前記比較メモリにおける値と比較し、
    前記調整器新規性コードが前記比較メモリの前記第2の所定の値と等しくない場合には、前記参加モードに入り、参加信号を発し、ネットワークに参加するための参加手順を実行し、前記第2の所定の値を前記新規性メモリに書き込み、利用準備完了モードに入り、そうでなければ、
    前記調整器新規性コードが前記比較メモリの前記第2の所定の値と等しい場合には、即座に前記利用準備完了モードに入るように構成された、調整器。
  7. 少なくとも1つの請求項1又は4に記載のネットワーク装置と、
    少なくとも1つのネットワーク装置を識別するアドレスコード、及び命令コードを含む、少なくとも1つのコマンド信号を発することが可能な、少なくとも1つの請求項2又は5に記載のリモートコマンド装置と、
    ネットワークの構造及びメンバに関する情報を含むネットワーク定義メモリを備え、前記ネットワークの個々のネットワーク装置の状態に関する情報を含む装置状態メモリを更に備えた、少なくとも1つの請求項3又は6に記載の調整器と、
    を有する、ネットワーク通信システム。
  8. 請求項1又は4に記載のネットワーク装置を備えた少なくとも1つの照明装置と、
    少なくとも1つのネットワーク装置を識別するアドレスコード、及び命令コードを含む、少なくとも1つのコマンド信号を発することが可能な、少なくとも1つの請求項2又は5に記載のリモートコマンド装置と、
    ネットワークの構造及びメンバに関する情報を含むネットワーク定義メモリを備え、前記ネットワークの個々のネットワーク装置の状態に関する情報を含む装置状態メモリを更に備えた、少なくとも1つの請求項3又は6に記載の調整器と、
    を有する、照明システム。
  9. 前記照明装置はランプである、請求項8に記載の照明システム。
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