JP2010503877A - 眼科用レンズ素子 - Google Patents

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Abstract

眼科用レンズ素子200が開示される。眼科用レンズ素子200は、表面非点収差の低い中央領域102と、周辺領域112とを含む。中央領域102は、装着者の遠見作業に適した第1の屈折力を提供する上部視域104を含む。周辺領域112は、第1の屈折力に対して正の屈折力を有し、中央領域102を取り囲む。周辺領域112は、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらし、比較的表面非点収差の高い1つ又は複数の領域110と、表面非点収差の低い下部又は近見視域106と、上部視域104の表面屈折力から下部視域106の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有する、表面非点収差の低い回廊部108とを含む。下部視域106は、装着者の近見作業のためのものである。

Description

本国際特許出願は、2006年9月15日に出願されたオーストラリア仮特許出願第2006905101号、及び2007年3月15日に出願されたオーストラリア仮特許出願第2007901348号の優先権を主張し、それらのそれぞれの内容が参照により本願に援用されるものとする。
本発明は、近視を遅らせる又は阻止する眼科用レンズ素子と、そのようなレンズ素子を設計する方法とに関する。
焦点の合った視覚を提供するためには、眼は、光の焦点を網膜上に合わせることができなければならない。眼が光の焦点を網膜上に合わせる能力は、眼球の形状に大きく左右される。眼球がその「軸上」焦点距離(すなわち、眼の光軸に沿った焦点距離)に対して「長すぎる」場合、又は眼の外表面(すなわち、角膜)が湾曲しすぎている場合、眼は、遠くの物体の焦点を網膜上に適切に合わせることができない。同様に、その軸上焦点距離に対して「短すぎる」眼球、又は扁平すぎる外表面を有する眼球は、近くの物体の焦点を網膜上に適切に合わせることができない。
遠くの物体の焦点を網膜の前部に合わせる眼は、近視眼と呼ばれる。その結果生じる状態は、近視と呼ばれ、通常、適切な単焦点レンズによって矯正可能である。装着者に装着されたときには、従来の単焦点レンズは、中心視(central vision)に関係した近視を矯正する。すなわち、従来の単焦点レンズは、中心窩(fovea)及び傍中心窩(parafovea)を使用する視覚に関係した近視を矯正する。中心視は、しばしば、中心窩視覚(foveal vision)と呼ばれる。
従来の単焦点レンズは、中心視に関係した近視を矯正できるが、最近の研究で、眼の軸外焦点距離特性が軸焦点距離及び近軸焦点距離とはしばしば異なることが示されている(R.A.Stone及びD.L.Flitcroft(2004)、Ocular Shape and Myopia、Annals Academy of Medicine、第33巻、第1号、7〜15ページ発表、に概説されている)。具体的には、近視眼は、網膜の中心窩領域に比べて、網膜の周辺領域で、より低い近視度を示す傾向にある。この差は、扁長な硝子体腔形状を有する近視眼に起因することがある。
実際、最近の米国の研究(Mutti,D.O.、Sholtz,R.I.、Friedman,N.E.、Zadnik,K.のPeripheral refraction and ocular shape in children、Invest.Ophthalmol.Vis.Sci.2000、第41巻、1022〜1030ページ)で、子供の近視眼における平均(±標準偏差)相対的周辺屈折率が、球形同等物の+0.80±1.29Dをもたらしたことが観察された。
興味深いことに、ひよこ及び猿を用いた研究で、中心窩が明瞭なままである周辺網膜だけでのピンぼけが、中心窩領域の伸長(Josh Wallman及びEarl Smithの10th International Myopia Conference、英国ケンブリッジ、2004への独立報告(independent reports))と、その結果の近視とを引き起こす可能性があることが示されている。
他方、疫学的研究で、近視と近見作業との間の相関の存在が示されている。教育水準の高い集団の近視率が単純労働者の近視率よりもかなり高いことが、広く知られている。長時間の読書は、遠近調節不十分による遠視性の中心窩のぼけ(hyperopic foveal blur)を引き起こすという疑いがもたれている。このことが、多くの眼ケア専門家に、近視の進行が現れている年少者に累進多焦点加入レンズ又は2焦点レンズを処方させてきた。子供用の特殊な累進多焦点レンズが設計されている(US6343861)。臨床試験でのこれらのレンズの治療的効果は、近視の進行を遅らせるのに統計的に有意であることが示されているが、臨床的有意性は、限られているように思われる(例えば、Gwiazdaら、2003、Invest.Ophthalmol.Vis.Sci.、第44巻、1492〜1500ページ)。ただし、Walker及びMutti(2002)、Optom.Vis.Sci.、第79巻、424〜430ページは、周辺網膜を内側に引く遠近調節の間の脈絡膜張力の増大がおそらく原因となって、遠近調節が、また、相対的周辺屈折異常を増大させることを見出している。
残念ながら、従来の近視矯正レンズは、網膜の周辺領域で明瞭な像又はピンぼけ像を偶然的に作り出す。ゆえに、近視を矯正する既存の眼用レンズは、近視の進行を引き起こす刺激を除去できないことがある。
本明細書に記載の発明の背景についての議論は、本発明の状況を説明するために含まれている。これを、言及される材料のいずれかが、請求項のいずれかの優先日の時点で公開された、知られた、又は周知の一般常識の一部であったことを認めるものと見なすべきではない。
一般的に言えば、本発明は、レンズの中央領域に比べてレンズの周辺領域全体にわたって相対的プラス屈折力を示し、また、中央領域での明瞭な遠見と、装着者の近見作業に使用される可能性の高い周辺領域のエリアでの明瞭な近見とを提供する屈折力及び表面非点収差の分布を示す、眼科用レンズ素子を提供する。
周辺領域全体にわたる相対的プラス屈折力の分布は、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらす。使用に際しては、周辺領域全体にわたって相対的プラス屈折力を与えると、装着者の網膜の周辺部のほぼ全体にわたって「停止信号」が提供され、したがって、レンズ素子の下部でしか必要なプラス屈折力の刺激を提供しない眼科用レンズ素子に比べ、近視の進行を遅らせる又は阻止するのにより有効となる可能性が高い。
周辺領域には、装着者の近見作業に適した下部又は近見視域の形態の領域が含まれており、該領域は、非点収差の低い回廊部によって中央領域内の上部又は遠見視域に連結されている。回廊部及び近見視域を設けると、レンズ装着者がものを読むときに自身の頭を傾ける必要を低減することができ、したがってレンズがより装用しやすいものになる。
ゆえに、本発明は、眼科用レンズ素子であって、
表面非点収差の低い中央領域にして、装着者の遠見作業に適した第1の屈折力を提供する上部視域を含んでいる中央領域と、
第1の屈折力に対して正の屈折力の周辺領域にして、中央領域を取り囲み、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらす周辺領域とを含み、
周辺領域が、
比較的表面非点収差の高い1つ又は複数の領域と、
表面非点収差の低い、装着者の近見作業のための下部視域と、
上部視域の表面屈折力から下部視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有する、表面非点収差の低い回廊部とを含む、眼科用レンズ素子を提供する。
本発明は、また、累進多焦点眼科用レンズ素子であって、
遠見のための第1の屈折力を提供する上部視域と、
上部視域を取り囲み、第1の屈折力に対して正の屈折力をその領域全体にわたって提供する、周辺領域とを含んでおり、
周辺領域が、近見のための屈折力を提供する下部又は近見視域と、上部域と下部域とを連結する回廊部とを含んでおり、回廊部が、上部視域の表面屈折力から下部視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有しており、
周辺領域全体にわたる平均屈折力の分布が、上部視域の分布に対して正であり、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらす、累進多焦点眼科用レンズ素子を提供する。
上部視域は、装着者の軸上視作業に適しており、したがって、通常、「まっすぐ前を」見る、又はほぼ「まっすぐ前を」見るのに適した視域である。上部視域は、したがって、通常、遠見に使用される可能性の高いレンズ素子の部分に位置決めされる。
第1の屈折力は、通常、装着者の遠見要件のための光学的矯正に対応する所定屈折力である。ゆえに、本明細書の残りの部分では、「遠見視域」への言及は、上部視域への言及として理解されるべきである。
一実施例では、正の屈折力の周辺領域は、その領域全体にわたって、第1の屈折力に対して正の平均屈折力を示す領域である。
一実施例では、下部視域は、近見に使用される可能性の高い眼用レンズの領域に位置決めされる。下部視域は、本明細書では「近見視域」と呼ぶが、遠見視域に対してレンズの鼻側に向かって挿入することができる。
近見視域を含めると、装着者が読書などの近見作業の間に頭を傾ける必要を低減することができ、したがってレンズをより装用しやすいものにすることができる。さらに、近見視域を含めると、読書などの近見作業のために装着者の眼に課される遠近調節要求を低減することができる。ゆえに、年少者が、より近くの物体を見るのに眼の遠近調節を利用可能であるという理由から、通常は近見矯正を必要としないので、本発明の一実施例による眼科用レンズ素子は、特に年少者用に設計することができる。例えば、年少者は、彼らの遠近調節系の力を借りて、近くの物体を見るために遠見視域を使用できることがある。しかし、周辺領域に近見視域を含めると、年少の装着者が、近視の進行を遅らせるのに小さいが無視できない影響を有することが示されている、近見作業時の遠近調節要求を低減するのを助けることができる。したがって、本発明の諸実施例は、特に子供において、従来の近視制御レンズよりも近視の進行を遅らせる、場合によっては阻止するのに有効な可能性がある。
眼科用レンズ素子の遠見視域は、比較的低いプラス及びマイナスの所定屈折力で使用されるように設計することができる。例えば、0.50D〜5.00Dの範囲のベース・カーブを使用することができる。遠見視域の屈折力を、装着者の要件に応じて異なるものとすることができ、例えば、屈折力なし(plano)から−4.00Dまでの範囲とすることができることが理解されよう。
周辺領域の屈折力分布は、装着者が遠見視域を通して物体を見ているときには、周辺視覚を矯正する光学的矯正に貢献する。使用に際しては、周辺領域の屈折力分布は、近視の進行を遅らせる又は阻止する、眼の望ましくない成長に対する「停止信号」の形態で、近視を遅らせる又は阻止する刺激を提供することができる。
ゆえに、本発明の一実施例は、装着者の軸上遠見要件のための適切な光学的矯正をもたらすと同時に、本来ならば周辺網膜での遠視性のぼけ(hyperopic blur)に眼が持続的にさらされることによって起こり得た近視を遅らせる又は阻止する停止信号を提供する、眼科用レンズ素子を提供する。
一実施例では、停止信号は、第1遠見時眼位について網膜の周辺領域から遠視性ぼけの大部分を取り除くために、装着者の眼の様々な焦点面を補うことができる。ゆえに、本発明の一実施例による眼科用レンズ素子の周辺領域全体にわたる正の屈折力の分布が、望ましくない眼成長に停止信号を提供する光学的矯正をもたらし、ゆえに、網膜の周辺部のほぼ全体にわたって近視の遅延又は阻止をもたらすと予想される。
本発明の一実施例による眼科用レンズ素子は、前面と、後面(すなわち、眼に最も近い表面)とを含む。前面及び後面は、中央領域及び周辺領域に屈折力の適切な等高線を与えるような形状にすることができる。本明細書では、周辺領域の正の平均屈折力を「周辺屈折力」と呼び、遠見視域の屈折力を「遠見屈折力」と呼ぶ。
レンズの前面及び後面は、いずれか適切な形状を有することができる。一実施例では、前面は、非球面であり、後面は、球面又はトーリック面である。
他の実施例では、前面は、球面であり、後面は、非球面である。
さらに他の実施例では、前面及び後面の両方が非球面である。非球面には、例えば、非トーリック面、多焦点面、又はそれらの組み合わせを含めることができることが理解されよう。
第1又は遠見屈折力及び周辺屈折力は、通常、装着者の様々な光学的矯正要件に対応する。具体的には、遠見屈折力は、装着者の遠見作業に明瞭な視覚(すなわち、中心窩視覚)を提供するのに必要な軸上又は近軸の光学的矯正に対応しており、一方、周辺屈折力は、通常、2重の目的、すなわち、上部視域を通して遠くの物体を見るときには軸外光学的矯正をもたらし、近見視域を通して近くの物体を見るときには、遠近調節要求が低減された装着者の近見作業のための明瞭な視覚を提供する軸上矯正をもたらすという目的を果たす。
必要とされる周辺屈折力は、通常、表面屈折力の単一の値として、通常は正の平均屈折力として指定される。
周辺領域の正の平均屈折力は、装着者の周辺矯正要件、すなわち装着者の周辺視覚を矯正するために必要な光学的矯正を特徴付ける、臨床的測定値の点で表現された光学的矯正要件に基づいて選択することができる。これだけに限るものではないが、周辺Rxデータ又は超音波A走査データを含め、いずれか適切な技術を使用してそれらの要件を得ることができる。そのようなデータは、オープン・フィールド・オートリフラクタ(open field auto−refractor)(例えば、Shin−Nipponオープン・フィールド・オートリフラクタ)など、当該技術分野で公知の装置を用いて得ることができる。
以上で説明したように、周辺領域は、遠見屈折力に対して正の屈折力の領域であり、したがって「プラス屈折力矯正」をもたらす。正の屈折力は、遠見屈折力に対して約0.50D〜3.00Dの範囲とすることができる。ただし、また、約1.00D〜2.00Dの範囲の正の屈折力も適していることがある。
一実施例では、レンズ素子の幾何学中心から始まるいずれの放射状部についても、ほぼ20mmの放射状範囲における周辺領域内の正の平均屈折力は、上部域の遠見基準点(distance reference points)のところの屈折力に対して少なくとも0.50Dである。
他の実施例では、ほぼ20mmのいずれの放射状範囲でも、周辺領域内の正の平均屈折力は、上部域の遠見基準点のところの屈折力に対して少なくとも1.00Dである。
さらに他の実施例では、ほぼ20mmのいずれの放射状範囲でも、周辺領域内の正の平均屈折力は、上部域の遠見基準点のところの屈折力に対して少なくとも1.50Dである。
一実施例では、上部又は遠見視域は、遠見作業のための眼球回転の範囲にわたって必要な光学的矯正をもたらすように形状設定及び/又はサイズ設定することができる。換言すれば、遠見視域は、眼球回転の角度範囲全体にわたって装着者の遠見要件を支えるような形状及び/又はサイズを有することができる。同様に、近見視域も、装着者の近見作業のための眼球回転の範囲にわたって表面非点収差の低い領域を提供する形状及び/又はサイズを有することができる。換言すれば、近見又は下部視域は、眼球回転の角度範囲全体にわたって装着者の近見要件を支えるように形状設定及び/又はサイズ設定することができる。
遠見視域の面積は、通常、近見視域の面積よりも大きくなる。
本発明は、また、累進多焦点眼科用レンズ素子であって、
遠見のための第1の屈折力を提供する上部視域にして、第1の屈折力が、ほぼ屈折力なしから−4.00Dまでの範囲にある上部視域と、
上部視域を取り囲み、第1の屈折力に対して正の屈折力をその領域全体にわたって提供する、周辺領域とを含んでおり、
周辺領域が、近見のための屈折力を提供する下部又は近見視域と、上部域と下部域とを連結する回廊部とを含んでおり、
回廊部が、上部視域の表面屈折力から下部視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有しており、
レンズ素子の幾何学中心から始まるいずれの放射状部についても、ほぼ20mmを超えるすべての放射状範囲における周辺領域内の正の平均屈折力が、上部域の遠見基準点のところの屈折力に対して少なくとも0.50Dであり、周辺領域全体にわたる正の平均屈折力の分布が、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらす、累進多焦点眼科用レンズ素子を提供する。
本発明の一実施例による眼科用レンズ素子は、いずれか適切な材料から形成することができる。一実施例では、高分子材料を使用することができる。高分子材料は、適切な任意のタイプのものとすることができ、例えば、それには、熱可塑性又は熱硬化性材料を含めることができる。ジアリル・グリコール・カーボネート・タイプの材料、例えば、CR−39(PPG Industries)を使用することができる。
高分子物品は、例えば、米国特許第4912155号、米国特許出願第07/781392号、オーストラリア特許出願50581/93、50582/93、81216/87、74160/91、及び欧州特許明細書453159A2に記載されているような架橋可能な高分子キャスティング組成物から形成することができ、それらの開示全体を参照により本願に援用する。
高分子材料には、例えば、高分子材料を生成するために使用されるモノマー配合物に加えることのできる、色素、好ましくはフォトクロミック色素を含めることができる。
本発明の一実施例による眼科用レンズ素子は、さらに、エレクトロクロミック・コーティングを含めた、前面又は後面への標準的な追加コーティングを含むことができる。
レンズ前面は、例えば、米国特許第5704692号に記載されているタイプの、反射防止(AR:anti−reflective)コーティングを含むことができ、その特許の開示全体を参照により本願に援用する。
レンズ前面は、例えば米国特許第4954591号に記載されているタイプの耐摩耗性コーティングを含むことができ、その特許の開示全体を参照により本願に援用する。
前面及び後面は、さらに、インヒビタ、例えば前述したようなサーモクロミック及びフォトクロミック色素を含めた色素、分極剤(polarising agents)、UV安定剤、屈折率を変化させることのできる材料など、キャスティング組成物中で従来使用されている1つ又は複数の添加剤を含むことができる。
本発明は、また、近視を遅らせる又は阻止する眼科用レンズ素子を調製(dispensing)又は設計する方法であって、
装着者について、軸上視作業のための中心窩視覚を提供するために、上部視域について必要な第1の光学的矯正値と、装着者の眼の周辺領域において近視を遅らせる又は阻止する刺激を提供するのに必要な第2の光学的矯正値とを得るステップと、
光学的矯正値にしたがって眼科用レンズ素子を選択又は設計するステップとを含んでおり、
眼科用レンズ素子が、
表面非点収差の低い中央領域にして、必要な第1の光学的矯正値に対応する第1の屈折力を提供する上部視域を含んでいる中央領域と、
第1の屈折力に対して正の屈折力の周辺領域にして、中央領域を取り囲み、必要な第2の光学的矯正値を含む正の屈折力の分布を提供する周辺領域とを有しており、
周辺領域が、
比較的表面非点収差の高い1つ又は複数の領域と、
表面非点収差の低い、装着者の近見作業のための第2の視域と、
上部視域の表面屈折力から第2の視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有する、表面非点収差の低い回廊部とを含む、方法を提供する。
一実施例では、本発明による方法は、さらに、
装着者の頭部運動及び/又は眼球運動特徴を決定するステップと、
装着者の頭部運動及び眼球運動特徴にしたがって、上部視域、下部視域、及び回廊部をサイズ設定するステップとを含むことができる。
理想的には、上部視域、第2の視域、及び回廊部は、装着者の遠見及び近見要件を含む眼球回転の角度範囲全体にわたって明瞭な視覚を支えるようにサイズ設定される。
本発明の一実施例による方法は、適切なコンピュータ・ハードウェア及びソフトウェアを含めた処理システムによって実施することができる。ゆえに、本発明は、また、装着者の眼において近視を遅らせる又は阻止する眼科用レンズ素子を調製又は設計する処理システムであって、
入力手段にして、装着者について、軸上視作業のための中心窩視覚を提供するために、上部視域について必要な第1の光学的矯正値と、装着者の眼の周辺領域において近視を遅らせる又は阻止する刺激を提供するのに必要な第2の光学的矯正値とを得る入力手段と、
光学的矯正値にしたがって眼科用レンズ素子を選択又は設計するために光学的矯正値を処理する処理手段とを含んでおり、
眼科用レンズ素子が、
表面非点収差の低い中央領域にして、必要な第1の光学的矯正値に対応する第1の屈折力を提供する上部視域を含んでいる中央領域と、
第1の屈折力に対して正の屈折力の周辺領域にして、中央領域を取り囲み、必要な第2の光学的矯正値を含む正の屈折力の分布を提供する周辺領域とを含んでおり、
周辺領域が、
比較的表面非点収差の高い1つ又は複数の領域と、
表面非点収差の低い、装着者の近見作業のための第2の視域と、
上部視域の表面屈折力から第2の視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有する、表面非点収差の低い回廊部とを含む、処理システムを提供する。
一実施例では、本発明によるシステムは、さらに、
装着者について頭部運動及び眼球運動特徴を受け取る又は得る入力手段と、
装着者の頭部運動及び眼球運動特徴にしたがって、上部視域及び/又は第2の視域のサイズ及び/又は形状を修正する処理手段とを含む。
本発明は、また、近視を遅らせる又は阻止する方法であって、1対の眼科用レンズ素子を備えた眼鏡を近視者に提供するステップを含んでおり、
各レンズ素子が、それぞれの眼のためのものであり、
表面非点収差の低い中央領域にして、装着者の遠見作業に適した第1の屈折力を提供する上部視域を含んでいる中央領域と、
第1の屈折力に対して正の屈折力の周辺領域にして、中央領域を取り囲み、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらす周辺領域とを有しており、
周辺領域が、
比較的表面非点収差の高い1つ又は複数の領域と、
表面非点収差の低い、装着者の近見作業のための第2の視域と、
上部視域の表面屈折力から第2の視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有する、表面非点収差の低い回廊部とを含む、方法を提供する。
本発明によるレンズ素子の好ましい一実施例は、中央領域の第1又は上部視域に対して正の平均屈折力(すなわち、「プラス屈折力矯正」)をもたらす周辺領域を有する眼科用レンズ素子を提供する。しかし、正の屈折力に対応可能ではないので、眼が元の視野の周辺部の物体を見るために回転すると、網膜の中心窩上にぼけが生じる。これを改善するために、眼科用レンズ素子の一実施例は、遠見作業のための装着者の通常の眼球回転に対応するエリアにわたって所定屈折力を提供するようにサイズ設定された遠見視域と、別個に、近見作業のための装着者の通常の眼球回転に対応するエリアにわたって遠見域に対して正の平均屈折力を有する近見視域とを含む、中央領域を提供する。ゆえに、一実施例は、装着者の遠見及び近見要件だけではなく、頭部回転が関わってくる前の通常の眼球回転の範囲を表すエリアでも、正しい中心窩矯正をもたらすことができる。
装着者によって必要とされるプラス屈折力矯正のレベルは、Muttiら(2000)によって発見された近視性周辺屈折における大きな散乱を考えると、多様となる。ゆえに、本発明の一連の実施例では、いくつかの周辺非球面化(peripheral aspherisations)に、プラス屈折力矯正範囲を与えることができる。
本発明の一実施例の説明を始める前に、以上及び本明細書全体を通じて使用される文言のうちのいくつかについて何らかの説明がなされるべきである。
例えば、本明細書での用語「レンズ素子」への言及は、これだけに限るものではないが、レンズ、レンズ・ウエハ、及び特定の患者の処方へのさらなる仕上げを必要とするレンズ半完成品を含め、眼科分野で使用される個々の屈折性光学物体のすべての形態への言及である。
さらに、用語「表面非点収差」への言及に関し、そのような言及は、レンズの表面上の一点においてレンズの表面に垂直な交差平面間でレンズの曲率が変化する程度の指標への言及として理解すべきである。
本明細書全体を通じて、用語「中心窩領域」への言及は、中心窩を含む、傍中心窩によって境界された網膜の領域への言及として理解すべきである。
さらに、本明細書全体を通じて、用語「周辺領域」への言及は、網膜に関して使用されるときには、中心窩領域の外側にある、中心窩領域を取り囲む網膜の領域への言及を意味する。
本発明による眼科用レンズ素子は、遠見作業時の中央視覚及び周辺視覚を同時に且つ大幅に矯正する。このタイプの矯正は、近視者、特に近視の年少者での近視の進行の推定トリガを除去する、又は少なくとも遅延させると予想される。
ここで、本発明について、添付図面に示される様々な実施例に関して説明する。ただし、以下の説明が以上の説明の一般性を制限するものではないことを理解しなければならない。
本発明の一実施例による眼科用レンズ素子の様々な区域を示す略図である。 本発明の一実施例による眼科用レンズ素子についての表面非点収差の等高線図である。 図2に描かれた表面非点収差の等高線図を有する、眼科用レンズ素子についての接線方向屈折力の等高線図である。 図2に描かれた表面非点収差の等高線図を有する、眼科用レンズ素子についての矢状方向屈折力の等高線図である。 図2に描かれた表面非点収差の等高線図を有する、眼科用レンズ素子についての平均屈折力の等高線図である。 図2に描かれた表面非点収差の等高線図を有する、眼科用レンズ素子についてのアイパス(eyepath)接線方向及び矢状方向曲率プロファイルを示すグラフである。 周辺領域が斜線領域として示された、図1に示された眼科用レンズ素子の他の略図である。 比較的表面非点収差の高い領域が斜線領域として示された、図1に示された眼科用レンズ素子の他の略図である。 一実施例による眼用レンズを選択及び/又は設計する方法の流れ図である。
図1は、参照のために様々な区域が識別された、本発明の一実施例による眼科用レンズ素子100の略図を示す。図1は、眼科用レンズ素子100の様々な区域の相対的位置を全体的に識別且つ表現することを目的とした程度まで簡略化されている。その結果、様々な区域の形状も、それらのサイズも精密な場所も、図1に示されるものに限定されることは意図されていない。
図1に描かれるように、眼科用レンズ素子100は、ここでは中央領域102として示される、比較的表面非点収差の低い領域を含む。領域102は、装着者の遠見作業に適した第1の屈折力を有する第1又は上部視域104と、第2又は近見視域106と、回廊部108とを含む。第2又は近見視域106は、装着者の近見作業に適しているように位置決めされており、したがって下部視域である。本記述の残りの部分では、第1又は上部視域104を「遠見視域」と呼び、第2の視域又は下部視域を「近見視域」と呼ぶ。
ここに示される実施例では、レンズ素子100は、また、比較的表面非点収差の低い領域102を取り囲む、比較的表面非点収差の高い領域110(ここでは、レンズ素子の周囲「P」と外側の破線「D」とによって境界された領域として示されている)を含む。比較的表面非点収差の高い領域110が、比較的表面非点収差の低い領域102を取り囲むことが必須ではないことが理解されよう。
近見視域106の正の屈折力は、装着者の近見作業に適しており、区域106を通して近くの物体を見るときの遠近調節要求の低減をもたらす。
回廊部108は、遠見視域104の表面屈折力から近見視域106の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有する、表面非点収差の低い区域を提供する。
この場合、近見視域106、回廊部108、及び領域110は、第1の屈折力に対して正の平均屈折力の周辺領域112を形成する。説明を簡単にするために、周辺領域112の配置の略図が図7に描かれており、図7では、周辺領域112が斜線領域として示されている。
再び図1に戻ると、遠見視域104は、装着者の軸上遠見に適した所定屈折力を提供する。他方、周辺領域112は、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらす、装着者の近見要件に適した分布を有する正の平均屈折力(遠見視域104に対して)の区域である。周辺領域112は、通常、遠見視域104の屈折力に対して低域から中域までの正の屈折力を示す。
図7に示されるように、周辺領域112は、第1の屈折力に対して正の屈折力の連続区域を提供するように中央領域102の周りを延びるという点で、中央領域102を取り囲む。
周辺領域112の近見視域106及び回廊部108は、比較的高い表面非点収差を提供することになる領域110(換言すれば、「D」と「P」とによって境界された領域)に比べて、比較的低い表面非点収差を有する。説明を容易にするために、図8は、比較的表面非点収差の高い領域110を斜線領域として描き、表面非点収差の低い領域(すなわち、遠見視域104、近見視域106、及び回廊部108)を斜線なしの領域として描く。実施例では、比較的非点収差の高い領域が、非点収差の低い領域(換言すれば、遠見域104、回廊部108、及び近見域106)を完全に取り囲む単一の領域として描かれているが、言うまでもなく、常にこれに当てはまる必要はないことが理解されよう。例えば、一部の実施例では、回廊部108及び近見域106は、比較的非点収差の高い領域110が、回廊部108及び近見域106の両側の間であり、遠見域104の上方を延びる、弧を形成するように、その比較的非点収差の高い領域110を横切る。
再び図1に戻ると、以上で説明したように、周辺領域112は、装着者の周辺視力に光学的矯正をもたらすことによって、網膜の周辺領域に関係した近視を遅らせる又は阻止する刺激を提供する。このような配置は、特に子供において、従来の近視制御レンズよりも近視の進行を遅らせる、場合によっては阻止するのにはるかに有効となる可能性が高い。
周辺領域の正の平均屈折力は、装着者の周辺矯正要件、すなわち、装着者の周辺視覚を矯正するのに必要な光学的矯正を特徴付ける臨床的測定値の点から表現される、光学的矯正要件に基づいて選択することができる。これだけに限るものではないが、周辺Rxデータ又は超音波A走査データを含め、いずれか適切な技術を使用してそれらの要件を得ることができる。そのようなデータは、オープン・フィールド・オートリフラクタ(例えば、Shin−Nipponオープン・フィールド・オートリフラクタ)など、当該技術分野で公知の装置を用いて得ることができる。
本発明の一実施例による眼用レンズは、装着者についての周辺矯正測定値にしたがって、設計、調製、及び/又は選択することができる。図9は、近視を遅らせる又は阻止する眼科用レンズ素子を調製又は設計する方法の流れ図900を示す。ここに示されるように、ステップ902では、軸上視作業のための中心窩視覚を提供するのに必要な光学的矯正が得られる。
ステップ904では、装着者の眼の周辺領域において近視を遅らせる又は阻止する刺激を提供するのに必要な第2の光学的矯正値が得られる。換言すれば、装着者の周辺視覚を矯正するために必要な光学的矯正である。
ステップ906では、眼科用レンズ素子が、ステップ902、904で得られた光学的矯正値にしたがって選択及び/又は設計される。選択及び/又は設計された眼用レンズは、必要な第1の光学的矯正値に対応する第1の屈折力を提供する遠見域104(図1参照)を含めた表面非点収差の低い中央領域と、比較的表面非点収差の高い1つ又は複数の領域110(図1参照)を取り囲み及び含む、第1の屈折力に対して正の屈折力の周辺領域とを含む。周辺領域は、また、装着者の近見作業のための下部又は近見域106と、上部視域104(図1参照)の表面屈折力から下部視域106(図1参照)の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有する回廊部108(図1参照)とを含む。周辺領域は、必要な第2の光学的矯正値に対応する、又は第2の光学的矯正値に基づいて選択される、正の平均屈折力の分布を提供する。
レンズ素子の選択及び/又は設計は、また、頭部回転に関わる前の装着者の通常の眼球回転の範囲に対応するように遠見視域104のサイズ及び/又は形状を選択及び/又は設計することを伴うことができる。例えば、遠見視域104は、眼球回転範囲にわたって明瞭な中心窩視覚を提供するように形状設定及び/又はサイズ設定された開口を提供することができる。同様に、近見視域106の形状及び/又はサイズは、頭部回転に関わる前の装着者の通常の眼球回転の測定値に基づいて選択及び/又は設計することができる。
「実施例1」
図2〜図5を参照すると、3.25Dのベース・カーブを有する、本発明の一実施例による光学的レンズ素子200が設計された。ここに描かれた実施例では、レンズ素子200は、60mmの直径を有する。光学レンズ素子200の表面非点収差、接線方向屈折力、矢状方向屈折力、及び平均表面屈折力それぞれの等高線図が、それぞれ図2〜図5に与えられている。図3〜図5は、また、参考までに、レンズ素子200から切り取ることのできるレンズ形状の一実施例を表す、レンズ・オーバーレイ300を描く。この場合、レンズ・オーバーレイ300は、眼科用レンズ素子200の幾何学中心よりも2mm上方を中心とする、55×35mmのフレームの外形を表す。
図2に示されるように、0.5D非点収差等高線202は、遠見視域104、近見視域106、及び回廊部108を含む、表面非点収差の低い領域を画定する。ここに描かれた実施例は、上部域である比較的幅の広い遠見視域104と、遠見視域104の下方に位置決めされ、回廊部108によって遠見視域104に連結された近見視域106とを提供する。
ここに描かれた実施例では、比較的表面非点収差の高い領域112は、領域102を囲み、非点収差等高線204、206、208を含む。この場合、等高線204と206とは、同じ値を有する。図5に示されるように、領域112は、遠見基準点(DRP:distance reference point)のところで遠見視域104の平均屈折力に対して最大約1.50Dまでの正の平均屈折力を提供する。この実施例では、遠見基準点302(図5参照)は、眼科用レンズ素子200の幾何学中心の約8mm上方に位置する。
図6は、眼科用レンズ素子200の下部における近方視のための装着者のアイパス(eyepath)に通常は対応する、280度経線に沿った眼科用レンズ素子200の接線方向屈折力602及び矢状方向屈折力604を描く。ここに描かれるように、図6では、眼科用レンズ素子200は、レンズの幾何学中心よりも約10mm上方の距離のところまで広がる、約3.75Dの曲率を提供する。
ここに描かれたレンズは、レンズ素子の幾何学中心(換言すれば、図5の線「A」と「B」との交点)から20mmの放射状範囲において、少なくとも0.50の正の接線方向及び矢状方向屈折力を提供する。実際、この実施例では、レンズ素子200の幾何学中心のところで始まる、ほぼ20mmの放射状範囲を有するいずれの放射状部についても、周辺領域での正の平均屈折力は、遠見域104の遠見基準点のところの屈折力に対して少なくとも0.50Dである。言うまでもなく、本発明の他の諸実施例が、より低い放射状範囲において、同様の、又はより大きい、正の平均屈折力を提供できることが理解されよう。
最後に、やはり本発明の範囲内にある、本明細書に記載の構成の他の変形形態及び修正形態が存在しうることが理解されよう。

Claims (16)

  1. 眼科用レンズ素子であって、
    表面非点収差の低い中央領域にして、装着者の遠見作業に適した第1の屈折力を提供する上部視域を含む中央領域と、
    前記第1の屈折力に対して正の屈折力の周辺領域にして、前記中央領域を取り囲む周辺領域とを含んでおり、
    前記周辺領域が、
    比較的表面非点収差の高い1つ又は複数の領域と、
    表面非点収差の低い、装着者の近見作業のための下部又は近見視域と、
    前記上部視域の表面屈折力から前記下部視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有する、表面非点収差の低い回廊部とを含んでおり、
    前記周辺領域が、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらす、眼科用レンズ素子。
  2. 累進多焦点眼科用レンズ素子であって、
    遠見視覚のための第1の屈折力を提供する上部視域と、
    前記上部視域を取り囲み、前記第1の屈折力に対して正の屈折力をその領域全体にわたって提供する、周辺領域とを含んでおり、
    前記周辺領域が、近見視覚のための屈折力を提供する下部又は近見視域と、前記上部域と前記下部域とを連結する回廊部とを含んでおり、
    前記回廊部が、前記上部視域の表面屈折力から前記下部視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有しており、
    前記周辺領域全体にわたる平均屈折力の分布が、前記上部視域の分布に対して正であり、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらす、累進多焦点眼科用レンズ素子。
  3. 前記第1の屈折力が、装着者の軸上遠見要件に対応する光学的矯正をもたらす所定屈折力である、請求項1又は2に記載の眼科用レンズ素子。
  4. 前記周辺領域の光学的矯正が、前記網膜の周辺領域に関係した近視を遅らせる又は阻止する刺激を提供する、請求項1から3のいずれか一項に記載の眼科用レンズ素子。
  5. 前記周辺領域全体にわたる前記正の平均屈折力が、前記レンズ素子の幾何学中心から20mmを超えるすべての放射状範囲において、前記上部域の遠見基準点のところの屈折力に対して0.50D〜3.00Dの範囲内にある、請求項1から4のいずれか一項に記載の眼科用レンズ素子。
  6. 前記レンズ素子の幾何学中心から始まるいずれの放射状部についても、ほぼ20mmの放射状範囲における前記周辺領域内の前記正の平均屈折力が、前記上部域の遠見基準点のところの前記屈折力に対して少なくとも0.50Dである、請求項1から4のいずれか一項に記載の眼科用レンズ素子。
  7. 前記レンズ素子の幾何学中心から始まるいずれの放射状部についても、ほぼ20mmの放射状範囲における前記周辺領域内の前記正の平均屈折力が、前記上部域の遠見基準点のところの前記屈折力に対して少なくとも1.00Dである、請求項1から4のいずれか一項に記載の眼科用レンズ素子。
  8. 前記レンズ素子の幾何学中心から始まるいずれの放射状部についても、ほぼ20mmの放射状範囲における前記周辺領域内の前記正の平均屈折力が、前記上部域の遠見基準点のところの前記屈折力に対して少なくとも1.50Dである、請求項1から4のいずれか一項に記載の眼科用レンズ素子。
  9. 前記上部域内の前記屈折力が、屈折力なしから−4.00Dまでの範囲にある、請求項1から8のいずれか一項に記載の眼科用レンズ素子。
  10. 前記上部域が、頭部回転に関わる前の装着者の通常の眼球回転の範囲に対応する形状及び/又はサイズを有する開口である、請求項1から9のいずれか一項に記載のレンズ素子。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載の眼科用レンズ素子のシリーズであって、前記シリーズ内の各レンズが、様々な周辺矯正要件に対応する正の平均屈折力範囲を有する周辺領域を提供する、眼科用レンズ素子シリーズ。
  12. 前記シリーズ内の各レンズについて、また、前記レンズ素子の幾何学中心から始まる放射状部について、ほぼ20mmを超える任意の放射状範囲における前記周辺域内の前記正の平均屈折力が、前記上部域の遠見基準点のところの前記屈折力に対して少なくとも0.50Dであり、その放射状範囲における前記正の平均屈折力が、前記装着者の前記周辺矯正要件に応じて最大2.50Dまで変化する、請求項11に記載の眼科用レンズ素子シリーズ。
  13. 前記シリーズ内の各レンズについて、前記上部域のサイズ及び/又は形状が、前記装着者についての所定の眼球回転範囲と関係付けられる、請求項11又は12に記載の眼科用レンズ素子シリーズ。
  14. 累進多焦点眼科用レンズ素子であって、
    遠見視覚のための第1の屈折力を提供する上部視域にして、前記第1の屈折力が、ほぼ屈折力なしから−4.00Dまでの範囲にある上部視域と、
    前記上部視域を取り囲み、前記第1の屈折力に対して正の屈折力をその領域全体にわたって提供する、周辺領域とを含んでおり、
    前記周辺領域が、近見視覚のための屈折力を提供する下部又は近見視域と、前記上部域と前記下部域とを連結する回廊部とを含んでおり、
    前記回廊部が、前記上部視域の表面屈折力から前記下部視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有しており、
    前記レンズ素子の幾何学中心から始まるいずれの放射状部についても、ほぼ20mmを超えるすべての放射状範囲における前記周辺領域内の前記正の平均屈折力が、前記上部域の遠見基準点のところの屈折力に対して少なくとも0.50Dであり、前記周辺領域全体にわたる正の平均屈折力の分布が、近視を遅らせる又は阻止する光学的矯正を装着者にもたらす、累進多焦点眼科用レンズ素子。
  15. 近視を遅らせる又は阻止する眼科用レンズ素子を調製又は設計する方法であって、
    装着者について、軸上視作業のための中心窩視覚を提供するために、上部視域について必要な第1の光学的矯正値と、装着者の眼の周辺領域において近視を遅らせる又は阻止する刺激を提供するのに必要な第2の光学的矯正値とを得るステップと、
    前記光学的矯正値にしたがって眼科用レンズ素子を選択又は設計するステップとを含んでおり、
    前記眼科用レンズ素子が、
    表面非点収差の低い中央領域にして、前記必要な第1の光学的矯正値に対応する第1の屈折力を提供する第1又は上部視域を含んでいる中央領域と、
    前記第1の屈折力に対して正の平均屈折力の周辺領域にして、前記中央領域を取り囲んでいる周辺領域とを含み、
    該周辺領域が、
    比較的表面非点収差の高い1つ又は複数の領域と、
    表面非点収差の低い、装着者の近見作業のための下部又は近見域と、
    前記上部視域の表面屈折力から前記下部視域の表面屈折力へ変化する表面屈折力を有する、表面非点収差の低い回廊部とを含んでおり、
    前記周辺領域が、前記必要な第2の光学的矯正値に対応する正の平均屈折力の分布を提供する、方法。
  16. 添付図面に即して以上で実質的に説明した眼科用レンズ素子。
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