JP2010500854A - 単歯可動子巻線を有する電気機器 - Google Patents

単歯可動子巻線を有する電気機器 Download PDF

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Abstract

本発明は、固定子(11)に少なくとも8つの励磁極(P)を有しかつ整流子可動子(13)を有する電気機器(10)に関する。前記整流子可動子(13)は、励磁極の数と異なる数の極歯(Z)を有し、該極歯(Z)はそれぞれコイル(S)を担持し、該コイル(S)は整流子片(L)に接続されており、該整流子片(L)は対ごとにコンタクトブリッジ(B)を介して相互に接続されており、該整流子片数は極歯数の倍数である。前記電気機器の磁気リプルおよび電気リプルを低減するために、整流子片(L)の数は励磁極(P)の極対数の半分の倍数でありかつ全極対数の倍数ではないように設けられる。ここでは、極対数は偶数でなければならない。

Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載された電気機器、有利には直流モータに関する。
高トルクおよび低回転数を有する直流モータの場合、高い極数を選択すべきである。さらに、単歯(Einzelzahn)巻線を使用することにより、高出力密度ないしは高トルク密度を実現することができる。トルクリプルを小さくするためには、極数と歯数との最小公倍数(LCM)が可能な限り大きくなることにより、1回転あたりの歯と磁極との間に多くの異なる磁気分断位置が得られるように、歯数を選択すべきである。たとえば、8極の固定子と11個の歯部を有する整流子可動子とを有する直流機の場合、LCMは88になる。その際に、電気機器において構成スペースと製造手間とを小さく抑えるためには、整流子片の数を可能な限り小さく選択しなければならない。
WO02/21665A2から、整流子片の数に極数の倍数を使用することが公知である。さらに同文献では、ブラシ数をたとえば2つの炭素ブラシに低減するために、所定の間隔で整流子片をコンタクトブリッジによって相互に接続することも公知である。しかし、このような公知の構成の欠点は、整流子片の数が比較的大きく、かつこれに応じて、構成スペースおよび製造手間が大きいことである。
整流子片の数が極対数およびスロット数の倍数である場合には、磁気リラクタンスおよび電気整流によって生じる力変動およびトルク変動のオーダは等しくなる。このことによって、とりわけノイズ放射が高くなる。
本発明の開示
本発明では、電気機器のトルクリプルが可能な限り小さく、かつ整流子片数を公知のものよりも低減することを課題とする。
請求項1の特徴部分に記載の構成を有する電気機器の利点は、極数と歯数と整流子片数との有利な組み合わせにより、最大限のリプル低減を実現できることである。またこのことにより、コンパクトな構成の整流子によって、機器の構成スペースおよび製造手間を小さく抑えることができるという別の利点もある。このことによってさらに、ノイズ放射を低減することができる。
従属請求項に記載された構成により、独立請求項に記載された構成の有利な発展形態および改善形態が得られる。
整流子が2つの正極ブラシと2つの負極ブラシとを有し、これらの正極ブラシおよび負極ブラシはそれぞれ、整流子片幅全体の倍数だけずらされるのではなく、整流子片幅の半分だけ相互にずらされていることにより、コイルの整流が改善される。このことにより、電流整流は2つの正極ブラシないしは2つの負極ブラシで常にプッシュプルで行われる。このことは、ブラシが整流子片幅の整数倍ずらされる公知の構成では行われない。
ここでは、整流子片数に依存して異なる構成が実現される。有利には、整流子の整流子片数が偶数である場合、2つの正極ブラシおよび2つの負極ブラシはそれぞれ、励磁コイルの極ピッチの2倍だけ相互にずらされ、整流子片数が奇数である場合には、整流子の2つの正極ブラシおよび2つの負極ブラシは相互に180°ずらされる。また、負極ブラシのうち1つが正極ブラシのうち1つに対して、極ピッチの3倍だけ(電気機器の回転方向に)ずらされることにより、電気機器で最適な電流整流が実現される。それぞれ相互に4極ピッチずらされた整流子の整流子片をコンタクトブリッジによって相互に接続することによって、整流のさらなる最適化が実現される。
極歯のコイルおよび整流子のコンタクトブリッジを1つの巻線ワイヤで一続きで捲回することにより、該コイルおよびコンタクトブリッジを自動巻線機によって特に快適に製造することができる。このような電気機器は有利には、自動車において多岐にわたる用途で使用することができる。ワイパ直接駆動を行うための有利な実施形態として、ここではとりわけ、極数8ないしは極スロット数8と整流子片数22とから成る整流子可動子と8極固定子とを有する電気機器を提案する。
図面の簡単な説明
次に、例として図面を参照しながら、本発明を詳しく説明する。
第1の実施例として本発明による電気機器を概略的に示す前面図である。 自動巻線機によって製造される前記電気機器のコイルおよびコンタクトブリッジの巻回表である。 整流子可動子の最初の3つのコイルおよびコンタクトブリッジが示された、図1の電気機器の概略的な展開図である。 図2に示された巻回表にしたがってコイルおよびコンタクトブリッジ4〜6に対して行われる可動子巻線の製造を示す別の概略図である。 図2に示された巻回表にしたがってコイルおよびコンタクトブリッジ7〜9に対して行われる可動子巻線の製造を示す別の概略図である。 図2に示された巻回表にしたがってコイルおよびコンタクトブリッジ10〜11に対して行われる可動子巻線の製造を示す別の概略図である。 別の実施例として、9個の歯と18個の整流子片とを有する8極機を概略的に示す図である。 巻回表を示す。 図5の巻回表による図4の機器の展開図を概略的に示し、ここでは2つの最初のコイルおよびコンタクトブリッジが示されている。 11個の歯と33個の整流子片とを有する12極の電気機器を、第3の実施例で概略的に示す図である。 図7の電気機器に関連する巻回表である。 図7に示された機器の相応の展開図を示し、図8の巻回表にしたがって製造された最初の3つのコイルと6つのコンタクトブリッジとが示されている。
本発明の実施形態
図1は、第1の実施例として、永久磁石励磁式の8極直流モータを電気機器として概略的に示す前面図であり、該直流モータは10によって示されている。このような機器は有利には、自動車においてアクチュエータ、ファンおよびウィンドウワイパ等に使用され、高負荷で可能な限り自動車の寿命全体にわたって高信頼性で動作しなければならない。また、力およびトルクの変動が可能な限り小さく、かつノイズ放射が小さくなければならないという別の要件もある。直流モータ10は8極の固定子11を有し、該固定子11は動作空隙12を介して整流子可動子13と共働する。この整流子可動子は、下記では可動子と称される。この可動子13は積層薄板14から成り、該積層薄板14は、両側で支承される可動子軸15に固定されている。積層薄板14の周縁に、均等に分布された11個の極歯Zが配置されており、該極歯Z間にそれぞれ、可動子巻線17の総じて11個のコイルSを収容するためのスロットNが形成されている。コイルSはここでは単歯コイルとして、各1つの極歯Zに自動巻線機によって製造される。ここでは特に、コイルは、積層薄板14の前端面で可動子軸15の表面に設けられた整流子16に接続されている。整流子は、周縁にわたって均等に分布されて配置された22個の整流子片Lを有し、該整流子片Lは、定置された2つの正極炭素ブラシB+および2つの負極炭素ブラシB−と共働する。これらの炭素ブラシはそれぞれ相互に90°ずらされており、電気機器を動作させるために直流電流を供給される。可動子13の11個の極歯Zは、ここでは固定子11の8個の励磁極と共働する。電気機器のトルクリプルを可能な限り小さくするため、極歯の数は励磁極の数と異なる。さらにここでは、整流子片Lの数は極歯数の2倍である。
機器の最適な磁気リラクタンスと電気的整流とを実現するためには、さらに、整流子片Lの数は励磁極Pの対の数の半分の倍数であり、かつ、極対数自体の倍数にならないようにしなければならない。さらに、極対数は偶数でなければならない。これらの条件は、図1の直流モータ10では、極対数p=4および整流子片数の22に当てはまる。機器の整流はさらに、2つの正極ブラシB+および2つの負極ブラシB−が相互に、整流子片幅bの倍数だけずらされるのではなく、整流子片幅の半分だけずらされることにより、最適化される。このことにより、正極ブラシないしは負極ブラシのうち1つが整流子片Lの中央にあるときに常に、そのつど他方の正極ブラシないしは負極ブラシがそれぞれ2つの隣接する整流子片Lを橋洛することが保証される。さらに、整流子16の整流子片数が偶数である場合に最適な磁気リラクタンスを実現するためには、2つの正極ブラシB+および2つの負極ブラシB−をそれぞれ相互に、励磁極Pの極ピッチPtの2倍ずらす必要がある。このことにより、図1に示された8極の直流モータ10では、ブラシはそれぞれ90°ずらされる。また、最適な整流を実現するためには、負極ブラシB−のうち1つを正極ブラシB+のうち1つに対して、機器の矢印Dの回転方向に極ピッチPtの3倍だけずらす必要がある。
図2に、直流モータ10の11個のコイルを製造して整流子16の22個の整流子片Lと11個のコンタクトブリッジKとに接続するための巻回表が示されている。この巻回表は、極歯ZのコイルSとコンタクトブリッジKとに交互に1つの巻線ワイヤが一続きで巻回される自動巻線機による加工の基礎とされる。
図3a〜3dは、図1の直流モータ10の展開図を概略的に示す。この展開図では、図2に示された巻回表にしたがって行われるコイルSおよびコンタクトブリッジKの製造を4つの区分で示し、下記で詳細に説明する。ここでは、磁極P1〜P8を有する8極の固定子11と、11個の極歯Z1〜Z11と、スロットN1〜N11と、整流子片L1〜L22を有する整流子16とが見て取れる。
図3aに、コイルS1〜S3とコンタクトブリッジK1〜K3とを有する可動子巻線17を製造するための第1の区分が示されている。巻線始端18aは自由に選択することができ、ここでは整流子片L1に割り当てられている。さらに、整流子片Lと極歯Zとの割り当ても自由に選択することができ、この割り当てはここでは、第1の極歯Z1は整流子16の整流子片L1とL22との間の整流子片スリットの高さにちょうどあるように選択される。この位置は図3aによれば、周縁においてφ=0°の角度位置を有するべきである。この位置ではさらに、固定子11の第1のN極P1は極歯Z1の中央にある。第1の正極ブラシB+は整流子片L22とL1とを橋洛するのに対し、第2の正極ブラシB+は該第1の正極ブラシB+に対して、回転方向Dに極ピッチの2倍2Ptだけずらされており、すなわち90°ずらされており、整流子片L6の中央にある。第1の負極ブラシB−は第1の正極ブラシB+に対して回転方向Dに極ピッチの3倍3Ptだけずらされて配置されており、整流子片L9にある。極ピッチの3倍3Ptは、135°の角度に相応する。第2の負極ブラシB−も90°ずらされており、整流子片L14およびL15にある。したがって、正極ブラシおよび負極ブラシのブラシ間ずれはそれぞれ、整流子片幅の5.5倍である(5,5b)。
自動巻線機は図2の巻回表にしたがって行ごとに作業し、コイルS1〜S11およびコンタクトブリッジK1〜K11に連続して捲回し、該コイルおよびコンタクトブリッジをそれぞれ、該コイルおよびコンタクトブリッジに所属する整流子16の整流子片Lにコンタクトする。より概観しやすくするため、図3a〜3dではスロットNおよび整流子片Lに連続番号が付与されている。これらの展開図で2重に示されたコイルはそれぞれ、図3a〜3dの右側に破線で示されている。
詳細には、以下のように実施される。
図3aによれば、コイルS1で開始して巻線ワイヤ18をまずは整流子片L1に固定し、その後、該コイルS1の始端をスロットN6に通し、88巻きを極歯Z7に捲回して、該コイルの終端をスロットN7に通して整流子片L2に固定する。その後、巻線ワイヤを中断することなく、第1のコンタクトブリッジK1を整流子片L2から整流子片L13へ配設する。ここからコイルS2の始端をスロットN1に通し、該コイルを88巻きで歯Z2に捲回し、終端をスロットN2に通して整流子片L14まで案内する。その後、ここからコンタクトブリッジK2を整流子片L3まで配設する。ここからコイルS3の始端をスロットN7に通し、該コイルを歯Z8に捲回し、終端をスロットN8に通して整流子片L4まで配設する。ここから巻線ワイヤは図3bに続く。
図3bによれば、コンタクトブリッジK3が続いて整流子片L4から整流子片L15まで設けられる。ここでは、コンタクトブリッジKはそれぞれ、整流子16の相互に180°ずらされた整流子片Lを相互に接続することが見て取れ、これはここでは、極ピッチの4倍4Ptに相応する。次に、コイルS4の始端を整流子片L15からスロットN2に通し、該コイルを88巻きで歯Z3に捲回し、終端をスロットN3に通して整流子片L16に配設する。その次に、コンタクトブリッジK4が続いて整流子片L16から整流子片L5まで設けられる。ここからコイルS5の始端をスロットN8に通し、該コイルを極歯Z9に捲回し、コイル終端をスロットN9に通して整流子片L6まで配設する。その次に、コンタクトブリッジK5が続いて整流子片L6から整流子片L17まで設けられる。次にコイルS6の始端を、整流子片L17からスロットN3に通して配設し、極歯Z4に捲回し、終端をスロットN4に通して整流子片L18まで配設する。ここから巻線ワイヤ18は図3cに続く。
図3cによれば、コンタクトブリッジK6が続いて整流子片L18から整流子片L7まで設けられる。次に、コイルS7の始端を整流子片L7からスロットN9に通し、該コイルを歯Z10に捲回し、終端をスロットN10に通して整流子片L8に配設する。その次に、コンタクトブリッジK7が続いて整流子片L8から整流子片L19まで設けられる。ここからコイルS8の始端をスロットN4に通し、該コイルを歯Z5に捲回し、終端をスロットN5に通して整流子片L20まで配設する。その次に、コンタクトブリッジK8が続いて整流子片L20から整流子片L9まで設けられる。ここからコイルS9の始端をスロットN10に通し、該コイルを88巻きで極歯Z11に捲回し、コイル終端をスロットN11に通して整流子片L10まで案内する。ここから巻線ワイヤ18は図3dに続く。
図3dによれば、次に整流子片L10からコンタクトブリッジK9が、整流子片L21まで設けられている。次に、コイルS10の始端を整流子片L21からスロットN5に通し、該コイルを88巻きで歯Z6に捲回し、終端をスロットN6に通して整流子片L22に配設する。その次に、コンタクトブリッジK10が続いて整流子片L22から整流子片L11まで設けられる。ここからコイルS11の始端をスロットN11に通し、該コイルを極歯Z1に捲回し、コイル終端をスロットN1に通して整流子片L12まで配設する。最後に、コンタクトブリッジK11を整流子片L12から整流子片L1まで配設する。巻線ワイヤ18はここで最後に分断され、可動子巻線17の終端18bを形成する。
図4は、第2の実施例で直流モータ20を示しており、該直流モータ20の固定子11も8極Pを有する。しかし、整流子可動子13にはここでは、9つのスロットNないしは極歯Zのみが設けられており、これらのスロットNないしは極歯ZはそれぞれコイルSを担持する。整流子16にはここでは18個の整流子片Lが設けられており、それぞれ2つの正極ブラシB+および負極ブラシB−を介して直流電流を供給される。
図5に、図4の直流モータ20の可動子巻線17に適用される巻回表が示されている。
図6にも、図4に示された直流モータ20の展開図が概略的に示されており、この展開図を使用して、図5に示された巻回表の最初の4つの巻線セグメントに適用される、コイルSおよびコンタクトブリッジKを製造および接続するための巻き方を、以下で詳細に説明する。ここでは2つの正極ブラシB+および負極ブラシB−は、第1の実施例と同様にそれぞれ相互に90°ずらされている。これは、8極固定子11の場合には極ピッチの2倍2Ptに相応する。第1の負極ブラシB−はここでも、第1の正極ブラシB+に対して135°ないしは3極ピッチだけずらされている。
図5に示された巻回表から、9つのコイルSとコンタクトブリッジKとを交互に、1つの巻線ワイヤ18から一続きで製造できることが見て取れる。詳細には、以下のように実施される。
図6によれば、コイルS1で開始して巻線ワイヤ18の始端18aをまずは整流子片L1に固定し、その後、該コイルS1の始端をスロットN5に通し、88巻きを極歯Z6に捲回して、該コイルの終端をスロットN6に通して整流子片L2に固定する。その後、巻線ワイヤを中断することなく、第1のコンタクトブリッジK1を整流子片L2から整流子片L11へ配設する。ここからコイルS2の始端をスロットN1に通し、該コイルを歯Z2に捲回し、終端をスロットN2に通して整流子片L12まで案内する。その後、ここからコンタクトブリッジK2を整流子片L12から整流子片L3まで配設する。ここから、図6の展開図では巻線ワイヤを右側でコイルS3まで引き出す。図3a〜3dの第1の実施例と同様に、第2の実施例でも図5の巻回表にしたがって、最後にコンタクトブリッジK10で巻線ワイヤが整流子片L1に戻ってここで分断されるまで、ステップごとに作業する。
図7に第3の実施例で、12極の固定子31を有する直流モータ30が示されており、該固定子31は、周縁に均等に分布された12個の永久磁石32を有する。これらの永久磁石は、極性が交番する8極を有し、これらの極は、11個のスロットNと極歯Zとを有する可動子33と共働し、これらのスロットNおよび極歯ZにそれぞれコイルSが巻かれている。11個のコイルSは整流子36に接続されており、該整流子36は周縁に33個の整流子片Lを有する。電気機器に給電するために、整流子片Lは2つの正極ブラシB+および2つの負極ブラシB−と共働する。2つの最初の実施例と異なり、ここでは整流子36の整流子片数は奇数である。このことにより、最適な整流を実現するために2つの正極ブラシB+および2つの負極ブラシB−をそれぞれ相互に180°ずらすことができる。その際には、負極ブラシB−はそれぞれ正極ブラシB+に対して90°ずらされている。
図8に、11個のコイルSと22個のコンタクトブリッジKとを自動巻線機によって製造するために使用できる巻回表が示されている。ここでは先行の実施例と異なり、各コイルの後に、次のコイルを続けて形成する前に、2つのコンタクトブリッジKを連続で製造する。ここでも、すべてのコイルSとコンタクトブリッジKとを1つの巻線ワイヤで一続きで捲回することができる。
図9に、12極の固定子31と可動子33と該可動子33の整流子36とが、直流モータ30の展開図で示されている。図8に示された巻回表を使用して、以下で最初の3つのコイルSおよび最初の6つのコンタクトブリッジKの製造および配置を、図9によって詳細に説明する。ここでは、以下の連続する工程が行われる。
まず、巻線ワイヤ18を整流子片L1に、ポイント18aで固定した後、コイルS1の始端をスロットN4に通し、88巻きを極歯Z5に巻き、コイル終端をスロットN5に通して整流子片L24に固定する。その次に巻線ワイヤを中断することなく、第1のコンタクトブリッジK1を整流子片L24から整流子片L2まで配設し、ここから同時に、第2のコンタクトブリッジK2を整流子片L13まで案内する。ここからコイルS2の始端をスロットN8に通し、該コイルを極歯Z9に捲回し、終端をスロットN9に通して整流子片L3まで案内する。ここからコンタクトブリッジK3を整流子片L14まで配設し、さらにコンタクトブリッジK4を整流子片L25まで配設する。その次に、ここからコイルS3の始端をスロットN1に通し、該コイルを極歯Z2に捲回し、終端をスロットN2に通して整流子片L15まで配設する。その後、コンタクトブリッジK5を整流子片L26まで設け、コンタクトブリッジK6を整流子片L4まで設ける。整流子片L4から巻線ワイヤを、図9の展開図の右側で、コイルS4まで案内する。この巻線工程と、図8の表から理解できる他のすべての巻線工程とは、最後のコンタクトブリッジK22の後に最後に巻線ワイヤが整流子片L1に戻るまで、第1の実施例で説明されたのと同様に自動巻線機によって処理される。
整流子片数が極歯数の倍数である電気機器の場合、磁気リラクタンスおよび電気整流のリプルを低減するための解決手段の上位の基本的思想は、整流子片Lの数が必ず励磁極の極数の半分の倍数でもあり、かつ極対すべての数pの倍数でないことである。さらに、極対数は偶数でなければならない。したがって、この解決手段の基本的思想は、図中の実施例に限定されない。したがって、8極の電気機器だけでも可動子の別の択一的構成が考えられ、たとえば13個のスロット/極歯と26個の整流子片とを有する構成や、15個のスロット/極歯と30個の整流子片とを有する構成が考えられる。また、4極、12極および16極の電気機器でも、実施可能な択一的手段は相応に数多く存在する。
上記実施例の上位に位置する別の特徴は、整流子は2つの正極ブラシB+と2つの負極ブラシB−とを有し、正極ブラシおよび負極ブラシは相互に、整流子片全体の幅bの倍数だけずらされるのではなく、整流子片幅の半分だけずらされている。このことにより、2つの正極ブラシおよび負極ブラシで1つの整流子片から隣接する整流子片まで電流が決して同時に整流されないことによって、機器の整流で発生する電流リプルは小さくなる。このことによってさらに、磁気リプルの周波数(極対数×歯数)の周波数は電流リプルの周波数から偏差するようになる。このことは、力およびトルクの変動が小さくなり、ノイズ放射が低減されることを意味する。

Claims (10)

  1. 少なくとも8つの励磁極(P)を固定子(11)に有しかつ整流子可動子(13)を有する電気機器であって、
    有利には直流モータ(10)であり、
    該整流子可動子(13)は周縁に、該励磁極の数と異なる数のスロット(N)および極歯(Z)を有し、
    該極歯(Z)はそれぞれ少なくとも1つのコイル(S)を担持し、
    該コイル(S)の端部は整流子片(L)に接続されており、
    該整流子片(L)は対ごとに、コンタクトブリッジ(K)を介して相互に電気的に接続されており、炭素ブラシ(B)を介して電気エネルギーを供給され、
    該整流子片の数は該極歯の数の倍数である電気機器において、
    該整流子片(L)の数は該励磁極(P)の極対の数(p)の半分の倍数であり、かつ該極対の数(p)の倍数ではなく、
    該極対の数(p)は偶数でなければならないことを特徴とする、電気機器。
  2. 整流子(16)は2つの正極ブラシ(B+)および2つの負極ブラシ(B−)を有し、
    該2つの正極ブラシ(B+)および該2つの負極ブラシ(B−)はそれぞれ、前記整流子片の整流子片幅(b)の倍数だけずらされているのではなく、整流子片幅(b)の半分だけ相互にずらされている、請求項1記載の電気機器。
  3. 前記整流子(16)の整流子片(L)の数が偶数である場合、前記2つの正極ブラシ(B+)および2つの負極ブラシ(B−)はそれぞれ、前記励磁極(P)の極ピッチ(Pt)の2倍だけ相互にずらされている、請求項1または2記載の電気機器。
  4. 前記整流子(16)の整流子片(L)の数が奇数である場合、前記2つの正極ブラシ(B+)および2つの負極ブラシ(B−)はそれぞれ、相互に180°ずらされている、請求項1または2記載の電気機器。
  5. 前記2つの負極ブラシ(B−)のうち1つは前記2つの正極ブラシ(B+)のうち1つに対して、該電気機器の極ピッチ(Pt)の3倍ずらされている、請求項2または4記載の電気機器。
  6. それぞれ4極ピッチ(Pt)だけ相互にずらされた、前記整流子(16)の整流子片(L)が、前記コンタクトブリッジ(K)を介して相互に接続されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の電気機器。
  7. 前記極歯(Z)のコイル(S)と前記コンタクトブリッジ(K)とを、1つの巻線ワイヤ(18)から自動巻線機によって一続きで捲回する、請求項1または6記載の電気機器。
  8. 8極の固定子(11)の場合、前記整流子可動子(13)に11個の極歯(Z)ないしはスロット(N)と22個の整流子片(L)とが設けられている、請求項1記載の電気機器。
  9. 8極の固定子(11)の場合、前記整流子可動子(13)に9個の極歯(Z)ないしはスロット(N)と18個の整流子片(L)とが設けられている、請求項1記載の電気機器。
  10. 12極の固定子(31)の場合、前記整流子可動子(33)に11個の極歯(Z)ないしはスロット(N)と33個の整流子片(L)とが設けられている、請求項1記載の電気機器。
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