JP2010504415A - フレグランスとしてのα,β−不飽和ニトリル類 - Google Patents

フレグランスとしてのα,β−不飽和ニトリル類 Download PDF

Info

Publication number
JP2010504415A
JP2010504415A JP2009529485A JP2009529485A JP2010504415A JP 2010504415 A JP2010504415 A JP 2010504415A JP 2009529485 A JP2009529485 A JP 2009529485A JP 2009529485 A JP2009529485 A JP 2009529485A JP 2010504415 A JP2010504415 A JP 2010504415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enenitrile
mixture
fragrance
formula
configuration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2009529485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010504415A5 (ja
Inventor
グラニエ,ティエリー
ガイヤール,アントワーヌ
Original Assignee
ジボダン エス エー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジボダン エス エー filed Critical ジボダン エス エー
Publication of JP2010504415A publication Critical patent/JP2010504415A/ja
Publication of JP2010504415A5 publication Critical patent/JP2010504415A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B9/00Essential oils; Perfumes
    • C11B9/0007Aliphatic compounds
    • C11B9/0023Aliphatic compounds containing nitrogen as the only heteroatom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/20Synthetic spices, flavouring agents or condiments
    • A23L27/202Aliphatic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/20Synthetic spices, flavouring agents or condiments
    • A23L27/203Alicyclic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/01Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C255/06Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic and unsaturated carbon skeleton
    • C07C255/07Mononitriles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B9/00Essential oils; Perfumes
    • C11B9/0026Essential oils; Perfumes compounds containing an alicyclic ring not condensed with another ring

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

香味料およびフレグランス成分としての短鎖α,β−不飽和ニトリル類の使用ならびにこれらを含む香味料およびフレグランス利用品。

Description

本発明は、芳香で満たす成分としての短鎖アルカ−2−エンニトリル類の使用ならびにこれらを含む香味料およびフレグランス組成物に関する。
フレグランス産業において、芳香ノートについて増強または改善する新規な化合物について、定常的な要求がある。
短鎖アルカ−2−エンニトリル類は、従来技術から知られている。しかし、本発明者らの知る限りでは、従来技術は、これらの感覚刺激性特性または香料の分野におけるこの群の化合物のあらゆる使用に関しては、完全に記載がない。
文献中に記載されている香料の分野において適する唯一の短鎖ニトリル類は、それぞれタマネギ様臭気ノートおよび刺激性のカラシ様臭気ノートを有する3−ブテンニトリルおよび4−ペンテンニトリルである(6th Int. Congr. Essent. Oils 1974, 73, W. S. Brud et al.)。
驚異的なことに、本発明者らは、ある種の短鎖アルカ−2−エンニトリル類が極めて興味深いグリーン、フルーティ臭気ノートを有することを見出した。
したがって、本発明は、この観点の1つにおいて、式(I)
Figure 2010504415
式中、Rは、直鎖状、分枝状C3〜4アルキルおよびC3〜4シクロアルキル、例えばプロピル、プロパ−2−イル、ブチル、1−メチルプロパ−1−イル、2−メチルプロパ−1−イルおよびシクロプロピルから選択され;
二重結合は、EまたはZ立体配置である、
で表される化合物;またはこれらの混合物のフレグランスまたは香味料成分としての使用に関する。
(Z)および(E)異性体が同様の嗅覚プロフィールを示す一方、(Z)異性体の臭気しきい値は、この対応する(E)異性体と比較して高い。したがって、純粋な(E)異性体を用いることが、好ましい。しかし、両方の異性体の混合物、好ましくは合成的に容易に入手できる(E)異性体が豊富であるものもまた、用いることができる。
用語「豊富である」は、本明細書中では、(E)異性体が1:1より大きい異性体純度を有する本発明の化合物を記載するために用いる。特に好ましいのは、1.5:1の(E:Z)、一層好ましくは2:1の(E:Z)または3:1の(E:Z)および最も好ましくは5:1の(E:Z)またはこれより大きい異性体純度を有する化合物である。
本発明の化合物は、1つの立体中心を含んでいてもよく、これ自体立体異性体の混合物として存在する。これらを、立体異性体の混合物として用いることができるか、またはジアステレオマー的に、および/または鏡像異性的に純粋な形態で分離してもよい。立体異性体を分離することは、これらの化合物の製造および精製の複雑さを大きくし、したがって当該化合物を、単に経済的理由によりこの立体異性体の混合物として用いるのが、好ましい。しかし、個別の立体異性体を調製するのが望ましい場合には、これを、当該分野において知られている手順に従って、例えば分取HPLCおよびGC、または立体選択的合成により達成してもよい。
特定の態様は、好ましくは(E)−異性体が豊富である、ヘキサ−2−エンニトリル、ヘプタ−2−エンニトリル、4−メチルヘキサ−2−エンニトリル、5−メチルヘキサ−2−エンニトリル、4−メチルペンタ−2−エンニトリルおよび3−シクロプロピルアクリロニトリルからなるリストから選択される、式(I)で表される化合物の香味料またはフレグランス成分としての使用である。
式(I)で表される化合物を、単独で、これらの混合物として、またはベース材料と組み合わせて用いてもよい。本明細書中で用いる、「ベース材料」は、現在利用できる広範囲の天然物および合成分子から選択されるすべての既知の着臭剤(odorant)分子、例えばエッセンシャルオイル、アルコール類、アルデヒド類およびケトン類、エーテル類およびアセタール類、エステル類およびラクトン類、大員環および複素環、フレグランス組成物中において着臭剤と組み合わせて通常用いられる1種もしくは2種以上の成分もしくは賦形剤、例えば当該分野において一般的に用いられる担体材料および他の補助剤、例えばジプロピレングリコール(DPG)、ミリスチン酸イソプロピル(IPM)およびクエン酸トリエチル(TEC)などの溶媒、または、前記着臭剤分子と前記成分もしくは賦形剤との混合物を含む。
以下のリストは、本発明の化合物と混ぜ合わせることができる、既知の着臭剤分子の例を含む:
−エッセンシャルオイルおよび抽出物、例えばツリーモスアブソリュート(absolute)、メボウキ油、果実油、例えばベルガモット油およびマンダリン油、ギンバイカ油、パルマローザ油、パチョリ油、プチグレン油、ジャスミン油、ローズ油、ビャクダン油、ヨモギ油、ラベンダー油またはイランイラン油;
−アルコール類、例えばケイ皮アルコール、シス−3−ヘキセノール、シトロネロール、Ebanol(登録商標)、オイゲノール、ファルネソール、ゲラニオール、Super Muguet(商標)、リナロール、メントール、ネロール、フェニルエチルアルコール、ロジノール、Sandalore(登録商標)、テルピネオールまたはTimberol(登録商標);
−アルデヒド類およびケトン類、例えばアニスアルデヒド、α−アミルシンナムアルデヒド、Georgywood(商標)、ヒドロキシシトロネラール、Iso E(登録商標)Super、Isoraldeine(登録商標)、Hedione(登録商標)、Lilial(登録商標)、マルトール、メチルセドリルケトン、メチルイオノン、ベルベノンまたはバニリン;
−エーテルおよびアセタール類、例えばAmbrox(登録商標)、ゲラニルメチルエーテル類、ローズオキシドまたはSpirambrene;
−エステル類およびラクトン類、例えば酢酸ベンジル、酢酸セドリル、γ−デカラクトン、Helvetolide(登録商標)、γ−ウンデカラクトンまたは酢酸ベチベニル。
−大員環、例えばアンブレットリド、エチレンブラシレートまたはExaltolide(登録商標)。
−複素環、例えばイソブチルキノリン。
式(I)で表される化合物を、広範囲のフレグランス用途において、例えば上質および機能的香料(fine and functional perfumery)、例えば香水、家庭用品、ランドリー製品、ボディーケア製品および化粧品などのあらゆる分野において、用いることができる。当該化合物を、特定の用途並びに他の着臭剤成分の性質および量に依存して、広範囲に変化する量で用いることができる。この比率は、典型的には利用品(application)の0.001〜20重量パーセントである。一態様において、本発明の化合物を、柔軟剤において0.001〜0.05重量パーセントの量で用いることができる。他の態様において、本発明の化合物を、上質香料において、0.1〜20重量パーセント、一層好ましくは0.1〜5重量%の量で用いることができる。しかし、経験のある香水業者はまた、一層低い、または一層高い濃度を用いて、効果を達成することができるか、または新規な調和を作成することができるため、これらの値は、例としてのみ示される。
前に記載した化合物は、フレグランス利用品中において、単にフレグランス組成物をフレグランス利用品と直接混合することにより用いることができるか、またはこれを、一層早期の段階において、封入材料、例えばポリマー、カプセル、マイクロカプセルおよびナノカプセル、リポソーム、フィルム形成剤、吸収剤、例えば炭素もしくはゼオライトなどの環状オリゴ糖類およびこれらの混合物を用いて封入することができるか、またはこれを外部の刺激、例えば光、酵素などを適用することによりフレグランス分子を放出するように適合された基質に化学的に結合させ、次に利用品と混合することができる。
したがって、本発明はさらに、フレグランス利用品の製造方法であって、本発明の化合物を、フレグランス成分として、当該化合物を利用品に直接混和することにより、または式(I)で表される化合物を含むフレグランス組成物を混和し、次にこれを、慣用の手法および方法を用いてフレグランス利用品に混合することができることにより導入することを含む、前記方法を提供する。
本明細書中で用いる「フレグランス利用品」は、着臭剤を含むすべての製品、例えば上質香料、例えば香水およびオードトワレ;家庭用品、例えば食器洗浄機用の洗浄剤、表面洗浄剤;ランドリー製品、例えば柔軟剤、漂白剤、洗浄剤;ボディーケア製品、例えばシャンプー、シャワー用ジェル;ならびに化粧品、例えばデオドラント、バニシングクリームを意味する。製品のこのリストは、例示により示し、いかなる方法によっても限定するものとみなされるべきではない。
式(I)で表されるα,β−不飽和ニトリル類を、当業者に知られている条件下での飽和アルデヒド類の(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリルとのWittig反応により、好都合に調製することができる。
ここで、本発明を、以下の非限定的例を参照してさらに記載する。これらの例は、例示のみの目的のためであり、当業者により変法および修正をすることができることが、理解される。
例1:ヘキサ−2−エンニトリル
(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(5g、16.6mmol)、蒸留ブチルアルデヒド(1.2g、16.6mmol)および蒸留ジベンジルエーテル(15ml)の混合物を、4時間80℃にて加熱した。次に、反応混合物(E/Z 70:30)を冷却し、Kugelrohr装置(ボールからボールへの(ball-to-ball)ロータリー蒸留装置)を用いて、40mbarにて220℃まで蒸留した。次に、主要な画分(1.59g)を、1.6gのパラフィンの存在下で微小蒸留して(microdistilled)(15mbar、油浴温度:120℃)、15mbarにて79℃の沸点を有する(E/Z)−ヘキサ−2−エンニトリル(0.6g、38%)の63:37混合物を得た。
臭気の記載 (E/Z)−ヘキサ−2−エンニトリル:フルーティ、グリーン、シトラス。
(E)−ヘキサ−2−エンニトリルのデータ:
Figure 2010504415
例2:ヘプタ−2−エンニトリル
蒸留バレルアルデヒド(1.43g、16.6mmol)を、(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(5g、16.6mmol)を蒸留ペンタン(15ml)に懸濁させた懸濁液に滴加した。8時間還流させた後、反応混合物を冷却し、濾過し、濃縮した(50℃における真空を用いないロータリーエバポレータ)。次に、残留物(E:Z 70:30)を、Kugelrohr装置(ボールからボールへのロータリー蒸留装置)を用いて10mbarおよび81℃にて蒸留し、10mbarにおいて81℃の沸点を有する(E/Z)−ヘプタ−2−エンニトリルの2種の画分(第1の画分:1.04g、58%、E:Z 64:36;第2の画分:0.45g、E:Z 84:16、25%)を得た。
臭気の記載:グリーン、フルーティ、シトラス、脂肪様。
(E)−ヘプタ−2−エンニトリルのデータ:
Figure 2010504415
例3:4−メチルヘキサ−2−エンニトリル
(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(5g、16.6mmol)、蒸留2−メチルブチルアルデヒド(1.43g、16.6mmol)および蒸留ペンタン(15ml)の混合物を、18時間還流において加熱し、濾過し、濃縮した(50℃における真空を用いないロータリーエバポレータ)。粗生成物(1.2g)のFC(ペンタン)により、10mbarにおいて50℃の沸点を有する(E/Z)−4−メチルヘキサ−2−エンニトリル(0.9g、50%)の85:15混合物が得られた。
臭気の記載:グリーン、わずかにキュウリ様、わずかにフルーティ、わずかに油脂様(fatty-oily)。
(E)−4−メチルヘキサ−2−エンニトリルのデータ:
Figure 2010504415
例4:5−メチルヘキサ−2−エンニトリル
(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(5g、16.6mmol)、蒸留イソバレルアルデヒド(1.43g、16.6mmol)および蒸留ペンタン(15ml)の混合物を、6.5時間還流において加熱し、濾過し、濃縮した(50℃における真空を用いないロータリーエバポレータ)。粗生成物(2.1g)のFC(ペンタン)により、10mbarにおいて64℃の沸点を有する(E/Z)−5−メチルヘキサ−2−エンニトリル(1.0g、56%)の66:34混合物が得られた。
臭気の記載:グリーン−フルーティ、脂肪様(イソバレリアニック(isovalerianic))。
(E)−5−メチルヘキサ−2−エンニトリルのデータ:
Figure 2010504415
例5:4−メチルペンタ−2−エンニトリル
(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(5g、16.6mmol)、蒸留イソブチルアルデヒド(1.2g、16.6mmol)および蒸留ペンタン(15ml)の混合物を、18時間還流において加熱し、濾過し、濃縮した(50℃における真空を用いないロータリーエバポレータ)。次に、残留物(E/Z 87:13)を、Kugelrohr装置(ボールからボールへのロータリー蒸留装置)を用いて10mbarおよび50℃にて蒸留し、(E/Z)−4−メチルペンタ−2−エンニトリルの2つの画分(第1の画分:0.16g、10%、E/Z 83:17;第2の画分:0.32g、E/Z 91:9、20%)を得た。
沸点:50℃(10mbar)。
臭気の記載:グリーン、フレッシュ、フルーティ、わずかにクミン様(cuminic)。
(E)−4−メチルペンタ−2−エンニトリルのデータ:
Figure 2010504415
例6:3−シクロプロピルアクリロニトリル
(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(5g、16.6mmol)、蒸留シクロプロパンカルボキシアルデヒド(1.16g、16.6mmol)および蒸留ペンタン(15ml)の混合物を、19時間還流において加熱し、濾過し、濃縮した(50℃における真空を用いないロータリーエバポレータ)。次に、残留物を、Kugelrohr装置(ボールからボールへのロータリー蒸留装置)を用いて10mbarおよび67℃にて蒸留し、10mbarにおいて67℃の沸点を有する(E/Z)−3−シクロプロピルアクリロニトリルの2種の画分(第1の画分:0.27g、18%、E/Z 76:24;第2の画分:0.12g、8%、E/Z 85:15)を得た。
臭気の記載:グリーン、リンゴ、フルーティ、わずかに脂肪様。
(E)−3−シクロプロピルアクリロニトリルのデータ:
Figure 2010504415
例7:グリーンアップル調和(accord)を有するフレグランス組成物
Figure 2010504415
このアップル調和において、2%のヘキサ−2−エンニトリルにより、典型的なグリーンアップル容積が得られ、これにより、これは、一層フレッシュナチュラルおよび魅力的となる。

Claims (7)

  1. 式(I)
    Figure 2010504415
    式中、Rは、直鎖状、分枝状C3〜4アルキルおよびC3〜4シクロアルキルから選択され;二重結合は、EまたはZ立体配置である、
    で表される化合物;またはこれらの混合物の、香味料またはフレグランス成分としての使用。
  2. 式(I)で表される化合物が、ヘキサ−2−エンニトリル、ヘプタ−2−エンニトリル、4−メチルヘキサ−2−エンニトリル、5−メチルヘキサ−2−エンニトリル、4−メチルペンタ−2−エンニトリルおよび3−シクロプロピルアクリロニトリルからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
  3. 式(I)
    Figure 2010504415
    式中、Rは、直鎖状、分枝状C3〜4アルキルおよびC3〜4シクロアルキルから選択され;二重結合は、EまたはZ立体配置である、
    で表される化合物;またはこれらの混合物;およびベース材料を含む、フレグランス組成物。
  4. フレグランス組成物の製造方法であって、式(I)
    Figure 2010504415
    式中、Rは、直鎖状、分枝状C3〜4アルキルおよびC3〜4シクロアルキルから選択され;二重結合は、EまたはZ立体配置である、
    で表される化合物;またはこれらの混合物を、ベース材料中に導入することを含む、前記方法。
  5. フレグランス利用品を改善、増強または改変する方法であって、嗅覚的に許容し得る量の式(I)
    Figure 2010504415
    式中、Rは、直鎖状、分枝状C3〜4アルキルおよびC3〜4シクロアルキルから選択され;二重結合は、EまたはZ立体配置である、
    で表される化合物;またはこれらの混合物を加えることによる、前記方法。
  6. フレグランス利用品が、香水、家庭用品、ランドリー製品、ボディーケア製品および化粧品からなる群から選択される、請求項4または5に記載の方法。
  7. 式(I)
    Figure 2010504415
    式中、Rは、1−メチルプロパ−1−イルであり;二重結合は、EまたはZ立体配置である、
    で表される化合物;またはこれらの混合物。
JP2009529485A 2006-09-26 2007-09-26 フレグランスとしてのα,β−不飽和ニトリル類 Ceased JP2010504415A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0618870.0A GB0618870D0 (en) 2006-09-26 2006-09-26 Organic compounds
PCT/CH2007/000472 WO2008037105A1 (en) 2006-09-26 2007-09-26 Alpha, beta, unsaturated nitriles as fragrances

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010504415A true JP2010504415A (ja) 2010-02-12
JP2010504415A5 JP2010504415A5 (ja) 2010-11-11

Family

ID=37421586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009529485A Ceased JP2010504415A (ja) 2006-09-26 2007-09-26 フレグランスとしてのα,β−不飽和ニトリル類

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20110207835A1 (ja)
EP (1) EP2079436B1 (ja)
JP (1) JP2010504415A (ja)
CN (1) CN101516324A (ja)
AT (1) ATE487464T1 (ja)
BR (1) BRPI0717083A2 (ja)
DE (1) DE602007010502D1 (ja)
ES (1) ES2354923T3 (ja)
GB (1) GB0618870D0 (ja)
MX (1) MX2009002539A (ja)
WO (1) WO2008037105A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020517782A (ja) * 2017-04-21 2020-06-18 シムライズ アーゲー 芳香剤としての4−エチル−オクテン−2/3−ニトリル

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5225720A (en) * 1975-08-21 1977-02-25 Rhone Poulenc Ind Method of manufacturing alpha* beta unsaturated nitryl
JPS53119859A (en) * 1977-03-23 1978-10-19 Polak Frutal Works Novel nitriles and perfume composition
JPS54130540A (en) * 1978-03-20 1979-10-09 Polak Frutal Works Novel nitrile compound and use for perfume drug
JPH02306954A (ja) * 1989-04-29 1990-12-20 Basf Ag 不飽和ニトリル
JP2004509060A (ja) * 1999-09-03 2004-03-25 ミレニアム スペシャルティー ケミカルズ アイ・エヌ・シー アンモニアと過酸化水素を用いてアルデヒド類をニトリル類へ転化する方法
JP2008523175A (ja) * 2004-12-08 2008-07-03 ジボダン エス エー 有機化合物

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4277377A (en) * 1979-03-22 1981-07-07 Bush Boake Allen Limited Perfume compositions containing dimethyl heptenonitriles
US4451479A (en) * 1981-07-13 1984-05-29 American Cyanamid Company Therapeutically active 3-amino-1-halogenated phenyl-2-pyrazolines and their C4 and C5 analogs
DE3932325A1 (de) * 1989-09-28 1991-04-11 Haarmann & Reimer Gmbh Alkadiennitrile, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung
AU4343196A (en) * 1994-12-15 1996-07-03 Quest International Cyclohex(en)yl-propionitriles
DE10022076A1 (de) * 2000-05-06 2001-11-08 Cognis Deutschland Gmbh Trimethyldecen-Verbindungen
GB0428306D0 (en) * 2004-12-24 2005-01-26 Givaudan Sa Compound

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5225720A (en) * 1975-08-21 1977-02-25 Rhone Poulenc Ind Method of manufacturing alpha* beta unsaturated nitryl
JPS53119859A (en) * 1977-03-23 1978-10-19 Polak Frutal Works Novel nitriles and perfume composition
JPS54130540A (en) * 1978-03-20 1979-10-09 Polak Frutal Works Novel nitrile compound and use for perfume drug
JPH02306954A (ja) * 1989-04-29 1990-12-20 Basf Ag 不飽和ニトリル
JP2004509060A (ja) * 1999-09-03 2004-03-25 ミレニアム スペシャルティー ケミカルズ アイ・エヌ・シー アンモニアと過酸化水素を用いてアルデヒド類をニトリル類へ転化する方法
JP2008523175A (ja) * 2004-12-08 2008-07-03 ジボダン エス エー 有機化合物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020517782A (ja) * 2017-04-21 2020-06-18 シムライズ アーゲー 芳香剤としての4−エチル−オクテン−2/3−ニトリル

Also Published As

Publication number Publication date
EP2079436A1 (en) 2009-07-22
US20110207835A1 (en) 2011-08-25
BRPI0717083A2 (pt) 2013-10-29
GB0618870D0 (en) 2006-11-01
DE602007010502D1 (ja) 2010-12-23
EP2079436B1 (en) 2010-11-10
ATE487464T1 (de) 2010-11-15
ES2354923T3 (es) 2011-03-21
MX2009002539A (es) 2009-03-20
CN101516324A (zh) 2009-08-26
WO2008037105A1 (en) 2008-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5399908B2 (ja) 有機化合物
JP5877243B2 (ja) フレグランス組成物および芳香製品における使用のためのテルペンアルコール
JP5248114B2 (ja) 有機化合物
JP4938010B2 (ja) シクロアルキリデン−(オルト置換フェニル)−アセトニトリル類およびこれらの匂い物質としての使用
JP6072797B2 (ja) フレグランス化合物および組成物
JP2010504415A (ja) フレグランスとしてのα,β−不飽和ニトリル類
JP2023520023A (ja) (s,z)-3,7-ジメチルノナ-6-エン-1-オールおよびフレグランスとしてのその使用
EP2424852B1 (en) 2-oxaspiro[5,5]undec-8-ene derivatives useful in fragrance compositions
JP5689070B2 (ja) アルファ−分岐アルケン酸ならびにアルファ−分岐アルカン酸およびアルケン酸のフレグランスとしての使用
US6723313B2 (en) 2-,5-,6-,7-,8-substituted oct-2-en-4-ones
JP2007507434A (ja) 3−イソプロピル−1−メチルシクロペンチル誘導体およびフレグランス製品におけるその使用
US20070027062A1 (en) 4-Methyldec-4-en-3-ol and fragrance composition
MXPA99009730A (en) Perfumes comprising 3-alkylcycloalkanols

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100921

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100921

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090408

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20130423