JP2010508326A - ペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミド並びにそれらの製造 - Google Patents

ペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミド並びにそれらの製造 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(I)もしくは(Ia)のペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミド又はそれらの混合物の製造方法、高い置換度を有するペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミド並びにそれらの使用に関する。

Description

本発明は、ペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミド並びにそれらの製造及び使用に関する。
リレンテトラカルボン酸ジイミドは、公知のように、電磁スペクトルの近赤外(NIR)領域におけるその強力な吸収に基づき、応用技術で特に関心が持たれている。
ここで、例えばWO−A02/77081号において、クアテリレンテトラカルボン酸ジイミドを、ガラス積層体中での熱保護のための赤外吸収体として使用することが記載されている。
非置換もしくは低い置換度を有するペンタリレン誘導体及びヘキサリレン誘導体は、N.G.Pschirer他著のAngew.Chem.Int.Ed.45(2006),1401−1404によって記載されている。
類似のペンタリレン誘導体及びヘキサリレン誘導体は、DE−A102005018241号にも記載されている。
既に記載したペンタリレン誘導体及びヘキサリレン誘導体並びにNIRにおける前記誘導体の吸収能に関するそれらの使用にもかかわらず、他の誘導体、特に高置換された誘導体とその製造方法に要求が存在する。
従って、本発明の課題は、特にその吸収能に基づき特に関心が持たれていて、かつできる限り容易な製造方法に基づき、その比較的高い置換度にもかかわらず容易に製造できることが望ましい係る誘導体及びそれらの製造方法を提供することである。
前記課題は、以下の工程(a)、(b)
(a)式(II)
Figure 2010508326
の少なくとも1つテリレン化合物もしくはクアテリレン化合物と、式(III)もしくは(IIIa)
Figure 2010508326
[式中、
Y、Y1は、両者ともハロゲンであるか、又はY、Y1の一方の基がハロゲンであり、かつもう一方の基がB(OR′′)2である;
それぞれのR、RAは、互いに無関係に、同一もしくは異なる以下の基である:
アリールオキシ、アリールチオ、ヘタリールオキシもしくはヘタリールチオ、前記のアリールオキシ、アリールチオ、ヘタリールオキシもしくはヘタリールチオには、それぞれ他の飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1つ以上の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、以下の基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよい:
(i)C1〜C30−アルキル、
前記アルキルの炭素鎖は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−C≡C−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつC1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23、−POR23、アリール及び/又は飽和もしくは不飽和のC4〜C7−シクロアルキルによって一置換もしくは多置換されていてよく、前記のアリール及びシクロアルキルの炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、前記のアリール基及びシクロアルキル基は、それぞれC1〜C18−アルキル及び/又はアルキルについての置換基として上述した基によって一置換もしくは多置換されていてよい;
(ii)C3〜C8−シクロアルキル、
前記シクロアルキルの炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつ前記シクロアルキルに更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、C1〜C18−アルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23及び/又は−POR23によって一置換もしくは多置換されていてよい;
(iii)アリール又はヘタリール、
前記のアリール及びヘタリールに、更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、C1〜C18−アルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23、−POR23、アリール及び/又はヘタリールによって一置換もしくは多置換されていてよく、前記のアリール及びヘタリールは、それぞれC1〜C18−アルキル、C1〜C12−アルコキシ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23及び/又は−POR23によって置換されていてよい;
(iv)基−U−アリール、
前記のアリールは、前記のアリール基(iii)についての置換基として上述した基によって一置換もしくは多置換されていてよく、その際、Uは、基−O−、−S−、−NR1、−CO−、−SO−もしくは−SO2−を意味する;
(v)C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23−、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23及び/又は−POR23
各R′は、それぞれ無関係に、
水素;
1〜C30−アルキル、
前記アルキルの炭素鎖は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−C≡C−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつ前記アルキルは、基Rについての置換基として挙げた基(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよい;
3〜C8−シクロアルキル、
前記シクロアルキルに、更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、基Rについての置換基として挙げられた基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって置換されていてよい;又は
アリール又はヘタリール、
前記アリール及びヘタリールに、更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、基Rについての置換基として挙げられた基(i)、(ii)、(iii)、(iv)、(v)、アリールアゾ及び/又はヘタリールアゾによって置換されていてよく、前記アリールアゾ及びヘタリールアゾは、それぞれC1〜C10−アルキル、C1〜C6−アルコキシ及び/又はシアノによって置換されていてよい;
各R′′は、互いに無関係に、水素、C1〜C30−アルキル、C5〜C8−シクロアルキル、アリールもしくはヘタリールであり、又は互いに結合されて、2つの酸素原子とホウ素原子を含む5員ないし7員の環を形成し、前記環に、不飽和もしくは飽和の環が縮合されていてよく、かつ前記環は炭素原子上で4個までのC1〜C30−アルキル基、C5〜C8−シクロアルキル基、アリール基もしくはヘタリール基によって置換されていてよい;
である;
1は、水素又はC1〜C18−アルキルであり、その際、基R1は、それが複数存在する場合には、同一もしくは異なってよい;
2、R3は、互いに無関係に、
水素;
1〜C18−アルキル、
前記アルキルの炭素鎖は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつ前記アルキルは、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ及び/又は−COOR1によって一置換もしくは多置換されていてよい;
アリールもしくはヘタリール、
前記のアリール及びヘタリールに、それぞれ更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−CO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、C1〜C12−アルキル及び/又はアルキルについての置換基として上述した基によって一置換もしくは多置換されていてよい;
である;
かつ、m、m1、n、n1は、以下の少なくとも1つの条件を満たしている:
m=1、m1=0であり、かつn、n1は整数であり、その合計は、5〜8の数である;
m=2であり、かつn、n1は整数であり、その合計は、0〜8の数であり、その際、(IIIa)との反応が行われる;
m=1、m1=1であり、かつn、n1は整数であり、その合計は、5〜12の数である;
m=2、m1=0であり、かつn、n1は整数であり、その合計は、0〜12の数である;
]の少なくとも1つの化合物とをカップリングする工程;
(b)工程(a)で得られた反応生成物を脱水素環化して、一般式(I)もしくは(Ia)のリレン化合物
Figure 2010508326
又はそれらの混合物を得る工程
を含むペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造方法によって解決される。
本発明による方法のためには、m、m1、n、n1は、以下の意味の少なくとも1つを満たす。
ペンタリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造のために、相応のテリレン及び相応のペリレン(m=1、m1=0)であって、そのうちn、n1が整数であり、その合計が5〜8の数、従って5、6、7もしくは8であり、好ましくは5もしくは6であるものが変換される。n+n1のための例は、6+2、5+3、4+4、6+1、5+2、4+3、3+4、6+0、5+1、4+2、2+4、3+3、5+0、4+1、1+4、3+2、2+3である。n+n1のために好ましくは、4+4、4+2、2+4、3+2である。
更に、ペンタリレンテトラカルボン酸ジイミドは、相応のクアテリレン(m=2)であって、n、n1が整数であり、その合計が0〜8、従って0、1、2、3、4、5、6、7もしくは8、好ましくは4、5もしくは6、更に好ましくは5、6、7もしくは8、特に5もしくは6であるものを使用することによって得ることができ、その際、その変換は、相応の式(IIIa)のナフタリンで行われる。n+n1のための例は、8+0、7+0、6+0、5+0、4+0、3+0、2+0、1+0、0+0、7+1、6+1、5+1、4+1、3+1、2+1、1+1、0+1である。n+n1のために好ましくは、6+0、5+0、4+0、3+0、2+0、6+1、5+1、4+1、3+1、2+1であり、より好ましくは、6+0、5+0、4+0、3+0である。
ヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造のために、2種の相応のテリレン(m=1、m1=1)であって、そのうちn、n1が整数であり、その合計が5〜12の数、従って5、6、7、8、9、10、11もしくは12、好ましくは5、6、7もしくは8であるものが変換される。n+n1のための例は、6+6、6+4、4+6、5+5、6+3、3+6、5+4、4+5、6+2、2+6、5+3、3+5、4+4、6+1、1+6、5+2、2+5、4+3、3+4、6+0、0+6、5+1、1+5、4+2、2+4、3+3、5+0、0+5、4+1、1+4、3+2、2+3である。n+n1のために好ましくは、4+4、4+3、3+4、3+3である。
更に、ヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドは、相応のクアテリレン(m=2)及び相応のペリレン(m1=0)であって、n、n1が整数であり、その合計が0〜12の整数、従って0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11もしくは12、好ましくは4、5、6、7もしくは8、特に5、6、7もしくは8であるものを変換させることによって得ることができる。n+n1のための例は、8+0、7+0、6+0、5+0、4+0、3+0、2+0、1+0、0+0、8+1、7+1、6+1、5+1、4+1、3+1、2+1、1+1、0+1、8+2、7+2、6+2、5+2、4+2、3+2、2+2、1+2、0+2、8+3、7+3、6+3、5+3、4+3、3+3、2+3、1+3、0+3、8+4、7+4、6+4、5+4、4+4、3+4、2+4、1+4、0+4である。n+n1のために好ましくは、6+4、5+4、4+4、3+4、6+2、6+0、5+2、5+0、4+2、4+0、2+2、2+0であり、特に好ましくは、6+4、4+4、6+2、4+2、6+0、4+0である。
本発明によるペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造方法の特に好ましい一実施態様においては、一般式(II、m=2)のクアテリレン化合物との反応が行われる。
従って、本発明の更なる対象は、m=2である本発明による方法である。
更に、前記課題は、一般式(I)のペンタリレンテトラカルボン酸ジイミドもしくはその混合物であって、n及びn1が整数であり、その合計が5〜8の数、従って5、6、7もしくは8であり、好ましくは5もしくは6であり、かつR、RA、R′、m、m1が上述の意味を有するものによって解決される。n+n1のための例は、6+2、5+3、4+4、6+1、5+2、4+3、3+4、6+0、5+1、4+2、2+4、3+3、5+0、4+1、1+4、3+2、2+3である。n+n1のために好ましくは、4+4、4+2、2+4、3+2である。
従って、本発明によるペンタリレン化合物は、本発明による方法によって、相応のテリレン化合物と、相応のペリレン化合物とのカップリングによって得ることができる。本発明によるペンタリレン化合物は、高い置換度を有し、その場合に、基R及びRAは一緒になって少なくとも5つ存在している。しかしながら、置換基R及びRAの合計は、最大で8である。
更に、前記課題は、一般式(Ia)のペンタリレンテトラカルボン酸ジイミドもしくはその混合物であって、n及びn1が整数であり、その合計が5〜8の数、従って5、6、7もしくは8であり、好ましくは5もしくは6であり、かつR、RA、R′、mが上述の意味を有するものによって解決される。n+n1のための例は、8+0、7+1、7+0、6+1、6+0、5+1、5+0、4+1である。n+n1のために好ましくは、6+0、5+0、4+0である。
従って、本発明によるペンタリレン化合物は、本発明による方法によって、相応のクアテリレン化合物と、相応のナフタリン化合物とのカップリングによって得ることができる。本発明によるペンタリレン化合物は、高い置換度を有し、その場合に、基R及びRAは一緒になって少なくとも5つ存在している。しかしながら、置換基R及びRAの合計は、最大で8である。
更に、前記課題は、一般式(I)のヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドもしくはその混合物であって、n及びn1が整数であり、その合計が5〜12の数、従って5、6、7、8、9、10、11もしくは12であり、好ましくは5、6、7もしくは8であり、かつR、RA、R′、m、m1が上述の意味を有するものによって解決される。n+n1のための例は、8+0、7+0、6+0、5+0、8+1、7+1、6+1、5+1、4+1、8+2、7+2、6+2、5+2、4+2、3+2、8+3、7+3、6+3、5+3、4+3、3+3、2+3、8+4、7+4、6+4、5+4、4+4、3+4、2+4、1+4である。n+n1のために好ましくは、6+0、5+0、6+2、5+2、4+2、6+4、5+4、4+4である。
従って、本発明によるヘキサリレン化合物は、本発明による方法によって、相応のクアテリレン化合物と、相応のペリレン化合物とのカップリングによって得ることができる。本発明によるヘキサリレン化合物は、高い置換度を有し、その場合に、基R及びRAは一緒になって少なくとも5つ存在している。しかしながら、置換基R及びRAの合計は、最大で12である。
式(II)、(III)、(IIIa)による出発化合物は、技術水準から公知であるか又は類似の化合物の文献公知の合成をもとにして製造することができる。特に、本発明によるペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造方法のための出発物質として用いることができるテリレン誘導体及びクアテリレン誘導体は、出願番号102005021362のドイツ国特許出願に記載されている。更に、ヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミド及びペンタリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造は、DE−A102005018241号に記載されている。本発明によるイミド化合物の製造は、同様に行うことができる。
本発明によるペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造方法は、第一工程(a)として、式(II)の少なくとも1つのテリレン化合物もしくはクアテリレン化合物と、式(III)もしくは(IIIa)の少なくとも1つの化合物とのカップリングを含み、その際、両方の構成成分のカップリングは、それぞれ基Y及びY1の補助により行われる。
その際、Y及びY1は、ハロゲン化物であってよく、それらによって触媒的カップリングにより両方の芳香族構成成分の所望の結合が可能となる。同様に可能なこととして、基Y、Y1の一方がハロゲン化物であり、もう一方が式B(OR′′)2のボロン酸もしくは類似の化合物であってよい。カップリングは、その際いわゆるスズキ反応を介して行われる。好ましくは、両方の場合に、ハロゲン化物は、臭化物もしくは塩化物である。
本発明による方法を用いる本発明によるジイミドの製造は、好ましくは、有機溶剤の存在下で、所望であれば、水との混合物において、並びに遷移金属触媒及び塩基の存在下で行われ、その際、上述したように、両方の構成成分の一方はボロン酸誘導体であり、もう一方がハロゲン化物であってよい。係るボロン酸誘導体は、例えば相応のハロゲン化された芳香族化合物と、一般式(IV)(R′′O)2B−B(OR′′)2のジボランとによる反応によって、非プロトン性の有機溶剤と遷移金属触媒と塩基の存在下で得られる。
一般式(IV)の好適なジボランは、特にビス(1,2−及び1,3−ジオラト)ジボラン、テトラアルコキシジボラン、テトラシクロアルコキシジボラン及びテトラ(ヘタリール)アリールオキシジボラン並びにそれらの混合形である。前記化合物のための例としては、ビス(ピナコラト)ジボラン、ビス(1,2−ベンゾジオラト)ジボラン、ビス(2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオラト)ジボラン、ビス(1,1,3,3−テトラメチル−1,3−プロパンジオラト)ジボラン、ビス(4,5−ピナンジオラト)ジボラン、ビス(テトラメトキシ)ジボラン、ビス(テトラシクロペントキシ)ジボラン、ビス(テトラフェノキシ)ジボラン及びビス(4−ピリジルオキシ)ジボランが挙げられる。
一般式(IV)で示され、1個のホウ素原子上に存在する両方の基R′′が互いに結合されて、両方の酸素原子並びに臭素原子を含む5員もしくは6員の環を形成しているジボランが好ましい。形成された5員環もしくは6員環上に、芳香族の又は飽和の、また二環式の、5〜7個の炭素原子を環員として有する環が縮合されていてよい。全ての環もしくは環系は、4個までのC1〜C30−アルキル基、C5〜C8−シクロアルキル基、アリール基及び/又はヘタリール基によって置換されていてよく、それらが4個までのC1〜C4−アルキル基によって置換されていることが好ましい。前記の好適なジボランのための例は、既に上述したビス(1,2−及び1,3−ジオラト)ジボランであり、その際、ビス(ピナコラト)ジボランが特に好ましい。
一般式(IV)のジボランとハロゲン化される芳香族化合物とのモル比は、その際、一般に、0.8:1〜3:1、特に1.5:1〜2:1である。
溶剤としては、基本的に、反応条件下で塩基に対して安定で、選択される反応温度より高い沸点を有する全ての非プロトン性溶剤であって、出発物質が反応温度で完全に溶解し、かつ使用される触媒及び塩基が少なくとも部分的に溶解することで、十分に均質な反応条件が存在するものである。非極性非プロトン性の溶剤も極性非プロトン性の溶剤も使用することができる。
好ましい非極性非プロトン性溶剤のための例は、100℃より高い沸点の以下の群:
脂肪族化合物(特にC8〜C18−アルカン)、非置換の、アルキル置換された、並びに縮合された脂環式化合物(特に非置換のC7〜C10−シクロアルカン、1ないし3個のC1〜C6−アルキル基によって置換されたC6〜C8−シクロアルカン、10〜18個の炭素原子を有する多環式の飽和の炭化水素)、アルキル置換並びにシクロアルキル置換された芳香族化合物(特に1ないし3個のC1〜C6−アルキル基もしくはC5〜C8−シクロアルキル基によって置換されたベンゼン)並びにアルキル置換及び/又は部分水素化されていてよい縮合された芳香族化合物(特に1〜4個のC1〜C6−アルキル基によって置換されたナフタリン)からの溶剤並びにこれらの溶剤の混合物である。
特に好ましい溶剤のための例として、以下に詳細に挙げる:オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、イソデカン、ウンデカン、ドデカン、ヘキサデカン及びオクタデカン;シクロヘプタン、シクロオクタン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジエチルシクロヘキサン、プロピルシクロヘキサン、イソプロピルシクロヘキサン、ジプロピルシクロヘキサン、ブチルシクロヘキサン、t−ブチルシクロヘキサン、メチルシクロヘプタン及びメチルシクロオクタン;トルエン、o−、m−及びp−キシレン、1,3,5−トリメチルベンゼン(メシチレン)、1,2,4−及び1,2,3−トリメチルベンゼン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、t−ブチルベンゼン及びシクロヘキシルベンゼン;ナフタリン、デカヒドロナフタリン(デカリン)、1−及び2−メチルナフタリン及び1−及び2−エチルナフタリン;上述の溶剤からなる組合せ物、例えば原油加工もしくはナフサ加工に際しての熱的分解プロセス並びに触媒的分解プロセスの高沸点で部分水素化もしくは完全水素化された留分から得ることができるもの、例えばExsol(登録商標)型の混合物並びにSolvesso(登録商標)型のアルキルベンゼン混合物。
ことに好ましい溶剤は、キシレン(全ての異性体)、メシチレン及び、とりわけトルエンである。
好適な極性非プロトン性溶剤のための例は、N,N−二置換された脂肪族カルボン酸アミド(特にN,N−ジ−C1〜C4−アルキル−C1〜C4−カルボン酸アミド)、窒素含有の複素環式化合物並びに非プロトン性のエーテル(特にモノマー並びにオリゴマーのC2〜C3−アルキレングリコールの環状エーテル、ジアリールエーテル並びにジ−C1〜C6−アルキルエーテルであって、6個までのアルキレンオキシド単位を含みうるもの、とりわけジエチレングリコールジ−C1〜C4−アルキルエーテル)である。
特に適した溶剤のための例として、以下に詳細に挙げる:N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN,N−ジメチルブチルアミド;N−メチル−2−ピロリドン、キノリン、イソキノリン、キナルジン、ピリミジン、N−メチルピペリジン及びピリジン;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジフェニルエーテル、ジエチレングリコールジ−メチル−、−ジエチル−、−ジプロピル−、−ジイソプロピル−、−ジ−n−ブチル−、−ジ−s−ブチル−及び−ジ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチル−及び−ジエチルエーテル及びトリエチレングリコールメチルエチルエーテル。
溶剤量は、一般に、ハロゲン化される芳香族化合物1g当たりに、10〜1000ml、有利には20〜300mlである。
遷移金属触媒としては、特にパラジウム錯体が適しており、該錯体は、ここでも一般にハロゲン化される芳香族化合物に対して、1〜20モル%、とりわけ2〜10モル%の量で使用される。
係る触媒のための例は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、テトラキス(トリス−o−トリルホスフィン)パラジウム(0)、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]パラジウム(II)クロリド、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド、ビス(トリエチルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)アセテート、(2,2′−ビピリジル)パラジウム(II)クロリド、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、1,5−シクロオクタジエンパラジウム(II)クロリド、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)クロリド及びビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)クロリド、パラジウム(II)アセテートであり、その際、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)及びパラジウム(II)アセテートが好ましい。
一般に、遊離の配位子分子、例えばトリ(t−ブチル)ホスフィン、トリ(i−ブチル)ホスフィン、トリフェニルホスフィン及びトリス(o−トリル)ホスフィン及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,6−ジメトキシビフェニルの同時の存在が推奨される。通常の量は、遷移金属触媒に対して、80〜500モル%、有利には100〜300モル%である。
塩基としては、弱い有機酸並びに無機酸の、有利にはアルカリ金属塩、特にナトリウム塩、とりわけカリウム塩、例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウム、リン酸塩、フッ化物、例えばフッ化カリウムが使用される。好ましい塩基は、酢酸塩、とりわけ酢酸カリウムである。
一般に、ハロゲン化された芳香族化合物を1モルあたりに、1〜5モルの、有利には2〜4モルの塩基が使用される。
反応温度は、通常は、20〜180℃、とりわけ60〜120℃である。
反応時間は、一般に、0.5〜30時間、特に1〜20時間である。
プロセス技術的には、ボロン酸誘導体の製造に際して、適宜、以下のような措置が採られる:
ハロゲン化された芳香族化合物及び溶剤を初充填し、一般式(IV)のジボラン、遷移金属触媒及び塩基を続けて添加し、そして該混合物を保護ガス下で所望の反応温度に0.5〜30時間にわたり加熱する。室温にまで冷却した後に、固体成分を反応混合物から濾別し、そして低減された圧力下で溶剤を留去する。
こうして製造されたボロン酸誘導体と相応のハロゲン化された芳香族化合物とのスズキ反応は、基本的に、本発明による方法の工程(a)での生成物の製造のために類似の条件下で使用することができ、その際、ジボランの代わりに、相応のボロン酸誘導体と相応のハロゲン化された芳香族化合物とが反応される。
しかしながら、好ましくは、ボロン酸誘導体とハロゲン化された芳香族化合物との有機溶剤の存在下での、所望であれば水との混合物での有機溶剤の存在下での並びに遷移金属触媒及び塩基の存在下での反応が行われ、その際、ボロン酸誘導体とハロゲン化された芳香族化合物とのモル比は、その際、一般に、0.8:1〜3:1、好ましくは0.9:1〜2:1である。
溶剤としては、出発物質が反応温度で完全に溶解し、かつ使用される触媒及び塩基が少なくとも部分的に溶解することで、十分に均質な反応条件が存在する全ての溶剤が適している。
例えば好適には、オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、イソデカン、ウンデカン、ドデカン、ヘキサデカン及びオクタデカン;シクロヘプタン、シクロオクタン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジエチルシクロヘキサン、プロピルシクロヘキサン、イソプロピルシクロヘキサン、ジプロピルシクロヘキサン、ブチルシクロヘキサン、t−ブチルシクロヘキサン、メチルシクロヘプタン及びメチルシクロオクタン;トルエン、o−、m−及びp−キシレン、1,3,5−トリメチルベンゼン(メシチレン)、1,2,4−及び1,2,3−トリメチルベンゼン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、t−ブチルベンゼン及びシクロヘキシルベンゼン;ナフタリン、デカヒドロナフタリン(デカリン)、1−及び2−メチルナフタリン及び1−及び2−エチルナフタリン;上述の溶剤からなる組合せ物、例えば原油加工もしくはナフサ加工に際しての熱的分解プロセス並びに触媒的分解プロセスの高沸点で部分水素化もしくは完全水素化された留分から得ることができるもの、例えばExsol(登録商標)型の混合物並びにSolvesso(登録商標)型のアルキルベンゼン混合物である。
ことに好ましい溶剤は、キシレン(全ての異性体)、メシチレン及び、とりわけトルエンである。
溶剤量は、通常は、ボロン酸誘導体1g当たりに、10〜1000ml、有利には20〜100mlである。
有利には、水が、付加的な溶剤として使用される。この場合に、一般に、有機溶剤を1lあたりに、10〜1000ml、特に250〜500mlの水が使用される。
遷移金属触媒として、同様に有利にはパラジウム錯体が使用される。触媒の使用量は、通常は、ボロン酸誘導体に対して、1〜20モル%、特に1.5〜5モル%である。
一般に、遊離の配位子分子、例えばトリ(t−ブチル)ホスフィン、トリ(i−ブチル)ホスフィン、トリフェニルホスフィン及びトリス(o−トリル)ホスフィン及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,6−ジメトキシビフェニルの同時の存在が推奨される。通常の量は、遷移金属触媒に対して、80〜500モル%、有利には100〜300モル%である。
塩基としては、弱酸のアルカリ金属塩が好ましく、その際、炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、とりわけ炭酸カリウムが特に好ましい。また、リン酸塩、例えばリン酸ナトリウムもしくはリン酸カリウムも、この場合に同様に好ましい。一般に、塩基量は、ボロン酸誘導体1モルあたりに、0.1〜10モル、特に0.2〜5モルである。
反応温度は、一般に、20〜180℃、有利には60〜120℃である。工程b)において水を使用するのであれば、その反応は、100℃を超える温度で実施しないことが推奨される。それというのも、それをもとに圧力下で作業せねばならないからである。
反応は、通常は、0.5〜48時間、特に5〜20時間で完了する。プロセス技術的には、適宜、以下のような措置が採られる:
ボロン酸誘導体及びハロゲン化された芳香族化合物並びに溶剤を初充填し、遷移金属触媒及び水もしくは水/アルコール混合物中に溶解されていることが好ましい塩基を添加し、そして該混合物を保護ガス下で所望の反応温度にまで0.5〜48時間にわたり加熱する。室温にまで冷却した後に、有機相を反応混合物から分離し、そして低減された圧力下で溶剤を留去する。
本発明によるペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造方法の工程(a)からこうして製造された生成物の純度は、一般に、工程(b)の更なる反応のために十分である。場合により、その粗生成物を、水と所望であれば好適な有機溶剤、特に塩素化された脂肪族炭化水素並びに芳香族炭化水素で洗浄することによって、又はシリカゲル上で溶出剤として塩化メチレンとヘキサンもしくはペンタンとの混合物を用いた又はトルエンを用いたカラムクロマトグラフィーをすることによって更に精製することができる。
本発明による方法の工程a)における収率は、通常は、20〜95%である。
相応のボロン酸誘導体が必要とする上記のスズキ反応の他に、ハロゲン化物の直接的なカップリングを、特にホモカップリングで行うこともできる。
この場合に、式(II)及び(III)もしくは(IIIa)の相応してハロゲン化された芳香族化合物の反応は、一般式(IV)のジボランの存在下で行うことができる。その際に、最後に同様にスズキ反応が行われるが、相応のボロン酸誘導体は現場でのみ生成される。
該カップリングは、その際例えば、ハロゲン化された芳香族化合物に対して、30〜70モル%の一般式(IV)のジボランと、遷移金属触媒と、塩基と、非プロトン性溶剤との存在下で、スズキカップリング反応に従って行うことができ、その際、現場で形成されたボロン酸誘導体は中間単離されずに、直接的に残留しているハロゲン化された芳香族化合物と反応される。
この変法の場合には、前記と同様に行われるが、例えばハロゲン化された芳香族化合物に対して、30〜70モル%のみの一般式(IV)のジボランのみが使用される。
一般に、ハロゲン化された芳香族化合物1モルあたりに、1〜20モル%、有利には5〜10モル%の遷移金属触媒が、かつ1〜5モル、有利には2〜3モルの塩基が使用される。非プロトン性の有機溶剤は、通常は、ハロゲン化された芳香族化合物1gあたりに、10〜100ml、特に20〜50mlの量で使用される。
反応温度は、一般に、20〜100℃、有利には60〜80℃であり、かつ反応時間は、12〜72時間、有利には24〜48時間である。
プロセス技術的には、適宜、以下のような措置が採られる:
ハロゲン化された芳香族化合物及び溶剤を初充填し、一般式(IV)のジボラン、遷移金属触媒及び塩基を続けて添加し、そして該混合物を所望の反応温度に12〜72時間にわたり加熱する。室温にまで冷却した後に、有機相を反応混合物から分離し、そして低減された圧力下で溶剤を留去する。
ここでも、得られる生成物の純度は、一般に、本発明による方法の工程(b)での後続の脱水素環化のために十分である。更なる精製は、例えばカラムクロマトグラフィーによって可能である。
収率は、通常は、80〜95%である。
更に、ジボランを使用せずに、ハロゲン化された芳香族化合物(ハロゲン化合物)の直接的なカップリングを実施する手法がある。
このカップリングは、その際例えば、触媒としての有機の遷移金属錯体、遊離の配位子分子及び非プロトン性溶剤の存在下でホモカップリングを意図して行うことができる。
好適な不活性希釈剤は、例えば脂肪族のカルボン酸アミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド及びN,N−ジメチルアセトアミド、脂肪族の及び脂環式のエーテル、例えば1,2−ジメトキシエタン及び芳香族化合物、例えばベンゼン、トルエン及びキシレンであり、その際、N,N−ジメチルホルムアミド及びN,N−ジメチルアセトアミドが好ましい。
該希釈剤の量は、ハロゲン化合物1g当たりに、一般に、20〜100g、好ましくは25〜45gである。
触媒として用いられる有機の遷移金属錯体では、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)などの公知のパラジウム錯体の他に、特にニッケル錯体が該当する。例えばビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)クロリド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(0)、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッケル(II)クロリドであり、好ましくはビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)である。該触媒は、遷移金属塩又は遷移金属化合物、遊離の配位子、例えばシクロオクタジエン、ビピリジル、トリフェニルホスフィン、トリフルオロホスフィン、η結合、δ結合及びπ結合されるオレフィン、シクロオレフィン、芳香族化合物並びに反芳香族化合物、カルボニル類、水素及びハロゲン並びにそれらの混合物と、必要であれば酸化剤もしくは還元剤を添加することによっても生成されることがある。
一般に、使用されるハロゲン化合物に対して、40〜150モル%、有利には50〜100モル%の有機の遷移金属錯体が使用される。
一般に、常に、遊離の配位子分子、例えば特にシクロオクタジエンとビピリジルとのモル比1:1〜8:1における混合物が同時に存在することが推奨される。この場合に、通常は、ハロゲン化合物に対して80〜900モル%、有利には80〜200モル%の量が好適である。
カップリング温度は、一般に、40〜80℃、有利には60〜70℃である。
反応時間は、一般に、24〜48時間、特に36〜48時間である。
プロセス技術的には、この直接的なカップリングの場合には、適宜、ハロゲン化合物、有機金属触媒並びに遊離の配位子を、不活性溶剤中で初充填し、そして場合により保護ガス下で、所望の反応温度にまで24〜48時間にわたり加熱するという措置が採られる。冷却した後に、反応混合物を、場合によりメタノールを含有してよい水中に導入し、希釈された無機酸、例えば希釈された塩酸を添加し、そして形成された沈殿物を濾別し、水で洗浄し、そして真空中で乾燥させる。
こうして製造された本発明による生成物の純度は、一般に、本発明による方法の工程(b)での後続の脱水素環化のために十分である。場合により、該生成物を、さらに付加的に、シリカゲル上での塩化メチレンとヘキサンもしくはペンタンとの混合物を溶出剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって更に精製することができる。
その収率は、一般に70〜90%である。
本発明による方法の工程(b)において、工程(a)で得られた反応生成物の脱水素環化が行われる。脱水素環化は、ヒドロキシ官能基並びにアミノ官能基を有し、かつ実質的に溶解されない塩基を含有する有機反応媒体中でか、又は塩基安定性で高沸点の有機溶剤並びにアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属含有の塩基及び窒素含有の補助塩基の存在下で行うことができる。
最初に挙げた変法が好ましい。この場合に、有機反応媒体としては、とりわけ2〜20個の、有利には2〜10個の炭素原子を有するアミノアルコールが適している。前記のアルコールの炭素鎖は、エーテル官能中で酸素原子によって中断されていてよい。特に適した溶剤のための例は、エタノールアミン、トリエタノールアミン及びジエタノールアミンであり、その際、エタノールアミンが好ましい。また、アルコールとアミンとの混合物であって、それぞれ少なくとも70℃の沸点を有し、かつ反応温度において液状である混合物を使用することも可能である。
通常は、出発化合物1gにあたり、1.5〜150ml、有利には5〜50mlの反応媒体が使用される。
反応媒体中で実質的に溶解されない塩基としては、弱い有機酸、好ましくは弱い無機酸のアルカリ金属塩、特にナトリウム塩、とりわけカリウム塩、例えばギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、炭酸水素塩、特に好ましくは炭酸塩、特に炭酸ナトリウム、とりわけ炭酸カリウムが適している。
一般に、塩基量は、出発化合物1モルあたりに、1〜10モル、有利には2〜5モルである。
反応温度は、一般に、40〜200℃、特に80〜160℃である。
反応時間は、通常は、0.5〜64時間、有利には1〜12時間である。
プロセス技術的には、適宜、以下のように、出発化合物、溶剤及び塩基の混合物を、保護ガス下で所望の反応温度で0.5〜24時間にわたり撹拌し、そして形成された本発明による式(I)もしくは(Ia)の生成物を、室温に冷却した後に、アルコール、例えばエタノール又は水を添加することによって反応混合物から沈殿させ、濾別し、そして水で洗浄するという措置が採られる。
本発明によるリレン化合物の精製は、触媒残留物を、ハロゲン化された脂肪族炭化水素、例えば塩化メチレンで洗浄しつつシリカゲルを介して迅速に濾過することによって除去することで行うことができる。未反応の出発物質の残留物は、シリカゲル上で塩化メチレンを溶出剤として用いたカラムクロマトグラフィーによって、又はヘキサンもしくはペンタンでの繰り返しの洗浄によって除去することができる。
その収率は、一般に90〜100%である。
本発明によるペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造方法による生成物として、一般式(I)もしくは(Ia)のジイミド
Figure 2010508326
又はそれらの混合物が得られる。
この場合に、置換基R、RA、R′は以下の意味を有する:
各R、RAは、互いに無関係に、同一もしくは異なる以下の基である:
アリールオキシ、アリールチオ、ヘタリールオキシもしくはヘタリールチオ、前記のアリールオキシ、アリールチオ、ヘタリールオキシもしくはヘタリールチオには、それぞれ他の飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1つ以上の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、以下の基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよい:
(i)C1〜C30−アルキル、
前記アルキルの炭素鎖は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−C≡C−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつC1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23、−POR23、アリール及び/又は飽和もしくは不飽和のC4〜C7−シクロアルキルによって一置換もしくは多置換されていてよく、前記のアリール及びシクロアルキルの炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、前記のアリール基及びシクロアルキル基は、それぞれC1〜C18−アルキル及び/又はアルキルについての置換基として上述した基によって一置換もしくは多置換されていてよい;
(ii)C3〜C8−シクロアルキル、
前記シクロアルキルの炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつ前記シクロアルキルに更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、C1〜C18−アルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23及び/又は−POR23によって一置換もしくは多置換されていてよい;
(iii)アリール又はヘタリール、
前記のアリール及びヘタリールに、更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、C1〜C18−アルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23、−POR23、アリール及び/又はヘタリールによって一置換もしくは多置換されていてよく、前記のアリール及びヘタリールは、それぞれC1〜C18−アルキル、C1〜C12−アルコキシ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23及び/又は−POR23によって置換されていてよい;
(iv)基−U−アリール、
前記のアリールは、前記のアリール基(iii)についての置換基として上述した基によって一置換もしくは多置換されていてよく、その際、Uは、基−O−、−S−、−NR1、−CO−、−SO−もしくは−SO2−を意味する;
(v)C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23−、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23及び/又は−POR23
各R′は、それぞれ無関係に、
水素;
1〜C30−アルキル、
前記アルキルの炭素鎖は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−C≡C−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつ前記アルキルは、基Rについての置換基として挙げた基(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよい;
3〜C8−シクロアルキル、
前記シクロアルキルに、更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、基Rについての置換基として挙げられた基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって置換されていてよい;又は
アリール又はヘタリール、
前記アリール及びヘタリールに、更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、基Rについての置換基として挙げられた基(i)、(ii)、(iii)、(iv)、(v)、アリールアゾ及び/又はヘタリールアゾによって置換されていてよく、前記アリールアゾ及びヘタリールアゾは、それぞれC1〜C10−アルキル、C1〜C6−アルコキシ及び/又はシアノによって置換されていてよい;
である;
この場合に、置換基R′′、R1〜R2は、以下の意味を有する:
各R′′は、互いに無関係に、水素、C1〜C30−アルキル、C5〜C8−シクロアルキル、アリールもしくはヘタリールであり、又は互いに結合されて、2つの酸素原子とホウ素原子を含む5員ないし7員の環を形成し、前記環に、不飽和もしくは飽和の環が縮合されていてよく、かつ前記環は炭素原子上で4個までのC1〜C30−アルキル基、C5〜C8−シクロアルキル基、アリール基もしくはヘタリール基によって置換されていてよい;
1は、水素又はC1〜C18−アルキルであり、その際、基R1は、それが複数存在する場合には、同一もしくは異なってよい;
2、R3は、互いに無関係に、
水素;
1〜C18−アルキル、
前記アルキルの炭素鎖は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつ前記アルキルは、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ及び/又は−COOR1によって一置換もしくは多置換されていてよい;
アリールもしくはヘタリール、
前記のアリール及びヘタリールに、それぞれ更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−CO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、C1〜C12−アルキル及び/又はアルキルについての置換基として上述した基によって一置換もしくは多置換されていてよい;
である;
式中に挙げられる基R′′、R1〜R2並びにそれらの置換基の例として、以下に詳細に挙げる:
アルキルのための例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、2−メチルペンチル、ヘプチル、1−エチルペンチル、オクチル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル及びエイコシル(前記の名称のイソオクチル、イソノニル、イソデシル及びイソトリデシルは、慣用名であり、オキソ合成により得られるアルコールに由来する)である;係数として示される記号Cの後の数は、アルキルの炭素原子の最小数と最大数を示す。
酸素によって中断されたアルキルのための例は、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−プロポキシエチル、2−イソプロポキシエチル、2−ブトキシエチル、2−及び3−メトキシプロピル、2−及び3−エトキシプロピル、2−及び3−プロポキシプロピル、2−及び3−ブトキシプロピル、2−及び4−メトキシブチル、2−及び4−エトキシブチル、2−及び4−プロポキシブチル、3,6−ジオキサヘプチル、3,6−ジオキサオクチル、4,8−ジオキサノニル、3,7−ジオキサオクチル、3,7−ジオキサノニル、4,7−ジオキサオクチル、4,7−ジオキサノニル、2−及び4−ブトキシブチル、4,8−ジオキサデシル、3,6,9−トリオキサデシル、3,6,9−トリオキサウンデシル、3,6,9−トリオキサドデシル、3,6,9,12−テトラオキサトリデシル及び3,6,9,12−テトラオキサテトラデシルである;
硫黄によって中断されたアルキルのための例は、2−メチルチオエチル、2−エチルチオエチル、2−プロピルチオエチル、2−イソプロピルチオエチル、2−ブチルチオエチル、2−及び3−エチルチオプロピル、2−及び3−エチルチオプロピル、2−及び3−プロピルチオプロピル、2−及び3−ブチルチオプロピル、2−及び3−エチルチオプロピル、2−及び3−プロピルチオプロピル、2−及び3−ブチルチオプロピル、2−及び4−メチルチオブチル、2−及び4−エチルチオブチル、2−及び4−プロピルチオブチル、3,6−ジチアヘプチル、3,6−ジチアオクチル、4,8−ジチアノニル、3,7−ジチアオクチル、3,7−ジチアノニル、2−及び4−ブチルチオブチル、4,8−ジチアデシル、3,6,9−トリチアデシル、3,6,9−トリチアウンデシル、3,6,9−トリチアドデシル、3,6,9,12−テトラチアトリデシル及び3,6,9,12−テトラチアテトラデシルである;
アミノ基によって中断されたアルキルのための例は、2−モノメチル−及び2−モノエチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、2−及び3−ジメチルアミノプロピル、3−モノイソプロピルアミノプロピル、2−及び4−モノプロピルアミノブチル、2−及び4−ジメチルアミノブチル、6−メチル−3,6−ジアザヘプチル、3,6−ジメチル−3,6−ジアザヘプチル、3,6−ジアザオクチル、3,6−ジメチル−3,6−ジアザオクチル、9−メチル−3,6,9−トリアザデシル、3,6,9−トリメチル−3,6,9−トリアザデシル、3,6,9−トリアザウンデシル、3,6,9−トリメチル−3,6,9−トリアザウンデシル、12−メチル−3,6,9,12−テトラアザトリデシル及び3,6,9,12−テトラメチル−3,6,9,12−テトラアザトリデシルである;
中断されており、かつ/又は置換基を有するアルキル基のための更なる例は、以下の通りである。
(1−エチルエチリデン)アミノエチレン、(1−エチルエチリデン)アミノプロピレン、(1−エチルエチリデン)アミノブチレン、(1−エチルエチリデン)アミノデシレン及び(1−エチルエチリデン)アミノドデシレン;
プロパン−2−オン−1−イル、ブタン−3−オン−1−イル、ブタン−3−オン−2−イル及び2−エチルペンタン−3−オン−1−イル;
2−メチルスルホキシドエチル、2−エチルスルホキシドエチル、2−プロピルスルホキシドエチル、2−イソプロピルスルホキシドエチル、2−ブチルスルホキシドエチル、2−及び3−メチルスルホキシドプロピル、2−及び3−エチルスルホキシドプロピル、2−及び3−プロピルスルホキシドプロピル、2−及び3−ブチルスルホキシドプロピル、2−及び4−メチルスルホキシドブチル、2−及び4−エチルスルホキシドブチル、2−及び4−プロピルスルホキシドブチル並びに4−ブチルスルホキシドブチル;
2−メチルスルホニルエチル、2−エチルスルホニルエチル、2−プロピルスルホニルエチル、2−イソプロピルスルホニルエチル、2−ブチルスルホニルエチル、2−及び3−メチルスルホニルプロピル、2−及び3−エチルスルホニルプロピル、2−及び3−プロピルスルホニルプロピル、2−及び3−ブチルスルホニルプロピル、2−及び4−メチルスルホニルブチル、2−及び4−エチルスルホニルブチル、2−及び4−プロピルスルホニルブチル及び4−ブチルスルホニルブチル;
カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、5−カルボキシペンチル、6−カルボキシヘキシル、8−カルボキシオクチル、10−カルボキシデシル、12−カルボキシドデシル及び14−カルボキシテトラデシル;
スルホメチル、2−スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、5−スルホペンチル、6−スルホヘキシル、8−スルホオクチル、10−スルホデシル、12−スルホドデシル及び14−スルホテトラデシル;
2−ヒドロキシエチル、2−及び3−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシプロピ−2−イル、3−及び4−ヒドロキシブチル、1−ヒドロキシブチ−2−イル及び8−ヒドロキシ−4−オキサオクチル;
2−シアノエチル、3−シアノプロピル、3−及び4−シアノブチル、2−メチル−3−エチル−3−シアノプロピル、7−シアノ−7−エチルヘプチル及び4−メチル−7−メチル−7−シアノヘプチル;
2−クロロエチル、2−及び3−クロロプロピル、2−、3−及び4−クロロブチル、2−ブロモエチル、2−及び3−ブロモプロピル及び2−、3−及び4−ブロモブチル;
2−ニトロエチル、2−及び3−ニトロプロピル及び2−、3−及び4−ニトロブチル;
アルコキシのための例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、t−ペントキシ及びヘキソキシである;
アルキルチオのための例は、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、t−ペンチルチオ及びヘキシルチオである;
三重結合を有する基のための例は、エチニル、1−及び2−プロピニル、1−、2−及び3−ブチニル、1−、2−、3−及び4−ペンチニル、1−、2−、3−、4−及び5−ヘキシニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−及び9−デシニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−、10−及び11−ドデシニル及び1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−、10−、11−、12−、13−、14−、15−、16−及び17−オクタデシニルである;
二重結合を有する基のための例は、エテニル、1−及び2−プロペニル、1−、2−及び3−ブテニル、1−、2−、3−及び4−ペンテニル、1−、2−、3−、4−及び5−ヘキセニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−及び9−デセニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−、10−及び11−ドデセニル及び1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−、10−、11−、12−、13−、14−、15−、16−及び17−オクタデセニルである;
更なる基のための例は、以下の通りである。
メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、イソブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジイソブチルアミノ、ジペンチルアミノ、ジヘキシルアミノ、ジシクロペンチルアミノ、ジシクロヘキシルアミノ、ジシクロヘプチルアミノ、ジフェニルアミノ及びジベンジルアミノ;
ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ及びベンゾイルアミノ;
カルバモイル、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、ブチルアミノカルボニル、ペンチルアミノカルボニル、ヘキシルアミノカルボニル、ヘプチルアミノカルボニル、オクチルアミノカルボニル、ノニルアミノカルボニル、デシルアミノカルボニル及びフェニルアミノカルボニル;
アミノスルホニル、N,N−ジメチルアミノスルホニル、N,N−ジエチルアミノスルホニル、N−メチル−N−エチルアミノスルホニル、N−メチル−N−ドデシルアミノスルホニル、N−ドデシルアミノスルホニル、(N,N−ジメチルアミノ)エチルアミノスルホニル、N,N−(プロポキシエチル)ドデシルアミノスルホニル、N,N−ジフェニルアミノスルホニル、N,N−(4−t−ブチルフェニル)オクタデシルアミノスルホニル及びN,N−ビス(4−クロロフェニル)アミノスルホニル;
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ヘキソキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル、フェノキシカルボニル、(4−t−ブチルフェノキシ)カルボニル及び(4−クロロフェノキシ)カルボニル;
メトキシスルホニル、エトキシスルホニル、プロポキシスルホニル、イソプロポキシスルホニル、ブトキシスルホニル、イソブトキシスルホニル、t−ブトキシスルホニル、ヘキソキシスルホニル、ドデシルオキシスルホニル、オクタデシルオキシスルホニル、フェノキシスルホニル、1−及び2−ナフチルオキシスルホニル、(4−t−ブチルフェノキシ)スルホニル及び(4−クロロフェノキシ)スルホニル;
ジフェニルホスフィノ、ジ(o−トリル)ホスフィノ及びジフェニルホスフィンオキシド;
ハロゲンは、塩素、臭素及びヨウ素である;
アリールアゾもしくはヘタリールアゾは、フェニルアゾ、2−ナフチルアゾ、2−ピリジルアゾ及び2−ピリミジルアゾである;
置換もしくは非置換のシクロアルキルは、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、2−及び3−メチルシクロペンチル、2−及び3−エチルシクロペンチル、シクロヘキシル、2−、3−及び4−メチルシクロヘキシル、2−、3−及び4−エチルシクロヘキシル、3−及び4−プロピルシクロヘキシル、3−及び4−イソプロピルシクロヘキシル、3−及び4−ブチルシクロヘキシル、3−及び4−s−ブチルシクロヘキシル、3−及び4−t−ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、2−、3−及び4−メチルシクロヘプチル、2−、3−及び4−エチルシクロヘプチル、3−及び4−プロピルシクロヘプチル、3−及び4−イソプロピルシクロヘプチル、3−及び4−ブチルシクロヘプチル、3−及び4−s−ブチルシクロヘプチル、3−及び4−t−ブチルシクロヘプチル、シクロオクチル、2−、3−、4−及び5−メチルシクロオクチル、2−、3−、4−及び5−エチルシクロオクチル及び3−、4−及び5−プロピルシクロオクチル;3−及び4−ヒドロキシシクロヘキシル、3−及び4−ニトロシクロヘキシル及び3−及び4−クロロシクロヘキシルである;係数として示される記号Cの後の数は、シクロアルキルの炭素原子の最小数と最大数を示す。
中断されていてよいシクロアルキルのための例は、以下の通りである。
1−、2−及び3−シクロペンテニル、1−、2−、3−及び4−シクロヘキセニル、1−、2−及び3−シクロヘプテニル及び1−、2−、3−及び4−シクロオクテニル;
2−ジオキサニル、1−モルホリニル、1−チオモルホリニル、2−及び3−テトラヒドロフリル、1−、2−及び3−ピロリジニル、1−ピペラジル、1−ジケトピペラジル及び1−、2−、3−及び4−ピペリジル;
場合により縮合及び/又は置換及び/又は中断されたアリール基及びヘタリール基は、少なくとも3〜14個の環原子を有することが望ましく、好ましくは5〜10個の環原子を有することが望ましく、かつ例えば以下の通りである。
フェニル、2−ナフチル、2−及び3−ピリル、2−、3−及び4−ピリジル、2−、4−及び5−ピリミジル、3−、4−及び5−ピラゾリル、2−、4−及び5−イミダゾリル、2−、4−及び5−チアゾリル、3−(1,2,4−トリアジル)、2−(1,3,5−トリアジル)、6−キナルジル、3−、5−、6−及び8−キノリニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、5−ベンゾチアジアゾリル、2−及び5−ベンゾイミダゾリル及び1−及び5−イソキノリル;
1−、2−、3−、4−、5−、6−及び7−インドリル、1−、2−、3−、4−、5−、6−及び7−イソインドリル、5−(4−メチルイソインドリル)、5−(4−フェニルイソインドリル)、1−、2−、4−、6−、7−及び8−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル)、3−(5−フェニル)−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル)、5−(3−ドデシル−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル)、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−及び8−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル)及び2−、3−、4−、5−、6−、7−及び8−クロマニル、2−、4−及び7−キノリニル、2−(4−フェニルキノリニル)及び2−(5−エチルキノリニル);
2−、3−及び4−メチルフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2−、3−及び4−エチルフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジエチルフェニル、2,4,6−トリエチルフェニル、2−、3−及び4−プロピルフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジプロピルフェニル、2,4,6−トリプロピルフェニル、2−、3−及び4−イソプロピルフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジイソプロピルフェニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニル、2−、3−及び4−ブチルフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジブチルフェニル、2,4,6−トリブチルフェニル、2−、3−及び4−イソブチルフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジイソブチルフェニル、2,4,6−トリイソブチルフェニル、2−、3−及び4−s−ブチルフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジ−s−ブチルフェニル及び2,4,6−トリ−s−ブチルフェニル;2−、3−及び4−メトキシフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジメトキシフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2−、3−及び4−エトキシフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジエトキシフェニル、2,4,6−トリエトキシフェニル、2−、3−及び4−プロポキシフェニル、2,4−、3,5−及び2,6−ジプロポキシフェニル、2−、3−及び4−イソプロポキシフェニル、2,4−及び2,6−ジイソプロポキシフェニル及び2−、3−及び4−ブトキシフェニル;2−、3−及び4−クロロフェニル及び2,4−、3,5−及び2,6−ジクロロフェニル;2−、3−及び4−ヒドロキシフェニル及び2,4−、3,5−及び2,6−ジヒドロフェニル;2−、3−及び4−シアノフェニル;3−及び4−カルボキシフェニル;3−及び4−カルボキサミドフェニル、3−及び4−N−メチルカルボキサミドフェニル及び3−及び4−N−エチルカルボキサミドフェニル;3−及び4−アセチルアミノフェニル、3−及び4−プロピオニルアミノフェニル及び3−及び4−ブチリルアミノフェニル;3−及び4−N−フェニルアミノフェニル、3−及び4−N−(o−トリル)アミノフェニル、3−及び4−(m−トリル)アミノフェニル及び3−及び4−(p−トリル)アミノフェニル;3−及び4−(2−ピリジル)アミノフェニル、3−及び4−(3−ピリジル)アミノフェニル、3−及び4−(4−ピリジル)アミノフェニル、3−及び4−(2−ピリミジル)アミノフェニル及び4−(4−ピリミジル)アミノフェニル;
4−フェニルアゾフェニル、4−(1−ナフチルアゾ)フェニル、4−(2−ナフチルアゾ)フェニル、4−(4−ナフチルアゾ)フェニル、4−(2−ピリイルアゾ)フェニル、4−(3−ピリジルアゾ)フェニル、4−(4−ピリジルアゾ)フェニル、4−(2−ピリミジルアゾ)フェニル、4−(4−ピリミジルアゾ)フェニル及び4−(5−ピリミジルアゾ)フェニル;
フェノキシ、フェニルチオ、2−ナフトキシ、2−ナフチルチオ、2−、3−及び4−ピリジルオキシ、2−、3−及び4−ピリジルチオ、2−、4−及び5−ピリミジルオキシ及び2−、4−及び5−ピリミジルチオ。
好ましくは、一般式(I)及び(Ia)の本発明によるジイミド又はそれらの混合物は、R及びRAが同じ意味を有するものである。
同様に好ましくは、一般式(I)及び(Ia)の本発明によるジイミド又はそれらの混合物は、R、RAが互いに無関係にアリールオキシもしくはアリールチオであり、その際、全環系は、前記のような基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよいものである。特に、R、RAが互いに無関係に基(i)によって一置換もしくは多置換されていてよい場合に好ましい。
同様に好ましくは、一般式(I)及び(Ia)の本発明によるジイミド又はそれらの混合物は、R、RAが互いに無関係に
Figure 2010508326
[式中、XはOもしくはSであり、かつR4、R5、R6は、互いに無関係に水素又は前記のような基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)であってよいが、但し、基R4、R6の少なくとも1つは水素ではない]であるものである。特に、R4がC1〜C30−アルキル又はC3〜C8−シクロアルキルである場合に、その1位に第三級炭素原子が存在しないことが好ましい。
更に、両方のR4が水素ではなく、かつR5、R6が水素である場合か、又はR6が水素ではなく、かつR4、R5が水素である場合が好ましい。
同様に好ましくは、一般式(I)及び(Ia)の本発明によるジイミド又はそれらの混合物は、それぞれのR′が互いに無関係にC1〜C30−アルキルもしくはアリールであり、その際、全環系は、前記のような基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよいものである。特に好ましくは、R′は、基(i)によって一置換もしくは多置換されている。同様に、全てのR′が同一であることが好ましい。
一般式(I)及び(Ia)の本発明によるジイミドは、波長700〜1100nmで赤外領域に強い吸収を示す。その官能化は、狙い通りに選択できるので、所望の使用目的に直接的に適合させることができる。
前記化合物は、多くの用途に、例えば高分子の有機及び無機材料、例えば塗料、印刷インキ及びプラスチックの着色のために、電磁スペクトルの近赤外領域に吸収を示す水性ポリマー分散液の製造のために、ヒトの眼には視認できない赤外光を吸収する標識及びマーキングの作製のために、熱管理のための赤外吸収体として、プラスチック部材の溶接処理に際してのIRレーザ放射線吸収性材料として、有機電子装置における半導体として、エレクトロルミネセンス用途及び化学ルミネセンス用途における発光体として、並びに光電池中の活性成分として適している。
実施例
実施例1
N−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6,11,15−テトラ[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ]−13−(4−[N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)]−ナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド)クアテリレン−3,4−ジカルボン酸イミドの製造
0.028g(0.058ミリモル)のN−(2,6−ジイソプロピルフェニル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−ナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド及び0.07g(0.044ミリモル)のN−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6,11,15−テトラ[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノキシ]−13−クロロ−クアテリレン−3,4−ジカルボン酸イミドを15mlのトルエン中に入れてN2下で撹拌された混合物に、まず0.042g(0.3ミリモル)の炭酸カリウムを2mlの水中に溶かした溶液を添加し、次いで0.01g(0.004ミリモル)のパラジウム(II)アセテート及び0.36g(0.009ミリモル)の2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,6−ジメトキシビフェニルを添加した。該混合物をN2下で85℃にまで加熱し、そしてこの温度で24時間撹拌した。室温に冷却した後に、有機相を分離し、そして溶剤を真空中で除去した。粗生成物を、シリカゲル上で塩化メチレンとヘキサンとの1:1混合物を溶出剤として用いたカラムクロマトグラフィーに供した。
25mgの生成物が、緑色の固体の形で得られ、これは収率31%に相当した。
分析データ:
Figure 2010508326
実施例2
N,N′−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6,11,20−テトラ[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ]ペンタリレン−3,4:15,16−テトラカルボン酸ジイミドへの脱水素環化
0.05g(0.03ミリモル)の実施例1からの生成物と、0.12g(0.86ミリモル)の炭酸カリウムと、2.0mLのエタノールアミンと、1.0mLのジエチルグリコールジエチルエーテルの混合物を、窒素雰囲気下で120℃に加熱した。24時間後に、なおも多量の出発物質がDCによって観察された。64時間後に、出発物質は完全に転化された。
冷却した後に、反応生成物を水で沈殿させ、濾別し、熱水で、引き続きヘキサンで、流出物が無色になるまで洗浄した。その残留物に、ヘキサンによるソックスレー抽出を一晩行った。該生成物を、真空中で70℃で乾燥させた。
0.03gの生成物が、暗緑色の固体の形で得られ、これは収率60%に相当した。
分析データ:
Figure 2010508326
実施例3
N−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6,8,11,15,(17)18−ヘキサ[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ]−13−(4−[N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)]−ナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド)クアテリレン−3,4−ジカルボン酸イミドの製造
0.03g(0.06ミリモル)のN−(2,6−ジイソプロピルフェニル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−ナフタレン−1,8−ジカルボン酸イミド及び0.10g(0.052ミリモル)のN−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6,8,11,15,(17)18−ペンタ[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノキシ]−13−クロロ−クアテリレン−3,4−ジカルボン酸イミドを15mlのトルエン中に入れてN2下で撹拌された混合物に、まず0.042g(0.3ミリモル)の炭酸カリウムを2mlの水中に溶かした溶液を添加し、次いで0.01g(0.004ミリモル)のパラジウム(II)アセテート及び0.36g(0.009ミリモル)の2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,6−ジメトキシビフェニルを添加した。該混合物をN2下で85℃にまで加熱し、そしてこの温度で24時間撹拌した。室温に冷却した後に、有機相を分離し、そして溶剤を真空中で除去した。粗生成物を、シリカゲル上で塩化メチレンとヘキサンとの1:1混合物を溶出剤として用いたカラムクロマトグラフィーに供した。
25mgの生成物が、緑色の固体の形で得られ、これは収率21%に相当した。
分析データ:
Figure 2010508326
実施例4
N,N′−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6,8,11,20,22(23)−ヘキサ[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ]ペンタリレン−3,4:15,16−テトラカルボン酸ジイミドへの脱水素環化
0.05g(0.03ミリモル)の実施例3からの生成物と、0.12g(0.86ミリモル)の炭酸カリウムと、2.0mLのエタノールアミンと、1.0mLのジエチルグリコールジエチルエーテルの混合物を、窒素雰囲気下で120℃に加熱した。24時間後に、なおも多量の出発物質がDCによって観察された。64時間後に、出発物質は完全に転化された。
冷却した後に、反応生成物を水で沈殿させ、濾別し、熱水で、引き続きヘキサンで、流出物が無色になるまで洗浄した。その残留物に、ヘキサンによるソックスレー抽出を一晩行った。該生成物を、真空中で70℃で乾燥させた。
0.027gの生成物が、暗緑色の固体の形で得られ、これは収率55%に相当した。
Figure 2010508326
実施例5
N−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6,11,15−テトラ[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ]−13−(9−[N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)]−1,6−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノキシ]ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド)クアテリレン−3,4−ジカルボン酸イミドの製造
0.059g(0.058ミリモル)のN−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノキシ]−9−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド及び0.07g(0.044ミリモル)のN−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6,11,15−テトラ[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノキシ]−13−クロロ−クアテリレン−3,4−ジカルボン酸イミドを15mlのトルエン中に入れてN2下で撹拌された混合物に、まず0.042g(0.3ミリモル)の炭酸カリウムを2mlの水中に溶かした溶液を添加し、次いで0.01g(0.004ミリモル)のパラジウム(II)アセテート及び0.36g(0.009ミリモル)の2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,6−ジメトキシビフェニルを添加した。該混合物をN2下で85℃にまで加熱し、そしてこの温度で24時間撹拌した。室温に冷却した後に、有機相を分離し、そして溶剤を真空中で除去した。粗生成物を、シリカゲル上で塩化メチレンとヘキサンとの1:1混合物を溶出剤として用いたカラムクロマトグラフィーに供した。
30mgの生成物が、暗緑色の固体の形で得られ、これは収率28%に相当した。
分析データ:
Figure 2010508326
実施例6
N,N′−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6,10,15,20,25−ヘキサ[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ]ヘキサリレン−3,4:17,18−テトラカルボン酸ジイミドへの脱水素環化
0.05g(0.03ミリモル)の実施例5からの生成物と、0.12g(0.86ミリモル)の炭酸カリウムと、2.0mLのエタノールアミンと、1.0mLの混合物を、窒素雰囲気下で120℃に加熱した。24時間後に、なおも多量の出発物質がDCによって観察された。64時間後に、出発物質は完全に転化された。
冷却した後に、反応生成物を水で沈殿させ、濾別し、熱水で、引き続きヘキサンで、流出物が無色になるまで洗浄した。その残留物に、ヘキサンによるソックスレー抽出を一晩行った。該生成物を、真空中で70℃で乾燥させた。
0.031gの生成物が、青緑色の固体の形で得られ、これは収率60%に相当した。
分析データ:
Figure 2010508326
実施例7
N−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6,9,14−テトラ[2,6−ジイソプロピルフェノキシ]−11−(11−[N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)]−1,6−ビス[2,6−ジイソプロピルフェノキシ]テリレン−3,4−ジカルボン酸イミド)テリレン−3,4−ジカルボン酸イミドの製造
0.47g(0.33モル)のN−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6,9,14−テトラ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)−11−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−テリレン−3,4−ジカルボン酸イミドと、0.41g(0.30ミリモル)のN−(2,6−ジイソプロピルフェニル−1,6,9,14−テトラ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)−11−ブロモ−テリレン−3,4−ジカルボン酸イミドと、25mlのトルエンの混合物を、室温でN2下で撹拌した。10分後に、0.035g(0.030ミリモル)のPd(PPh34及び0.3gの炭酸カリウムを5.5mlの水及びエタノール(10:1)中で添加した。次いで、該混合物をN2下で85℃にまで加熱し、そして前記温度で72時間撹拌した。
冷却された反応混合物を、シリカゲル上での溶出剤としてCHCl3:酢酸エチル(19:1)を用いたカラムクロマトグラフィーに供した。
0.43gの生成物が得られ、それは収率53%に相当した。
分析データ:
Figure 2010508326
実施例8
N,N′−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6,9,12,15,20,23,26−オクタ(2,6−ジイソプロピルフェニルフェノキシ)ヘキサリレン−3,4:17,18−テトラカルボン酸ジイミドへの脱水素環化
0.210g(0.080ミリモル)の実施例7からの生成物と、0.610g(4.4ミリモル)の炭酸カリウムと、10mLのエタノールアミンの混合物を、窒素雰囲気下で120℃に加熱した。24時間後に、なおも多量の出発物質がDCによって観察された。64時間後に、出発物質は完全に転化された。
冷却した後に、反応生成物を水で沈殿させ、濾別し、熱水で、引き続きヘキサンで、流出物が無色になるまで洗浄した。その残留物に、ヘキサンによるソックスレー抽出を一晩行った。該生成物を、真空中で70℃で乾燥させた。
0.131gの生成物が、緑色の固体の形で得られ、これは収率63%に相当した。
分析データ:
Figure 2010508326

Claims (14)

  1. 以下の工程(a)、(b)
    (a)式(II)
    Figure 2010508326
    の少なくとも1つテリレン化合物もしくはクアテリレン化合物と、式(III)もしくは(IIIa)
    Figure 2010508326
    [式中、
    Y、Y1は、両者ともハロゲンであるか、又はY、Y1の一方の基がハロゲンであり、かつもう一方の基がB(OR′′)2である;
    それぞれのR、RAは、互いに無関係に、同一もしくは異なる以下の基である:
    アリールオキシ、アリールチオ、ヘタリールオキシもしくはヘタリールチオ、前記のアリールオキシ、アリールチオ、ヘタリールオキシもしくはヘタリールチオには、それぞれ他の飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1つ以上の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、以下の基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよい:
    (i)C1〜C30−アルキル、
    前記アルキルの炭素鎖は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−C≡C−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつC1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23、−POR23、アリール及び/又は飽和もしくは不飽和のC4〜C7−シクロアルキルによって一置換もしくは多置換されていてよく、前記のアリール及びシクロアルキルの炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、前記のアリール基及びシクロアルキル基は、それぞれC1〜C18−アルキル及び/又はアルキルについての置換基として上述した基によって一置換もしくは多置換されていてよい;
    (ii)C3〜C8−シクロアルキル、
    前記シクロアルキルの炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつ前記シクロアルキルに更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、C1〜C18−アルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23及び/又は−POR23によって一置換もしくは多置換されていてよい;
    (iii)アリール又はヘタリール、
    前記のアリール及びヘタリールに、更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、C1〜C18−アルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23、−POR23、アリール及び/又はヘタリールによって一置換もしくは多置換されていてよく、前記のアリール及びヘタリールは、それぞれC1〜C18−アルキル、C1〜C12−アルコキシ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23及び/又は−POR23によって置換されていてよい;
    (iv)基−U−アリール、
    前記のアリールは、前記のアリール基(iii)についての置換基として上述した基によって一置換もしくは多置換されていてよく、その際、Uは、基−O−、−S−、−NR1、−CO−、−SO−もしくは−SO2−を意味する;
    (v)C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、−C≡CR1、−CR1=CR1 2、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−NR23−、−NR2COR3、−CONR23、−SO2NR23、−COOR2、−SO32、−PR23及び/又は−POR23
    各R′は、それぞれ無関係に、
    水素;
    1〜C30−アルキル、
    前記アルキルの炭素鎖は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−C≡C−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつ前記アルキルは、基Rについての置換基として挙げた基(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよい;
    3〜C8−シクロアルキル、
    前記シクロアルキルに、更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、基Rについての置換基として挙げられた基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって置換されていてよい;又は
    アリール又はヘタリール、
    前記アリール及びヘタリールに、更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−NR1−、−N=CR1−、−CR1=CR1−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、基Rについての置換基として挙げられた基(i)、(ii)、(iii)、(iv)、(v)、アリールアゾ及び/又はヘタリールアゾによって置換されていてよく、前記アリールアゾ及びヘタリールアゾは、それぞれC1〜C10−アルキル、C1〜C6−アルコキシ及び/又はシアノによって置換されていてよい;
    である;
    各R′′は、互いに無関係に、水素、C1〜C30−アルキル、C5〜C8−シクロアルキル、アリールもしくはヘタリールであり、又は互いに結合されて、2つの酸素原子とホウ素原子を含む5員ないし7員の環を形成し、前記環に、不飽和もしくは飽和の環が縮合されていてよく、かつ前記環は炭素原子上で4個までのC1〜C30−アルキル基、C5〜C8−シクロアルキル基、アリール基もしくはヘタリール基によって置換されていてよい;
    1は、水素又はC1〜C18−アルキルであり、その際、基R1は、それが複数存在する場合には、同一もしくは異なってよい;
    2、R3は、互いに無関係に、
    水素;
    1〜C18−アルキル、
    前記アルキルの炭素鎖は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−CO−、−SO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、かつ前記アルキルは、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン、シアノ、ニトロ及び/又は−COOR1によって一置換もしくは多置換されていてよい;
    アリールもしくはヘタリール、
    前記のアリール及びヘタリールに、それぞれ更なる飽和もしくは不飽和の5員ないし7員の環が縮合されていてよく、前記環の炭素骨格は、1もしくは複数の基−O−、−S−、−CO−及び/又は−SO2−によって中断されていてよく、その際、全環系は、C1〜C12−アルキル及び/又はアルキルについての置換基として上述した基によって一置換もしくは多置換されていてよい:
    である;
    かつ、m、m1、n、n1は、以下の少なくとも1つの条件を満たしている:
    m=1、m1=0であり、かつn、n1は整数であり、その合計は、5〜8の数である;
    m=2であり、かつn、n1は整数であり、その合計は、0〜8の数であり、その際、(IIIa)との反応が行われる;
    m=1、m1=1であり、かつn、n1は整数であり、その合計は、5〜12の数である;
    m=2、m1=0であり、かつn、n1は整数であり、その合計は、0〜12の数である;
    ]の少なくとも1つの化合物とをカップリングする工程;
    (b)工程(a)で得られた反応生成物を脱水素環化して、一般式(I)もしくは(Ia)のリレン化合物
    Figure 2010508326
    又はそれらの混合物を得る工程
    を含むペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド及びヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミドの製造方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、m=2であることを特徴とする方法。
  3. 一般式(I)で示されるペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド又はそれらの混合物であって、n及びn1が整数であり、それらの合計が5〜8の数であり、かつR、RA、R′、m、m1が請求項1に示される意味を有するペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド又はそれらの混合物。
  4. 一般式(Ia)で示されるペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド又はそれらの混合物であって、n及びn1が整数であり、それらの合計が5〜8の数であり、かつR、RA、R′、mが請求項1に示される意味を有するペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド又はそれらの混合物。
  5. 一般式(I)で示されるヘキサリレンテトラカルボン酸ジイミド又はそれらの混合物であって、n及びn1が整数であり、それらの合計が5〜12の数であり、かつR、RA、R′、m、m1が請求項1に示される意味を有するペンタリレンテトラカルボン酸ジイミド又はそれらの混合物。
  6. 請求項3から5までのいずれか1項に記載のジイミド又はそれらの混合物であって、R及びRAが同じ意味を有することを特徴とするジイミド又はそれらの混合物。
  7. 請求項3から6までのいずれか1項に記載のジイミド又はそれらの混合物であって、R、RAが互いに無関係に、アリールオキシもしくはアリールチオであり、その際、全環系は、請求項1に示される基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよいことを特徴とするジイミド又はそれらの混合物。
  8. 請求項7に記載のジイミド又はそれらの混合物であって、R、RAが互いに無関係に、基(i)によって一置換もしくは多置換されていてよいことを特徴とするジイミド又はそれらの混合物。
  9. 請求項7又は8に記載のジイミド又はそれらの混合物であって、R、RAが互いに無関係に
    Figure 2010508326
    [式中、XはOもしくはSであり、かつR4、R5、R6は、互いに無関係に水素又は請求項1に示される基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)であってよいが、但し、基R4、R6の少なくとも1つは水素ではない]であることを特徴とするジイミド又はそれらの混合物。
  10. 請求項9に記載のジイミドであって、R4がC1〜C30−アルキル又はC3〜C8−シクロアルキルである場合に、その1位に第三級炭素原子が存在しないことを特徴とするジイミド。
  11. 請求項9又は10に記載のジイミド又はそれらの混合物であって、両方のR4が水素ではなく、かつR5、R6が水素であるか、又はR6が水素ではなく、かつR4、R5が水素であることを特徴とするジイミド又はそれらの混合物。
  12. 請求項3から11までのいずれか1項に記載のジイミド又はそれらの混合物であって、各R′が、互いに無関係に、C1〜C30−アルキルもしくはアリールであり、その際、全環系は、請求項1に示される基(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び/又は(v)によって一置換もしくは多置換されていてよいことを特徴とするジイミド又はそれらの混合物。
  13. 請求項12に記載のジイミド又はそれらの混合物であって、R′が基(i)によって一置換もしくは多置換されていることを特徴とするジイミド又はそれらの混合物。
  14. 請求項3から13までのいずれか1項に記載のジイミド又は混合物を、高分子の有機材料及び無機材料の着色のために、有機顔料用の分散助剤及び顔料添加剤として、電磁スペクトルの近赤外領域に吸収を示す水性ポリマー分散液の製造のために、ヒトの眼に視認できない赤外光を吸収する標識及びマーキングの作製のために、熱管理のための赤外吸収体として、プラスチック部材の溶接処理に際してのIRレーザ放射線を吸収する材料として、有機電子装置における半導体として、エレクトロルミネセンス並びに化学ルミネセンスの用途における発光体として、又は光電池中の活性成分として用いる使用。
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