JP2010500059A - 医療用機器を保持する固定装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、トロカールのような医療用機器（１）を保持するため、手術の際に患者の皮膚上で用いられる固定装置に関連しており、上記装置は、患者上の装置を取り外し可能なように固定し、機器（１）が受け入れられる開口部（３）を有する取り付け手段（２，８）と、所定の場所にある固定装置における医療用機器の摩擦係合のための保持手段（４，５，６；９，１１，１２）と、を有し、上記取り付け手段は柔軟シート状部材（２）を含み、上記開口部（３）には上記機器（１）を半径方向に挿入するための上記取り付け手段において、関連する機器受け入れ用の切り込み（７）がある。このような固定装置は、種々の外径を有するトロカールのような機器に関する使用に適している。本発明に従った装置は、非観血式である点で有益である。さらに、本発明に従った装置は、固定装置とトロカールとの間の気密密封を可能にし、さらに本発明に従った装置によってトロカール全体を取り外す必要なしに、トロカールを置いた後にトロカールの位置を調節できる。
【選択図】 図２

Description

本発明は、トロカールのような医療用機器を保持するため、手術の際に患者の皮膚上で用いられる固定装置に関連しており、上記装置は、患者上の装置を取り外し可能なように固定し、機器が受け入れられる開口部を有する取り付け手段と、所定の場所にある固定装置における医療用機器の摩擦係合のための保持手段と、を有している。

ＵＳ５，２６７，９７０に基づく、患者の体にトロカールのスリーブを固定する装置が知られている。固定装置は、スリーブが患者の体内に挿入されるときにスリーブに取り付けられることができ、スリーブに応じて固定装置の長手位置が調節されるので、スリーブの位置決め調整が容易である。

固定装置は、ＵＳ５，７９２，１１２から知られている。この固定装置は、外科的処置に関して、１つ以上のトロカールを挿入するのにしばしば使用され、異なる種類のカメラ機器及び外科用機器などの機器が挿入される、管状の装置である。さらに、空洞の生成が必要な手術を行う外科医は手術をより容易に行いやすくなるように、これらのトロカールのうちの１つは、高い圧力を生み出すための二酸化炭素を用いた胃の膨張させるために使用される。

トロカールの欠点のうちの１つは、トロカールが皮膚を通して貫入される前に患者は通常小さな切り口を与えられているため、トロカールまたは外科用機器が皮膚に貫入する範囲において漏出のリスクがある中、トロカールが取り外されるということである。

ＵＳ５，７９２，１１２が提供するトロカール固定装置は、トロカールが患者の皮膚を貫入する際、トロカールを保持することが可能であることが知られている。しかしながら、この装置は、トロカールの皮膚貫入の際の開口部を適切に密封していない。さらに、分離型の固定装置は、異なる外径を有するトロカールに使用されなければならない。

ＵＳ５，３９７，３３５が提供するアダプターシールを用いたトロカールアセンブリが知られている。しかしながら、このアセンブリはトロカール固定装置の外側を囲んで密封するという点に対処していない。

また、本特許出願において引用されている全ての特許及び非特許文献も、全てを参照することにより本書に組み込まれる。

トロカールのその他の欠点は、人体を囲む保護領域に侵入するとき、体内を汚染するリスクがあるということである。それゆえ、トロカールを補助する研究が行われるとき、特にトロカールスリーブを挿入するための開口部に関してだけでなく、スリーブを固定するための開口部に関しても、衛生面が考慮されることが重要である。

ＵＳ５，２６７，９７０ ＵＳ５，７９２，１１２ ＵＳ５，３９７，３３５

このような背景において、本発明の目的は、より優れた密封度を実現するトロカールまたは同様の機器のための固定装置、及び異なる直径のトロカールまたはその他の外科用医療機器に用いることができる固定装置を提供することである。

これらの目的は、一組の作動体が枢動可能に設置され、装置を開ける第１の位置と、装置の環状部材を囲む作動体を閉じる第２の位置との間で枢動可能である、最初に述べたような固定装置によって達成される。

このような固定装置によって、種々の外径を有するトロカールのような機器に関する使用に適した装置によって目的は達成される。本発明に従った装置は、非観血式(non-invasive)である点で有益である。さらに、本発明に従った装置は、固定する力がトロカールと機器との間の環状の接触エリアに均等に配分されるので、固定装置とトロカールとの間の気密状態を確実なものにする。本発明に従った装置は、トロカール全体を取り外す必要なしに、トロカールを置いた後にトロカールの位置を調節できる点でも有益である。手術中にトロカールを用いる際、外科医またはその他医療スタッフによって用いられるチューブ、ワイヤ等によってトロカールの作動アームが偶然引っかかり取り外されてしまうリスクにおいて、作動体が蝶番動作されることによって、作動体は、トロカールを機器に固定し、適切な位置にロックした後に後方へ動かされるので、作動体は機器を取り囲み、それによって作動体がトロカールを越えて機器を囲む空間へ半径方向に突出することがない。 本発明によると、トロカールまたは同様の外科用機器を、固定した位置に保持するための固定装置が提供されており、固定装置は、トロカールが挿入された後に位置調整が可能である。これによって、トロカールの取り付けが容易になり、トロカールを正確に患者に置くことが可能となるので、手術中トロカールが適切な位置を維持するように固定装置を取り付けることも可能となる。

本発明の好ましい実施形態において、固定装置には、２つの作動アームを持つ開閉可能なリングを有する保持手段があり、２つの作動アームは末端部において協働するロッキング手段２６を有し、アームが互いに接合されるとき、リングが閉じられ、アームのロッキング手段が係合されるような方法で、上記アームは、リングの外部に枢動可能に接合される。この実施形態は、正確な固定装置が単純で能率的な方法において提供される点で有利である。正確な位置に置かれることによって、実質上機器を囲む固定装置のロッキングが可能である。つまり、ユーザーは固定装置の位置を調節するときばねの力を中和する必要がない。固定装置が機器を囲んで設置している可動可能状態であるとき、シート部材は柔軟であり、しわを寄せることができる。

第１の好ましい実施形態において、保持手段は、一組の作動体によって操作可能な開閉可能な環状部材を有するので、開閉可能な環状部材は、リングが医療用機器を囲んで閉じる第１の位置と、機器を囲む装置の取り付けまたは取り外しのために内部リングが開かれる第２の位置との間から移動される。それゆえ、内部リング部材開口部は、柔軟シート部材における機器受け入れ用の切り込みと並んで配置されるのが好ましい。これによって、固定装置は、密封する内部リングを伴うクランプ、例えば締め付け部材、の機能を果たし、機器を、受け入れ用の切り込みを通って開口部へと挿入することによって、医療用機器を囲んで固定装置を取り付けることができる。

作動体は、開閉可能なリングに取り付けられている一対のタブであり、タブは上記リングを作動させるために互いに呼応して移動可能である。これによって、作動体には、２本の指で位置調整可能な円筒状の機器、例えばトロカール、を把持するための固定動作が提供される。本発明に従った固定装置によって、トロカール全体を取り外す必要なく、トロカールを配置した後で、トロカールの位置調節を行うことができる。

本発明の実施形態において、柔軟シート状部材には、開口部の周りの内部断面において第１の接着剤が施され、内部断面を囲む外部断面において第２の接着剤が施されている。上記内部断面における第１の接着剤層は、水密ゲルを形成する流体と接触したとき、上記医療機器が上記患者の挿入範囲の周囲環境から能率的に密封するように、少なくとも１つのハイドロコロイド物質を含んでいるのが好ましい。これによって、トロカールスリーブが患者の体の皮膚から貫入する周囲にはハイドロコロイド物質が塗布されることによって、高水準の衛生管理が行われる。

好ましい実施形態において、取り付け手段は柔軟シート部材及び実質上のシート部材を囲む接着剤付柔軟シート材料を含む。さらに、保持手段の内部リング部材は、恒久的に柔軟シート部材に取り付けられている。これによって、非観血式のトロカール固定装置を提供する利点を実現する硬膏剤として患者の肌に固定されるような、単純で確かな設計がなされる。

締め付け部材は、比較的軟らかい弾性材料、例えばソフトシリコン、から作られているのが好ましい。これによって、把持部もまた機器を囲む装置を密封することができる。

作動体は、屈曲可能な硬いプラスチック物質から作られるのが好ましく、機器を保持するための固定動作を実行するように構成されている。これによって、多くの部品ではなく単一の部品によって固定動作は行われるので、製造コストが削減され、装置の確実性も高まる。

本発明に従った装置の第２の実施形態において、保持手段は、開口部と同心円をなす第１のコーンを有する環状の突起として柔軟シート部材に一体化して形成されている第１の保持手段と、第１の保持部材のフォームと対応するフォームを持つ第２のコーンを有する第２の突起を有する上部部材であり、かつ、シート部材上に置くことが可能であり、それによってコーンは開口部において機器を囲んで締め付ける第２の保持手段とを含む。

これによって、簡易で安価な固定装置が提供され、装置は、取り付け手段の機器受け入れ用の切り込みを通って第１の保持手段における開口部へと機器を囲んで取り付けられる。その後、第１及び第２の保持手段における２つのコーンの最も深い部分は機器を囲んで締め付け、さらに摩擦によって装置における機器を保持するので、第１の保持手段の上面に第２の保持手段があることによって機器を囲んでしっかりと固定される。

この第２の実施形態の好ましい実施形態において、膜が、柔軟シート部材に隣接して配置され、さらに蝶番動作する又は折り畳み可能に取り付けられる。柔軟シート部材は、患者の皮膚に貼附するために底面に接着が施され、上部部材は保持を行うために折りたためられる。それゆえ、上部部材には、中心に配置された開口部から延び、折り目に対して垂直方向に離れている切り込みがある。それに応じて、接着剤付シート部材における受け入れ用の切り込み及び上部部材における切り込みは実質上互いに垂直方向に提供されている。この第２の実施形態の機能性は、２つの切り込みが異なる形で方向付けられているときに限り実行されるということが本発明によって理解される。

本発明の第１の実施形態に従った固定装置の斜視図である。 トロカールを囲んで固定されている図１の固定装置の斜視図である。 トロカールを囲んで固定され、ロックされている図１の固定装置の斜視図である。 第２の実施形態に従った固定装置の斜視図である。 図４における固定装置の垂直断面図である。 本発明に従った固定装置の第３の実施形態の上面斜視図である。 本発明に従った固定装置の第４の実施形態の上面図である。 図６または７の固定装置の断面図である。 本発明の好ましい実施形態の底面図である。

図１ないし３を参照して、本発明に従った固定装置の第１の実施形態が示されている。図１に示されているように、装置は、締め付け部材を開くための一組の操作抓み６を有する環状締め付け部材５を有する。この外部リング５は、医療用機器１の周りの装置を固定するための固定動作を提供するのに適した、硬質且つ、屈曲可能なプラスチック材料から作られている。外部リング内側には、該リングがこの機器の周りに固定されているとき医療用機器の周りに気密性シールを施すための軟性材料、例えばフォーム(foam)または同様の弾性材料、から作られている開閉可能なリング４がある。弾性の内部リング４は、機器の直径に従った形状に適合可能であるので、装置を、トロカールまたはその他の機器１の種々の外径に適用することができる。 内部リング及び外部リング部材４、５は、機器切り込み７が開かれるように２つのタブ６を互いに挟み込むことによって開かれる。機器切り込み７は、タブ６に対向し、かつシート部材２の外周から中心に配置された開口部３への通路を提供している柔軟シート２上に設けられている。図２に示されているように、トロカール１が開口部３に挿入されると、タブ６への圧力は解放され、外部リング５の弾性によってリング部材４、５は元の状態に戻り、挿入されたトロカールまたは同様の医療用機器１を囲んで閉じる。

保持手段は、実質上、上記医療用機器（１）に対して、周囲から内側に向かって半径方向に等しい圧力を提供する手段により構成される。

更なる特長として、タブ６は適した曲線形状に形成されて蝶番動作するので、タブ６は、固定された機器１を保持した後に受け入れ用の切り込みの方向に向かって押されて所定の位置に固定され、さらに機器１を囲んで固着されている位置にロックされる。装置は、使い捨ての装置として製造されるので、固定装置は再ロック可能である必要はないが、トロカール１を囲む装置を恒久的にロックすることが可能である。

リング部材５は、柔軟シート部材２上にある環状柔軟支持部８に取り付けられており、柔軟シート部材２には、固定装置を患者の皮膚に対して及びトロカールを囲んで接着してしっかりと固定させるために底面に接着剤が貼付されている。当然のことながら、固定装置が非観血式であれば、本発明に従った装置が患者に取り付けられるのはトロカールが設置される前でも後でもかまわない。代替として、接着剤は、上面またはハイドロコロイドシート材料上に貼付される。

図４及び５を参照して、本発明に従った固定装置の第２の実施形態が示されている。この実施形態によると、この装置は、柔軟シート部材２に隣接する折りたたみ可能上部部材９で組み立てられており、折りたたみ可能上部部材９は、本実施形態では実質上の矩形であることが好ましく、さらに実質上の正方形であることが好ましい。柔軟シート部材２は、その底面に接着剤が施されている。

柔軟シート部材２には、シート部材２の外部からシート部材２の中心に設置されている開口部３への通路を提供する機器受け入れ用の切り込み７がある。開口部３の周りには、開口部３と同心円をなした環状の突起がある。この環状突起１５内には、下方に向けて先細になり、開口部３を規定するコーン部１１がある。

シート部材２の、切り込み７がある側端部とは異なる側端部に沿って、シート部材２と上部部材９とを分ける折り目１４がある。上部部材９は、トロカール１を囲んで締め付けることによって把持するために、突起１５、特にシート部材２のコーン部１１と協働する保持部材としての機能を果たす。

上部部材９は、中央の開口部１０と、その開口部１０から折り目に対向する側端部への通路を作り、その折り目に対して実質上垂直である切り込み切り込み１３と、を備えている。開口部１０の回りには、シート部材２の第１の突起１５を反映する第２の突起１６がある。この第２の突起１６は、シート部材２の第１のコーン部１１に対応するコーン部１２を含む。上部部材９は、上部部材９が折り目１４に沿ってシート部材２の上へ折りたたまれるとき、第２のコーン部１２を含む第２の突起が、第１の突起１５及び第１のコーン部１１に適合する寸法となっている。

トロカール１が切り込み７を通って開口部３へスライドしてシート部材２に設置された後、上部部材９がシート部材２の上へ折りたたまれる。切り込み１３は、確実に上部部材９がトロカール１に適合するようにするので、上部部材９は、シート部材２において対応する各部３、１１、１５の上面に同心円をなして設置されている、突起１６、コーン部１２及び開口部１０に置かれる。

第２のコーン１２は、第１のコーン１１内に合致して押圧されて、第２のコーン部１２は、トロカール１を締め付けて固定する。対応する弾性材料を少なくとも上部部材９が備えて、装置におけるトロカールが硬く、締め付けられて固定される。

上部部材９には、折りたたまれた位置において上部部材９をロックするために、接着剤が施されているのが好ましい。

図６及び７には、本発明の実施形態が示されており、シート状取り付け部材８は、保持手段によって互いに蝶番動作可能に接合されている２つの隣接部分に分けられている。

図６においては、固定装置の第３の実施形態が示されており、保持手段は、柔軟取り付け手段８の２つの隣接部分に対応する２つの部分を持っている開閉可能なリング４を有する。リング４には、第１の端部においてリングの外側面(the exterior side)上にあるヒンジ２２が設けられ、その対向する端部においてロッキング部材２１が設けられている。

図７においては、第４の実施形態が示されており、保持手段は、２つの作動アームを持つ開閉可能なリング４を有しており、２つの作動アームは末端部において協働するロッキング手段２６を有し、さらに、アーム６が互いに接合されるとき、リング４が閉じられ、アーム６のロッキング手段２６が係合されるような方法で、上記アーム６は、リング４の外部に蝶番動作可能に接合される。

第４の実施形態における柔軟シート８は、図１における実施形態と同様に１枚である。しかしながら、図１に示されている実施形態は、代替として２枚も可能である。図７の実施形態において、シート部材８は柔軟であり、固定装置が、機器を囲んで設置している可動可能状態であるとき、しわを寄せることができる。

アーム６は、それらの第１の端部を、ヒンジ２７を経由して、切り込み７を左右対称に囲んでいる環状リング部材４、５へ、蝶番動作可能に取り付けられている。これによってアーム６は、一緒に押されると開口レバーとしての機能を果たす第１の位置と、アーム６が環状部分４、５を取り囲む第２の位置との間で蝶番動作可能である（図１及び２を参照のこと）。アーム６は、曲線形状に形成され、環状部材４、５の環状の曲線に追従している。

図６及び７に示されている両方の実施形態に関して、正確な配置がなされているので、機器を囲む固定装置のロックが実質上実行される。つまり、ユーザーは、固定装置の位置を調整するとき、容易にばねの力を是正することができる。シート部材８には、患者の皮膚に接着するように、その底面８１にハイドロコロイドまたは同等のものが施されている。

図８においては、図６及び７に示されている実施形態に従った固定装置に関する実施形態の断面図が示されている。図８の実施形態によると、接着剤付底面８１は、リング４によって規定されている開口部３まで延設されるものではない。その代わり、環状リング４は、リング４の最も深い部分を囲む環状のくぼみ８２で形成されている。このため、リング４の最も深いコーン部分が、多様なトロカールによって押し込まれたときの可撓性が改善されるので、リング４は、固定装置に置かれるトロカールの大きさ（またはサイズ）に依存して変形可能である。

図９においては、本発明に従った固定装置の好ましい実施形態の底面図が示されている。１つの接着剤が付けられた内側部分９１は、第２の縁取りを構成する外側部分９２によって囲まれている。内側部分９１における接着剤は、接着剤付ハイドロコロイドがより好ましい。外側部分における接着剤は、固定装置を適切な場所に保持する、肌に優しい物質が好ましく、このときハイドロコロイドは水密性シールを保証する。固定装置の開口部３は、図８で説明されているのと同様の方法でリング４によって規定される。環状のくぼみ８２も示されている。

上記において、本発明は、いくつかの好ましい実施形態を参照して説明されている。しかしながら、添付の請求項に定義されているような本発明の適用範囲を逸脱しない形でその他の実施形態が提供されることが理解されるであろう。

Claims (28)

1. トロカールのような医療用機器（１）を保持するため、手術の際に患者の皮膚上に用いられる固定装置であって、
   前記固定装置は、
   患者の皮膚に装置を接着固定するための取り付け部材（２）であって、前記取り付け手段は、受け入れ用の切り込み（７）を有する柔軟シート状部材と、前記機器（１）が受け入れられる開口部（３）を有する環状支持部（８）とを具備する取り付け部材（２）と、
   所定の場所において前記環状支持部（８）と前記医療用機器（１）との間に摩擦係合を提供するための保持手段（４，５，６；２１，２２；２６，２７）であって、前記保持手段は、前記機器（１）を囲んで前記装置を固定する一組の作動体（６）によって操作可能な開閉可能な環状部材（４，５）を具備する保持手段（４，５，６；２１，２２；２６，２７）と、
   を具備し、
   前記一組の作動体（６）は、枢動可能に設置され、装置を開ける第１の位置と、前記装置の前記開閉可能な環状部材（４，５）を囲む前記作動体（６）を閉じる第２の位置との間で枢動可能である、ことを特徴とする固定装置。
2. 作動体（６）は、前記機器（１）を囲んで固定され密封された第２の位置において前記装置をロックするために前記機器（１）を囲んで前記装置を固定した後、前記受け入れ用の切り込み（７）の方向に向かって押される、請求項１に記載の固定装置。
3. ロッキング手段（２６）は、前記作動体（６）の前記末端部において提供される、請求項１または２に記載の固定装置。
4. 前記作動体（６）は、前記末端部の前記第１の端部における前記開閉可能な環状部材（５）に対して蝶番動作する、請求項３に記載の固定装置。
5. 前記開閉可能な環状部材は、外部リング（５）と内部リング（４）とを具備する、請求項１ないし４のいずれかに記載の固定装置。
6. 前記外部リング（５）は、前記機器（１）を囲む取り付け動作のためのばねの力を提供するのに適した硬い物質から作られており、前記内部リング（４）は、比較的軟らかい弾性材料、例えばソフトシリコンまたはサーモポリエチレン（ＴＰＥ）、から作られている、請求項５に記載の固定装置。
7. 前記開閉可能な環状部材（４，５）は、末端部において協働するロッキング手段（２６）を持ち、枢動可能に取り付けられている２つの作動アーム（６）を有しており、さらに、前記アーム（６）は、前記アーム（６）が互いに接合されるとき、前記環状部材（４）が閉じられ、前記アーム（６）の前記ロッキング手段（２６）は係合されるような方法で、前記環状部材（４）の外部に枢動可能に接合されている、前述の請求項のいずれかに記載の固定装置。
8. 前記保持手段は、前記柔軟取り付け手段（８）の２つの隣接部分に対応する２つの部分を持っている開閉可能なリング（４）を具備し、さらに、前記環状部材（４）には、第１の端部においてヒンジ（２２）があり、対向する端部においてロッキング部材（２１）がある、請求項１に記載の固定装置。
9. 前記取り付け手段は、実質上前記シート部材（８）を囲む、シート部材（８）と接着剤付柔軟シート材料（２）とを含む、前述の請求項のいずれかに記載の固定装置。
10. 前記保持手段の前記内部リング（５）は、前記柔軟シート部材（８）に恒久的に取り付けられている、請求項９に記載の固定装置。
11. 前記柔軟シート状部材には、前記開口部の周りの内部断面において第１の接着剤が施され、前記内部断面を囲む外部断面において第２の接着剤が施されている、請求項９または１０に記載の固定装置。
12. 前記内部リング部材（４）と前記柔軟シート部材（８）は一体化して形成されている、請求項９ないし１１のいずれかに記載の固定装置。
13. 前記柔軟シート状部材（８）は、前記保持手段によって互いに枢動可能に接合されている２つの隣接部分に分けられている、請求項９に記載の固定装置。
14. 前記保持手段は、実質上、周辺から前記医療用機器（１）に対して、周囲から内側に向かって半径方向に等しい圧力を提供する手段を具備する、前述の請求項のいずれかに記載の固定装置。
15. 前記作動体（６）は、前記機器（１）を保持するための固定動作を提供するのに適した、屈曲可能な硬いプラスチック材料からできている、前述の請求項のいずれかに記載の固定装置。
16. 前記柔軟シート状部材には、前記開口部の周りの内部断面において第１の接着剤が施され、前記内部断面を囲む外部断面において第２の接着剤が施されている、前述の請求項のいずれかに記載の固定装置。
17. 前記内部断面における前記第１の接着剤は、少なくとも１つのハイドロコロイド物質を具備する、請求項１６に記載の固定装置。
18. 前記開口部（３）には、前記機器（１）を半径方向に挿入するための前記取り付け手段において、関連する機器受け入れ用の切り込み（７）がある、前述の請求項のいずれかに記載の固定装置。
19. トロカールのような医療用機器（１）を保持するため、手術の際に患者の皮膚上に用いられる固定装置であって、
    前記固定装置は、
    患者の皮膚に装置を接着固定するための取り付け手段（２，８）であって、前記取り付け手段は、前記機器（１）が受け入れられる開口部（３）を有する柔軟支持部（８）を具備する取り付け手段（２，８）と、
    所定の場所にある前記固定装置における前記医療用機器（１）の摩擦係合のための保持手段（４，５,６；１１，１２；２１，２２；２６，２７）であって、前記保持手段は、前記開口部（３）と第２の保持部材と同心円をなす第１のコーン（１１）とを有する環状の突起（１５）として前記柔軟シート部材（２）と一体化して形成されている第１の保持部材を含んでおり、第２の保持部材は、前記第１の保持部材のフォームと対応するフォームを持つ第２のコーン（１２）を有する第２の突起（１６）を有する上部部材（９）であり、かつ、前記シート部材（２）上に置くことが可能であり、それによって前記コーン（１１，１２）は前記開口部（３）において前記機器（１）を囲んで締め付ける、保持手段（４，５，６；１１，１２；２１，２２；２６，２７）と、を具備する固定装置。
20. 前記上部部材（９）は、前記柔軟シート部材（２）に隣接して配置され、さらに蝶番動作する又は折り畳み可能に、取り付けられる、請求項１９に記載の固定装置。
21. 前記シート部材（２）には、前記機器（１）を半径方向に挿入するために、関連する機器受け入れ用の切り込み（７）がある、請求項１９または２０に記載の固定装置。
22. 前記上部部材（９）には、前記中心に配置された開口部（３）から延び、前記折り目（１４）に対して垂直方向に離れている切り込み（１３）がある、請求項１９ないし２１のいずれかに記載の固定装置。
23. 前記上部部材（９）における前記受け入れ用の切り込み（７）と前記切り込み（１３）は、実質上互いに垂直方向に提供されている、請求項１９ないし２２のいずれかに記載の固定装置。
24. 前記柔軟シート状部材には、前記開口部の周りの内部断面において第１の接着剤が施され、前記内部断面を囲む外部断面において第２の接着剤が施されている、請求項１９ないし２３のいずれかに記載の固定装置。
25. 前記内部断面における前記第１の接着剤は、少なくとも１つのハイドロコロイド物質を具備する、請求項２４に記載の固定装置。
26. トロカールのような医療用機器（１）を保持するため、手術の際に患者の皮膚上に用いられる固定装置であって、
    前記固定装置は、
    患者の皮膚に装置を接着固定するための取り付け手段（２，８）であって、前記取り付け手段は、前記機器（１）が受け入れられる開口部（３）を有する柔軟支持部（８）を具備する取り付け手段（２，８）と、
    所定の場所にある前記固定装置における前記医療用機器（１）の摩擦係合のための保持手段（４，５，６；１１，１２；２１，２２；２６，２７）と、を具備し、
    前記柔軟シート状部材（２）には、前記開口部（３）の周りの内部断面（９１）において第１の接着剤が施され、前記内部断面（９１）を囲む外部断面（９２）において第２の接着剤が施されている、ことを特徴とする固定装置。
27. 前記内部断面（９１）における前記第１の接着剤は、少なくとも１つのハイドロコロイド物質を具備する、請求項２６に記載の固定装置。
28. 前記開口部（３）には、前記機器（１）を半径方向に挿入するための取り付け手段における、関連する機器受け入れ用の切り込みがある、請求項２６または２７に記載の固定装置。

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