JP2010506650A - 膨張性プッシュロッド式金型封止システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
プレジットから安定化した製品を製造するための方法及び装置であり、プレジット、膨張性部分を有する移動部材、及び内部空洞を画定する内面を有する安定化金型を提供する工程を含む。プレジットは、膨張性部分が金型の内部空洞内にあるように、移動部材によって金型に押し込まれる。プレジットは、移動部材によって金型内で圧縮され、圧縮されたプレジットを形成する。移動部材の膨張性部分は膨張され、該金型の内面で封止を形成する。圧縮されたプレジットは圧縮された状態で維持され、移動部材の膨張性部分は膨張したままであるが、圧縮されたプレジットは安定化され、安定化した製品を形成する。
Description
圧縮された製品は、その製造中に持続的な高圧力下で形成されることが可能である。圧縮された製品は、形成時に熱的成形条件に曝露されてもよい。金型の中にプレジットを機械的に取り付けて、プレジットを安定化させるために用いられる熱処理中に保持力を維持する、プッシュロッドを備える閉鎖金型が頻繁に使用される。圧縮された最終製品に安定性をもたらす、プレジットの熱固定を促進するためには、その迅速な加熱特性により蒸気加熱を用いることが可能である。
しかし、熱処理の適用時に蒸気が金型内に十分に封じ込まれないと、蒸気は、製品の表面仕上げ、周囲の製造設備、及び他の製品の品質を落とすことがある。この問題の原因の1つは、プレジットを金型に取り付けるために用いられるプッシュロッドである。製品が安定化されると金型の一端を閉じるプッシュロッドは、完全な封止を形成しないことがある。
プッシュロッドは、製品、その関連コンポーネント、例えばコード、金型の表面、又はプッシュロッド自体などを剪断又は損傷したりすることなく、プレジット繊維を金型に押し込み、製造設備の他の各種コンポーネントを通過させる必要がある。プッシュロッドは、蒸気が金型領域から漏出しないようにする必要もある。蒸気が漏出すると、水の縮合によりタンポン又は周囲の機器が汚染されることがある。
本発明は、製品又は製品コンポーネントを損傷することなく、封止機能を提供するプッシュロッドを供給することによって上記で判明された問題を解決する。
本発明は、プレジットから安定化した製品を製造するための方法及び装置に関するものであり、プレジット、膨張性部分を有する移動部材、及び内部空洞を画定する内面を有する安定化金型を提供する工程を含む。プレジットは、膨張性部分が金型の内部空洞内にあるように、移動部材によって金型に押し込まれる。プレジットは、移動部材によって金型内で圧縮され、圧縮されたプレジットを形成する。移動部材の膨張性部分は膨張され、金型の内面で封止を形成する。圧縮されたプレジットは圧縮された状態で維持され、移動部材の膨張性部分は膨張したままであるが、圧縮されたプレジットは安定化され、安定化した製品を形成する。
本明細書は、本発明を構成するとみなされる対象を詳細に指摘し、明確に請求する請求項で結ぶが、本発明は添付の図面と共に考慮される次の説明からより良好に理解されるものと考えられる。
金型に沿って軸線方向に位置する孔を有する通気性金型の単一の実施形態の断面図。
金型に沿って放射状に位置する孔を有する通気性金型の単一の実施形態の断面図。
第1分離空洞金型部材と第2分離空洞金型部材との間に位置する圧縮されたタンポンプレジットを有する分離空洞金型の分解図。
金型に沿って軸線方向に位置する孔を有する第1分離空洞金型部材の平面図。
金型に沿って放射状に位置する孔を有する第1分離空洞金型部材の平面図。
金型に沿って軸線方向に位置する孔を有する分離空洞金型の側面図。
金型に沿って放射状に位置する孔を有する分離空洞金型の側面図。
本発明の方法におけるガス供給システムの1つの実施形態のダイアグラム。
本発明の方法のガス供給システムの別の実施形態のダイアグラム。
本発明の方法の1つの実施形態の簡略化した長手方向の断面図。
図10の11−11の線に沿って取った、プレジット供給キャリアの簡略化した放射状断面図。
図10の12−12の線に沿って取った、分離圧縮金型の簡略化した放射状断面図。
図10の13−13の線に沿って取った、分離安定化金型の簡略化した放射状断面図。
図10の14−14の線に沿って取った、放出キャリアの簡略化した放射状断面図。
移動部材によって分離圧縮金型に入れられたプレジットを示し、分離圧縮金型は開放位置である、図10の実施形態100の簡略化した長手方向断面図。
プレジットから取り出された移動部材を示す、図15の実施形態100の簡略化した長手方向断面図。
図16の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、圧縮金型内で、圧縮されたプレジットに圧縮されるプレジット。
図17の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、安定化金型に取り付けられている、圧縮されたプレジット。
移動部材が膨張性封止を含む1つの実施形態において、安定化金型内に圧縮されたプレジットを有する、安定化金型及び移動部材の断面図。
膨張性封止が弛緩位置にある、図19に示される移動部材の実施形態の断面図。
膨張性封止が膨張位置にある、図19Aに示される移動部材の実施形態の断面図。
膨張性封止が弛緩位置にある、図19Aに示される移動部材の実施形態の断面斜視図。
膨張性封止が弛緩位置にある、移動部材の別の実施形態の断面図。
封止が機械的に膨張させられている1つの実施形態において、膨張性封止が弛緩位置にある、安定化金型及び移動部材の断面図。
膨張性封止が弛緩位置にある、図21に示される移動部材の実施形態の断面図。
膨張性封止が膨張位置にある、図21Aに示される移動部材の実施形態の断面図。
1つの実施形態による、その最大幅地点で取った、膨張性封止の横断面。
1つの実施形態による、膨張部材及び膨張駆動部材の横断面。
膨張性封止が弛緩位置にある、移動部材の別の実施形態の断面図。
膨張性封止が膨張位置にある、図22Aに示される移動部材の断面図。
封止が機械的に膨張させられている別の実施形態において、拡張プレートが閉鎖位置にある、安定化金型及び移動部材の断面図。
拡張プレートが閉鎖位置にある、図23Aに示される移動部材の実施形態の断面図。
拡張プレートが開放位置にある、図23Aに示される移動部材の実施形態の断面図。
拡張プレートが開放位置にある、図23Cに示される拡張プレートの実施形態の平面図。
図18の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、安定化した製品を形成するために安定化金型内でガス流を受ける圧縮されたプレジット。
図24の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、開放した安定化金型の内側で、移動部材によって保持される安定化した製品。
図25の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、移動部材によって放出キャリアに取り付けられた、安定化した製品。
図26の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、安定化した製品から取り出された移動部材。
本明細書で使用するとき、「プレジット」という用語は、タンポン又は他の吸収性製品に圧縮される前の吸収性材料の構成体を指す。プレジット及び圧縮された製品は、鼻タンポン(nosepack)を含むタンポン、経血の吸収に用いるタンポン若しくは他の女性用衛生製品、失禁用品、包帯、又はその他すべての圧縮された吸収性製品でもよい。本明細書で「タンポン」という用語を使用するとき、それは説明のためにのみ使用するものであって、限定的に解釈されないものとする。
本明細書で使用するとき、「圧縮」は、圧迫する、圧搾する、コンパクト化する、又は別の方法で材料の大きさ、形状、及び/若しくは体積を変えて好適な形状を有する、圧縮されたプレジットを得る方法を指す。製品が圧縮されたタンポンプレジットの場合は、その形状は膣に挿入可能な形状でよい。「圧縮された」という用語は、圧縮後の1つ又は複数個の材料の状態を指す。逆に、「圧縮されていない」という用語は、圧縮前の1つ又は複数の材料の状態を指す。「圧縮可能」という用語は、圧縮に耐える材料の能力である。
本明細書で使用するとき、「接合した」又は「取り付けた」という用語は、第1要素を第2要素に直接固着することによって第1要素を第2要素に直接固定する構成;第1要素を中間部材に固着し、次にその中間部材を第2要素に固着することによって第1要素を第2要素に間接的に固定する構成;及び第1要素が第2要素と一体化している構成、すなわち、第1要素が本質的に第2要素の一部分である構成を包含する。
本明細書で使用するとき、「金型」は、圧縮中にプレジットを成形するための、及び/又は安定化プロセス中、圧縮されたタンポンプレジットが圧縮後にその形状を保持するための構造体を指す。金型は、内部空洞を画定する内側表面、及び外側表面を有する。内部空洞は、プレジット又は圧縮されたタンポンプレジットの形状を画定するか又は反映するよう構成されている。故に、幾つかの実施形態では、プレジットは、拘束力により金型の内部空洞の形状に適合し、結果として自己支持型の形状を生じ、また安定化プロセス中、内部空洞で保持される。他の実施形態では、金型は、安定化プロセス中、圧縮されたタンポンプレジットの形を保持する。内部空洞は、円筒形、方形、三角形、台形、半円形、砂時計形、蛇行型、又は他の好適な形状を含むがこれらに限定されない当該技術分野において既知の任意の形状をとるように輪郭を作ってもよい。金型の外側表面は、内側表面に対しての外の表面であり、また方形、円筒形、又は楕円形など、任意の様式で輪郭が作られても、成形されてもよい。金型は、1個又はそれ以上の部材を含んでもよい。本発明で使用される1個の金型は、図1及び図2に示される1個の部材を含む単一金型であっても、図3、図4、図5、図6、及び図7に示される「分離空洞金型」であってもよい。分離空洞金型は、米国特許第6,824,536号及び同6,932,805号に開示されているように成形したタンポンを製造するときに用いてもよい。単一金型は、円筒形又はほぼ円筒形など、あまり複雑ではない形状に使用されてもよい。
本明細書で使用するとき、「通気性」という用語は、材料の組成物を通ってガス、液体、又は蒸発性の材料を拡散又は通過させることのできる材料の能力を指す。本明細書で使用するとき、「ガス」は、ガス状、液状、又は蒸気状の形態のガスを含む、任意の好適な物質を指す。材料は、その組成物により通気性であってもよく、又は非通気性材料から製造され、例えば、酸エッチング、ドリルによる穴あけ、若しくは穿孔などにより化学的に、機械的に、若しくは電気的に改質されて、通気性になってもよい。
本明細書で使用するとき、「孔」という用語は、金型の内部空洞の中に含まれる圧縮されたタンポンプレジット内へのガスの注入及び同プレジットを通るガスの通過を可能にする、金型の内側表面を外側表面と接続する小さい開口部又は隙間を指す。
本明細書で使用するとき、「自己支持型」とは、安定化後にタンポン又は他の吸収性製品などの吸収性材料がその圧縮された形状を保持する程度の、又は保持するのに十分な状態の尺度であり、外力がなくなっても、得られる製品は、形状及び大きさを保持する傾向がある。タンポンの場合、タンポン内部の水分レベルの制御が、外部の圧縮力がなくなった後でもタンポンがその膣に挿入可能な形状及び大きさを保持できる要因であることが判明した。この自己支持形態は、タンポンの実際の使用中に持続する必要がないことが当業者には理解されよう。すなわち、一旦タンポンが膣又は体の他の空洞の中に挿入される及び/又は流体を獲得し始めると、タンポンは膨張し始め、その自己支持型形態を失うことがある。
本明細書で使用するとき、「成形したタンポン」という用語は、ほぼ蛇行型を有する、又は「アンダーカット」若しくは「ウエスト」を有する圧縮されたタンポンを指す。「ほぼ蛇行型」という語句は、少なくとも約5mm離れた任意の2点の間の非線形次元を指す。「アンダーカット」という用語は、単一金型からの引き抜きを妨げる突出部又はへこみを有するタンポンを指す。例えば、成形したタンポンは、挿入末端部周囲及び引き抜き末端部周囲のどちらよりも小さい、タンポン中央部における少なくとも1つの周囲又は「ウエスト」を有する砂時計形であってもよい。
本明細書で使用するとき、「分離空洞金型」という用語は、接合されるとき、金型の内部空洞を完成する2個以上の部材からなる金型である。分離空洞金型の各部材は、接合されるとき又は閉じられるとき、金型構造体を完成する内側表面の少なくとも一部分を含む。分離空洞金型は、典型的には、タンポンが自己支持形を獲得した後、金型部材の少なくとも2個以上が、完全ではなくとも少なくとも部分的に分離して、内側表面によって囲まれる空洞の体積を拡大し、その結果、金型からタンポンを取り出すのを容易にできるように設計されている。各部材の内側表面部分が別の部材の内側表面部分に接合する場合、これらの隣接点は、直線、曲線、他の複雑に交差するシーム、又は規則的な若しくは不規則な形態のシームを画定できる。幾つかの実施形態における分離空洞の要素は、棒、ロッド、連結したカム、鎖、ケーブル、ワイヤ、楔、ネジなどを含むいかなる形態の要素を連結して互いに関して適切な位置に保持されてもよい。
本明細書で使用するとき、「安定化した」という用語は、プレジットを含む吸収性材料及び外装の、最初の大きさ、形状、並びに体積に再膨張する本来の傾向を克服した自己支持状態のタンポンを指す。
本明細書で使用するとき、「タンポン」又は「安定化したタンポン」という用語は、流体を吸収して創傷治癒を援助するために、又は薬剤若しくは水分など、活性物質を送達するために、膣管又は他の体腔に挿入されるいかなる種類の吸収性構造体をも指す。他の吸収性製品又はその部分もまた、生理用ナプキン、拭き取り用品、洗浄製品、おむつ、メークアップアプリケータ、メークアップリムーバー、スポンジ、及び膨張する他の製品を含むが、これらに限定されない本明細書に記載の方法によって形成し、安定化することが可能である。タンポン又は他の吸収性製品は、半径方向で、長手方向軸線に沿って軸線方向で、又は半径方向及び軸線方向の両方で、ほぼ円筒形の形体に圧縮されてよい。タンポンは、ほぼ円筒形の形体に圧縮されてはいるものの、他の形状が可能である。これらは、矩形、三角形、台形、半円形、砂時計形、S字状、又は他の好適な形状として説明することができる横断面を有する形状を包含してもよい。タンポンは、挿入端部、引き抜き端部、長さ、幅、長手方向軸線、及び放射方向軸線を有する。タンポンの長さは、挿入末端部から引き抜き末端部まで長手方向軸に沿って測定することができる。ヒトが使用するための典型的なタンポンの長さは、約30〜60mmである。タンポンの形状は直線であっても、又は長手方向軸に沿って湾曲するような非直線であってもよい。典型的なタンポンの幅は、約8〜20mmである。タンポンの幅は、本明細書において他に説明がなければ、タンポンの長さに沿った円筒形の最大横断面を横切る長さと一致する。
本明細書で使用するとき、「膣腔」、「膣内」、及び「膣内部」という用語は、同義であることを意図し、また哺乳類の雌の体の外陰部における内部生殖器を指す。本明細書で使用するとき、「膣腔」という用語は、膣口(膣の括約筋又は処女膜輪(hymeneal ring)と称されることがある)と子宮頚部との間に位置する空間を指すことを意図する。「膣腔」、「膣内」、及び「膣内部」という用語は、陰唇間空間、前庭の基部、又は外から見える生殖器を含まない。
本明細書で使用する「cm」はセンチメートルであり、「g」はグラム、「g/m2」は、1平方メートル当たりのグラム数、「L」はリットル、「L/s」は1秒当たりのリットル数、「mL」はミリリットル、「mm」はミリメートル、「min」は分、「rpm」は1分当たりの速度、及び「s」は秒である。
図1及び図2は、長手方向軸線Lを有する通気性金型の、単一の実施形態の断面図を示している。単一金型24の構造は、圧縮中にプレジットを成形するために、及び/又は安定化プロセス中、圧縮されたプレジットが圧縮後にその形状を保持するために、空間又は内部空洞26を画定するように配置された1個の金型である。部内空洞26は、開いた近位端28及び閉じた遠位端30を有する。この通気性金型の単一の実施形態では、開いた近位端28は、プレジットが内部空洞26内に導入される進入口と、圧縮された最終製品が内部空洞26から取り出され得る出口との両方に使用されてもよい。図1に示される実施形態では、単一金型24は、単一金型24に沿って軸線方向に位置する孔22を有し、孔22は、閉じた遠位端30に示されている。図2に示されるように、単一金型24は、単一金型24に沿って放射状に位置する孔22を有する。
図3は、第1分離空洞金型部材38と第2分離空洞金型部材46との間に位置する圧縮されたプレジット132を有する分離空洞金型36の例の分解図を示している。第1分離空洞金型部材38及び第2分離空洞金型部材46は組み合わされて、分離空洞金型36を形成する。第1分離空洞金型部材38は、第1内側表面40及び外側金型表面32を有する。第2分離空洞金型部材46は、第1分離空洞金型部材28の鏡像でなく、又は大きさ、形、及び寸法において第1分離空洞金型部材28と同一ではないとしても、ほぼ同様であり、また第2内側表面48及び外側金型表面32を有する。第1分離空洞金型部材38及び第2分離空洞金型部材46は、第1分離空洞金型部材38の第1末端部42及び第2末端部44が、第2分離空洞金型部材46の第1末端部50及び第2末端部52に対応するように構成され、第1内側表面40及び第2内側表面48は、相互に向きあう。これらの内側表面は、圧縮されたプレジット20の所望の形状である内部空洞を作り上げる。示される実施形態では、第1分離空洞金型部材38及び第2分離空洞金型部材46はどちらも、金型に沿って軸線方向及び放射状に位置する孔22を有する。
金型は、通気性材料から構成されることができ、又は非通気性材料若しくは通気性材料から製造され、機械的、化学的、電気的、若しくは上記の組み合わせのいずれかにより通気性になることができる。金型の材料は、金属、ポリマー、合成物、その他任意の好適な金属、又は上記の組み合わせを含んでよい。金属からなる金型の実施形態は、鋼、ステンレス鋼、銅、真鍮、チタン、合金、アルミニウム、陽極酸化アルミニウム、チタン、及びこれらの組み合わせを含んでよい。ポリマーからなる金型の実施形態は、テフロン(TEFLON)(登録商標)(デュポン社(E.I du Pont de Nemours and Company)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ナイロン、ポリ塩化ビニル、及びこれらの混合物を含んでもよい。金型の1つの実施形態は、デュポン・プラスチックス(DuPont Plastics)により製造されたデルリン(DELRIN)(登録商標)から作製されてもよい。合成物からなる金型の実施形態は、炭素繊維と、金属、エポキシ、セラミックのブレンドと、ポリマーブレンドとを含んでよい。金型に好適な材料の他の例は、発泡金属又はプラスチックである。金型は、アルミニウムと、ポルテック社(Portec Ltd)(スイス)から入手可能なメタポール(METAPOR)BF100Alなど、エポキシ多孔質集合体とから作製されてよい。孔、隙間、又は経路は、ドリルによる穴あけ、ミリング、打ち抜き、鋳造、射出成形、酸エッチング、放電加工、又はその他任意の好適な方法を含むがこれらに限定されない任意の好適な操作によって、上記の材料で作ることができる。
本発明の方法と共に使用される各種の実施形態では、プレジットは、金型の長さに沿う少なくとも1個の孔を含む金型の中で維持される。幾つかの実施形態では、金型は複数個の孔を有することがある。孔は金型の任意の位置にあることができる。金型が円筒形である実施形態では、孔は、放射状に、軸線方向に、又は放射状及び軸線方向の両方に位置してよい。これらの孔は、巨視的であっても、微小であっても、極微小であってもよい。孔は、任意の好適な寸法であってもよい。幾つかの実施形態では、孔の直径は、約0.2mm〜約1.5mmの範囲であってよい。
本発明の方法は、米国特許第6,258,075号に開示されているタンポン、並びに米国特許第6,824,536号及び同6,932,805号に開示されている成形タンポンを含むが、これらに限定されない任意の種類のタンポンを安定化するために用いられてもよい。更に、本発明の方法は、米国特許出願公開第2005/0055003A1号に開示されている、副吸収性部材を有するタンポンに用いられてよい。
プレジット20を含む吸収性材料は、吸収性物品に好適な広範な液体吸収性材料から構成してもよい。そのような材料には、レーヨン(ケルハイムファイバーズ社(Kelheim Fibres, GmbH)(ドイツ、ケルハイム(Kelheim)))から入手可能なギャラクシー(GALAXY)レーヨン及びサリル(SARILLE)Lレーヨンなど)、綿、折り曲げたティッシュ、織布材料、不織布ウェブ、合成及び/若しくは天然繊維又はシート、一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプ、他の好適な材料、あるいはこれらの材料の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。プレジットに組み込んでよい他の材料としては、ピートモス、吸収性フォーム(米国特許第3,994,298号及び同5,795,921号に開示されているものなど)、毛管流路繊維(米国特許第5,356,405号に開示されているものなど)、高機能繊維(米国特許第4,044,766号に開示されているものなど)、超吸収性ポリマー又は吸収性ゲル材料(米国特許第5,830,543号に開示されているものなど)、他の好適な材料、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。液体吸収性材料の形状及び寸法についてのより詳細な説明については、米国特許第6,740,070号を参照されたい。
本発明の方法により安定化した、圧縮された製品は、任意に、レーヨン、綿、バイコンポーネント繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、当該技術分野において既知の好適な他の天然繊維又は合成繊維、及びこれらの混合物などの材料を含む外装を含んでよい。幾つかの実施形態では、タンポンは、商品名SAS B31812000でブリーストフベルケ・クリスチャン・ハインリッヒ・サンドラー社(Vliesstoffwerke Christian Heinrich Sandler GmbH & Co.KG)(ドイツ、シュバルゼンバッハ/サーレ(Schwarzenbach/Saale))により製造されたポリエチレンで囲まれたポリプロピレンのコアを有するバイコンポーネント繊維からなる不織布の外装を含んでもよい。他の実施形態では、タンポンは、レーヨン50%と、BBA社(米国サウスカロライナ州)により製造された、BBA 140027として入手可能なポリエステル50%との水流交絡したブレンドの不織布の外装を含んでもよい。外装は、親水性、疎水性、ウィッキング、又は非ウィッキングであるように処理されてもよい。
本発明の方法により安定化した、圧縮された製品は任意に、引き抜き用紐、副吸収性部材、追加の外装、スカート部分、及び/又はアプリケータを含んでもよい。本発明において有用な引き抜き用紐は、先行技術において既知であるいかなる好適な材料から作製されてもよく、綿及びレーヨンを含んでもよい。米国特許第6,258,075号は、製品に用いる各種の副吸収性部材を開示している。スカート部分の例は、米国特許第6,840,927号に開示されている。
圧縮に好適な圧力及び温度が使用されてもよい。典型的には、吸収性材料及び外装は、任意の好適な手段によって、半径方向に及び任意に軸線方向に圧縮される。
本発明により安定化した、圧縮された製品は指で挿入されてもよく、又は、挿入が、任意の好適なアプリケータの使用で補助されてもよい。タンポン又は他の製品が指で挿入される場合、挿入を補助するために圧縮ロッドを使用して作られる指のくぼみを製品の引き抜き末端部に設けることが望ましいことがある。タンポンにおける指のくぼみの例は、米国特許第6,283,952号を参照されたい。使用されてもよいアプリケータは、「管及びプランジャ」又は「コンパクト」タイプの装置であり、プラスチック、紙、又は他の好適な材料であってもよい。
図4及び5は、第1内側表面40を有する第1分離空洞金型部材38の平面図を示している。第1分離空洞金型部材38は、第1末端部42及び第2末端部44を有する。図4に示される実施形態では、第1分離空洞金型部材38は、第1分離空洞金型部材38に沿って軸線方向に位置する孔22を有する。図5に示される実施形態では、第1分離空洞金型部材38は、第1分離空洞金型部材38に沿って放射状に位置する孔22を有する。
図6及び図7は、分離空洞金型36の側面図を示している。第1分離空洞金型部材38及び第2分離空洞金型部材46は組み合わされて、分離空洞金型36を形成する。第1分離空洞金型部材38は、第1内側表面40及び外側金型表面32を有する。第2分離空洞金型部材46は、第1分離空洞金型部材38の鏡像ではなく、又は大きさ、形状、及び寸法において第1分離空洞金型部材38と同一ではないとしても、ほぼ同様であり、また第2内側表面48及び外側金型表面32を有する。第1分離空洞金型部材38及び第2分離空洞金型部材46は、第1内側表面40及び第2内側表面48が互いに向きあい、圧縮中にプレジットを成形するための、及び/又は安定化プロセス中、圧縮されたプレジットが圧縮後にその形状を保持するための内部空洞26を画定するように形成される。内部空洞26は、開いた近位端28及び閉じた遠位端30を有する。圧縮と安定化とを組み合わせる実施形態など、幾つかの実施形態では、開いた近位端28は、プレジットが内部空洞に導入される進入口として作用してもよい。図6に示される実施形態では、分離空洞金型36が、分離空洞金型36に沿って軸線方向に位置する、つまり圧縮されたプレジットの長手方向軸線の軸線に沿って入る孔22を有する。図7に示される実施形態では、分離空洞金型36が、分離空洞金型36に沿って放射状に位置する、つまり圧縮されたプレジットの長手方向軸線の軸線に対してほぼ垂直に入る孔22を有する。
図8及び図9は、本発明で使用されてよい、蒸気を用いて圧縮されたプレジットを安定化させる方法のフローチャートを示している。この方法は、圧縮されたプレジットを提供する工程、及び圧縮されたプレジットを通ってガスを推進させる工程を含んでよい。圧縮されたプレジットは、この方法において通気性金型の中で維持されてもよい。本方法の幾つかの実施形態では、安定化した製品は、水分の存在下で製造されてもよい。この方法で必要な水分は、プレジットを含む材料の繊維からの水分、この方法で導入されるガス内の水分、又はその両方で導入されるガス内の水分であってもよい。本方法の別の実施形態では、安定化プロセスは、圧縮プロセスと組み合わされてもよい。
安定化プロセス後には、プレジットの任意の好適な目標含水率が用いられてよい。例えば、目標含水率は、TAPPI方法T 412で測定したときに、水分の約4重量%〜約15重量%若しくはこの範囲内の任意の数値、又は水分の約8重量%〜約10重量%若しくはこの範囲内の数値でもよい。
図8のダイアグラムは、幾つかの実施形態において、本方法が、ガス出口60に対向するガス供給54と、通気性金型の中に圧縮されたタンポンプレジット20とを含む中間に定位した金型ハウジング58とを調製することにより達成可能であることを示している。入ってくるガスは、ガス供給54で装置に入る。ガス流の速度は、流量制御手段56によって変化させることができる。
圧縮されたプレジットに推進されるガスは、空気、酸素、窒素、アルゴン、二酸化炭素、蒸気、エーテル、フレオン、不活性ガス、他の好適なガス、及びこれらの混合物であってよい。ガス供給は、流量制御手段56で変化させることができる。本発明の方法中、ガスは、約0.2〜約5.0L/sの速度を含む、任意の好適な速度で金型を通って推進されてもよい。幾つかの実施形態では、ガスは約1秒〜約20秒間推進される。他の実施形態では、ガスは約1秒〜約10秒間推進される。他の実際形態では、ガスは約2秒〜8秒間推進される。
本発明の方法は、圧縮されたプレジットに導入されるガスを加熱する工程を含んでもよい。本発明の方法は、圧縮されたプレジットに導入されるガスを加湿する工程を含んでもよい。図9に示されるように、水分供給手段62、加熱手段64、並びに温度及び湿度制御手段66が図8のダイアグラムに加えられる。したがって、加熱及び加湿されたガスは、通気性金型の中に圧縮されたプレジットを含む、中間に定位した金型ハウジング58に流入し、ガス出口60から流出する。
ガスが加熱される方法の実施形態では、加熱手段64が使用されてもよい。温度は、温度及び湿度制御手段66により変化させてもよい。幾つかの実施形態では、ガスは約60℃〜約210℃の範囲に加熱される。幾つかの実施形態では、ガスは約100℃に加熱されてもよく、他の実施形態では、約163℃に加熱されてもよい。圧縮されたプレジットが通気性金型の中で維持される実施形態では、プレジットを金型に挿入する前に金型が加熱されてもよい。金型は、プレジットの挿入前に熱風で加熱されてよく、又はプレジットの挿入前に伝導による加熱など、代替手段で加熱されてよい。金型は、約38℃〜約210℃に加熱可能である。幾つかの実施形態では、金型は、約71℃に加熱されてもよい。幾つかの実施形態では、本方法は、製品を冷却する工程もまた含んでもよい。幾つかの実施形態では、製品は、約21℃〜約24℃の周囲室温、若しくはこの範囲の好適な温度、又は約30℃未満に空気で冷却されてもよい。
ガスが加湿される方法の実施形態では、水分供給手段62で水分が加えられてもよい。湿度は、温度及び湿度制御手段66で変化させることができる。ガス中の水分又は湿度は、霧化、蒸発、蒸気混合、超加熱蒸気混合、超飽和蒸気混合、他の好適な方法などが挙げられるがこれらに限定されない、任意の好適な方法で導入されてもよい。ガスは、ガス温度で約1%〜約100%の相対湿度、又はこの範囲の任意の好適な数値に加湿されてもよい。
図10は、1対の分離金型、圧縮金型102及び安定化金型104を含む、本発明の方法の1つの実施形態100の簡略化した長手方向断面図である。実施形態100は、安定化したタンポン又は他の製品の大量生産に好適であり、ほぼ蛇行型を有する、及び/又はガスの使用により安定化した製品を含む安定化した製品を製造する装置の複雑さを低減するために、プレジットを圧縮する工程と安定化する工程は別であってもよい。
圧縮金型102及び安定化金型104はどちらも、その開放位置128で示され、またプレジット供給キャリア106及び製品放出キャリア108と一直線をなす。
図10の実施形態100は、移動部材110(「プッシュロッド」)と、プレジット供給キャリア106内に配置したプレジット112も示す。移動部材110は:(a)プレジット供給キャリア106から圧縮金型102まで、安定化金型104まで、及びタンポン放出キャリア108まで、プレジット112が移動する間に起こる加工工程の順序を通してプレジット112を移動させる機能;(b)プレジット112を長手方向に圧縮する機能(次に説明されるように、圧縮金型102によって提供される放射方向又は横方向の圧縮に加えて);(c)膣腔にタンポンを挿入しやすくするために、ユーザの指に好適な所望の形の空洞をタンポンの遠位端に形成する機能;並びに(d)次に説明されるように、タンポンの安定化処理中に、安定化金型104の内側にガスを封じ込めるのに好適な封止を提供する機能を果たすことができる。
以下で更に詳細に説明されるように、移動部材110は、安定化した製品を分離安定化金型104から放出するために移動部材110から長手方向に伸びる少なくとも1本の針138を含んでよい。
図10に示されるように、移動部材110は、第1長手方向中心線L1に沿ってプレジット供給キャリア106、圧縮金型102、安定化金型104、及び製品放出キャリア108と一直線をなしてもよい。
プレジットのベース領域から伸びる副吸収性部材を有するプレジットは、副吸収性部材が移動部材110の動作を妨げないようにプレジットに対して副吸収性部材を放射状にずらして配置した、プレジット供給キャリアに取り付けられてよいことに留意すべきである。これにより、副吸収性部材がプレジットのベース領域に押し込まれにくくしたり、押し込まれないようにしたりする。副吸収性部材(製品のベース領域から伸びる少なくとも1本のコードも含む)の放射方向のずれは、例えば、プレジットが供給キャリアの空洞に取り付けられている方向に配置したプレートなど任意の好適な手段によってプレジットの取り付け中に提供できる。
図11は、図10の11−11の線に沿って取った、プレジット供給キャリア106の簡略化した放射状断面図である。プレジット供給キャリア106は、好適に成形されてプレジット112を受け入れることができる空洞120を含み、プレジット112は、折り畳まれてM形の形体を形成するように示されている。しかし、別の方法としては、プレジット112は、折り畳まれなくてもよく、又はいかなる好適な形体に折り畳まれることもできる。プレジット供給キャリア106は、本発明による製品を製造するのに好適な任意の材料から製造され得る。
図12は、図10の12−12の線に沿って取った、分離圧縮金型102の簡略化した放射状断面図である。分離圧縮金型102は、第1部材122及び第2部材124を含む。部材122及び124の少なくとも1つはR方向に移動でき、分離圧縮金型102の開放位置128又は閉鎖位置129(断続線として示す)をもたらす。閉鎖位置129では、圧縮金型102の内側表面127は、所望の直径(例えば直径Dが約12.5mm)のほぼ円形の横断面など、任意の所望の形状の横断面を形成する。内側表面127は、任意の好適な形状及び任意の所望の寸法にできる。分離圧縮金型102は、所望の圧縮力を提供でき、本発明による製品を製造するのに好適な任意の材料から製造され得る。
図13は、図10の13−13の線に沿って取った、分離安定化金型104の簡略化した放射状断面図である。分離安定化金型104は、寸法及び構造において、全ての態様か又はいずれかの態様において、図3〜図7に示し、上記に更に詳細に説明した分離金型36と同様であり得る。例えば、図3〜図7の分離金型36と同様に、分離安定化金型104は、第1部材38、第2部材46、及び安定化金型104の内側表面の内側にガス流をもたらすのに好適な少なくとも1つの孔22を含む。第1部材38及び第2部材46が互いから分離しているとき、分離安定化金型104は、開放位置128で示される。金型部材38及び46の少なくとも1つは、R方向に移動して、開放位置128をもたらすか、又は第1部材38及び第2部材46が互いに接触しているとき、閉鎖位置129(破線として示す)をもたらすことができる。
図14は、図10の14−14の線に沿って取った、製品放出キャリア108の簡略化した放射状断面図である。製品放出キャリア108は、安定化した製品を受け入れるように好適に寸法設定され形作られ得る、空洞130を包む。
本発明の1つの実施形態では、空洞130は、多数の長手方向の溝133で画定されて、本発明の安定化プロセス中に空洞130に推進されるガスの放散を容易にすることができる。製品放出キャリア108は、本発明に従って製品を製造するのに好適な任意の材料から製造され得る。
図15は、図10の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、分離圧縮金型102が開放位置128にあって、また移動部材110が第1長手方向中心線L1と一直線をなすとき、移動部材110によって分離圧縮金型102に取り付けられたプレジット112を示している。開放位置128では、圧縮金型102は、プレジット112を受け入れるのに任意の好適な寸法にできる内側寸法123を有する。例えば、本発明の1つの実施形態では、内側寸法123は、約25mm〜約80mm、又はこの範囲の任意の数値でよい。別の実施形態では、内側寸法123は、約40.5mmである。
図16は、図10の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、プレジット112が圧縮金型102に取り付けられた状態で、プレジット112から引き抜かれた移動部材110を示している。プレジット112の圧縮前にプレジット112から針(単数又は複数)138を引き出すために、移動部材をプレジット112から引き出すことが可能なことに留意すべきである。しかし、移動部材110の、考察される他の実施形態は、針(単数又は複数)138が移動部材110の内側で動くのを可能にして、移動部材110から突き出るか又は移動部材110の内側に隠れ、その結果、移動部材110を引き抜く必要をなくすことができる。
分離圧縮金型102及び安定化金型104それぞれの、考察される他の実施形態は、可動金型部材及び固定金型部材を含む実施形態とは対照的に、2個の可動金型部材を含んでもよいことにも留意すべきである。2個の可動金型部材が使用されるとき、移動部材110は、金型を閉鎖及び開放するために、R方向に移動する必要がない。
図17は、図10の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、圧縮金型102が閉鎖位置129であるとき、圧縮金型102内で、圧縮されたプレジット132に圧縮されたプレジット112を示している。閉鎖位置129では、圧縮金型102は、プレジット112を所望の圧縮された寸法に圧縮するのに好適ないかなる寸法であってもよい内側寸法131を有する。例えば、本発明の1つの実施形態では、内側寸法131は、約12.5mmに圧縮される。プレジット112は、圧縮金型102内で部分的に圧縮されてもよく、それによって圧縮されたプレジット132が形成され、下記のように、移動部材110が安定化金型104に圧縮されたプレジット132を取り付けるときに、圧縮されたプレジット132は、更に圧縮されるか、コンパクト化される。
閉鎖位置129は、第1圧縮金型部材122を第2圧縮金型部材124に向けてR方向に移動させることにより完成することが可能である。しかし、上述のように、本発明の考察される他の実施形態は、2個の可動金型部材を含んでもよい。圧縮金型102が閉じている間、プレジット112はR方向に半径方向圧縮を受け、任意の好適な寸法(例えば約12.5mm)あることが可能な内側寸法131にプレジット112の半径寸法を減少させる。したがって、1つの例では、第1圧縮金型部材122は、約40.5mm〜約12.5mm放射状に移動され、合計で約28mm移動する。
図17に示されるように、移動部材110もR方向に移動して、圧縮金型102の閉鎖位置129と一直線をなす第2長手方向中心線L2に沿って一直線になった。第1長手方向中心線L1と第2長手方向中心線L2との間の距離は、寸法129であり、これは、第1圧縮金型部材122の放射状の移動の約半分でよい。例えば、上記の特定の実施例では、第1圧縮金型部材122が約28mm移動するとき、移動部材112は約14mmの、距離129を移動する。
図18は、図10の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、移動部材110によって安定化金型104に取り付けられた、圧縮されたプレジット132を示している。移動部材110は、安定化金型104の入口領域148を通って、安定化金型の長手方向軸線に沿って軸線方向に圧縮されたプレジット132を前進させることによって、図17で最もよくわかるように、安定化金型104の内側空洞150に圧縮されたプレジット132を取り付け、内側空洞150の開いた近位端152を通って、安定化金型104の内側空洞150に圧縮されたプレジット132を取り付ける。前進する移動部材110は、圧縮されたプレジット132が安定化金型104の内側空洞150を充填するのに十分な力を圧縮されたプレジット132に提供する。
上述のように、移動部材110は、移動部材110から長手方向に伸びる少なくとも1本の針138を含んでもよい。針(単数又は複数)138は、圧縮されたプレジット132を損傷することなく、圧縮されたプレジット132を貫通することができるように、比較的鋭い先端部を有することができる。針(単数又は複数)138は、任意の好適な直径、例えば、約1〜2mmであることができ、図26に示されるように、圧縮されたプレジット132を保持するのに十分な任意の好適な長さ、例えば約12mmの長さで移動部材110から伸びている。
図19は、移動部材が膨張性封止142を含む、移動部材110の1つの実施形態の断面図である。膨張性封止142は、圧縮されたプレジット132を安定化金型104に進め、安定化金型104内部の圧縮されたプレジット132を貫通した移動部材110を使用して膨張させることができる。移動部材110は、ナイロンなどのポリマー、又は他の好適な材料から形成される先端部113を含んでもよい。先端部113は、摩擦嵌合、接着剤、又はそれらの間に封止を形成するための他の既知の手段によって、移動部材110に結合されてもよい。圧縮されたプレジット132を安定化金型104に押し込む先端部113の端部は、体腔に製品を指で挿入しやすくするために好適なタンポン内の空洞140を成形するように、適切に形成される。先端部113は、下記のように、安定化金型104の内側空洞150を封止し、タンポンの安定化処理工程中に安定化金型104の内側空洞150に吹き込まれるガスを封じ込めることができる膨張性封止142を含む。
図19Aは、図19に示される移動部材110の実施形態の断面図であり、移動部材110は、弛緩位置にある膨張性封止142を含む。図19Aに示される実施形態では、膨張性封止142が、先端部113に形成された凹部を囲むガスケットである。凹部は、ほぼ放射状、非連続、連続、又は任意の好適な方法で形成されてもよい。一般に、移動部材110内に形成される軸線流路160は、図19及び図19Aに示されるように移動部材110の長手方向軸線に沿って伸び、部分的に先端113を通る。軸線流路160は、先端部113の内側で終止し、膨張性封止142まで放射状に伸びる、先端部113に形成された放射状流路162に隣接する。放射状流路162は、任意の好適な寸法又は形状でよい。流路の寸法は、小さい穴である放射状流路162から、自転車の車輪のソリッドスポーク間の隙間に類似する放射状流路までの範囲の固体構造より大きくてもよい。任意の好適な数の放射状流路162が使用されてもよい。図19Aに示される実施形態には、2つの放射状流路162が示されているが、より多くの放射状流路が提供されても、単一の放射状流路が提供されてもよい。又は、3以上の放射状流路162が使用され、軸線流路160から膨張性封止142まで通じてもよい。別の実施形態では、下記のように、先端部113は、膨張性封止142に隣接する多孔質若しくは通気性の金属、又はポリマーなどを含んでもよく、軸線方向流路160から膨張性封止142まで空気又は他の好適なガスを送達できる。
膨張性封止142は、安定化金型104内に封止を形成するためにガス保持壁を備える袋として機能する。動作前には、図19Aに示されるように、封止142は弛緩位置にある。弛緩位置にある場合は、入口領域148内の隙間164が、先端部113と入口領域の内壁との間に形成されてもよく、安定化金型の長手方向軸線に沿って空気を軸線方向に通過させることができる。隙間164は、移動部材の先端部113の直径が、空洞150の円筒形の内壁によって形成される直径よりも大きくないことによって生じる。先端部113に適切な直径を選択することによって、移動部材を前進及び後退させるときに空洞150の内壁で発生する摩擦による、先端部113と封止142の磨耗及び劣化を低減する、十分な隙間164を提供することが可能である。隙間164は、圧縮されたプレジット132が移動部材110によって安定化金型104に押し込まれるときの不十分な隙間を原因とする、圧縮されたプレジット132の引き抜き用紐の切断又は変形の可能性を更に最小化する。
動作中は、軸線方向流路160に十分な圧力で空気又は他の好適なガスが導入されると、図19Bに示されるように、封止は膨張位置に膨張する。空気又は他のガスは、軸線方向流路で正圧を作製し、封止142を膨張位置にもたらす空気パルス又は規則的な空気流を作り出すために、既知の手段によって軸線方向流路160に供給される。膨張位置にある封止142は、安定化金型104の入口領域148の内壁を圧迫して金型の放射状部分を充填し、それによって隙間164を閉じ、入口領域148に環状の封止を形成する。
封止142を膨張位置まで膨張させる空気加圧は、安定化中にガス流を安定化金型104に送達するとき常に維持される。圧縮されたプレジット132は、下記のように、安定化金型内で安定化されるが、膨張した封止142は、実質的に安定化金型104に吹き込まれるガスを内側空洞150に封じ込め、安定化金型104の入口領域に沿った隙間164からの漏出を減少させる。膨張性封止142、内部空洞、及び封止が形成される安定化金型の入口領域の他の形体、並びに封止を膨張させる手段は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく組み入れられてよい。
図19Cは、図19A及び図19Bに示される移動部材110の実施形態の断面斜視図であり、移動部材110は、弛緩位置にある膨張性封止142を含む。膨張性封止142は、ゴム、ポリマー、プラスチック、他の材料、及びこれらの組み合わせを含む任意の好適な材料で形成されてもよい。膨張性封止142は、その横断面がU字形、ほぼ丸形、ほぼ楕円形、正方形、方形、三角形、台形、又は任意の好適な形の、任意の好適な寸法で形成されてもよい。図19Cに示されるように、各放射状流路162は、先端部113の本体に形成された、任意の好適な形状及び寸法の、カット流路であることが可能である。膨張性封止142は、封止と先端部分113の放射状の凹部との間に、封止内部のガスケットチャンバ166を形成する凹部を画定するように構成されてもよい。ガスケットチャンバ166は、軸線方向チャンバに供給される空気が放射状流路162を通ってガスケットチャンバ166に吹き込まれ、それによって封止142が膨張位置まで膨張するように、放射状流路162に隣接する。
図20は、膨張性封止142が弛緩位置にある、移動部材110の別の実施形態の断面図である。図20に示される実施形態では、膨張性封止142は、先端部113に形成された凹部を囲み、台形の横断面を備えるガスケットである。台形状を形成する封止142の三角形の端部及び同様に成形された先端部113の嵌合部分は、封止が膨張位置にある場合でも、封止を先端部113付近の周囲方向に保持する。軸線方向流路160は、移動部材110内に形成され、先端部113を部分的に通って伸びる。中空の膨張流路168は、先端部113の軸線に沿って軸線方向流路160内に構成され、基板部材170の一方の端部で結合されている。膨張流路168は、軸線方向流路160に沿って長手方向に伸び、封止142に隣接するガスケットチャンバ166内でもう一方の端部を終止させる。膨張流路168は、空気がその中を通って軸線方向流路160に流れ込むように構成される内部流路を画定し、それによって軸線方向流路160を空気で充填する。基板部材170は軸線方向流路160内に配置され、膨張流路168と一直線をなしてもよい、長手方向に伸びる穴を画定し、それによって基板部材170の長手方向に伸びる穴を通って空気が流れ込み、膨張流路168に送り込むことができる。膨張流路168は、基板部材の穴が膨張流路168に対して封止されるように基板部材170に結合されており、それによって基板部材170に流れ込む空気又は別の好適なガスが、膨張流路168に入る。空気は、膨張流路168の内部流路に沿って通過し、封止142に隣接する流路の遠位端の開口部を通ってガスケットチャンバ166内の膨張流路168から出る。あるいは、長手方向に伸びる穴を備える基板部材170は、膨張流路168なしで提供されてもよく、それによって、基板部材170の長手方向に伸びる穴を通じて流れる空気が、ガスケットチャンバ166に直接入る。
動作中は、十分な圧力で軸線方向流路160に空気又は他の好適なガスが導入されると、空気はガスケットチャンバ166に入り、封止142が膨張位置まで膨張する。膨張位置にある封止142は、安定化金型104の入口領域の内壁を圧迫して金型の放射状部分を充填し、それによって隙間164を閉じ、内部空洞150を封止する。膨張性封止142の厚さは、ほぼ一定でも、変化してもよい。図20に示されるように、膨張性封止142は、中間部でより薄く、端部で最も厚くなる。この場合、膨張性封止142は、最も薄い、その中間部に沿って均等に膨張する。膨張性封止142は、部分的又は完全に膨張していない状態に戻り、隙間164を開くことができる。
ある種の実施形態において、封止142は、機械的手段によって膨張させてもよい。図21は、弛緩位置にある膨張性封止142を有する移動部材110の更に別の実施形態の詳細な断面図であり、封止は、膨張部材172によって膨張できる。膨張部材172は、円錐形、先細を含む、任意の好適な形でよい。図21に示される実施形態では、膨張性封止142はガスケット、又は安定化金型内に封止を作製するのに好適な他の材料であり、先端部113に形成される放射状の凹部を囲む。膨張部材172は、ガスケットチャンバ166に配置され(図21Aを参照)、弛緩位置にあり、膨張性封止142上の不十分な圧力を行使して封止の変形を引き起こす。膨張部材172は、先端部113の軸線に沿って軸線方向流路160内に構成され、軸線方向流路160に沿って長手方向に伸びる膨張駆動部材174に結合されている。膨張駆動部材174は、軸線方向流路160内を長手方向に前後にスライドするように配置されている。
動作中に、膨張駆動部材174が十分な力で安定化金型104へと長手方向に進められると、円錘形の膨張部材172は前進し、図21Bに示されるように、それによって、封止142が放射状に膨張して膨張位置になる。膨張位置にある封止142は、安定化金型104の入口領域148の内壁を圧迫して金型の放射状部分を充填し、それによって隙間164を閉じ、内部空洞150を封止する。下記の圧縮されたプレジット132の安定化処理に続き、膨張駆動部材174は部分的又は完全に縮小し、膨張性封止142上の円錐形の膨張部材172から膨張力を放出し、それによって封止が部分的又は完全に弛緩した、つまり膨張していない状態に戻ることができる。
駆動機構は、膨張駆動部材174を前進又は後退させるために提供されてよい。駆動機構は、ギアシステム、空気圧若しくは油圧システム、又は膨張駆動部材174を十分な力で前進及び維持させるために制御可能な他の好適な装置を含んでよい。
1つの実施形態では、図21Cに示されるように、封止142は、変形可能な周囲部144及び変形可能な周囲部144を囲む支持壁体146を含む。壁体は、ガスケットチャンバ166の反対側にある移動部材の先端部113の部分間に構造的結合を提供することが可能である。壁体は、金属又は移動部材構造を支持するのに好適な他の材料から形成されてもよい。円錘形の膨張性部材172は、図21Dに示されるように、封止142の中心の開口部に一致する同様に成形された横断面を有することが可能で、それによって封止142に膨張性部材172を前進させて変形可能な周囲部144を膨張させることができ、それによって入口領域148の内壁で封止を作製する。
1つの実施形態では、移動部材は、図22Aに示されるように、形成端部192及び駆動端部194を含んでもよく、形成端部は凹部つまり空洞196内で駆動端部を受容するように配置されている。膨張性封止142は、駆動端部194の狭部付近に配置される。駆動端部は、形成端部192に対してD方向に進められ、それによって、図22Bに示されるように、封止142を外側放射状のR方向に押し出し、安定化金型104の入口領域148の内壁で封止を作製する。
封止142を膨張させる他の機械的手段は、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく組み入れることが可能である。他の実施形態では、円錐形の膨張部材172ではなく、楔状の膨張部材、双円錐形の膨張部材、円錘台形の膨張部材、楕円形の膨張部材、長球形の膨張部材、又は他の好適に成形された要素など代替のコンポーネントを膨張部材172に組み入れてよい。膨張部材172のその他の代替物としては、凸状膨張部材に進入する駆動円筒を有する凸状膨張部材、又は溝(grove)内で噛み合う雄型を受容するときに膨張する溝を画定する円錐形若しくは凹状の雌部を含んでよい。膨張部材172の更に別の代替物としては、制御ロッドによって拡張プレートが外側放射状に開くねじれ方向に駆動される平面拡張プレート180が提供されてもよい。
図23Aを参照すると、拡張プレート180は、膨張性封止142の内側に配置され、回転膨張駆動部材184の上に配置されている。拡張プレート180は、図23Dに示されるように、複数の開口プレート部分182を含んでよく、膨張駆動部材184によって回転させられて開放位置又は閉鎖位置になってもよい。図23Bは、閉鎖位置にある拡張プレート180を示しており、開口プレート部分は折り畳まれている。膨張駆動部材184は、A方向に回転して拡張プレートを開放位置にしてもよい。図23Cは、開放位置にある拡張プレート180を示しており、開口プレート部は、回転膨張駆動部材184によって拡張されており、それによって安定化金型104の入口領域148を充填し、膨張性封止142と金型104の内壁との間に封止を作製する。
図24は、図18の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、安定化したタンポン20を形成するために安定化金型104の少なくとも1つの孔22を通して供給されるガス流134を受ける圧縮されたプレジット132を示している。移動部材110は、安定化金型104の閉鎖位置129と一直線をなす第2長手方向中心線L2と一直線をなす。材料、ガス、温度、湿度、時間などを含む、圧縮されたプレジット132の安定化に好適なプロセス条件は、上記に詳細に開示されている。特に、安定化金型104の温度に関して、ガス、例えば安定化金型104の内側の蒸気の凝結を防ぐために、安定化金型104を約50℃〜約150℃、又は約100℃〜約130℃の高温に維持してもよい。安定化金型104の所望の温度は、例えば、電気カートリッジヒーターを含むいかなる好適な手段でもたらされてもよい。
ガス流134の供給中に、ガス流134は、安定化金型104の加圧側を通って供給され、安定化金型の排出側を通って空気中に排出されて、安定化金型内側の圧縮されたプレジットを通るガスの流れを提供する。ガス流及び排出は、約0.5秒〜約5秒間、又は約0.5秒〜約1.5秒間の範囲であり得る。安定化金型104を通るガス流134は、膨張した封止142によって制御され、封止142は安定化金型104の入口領域148を埋め、それによって、ガス流は、金型の近位端を通って僅かに漏出するか、漏出せずに1つ以上の孔22を通るように方向づけられる。安定化プロセスが終了すると、膨張性封止142は、弛緩位置に戻ることが可能である。安定化プロセス中に膨張性封止を使用して安定化金型104の内部空洞150を封止する上記の方法は、ガス流を利用する金型内のプレジットを安定化するのに適用できるだけでなく、任意の種類の安定化金型、例えば、伝導による加熱、マイクロ波による加熱などを利用する金型にも適用できることに留意すべきである。
図25は、図10の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、安定化金型104が開放位置128(すなわち、第1長手方向中心線L1と一直線をなす)に戻り、また移動部材110が戻って第1長手方向中心線L1と一直線をなすとき、安定化金型104の内側表面から剥がされ、また安定化金型104内側の移動部材110の針(単数又は複数)138で保持される、安定化したタンポン20を示している。
上述のように、移動部材110は、移動部材110から長手方向に伸びる少なくとも1本の針138を含んでもよい。針(単数又は複数)138は、安定化した製品20を貫通することができ、次に、安定化した製品20を安定化金型104から放出するのを可能にする。針138の数は、製品20の長手方向の周りでタンポンが1本の針の周りを回転しないようにする、2本以上など任意の好適な数を含むことができる。
針(単数又は複数)138は、安定化した製品20を損傷することなく、安定化した製品20を貫通することができるように、比較的鋭い先端部を有することができる。針(単数又は複数)138は、任意の好適な直径、例えば、約1〜2mmであることができ、安定化した製品20を保持するのに十分な任意の好適な長さ、例えば約12mmで移動部材110から伸びている。
1本以上の針を有する移動部材の使用により、安定化した製品20を取り出す上記の方法は、ガス流を利用する安定化金型から製品を取り出すのに適用できるだけでなく、任意の種類の安定化金型、例えば、伝導による加熱、マイクロ波による加熱などを利用する金型にも適用できることに留意すべきである。
図26は、図10の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、移動部材110によって製品放出キャリア108に入れられた、安定化した製品20を示している。移動部材110は、第1長手方向中心線L1と一直線をなすままである。
図27は、図10の実施形態100の簡略化した長手方向断面図であり、安定化した製品20から取り出されて、第1長手方向中心線L1と一直線をなす移動部材110を示している。安定化した製品20は、例えば、包装及び梱包など、後続加工へと更に移動するために、製品放出キャリア108内に留まっている。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした寸法はそれぞれ、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
「発明を実施するための形態」において引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、どの文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であるとの容認と解釈されるべきではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献におけるその用語のいずれかの意味又は定義と矛盾する範囲については、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が優先するものとする。
本発明の特定の実施形態について例示及び説明したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正が可能であることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるこのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
Claims (10)
- プレジットから安定化した製品を製造するための方法であって、
プレジットを提供する工程と、
膨張性部分を有する移動部材を提供する工程と、
内部空洞を画定する内面を有する金型を提供する工程と、
前記膨張性部分が前記内部空洞内にあるように、前記プレジットを前記移動部材を有する金型に押し込む工程と、
前記移動部材の前記膨張性部分を膨張させて、前記金型の前記内面で封止を形成する工程と、
好ましくは前記移動部材の前記膨張性部分を膨張させたままで、前記プレジットを安定化させて安定した製品を形成する工程と、を含む方法。 - 前記膨張性部分が、前記移動部材の周りに周囲方向に取り付けられたガスケットである、請求項1に記載の方法。
- 前記移動部材が、その内部を長手方向に伸びる軸線流路を含み、それを通って前記膨張性部分までガスを移動させるように構成されている、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記軸線流路が、前記軸線流路から前記膨張性部分まで放射状に伸びる、少なくとも1つの放射状流路に連結されており、前記軸線流路から前記膨張性部分まで外側放射状にガスを移動させるように構成されている、請求項3に記載の方法。
- 前記膨張性部分を膨張させる工程が、前記ガスを前記軸線流路に供給する工程を含み、それによって前記膨張性部材を外側放射状に変形させ、前記内面で前記封止を形成する、請求項3に記載の方法。
- 前記膨張性部分を膨張させる工程が、前記膨張性部分を外側放射方向に機械的に膨張させる工程を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記安定化の工程が、前記金型内で前記プレジットにガスを適用する工程を含み、前記安定化工程中に、好ましくは前記封止が、前記移動部材と前記金型との間から漏出しないように、前記ガスを保持する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記安定化の工程が、前記安定化金型内で前記圧縮されたプレジットにマイクロ波による熱を付与する工程を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記膨張性部分を膨張していない状態に戻す工程を更に含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記安定化した製品がタンポンである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
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