JP2010514042A - 防火器具の盗難防止としての警報装置 - Google Patents

防火器具の盗難防止としての警報装置 Download PDF

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Abstract

警報装置は、リードリレー(2)と、永久磁石(3)と、圧電サイレン(4)と、電子アセンブリ(5)と、給電電池(6)と、ボルト(7)と、スイッチ(9)と、USBコネクタとが中に配置された警報装置のケース(14)で構成される。盗もうとして、あるいは消火/火災の局所限定に使用するために防火器具(1)を取り外した場合には、ケースの内側に取り付けられた磁石(3a)の磁力線はもはや、防火器具(1)の本体を介して閉じていない。このようにしてリードリレー(2)の接点が動作位置に移動し、サイレン(4)の給電を作動させる。このようにしてサイレン(4)は作動し、あらかじめプログラムされた時間後に、自動的にオフになる。また、この警報装置は、防火器具の定期的な保守作業時に、電子キー(12)を挿入するだけで非作動にすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明の主題は、防火器具の盗難防止用の警報装置に関する。防火器具は、住宅物件及び企業物件の一般的な安全の備えのうちの義務的な部分である。これらは、見やすく容易にアクセスできる場所に設置され、したがって盗難にさらされることが多い。本発明は、特に検出の方法及び電子アセンブリに関し、この電子アセンブリは、特別なプログラム可能なキーなしには警報を切ることができないようにして、防火器具を盗もうとする場合に物件の使用者に警報を発する働きだけでなく、消火のため、又は火災を局所に限定するために実際に使用するという理由で防火器具を取り外す場合に、音声によって周囲に警報を発する働きもする。
発明によって解決される技術的課題
本発明によって解決される技術的課題は、所定の場所に設置される防火器具用の警報装置を守ることであり、この警報装置は、火災の場合又は盗難の場合、及び/又は防火器具の破壊の場合に周囲に警報を発することにある二重の機能を有する。このような警報装置が本発明によって解決され、この警報装置は、防火器具の本体が警報装置のケースのフレーム内にしっかりと入るようにした防火器具の取り付けによって、既存の防火器具に簡単に適用することができる。また、本発明によって、防火器具の定期的な保守作業の場合における警報装置の非作動も解決される。
技術水準
特開平9−161158号公報は、周囲で防火器具を移動させていることを知らせるための、防火器具付きの警報装置を提示している。この発明の技術的解決策は、器具の一方の側面に磁石と、可動端子付のスイッチと、警報の手段とが配置され、これらが防火器具の移動によって作動することにある。また、警報の手段は、防火器具の移動を検出する受信器又は光センサからの入力信号によって制御することができる。特開平9−231477号公報は、防火器具を移動させた場合に無接点センサによって警報が作動する防火器具用の警報装置を開示している。特開平10−124761号公報は、リードスイッチに向くように防火器具の後面に付けられた永久磁石で構成される防火器具用の警報装置を開示している。このリードスイッチは、永久磁石が近くにあるのでオフ状態になっている。防火器具の本体が永久磁石から引き離されると、警報が作動するように電気回路が閉じて、防火器具の本体が永久磁石から引き離されている限り音が発生する。前記文献のそれぞれが、現況技術で、防火器具の盗難の場合に警報を発することを解決する。しかし、これらのどれも、盗難又は火災の場合に効果的に警報を発することと、防火器具の保守作業の場合のアクセスとが実現される技術的解決策を示していない。
発明の本質
防火器具は、電子キーを用いて非作動にすることができる警報装置のケースに設置される。電子キーを取り出すことによって装置は作動するようになり、内蔵電池からの電気エネルギー消費なしに定常状態にとどまる。盗もうとして、あるいは消火/火災の局所限定時に意図的に使用するために防火器具を取り外した場合には、ケースの内側に取り付けられた磁石の磁力線はもはや、防火器具の本体を介して閉じられない。これにより、リードリレーの接点が動作位置に移動し、サイレンの給電を作動させる。このようにしてサイレンは作動し、あらかじめプログラムされた時間後に、自動的に非作動となる。時間アセンブリ(タイマ)は、リードリレーからインパルスを受け取り、これがその後、時間アセンブリの給電を引き継ぐ別のリレーを作動させる。このようにしてサイレンは中断しないようになり、あらかじめプログラムされた時間が終了した後に非作動となる。警報は、防火器具の定期的な保守作業の場合に、電子キーを挿入するだけで非作動にすることができる。USBソケット中に電子キーを挿入することによって、警報装置ケース内のマイクロリレーアセンブリ、及びキー自体に電気エネルギーが供給される。このようにして、2つのマイクロコントローラ間のデジタル通信、及びデジタルコードの交換が達成され、それにより、キー上にある2つのボタン用いてサーボモータの制御が可能になる。ボタンの1つを押すことによってマイクロコントローラにインパルスが与えられ、その後でマイクロコントローラはサーボモータを制御する。ボルトは、トランスミッションによって前後方向に移動し、そうして警報装置の底部の小さな扉を開閉する。この小さな扉のところにサイレンを作動させるためのスイッチがあり、それによって、防火器具の保守作業の必要に応じて装置が非作動にされる。
防火器具及び警報装置ケースの側面図である。 盗難防止用の警報装置の構成要素を示す図である。 盗難防止用の警報装置の構成要素を示す図である。 盗難防止用の警報装置の構成要素を示す図である。
発明の詳細な説明
警報装置は電池から給電される装置であり、壁に簡単に取り付けることができ、防火器具のアクティブな監視モードにおいて電流消費が0Aである。火災の場合で、かつこの消火用器具を使用するときに、警報は、強さ100dBのサイレン音によって、火災又は防火器具の盗難を付近の人に知らせることになる。サイレンは、強さ100dBの音を生み出す圧電素子を用いて作製され、9Vの電池から給電される集積回路NE 555を用いて作製されたタイマが、盗難の際にサイレン動作時間を管理し2分間に制限する。警報装置へのアクセスは、暗号化された電子キーによって保護される。
図1は、2本のねじ16を用いて壁15に取り付けられた防火器具1を示す。防火器具1は、防火器具の本体がぴったりと警報装置のケース14のフレーム内に入るようにして、警報装置のケース14上に設置される。ケース14もまた、ねじ16を用いて壁に取り付けられる。警報装置のケース14は、装置の内部を外部の影響から保護するとともに、リードリレー2と永久磁石3と防火器具1との間に、電子キーによって警報装置を先に非作動にすることなしに防火器具がケース14から離れた場合にケース内の警報を作動させるために必要な適切な距離を確保する。図2、3及び4は、防火器具の盗難防止用の警報装置の電子構成要素を示す。図2、3及び4の警報装置は、リードリレー2と、永久磁石3と、圧電サイレン4と、電子アセンブリ5と、給電電池6と、ボルト7と、スイッチ9と、USBコネクタとが中に配置された警報装置のケース14で構成される。この警報装置は、検出器として永久磁石3の磁界を用い、この磁界中にリードリレー2があり、永久磁石3とリードリレー2は、物理的に引き離さずに互いに並べて警報装置ケース内部に固定される。このようにしてリードリレー2が動作位置になる。リードリレー2は、防火器具1を警報装置のケース上に置くときまで動作位置にとどまる。防火器具の本体が強磁性体であるので、寄生磁界が生成され、この寄生磁界が、動作状態から定常状態にリードリレーの接点を移すことによって、リードリレーの状態変化を決定する。防火器具の存在検出をこのようにすることで、寄生磁界がなくなるときまで電流が消費されない。いつ、どれだけの距離で寄生磁界が消えるかは、永久磁石3の強さ及びサイズによって決まる。ケース内部に配置された永久磁石3とリードリレー2の精密に規定された位置は、防火器具が寄生磁界の上に設置されたときの寄生磁界によって保証されている。これら2つの要素の互いの位置は、防火器具の正しい検出を確実にするのに極めて重要である。防火器具1がぴったりと立てかけられることによって、かつ警報装置のケース14に部分的に入ることによって、新たに生成される寄生磁界に影響を及ぼし、そうして警報の作動を妨げる可能性があるどんな種類の金属物の引っぱりこみも防止される。防火器具と警報装置の間に何かを挿入する場合には、防火器具を持ち上げる必要がある。防火器具1を警報装置のケース14から数ミリメートル持ち上げた後にはもはや寄生磁界が消えて、リードリレー2が、永久磁石3の磁力線の作用によって、その接点を動作位置に移動させる。
リードリレー2の接点を重ね合わせることによって、電池6と電子時間アセンブリ5の間の電気回路が閉じられ、これにより所定の時間間隔に合わせて電磁リレーが作動し、この電磁リレーは、その二連の重なり合う接点によって、時間アセンブリ及び音発生器の給電をリードリレー2から独立して引き継ぐ。これは警報音が、所定の時間間隔が終了するまでは決して中断しないことを意味する。時間アセンブリとして集積回路NE555が使用される。この場合、集積回路はタイマのような働きをするので、時間のカウントダウンの開始に関係するいくつかの変更を行わなければならない。
通常の動作の方法では、同じ集積回路が手動で起動される。電気回路が閉じられた瞬間にタイマが始動するようにタンタルコンデンサが付加され、こうして完全な自動性が実現される。所定の時間が終了した後、アセンブリは定常状態になり、このとき電流の消費は5mAである。防火器具が警報装置のケース上に再び設置されたとき、リードリレー2はその接点を定常位置に移動させ、電気回路は遮断され、こうして電気エネルギーの消費もまた中断される。このような検出法によって、1個の9V電池で完全な電子アセンブリが動作することが実現され、この電池は、交換されることなしに最高2年も持続する。電池の交換時、又は防火器具の保守作業時(1年に1度)の警報の望ましくない作動を回避するためにデジタルキー12が存在し、USBコネクタ10を介してこのキーを用いることにより警報が非作動にされる。電子キー(12)の主要な機能は、警報装置のケース上の扉を開けることを可能にすることである。この電子キーは、マイクロコントローラAT 89C2051を用いて作製され、このマイクロコントローラは、モータ(8)を用いてボルト(7)によりロックを開閉する別のマイクロコントローラ89C2051(警報装置のケース内)にUSBコネクタを介して接続される。警報装置のケース14の内部にマイクロコントローラアセンブリが配置され、このアセンブリは、サーボモータ8及びボルト7を用いて警報装置14の底部の小さな扉11を開き、それによって警報装置の内部へのアクセスが確保される。警報装置14のケースの底部に、電子キー12とマイクロコントローラの間の通信用のUSBコネクタ10が配置される。USBコネクタへのキーの挿入後、電子キー及びコントロールロックの内部の電気回路が閉じられ、いくつかの連続するデジタルコードからなるシーケンスが作動する。2つのマイクロコントローラ間のこのような通信の方法が、高レベルの保護を保証する。デジタルコードの交換及び検査が正常に実施された場合、キー上にあるボタンを押すことによって小さな扉が開かれる。小さな扉が開いたところの、見やすく容易にアクセスできる場所にスイッチ9がある。それを押すことによって、リードリレー2への電気エネルギーの供給が遮断され、警報装置の非作動について警告する小さな信号ランプが点灯する。このようにして、警報音の望ましくない作動が回避される。防火器具の保守作業を終了した後、その防火器具が警報装置14のケース上に設置され、それによって寄生磁界が生成され、この寄生磁界によりリードリレー2が定常位置になる。機械スイッチが押されると小さな信号ランプが消えるが、これは装置の準備ができたことの合図である。電子キーがUSBコネクタに挿入されると、電子キーは2回のビープによってデジタルコードの正常な交換を知らせ、電子キーのボタンを押すことによって小さな扉がロックされる。このようにして警報装置が作動状態になる。防火器具の次の移動ごとに、サイレンが作動することになる。図2のキー12を挿入後、サーボモータ8が電子アセンブリ5によって作動し、ボルト7で小さな扉11をロックする。防火器具1を警報装置14のケース上に設置することによって磁石3aの磁力線の進路が変えられ、寄生磁界が現れる。防火器具を警報装置のケースから持ち上げた後に寄生磁界は消え、リードリレー2はその接点を動作位置に移動させ、電気回路は閉じ、電子アセンブリの給電をその二連接点によって引き継ぐ電磁リレー13が作動して圧電サイレン4を作動させ、この圧電サイレンは2分間作動すると予測される。防火器具を再び戻してもサイレンを停止する効果がなく、そのためサイレンは、予測されたように動作を継続する。このようにして、警報を発することが火災の場合でも防火器具の盗難の場合でも保証される。
1年に1度、防火器具の保守作業が予測されるので、警報の非作動化は、保守要員が永続的に責任を負う電子キー12を警報装置のケース上にUSBコネクタ10を用いて接続し、これによりボタンSW1を押した後に電子ロックが小さな扉11を開くことを可能にするという方法で実施される。扉11を開いた後に、警報をスイッチ9によって非作動にする。ここで防火器具は、サイレン4を作動させることなくケースから自由に取り外すことができる。保守作業を終了した後、防火器具はケース上に設置され、スイッチ9が「作動」に移され、その動作によって警報装置は、防火器具を管理する機能に設定される。扉11は閉じて、電子キー上でボタンSW2が、電子ロック(7及び8)をロックするように作動される。

Claims (7)

  1. 防火器具の盗難防止用の警報装置であって、防火器具(1)の本体がしっかりとそのフレームに入る前記警報装置のケース(14)と、リードリレー(2)と、永久磁石(3)と、圧電サイレン(4)と、電子時間アセンブリ(5)と、給電電池(6)と、ボルト(7)と、サーボモータ(8)と、スイッチ(9)とを含み、前記警報装置のケース(14)の底部に、電子キー(12)とマイクロコントローラの間の通信用のUSBコネクタ(10)が配置され、USBコネクタ(10)に前記電子キーが挿入された後に前記電子キー及びコントロールロックの内部の電気回路が閉じられて、いくつかの連続するデジタルコードからなるシーケンスが作動することを特徴とする警報装置。
  2. 前記警報装置の前記ケース(14)が、前記リードリレー(2)と前記永久磁石(3)と前記防火器具(1)との間に適切な距離を確保し、このようにして、前記電子キー(12)によって前記警報装置を事前に非作動にすることなしに前記防火器具が前記ケース(14)から離れた場合に警報を作動させるために必要な寄生磁界が確保されることを特徴とする、請求項1に記載の警報装置。
  3. 前記リードリレー(2)の接点を重ね合わせることによって、前記給電電池(6)と前記電子時間アセンブリ(5)の間の電気回路が閉じられ、これにより所定の時間に合わせて電磁リレーが作動し、この電磁リレーが、当該二連の重なり合う接点によって、前記時間アセンブリ及び音発生器の給電を前記リードリレー(2)から独立して引き継ぎ、このようにして、決められた時間間隔が終了するまでは警報音が決して中断されないことを特徴とする、請求項1又は2に記載の警報装置。
  4. 前記時間アセンブリとして集積回路NE555が使用されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の警報装置。
  5. 前記集積回路がタイマとして動作し、完全な自動性を実現するためにタンタルコンデンサが付加されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の警報装置。
  6. 前記電子キーが、マイクロコントローラAT 89C2051を用いて作製され、当該マイクロコントローラが、前記サーボモータ(8)を用いて前記ボルト(7)によりロックを開閉する別のマイクロコントローラAT 89C2051に前記USBコネクタ(10)を介して接続されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の警報装置。
  7. 寄生磁界が消えることによって、前記リードリレー(2)がその接点を動作位置に移動させて前記電気回路を閉じ、電磁リレー(13)が作動し、その二連の接点によって前記電子アセンブリの給電を引き継ぎ、圧電サイレン(4)をオンにし、2分間動作すると予測されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の警報装置。
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