次に、同様の数字によって同様の構成部品を表わす図面を参照して、図1に通信ネットワーク100を例示する。通信ネットワーク100は、種々の基地局103を有し、各基地局103は、対応する有効範囲エリア107を有する。一般的に基地局の有効範囲エリアは、オーバーラップしても良く、また一般的に、全体的なネットワーク有効範囲エリアを構成しても良い。基地局は、技術に応じて、無線基地局(基地局)、「ノードB」、およびアクセス・ノード(AN)などの他の名前で参照しても良い。ネットワーク有効範囲エリアには、多くの基地局有効範囲エリア107が含まれていても良く、これらは、連続する無線有効範囲エリアを形成していても良い。しかし連続する無線有効範囲を有する必要はなく、したがってネットワーク有効範囲エリアは、代替的に、分散されていても良い。
さらに、各有効範囲エリアは多くの移動局101を有していても良い。移動局は、アクセス端末(AT)、ユーザ機器(UE)、または技術に応じて他の専門用語で呼んでも良い。多くの基地局103が、基地局コントローラ109に、バックホール接続111を介して接続される。基地局コントローラ109および基地局によって、無線アクセス・ネットワーク(RAN)が構成される。全体的なネットワークには、任意の数の基地局コントローラが含まれていても良く、それぞれが多くの基地局を制御していても良い。なお基地局コントローラ109を、代替的に、基地局103間の分散機能として実施しても良い。具体的な実施にかかわらず、基地局コントローラ109には、パケット通信用の種々のモジュール(たとえばパケット・スケジューラ、パケット・セグメンテーション、および再組立てなど)、および適切な無線資源を種々の移動局101に割り当てるためのモジュールが含まれる。
基地局103は、移動局101と、任意の数の標準無線インターフェースを介して、また任意の数の変調符号化方式を用いて通信しても良い。たとえば、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、進化型UMTS(E−UMTS)、地上波無線アクセス(E−UTRA)、またはCDMA2000を用いても良い。さらに、E−UMTSでは直交周波数分割多重(OFDM)を用いても良く、CDMA2000では直交拡散符号たとえばウォルシュ・コードを用いても良い。半直交拡散符号を用いて、エアー・インターフェースを介して付加的なチャネライゼーションを実現しても良い。さらに、ネットワークが進化型高速パケット・データ(E−HRPD)ネットワークであっても良い。適切であれば任意の無線インターフェースを、種々の実施形態によって用いても良い。
図2に、種々の実施形態の無線通信システムにおける通信に有用な一続きのスーパー・フレーム200を例示する。図2において、スーパー・フレームの並びには一般的に、多くのスーパー・フレーム210、220、230などが含まれており、各スーパー・フレームには多くのフレームが含まれている。たとえば、スーパー・フレーム210にはフレーム212が含まれ、フレーム212は、資源割り当て制御チャンネル部分を制御チャンネル部分214およびデータ・チャンネル部分216に有している。
図3に、一続きの繰り返すロング・フレームを例示する。2つのフレームがグループ化されてロング・フレームを形成している。いくつかの実施形態においては、ロング・フレームは単一フレームと同等である。インターレース・パターンが、一続きの規則的に配置されたロング・フレームとして規定されている。同期型ハイブリッド自動再送要求(HARQ)(S−HARQ)を用いるシステムの場合、初期およびその後の送信は通常、同じインターレース・パターンで行なわれる。図3に例示する例では、12個のロング・フレーム(ロング・フレーム0〜11で示す)が、スーパー・フレームを構成している。いくつかの実施形態においては、各スーパー・フレームには、パイロットおよび他のオーバーヘッドチャンネルを有する前段が含まれていても良い。
直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムの場合、周波数ドメインは副搬送波に分割されている。たとえば、5MHzのOFDMA搬送波が、480個の副搬送波(副搬送波間隔は9.6kHz)に分割されていても良い。OFDMAフレームが複数のOFDM符号に分割されていても良い。たとえば、フレームが、0.91144msecを占有し、8O個のFDM符号を含んでいても良い。各符号は、ほぼ113.93μsecを占有する。副搬送波がグループ化されて、ブロック資源チャンネル(BRCH)および分散資源チャンネル(DRCH)を形成する。BRCHは、より大きいバンド幅内でホップしても良い連続する副搬送波のグループであり、一方でDRCHは、非連続の副搬送波のグループである。
種々の実施形態において、基地局コントローラ109、基地局103、または何らかの他のネットワーク・インフラストラクチャ・コンポーネントによって、移動局101が、スケジューリングを目的として1または複数のグループにグループ化される。移動局101は、移動局に付随する無線チャンネル条件(たとえば、移動局によって報告されるチャンネル品質情報、移動局によって報告されるドップラ、サービング・セルからの距離など)に基づいて、グループ化されても良い。その代わりに、またはそれに加えて、移動局101は、共通の通信セッションにおける参加以外の1または複数の移動局動作特性に基づいてグループ化されても良い。典型的な移動局動作特性としては、移動局のパワー・ヘッドルーム、マクロ・ダイバーシティ考慮事項、移動局能力、移動局のサービス、コーデック・レートなどが挙げられる。さらに、アクティブなVoIPセッションを伴う移動局をひとまとめにしても良い。移動局が、有効範囲を改善するために、または他の目的で、セル間のハンドオフを容易にするために複数のグループのメンバであっても良い。
移動局のグループが決定された後で、基地局103から移動局101に、グループ内での各移動局の位置の表示およびグループ識別子の表示が送られる。制御チャンネルを用いて表示を送っても良い。基地局103は、グループ識別子を用いて、全体のグループに対して妥当な制御情報を送っても良い。たとえば、基地局103は、グループに対する周波数割り当てを、グループ識別子の表示と新しい周波数割り当ての表示とを送ることによって変えても良い。位置表示を、各移動局に別個に送っても良いし、複数の移動局に一度に送っても良い。
たとえば、基地局103から無線移動局の一意の識別子のリストを、グループ識別子とともに送っても良い。適切であれば任意のルールを用いて位置表示を決定しても良く、たとえば、一意の識別子のリストにおける第1の移動局に第1の位置を割り当てても良く、一意の識別子のリストにおける第2の移動局に第2の位置を割り当てても良い、などである。移動局の一意の識別子は、電子シリアル番号(ESN)、加入者ハードウェア識別子、メディア・アクセス制御識別子(MAC−Id)、または特定の移動局を一意に識別する他の好適な任意の識別子であっても良い。
各移動局グループに対して、基地局コントローラ109または基地局103のスケジューリング機能によって、グループ内の移動局によって共有されるべき時間周波数資源の組を割り当てても良い。図4に、典型的な共有資源の組を示す。図4において、共有資源410は、2つのフレーム(1つのロング・フレーム)および8つの分散資源チャンネル(DRCH)である。ブロックが、時間ドメインにおける1つのフレームおよび周波数ドメインにおける1つのDRCHとして規定される場合、16個のブロックまたは資源(1〜16と番号付けされる)が存在する。前述したように、DRCHは非連続の副搬送波のグループであり、したがってDRCH指標(図4の垂直軸)は、周波数ドメインの論理的表現である。後で説明するように、各移動局は、共有資源のうちの自身の部分を、他の移動局に対する割当てに基づいて決定する。したがって、資源を割り当てる順番を規定する必要がある。図4において、例示的な順序付けパターン420が与えられていて、その結果、図示するようにブロックが1〜16と番号付けされている。共有資源の組を、図3に関して説明したようなインターレース・パターンで繰り返して用いても良い。たとえば、16個の資源を、図3のインターレース・パターン0の各ロング・フレームにおいて繰り返して用いても良い。この場合もやはり、図4によって例示される16個の資源は、フレーム内の周波数ドメインにおける副搬送波の組の論理的表現である。これらの副搬送波の正確な物理的場所は、フレームごとに変化する場合があることを理解されたい。
共有資源の組および順序付けパターンの表示を、基地局103から移動局101へ、制御チャンネルを用いて信号送信しても良い。さらに、制御チャンネルは、共有資源の組の開始フレームと予め規定した関係を有する任意のフレームにおいて送信しても良い。共有資源の組は、制御チャンネルが送信されるフレームと同じフレームにおいて始まっても良いし、制御チャンネルが送信されるフレームに対して固定された開始点を有していても良いし、または制御チャンネルにおいて明白に信号送信されても良い。
移動局がグループ化されてグループ内の位置(場所とも呼ばれる)が割り当てられ、共有資源の組がグループに割り当てられた後で、基地局103は、どの移動局がある特定の時間にアクティブであるか、またいくつかの実施形態においては、各移動局に割り当てられる割り当て資源の数を、示さなければならない。
本明細書に記載した方法および設備は、順方向リンク(FL)またはダウンリンク(基地局から移動局)および逆方向リンク(RL)またはアップリンク(移動局から基地局)動作の両方に適用しても良い。
次に、順方向リンク動作について以下に説明する。図5aに、どのように資源割り当てを移動局101に示しても良いかを例示する。図5において、メッセージ500には、第1のメッセージ・フィールドである制御ヘッダ502が含まれている。これは、共有資源に関する制御情報またはグループ内のユーザに関する制御情報を示す。これについては以下でさらに説明する。第2のメッセージ・フィールドである利用資源510は、どの共有資源の組が用いられているか、すなわち現時点で使用中であるかを示す。第3のメッセージ・フィールドである第1のHARQ送信割当て530は、持続的な資源を割り当てるために用いられる。これについては以下でさらに説明する。
図5bに、図5aのメッセージのさらなる詳細の例を与え、またどのようにメッセージ500がビット・マッピングを用いて情報を伝え得るかを示す。図5bは、前述したように制御チャンネル上で移動局に送っても良い情報要素501を表わしている。前述したような移動局グループの場合、情報要素501を、共有の制御チャンネルを用いて送っても良い。情報要素501は、図示するように多くのオクテットを含んでいても良く、また、たとえば制御チャンネルを共有するグループ内の移動局の数に応じて、サイズが変化しても良い。したがって情報要素501は、必要な情報を移動局グループに伝えるための任意の適切なサイズであっても良い。
こうして、利用資源フィールド510は、多くのビットマップ・フィールド、たとえば図5bに示すように、オクテット17のビット005〜ビット008、物品509を含んでいても良い。例示した例では、共有資源の組内の各資源は、利用資源フィールドにおけるビットマップ位置に対応する。たとえば、共有の制御チャンネルをデコードする移動局は、どの共有資源の組が現時点で使用中であるかを、利用資源フィールド510に基づいて決定することができる。たとえば、共有資源の組内に4つの資源が存在していて、第1の資源はオクテット17のビット005に対応し、第2の資源はオクテット17のビット006に対応し、第3の資源はオクテット17のビット007に対応し、および第4の資源はオクテット17のビット008に対応する場合、各移動局は、4つの共有資源のうちどれが使用中であるかを、オクテット17のビット005〜008をチェックすることによって決定しても良い。使用資源の表示を、2値の「0」または「1」のどちらかを用いることによって与えても良いし(利用可能な資源を反対の状態を用いて示す)、または他の何らかの適切な2値の値を用いても良い。
いくつかの実施形態においては、利用資源フィールド510におけるビットの少なくとも1つをグループ制御ビットとして規定し、またこのビットを用いて、グループ内の全体の設定移動局に対して妥当なグループ制御メッセージの存在を示す。グループ制御ビット表示子が2値の「1」または他の何らかの適切な値であるとき、各移動局は、グループ制御ビット表示子に対応する資源上で制御メッセージをデコードする。グループ制御ビットが、たとえば「0」であるとき、資源は、規則的なデータに対して利用可能である。グループ制御メッセージは、共有資源の組、特定の移動局に対する位置再割当て、特定の移動局に対する付加的なトラフィック資源割り当て、または他の任意の制御情報に関する情報を含んでいても良い。
制御ヘッダ502を用いて、グループ内の共有資源またはユーザのどちらかに関連する制御情報を伝える。いくつかの実施形態においては、制御ヘッダ502は、「順序付けパターン反転フィールド」515と示される単一のビットを含む。たとえば、2値のビット(たとえばビット001)によって、具体的に指定された順序付けパターンに昇順で従うのか降順で従うのかを示しても良い。こうして、2値の「0」が、移動局が第1の指定された順序付けパターンを昇順で用いるべきである(反転されない)ことを示しても良いし、一方で2値の「1」が、順序付けパターンを反転すべきであること、すなわち降順であるべきことを示しても良い。
他の実施形態においては、複数の順序付けパターンを確立しても良く、また基地局103が、順序付けパターンを制御ヘッダ502の順序付けパターン・フィールド513を介して移動局101グループが用いるべきであることを示しても良い。したがって基地局103は、各スケジューリング・インスタンスの間の所望の順序付けパターンを示しても良い。さらに、順序付けパターンを、通話設定において確立して、制御ヘッダ502の一部として信号送信しなくても良い。こうして、図5bにおいて、ビット002、003、および004は、適切な順序付けパターンを示すための順序付けパターン・フィールド513を構成しても良く、またビット001は、順序付けパターンが昇順であるか降順であるかを示すための順序付けパターン反転フィールド515を構成しても良い。
図5aおよび5bにおいて、第1のHARQ送信割当てフィールド530は、無線資源割り当て重み付け情報を示し、また移動局に割り当てられる無線資源の割合を示しても良い。無線資源割り当て重み付け情報は、各移動局に割り当てられる無線資源の特定された数またはサイズを示しても良い。
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を用いるいくつかの実施形態においては、一連のHARQ送信機会における第1の送信に対して、資源を割り当てる、すなわち、割り当てのサイズ(ブロックの数)のみを示す。さらに、資源を持続的な方法で割り当てる。持続的な割り当てとは、同じ移動局に対して同じ資源の割り当てが、タイマが経過するか、コール・バーストが終了するか、パケットが確認されるまで、または基地局103が資源を別の移動局に割り当てるまで、行なわれることを意味する。
特に、第1のHARQ送信割当てフィールド530を用いて、資源を、第1のHARQ送信機会が規定される移動局に割り当てる。第1のHARQ送信割当てフィールド530は、第1のHARQ送信機会が規定される移動局当たり1ビットを含んでいても良く、移動局に資源が割り当てられているか否かを示しても良い。第1のHARQ送信割当てフィールド530に対して単一のビットを用いる場合、基地局は、データを、第1のHARQ送信割当てフィールドにおいてアクティブであると示されたN番目の移動局に、利用資源フィールド510におけるN番目の未使用資源に対応する資源上で送信する。ここでNは正の整数である。資源を、前述したように持続的な方法で割り当てる。
あるいは、第1のHARQ送信割当てフィールド530は、移動局当たり2ビットを含んでいても良く、割り当てられた資源の数を示しても良い。この場合、2値の「00」は送信がないことを示し、「01」、「10」、および「11」は、種々の数の資源を占有する送信を示す。たとえば、「01」は単一の資源に対応していても良く、「10」は2つの資源に対応していても良く、「11」は3つの資源に対応していても良い。また非線形マッピングを用いても良いことを理解されたい。たとえば、「01」は単一の資源に対応していても良く、「10」は2つの資源に対応していても良く、「11」は4つの資源に対応していても良い。
第1のHARQ送信割当てフィールド530において複数のビットを用いる場合、基地局は、データを、第1のHARQ送信割当てフィールドにおいてアクティブであると示されたN番目の移動局に、M+1番目の未使用資源から始まる対応する数の資源を用いて送信する。ここでMは、以前のN−1移動局に対して割り当てられた資源の総数であり、Nは正の整数であり、Mは負でない整数である。
いくつかの実施形態においては、無線資源割り当て重み付け情報は、ボコーダ・レート、変調、またはコーディング情報を含んでいても良い。この場合もやはり、資源を、前述したように持続的な方法で割り当てる。移動局の第1のHARQ送信機会の或るインスタンスに対応するロング・フレームの間に施される持続的な割当ては、移動局の第1のHARQ送信機会の次のインスタンスに対応するロング・フレームを越えて続いても良い。このように実施することによって、基地局は、2つのパケットを同じ移動局に同時に送信することができる。この技術のことを本明細書ではしばしば、同時送信と言う。
制御ヘッダ502(用いる場合)、利用資源フィールド510、および第1のHARQ送信割当てフィールド530を含む情報要素501を、共有の制御チャンネル上で移動局グループに送る。また、前述したように、移動局グループは時間周波数資源の組も共有している。共有の制御チャンネルは通常、基地局103によって、各ロング・フレームにおいて、ロング・フレーム内で資源を割り当てるために送信されるが、共有の制御チャンネルは、基地局103によって、先行する任意のロング・フレームにおいて送信できることが理解される。
音声を含むいくつかのアプリケーションに対しては、パケットは比較的一定のレートで到達する。たとえばVoIPアプリケーションの場合には、ボコーダ・フレームが、ほぼ20msごとに到達する場合がある。図3を再び参照して、VoIPアプリケーションの場合には、ボコーダ・フレームは、ロング・フレーム番号0の開始で始まってほぼ20msごとに到達する場合がある。基地局は、ヘッダ・データをボコーダ・フレームに加えて、フレームをエンコードして音声パケットを形成する。次に基地局は、音声パケットを含む符号の少なくとも一部を変調して、ロング・フレーム番号0において移動局に送信する。この送信を第1の送信と言う。
パケットを受信した移動局は、それをデコードして音声情報を得ることを試みる。移動局が、第1の送信から得られる音声パケットのデコードに成功した場合、移動局は確認応答(ACK)メッセージを基地局へ送る。ACKを受信すると、基地局は、何らの付加情報も送信しない、すなわち、ロング・フレーム3、6、および9において、音声パケットを移動局に再送信することはしない。実際には、利用チャンネル・フィールド510によって、これらの資源を他の移動局が使用することができる。しかし移動局が音声パケットのデコードに成功できなかった場合、移動局は負の確認応答(NACK)メッセージを基地局へ送る。
基地局は、NACKメッセージを受信すると、ロング・フレーム番号3において、音声パケットの付加的な符号を移動局に送る。これを第2の送信と言う。移動局が第2の送信の後に音声パケットのデコードに成功した場合、移動局はACKメッセージを基地局に送る場合がある。ACKメッセージを受信すると、基地局は、ロング・フレーム6および9において、何らの付加情報も移動局に送信することを控える。しかし移動局が音声パケットのデコードに成功できなかった場合、移動局はNACKメッセージを基地局に送り、基地局はこれに応答して、ロング・フレーム番号6において、音声パケットの付加的な符号を第3の送信において送る。いくつかの実施形態においては、ACKを送信しないことによってNACKを示し、したがって応答がないことによって、移動局はNACK応答を示しても良い。
同様に移動局は、自身が第3の送信のデコードに成功することに応じて、ACKまたはNACKメッセージを送っても良く、NACKメッセージの場合には、基地局は、ロング・フレーム番号9において、音声パケットの付加的な符号を第4の送信において送る。この場合もやはり、移動局は、自身がパケットのデコードに成功することに応じてACKまたはNACKメッセージを送っても良い。持続的な割り当てを用いる場合、基地局は、ロング・フレーム0、3、6、および9において、データを移動局に同じ時間周波数資源上で送信する。
第1のHARQ送信上でのみ示される持続的な割当てを容易にするためには、グループ位置とHARQ送信機会との間の所定の関係が必要である。図6に、種々の実施形態によるこの所定の関係の例を例示する。図6によって例証される実施形態においては、主な移動局グループが4つのサブグループにさらに再分割されている。各サブグループには、自身のHARQ送信機会に対して特定の並びが割り当てられる。こうして、図6には、パケットN609およびパケットN+1 611として示される連続する2つのエンコードされたパケットが例示されている。ここで、Nは正の整数である。こうして、基地局は、サブグループ0 601に対するパケットNの第1、第2、第3、および第4のHARQ送信機会が、ロング・フレーム番号0、3、6、および9において(それぞれ図示するように)起こると規定しても良い。同様に、基地局は、サブグループ1 603に対するパケットNの第2、第3、および第4のHARQ送信機会ならびにパケットN+1の第1のHARQ送信機会が、ロング・フレーム番号0、3、6、および9において(それぞれ図示するように)起こると規定しても良い。
移動局が複数のサブグループに割り当てられている場合、基地局は、同じスーパー・フレームの複数のロング・フレームの間に移動局へのパケットの送信を開始しても良い。この結果、基地局は、ある特定のロング・フレームの間に特定の移動局に複数のパケットを同時に送信することができる。たとえば、基地局は、あるパケットの第2のHARQ送信を送信する一方で、第2のパケットの第1のHARQ送信を送信することを、特定のロング・フレームの間に行なっても良い。さらに、種々のタイプの移動局が、移動局の処理能力に応じて、異なる数の同時パケット送信をサポートしても良い。したがって、移動局が基地局に、移動局がデコードすることができる同時パケット送信の数を示しても良い。表示は、移動局の能力特性であっても良く、これを基地局に制御チャンネル上で送っても良い。
次に図6に戻って、プロセスをサブグループ2 605およびサブグループ3 607に対して、図6に示すように繰り返す。HARQ送信機会の特定の並びを、その後のパケットに対して、既知の間隔で、たとえば図6に示すような各スーパー・フレームにおいて繰り返す。サブグループとHARQ送信機会との間で確立された関係に基づいて、基地局は移動局をサブグループに、グループ位置に基づく系統的な方法で割り当てても良い。
たとえば、サイズ「K」の移動局グループの場合、基地局は、第1のK/4グループ位置をサブグループ0に属するように規定し、第2のK/4グループ位置をサブグループ1に属するように規定し、第3のK/4グループ位置をサブグループ2に属するように規定し、また最後のK/4グループ位置をサブグループ3に属するように規定しても良い。別の実施形態においては、サブグループ0が、第1のグループ位置から始まって4グループ位置ごとに対応しても良いし、サブグループ1が、または第2のビットマップ位置から始まって4グループ位置ごとに対応しても良い等である。
代替的な実施形態においては、基地局は、各移動局を1または複数のサブグループに明白に割り当てる。たとえば、4つのサブグループがある場合、各移動局を、4つのサブグループのうちの2つに割り当てても良い。このようにして、基地局は、インターレース・パターンを構成する4つのロング・フレームのうちの2つにおいて、各移動局へのパケットの送信を開始しても良い。関係する実施形態においては、すべての移動局をすべてのサブグループに割り当てる。その結果、基地局は、インターレース・パターンを構成する各ロング・フレームにおいて、パケットの送信を開始することができる。制御チャンネル・オーバーヘッドは、各移動局を1つのサブグループのみに割り当てたときに最小であり、各移動局をすべてのサブグループに割り当てたときに最大である。他方で、潜在的な遅延は、各移動局を1つのサブグループのみに割り当てたときに最大であり、各移動局をすべてのサブグループに割り当てたときに最小である。したがって基地局は、制御チャンネル・オーバーヘッド対遅延をトレードオフするように移動局を1または複数のサブグループに割り当てても良い。基地局はすべての移動局を同じ数のサブグループに割り当てる必要はない。たとえば、移動局を、遅延を小さくするために複数のサブグループに割り当てても良い。この場合、決定は、基地局が決定するパラメータに基づいてなされる。パラメータは、たとえば(これらに限定されないが)サービスのQoS値、ネットワークを通して生じる遅延を記述する値、測定された遅延、ならびにユーザがオペレータとの間でサブスクライブするサービスのレベルである。
種々の実施形態のすべてに対して、グループ位置とHARQ送信機会との間の所定の関係によって、グループ内の各移動局がグループの他のすべてのメンバに対するHARQ送信機会を演繹的に知ることができるということを理解することは重要である。所定の関係は、基地局から移動局へ制御チャンネル上で送信しても良いし、または移動局に(たとえばメモリに)記憶しても良い。
いくつかの実施形態においては、基地局において、移動局を各サブグループに割り当てる基準を確立する。1つの考えられる基準は、移動局をサブグループに、その有効範囲エリア107に対する位置に基づいて、またはもっと具体的に移動局の順方向リンク・ジオメトリに基づいて配置することである。このような位置情報は、移動局から報告されるチャンネル品質情報から決定しても良い。たとえば、順方向リンク・ジオメトリが−1.5db未満である移動局をサブグループ0内に配置することができ、順方向リンク・ジオメトリが−1.5db〜0dbである移動局をサブグループ1内に配置することができ、順方向リンク・ジオメトリが0db〜3dbである移動局をサブグループ2内に配置することができ、順方向リンク・ジオメトリが3dbを上回る移動局をサブグループ2内に配置することができる。グループ位置を割り当てたら、移動局を最初にこれらのサブグループのうちの1つに配置する。この実施形態においては、各サブグループに割り当てられる等しくない数の移動局が存在していても良い。さらに、割り当てられたグループ位置は、割り当てられたサブグループに対して既知の関係がなくても良い。その結果、基地局は、移動局に、その割り当てられたサブグループおよび割り当てられたサブグループ位置を示しても良い。
さらに、第1のHARQ送信割当てフィールド530は、第1のHARQ送信機会が規定されたサブグループに割り当てられる移動局の数に応じて、特定のインターレース・パターンの各ロング・フレームにおいて異なるサイズを有することができる。いったん、利用資源フィールド510および第1のHARQ送信割当てフィールド530が決定されて、それらを送信する準備ができたら、第1のHARQ送信機会が規定されたサブグループ内のユーザに対するチャンネル品質情報に基づいて、コーディングおよび送信パワーの量を設定する。サブグループが、移動局順方向リンク・ジオメトリを考慮することによって構成されたので、異なる量のコーディングおよび送信パワーが、インターレース・パターンの各ロング・フレームにおいて必要である。基地局は、移動局のジオメトリが変化したら、移動局を1つのサブグループから別のサブグループへ、サブグループ変化メッセージを用いて動かしても良い。
図7および図8に、利用資源フィールド510および第1のHARQ送信割当てフィールド530を有する種々の実施形態の典型的な割り当て方式を例示する。図8では、図7に示す例の後の時間におけるある瞬間、すなわちロング・フレーム番号3のスナップショットを想定している。図7に示すシナリオは、ロング・フレーム番号0のスナップショットである。
図7を参照して、8つの移動局がグループ730に割り当てられ、これらに対してグループ位置1〜8が割り当てられている。移動局3(MS3)にはグループ位置1が割り当てられ、MS6にはグループ位置2が割り当てられ、MS7にはグループ位置3が割り当てられ、MS9にはグループ位置4が割り当てられ、MS10にはグループ位置5が割り当てられ、MS13にはグループ位置6が割り当てられ、MS14にはグループ位置7が割り当てられ、MS17にはグループ位置8が割り当てられている。
グループ位置1および2がサブグループ0に割り当てられ、グループ位置3および4がサブグループ1に割り当てられ、グループ位置5および6がサブグループ2に割り当てられ、グループ位置7および8がサブグループ3に割り当てられている。サブグループとHARQ送信機会との間の関係は、図6に示すものと同様である。位置情報を割り当てることに加えて、基地局は、グループ730に、共有資源の組708と割り当てられた順序付けパターン770(資源708を割り当てる順番を示す)との表示を送信する。この情報を、制御チャンネル上で基地局から移動局へ送信しても良い。割り当てられた順序付けパターン770が共有資源の組708に適用されると、資源は708に示すように番号付けされる。
基地局は、利用資源フィールド750および第1のHARQ送信割当てフィールド760を、共有の制御チャンネルの一部として送信する。利用資源フィールドは長さが8のビットマップであり、各ビットマップ位置は共有資源の1つに対応する。特に、第1のビットマップ位置は第1の共有資源に対応し、第2のビットマップ位置は第2の共有資源に対応する等である。利用資源フィールド750における「1」は、共有資源の組における対応する資源が、進行中の送信に対して現時点で用いられていることを示し、一方で、利用資源フィールド750における「0」は、共有資源の組における対応する資源が、進行中の送信に対して現時点で用いられておらず、したがって第1の送信に対して利用可能であることを示す。利用資源フィールドに基づいて、グループ内の移動局は、どの資源が進行中の送信に対して用いられているかを、709に示すように決定する。第1のHARQ送信割当てフィールド760は長さが2のビットマップであり、各ビットマップ位置は、第1のHARQ送信機会が規定される移動局に対応する。この例では、第1のHARQ送信割当てフィールド760における「1」は、対応する移動局に共有資源の組の1つが割り当てられていることを示し、一方で、第1のHARQ送信割当てフィールド760における「0」は、対応する移動局に共有資源の組の1つが割り当てられていないことを示す。第1のHARQ送信割当てフィールド760の第1のビットマップ位置は、サブグループ内の第1の移動局に対応付けられ、一方で、第1のHARQ送信割当てフィールド760の第2のビットマップ位置は、サブグループ内の第2の移動局に対応付けられる。この例では、第1のHARQ送信割当てフィールド760におけるN番目の「1」に対応する移動局には、利用資源フィールド750によって規定されるN番目の未使用資源が割り当てられる。
これらのルールに基づいて、ロング・フレーム番号0に対しては、基地局は共有資源の組708からの資源をサブグループ0に、710に示すように持続的な方法で割り当てる。特に、MS3には709の第1の未使用資源を割り当て、MS6には709の第2の未使用資源を割り当てる。資源割り当て710における「X」は、資源が別の移動局によって用いられていることを示す。
基地局は、利用資源フィールド750および第1のHARQ送信割当てフィールド760をエンコードして、共有の制御チャンネル上で送る。移動局は、共有の制御チャンネルを受信およびデコードして、移動局の利用資源フィールド750および第1のHARQ送信割当てフィールド760を決定する。たとえば、ロング・フレーム番号に基づいて、MS3およびMS6は、それらに対して第1のHARQ送信機会が規定されていることを決定する。次にMS3およびMS6は、どの共有資源の組が進行中の送信に対して現時点で用いられているかを、利用資源フィールド750から決定する。次に、第1のHARQ送信割当てフィールド760に基づいて、MS3は、未使用資源の組から資源が割り当てられているのは第1の移動局であることおよび1つの資源が割り当てられていることを、決定しても良い。したがって、MS3は、710に示すように自身の資源割り当てを決定する。同様にMS6は、未使用資源の組から資源が割り当てられているのは第2の移動局であることおよび1つの資源が割り当てられていることを決定しても良い。MS6は、1つの資源が以前に割り当てられたことを決定し、したがって、710に示すように自身の割り当てを決定する。
図8に、ロング・フレーム番号3に対する割り当て例を示す。図6を再び参照して、基地局は資源を、その第1のHARQ送信機会に対してサブグループ3に割り当て、その第2のHARQ送信機会に対してサブグループ0に割り当て、その第3のHARQ送信機会に対してサブグループ1に割り当て、その第4のHARQ送信機会に対してサブグループ2に割り当てる。図8に示すように、サブグループ3における移動局はここでは、第1のHARQ送信割当てフィールド860のビットマップ位置に対応する。
たとえば、MS6は、NACKメッセージを基地局へ送っていても良く、一方で、MS3はACKメッセージを送っていても良い。さらに、基地局は、たとえばMS17へ送信すべきだがMS14には送信すべきでない新しいパケットを有していても良い。こうして基地局は、どの共有資源の組が現時点で用いられているかを示す利用資源フィールド860と、第1のHARQ送信機会が規定されるどの移動局に共有資源の1つが割り当てられているかを示す第1のHARQ送信割当てフィールド860とを送る。MS6がNACKを送ったので、また基地局が資源を持続的な方法で割り当てているので、MS6には、ロング・フレーム番号3において資源番号5が割り当てられる。基地局は、他の移動局に対して、資源番号5が進行中の送信に対して用いられていることを、利用資源フィールド850を用いて示す。MS3がACKを送ったので、基地局は、他の移動局に対して、資源番号2が進行中の送信に対して用いられていることを、利用資源フィールド850を用いて示す。
基地局は、利用資源フィールド850および継続フィールド860をエンコードして、共有の制御チャンネル上で送る。ロング・フレーム番号に基づいて、MS14およびMS17は、それらに対して第1のHARQ送信機会が規定されていることを決定する。次に、MS14は、第1のHARQ送信割当てフィールド860に基づいて、共有資源のうちの1つが割り当てられてはいないことを決定し、一方でMS17は、第1のHARQ送信割当てフィールド860に基づいて、共有資源のうちの1つが割り当てられていることを決定する。そして、MS17は、どの共有資源の組が進行中の送信に対して現時点で用いられているかを、利用資源フィールド850から決定する。次に、第1のHARQ送信割当てフィールド860に基づいて、MS17は、未使用資源の組から資源が割り当てられているのは第1の移動局であること、および1つの資源が割り当てられていることを決定しても良い。したがって、MS17は、810に示すように自身の資源割り当てを決定する。
図9に、割当て(第1の送信)フィールド550および割当て(第2の送信)フィールド560を有する種々の実施形態の典型的な割り当て方式を例示する。たとえば、図9を参照して、サブ・グループ0内では2つのサブ・サブグループが規定されている。すなわちサブ・サブグループ0およびサブ・サブグループ1である。サブ・サブグループ0内の移動局にはグループ位置が割り当てられている。さらにグループ位置は、サブ・グループにその第1のHARQ送信機会が割り当てられているときに、共有の時間周波数資源の1つに対応付けられている。
図9を参照して、第1の位置は第1の共有資源990に対応付けられる。第2の位置は第2の共有資源992に対応付けられる。第1の位置が「1」によって示される場合、位置1に対応付けられる移動局には、位置1に対応付けられる共有資源990が割り当てられる。第1のビットマップ位置が「0」によって示される場合、残りの移動局は、ビットマップ位置1に対応付けられる移動局が、このロング・フレームの間にサービスされていないことを認知し、したがって、対応付けられる資源が利用可能であることも認知する。同様の関係が第2のビットマップ位置に対して存在する。この説明のための例では、割当て(第1の送信)は、移動局当たり1ビットを有していて、「1」は1つの資源が割り当てられていることを示し、「0」は資源が割り当てられていないことを示す。
第1の位置が「0」によって示されているため、残りの移動局は、第1の共有資源990が現時点ではMS3によって用いられていないことを認知し、したがって、第1の共有資源990が利用可能であることも認知する。さらに、第2のビットマップ位置が「1」によって示されているため、残りの移動局は、第2の共有資源992が現時点でMS6によって用いられていることを認知し、したがって、第2の共有資源992が利用可能でないことも認知する。特に、MS7は、第1の共有資源から資源の割り当てを開始することを認知し、一方で、MS10は、資源を割り当てるときに第2の共有資源992を省略することを認知する。第1のサブ・サブ・グループのサイズは、ゼロから全体のサブ・グループのサイズまで変化することができる。第1のサブ・サブグループのサイズは、制御チャンネル上に示しても良いし、割当て(第1の送信)フィールドと同じメッセージ内に示しても良いし、またはサブ・グループのサイズに依存してあらかじめ規定されたルールに基づいても良い。
いくつかの実施形態においては、異なる基地局がそれらのサブグループを、低ジオメトリ・サブグループに対する第1の送信機会が、隣接する基地局において異なるロング・フレーム内に配置されるように、規定しても良い。一例として、各基地局103が自身の有効範囲エリア107内に3つのセクタを有し、3つのセクタをセクタ0、セクタ1、およびセクタ2と示すシナリオについて考える。図10に、第1のHARQ送信機会を、異なるセクタ内の異なるサブグループに対してどのように規定し得るかを例示する。
こうして、3つのサブグループを規定しても良い。すなわちサブグループ0、サブグループ1、およびサブグループ2である。サブグループ0は、低ジオメトリ・サブグループであり、サブグループ1は、中間ジオメトリ・サブグループであり、サブグループ2は高ジオメトリ・サブグループである。図10を参照して、セクタ0において、資源を、第1のHARQ送信機会の場合に、ロング・フレーム0、6、および3におけるそれぞれサブグループ0、1、および2に対して割り当てる。セクタ1において、資源を、第1のHARQ送信機会の場合に、ロング・フレーム3、0、および6におけるそれぞれサブグループ0、1、および2に対して割り当てる。セクタ2において、資源を、第1のHARQ送信機会の場合に、ロング・フレーム6、3、および0におけるそれぞれサブグループ0、1、および2に対して割り当てる。
このような構造は、他のセクタの干渉の影響を平均化することに対して優位である。特に、3つのセクタにおける1つのみが、利用資源フィールド510と第1のHARQ送信割当てフィールド530とを含む共有の制御チャンネルを、特定のロング・フレームの間に低ジオメトリ・サブグループに送信している。
関係する実施形態においては、最低ジオメトリを伴う移動局に対応するサブグループ(低ジオメトリ・サブグループと示す)の各メンバに、VoIP通話の間に持続的な資源を割り当てる。この実施形態においては、第1のHARQ送信機会が低ジオメトリ・サブグループに対して規定されるロング・フレームの間に、第1のHARQ送信割当てフィールド530を、図5cに示すような資源再割当てフィールド540と取り替える。代表的な実施形態においては、共有資源の組における各資源は、資源再割当てフィールド540におけるビットマップ位置に対応する。これらのロング・フレームの間に、各移動局は、共有の制御チャンネルをデコードして、利用資源フィールド510および資源再割当てフィールド540を取り出す。低ジオメトリ・サブグループは、共有資源の1つが割り当てられているか否かを、利用資源フィールド530における自身の割り当てられた持続的な資源に対応するビットをチェックすることによって判定する。
ビット「1」である場合、基地局はパケットを移動局に送信する。ビットが「0」である場合、基地局はパケットを移動局に送信しない。低ジオメトリ・サブグループに属する移動局が、共有の制御チャンネルをデコードすることができない場合、これらの移動局は、基地局がパケットを送信していることを想定しても良く、その結果、これらの移動局が共有の制御チャンネルをデコードする必要がなくなる。低ジオメトリ・サブグループ移動局が共有の制御チャンネルをデコードすることは、やはり優位である。なぜならば、基地局がパケットを移動局に送信していない場合、移動局は、自身の次の第1のHARQ送信機会が規定されるまで、低減パワー・モードに入っても良いからである。
残りの移動局は、新しい資源割り当てを以下のように決定する。資源再割当てフィールド540におけるN番目の「1」に対応する資源が以前に割り当てられている移動局には、利用資源フィールド510におけるN番目の「0」に対応する資源を割り当てる。この資源割り当ては持続的であっても良い。前述の例では、利用資源フィールド510および資源再割当てフィールド540を、第1のHARQ送信機会を低ジオメトリ・サブグループに対して規定したロング・フレームの間に用いた。代替的な実施形態においては、利用資源フィールド510および資源再割当てフィールド540を、各ロング・フレームにおいて用いて資源を割り当てる。
前述した種々の実施形態においては、異なる2つの有効範囲エリア107における基地局からのマルチキャストを、以下の手順に従って行なっても良い。最初に、移動局に、前述したように第1の有効範囲エリア107におけるグループ位置を割り当てる。第1の有効範囲エリアおよび第2の有効範囲エリアの両方における両基地局からのマルチキャスティングが優位であると判定されたときには、第1の有効範囲エリアにおける基地局は、特定の移動局に対する現在のパケットおよび現在の資源割り当てを、第2の有効範囲エリアにおける基地局に送信する。なお、第1の有効範囲エリアにおける基地局と第2の有効範囲エリアにおける基地局とは、同じであっても良い。第2の有効範囲エリアにおける基地局は、第1の有効範囲エリアにおける基地局から示された資源に対応するビットを、自身の利用資源フィールド510における「1」に設定し、現在のパケットを目標移動局に対して、第1の有効範囲エリアにおける基地局から示された資源上で送信する。なお移動局には、第2の有効範囲エリアにおけるグループ位置は割り当てない。
いくつかの実施形態においては、共有の制御チャンネルは、割当て(第1の送信)フィールド550および割当て(その後の送信)フィールド560から構成され、これは図5dに示す通りである。この実施形態においては、各移動局は、割当て(第1の送信)フィールド550または割当て(その後の送信)フィールド560におけるビットに対応付けられる。この実施形態においては、基地局は、各サブグループ内に2つのサブ・サブグループを確立しても良い。基地局は、特定の資源ブロックを第1のサブ・サブグループ(サブ・サブグループ0)の各メンバに対応付けることを、サブグループに対して第1のHARQ送信機会が規定されたときに行なう。第1のHARQ送信機会が規定されたサブグループの第1のサブ・サブグループ内の移動局に対応するビットを「1」に設定した場合、その移動局に、対応付けられた資源を割り当てられる。第1のHARQ送信機会が規定されたサブグループの第2のサブ・サブグループ内の移動局の組におけるN番目の移動局と、残りのサブグループ内の移動局とに、第1のHARQ送信機会が規定されたサブグループの第1のサブ・サブグループに対して割り当てられていないN番目の資源を割り当てる。
いくつかの実施形態においては、送信中に蓄積される遅延を緩和するために、サブグループに割り当てられた移動局に周期的に付加的な送信機会を与える。これは、スーパー・フレーム210が音声フレームよりも長い状況の場合に必要となることがある。これに対処するために、追加ビットを移動局に、N番目の送信機会ごとに割り当てる。したがって、例として、730におけるサブ・グループ0のMS3について考える。この移動局の第1の送信機会が4回発生する(N=4)ごとに、ビットマップ760は、MS3に対応する追加ビットであって、ビットマップ760の終わりに添付され、移動局MS3がこの第2の割当てビットを確認し得るように順序付けられた追加ビットを有する。この付加的な送信割当てのその後のマッピングは、以前の例の場合と同様である。代替的な実施においては、P番目の追加ビット(N番目の送信機会ごとに付加される)を、760におけるP番目の第1のHARQ割当てビット位置に結合することができる。これらのビットは通常、ビットマップ760の終わりに添付され、それらの存在および場所は制御メッセージ内に示される。
いくつかの実施形態においては、選択した移動局に、あらかじめ規定された資源から第1の送信割当てを与えても良い。この資源は、必ずしも共有資源の一部ではなく、選択した移動局に対してその第1の送信時にのみ利用可能である。第1の送信割当てを行なった後で、移動局を、その第2の送信時に、ビットマップ760における第1の送信割当てを有する他の任意の移動局として処理し、この処理は、その送信が実際はこの移動局の第2の送信であったとしても行なう。これらの選択した移動局の第2の送信および残りの送信に送信割り当てを、ビットマップ760、割り当てられた資源710を用いて与え、利用資源をビットマップ750を用いて示す。
別の代替的な実施形態においては、各移動局に、初期送信をその移動局に伝えるときに常に用いられる特定のあらかじめ規定された資源を(資源割り当て710から)割り当てる。その結果、移動局が、自身の初期送信が配置される場所を認知することが保証される。この実施形態において、利用資源ビットマップ750には各ビット場所に「1」が含まれていて、対応する資源が初期送信を、その対応する資源が割り当てられた移動局に伝えていることを示している。割当てビットマップ760にも、各送信資源に対するビットが含まれている。しかし割当てビットマップ760は、機能として、対応する資源を直前の送信機会に用いていたパケット送信が、現在の送信機会において継続される(おそらく異なる資源上だが)ということを示す機能がある。これらの継続送信を、利用資源ビットマップ750内に対応する「1」を有さない利用可能な資源に束ねることを、ラウンド・ロビンを用いて、または移動局に予め認知されているかもしくは移動局に信号送信される他の適切な方法を用いて、行なう。
逆方向リンクは、順方向リンクに類似する仕方で動作し、その基本的な違いは、以下で強調し詳述する通りである。一般的に、順方向リンクの場合、基地局スケジューリング・エンティティが、どの移動局に対してデータを送信するかを決定するとともに、利用資源フィールド510および第1のHARQ送信割当てフィールド530を用いて、グループ内の移動局に、どの移動局がデータを受信しているかを示す。逆方向リンクの場合、基地局スケジューリング・エンティティが、どの移動局からデータを受信するかを決定するとともに、利用資源フィールド510および第1のHARQ送信割当てフィールド530を用いて、グループ内の移動局に、どの移動局にデータ送信用の資源が許可されているかを示す。順方向リンクおよび逆方向リンクに対して、別個の利用資源フィールド510および第1のHARQ送信割当てフィールド530が存在するが、いくつかの実施形態においてはフィールドの組全体を一緒にエンコードしても良い。
逆方向リンクのHARQプロセスは、順方向リンクのそれと同様であり、基地局および移動局の役割が反対である。FLと同様に、RLは持続的な割当てを利用し、図6に示すようなグループ位置とHARQ送信機会との間の所定の関係に基づく。
前述したように、直交する資源上で逆方向リンク送信をスケジューリングすることは、要求/移動局がチャンネルを要求して基地局が要求を許可するかまたは許可を拒否する許可メカニズムに基づく。図11に、逆方向リンク送信を行なうために基地局が共有資源の組の1つを許可することを要求するために移動局が用いる典型的な要求メカニズムを例示する。図11を参照して、8つの移動局がグループ1130に割り当てられ、これらの移動局にグループ位置1〜8が割り当てられている。移動局3(MS3)にはグループ位置1が割り当てられ、MS6にはグループ位置2が割り当てられ、MS7にはグループ位置3が割り当てられ、MS9にはグループ位置4が割り当てられ、MS10にはグループ位置5が割り当てられ、MS13にはグループ位置6が割り当てられ、MS14にはグループ位置7が割り当てられ、MS17にはグループ位置8が割り当てられている。
HARQ送信機会は、図6に示すものと同様である。各ロング・フレームの間に、次回の許可インスタンスに対して第1のHARQ送信機会が規定される移動局のみが、要求メッセージを送信する。たとえば、基地局が、各スーパー・フレームのロング・フレーム番号0においてサブグループ0に対して資源を許可する場合、サブグループ0は、先行するロング・フレーム(たとえば先行するスーパー・フレームのロング・フレーム番号9)において資源を要求する。より詳細には、各移動局には、特定のロング・フレームと特定のOFDM資源とが、自身の逆方向リンク送信を要求するために割り当てられる。資源を要求するためのOFDM資源は、特定のOFDM副搬送波、特定のOFDM符号、OFDM副搬送波およびOFDM符号の組上での特定のウォルシュ・コード、または組み合わせとすることができる。
図11を参照して、サブグループ0に、逆方向リンク資源を要求するためにロング・フレーム番号9が割り当てられている場合について考える。さらに、MS3には逆方向リンク上で送信するパケットがあり、一方でMS6には逆方向リンク上で送信するパケットがない場合について考える。したがって、MS3から要求メッセージ1110が基地局1120に送信される。これらの要求メッセージ(または要求メッセージがないこと)に基づいて、基地局は特定の移動局に対して特定の資源を許可する。
RLに対する資源割り当てシグナリングは、FLのそれと同様である。これを例示するために、図12に、利用資源フィールド1210および第1のHARQ送信割当てフィールド1230を有する種々の実施形態の典型的な割り当て方式を示す。グループ割当て、サブグループ割当て、およびサブグループとHARQ送信機会との間の関係は、図12に示すものと同じである。
基地局からグループ1230に、共有資源の組1208と資源1208が割り当てられる順番を示す割り当てられた順序付けパターン1270との表示が送信される。なお、特定のグループに対するRL資源は、FL資源と同じであっても良いし、RL資源と異なっていても良い。さらに、FLおよびRL資源の数は同じであっても良いし異なっていても良い。この情報を、制御チャンネル上で基地局から移動局へ送信しても良い。割り当てられた順序付けパターン1270が共有資源の組1208に適用されると、資源には1208に示すように番号付けがなされる。
基地局は、利用資源フィールド1250および第1のHARQ送信割当てフィールド1260を、共有の制御チャンネルの一部として送信する。利用資源フィールドは長さが8のビットマップであり、各ビットマップ位置は共有資源の1つに対応する。特に、第1のビットマップ位置は第1の共有資源に対応し、第2のビットマップ位置は第2の共有資源に対応する等である。利用資源フィールド1250における「1」は、共有資源の組における対応する資源が、進行中の送信に対して現時点で用いられていることを示し、一方で、利用資源フィールド1250における「0」は、共有資源の組における対応する資源が、進行中の送信に対して現時点で用いられておらず、したがって第1の送信に対して利用可能であることを示す。
利用資源フィールドに基づいて、グループ内の移動局は、どの資源が、進行中の送信に対して用いられているかを、1209に示すように決定する。第1のHARQ送信割当てフィールド1260は長さが2のビットマップであり、各ビットマップ位置は、第1のHARQ送信機会が規定される移動局に対応する。この例では、第1のHARQ送信割当てフィールド1260における「1」は、対応する移動局に共有資源の組の1つが割り当てられていることを示し、第1のHARQ送信割当てフィールド1260における「0」は、対応する移動局に共有資源の組の1つが割り当てられていないことを示す。
第1のHARQ送信割当てフィールド1260の第1のビットマップ位置は、サブグループ内の第1の移動局に対応付けられ、一方で、第1のHARQ送信割当てフィールド1260の第2のビットマップ位置は、サブグループ内の第2の移動局に対応付けられる。この例では、第1のHARQ送信割当てフィールド1260におけるN番目の「1」に対応する移動局には、利用資源フィールド1250によって規定されるN番目の未使用資源が割り当てられる(許可される)。
これらのルールに基づいて、ロング・フレーム番号0に対しては、基地局は共有資源の組1208からの資源を、1210に示すようにサブグループ0に持続的な方法で割り当てる(許可する)。図11から、MS3は資源を要求したがMS6は資源を要求しなかったことを、思い起こされたい。したがって、MS3には1209の第1の未使用資源を割り当て(許可し)、MS6には資源を割り当てない(許可しない)。資源割り当て1210における「X」は、資源が別の移動局によって用いられていることを示す。
基地局は、利用資源フィールド1250および第1のHARQ送信割当てフィールド1260をエンコードして、共有の制御チャンネル上で送る。移動局は、共有の制御チャンネルを受信およびデコードして、移動局の利用資源フィールド1250および第1のHARQ送信割当てフィールド1260を決定する。たとえば、ロング・フレーム番号に基づいて、MS3およびMS6は、それらに対して第1のHARQ送信機会が規定されていることを決定する。次に、MS3およびMS6は、どの共有資源の組が進行中の送信に対して現時点で用いられているかを、利用資源フィールド1250から決定する。次に、第1のHARQ送信割当てフィールド1260に基づいて、MS3は、未使用資源の組から資源が割り当てられているのは第1の移動局であること、および1つの資源が割り当てられていることを決定しても良い。したがって、MS3は、1210に示すように自身の資源割り当てを決定する。他方では、MS6は、資源が割り当てられていないことを決定しても良い。割り当てられた(許可された)資源に基づいて、移動局は、許可された資源を用いてRL上でパケットを送信する。基地局は、各移動局からの送信がどこで起こると予想されるかも認知する。
逆方向リンク動作の場合は、基地局は、利用資源フィールド510を用いて確認応答表示として機能しても良い。特に、いったん移動局に、持続的な方法で逆方向リンク送信に対する資源が割り当てられると、基地局は、パケットのデコードに成功するまでかまたは最大数の送信に達するまで、利用資源フィールド510において「1」を示す。このようにして、移動局が、自身の割り当てられた資源に対応するビットが基地局によって「1」から「0」に、最大数の送信に達する前に変えられたことを観察した場合、移動局は、基地局が移動局のパケットのデコードに成功したことを認知する。
順方向リンクに関して説明した動作と同様に、利用資源フィールド510および第1のHARQ送信割当てフィールド530を用いて、逆方向リンク上で1つの移動局に対して同時送信機会を示すことができる。しかし移動局には電力制限があるために、移動局が2つのパケットを同時に送信することは、特に有効範囲エリア107の外端部に配置された移動局の場合に、しばしば望ましくない。したがって、いくつかの実施形態においては、制御ヘッダ502を用いて、許可された特定の移動局に対して、異なるインターレースにおける資源かまたは同じインターレースの特定のフレームにおける(すなわち、資源がまだ許可されていないフレームにおける)資源を示す。
図13に、移動局に対して資源を許可する典型的な制御ヘッダを例示する。図13を参照して、制御ヘッダ1302には、移動局に資源を許可するための3つのフィールドが含まれる。第1に、位置識別子フィールド1304は、許可を意図する移動局の位置を示すために用いられる。第2に、インターレース割当てフィールド1306は、どのインターレースに対して許可が妥当であるかを示すために用いられる。たとえば、インターレース割当てフィールド1306は2ビットとすることができ、「00」は現在のインターレースを示し、「01」は次のインターレースを示し、「10」は次の後のインターレースを示す。
第3に、資源割り当てフィールド1308は、許可された特定の資源を示すために用いられる。制御ヘッダに示される許可は、前述したように持続的な割当てであっても良い。位置識別子フィールド1304、インターレース割当てフィールド1306、および資源割り当てフィールド1308の複数のコピーを用いて、複数の移動局に対する許可を示すことができる。移動局は制御ヘッダを処理して、自身の割り当てられたグループ位置が、制御ヘッダに列記された位置識別子1304にマッチするか否かを判定する。そうである場合には、移動局は、インターレース割当て1306および資源割り当て1308に記述された資源が許可されたことを決定する。
前述のような資源の許可に関係付けられるオーバーヘッドは、特定の条件の下で禁止することができる。したがって、いくつかの実施形態においては、ハッシュ・アルゴリズムを用いて制御ヘッダにおいて必要なビットの数を減らすことができる。この実施形態においては、制御ヘッダ1302にはMビット(Mは2以上の正の整数)が含まれていて、既知のインターレースにおいて(たとえば、次のインターレースにおいて)許可された特定の資源を示すハッシュ方式を制御する。特に、既知の数の送信を行なった後に現在のパケットに対して基地局から確認がなされていない各移動局は、自身の割り当てられたグループ位置のN個の最下位ビットを、Mビットの制御ヘッダに示された最下位ビットの数を切り捨てた後に見る。これらのビットは、許可された資源を表わす。基地局は、制御ヘッダの値の決定を、現在のパケットに対して基地局から確認がなされていない移動局の組に、オーバーラップしない資源が許可されるように行なう。次に基地局は、既知のインターレース(たとえば次のインターレース)におけるハッシュ方式に従って割り当てられる資源に対応する利用資源フィールドを、「1」に設定する。
説明のための例として、制御ヘッダの長さが4ビット(M=4)、Nの値が2ビット、既知のインターレースが次のインターレースの場合について考える。さらに、8ビットの位置指標である「10100110」および「011001010」を伴う移動局に対して基地局が現在のパケットを確認しなかったことを決定したと、想定する。基地局が4ビットの制御ヘッダを「0000」に設定した場合、移動局は、その許可された資源はそれぞれ「10」および「10」であると決定する。なぜならば、これらは、各位置指標における2つの最下位ビットだからである。これらの値が同じであるため、基地局は、制御ヘッダに対して異なる値を選択する。たとえば、基地局が4ビットの制御ヘッダを「0001」に設定した場合、移動局は、その許可された資源はそれぞれ「11」および「01」であると決定する。なぜならば、これらは、「0001」=1の最下位ビットを切り捨てた後の各位置指標の最も小さい2つの最下位ビットだからである。
これらの値は異なっているため、基地局は制御ヘッダのこの値を用いて、位置「10100110」を伴う移動局に「11」資源が、次のインターレースにおいて割り当てられること、および位置「11001010」を伴う移動局に「01」資源が、次のインターレースにおいて割り当てられることを示しても良い。基地局は、次のインターレースに割り当てられる移動局に、その資源のうちの2つが使用されていることを、資源「11」および資源「01」に対応する利用資源フィールドのビットを「1」に設定することによって示す。この方式では、ある特定の数の送信を行なった後で資源を必要としているのは少数の移動局のみであり、したがって制御ヘッダを見ているのは少数の移動局のみであるという事実を利用している。
次に図14を参照して、種々の実施形態による移動局1401および基地局1403のアーキテクチャを例示する。移動局1401は、VoIPアプリケーション1405、ネットワーキング層1407、無線リンク・コントローラ(RLC)1409、メディア・アクセス・コントローラ(MAC)1411、および物理層(PHY)1413を有するスタックを備えている。加えて、移動局1401はHARQコンポーネント1415を有している。HARQコンポーネント1415は、残りのコンポーネント/層の何れかに分離しても良いし、それらに統合しても良い。すでに詳細に述べたように、移動局1401のHARQコンポーネント1415は、データを送信または受信するための自身の資源割り当てを決定するために利用資源フィールドおよび/または第1のHARQ送信割当てフィールドを受信しても良い。移動局は、物理層上で基地局に要求メッセージを送信しても良い。
基地局1403は、同様に、VoIPアプリケーション1417、ネットワーキング層1419、RLC1421、MAC1423、およびPHY1427を有している。しかし基地局1403は付加的に、種々の実施形態において、HARQスケジューリング・コンポーネント1425を有している。すでに詳細に述べたように、基地局1403のHARQスケジューリング・コンポーネント1425は、予約されたブロック・フィールドおよび/または第1のHARQ送信割当てフィールドを、移動局のグループおよび/またはサブグループに、データを送信または受信するためのそれらの資源割り当てを示すために送っても良い。さらに、HARQスケジューリング・コンポーネント1425は、いくつかの実施形態において、HARQサブグループを規定しても良い。
図15は、いくつかの実施形態による移動局の主なコンポーネントを例示するブロック図である。移動局1500は、ユーザ・インターフェース1501、少なくとも1つのプロセッサ1503、および少なくとも1つのメモリ1505を備えている。メモリ1505の記憶領域は、移動局オペレーティング・システム1507、アプリケーション1509、および一般的なファイル記憶領域1511に対して十分なものである。移動局1500のユーザ・インターフェース1501は、次のようなユーザ・インターフェースの組み合わせであっても良い。たとえば(しかしこれらに限定されないが)、キーパッド、タッチ・スクリーン、音声起動コマンド入力、およびジャイロスコープ・カーソル制御である。移動局1500は、グラフィカル・ディスプレイ1513を有している。グラフィカル・ディスプレイ1513はまた、専用のプロセッサおよび/またはメモリ、ドライバなど(図15では示さず)を有していても良い。
図15は単に説明を目的としたものであって、本開示による移動局の主なコンポーネントを例示するためのものであり、移動局に必要な種々のコンポーネントおよびそれらの間の接続部の完全な概略図であることが意図されているわけではないことを、理解されたい。したがって、移動局は、図15に示していない他の種々のコンポーネントを備えてかつ依然として本開示の範囲内であっても良い。
図15に戻って、移動局1500は多くの送受信装置、たとえば送受信装置1515および1519を備えていても良い。送受信装置1515および1517は、種々の無線ネットワークと種々の規格とを用いて通信するためのものであっても良い。種々の規格はたとえば(これらに限定されないが)、UMTS、E−UMTS、E−HRPD、CDMA2000、802.11、802.16などである。
メモリ1505は単に説明を目的としたものであり、種々の方法で構成してかつ依然として本開示の範囲内に留まっていても良い。たとえば、メモリ1505は複数の要素から構成され、それぞれがプロセッサ1503に結合されていても良い。さらに、別個のプロセッサおよびメモリ要素が、特定のタスクたとえばグラフィカル・イメージをグラフィカル・ディスプレイ上で表すことに専ら用いられても良い。いずれの場合でも、メモリ1505は少なくとも、移動局1500用のオペレーティング・システム1507、アプリケーション1509、および一般的なファイル記憶領域1511に対する記憶領域を提供する機能を有する。いくつかの実施形態において、また図14に示すように、アプリケーション1509は、基地局におけるスタックと通信するソフトウェア・スタックを備えていても良い。したがって、アプリケーション1509は、すでに詳細に述べたように、基地局から受信したHARQスケジューリング情報を用いる能力を提供するためのHARQコンポーネント1519を備えていても良い。ファイル記憶領域1511は、図15に例示するように、HARQ OPPS割り当てに対する記憶領域を提供しても良い。
図16に、種々の実施形態による基地局の動作をまとめる。1601において、基地局は、以前に説明したように、種々の基準に基づいて資源をスケジューリングするために移動局をグループ化する。1603において、基地局は、図6に関して説明したような移動局グループ位置とその対応するHARQ送信機会との間の関係を規定する。1605において、基地局はさらに、次の送信機会に対するサブグループを決定しても良い。特に、1605において、基地局は、次の送信機会においてどのサブグループに第1のHARQ送信機会を割り当てるかを決定しても良い。1607において、基地局は、利用資源および第1のHARQ送信割当てフィールドを送る。これは、前述したように、共有の制御チャンネル上で送られるビットマッピングであっても良い。1607において、基地局は、グループ内の移動局から要求メッセージを受信しても良い。1609において、基地局は、共有資源の組を用いて移動局にデータを送っても良いし移動局からデータを受信しても良い。
図17は、共有の制御チャンネルを受信する移動局102の動作を示すフロー・チャートである。1701において、移動局は、自身のHARQ送信機会を、自身の割り当てられたグループ位置(すなわち、割り当てられたサブグループ)およびロング・フレーム番号に基づいて決定する。1703において、移動局は、第1のHARQ送信機会が現在のロング・フレームに対して規定されているか否かを判定する。そうでない場合には、1705において、移動局は、パケットの第1のHARQ送信機会の間に割り当てられた資源上で、引き続きデータを送信または受信する。ただしパケットが以前に確認されている場合は除く(この場合、移動局は何もしない)。そうである場合には、1707において移動局は共有の制御チャンネルを受信する。1709において、移動局は、利用資源フィールドおよび第1のHARQ送信割当てフィールドを、共有の制御チャンネルから取り出す。1711において、移動局は、共有資源の1つが割り当てられているかまたは要求されていたら許可されているかを、第1のHARQ送信割当てフィールドに基づいて判定する。最後に、1713において、資源が割り当てられているかまたは許可されている場合、移動局は、割り当てられたかまたは許可された正確な資源を、利用資源フィールドおよび第1のHARQ送信割当てフィールドを用いて決定し、割り当てられた資源上でデータを送信または受信する。
図18は、要求メッセージを送信するための移動局102の動作を示すフロー・チャートである。1801において、移動局は自身のHARQ送信機会を、自身の割り当てられたグループ位置(すなわち、割り当てられたサブグループ)および自身の次のロング・フレーム番号に基づいて決定する。1803において、移動局は、第1のHARQ送信機会が、逆方向リンク送信に対する次のロング・フレームに対して規定されているか否かを判定する。そうでない場合には、1811においてフロー・チャートは終了する。そうである場合には、1807において、移動局は、次のロング・フレームにおいて送信すべき新しいパケットがあるか否かを判定する。そうである場合には、1809において移動局は要求メッセージを基地局に送る。1811において、フロー・チャートは終了する。
種々の実施形態について例示し説明してきたが、本発明はそのように限定されるわけではないことを理解されたい。多くの変更、変化、変形、代用、および均等物が、添付の請求項によって規定される本発明の技術思想および範囲から逸脱することなく、当業者には想起される。