JP2010288100A - スピーカ装置 - Google Patents

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貴久 幅
Kazuyuki Tamaya
和幸 玉谷
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Abstract

【課題】 中音域、高音域におけるピーク、ディップを発生させ難いスピーカ装置を提供すること。
【解決手段】 静止部(フレーム130)と、前記静止部に支持される振動部及び磁気回路120とを備え、振動部は、振動板115と振動板115に支持されるボイスコイル111とを備え、ボイスコイル111の内側には、磁気回路120に支持される剛性の音響部材(スペーサ190)が設けられており、前記音響部材の外周面とボイスコイル111の内周面にて規定され、音響放射方向に向かって延在する環状の音響管R1が形成され、音響管R1が延在する軸に対して直交する方向に延在する平面内における、音響管R1の断面積は、音響放射方向に向かって拡大すること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スピーカ装置に関する。
従来のスピーカ装置には、ボイスコイルの内側において磁気回路に支持される音響部材が設けられているものがあった。例えば、特許文献1(図6)には、磁気回路の中心部上面を覆い振動板の中心穴を挿通して延びるように配置された音響部材としてのイコライザが記載されており、このイコライザに磁気回路側が開放された中空部を設け、前記中空部から前記イコライザの外面に連通する複数の穴を設けたスピーカ装置がある。
また、特許文献2(図17)には、低音域用のスピーカのボイスコイルの内側で磁気回路に支持される音響部材が記載されており、当該音響部材は低音域用のスピーカと同軸上に高音域用あるいは中高音域用のスピーカを取付けるためのスピーカ用スペーサとして機能するスピーカ装置がある。
さらに、特許文献3(図4)には、低音域用のスピーカのボイスコイルの内側で磁気回路に支持される音響部材が記載されており、当該音響部材は低音域用のスピーカと同軸上に配置される高音域用あるいは中高音域用のスピーカを取付けるためのスピーカ用スペーサとして機能している。また、該スペーサである音響部材が、低音域用のスピーカの磁気回路と連結する第1連結部と、高音域用のスピーカの磁気回路と連結する第2連結部と、略円柱形状をなす円柱部とを有し、第2の連結部が第1の連結部の外径より大きく形成されたスピーカ装置がある。
特開2003−299186号公報(請求項1,[0012]〜[0013]、図1〜図3、図6) 特開平5−95595号公報([0003]〜[0004]、図17) 特開2005−303484号公報([0002]〜[0003]、図4)
特許文献1乃至3のような、ボイスコイル支持部の内側に音響部材が設けられたスピーカ装置において、低音域用のスピーカの上方に高音域のスピーカを配置するために音響部材を用いることで、中音域において音響特性に乱れが生じるという問題は認識されていたが、音響部材の形状と当該形状によって音響特性がどのように乱れるのかという推察等は具体的に開示されてはいない。
本発明をするにあたり、出願人は以下のような推察をした。音響部材の中心軸方向に沿って、外径が音響放射側から当該音響放射側とは逆側に向かって小さくなる形状(逆テーパ形状)や、外径が一定である寸胴形状に音響部材が形成されている場合には、ボイスコイル支持部の上端を管の口とし、音響部材の外周面とボイスコイル支持部の内周面とによって形成される空間を容積としてヘルムホルツ共鳴が起こることが1つの原因となって中音域にピークやディップが発生するものと推察した。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題を解決することを課題の一例とするものであり、これらの課題を解決することができるスピーカ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明に係るスピーカ装置は、静止部と、前記静止部に支持される振動部及び磁気回路とを備え、前記振動部は、振動板と当該振動板に支持されるボイスコイルとを備え、前記ボイスコイルの内側には、前記磁気回路に支持される剛性の音響部材が設けられており、前記音響部材の外周面と前記ボイスコイルの内周面にて規定され、音響放射方向に向かって延在する環状の音響管が形成され、前記音響管が延在する軸に対して直交する方向に延在する平面内における、当該音響管の断面積は、音響放射方向に向かって拡大することを特徴としている。
本発明の一実施の形態に係るスピーカ装置の構成を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 (a)スピーカ装置に取り付けられた端子部の状態を示す模式図である。(b)端子部の構成を示す断面模式図である。 (a)端子部の断面模式図である。(b)(a)におけるb−b断面図である。(c)(a)におけるc−c断面図である。(d)(a)におけるd−d断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るスピーカ装置の構成を示す断面図である。 (a)本発明のさらに他の実施の形態に係るスピーカ装置の構成を示す断面図である。(b)(a)におけるa−a断面図である。 スピーカ装置を取り付けた自動車のドアの構成を示す断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るスピーカ装置100の構成を示す概略断面図である。図1に示す通り、実施の形態1に係るスピーカ装置100は、第1のスピーカユニット101の音響放射側(前方)に第2のスピーカユニット150が同軸上に配置されており、これらが音響部材の1つであるスペーサ190によって連結されている。なお、図示例では第1のスピーカユニット101がウーファ、第2のスピーカユニット150がツイータとしての機能を担っている。以下、各構成部材について詳しく述べる。
(第1のスピーカユニット)
第1のスピーカユニット101は、振動部110及び磁気回路120がフレーム130(静止部)に支持されて構成されている。振動部110は、ボイスコイル111が巻装されたボイスコイル支持部113によって振動する振動板115、該振動板115をフレーム130に支持するエッジ117及びボイスコイル支持部113を支持するダンパ119によって構成されている。磁気回路120は、ヨーク121とプレート123によって磁石125が挟持されて構成されている。
[ボイスコイル、ボイスコイル支持部]
ボイスコイル支持部113は略円筒形状を呈し、下端部側(磁気回路側)にボイスコイル111が巻装されている。該ボイスコイル支持部113は、ボイスコイル111が巻装された部分が後述する磁気ギャップgに配置されるようにダンパ119によってフレーム130に支持されている。ボイスコイル111には錦糸線L1が接続されており、該錦糸線L1の他端はフレーム130に設けられた端子部131に接続されている。
[ダンパ]
ダンパ119は平面形状が円環状に形成されるとともに断面が波状に形成され、内周部によってボイスコイル支持部113を支持しており、外周部がフレーム130に支持される。これにより、ボイスコイル支持部113はダンパ119によって中心軸方向に振動自在に支持される。
[振動板]
振動板115は、ボイスコイル111に入力された電気信号から変換された振動をボイスコイル支持部113を介して音波を放射するもので、例えばコーン形状に形成され、内周部が前記ボイスコイル支持部113の外周部に、例えば接着固定されて取り付けられる。図示の例では、振動板115の内周部は、ダンパ119の内周部に連結されることによって、ダンパ119を介してボイスコイル支持部113に固定されている。この場合、振動板115の内周部の下面形状はダンパ119の内周部の上面形状に沿った形状に形成されることによって連結できるようになっている。なお、図示例のようにいずれも製造しやすいように平坦状に形成されていても構わない。
この振動板115は、例えば、プレス成形等により一体形成することができる。振動板115の材料としては、例えば、紙、繊維を用いた織布、繊維を用いた編み物、不織布、繊維を用いた織布にシリコーン樹脂等からなる結合樹脂を含浸させたもの、金属材料、合成樹脂、アクリル発泡体、合成樹脂と金属とからなるハイブリッド材などがある。合成樹脂として、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメチルメタアクリレート、ポリカーボネイト、ポリアリレート、エポキシ樹脂、ポリサルホン、ウレタン結合を有するポリウレタン、ゴム等などがある。また、金属材料として、例えば、アルミニウムやチタン、ジュラルミン、ベリリウム、マグネシウム、あるいはこれらの合金等がある。また、発泡樹脂であるアクリル発泡体は、例えば、メタアクリル酸メチルと、メタアクリル酸と、スチレンと、無水マレイン酸と、メタアクリルアミドとを原料として形成され、公知の発泡樹脂も振動板115に用いることができる。ハイブリット材は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂とタングステン等の金属とからなる。
[エッジ]
エッジ117は例えばウレタンやゴム等の適度な弾性(スティフネス)を備えた材料によって音響放射側に凸状のロール形状を有した断面形状及び略円環状の平面形状に形成される。エッジ117は、内周部によって振動板115を支持し、外周部はフレーム130に支持されている。これによりエッジ117は、振動板115を振動自在に、フレーム130に支持している。
[フレーム]
静止部としてのフレーム130は音響放射側に向かって大口径となるように開口した形状に形成されている。そして、上端部に設けられた平坦部130aには前記エッジ117の外周部が固定され、略中央部近傍に設けられた平坦部130bには前記ダンパ119の外周部が固定されている。また、フレームの底部130cには後述する磁気回路120のプレート123が取り付けられている。
なお、フレーム130は、例えば、鉄系金属、非鉄金属又はそれらの合金、合成樹脂などから構成されている。鉄系金属としては、例えば、純鉄、無酸素鋼又はケイ素鋼等がある。非鉄金属としては、例えば、アルミニウム、マグネシウム又は亜鉛等がある。合成樹脂としては、例えば、ポリプロピレンなどのオレフィン系、ABS(アクリロニトリル・ブダジエン・スチレン)、ポリエチレンテレフタレート系などの熱可塑性樹脂などがある。フレームは、例えば、鉄系金属を絞り成形したり、非鉄金属又はそれらの合金をダイキャスト成形したり、合成樹脂を射出成形したりして形成されている。
[磁気回路]
磁気回路120は、例えば外磁型磁気回路や内磁型磁気回路等を採用することができる。本実施の形態における磁気回路120は外磁型磁気回路であり、ヨーク121及びプレート123によって磁石125が挟持されて構成されている。
[ヨーク]
ヨーク121は、例えば、純鉄、無酸素鋼、ケイ素鋼等の磁性材料によって、平面形状が円環状である底面部121aと、該底面部121aの内側において音響放射側に向かって延在する筒状のセンターポール121bとからなる。底面部121aには磁石125が固定される段部121cが形成される。またセンターポール121bの上端部には、後述するスペーサ190の突出部195が支持される段部121dが形成される。なお、センターポール121bの上端部の高さはプレート123に対し突出させても構わなく、略同じ高さにしても構わない。
[磁石]
磁石125は、例えば、希土類系、サマリウム・コバルト系、アルニコ系、フェライト系磁石等の永久磁石等からなり、円環状に形成される。磁石125はヨーク121の底面部121aに設けられた段部121cに配置できるように、内径が段部121cの内径と略同じか大きく形成されている。
[プレート]
プレート123は、例えば、純鉄、無酸素鋼、ケイ素鋼等の磁性材料によって、中央に上記センターポール121bの外径より径が大きい貫通孔が設けられた円環状に形成され、磁石125の上部(音響放射側)に載置され固定されている。そして、プレート123の上部(音響放射側)には前記フレーム130が載置され固定されている。
上述の通り、センターポール121bの上端部の高さはプレート123と略同じ高さとなっているため、図1の部分拡大図である図2に示すように、センターポール121bの上端部とプレート123の内周面との間には、磁気ギャップg1が形成されている。この磁気ギャップg1には磁石125による磁束が集中しており、前記ボイスコイル111が磁気ギャップg1内に配置される。
また、ヨーク121の底面部121aの上面、センターポール121bの外周面、磁石125の内周面及びプレート123の下面によって環状の空間S1が形成される。この空間S1はセンターポール121bの外周面とボイスコイル支持部113の内周面とによって形成される空間(後述する音響管R1)の下端部と連通しており、磁気回路120の周囲に発生した熱を外部に逃がすことができる。
(第2のスピーカユニット)
第2のスピーカユニット150は、振動部160及び磁気回路170がフレーム180に支持されて構成されている。振動部160は、ボイスコイル161が巻装されたボイスコイル支持部163によって振動する振動板165及び該振動板165をフレーム180に支持するエッジ167によって構成されている。磁気回路170は、ヨーク171とプレート173によって磁石175が挟持されて構成されている。
[ボイスコイル、ボイスコイル支持部]
ボイスコイル支持部163は略円筒形状を呈し、下端部側(磁気回路170側)にボイスコイルが161巻装されている。該ボイスコイル支持部163は、ボイスコイル161が巻装された部分が後述する磁気ギャップg2に配置されるように、後述のエッジ167によってフレーム180に支持されている。ボイスコイル161から引き出されたリード線(図示省略)は、第2のスピーカユニット150の第1のスピーカユニット101側に配置される端子部132に接続される。端子部132に一端が接続された錦糸線L2が第1のスピーカユニット101の背面部を引き回されて、該錦糸線L2の他端がフレーム130に設けられた端子部131に接続されている。
[振動板]
振動板165は、ボイスコイル161の振動をボイスコイル支持部163を介して音波を放射するもので、例えばドーム形状に形成され、前記ボイスコイル支持部163の上端部に接着固定される。
この振動板165は、例えば、プレス成形等により一体形成することができる。振動板の材料としては、例えば、紙、繊維を用いた織布、繊維を用いた編み物、不織布、繊維を用いた織布にシリコーン樹脂等からなる結合樹脂を含浸させたもの、金属材料、合成樹脂、アクリル発泡体、合成樹脂と金属とからなるハイブリッド材などがある。合成樹脂として、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメチルメタアクリレート、ポリカーボネイト、ポリアリレート、エポキシ樹脂、ポリサルホン、ウレタン結合を有するポリウレタン、ゴム等などがある。また、金属材料として、例えば、アルミニウムやチタン、ジュラルミン、ベリリウム、マグネシウム、あるいはこれらの合金等がある。また、発泡樹脂であるアクリル発泡体は、例えば、メタアクリル酸メチルと、メタアクリル酸と、スチレンと、無水マレイン酸と、メタアクリルアミドとを原料として形成され、公知の発泡樹脂も振動板165に用いることができる。ハイブリット材は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂とタングステン等の金属とからなる。
[エッジ]
エッジ167は例えばウレタンやゴム等の適度な弾性(スティフネス)を備えた材料によって音響放射側に凸状のロール形状を有した断面形状で、略円環状の平面形状に形成され、内周部によって振動板165を支持し、外周部はフレーム180に支持されている。これによりエッジ167は、振動板165を振動自在に、フレーム180に支持する。また、エッジ167は振動板165をフレーム180に支持することによって、該振動板165に接着固定されているボイスコイル支持部163を間接的に支持している。また、ボイスコイル161は後述の磁気ギャップg2に配置される。なお、エッジ167が振動板165と別々に形成されている例を示したが、これに限られず、振動板165と一体的に形成することとしても構わない。また、さらにボイスコイル支持部163を振動板165と一体的に形成することもでき、その場合にはボイスコイル161の上端部はボイスコイル支持部163の下端部に接着剤等にて取り付けられる。
[フレーム]
フレーム180は音響放射側に向かって開口した形状に形成されている。そして、上部に設けられた平坦部181には前記エッジ167の外周部が固定され、底部183には後述する磁気回路170のヨーク171が配置されている。なお、フレーム180は、例えば、鉄系金属、非鉄金属又はそれらの合金、合成樹脂などから構成されている。鉄系金属としては、例えば、純鉄、無酸素鋼又はケイ素鋼等がある。非鉄金属としては、例えば、アルミニウム、マグネシウム又は亜鉛等がある。合成樹脂としては、例えば、ポリプロピレンなどのオレフィン系、ABS(アクリロニトリル・ブダジエン・スチレン)、ポリエチレンテレフタレート系などの熱可塑性樹脂などがある。フレーム180は、例えば、鉄系金属を絞り成形したり、非鉄金属又はそれらの合金をダイキャスト成形したり、合成樹脂を射出成形したりして形成されている。
[磁気回路]
磁気回路170は、例えば外磁型磁気回路や内磁型磁気回路等を採用することができる。本実施の形態における磁気回路170は内磁型磁気回路であり、ヨーク171及びプレート173によって磁石175が挟持されて構成されている。
[ヨーク]
ヨーク171は、例えば、純鉄、無酸素鋼、ケイ素鋼等の磁性材料によって、平面形状が円環状である底面部171aと、該底面部171aの外周において音響放射側に向かって延在する筒状部171bとからなり、全体として中央に貫通孔を有した凹状となっている。筒状部171bの高さは後述のプレート173と略同じ高さとなっている。
[磁石]
磁石175は、例えば、希土類系、サマリウム・コバルト系、アルニコ系、フェライト系磁石等の永久磁石等からなり、中心に貫通孔と略同径の貫通孔が設けられた円環状に形成されている。磁石175の外径は、ヨーク171の底面部171aに配置できるように筒状部の外径より小となっている。これにより、磁石175はヨーク171の底面部171aに配置され固定される。
[プレート]
プレート173は、例えば、純鉄、無酸素鋼、ケイ素鋼等の磁性材料によって、中心に貫通孔と略同径の貫通孔が設けられた貫通孔173aが設けられた円環状に形成され、磁石175の上部(音響放射側)に載置され固定されている。上述の通り、ヨーク171の筒状部171bの上端部の高さはプレート173と略同じ高さになっているため、筒状部171bの上端部とプレート173の外周面との間に磁気ギャップg2(図示省略)が形成される。この磁気ギャップg2には磁石175による磁束が集中しており前記ボイスコイル171が配置される。なお、貫通孔173aの上部には発泡ウレタンなどの多孔性材料、ガラスウールや合成繊維等で構成される不織布等の材料によって形成された吸音材177が設けられる。これによって、振動板の内側における空間内での定在波を低減することができ、良好な音響特性を得ることができる。
(音響部材)
図1、図2に示すように上述した第1のスピーカユニット101と第2のスピーカユニット150とは、音響部材として機能するスペーサ190によって連結されている。このスペーサ190は、ボイスコイル支持部113の内側に配置され、音響放射側(上端部側)に形成された筒状部191の上端部に第2のスピーカユニット150が支持され、音響放射側と逆側(下端部側)に形成された突起状の連結部193が磁気回路120におけるセンターポール121bの中央開口部に嵌合支持される。また、筒状部191が有する環状の突出部195が、磁気回路120が有するセンターポール121bの上端部の上に配置されている。
スペーサ190の筒状部191は、下端部の外径がボイスコイル支持部113の内径より小さく、音響放射側に向かうにつれて筒状部191の外径が徐々に小さくなっている。また、筒状部191の外周側面には、音響放射側に向かうにつれて中心位置に向かって傾斜する傾斜面が形成されている。筒状部191の上端部は、ボイスコイル支持部113よりも音響放射側に設けられており、筒状部191の上端部の外径は第2のスピーカユニット150の底面部における外径と略同じか又は大きく形成されており、第2のスピーカユニット150が筒状部191と嵌合すると共に支持される。これにより、スペーサ190の筒状部191の外周面とボイスコイル支持部113の内周面とによって、音響管R1が形成される。音響管R1は音響放射側に向かうにつれて徐々に断面積が拡大する環状に形成され、音響放射側に開口した空間である。ここでいう断面積とは、音響管R1の中心軸に対して直交する平面で音響管R1を切断した場合における、音響管R1の断面が有する面積である。なお、筒状部191の上端部の外径は、筒状部191の下端部の外径より小であり、連結部193の外径より大きく形成されることが、第2のスピーカユニット150の磁気回路170を比較的大きくできる点で好ましい。
スペーサ(音響部材)が逆テーパ形状や寸胴形状の場合には、ボイスコイル支持部の上端を管の口とし、スペーサの外周面とボイスコイル支持部の内周面とによって形成される空間を容積としてヘルムホルツ共鳴が起こることによって中音域にピークやディップが発生していたと考えられる(例えば、4.5kHz付近にディップが生じ、5kHz付近にピークが生じている)。
また、図2のように、スペーサ190の筒状部191の底面部には音響放射側と逆側(磁気回路側)に向かってスペーサ190の外径より径の小さい環状の突出部195を形成し、該突出部195がセンターポール121bの上端部にて支持されることで、突出部195の外周面、筒状部191の底面、ボイスコイル支持部113の内周面及びセンターポールの上端面によって音響管R1の一部となる空間S2が音響管R1の下端部に形成される場合がある。この音響管R1の下端部に形成された空間S2は、音響管R1とは別に新たなヘルムホルツ共鳴器となっている。
しかしながら、上述のようにスペーサ190の筒状部191の形状が、下端部の外径がボイスコイル支持部113の内径より小さく、音響放射側とは逆側から音響放射側に向かうにつれて外径が徐々に大きくなるテーパ形状に形成されることによって、音響放射側とは逆側における音響管R1及び音響管R2の容積が比較的狭く形成されるので、ヘルムホルツ共鳴が起こり難くなり、中音域におけるピークやディップが発生し難くなる。
また、ボイスコイル111が振動する際に、ボイスコイル支持部113が横揺れを起こして(ローリング現象)スペーサに接触してしまう虞があった。しかし、上述の通り、スペーサ190は音響放射側に向かうにつれて徐々に外径が小さくなるため、スペーサ190の上端部での外径はボイスコイル111の内径に対して比較的小さくなるため、ボイスコイル111に横揺れが生じてもスペーサ190との接触等を抑止することができる。
(端子部)
上記において、端子部131は錦糸線の接合部が半田によって固定されているが、半田を使用すると半田屑が発生したり、半田が磁気回路等に混入したりすることがある場合があり、他の手段を用いても構わない。例えば特開2001−69593号公報に示されるように、錦糸線を断面凹形状に形成された錦糸線変形防止部を通して、端子部に設けられた取付板のカシメ部にカシメて固定しても構わない。
しかしながら、スピーカ装置100は、例えば自動車のドアなど水に濡れる場所に設置されることがある。このような場合には、上記のような固定方法では半田部分や端子板のカシメ部が露出しているため、電食(電気化学的腐食)してしまう虞がある。
そこで、例えば図3、図4に示すような端子部133を用いることができる。図3(a)は端子部133がスピーカ装置に取り付けられた状態を示す模式図、(b)が端子部133の構成を示す断面模式図、図4(a)は端子部133に外部端子135及び錦糸線Lが挿入された状態を示す断面模式図、(b)、(c)、(d)はそれぞれ図4(a)のb−b断面図、c−c断面図、d−d断面図である。この端子部133は、エラストマ樹脂等の比較的柔軟な樹脂材料を用いても良く、例えばインサート成形によって、予め端部135aが折り曲げられた外部端子135と一体に成形された筐体136及び蓋体137によって構成されており、フレーム130に固定されて用いられる。筐体136と蓋体137とは外部端子135の挿入口側において連結しており、開閉自在に形成されている。蓋体137を閉じた状態では、図4(d)に示すように、蓋体137に設けられた爪部137aが筐体136の嵌合溝136aに嵌合する。なお、筐体136と蓋体137との連結部分は外部端子135の挿入口側と反対側に形成しても構わなく、特に限定しない。
外部端子135の端部135aは筐体136の内側、詳細には中央付近に蓋体137側に向けて延在している。そして筐体136と蓋体137には外部端子135の端部135aを基準位置として外部端子135の挿入口側、若しくは外部端子135の挿入口側と逆側の両側に、リブ(筐体側リブ136b、蓋体側リブ137b)が設けられている。筐体136と蓋体137の外部端子135の挿入口側の壁部136c、137c及び該壁部136c、137cに対向する壁部136d、137dと、筐体側リブ136b、蓋体側リブ137bにはそれぞれの中央部に一条の溝部Cが形成されている。該溝部Cは錦糸線Lと略同じ又は小さい径であるため、この溝部Cに錦糸線Lが配置されて蓋体137を閉じることによって溝部Cに錦糸線Lが圧入されることになる。これによって、外部端子135と錦糸線Lとの接続部分は端子部133に密閉されることになる。また、リブ(筐体側リブ136b、蓋体側リブ137b)を設けることで、錦糸線Lを外部端子135に接触させて電気的に接続させることができる。
このように、外部端子135と錦糸線Lとの接合に対して、電食しやすい半田を用いることなく直接当接させ、さらに外部端子135と錦糸線Lとの接合部分を露出させず端子部133によって密閉する構造としたので、接続部分に水が付着することがなく電食が防止される。また、端子部133が柔軟な樹脂材料によって形成されている場合には、振動板115の振幅により錦糸線Lに張力が作用しても端子部133が曲がったりするなどの変形をすることで、配線を振動板115の振動に対し追従させることができ、配線の断線を抑止することができる。また、必要に応じて、端子部133内で、外部端子135と錦糸線Lとを半田等を用いて接合しても構わない。
また、図4(c)に示すように、外部端子部135の端部135aは、上端の位置が蓋体137の天井面付近まで達しており、端部側から略楔形(略V字形状)の切欠部135bが形成されている。これによって、溝部Cに錦糸線Lを圧入した場合には、図4(a)に示すように、錦糸線Lは切欠部135bによって蓋体137側に押し上げられることになり、端子部133内において錦糸線Lが弛み外部端子135に固定される。なお、端部に楔形の切欠部135bが形成される例を示したが、これに限られず、矩形等であっても錦糸線を弛ませて固定できる形状であれば構わない。
このように、端子部133内において錦糸線Lの一部が弛むように配線されることで、振動板115の振幅により錦糸線に張力が作用しても、弛んでいる錦糸線Lが引っ張られることによって生じる外部端子135との断線を抑止することができる。
また、図3(a)、(b)及び図4(a)に示すように、筐体136及び蓋体137の錦糸線Lの挿入側の壁部136d、137dは、蓋体137が閉じられた状態で錦糸線側に突出するように円錐状に円錐部133aが形成される。すなわち、筐体136及び蓋体137の壁部136d、137dには、それぞれ円錐部133aを略二等部した半円錐部136e,137eが形成され、該半円錐部136e,137eに前記溝部Cが設けられていることになる。
このように、錦糸線の挿入口側である壁部136d,137dに円錐部133aを設けたことで、円錐部137e側から端子部133内に水が浸入する際、円錐部137eに形成された傾斜状の壁部136d,137dを伝って、下方へと水が流れ落ちやすくなり、端子部133内に水が浸入しにくくすることができる。また、仮に水が浸入したとしても、端子部133内にリブ136b,137bが設けられていることにより、外部端子135と錦糸線の接続部までは到達することがない。なお、図3(a)に示すように円錐部133aの高さ(錦糸線側の長さ)はスピーカ装置ごとに任意に決定することができ、錦糸線Lの屈曲部Bを適切な位置にすることができる。よって、錦糸線Lの屈曲部Bにおける破断などが発生することを防止することができる。
実施の形態2.
図5に実施の形態2によるスピーカ装置200の断面図を示す。なお、図5に示す実施の形態2によるスピーカ装置200は、実施の形態1によるスピーカ装置100における第1のスピーカユニット101に対して実施の形態1とは異なる音響部材が取付され、第2のスピーカユニット150が除かれた構成を有するため、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
(音響部材)
実施の形態2におけるスピーカ装置200は、音響部材としてイコライザ290が設けられている。イコライザ290は、平面形状が略円形であり音響放射側に凸状となっている。下端部(音響放射側と逆側)の外径はボイスコイル支持部113の内径より小さく、センターポール121bの外径と略同じとなっている。イコライザ290の外径は、側面が湾曲状に形成されるように上端部(音響放射側)に向かって徐々に小さくなり、イコライザ290は、その上端部において閉じた形状に形成されている。
イコライザ290は、ボイスコイル支持部113の内側においてセンターポール121bの上端部に載置され固定される。イコライザ290の高さは振動部110の高さと略同じになっている。このように構成されたイコライザ290は内部に空間S3を形成するとともに、側面(外周面)とボイスコイル支持部113の内周面とによって、音響放射側に向かうにつれて徐々に断面積が拡大する環状に形成され音響放射側に開口した音響管R2が形成される。このように音響管R2が形成されることによって、従来に比し音響管R2の容積が狭く形成されてヘルムホルツ共鳴が起こり難くなり、中音域におけるピークやディップが発生し難くなる。ここでいう断面積とは、音響管R2の中心軸に対して直交する平面で音響管R2を切断した場合における、音響管R2の断面が有する面積である。
また、ボイスコイルが振幅する際に、ボイスコイル支持部が横揺れを起こしイコライザに接触してしまう虞があったが、イコライザ290の上端側での外径はボイスコイル支持部113の内径に対して比較的小さくなるため、ボイスコイル支持部113に横揺れが生じてもイコライザ290との接触等を抑止することができる。
さらに、図示例においてはイコライザ290の側面に開口部293が形成されており、該開口部293によってイコライザ290の内部に形成された空間S3と外部が連通する。なお、開口部293は必要に応じて形成しなくても構わない。これにより、磁気回路120(センターポール121b)の内部に空気が流れ磁気回路120が高温になることを抑止することができるとともに、イコライザ290の内部に形成された空間S3が音響的空間(チャンバ−)として機能するため中音域、高音域における音響特性が改善される。なお。図示例では開口部293が4箇所形成されているが、これに限られず、3箇所以下であっても5箇所以上であっても構わない。
実施の形態3.
図6(a)に実施の形態3によるスピーカ装置300の断面図を、(b)に図6(a)のa−a断面図を示す。なお、図3に示す実施の形態3によるスピーカ装置300は、実施の形態1によるスピーカ装置100における第1のスピーカユニット101に対して実施の形態1とは異なる音響部材が取付された構成を有するため、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
(音響部材)
第1のスピーカユニット101と第2のスピーカユニット150とは、音響部材として機能するスペーサ390によって連結されている。このスペーサ390は、ボイスコイル支持部113の内側に配置され、音響放射側(上端部側)に形成された胴部391の上端部に第2のスピーカユニット150のフレーム380が支持され、胴部391の音響放射側と逆側(下端部側)に形成された突起状の連結部393が磁気回路120におけるセンターポール121bの中央開口部に嵌合支持される。組立時においては、フレーム380の下端部に形成されている凹部381が胴部391のフランジ部392を有した上端部に嵌合され、これらの接合部分が接着剤等によって固着される。
胴部391は、下端部の外径がボイスコイル支持部113の内径より小さく、音響放射側に向かうにつれて外径が徐々に小さくなっており、胴部391の外周側面は音響放射側に向かうにつれて中心位置に向かって傾斜する傾斜面が形成されている。これにより、スペーサ390の筒状部391の外周面とボイスコイル支持部113の内周面とによって、音響放射側に向かうにつれて徐々に断面積が拡大する環状に形成され音響放射側に開口した第1の音響管R3が形成される。なお、胴部391の上端部の外径は、胴部391の下端部の外径より小であり連結部393の外径より大きく形成されることが好ましい。このように第1の音響管R3が形成されることによって、従来に比し音響管R3の容積が狭く形成されてヘルムホルツ共鳴が起こり難くなり、中音域におけるピークやディップが発生し難くなる。ここでいう断面積とは、音響管R3の中心軸に対して直交する平面で音響管R3を切断した場合における、音響管R3の断面が有する面積である。
また、ボイスコイルが振幅する際に、ボイスコイル支持部が横揺れを起こしスペーサに接触してしまう虞があったが、イコライザ390の上端側での外径はボイスコイル支持部113の内径に対して比較的小さくなるため、ボイスコイル支持部113に横揺れが生じてもイコライザ390との接触等を抑止することができる。
胴部391の上端部には、フレーム380の下端部の凹部381との間に第2の音響管R4(キャビティ)が形成されている。また上端部のフランジ部392には、第2の音響管R4に連通させた6個のポート395が形成されている。そして、これら第2の音響管R4及びポート395によってヘルムホルツ共鳴器が構成されている。なお、ポート395の数に関しては、この例のように6個に限らず5個以下あるいは7個以上であってもよい。このように、第1の音響管R3とは別に形成される第2の音響管R4を設けることによって、中音域、高音域の音響特性をさらに改善することができる。
また、図示例のように、スペーサ390の胴部391の底面には音響放射側と逆側(磁気回路側)に向かってスペーサ390の外径より径の小さい環状の突出部396を形成し、該突出部396がセンターポール121bの上端部に支持するようにすれば、突出部396の外周面、胴部391の底面、ボイスコイル支持部113の内周面及びセンターポール121bの上端面によって第1の音響管R3の一部となる空間S4を第1の音響管R3の下端部に形成することができる。この空間S4は、第1の音響管R4とは別に新たなヘルムホルツ共鳴器となる。しかし、音響放射側とは逆側における音響管R3の容積が比較的狭く形成されるので、ヘルムホルツ共鳴が起こり難くなり、中音域におけるピークやディップが発生し難くなる。
実施例.自動車
図7は、本願発明の実施の形態に係るスピーカ装置100(200,300)を用いた電子機器である車載用オーディオを取り付けた自動車のドア400の構成を示す断面図である。図7では、ドア400の背面にブラケット420を配置するとともに、ドア400の表面にユニット用部材430が取り付けられ、ユニット用部材430を介してスピーカ装置100(200,300)が取り付けられている。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。
100…スピーカ装置、
101…第1のスピーカユニット、110…振動部、111…ボイスコイル、
113…ボイスコイル支持部、115…振動板、117…エッジ、119…ダンパ、
120…磁気回路、121…ヨーク、121a…底面部、121b…センターポール、
121c…段部、121d…段部、123…プレート、125…磁石、
130…フレーム、130a…平坦部、130b…平坦部、130c…底部、
131、132…端子部、
133…端子部、133a…円錐部、135…外部端子、135a…端部、
135b…切欠部、136…筐体、136a…嵌合溝、136b…リブ、
136c…壁部、136d…壁部、136e…半円錐部、137…蓋体、
137a…爪部、137b…リブ、137c…壁部、137d…壁部、
137e…半円錐部、
150…第2のスピーカユニット、
160…振動部、161…ボイスコイル、163…ボイスコイル支持部、
165…振動板、167…エッジ、
170…磁気回路、171…ヨーク、173…プレート、175…磁石、
180…フレーム、
190…スペーサ、191…筒状部、193…連結部、195,突出部
200…スピーカ装置、
290…イコライザ、293…開口部、
300…スピーカ装置、
380…フレーム、381…凹部、
390…スペーサ、391…胴部、392…フランジ部、393…連結部、
395…ポート、396…突出部、
400…ドア、420…ブラケット、430…ユニット部材、
B…屈曲部、C…溝部、L…錦糸線、R1、R2、R3、R4…音響管、S1、S2、
S3、S4…空間

Claims (23)

  1. 静止部と、当該静止部に支持される振動部と、磁気回路とを備え、
    前記振動部は、振動板と当該振動板に支持されるボイスコイルとを備え、
    前記ボイスコイルの内側には、前記磁気回路に支持される剛性の音響部材が設けられており、
    前記音響部材の外周面と前記ボイスコイルの内周面にて規定され、音響放射方向に向かって延在する環状の音響管が形成され、
    前記音響管が延在する軸に対して直交する方向に延在する平面内における、当該音響管の断面積は、音響放射方向に向かって拡大することを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記音響部材の外周側面には、中心位置に向かって傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記磁気回路は、前記音響管の下端部と連通する、閉じた空間を有することを特徴とする請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記音響部材の上端部は、前記ボイスコイルの上端部よりも音響放射側に配置されることを特徴とする請求項3に記載のスピーカ装置。
  5. 請求項4に記載のスピーカ装置を第1のスピーカユニットとし、前記第1のスピーカユニットの音響放射側に配置される第2のスピーカユニットとを備え、
    前記音響部材は、その上端部にて前記第2のスピーカユニットを支持することを特徴とするスピーカシステム。
  6. 前記音響部材の下端部には、前記磁気回路に向かって突出する環状の突出部が形成され、前記磁気回路は、少なくとも音響放射方向に延在するポールを有するヨークを備え、
    前記音響部材の突出部は前記ヨークのポールにて支持されることで、
    前記音響部材の突出部、前記ヨークのポール及び前記ボイスコイルの内周面で囲まれた、前記音響管の一部としての空間が形成されることを特徴とする請求項5に記載のスピーカシステム。
  7. 前記音響部材の上端部の外径は、前記第2のスピーカユニットの底面部における外径と略同じ又は大きいことを特徴とする請求項6に記載のスピーカシステム。
  8. 前記音響部材の下端部には、前記突出部の外径より小さく形成された突起状の連結部を備え、
    前記連結部は、ヨークに挿入されることで、前記磁気回路と連結することを特徴とする請求項7に記載のスピーカシステム。
  9. 前記ヨークのポールには、外部と連通する貫通孔が形成されており、
    前記音響部材の連結部は前記貫通孔に挿入されることを特徴とする請求項8に記載のスピーカシステム。
  10. 前記ボイスコイルは、その外周面に前記ダンパの内周部が連結されることで、前記静止部に支持されており、
    前記振動板の内周部は、前記ダンパの内周部に連結されていることを特徴とする請求項7に記載のスピーカシステム。
  11. 前記振動板の内周部は、前記ダンパの内周部に沿った形状に形成されていることを特徴とする請求項10に記載のスピーカシステム。
  12. 前記振動板の内周部は平坦状に形成されることを特徴とする請求項11に記載のスピーカシステム。
  13. 前記静止部はフレームであり、
    前記振動部は、前記振動板を前記フレームに支持するエッジを備え、
    前記エッジの外周部が前記フレームに支持されるとともに、当該エッジの内周部が前記振動板の外周部と連結していることを特徴とする請求項12に記載のスピーカシステム。
  14. 前記静止部はフレームであり、
    前記フレームには、端子部が設けられており、
    前記端子部を介して、外部とボイスコイルとが電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  15. 前記端子部は、筐体と蓋部で構成され、
    前記ボイスコイルから引き出される配線の一部が、前記筐体と前記蓋部との間に挟持されて、前記筐体と前記蓋体とで形成される密閉空間内に配置されることを特徴とする請求項14記載のスピーカ装置。
  16. 前記端子部は、前記筐体と前記蓋部との間に配置される外部端子を備え、
    前記配線の一部と外部端子とが接続する接続部が前記密閉空間内に配置されていることを特徴とする請求項15に記載のスピーカ装置。
  17. 前記端子部内で、前記配線の一部が前記外部端子部に対して弛むように配置されることを特徴とする請求項16に記載のスピーカ装置。
  18. 前記筐体及び前記蓋部は弾性部材で形成されていることを特徴とする請求項17に記載のスピーカ装置。
  19. 前記音響部材は、側面が湾曲状に形成され、
    音響放射方向に向かって、前記音響部材の外径が小さくなる形状を有することを特徴とする請求項1に記載されるスピーカ装置。
  20. 前記音響部材には、外部から当該音響部材の内部に形成される空間へと通じる開口部が形成されていることを特徴とする請求項19に記載のスピーカ装置。
  21. 前記第2のスピーカユニットが有する静止部としてのフレームと、前記第1のスピーカユニットが有する前記音響部材との間に第2の音響管が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のスピーカシステム。
  22. 請求項1に記載のスピーカ装置を備えることを特徴とする自動車。
  23. 請求項1に記載のスピーカ装置を備えることを特徴とする電子機器。
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