JP2010506629A - 自動化された歯の測定と診断とを容易にするシステムおよび方法 - Google Patents

自動化された歯の測定と診断とを容易にするシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

一実施形態において、患者の歯のデジタルモデルを取得するステップと、デジタルモデルに基づいて、基準データまたは特徴を自動的に検出するステップと、該基準データまたは特徴に基づいて、歯の測定値を自動的に計算するステップであって、歯の測定値は、患者の咬合特性に関連するステップとが、開示される。別の一実施形態において、自動化された歯の測定を実行するための装置は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに連結されるメモリとを含み、メモリは、1つ以上のプロセッサにより実行される場合、1つ以上のプロセッサに、患者の歯のデジタルモデルを取得させ、該デジタルモデルに基づいて、基準データまたは特徴を自動的に検出させ、該基準データまたは特徴に基づいて、歯の測定値を自動的に計算させる、命令を記憶するために構成され、歯の測定値は、患者の咬合特性に関連する。

Description

(関連出願の引用)
本PCT出願は、米国特許出願第11/581,067号(2006年10月13日出願、名称「System and Method for Facilitating Automated Dental Measurements and Diagnostics」)に基づく優先権を主張するものであり、そして、この出願は、係属中の米国特許出願第10/788,635号(2004年2月27日出願、名称「Dental Data Mining」)および同第11/379,198号(2006年4月18日出願、名称「Method and System for Providing Indexing and Cataloguing of Orthodontic Related Treatment Profiles and Options」)に基づく優先権を主張するものであり、これらの出願のそれぞれの開示は、全ての目的のために参考として本明細書に援用される。
(発明の分野)
本開示は、概して、歯の治療に関し、より具体的には、歯の治療を容易にするために、歯の不正咬合についての自動化された歯の測定と診断とのためのシステムおよび方法に関する。
歯の特性の正確かつ完全な測定、およびそのような測定値に基づく診断は、コンピュータによる歯列矯正、および他のコンピュータを使った歯の治療システムの成長分野において重要である。3次元(「3−D」)モデルを用いた、歯型に基づくコンピュータによる歯列矯正のための種々の技術が開発されてきたが、関連する歯の測定は、ほとんどの場合においてマニュアルで実行される。例えば、そのような歯の測定値は、一般的には、主にその歯列矯正医の経験、知識、および主観的な知見に基づいて、歯列矯正医によって得られる。
時間を要することに加えて、そのような測定技術は、主観分析および人的ミスの影響を受け易い。結果として、そのようなマニュアル作業の信頼性は、理想的ではなく、歯列矯正治療プロセスを潜在的に妨害する。さらに、Peer Assessment Ratings(PAR)指数、American Board of Orthodontics(ABO)不一致指数、およびABO客観的評価システム等の歯列矯正および歯の評価のための潜在的に有益な指数は、マニュアル測定および手計算の困難さにより、可能な限りの頻度でしか使用されていない。例えば、PAR指数は、伝統的に、特別に構成されたルーラを使用して歯科模型に対して手計算されており、主観的知見に著しく影響されるために、不正確さと誤差とを引き起こす傾向がある、非常に時間のかかる方法である。
上記に鑑み、最適な客観的な診断および治療、ならびに改善された歯の治療の評価および研究を提供する方法およびシステムを有することが望ましいであろう。
一実施形態において、自動化された歯の測定のためのコンピュータ実装方法は、患者の歯のデジタルモデルを取得するステップと、デジタルモデルに基づいて、基準のデータおよび特徴を自動的に検出するステップと、該基準のデータおよび特徴に基づいて、歯の測定値を自動的に計算するステップとを含み、歯の測定値は、患者の咬合特性に関連する。一実施形態において、自動化された歯の測定を実行する装置は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに連結されるメモリとを含み、命令が1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに患者の歯のデジタルモデルを取得させ、該デジタルモデルに基づいて、基準のデータまたは特徴を自動的に検出させ、該基準のデータまたは特徴に基づいて、歯の測定値を自動的に計算させる命令を記憶するように、メモリは構成され、歯の測定値は、患者の咬合特性と関連している。
本開示のこれらおよび他の特徴および利点は、以下の発明を開示するための形態、および添付図面の考察によって理解される。
図1Aは、例示的な一つの歯のデータマイニングシステムを示す。 図1Bは、1つ以上の歯科装置の性能についての分析を示す。 図1Cは、データマイニングシステムの一実施形態において使用される、様々な移動種類のデータを示す。 図1Dは、1つ以上の歯科装置の性能の分析を示す。 図1E〜1Fは、治療計画を生成するための、クラスタライザの種々の実施形態を示す。 図1E〜1Fは、治療計画を生成するための、クラスタライザの種々の実施形態を示す。 図2Aは、本発明に従った、アライナ形状を計算するためのサブプロセスを含む、一連の治療を特定するプロセスのフローチャートである。 図2Bは、アライナ形状を計算するためのプロセスのフローチャートである。 図3は、有限要素モデルを作成するためのサブプロセスのフローチャートである。 図4は、アライナの変更を計算するためのサブプロセスのフローチャートである。 図5Aは、アライナ形状の変更を計算するためのサブプロセスのフローチャートである。 図5Bは、アライナ形状の変更を計算するためのサブプロセスのフローチャートである。 図5Cは、アライナ形状の変更を計算するためのサブプロセスのフローチャートである。 図5Dは、図5Bのサブプロセスの操作を図示する概略図である。 図6は、アライナのセットの形状を計算するためのプロセスのフローチャートである。 図7は、統計的な歯根モデルの例示的な図である。 図8は、歯根モデル化の例示的な図を示す。 図9は、歯のCTスキャンの例示的な図を示す。 図10は、歯を示す例示的なユーザインターフェースを示す。 図11は、本発明の種々の実施形態を実行するためのシステム全体のブロック図である。 図12は、本発明の一実施形態に従った、図11の記憶ユニットに記憶される、指数付けシステムの表形式の表示を図示する。 図13は、本発明の一側面における、任意の所与の歯列矯正の症例の可能な治療目標の表示を図示する。 図14は、本発明の一実施形態に従った、図12に示される表形式の表示に従いフォーマットされた、図13に示される可能な治療目標に対するマトリクス表示を図示する。 図15は、本発明の一実施形態に従った、指数付けシステム用の下顎歯列弓周長分類を図示する。 図16は、本発明の一実施形態に従った、「前突歯」として識別された主な懸念事項に対する、指数付けシステム用の選択プロセス表示を図示する。 図17は、本発明の一実施形態における、患者の右側に対する矢状面不一致の一構成要素を捕捉するための、例示的な選択プロセス表示1700を図示する。 図18は、本発明の一実施形態における、患者の左側に対する矢状面不一致の一構成要素を捕捉するための、例示的な選択プロセス表示1700を図示する。 図19は、本発明の一実施形態における、垂直面の一構成要素を捕捉するための例示的な選択プロセス表示1900を図示する。 図20は、本発明の一実施形態における、水平/左右面の一構成要素を捕捉するための例示的な選択プロセス表示2000を図示する。 図21は、本発明の一実施形態に従った、歯列弓周長不一致の分類の一構成要素を捕捉するための例示的な選択プロセス表示2100である。 図22は、本発明の一実施形態に従った、歯列弓周長不一致の分類の別の構成要素を捕捉するための示的な選択プロセス表示2200を図示する。 図23は、本発明の一実施形態に従った、指数付けシステム用の、端末1101上に表示される例示的な患者の要約表示2300を図示する。 図24は、本発明の一実施形態に従った、患者データベース2400を図示する。 図25は、本発明の実施形態に従った、指数付けシステム用の、代表する構成要素に対する選択プロセスを図示する。 図26は、本発明の一実施形態における、初期状態アドレスを治療目標アドレスと組み合わせることにより生成される、例示的な一連のデータベースアドレスを図示する。 図27は、本発明の別の実施形態における、患者に対する例示的なデータベースを図示する。 図28は、本発明の一実施形態に従った、指数付けシステムを使用して歯列プロファイルを識別するための手順を図示するフローチャートである。 図29Aは、本開示の例示的な実施形態に従った、歯の治療を容易にするための、歯の不正咬合の自動化された歯の測定および診断のための例示的な方法を図示するフローチャートである。 図29Bは、本開示の例示的な実施形態に従った、歯の治療を容易にするための、歯の不正咬合の自動化された歯の測定および診断のための例示的なシステムのブロック図である。 図29Cは、本開示の別の例示的な実施形態に従った、歯の治療を容易にするための、歯の不正咬合の自動化された歯の測定および診断のための例示的な方法を図示するフローチャートである。 図30は、本開示の別の例示的な実施形態に従った、歯の治療を容易にするための、歯の不正咬合の自動化された歯の測定および診断のための例示的な方法を図示するフローチャートである。 図31は、本開示の例示的な実施形態に従った、歯の治療を容易にするための、歯の不正咬合の自動化された歯の測定および診断のための例示的なシステムのブロック図である。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。 図32A〜32Jは、本開示の例示的な実施形態に従った、自動化された歯列矯正関連の測定のグラフ表示を図示する。
本開示は、種々の構成要素および処理ステップに関して本明細書に記載され得る。そのような構成要素およびステップは、特定の機能を実行するように構成される、任意の数のハードウェアおよびソフトウェアの構成要素によって実現されてもよいことを十分に理解されたい。例えば、本開示は、1つ以上の制御システム、マイクロプロセッサ、または他の制御デバイスの制御の下で種々の機能を実行し得る、種々の電子制御デバイス、画像表示デバイス、入力端末等を用いてもよい。さらに、本開示は、任意の数の歯列矯正または歯の状況において実行されてもよく、本明細書に記載されるような、歯の治療を容易にするための、歯の不正咬合の自動化された歯の測定および診断のための、システムおよび方法に関する例示的な実施形態は、本開示に対する例示的な用途の一部に過ぎない。例えば、考察される原理、特徴、および方法は、解剖学的、位相数学的、または他の特性の自動化された測定が望ましい、任意のアプリケーションまたはプロセスに応用されてもよい。
説明目的で、種々の例示的な方法およびシステムは、患者の単一の歯に関連して記載される場合があることに留意されたい。しかしながら、そのような例示的な方法およびシステムは、患者内の臼歯、小臼歯、犬歯、および切歯等の、患者における2つ以上の歯および/またはすべての歯に対して好適に実行されてもよいことを理解されたい。例えば、例示的な方法およびシステムは、後に続くプロセス、操作、またはステップに進む前に、1つ以上の歯に対して特定のプロセス、操作、またはステップを実行することにより、または別の歯に進む前に、特定の歯に対してすべての、もしくは本質的にすべてのプロセス、操作、またはステップを実行することにより、またはその任意の組み合わせにより好適に実行されてもよい。さらに、そのようなプロセス、ステップ、または操作は、初期段階から任意の中間および/または最終段階まで、患者の治療の種々の段階において好適に実行されてもよい。
デジタル治療計画は、現在、特にAlign Technology,Inc.からのClinCheck(登録商標)、またはeModelsおよびOrthoCADから入手可能な他のソフトウェアによって可能である。これらの技術は、臨床医が、治療計画をカスタマイズするために、実際の患者の歯列を開始点として使用することを可能にする。2003年8月21日出願の米国特許出願第10/640,439号、および2002年8月22日出願の米国特許出願第10/225,889号において考察されるように、ClinCheck(登録商標)技術は、治療計画を立てるために患者に特有のデジタルモデルを使用し、次に、最初のデジタル治療計画と比較して、結果の成功の程度を評価するために、達成された治療結果のスキャンを使用する。デジタル治療計画および結果評価に関する問題は、個々の患者レベルにおける「治療の成功」を評価するための、豊富なデータ、ならびに標準的および効率的な方法の不足である。情報を分析するために、歯のデータマイニングシステムが使用される。
図1Aは、例示的な一つの歯のデータマイニングシステムを示す。このシステムにおいて、歯の治療および結果のデータセット1が、データベースまたは情報ウェアハウス2に記憶される。データは、結果4を生成するデータマイニングソフトウェア3により抽出される。データマイニングソフトウェアは、データベース2における捕捉および/または更新された情報に問い合わせることができ、患者の歯に関する問題を歯科装置解と関連付ける、出力データストリームを生成することができる。データマイニングソフトウェアの出力は、少なくともデータベースおよびデータマイニングの相関アルゴリズムへの、二次的な入力として最も有利に、自己再帰的に送られることに留意されたい。
図1Aのデータマイニングシステムの結果は、増分的に歯を動かすための装置構成、または装置構成の変更を画定するために使用される。歯の移動は、歯列矯正治療に一般的に関連するものであって、3つの直交方向すべてにおける平行移動と、垂直中心線に直角な回転軸を有する2つの直交方向における歯の中心線の回転(「歯根角形成」および「トルク」)、および垂直中心線に平行な軸を有する歯列矯正方向の歯の中心線の回転(「純回転」)を含む、。
一実施形態において、データマイニングシステムは、3−D治療の計画された移動、開始位置、および達成された歯の最終位置を捕捉する。システムは、結果を計画と比較し、結果は、取り外し可能な装置、および歯列矯正ブラケットおよびワイヤ等の固定された装置、または特に、顎矯正手術、歯周治療、修復に対して達成されたものを計画と比較すること等のさらに他の歯の治療を含む、任意の治療方法を使用して達成されることができる。
一実施形態において、各歯列弓のスキャンの治療ファイルに一致するために、歯の重畳ツールが使用される。精密スキャンは、歯科解剖学および歯の座標系に基づいて一致するように、最初のスキャンに重ね合わされる。2つの歯列弓のおける歯が一致した後に、重畳ツールは、上顎歯列弓を下顎歯列弓に関連付けるための基準を要求する。オプションの「統計的フィルタリング」が選択される場合、重畳ツールは、最初に、すべての歯の移動の平均の上または下のいずれかに(現段階と前段階との間の位置の相違によって決定される)標準偏差以上だけ移動するものを基準として除外することにより、各歯に対する移動量を測定する。次いで、各歯の移動を測定するために、残りの歯が基準として選択される。
図1Bは、1つ以上の歯科装置の性能の分析を示す。散布図において、「達成された」移動が「目標」移動に対して表示され、傾向線が生成される。すべての「散在した」データ点がどこにあるかを明示するために、散布図が示され、歯科装置の性能を示すために、傾向線が生成される。一実施形態において、傾向線は、直線(それらは、曲線である可能性がある)であるように選択される。したがって、傾向線は、すべての「散在した」データに対して「最適な」直線として示される。アライナの性能は、傾向線の傾きとして表される。Y軸切片は、アライナを装着している際に起こる偶発的移動をモデル化する。予測可能性は、「達成された」データと「目標」データとの回帰計算から得られるRによって評価される。
図1Cは、データマイニングシステムの一実施形態において使用される、様々な種類の移動のデータを示す。例示的なデータセットは、拡大/狭窄(+/−X平行移動)、近心移動/遠心移動(+/−Y平行移動)、圧下(−Z平行移動)、挺出(+Z平行移動)、先端/角形成(X回転)、トルク/傾斜(Y回転)、および純回転(Z回転)を対象とする。
図1Dは、1つ以上の歯科装置の性能の分析を示す。図1Dにより図示される移動のタイプに対して、達成された移動は、その特定のデータセットに対する標的となる移動の約85%である。
図1Dに顕著に図示されるように、実際の歯の移動は、概して、多くの段階において標的となる歯の移動よりも遅れる。一連のポリマ装置を用いる治療の場合において、そのような遅延は、歯の移動および患者の不快感としてのそのようなマイナスの結果が、不一致の程度によりプラスに変化するため、治療設計において重要な役割を果たす。
一実施形態において、170(図2A)および232(図2B)等のステップにおける臨床パラメータは、実際の歯の位置からの標的となる位置の統計偏差の導入を許容することにより、より正確なものになる。例えば、現在の標的となる歯の移動が十分に達成されなかったことの計算された大きな確率のために、後に続く移動の標的が減少させられる可能性があり、その結果、後に続く移動段階が、初期段階を対象とした作業を完了する必要がある高い確率が生じる。同様に、予期された実際の移動がよりよく制御されるように、標的となる移動は、特に初期段階において望ましい位置を越える可能性がある。この実施形態は、標的となる最終段階の結果のより高い確率を達成するために、巡回所要時間を最小限に抑える目標を犠牲にする。この方法は、類似の患者の症例のクラスタに特有な治療計画の中で達成される。
表1は、一実施形態における歯のグルーピングを示す。歯の移動の符号表記は、表2に示される。選択された60の歯列弓の異なる歯の移動は、降順にソートされた性能により、表3に示された。装置の性能は、4つの別々の群:高(79−85%)、平均(60−68%)、平均未満(52−55%)、および不十分(24−47%)に分類されることができる。表4は、移動予測可能性の順位を示す。予測可能性は、3群:極めて予測可能(0.76−0.82)、予測可能(0.43−0.63)、および予測不可能(0.10−0.30)に分類される。特定のデータセットに対して、例えば、所見は以下の通りである。
1.切歯圧下および前歯圧下性能は、高である。切歯圧下に対する範囲は、約1.7mmであり、前歯圧下に対しては、約1.7mmである。これらの移動は、極めて予測可能である。
2.犬歯圧下、切歯トルク、切歯回転、および前歯トルク性能は平均である。犬歯圧下に対する範囲は、約1.3mmであり、切歯トルクに対しては、約34度であり、切歯回転に対しては、約69度であり、前歯トルクに対しては、約34度である。これらの移動は、予測可能または極めて予測可能のいずれかである。
3.小臼歯傾斜、小臼歯近心移動、臼歯回転、および後歯拡大性能は、平均未満である。小臼歯近心移動に対する範囲は、約1ミリメートルであり、小臼歯傾斜に対しては、約19度であり、臼歯回転に対しては、約27度であり、後歯拡大に対しては、約2.8ミリメートルである。小臼歯傾斜および近心移動は、予測不可能であるのに対し、残りは予測可能な移動である。
4.前歯および切歯挺出、丸い歯および小臼歯の回転、犬歯傾斜、臼歯遠心移動、ならびに後歯トルク性能は、不十分である。前歯挺出に対する範囲は、約1.7ミリメートルであり、切歯挺出に対しては、約1.5mmであり、丸い歯の回転に対しては、約67度であり、小臼歯回転に対しては、約63度であり、犬歯傾斜に対しては、約26度であり、臼歯遠心移動に対しては、約2ミリメートルであり、後歯トルクに対しては、約43度である。予測可能である小臼歯回転以外は、すべて予測不可能な移動である。
Figure 2010506629
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Figure 2010506629
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一実施形態において、データ駆動型分析器が適用されてもよい。これらのデータ駆動型分析器は、パラメトリック統計的モデル、ノンパラメトリック統計的モデル、クラスタリングモデル、隣接モデル、回帰方法、および工学的(人工)ニューラルネットワーク等の多数のモデルを組み込んでもよい。操作に先立って、データ駆動型分析器またはモデルは、1つ以上の訓練セッションを使用して構築される。これらのセッションにおいて分析器またはモデルを構築するために使用されるデータは、一般的には、訓練データと呼ばれる。データ駆動型分析器は、訓練例のみを検査することにより開発されるため、訓練データの選択は、データ駆動型分析器の正確度および学習速度に大きな影響を及ぼす可能性がある。これまで使用された一方法は、訓練目的で、テストセットと呼ばれる別個のデータセットを生成する。テストセットは、モデルまたは分析器を訓練データに過剰適合させることを防止するために使用される。過剰適合は、分析器が、訓練データをうまく記憶し過ぎて、それが未知データに一致するか、または未知データを分類することができない状況を意味する。一般的には、分析器またはモデルの構築中、分析器の性能は、テストセットに対してテストされる。テストセットの分類における分析器の性能が、最適点に達するまで、分析器またはモデルパラメータの選択は、反復的に実行される。この時点において、訓練プロセスは完了する。独立した訓練およびテストセットの使用の代替方法は、相互検証と呼ばれる方法を使用することである。ノンパラメトリック分析器に対するパラメトリック分析器またはモデルのパラメータ値を決定するために、相互検証が使用されることができる。相互検証において、単一訓練データセットが選択される。次いで、反復プロセスにおいて、分析器に対するテストセットとして訓練データの異なる部分を示すことにより、多数の異なる分析器またはモデルが構築される。次いで、パラメータまたはモデル構造が、モデルまたは分析器のすべての組み合わされた性能に基づいて決定される。相互検証方法により、分析器またはモデルは、典型的には、決定された最適モデル構造を使用したデータにより再訓練される。
一実施形態において、データマイニングソフトウェア3(図1A)は、指数付けのために、データベース2(図1A)上でデータを取り込むための「スパイダ」または「クローラ」であることができる。一実施形態において、クラスタリング操作は、データにおけるパターンを検出するために実行される。別の実施形態において、ニューラルネットワークが、歯の治療パターンの認識において非常にロバストであるため、ニューラルネットワークは、各パターンを認識するために使用される。一旦治療特徴が明らかになると、ニューラルネットワークは、入力の歯の情報を、特に、ニューラルネットワーク認識デバイスにより既知の治療語彙の記憶されたテンプレートと比較する。認識モデルは、特に、隠れマルコフモデル(HMM)、動的計画法モデル、ニューラルネットワーク、ファジー理論、またはテンプレートマッチャーを含むことができる。これらのモデルは、単独で、または組み合わせて使用されてもよい。
動的計画法は、任意の所与のフレームkにおける任意の点iから、次のフレームk+1における任意の点jに遷移するための特定のコストを対象として、N個の点を通るM個の「フレーム」のすべての可能な経路を考慮する。現在の点から次の点への最適な経路は、その点を越えて起こることと無関係であるため、j(k+l)で終わるi(k)を通る経路の最小総コスト[i(k),j(k+l)]は、遷移自体のコスト、さらにi(k)への最少経路のコストである。好ましくは、先行経路の値は、MxN配列に保持されることができ、可能な直前の列および現在の列の累積コストを含むために、累積コストは、2xN配列に保持される。しかしながら、この方法は、かなりのコンピューティング資源を必要とする。
動的計画法は、膨大な量の計算を必要とする。認識デバイスが、一連のフレームと一連のノードモデルとの間の最適な時間整合を見つけるために、それは、ほとんどのフレームを複数のノードモデルに対して比較しなければならない。動的計画法に必要な計算の量を減少させる一方法は、プルーニングを使用することである。プルーニングは、その比較に対する一部の確率スコアが、所与の閾値を下回る場合、所与の治療モデルに対して、歯の治療情報の所与の一部の動的計画法を終了する。これは、計算を大幅に減少する。
動的計画法の一般化と考えられ、隠れマルコフモデルは、一連の観測O(1)、O(2)、...O(t)、...、O(T)の発生の確率を評価するために、好ましい実施形態において使用され、各観測O(t)は、VQ方法による離散記号か、または連続ベクトルのいずれかであってもよい。一連の観測は、直接観測可能ではない状態遷移を有する、潜在マルコフ連鎖の確率的関数としてモデル化してもよい。
好ましい実施形態において、マルコフモデルは、一連の治療観察に対する確率をモデル化するために使用される。状態間の遷移は、遷移マトリクスA=[a(i,j)]によって表される。モデルが状態iであると仮定すると、遷移マトリクスの各a(i,j)の項は、状態jに遷移する確率である。モデルの出力記号確率は、関数セットB=[b(j)により表され、モデルが状態jであると仮定すると、出力記号マトリクスのb(j)の項は、規定値O(t)で評価される場合、観測O(t)を出力する確率を戻す関数である。第1の状態は、必ず、マルコフ連鎖の最初のフレームに対する初期状態であるように制約され、左から右への状態遷移の所定のセットのみが可能である。他の状態への遷移が起こることができない所定の最終の状態が定義される。
一実施形態において、遷移は、状態のリエントリ、または次の2つの状態のうちの1つへのエントリに制限される。そのような遷移は、遷移確率としてモデル内に定義される。例えば、状態2において特徴信号のフレームを現在有する治療パターンは、a(2,2)の状態2にリエントリする確率、状態3にエントリする確率a(2,3)、および状態4にエントリするa(2,4)=l−a(2,2)−a(2,3)の確率を有する。状態1にエントリする確率a(2,l)、または状態5にエントリする確率a(2,5)は、ゼロであり、確率a(2,l)からa(2,5)までの合計は1である。好ましい実施形態は、フローグラフを現在の状態または次の2つの状態に制限するが、当業者は、より柔軟な遷移制限でHMMモデルを構築することができるが、任意の状態から遷移する確率のすべての合計は、それでもなお1にならなければならない。
モデルの各状態jにおいて、現在の特徴フレームは、所定の出力記号セットのうちの1つで識別されてもよく、または確率的に分類されてもよい。この場合において、出力記号確率b(j)(O(t))は、特徴フレーム記号がO(t)であるモデルにより割り当てられる確率に対応する。モデル配置は、遷移確率のマトリクスA=[a(i,j)]、およびB=[b(j)(O(t))]を計算する技術である。
一実施形態において、マルコフモデルは、訓練パターンの複数の配列からの基準パターンに対して形成され、出力記号確率は、多変量ガウス関数の確率密度である。歯の治療情報は、特徴抽出器を通過する。学習中、得られる特徴ベクトルの連続は、その出力が隠れマルコフモデルに提供されるパラメータ推定量によって処理される。隠れマルコフモデルは、基準パターンテンプレートセットを導くために使用され、各テンプレートは、基準治療パターンの語彙セットにおける、識別されたパターンを代表する。次いで、各マルコフモデルの基準パターンテンプレートから観測を生成する確率に基づいて、一連の観測を基準パターンのうちの1つに分類するために、マルコフモデルの基準テンプレートが利用される。次いで、認識中、未知パターンは、確率計算機における最高確率で、基準パターンとして識別されることができる。
HMMテンプレートは、それぞれ離散値を有する多数の状態を有する。しかしながら、治療パターン特徴は、単一の値とは対照的な動的パターンを有してもよいため、一実施形態におけるHMMのフロントエンドにおける、ニューラルネットワークの追加は、動的な値で状態を表す能力を提供する。ニューラルネットワークの入力層は、入力ニューロンを含む。入力層の出力は、中間層のおけるすべてのニューロンに分散される。同様に、中間層の出力は、すべての出力ニューロンに分散され、出力ニューロンは、HMMの内部状態に1対1で対応する。しかしながら、各出力は、それ自体または他の出力への遷移確率を有し、したがって、修正HMMを形成する。このような形成されたHMMの各状態は、特定の動的信号に反応することが可能であり、よりロバストなHMMをもたらす。あるいは、ニューラルネットワークは、HMMアーキテクチャの遷移確率を用いることなく、単独で使用されることができる。
図1Aの出力ストリームまたは結果4は、歯科装置設計および/または医師による使用の改善におけるフィードバックとして使用される。例えば、データマイニング結果は、ステージング方法に基づいて性能を評価するために、治療方法に基づいて装置性能指数を比較するために、および歯における異なるアタッチメントの形状および位置を比較する性能を評価するために、使用されることができる。
治療結果の大きなクラスタに対する、歯に特異的な有効性および製品性能を研究する能力は、統計的に有意な比較が、2つ以上の症例集団間で行われることを可能にする。研究される2つのクラスタが、治療方法、装置設計、または製造プロトコルの差異を含む場合、データ出力により示されるような製品性能に見られる差異は、方法、設計、または製造プロトコルに起因する可能性がある。最終結果は、臨床医または製造者のいずれかが、客観的な測定可能データを使用した著しく大きいサンプルサイズからの性能データに基づいて、製品設計および使用を最適化できることを可能にする。
歯列矯正治療の理論は、普遍的に同意されず、実際の治療および結果は、患者変数の測定、未測定患者変数との関係、および種々の患者コンプライアンスの付加的な不確実性の影響を受ける。結果として、異なる臨床医は、単一の患者に対して異なる治療計画を好む可能性がある。したがって、普遍的に受け入れられる「正しい」治療計画はないため、単一の治療計画は、すべての臨床医に受け入れられない場合がある。
次のいくつかの実施形態は、治療パラメータを臨床医の選好に合わせて調整することにより、より大きな臨床医の満足度およびより大きな患者の満足度を可能にする。システムは、臨床医の治療履歴の統計的観測により、治療選好の差異を検出する。例えば、臨床医は、同程度の叢生の場合において、小臼歯抜歯を実行する可能性の程度が異なる。所与の臨床医に対して、過去の治療の十分な記録がない場合であっても、クラスタリングは、治療パラメータの統計的有意差を観察するために、地理的位置、訓練に関する変数、または実行のサイズおよび性質等の他の予測変数に対して実行されてもよい。
データマイニングは、同程度の患者に対して、異なる臨床医により達成される異なる治療結果の統計的に有意なパターンを発見することができる。例えば、合わせてクラスタ化された患者症例は、別と比較して、一人の臨床医に対して系統的により少ない合併症を有する可能性がある。データマイニングツールにより検出されるそのような差異は、さほど腕の良くない臨床医へのフィードバックフラグ、および腕の良い臨床医により使用される治療差異の誘導フラグとして使用される可能性がある。
一実施形態において、クラスタリング技術は、治療による合併症および結果を分類するために、すでに完了した症例で使用される。次いで、リスク確率モデルは、各クラスタ内で構築される。次いで、新しい症例が、治療前変数の相似に基づいて、同一クラスタに割り当てられる。次いで、治療が完了した患者の各クラスタ内のリスクは、治療結果および合併症のリスクを予測するために、新しい症例で使用される。次いで、高リスク患者は、特別の注意のためにフラグ付けされ、場合により、治療計画における付加的なステップ、または付加的な臨床的介入を含む。
別の実施形態において、医師は、観察された臨床医の治療選好によってグループにクラスタ化され、治療パラメータは、観察された治療選好とより綿密に一致するように、各群内で調節される。次いで、観察された履歴のない医師は、既知の治療履歴を有するクラスタ内の者への既知の変数の相似性に基づいて、グループに割り当てられる。
図1Eは、実行をクラスタ化するための例示的なプロセスを示す。最初に、プロセスは、治療選好、結果、ならびに人口統計学および実行の変数等の臨床医の治療履歴に基づいて、治療実行をクラスタ化する(20)。次いで、システムは、各クラスタ内の好ましい臨床的制約をモデル化する(22)。次いで、システムは、人口統計学および実行の変数に基づいて、治療履歴なしの臨床医を、20におけるクラスタに割り当てる(24)。一実施形態において、システムは、クラスタ特有の臨床的制約を使用して、各クラスタ内で別々のプロセス100(図2Aを参照)を実行する(26)。さらに、システムは、新しい治療および結果データが届くと、クラスタおよびクラスタ割り当てを更新する(28)。
図1Fは、提案された治療を生成するための、データマイニングシステムの別の実施形態を示す。最初に、システムは、詳細なフォローアップデータ、診断、治療のパラメータおよび結果、ならびに人口統計学変数に基づいて、詳細なフォローアップ(多数の高分解能スキャン等)を有する患者履歴を識別/クラスタ化する(40)。各クラスタ内において、システムは、目的とする位置と、フォローアップデータから取得される実際の位置との間の不一致をモデル化する(42)。さらに、各クラスタ内において、システムは、特別の望ましくない結果のリスクをモデル化する(44)。クラスタリングの第2の層において、さほど詳細ではないフォローアップデータを有する患者履歴は、利用可能な変数に基づいてクラスタ化される。第2の層のクラスタリングが、十分に部分的であるため、第2の層のクラスタのより大きい数は、40において計算されるクラスタに割り当てられるか、あるいは新しいクラスタとみなされることができる(46)。システムは、ステップ46のクラスタからの追加記録で、ステップ42のモデルを精緻化する(48)。それは、ステップ48のクラスタの追加記録で、ステップ44のモデルも精緻化することができる(50)。次いで、クラスタリングの第3の層において、システムは、診断、人口統計学、および初期身体検査に基づいて、新しい患者をステップ46のクラスタに割り当てる(52)。各ステップ52のクラスタ内において、システムは、目的とする位置と実際の位置との間の予期された不一致をモデル化する(54)。ステップ54から、システムは、関連する場合、修正された予期された位置情報を使用する(図2Bの232および250を含む)(67)。さらに、各ステップ52のクラスタ内において、システムは、望ましくない結果のリスクをモデル化する(56)。また、ステップ56から、システムは、特別な注意および臨床的制約を必要とする症例にフラグ付けする(図2Bおよび2Aの204および160にあるように)(69)。次いで、プロセスは、治療計画を各ステップ52のクラスタにカスタマイズする(58)。次いで、システムは、データを反復的に収集し(61)、患者履歴を識別/クラスタ化するために、ループバックする(40)。さらに、クラスタは、修正および再割り当てされることができる(63)。また、システムは、追加フォローアップ分析に対して、良好な表現を有しないクラスタを継続的に識別する(65)。
臨床治療の場において、歯の移動のすべての段階において可能な最高分解能データを取得または処理することは、コスト効率が良くない。例えば、
・患者は、臨床医への訪問の間にいくつかの装置を使用する場合がある。
・所与の患者は、1つの歯型セットのみを提出する場合がある。
・放射線に関する問題は、使用されるCTまたはX線スキャンの数を制限する場合がある。
・臨床医は、概して、各訪問において、各歯に関する詳細な空間的情報を報告する時間がない。
これらおよび他の制限により、治療計画は、必然的に部分情報に基づいて作成される。
一実施形態において、不明な情報は、患者と、詳細なフォローアップ情報が収集される、代表するサンプルとの間の予測特性を一致させることにより実質的に近似される。この場合おいて、患者は、追加の歯型セットの収集および分析等のフォローアップ情報の要求のために、予測が不十分な治療結果に基づいてフラグ付けされる。次いで、得られる情報は、患者クラスタ、およびクラスタに後に割り当てられる患者の治療を精緻化するために使用される。
概して、患者データはスキャンされ、そのデータは、上記に記載されるデータマイニングシステムを使用して分析される。治療計画は、システムにより提案されて、歯科医師が承認する。歯科医師は、治療計画への修正を容認または要求することができる。一旦治療計画が承認されると、装置の製造を開始することができる。
図2Aは、患者の歯列矯正治療ための再配置装置を定義および生成するための、例示的なプロセス100の概略フローを図示する。プロセス100は、方法を含み、以下に記載されるような本発明の装置に好適である。プロセスのコンピュータによるステップは、1つ以上の従来のデジタルコンピュータ上での実行のために、コンピュータプログラムモジュールとして有利に実施される。
最初のステップとして、患者の歯または口腔組織の型またはスキャンが取得される(110)。このステップは、概して、患者の歯および歯肉の鋳型を取るステップを伴い、付加的に、または別の方法として、歯、顎、歯肉、および他の歯列矯正に関連した組織の位置および構造に関する情報を取得するために、ワックスバイト、直接接触スキャニング、X線イメージング、断層イメージング、超音波イメージング、および他の技術を用いるステップを伴ってもよい。そのように取得されるデータから、患者の歯および他の組織の初期(すなわち、治療前)の配置を表すデジタルデータセットが得られる。
初期デジタルデータセットは、スキャン操作からの生データ、および生データから得られる表面モデルを表すデータの両方を含んでもよいが、互いから組織要素をセグメント化するために処理される(ステップ120)。より具体的には、このステップにおいて、個々の歯冠をデジタル表現するデータ構造が生成される。有利なことに、測定または外挿された隠れた表面および歯根構造を含む、すべての歯のデジタルモデルが生成される。
歯の望ましい最終位置、すなわち、歯列矯正治療の望ましく、かつ目的とする最終結果は、処方の形で臨床医から受信されることができるか、歯列矯正の基本原理から計算されることができるか、または臨床処方からコンピュータ的に外挿されることができる(ステップ130)。歯の望ましい最終位置の詳細、および歯自体のデジタル表現により、治療の望ましい終わりにおいて、歯の完全なモデルを形成するために、各歯の最終位置および表面形状は、特定されることができる(ステップ140)。概して、このステップにおいて、すべての歯の位置は、特定される。このステップの結果は、安定していると推定される組織に対して、モデル化された歯の歯列矯正的に正しい再配置を表す、デジタルデータ構造セットである。歯および組織の両方は、デジタルデータとして表される。
各歯に対する開始位置および最終位置の両方を有し、プロセスは、次いで、各歯の運動のための歯経路を画定する。一実施形態において、歯経路は、全体として最適化されて、歯をそれらの初期位置からそれらの望ましい最終位置に移動させるために、歯が、最小のラウンドトリッピングをできるだけ少なく、最短で移動する。(ラウンドトリッピングは、望ましい最終位置に直接向かう以外の任意の方向への歯の任意の運動である。ラウンドトリッピングは、歯が互いを通過することを可能にするために、必要な場合がある。)歯経路は、セグメント化される。セグメントは、セグメント内の各歯の運動が、直線移動および回転移動の限界値内にとどまるように、計算される。このように、各経路セグメントの終点は、臨床的に実行可能な再配置を構成することができ、セグメント終点の集合は、その配列における1つの点から次の点への移動が、歯の衝突をもたらさないように、歯の位置の臨床的に実行可能な配列を構成する。
直線移動および回転移動の閾値限界値は、一つの実装において、使用される装置の性質に基づいて、デフォルト値を用いて初期化される。より個別に調整された限界値は、患者に特有のデータを使用して計算されることができる。また、限界値は、装置計算の結果に基づいて更新されることができ(後に述べられる、ステップ170)、1つ以上の歯経路に沿った1つ以上の点において、歯および組織のその時点で存在する構成上の、装置により生成されることができる力が、1つ以上の歯経路セグメントによって表される再配置を達成することができないことを決定し得る。この情報を用いて、セグメント化された経路を画定するサブプロセス(ステップ150)は、経路または影響されたサブ経路を再計算することができる。
プロセスの種々の段階において、かつより具体的には、セグメント化された経路が画定された後に、プロセスは、患者の治療に対して責任がある臨床医と相互作用することができ、概して相互作用する(ステップ160)。臨床医との相互作用は、プロセス100の他のステップが実施されるサーバコンピュータまたはプロセスから、歯の位置およびモデル、ならびに経路情報を受信するようにプログラムされるクライアントプロセスを使用して、実施されることができる。クライアントプロセスは、臨床医が、位置および経路のアニメーションを表示することを可能にし、臨床医が、歯のうちの1つ以上についての最終位置をリセットし、セグメント化された経路に適用される制約を特定することを可能にするように、有利にプログラムされる。臨床医が、任意のそのような変更を行う場合、分割された経路を画定するサブプロセス(ステップ150)は、再び実行される。
セグメント化された歯経路および関連した歯の位置データは、経路セグメントによって特定される、ステップにおいて画定された治療経路上を、歯を移動させる臨床的に許容できる装置構成(または装置構成の連続的変更)を計算するために使用される(ステップ170)。各装置構成は、患者に対する治療経路に沿ったステップを表す。各離散位置が、先行する離散ステップによって達成された歯の位置から、直線の歯の移動または単純な回転によって得られることができるように、かつ各ステップにおいて必要とされる再配置の量が、患者の歯列への歯列矯正的に最適な量の力を伴うように、ステップは画定および計算される。経路画定ステップと同様に、この装置計算ステップは、臨床医との相互作用、および反復的な相互作用までも含むことができる(ステップ160)。このステップを実施するプロセスステップ200の操作は、以下により十分に記載される。
装置定義の計算を完了すると、プロセス100は、製造ステップに進むことができ(ステップ180)、このステップにおいて、プロセスによって定義される装置が製造されるか、または装置構成もしくは装置構成の変更を定義するために、マニュアルもしくは自動化プロセスによって使用されることができる、電子もしくは印刷情報が生成される。
図2Bは、上述の米国特許第5,975,893号に記載される種類のポリマシェルアライナのための、装置計算ステップ(図2A、ステップ170)を実施するプロセス200を図示する。プロセスへの入力は、初期アライナ形状202、種々の制御パラメータ204、および現在の治療経路セグメント206の終わりにおける歯に対する望ましい終了構成を含む。他の入力は、顎内の適切な位置における歯のデジタルモデル、顎組織のモデル、ならびに初期アライナ形状およびアライナ材料の詳細を含む。入力データを使用して、プロセスは、歯の所定の位置におけるアライナとともに、アライナ、歯、および組織の有限要素モデルを作成する(ステップ210)。次いで、プロセスは、有限要素解析を、アライナ、歯、および組織の複合的な有限要素モデルに適用する(ステップ220)。終了状態が達成されるまで、解析は実行され、その時、プロセスは、歯が現在の経路セグメントに対する望ましい終了位置、または望ましい終了位置に十分近い位置に達しているかどうかを評価する(ステップ230)。許容できる終了位置が歯によって達成されていない場合、プロセスは、新しい候補のアライナ形状を計算する(ステップ240)。許容できる終了位置が達成された場合、有限要素解析によって計算される歯の移動は、それらが歯列矯正的に許容できるか否かを決定するために評価される(ステップ232)。それらが許容されない場合も、プロセスは、新しい候補のアライナ形状の計算に進む(ステップ240)。移動が歯列矯正的に許容でき、歯が、許容できる位置に達している場合、現在のアライナ形状は、すでに計算されたアライナ形状と比較される。現在の形状が、これまでの最適な解である場合(判断ステップ250)、それは、これまでの最適な候補として保存される(ステップ260)。そうでない場合、それは、可能な中間結果として選択的ステップに保存される(ステップ252)。現在のアライナ形状が、これまでの最適な候補である場合、プロセスは、それが許容されるのに十分良好か否かを決定する(判断ステップ270)。そうである場合、プロセスは終了する。そうでなければ、プロセスは継続し、解析に対する別の候補の形状を計算する(ステップ240)。
有限要素モデルは、種々の供給メーカから入手可能な、コンピュータプログラムアプリケーションソフトウェアを使用して、作成されることができる。立体幾何学モデルを作成するために、San Rafael,Calif.のAutodesk,Inc.から入手可能なソフトウェア製品、AutoCAD(登録商標)等の、コンピュータ支援エンジニアリング(CAE)またはコンピュータ支援設計(CAD)プログラムが使用されることができる。有限要素モデルを作成し、それらを分析するために、Coralville,IowaのCADSIから入手可能なPoIyFEM製品、Waltham,Mass.のParametric Technology Corporationから入手可能なPro/Mechanicaシミュレーションソフトウェア、Cincinnati,OhioのStructural Dynamics Research Corporation(SDRC)から入手可能なI−DEAS設計ソフトウェア、およびLos Angeles,Calif.のMacNeal−Schwendler Corporationから入手可能なMSC/NASTRAN製品を含む、多数の供給メーカからのプログラム製品が使用されることができる。
図3は、プロセス200のステップ210(図2)を実行するために使用されることができる、有限要素モデルを作成するプロセス300を示す。モデル作成プロセス300への入力は、歯および組織を説明する入力データ302、およびアライナを説明する入力データ304を含む。歯を説明する入力データ302は、歯のデジタルモデル、利用可能であれば剛性の組織構造のデジタルモデル、それらの組織の特定のモデルがない場合に、歯が埋め込まれる、および歯が接続される基質組織をモデル化する高粘性流体に対する形状および粘性詳細、ならびにモデル要素の不動の境界を特定する境界条件を含む。一実施において、モデル要素は、歯のモデル、高粘性の埋め込み基質流体のモデル、および事実上、モデル化された流体が保持される剛性容器を画定する境界条件のみを含む。流体特性は、例えば、年齢の関数として、患者クラスタにより異なる場合があることに留意されたい。
歯および組織の初期構成の有限要素モデルが作成され(ステップ310)、任意にプロセスの後の反復における再使用のためにキャッシュされる(ステップ320)。歯および組織で行われたように、ポリマシェルアライナの有限要素モデルが作成される(ステップ330)。このモデルに対する入力データは、アライナが製造される材料およびアライナ形状を特定するデータを含む(データ入力304)。
次いで、配置済みのアライナの複合モデルを作成するために、モデルの顎におけるモデリ化された歯の上にそれを配置するように、モデルアライナはコンピュータ的に操作される(ステップ340)。任意に、歯に取り付けられる任意のハードウェアを含む、歯に適合するようにアライナを変形させるために必要な力が計算され、特定のアライナ構成の許容性の測定における性能指数として使用される。選択的に、使用される歯の位置は、先行する治療ステップおよび他の患者情報に基づいて、確率モデルから推定される通りである。しかしながら、より単純な代替方法において、アライナの変形は、歯に適合するのに十分な程大きくされた十分な力をその内側に印加すること、複合モデルにおいてモデルの歯の上にモデルのアライナを配置すること、モデルの歯および組織の状態を無限に剛性になるように設定すること、モデルのアライナが緩み、固定された歯の上の所定の位置にくることを可能にすることによって、モデル化される。有限要素解析が、複合モデルへの解を見つけ、変形したアライナの影響下で歯の移動を計算し始める前に、アライナモデルが、モデルの歯に対して正しい初期構成を達成するように、アライナおよび歯の表面は、この段階において、摩擦なしで相互作用するようにモデル化される。
図4は、プロセス200のステップ240のアライナ計算(図2B)で使用されることができる、次のアライナ形状を計算するためのプロセス400を示す。次の候補のアライナ形状を計算するために、種々の入力が使用される。これらは、複合モデルの有限要素解析解によって生成されるデータの入力402、および現在の歯経路により画定されるデータ404を含む。有限要素解析から得られるデータ402は、歯のシミュレートされた再配置が行われた実経過時間、解析により計算された実際の歯の終了位置、各歯に加えられる最大の直線的な力およびねじり力、各歯の最大の直線的速度および角速度を含む。入力経路情報から、入力データ404は、現在の経路セグメントに対する歯の初期位置、現在の経路セグメントの終わりにおける望ましい歯の位置、各歯に対する最大許容変位速度、および各歯に対する各種類の最大許容力を含む。
すでに評価されたアライナが、1つ以上の制約に違反することがわかった場合、追加の入力データ406が、プロセス400によって選択的に使用されることができる。このデータ406は、すでに評価されたアライナによって違反される制約、およびすでに評価されたアライナの選択的な識別された準最適な性能を識別する情報を含むことができる。さらに、先の歯のデバイスによって違反される制約、および先の歯のデバイスの準最適な性能に関する入力データ408は、プロセス400によって使用されることができる。
初期入力データを受信すると(ステップ420)、プロセスは、モデルにおける移動可能な歯に対して繰り返す(歯のいくつかは、移動不可能として識別され、移動不可能であると制約される場合がある)。すでに選択されたアライナによって現在選択されている歯の移動の終了位置および動特性が、許容できる場合(判断ステップ440の「はい」分岐)には、プロセスは、すべての歯が考察されるまで、考察のために次の歯を選択すること(ステップ430)によって継続する(ステップ430からステップ470の「完了」分岐)。そうでなければ(ステップ440からの「いいえ」分岐)、アライナの変更は、現在選択されている歯の領域内において計算される(ステップ450)。次いで、プロセスは、記載されたように、次の現在の歯を選択するために戻る(ステップ430)。
すべての歯が考察されると、アライナに対して行われた変更の全体は、すでに定義された制約に対して評価され(ステップ470)、その実施例は、すでに述べられている。制約は、製造可能性等の種々のさらなる考察への基準で定義されることができる。例えば、制約は、アライナ材料の最大もしくは最小の厚さを設定するために、または歯の歯冠へのアライナの最大もしくは最小の被覆率を設定するために定義されることができる。アライナ制約が満たされた場合、新しいアライナ形状を画定するために変更が適用される(ステップ490)。そうでなければ、アライナへの変更は、制約を満たすために修正され(ステップ480)、修正された変更が、新しいアライナ形状を画定するために適用される(ステップ490)。
図5Aは、現在の歯の領域内におけるアライナの変更を計算するステップ(ステップ450)の一つの実装を図示する。この実施において、すでに説明された入力データ(入力454)、およびルールのルールベース452におけるルール452a−452nのセットを処理するために、ルールベース推論エンジン456が使用される。推論エンジン456およびルール452は、実際の入力データに適用される場合、現在の歯の領域内においてアライナに行われる変更を特定する、出力結果のセットを生成する生成システムを定義する(出力458)。
ルール452a...452nは、条件を定義するif−部分、および条件が満たされた場合にアサートされる結論または動作を定義するthen−部分の、一般的な2部形式を有する。条件は、単純であることができるか、またはそれらは、多数のアサーションの複雑な結合または分離であることができる。アライナに行われる変更を定義するルールの例示的なセットは、以下を含む。もし歯の移動が速過ぎれば、移動の望ましい方向と反対にアライナに駆動材料を追加する。もし歯の移動が遅過ぎれば、歯の位置を過剰修正するための駆動材料を追加する。もし歯が望ましい終了位置のあまりに手前であれば、過剰修正するための材料を追加する。もし歯が望ましい終了位置を通過して移動し過ぎれば、歯がそれと接触するために移動するアライナを硬化する材料を追加する。もし最大量の駆動材料が追加されていれば、歯の再配置を過剰修正するための材料を追加し、駆動材料は追加されない。もし歯の移動が望ましい方向以外の方向であれば、歯の方向を変更するために、材料を除去および追加する。
図5Bおよび5Cに図示される代替の実施形態において、付加的な差分よりもむしろ、アライナの絶対的な構成が計算される。図5Bに示されるように、プロセス460は、現在の歯の領域内におけるアライナに対する絶対構成を計算する。すでに説明された入力データを使用して、プロセスは、現在の歯の望ましい終了位置と達成された終了位置との差を計算する(462)。基準点として歯肉組織レベルと歯の中心線との交点を使用して、プロセスは、運動の6自由度すべて、すなわち、3自由度の平行移動および3自由度の回転の差分の補完を計算する(ステップ464)。次いで、モデルの歯は、補完差分の量によってその望ましい終了位置から変位し(ステップ466)、それは図5Bに図示される。
図5Dは、例示的なモデルの歯62を被覆する、例示的なモデルのアライナ60の平面図を示す。歯は、その望ましい終了位置にあり、アライナ形状は、この終了位置における歯によって画定される。有限要素解析によって計算された実際の歯の移動は、望ましい位置62よりも位置64に歯を配置するように図示される。計算された終了位置の補完は、位置66として図示されている。プロセス460(図5B)の次のステップは、前のステップ(466)において計算された変位したモデルの歯の位置(ステップ468)により、プロセスのこの繰り返しにおいて、現在の歯の領域内にアライナを画定する。現在の歯の領域内におけるこの計算されたアライナ構成は、位置66に再配置されたモデルの歯によって画定される形状68として、図5Dに図示される。
ルール452(図5A)としても実施されることができる、プロセス460におけるさらなるステップが、図5Cに示される。現在の歯をその中心軸の方向に移動させるために、アライナの領域を画定するモデルの歯のサイズ、または歯に対してアライナ内に許容される空間の大きさは、プロセスがそこから離れて歯を移動させようと決定した領域において、より小さくなる(ステップ465)。
図6に示されるように、治療経路におけるステップに対して、アライナ形状を計算するプロセス200(図2B)は、一連のアライナ形状を計算するプロセス600における一つのステップである。このプロセス600は、初期データ、制御、および制約値が得られる初期化ステップ602から始まる。
治療経路の各ステップまたはセグメントに対して、アライナ構成がわかると(ステップ604)、プロセス600は、アライナのすべてが許容できるかどうかを決定する(ステップ606)。それらが許容できる場合、プロセスは完了する。そうでなければ、プロセスは、許容できるアライナのセットを計算しようとして、ステップ610のセットを選択的に開始する。最初に、アライナに対する制約の1つ以上が、緩和される(ステップ612)。次いで、許容できないアライナを有する各経路セグメントに対して、アライナを形成するプロセス200(図2B)が、新しい制約で実行される(ステップ614)。ここで、アライナのすべてが許容できる場合、プロセス600は終了する(ステップ616)。
アライナは、種々の理由により許容できない場合があり、そのいくつかは、プロセスにより処理される。例えば、何らかの不可能な移動が要求された場合(判断ステップ620)、すなわち、形状計算プロセス200(図2B)が、何のルールまたは調節も利用可能でない移動を達成するために要求された場合、プロセス600は、要求された移動を達成するために力が付与されることができる、対象となる歯へのハードウェアのアタッチメントの構成を計算する、モジュールの実行に進む(ステップ640)。ハードウェアの追加は、ローカル以上の効果を有することがあり得るため、ハードウェアがモデルに追加される場合、プロセス600の外側ループが、再び実行される(ステップ642)。
何の不可能な移動も要求されなかった場合(ステップ620からの「いいえ」分岐)、プロセスは、許容できないアライナを有する治療経路のそれらの部分を再画定するために、経路画定プロセス(図2A、ステップ150等)に制御を移行する(ステップ630)。このステップは、治療経路上の歯の移動の増分を変更するステップ、すなわち、セグメンテーションを変更するステップ、治療経路における経路、続いて1つ以上の歯を変更するステップ、またはその両方を含むことができる。治療経路が再画定された後、プロセスの外側ループが再び実行される(ステップ632)。再計算は、有利にも、治療経路の再画定された部分におけるそれらのアライナのみの再計算に制限される。ここで、アライナのすべてが許容できる場合、プロセスは終了する(ステップ634)。許容できないアライナがまだ残っている場合、プロセスは、アライナの許容できるセットが見つかるか、または繰り返し制限が超えられるまで繰り返されることができる(ステップ650)。この時点において、追加のハードウェアの計算(ステップ640)等の、本明細書に記載されるプロセスにおける他の点におけるものと同様に、プロセスは、支援を要求するために、臨床医または技師等の人間オペレータと相互作用することができる(ステップ652)。オペレータが提供する支援は、歯または骨に取り付けられる好適なアタッチメントを画定または選択するステップ、治療経路の1つ以上のセグメントに対して必要とされる力を提供するために、追加の弾性要素を画定するステップ、歯の移動経路または治療経路のセグメンテーションのいずれかにおいて、治療経路の変更を提案するステップ、および操作制約からの逸脱または操作制約の緩和を承認するステップを含むことができる。
前述のように、プロセス600は、入力データ(ステップ602)の種々のアイテムによって定義およびパラメータ化される。一つの実装において、この初期化および定義データは、以下のアイテムを含む。プロセス全体の外側ループに対する繰り返し制限、アライナが十分に良好か否かを決定するために計算される性能指数の詳細(ステップ270、図2Bを参照)、アライナ材料の詳細、アライナ形状または構成が、許容できるようになるために満たさなければならない制約の詳細、歯列矯正的に許容できる力ならびに位置決め移動および速度の詳細、各歯に対する移動経路および各セグメントが1つのアライナにより達成されるセグメントへの治療経路のセグメンテーションを含む、初期治療経路、歯に取り付けられるか、または別の方法による任意のアンカーの形状および位置の詳細、および歯が位置する顎骨および他の組織に対するモデルの詳細(記載されている実施において、このモデルは、歯が埋め込まれ、流体用の容器を本質的に画定する境界条件を有する、粘性基質流体のモデルから成る)を含む。
図7は、統計的な歯根モデルの例示的な図である。そこに示されるように、上記に記載されるスキャンプロセスを使用して、歯のスキャンされた上部701が識別される。次いで、歯冠を含むスキャンされた上顎部分は、モデル化された3−Dの歯根によって補完される。歯根の3−Dモデルは、統計的にモデル化されることができる。歯根702の3Dモデルおよび上部700の3−Dモデルは、合わせて歯の完全な3−Dモデルを形成する。
図8は、追加の歯の情報を使用して強化されるような、歯根モデル化の例示的な図を示す。図8において、追加の歯の情報は、X線情報である。歯のX線画像710は、完全な歯の形状の2−D画像を提供するためにスキャンされる。標的の歯の輪郭は、X線画像において同定される。図7に展開されるようなモデル712は、追加情報に従って修正される。一実施形態において、図7の歯のモデルは、X線データと一致する新しいモデル714を形成するために変形される。
図9は、歯のCTスキャンの例示的な図を示す。この実施形態において、歯根は、患者の高分解能CBCTスキャンから直接得られる。次いで、スキャンされた歯根は、歯型から得られた歯冠に適用されるか、またはコーンビームコンピュータ断層撮影(CBCT)データから抽出された既存の歯冠で使用されることができる。CBCTの単一スキャンは、3−Dデータおよび多数の形態のX線様データを提供する。PVS歯型は回避される。
一実施形態において、コーンビームX線供給源および2−D面検出器は、面検出器の位置が供給源に対して固定され、供給源と対象との間の相対的な回転移動および相対的な平行移動が、スキャニングを提供する種々の方法のいずれか1つによって、好ましくは、360度の角度の領域にわたり、その全長に沿って、患者の歯の解剖学的構造をスキャンする(放射エネルギーによる対象の照射)。スキャン経路に沿った、複数の光源位置に対するコーンビーム供給源の相対的な移動の結果(すなわち、「表示」)として、検出器は、コーンビーム投影データ(本明細書では、コーンビームデータまたは投影データとも呼ばれる)の対応する複数の連続セットを取得し、コーンビームデータの各セットは、光源位置のうちのそれぞれ1つにおいて、対象によって引き起こされるX線減衰を代表する。
図10は、別の実施形態において基礎情報とともに示されることができる、浮き出した歯を示す例示的なユーザインターフェースを示す。各歯は、好適なハンドルを使用して個々に調節可能である。図10の実施形態において、ハンドルは、オペレータが、6自由度で3次元的に歯を移動させることを可能にする。
歯の移動は、基礎ベースの順序付けシステムを使用して部分的に誘導される。一実施形態において、移動は、表面積制約によって制約される一方で、別の実施形態においては、移動は、体積制約によって制約される。
一実施形態において、システムは、各歯のモデルに対する表面積を決定する。次いで、システムは、移動するすべての歯のモデルに対するすべての表面積を合計する。次いで、システムは、歯列弓上のすべての歯のモデルのすべての表面積を合計する。歯の移動の各段階に対して、システムは、歯のモデルが移動する間に、所定の面積比または制約が満たされていることをチェックする。一つの実装において、制約は、移動する歯の表面積が、移動している歯を支持する歯列弓上の歯の全表面積未満であることを確実にするためのものであることができる。比率が、50%等の特定の数よりも大きい場合、システムは、歯が比較的遅く移動するはずであることを示すために、オペレータにエラー信号を示す。
別の実施形態において、システムは、各歯のモデルに対する体積を決定する。次いで、システムは、移動しているすべての歯のモデルに対する体積を合計する。次いで、システムは、歯列弓上のすべての歯のモデルのすべての全体積を決定する。歯の移動の各段階に対して、システムは、歯のモデルが移動する間に、所定の体積比または制約が満たされていることをチェックする。一実施において、制約は、歯を移動するための体積が、移動している歯を支持する歯列弓上のすべての歯の体積未満であることを確実にするためのものであることができる。比率が、50%等の特定の数よりも大きい場合、システムは、歯が比較的遅く移動するはずであることを示すために、オペレータにエラー信号を示す。
選択的に、アライナにおける望ましい特徴を生成するために、歯のモデルデータセットに他の特徴が追加される。例えば、アライナと歯または顎の特定の領域との間の空間を維持するための空洞または凹部を画定するために、デジタルワックスパッチを追加することが望ましい場合がある。また、特定の剛性または他の構造特性を有する領域を作成するための波形または他の構造形態を画定するために、デジタルワックスパッチを追加することが望ましい場合がある。再配置装置を生成するために、陽の物理モデルの生成に依存する製造プロセスにおいて、デジタルモデルへのワックスパッチの追加は、同一の追加されたワックスパッチの形状を有する陽原型を生成する。これは、アライナの基本形状の画定において、または特定のアライナ形状の計算において、全体的に行われることができる。追加されることができる一つの特徴は、アライナが製造されるデジタルモデルの歯の歯肉線において、デジタルモデルのワイヤを追加することにより生成されることができる、歯肉線周囲の縁である。デジタル歯の陽の物理モデル上にポリマ材料を加圧適合することによって、アライナが製造される場合、歯肉線に沿うワイヤによって、アライナは、歯肉線に沿って付加的な剛性を提供する、その周囲の縁を有する。
別の選択的な製造技術において、2つのシートの材料が、陽の歯モデルに圧力嵌合され、シートのうちの1つは、アライナの歯列弓の歯尖に沿って切断され、もう一方は、頂部に重ねられる。これは、歯の垂直壁に沿って2倍の厚さのアライナを提供する。
アライナの設計に行われることができる変更は、それを生成するために使用される製造技術により制約される。例えば、陽のモデルにポリマシートを圧力嵌合することにより、アライナが製造される場合、アライナの厚さは、シートの厚さによって決定される。結果として、システムは、概して、アライナの構造を変更するために、モデルの歯の配向、モデルの歯の一部のサイズ、アタッチメントの位置および選択、ならびに材料の追加および除去(例えば、ワイヤを追加するか、またはくぼみを作成する)を変更することにより、アライナの性能を調節する。歯により多くの、またはより少ない力を提供するために、アライナのうちの1つ以上が、標準以外の厚さのシートから製造されることを特定することにより、システムは、アライナを任意に調節することができる。一方で、アライナが光造形プロセスによって製造される場合、アライナの厚さは、局所的に変化することができ、縁、くぼみ、および波形等の構造的特徴は、歯のデジタルモデルを修正することなく追加されることができる。
また、システムは、リテーナおよびブレース等のより伝統的な装置の効果をモデル化するために使用されることができ、したがって、特定の患者に対する最適な設計および治療プログラムを生成するために使用されることができる。
図11は、本発明の種々の実施形態を実行するための、指数付けシステム1100全体のブロック図である。一実施形態における指数付けシステム1100は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、またはメインフレームとして構成されてもよく、ユーザインターフェース入力デバイス1103およびユーザインターフェース出力デバイス1105、記憶ユニット1107、ならびにセントラルサーバ1109を含む、端末1101を含む。
図11を参照すると、ユーザインターフェース入力デバイス1103は、キーボードを含んでもよく、X線または口腔内スキャナを含む、ポインティングデバイスおよび/またはスキャナをさらに含んでもよい。ポインティングデバイスは、マウス、トラックボール、タッチパッド、またはグラフィックスタブレット等の間接ポインティングデバイス、またはユーザインターフェース出力デバイス1105に組み込まれる、タッチスクリーン等の直接ポインティングデバイスであってもよい。音声認識システム等の、他の種類のユーザインターフェース入力デバイスが、本発明の範囲内で使用されてもよい。
図11を再び参照すると、ユーザインターフェース出力デバイス1105は、プリンタ、ならびに表示制御装置および制御装置に連結される表示デバイスを含む、表示サブシステムを含んでもよい。表示デバイスは、ブラウン管(CRT)、液晶表示装置等のフラットパネルデバイス、または投影デバイスであってもよい。また、表示サブシステムは、音声出力等の非画像表示を提供してもよい。
また、図11に示される指数付けシステム1100は、セントラルサーバ1109またはクライアントアプリケーションのいずれかのアクセスおよび制御下で、本発明の機能性を提供する基本的プログラミングおよびデータ構造を維持するように構成される、データ記憶ユニット1107を含む。ソフトウェアは、メモリユニットおよびファイル記憶ユニットを含んでもよい、記憶ユニット1107に記憶される。メモリユニットは、プログラム実行中の命令およびデータの記憶のためのメインのランダムアクセスメモリ(RAM)、および固定された命令が記憶されるリードオンリーメモリ(ROM)を含んでもよい。
データ記憶ユニット1107のファイル記憶ユニットは、プログラムおよびデータファイルのための永続(不揮発性)記憶を提供してもよく、一般的には、少なくとも1つのハードディスクドライブ、および少なくとも1つのCD−ROMドライブ(関連した取り外し可能なメディアを有する)を含む。また、フロッピー(登録商標)ディスクドライブおよび光学式ドライブ等の、他のデバイスがあってもよい(すべて、それらの関連した取り外し可能なメディアを有する)。さらに、ファイル記憶ユニットは、ハードディスクカートリッジおよびフレキシブルディスクカートリッジ等の、取り外し可能なメディアカートリッジを有する種類のドライブを含んでもよい。ドライブのうちの1つ以上は、ローカルエリアネットワーク上のセントラルサーバ1109等の遠隔地、またはインターネットのWorld Wide Web上のサイトに位置してもよく、またはシステム全体が、ユーザのシステム上にあるスタンドアロンのソフトウェアアプリケーションであってもよい。
本発明の一側面において、セントラルサーバ1109は、端末1101から受信される入力に基づいて、かつ反応して、データ記憶ユニット1107に記憶されたソフトウェアにアクセスするために、かつ端末1101から受信される命令または入力情報に従った手順および/またはルーティンに基づいて、追加的な処理を実行するために、端末1101およびデータ記憶ユニット1107と通信するように構成されてもよい。
図11を再び参照すると、本発明の一実施形態に従った指数付けシステム1100は、矢状、垂直、水平/横断、および歯列弓周長の異なる特質における歯列矯正の不一致の最も一般的な構成により、歯列矯正の必要性を体系付ける。顔面プロファイル、個々の歯の構成、動的な機能関係、および周辺の軟組織状態等の他の構成要素を具体的に捕捉するために、分類は拡大されてもよい。しかしながら、これら4つの分類における不一致は、歯列矯正関連の歯の問題または懸念事項の大部分を捕捉する。各分類内において、その特質に対する潜在的状態を特徴付けるために、所定の数の独立した構成要素があってもよい。各状態に対して、異なる可能な状態の所定の組み合わせが、作成されてもよい。各構成要素が記載される4つの主分類のうちの1つに属する、一実施形態における各構成要素の所定の組み合わせの集合は、マトリクスを定義するので、任意の時点における任意の患者は、マトリクス内の特定アドレスとして定義され得る。マトリクスおよびアドレスマトリクスの両方は、記憶ユニット1107に記憶されてもよい。
図12は、本発明の一実施形態に従って、図11の記憶ユニット1107に記憶された、指数付けシステムマトリクスの例示的な表形式の表示を図示する。図12の例示的な表1200は、4つの分類のそれぞれにおける、一構成要素に対する可能な状態の単純版を図示する。
図12を参照すると、表1200は、分類フィールド1201、基準構成要素フィールド1202、および所定オプションフィールド1203を含む。また、表1200は、多数のオプションフィールド1204を含む。一実施形態における分類フィールド1201は、基準歯列状態情報が記憶される分類を含む。例示的な実施形態において、分類は、矢状、垂直、水平、および歯列弓周長を含んでもよい。この例示的な実施形態において、基準構成要素フィールド1202は、不正咬合が判断される、各特質内の1つの共通の構成要素を含む。共通の所定オプションフィールド1203は、分類のその特質に対する不正咬合の種々のレベルを含む。例えば、矢状分類の右犬歯構成要素に対する共通の不正咬合は、フルクラス2+(フルカスプクラス2よりも大きい)、フル(カスプ)クラス2、パーシャルクラス2(エンドオンクラス2とも呼ばれる)等である。各特質の構成要素の選択には、「正常」の選択もある。
図12を参照すると、一実施形態におけるオプションフィールド1204の数は、各分類における可能な基準状態の数、および基準状態の可能な組み合わせの合計数を含む。例えば、矢状分類は、犬歯関係の構成要素に対して7つの可能な基準状態を有し、垂直分類は、前歯オーバーバイトの構成要素に対して7つの基準状態を有する。示される実施例は、図12の表1200に示されるように、4つの構成要素に対して、7x7x7x7=2401の基準状態の可能な組み合わせを得る。一実施形態において、これらの2,401の患者症例の組み合わせのそれぞれは、例えば、セントラルサーバ1109により、記憶ユニット1107(図11)内のデータベースに記憶される。図示されるように、4つの主な歯列矯正特質のそれぞれを説明するために使用される構成要素は、一特質当たり一構成要素だけではなく、非常に多く存在する可能性があるため、実際には、患者を説明するために使用されることができる組み合わせの合計数は、実質的により大きい場合があるが、同時に、それが図11に記載されるように指数付けされ、列記され、クエリされ得るように、有限数である。
図12に図示される指数表1200に関して、識別子は、4位置または「4ビット」マトリクス:ABCDから構成されてもよい。本発明の一実施形態におけるこの4ビットマトリクスにおいて、マトリクス内の「A」位置は、矢状面に対応し、マトリクス内の「B」位置は、垂直面に対応し、マトリクス内の「C」位置は、水平面に対応し、マトリクス内の「D」位置は、歯列弓周長面に対応する。
マトリクスの各「ビット」の位置における実際の数字または文字は、分類内の対応する状態に関連してもよい。例えば、図12の例示的な表1200を再び参照すると、3256の識別子は、中度の前歯ディープバイト、左に0−1mmの上顎正中線、および下顎の中度の叢生を有する、右犬歯パーシャルクラス2を表す。この「3256」識別子は、ユーザ定義の治療目標(例えば、図14を参照して以下にさらに詳細に考察される)への「3256」の特定の組み合わせに関する関連した臨床情報を、データベースに記憶している記憶ユニット1107に記憶された、指数付けデータベース内のアドレスに対応する。
(歯の特徴付けデータベース)
図11を再び参照すると、本発明の一実施形態における指数付けシステム1100はまた、患者の歯列内の1つ以上の歯を表すために使用されてもよい。一般的には、成人患者の歯列は、32個の歯を含む。歯科医は、通常、各歯の5つの表面、近心、咬合/切縁、遠心、頬側/顔側、および舌側を特徴付ける。これらの表面のそれぞれは、天然のままであるか、または銀アマルガム、複合材料、陶材、金、または金属歯冠等の修復物により被覆される場合がある。また、歯は、欠損しているか、または歯根管もしくはインプラントで処理されている場合がある。これらの組み合わせは、初期歯列、標的歯列(治療目標)、および治療結果である最終歯列に対する指数付けシステムで表され得る。
患者の歯列における各歯に対して、歯の表面、および歯が治療されているか、または欠損しているか等の歯の特性に基づいて、多数の可能な状態が存在し得る。歯の異なる可能な状態の組み合わせは、マトリクスを定義する。本発明の例示的な実施形態は、マトリクス内に32個の位置アドレスを含み、アドレス内の各位置は、患者の歯列における歯に対応し、英数字または他の表現が歯の現在の状態を表す、サブアドレスを含む。
各歯に対する「5ビット」のサブアドレスは、位置12345を含み、位置「1」から「5」までのそれぞれは、歯の5つの表面のうちの1つを表す。より具体的には、サブアドレスの位置1は、歯の近心面に対応し、サブアドレスの位置2は、歯の咬合または切縁面に対応し、サブアドレスの位置3は、歯の遠心面に対応し、サブアドレスの位置4は、歯の頬側または顔側面に対応し、サブアドレスの位置5は、歯の舌側面に対応する。
さらに、以下の文字「A」から「N」のそれぞれは、サブアドレス内の歯の特定の表面の状態に対応する。
Figure 2010506629
例えば、以下の患者の識別子1:NNABNを考察する。識別子1:NNABNは、天然近心面(サブアドレス位置1)、咬合アマルガム(サブアドレス位置2)、天然遠心面(サブアドレス位置3)、頬側/顔側複合材料(サブアドレス位置4)、天然舌側面(サブアドレス位置5)を有する、32ビットアドレスの歯番号1を表す。
患者の初期歯列、標的歯列(治療目標)、および最終歯列の例示的な実施形態において、
そのような実施例は、
TotalAddress=SubAddress1:SubAddress2:SubAddress3
SubAddress1=歯1−32初期
SubAddress2=歯1−32標的
SubAddress3=歯1−32今日の現時点
のように構成されてもよく、1−32のそれぞれは、すでに記載されているような1−5の表面の追加サブマトリクスをさらに含んでもよい。
このようにして、歯科医は、どれほどの歯科治療が終了しており、どれほどの歯科治療がまだ行われていないかを決定するために、歯科医の実施データベースを容易にクエリし得る。また、歯科医は、歯科医の実施における使用傾向、および何が実施において最も一般的な手順であるかを追跡記録することができる。また、患者マトリクスは、患者の識別目的、ならびに国家安全および他の安全目的で、科学捜査で使用されてもよい。
図13は、本発明の一実施形態に従って、図11の記憶ユニット1107に記憶された、指数付けシステム治療目標マトリクスの可能な治療目標の例示的な集計を図示する。治療目標の4つの実施例は、以下の通りである。
治療目標1:修復前設定。この目標の対象は、歯冠、ブリッジ、およびインプラント等の歯科修復物の埋入の改善を目的として、位置特有の歯を改善することである。患者の歯の構成要素のいくつかは、それらが、修復目標の改善の目的に寄与しない場合、そのまま(未治療のまま)残されてもよい。
治療目標2:審美歯列。この目標の対象は、審美性の改善を目的として、患者の前歯を整列させることである。一般的に言えば、患者の咬合は、それが、患者の笑顔の審美的構成要素を改善する目的に寄与しない場合、そのまま(未治療のまま)残されてもよい。
治療目標3:前歯機能改善。この目標の対象は、前歯の審美的構成要素も改善すると同時に、歯の前歯機能を改善することである。一般的に言えば、患者の後歯咬合は、それが、犬歯機能および/または前歯審美性の改善に寄与しない場合、そのまま残されてもよい。
治療目標4:最適設定。この目標の対象は、犬歯および臼歯機能の両方を含む、咬合全体を「標準的」な理想に近づけることである。
図14は、図12に示される集計により定義されるような特性を使用して、図13の拡張版を図示する。より具体的には、図13における識別された4つの治療目標のそれぞれは、各独立した構成要素に従って、より詳細に治療の標的対象を説明するために、図12に示される集計および指数付けに従って、さらに精緻化およびフォーマットされてもよい。
例えば、修復前設定に対する治療目標1に対して、図12における4ビットマトリクスフォーマットに従ったこの目標の実施例は、XXX4であってもよく、「X」は、未治療のまま残されるその構成要素に対する患者の既存の関係であり、4桁目のみが、治療に対して計画される。さらに、審美歯列に対する治療目標2に対して、図2における4ビットマトリクスフォーマットに従ったこの目標の実施例は、XX44であってもよく、「X」は、未治療のまま残されるその構成要素に対する患者の既存の関係であり、3桁目および4桁目(それぞれ、横断および歯列弓周長の構成要素を表す)のみが、治療に対して計画される。
さらに、前歯機能改善に対する治療目標3に対して、図12における4ビットマトリクスフォーマットに従ったこの目標の実施例は、4X44であってもよく、「X」は、未治療のまま残されるその構成要素に対する患者の既存の関係である。この実施例において、2桁目の構成要素(垂直面に対応する)のみが、治療に対して計画されない。最後に、最適設定に対する治療目標4に対して、図12に定義される4ビットマトリクスに従ったこの目標の実施例は、4444であってもよい。
患者特有の問題または症例の種類を表す識別子を生成する、種々の方法がある。伝統的に、方法は、特性を説明および定義し、訓練を受けた個人に、患者の状態を最適に表す条件または「ラベル」を主観的に識別させることであった。この方法の変動性を減少させることは、ラベルのそれぞれを定義するための較正および/または客観的測定を必要とする。
別の方法は、視覚画像ベースのインターフェースの使用を伴う。患者の歯列を特徴付けるために、ユーザは、不正咬合の重症度、またはその欠如を表現する基準歯列状態の画像と患者の歯列とを比較する。次いで、ユーザは、患者の歯列状態が、不正咬合を表現する基準状態の範囲のどこに入るかを識別し、患者を最適に表すか、あるいは特定の問題の患者画像表現の連続勾配から患者の状態の相対的な位置を選択する画像を選択する。視覚画像インターフェースは、ラベルに関連する任意の先入観を防止するために、任意の説明またはラベルなしでユーザに示されることができる。
視覚画像は、例えば、患者の審美的構成要素を説明するために、ICON指数付けシステムにおいてすでに説明されている。ICONシステムにおいて、評点者は、患者の前歯の審美的構成要素を最適に表す、10個の画像のうちの1つを選択する。次いで、較正により、多数のユーザは、妥当な一貫性を有する患者の審美的構成要素を決定することができる。しかしながら、患者の歯列矯正の歯の状態のすべての構成要素を捕捉するための視覚的インターフェースの使用は、デジタル患者データベースの作成のためのインターフェースとしてこれまで説明されていない。
図15は、本発明の一実施形態に従った、指数付けシステムで使用する下顎歯列弓周長の構成要素1500を図示する。下顎歯列弓周長の構成要素1500のこの図示は、ユーザが、患者の歯列状態と同様の画像を選択することを可能にする、例示的な視覚スケールである。図5を参照すると、下顎歯列弓の7つの画像が示され、それぞれは、下顎歯列弓周長分類に対する可能な基準状態を表す。この例示的な実施形態において、画像1501−1507は、図12の「歯列弓周長」特質の「下顎歯列弓周長」構成要素に対する個々のフィールドに対応する7つの画像を表す。ユーザは、単純に、7つの画像のどれが、患者において最適に表されているかを選択する。または、ユーザは、2つの隣接する画像の間のどこで、患者が最適に説明されることができるかを選択することができる場合がある。ユーザは、専門的ラベルまたは用語が何であるか知る必要はなく、単純に、示される写真との既存の状態の直接比較に基づいて、画像または2つの画像間の領域を選択することだけが必要である。
図15に示される例示的な実施形態において、7つの画像1501−1507のそれぞれは、対応する所定の英数字を有する。したがって、画像が選択された場合、関連した所定の英数字は、患者の識別子アドレスに追加される。各分類を英数字でラベル付けすることにより、患者の歯列は、英数字のアドレス指定により特徴付けられてもよい。ユーザへの出力は、そのような状態に関連する専門的説明および治療オプションを含む、それらの選択の具体的詳細をより詳細に説明してもよい。代替の実施形態において、ユーザが、隣接する画像の中間の領域を選択する場合には、英数字が生成されてもよく、それは患者の状態が選択された隣接する画像の状態の中間に入ることを表す。また、ユーザインターフェースは、画像の直接選択および画像の中間選択の両方の組み合わせであってもよい。
ここで図16を参照すると、指数付けシステム1100に対する例示的な医師および患者情報表示1600が、本発明の一実施形態に従って図示される。この表示600は、患者を識別するための、フィールド1601−1603へのユーザによる情報入力を含む。より具体的には、患者の名前は、フィールド1601に入力され、患者の性別は、フィールド1602に入力され、患者の主な懸念事項は、フィールド1603に入力される。フィールド1603の好ましい実施形態は、所定の可能な状態のチェックボックス選択であり、次いで、ユーザの選択に従って列記されることができる。他の患者情報が追加されてもよいことを十分に理解されたい。一旦患者情報が入力されると、ユーザは、図17に図示される次の表示に進むために、所定の入力コマンドまたはボタンを選択することができる。
図17を参照すると、矢状面(図12におけるマトリクスアドレス位置「A」)−右頬側、右犬歯/犬歯の構成要素に対する、例示的な選択プロセス表示1700が示される。基準歯列状態1701−1703の一連の画像は、画像が左または右にスクロールされることを可能にする、ボタン1704と関連して表示される。ユーザは、特に1702に示される集中矢印によって示される位置において、患者の現在の状態を最適に反映する基準歯列状態の画像を選択するために、左または右矢印ボタン1704をクリックする。この例示的な実施形態において、ユーザは、患者の現在の咬合と同様の糸切り歯(犬歯)関係を選択するために、左または右矢印ボタンをクリックする。
一旦選択が行われると、次の画面に進むために、次ボタン1705が押される。また、例示的な選択プロセス表示1700は、ユーザが、用語解説(glossary)に戻る、用語解説にアクセスする、アドバイスを求める、および情報を保存することをそれぞれ可能にするためのボタン1706−1709を含む。
図18を参照すると、矢状分類−左頬側、左犬歯の構成要素に対する、例示的な選択プロセス表示1800が示される。基準歯列状態1801−1803の一連の画像は、画像が左または右にスクロールされることを可能にする、ボタン804に関連して表示される。ユーザは、患者の現在の状態を最適に反映する基準歯列状態の画像を選択するために、左または右矢印ボタン804をクリックする。この例示的な実施形態において、ユーザは、患者の現在の咬合と同様の犬歯関係を選択するために、左または右矢印ボタンをクリックする。
一旦選択が行われると、図19に図示される次の表示に進むために、次ボタン1805が押される。また、例示的な選択プロセス表示1800は、ユーザが、用語解説に戻る、用語解説にアクセスする、アドバイスを求める、および情報を保存することをそれぞれ可能にするためのボタン1806−1809を含む。
図19を参照すると、垂直面(図12におけるマトリクスアドレス位置「B」)−前歯オーバーバイトの構成要素に対する、例示的な選択プロセス表示1900が示される。基準状態1901−1903の一連の画像は、画像が左または右にスクロールされることを可能にするボタン1904と関連して表示される。ユーザは、患者の現在の状態を最適に反映する基準歯列状態の画像を選択するために、左または右矢印ボタン1904をクリックする。この例示的な実施形態において、ユーザは、患者のオープンまたはディープバイトの程度と同様の前歯垂直オーバーバイト関係の構成要素を選択するために、左または右矢印ボタン1904をクリックする。
一旦選択が行われると、図20に図示される次の表示に進むために、次ボタン1905が押される。また、例示的な選択プロセス表示1900は、ユーザが、用語解説に戻る、用語解説にアクセスする、アドバイスを求める、および情報を保存することをそれぞれ可能にするための、ボタン1906−1909を含む。
図20を参照すると、水平/左右面(図12におけるマトリクスアドレス位置「C」)−上顎および下顎正中線の構成要素に対する、例示的な選択プロセス表示2000が示される。画像2010の正中線を、患者の正中線の構成要素の関係に最適に一致させるため、基準歯列状態を表す画像1010は、画像2010の上顎歯列弓に対応する上部矢印2001−2002をクリックすることにより、かつ画像1010の下顎歯列弓に対応する下部矢印2003−2004をクリックすることにより変化する。一度選択が行われると、図21に図示される次の表示に進むために、次ボタン2005が押される。また、図20の例示的な選択プロセス表示2000は、ユーザが、用語解説に戻る、用語解説にアクセスする、アドバイスを求める、および情報を保存することをそれぞれ可能にするための、ボタン2006−2009を含む。
図21を参照すると、上顎歯列弓周長分類に対する、例示的な選択プロセス表示2100が示される。基準歯列状態2101の画像および基準歯列状態2102、2103の説明は、基準歯列状態の画像および説明が左または右にスクロールされることを可能にする、ボタン2104に関連して表示される。ユーザは、患者の現在の状態を最適に反映する基準歯列状態の画像または説明を選択するために、左または右矢印ボタン2104をクリックする。この例示的な実施形態において、ユーザは、咬合面視点からの患者の上顎歯列弓周長と同様の基準歯列状態の画像または説明を選択するために、左または右矢印ボタン2104をクリックする。この特定の実施形態において、叢生および空隙の両方が存在する場合、ユーザは、叢生または空隙の実質的な大きさを使用するように指示されるが、各側面を独立して捕捉することが可能である場合がある。
同様に、一旦選択が行われると、図22に図示される次の表示に進むために、次ボタン2105が押される。また、例示的な選択プロセス表示2100は、ユーザが、用語解説に戻る、用語解説にアクセスする、アドバイスを求める、および情報を保存することをそれぞれ可能にするための、ボタン2106−2109を含む。
図22を参照すると、歯列弓周長面(図12におけるマトリクス位置「D」)−下顎歯列弓周長の構成要素に対する、例示的な選択プロセス表示2200が示される。基準歯列状態2201の画像および基準歯列状態2202、2203の説明は、基準歯列状態の画像および説明が左または右にスクロールされることを可能にする、ボタン2204に関連して表示される。ユーザは、歯列弓周長の下顎歯列弓周長の構成要素に対する患者の現在の状態を最適に反映する、基準歯列状態の画像または説明を選択するために、左または右矢印ボタン2204をクリックする。この例示的な実施形態において、ユーザは、咬合面視点からの患者の下顎歯列弓周長と同様の基準歯列状態の画像または説明を選択するために、左または右矢印ボタン2204をクリックする。この実施例において、叢生および空隙の両方が存在する場合、ユーザは、叢生または空隙の実質的な大きさを使用するように指示される。しかしながら、実質的な不一致を得るために、叢生および空隙を独立して捕捉することが可能である場合がある。
一旦選択が行われると、図23に図示される次の表示に進むために、次ボタン2205が押される。また、図22の例示的な選択プロセス表示2200は、ユーザが、用語解説に戻る、用語解説にアクセスする、アドバイスを求める、および情報を保存することをそれぞれ可能にするための、ボタン2206−2209を含む。
図23は、本発明の一実施形態に従った、指数付けシステムで使用する端末1101上の出力表示に対する、例示的な患者の要約集計1300を図示する。例示的な患者の要約表示2300は、それぞれ対応する図16−22に図示されるような、先の表示1600−2200からの情報入力から生成される。図23を参照すると、図16−22と関連して上記に記載され、図示されるプロセスおよび表示の間に行われる選択は、本発明の一実施形態における要約表示2300に示されるように要約される。
例えば、矢状、垂直、水平、および歯列弓周長を含む各基準歯列分類に対して、対応する不正咬合の基準構成要素(例えば、それぞれ、右犬歯、前歯オーバーバイト、下顎正中線に対する上顎正中線、および下顎歯列弓周長)があり、そのそれぞれは、所定オプションのうちの選択された1つ(例えば、それぞれ、右犬歯パーシャルクラス2、中度の前歯ディープバイト、左に0−1mmの上顎正中線、および下顎の中度の叢生)に関連する。また、図12に集計および図示されるような、選択された所定オプション1203(図12)の選択された値も、図23に見られる。また、ユーザは、望ましいページに戻るために対応する「編集」ボタンを選択し、その分類に対応する画像を再選択することにより、分類のそれぞれにおける歯列状態情報を編集することができる。
このようにして、本発明の一実施形態において、選択プロセス中のユーザによる情報入力は、指数付けシステム1100の患者データベース(例えば、以下の図24に示される、データベース2400)において指数付けおよび列記される。本発明の一実施形態において、指数付けおよび列記に対して、図16−22と関連して考察される選択プロセスは、ユーザに透過的である。選択プロセスにおけるユーザによる患者情報入力は、図23に図示されるような要約表示、および患者の歯列状態を表す識別子の両方を生成するために使用される。図16−22は、本発明の一実施形態に従った、種々の分類に対する指数付けシステム1100で使用する、選択プロセス表示1600を図示する。これは、患者の歯列情報を入力するための選択プロセスである。図17−22は、絵の画像により表される基準歯列状態を図示するが、本発明は、そのような表現に限定されることを目的としていないことを十分に理解されたい。基準歯列状態は、記号、アイコン、説明、グラフ、3−D物体、レントゲン写真、書式、および他の種類の画像により表されてもよい。また、基準状態は、ユーザが、システムに対する入力手段として、患者において観察された状態を最適に再作成するように、対話型のグラフィック画像によりユーザ定義されてもよい。
図24は、本発明の一実施形態に従った、指数付けシステム1100で使用する患者データベース2400を図示する。患者データベース2400は、患者フィールド2401、指数付けデータのベースアドレスフィールド2402、および1つ以上の分類フィールド2403を含む。図24の例示的なデータベースにおいて、分類フィールド2403は、矢状分類フィールド2404、垂直分類フィールド2405、水平分類フィールド2406、上顎歯列弓周長分類フィールド2407、下顎長分類フィールド2408、回転フィールド2409、垂直矯正フィールド2410、および正中線矯正フィールド2411を含む。
図24を参照すると、患者フィールド2401は、患者の名前を含む。指数付けデータのベースアドレスフィールド2402は、患者の識別子を含む。この患者の識別子は、例えば、図13に示されるような指数付けデータベース1300内のアドレスに対応する。指数付けデータベース1300内のアドレスは、その特定の診断の組み合わせに関する治療情報に関連する。この例示的な実施形態においては、矢状分類フィールド2404、垂直分類フィールド2405、水平分類フィールド2406、上顎歯列弓周長分類フィールド2407、下顎長分類フィールド2408、回転フィールド2409、垂直矯正フィールド2410、および正中線矯正フィールド2411である、分類フィールド2403は、それぞれの分類において患者の1つ以上の歯列状態を含む。例えば、図24を参照すると、矢状分類フィールド2404における患者L.Smithの歯列状態は、「クラスI」である。上顎歯列弓周長分類フィールド2407における患者M.Jonesの歯列状態は、「正常」である。また、分類フィールド2403は、特定の基準状態が治療にふさわしいかどうかを示す(例えば、Y/N表示により示される)。
このようにして、患者の識別子は、患者状態を表すように構成されてもよい。例えば、指数付けデータのベースアドレスフィールド2402を参照すると、L.Smithの識別子は、「55772752」であることが示される。識別子は、8つの位置を含むため、識別子は、8位置マトリクスである。識別子の各位置における数字は、特定の分類内の特定の状態を表す。この例示的な実施形態において、識別子マトリクスの第1の位置は、矢状分類における患者状態を表す。例えば、矢状分類フィールド2404は、L.Smithが「クラスI」不正咬合を有することを示す。したがって、識別子の第1の位置における数字5は、矢状分類における「クラスI」の不正咬合を表す。
図24を再び参照すると、識別子マトリクスの第2の位置は、垂直分類における患者状態を表す。例えば、垂直分類フィールド2405は、L.Smithが正常咬合を有することを示す。したがって、識別子の第2の位置における数字5は、垂直分類における正常咬合を表す。識別子マトリクスの第3の位置は、水平分類における患者状態を表す。例えば、水平分類フィールド2406は、L.Smithがクロスバイトを有することを示す。したがって、識別子の第3の位置における数字7は、水平分類におけるクロスバイトを表す。
さらに、識別子マトリクスの第4の位置は、上顎歯列弓周長分類における患者状態を表す。例えば、上顎歯列弓周長分類フィールド2407は、L.Smithが中度の叢生を有することを示す。したがって、識別子の第4の位置における数字7は、上顎歯列弓周長分類における中度の叢生を表す。さらに、識別子マトリクスの第5の位置は、下顎歯列弓周長分類における患者状態を表す。例えば、下顎歯列弓周長分類フィールド2408は、L.Smithが中度の空隙を有することを示す。したがって、識別子の第5の位置における数字2は、下顎歯列弓周長分類における中度の空隙を表す。
さらに、識別子マトリクスの第6の位置は、回転分類において患者状態を表す。例えば、回転分類フィールド2409は、L.Smithが<20°回転を有することを示す。したがって、識別子の第6の位置の数字7は、回転分類における<20°回転を表す。さらに、識別子マトリクスの第7の位置は、垂直矯正分類における患者状態を表す。例えば、垂直矯正分類フィールド2410は、L.Smithが何の挺出も有していないことを示す。したがって、識別子の第7の位置における数字5は、垂直矯正分類において圧下/抜歯がないことを表す。
最後に、図24をさらにもう一度参照すると、識別子マトリクスの第8の位置は、正中線矯正分類における患者状態を表す。例えば、正中線矯正分類フィールド2411は、L.Smithが>2mmの正中線矯正を有することを示す。したがって、識別子の第8の位置における数字2は、正中線矯正分類における>2mmの正中線矯正を表す。
このようにして、本発明の一実施形態において、分類における状態はそれぞれ、数値的(例えば、患者L.Smithに対する正中線矯正分類において、2mmよりも大きい正中線矯正を表す、識別子の第8の位置における数字2)、または英数字、記号等の所定の識別子に関連して、所定の順序で配列されてもよい。さらなる実施形態において、分類における状態は、困難性により昇順に配列されてもよく、例えば、上記に記載されるような8位置マトリクス識別子において、11111111が最軽度の症例を表し、33333333が最重度の症例である、マトリクスを定義することが可能であるように、分類は、困難性の順にソートされる。さらに、マトリクスにおける各指数は、症例全体の集成値を得るために加重される。
図25は、指数付けシステムで使用する、選択プロセスにおけるアドレスを捕捉するための本発明の代替の実施形態を図示する。図25は、グラフィカルインターフェースとして直接使用される、図12の表1200を図示する。そのような実施形態において、長方形の表形式に示され、図示されるような各基準状態は、適切な基準状態をハイライトおよび選択するためにクリックされてもよい、テキストを有するユーザ入力ボタンとして表されてもよい。この種類のインターフェースに対する前提は、ユーザが、適切なボタンを選択するためにテキストの定義を理解することである。特定の基準状態を選択するためにボタンが押されるとき、選択がハイライトされる(図25に太字で示される)。別の選択が行われることができるように、任意のボタンを2回クリックすることによって、初期選択を非選択状態にする。このようにして、種々の種類の基準状態をより熟知しているユーザは、視覚画像ベースのインターフェースを介するよりも迅速に情報を入力することができる場合がある。この実施例において、生成されたアドレスは、「3256」である。図25の右側にある「選択された値」の列は、一実施形態において、ユーザ/患者に透過的であり、アドレスが、エンドユーザと関連性がなく、データベースクエリのためだけに重要であるので、ユーザに表示されない。
図26は、本発明の一実施形態において、初期状態アドレスを治療目標アドレスと組み合わせることにより生成される、例示的な一連のデータベースアドレスを図示する。図12の例示的な表1200から示されるように、7つの可能な選択オプションそれぞれの4つの構成要素に対して、2,701個の可能な患者症例の組み合わせまたはアドレスがある。したがって、識別子アドレスは、データベース内の2,701個の可能な組み合わせのうちの1つを示す。各識別子は、記憶ユニット1107(図11)のデータベースに記憶されたフィールドに関連している。識別子は、それが異なる時点における患者の状態を表すように、拡張されてもよい。例えば、データベースは、初期歯列、標的歯列、および実際の最終歯列に対する時点が、別々のアドレスとして捕捉されるように、構造化されてもよい。例えば、以下のアドレスを考える。
ABCD:A*B*C*D*:A**B**C**D**
この配列において、マトリクスの最初の4つの位置「A」から「D」までは、患者の初期歯列(すでに記載されているような)を表し、マトリクスの位置「A*」から「D*」までは、患者の標的歯列または治療目標を表し、マトリクスの位置「A**」から「D**」までは、患者の実際の最終歯列または治療結果を表す。マトリクス内の位置の数は可変であってもよいため、かつ各位置は、記号、英数字、または他の表示を含むことができるため、記憶される個々の患者症例の深さは、詳細であり、患者および/または関連したプロファイルもしくは状態に特有であり得る。図14に図示される4つの可能な治療結果、および図12における2,701個の可能な組み合わせを使用すると、これは、初期と目標との間において、2,701x4=10,804個の可能な対の組み合わせに等しい。
図27は、「3256」の指数アドレス、および1から4までの4つの可能な治療目標を有する、患者に対する例示的なデータベースを図示する。得られる4つの組み合わせアドレスは、パラメータのそれぞれに対して異なるデータを有する。この情報は、(1)すべての可能な治療目標オプションがユーザに示される、症例の特徴付けの完了時、または(2)このアドレスおよび目標の組からの情報のみがユーザに示される、症例の特徴付けおよび単一の治療目標の選択の完了時のいずれかにおいて、ユーザに報告される。
これらの対の組み合わせのそれぞれに対して、各アドレスに関連する「デジタルメールボックス」内のデータベース資産によって、組み合わせアドレスが作成されることができる。各デジタルメールボックスに対する資産は、治療状態および目標のテキスト説明等の、症例および治療目標の組み合わせに関連した治療計画情報、治療上の注意点、推定治療期間、医師スキルセット要件、処方データ、サンプル症例データ、および症例の困難性を含むことができるが、これらに限定されない。このデータは、専門家の意見、コンピュータによるアルゴリズム、および/または過去の症例の内容を使用して生成されてもよい。
例えば、症例が「3256」として識別される図23に関して、図14に示されるような4種類の治療目標を使用して、2つを組み合わせることによって、4つの異なるデータベースアドレス:3256:1、3256:2、3256:3、および3256:4を得る。アドレスのそれぞれは、症例および治療目標の組み合わせに特有の情報が投入される。4つのオプションのすべては、「治療オプション」としてユーザに同時に表示されることができるか、またはユーザは、特定の治療目標を選択し、単一の特定の得られる治療オプションデータを表示することができる。ユーザが、任意の数の特定の目標を選択してもよいことも考えられ、選択される各目標に関連するデータのそれぞれは、選択される初期状態パラメータに応じて、ユーザに報告される。
図28は、患者の歯列の問題または状態を識別するためのプロセス2800を図示する。プロセス2800は、図16−27と関連してより十分に考察される。ステップ2801において、ユーザは、患者の主な懸念事項に加えて、医師および患者の名前等の識別情報を入力することから開始する(図16)。一実施形態において、この比較は、例えば、端末1101から受信される情報に基づいて、および/またはデータ記憶ユニット1107から取り出される記憶された情報に基づいて、セントラルサーバ1109(図11)によって実行されてもよい。プロセスにおけるこの処理および他の関連した処理は、保護された接続を介したインターネット等のデータネットワーク上で実行されてもよい。次いで、ユーザは、患者の歯の状態を入力するために、2つのユーザインターフェースのうちの1つを選択する。初心者ユーザに対する好ましい方法は、ステップ2802として示される視覚ユーザインターフェース(図17−22)である。上級ユーザは、ステップ2803として図示される、代替ユーザインターフェース(図25)を好み得る。
図28を参照すると、ステップ2804において、各分類における患者の初期歯列状態は、同一の分類における1つ以上の基準状態と比較される。各分類における患者の初期歯列状態を、それぞれの分類に対する1つ以上の基準状態と比較した後、ステップ2804において、同一の分類における初期患者状態と同様の選択された基準状態が、受信される。その後、ステップ2805において、選択された基準状態に対応する英数字の組み合わせに基づいて、患者の識別子が次に生成される。ユーザが送信された情報に満足するまで、要約ページレビューの間に、入力を編集することができる(ステップ2804)。
データ入力完了に続く出力は、翻訳要約(図23)であり、ユーザ入力を技術的に適切な、かつ正しい用語に体裁を整える。同時に、ユーザ入力はまた、ステップ2805の現在の患者状態を表すデータベースアドレス(図25)に変換される。一旦データベースアドレスが作成されると、ユーザは、この患者に対するすべての可能な治療オプションを表示すること(オプション1)、または治療目標を具体的に選択し、ユーザの選択に関連する特定の目標を表示すること(オプション2)を選択することができる。患者に対するすべての可能な治療オプションを表示する(オプション1)ために、データベース(図27)は、ステップ2806においてクエリされ、入力アドレスに関連するすべてのデータは、ステップ2807においてユーザに示される(終了1)。
図28を再び参照すると、ユーザが、特定の目標を選択することを望む場合、特定の目標は、最初に、ステップ2808(図13)において、選択インターフェースを介してユーザにより定義され、次いで、選択は、ステップ2809(図14)において、データベースアドレスに変換され、2つのアドレス(患者状態および治療目標)は、ステップ2810(図26)において、組み合わせアドレスまたは指数を作成するために統合される。次いで、ステップ2812(終了2)において、単一の患者状態および治療目標の組み合わせに特有のデータを生成するために、この組み合わせアドレスは、ステップ2811(図27)において、データベースをクエリするために使用される。
オプション2に対して、ユーザが、多数の目標、およびユーザに対して生成されるそれらの選択された目標に特有のデータのみを選択することができることも可能である。一旦ユーザが終了1または終了2に達すると、ユーザは、この経験を通じてユーザに示される出力データの一部であることができる、入力済みまたは入力途中の治療処方を選択することによって、選択された治療目標のうちのいずれか1つのための製品を購入するためのオプションを有する。
上記に考察されるように、ユーザインターフェースは、患者の問題と一致する、指数付けデータベースからの1つ以上の患者症例を提供することができる。さらに、患者の問題の特定の構成要素をアドレス指定する、指数付けデータベースからの患者症例の範囲が、提供されることができる。このようにして、本発明の一実施形態において、検索ツールは、患者の識別子を使用して統計を実行するために作成されてもよい。例えば、一つの検索条件は、すべての131Xの症例を見つけるためであってもよい。この例示的な検索条件において、Xは、アドレスの第4の位置における任意の文字を表す。したがって、検索条件は、それらの患者の識別子アドレスの最初の3桁として「131」を有する、すべての患者の識別子を見つけることに対するものである可能性がある。
この識別方法で過去に治療された症例をラベル付けすることによって、歯列矯正治療の列記は、治療を計画し、治療結果を評価する際の将来の基準のために、作成されることができる。結果は、システム拡張が可能な方法で、歯列矯正状態の説明を捕捉し、歯列矯正の状態を分類するためのフロントエンドユーザインターフェースである。図28を再び参照すると、一旦識別子がステップ2805において生成されると、1つ以上の治療オプションが、データベースクエリから生成される情報を使用して決定されることができる。生成された1つ以上の治療オプションは、データ記憶ユニット1107(図11)に記憶されてもよく、また表示ユニット上の表示のために端末1101に提供されてもよい。
歯列矯正治療の診断および治療計画が、医師の選好および訓練レベルに応じて変化し得る、著しく主観的な構成要素を含むことができると仮定すると、指数付けシステムは、患者の診断、治療目標、および治療計画の確立のための包括的、ロバストな、かつ実質的に客観的な方法を提供する。患者の症例、ならびに標的の治療目標および最終結果を表す本発明の患者の識別子は、治療結果プロファイルが、客観的に列記され、列記が、確率および分布に基づいて評価されることを可能にする。予測および症例の困難性等の指数は、マトリクスの組み合わせに割り当てられることができ、同様の症例が、同様に成功した症例と同様に治療されることを可能にする。治療オプションは、保全性および使い易さに対して関連付けられてもよい。装置等の治療製品は、それらの提案された用途が成功した結果とより密接に関係するように、特定のマトリクスの組み合わせに関連してもよい。
本発明の範囲内において、患者の歯列状態を入力するための他の実施形態も考慮される。例えば、設定可能な3次元モデルが、情報を入力するために使用されてもよい。そのような実施形態において、ユーザは、特質に対する患者の歯列状態を再作成し得る。あるいは、3次元グラフィックモデルは、任意の所与の特質に対する可能な基準状態の範囲全体を表すために、段階的であってもよい。そのような実施形態において、ユーザは、実際の患者状態に最も近い範囲の段階と一致するために、スライダを操作する。
個々の構成要素に従って症例を客観的に特徴付けるこの方法は、治療前、治療目標、および治療後の時点に制限されることなく、ならびに治療中および治療後の任意の時点は、同一の入力およびデータベースシステムを使用する同様の方法で、列記されてもよいことも理解されたい。
この例示的な実施形態において、1つの基準状態のみが、特定の分類のために選択されるとして考察されるが、本発明は、そのように限定することを目的としていないことも理解されたい。各分類内の1つ以上の基準状態の選択は、本発明の範囲内にある。
したがって、本発明の一実施形態における患者の歯列を特徴付けるための方法は、複数の歯列分類のそれぞれにおける初期の患者状態を、複数の歯列分類のそれぞれにおける1つ以上の基準状態と比較するステップであって、1つ以上の基準状態のそれぞれは、対応する表示を有するステップと、複数の歯列分類のうちの1つ以上における少なくとも1つの基準状態を選択するステップであって、各選択された基準状態は、同一の歯列分類における初期患者状態と同様であるステップと、各選択された基準状態の対応する表示に基づいて患者の識別子を生成するステップとを含む。
一側面において、複数の歯列分類は、矢状、垂直、水平、上顎、および歯列弓周長特質のうちの少なくとも2つ、または患者の歯列における1つの歯に対して多くを含み得る。
さらに、方法は、各初期患者状態が、選択された基準状態に対応する治療情報に基づいて、治療に適用されるかどうかを決定するステップと、治療に適用される各初期患者状態に対する1つ以上の治療オプションを提供するステップであって、1つ以上の治療オプションは、1つ以上の治療説明、治療目標、治療が完了するまでの時間、治療が完了するための困難性レベルおよびスキルレベル、治療オプションの実施例を含むステップとをさらに含んでもよい。
さらに、別の側面において、方法はまた、患者の識別子の少なくとも一部を、1つ以上の基準識別子と比較するステップであって、1つ以上の基準識別子のそれぞれは、初期基準歯列および最終基準歯列を含むステップと、1つ以上の基準識別子から少なくとも1つの基準識別子を選択するステップであって、選択された基準識別子は、患者の識別子の一部を含むステップと、選択された基準識別子に対応する最終基準歯列に基づいて、最終の患者の歯列を決定するステップとを含んでもよい。
本発明の別の実施形態に従って、患者の歯列を特徴付けるための方法は、患者の初期歯列を受信するステップと、患者の初期歯列を表す初期プロファイルを生成するステップと、初期プロファイルから初期不正咬合を識別するステップと、初期プロファイルの少なくとも一部を、基準歯列の1つ以上の基準プロファイルと比較するステップであって、該1つ以上の基準プロファイルは、開始時、任意の治療段階中、または最終結果の治療位置において、初期不正咬合に実質的に類似する基準不正咬合を含むステップとを含む。
また、方法は、1つ以上の基準プロファイルのうちの少なくとも1つを選択するステップを含んでもよく、該1つ以上の基準プロファイルは、関連した最終基準歯列を有する。
さらに、さらなる側面において、方法は、最終基準歯列に基づいて、患者の標的歯列を提供するステップも含む。
一実施形態において初期プロファイルを生成するステップは、患者の初期歯列を視覚的に分類するステップを含んでもよい。
さらに、方法はまた、1つ以上の基準プロファイルに関連する1つ以上の治療オプションを識別するステップを含んでもよい。
本発明のさらに別の実施形態に従う、歯列矯正プロファイル指数付けシステムを提供するためのシステムは、記憶ユニット、および記憶ユニットに動作可能に連結され、複数の歯列分類のそれぞれにおける初期患者状態を、複数の歯列分類のそれぞれにおける1つ以上の基準状態と比較し、1つ以上の基準状態のそれぞれは、対応する表示を有し、複数の歯列分類のうちの1つ以上における少なくとも1つの基準状態を選択し、各選択された基準状態は、同一の歯列分類における初期患者状態と類似しており、各選択された基準状態の対応する表示に基づいて、患者の識別子を生成するように構成される、制御ユニットを含む。
制御ユニットは、各初期患者状態が、選択された基準状態に対応する治療情報に基づいて、治療にふさわしいかどうかを決定し、治療にふさわしい各初期患者状態に対する1つ以上の治療オプションを提供するように構成されてもよい。
また、制御ユニットは、患者の識別子の少なくとも一部を、1つ以上の基準識別子と比較し、1つ以上の基準識別子のそれぞれは、初期基準歯列および最終基準歯列を含み、1つ以上の基準識別から少なくとも1つの基準識別子を選択し、選択された基準識別子は、患者の識別子の一部を含み、選択された基準識別子に対応する最終基準歯列に基づいて、最終の患者の歯列を決定するようにさらに構成されてもよい。
さらに、端末は、制御ユニットに動作可能に連結されてもよく、初期患者状態のうちの1つ以上を送信するように構成されてもよく、端末は、表示ユニットを含むようにさらに構成されてもよい。
本発明のさらに別の実施形態に従った、患者の歯列を特徴付けるためのシステムは、患者の初期歯列を表す初期プロファイルを生成し、初期プロファイルから初期不正咬合を識別し、初期プロファイルの少なくとも一部を、基準歯列の1つ以上の基準プロファイルと比較するように構成される、中央制御ユニットを含み、該1つ以上の基準プロファイルは、初期不正咬合と実質的に類似する基準不正咬合を含む。
別の側面において、ユーザ端末は、中央制御ユニットに動作可能に連結されてもよく、ユーザ端末は、患者の初期歯列を送信するように構成される。
中央制御ユニットは、1つ以上の基準プロファイルのうちの少なくとも1つを選択するようにさらに構成されてもよく、該1つ以上の基準プロファイルは、関連した最終基準歯列を有する。
さらに、中央制御ユニットは、最終基準歯に基づいて、患者の標的歯列を提供するようにさらに構成されてもよい。
中央制御ユニットは、患者の初期歯列を視覚的に分類するようにさらに構成されてもよい。
さらに、中央制御ユニットは、1つ以上の基準プロファイルに関連する1つ以上の治療オプションを識別するようにさらに構成されてもよい。
さらなる側面において、記憶ユニットは、初期プロファイル、初期不正咬合、および基準不正咬合のうちの1つ以上を記憶するように構成されてもよい。
図面と関連して記載されるプロセスおよびルーティンを含む、指数付けシステム1100内のソフトウェアアプリケーション実行環境におけるセントラルサーバ1109(図11)によって実行されるプロセスを含む、上記に記載される種々のプロセスは、実世界、物理的な対象、およびそれらの相互関係を代表する抽象を作成するために、モジュラオブジェクトによる複合システムのモデル化を可能にするオブジェクト指向言語を使用して開発される、コンピュータプログラムとして具体化されてもよい。指数付けシステムのメモリまたはデータ記憶ユニット1107、またはセントラルサーバ1109の内部(図示せず)に記憶されてもよい、発明によるプロセスを実行するために必要とされるソフトウェアは、当業者により開発されてもよく、1つ以上のコンピュータプログラム製品を含んでもよい。
成人の歯列の特徴付けが、上記に記載される実施形態と関連して考察されてきたが、本発明の種々の実施形態は、子供の歯列の特徴付けのために使用されてもよい。さらに、本発明の実施形態に従う本発明の種々の側面は、例えば、状態および/または治療オプションの印刷文書、視覚グラフィック、および/または写真画像を使用して、ユーザによってマニュアルで実施されてもよく、さらに、本発明の範囲内において、結果の手計算または計算を含んでもよい。このようにして、本発明の範囲内において、本発明の側面を実施するためのコンピュータ化されたシステムとの関連で上記に考察される種々の実施形態は、マニュアルで実施されてもよい。
本開示の種々の側面に従って、歯の治療を容易にするために、歯の不正咬合の自動化された歯の測定および診断を容易にするためのシステムおよび方法が提供される。そのようなシステムおよび方法は、歯科解剖学的な特性、叢生、空隙の測定のために、および/またはオープンバイト、クロスバイト、APクラス等の不正咬合の様相の診断を確立するために、最小限の人間の介入によって実行され得る。例えば、例示的な実施形態に従い、図29Aを参照すると、歯の不正咬合の自動化された歯の測定および診断を容易にするための例示的な方法2900は、患者の歯のデジタルモデルを取得し(2902)、基準データおよび/または特徴を自動的に確立および/または検出し(2904)、歯の測定値を自動的に計算する(2906)ように構成される。他の例示的な実施形態に従い、例えば、図29Cを参照すると、例示的な自動化されたシステムおよび方法2900はまた、不正咬合を自動的に検出し(2920)、かつ/または歯列矯正または歯科指数を自動的に計算する(2930)ように構成されてもよい。
方法1100のそのような自動化された歯の測定および診断技術は、1つ以上のアルゴリズムの使用により、1つ以上のコンピュータベースのシステムで実施されてもよい。例えば、図29Bを参照すると、歯の不正咬合についての自動化された歯の測定および診断を容易にするための例示的なコンピュータ化されたシステム2910は、デジタルデータセットを記憶するために構成されるシステム2912、1つ以上の歯の測定値を計算するために構成されるコンピュータによるモジュール2914、および/または他の患者の後の治療を容易にするために使用されてもよいような、治療症例データを収集するために構成されるシステム2916等の、1つ以上のコンピュータベースのシステムまたはモジュールを備えてもよい。システム2912、2914、および/または2916は、データおよび情報を処理するための1つ以上のマイクロプロセッサ、メモリシステム、および/または入力/出力デバイスを備えてもよく、本明細書に記載される他の機能を計算および/または実行するために構成される、1つ以上のソフトウェアアルゴリズムを備える。例えば、例示的なコンピュータ化されたシステム2910は、Align Technology,Inc.に譲渡された、「System and Method for Positioning Teeth」と題する、米国特許第6,767,208号に開示されるような、メモリまたは記憶サブシステム、プロセッサ、ネットワークインターフェース、入力/出力デバイスおよび/または他のコンポーネント、またはコンピュータによる歯列矯正に使用される、任意の他のコンピュータ化されたシステムコンポーネントを備えてもよい。
患者の歯のデジタルモデルの取得(2902)は、スキャンされたデータをデジタル表現に変換するための任意の方法またはプロセス等の、現在既知の、または以下に考案される種々の方法で達成され得る。そのようなデジタルモデルは、歯列弓の相対位置、または歯のデジタルモデルにおける他の同様の兆候を含む、患者の複数の歯のモデル化を含む。したがって、そのような方法またはプロセスは、例えば、Align Technology,Inc.に譲渡された、「Method and System for Incrementally Moving Teeth」と題する、米国特許第5,975,893号に開示されるものを含んでもよい。例えば、最初のステップとして、米国特許第5,975,893号に記載されるような、患者の歯を再配置するための患者によるその後の使用のための、増分的な位置調節装置を生成するための方法全体を参照すると、IDDSと呼ばれる初期の歯の配置を表すデジタルデータセットが得られる。そのようなIDDSは、種々の方法で得られてもよい。例えば、患者の歯は、X線、3次元X線、コンピュータを使った断層画像またはデータセット、磁気共鳴画像等のよく知られている技術を使用して、スキャンまたは撮像されてもよい。
データセットを生成するために、そのような従来の画像をデジタル化するための方法は、よく知られており、特許および医療文献に記載される。一例として、一つの方法は、最初に、「Graber,Orthodontics:Principle and Practice」,Second Edition,Saunders,Philadelphia,1969,pp.401−415に記載されるような技術等のよく知られている技術により、患者の歯の石こう鋳型を得ることである。歯の鋳型が得られた後、それは、IDDSを生成するために、従来のレーザスキャナまたは他の範囲取得システムを使用して、デジタル的にスキャンされてもよい。範囲取得システムによって生成されるデータセットは、もちろん、データセット内の画像を操作するために使用されるソフトウェアに対応するように、他のフォーマットに変換されてもよい。歯の石こう鋳型を形成し、レーザスキャニング技術を使用してデジタルモデルを生成するための一般的技術は、例えば、米国特許第5,605,459号に記載される。別の例示的な実施形態に従い、患者の歯のデジタルモデルの取得はまた、Align Technology,Inc.に譲渡された、「System and Method for Positioning Teeth」と題する、米国特許第6,767,208号に開示されるような技術を含んでもよい。したがって、スキャンされたデータをデジタル表現に変換するための、あるいは患者の歯のデジタルモデルの取得のための任意の方法またはプロセスは、歯のデジタルモデルを取得するために用いられてもよい(2902)。
基準のデータおよび/または特徴の自動的な確立および/または検出(2904)は、種々のステップおよびプロセスを備え、種々の種類の基準および特徴を提供してもよい。そのような基準のデータおよび/または特徴は、歯のデジタル取得に基づいて、システム2910により自動的に検出されてもよく、臨床医が、診断および治療を容易にするために、自動的に計算された種々の歯の測定値を有することができるように構成される。例えば、システム2910は、望ましい測定を容易にするように構成される、選択された基準のデータおよび特徴を自動的に識別するために、デジタルモデルからの2次元および3次元デジタルスキャンデータを自動的に評価し得る。そのような選択された基準のデータおよび特徴は、コンピュータで実施される方法により、そのような基準のデータおよび特徴の自動認識を可能にし得る、基準データおよび歯の特徴の特性を含む、データベース、ライブラリ、および他の同様のメモリアプリケーションを通じて、好適に認識されてもよい。
例示的な実施形態に従い、図30に図示される例示的な方法3000を参照すると、歯のデジタルモデルの取得(3002)後、対応するスキャンされたデータに基づいて、基準のデータおよび/または特徴の自動的な確立および/または検出(3004)は、基準対象の自動確立(3042)、基準フレームの自動確立(3044)、歯の解剖学的な特徴の自動検出(3046)、および歯列矯正基準の自動構築(3048)を含んでもよい。次いで、これらのそのような特徴、フレーム、および基準のうちの1つ以上のいずれかは、好適な測定値を自動的に計算するために、システム3010によって使用されてもよい。
基準対象の自動確立(3042)は、歯に対する歯の位置および/または評価指標特性の測定を容易にするために、より具体的には、システム3100が、特定の特徴、対象、または他のアイテムが互いからどの程度離れているか自動的に決定することを可能にするために、種々の参照エンティティ(平面、領域等)の決定を含む。図31を参照すると、システム3100等のコンピュータ化されたシステム3100は、1つ以上の基準対象を得るか、あるいは確立してもよい。例えば、基準対象は、全部の歯の点(犬歯の点を除く)が、その側面のうちの1つ、および/または咬合面3104上にあるように、中切歯の先端および第一臼歯のカスプを近似させる、支持平面の平均平面である、咬合平面3102を含んでもよい。例えば、咬合平面は、切歯の2つの先端を含む少なくとも3点を通過する、支持平面の平均平面を含んでもよい。咬合平面の実施例は、図32Bに図示される。
別の基準対象は、咬合と歯肉の先端(切歯、犬歯、および小臼歯のため)の間の歯冠の顔面部上の測地曲線、および臼歯に対する頬側溝に沿った曲線を含み、したがって、咬合端点および歯肉端点を有する、臨床歯冠の顔面軸(FACC)3106であってもよい。臨床歯冠の顔面軸(FACC)の実施例は、図32Cに図示される。さらに、基準対象は、顔面軸(FA)点3108を通る曲線、および/または同一の歯列弓の顔面軸点を通る曲線を含む、鼓形空隙曲線3110を含んでもよい。顔面軸(FA)点は、臨床歯冠の顔面軸(FACC)の中点を含み、実施例は、図32Cにも図示される。
また、別の基準対象は、臨床歯冠の顔面表面を横切る、対応する歯の中央平面を含む、臨床歯冠の中央平面(MPCC)3112を含んでもよい。図面を参照すると、臨床歯冠の中央平面(MPCC)3112の実施例は、図32Cに図示される。さらに、基準対象は、顔面軸点においてFACCへの接線を含む顔面軸(FA)線3114、顔面軸(FA)点において臨床歯冠の顔面表面への接平面を含む、臨床歯冠の顔面平面(FPCC)3116、および顔面軸(FA)点において顔面軸線への顔面平面内の垂線を含む、顔面法(FN)線3118をさらに含んでもよい。図面を再び参照すると、顔面軸(FA)線の実施例、臨床歯冠の顔面平面(FPCC)、および顔面法(FN)線は、それぞれ図32Cに図示される。
さらに、基準対象は、歯のすべての回転軸が通過する従来の点である、抵抗中心3120、弓形曲線3122、うまく治療された症例に対する弓形曲線の最終位置を含む、弓形テンプレート3124、および/または既存の歯列弓形(適切なスケーリングの後)に最も適合する弓形テンプレート曲線を含む、弓形理想曲線3126を含んでもよい。したがって、基準対象の自動確立(3042)は、歯に対する評価指標または特性の測定を容易にするための、種々の静的基準、目印、および/または他の同様の対象の決定を含んでもよい。
基準フレームの自動確立(3044)は、動的評価を提供するための基準フレームの確立を含む。言い換えれば、一実施形態において、基準フレームの自動確立(3044)は、歯がどの程度移動する予定か、または実際にどの程度移動したかの決定を可能にする。例えば、各歯に対するFACCに基づくフレームの確立は、歯の移動を自動的に評価するために使用されてもよい。しかしながら、基準フレームの自動確立(3044)は、フレームを確立および/または使用するための任意の方法に基づいてもよく、そのような決定は、本明細書においてコンピュータで実施される方法による。
図30を参照すると、歯の解剖学的特徴の自動検出(3046)は、歯のデジタルモデルに関連する実際の目印の自動検出を含む。例えば、歯の解剖学的特徴の自動検出(3046)は、カスプ、隆起部、溝、接触点、または歯に関連する任意の他の物理的な基準点もしくは目印等の目印の自動検出を含んでもよい。さらに、歯列矯正基準の自動構築(3048)は、(3046)において自動的に検出されるような実際の目印とは対照的に、抽象的な目印の自動構築を含んでもよい。例えば、歯列矯正基準の自動構築(3048)は、好適に構築され得る咬合平面、弓形ボックス、および/または任意の他の抽象的な目印の構築を含んでもよい。
一旦、基準対象、基準フレーム、歯の特徴のいずれか1つ以上が自動的に確立、検出、および/または構築されると、システム2910は、歯の測定値の自動計算を実行してもよい。歯の測定値の自動計算(3006)は、例えば、プロセス(3042)、(3044)、(3046)、および(3048)において確立、検出、および/または構築される歯の特徴、基準対象、および/またはフレームの1つ以上に基づいて、歯の側面および/または歯列弓の側面等の計算を含んでもよい。例示的な実施形態に従い、歯の測定値のそのような計算は、点から点の測定、点から平面の測定、平面から平面の測定、点から曲線もしくは表面の測定、曲線に沿った距離、方向間の角度、方向と平面との間の角度、平面間の角度の測定、表面積、体積、またはそれらの組み合わせを自動的に実行することにより、およびそれに基づいて、オーバージェットおよびオーバーバイトの測定等の自動的な歯列矯正測定を実行することによって得られてもよい。
一実施形態において、歯の測定値の自動計算(3006)は、例えば、サイズ、形状、および他の歯の特性等の非常に多くの歯の側面の計算、ならびに例えば、歯列弓における歯の相対位置等の歯列弓の側面等の計算を含んでもよい。例えば、歯の測定値の自動計算(3006)は、歯冠角形成(先端)、歯冠傾斜(トルク)、および/または歯冠回転(歯軸周囲)等の角度相対位置の計算を含んでもよい。歯冠角形成は、顔面軸(FA)線、および顔面平面に垂直な咬合平面の投影からの角度である。歯冠角形成の実施例は、図32Fに示される。歯冠傾斜は、顔面軸(FA)線の投影と、臨床歯冠の中央平面(MPCC)に垂直な咬合平面の投影との間の角度である。歯冠傾斜図の実施例は、32Gに示される。歯冠回転は、咬合平面への顔面法(FN)線の投影と、特定の歯に対する理想的な弓形との間の角度である。歯冠回転の実施例は、図32Hに示される。
さらに、歯の測定値の自動計算(3006)は、歯冠レベルおよび/または歯冠隆起等の、もう一方の歯に対する各歯の平行移動の相対位置の計算を含んでもよい。歯冠レベルが、FACCの頂点から咬合平面への符号付き距離を含む一方で、歯冠隆起は、顔面軸(FA)点から歯に対する理想的な弓形への符号付き距離を含む。歯冠隆起の実施例は、図32Iに図示される。
また、歯の測定値の自動計算(3006)は、相対的な重なり、例えば、局所的な叢生または歯が互いを妨害する程度の計算を含んでもよい。局所的な重なりの測定は、直交整列および/または重なり領域等の、歯から任意の隣接する歯のうちの1つまたは両方に、好適に適用されてもよい。直交整列の測定は、歯列弓形に直交した方向の歯および隣接する歯の整列であり、歯が隣接する歯の前方または後方にあるかどうかを決定してもよい。歯の重なり領域は、歯の歯列弓曲線または顔面平面上の投影により決定されるような、隣接する歯との歯の重なり量である。
別のコンピュータによる歯の測定値は、角度相対位置および平行移動相対位置の測定値の導関数である、相対コヒーレンスを含んでもよい。より具体的には、2つの隣接する歯の相対コヒーレンスは、角および平行移動の構成要素に対するそれらの相対位置の差である。
さらなるコンピュータによる歯の測定は、歯の形状特性に関連するアライナの把持に対する、歯科用アライナの有効性に重要な、歯冠形状等の歯の形状特性を含む。例えば、近心から遠心の幅、頬側から舌側の幅、歯冠の高さ(咬合平面に垂直方向の歯冠の長さ)、および周囲の歯冠の根元におけるスプライン曲線(歯冠および歯肉表面の境界におけるスプライン曲線)等の他の同様の歯の特性は、システム2910によって自動的に測定されてもよい。より具体的には、歯の近心から遠心までの幅は、臨床歯冠の顔面平面(FPCC)に対する、歯の水平端点間の距離として画定されてもよく、距離は、垂直な中央平面の方向に測定される。近心から遠心までの幅の実施例は、図32Eに図示される。さらに、歯の頬側から舌側の幅は、臨床歯冠の中央平面(MPCC)に対する、歯の最内点と最外点との間の距離を含んでもよく、距離は、垂直な顔面平面の方向に測定される。歯の頬側から舌側までの幅の実施例は、図32Dに図示される。
また、歯の測定値の自動計算(3006)は、切歯、犬歯、小臼歯、および臼歯の特性等の、種々の他の歯の特徴の計算を含んでもよい。例えば、以下の表は、歯並び異常および/または不正咬合の歯の自動測定のために使用されてもよい、歯の特徴および関連した種類の特徴を図示し、特徴の種類は、点特徴(中心点、および中心点周囲の領域、例えば、カスプにより説明される)、および伸長特徴(中心曲線、および中心曲線周囲の領域、例えば、溝および隆起部により説明される)を含む。
Figure 2010506629
したがって、歯の測定値の自動計算(3006)は、確立、検出、および/または構築される静的または動的な歯の特徴、基準対象、および/またはフレームのうちの1つ以上に基づいて、歯の側面および/または歯列弓の側面等の計算を含んでもよい。
特定の実施形態において、歯の測定値の自動計算(3006)は、切歯隆起部の並び角度、下顎臼歯の歯並び特性、上顎臼歯の歯並び特性、後歯の辺縁隆起部相対高さ、後歯の頬舌傾斜距離、および歯間接触等の歯並び特性の決定をさらに含んでもよい。より具体的には、切歯隆起部の並び角度は、咬合平面への隆起部の投影と、最近点における弓形テンプレート曲線への接線との間の角度を計算することによって決定されてもよい。下顎臼歯の歯並び特性は、臼歯の近心頬側および遠心頬側カスプ、ならびに小臼歯の頬側カスプを通る、弓形テンプレート曲線への曲線の相対平行配列を示す。
さらに、臼歯の中心溝、および小臼歯の小臼歯カスプを通る曲線に関して、最後歯の並び特性は、中心溝および弓形テンプレートのそれぞれを通る、基準曲線間の最短距離に対する最長距離の比率である。後歯の辺縁隆起部相対高さが、隣接する歯の辺縁隆起部の咬合平面への距離間の差であるのに対して、後歯の頬舌傾斜距離は、舌側カスプと咬合平面との間の最大距離である。さらに、歯の歯間接触は、歯とその隣接する歯との間の一対の距離である。
さらに、さらなる実施形態における歯の測定値の自動計算(3006)は、例えば、歯列弓に沿った咬合接触および咬合関係を含む、咬合特性の自動計算を含んでもよい。より具体的には、下顎小臼歯または臼歯の咬合接触特性は、反対側の歯の中心溝(咬合面)への頬側カスプの距離集合である。上顎小臼歯または臼歯の咬合接触特性は、反対側の歯の中心溝(咬合面)への舌側カスプの距離集合であり、下顎前歯(切歯および犬歯)咬合接触特性は、隆起部から反対側の前歯の咬合面までの距離である。
歯列弓に沿った咬合関係は、咬合が、クラスI、クラスII、またはクラスIIIの関係からどの程度離れているかの評価を提供する。例えば、クラスIの咬合関係特性は、以下の測定値を含む。
・上顎犬歯カスプ先端から、下顎犬歯と隣接する小臼歯との間の鼓形空隙接触までの距離(歯列弓曲線に沿って測定される)
・上顎第一小臼歯の頬側カスプから、下顎小臼歯間の歯間接触までの距離(歯列弓曲線に沿って測定される)
・上顎第二小臼歯の頬側カスプから、下顎小臼歯と第一臼歯との間の歯間接触までの距離(歯列弓曲線に沿って測定される)
・上顎第一臼歯の近心頬側カスプから、下顎第一臼歯の頬側溝までの距離(歯列弓曲線に沿って測定される)
・上顎第二臼歯の近心頬側カスプから、下顎第二臼歯の頬側溝までの距離(歯列弓曲線に沿って測定される)
以下の表は、クラスIの定義におけるエンティティの対を図示する。
Figure 2010506629
さらに、クラスIIの咬合関係特性は、以下の測定を含む。
・上顎第一臼歯の近心頬側カスプから下顎第二小臼歯と第一臼歯との間の鼓形空隙または歯間接触までの距離(歯列弓曲線に沿って測定される)
・上顎第二臼歯の近心頬側カスプから、下顎第一臼歯と第二臼歯との間の鼓形空隙または歯間接触までの距離(歯列弓曲線に沿って測定される)
以下の表は、クラスIIの定義におけるエンティティの対を図示する。
Figure 2010506629
さらに、クラスIIIの咬合関係特性は、以下の測定値を含む。
・下顎小臼歯が抽出される
・上顎第二小臼歯の頬側カスプから、下顎第一臼歯の頬側溝までの距離(歯列弓曲線に沿って測定される)
以下の表は、クラスIIIの定義におけるエンティティの対を図示する。
Figure 2010506629
このようにして、特定の実施形態において、システム2910は、例えば、歯列弓に沿った咬合接触および咬合関係を含む、咬合特性の計算を実行すること等により、咬合特性を自動的に計算するように構成されてもよい。
別の例示的な実施形態に従い、自動化された方法はまた、不正咬合を自動的に検出するように構成されてもよい(3020)。例えば、叢生、空隙、オーバージェット、オープンバイト、クロスバイト、角度クラス、咬合接触、および/または類似のもの等の不正咬合の程度および大きさは、計算される種々の歯の測定値(3006)から自動的に決定されてもよく、次いで、歯の治療および計画を容易にするために、システム2910により臨床医に好適に表示されてもよい。
例えば、図32Aにおける一実施形態に図示されるようなオーバージェットは、下顎切縁隆起部の中点を通る曲線の、下顎歯列弓上の中央平面との交点から、上顎切歯の頬側表面への距離(閉じた位置において)によって決定されてもよい。さらに、オーバーバイトは、例えば、図32Jに図示されるような、下顎切縁隆起部の中点を通る曲線の上方にある、上顎切歯の頬側表面の割合として定義されてもよい。このようにして、一実施形態において、不正咬合の自動決定は、正確に、確実に、および/または効率的に達成され得る。
さらなる例示的な実施形態に従い、自動化された方法はまた、(3020)によって得られる不正咬合の診断および評価に対するもの等の、歯列矯正または歯科指数(3030)を自動的に計算するように構成されてもよい。例えば、Peer Assessment Ratings(PAR)指数、ABO不一致指数、およびABO客観的評価システム等の歯列矯正または歯科指数の自動計算はまた、自動的に計算される測定値(3006)に基づいて実現されてもよい。PAR指数は、歯列矯正における歯の不正咬合を測定および採点するための、広く受け入れられている標準であるが、伝統的に、主観的知見に著しく影響されるため、誤差やエラーを起こす傾向がある、非常に時間のかかる方法である。しかしながら、自動化された診断方法(3000)を使用して、そのようなエラー、誤差、および時間遅延は、実質的に減少し、かつ/または排除される。例示的な実施形態に従い、システム2910は、前歯接触点を見つける、後歯咬合クラスを決定する、後歯オープンバイトまたはクロスバイトを検出または測定する、前歯オーバージェットを計算する、および/または正中線不一致を測定する等の、測定値の決定および評価によって、PAR指数を自動的に計算してもよい。
システム2910は、臨床医が、症例の複雑性を効率的に評価すること、および/または治療プロセスの任意の段階中に治療結果の質を測定することを可能にするために、そのような指数を計算してもよい。さらに、そのような指数の使用は、治療前、治療中、および/または治療後に、治療症例が採点または評価されることを可能にし得る。比較は、予測される治療と実際の治療との間で、好適に行われてもよい。さらなる実施形態において、システム2910は、例えば、患者の歯の初期状態および決定された歯列矯正の測定値を含む、患者の計算された歯の測定値(2906)への同様の歯のパラメータを含む、すでに治療された症例に関する情報に基づいて、指数を計算するように構成されてもよい。例えば、歯の特性および関連した治療の指数付けに関連する追加の詳細情報は、本願の出願人に譲渡された、「Method and System for Providing Indexing and Cataloguing of Orthodontic Related Treatment Profiles and Options」と題する、係属中の出願第11/379,198号に記載され、その開示は、すべての目的のために、参照することにより本明細書に組み込まれる。
上記に記載される方法において、本開示の種々の側面に従い、歯科解剖学的な特性、叢生、空隙の測定および評価のために使用されてもよく、および/またはすべての最小限の人間の介入で実現される、歯並び異常、オープンバイト、クロスバイト、APクラス等の不正咬合の側面に対する診断を確立してもよいような、歯の治療を容易にするために、歯の自動化された歯科測定および診断を容易にするための、システムおよび方法が提供される。例示的な実施形態に従い、例示的な自動化されたシステムおよび方法は、患者の歯のデジタルモデルを取得し、そのようなデジタルモデルに基づいて、基準のデータおよび特徴を自動的に確立および/または検出し、次いで、そのような基準のデータおよび/または特徴に基づいて、歯の測定値を自動的に計算するように構成される。そのような自動化された歯の測定および診断技術は、1つ以上のアルゴリズムまたはコンピュータコードの使用により、1つ以上のコンピュータベースのシステムで行われてもよい。
患者の歯のデジタルモデルの取得は、現在既知の、または以下に考案される種々の方法で達成され得る。例示的な実施形態に従い、基準データおよび特徴の自動確立および/または検出は、デジタルモデルデータに基づいており、基準対象の確立、基準フレームの確立、歯の解剖学的特徴の検出、および/または歯列矯正特徴の構築を含んでもよい。次いで、歯の測定値の自動計算は、1つ以上の歯の特徴、および基準対象、およびフレームに基づいて行われてもよい。
他の例示的な実施形態に従い、自動化されたシステムおよび方法はまた、不正咬合を自動的に検出し、かつ/または歯列矯正または歯科指数を自動的に計算するように構成されてもよい。
本開示の範囲内において、種々の操作ステップ、および操作ステップを実行するための構成要素は、特定の用途に応じて、またはシステムの操作に関連する、任意の数のコスト関数を考慮して、代替の方法で実施されてもよく、例えば、種々の構成要素ならびに方法および/またはステップは、削除、修正、または他の構成要素、方法、および/またはステップと組み合わされてもよい。さらに、IDDSの生成、測定値および/または指数の計算等の、本明細書に開示される種々の方法およびステップは、そのような方法およびステップを容易にするために、現在既知の、または以下に展開される、任意の他の技術を含んでもよいことを理解されたい。
患者の治療履歴、歯列矯正治療、歯列矯正の情報および診断のうちの少なくとも1つの要約を含むデータベースを提供し、出力データストリームを生成するために、該データベースに問い合わせるためのデータマイニング技術を用い、出力データストリームは、患者の不正咬合を歯列矯正治療と関連付け、歯科装置または歯科装置の使用を改善するために、出力データストリームを適用する、システムおよび方法が開示される。
測定された場合、達成された結果は、通常、最終結果が比較される、American Board of Orthodontics等による標準的な基準のセットを使用して決定され、通常、理想的な咬合および咬み合わせ関係がどうであるべきかの理想基準のセットである。結果を決定する別の方法は、治療結果としての改善度を測定するために、PAR、IOTN、およびICON等の相対改善指数を使用することである。
本発明は、治療計画を強化するか、または初期の歯の配置から最終の歯の配置に歯を再配置するプロセスにおける、装置構成を強化するために、治療結果における関係をマイニングし、マイニングされたデータを使用するための方法および装置を提供する。本発明は、再配置が、一連の装置によって、または増分的に個々の歯を再配置するように構成される、装置への一連の調節によって、どのように達成されるかを定義するために機能することができる。本発明は、歯の受容空洞を有するポリマシェル、すなわち、米国特許第5,975,893号に記載される種類のシェルとして形成される、一連の装置を特定するために、有利に適用されることができる。
患者の歯は、本発明に従って特定される装置を使用して、一連の増分的な位置調節を行うことによって、初期の歯の配置から最終の歯の配置に再配置される。一実施において、本発明は、上述のポリマシェル装置に対する形状を特定するために使用される。一連のもののうちの第1の装置は、初期の歯の配置から第1の中間配置に歯を再配置するために選択された、形状を有する。装置は、第1の中間配置に近づくか、または達成されるまで装着されることを目的とし、次いで、1つ以上の追加的な(中間)装置が、歯の上に連続して配置される。最終の装置は、最終の中間配置から望ましい最終の歯の配置に、歯を徐々に再配置するために選択された形状を有する。
本発明は、装置が、許容できるレベルの力を付与し、許容できる範囲内のみにおいて不快感をもたらし、許容できる期間において歯の再配置の望ましい増分を達成するように、装置を特定する。本発明は、コンピュータによる歯列矯正システムの他の部分と相互作用するように、より具体的には、歯が治療中に再配置される際に歯によって取られる経路を計算する経路画定モジュールと相互作用するように実施されることがでる。
概して、一側面において、本発明は、患者の歯を再配置するための臨床的に適切なサブステップに、歯列矯正治療経路をセグメント化するための、方法および対応する装置を提供する。方法は、患者に適用される一連の装置のそれぞれの形状および材料の、デジタル有限要素モデルを提供するステップと、患者の歯および関連した口腔組織のデジタル有限要素モデルを提供するステップと、コンピュータによって有限要素モデルを解析することにより、歯への装置の実際の効果を計算するステップと、臨床的制約に対する効果を評価するステップとを含む。有利な実施は、以下の特徴のうちの1つ以上を含むことができる。装置は、ブラケットおよび歯列弓ワイヤを含むブレース、光造形法により製造されるシェルを含むポリマシェル、リテーナ、または他の形式の歯列矯正装置であることができる。実施は、装置の実際の効果を、装置の目的とする効果と比較するステップと、装置の実際の効果が、装置の目的とする効果と異なる閾値を超えるときに、装置を不満足な装置として識別し、比較の結果に従って、不満足な装置のモデルを修正するステップとを含むことができる。モデルおよび得られる装置は、不満足な装置の形状を変化させることによって、くぼみを追加することにより、歯の位置の過剰補正をもたらすための材料を追加することにより、剛性を増加させるための材料のリッジを追加することにより、剛性を増加させるために、歯肉線に沿った材料の縁を追加することにより、剛性を減少させるために材料を取り外すことにより、または不満足な装置の目的とする効果と実際の効果との間の差の補完により画定される形状になるように形状を再画定することにより、修正されることができる。臨床的制約は、歯の変位の最大速度、歯への最大力、および歯の望ましい終了位置を含むことができる。最大力は、直線力またはねじり力であることができる。変位の最大速度は、変位の直線速度または角速度であることができる。本発明の装置は、システムとして実装されることができるか、またはそれは、コンピュータに本発明の方法のステップを実行させるための動作可能な命令を有する、コンピュータ可読媒体上に具体的に記憶されるコンピュータプログラム製品として実装されることができる。
本発明の利点の中に、以下の1つ以上がある。本発明に従って特定される装置は、歯列矯正的に許容できるレベルを超える力を付与せず、許容できる量を超える患者の不快感をもたらさず、許容できる期間において歯の再配置の望ましい増分を達成する。本発明は、提案された経路が、考慮中の装置によって達成され、かつ良好な歯列矯正の実行についてのユーザが選択可能な制約内にあることを確認することによって、歯列矯正治療中に歯経路を画定するためのコンピュータによる、またはマニュアルのプロセスを拡大するために使用されることができる。アライナを設計するための本発明の使用は、設計者(人間または自動)が、特定の制約に対してアライナの性能を精細に調整することを可能にする。また、アライナの効果のより正確な歯列矯正制御が達成されることができ、それらの動作は、そうではない場合よりもよりよく予測されることができる。さらに、アライナ形状をコンピュータを用いて画定することは、数値制御下における直接的なアライナ製造を容易にする。
一実施形態における自動化された歯の測定のためのコンピュータによって実施される方法は、患者の歯のデジタルモデルを取得するステップと、デジタルモデルに基づいて、基準のデータまたは特徴を自動的に検出するステップと、該基準のデータまたは特徴に基づいて、歯の測定値を自動的に計算するステップとを含み、歯の測定値は、患者の咬合特性に関連している。
一実施形態において、基準のデータまたは特徴を自動的に検出するステップは、基準対象を自動的に確立するステップを含む。
さらに、基準のデータまたは特徴を自動的に検出するステップは、基準フレームを自動的に確立するステップを含んでもよい。
また、基準のデータまたは特徴を自動的に検出するステップは、歯の解剖学的特徴を自動的に検出するステップを含んでもよい。
さらに、基準のデータまたは特徴を自動的に検出するステップは、歯列矯正基準を自動的に構築するステップを含んでもよい。
さらに、基準対象を自動的に確立するステップは、咬合平面、咬合面、臨床歯冠の顔面軸(FACC)、顔面軸点を通る曲線、鼓形空隙曲線、臨床歯冠の中央平面(MPCC)、顔面軸線(FA線)、臨床歯冠の顔面平面(FPCC)、顔面法線(FN線)、抵抗の中心、弓形曲線、弓形テンプレート、または弓形理想曲線のうちの少なくとも1つを自動的に確立するステップを含んでもよい。
一側面における基準フレームの自動確立は、歯の移動の程度を自動的に決定するための、フレームの確立を含んでもよい。
また、基準フレームの自動確立は、各歯に対するFACCに基づいたフレームの確立を含んでもよい。
歯の解剖学的特徴の自動検出は、各歯に対するカスプ、隆起部、溝、および接触点のうちの少なくとも1つの検出を含んでもよい。
さらに、歯列矯正基準の自動構築は、抽象的な目印の構築を含んでもよい。
咬合特性は、オーバージェット、オーバーバイト、または正中線不一致のうちの1つ以上を含んでもよい。
さらに別の実施形態における方法は、該歯の測定値に基づいた咬合特性の自動検出を含んでもよい。
さらに、方法は、該歯の測定値に基づいた歯列矯正指数の自動計算をさらに含んでもよい。
また、方法は、該歯の測定に基づいたPAR指数の自動計算を含んでもよい。
さらに別の側面において、方法はまた、歯列矯正治療に対する連続アライナの構成に関連する命令セットを生成するステップを含んでもよい。
命令セットは、計算された歯の測定値に基づいて生成されてもよい。
別の実施形態に従って、自動化された歯の測定を実行するための装置は、1つ以上のプロセッサ、および1つ以上のプロセッサに連結されるメモリを含み、メモリは、1つ以上のプロセッサにより実行される場合、1つ以上のプロセッサに、患者の歯のデジタルモデルを取得させ、該デジタルモデルに基づいて、基準のデータまたは特徴を自動的に検出させ、該基準のデータまたは特徴に基づいて、歯の測定値を自動的に計算させる命令を記憶するために構成され、歯の測定値は、患者の咬合特性に関連している。
メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、基準対象を自動的に確立することによって、1つ以上のプロセッサに基準のデータまたは特徴を自動的に検出させる命令を記憶するために、さらに構成されてもよい。
メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、基準フレームを自動的に確立することにより、1つ以上のプロセッサに基準のデータまたは特徴を自動的に検出させる命令を記憶するために、構成されてもよい。
別の側面において、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、歯の解剖学的特徴を自動的に検出することにより、1つ以上のプロセッサに基準のデータまたは特徴を自動的に検出させる命令を記憶するために、構成されてもよい。
メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、歯列矯正基準を自動的に構築することにより、1つ以上のプロセッサに基準のデータまたは特徴を自動的に検出させる命令を記憶するために、さらに構成されてもよい。
さらに別の側面において、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、咬合平面、咬合面、臨床歯冠の顔面軸(FACC)、顔面軸点を通る曲線、鼓形空隙曲線、臨床歯冠の中央平面(MPCC)、顔面軸(FA)線、臨床歯冠の顔面平面(FPCC)、顔面垂(FN)線、抵抗の中心、弓形曲線、弓形テンプレート、または弓形理想曲線のうちの少なくとも1つを自動的に確立することにより、1つ以上のプロセッサに、基準対象を自動的に確立させる命令を記憶するために、構成されてもよい。
一側面におけるコンピュータ化されたモデル化システムは、各歯に対するFACCに基づいたフレームの確立による、基準フレームの自動確立のために、構成されてもよい。
また、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、歯のカスプ、隆起部、溝、または接触点のうちの少なくとも1つの検出により、1つ以上のプロセッサに歯の解剖学的特徴を自動的に検出させる命令を記憶するために、さらに構成されてもよい。
さらに、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、咬合平面および弓形ボックスの構築により、1つ以上のプロセッサに歯列矯正基準を自動的に構築させる命令を記憶するために、構成されてもよい。
歯の測定値は、オーバージェット、オーバーバイト、または正中線不一致のうちの1つ以上に関連してもよい。
さらに、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、該歯の測定値に基づいて、1つ以上のプロセッサに不正咬合を自動的に検出させる命令を記憶するために、さらに構成されてもよい。
さらに、別の側面において、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、歯の測定値に基づいて、1つ以上のプロセッサに歯列矯正指数を自動的に計算させる命令を記憶するために、構成されてもよい。
別の実施形態において、自動化された歯の測定のための方法を実行するように、1つ以上のプロセッサをプログラムするためのプロセッサ可読コードをその上に格納されている、1つ以上の記憶デバイスが提供され、この方法は、患者の歯のデジタルモデルを取得するステップと、デジタルモデルに基づいて基準のデータまたは特徴を自動的に検出するステップと、該基準のデータまたは特徴に基づいて歯の測定値を自動的に計算するステップとを含み、歯の測定値は、患者の咬合特性に関連している。
本開示における動作の構成および方法における種々の他の修正および変更は、本開示の範囲および精神から逸脱することなく、当業者には明らかとなるであろう。本開示は、特定の好ましい実施形態に関連して記載されてきたが、請求されるような本開示は、そのような特定の実施形態に過度に限定されるべきではないことを理解されたい。以下の特許請求の範囲は、本開示の範囲を画定し、これらの特許請求の範囲内における構成および方法、ならびにそれらの同等物は、その対象となるものとすることを目的とする。

Claims (29)

  1. 自動化された歯の測定のためのコンピュータ実装方法であって、
    患者の歯のデジタルモデルを取得することと、
    該デジタルモデルに基づいて、基準のデータまたは特徴を自動的に検出することと、
    該基準のデータまたは特徴に基づいて、歯の測定値を自動的に計算することと
    を含み、該歯の測定値は、該患者の咬合特性と関連している、方法。
  2. 基準のデータまたは特徴を自動的に検出することは、基準対象を自動的に確定することを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  3. 基準のデータまたは特徴を自動的に検出することは、基準のフレームを自動的に確定することを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  4. 基準のデータまたは特徴を自動的に検出することは、解剖学的な歯の特徴を自動的に検出することを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  5. 基準のデータまたは特徴を自動的に検出することは、歯列矯正基準を自動的に構築することを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  6. 基準対象を自動的に確定することは、咬合平面、咬合面、臨床歯冠の顔面軸(FACC)、顔面軸点を通る曲線、鼓形空隙曲線、臨床歯冠の中央平面(MPCC)、顔面軸線(FA線)、該臨床歯冠の顔面平面(FPCC)、顔面法線(FN線)、抵抗中心、歯列弓形曲線、歯列弓形テンプレート、または歯列弓形理想曲線のうちの少なくとも1つを自動的に確定することを含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
  7. 前記基準フレームの自動的な確定は、歯の移動の範囲を自動的に決定するための、フレームの確定を含む、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
  8. 前記基準フレームの自動的な確定は、各歯に対する前記FACCに基づく前記フレームの確立を含む、請求項7に記載のコンピュータ実装方法。
  9. 前記解剖学的な歯の特徴の自動的な検出は、各歯に対するカスプ、隆起部、溝、および接触点のうちの少なくとも1つの検出を含む、請求項4に記載のコンピュータ実装方法。
  10. 前記歯列矯正基準の自動的な構築は、抽象的な目印の構築を含む、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
  11. 前記咬合特性は、オーバージェット、オーバーバイト、または正中線不一致のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  12. 前記方法は、前記歯の測定値に基づく前記咬合特性の自動的な検出をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  13. 前記方法は、前記歯の測定値に基づく歯列矯正指数の自動的な計算をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  14. 前記方法は、前記歯の測定値に基づくPAR指数の自動的な計算をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  15. 歯列矯正治療のための連続アライナの構成に関連する命令セットを生成することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  16. 前記命令セットは、前記計算された歯の測定値に基づいて生成される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  17. 自動化された歯の測定を実行する装置であって、
    1つ以上のプロセッサと、
    該1つ以上のプロセッサに連結され、命令を記憶するように構成されたメモリであって、該命令は、該1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、患者の歯のデジタルモデルを取得させ、該デジタルモデルに基づいて基準のデータまたは特徴を自動的に検出させ、そして、該基準のデータまたは特徴に基づいて歯の測定値を自動的に計算させ、該歯の測定値は、該患者の咬合特性と関連している、メモリと
    を備える、装置。
  18. 前記メモリは、命令を記憶するためにさらに構成され、該命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、基準対象を自動的に確定することによって基準のデータまたは特徴を自動的に検出させる、請求項17に記載の装置。
  19. 前記メモリは、命令を記憶するためにさらに構成され、該命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、基準フレームを自動的に確定することによって基準のデータまたは特徴を自動的に検出させる、請求項17に記載の装置。
  20. 前記メモリは、命令を記憶するためにさらに構成され、該命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、解剖学的な歯の特徴を自動的に検出することによって基準のデータまたは特徴を自動的に検出させる、請求項17に記載の装置。
  21. 前記メモリは、命令を記憶するためにさらに構成され、該命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、歯列矯正基準を自動的に構築することによって基準のデータまたは特徴を自動的に検出させる、請求項17に記載の装置。
  22. 前記メモリは、命令を記憶するためにさらに構成され、該命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、咬合平面、咬合面、臨床歯冠の顔面軸(FACC)、顔面軸点を通る曲線、鼓形空隙曲線、臨床歯冠の中央平面(MPCC)、顔面軸(FA)線、該臨床歯冠の顔面平面(FPCC)、顔面法(FN)線、抵抗中心、歯列弓形曲線、歯列弓形テンプレート、または歯列弓形理想曲線のうちの少なくとも1つを自動的に確定することによって基準対象を自動的に確立させる、請求項18に記載の装置。
  23. 前記コンピュータ化されたモデル化システムは、各歯に対する前記FACCに基づくフレームの確定によって、基準フレームの自動的な確定のために構成される、請求項19に記載の装置。
  24. 前記メモリは、命令を記憶するためにさらに構成され、該命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、歯のカスプ、隆起部、溝、または接触点のうちの少なくとも1つの検出によって解剖学的な歯の特徴を自動的に検出させる、請求項20に記載の装置。
  25. 前記メモリは、命令を記憶するためにさらに構成され、該命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、咬合平面および歯列弓形ボックスの構築によって歯列矯正基準を自動的に構築させる、請求項21に記載の装置。
  26. 前記歯の測定値は、オーバージェット、オーバーバイト、または正中線不一致のうちの1つ以上と関連する、請求項17に記載の装置。
  27. 前記メモリは、命令を記憶するためにさらに構成され、該命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、前記歯の測定値に基づいて不正咬合を自動的に検出させる、請求項17に記載の装置。
  28. 前記メモリは、命令を記憶するためにさらに構成され、該命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるときに、該1つ以上のプロセッサに、前記歯の測定値に基づいて歯列矯正指数を自動的に計算させる、請求項17に記載の装置。
  29. 自動化された歯の測定のための方法を実行するように、1つ以上のプロセッサをプログラムするプロセッサ可読コードをその上に格納されている、1つ以上の記憶デバイスであって、該方法は、
    患者の歯のデジタルモデルを取得することと、
    該デジタルモデルに基づいて、基準のデータまたは特徴を自動的に検出することと、
    該基準のデータまたは特徴に基づいて、歯の測定値を自動的に計算することであって、該歯の測定値は、該患者の咬合特性と関連している、ことと
    を含む、デバイス。
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