JP2010506641A - 窒素発生器を有する不活性化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 監視すべき、保護を要する室(2)の内部において、あらかじめ設定することができる不活性化レベルを確立し、かつ維持するための不活性化装置(1)を提供する。
【解決手段】
不活性化装置(1)は、制御可能な、不活性ガスを提供する不活性ガスシステム(10,11)、不活性ガスシステム(10,11)に接続され、保護すべき室(2)に接続でき、不活性ガスシステム(10,11)により用意された不活性ガスを、保護すべき室(2)に供給する第一供給パイプシステム(20)、および、不活性ガスシステム(10,11)を制御してあらかじめ設定可能な不活性化レベルを保護すべき室(2)の内部において確立し、維持する制御ユニット(12)を有する。保護すべき室(2)に換気バルブの系統を設けるなどの、重大な構造上の対策を要することなく、保護すべき室(2)の内部において、不活性化レベルを接近可能なレベルに速やかに高めることを可能にするために、制御ユニット(12)に接続可能なバルブ(31)を設けて、このバルブを、不活性ガスシステム(10,11)と第一供給パイプシステム(20)の両方に接続し、不活性ガスシステム(10,11)により用意される排気の空気を新鮮空気として、保護すべき室(2)に出口(11b)を通じて供給する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、監視されている、保護すべき室内において、あらかじめ設定可能な不活性化レベルを確立し、維持するための装置に関する。本発明の装置は、不活性ガスを提供する制御可能な不活性ガスシステム、この不活性ガスシステムに接続されていて、不活性ガスシステムにより提供される不活性ガスを供給するための、保護すべき室に接続することもできる、第一の供給パイプシステム、および、不活性ガスシステムを、保護すべき室内で、特定のあらかじめ設定可能な不活性化レベルを確立し、維持するために制御するように配置された制御装置を有する。
この種の不活性化装置は、原理的には先行技術において知られている。たとえば、ドイツ特許明細書DE19811851C2は、閉鎖された空間における火災の危険を減少させ、火災を消火するための不活性化装置、およびその方法を実施するための装置を記述している。この先行技術は、閉鎖された空間(以下「保護すべき室」と呼ぶ)内の酸素濃度を特定の基本的不活性化レベルに低減し、火災が発生したときは、酸素濃度をさらに特定の完全不活性化レベルに急速に低減し、それによって、不活性ガスタンクに要求される貯蔵容量ができるだけ小さなものであっても、火災の効果的な消火を行なうことを可能にするものである。この目的のために、既知の装置は、制御ユニットにより制御することができる不活性ガスシステムと、この不活性ガスシステムおよび保護すべき室に接続され、それを経て、不活性ガスシステムにより提供される不活性ガスを保護すべき室に供給する供給パイプシステムとを有する。不活性ガスシステムは、不活性ガスを圧縮して貯蔵する、鋼製の円筒形の貯蔵容器であってもよいし、不活性ガスを発生させるシステムであってもよいし、また、これらの態様の組み合わせであってもよい。
はじめに言及したタイプの不活性化装置は、監視された、保護すべき室内における火災の危険を低減し、火災を消火するためのシステムであって、そこでは、火災を防止し、および(または)火災と戦うために、保護すべき室内に維持された不活性化を利用する。不活性化装置が機能する方法は、閉鎖された空間においては、適切な領域の酸素濃度を、維持されたやり方で一定のレベルに、たとえば通常の条件下では約12容積%に減少させることにより火災の危険に対抗することができる、という知見に基づいている。この酸素濃度においては、たいていの可燃性物質は、もはやそれ以上燃焼しない。適用される主要な領域は、とくにADP領域、電気のスイッチおよび配電設備の空間、容器に入った設備、および価値の高い商業上の商品を貯蔵しておく領域を包含する。
不活性化プロセスにより得られる火災の防止および(または)消火の効果は、酸素を置き換えるという原理に基づいている。知られているように、通常の環境における空気は、21容積%の酸素、78容積%の窒素および1容積%のその他のガスから成っている。保護すべき室において火災が発生する危険を効果的に減少させるためには、適切な空間における酸素の濃度を、不活性なガス、たとえば窒素を導入することによって減少させればよい。たいていの固体材料が燃えている火災を消火することに関しては、たとえば、酸素の割合が15容積%より低くなると、消火の効果が生じることが知られている。保護すべき室内に存在する可燃性の物質の種類によっては、酸素の割合をさらに、たとえば12容積%に低減することが必要であろう。換言すれば、保護すべき室の保持された不活性化を、いわゆる「基本的不活性化レベル」すなわち保護すべき室内の空気中の酸素の割合を、たとえば15容積%以下に減少させることで、保護すべき室の内部で発火しつつある火災の危険は、効果的に減少させることができる。
ここで用いる「基本的不活性化レベル」なる語は、一般に、通常の環境の空気に含まれる酸素濃度に比べて低減された、ある濃度を意味するものとして理解すべきである。しかしながら、原理的にいって、この低減された酸素濃度は、人間にも動物にも、医学的な観点からどのような種類の危険をも与えることはなく、したがって、保護すべき室内に問題なく入ることができるものである。ただし、状況によっては、ある種の保護措置を講じる必要がある。すでに述べたように、基本的不活性化レベルの確立は、いわゆる「完全不活性化レベル」と対照的に、火災が効果的に消火されるところまで低減した酸素濃度の割合に対応する必要はなく、保護すべき室内で発火している火災の危険を第一に減少させるのに役立つものであればよい。この基本的不活性化レベルは、酸素濃度にして、たとえば、13容積%から15容積%に対応するものであるが、個々のケースの状況によって異なる。
それと対照的に、「完全不活性化レベル」なる語は、基本的不活性化レベルの酸素濃度に比較してさらに低減された酸素濃度を意味し、そこでは、たいていの材料の可燃性はすでに低下していて、もはや発火することはできないものである。保護すべき室内の火災負荷の程度によって異なるが、完全不活性化レベルは、一般に、11容積%から12容積%の酸素濃度の範囲にある。
原理的にいって、保護すべき室内の空気の基本的不活性化レベルに対応する酸素濃度は、人間および動物に危険を及ぼすものではなく、少なくとも短時間であれば、重大な被害を受けることなく、たとえばガスマスクのようなものをつけなくても、人間も動物も保護すべき室内に入ることができるけれども、永久的に基礎的不活性化レベルに不活性化された室に入るときには、公の制度上規定されている一定の安全対策を守らなければならない。なぜならば、原理的に、減少した酸素濃度の室内に滞在することは、酸素欠乏の問題を生じ、それがある状況においては、人間の器官における身体的な悪影響を結果するかも知れないからである。そのような安全対策は、それぞれの国の規則によって定められ、とく基本的不活性化レベルに対応する低下した酸素濃度によって異なる。
下記の表1には、人間の身体器官に対するこれらの影響と、物質の可燃性に対する影響とが示されている。
保護すべき室を通過してよい可能性に関する安全措置にこだわって言えば、国家的な規則は、保護すべき室の内部における酸素の割合が低下するにつれて、より厳しく定められており、規則により定められている安全対策を遵守するためには、室を通過する目的いかんによって、また通過時間の長さがどうであるかによって、保護すべき室の保持された不活性化を、基本的な不活性化レベルから、定められた安全上の要求が低く、かつ、大した不便なしに適合することができる、いわゆる通過可能レベルまで引き上げることが考えられる。
表1
Figure 2010506641
たとえば、通常の条件が、永続的に、たとえば13.8〜14.5容積%という基本的な不活性化レベルに不活性化されている、保護すべき室内では、表1によれば、効果的な火災抑制の効果が達成され、たとえばメンテナンスの目的で室に入ろうとする場合、酸素の割合を通過可能なレベル、たとえば15〜17容積%に低下させることは意味のあることである。
医学的な見地からは、この通過可能なレベルに低下した酸素雰囲気中に一時的に滞在することは、心臓の、循環器の、血管の、または呼吸器の疾患をもたない人にとっては安全であり、これを規制するそれぞれの公的な規則は、付加的な安全対策は、まったく、または僅かしか要求しない。
通常、保護すべき室の内部において確立された不活性化レベルを基本的不活性化レベルから通過可能なレベルに引き上げることは、不活性ガスシステムの対応する制御によって達成される。この関係で、保護すべき室の内部において確立された不活性化レベルを、保護すべき室に入る時間の間、一貫して通過可能なレベルに維持して(たとえば、対応する制御範囲内で)、保護すべき室に導入されるべき不活性ガスの量を最小限にし、いったん訪問が完了した後は基本的な不活性化レベルが再度確立されるようにすることが、とくに経済的理由からみて実際的である。この理由で、不活性ガスシステムもまた、保護すべき室への立ち入りの期間、不活性ガスを発生し、および(または)提供し、そこにおける不活性化レベルを立入可能なレベル(場合によっては、特定の制御範囲に)に維持すべきである。
「n」のプロセスにおいて、ここで用いている「立入可能なレベル」という用語は、保護すべき室内の空気の酸素濃度であって、保護すべき室内に立ち入るに当たり、それぞれの国家的な規制が追加の安全対策をまったく、またはわずかしか要求しない通常の環境空気の酸素濃度と比較して、低減されたものを意味する。原則として、立ち入り可能なレベルは、基本的な不活性化レベルにくらべてより高い、保護すべき室内の空気中の酸素濃度に対応する。
本発明の目的は、いまや、はじめに言及したタイプの不活性化装置を改良して、信頼性においてより確実であり、恒久的に不活性化された保護すべき室内の不活性化レベルを、主要な付加的な構造上の対策を必要とすることなく、立ち入り可能なレベルに急速に上昇させることができるようにすることにある。
一般的な用語で表現すれば、本発明の目的は、前述のタイプの不活性化装置であって、それにより、保護すべき室内にあらかじめ設定されることができる不活性化レベルを、信頼性をもって確立し、および(または)維持し、それによって、保護すべき室内において確立された不活性化レベルができるだけ迅速に、基本的な、または完全な不活性化レベルと、立ち入り可能なレベルとの間でシフトできるようなものを、主要な付加的な構造上の対策を要求することなく、提案することにある。
これらの目的は、はじめに言及したタイプの不活性化装置であって、本発明の第一の局面に従う装置によって達成される。その装置においては、不活性ガスシステムはまたバイパスパイプシステムをも有し、そのバイパスシステムは、好ましくは制御ユニットを通じて遮断バルブに接続することができ、かつ、圧縮空気源および第一の供給パイプシステムの両方に接続されている。これを設けた目的は、必要に応じて、圧縮空気源により提供される圧縮空気を、保護すべき室に新鮮な空気として供給し、それによって、保護すべき室内の酸素濃度を保護すべき室の内部で確立し、および(または)維持すべき、特定の不活性化レベルに対応するレベルに調節することである。
本発明の第一の局面に従う解決策により達成される利益は、明白である。すなわち、保護すべき室に供給される不活性ガスの量、および不活性ガスシステム内にすでに存在する不活性ガス中の酸素の濃度は、保護すべき室内においてあらかじめ設定することができる不活性化レベルを確立し、および(または)維持するのに要求されるレベルに調節される。ここで不活性ガスシステム(広義)は、不活性ガスシステム、制御ユニットを通じて遮断バルブに接続することができ、かつ、圧縮空気源および第一の供給パイプシステムの両方に接続されているバイパスシステムと、供給パイプシステムとから構成される。付加的に、本発明の第一の局面に従う解決策において、不活性ガスシステムは、(理想的には純粋の)不活性ガスおよび新鮮な空気の両方を提供するという機能を満たし、不活性ガスシステムを保護すべき室に接続する供給パイプシステムは、純粋な不活性ガス、純粋な新鮮空気またはそれらの混合物を供給するために使用される。
この関連において、「圧縮空気」なる語は、広い意味での圧縮空気を意味することに注目すべきである。しかし、「圧縮空気」なる語はまた、とりわけ圧縮された空気と、酸素富化空気の両方をいうことをも意図している。圧縮された空気は、適当な加圧タンクにも、また適当なコンプレッサーを使用するオンサイト発生システムにも、貯蔵することができる。この関連において、「圧縮空気」なる語はまた、たとえば、バイパスパイプシステムに、適当なブロアー手段により導入される新鮮な空気にも及ぶ。バイパスパイプシステムに適当なブロアーを経て導入される空気は、通常の環境にある空気に比べれば、より高い圧力下にあるから、圧縮空気なのである。
特定的にいえば、本発明の解決によれば、不活性ガスシステムにより提供され、保護すべき室に供給される不活性ガスの量、および(または)不活性ガス中の酸素濃度は、不活性ガスシステムの対応する制御によって制御され、それとともに、単位時間当たりに提供される不活性ガスの絶対量も、バイパスパイプシステムに割り当てられた遮断バルブ、の対応する制御によって制御される。それにより、保護すべき室に単位時間当たりに供給される、新鮮空気の絶対量が調節される。
とりわけ好適な、本発明の第一の局面に従う解決策のさらなる発展形態においては、圧縮空気源が、酸素、酸素富化空気または圧縮空気を貯蔵するための加圧貯蔵タンクを有し、それによって、制御ユニットが、加圧貯蔵タンクに割り当てられ第一の供給パイプシステムに接続された制御可能な減圧バルブを制御するように配置され、保護すべき室内にある不活性化レベルを確立し、および(または)維持するようにする。この関連において、この好適な実施態様では、加圧貯蔵タンクは、圧縮空気源それ自体として用意してもよいし、またはそれとは別の、不活性化装置に付加した補助的なユニットして用意してもよい。加圧貯蔵タンクは、遮断バルブを経て接続されたバイパスパイプシステムと、流体的連結の状態にあることが有利である。
本発明の第一の局面に従い、かつ、上に記述した態様に従う、とりわけ好適な解決策においては、不活性ガスシステムは、圧縮空気源に接続された窒素発生器を備える。その目的は、圧縮空気源から供給される圧縮空気から酸素を分離し、窒素発生器の第一の出口において窒素富化空気を提供することである。ここで、窒素発生器により提供される窒素で富化された空気は、不活性ガスとして、第一の供給パイプシステムに、窒素発生器の第一の出口を経て提供することができる。それによって、バイパスパイプシステムは、窒素発生器をバイパスさせる。その目的は、圧縮空気源から提供される圧縮空気を、少なくとも部分的には直接的に、新鮮空気の供給として、必要に応じ、また、保護される室へ向けることである。バイパスパイプシステムに割り当てられた遮断バルブの制御に対応して、一定の不活性化レベルを保護すべき室の内部において調節し、および(または)維持する。不活性ガスシステムに設けた窒素発生器は、不活性化装置に設けた、単なる不活性ガス源として役立てることもできる。しかし、窒素発生器にとって、他の用意された加圧不活性ガス貯蔵タンクとともに、たとえば外部から、および(または)窒素発生器を経て充填され、不活性化装置の不活性ガス源を形成することも考えられる。窒素発生器は、とりわけ、膜技術に基づいて、またはPSA技術にもとづく発生器とすることができる。
不活性化装置における窒素発生器の使用は、すでに知られている。窒素発生器は、たとえば通常の環境にある空気から、窒素で富化された空気を発生することができるシステムである。そのようなシステムは、その機能が、たとえば分離膜に基づくガス分離システムを含み、そこでは、窒素発生器は、周囲の空気から酸素を除去するように設計される。窒素発生器に基づいて操業可能なガス分離システムを建設するには、圧縮空気のネットワークまたは少なくとも一つのコンプレッサーが必要であって、それが、窒素発生器にあらかじめ設定された容量を与える。窒素発生器が機能する原理は、窒素発生器に用意する膜システムにおいては、窒素発生器に供給される圧縮空気に含まれるさまざまな成分(酸素、窒素、希ガスなど)が、中空繊維の膜を通じて拡散し、その速度が、その分子構造に応じて異なるということにある。低い拡散速度を有する窒素は、中空繊維膜をごくゆっくりと透過し、それゆえに、それが中空繊維を通じて流れるにつれて、富化されるに至る。
本件発明が意図した目的は、最初に述べたタイプの不活性化装置を備えた、本発明の第二の局面によって、さらに達成される。そこでは、不活性ガスシステムは、圧縮空気源に接続された窒素発生器を有し、圧縮空気源を経て供給された圧縮空気から酸素を分離し、窒素で富化された空気を窒素発生器の第一の出口に提供し、それによって、窒素発生器により提供され窒素で富化された空気を、不活性ガスとして、第一の供給パイプシステムに、窒素発生器の第一の出口を経て供給することができる。本発明に従って、この第二の局面とともに、つぎのことが提供される。すなわち、窒素発生器は制御ユニットにより制御することができ、それは、ある不活性化レベルが保護すべき室の内部で確立され、および(または)維持されるように、そこでは、保護すべき室に供給される不活性ガスの中の酸素の濃度を調節することができ、窒素発生器により提供される窒素で富化された空気の窒素富化の程度が、圧縮空気源により提供される圧縮空気の、窒素発生器の空気分離システム内の滞留時間にもとづいて制御される。
もし、窒素発生器においてたとえば膜技術が使用されるならば、異なるガスは物質中を異なる速度で拡散する、という一般的知識が利用される。この場合、窒素発生器において、空気の主たる構成成分、すなわち窒素、酸素および水蒸気の異なる拡散速度が技術的に利用され、窒素の流れおよび(または)窒素で富化された空気の流れが発生する。とりわけ、膜技術に基づく窒素発生器を技術的に実現するために、分離材料が中空繊維の外側表面に適用され、それを通じて材料の水蒸気および酸素は、きわめて迅速に拡散する。窒素は、これと対照的に、この分離材料に対して低い拡散速度しか有しない。空気が、このように調製された中空繊維の内側を通って流れるとき、水蒸気と酸素とは、迅速に拡散して中空繊維の壁を通過して外側に至り、一方、窒素は大部分、繊維内側に保持され、中空繊維を通過する間に窒素の顕著な濃縮が起こる。この分離プロセスの効率のよさは、主として、繊維中の流速と、繊維壁を超えた圧力差によって決定される。減少しつつある流速および(または)中空繊維の膜の内側と外側との間のより高い圧力差のもとでは、得られる窒素流の純度が増大する。一般的な用語で表現すれば、それゆえ、膜技術にもとづく窒素発生器においては、窒素発生器により提供される窒素富化空気の中の窒素富化の程度は、圧縮空気源により提供される圧縮空気の、窒素発生器の空気分離システム内の滞留時間によって制御することができる。
一方で、もし、たとえばPSA技術を窒素発生器に利用したならば、雰囲気の酸素と雰囲気の窒素との、特殊な処理を施した活性炭に対する、異なった結合速度が利用される。この方法においては、使用される活性炭の構造は変化されて、多数の微細孔およびサブ微細孔(d<1nm)をもった、極端に大きな表面積をつくりだすものである。この細孔サイズにおいては、空気中の酸素分子は、窒素分子よりも顕著に速やかに細孔中に拡散し、活性炭を囲む領域中の空気は、窒素によって富化されたものとなる。それゆえ、PSA技術に基づく窒素発生器の場合は、膜技術に基づく窒素発生器の場合と同様に、窒素発生器により提供される窒素富化空気中の窒素の富化の程度は、圧縮空気源により調製された圧縮空気の、窒素発生器中における滞留時間にもとづいて制御することができる。
専門家は、本発明の第二の局面による解決策は、最も広い意味で、これまで論じてきた、第一の局面の不活性化装置の特定の実施態様を包含し、第一の局面に関してすでに論じてきた利益は第二の局面においても得られるはずである、ということを認識するであろう。第二の局面に従う実施態様においてもまた、不活性ガスシステムにより提供され、保護すべき室に供給される不活性ガスの量、および(または)不活性ガスシステムそれ自体からの不活性ガスの酸素濃度は、対応するレベルにおいて制御される。しかし、窒素発生器が不活性ガスシステムとして使用される場合、窒素発生器により提供される、窒素で富化されたガス流の純度の調節されたレベルは、たとえば、窒素発生器の膜システムまたはPSAシステムを通じて圧縮空気が流れる速度に依存し、それゆえ、圧縮空気の、窒素発生器の空気分離システム内の圧縮空気の滞留時間に依存するという知見が、やはり利用されるということに留意すべきである。
後者の態様の一つのあり得る実施態様においては、ある不活性化レベルが、保護すべき室の内部で、圧縮空気源により提供される圧縮空気の窒素発生器における滞留時間の間、確立されまたは維持されていて、窒素発生器に含まれる空気分離システム(膜システムまたはPSAシステム)が、個々の空気分離ユニットの多段のカスケードを有し、圧縮空気源から供給される圧縮空気から酸素を分離するのに、また窒素で富化された空気を調製するために使用される多数の個々の空気分離ユニットを、窒素発生器の第一の出口において、制御ユニットが選択することができるように、窒素発生器によって調製される窒素富化空気の中の窒素富化の程度が、制御ユニットにより選択される、個々の空気分離ユニットの数にもとづいて制御される。制御ユニットによって開始される、個々の空気分離ユニットの数の選択は、たとえば、対応して配置された、個々の空気分離ユニットのそれぞれの入口および出口に接続されたバイパスパイプシステムを使用して、実行することができる。したがって、本発明の第二の局面におけるこの好適な実施態様においては、保護すべき室に供給する不活性ガスの酸素の濃度は、本発明の第一の局面に従う態様におけるときと同様に、対応して配置したバイパスパイプシステムの設置を通じて調節される。もちろん、個々の空気分離ユニットの数の選択のためのその他の態様もまた、可能である。本発明の第二の局面の、後者の実施形態のさらなる態様は、そこで、保護すべき室に供給される不活性ガス中の酸素濃度は、空気分離システムにおける圧縮空気の滞留時間にもとづいて制御され、窒素発生器に接続された圧縮空気源は、制御ユニットにより制御することができる。そして、窒素発生器に含まれる空気分離システムを通って圧縮空気が流れる速度を制御し、それによって、圧縮空気の空気分離システム中の滞留時間を制御する。
本発明のさらなる、すなわち第三の局面によれば、本発明が意図した目的は、最初に述べたタイプの不活性化装置により達成される。そこでは、不活性ガスシステムは圧縮空気源に接続され、空気分離システムをその中に含む窒素発生器を有し、圧縮空気源を経て供給された圧縮空気から酸素を分離して窒素富化空気を製造し、それが窒素発生器の第一の出口において入手可能になる。そこでは、窒素発生器により提供された窒素富化空気を、不活性ガスとして第一の供給パイプシステムへ、窒素発生器の第一の出口を通じて供給することができる。本発明によれば、不活性装置は、さらに第二供給パイプシステムを有することが見込まれる。それは、不活性ガスシステムに接続することができ、それによって窒素発生器により圧縮空気から除去された酸素を、酸素富化空気として、第二供給パイプシステムに、窒素発生器の第二の出口を通じて供給し、保護すべき室内部における特定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持することができる。
このようにして、本発明の第三の局面に従えば、窒素発生器から排出される、本質的に酸素富化空気からなり、通常は環境に放出される排気は、それを利用して、保護すべき室内部における酸素濃度を調節することができる。
本発明の第三の局面により達成される追加の利益は、明白である。それらに従えば、たとえば、保護すべき室の内部において確立された、完全な、または基本的な不活性化レベルを、立ち入り可能なレベルに高めることが、本発明の第三の局面に従う不活性化装置によって、可能な限りの最も短い時間で実行可能になる。
ここで、本発明の第一の、第二の、そして第三の局面に従う個々の特徴的な要件は、もちろん、互いに組み合わせることができるということに留意すべきである。これは言い換えれば、たとえば、第一の局面に従う不活性化装置もまた、不活性ガスシステムが窒素発生器を有するということがあり得る、ということを意味する。そこでは、窒素発生器から排気として発生した酸素富化空気が、保護すべき室の内部の酸素濃度を調節するために使用できる。しかしその一方で、発明の個々の局面を特徴付ける要件の他の組み合わせもまた、考えられる。
とりわけ本発明の第三の局面においては、好ましくは、さらに第二供給パイプシステムが、第一の供給パイプシステムに連通する構造であって、それゆえに保護すべき室に第一の供給パイプシステムを経て接続することができ、再度この第一の供給パイプシステムがそれ自体単独で、保護すべき室の内部にある不活性化レベルを確立し、および(または)維持するようにする。
本発明の第三の局面においては、保護すべき室の内部において、あらかじめ設定され、維持された不活性化レベルを、可能な限り速やかに確立し、かつ、それを正確に維持することができるようにするために、つぎのことが好ましい。それは、本発明の第三の局面に従う不活性化装置を、さらに第二供給パイプシステムに割り当て、制御ユニットにより制御することができ、窒素発生器の第二の出口と保護すべき室との間に、第二供給パイプシステムという手段によって形成されることのある接続を断つための、遮断バルブを有することである。そのような制御可能な遮断バルブは、たとえば、適当な調節可能なコントルールバルブまたはそれに類似のバルブであろう。
第三の局面に従う不活性化装置に対するさらなる好ましい改良において、この不活性化システムは、さらに、窒素発生器により提供される酸素で富化された空気を貯蔵するための加圧貯蔵タンクを有する。そこでは、この、いわゆる「加圧酸素貯蔵タンク」に組み合わされ、第二供給パイプシステムに接続された制御可能な減圧バルブを、制御ユニットが制御し、保護すべき室の内部において一定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持するように構成する。
本発明の第三の局面に従う不活性化装置の後者の態様の、一つの好ましい実施形態においては、圧力依存性のバルブ装置がさらに用意される。このバルブ装置は、あらかじめ設定することのできる第一の圧力範囲においては開いており、加圧された酸素貯蔵タンクを、窒素発生器により提供される酸素富化空気で満たすことを可能にする。
以下に、好ましいさらなる改良を記述する。それは、上に言及し、記述した局面の一つに従う不活性化装置において使用することができる。
一例を挙げれば、つぎのようなことがあり得る。たとえば、不活性化装置にとって、少なくとも一つの、第一の供給パイプシステムに割り当てられ、制御ユニットにより制御可能な、窒素発生器の第一の出口と保護すべき室との間に、第一の供給パイプシステムを通じて形成することができる、接続を断つ遮断バルブをもつことである。この第一の供給パイプシステムにわりあてられることのできる制御可能な遮断バルブで、窒素の供給を制御することができる。このことは、あらかじめ設定可能な不活性化レベルを維持することに関して、とりわけ利点である。というのは、この場合、保護すべき室に供給される不活性ガスの量、および(または)不活性ガスの酸素の濃度は、第一に、保護すべき室の内部の空気の交換速度によってのみ決定されるので、保護すべき室の形状により決定される、それに対応する低いレベルが推測できるからである。
上述した局面に従う不活性化装置の、ひとつの有利なさらなる発展形態においては、先行技術から部分的には知られていることではあるが、少なくとも一つの、保護すべき室の内部の空気の酸素の割合を検知する酸素検知装置をさらに設ける。ここで、制御ユニットは、保護すべき室に供給すべき不活性ガスの量を、および(または)不活性ガスの酸素濃度を、保護すべき室の内部において測定した酸素の割合に基づいて調節するように配置され、それによって、原則として、保護すべき室への不活性ガスの量であって、一定の不活性化レベルを保護すべき室の内部で確立し、および(または)維持するために、実際に要求される量だけを供給するようにする。この種の酸素検知装置を用意することにより、とくに、保護すべき室の内部において確立すべき不活性化のレベルを、新鮮な空気および(または)酸素の適当な量を供給することによって、きるだけ正確に確立し、および(または)維持することが、とりわけ確実になる。このようなわけで、酸素検出装置に関しては、対応する信号を対応する制御ユニットに向けて、連続的に、またはあらかじめ設定した時間間隔ごとに、発信することが考えられる。その結果として、不活性ガスシステムは、保護すべき室の内部に確立された不活性化レベルを維持するために必要な不活性ガスを、常に保護すべき室に供給するように制御される。
ここで用いている、「酸素濃度を、ある不活性化レベルに維持すること」という表現は、酸素濃度を、その不活性化レベルに対応して一定の制御範囲内に維持することを意味する、ということを専門家が認識するであろうことが、この点において注目される。ここで制御範囲は、好ましくは保護すべき室のタイプに基づいて(たとえば、その保護すべき室に関して有効な空気の交換速度に基づくとか、その保護すべき室内に貯蔵されている材料に基づくとかして)、および(または)使用する不活性化システムのタイプに基づいて選択される。典型的には、このタイプの制御範囲はおおよそ±0.2容積%である。もちろん、しかし、その他の制御範囲もまた考えられる。
しかしながら、上に述べた、酸素濃度の連続的および(または)定期的な測定に加えて、酸素濃度は、特定の、すでに実施した計算に基づいてあらかじめ設定した不活性化レベルに維持することができる。その計算においては、保護すべき室についての一定の設計パラメータが包含されるべきである。例を挙げれば、保護すべき室にとって有効な空気の交換速度、たとえば、とくに保護すべき室のn50値、および(または)保護すべき室と周囲の領域との間の圧力差である。
酸素検知装置としては、吸引型の装置が、とくによく適合している。このタイプの装置を用いれば、代表的な空気のサンプルは、監視される保護すべき室の内部の空気から連続的に取り出されて、酸素検出器に供給される。酸素検出器は、対応する検知信号を適切な制御ユニットに送信する。
原理的にいって、環境の空気のコンプレッサーとそれに接続した不活性ガス発生器を、不活性ガスシステムとして設けることが考えられる。ここで、制御ユニットを配置し、たとえば周囲の空気のコンプレッサーへの流速を制御して、不活性ガスシステムで用意した、保護すべき室に供給する不活性ガスの流速を制御したり、および(または)不活性ガス中の酸素濃度を、第一のあらかじめ設定可能な不活性化レベルを確立し、および(または)維持するのに適切なレベルに設定したりする。不活性ガスシステムにとって好ましいものであるこの解決策は、とくに、不活性ガスシステムが不活性ガスをオンサイトで発生する能力があり、それによって、たとえば不活性ガスを加圧された状態で貯蔵する加圧タンク貯蔵装置を用意する必要が除かれる、ということにより特徴付けられる。しかしながら、不活性ガスシステムが、加圧される不活性ガス貯蔵タンクを備えることも、もちろん考えられる。そこでは制御ユニットが、不活性ガス加圧貯蔵タンクに組み合わされ、かつ、第一の供給パイプシステムに接続された、制御可能な減圧バルブを制御して、不活性ガスシステムにより提供され、保護すべき室に供給される不活性ガスの量を設定し、および(または)不活性ガス中の酸素濃度を、あらかじめ設定可能な不活性化レベルに確立し、および(または)維持するのに適切なレベルに設定するように構成される。不活性ガス加圧貯蔵タンクは、上述した環境の空気のコンプレッサーおよび(または)不活性ガス発生器と組み合わせて用意することもできるし、また、単独で用意することもできる。
後者の態様の好ましいさらなる改良であって、不活性ガスシステムがいわゆる「不活性ガス加圧貯蔵タンク」である場合については、つぎのことが予測される。すなわち、不活性化装置が圧力依存バルブユニットをも有し、それが、第一のあらかじめ設定可能な圧力範囲、たとえば1〜4気圧の間は開いていて、加圧貯蔵容器を、不活性ガスシステムからの不活性ガスで充満させることを可能にする。
すでに示したように、本発明の解決策は、保護すべき室の内部において立ち入り可能なレベルを確立し、および(または)維持することに限定されるわけではない。むしろ、特許請求の対象である不活性化装置は、あらかじめ設定可能な不活性化レベルが完全不活性化レベル、基本的不活性化レベル、またはアクセス可能レベルのどれでもよいように構成される。
以下に、本発明に従う不活性化装置の好ましい態様を、図面を参照して、きわめて詳細に説明する。
図1に示したのは、本発明の好適な実施態様である不活性化装置(1)であって、監視すべき、保護すべき室(2)の内部にあらかじめ設定することができる不活性化レベルを確立して維持するためのものであって、これは、本発明の第一および第二の局面を組み合わせたものである。不活性化装置(1)は、本質的に、不活性ガスシステム、ここに挙げた態様においては周囲の空気および不活性ガスを圧縮するコンプレッサー(10)、および(または)それに接続された窒素発生器(11)からなる。制御ユニット(12)もまた設けてあって、環境の空気のコンプレッサー(10)および(または)窒素発生器(11)を、対応する制御信号に応じてオン・オフにスイッチするように配置されている。このようにして、保護すべき室(2)の内部に、制御ユニット(12)によって、あらかじめ設定された不活性化レベルを確立し維持することができる。
不活性ガスシステム(10,11)により発生された不活性ガスは、監視すべき、保護すべき室(2)に、供給パイプシステム(20)(「第一の供給パイプシステム」である)を経て供給される。もちろん、複数の保護すべき室が、この供給パイプシステム(20)に接続されていてもよい。特定的には、不活性ガスシステム(10,11)により供給された不活性ガスは、保護すべき室(2)の内部の適当な位置に配置されている、対応する放出ノズル(51)を経て供給される。
本発明の解決策の、図1に示した好適態様においては、不活性ガス、有利には窒素が、周囲の空気からオンサイトで入手できる。不活性ガス発生器および(または)窒素発生器(11)が、たとえば、現在の技術水準において既知の膜技術またはPSA技術により機能し、窒素の割合が、たとえば90〜95容積%である窒素富化空気を発生する。この窒素富化空気が、図1に示した好適態様において、不活性ガスとして役立ち、保護すべき室(2)に、供給パイプシステム(20)を経て供給される。不活性ガスの発生中に、酸素で富化され、排気として出口(11b)に到達した空気は、この場合、第二のパイプシステムを経て、外部に排出される。
特定的には、制御ユニット(12)が、不活性化信号に基づいて、たとえばユーザーによる制御ユニット(12)への入力により不活性ガスシステム(10,11)を制御して、あらかじめ保護すべき室(2)の内部において、設定した不活性化レベルが確立され、維持されるようにする。所望の不活性化レベルを、制御ユニット(12)において、たとえばキースイッチまたはパスワードで保護された制御パネル(ここでは、積極的には示されていない)で選択される。もちろん、不活性化レベルを、あらかじめ定めた事象の順序に従って選択するようにすることも考えられる。
たとえば、とくに保護すべき室(2)の特性値を考慮して、まえもって決定された基本的な不活性化レベルを制御ユニット(12)において選択したならば、また、保護すべき室(2)内における基本的な不活性化レベルの選択において、不活性化レベルがまだ確立されていない場合は、すなわち、保護すべき室内に、周囲の空気の化学組成と本質的に同一のガス雰囲気が存在したならば、供給パイプシステム(20)に割り当てられた遮断バルブ(21)を、制御ユニット(12)により、不活性ガスシステム(10,11)により提供された不活性ガスを、保護すべき室(2)に供給する方向にスイッチする。それと同時に、酸素検知装置(50)を使用して、保護すべき室(2)の内部における酸素濃度を、好ましくは連続的に測定する。図示したように、酸素検知装置(50)は、制御ユニット(12)に接続し、制御ユニット(12)が原則的に保護すべき室(2)の内部において確立された酸素濃度について知識をもつようにする。
もし、保護すべき室(2)内における酸素濃度を測定することにより、基本的不活性化レベルに到達したということがわかったならば、制御ユニット(12)は、対応する信号を不活性ガスシステム(10,11)および(または)遮断バルブ(21)に出し、それ以上の不活性ガスの供給を遮断する。所定の時間が経過したならば、不活性ガスは一定の漏洩点を通って逸出し、室の内部における雰囲気の酸素濃度が上昇するようにする。不活性化レベルが、目的とするレベルからある程度変化したときは、制御ユニット(12)は、対応する信号を不活性ガスシステム(10,11)および(または)遮断バルブ(21)に対して送信し、不活性ガスの供給が再開されるようにする。
図1に示した態様に従うときは、圧縮空気源(10)の出口と供給パイプシステム(20)とを接続するバイパスパイプシステム(40)が、さらに提供される。このバイパスシステム(40)を通じて、圧縮空気源(10)からの圧縮空気が、必要に応じて新鮮空気として供給パイプシステム(20)に直接供給され、それによって、保護すべき室(2)に供給される。保護すべき室(2)への新鮮空気の直接的な供給は、保護すべき室(2)において確立すべき不活性化レベルの酸素濃度よりも低い酸素濃度に対応する不活性化レベルが確立された場合、必要である。この必要は、たとえば、保護すべき室(2)の内部における基本的不活性化レベルの確立の間、多量すぎる不活性ガスが、予期に反して、または他の理由で導入された場合、現実のものとなる。一方、新鮮空気の供給もまた必要である。保護すべき室(2)の内部においてすでに確立され、維持された不活性化は、必要が生じたときは、たとえば保護すべき室(2)の内部に立ち入ることを許容すべき場合には、できるだけ速やかに向上させなければならない。
一般的な用語をもって表現すれば、図1に代表されるような、本発明の不活性化装置(1)の第一の好適な態様に従う不活性ガスシステムをもってすれば、保護すべき室に供給し、特定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持するための不活性ガスの必要量、および(または)不活性ガスに含まれる酸素濃度の必要量が提供されると、そこでは、この不活性ガスシステムにより用意された不活性ガスは、一つの、そして同じ供給パイプシステム(20)を経て、保護すべき室(2)に供給される。
図2は、図1に示した、本発明の第一および第二の局面の組み合わせに従う不活性化装置(1)の、二つめの好適な態様をスキームで示すものである。図1に代表される態様と対照的に、図2に示す不活性化装置(1)は、これも加圧貯蔵タンク(22)を有し、この場合は窒素発生器(11)により発生され、窒素で富化された空気を貯蔵する。図2には、さらに、制御ユニット(12)が、加圧窒素貯蔵タンク(22)に割り当てられ、第一の供給パイプシステム(20)に接続された減圧バルブを制御するように構成され、最終的には、保護すべき室(2)に供給すべき用意された量の不活性ガス、および(または)不活性ガス中の酸素濃度が、特定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持するのに適切なレベルに設定されるようにする。
そのうえ、図2に従う態様においては、圧力依存性のバルブユニット(24)が設けてあって、これが第一のあらかじめ設定可能な圧力範囲では開いていて、それにより加圧窒素貯蔵タンク(22)を、窒素発生器(11)で用意された窒素富化空気で充満することを可能にする。
図3は、本発明の第三の局面に従う本発明の不活性化装置(1)の、最初の好適な態様をスキームで示すものである。ここでは、不活性ガスシステム(10,11)は圧縮空気源(10)に接続された窒素発生器(11)を有し、その中で圧縮空気源(10)により供給された圧縮空気から酸素を分離し、窒素富化空気を窒素発生器(11)の第一の出口(11a)において提供する、空気分離システム(積極的には図示してない)を含んでいる。特定的には、窒素発生器(11)により提供される窒素富化空気を、不活性ガスとして、第一の供給パイプシステム(20)に、窒素発生器(11)の第一出口(11a)を経て供給することができる。
図1および図2を参照して記述した本発明の解決策の諸態様と対照的に、図3に従うシステムにおいては、不活性化装置(11)はさらに、第二供給パイプシステム(30)を有し、これは不活性ガスシステム(10,11)に接続されていて、かつ、保護すべき室(2)に、制御ユニット(12)により制御される遮断バルブ(31)を経て接続することができ、それにより、窒素発生器(11)で圧縮空気から分離された酸素を、第二供給パイプシステム(30)に酸素富化空気として、窒素発生器(11)の第二出口(11b)を経て供給することができる。ここで、第二供給パイプシステム(30)は、第一の供給パイプシステム(20)に内容を供給するものであり、したがって、保護すべき室(2)に、第一の供給パイプシステム(20)を経て接続されることができる。不活性ガスシステム(10,11)、第一の供給パイプシステム(20)に割り当てられている遮断バルブ(21)、および(または)第二供給パイプシステム(30)に割り当てられている遮断バルブ(31)を適当に制御することにより、特定の不活性化レベルを、保護すべき室(2)の内部において迅速に確立し、かつ、正確に維持することが可能になる。
図4は、図3に代表的に示された本発明の第三の局面に従う本発明の不活性化装置(1)の、二番目の好適な態様をスキームで示すものである。図4に示したシステムは、図3に従う態様と、つぎの点で異なっている。すなわち、窒素発生器(11)により用意された酸素富化空気を貯蔵するための加圧貯蔵タンク(32)を有すること、そこでは、不活性ガスシステム(10,11)により提供され、保護すべき室(2)に供給されるべき活性ガスの量、および(または)不活性ガス中の酸素濃度が、特定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持する上で適切なレベルとなるようなやり方で、加圧酸素貯蔵タンク(32)に割り当てられ、第二供給パイプシステム(30)に接続している制御可能な減圧バルブ(33)を、制御ユニット(12)が制御するように構成する。
そのうえ圧力依存バルブ(34)が設けてあって、このバルブは、第一のあらかじめ設定可能な圧力範囲内では開いていて、それにより、加圧酸素貯蔵タンク(32)を、窒素発生器(11)により提供される酸素富化空気で充満することを可能にする。
図5は、本発明の第一の、第二の、および第三の局面の組み合わせに従った、本発明の不活性化装置の好適な態様のスキームを示すものである。この態様においては、本発明の第一の局面および第二の局面に従うバイパスパイプライン(40)、および、窒素発生器(11)の第二出口(11b)と第一供給パイプシステム(20)との間の第二供給パイプライン(30)が設けてある。
図5により示される態様が機能する方法および効果に関しては、上に記述したところを参照されたい。
図5に従うシステムに、酸素富化空気のための加圧貯蔵タンクおよび(または)窒素富化空気のための加圧貯蔵タンクを、図2および図4に従う態様の場合のように設けることも考えられるのは、もちろんである。
制御ユニット(12)を通じての窒素発生器(11)の制御に関しては、窒素発生器(11)が、たとえば、個々の膜ユニットのカスケードを有することができる、ということが考えられる。そこでは、圧縮空気源(10)により供給される圧縮空気から酸素を分離して、窒素富化空気を窒素発生器(11)の第一の出口(11a)に提供するために使用する個々の膜ユニットの数は、制御ユニット(12)を通じて選択され、ここで、窒素発生器(11)により提供される窒素富化空気の窒素富化の程度は、制御ユニット(12)を通じて選択される個々の膜ユニットの数に基づいて制御される。
この関連において、本発明の構成は、図1ないし図5に例示し記述した態様に限定されることはなく、さまざまな変更態様が可能であることに留意すべきである。
本発明の第一および第二の局面の組み合わせに従う、本発明の不活性化装置の一番目の好適な態様を示す系統図。 図1に示した、本発明の第一および第二の局面の組み合わせに従う、本発明の不活性化装置の二番目の好適な態様を示す系統図。 本発明の第三の局面に従う、本発明の不活性化装置の一番目の好適な態様を示す系統図。 本発明の第二および第三の局面の組み合わせに従う、本発明の不活性化装置の二番目の好適な態様を示す系統図。 本発明の第一、第二および第三の局面の組み合わせに従う、本発明の不活性化装置の好適な態様を示す系統図。
符号の説明
1 不活性化装置
2 保護すべき室
10 圧縮空気源(周囲の空気のコンプレッサー)
11 不活性ガス発生器(窒素発生器)
11a 窒素発生器の第一出口(窒素富化空気供給用)
11b 窒素発生器の第二出口(酸素富化空気供給用)
12 制御ユニット
20 第一供給パイプシステム
21 制御可能な遮断バルブ
22 不活性ガス加圧貯蔵タンク
23 減圧バルブ
24 圧力依存バルブユニット
30 第二供給パイプシステム
31 制御可能な遮断バルブ
32 加圧酸素貯蔵タンク
33 減圧バルブ
34 圧力依存バルブユニット
40 バイパスパイプシステム
41 制御可能な遮断バルブ
50 酸素検知装置
51 ディスチャージノズル

Claims (17)

  1. 保護すべき室(2)の内部においてあらかじめ設定することができる不活性化レベルを確立し、維持するための不活性化装置(1)であって、下記の諸要素を備えた装置
    −不活性ガスを供給するための、制御可能な不活性ガス発生システム(10,11);
    −不活性ガス発生システム(10,11)において調製された不活性ガスを、保護すべき室(2)に導入するための、不活性ガスシステム(10,11)と接続され、かつ、保護すべき室(2)と接続することが可能である第一の供給パイプシステム(20);
    および
    −不活性ガスシステム(10,11)を制御して、特定の、あらかじめ設定可能な不活性化レベルを、保護すべき室内(2)において確立し、かつ維持するために配置された制御ユニット(12)、
    において、不活性ガスシステム(10,11)がさらにバイパスパイプシステム(40)を有し、それが好ましくは、遮断バルブ(41)を経由して制御ユニット(12)に接続され、このバイパスシステムは、一方で圧縮空気源(10)に接続され、他方で第一の供給パイプシステム(20)に接続され、圧縮空気源によって用意された圧縮空気を直接的に保護すべき室(2)に新鮮な空気として供給し、それにより、保護すべき室(2)内において特定の不活性化レベルを確立し、維持することを目的としていることを特徴とする装置。
  2. 圧縮空気源(10)が、酸素、酸素富化空気または新鮮な空気および(または)圧縮空気を貯蔵するための加圧貯蔵タンク(32)を備え、制御ユニット(12)は制御可能な減圧バルブ(23)を制御するように配置され、このバルブは加圧貯蔵タンク(32)に取り付けられ、かつ、第一の供給パイプシステム(20)に接続されていて、不活性ガスシステム(10,11)により提供される不活性ガスの量を設定し、保護すべき室(2)に供給するか、および(または)不活性ガス中の酸素濃度を、特定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持するのに適切なレベルに設定するようにした請求項1に従う不活性化装置(1)。
  3. 不活性ガスシステム(10,11)が窒素発生器(11)を有し、これが圧縮空気源(10)に接続されていて、圧縮空気源(10)により供給される圧縮空気からの酸素を分離し、および、窒素発生器(11)の第一の出口(11a)から入手できる窒素富化空気を製造し、窒素発生器(11)で調製された窒素富化空気は不活性ガスとして、第一の供給パイプシステム(20)に、窒素発生器(11)の第一の出口(11a)を経由して供給可能であり、バイパスパイプシステム(40)は窒素発生器(11)をバイパスさせ、圧縮空気源(10)によって調製された圧縮空気を、必要により、少なくとも部分的には直接的に、新鮮な空気として保護すべき室(2)に供給し、それによって保護すべき室(2)内における一定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持するようにした請求項1または2に従う不活性化装置(1)。
  4. 不活性ガスシステム(10,11)が窒素発生器(11)を有し、窒素発生器が圧縮空気源(10)に接続されていて、圧縮空気源(10)により供給される圧縮空気からの酸素を分離するとともに、窒素発生器(11)の第一の出口(11a)から入手できる窒素富化空気を製造し、窒素発生器(11)で用意された窒素富化空気を、不活性ガスとして、窒素発生器(11)の第一の出口(11a)を経由して第一の供給パイプシステム(20)に供給可能であるものにおいて、
    窒素発生器(11)は、保護されるべき室(2)内において特定の不活性化レベルが確立され、および(または)維持されるように、制御ユニット(12)により制御され、かつ、保護されるべき室(2)に供給される不活性ガス中の酸素濃度が、窒素発生器(11)により提供される窒素富化空気中の窒素富化の程度が、圧縮空気源(10)により提供される圧縮空気の、窒素発生器(11)の空気分離システム内の滞留時間に基づいて制御されるようなやり方で調節可能であることを特徴とする、請求項1の前置部分に従う不活性化装置(1)。
  5. 窒素発生器(11)に含まれる空気分離システムが、個々の空気分離ユニットを多段にしたカスケードを有し、圧縮空気源(10)により供給される圧縮空気から酸素を分離し、窒素富化空気を窒素発生器(11)の第一の出口(11a)に提供するために使用される個々の空気分離ユニットの数を、制御ユニット(12)により選択することが可能であり、窒素発生器(11)により提供される窒素富化空気中の窒素富化の程度を、制御ユニット(12)により選択される、個々の空気分離器の数に従って制御される請求項4に従う不活性化装置(1)。
  6. 窒素発生器(11)に接続された圧縮空気源(10)を、制御ユニット(12)により制御して、窒素発生器(11)に含まれる空気分離システムを通って流れる圧縮空気の流速を制御することができ、それによって、空気分離システム内における圧縮空気の滞留時間を制御するようにした請求項4または5に従う不活性化装置(1)。
  7. 不活性化装置(1)が、さらに第二供給パイプシステム(30)を有し、それが不活性ガスシステム(10,11)に接続されていて、このシステムを保護すべき室(2)に接続することができ、窒素発生器(11)による圧縮空気から分離された酸素を、酸素富化空気として、窒素発生器(11)の第二の出口(11b)を経て第二供給パイプシステム(30)に供給することができ、それによって、保護されるべき室(2)内における一定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持することを目的としたことを特徴とする、請求項4の前置部分に従う不活性化装置(1)。
  8. 第二供給パイプシステムが、第一の供給パイプシステム(20)に連通し、それにより、第一の供給パイプシステム(20)を経て、保護されるべき室(2)に接続可能である請求項7に従う不活性化装置(1)。
  9. 第二供給パイプシステム(30)に割り当てられ、制御ユニット(12)により制御可能である、第二供給パイプシステム(30)によってつくられることがある、窒素発生器(11)の第二の出口(11b)と、保護されるべき室(2)との接続を断つための遮断バルブ(31)をさらに有する、請求項7または8に従う不活性化装置(1)。
  10. 不活性ガスシステム(10,11)がさらに、窒素発生器(11)により提供された酸素富化空気を貯蔵するための加圧貯蔵タンク(32)を有し、制御ユニット(12)が制御可能な減圧バルブ(33)を制御するように配置し、この減圧バルブが、加圧酸素貯蔵タンク(32)に割り当てられるとともに第二供給パイプシステム(30)に接続され、不活性ガスシステム(10,11)により提供されて保護されるべき室(2)に供給される不活性ガスの量を制御し、および(または)不活性ガス中の酸素濃度を、特定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持するのに適したレベルに設定するように構成した、請求項7ないし9のいずれかに従う不活性化装置(1)。
  11. さらに圧力依存バルブユニット(34)を有し、これが最初は開いていて、設定可能な圧力範囲内で、加圧酸素貯蔵タンク(32)を、窒素発生器(11)により提供される酸素富化空気で充満させることを可能にする請求項10に従う不活性化装置(1)。
  12. 第一の供給パイプシステム(20)に割り当てられ、制御ユニット(12)により制御することができる、少なくとも一つの遮断バルブ(21)をさらに有し、この遮断バルブは、第一の供給パイプシステム(20)によってつくり出されることのある、窒素発生器(11)の第一の出口(11a)と、保護されるべき室(2)との間の接続を断つものである、先行する請求項のいずれかに従う不活性化装置(1)。
  13. 少なくとも一つの酸素検出装置(50)をさらに備えて、保護されるべき室(2)内の空気中の酸素の割合を検知し、制御ユニット(12)により、不活性ガスシステム(10,11)により提供され、保護されるべき室(2)に供給される不活性ガスの量を調節するように、および(または)不活性ガス中の酸素濃度を、保護されるべき室(2)の内部の空気中の測定された酸素の割合に基づいて調節するようにした、先行する請求項のいずれかに従う不活性化装置(1)。
  14. 酸素検知装置(50)が、吸引タイプの酸素検知装置である請求項13に従う不活性化装置(1)。
  15. 不活性ガスシステム(10,11)がさらに、好ましくは窒素発生器(11)により提供される窒素富化空気を貯蔵するための加圧貯蔵タンク(22)を有し、制御可能な減圧バルブ(23)が、加圧窒素貯蔵タンク(22)に割り当てられるとともに、第一供給パイプシステム(20)に接続されていて、不活性ガスシステム(10,11)により調製され保護されるべき室(2)に供給される不活性ガスの量を設定し、および(または)不活性ガス中の酸素の濃度を、特定の不活性化レベルを確立し、および(または)維持するために適切なレベルに設定するために、この減圧バルブを制御する制御ユニット(12)が配置されている、先行する請求項のいずれかに従う不活性化装置(1)。
  16. 圧力依存バルブユニット(24)をさらに有し、このバルブユニットは、第一の設定可能な圧力範囲で開かれ、加圧窒素貯蔵タンク(22)を窒素発生器(11)により用意された窒素富化空気で充満させることが可能な、請求項15に従う不活性化装置(1)。
  17. あらかじめ設定可能な不活性化レベルが、完全な不活性化レベル、基本的不活性化レベルまたはアクセス可能性レベルである、先行する請求項のいずれかに従う不活性化装置(1)。
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